JP4961399B2 - 継ぎ手装置、可変減衰力ダンパーおよび部材の結合方法 - Google Patents

継ぎ手装置、可変減衰力ダンパーおよび部材の結合方法 Download PDF

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本発明は、挿入部材と被挿入部材とを抜け止め部材を用いて結合する継ぎ手装置および部材の結合方法と、前記継ぎ手装置を用いた可変減衰力ダンパーとに関する。
下記特許文献1には、挿入部39の外周面に形成した係合溝58と、継手本体12の内周面に形成した保持溝54とに弾性Cリング56を同時に係合させて挿入部39および継手本体12を結合する過程で、弾性Cリング56を挿入部39の係合溝58の内部に退没させて継ぎ手本体12の挿入を可能にすべく、継ぎ手本体12の開口部に形成したテーパー面66で弾性Cリング56を径方向内側に圧縮する簡易スイベルホース継ぎ手が記載されている。
特開2002−295756号明細書
ところで、上記従来のものは、挿入部39の係合溝58の内部に保持された弾性Cリング56を、継ぎ手本体12の開口部に形成したテーパー面66に当接させて径方向内側に圧縮するときに、弾性Cリング56が自己の弾性で拡開しようとして前記係合溝58から押し出されてしまい、挿入部39および継ぎ手本体12の結合作業の作業性が悪いという問題があった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、挿入部材と被挿入部材とを抜け止め部材を用いて結合するときに、抜け止め部材の脱落を防止して結合作業の作業性を高めることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、挿入部材と、前記挿入部材が挿入される挿入孔が形成された被挿入部材と、前記挿入部材の外周面および前記被挿入部材の内周面にそれぞれ設けられた第1、第2環状溝と、前記被挿入部材に対して前記挿入部材を抜け止めすべく、径方向外側に拡開する弾発力を有して前記第1、第2環状溝に同時に係合する環状の抜け止め部材とを備える継ぎ手装置において、前記挿入孔の軸線方向の端部には、前記挿入孔の内径よりも大径の平行面と、前記平行面の端部から次第に縮径して前記挿入孔に連なる傾斜面とが設けられると共に、前記平行面と前記挿入孔との径方向の距離は、抜け止め部材の径方向の太さよりも小さく設定され、前記挿入部材の第1環状溝は、前記挿入部材の挿入方向後方側の第1側面と挿入方向前方側の第2側面とを備え、前記挿入部材を前記被挿入部材の挿入孔に圧入した状態で、前記第1側面の径方向外端部は、前記被挿入部材の第2環状溝の前記挿入方向後方側の角部に対して前記挿入方向後方側に離間していることを特徴とする継ぎ手装置が提案される。
また請求項に記載された発明によれば、挿入部材と、前記挿入部材が挿入される挿入孔が形成された被挿入部材と、前記挿入部材の外周面および前記被挿入部材の内周面にそれぞれ設けられた第1、第2環状溝と、前記被挿入部材に対して前記挿入部材を抜け止めすべく、径方向外側に拡開する弾発力を有して前記第1、第2環状溝に同時に係合する環状の抜け止め部材とを備える継ぎ手装置において、前記挿入孔の軸線方向の端部には、前記挿入孔の内径よりも大径の平行面と、前記平行面の端部から次第に縮径して前記挿入孔に連なる傾斜面とが設けられると共に、前記平行面と前記挿入孔との径方向の距離は、抜け止め部材の径方向の太さよりも小さく設定され、前記挿入部材の第1環状溝は、前記挿入部材の挿入方向後方側の第1側面と挿入方向前方側の第2側面とを備え、前記挿入部材を前記被挿入部材の挿入孔に圧入した状態で、前記第1側面の径方向外端部は、前記被挿入部材の第2環状溝の前記挿入方向後方側の角部から径方向内側に離間していることを特徴とする継ぎ手装置が提案される。
また請求項に記載された発明によれば、請求項の構成に加えて、前記第1側面よりも前記挿入方向後方の前記挿入部材の外周面は、前記第1側面に連なる所定長さの非圧入面を挟んで、それよりも前記挿入方向後方で前記被挿入部材の内周面に圧入されることを特徴とする継ぎ手装置が提案される。
また請求項に記載された発明によれば、請求項の構成に加えて、前記第1側面が前記挿入部材の外周面と成す角度は鈍角に設定され、前記非圧入面が前記挿入部材の外周面と成す角度は前記鈍角よりも大きい鈍角に設定されることを特徴とする継ぎ手装置が提案される。
また請求項に記載された発明によれば、請求項1〜請求項の何れか1項の構成に加えて、前記第2側面よりも前記挿入方向前方の前記挿入部材の外周面は、前記被挿入部材の内周面に隙間嵌めされることを特徴とする継ぎ手装置が提案される。
また請求項に記載された発明によれば、請求項1〜請求項の何れか1項に記載の継ぎ手装置を用いた可変減衰力ダンパーであって、磁気粘性流体あるいは磁性流体を封入したシリンダと、前記シリンダに摺動自在に嵌合するピストンと、前記ピストンに接続されたピストンロッドと、前記シリンダの前記ピストンを挟む両側に区画された第1、第2液室と、前記シリンダに形成されて前記第1、第2液室を連通させる絞りと、前記ピストンに設けられて前記絞りを通過する前記磁気粘性流体あるいは前記磁性流体に磁力を作用させるコイルとを備え、前記継ぎ手装置は、前記ピストンロッドである挿入部材と、前記ピストンである被挿入部材とを結合することを特徴とする可変減衰力ダンパーが提案される。
また請求項に記載された発明によれば、前記請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の継ぎ手装置における部材の結合方法であって、前記挿入部材の第1環状溝に前記抜け止め部材を装着する第1工程と、前記挿入部材を前記被挿入部材の挿入孔に挿入しながら、前記挿入孔の開口部で前記抜け止め部材を径方向内側に縮径して前記第1環状溝の内部に退没させる第2工程と、前記挿入部材を前記被挿入部材の挿入孔に更に挿入し、前記挿入部材の第1環状溝が前記被挿入部材の第2環状溝に対向したときに、前記抜け止め部材を自己の弾発力で径方向外側に拡径して前記第1、第2環状溝に同時に係合させる第3工程とを含み、前記第2工程において、前記挿入孔の開口部と前記挿入孔との径方向の距離は、抜け止め部材の径方向の太さよりも小さいことを特徴とする部材の結合方法が提案される。
尚、実施の形態のピストンロッド13は本発明の挿入部材に対応し、実施の形態のピストン31は本発明の被挿入部材に対応し、実施の形態の環状絞り37は本発明の絞りに対応し、実施の形態の弾性Cリング42は本発明の抜け止め部材に対応し、実施の形態の面取りcは本発明の非圧入面に対応する。
各請求項の発明によれば、被挿入部材の挿入孔の軸線方向の端部に、挿入孔の内径よりも大径の平行面と、平行面の端部から次第に縮径して挿入孔に連なる傾斜面とを設け、平行面と挿入孔との径方向の距離を、抜け止め部材の径方向の太さよりも小さくしたので、挿入部材の第1環状溝に抜け止め部材を保持して被挿入部材の挿入孔に挿入するとき、抜け止め部材が挿入部材の第1環状溝から脱落して挿入孔の外部に押し出されてしまう事態を回避することができる。これにより、抜け止め部材を挿入部材の第1環状溝および被挿入部材の第2環状溝の両方に係合させて挿入部材および被挿入部材を結合する作業を容易かつ確実に行うことができる。
また特に請求項1の発明によれば、挿入部材の第1環状溝が挿入部材の挿入方向後方側の第1側面と挿入方向前方側の第2側面とを備えており、挿入部材を被挿入部材の挿入孔に圧入した状態で、第1側面の径方向外端部が被挿入部材の第2環状溝の挿入方向後方側の角部に対して前記挿入方向後方側に離間しているので、挿入部材の圧入荷重が第2環状溝の挿入方向後方側の角部を変形させるのを防止し、第1、第2環状溝を精度良く対向させて第1、第2環状溝に抜け止め部材を確実に係合させることができる。
また特に請求項2の発明によれば、挿入部材の第1環状溝が挿入部材の挿入方向後方側の第1側面と挿入方向前方側の第2側面とを備えており、挿入部材を被挿入部材の挿入孔に圧入した状態で、第1側面の径方向外端部が被挿入部材の第2環状溝の挿入方向後方側の角部から径方向内側に離間しているので、挿入部材の圧入荷重が第2環状溝の挿入方向後方側の角部を変形させるのを防止し、第1、第2環状溝を精度良く対向させて第1、第2環状溝に抜け止め部材を確実に係合させることができる。
また特に請求項3の発明によれば、第1側面よりも挿入方向後方の挿入部材の外周面を被挿入部材の内周面に圧入する際に、第1側面に連なる所定長さの非圧入面が設けられているために、被挿入部材の第2環状溝が圧入荷重で変形するのを防止し、第1、第2環状溝を精度良く対向させて第1、第2環状溝に抜け止め部材を確実に係合させることができる。
また特に請求項4の発明によれば、第1側面が挿入部材の外周面と成す角度を鈍角に設定し、かつ非圧入面が挿入部材の外周面と成す角度を前記鈍角よりも大きい鈍角に設定したので、上記請求項2の構成による作用効果を確保しながら、非圧入面を容易に形成することができる。
また特に請求項5の発明によれば、第2側面よりも挿入方向前方の挿入部材の外周面は被挿入部材の内周面に隙間嵌めされるので、挿入部材を被挿入部材の挿入孔に挿入する際に被挿入部材の第2環状溝を変形させることがなくなり、第1、第2環状溝を精度良く対向させて第1、第2環状溝に抜け止め部材を確実に係合させることができる。
また特に請求項6の発明によれば、磁気粘性流体あるいは磁性流体を封入したシリンダと、シリンダに摺動自在に嵌合するピストンと、ピストンに接続されたピストンロッドと、シリンダのピストンを挟む両側に区画された第1、第2液室と、シリンダに形成されて第1、第2液室を連通させる絞りと、ピストンに設けられて絞りを通過する磁気粘性流体あるいは磁性流体に磁力を作用させるコイルとを備える可変減衰力ダンパーにおいて、ピストンとピストンロッドとを継ぎ手装置で結合する作業を効率良く、かつ確実に行うことができる。
また特に請求項7の発明によれば、挿入部材および被挿入部材を抜け止め部材で抜け止めするために、第1工程で挿入部材の第1環状溝に抜け止め部材を装着し、第2工程で挿入部材を被挿入部材の挿入孔に挿入しながら、挿入孔の開口部で抜け止め部材を径方向内側に縮径して第1環状溝の内部に退没させ、第3工程で挿入部材を被挿入部材の挿入孔に更に挿入し、挿入部材の第1環状溝が被挿入部材の第2環状溝に対向したときに、抜け止め部材を自己の弾発力で径方向外側に拡径して第1、第2環状溝に同時に係合させる。挿入孔の開口部と挿入孔との径方向の距離を、抜け止め部材の径方向の太さよりも小さくしたので、前記第2工程において抜け止め部材が挿入部材の第1環状溝から脱落して被挿入部材の挿入孔から押し出される事態を回避し、挿入部材および被挿入部材の結合作業の作業性を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態を添付の図面に基づいて説明する。
図1〜図9は本発明の第1の実施の形態を示すもので、図1は可変減衰力ダンパーの縦断面図、図2は図1の2部拡大図、図3は図2の3部拡大図、図4は図1の4部拡大図、図5は可変減衰力ダンパーのピストン周辺の断面図、図6はピストンの組付時の作用説明図、図7は図6の7部拡大図、図8は図4の8部拡大図、図9はシール部材の作用説明図である。
図1に示すように、車両のサスペンション装置に用いられる可変減衰力ダンパーDは、図示せぬサスペンションアームにゴムブッシュジョイント11を介して接続される一端開放のシリンダ12と、図示せぬ車体に接続されて前記シリンダ12に嵌合するピストンロッド13とを備える。ピストンロッド13の先端にはシリンダ12の内周面に摺動自在に嵌合するピストン14が固定されており、ピストン14の軸線L方向両側に第1液室15および第2液室16が区画される。第1、第2液室15,16には、磁気粘性流体(MRF: Magneto-Rheological Fluids )が封入される。磁気粘性流体はマイクロスケールの鉄粒子を混入した流体であって、磁気が作用すると粘性が変化する性質を備えている。第1液室15とシリンダ12の閉塞端との間にフリーピストン17がシール部材18を介して摺動自在に嵌合しており、フリーピストン17の反第1液室15側に高圧ガスが封入されたガス室19が区画される。
シリンダ13の第2液室16側の開放端はピストンロッドガイド20で閉塞されており、ピストンロッドガイド20に形成したガイド孔20aにピストンロッド13が摺動自在に嵌合する。第2液室16内に位置するピストンロッド13に弾性材よりなるストッパ21が固定されており、ストッパ21がピストンロッドガイド20に当接することで、ピストンロッド13のシリンダ12からの伸長端が規制される。
図2から明らかなように、ピストンロッドガイド20はシリンダ12の開放端の内周面に嵌合しており、シリンダ12の開放端の外周面に嵌合するホルダ22をシリンダ12およびピストンロッドガイド20と共にカシメ加工23することにより固定される。第2液室16に対向するピストンロッドガイド20の端部には、ストッパ21が当接するストッパ当接板24が固定される。シリンダ12の端部側に回り込んだホルダ22に、その部分を保護する保護板25が固定される。
ピストンロッドガイド20の外周面に形成されたシール溝20bにシリンダ12の内周面との間をシールするシール部材26が装着される。またピストンロッドガイド20の第2液室16側の内周面に形成された一端開放のシール溝20cに、第2液室16側からの液漏れを阻止するシール部材28が装着され、ピストンロッドガイド20の反第2液室16側の内周面に形成された一端開放のシール溝20dに、第2液室16への塵の侵入を阻止するシール部材29が装着される。
図3には、ピストンロッドガイド20の第2液室16側の内周面のシール溝20bに装着されたシール部材28の、自由状態での断面形状(シリンダ12およびピストンロッド13の軸線Lを通る平面で切断した縦断面形状)が示される。図において、上側が軸線Lに関して径方向外側であり、下側が軸線Lに関して径方向内側である。
ニトリルゴムで構成されたシール部材28は、シール溝20bの底部20eに当接する外周面28aと、シール溝20bの段部20fに当接する端面28bとを有しており、外周面28aの反対側に径方向内向きに突出する断面三角形をなす環状のリップ28cが形成され、端面28bの反対側に軸線L方向にU字状に凹む環状のU溝28dが形成される。リップ28cは径方向内向きに最も突出する先端部Aと、その軸線L方向両側の二つの基部B,Cとを備えており、端面20b側の基部Bの位置は、ピストンロッドガイド20のガイド孔20aに対して距離d0だけ径方向外側に入り込んでいる。従って、ピストンロッドガイド20のガイド孔20aを軸線L方向に延長した線に対して、リップ28cの基部Bの近傍に環状の空間30(網掛けして示す部分)が形成される。
ピストンロッドガイド20のガイド孔20aにピストンロッド13を挿通した状態では、シール部材28のリップ28cが径方向外側に圧縮されてピストンロッド13の外周面に密着し、図2に示すようにシール性を発揮する。
図4および図5に示すように、ピストン14は、ピストンロッド13の先端の小径部13aに挿入孔31aを嵌合させた肉厚円筒状のピストン本体31と、ピストンロッド13の小径部13aに連なる段部13bに当接するワッシャ32と、ピストン本体31の一端面にボルト33…で固定された円板状の第1サイドカバー34と、ワッシャ32およびピストン本体31の他端面間に配置された円板状の第2サイドカバー35と、ピストン本体31の外周に嵌合して第1、第2サイドカバー34,35に軸線L方向両端部を支持されたアウターリング36とを備える。
第1サイドカバー34は、その外周部に沿って配置された複数個(実施の形態では4個)の円弧状の開口34a…を有する。第2サイドカバー35は、その外周部に沿って配置された複数個の円弧状(実施の形態では4個)の開口35a…と、ピストンロッド13の外周に隙間を有して嵌合する中心孔35bとを有する。ピストン本体31の外周面とアウターリング36の内周面との間には環状絞り37が形成されており、環状絞り37の一端は第1サイドカバー34の開口34a…を介して第1液室15に連通するとともに、環状絞り37の他端は第2サイドカバー35の開口35a…を介して第2液室16に連通する。
環状絞り37の内周面に対向するピストン本体31の外周面にコイル支持溝31bが形成されており、コイル38を埋設した樹脂部材39がコイル支持溝31bに嵌合するように保持される。樹脂部材39から径方向内向きに延びるハーネス案内部39aがピストンロッド13の先端にシール部材40を介して嵌合しており、コイル38から出たハーネス41がハーネス案内部39aの内部と、ピストンロッド13の中心を軸線Lに沿って貫通する軸孔13cとを通過して外部に導かれる。
ピストン本体31の挿入孔31aの第2サイドカバー35側の端部に、部分円錐状の傾斜面31cと円筒状の平行面31dとが連設されており、平行面31cが第2サイドカバー35の中心孔35bに対向する。
図8に拡大して示すように、ピストン本体31の挿入孔31aの内周面に環状の第2環状溝31eが形成され、この第2環状溝31eに対向するピストンロッド13の外周面に環状の第1環状溝13dが形成される。そして第2環状溝31eおよび第1環状溝13dに跨がるように、円周方向の一か所に切れ目を有する弾性Cリング42が嵌合する。
ピストン本体31の第2環状溝31eの断面形状は底部の角を丸めた四角形であるが、図7に示すように、ピストンロッド13の第1環状溝13dの断面形状は、その他端側がピストンロッド13の外周面に対して鈍角αを成す第1壁面aを有するのに対し、その一端側がピストンロッド13の外周面に対して垂直な第2壁面bを有している。更に、第1環状溝13dの第1壁面aの径方向外端には、なだらかに拡径してピストンロッド13の外周面に連なる非圧入面cが形成される。
次に、上記構成を備えた本発明の実施の形態の作用を説明する。
先ず、ピストンロッド13にピストン14を組み付ける際の作用を説明する。
ワッシャ32をピストンロッド13の小径部13aに嵌合させて段部13bに当接させ、ピストンロッド13の第1環状溝13dに弾性Cリング42を嵌合させ、ピストンロッド13の先端にシール部材40を装着しておき、この状態のピストンロッド13を予めサブアセンブリとして組み立てたピストン14のピストン本体31の挿入孔31aに挿入する(図6参照)。
ピストンロッド13の先端部分、つまり第1環状溝13dよりも先端側の先端部分13d′(図7参照)は、小径部13aよりも更に小径になっているため、この先端部分13d′はピストン本体31の挿入孔31aに隙間嵌めにより容易に挿入可能である。その過程で、ピストンロッド13の第1環状溝13dに係止した弾性Cリング42がピストン本体31の平行面31dの開口端に達すると、平行面31dとの当接により弾性Cリング42は径方向内側に押し縮められ、平行面31dの内部に確実に嵌合する。ピストンロッド13を更に挿入すると、弾性Cリング42が前記平行面31dに連設された傾斜面31cに案内されて更に径方向内側に押し縮められ、ピストンロッド13の第1環状溝13dに内部に完全に収納される。その結果、弾性Cリング42に邪魔されることなく、ピストンロッド13をピストン本体31の挿入孔31aの内部に挿入することができる。
ピストンロッド13の小径部13aの外径は、ピストン本体31の挿入孔31aの内径よりも僅かに大きいため、ピストンロッド13は挿入孔31aに圧入により挿入される。このとき、ピストンロッド13の第1環状溝13dに連なる非圧入面c(図7参照)の作用で、前記圧入をスムーズに行うことができる。
図7に示すように、仮にピストン本体31の傾斜面31cが該ピストン本体31の端面まで延びており、平行面31dが存在しないと仮定すると、自己の弾性で径方向外側に広がろうとする弾性Cリング42がピストンロッド13の第1環状溝13dから脱落し、圧入の過程でピストン本体31の外部に押し出されてしまう可能性がある。しかしながら、本実施の形態によれば、平行面31dの開口部により弾性Cリング42が径方向内側に押し縮められてピストンロッド13の第1環状溝13dに保持されるため、弾性Cリング42は第1環状溝13dから脱落することなくピストン本体31の挿入孔31aに挿入される。
ピストンロッド13を更に圧入すると、ピストンロッド13の第1環状溝13dがピストン本体31の第2環状溝31eに一致した瞬間に、弾性Cリング42が自己の弾性で拡開し、ピストン本体31の第2環状溝31eに嵌合する(図8参照)。この状態で、弾性Cリング42の直径はピストン本体31の第2環状溝31eの深さよりも大きいため、弾性Cリング42はピストン本体31の第2環状溝31eおよびピストンロッド13の第1環状溝13dの両方に跨がるように係合し、ピストンロッド13はピストン本体31に引き抜き不能に結合される。
またピストンロッド13の圧入過程で、ピストンロッド13の先端部分13d′(図7参照)は僅かに小径になっていてピストン本体31の挿入孔31aに隙間嵌めされるため、圧入荷重でピストン本体31の第2環状溝31eが変形することが防止される。これにより、ピストンロッド13の第1環状溝13dとピストン本体31の第2環状溝31eとを精度良く対向させ、そこに弾性Cリング42を確実に係合させることができる。
また圧入の最終段階でピストンロッド13の第1環状溝13dがピストン本体31の第2環状溝31eに対向するとき、ピストンロッド13の第1環状溝13dの圧入方向後方側にピストン本体31の挿入孔31aよりも小径の非圧入面cが設けられていることで、ピストンロッド13の外周面がピストン本体31の第2環状溝31eの圧入方向後方側の角部を変形させるのを防止することができる。これにより、ピストンロッド13の第1環状溝13dとピストン本体31の第2環状溝31eとを精度良く対向させ、そこに弾性Cリング42を確実に係合させることができる。
次に、可変減衰力ダンパーDの作用を説明する。
サスペンションのバンプによってピストンロッド13がシリンダ12の内部に押し込まれると、容積の減少した第1液室15の磁気粘性流体がピストン14の第1サイドプレート34の開口34a…、環状絞り37および第2サイドプレート35の開口35a…を通過して第2液室16に流入し、その際に磁気粘性流体が環状絞り37を通過する流通抵抗で減衰力が発生する。第1、第2液室15,16に侵入したピストンロッド13の容積増加分は、フリーピストン17の前進によるガス室19の容積減少により補償される。
サスペンションのリバウンドによってピストンロッド13がシリンダ12の内部から引き出されると、容積の減少した第2液室16の磁気粘性流体がピストン14の第2サイドプレート35の開口35a…、環状絞り37および第1サイドプレート34の開口34a…を通過して第1液室15に流入し、その際に磁気粘性流体が環状絞り37を通過する流通抵抗で減衰力が発生する。第1、第2液室15,16から抜け出したピストンロッド13の容積減少分は、フリーピストン17の後退によるガス室19の容積増加により補償される。
磁気粘性流体が環状絞り37を通過するとき、ピストン14の内部のコイル38への通電量を増加させると、発生する磁界が強くなるため、磁気粘性流体の粘性が高くなって環状絞り37を通過し難くなり、減衰力が増加する。逆に、ピストン14の内部のコイル38への通電量を減少させると、発生する磁界が弱くなるため、磁気粘性流体の粘性が低くなって環状絞り37を通過し易くなり、減衰力が減少する。従って、コイル38への通電量を変化させれば、可変減衰力ダンパーDの減衰力を任意に制御することができる。
次に、ピストンロッドガイド20に設けたシール部材28の作用を説明する。
シリンダ12の内部でピストン14が高速で移動したときに、第1、第2液室15,16に封入した磁気粘性流体にキャビテーション現象が発生するのを防止すべく、ガス室19に高圧ガスを封入することで、磁気粘性流体に高圧を加えている。従って、ピストンロッドガイド20に設けたシール部材28には、摩擦力の増加を抑制しながら磁気粘性流体の漏出を防止する高いシール性が要求される。
図3に示すように、シール部材28の環状のリップ28cは、径方向内向きに最も突出する先端部Aと、その軸線L方向両側の二つの基部B,Cとを備え、かつ基部Bの位置がピストンロッドガイド20の内周面に対して距離d0だけ径方向外側に入り込むことで、環状の空間30を形成している。
図9(A)はシール部材28が自由状態にあるとき、図9(B)はシール部材28のリップ28cがピストンロッド13の外周面に弱く圧接されたとき、図9(C)はシール部材28のリップ28cがピストンロッド13の外周面に強く圧接されたときの状態を示している。このように、ピストンロッド13の横力(径方向の力)が増加すると、シール部材28のリップ28cの圧縮量が次第に増加する。リップ28cがピストンロッド13の外周面に圧接される面圧はリップ28cの圧縮量に比例するため、圧縮量を充分に確保しないと面圧が不足して磁気粘性流体がリップ28cを通過して漏出する可能性がある。このとき、面圧を高めるべくリップ28cの圧縮量を増加したことで、リップ28cおよびピストンロッド13の外周面の接触面積が過大になると、摩擦抵抗が大きくなってピストンロッド13のスムーズな摺動が妨げられる可能性がある。
本実施の形態によれば、リップ28cが断面三角形状であるため、リップ28cの圧縮量を大きくして充分な面圧を確保しても、接触面積が過大になることが回避され、シール性および低摩擦性を両立することができる。仮に、シール部材28のリップが断面四角形状だとすると、リップ28cの圧縮量が同じであっても、断面三角形状のリップ28cに比べて接触面積が大きくなり、摩擦力が増加することになる。
摩擦力を低減するには、断面四角形状のリップの軸線L方向の幅を小さくすれば良いが、このようにすると、ピストンロッド13の摺動に伴ってリップが倒れてしまい、シール性が失われる問題がある。それに対して、本実施の形態では、リップ28cが断面三角形状であるため、その先端部Aの近傍の軸線L方向の幅が小さくても、基部B,C側の軸線L方向の幅が大きくなるため、リップ28cの倒れを確実に防止することができる。
図9(C)に示すように、ピストンロッド13に強い横力が作用してリップ28cが大きく圧縮されたとき、リップ28cとピストンロッドガイド20の段部20fとの間に空間30が形成されているため、シール部材28のリップ28cの肉が空間30内に押し出されることで、リップ28cがピストンロッド13の外周面に圧接される面圧が過剰に高まるのを防止することができ、摺動部の摩擦力の増加を抑制することが可能になる。仮に、空間30が存在しないと、シール部材28が強く圧縮されたときにリップ28cの肉の逃げ場がないため、リップ28cがピストンロッド13の外周面に圧接される面圧が過剰に高まって摺動部の摩擦力が急激に増加することになる。
以上のように、本実施の形態によれば、シール部材28のリップ28cの形状を工夫することで、接触面の面圧を確保して磁気粘性流体の漏出を防止しながら接触面の面積を小さく抑え、ピストンロッド13の摺動抵抗を最小限に抑えることができる。特に磁気粘性流体には鉄粒子が含まれるため、その鉄粒子がリップ28cおよびピストンロッド13の外周面の間に侵入すると、ピストンロッド13の早期摩耗等の問題が発生するが、本実施の形態によればリップ28cの接触面の面圧を確保できるので摺動面への鉄粒子の侵入を有効に阻止することができる。
次に、図10に基づいて本発明の第2の実施の形態を説明する。
第2の実施の形態は、シール部材28のピストンロッドガイド20の段部20fに接する側に、径方向内側に延びる環状突起28eを形成したものである。この環状突起28eの内周面の位置はピストンロッドガイド20のガイド孔20aに一致しており、空間30の外周面よりは径方向内側にあり、リップ28cの先端部Aよりは径方向外側にある。
従って、シール部材28のリップ28cがピストンロッド13の外周面により圧縮されたときに、環状突起28eがストッパとして作用してリップ28cの変形を抑制するので、リップ28cの接触面の面圧を高めてシール性を確保することができる。
次に、図11に基づいて本発明の第3の実施の形態を説明する。
第3の実施の形態は、シール部材28とピストンロッドガイド20の段部20fとの間に、シール部材28よりも硬質で摩擦係数の小さいテフロン(登録商標)等で構成した環状のバックアップリング43を装着したものである。バックアップリング43の内周面の位置はピストンロッドガイド20ののガイド孔20aよりも径方向内側にあり、リップ28cの先端部Aよりは径方向外側にある。そしてシール部材28の空間30は、リップ28cとバックアップリング43との間に形成される。
従って、シール部材28のリップ28cがピストンロッド13の外周面により強く圧縮されたときに、バックアップリング43の内周面がピストンロッド13の外周面に接触してリップ28cの過剰な圧縮を阻止することで、リップ28cおよびピストンロッド13の外周面間の摩擦力の急増を防止することができる。
次に、図12に基づいて本発明の第4の実施の形態を説明する。
第4の実施の形態は、ピストンロッド13の第1環状溝13dの第1壁面aが、ピストン本体31の第2環状溝31eの後端よりも更に後方まで延びており、第1の実施の形態の非圧入面c(図8参照)が省略されている。
この第4の実施の形態の第1壁面aの形状によれば、第1の実施の形態の非圧入面cと同様の作用効果を達成し、ピストンロッド13の外周面がピストン本体31の第2環状溝31eの圧入方向後方側の角部を変形させるのを防止することができる。
以上、本発明の実施の形態を詳述したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、本発明の継ぎ手装置の用途は実施の形態の可変減衰力ダンパーDに限定されるものではない。
また実施の形態の可変減衰力ダンパーDは磁気粘性流体を用いているが、磁気粘性流体に代えて磁性流体(ナノスケールの磁性体金属微粒子を混入した流体)を用いても、同様の作用効果を達成することができる。
また第1、第2サイドカバー34,35の開口34a…,35a…の数および形状は、実施の形態に限定されるものではなく、また1個の環状絞り37の代わりに、円周方向に離間した複数の絞りを設けても良い。
第1の実施の形態に係る可変減衰力ダンパーの縦断面図 図1の2部拡大図 図2の3部拡大図 図1の4部拡大図 可変減衰力ダンパーのピストン周辺の断面図 ピストンの組付時の作用説明図 図6の7部拡大図 図4の8部拡大図 シール部材の作用説明図 第2の実施の形態に係る、前記図3に対応する図 第3の実施の形態に係る、前記図3に対応する図 第4の実施の形態に係る、前記図8に対応する図
12 シリンダ
13 ピストンロッド(挿入部材)
13d 第1環状溝
14 ピストン
15 第1液室
16 第2液室
31 ピストン(被挿入部材)
31a 挿入孔
31c 傾斜面
31d 平行面
31e 第2環状溝
37 環状絞り(絞り)
38 コイル
42 弾性Cリング(抜け止め部材)
L 軸線
a 第1側面
b 第2側面
c 面取り(非圧入面)
d1 平行面と挿入孔との径方向の距離
d2 抜け止め部材の径方向の太さ
α 第1側面と挿入部材の外周面とが成す角度
β 非圧入面が挿入部材の外周面と成す角度

Claims (7)

  1. 挿入部材(13)と、前記挿入部材(13)が挿入される挿入孔(31a)が形成された被挿入部材(31)と、前記挿入部材(13)の外周面および前記被挿入部材(31)の内周面にそれぞれ設けられた第1、第2環状溝(13d,31e)と、前記被挿入部材(31)に対して前記挿入部材(13)を抜け止めすべく、径方向外側に拡開する弾発力を有して前記第1、第2環状溝(13d,31e)に同時に係合する環状の抜け止め部材(42)とを備える継ぎ手装置において、
    前記挿入孔(31a)の軸線(L)方向の端部には、前記挿入孔(31a)の内径よりも大径の平行面(31d)と、前記平行面(31d)の端部から次第に縮径して前記挿入孔(31a)に連なる傾斜面(31c)とが設けられると共に、前記平行面(31d)と前記挿入孔(31a)との径方向の距離(d1)、抜け止め部材(42)の径方向の太さ(d2)よりも小さく設定され、
    前記挿入部材(13)の第1環状溝(13d)は、前記挿入部材(13)の挿入方向後方側の第1側面(a)と挿入方向前方側の第2側面(b)とを備え、前記挿入部材(13)を前記被挿入部材(31)の挿入孔(31a)に圧入した状態で、前記第1側面(a)の径方向外端部は、前記被挿入部材(31)の第2環状溝(31e)の前記挿入方向後方側の角部に対して前記挿入方向後方側に離間していることを特徴とする継ぎ手装置。
  2. 挿入部材(13)と、前記挿入部材(13)が挿入される挿入孔(31a)が形成された被挿入部材(31)と、前記挿入部材(13)の外周面および前記被挿入部材(31)の内周面にそれぞれ設けられた第1、第2環状溝(13d,31e)と、前記被挿入部材(31)に対して前記挿入部材(13)を抜け止めすべく、径方向外側に拡開する弾発力を有して前記第1、第2環状溝(13d,31e)に同時に係合する環状の抜け止め部材(42)とを備える継ぎ手装置において、
    前記挿入孔(31a)の軸線(L)方向の端部には、前記挿入孔(31a)の内径よりも大径の平行面(31d)と、前記平行面(31d)の端部から次第に縮径して前記挿入孔(31a)に連なる傾斜面(31c)とが設けられると共に、前記平行面(31d)と前記挿入孔(31a)との径方向の距離(d1)が、抜け止め部材(42)の径方向の太さ(d2)よりも小さく設定され、
    前記挿入部材(13)の第1環状溝(13d)は、前記挿入部材(13)の挿入方向後方側の第1側面(a)と挿入方向前方側の第2側面(b)とを備え、前記挿入部材(13)を前記被挿入部材(31)の挿入孔(31a)に圧入した状態で、前記第1側面(a)の径方向外端部は、前記被挿入部材(31)の第2環状溝(31e)の前記挿入方向後方側の角部から径方向内側に離間していることを特徴とする継ぎ手装置。
  3. 前記第1側面(a)よりも前記挿入方向後方の前記挿入部材(13)の外周面は、前記第1側面(a)に連なる所定長さの非圧入面(c)を挟んで、それよりも前記挿入方向後方で前記被挿入部材(31)の内周面に圧入されることを特徴とする、請求項に記載の継ぎ手装置。
  4. 前記第1側面(a)が前記挿入部材(13)の外周面と成す角度(α)は鈍角に設定され、前記非圧入面(c)が前記挿入部材(13)の外周面と成す角度(β)は前記鈍角よりも大きい鈍角に設定されることを特徴とする、請求項に記載の継ぎ手装置。
  5. 前記第2側面(b)よりも前記挿入方向前方の前記挿入部材(13)の外周面は、前記被挿入部材(31)の内周面に隙間嵌めされることを特徴とする、請求項1〜請求項の何れか1項に記載の継ぎ手装置。
  6. 前記請求項1〜請求項の何れか1項に記載の継ぎ手装置を用いた可変減衰力ダンパーであって、
    磁気粘性流体あるいは磁性流体を封入したシリンダ(12)と、前記シリンダ(12)に摺動自在に嵌合するピストン(14)と、前記ピストン(14)に接続されたピストンロッド(13)と、前記シリンダ(12)の前記ピストン(14)を挟む両側に区画された第1、第2液室(15,16)と、前記シリンダ(14)に形成されて前記第1、第2液室(15,16)を連通させる絞り(37)と、前記ピストン(14)に設けられて前記絞り(37)を通過する前記磁気粘性流体あるいは前記磁性流体に磁力を作用させるコイル(38)とを備え、
    前記継ぎ手装置は、前記ピストンロッド(13)である挿入部材と、前記ピストン(14)である被挿入部材とを結合することを特徴とする可変減衰力ダンパー。
  7. 前記請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の継ぎ手装置における部材の結合方法であって
    前記挿入部材(13)の第1環状溝(13d)に前記抜け止め部材(42)を装着する第1工程と、
    前記挿入部材(13)を前記被挿入部材(31)の挿入孔(31a)に挿入しながら、前記挿入孔(31a)の開口部で前記抜け止め部材(42)を径方向内側に縮径して前記第1環状溝(13d)の内部に退没させる第2工程と、
    前記挿入部材(13)を前記被挿入部材(31)の挿入孔(31a)に更に挿入し、前記挿入部材(13)の第1環状溝(13d)が前記被挿入部材(31)の第2環状溝(31e)に対向したときに、前記抜け止め部材(42)を自己の弾発力で径方向外側に拡径して前記第1、第2環状溝(13d,31e)に同時に係合させる第3工程とを含み、
    前記第2工程において、前記挿入孔(31a)の開口部と前記挿入孔(31a)との径方向の距離(d1)は、抜け止め部材(42)の径方向の太さ(d2)よりも小さいことを特徴とする部材の結合方法。
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