JP4959700B2 - 符号化器、復号器、送信装置、受信装置、通信システム、パケット生成装置及びパケット復元装置 - Google Patents

符号化器、復号器、送信装置、受信装置、通信システム、パケット生成装置及びパケット復元装置 Download PDF

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Description

この発明は、ディジタル通信における符号化技術に関するものであり、特にデータを含む或るパケットが通信路で消失したとき、消失せずに受信できた他のパケットを用いて、消失したパケットを復元する通信システムに関し、また、その通信システムを構成する送信装置及び受信装置に関するものである。さらに、その送信装置を構成する符号化器と、その受信装置を構成する復号器に関するものである。
また、この発明は、分散保持対象のデータを含む複数個のパケットを生成して、複数個のパケットを符号化するパケット生成装置と、パケット生成装置により符号化されたパケットを保持している複数のパケット保持器のうち、いずれかのパケット保持器に故障や盗難などが発生してパケットを消失したとき、その消失したパケットを復元するパケット復元装置に関するものである。
消失訂正符号はデータを含む或るパケットが通信路で消失したとき、消失パケットの復元に利用するものであり、消失訂正符号は、例えば、1対多数のマルチキャスト通信(1つの基地局がデータを含む符号化パケットを通信路に拡散して、端末が基地局により拡散された符号化パケットを個々に必要なだけ受信して復号することにより、その符号化パケットに含まれているデータを再生する通信方式)に適用することができる。
また、消失訂正符号は、符号化パケットを複数のディスクに分散して保存するような場合にも適用することができる。即ち、符号化パケットを複数のディスクに分散して保存しているとき、いずれかのディスクが破損した場合に、消失訂正符号を用いて、そのディスクに保存されていた符号化パケットを復元することができる。
ここで、パケットの消失通信路の誤り訂正方式に用いる符号として、LT符号やRaptor符号などがある。LT符号は以下の非特許文献1に開示されており、Raptor符号は以下の非特許文献2に開示されている。
これらの符号は、復号計算量が少なく、符号長が長い場合に高い消失訂正能力を有しているなどの特徴がある。
しかし、復号を保証する受信数が大きいなどのデメリットもある。復号を保証する受信数とは、100%の復号を行うために必要な受信数(受信パケット数)のことであり、これらの符号では、比較的少ないパケットの消失で、復号できないことが生じる。
以下、100%の復号を保証できる消失数を「復号保証消失数」と称する。
例えば、複数のディスクに分散してデータを保存する場合、データ損失を最小限に抑えるために、できるだけ多くのデータを復元できるようにしておく必要があり、消失訂正符号として復号保証消失数を明確にすることは重要である。
また、符号化パケットに情報データそのものが含まれる組織型符号ではなく、非組織型の消失訂正符号を必要とするシステムもある。組織型の消失訂正符号を使った場合、情報データそのものである符号化パケットが存在するため、パケットが漏洩すると情報データを簡単に得ることができる。非組織型の消失訂正符号ならば、符号化パケットに情報データそのものを含まないため、仮にすべてのパケットが漏洩しても符号化規則を推定しなければ、情報データを得ることができない。このように、非組織型の消失訂正符号を用いて、情報データの簡単な漏洩を防ぐことができる。
M.Luby,"LT Codes,"Proceeding of the 43th Annual IEEE Symposium on the Fundations of Computer Science(STOC),pp.271−280,2002 A.Shokrollahi,"Raptor Codes,"reprint 2003.Available at www.inference.phy.cam.ac.uk/mackay/DFountain.html
従来の通信システムは以上のように構成されているので、組織型の消失訂正符号を使用すれば、大きな復号保証消失数を保証することができるが符号化パケットに情報データそのものが含まれ、非組織型の消失訂正符号を使用する場合には、符号化パケットに情報データそのものを含まないが、大きな復号保証消失数を保証することが難しく、符号長が短くなると復号性能が劣化するなどの課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、非組織型の消失訂正符号を使用する場合でも、大きな復号保証消失数を保証することができる通信システムを得ることを目的とする。
また、この発明は、大きな復号保証消失数を保証することができる通信システムを構成する送信装置と受信装置を得ることを目的とする。
さらに、この発明は、上記の送信装置を構成する符号化器と、上記の受信装置を構成する復号器とを得ることを目的とする。
また、この発明は、複数個のパケットを分散して保持する際、非組織型の消失訂正符号を使用する場合でも、大きな復号保証消失数を保証することができるパケット生成装置を得ることを目的とする。
また、この発明は、パケット生成装置により符号化されたパケットを保持している複数のパケット保持器のうち、いずれかのパケット保持器に故障や盗難などが発生してパケットを消失したとき、その消失したパケットを復元することができるパケット復元装置を得ることを目的とする。
この発明に係る通信システムは、送信側では、パケット符号化手段が非組織型の消失訂正符号の生成規則を用いて、パケット生成手段により生成された複数個のパケットを符号化して、パケット送信手段がパケット符号化手段により符号化された複数個のパケットを送信する一方、受信側では、パケット復元手段がパケット符号化手段に用いられる生成規則と同一の生成規則から通信路で消失されずに受信されたパケットに対応する生成規則を抽出し、その生成規則と上記パケットを用いて、通信路で消失されたパケットを復元するようにしたものである。
この発明によれば、送信側では、パケット符号化手段が非組織型の消失訂正符号の生成規則を用いて、パケット生成手段により生成された複数個のパケットを符号化して、パケット送信手段がパケット符号化手段により符号化された複数個のパケットを送信する一方、受信側では、パケット復元手段がパケット符号化手段に用いられる生成規則と同一の生成規則から通信路で消失されずに受信されたパケットに対応する生成規則を抽出し、その生成規則と上記パケットを用いて、通信路で消失されたパケットを復元するように構成したので、非組織型の消失訂正符号を使用する場合でも、大きな復号保証消失数を保証することができる効果がある。
この発明の実施の形態1による通信システムを示す構成図である。 この発明の実施の形態1による通信システムの処理内容を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2による通信システムを示す構成図である。 この発明の実施の形態2による通信システムの処理内容を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3によるパケット生成装置及びパケット復元装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態3によるパケット生成装置及びパケット復元装置の処理内容を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態4によるパケット生成装置及びパケット復元装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態4によるパケット生成装置及びパケット復元装置の処理内容を示すフローチャートである。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための最良の形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による通信システムを示す構成図であり、図において、通信システムは送信装置1と受信装置2から構成されており、送信装置1と受信装置2は、無線通信路又は有線通信路によって接続されている。
送信装置1の情報パケット生成器11は送信対象のデータをk個の一定サイズのパケットに成型することにより、k個の情報パケットを生成する処理を実施する。なお、情報パケット生成器11はパケット生成手段を構成している。
送信装置1の非組織型符号化器12は非組織型の消失訂正符号の生成行列GF(生成規則)を保持しており、その生成行列GFを用いて、情報パケット生成器11により生成されたk個の情報パケットを符号化し、n個の符号化パケットをパケット送信器13に出力する処理を実施する。
ここでは、非組織型符号化器12が事前に非組織型の消失訂正符号の生成行列GFを保持しているものについて示したが、非組織型符号化器12が必ずしも事前に生成行列GFを保持している必要はなく、例えば、後述する生成行列生成器(規則変換手段)により生成された生成行列GFを用いるようにしてもよい。なお、非組織型符号化器12はパケット符号化手段を構成している。
送信装置1のパケット送信器13は受信装置2がパケットデータの誤りを判断する際に使用するCRC(Cyclic Redundancy Check)ビットを非組織型符号化器12から出力された符号化パケットに付加するとともに、パケット番号を当該符号化パケットに割り振って、その符号化パケットを受信装置2に送信する。なお、パケット送信器13はパケット送信手段を構成している。
受信装置2のパケット受信器21は送信装置1から送信された符号化パケットを受信すると、その符号化パケットに対するCRC検査を実施し、その検査を満たさない符号化パケットは通信路で消失したものと判断して、その検査を満たしているr個の符号化パケットを復号器22に出力する処理を実施する。なお、パケット受信器21はパケット受信手段を構成している。
受信装置2の復号器22は非組織型符号化器12に保持されている消失訂正符号の生成行列GFと同一の生成行列GFを保持しており、その生成行列GFからr個の符号化パケットに対応する行(生成規則)を抽出して、その行からなる行列G’を生成し、その行列G’とr個の符号化パケットを用いて、通信路で消失されたパケットを復元して、k個の情報パケットを復号する処理を実施する。
ここでは、復号器22が事前に生成行列GFを保持しているものについて示したが、復号器22が必ずしも事前に生成行列GFを保持している必要はなく、例えば、後述する生成行列生成器(規則変換手段)により生成された生成行列GFを用いるようにしてもよい。なお、復号器22はパケット復元手段を構成している。
受信装置2の再生器23は復号器22により復号されたk個の情報パケットに含まれているデータを再生する処理を実施する。
図2はこの発明の実施の形態1による通信システムの処理内容を示すフローチャートである。
次に動作について説明する。
この実施の形態1では、復号保証消失数の明確な代数的符号に基づいて消失訂正符号を構成する。例えば、BCH符号に基づいて非組織型の消失訂正符号を構成して、符号化処理や復号処理を実施する例を説明する。
以降の説明では、複数のパケットについてパケット単位の消失訂正方法を説明するが、処理は各パケットについて同一のビット位置毎に並列に符号化復号処理を行うものとする。
この実施の形態1では、送信装置1の非組織型符号化器12及び受信装置2の復号器22には、事前に非組織型の消失訂正符号の生成行列GFが保持されているものとするが、非組織型の消失訂正符号の生成行列GFは、以下に示すような方法で構成することができる。
なお、非組織型の消失訂正符号の生成行列GFを生成する生成行列生成器(規則変換手段)は、送信装置1の非組織型符号化器12及び受信装置2の復号器22に搭載するようにしてもよいし、送信装置1及び受信装置2の外部に設けるようにしてもよい。
例えば、生成行列生成器が代数的符号であるBCH符号を用いて、(符号長n,情報長k)=(7,4)の消失訂正符号を構成する場合の生成行列Gは、下記の式(1)のようになる。
Figure 0004959700
この生成行列Gを用いて、情報パケットを符号化する場合、7パケットのうち、4パケットが情報パケットそのものとなる。
まず、生成行列生成器は、下記の式(2)に示すような4×4のフルランク行列Fを用意する。なお、式(2)はフルランク行列Fの一例であり、非組織型の消失訂正符号を構成できるが、この場合には、順序が入れ替わるだけで、情報パケットそのものが符号化パケットに含まれるため十分ではない。
Figure 0004959700
フルランク行列Fを作る手段として、BCH符号の生成行列Gを用いる方法がある。BCH符号の生成行列Gから連続するk行を抽出して構成した行列は、フルランク行列になる。
しかし、(n,k)の生成行列Gに対して、同じ生成行列Gから連続するk行を抽出すると、多項式計算から明らかなように、生成行列Gの行が巡回しただけになる。
そこで、消失訂正符号を構成するために用いている(n,k)のBCH符号の生成行列ではなく、他の生成多項式で構成する(n’,k’)のBCH符号を短縮して生成行列を構成して、k×kの行列を抽出する。
ここでは、(n,k)=(7,4)の消失訂正符号を構成するので、(n,k)=(15,5)のBCH符号を短縮し、下記の(14,4)の生成行列の下10行から連続する4行を抽出する。
Figure 0004959700
そして、式(3)の生成行列から抽出した行を式(1)の生成行列Gに掛け合わせることにより、消失訂正符号の生成行列GFを生成すると、下記の式(4)に示すように、消失訂正符号の生成行列GFの全ての行において、1が2つ以上存在することになり、情報パケットそのものが符号化パケットになることはない。
Figure 0004959700
上記のように、消失訂正符号の生成行列GFの行重みが2以上になるようにフルランク行列Fを選択することで、非組織型でBCH符号に基づく消失訂正符号の生成行列GFを構成することができる。
上記の例以外にも、(n,k)=(31,26)のBCH符号を短縮して(9,4)、(n,k)=(31,21)のBCH符号を短縮して(14,4)など、(n,k)のBCH符号に基づいて消失訂正符号を構成する場合には、(n’,k’)となる短縮符号を用いて、フルランク行列Fを構成することができる。
このように、BCH符号を短縮して、フルランク行列Fを生成する組み合わせは多数ある。また、このようにして求めたフルランク行列Fに、式(4)のようにデータを並べ替える行列を掛け合わせることで、フルランク行列Fの組み合わせはk倍に増える。
ここまでは、BCH符号の生成多項式を用いて、フルランク行列Fを作成する方法について述べたが、必ずしも多項式に基づいて構成する必要はなく、生成行列GFの各行の重みが2以上となれば、フルランク行列Fをランダムに構成してもよい。ランダムに構成する場合の組み合わせは、k×k行列の各要素が“1”又は“0”の2パターンであるので、2k×k個の組み合わせが存在する。
生成行列生成器は、上記のようにして、非組織型の消失訂正符号の生成行列GFを生成すると、その生成行列GFを送信装置1の非組織型符号化器12及び受信装置2の復号器22に与える。
送信装置1の情報パケット生成器11は、送信対象のデータを入力すると(ステップST1)、送信対象のデータをk個の一定サイズのパケットに成型することにより、k個の情報パケットを生成し、k個の情報パケットを非組織型符号化器12に出力する(ステップST2)。
送信装置1の非組織型符号化器12は、情報パケット生成器11からk個の情報パケットを受けると、生成行列生成器から与えられている非組織型の消失訂正符号の生成行列GFを用いて、k個の情報パケットを符号化し、n個の符号化パケットをパケット送信器13に出力する(ステップST3)。
即ち、非組織型符号化器12は、例えば、(n,k)=(7,4)の消失訂正符号の生成行列GFが与えられている場合、情報パケット生成器11から情報パケットu=(u1,u2,u3,u4)を受けると、下記に示すような符号化パケットvをパケット送信器13に出力する。
(v1=u1+u3) mod 2
(v2=u1+u2+u4) mod 2
(v3=u1+u2) mod 2
(v4=u1+u2+u3) mod 2
(v5=u1+u3+u4) mod 2
(v6=u1+u2+u3+u4) mod 2
(v7=u1+u4) mod 2
なお、いずれの符号化パケットも情報パケットそのものではなく、積和演算した結果が符号化パケットになる。
送信装置1のパケット送信器13は、非組織型符号化器12からn個の符号化パケットvを受けると、パケット番号を符号化パケットvに割り振る処理を実施する(ステップST4)。例えば、v1であれば、“1”のパケット番号を割り振るようにする。
また、パケット送信器13は、受信装置2がパケットデータの誤りを判断する際に使用するCRCビットを符号化パケットvに付加し(ステップST5)、通信路を介して、その符号化パケットvを受信装置2に送信する(ステップST6)。
受信装置2のパケット受信器21は、送信装置1から送信された符号化パケットvを受信すると(ステップST7)、その符号化パケットvに対するCRC検査を実施する(ステップST8)。
パケット受信器21は、CRC検査を実施して、その検査を満たさない符号化パケットvは通信路で消失したものと判断して、その検査を満たしているr個の符号化パケットvを復号器22に出力する。
即ち、パケット受信器21は、送信装置1から送信されたn個の符号化パケットvのうち、n−r個の符号化パケットvが通信路で消失したものと判断し、CRC検査を満たしているr個の符号化パケットvを復号器22に出力する。
受信装置2の復号器22は、非組織型符号化器12に保持されている消失訂正符号の生成行列GFと同一の生成行列GFを保持しており、パケット受信器21からr個の符号化パケットvを受けると、その符号化パケットvのパケット番号を参照する。符号化パケットvのパケット番号を参照すれば、送信装置1が符号化パケットv=(v1,v2,v3,・・・)を生成する際に積和演算を行った組み合わせが分かる。
復号器22は、生成行列GFからr個の符号化パケットvのパケット番号に対応する行(生成規則)を抽出して、その行からなる行列G’を生成する。
復号器22は、r個の符号化パケットvのパケット番号に対応する行からなる行列G’を生成すると、その行列G’とr個の符号化パケットvに対してガウス消去法を実施することにより、下三角行列を得て、k個の情報パケットを復元する(ステップST9)。
例えば、遮蔽などが原因で、通信路で符号化パケットv2,v4が消失し、符号化パケットv1,v3,v5,v6が正常に受信された場合、符号化パケットv1,v3,v5,v6のパケット番号を参照して、生成行列GFから符号化パケットv1,v3,v5,v6に対応する行を抽出し、その行からなる行列G’を生成する。
そして、下記に示すように、その行列G’と4個の符号化パケットvに対してガウス消去法を実施する。
Figure 0004959700
これにより、三角行列が生成され、情報パケットu=(u1,u2,u3,u4)は、4個の符号化パケットv=(v1,v3,v5,v6)から次式のように復元することができる。
Figure 0004959700
ここでは、2個の符号化パケットv2,v4を消失している例を示しているが、符号化パケットの消失が発生していない場合も、同様の方法で情報パケットu=(u1,u2,u3,u4)を復元することができる。
受信装置2の再生器23は、復号器22からk個の情報パケットを受けると、k個の情報パケットに含まれているデータを再生する(ステップST10)。
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、送信側では、非組織型符号化器12が非組織型の消失訂正符号の生成行列GFを用いて、情報パケット生成器11により生成されたk個の情報パケットを符号化して、パケット送信器13が非組織型符号化器12により符号化されたn個の符号化パケットを送信する一方、受信側では、復号器22が非組織型符号化器12に保持されている生成行列GFと同一の生成行列GFから通信路で消失されずに受信された符号化パケットに対応する生成規則を抽出し、その生成規則と上記符号化パケットを用いて、通信路で消失された符号化パケットを復元するように構成したので、非組織型の消失訂正符号を使用する場合でも、大きな復号保証消失数を保証することができる効果を奏する。
即ち、この実施の形態1によれば、復号保証消失数が明確な代数的符号に基づく消失訂正符号を構成する際、フルランク行列Fを用いて、代数的符号であるBCH符号の生成行列Gを非組織型の消失訂正符号の生成行列GFに変換し、その生成行列GFを用いて、情報パケット生成器11により生成されたk個の情報パケットを符号化するので、符号化パケットに情報パケットそのものが現れることがない。
特に、BCH符号はBCH限界を満たす誤り訂正符号であり、ある符号長nと情報長kの組み合わせに対して、最小距離を最大にすることができることから、BCH符号に基づいて構成することで、(n,k)の組み合わせを持つ消失訂正符号の復号保証消失数を最も大きくすることができる。
また、BCH符号の生成行列Gの大きさと、非組織型の消失訂正符号の生成行列GFの大きさは等しいので、従来の通信システムに対しては、BCH符号の生成行列Gを非組織型の消失訂正符号の生成行列GFに置き換えだけの変更だけで適用することができる。
また、非組織型の符号構成となるため、符号化パケットに情報データがそのまま現れることがないため、符号化パケットから情報データを読み取るには符号化規則を推測する必要がり、特にフルランク行列Fをランダムに生成した場合には、Fの組み合わせは多数あることから、情報データを読み取ることは困難になる。
実施の形態2.
図3はこの発明の実施の形態2による通信システムを示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
送信装置1の変換器14は事前にフルランク行列Fを保持しており、そのフルランク行列Fを用いて、情報パケット生成器11により生成されたk個の情報パケットを変換する処理を実施する。
ここでは、変換器14が予めフルランク行列Fを保持しているものについて示したが、変換器14が必ずしも事前にフルランク行列Fを保持している必要はなく、例えば、一定の規則に基づいて生成するようにしてもよい(フルランク行列Fの生成例は、上記実施の形態1を参照)。なお、変換器14はパケット変換手段を構成している。
送信装置1の組織型符号化器15は予め組織型の消失訂正符号の生成行列Gを保持しており、その生成行列Gを用いて、変換器14により変換されたk個の情報パケットを符号化する処理を実施する。
ここでは、組織型符号化器15が予め組織型の消失訂正符号の生成行列Gを保持しているものについて示したが、組織型符号化器15が必ずしも事前に生成行列Gを保持している必要はなく、例えば、一定の規則に基づいて生成するようにしてもよい。なお、組織型符号化器15はパケット符号化手段を構成している。
受信装置2の復号器24は組織型符号化器15に保持されている組織型の消失訂正符号の生成行列Gと同一の生成行列Gを保持しており、その生成行列Gからパケット受信器21により受信された符号化パケットに対応する行(生成規則)を抽出し、その生成規則と上記符号化パケットを用いて、通信路で消失された符号化パケットを復元し、k個の情報パケットを復号する。
ここでは、復号器24が事前に生成行列Gを保持しているものについて示したが、復号器24が必ずしも事前に生成行列Gを保持している必要はなく、例えば、一定の規則に基づいて生成するようにしてもよい。なお、復号器24はパケット復元手段を構成している。
受信装置2の逆変換器25は予めフルランク行列Fの逆行列F-1を保持しており、フルランク行列Fの逆行列F-1を用いて、復号器24により復号されたk個の情報パケットを逆変換する処理を実施する。
ここでは、逆変換器25が予めフルランク行列Fの逆行列F-1を保持しているものについて示したが、逆変換器25が必ずしも事前にフルランク行列Fの逆行列F-1を保持している必要はなく、例えば、一定の規則に基づいて生成するようにしてもよい。なお、逆変換器25は逆変換手段を構成している。
図4はこの発明の実施の形態2による通信システムの処理内容を示すフローチャートである。
次に動作について説明する。この実施の形態2では、復号保証消失数の明確な代数的符号に基づいて消失訂正符号を構成する。以降の説明では、複数のパケットについてパケット単位の消失訂正方法を説明するが、処理は各パケットについて同一のビット位置毎に並列に符号化復号処理を行うものとする。
この実施の形態2では、事前に送信装置1の組織型符号化器15及び受信装置2の復号器24が組織型の消失訂正符号の生成行列Gを保持しているものとする。
また、送信装置1の変換器14が上記実施の形態1と同様の方法で得られるフルランク行列Fを保持し、受信装置2の逆変換器25がフルランク行列Fの逆行列F-1を保持しているものとする。
送信装置1の情報パケット生成器11は、送信対象のデータを入力すると(ステップST1)、上記実施の形態1と同様に、送信対象のデータをk個の一定サイズのパケットに成型することにより、k個の情報パケットを生成し、k個の情報パケットを変換器14に出力する(ステップST2)。
送信装置1の変換器14は、情報パケット生成器11からk個の情報パケットを受けると、フルランク行列Fを用いて、k個の情報パケットを変換する(ステップST11)。
即ち、変換器14は、例えば、(符号長n,情報長k)の符号化を行う場合には、k×kのフルランク行列Fを用いて、k個の情報パケットを変換する。
例えば、(n,k)=(7,4)であるとき、フルランク行列Fとして、式(4)に示されているフルランク行列Fを用いる場合、情報パケットu=(u1,u2,u3,u4)をフルランク行列Fで変換すると、変換後の情報パケットu’=(u1’,u2’,u3’,u4’)は、下記のようになる。
(u1’=u1+u3) mod 2
(u2’=u1+u2+u4) mod 2
(u3’=u1+u2) mod 2
(u4’=u1+u2+u3) mod 2
送信装置1の組織型符号化器15は、予め組織型の消失訂正符号の生成行列Gを保持しており、変換器14から変換後の情報パケットu’=(u1’,u2’,u3’,u4’)を受けると、その生成行列Gを用いて、変換後の情報パケットu’=(u1’,u2’,u3’,u4’)を符号化する(ステップST12)。
即ち、組織型符号化器15は、例えば、式(4)に示すような組織型の消失訂正符号の生成行列Gが与えられている場合、下記に示すような符号化パケットvをパケット送信器13に出力する。
(v1=u1+u3) mod 2
(v2=u1+u2+u4) mod 2
(v3=u1+u2) mod 2
(v4=u1+u2+u3) mod 2
(v5=u1+u3+u4) mod 2
(v6=u1+u2+u3+u4) mod 2
(v7=u1+u4) mod 2
なお、いずれの符号化パケットにも情報パケットそのものが現れないように、フルランク行列Fが構成されている。
送信装置1のパケット送信器13は、組織型符号化器15からn個の符号化パケットvを受けると、上記実施の形態1と同様に、パケット番号を符号化パケットvに割り振る処理を実施する(ステップST4)。例えば、v1であれば、“1”のパケット番号を割り振るようにする。
また、パケット送信器13は、受信装置2がパケットデータの誤りを判断する際に使用するCRCビットを符号化パケットvに付加し(ステップST5)、通信路を介して、その符号化パケットvを受信装置2に送信する(ステップST6)。
受信装置2のパケット受信器21は、送信装置1から送信された符号化パケットvを受信すると(ステップST7)、上記実施の形態1と同様に、その符号化パケットvに対するCRC検査を実施する(ステップST8)。
パケット受信器21は、CRC検査を実施して、その検査を満たさない符号化パケットvは通信路で消失したと判断して、その検査を満たしているr個の符号化パケットvを復号器22に出力する。
即ち、パケット受信器21は、送信装置1から送信されたn個の符号化パケットvのうち、n−r個の符号化パケットvが通信路で消失したものと判断し、CRC検査を満たしているr個の符号化パケットvを復号器22に出力する。
受信装置2の復号器24は、組織型符号化器15に保持されている組織型の消失訂正符号の生成行列Gと同一の生成行列Gを保持しており、パケット受信器21からr個の符号化パケットvを受けると、その符号化パケットvのパケット番号を参照する。
復号器24は、生成行列Gからr個の符号化パケットvのパケット番号に対応する行(生成規則)を抽出して、その行からなる行列G’を生成する。
復号器24は、r個の符号化パケットvのパケット番号に対応する行からなる行列G’を生成すると、その行列G’とr個の符号化パケットvに対してガウス消去法を実施することにより、下三角行列を得て、k個の情報パケットを復元する(ステップST13)。
例えば、遮蔽などが原因で、通信路で符号化パケットv2,v4が消失し、符号化パケットv1,v3,v5,v6が正常に受信された場合、符号化パケットv1,v3,v5,v6のパケット番号を参照して、生成行列Gから符号化パケットv1,v3,v5,v6に対応する行を抽出し、その行からなる行列G’を生成する。
そして、下記に示すように、その行列G’と4個の符号化パケットvに対してガウス消去法を実施する。
Figure 0004959700
これにより、三角行列が生成され、変換後の情報パケットu’=(u1’,u2’,u3’,u4’)は、4個の符号化パケットv=(v1,v3,v5,v6)から次式のように復元することができる。
Figure 0004959700
受信装置2の逆変換器25は、復号器24からk個の情報パケットu’を受けると、下記に示すようなフルランク行列Fの逆行列F-1を用いて、k個の情報パケットu’を逆変換する(ステップST14)。
Figure 0004959700
これにより、情報パケットu’=(u1’,u2’,u3’,u4’)から情報パケットu=(u1,u2,u3,u4)を復元することができる。
Figure 0004959700
受信装置2の再生器23は、逆変換器25からk個の情報パケットを受けると、k個の情報パケットに含まれているデータを再生する(ステップST10)。
以上で明らかなように、この実施の形態2によれば、送信側では、フルランク行列Fを用いて、情報パケット生成器11により生成されたk個の情報パケットを変換する変換器14と、組織型の消失訂正符号の生成行列Gを用いて、変換器14により変換されたk個の情報パケットを符号化する組織型符号化器15とを設け、受信側では、組織型符号化器15に保持されている生成行列Gと同一の生成行列Gを保持しており、その生成行列Gからパケット受信器25により受信された符号化パケットに対応する生成規則を抽出し、その生成規則と上記符号化パケットを用いて、通信路で消失されたパケットを復元する復号器24と、フルランク行列Fの逆行列F-1を用いて、復号器24により復号されたk個の情報パケットを変換する逆変換器25とを設けるように構成したので、上記実施の形態1と同様に、大きな復号保証消失数を保証することができる効果を奏する。
即ち、この実施の形態2によれば、復号保証消失数が明確な代数的符号に基づく消失訂正符号を構成する際、フルランク行列Fを用いて、情報パケット生成器11により生成されたk個の情報パケットを変換するようにしているので、組織型符号化器15が組織型の消失訂正符号の生成行列Gを用いて、その情報パケットを符号化しても、その符号化パケットに情報パケットそのものが現れることがない。
このため、受信側では、フルランク行列Fの逆行列F-1を用いて、符号化パケットの復号後に逆変換すればよく、BCH符号のように、高い復号性能と復号保証消失数を保ったまま、非組織型の消失訂正符号を構成することができる。特に、BCH符号はBCH限界を満たす誤り訂正符号であり、ある符号長nと情報長kの組み合わせに対して、最小距離を最大にすることができることから、BCH符号に基づいて構成することで、(n,k)の組み合わせを持つ消失訂正符号の復号保証消失数を最も大きくすることができる。
また、従来の通信システムに対して、符号化や復号に用いる生成行列Gは変えずに、符号化前の変換処理と、復号後の逆変換処理を追加するだけでよく、従来の通信システムに対して簡単に適用することができる。
また、非組織型の符号構成となるため、符号化パケットに情報データがそのまま現れることがないため、符号化パケットから情報データを読み取るには符号化規則を推測する必要があり、特にフルランク行列Fをランダムに生成した場合には、Fの組み合わせは多数あることから、情報データを読み取ることは困難になる。
実施の形態3.
図5はこの発明の実施の形態3によるパケット生成装置及びパケット復元装置を示す構成図であり、図において、パケット生成装置3は分散保持対象のデータを含む複数個のパケットを生成して複数個のパケットを符号化し、符号化後の複数個のパケットを複数のパケット保持器4に分散するなどの処理を実施する。
パケット保持器4はパケット生成装置1により符号化されたパケットを保持する記憶装置である。
パケット復元装置5は複数のパケット保持器4のうち、いずれかのパケット保持器4に故障や盗難などが発生してパケットを消失したとき、その消失したパケットを復元するなどの処理を実施する。
パケット生成装置3の情報パケット生成器31は図1の情報パケット生成器11と同様の処理を実施する生成器であり、情報パケット生成器31は分散保持対象のデータをk個の一定サイズのパケットに成型することにより、k個の情報パケットを生成する処理を実施する。なお、情報パケット生成器31はパケット生成手段を構成している。
パケット生成装置3の非組織型符号化器32は図1の非組織型符号化器12と同様の処理を実施する符号化器である。非組織型符号化器32は非組織型の消失訂正符号の生成行列GF(生成規則)を保持しており、その生成行列GFを用いて、情報パケット生成器31により生成されたk個の情報パケットを符号化し、n個の符号化パケットをパケット分散器33に出力する処理を実施する。
ここでは、非組織型符号化器32が事前に非組織型の消失訂正符号の生成行列GFを保持しているものについて示したが、非組織型符号化器32が必ずしも事前に生成行列GFを保持している必要はなく、例えば、生成行列生成器(規則変換手段)により生成された生成行列GFを用いるようにしてもよい。なお、非組織型符号化器32はパケット符号化手段を構成している。
パケット生成装置3のパケット分散器33は非組織型符号化器32から出力されたn個の符号化パケットを複数のパケット保持器4に分散する処理を実施する。また、パケット分散器33はn個の符号化パケットを複数のパケット保持器4に分散する際、図1のパケット送信器13と同様に、非組織型符号化器22から出力された符号化パケットにパケット番号を割り振る処理を実施する。なお、パケット分散器33はパケット分散手段を構成している。
パケット復元装置5のパケット収集器41は複数のパケット保持器4に保持されているn個のパケットのうち、消失されずに保持されているr個のパケットを収集する処理を実施する。なお、パケット収集器41はパケット収集手段を構成している。
パケット復元装置5の復号器42は図1の復号器22と同様の処理を実施する復号器であり、復号器42は非組織型符号化器32に保持されている消失訂正符号の生成行列GFと同一の生成行列GFを保持しており、その生成行列GFからr個の符号化パケットに対応する行(生成規則)を抽出して、その行からなる行列G’を生成し、その行列G’とr個の符号化パケットを用いて、消失されたパケットを復元して、k個の情報パケットを復号する処理を実施する。
ここでは、復号器42が事前に生成行列GFを保持しているものについて示したが、復号器42が必ずしも事前に生成行列GFを保持している必要はなく、例えば、生成行列生成器(規則変換手段)により生成された生成行列GFを用いるようにしてもよい。なお、復号器42はパケット復元手段を構成している。
パケット復元装置5の再生器43は図1の再生器23と同様に、復号器42により復号されたk個の情報パケットに含まれているデータを再生する処理を実施する。
図6はこの発明の実施の形態3によるパケット生成装置及びパケット復元装置の処理内容を示すフローチャートである。
次に動作について説明する。この実施の形態3では、復号保証消失数の明確な代数的符号に基づいて消失訂正符号を構成する。以降の説明では、複数のパケットについてパケット単位の消失訂正方法を説明するが、処理は各パケットについて同一のビット位置毎に並列に符号化復号処理を行うものとする。
上記実施の形態1では、送信装置1と受信装置2から構成されている通信システムについて示したが、パケット生成装置3が複数個の符号化パケットを分散して複数のパケット保持器4に保存し、パケット復元装置5が複数のパケット保持器4に保存されている複数個の符号化パケットを復号して再生するようにしてもよい。
ただし、パケット復元装置5は、複数のパケット保持器4のうち、いずれかのパケット保持器4に故障や盗難などが発生してパケットを消失した場合、消失せずに残っているパケットを用いて、その消失したパケットを復元するなどの処理を実施する。
以下、パケット生成装置3及びパケット復元装置5の処理内容を具体的に説明するが、この実施の形態3では、非組織型符号化器32及び復号器42が、上記実施の形態1と同様に、BCH符号に基づく非組織型の消失訂正符号の生成行列GF(例えば、式(4)の生成行列GF)を用いるものとする。
生成行列生成器は、上記実施の形態1と同様にして、非組織型の消失訂正符号の生成行列GFを生成すると、その生成行列GFをパケット生成装置3の非組織型符号化器32及びパケット復元装置5の復号器42に与える。
なお、生成行列生成器(規則変換手段)は、パケット生成装置3の非組織型符号化器32及びパケット復元装置5の復号器42に搭載するようにしてもよいし、パケット生成装置3及びパケット復元装置5の外部に設けるようにしてもよい。
パケット生成装置3の情報パケット生成器31は、分散保持対象のデータを入力すると(ステップST21)、分散保持対象のデータをk個の一定サイズのパケットに成型することにより、k個の情報パケットを生成し、k個の情報パケットを非組織型符号化器32に出力する(ステップST22)。
パケット生成装置3の非組織型符号化器32は、情報パケット生成器31からk個の情報パケットを受けると、生成行列生成器から与えられている非組織型の消失訂正符号の生成行列GFを用いて、k個の情報パケットを符号化し、n個の符号化パケットをパケット分散器33に出力する(ステップST23)。
即ち、非組織型符号化器32は、例えば、(n,k)=(7,4)の消失訂正符号の生成行列GFが与えられている場合、情報パケット生成器31から情報パケットu=(u1,u2,u3,u4)を受けると、下記に示すような符号化パケットvをパケット分散器33に出力する。
(v1=u1+u3) mod 2
(v2=u1+u2+u4) mod 2
(v3=u1+u2) mod 2
(v4=u1+u2+u3) mod 2
(v5=u1+u3+u4) mod 2
(v6=u1+u2+u3+u4) mod 2
(v7=u1+u4) mod 2
なお、いずれの符号化パケットも情報パケットそのものではなく、積和演算した結果が符号化パケットになる。
パケット生成装置3のパケット分散器33は、非組織型符号化器32からn個の符号化パケットvを受けると、パケット番号を符号化パケットvに割り振る処理を実施する(ステップST24)。例えば、v1であれば、“1”のパケット番号を割り振るようにする。
パケット分散器33は、上記のようにして、パケット番号を符号化パケットvに割り振ると、その符号化パケットvを複数のパケット保持器4に分散する処理を実施する(ステップST25)。
例えば、7個のパケット保持器4が用意されている場合、パケット分散器33が符号化パケットv=(v1,v2,v3,v4,v5,v6,v7)を7個に分けて、7個のパケット保持器4が1個ずつパケットを保持するようにする。
なお、パケット分散器33からパケット保持器4に対するパケットの移動は、例えば、メモリスティックなどの記憶媒体を介してもよいが、ネットワークを通じて伝送するようにしてもよい。
ここでは、各パケット保持器4がパケットを1個ずつ保持するものについて示しているが、各パケット保持器4が複数個のパケットを保持するようにしてもよい。
パケット復元装置5のパケット収集器41は、複数のパケット保持器4に保持されているn個のパケットのうち、消失されずに保持されているr個のパケットを収集する。
即ち、n−r個のパケット保持器4に故障や盗難が発生して、n−r個のパケットを消失している場合、パケット収集器41に保持されているr個のパケットを収集するものとする。
ここでは、符号化パケットv2,v4が消失し、符号化パケットv1,v3,v5,v6が収集されるものとする。
パケット復元装置5の復号器42は、非組織型符号化器32に保持されている消失訂正符号の生成行列GFと同一の生成行列GFを保持しており、パケット収集器41からr個の符号化パケットvを受けると、その符号化パケットvのパケット番号を参照する。符号化パケットvのパケット番号を参照すれば、パケット生成装置3が符号化パケットv=(v1,v2,v3,・・・)を生成する際に積和演算を行った組み合わせが分かる。
復号器42は、生成行列GFからr個の符号化パケットvのパケット番号に対応する行(生成規則)を抽出して、その行からなる行列G’を生成する。
復号器42は、r個の符号化パケットvのパケット番号に対応する行からなる行列G’を生成すると、その行列G’とr個の符号化パケットvに対してガウス消去法を実施することにより、下三角行列を得て、k個の情報パケットを復元する(ステップST26)。
具体的には、例えば、符号化パケットv2,v4が消失し、符号化パケットv1,v3,v5,v6が収集された場合、符号化パケットv1,v3,v5,v6のパケット番号を参照して、生成行列GFから符号化パケットv1,v3,v5,v6に対応する行を抽出し、その行からなる行列G’を生成する。
そして、下記に示すように、その行列G’と4個の符号化パケットvに対してガウス消去法を実施する。
Figure 0004959700
これにより、三角行列が生成され、情報パケットu=(u1,u2,u3,u4)は、4個の符号化パケットv=(v1,v3,v5,v6)から次式のように復元することができる。
Figure 0004959700
ここでは、2個の符号化パケットv2,v4を消失している例を示しているが、符号化パケットの消失が発生していない場合も、同様の方法で情報パケットu=(u1,u2,u3,u4)を復元することができる。
なお、消失した符号化パケットを保持していたパケット保持器4を復旧する場合、非組織型符号化器32が復号器42により復号された情報パケットを再度符号化し、当該パケット保持器4が非組織型符号化器32により再度符号化されたパケット(パケット番号を含む)を保持するようにすればよい。したがって、全てのパケット保持器4を更新する必要はない。
パケット復元装置5の再生器43は、復号器42からk個の情報パケットを受けると、k個の情報パケットに含まれているデータを再生する(ステップST27)。
以上で明らかなように、この実施の形態3によれば、非組織型符号化器32が非組織型の消失訂正符号の生成行列GFを用いて、情報パケット生成器31により生成されたk個の情報パケットを符号化して、パケット分散器33が非組織型符号化器32により符号化されたn個の符号化パケットを複数のパケット保持器4に分散する一方、パケット収集器41が複数のパケット保持器4に保持されているn個のパケットのうち、消失されずに保持されているr個のパケットを収集し、復号器42が非組織型符号化器32に保持されている生成行列GFと同一の生成行列GFから消失されずに収集された符号化パケットに対応する生成規則を抽出し、その生成規則と上記符号化パケットを用いて、消失された符号化パケットを復元するように構成したので、非組織型の消失訂正符号を使用する場合でも、大きな復号保証消失数を保証することができる効果を奏する。
また、この実施の形態3によれば、復号保証消失数が明確になるだけでなく、非組織型の消失訂正符号の生成行列GFを用いているため、パケット保持器4の盗難等が発生しても、符号化規則が非公開であれば、そのパケット保持器4に保持されている符号化パケットから情報パケットが容易に判別されず、情報の保護を図ることができる。また、代数的符号の持つ復号性能を維持することもできる。特に、BCH符号はBCH限界を満たす誤り訂正符号であり、ある符号長nと情報長kの組み合わせに対して、最小距離を最大にすることができることから、BCH符号に基づいて構成することで、(n,k)の組み合わせを持つ消失訂正符号の復号保証消失数を最も大きくすることができる。
実施の形態4.
図7はこの発明の実施の形態4によるパケット生成装置及びパケット復元装置を示す構成図であり、図において、図5と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
パケット生成装置3の変換器34は図3の変換器14と同様の処理を実施する変換器であり、変換器34は予めフルランク行列Fを保持しており、そのフルランク行列Fを用いて、情報パケット生成器31により生成されたk個の情報パケットを変換する処理を実施する。
ここでは、変換器34が予めフルランク行列Fを保持しているものについて示したが、変換器34が必ずしも事前にフルランク行列Fを保持している必要はなく、例えば、一定の規則に基づいて生成するようにしてもよい。なお、変換器34はパケット変換手段を構成している。
パケット生成装置3の組織型符号化器35は図3の組織型符号化器15と同様の処理を実施する符号化器であり、組織型符号化器35は予め組織型の消失訂正符号の生成行列Gを保持しており、その生成行列Gを用いて、変換器34により変換されたk個の情報パケットを符号化する処理を実施する。
ここでは、組織型符号化器35が事前に組織型の消失訂正符号の生成行列Gを保持しているものについて示したが、組織型符号化器35が必ずしも事前に生成行列Gを保持している必要はなく、例えば、一定の規則に基づいて生成するようにしてもよい。なお、組織型符号化器35はパケット符号化手段を構成している。
パケット復元装置5の復号器44は図3の復号器24と同様の処理を実施する復号器であり、復号器44は組織型符号化器35に保持されている組織型の消失訂正符号の生成行列Gと同一の生成行列Gを保持しており、その生成行列Gからパケット収集器41により収集された符号化パケットに対応する行(生成規則)を抽出し、その生成規則と上記符号化パケットを用いて、消失された符号化パケットを復元し、k個の情報パケットを復号する処理を実施する。
ここでは、復号器44が事前に生成行列Gを保持しているものについて示したが、復号器44が必ずしも事前に生成行列Gを保持している必要はなく、例えば、一定の規則に基づいて生成するようにしてもよい。なお、復号器44はパケット復元手段を構成している。
パケット復元装置5の逆変換器45は図3の逆変換器25と同様の処理を実施する逆変換器であり、逆変換器45は予めフルランク行列Fの逆行列F-1を保持しており、フルランク行列Fの逆行列F-1を用いて、復号器44により復号されたk個の情報パケットを逆変換する処理を実施する。
ここでは、逆変換器45が予めフルランク行列Fの逆行列F-1を保持しているものについて示したが、逆変換器45が必ずしも事前にフルランク行列Fの逆行列F-1を保持している必要はなく、例えば、一定の規則に基づいて生成するようにしてもよい。なお、逆変換器45は逆変換手段を構成している。
図8はこの発明の実施の形態4によるパケット生成装置及びパケット復元装置の処理内容を示すフローチャートである。
次に動作について説明する。この実施の形態4では、復号保証消失数の明確な代数的符号に基づいて消失訂正符号を構成する。以降の説明では、複数のパケットについてパケット単位の消失訂正方法を説明するが、処理は各パケットについて同一のビット位置毎に並列に符号化復号処理を行うものとする。
この実施の形態4では、事前にパケット生成装置3の組織型符号化器35及びパケット復元装置5の復号器44が組織型の消失訂正符号の生成行列G(例えば、式(1)の生成行列G)を保持しているものとする。
また、パケット生成装置3の変換器34が上記実施の形態1と同様の方法で得られるフルランク行列Fを保持し、パケット復元装置5の逆変換器45がフルランク行列Fの逆行列F-1を保持しているものとする。
パケット生成装置3の情報パケット生成器31は、分散保持対象のデータを入力すると(ステップST21)、上記実施の形態3と同様に、分散保持対象のデータをk個の一定サイズのパケットに成型することにより、k個の情報パケットを生成し、k個の情報パケットを変換器34に出力する(ステップST22)。
パケット生成装置3の変換器34は、情報パケット生成器31からk個の情報パケットを受けると、フルランク行列Fを用いて、k個の情報パケットを変換する(ステップST31)。
即ち、変換器34は、例えば、(符号長n,情報長k)の符号化を行う場合には、k×kのフルランク行列Fを用いて、k個の情報パケットを変換する。
例えば、(n,k)=(7,4)であるとき、フルランク行列Fとして、式(4)に示されているフルランク行列Fを用いる場合、情報パケットu=(u1,u2,u3,u4)をフルランク行列Fで変換すると、変換後の情報パケットu’=(u1’,u2’,u3’,u4’)は、下記のようになる。
(u1’=u1+u3) mod 2
(u2’=u1+u2+u4) mod 2
(u3’=u1+u2) mod 2
(u4’=u1+u2+u3) mod 2
パケット生成装置3の組織型符号化器35は、予め組織型の消失訂正符号の生成行列Gを保持しており、変換器34から変換後の情報パケットu’=(u1’,u2’,u3’,u4’)を受けると、その生成行列Gを用いて、変換後の情報パケットu’=(u1’,u2’,u3’,u4’)を符号化する(ステップST32)。
即ち、組織型符号化器35は、例えば、式(4)に示すような組織型の消失訂正符号の生成行列Gが与えられている場合、下記に示すような符号化パケットvをパケット分散器33に出力する。
(v1=u1+u3) mod 2
(v2=u1+u2+u4) mod 2
(v3=u1+u2) mod 2
(v4=u1+u2+u3) mod 2
(v5=u1+u3+u4) mod 2
(v6=u1+u2+u3+u4) mod 2
(v7=u1+u4) mod 2
なお、いずれの符号化パケットにも情報パケットそのものが現れないように、フルランク行列Fが構成されている。
パケット生成装置3のパケット分散器33は、組織型符号化器35からn個の符号化パケットvを受けると、上記実施の形態3と同様に、パケット番号を符号化パケットvに割り振る処理を実施する(ステップST24)。例えば、v1であれば、“1”のパケット番号を割り振るようにする。
パケット分散器33は、上記のようにして、パケット番号を符号化パケットvに割り振ると、その符号化パケットvを複数のパケット保持器4に分散する処理を実施する(ステップST25)。
パケット復元装置5のパケット収集器41は、複数のパケット保持器4に保持されているn個のパケットのうち、消失されずに保持されているr個のパケットを収集する。
即ち、n−r個のパケット保持器4に故障や盗難が発生して、n−r個のパケットを消失している場合、パケット収集器41に保持されているr個のパケットを収集するものとする。
ここでは、符号化パケットv2,v4が消失し、符号化パケットv1,v3,v5,v6が収集されるものとする。
パケット復元装置5の復号器44は、組織型符号化器35に保持されている組織型の消失訂正符号の生成行列Gと同一の生成行列Gを保持しており、パケット収集器41からr個の符号化パケットvを受けると、その符号化パケットvのパケット番号を参照する。
復号器44は、生成行列Gからr個の符号化パケットvのパケット番号に対応する行(生成規則)を抽出して、その行からなる行列G’を生成する。
復号器44は、r個の符号化パケットvのパケット番号に対応する行からなる行列G’を生成すると、その行列G’とr個の符号化パケットvに対してガウス消去法を実施することにより、下三角行列を得て、k個の情報パケットを復元する(ステップST33)。
具体的には、例えば、符号化パケットv2,v4が消失し、符号化パケットv1,v3,v5,v6が収集された場合、符号化パケットv1,v3,v5,v6のパケット番号を参照して、生成行列GFから符号化パケットv1,v3,v5,v6に対応する行を抽出し、その行からなる行列G’を生成する。
そして、下記に示すように、その行列G’と4個の符号化パケットvに対してガウス消去法を実施する。
Figure 0004959700
これにより、三角行列が生成され、変換後の情報パケットu’=(u1’,u2’,u3’,u4’)は、4個の符号化パケットv=(v1,v3,v5,v6)から次式のように復元することができる。
Figure 0004959700
パケット復元装置5の逆変換器45は、復号器44からk個の情報パケットu’を受けると、上記実施の形態2と同様に、下記に示すようなフルランク行列Fの逆行列F-1を用いて、k個の情報パケットu’を逆変換する(ステップST34)。
Figure 0004959700
これにより、情報パケットu’=(u1’,u2’,u3’,u4’)から情報パケットu=(u1,u2,u3,u4)を復元することができる。
Figure 0004959700
受信装置2の再生器23は、逆変換器25からk個の情報パケットを受けると、k個の情報パケットに含まれているデータを再生する(ステップST27)。
以上で明らかなように、この実施の形態4によれば、パケット生成装置3には、フルランク行列Fを用いて、情報パケット生成器31により生成されたk個の情報パケットを変換する変換器34と、組織型の消失訂正符号の生成行列Gを用いて、変換器34により変換されたk個の情報パケットを符号化する組織型符号化器35とを設け、パケット復元装置5には、組織型符号化器35に保持されている生成行列Gと同一の生成行列Gを保持しており、その生成行列Gからパケット収集器41により収集された符号化パケットに対応する生成規則を抽出し、その生成規則と上記符号化パケットを用いて、消失されたパケットを復元する復号器44と、フルランク行列Fの逆行列F-1を用いて、復号器44により復号されたk個の情報パケットを変換する逆変換器45とを設けるように構成したので、上記実施の形態3と同様に、大きな復号保証消失数を保証することができる効果を奏する。
即ち、この実施の形態4によれば、復号保証消失数が明確な代数的符号に基づく消失訂正符号を構成する際、フルランク行列Fを用いて、情報パケット生成器31により生成されたk個の情報パケットを変換するようにしているので、組織型符号化器35が組織型の消失訂正符号の生成行列Gを用いて、その情報パケットを符号化しても、その符号化パケットに情報パケットそのものが現れることがなく、符号化規則が非公開であれば、符号化パケットから情報パケットが容易に判別されず、情報の保護を図ることができる。
パケット復元装置5では、フルランク行列Fの逆行列F-1を用いて、符号化パケットの復号後に逆変換すればよく、BCH符号のように、高い復号性能と復号保証消失数を保ったまま、非組織型の消失訂正符号を構成することができる。特に、BCH符号はBCH限界を満たす誤り訂正符号であり、ある符号長nと情報長kの組み合わせに対して、最小距離を最大にすることができることから、BCH符号に基づいて構成することで、(n,k)の組み合わせを持つ消失訂正符号の復号保証消失数を最も大きくすることができる。
以上のように、この発明に係る符号化器、復号器、送信装置、受信装置、通信システム、パケット生成装置およびパケット復元装置は、パケット復元手段が通信路で消失されたパケットに対応する生成規則を抽出することで消失したパケットを復元することができ、非組織型の消失訂正符号を使用する場合でも大きな復号保証消失数を保証できる符号化器、復号器、送信装置、受信装置、通信システム、パケット生成装置およびパケット復元装置としたので、ディジタル通信システムに用いるのに適している。

Claims (9)

  1. フルランク行列を用いて、代数的符号の生成規則を非組織型の消失訂正符号の生成規則に変換する規則変換手段と、上記規則変換手段により変換された非組織型の消失訂正符号の生成規則を用いて、複数個のパケットを符号化するパケット符号化手段とを備えた符号化器。
  2. フルランク行列を用いて、複数個のパケットを変換するパケット変換手段と、代数的符号に基づく組織型の消失訂正符号の生成規則を用いて、上記パケット変換手段により変換された複数個のパケットを符号化するパケット符号化手段とを備えた符号化器。
  3. フルランク行列を用いて、代数的符号の生成規則を非組織型の消失訂正符号の生成規則に変換する規則変換手段と、上記規則変換手段により変換された非組織型の消失訂正符号の生成規則から複数個のパケットに対応する生成規則を抽出し、上記生成規則と上記パケットを用いて、消失されたパケットを復元するパケット復元手段とを備えた復号器。
  4. 代数的符号に基づく組織型の消失訂正符号の生成規則から複数個のパケットに対応する生成規則を抽出し、上記生成規則と上記パケットを用いて、消失されたパケットを復元するパケット復元手段と、フルランク行列の逆行列を用いて、上記パケット復元手段により復元されたパケットを逆変換する逆変換手段とを備えた復号器。
  5. 送信対象のデータを含む複数個のパケットを生成するパケット生成手段と、フルランク行列を用いて、上記パケット生成手段により生成された複数個のパケットを変換するパケット変換手段と、代数的符号に基づく組織型の消失訂正符号の生成規則を用いて、上記パケット変換手段により変換された複数個のパケットを符号化するパケット符号化手段と、上記パケット符号化手段により符号化された複数個のパケットを送信するパケット送信手段とを備えた送信装置。
  6. 送信装置により代数的符号に基づく組織型の消失訂正符号の生成規則を用いて符号化されて、上記送信装置により送信された複数個のパケットのうち、通信路で消失されずに到達したパケットを受信するパケット受信手段と、上記送信装置により符号化される際に用いられる生成規則と同一の生成規則から上記パケット受信手段により受信されたパケットに対応する生成規則を抽出し、上記生成規則と上記パケットを用いて、上記通信路で消失されたパケットを復元するパケット復元手段と、フルランク行列の逆行列を用いて、上記パケット復元手段により復元されたパケットを逆変換する逆変換手段とを備えた受信装置。
  7. 送信対象のデータを含む複数個のパケットを生成するパケット生成手段と、フルランク行列を用いて、上記パケット生成手段により生成された複数個のパケットを変換するパケット変換手段と、代数的符号に基づく組織型の消失訂正符号の生成規則を用いて、上記パケット変換手段により変換された複数個のパケットを符号化するパケット符号化手段と、上記パケット符号化手段により符号化された複数個のパケットを送信するパケット送信手段と、上記パケット送信手段から送信された複数個のパケットのうち、通信路で消失されずに到達したパケットを受信するパケット受信手段と、上記パケット符号化手段に用いられる生成規則と同一の生成規則から上記パケット受信手段により受信されたパケットに対応する生成規則を抽出し、上記生成規則と上記パケットを用いて、上記通信路で消失されたパケットを復元するパケット復元手段と、上記フルランク行列の逆行列を用いて、上記パケット復元手段により復元されたパケットを逆変換する逆変換手段とを備えた通信システム。
  8. 分散保持対象のデータを含む複数個のパケットを生成するパケット生成手段と、フルランク行列を用いて、上記パケット生成手段により生成された複数個のパケットを変換するパケット変換手段と、代数的符号に基づく組織型の消失訂正符号の生成規則を用いて、上記パケット変換手段により変換された複数個のパケットを符号化するパケット符号化手段と、上記パケット符号化手段により符号化された複数個のパケットを複数のパケット保持器に分散するパケット分散手段とを備えたパケット生成装置。
  9. パケット生成装置により代数的符号に基づく組織型の消失訂正符号の生成規則を用いて符号化されて、複数のパケット保持器に保持されている複数個のパケットのうち、消失されずに保持されているパケットを収集するパケット収集手段と、上記パケット生成装置により符号化される際に用いられる生成規則と同一の生成規則から上記パケット収集手段により収集されたパケットに対応する生成規則を抽出し、上記生成規則と上記パケットを用いて、消失されたパケットを復元するパケット復元手段と、フルランク行列の逆行列を用いて、上記パケット復元手段により復元されたパケットを逆変換する逆変換手段とを備えたパケット復元装置。
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