以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明では同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
図1は、本発明の実施の形態における情報処理システムの全体概要を示す図である。図1を参照して、情報処理システム1は、ネットワーク2にそれぞれ接続された複合機(以下、「MFP」という)100,100A,100B,100Cおよびストレージサーバ200を含む。MFP100,100A,100Bおよび100Cは、情報処理装置の一例であり、スキャナ機能、プリンタ機能、コピー機能、ファクシミリ機能等の複数の機能を備える。
ネットワーク2は、ローカルエリアネットワーク(LAN)であり、接続形態は有線または無線を問わない。またネットワーク2は、LANに限らず、ワイドエリアネットワーク(WAN)、公衆交換電話網(PSTN)等であってもよい。ネットワーク2は、ゲートウェイを介してインターネット3に接続されており、MFP100,100A,100B,100Cそれぞれは、インターネット3に接続されたWebサーバ7,7Aと通信可能である。
MFP100,100A,100B,100Cは、ブラウジングプログラムを実行可能であり、ブラウザ機能を有する。例えば、MFP100は、ユーザによりWebサーバ7が記憶するウェブ(Web)ページのURLが指定されると、Webサーバ7にURLで特定されるWebページの送信を要求し、Webサーバ7が送信するWebページを受信し、表示する。以下、MFP100,100A,100B,100CがWebベージをダウンロードして、表示する処理をブラウジング処理という。
なお、本実施の形態においては情報処理装置の一例としてMFP100,100A,100B,100Cを例に説明するが、MFP100,100A,100B,100Cに代えて、ブラウザ機能を備えた装置であれば、たとえば、パーソナルコンピュータ、スキャナ、プリンタ、ファクシミリ等であってもよい。
MFP100,100A,100B,100C各々が有する機能は同じである。ここではMFP100を例に説明する。
図2は、MFPの外観を示す斜視図である。図2を参照して、MFP100は、自動原稿搬送装置(ADF)10と、画像読取部20と、画像形成部30と、給紙部40と、を含む。
ADF10は、原稿給紙トレイ11上にセットされた複数枚の原稿を1枚ずつ自動的に画像読取部20のプラテンガラス上に設定された所定の原稿読み取り位置まで搬送し、画像読取部20により原稿画像が読み取られた原稿を原稿排紙トレイ上に排出する。画像読取部20は、原稿読取位置に搬送されてきた原稿に光を照射する光源と、原稿で反射した光を受光する光電変換素子とを含み、原稿のサイズに応じた原稿画像を走査する。光電変換素子は、受光した光を電気信号である画像データに変換して、画像形成部30に出力する。給紙部40は、給紙トレイに収納された用紙を画像形成部30に搬送する。
画像形成部30は、周知の電子写真方式により画像を形成するものであって、画像読取部20から入力される画像データにシェーディング補正などの各種のデータ処理を施し、データ処理後の画像データに基づいて、給紙部40により搬送される用紙に画像を形成する。
図3は、MFPの回路構成の一例を示すブロック図である。図3を参照して、MFP100は、メイン回路101と、ファクシミリ部122と、通信制御部123と、を含む。メイン回路101は、ファクシミリ部122と、通信制御部123と、ADF10と、画像読取部20と、画像形成部30と、給紙部40とに接続されている。
メイン回路101は、CPU111と、CPU111の作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)112と、CPU111が実行するプログラム等を記憶するためのフラッシュメモリ113と、表示部114と、操作部115と、大容量記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)116と、データ通信制御部117と、を含む。
CPU111は、フラッシュメモリ113に記憶されたプログラムを実行して、機能を実行する。フラッシュメモリ113は、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read Only Memory)である。
CPU111は、表示部114、操作部115、HDD116およびデータ通信制御部117と、それぞれ接続され、メイン回路101の全体を制御する。また、CPU111は、ファクシミリ部122、通信制御部123、ADF10、画像読取部20、画像形成部30、給紙部40と接続され、MFP100の全体を制御する。
表示部114は、液晶表示装置(LCD)、有機ELD(Electro Luminescence Display)等の表示装置であり、ユーザに対する指示メニューや取得した画像データに関する情報等を表示する。操作部115は、複数のキーを備え、キーに対応するユーザの操作による各種の指示、文字、数字などのデータの入力を受付ける。操作部115は、表示部114上に設けられたタッチパネルを含む。表示部114と、操作部115とで、MFP100の上面に設けられる操作パネル9が構成される。
データ通信制御部117は、TCP(Transmission Control Protocol)またはUDP(User Datagram Protocol)等の通信プロトコルで通信するためのインターフェースであるLAN端子118と、シリアル通信のためのシリアル通信インターフェース端子119とを有する。データ通信制御部117は、CPU111からの指示に従って、LAN端子118またはシリアル通信インターフェース端子119に接続された外部の機器との間でデータを送受信する。
LAN端子118に、ネットワーク2に接続するためのLANケーブルが接続される場合、データ通信制御部117は、LAN端子118を介して接続された他のMFP100A,100B,100Cまたはストレージサーバ200と通信する。さらに、データ通信制御部117は、インターネットに接続された他のコンピュータと通信する。さらに、データ通信制御部117は、インターネット3に接続されたWebサーバ7,7Aと通信する。
CPU111は、データ通信制御部117を制御して、ネットワーク2に接続されたコンピュータからプログラムをダウンロードし、フラッシュメモリ113に記憶することにより、プログラムを更新することが可能である。プログラムは、後述する情報処理プログラムを含む。
シリアル通信インターフェース端子119に機器が接続された場合、データ通信制御部117は、シリアル通信インターフェース端子119に接続された機器、例えば、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラまたは携帯情報端末との間で通信して画像データを入出力する。また、シリアル通信インターフェース端子119には、フラッシュメモリを内蔵したメモリカード119Aが接続可能である。CPU111は、データ通信制御部117を制御して、メモリカード119AからCPU111が実行するためのプログラムを読出し、フラッシュメモリ113に記憶することにより、プログラムを更新することが可能である。
なお、CPU111が実行するためのプログラムを記憶する記録媒体としては、メモリカード119Aに限られず、フレキシブルディスク、カセットテープ、光ディスク(CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)/MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、ICカード(メモリカードを含む)、光カード、マスクROM、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROMなどの半導体メモリ等の媒体でもよい。
さらに、CPU111がネットワーク2に接続されたコンピュータからプログラムをダウンロードしてフラッシュメモリ113に記憶する、または、ネットワーク2に接続されたコンピュータがプログラムをフラッシュメモリ113に書込みするようにして、フラッシュメモリ113に記憶されたプログラムをRAM112にロードしてCPU111で実行するようにしてもよい。ここでいうプログラムは、CPU111により直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
通信制御部123は、CPU111を公衆交換電話網(PSTN)7に接続するためのモデムである。MFP100には、PSTN7における電話番号が予め割り当てられており、PSTN7に接続されたファクシミリ装置からMFP100に割り当てられた電話番号に発呼があると、通信制御部123がその発呼を検出する。通信制御部123は、発呼を検出すると通話を確立し、ファクシミリ部122に通信させる。
ファクシミリ部122は、PSTN7に接続され、PSTN7にファクシミリデータを送信する、またはPSTN7からファクシミリデータを受信する。
図4は、操作パネルの一例を示す平面図である。図4を参照して、操作パネル9は、表示部114と、操作部115とを含む。操作部115は、テンキー115Aと、スタートキー115Bと、入力内容をキャンセルするためのクリアキー115Cと、コピー処理を実行するためのコピーモードにMFP100を遷移させるためのコピーキー115Dと、スキャン処理を実行するためのスキャンモードにMFP100を遷移させるためのスキャンキー115Eと、データ送信処理を実行するためのデータ送信モードにMFP100を遷移させるためのBOXキー115Fと、ブラウジング処理を実行するためのブラウジングモードにMFP100を遷移させるためのブラウザキー115Gと、を含む。
図5は、CPUの機能の一例を示す機能ブロック図である。図5を参照して、CPU111は、Webページをダウンロードする指示を受け付けるためのURL受付部51と、URLで特定されるWebページをダウンロードするためのダウンロード部53と、Webページを表示するための表示制御部57と、Webページに関連する処理を実行するための指示を受け付けるための処理受付部55と、Webページに関連する処理を実行するための処理実行部63と、Webページ読出部59と、Webページの表示履歴および処理履歴を管理するための履歴管理部61と、を含む。
URL受付部51は、URLを受け付け、URLをダウンロード部53に出力する。URL受付部51は、デフォルトのURLを予め記憶しており、ブラウジング処理の実行指示を受け付けると、デフォルトのURLをダウンロード部53に出力する。URL受付部51は、操作部115のブラウザキー115Gが押下されると、ブラウジング処理の実行指示を受け付ける。なお、表示部114にブラウザキー115Gに相当するソフトウエアキーを表示し、操作部115のタッチパネルでソフトウエアキーの指示を受け付けるようにしてもよい。また、URL受付部51は、ユーザが操作部115に入力するURLを操作部115から受け付ける。たとえば、表示部114に英数文字のソフトウエアキーを表示し、操作部115のタッチパネルでソフトウエアキーの指示を検出することにより、URLを受け付ける。さらに、URL受付部51は、後述する表示制御部57により表示されているWebページに含まれるURLが、ユーザにより指示されると、指示されたURLを受け付ける。URLは、Webページにアクセスするためのアクセス情報であり、Webページのネットワーク上の位置を示す位置情報である。
ダウンロード部53は、URL受付部51または履歴管理部61からURLが入力される。ダウンロード部53は、入力されるURLで特定される装置にURLで特定されるWebページの送信を要求する。たとえば、URLで特定される装置をWebサーバ7とすると、ダウンロード部53は、Webサーバ7にURLで特定されるWebページの送信を要求するための要求信号を、データ通信制御部117を介して送信する。Webサーバ7は、Webページを記憶しており、要求信号を受信すると、その要求信号に含まれるURLで特定されるWebページを読み出し、要求信号を送信してきたMFP100にWebページを返信する。Webページは、たとえば、HTML(HyperText Markup Language)等のマークアップ言語で記述される。ダウンロード部53は、Webサーバ7が返信するWebページをデータ通信制御部117が受信すると、データ通信制御部117からWebページが入力され、Webページを表示制御部57および処理実行部63に出力する。
さらに、ダウンロード部53は、フラッシュメモリ113にWebページをそのURLとともに記憶する。これによりフラッシュメモリ113にWebページ93が記憶される。ダウンロード部53は、Webページが複数のフレームを含んでいる場合、WebページをフレームごとにURLとともに記憶する。なお、フラッシュメモリ113に記憶するのに代えて、データ通信制御部117を介してストレージサーバ200にWebページを送信し、ストレージサーバ200が備える記憶装置の所定の領域にWebページを記憶するようにしてもよい。この場合、Webページを記憶する記憶容量をMFP100に確保する必要がないので、例えば、HDD116を備えていなくてもよい。
Webページ読出部59は、後述する履歴管理部61からURLが入力される。Webページ読出部59は、入力されるURLで特定されるWebページをフラッシュメモリ113から読出し、表示制御部57に出力する。
表示制御部57は、ダウンロード部53またはWebページ読出部59からWebページが入力され、入力されるWebページを表示部114に出力し、表示部114に表示させる。また、表示制御部57は、Webページを表示部114に表示すると、そのWebページのURLを少なくとも含む表示履歴をフラッシュメモリ113に記憶する。これによりフラッシュメモリ113に表示履歴91が記憶される。
処理実行部63は、ダウンロード部53から入力されるWebページに関連する処理を、処理受付部55から入力される処理内容に従って実行する。また、処理実行部63は、処理を実行すると、そのWebページのURLを少なくとも含む処理履歴をフラッシュメモリ113に記憶する。これによりフラッシュメモリ113に処理履歴95が記憶される。処理履歴95は、WebページのURLに加えて、実行した処理の内容を含んでもよい。処理実行部63は、Webページが複数のフレームを含む場合、フレーム構成と親フレームの履歴とは別に、子フレームの履歴を処理履歴95として記憶する。
ここで、複数フレームで構成されるWebページについて説明する。図6は、複数フレームで構成されるWebページのソースプログラムの一例を示す図である。図6を参照して、親フレームは、「http://hhhh/frame1.html」、「http://hhhh/frame2.html」のURLが割り当てられた2つの子フレームを定義する。また、親フレームは、<framesetrows=”30%,*”>の記述を有する。この記述は、親フレームの上から30%を第1の子フレームとし、残り全てを第2の子フレームとすることを示す。
図7は、複数のフレームを有するWebページの親フレームと子フレームとの関係の一例を示す図である。親フレームのURLが「http://hhhh/top.html」に対して、その親フレームで定義されている2つの子フレームが定義されている場合を示している。初期状態の2つの子フレームのURLは、それぞれ「http://hhhh/frame1.html」、「http://hhhh/frame2.html」である。子フレームのURLは、親フレームに関係なく変更される場合がある。このため、処理実行部63により印刷処理が実行された時点の2つの子フレームのURLが、図7に示すように、それぞれ「http://hhhh/frame11.html」、「http://hhhh/frame2.html」となる場合がある。
図8は、親フレームの処理履歴の一例を示す図である。図8を参照して、親フレームに対して、印刷処理が実行されたときの印刷処理のための設定値と、親フレームのURLと、フレームの有無と、2つの第1子フレームおよび第2個フレームそれぞれについてオリジナルURLおよび処理実行時(印刷時)のIDと、を含む。印刷時のIDは、子フレームの処理履歴に付されるIDを示す。
図9は、第1子フレームの処理履歴の一例を示す図である。図9を参照して、第1子フレームの処理履歴は、処理履歴に付されるIDと、実行された処理の内容と、印刷処理が実行されたときの印刷処理のための設定値と、処理が実行された時点のURLと、フレームの有無と、を含む。ここでは、処理が実行された時点のURLが「http://hhhh/frame11.html」とされている。このように、処理履歴から印刷処理が実行された時点における第1子フレームのURLが、親フレームで初期設定されているオリジナルURLと異なることが分かる。なお、図9では、第1子フレームの処理履歴のフレームの有無の項目が「×」に設定されている。これは、第1子フレームが子フレーム(孫フレーム)を有しないことを示している。フレームの有無の項目が「○」に設定されることにより、第1子フレームが子フレームを含むことができる。この場合、第1子フレームの処理履歴に処理実行時のIDの項目が追加される。この場合の処理実行時のIDは、孫フレームの処理履歴に付されるIDを示す。
図10は、第2子フレームの処理履歴の一例を示す図である。図10を参照して、第2フレームの処理履歴は、処理履歴に付されるIDと、実行された処理の内容と、印刷処理が実行されたときの印刷処理のための設定値と、処理が実行された時点のURLと、フレームの有無と、を含む。ここでは、処理が実行された時点のURLが「http://hhhh/frame2.html」とされている。このように、処理履歴から印刷処理が実行された時点における第2子フレームのURLが、親フレームで初期設定されているオリジナルURLと同じことが分かる。
図5に戻って、処理受付部55は、処理実行部63に処理を実行させるための指示を受け付ける。処理受付部55は、ユーザが操作部115に入力する指示を、操作部115から受け付ける。具体的には、処理受付部55は、印刷指示または送信指示を受け付ける。処理実行部63は、処理受付部55から印刷指示が入力される場合、Webページを画像形成部30に出力し、画像形成部30にWebページの画像を形成させる。
また、処理実行部63は、ダウンロード部53によりストレージサーバ200のWebページが取得され、そのWebページが含む読込先を選択するためのボタンが指示されると、処理受付部55から送信指示が入力される。この場合、処理実行部63は、Webページで特定される送信先に、送信指示で特定されるデータをデータ通信制御部117に送信させる。例えば、ストレージサーバ200からデータ格納のためのWebページを受信した場合、ストレージサーバ200が備える記憶装置の所定の領域がWebページで特定される。送信指示により、HDD116に記憶されたデータまたは画像読取部20で読み取られたデータが特定される。処理実行部63は、HDD116に記憶されたデータまたは画像読取部20で読み取られたデータを、データ通信制御部117にストレージサーバ200に送信させる。これにより、ストレージサーバ200が備える記憶装置の所定の領域に、HDD116に記憶されたデータまたは画像読取部20で読み取られたデータが記憶される。
なお、ここでは、Webページに関連する処理として、印刷指示が入力される場合の印刷処理、送信指示が入力される場合のストレージサーバ200へのデータ送信処理を例に説明したが、Webページに関連する処理であれば、例えば、WebページをHDD116に格納する格納処理、Webページを他のMFP100A,100B,100Cまたはコンピュータに送信する処理としてもよい。
図11は、履歴管理部の詳細な機能を示す機能ブロック図である。図11を参照して、履歴管理部61は、表示履歴を表示するための表示履歴表示部71と、表示された表示履歴のうちから処理履歴に含まれる表示履歴を抽出する処理履歴抽出部73と、抽出された処理履歴を表示するための処理履歴表示部75と、処理対象を定める指示を受け付けるための指示受付部77と、処理対象に応じた指示を出力するオリジナル読出指示部81、第1更新ページ取得指示部83および第2更新ページ取得指示部85と、表示履歴を削除するための表示履歴削除部79と、を含む。
表示履歴表示部71は、ユーザが操作部115に履歴を表示する指示を入力すると、操作部115から履歴表示指示を受け付ける。表示履歴表示部71は、履歴表示指示を受け付けると、フラッシュメモリ113から表示履歴91を読出し、表示部114に表示する。表示履歴表示部71は、読み出した表示履歴が複数フレームを構成するWebページのURLを含む場合、親フレームと子フレームとを関連付けて表示履歴を表示する。
さらに、表示履歴表示部71は、処理対象を定めるためのボタンを、表示履歴と対応付けて表示する。処理対象は、時が異なるWebページと、子フレームの有無により異なるWebページとを含む。時が異なるWebページは、URLは同じWebページであるが、処理実行部63により処理が実行された時点におけるWebページと、そのボタンが指示された時点におけるWebページとである。時が異なるWebページを選択するためのボタンとして、処理実行部63により処理が実行された時点におけるWebページを選択するための「キャッシュ」の文字が表されたボタンを表示し、それが指示された時点におけるWebページを選択するための「更新チェック」の文字が表されたボタンを表示する。
子フレームの有無により異なるWebページは、複数のフレームを含むWebページであって、子フレームのURLが親フレームのURLのWebページで定義されているWebページと、子フレームのURLが処理実行部63により処理が実行された時点におけるWebページとである。子フレームの有無により異なるWebページを選択するためのボタンは、時が異なるWebページを選択するためのボタンのうち「更新チェック」の文字が表されたボタンが指示されたときに有効になり、子フレームのURLが処理実行部63により処理が実行された時点におけるWebページを選択するための「処理実行時の構成で開く」の文字が表されたボタンを表示する。
処理履歴抽出部73は、ユーザが操作部115に表示履歴を処理が実行されたものに絞り込む指示を入力すると、フラッシュメモリ113から処理履歴95を読出し、表示されている表示履歴のうちから処理履歴に含まれるURLと同じURLを含む表示履歴を抽出する。処理履歴抽出部73は、抽出した表示履歴を処理履歴表示部75に出力する。
処理履歴表示部75は、処理履歴抽出部73から入力される表示履歴を表示部114に表示する。処理履歴表示部75は、抽出された表示履歴が複数フレームを構成するWebページのURLを含む場合、親フレームと子フレームとを関連付けた表示態様で表示履歴を表示する。さらに、処理履歴表示部75は、表示履歴表示部71と同様に、処理対象を定めるためのボタンを、表示履歴と対応付けて表示する。
指示受付部77は、処理対象となるWebページの指示を受け付ける。具体的には、処理履歴表示部75が表示する処理対象を定めるためのボタンのいずれが指示されたかを検出する。指示受付部77は、「キャッシュ」の文字が表されたボタンの指示が検出されると、指示されたボタンに対応する表示履歴に含まれるURLを処理実行部63に出力する。
表示されている表示履歴に対応して「処理実行時の構成で開く」のボタンが表示されていない場合、指示受付部77は、「更新チェック」の文字が表されたボタンの指示が検出されると、指示されたボタンに対応する表示履歴に含まれるURLを第1更新ページ取得指示部83に出力する。
表示されている表示履歴に対応して「処理実行時の構成で開く」のボタンが表示されている場合、指示受付部77は、「処理実行時の構成で開く」のボタンの指示が検出されることなく、「更新チェック」の文字が表されたボタンの指示が検出されると、指示されたボタンに対応する表示履歴に含まれるURLを第1更新ページ取得指示部83に出力する。
表示されている表示履歴に対応して「処理実行時の構成で開く」のボタンが表示されている場合、指示受付部77は、「処理実行時の構成で開く」のボタンの指示が検出され、かつ、「更新チェック」の文字が表されたボタンの指示が検出されると、指示されたボタンに対応する表示履歴に含まれるURLと、子フレームのURLのすべてとを第2更新ページ取得指示部85に出力する。
オリジナル読出指示部81は、指示受付部77から入力されるURLで特定されるWebページをフラッシュメモリ113に記憶されているWebページ93のうちから選択し、そのWebページを表示部114に表示する。これにより、処理実行部63により処理が実行されたWebページと同じWebページが表示される。
第1更新ページ取得指示部83は、指示受付部77から入力されるURLをダウンロード部53に出力する。ダウンロード部53は、URLが入力されると、そのURLで特定されるWebページを記憶するWebサーバからWebページをダウンロードし、表示制御部57に出力する。このため、WebサーバでWebページが更新されている場合には、最新のWebページが表示部114に表示される。指示受付部77から入力されるURLのWebページが複数のフレームを含む場合、親フレームのURLのみがダウンロード部53に出力されるので、子フレームは、そのとき親フレームで定義されているURLのデータが表示されることになる。
第2更新ページ取得指示部85は、指示受付部77から入力される親フレームのURLと子フレームのURLすべてとをダウンロード部53に出力する。ダウンロード部53は、親フレームのURLのWebページをダウンロードするとともに、子フレームのURLのデータをダウンロードし、それらを構成したWebページを表示制御部57に出力する。このため、処理実行部63において処理が実行された時点のWebページと同じフレーム構成のWebページを出力することができる。さらに、Webサーバで親フレームのWebページまたは子フレームのWebページが更新されている場合には、それぞれ最新のWebページが表示部114に表示される。
表示履歴削除部79は、フラッシュメモリ113からそれに記憶されている表示履歴91を削除する。表示履歴削除部79は、ユーザが操作部115に削除指示を入力すると、操作部115から削除指示を受け付ける。表示履歴削除部79は、削除指示を受け付けると、フラッシュメモリ113に記憶されている表示履歴91のうちにURLが同じ処理履歴95が記憶されているか否かを判断する。処理履歴95のうちにURLが同じ処理履歴95が存在すれば、表示部114に警告メッセージを表示する。警告メッセージは、例えば、「表示履歴の中に、処理実績のあるものが存在します。処理実績のあるものも削除しますか?」である。ユーザが操作部115に予め設けられ、警告メッセージに同意する意思を入力するための承認ボタンを押下すれば、表示履歴削除部79は、表示履歴91をフラッシュメモリ113から削除する。ユーザが操作部115の承認ボタンを押下しなければ、表示履歴91のうち処理履歴95に同じURLが存在しない表示履歴を削除する。
図12は、ブラウジング処理の流れの一例を示すフローチャートである。ブラウジング処理は、CPU111がフラッシュメモリ113に記憶されたデータ処理プログラムを実行することにより、CPU111により実行される処理である。図12を参照して、CPU111は、URLを受け付けたか否かを判断する(ステップS01)。URLを受け付けると処理をステップS02に進め、そうでなければ処理をステップS13に進める。ブラウジング処理が実行された時点においては、予め記憶されたデフォルトのURLを読み出す。その後においては、ユーザが操作部115に入力するURLを操作部115から受け付ける。
ステップS02においては、URLのWebページを取得する。具体的には、データ通信制御部117を介して、URLで特定されるWebサーバにURLで特定されるWebページの送信を要求し、データ通信制御部117が受信するWebページを取得する。そして、取得したWebページを保存する(ステップS03)。具体的には、フラッシュメモリ113にWebページを記憶する。取得したWebページが複数のフレームを含む場合、親フレームのWebページと、子フレームのWebページとを関連付けて、それぞれ記憶する。
ステップS04においては、取得したWebページを表示部114に表示する。そして、表示履歴を記憶する(ステップS05)。具体的には、取得したWebページのURLをフラッシュメモリ113の表示履歴91に追加して記憶する。取得したWebページが複数のフレームを含む場合、親フレームのURLと、子フレームのURLとを関連付けて記憶する。
ステップS06においては、印刷ボタンが押下されたか否かを判断する。操作部115に予め設けられたコピーキー115Dが押下されたか否かを判断する。コピーキー115Dが押下されたならば処理をステップS07に進め、そうでなければ処理をステップS08に進める。ステップS07においては、印刷処理を実行し、処理をステップS10に進める。印刷処理については後述するが、ステップS02で取得されたWebページを印刷する処理である。
ステップS08においては、読込先選択ボタンが押下されたか否かを判断する。ステップS02においてストレージサーバ200のWebページが取得された場合、そのWebページは読込先を選択するためのボタンを含む。ステップS08においては、その読込先を選択するためのボタンが指示されたか否かを判断する。
図13は、ストレージサーバのWebページの一例を示す図である。図13を参照して、ストレージサーバのWebページ201は、読込先を入力する領域203と、読み込み先を選択するためのボタン205とを含む。
図12に戻って、読込先を選択するためのボタン205が指示されたならば処理をステップS09に進め、そうでなければ処理をステップS13に進める。ステップS09においてはデータ送信処理を実行する。データ送信処理については後述するが、ステップS02で取得されたWebページに関連する処理である。
ステップS10においては、ステップS02で取得されたWebページが複数のフレームを含むか否かを判断する。複数のフレームを含むならば処理をステップS11に進め、そうでなければステップS11をスキップして、処理をステップS12に進める。ステップS11においては、処理履歴95に触れム構成とURLとを追加する。フレーム構成は、親フレームと子フレームとの関係を含む。
ステップS12においては、処理履歴を記憶する。処理履歴は、ステップS02で取得されたWebページのURLを含む。また、ステップS02で取得されたWebページに関連して実行された処理の内容を含んでもよい。
ステップS13においては、履歴ボタンが押下されたか否かを判断する。表示部114に履歴ボタンを表示し、操作部115のタッチパネルで履歴ボタンが指示されたか否かを判断する。履歴ボタンが指示されたならば処理をステップS14に進め、そうでなければ処理をステップS15に進める。ステップS14においては履歴表示処理を実行する。履歴表示処理については後述する。ステップS15においては、削除指示が受け付けられたか否かを判断する。表示部114に削除ボタンを表示し、操作部115のタッチパネルで削除ボタンが指示されたか否かを判断する。削除ボタンが指示されたならば処理をステップS16に進め、そうでなければ処理をステップS17に進める。ステップS16においては削除処理を実行する。削除処理については後述する。
ステップS17においては、終了指示を受け付けたか否かを判断する。表示部114に終了ボタンを表示し、操作部115のタッチパネルで終了ボタンが指示されたか否かを判断する。終了ボタンが指示されたならば処理を終了し、そうでなければ処理をステップS01に戻す。
図14は、印刷処理の流れの一例を示すフローチャートである。印刷処理は、図12のステップS07において実行される処理である。図14を参照して、CPU111は、印刷設定入力画面を表示部114に表示する(ステップS21)。図15に印刷設定入力画面の一例を示す。そして、印刷設定の入力を受け付け、印刷設定が終了したか否かを判断する(ステップS22)。印刷設定の終了は、印刷設定入力画面のOKの文字が表されたOKボタンの指示を操作部115のタッチパネルで検出する。OKボタンの指示を検出するまで印刷設定の入力を受け付け、OKボタンの指示が検出されると処理をステップS23に進める。
ステップS23においては、ステップS22において受け付けられた印刷設定に従って、図12のステップS02において取得されたWebページを印刷する。具体的には、取得されたWebページと印刷設定とを画像形成部30に出力し、画像形成部30に印刷設定に従ってWebページの画像を形成させる。そして、処理をブラウジング処理に戻す。
図16は、データ送信処理の流れの一例を示すフローチャートである。データ送信処理は、図12のステップS09において実行される処理である。図12において、処理がステップS09に進むのは、表示部114に図13に示したストレージサーバのWebページ201が表示され、読み込み先を選択するためのボタン205が指示された場合である。ステップS31においては、表示部114に送信元選択画面を表示し、送信元の選択を受け付ける。そして、選択された送信元によって処理を分岐する。
図17は、送信元選択画面の一例を示す図である。図17を参照して、送信元選択画面は、スキャナを選択するためのボタンと、ボックスを選択するためのボタンとを含む。
図16に戻って、操作部115のタッチパネルによって、送信元選択画面のスキャナを選択するためのボタンの指示が検出されたならば処理をステップS35に進め、ボックスを選択するためのボタンの指示が検出されたならば処理をステップS32に進め、いずれの指示も検出されなければ待機状態となる(ステップS31で未選択)。
ステップS32においては、ボックスファイル選択画面を表示部114に表示し、送信の対象となるデータのファイル名を受け付ける。図18にボックスファイル選択画面の一例を示す。ボックスとは、HDD116に予め割り当てられた領域をいう。図18を参照して、BOX1〜BOX4の4つの領域がHDD116に割り当てられている場合を例に示している。また、ボックスファイル選択画面は、BOX1が選択され、そのBOX1に記憶されている3つのデータのファイル名が表示されている。ボックスファイル選択画面において、ユーザは、1以上のファイル名を指定することにより、1以上のデータを選択することができる。
図16に戻って、ステップS33においては、データが選択されるまで待機状態となり、データが選択されると処理をステップS34に進める。ステップS34においては、選択されたデータを読出し、処理をステップS38に進める。
ステップS38においては、ステップS34において読み出したデータをストレージサーバ200に送信し、処理をブラウジング処理に戻す。
一方、ステップS35においては、スキャン設定入力画面を表示部114に表示し、画像読取部20に原稿を読み取らせるための設定を受け付ける。図19にスキャン設定入力画面の一例を示す。ステップS36においては、原稿を読み取らせるための設定が入力されるまで待機状態となり、設定が入力されると処理をステップS37に進める。ステップS37においては、原稿をスキャンする。具体的には、画像読取部20に受け付けられたスキャン設定に従って原稿を読み取らせ、画像読取部20が出力するデータを取得する。 次のステップS38においては、ステップS37において画像読取部20から取得したデータをストレージサーバ200に送信し、処理をブラウジング処理に戻す。
図20〜図21は、履歴表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。履歴表示処理は、図12のステップS14において実行される処理である。図20〜図22を参照して、CPU111は、フラッシュメモリ113から表示履歴91を読み出す(ステップS51)。そして、フラッシュメモリ113に記憶されているWebページ93のWebページ情報を取得する(ステップS52)。Webページ情報は、フラッシュメモリ113に記憶されてWebページ93それぞれのURLである。なお、Webページをストレージサーバ200に記憶する場合には、ストレージサーバ200からそれに記憶されているWebページのWebページ情報を取得する。
ステップS53においては、ステップS51において読み出した表示履歴それぞれについて、表示履歴に含まれるURL(Webページ情報)のWebページが複数フレームを含むか否かを判断する。複数フレームを含むならば処理をステップS54に進め、そうでなければ処理をステップS55に進める。ステップS54においては、複数のフレームの親子関係を判定し、処理をステップS55に進める。ステップS53およびステップS54の処理は、表示履歴が複数の場合には、複数の表示履歴それぞれについて実行される。
ステップS55においては、表示履歴を表示する。具体的には、表示履歴に含まれるURLの一覧を表示する。ステップS54において、親子関係が判定されたURLについては、親子関係を示す表示態様でURLを表示する。親子関係を示す態様は、例えば、親フレームのURLから一段下がった位置に子フレームのURLを表示する態様、または、親フレームのURLと子フレームのURLとを線で結ぶ態様である。
次のステップS56においては、処理履歴ボタンが押下されたか否かを判断する。表示履歴を表示する画面に含まれる「処理履歴」の文字が表されたボタンの指示がタッチパネルで検出されると、処理をステップS57に進めるが、そうでなければ処理をステップS60に進める。
ステップS57においては、フラッシュメモリ113から処理履歴95を読み出す。そして、ステップS51で読み出した表示履歴91のうちから処理履歴95に同じURLが含まれているものを抽出する(ステップS58)。さらに、抽出された表示履歴を表示する(ステップS59)。なお、ここでは、表示履歴91のうちから処理履歴95に同じURLが含まれているものを抽出し、抽出された表示履歴のみを表示するようにしたが、表示する表示履歴を変更することなく、抽出された表示履歴の表示態様を抽出されなかった表示履歴と異ならせるようにしてもよい。異なる表示態様は、例えば、色、明度を異ならせる、反転表示の有無で異ならせる等である。
図23は、表示履歴表示画面の一例を示す第1の図である。図23に示す表示履歴表示画面は、図20のステップS55において表示される。図23を参照して、表示履歴に含まれるURLが一覧表示される。また、URLの横に並んで、処理対象を定めるためのボタンが表示される。処理対象を定めるボタンは、現在のWebページを処理対象に定めるための「更新チェック」の文字が表されたボタンと、表示された時点にフラッシュメモリ113に記憶されたWebページを処理対象に定めるための「キャッシュ」の文字が表されたボタンである。「キャッシュ」の文字が表示されるボタンは、表示履歴のURLのWebページがフラッシュメモリ113に記憶されている場合にのみ表示される。フラッシュメモリ113に記憶されたWebページは、削除される場合があるからである。
図24は、表示履歴表示画面の一例を示す第2の図である。図24に示す表示履歴表示画面は、図23に示した表示履歴表示画面が表示されている状態で、処理履歴が反映された状態の表示履歴表示画面を示し、図20のステップS59において表示される。図24を参照して、図23に示した表示履歴表示画面で表示された表示履歴のURLのうち、処理履歴にURLが含まれるもののみが一覧表示される。
図25は、表示履歴表示画面の一例を示す第3の図である。ここでは、表示履歴91が複数フレームを含むWebページを含む場合を例に示している。図25を参照して、表示履歴に含まれる親フレームおよび子フレームのURLが一覧表示される。さらに、URLの横に並んで、処理対象を定めるためのボタンが表示される。処理対象を定めるためのボタンは、現在のWebページを処理対象に定めるための「更新チェック」の文字が表されたボタンと、表示された時点にフラッシュメモリ113に記憶されたWebページを処理対象に定めるための「キャッシュ」の文字が表されたボタンである。「キャッシュ」の文字が表示されるボタンは、表示履歴のURLのWebページがフラッシュメモリ113に記憶されている場合にのみ表示される。
図20に戻って、ステップS60においては、処理対象として選択された表示履歴のURLのWebページが複数ページを含むか否かを判断する。複数ページを含むならば処理をステップS61に進め、そうでなければ処理をステップS81に進める。ステップS61においては、親フレームに「印刷時の構成で開く」ボタンを表示する。
図26は、表示履歴表示画面の一例を示す第4の図である。図26に示す表示履歴表示画面は、図25に示した表示履歴表示画面が表示されている状態で、処理履歴が反映された状態の表示履歴表示画面を示し、図20のステップS61において表示される。図26を参照して、図25に示した表示履歴表示画面で表示された表示履歴のURLのうち、処理履歴にURLが含まれるもののみが一覧表示され、かつ、親フレームと子フレームとの関係が明示される。親フレームのURLから一段下がった位置に子フレームのURLが表示される。また、親フレームのURLに対応して「印刷時の構成で開く」ボタンが表示される。
図20に戻って、ステップS62においては、「キャッシュ」ボタンが押下されたか否かを判断する。「キャッシュ」ボタンが押下されたならば処理をステップS63に進め、そうでなければ処理をステップS65に進める。ステップS63においては、フラッシュメモリ113に記憶されているWebページ93のうちからステップS60において選択された表示履歴91に含まれるURLのWebページを読み出す。そして、読み出したWebページを表示部114に表示する。フラッシュメモリ113に記憶されたWebページが表示されるので、処理実行部63により処理が実行されたWebページと同じWebページが表示される。
一方、図22を参照して、ステップS65においては、「印刷時の構成で開く」ボタンが押下されたか否かを判断する。「印刷時の構成で開く」ボタンが押下されたならば処理をステップS66に進め、そうでなければ処理をステップS71に進める。ステップS66においては、親フレームのURLで特定されるデータを取得する。具体的には、ステップS60において選択された表示履歴91に含まれるURLのWebページの送信要求を、データ通信制御部117に送信させ、データ通信制御部117が受信するWebページを取得する。そして、取得したWebページを表示部114に表示する(ステップS67)。
次に、処理履歴に含まれる子フレームのURLを取得し(ステップS68)、取得されたURLで特定されるWebページを取得する(ステップS69)。親フレームで定義されるオリジナルの子フレームのWebページとは異なるWebページが取得される場合がある。そして、取得された子フレームのWebページを、親フレームのWebページの子フレームの領域に表示し(ステップS70)、処理をブラウジング処理に戻す。Webサーバで親フレームまたは子フレームが更新されている場合には、最新のWebページを表示することができる。
ステップS71においては、「更新チェック」ボタンが押下されたか否かを判断する。「更新チェック」ボタンが押下されたならば処理をステップS72に進め、そうでなければ処理をステップS62に戻す。ステップS72においては、親フレームのURLで特定されるデータを取得する。具体的には、ステップS60において選択された表示履歴91に含まれるURLのWebページの送信要求を、データ通信制御部117に送信させ、データ通信制御部117が受信するWebページを取得する。そして、取得したWebページを表示部114に表示し(ステップS73)、処理をブラウジング処理に戻す。親フレームのURLのみに基づいて、Webページを取得するので、親フレームで定義されるオリジナルの子フレームのWebページが取得される。
一方、図22を参照して、ステップS81〜ステップS83の処理は、図20のステップS62〜ステップS64の処理とそれぞれ同じであり、ステップS84〜ステップS86の処理は、図21のステップS71〜ステップS73の処理とそれぞれ同じである。したがって、これらについての説明は繰り返さない。
図27は、削除処理の流れの一例を示すフローチャートである。削除処理は、図12のステップS16で実行される処理である。図27を参照して、CPU111は、フラッシュメモリ113から表示履歴91を読み出し(ステップS91)、フラッシュメモリ113から処理履歴95を読み出す(ステップS92)。そして、表示履歴91のうちから処理履歴95に同じURLが含まれているものを抽出する(ステップS93)。ステップS94においては、表示履歴91のうちから処理履歴95に同じURLが含まれているものが抽出されたか否かを判断する。そのような表示履歴が抽出されたならば処理をステップS95に進め、そうでなければ処理をステップS98に進める。
ステップS95においては、ステップS93において抽出された表示履歴、換言すれば表示履歴91のうちから処理履歴95に同じURLが含まれているものを表示部114に表示する。ステップS96においては、確認画面を表示する。図28に確認画面の一例を示す。確認画面は、「表示履歴91の中に、処理実績のあるものがあります。処理実績のあるものも削除しますか?」の警告メッセージを含む。
次のステップS97においては、削除する指示が受け付けられたか否かを判断する。確認画面の「はい」のボタンが指示されたならば削除指示を受け付ける。削除指示を受け付けたならば処理をステップS98に進め、そうでなければ処理をステップS99に進める。ステップS98においては、フラッシュメモリ113に記憶されている表示履歴91のすべてを削除し、処理をブラウジング処理に戻す。一方、ステップS99においては、フラッシュメモリ113に記憶されている表示履歴91のうち処理履歴のない表示履歴のみを削除し、処理をブラウジング処理に戻す。換言すれば、ステップS93において抽出されなかった表示履歴が削除され、抽出された表示履歴がフラッシュメモリに記憶されたままになる。
なお、上述した実施の形態においては、情報処理装置の一例としてMFP100について説明したが、図12、図14、図16、図20〜図22および図27に示した処理をコンピュータに実行させるためのデータ再表示方法またはデータ再表示プログラムとして発明を捉えることができるのは言うまでもない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 情報処理システム、2 ネットワーク、3 インターネット、7,7A サーバ、9 操作パネル、10 ADF、20 画像読取部、30 画像形成部、40 給紙部、51 受付部、53 ダウンロード部、55 処理受付部、57 表示制御部、59 ページ読出部、61 履歴管理部、63 処理実行部、71 表示履歴表示部、73 処理履歴抽出部、75 処理履歴表示部、77 指示受付部、79 表示履歴削除部、81 オリジナル読出指示部、83 第1更新ページ取得指示部、85 第2更新ページ取得指示部、91 表示履歴、93 Webページ、95 処理履歴、101 メイン回路、111 CPU、112 RAM、113 フラッシュメモリ、114 表示部、115 操作部、116 HDD、117 データ通信制御部、119A メモリカード、122 ファクシミリ部、123 通信制御部、200 ストレージサーバ。