JP4957327B2 - 表示制御装置 - Google Patents

表示制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4957327B2
JP4957327B2 JP2007087246A JP2007087246A JP4957327B2 JP 4957327 B2 JP4957327 B2 JP 4957327B2 JP 2007087246 A JP2007087246 A JP 2007087246A JP 2007087246 A JP2007087246 A JP 2007087246A JP 4957327 B2 JP4957327 B2 JP 4957327B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
paper
content object
unit
medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007087246A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008250376A (ja
Inventor
允子 北崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2007087246A priority Critical patent/JP4957327B2/ja
Priority to US12/014,258 priority patent/US8699039B2/en
Publication of JP2008250376A publication Critical patent/JP2008250376A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4957327B2 publication Critical patent/JP4957327B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F3/00Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
    • G06F3/01Input arrangements or combined input and output arrangements for interaction between user and computer
    • G06F3/03Arrangements for converting the position or the displacement of a member into a coded form
    • G06F3/041Digitisers, e.g. for touch screens or touch pads, characterised by the transducing means
    • G06F3/042Digitisers, e.g. for touch screens or touch pads, characterised by the transducing means by opto-electronic means
    • G06F3/0421Digitisers, e.g. for touch screens or touch pads, characterised by the transducing means by opto-electronic means by interrupting or reflecting a light beam, e.g. optical touch-screen
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F3/00Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
    • G06F3/01Input arrangements or combined input and output arrangements for interaction between user and computer
    • G06F3/048Interaction techniques based on graphical user interfaces [GUI]
    • G06F3/0487Interaction techniques based on graphical user interfaces [GUI] using specific features provided by the input device, e.g. functions controlled by the rotation of a mouse with dual sensing arrangements, or of the nature of the input device, e.g. tap gestures based on pressure sensed by a digitiser
    • G06F3/0488Interaction techniques based on graphical user interfaces [GUI] using specific features provided by the input device, e.g. functions controlled by the rotation of a mouse with dual sensing arrangements, or of the nature of the input device, e.g. tap gestures based on pressure sensed by a digitiser using a touch-screen or digitiser, e.g. input of commands through traced gestures
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V10/00Arrangements for image or video recognition or understanding
    • G06V10/10Image acquisition
    • G06V10/17Image acquisition using hand-held instruments
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V10/00Arrangements for image or video recognition or understanding
    • G06V10/20Image preprocessing
    • G06V10/22Image preprocessing by selection of a specific region containing or referencing a pattern; Locating or processing of specific regions to guide the detection or recognition
    • G06V10/235Image preprocessing by selection of a specific region containing or referencing a pattern; Locating or processing of specific regions to guide the detection or recognition based on user input or interaction
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F2203/00Indexing scheme relating to G06F3/00 - G06F3/048
    • G06F2203/048Indexing scheme relating to G06F3/048
    • G06F2203/04808Several contacts: gestures triggering a specific function, e.g. scrolling, zooming, right-click, when the user establishes several contacts with the surface simultaneously; e.g. using several fingers or a combination of fingers and pen
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V10/00Arrangements for image or video recognition or understanding
    • G06V10/10Image acquisition
    • G06V10/19Image acquisition by sensing codes defining pattern positions

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • User Interface Of Digital Computer (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)
  • Processing Or Creating Images (AREA)
  • Document Processing Apparatus (AREA)
  • Editing Of Facsimile Originals (AREA)

Description

本発明は、文書生成装置、表示制御装置、プログラムに関する。
テーブルや壁面を、携帯型コンピュータを空間的に拡張する作業環境として機能させる技術は知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1では、例えば、あるユーザのコンピュータ・ディスプレイ上のドラッグ操作を、そのままコンピュータが設置された平面(テーブルや壁面)に継承する「ハイパードラッグ」操作が可能になっている。
また、画像表示機能を持った媒体を表示画面における表示内容に対する操作に利用し、表示装置と媒体との間の双方向の表示内容のやりとりを可能とする技術も知られている(例えば、特許文献2参照)。この特許文献2では、媒体を表示部にかざすと、位置マーカーにより媒体の位置や角度等が検知され、媒体の表示領域に対応する表示部の領域の表示内容が媒体に書き込まれる。逆に、媒体に表示されている内容を、媒体の表示領域に対応する表示部の領域に転写することもできるようになっている。
特開2001−136504号公報 特開2005−31448号公報
ここで、従来、表示画面に表示された画像を電子文書化する処理や、媒体が保持する画像を表示画面に表示する処理を、高い自由度で行うための仕組みは提案されていなかった。
本発明の目的は、表示画面に表示された画像を電子文書化する処理や、媒体が保持する画像を表示画面に表示する処理を、高い自由度で行えるようにすることにある。
請求項1に記載の発明は、
表示画面上に位置する媒体を特定する媒体特定手段と、
前記媒体特定手段により特定された媒体が保持する画像に含まれる複数の画像要素の中から所定の条件を満たす画像要素を特定する画像特定手段と、
前記画像特定手段により特定された前記画像要素が前記表示画面に表示されるように制御する制御手段と
を備え
前記媒体は、画像を印刷可能な表面を有し、
前記媒体の表面上の位置を特定する位置特定手段を更に備え、
前記画像特定手段は、前記媒体特定手段により特定された前記媒体の表面に印刷された画像に含まれる複数の画像要素の中から、前記位置特定手段により特定された前記表面上の位置に印刷されていないことを前記所定の条件として、前記画像要素を特定することを特徴とする表示制御装置である。
請求項1の発明は、媒体が保持する画像の表示画面への表示を画像要素単位で制御することができ、かつ、表示画面に表示する画像要素をそれが印刷された媒体上の位置により特定することができるという効果を有する。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態(以下、「実施の形態」という)について詳細に説明する。
本実施の形態では、表示装置の一例として、複数のユーザが取り囲んで議論等を行うための水平型表示装置を用いる。ユーザが持ち込んだ紙や電子端末等の媒体をこの水平型表示装置の上に置き、紙に印刷された画像や電子端末に表示された画像を水平型表示装置上の共有画面で共有することで、議論等が行われる。そこで、まず、この水平型表示装置の機構について説明する。
図1は、水平型表示装置10に媒体(メディア)の一例として紙媒体20をかざした場合の断面図である。水平型表示装置10には他の媒体をかざすこともあるが、ここでは紙媒体20をかざした場合を例にとっている。
図示するように、水平型表示装置10は、議論等を行う作業台としての天板11と、天板11を支持する脚部12a〜12dとを備える。また、天板11に対して背面から画像を投影する投影ユニット13と、投影ユニット13を移動自在に支持するキャスター14a〜14dと、天板11に投影させる画像を映し出すプロジェクタ15とを備える。更に、紙媒体20の裏面に対して赤外光を照射する赤外光光源17と、紙媒体20の裏面で反射された赤外光を受光する赤外カメラ18とを備える。但し、図1は断面図のため、脚部12c及び12d、キャスター14c及び14dについては、図に現れていない。
天板11は、その周囲の任意の位置にユーザが立って議論等に参加できるよう、例えば、円形のものを用いる。また、例えばガラス板等の基材に乳白色の半透明フィルターを貼り付けて透過型スクリーンを形成し、投影ユニット13により投影された画像を表示する表示画面(例えば、大画面ディスプレイ)として機能させる。即ち、本実施の形態では、表示手段の一例として、天板11を用いている。更に、天板11は、表示された画像に対するユーザの操作を検知するタッチパネルの機能も備える。ここで、タッチパネルは、天板11の表面を接触を検知するための素子を配置した透明なスクリーンで覆うことで実現してもよいし、天板11の表面で縦、横に赤外光を走らせてその遮断された位置を検出することで実現してもよい。但し、本実施の形態では、天板11に紙媒体20が置かれることがある。従って、天板11が備えるタッチパネルの機能は、紙媒体20の裏面によるタッチを、ユーザ操作としてのタッチとは区別して処理するものとする。例えば、タッチされている箇所が一定の面積を超える場合には、ユーザ操作を表す信号を発生させないようにすればよい。
脚部12a〜12dは、4本脚の場合の例であるが、脚部の数はこれに限らない。
投影ユニット13は、天板11の側の面が開いた四角柱の箱からなっており、その中にミラー13a及び13bを備える。ここで、ミラー13a及び13bは、図のような角度で固定され、投影ユニット13の箱の側面に取り付けられているものとする。
キャスター14a〜14dは、天板11、脚部12a〜12d、プロジェクタ15からなるテーブルの移動に合わせて投影ユニット13を動かせるよう、投影ユニット13の底面に取り付けられている。但し、テーブルに対する投影ユニット13の相対的位置がずれることのないようにする。尚、ここでは、キャスターを4つとしたが、その数はこれに限らない。
プロジェクタ15は、天板11の下に吊り下げられて固定され、ミラー13aの方向に画像を投影する。すると、その画像はミラー13bで反射し、天板11に投影されることになる。
赤外光光源17は、例えば、赤外カメラ18のシャッタタイミングに同期させてパルス点灯する。これにより、天板11の紙媒体20が載る可能性のある領域に対して、定期的に赤外光が照射されることになる。この赤外光光源17としては、例えば、赤外LEDを用いるとよい。
赤外カメラ18は、赤外光が照射された紙媒体20の裏面を、赤外領域に感度を有するイメージセンサによって撮像する。そして、撮像された画像を解析することにより、紙媒体20のID及び位置が検出される。ここで、イメージセンサとしては、例えば、CMOSセンサやCCDセンサを用いるとよい。
本実施の形態では、このように赤外光を用いて画像を読み取ることで、プロジェクタ15の可視光による映像に影響を与えないようにしている。また、更に確実な投影やIDの認識を行うために、天板11には、一定の角度の光以外を透過させるホログラフィック光素子を用いてもよい。或いは、電気的に透過/不透過を変えられるフィルムを天板11に貼り付け、投影とIDの認識を短い周期で切り替える方法も考えられる。
一方、紙媒体20の裏面には、赤外光光源17及び赤外カメラ18を用いてそのID及び位置が検出されるよう、赤外領域に吸収域を持つ色材(例えば、トナー)を用いて形成された符号画像26が印刷されている。尚、このような符号画像26が印刷された紙媒体20を、以下では「ID付き用紙」ともいう。
また、図1には示していないが、本実施の形態では、紙媒体20の表面(裏面と反対側の面)に符号画像が印刷されることもある。表面の符号画像は例えば電子ペンを用いて読み取られるが、この場合も、符号画像は、赤外光光源及び赤外カメラを用いてそのID及び紙媒体20上の位置が検出されるよう、赤外領域に吸収域を持つ色材(例えば、トナー)を用いて印刷される。
尚、紙媒体20としては、一般的な紙だけでなく、紙のような感覚で利用できる表示媒体である電子ペーパーを用いてもよい。
更に、図1には水平型表示装置10に紙媒体20をかざした場合について示したが、紙媒体20の代わりに、媒体(メディア)の一例として電子端末をかざす場合もある。ここで、電子端末としては、携帯可能な端末装置が考えられる。デジタルカメラが代表例であるが、ノート型のPC、PDA(Personal Digital Assistants)、携帯電話等であっても構わない。この場合も、電子端末の底面には、赤外光光源17及び赤外カメラ18を用いてそのIDが検出されるよう、赤外領域に吸収域を持つ色材(例えば、トナー)を用いて形成された符号画像が貼付されている。
尚、本実施の形態では、実質的に水平な表示画面を有する表示装置の一例として、水平型表示装置10を用いた。ここで、「実質的に水平」とは、天板11が地面又は床面と完全に平行であることまでを要求する趣旨ではなく、天板11の上に媒体を載せてもずれ落ちない程度に水平であればよいものとする。また、以下、水平型表示装置10に適用した場合について説明するが、垂直型等、他のタイプの表示装置に適用してもよい。
ここで、会議等において、複数の参加者が持ち寄った文書に含まれるコンテンツオブジェクトのマッピングや再構成の作業をこのような水平型表示装置10の上で行う場面を考える。このような場面で創造的なマッピングや再構成の作業を行うには、作業を行うための領域に出力サイズ枠等の概念を設けないことが望ましい。
この点に関し、既存の文書作成ソフトウェア(電子文書作成ソフトウェア)では、最初にA4等の紙の大きさ(出力サイズ枠)を設定し、コンテンツオブジェクトを枠内に収めていく方法が採用されている。しかしながら、このような「先に紙の大きさを決め、その枠内に収めていく」方法は、上述した創造的なマッピングや再構成の作業に合っておらず、作業に支障をきたしているのが現状である。
また、表示画面上で行ったマッピングの結果(マッピング図)を、部分ごとに文書化したい場合、現状の文書作成ソフトウェアでは、ページごとにマッピングする必要があり、全体の俯瞰が難しい。1ページに全体のマッピング図を作成し、そこからページ割りしていく方法もあるが、各ページにコピー&ペーストを行い、出力サイズ枠に応じて配置したり修正したりするのが手間である。
更に、会議への参加者は、紙、電子ペーパー、電子端末等、様々なメディアでコンテンツを持参するため、コンテンツの大きさ、コンテンツオブジェクトに対するメディアの余白、メディアの背景色等にばらつきがある。そのため、表示画面上でコンテンツオブジェクトのマッピングや再構成を行い、新たな文書を作成する作業において、これまでは、同じメディアへの移行(スキャン等)や、コンテンツのオブジェクト化(各コンテンツの切り抜き等)を行い、大きさを揃え、背景色を透明にする、といった前準備に手間がかかっていた。
そこで、本実施の形態では、出力サイズ枠の概念がない作業スペース上で、コンテンツオブジェクト単位でマッピングや再構成等の作業を行う環境を提案する。
また、コンテンツオブジェクトのマッピングや再構成の作業を行った後に、文書のサイズ枠(出力サイズ枠)を指定すると、それに合わせてコンテンツが拡大/縮小され、文書化されるようにする。ここで、作業スペース上では複数の部分を指定できるようにし、そのいずれの部分に対しても、出力サイズ枠を設定できるようにする。
更に、紙、電子ペーパー、電子端末等の様々なメディアから、上記の環境へコンテンツを移動させる際、メディアに指示することで、移動させたいコンテンツオブジェクトのみが上記の環境へ移動するようにする。
以下、本実施の形態における作法の例について、図2〜11を参照して詳細に述べる。
まず、出力サイズ枠の概念がない作業スペース(電子作業スペース)の例について説明する。
図2は、このような作業スペースの例を示した図である。図には、水平型表示装置10の天板11に実現される表示画面上でコンテンツオブジェクトのマッピング作業を行っている場面が示されている。マッピング作業を行う領域は、議論するうちに拡張していくため、出力サイズ枠の概念がない作業スペースで行うのが有効である。
ここで、コンテンツオブジェクトとは、文書を構成する単位/かたまりであり、それ自体で議論の対象になり得るものである。また、文書が紙媒体20に印刷された画像であれば、その画像を構成する単位/かたまりの元となる電子情報であってもよい。即ち、本実施の形態では、画像に含まれる画像要素又はその元となる電子情報の一例として、コンテンツオブジェクトを用いている。また、コンテンツオブジェクトは、背景や余白が透明であり、大きさの概念を有していない。尚、図では、円、正方形、正三角形、正六角形、星形で、コンテンツオブジェクトを表している。
また、作業スペースとは、オブジェクトの移動、回転、縮小拡大、切り貼り等の編集を行うためのソフトウェアを、水平型表示装置10の天板11に投影した環境である。図では、このソフトウェアの機能を用いて、複数のコンテンツオブジェクトをグループとして線で囲んだり、コンテンツオブジェクト間又はコンテンツオブジェクトとグループとの間を線で結んだりした様子を示している。尚、図中、黒塗りの横長の長方形は、コンテンツオブジェクトのグループの例えばグループ名を表示するために配置されたものである。
次に、出力サイズ枠の概念がない作業スペース上のある部分を電子文書化するための作法について説明する。
図3は、電子文書化するための作法の第1の例を示した図である。
ここでは、図2のコンテンツオブジェクトのマッピング図全体を電子文書化する場合を考える。図3では、まず、(a)に矢印付きの破線で示したように、電子文書化したい部分であるマッピング図全体を指で囲う。すると、(b)に示すように、指定された部分(領域)を表す破線113が表示されると共に、用紙サイズを選択するためのメニュー114が表示される。ユーザが希望の用紙サイズを選択すると、(c)に示すように、選択された用紙サイズに応じてコンテンツが拡縮して電子文書化され、電子文書35が生成される。
図4は、電子文書化するための作法の第2の例を示した図である。
ここでは、図2のコンテンツオブジェクトのマッピング図の一部を電子文書化する場合を考える。図4では、まず、(a)に矢印付きの破線で示したように、マッピング図の電子文書化したい部分を指で囲う。すると、(b)に示すように、指定された部分(領域)を表す破線113が表示されると共に、用紙サイズを選択するためのメニュー114が表示される。ユーザが希望の用紙サイズを選択すると、(c)に示すように、選択された用サイズに応じてコンテンツが拡縮して電子文書化され、電子文書35が生成される。
図5は、電子文書化するための作法の第3の例を示した図である。
ここでは、図3と同様、図2のコンテンツオブジェクトのマッピング図全体を電子文書化する場合を考えるが、電子文書化したい部分の指定方法が図3とは異なる。即ち、両手の親指と人差し指をL字型にして、電子文書化したい部分の左上点及び右下点を指定する。このようにして電子文書化したい部分が特定されると、その後は、図3と同様の表示及び電子文書化を行う。
次いで、コンテンツオブジェクトを出力サイズ枠の概念がない作業スペースへ移動させるための作法について説明する。つまり、これまでに述べたのは、コンテンツオブジェクトを作業スペースへ移動させた後に電子文書として出力する際の作法であったが、その作業スペースにそもそもコンテンツオブジェクトをどのようにして移動させるかについて、以下で説明する。
図6は、従来の方法でコンテンツオブジェクトを持ち寄った場合と、本実施の形態の方法でコンテンツオブジェクトを持ち寄った場合とを比較して説明するための図である。
一般に、会議への参加者は、様々なメディアでコンテンツを持参するため、コンテンツの大きさ、コンテンツオブジェクトに対するメディアの余白、メディアの背景色等にばらつきがある。
図6(a)にその具体例を示す。左から順に、参加者A、参加者B、参加者Cが持参したコンテンツであるとする。参加者Aは、電子ペーパーに2つのアイデア(正方形、正三角形で示している)を載せて持参している。参加者Bは、2枚のID付き用紙のそれぞれに1つずつ、合計2つのアイデア(円、星形で示している)を載せて持参している。参加者Cが、電子端末に1つのアイデアデータ(正六角形で示している)を格納して持参している。
しかしながら、このように様々なメディアを用いてアイデアを持ち寄ったのでは、図6(b)に示すように、これらのアイデアを並べて比較検討したり、マッピングや再構成の作業を行ったりするのが、非常に困難になってしまう。同じメディアへの移行(スキャン等)や、コンテンツのオブジェクト化(各コンテンツの切り抜き等)を行い、大きさを揃え、背景色を揃える等の作業に手間がかかるからである。
これに対し、本実施の形態は、図6(c)に示すように、コンテンツの大きさ、余白、背景色を揃えることにより、複数の参加者が持参したアイデアを同一の条件で比較できるようにするものである。
図7は、コンテンツオブジェクトを作業スペースへ移動させるための作法の第1の例を示した図である。
まず、(a)に示すように、出力サイズ枠の概念がない作業スペースを持つ水平型表示装置10に対して、紙媒体20(ID付き用紙)を斜めに向け、何度か振る。すると、紙媒体20に内蔵されている加速度センサが、振られたことをセンシング(検知)する。そして、これをトリガーとして、コンテンツオブジェクトを所定のサーバから取得し、(b)に示すように、画像を表示する。即ち、紙媒体20に記録されていたコンテンツオブジェクトが、水平型表示装置10上の作業スペースへ移動する。これにより、出力サイズ枠の概念がない作業スペース上で、拡大縮小、回転等の編集を行うことにより、並べて比較検討したり、マッピングの再構成の作業を行ったりすることが可能となる。
尚、図7では、水平型表示装置10上で振るメディアとして、紙媒体20を想定したが、その他のメディアを採用してもよい。そのようなメディアとしては、例えば、電子ペーパー、PC、タブレットPC、PDA等が考えられる。そして、これらのメディアを用いた場合、メディアに内蔵されている加速度センサが振られたことを検知し、メディアが保持する情報が、水平型表示装置10上の作業スペースへ移動することになる。
また、ここでは、メディアが振られたことを加速度センサによって検出するようにしたが、メディアの振動を検出できるものであれば、他の如何なる方法を用いてもよい。例えば、メディアにRFID(Radio Frequency Identification)タグを添付しておき、RFIDリーダの検知範囲に対するRFIDタグの出入りにより検出することが考えられる。また、水平型表示装置10側からメディアを撮像した結果の画像の解析により検出するようにしてもよい。
図8は、コンテンツオブジェクトを作業スペースへ移動させるための作法の第2の例を示した図である。この例では、1枚の紙媒体20(ID付き用紙)に複数のコンテンツオブジェクトが載っているものとする。そして、例えば紙媒体20にコンテンツオブジェクトを印刷する際に、コンテンツオブジェクトごとにオブジェクトIDを生成し、所定のサーバにオブジェクトIDとコンテンツオブジェクトとを関連付けて登録しておくものとする。例えば、コンテンツオブジェクトどうしの過密度等に基づいて個々のコンテンツオブジェクトを認識するプログラムを用いて、コンテンツオブジェクトを区別して登録するようにすればよい。
この例でも、まず、(a)に示すように、出力サイズ枠の概念がない作業スペースを持つ水平型表示装置10に対して、紙媒体20(ID付き用紙)を斜めに向け、何度か振る。但し、(b)に示すように、振った後すぐに移動させないオブジェクトを指で押さえることにより、押さえなかったオブジェクトのみが作業スペースへ移動する。例えば、紙媒体20にタッチセンサ(例えば、加圧センサ)を内蔵しておき、押さえられているコンテンツオブジェクトを移動させないコンテンツオブジェクトとしてセンシングするとよい。或いは、紙媒体20の表面に符号画像を印刷し、その符号画像から情報を読み取ることができる電子ペン等で紙媒体20上をタッチすることで、タッチされたコンテンツオブジェクトを移動させないコンテンツオブジェクトとしてセンシングするようにしてもよい。
また、(c)に示すように、多点でのタッチを検出可能なタッチセンサを内蔵させ、移動させないコンテンツオブジェクトを複数指定できるようにしてもよい。
尚、図8でも、水平型表示装置10上で振るメディアとして、紙媒体20を想定したが、その他のメディアを採用してもよい。そのようなメディアとしては、例えば、電子ペーパー、PC、タブレットPC、PDA等が考えられる。そして、これらのメディアを用いた場合、メディアに内蔵されている加速度センサが振られたことを検知し、メディアが保持する情報のうち指示された情報が、水平型表示装置10上の作業スペースへ移動することになる。
また、ここでも、メディアが振られたことを加速度センサによって検出するようにしたが、メディアの振動を検出できるものであれば、他の如何なる方法を用いてもよい。例えば、メディアにRFID(Radio Frequency Identification)タグを添付しておき、RFIDリーダの検知範囲に対するRFIDタグの出入りにより検出することが考えられる。また、水平型表示装置10側からメディアを撮像した結果の画像の解析により検出するようにしてもよい。
図9は、コンテンツオブジェクトを作業スペースへ移動させるための作法の第3の例を示した図である。
まず、(a)に示すように、出力サイズ枠の概念がない作業スペースを持つ水平型表示装置10上に、紙媒体20(ID付き用紙)を載せ、移動させるコンテンツオブジェクトを指でタッチする。すると、押さえられているコンテンツオブジェクトを、水平型表示装置10に内蔵されたタッチセンサ(例えば、加圧センサ)が検出する。そして、(b)に示すように、そのまま指をドラッグして指を離すと、指を離した位置へ所定のサーバからコンテンツオブジェクトが送られ、画像が生成される。
また、(c)に示すように、多点でのタッチを検出可能なタッチセンサを内蔵させ、一度に複数のコンテンツオブジェクトを移動させるようにしてもよい。
尚、図9でも、水平型表示装置10上に載せるメディアとして、紙媒体20を想定したが、その他のメディアを採用してもよい。そのようなメディアとしては、例えば、電子ペーパー、PC、タブレットPC、PDA等が考えられる。そして、これらのメディアを用いた場合、メディアが保持する情報が、水平型表示装置10上の作業スペースへ移動することになる。
図10は、コンテンツオブジェクトを作業スペースへ移動させるための作法の第4の例を示した図である。この例では、デジタルカメラ(以下、単に「カメラ」という)40でコンテンツを持参するものとする。ここで、カメラ40は、複数のコンテンツオブジェクトを1枚に収めた画像を含む複数の画像を保持している。また、カメラ40の例えば底面には、符号画像が貼付されているものとする。
この例でも、まず、(a)に示すように、出力サイズ枠の概念がない作業スペースを持つ水平型表示装置10に対して、カメラ40を斜めに向け、何度か振る。すると、カメラ40に内蔵されている加速度センサが、振られたことをセンシング(検知)する。そして、これをトリガーとして、カメラ40のIDとカメラ40内の画像とが所定のサーバに送られる。これにより、画像からコンテンツオブジェクトを認識するプログラムで個々にオブジェクト化され、(b)に示すように、水平型表示装置10に表示される。
その際、カメラ40内の画像のうち移動させる画像をユーザが選択状態にしておき、選択状態になっている画像のみを水平型表示装置10に移動させるようにしてもよい。
また、ここでは、カメラ40が振られたことを加速度センサによって検出するようにしたが、カメラ40の振動を検出できるものであれば、他の如何なる方法を用いてもよい。例えば、カメラ40にRFID(Radio Frequency Identification)タグを添付しておき、RFIDリーダの検知範囲に対するRFIDタグの出入りにより検出することが考えられる。また、水平型表示装置10側からカメラ40を撮像した結果の画像の解析により検出するようにしてもよい。
図11は、コンテンツオブジェクトを作業スペースへ移動させるための作法の第5の例を示した図である。
この例では、まず、(a)に示すように、カメラ40のシャッタを押す。すると、カメラ40のIDと今撮影した画像とが所定のサーバに送られ、画像からコンテンツオブジェクトを認識するプログラムで個々にオブジェクト化され、(b)に示すように、水平型表示装置10に表示される。即ち、ユーザにとって撮影した物理的なコンテンツが瞬時に水平型表示装置10に移動したように見える例である。
次に、このような概略動作を実現する表示システムの構成について説明する。
図12は、本実施の形態における表示システムの構成例を示した図である。
図示するように、本実施の形態の表示システムは、水平型表示装置10と、水平型表示装置10上の共有画面を制御する共有画面制御装置30とを含む。また、共有画面制御装置30には、電子ペン60が接続されたり、カメラ40が接続されたりする場合もある。尚、水平型表示装置10と共有画面制御装置30との間、電子ペン60と共有画面制御装置30との間、カメラ40と共有画面制御装置30との間は、例えばLAN(有線でも無線でもよい)等によって接続される。ここで、図には、各装置間で送受信される情報も示している。尚、情報に付した丸囲みの数字は、後述する動作例との対応を示す。即ち、丸囲み数字の「1」は、第1の動作例にて送受信される情報を、丸囲み数字の「2」は、第2の動作例にて送受信される情報を、丸囲み数字の「3」は、第3の動作例にて送受信される情報を、丸囲み数字の「4」は、第4の動作例にて送受信される情報を、それぞれ示している。
ここで、各装置の内部の機能構成について説明する。
水平型表示装置10は、画像を表示するための処理を行う表示部111と、表示画面上での操作を検出する操作検出部112と、紙媒体20のID(以下、「紙ID」という)等を検出する情報検出部181と、各部の動作を制御する制御部16と、共有画面制御装置30との間で情報の送受信を行う通信部19とを備える。
表示部111は、通信部19が共有画面制御装置30から受信したコンテンツオブジェクトを、メモリに記憶する表示中の画像に反映させて新たな画像を生成し、これをプロジェクタ15に出力する。その際、通信部19が共有画面制御装置30から受信した表示位置の情報に従ってコンテンツオブジェクトを配置し、新たな画像を生成する場合もある。
操作検出部112は、天板11のタッチパネル機能からユーザ操作に関する信号を受け、操作内容を検出する。この操作内容には、電子文書化する領域を指定する操作や電子文書化する際の用紙サイズを選択する操作、或いは、移動対象のコンテンツオブジェクトやその移動先の天板11上での位置(以下、「画面上位置」という)を指定する操作等がある。
情報検出部181は、赤外カメラ18が撮像した画像を解析することにより、紙IDを検出する。また、天板11上での紙媒体20の位置(以下、「紙位置」という)を検出する場合もある。
制御部16は、通信部19から受け取ったコンテンツオブジェクト等を表示部111に渡したり、操作検出部112や情報検出部181から受け取った情報を通信部19に渡したりする。
通信部19は、天板11に表示された画像の領域を指定するユーザ操作の情報と、電子文書化する際の用紙サイズを設定するユーザ操作の情報とを共有画面制御装置30に送信する。また、自身のIDと紙IDとを共有画面制御装置30に送信し、コンテンツオブジェクトを共有画面制御装置30から受信する。或いは、自身のID、紙ID、紙位置、コンテンツオブジェクトの移動元と移動先に対応する画面上位置を共有画面制御装置30に送信し、コンテンツオブジェクトと表示位置に関する情報を共有画面制御装置30から受信する。更には、自身のIDとカメラ40のID(以下、「カメラID」という)とを共有画面制御装置30に送信し、コンテンツオブジェクトを共有画面制御装置30から受信する場合もある。
共有画面制御装置30は、各部の動作を制御する制御部31と、電子文書を生成する電子文書生成部32と、コンテンツオブジェクトを取得するコンテンツオブジェクト取得部33と、天板11上でのコンテンツオブジェクトの表示位置を決定する表示位置決定部34と、水平型表示装置10との間で情報の送受信を行う通信部39とを備える。
制御部31は、通信部39から受け取った画像と用紙サイズを電子文書生成部32に渡す。また、コンテンツオブジェクトを取得するための紙上位置を取得し、これをコンテンツオブジェクト取得部33に伝えてコンテンツオブジェクトを取得させる。そして、取得されたコンテンツオブジェクトが水平型表示装置10に表示されるように通信部39に送り返す。即ち、本実施の形態では、媒体の表面上の位置を特定する位置特定手段の一例として、また、画像要素が表示画面に表示されるように制御する制御手段の一例として、制御部31を設けている。更に、制御部31は、表示位置決定部34を制御して表示位置を決定させる。
電子文書生成部32は、水平型表示装置10から受信した画像を用紙サイズに合うように調整して電子文書を生成する。即ち、本実施の形態では、画像を調整する調整手段の一例として、また、電子文書を生成する生成手段の一例として、電子文書生成部32を設けている。
コンテンツオブジェクト取得部33は、水平型表示装置10から送られた紙IDと所定の方法で得られた紙上位置とに基づいて表示対象のコンテンツオブジェクトを特定し、そのコンテンツオブジェクトを図示しない記憶装置から取得する。或いは、カメラ40から送られた画像を解析することにより、コンテンツオブジェクトを取得する場合もある。即ち、本実施の形態では、画像要素を特定する画像特定手段の一例として、コンテンツオブジェクト取得部33を設けている。
表示位置決定部34は、水平型表示装置10から画面上位置が送られた場合に、その画面上位置に応じて、コンテンツオブジェクトの表示位置を決定する。
通信部39は、天板11に表示された画像の領域を指定するユーザ操作の情報と、電子文書化する際の用紙サイズを設定するユーザ操作の情報とを水平型表示装置10から受信する。即ち、本実施の形態では、所定の領域を指定する第1の操作と媒体の大きさを設定する第2の操作に関する情報を取得する取得手段の一例として、通信部39を設けている。また、水平型表示装置10のID(以下、「装置ID」という)と紙IDとを水平型表示装置10から受信し、コンテンツオブジェクトを水平型表示装置10に送信する。或いは、装置ID、紙ID、紙位置、コンテンツオブジェクトの移動元と移動先に対応する画面上位置を水平型表示装置10から受信し、コンテンツオブジェクトと表示位置に関する情報を水平型表示装置10に送信する。更には、装置IDとカメラIDとを水平型表示装置10から受信し、コンテンツオブジェクトを水平型表示装置10に送信する場合もある。更にまた、電子ペン60が接続されている場合、通信部39は、紙IDと紙上位置とを電子ペン60から受信し、カメラ40が接続されている場合、通信部39は、カメラIDと画像とをカメラ40から受信する。その際、通信部39は、紙媒体20又はカメラ40が振動した旨の情報も受信する。即ち、本実施の形態では、媒体を特定する媒体特定手段の一例として、また、媒体が振動した旨の情報を取得する第1の取得手段の一例として、通信部39を設けている。
尚、図12では、1つの共有画面制御装置30に1つの水平型表示装置10が接続された表示システムを示したが、1つの共有画面制御装置30に複数の水平型表示装置10が接続されていても構わない。また、水平型表示装置10とは別に共有画面制御装置30を設けたが、共有画面制御装置30は、水平型表示装置10と一体に設けてもよい。但し、このような構成を採用した場合、共有画面制御装置30は、複数の水平型表示装置10を一括して管理するというものではなくなるので、後述するように装置IDを管理する必要はなくなる。
次に、本実施の形態の表示システムにおける動作を説明する。尚、以下では、図3〜5に示した作法により電子文書化する際の処理を第1の動作例として示し、図8に示した作法によりコンテンツオブジェクトを移動させる処理を第2の動作例として示し、図9に示した作法によりコンテンツオブジェクトを移動させる処理を第3の動作例として示し、図10及び11に示した作法によりコンテンツオブジェクトを移動させる処理を第4の動作例として示す。
まず、第1の動作例について述べる。
図13は、第1の動作例の流れを示したフローチャートである。
まず、図3〜5に示したように、ユーザが、電子文書化する部分を囲う操作を行う。これにより、操作検出部112が、そのユーザ操作を検出する(ステップ101)。すると、そのユーザ操作に関する情報は、制御部16に伝えられ、制御部16による制御の下、表示部111が、用紙サイズ選択用のメニューを表示する(ステップ102)。
このメニューが表示されると、図3〜5に示したように、ユーザは選択肢として表示された用紙サイズの中から好みの用紙サイズを選択する。これにより、操作検出部112が、そのユーザ操作を検出する(ステップ103)。すると、そのユーザ操作に関する情報は、制御部16に伝えられ、制御部16は、天板11に表示された画像のうちステップ101でユーザが指定した範囲に含まれる画像と、ステップ103でユーザが設定した用紙サイズに関する情報とを通信部19に伝える。そして、通信部19が、画像と用紙サイズの情報とを共有画面制御装置30に送信する(ステップ104)。
これにより、共有画面制御装置30では、通信部39が、画像と用紙サイズの情報とを受信する。そして、これらを制御部31に伝え、制御部31は、これらを電子文書生成部32に伝えて電子文書の生成を指示する。これにより、電子文書生成部32は、渡された画像を用紙サイズに合うように調整し、電子文書を生成する(ステップ105)。
ここで、画像の調整の具体的な手法としては、例えば、次のようなものがある。
まず、電子文書化したい画像の縦方向の長さを用紙サイズの縦方向の長さに拡大又は縮小する際の拡縮率(A)を求める。次に、電子文書化したい画像の横方向の長さを用紙サイズの横方向の長さに拡大又は縮小する際の拡縮率(B)を求める。そして、AとBのうち小さい方の拡縮率を用いて画像全体を拡大又は縮小する。このようにすれば、元の画像の縦と横の比率を変えることなく、用紙サイズに収まる最大の画像が得られる。
そして、このようにして生成された電子文書は、図示しない記憶装置に記憶される(ステップ106)。
尚、上記動作例では、水平型表示装置10でユーザ操作を検出する処理までを行い、画像を用紙サイズに合わせる調整処理や、電子文書の生成処理は、共有画面制御装置30で行うようにした。しかしながら、画像を用紙サイズに合わせる調整処理までを水平型表示装置10で行い、電子文書の生成処理のみを共有画面制御装置30で行うようにしてもよい。或いは、電子文書の生成処理までを水平型表示装置10で行い、共有画面制御装置30では電子文書の記憶/管理のみを行うこととしてもよい。
次に、第2の動作例について述べる。尚、図8では、紙媒体20上を指で押さえていたが、ここでは、紙媒体20上の位置(紙上位置)を画像読取り可能な電子ペン60で指示するものとする。
図14は、第2の動作例の流れを示したフローチャートである。
この第2の動作例では、まず、水平型表示装置10において、情報検出部181が、紙媒体20の裏面に印刷された符号画像26を読み取ることにより、紙IDを検出する。
そこで、紙媒体20の裏面に印刷する符号画像26について説明しておく。
図15は、符号画像26を構成する画像等の一例を示した図である。
まず、符号画像26を構成する単位パターンについて説明する。
図15(a)は、単位パターンの一例を示したものである。
単位パターンとは、情報埋め込みの最小単位である。図では、黒塗りの領域と斜線の領域をドット配置可能な領域とし、その間にある白色の領域をドット配置不可能な領域としている。そして、ドット配置可能な領域のうち、黒塗りの領域にドットが配置され、斜線の領域にはドットが配置されていないことを示している。即ち、図は、ドットを配置可能な9箇所の中から選択した2箇所にドットを配置することで単位パターンを構成した例を示したものである。ここで、9箇所の中から2箇所を選択する組み合わせは36(=)通りなので、単位パターンは、36種類存在する。このうち、4種類の単位パターンは、同期パターンとして使用される。同期パターンとは、画像の回転を検出したり、識別符号の相対的な位置を特定したりするためのパターンである。特に、画像の回転を検出する必要があることから、4種類の同期パターンとしては、そのうちの1つの同期パターンを90度回転するとそのうちの別の同期パターンになるようなものが選ばれる。また、この4種類の単位パターンを除く32種類の単位パターンは、識別符号を表現する情報パターンとして使用され、5ビットの情報が表現される。
ところで、図15(a)に示したドットは、あくまで情報表現のためのドットであり、画像を構成する最小の点を意味するドットとは必ずしも一致しない。本実施の形態において、情報表現のためのドット(図15(a)の最小の四角)は、600dpiにおける2ドット×2ドットの大きさを有している。600dpiにおける1ドットの大きさは0.0423mmなので、情報表現のためのドット(図15(a)の最小の四角)の一辺は、84.6μm(=0.0423mm×2)である。情報表現のためのドットは、大きくなればなるほど目に付きやすくなるため、できるだけ小さいほうが好ましい。ところが、あまり小さくすると、プリンタで印刷できなくなってしまう。そこで、情報表現のためのドットの大きさとして、50μmより大きく100μmより小さい上記の値を採用している。但し、上記の値84.6μmは、あくまで計算上の数値であり、実際に印刷されたトナー像では100μm程度になる。
次に、このような単位パターンから構成される符号ブロックについて説明する。
図15(b)に、符号ブロックのレイアウトの一例を示す。尚、ここでは、画像ではなく、パターン画像によって置き換えられる直前の符号配列で示している。即ち、図15(b)の最小の四角(以下、「単位ブロック」という)に、図15(a)のような単位パターン(36通りの単位パターンのいずれか)が配置され、その画像が媒体に形成されることになる。
図15(b)のレイアウトでは、符号ブロックの左上の1つの単位ブロックに、同期符号が配置されている。また、同期符号が配置された単位ブロックの右側の4つの単位ブロック、同期符号が配置された単位ブロックの下側の4つの単位ブロック、更には、これらの単位ブロックに囲まれた16(=4×4)個の単位ブロックに識別符号が配置されている。
本実施の形態では、紙IDを符号化し、符号画像26における識別符号とする。こうすることで、赤外カメラ18で撮像した画像を解析すると紙IDが得られ、水平型表示装置10の上にどの紙媒体20があるかが分かる。
尚、符号画像26を形成するために用いるトナーには、K(カーボンを含む黒)のトナーや、特殊トナーがある。
ここで、特殊トナーとしては、可視光領域(400nm〜700nm)における最大吸収率が7%以下であり、近赤外領域(800nm〜1000nm)における吸収率が30%以上の不可視トナーが例示される。但し、「可視」及び「不可視」は、目視により認識できるかどうかとは関係しない。符号画像が可視光領域における特定の波長の吸収に起因する発色性の有無により認識できるかどうかで「可視」と「不可視」とを区別する。また、可視光領域における特定の波長の吸収に起因する発色性が若干あるが人間の目で認識し難いものも、「不可視」に含める。
ここで再び図14に戻って動作の説明を続ける。
情報検出部181は、このような符号画像26から紙IDを検出すると、これを制御部16に伝える。そして、制御部16がこれを更に通信部19に伝えると、通信部19は、自身のIDである装置IDと紙IDを共有画面制御装置30に送信する。これにより、共有画面制御装置30では、通信部39が、これらの情報を受信する(ステップ301)。そして、受信した情報は、制御部31に伝えられる。
一方、この第2の動作例では、紙媒体20に印刷されたコンテンツオブジェクトのうち移動させたくないコンテンツオブジェクトが印刷された紙上位置を電子ペン60で指示することにより、電子ペン60が、紙ID及び紙上位置を検出する。
そこで、紙媒体20の表面(裏面と反対側の面)に印刷する符号画像について説明しておく。
図16は、符号画像を構成する画像等の一例を示した図である。
図16(a)は、符号画像を構成する単位パターンの一例を示したものであるが、これについては、図15(a)を参照して説明したものと同様であるので説明を省略する。但し、図15(a)では、単位パターンのうち同期パターン以外の情報パターンを識別符号のみを表現するものとして説明したが、図16では、後述するように、識別符号だけでなく、位置符号も表現する。
次に、このような単位パターンから構成される符号ブロックについて説明する。
図16(b)に、符号ブロックのレイアウトの一例を示す。尚、ここでは、画像ではなく、パターン画像によって置き換えられる直前の符号配列で示している。即ち、図16(b)の最小の四角(単位ブロック)に、図16(a)のような単位パターン(36通りの単位パターンのいずれか)が配置され、その画像が媒体に形成されることになる。
図16(b)のレイアウトでは、符号ブロックの左上の1つの単位ブロックに、同期符号が配置されている。また、同期符号が配置された単位ブロックの右側の4つの単位ブロックにX位置符号が配置され、同期符号が配置された単位ブロックの下側の4つの単位ブロックにY位置符号が配置されている。更に、これらの位置符号が配置された単位ブロックに囲まれた16(=4×4)個の単位ブロックに識別符号が配置されている。
本実施の形態では、紙IDを符号化し、符号画像における識別符号とする。また、紙媒体20上の座標位置を符号化し、符号画像における位置符号とする。こうすることで、電子ペン60の赤外カメラで撮像した画像を解析すると紙ID及び紙上位置が得られ、どの紙媒体20の上のどの位置が指示されたかが分かる。
尚、符号画像16を形成するために用いるトナーとしては、図15の場合と同様のものを用いるとよい。
また、ここで紙ID及び紙上位置の検出を行う電子ペン60についても説明しておく。
図17は、電子ペン60の構成例を示した図である。
図示するように、電子ペン60は、ペン全体の動作を制御する制御回路61を備える。また、制御回路61は、読み取った符号画像を処理する画像処理部61aと、そこでの処理結果から識別情報及び位置情報を抽出するデータ処理部61bとを含む。
また、制御回路61には、電子ペン60による筆記動作をペンチップ69に加わる圧力によって検出する圧力センサ62が接続されている。更に、媒体上に赤外光を照射する赤外LED63と、反射光を検知することによって符号画像を読み取る赤外CMOS64も接続されている。更にまた、識別情報及び位置情報を記憶するための情報メモリ65と、外部装置と通信するための通信回路66と、ペンを駆動するためのバッテリ67と、ペンの識別情報(ペンID)を記憶するペンIDメモリ68も接続されている。
ここで再び図14に戻って動作の説明を続ける。
電子ペン60が紙ID及び紙上位置を検出すると、情報メモリ65には、識別情報として紙IDが記憶され、位置情報として紙上位置が記憶される。そして、紙ID及び紙上位置は、通信回路66を介して共有画面制御装置30へ送信される。これにより、共有画面制御装置30では、通信部39が、これらの情報を受信する(ステップ302)。そして、受信した情報は、制御部31に伝えられる。
この時点で、制御部31は、水平型表示装置10から送られた装置ID及び紙IDと、電子ペン60から送られた紙ID及び紙上位置とを保持している。この状態で、例えば水平型表示装置10から紙媒体20が振られた旨の情報を受信すると、制御部31は、紙ID及び紙上位置をコンテンツオブジェクト取得部33に伝えて、コンテンツオブジェクトの取得を指示する。尚、この場合、紙媒体20の振動は、上述したように、RFIDの検知範囲に対する出入りや、紙媒体20を撮影した結果の画像の解析等により、検出すればよい。また、紙媒体20が振られた旨の情報は、ステップ301で装置ID及び紙IDと共に受信してもよい。
制御部31から指示されると、コンテンツオブジェクト取得部33は、紙ID及び紙上位置に基づいて、水平型表示装置10に表示すべきコンテンツオブジェクトを特定し、特定されたコンテンツオブジェクトを図示しない記憶装置から読み出す(ステップ303)。そして、読み出したコンテンツオブジェクトは、制御部31に戻される。
このとき、コンテンツオブジェクトの特定は、具体的には、どの紙のどの位置にどのようなコンテンツオブジェクトが配置されているかを管理する管理情報に基づいて行われる。
ここで、この管理情報の一例であるコンテンツオブジェクト管理テーブルについて説明する。
図18は、コンテンツオブジェクト管理テーブルの具体的な内容の例を示したものである。
このコンテンツオブジェクト管理テーブルは、紙IDと、コンテンツオブジェクトを一意に識別するためのオブジェクトIDと、コンテンツオブジェクトの中心座標と、コンテンツオブジェクトの形状と、コンテンツオブジェクトの形状を決定するための形状パラメータとを対応付けたものになっている。
そして、図には、紙ID「P001」、「P002」の紙媒体20が管理されている部分が示されている。また、紙ID「P001」の紙媒体20上にオブジェクトID「Q0011」と「Q0012」のコンテンツオブジェクトが配置されていることと、紙ID「P002」の紙媒体20上にオブジェクトID「Q0021」と「Q0022」と「Q0023」と「Q0024」と「Q0025」のコンテンツオブジェクトが配置されていることが示されている。
更に、このコンテンツオブジェクト管理テーブルでは、各コンテンツオブジェクトについて、その中心点のX座標及びY座標を中心座標として記憶している。ここで、X座標及びY座標を表現するための座標系の原点としては、紙媒体20上のどの点を採用してもよい。例えば、紙媒体20の左上点を原点とするとよい。また、中心点として、どの点を採用してもよい。例えば、形状に関わらず、重心となる点を中心点とするとよい。或いは、形状ごとにどの点を中心点とするかを予め定めておいてもよい。
また、コンテンツオブジェクトの形状としては、実際には様々なものが考えられるが、ここでは説明を単純化するために、極めて基本的な図形の形状のみを考えている。
更にまた、形状パラメータは、中心点の周りのどの範囲をコンテンツオブジェクトが覆っているかを算出するために用いられる値である。ここで、オブジェクトID「Q0011」に対応する形状パラメータ「R1」、オブジェクトID「Q0021」に対応する形状パラメータ「R3」、オブジェクトID「Q0024」に対応する形状パラメータ「R6」は、円の半径を表している。また、オブジェクトID「Q0012」に対応する形状パラメータ「La2」、オブジェクトID「Q0023」に対応する形状パラメータ「La5」、オブジェクトID「Q0025」に対応する形状パラメータ「La7」は、正方形の一辺の長さを表している。更に、オブジェクトID「Q0022」に対応する形状パラメータ「Lb4」は、正三角形の一辺の長さを表している。
従って、コンテンツオブジェクト取得部33は、まず、紙IDをキーとしてこのコンテンツオブジェクト管理テーブルを検索し、その紙IDで特定される紙媒体20に載っているコンテンツオブジェクトを特定する。そして、特定されたコンテンツオブジェクトの中心座標と形状パラメータとから、各コンテンツオブジェクトの範囲を求める。その結果、紙上位置を含むコンテンツオブジェクトがあれば、そのコンテンツオブジェクトは水平型表示装置10に表示させないコンテンツオブジェクトとし、残りのコンテンツオブジェクトを表示させるコンテンツオブジェクトとして特定する。即ち、この第2の動作例では、コンテンツオブジェクトを特定するための所定の条件の一例として、指示された位置に印刷されていないという条件を採用している。
その後、制御部31は、保持していた装置IDで特定される水平型表示装置10に対し、コンテンツオブジェクト取得部33から渡されたコンテンツオブジェクトを送信するよう、通信部39に指示する。そして、通信部39が、指示された水平型表示装置10に対して、指示された情報を送信する(ステップ304)。これにより、水平型表示装置10では、通信部19がコンテンツオブジェクトを受信し、これが制御部16を介して表示部111へと渡され、表示部111が渡されたコンテンツオブジェクトの画像をこれまでの画像に反映してプロジェクタ15へ出力する。これにより、天板11に表示された画像が更新される。
次に、第3の動作例について述べる。
図19は、第3の動作例の流れを示したフローチャートである。
この第3の動作例では、まず、水平型表示装置10において、情報検出部181が、紙媒体20の裏面に印刷された符号画像26を読み取ることにより、紙ID及び紙位置(天板11上での紙媒体の位置)を検出する。
尚、紙媒体20の裏面に印刷する符号画像26については、図15を参照して説明したものと同様であるので、ここでの説明は省略する。
本実施の形態では、紙IDを符号化し、符号画像26における識別符号とする。こうすることで、赤外カメラ18で撮像した画像を解析すると紙IDが得られ、水平型表示装置10の上にどの紙媒体20があるかが分かる。
一方、紙位置は、赤外カメラ18が撮像した画像内での符号画像の位置及び大きさに基づいて求める。例えば、赤外カメラ18が撮像した画像内で、符号画像が上側にあれば、略鉛直上方からの赤外光を受光したことが分かり、符号画像が下側にあれば、鉛直方向よりも水平方向に近い方向から赤外光を受光したことが分かる。また、符号画像26の大きさを予め決めておき、赤外カメラ18で撮像した画像内の符号画像の大きさと比較することで、赤外カメラ18から符号画像26までの距離を認識する。そして、ここで求めた方向及び距離から、紙媒体20の3次元空間内での位置を特定する。
情報検出部181は、符号画像26から紙ID及び紙位置を検出すると、これを制御部16に伝える。
また、この第3の動作例では、水平型表示装置10において、操作検出部112が、天板11に設けられたタッチパネル機能から伝えられた信号に基づいて、天板11上でのユーザのドラッグ操作の開始点及び終了点の画面上位置を検出する。ここで、図9に示したように、ドラッグ操作の開始点の画面上位置は、その上に載っている紙媒体20上の移動させたいコンテンツオブジェクトの指定であり、ドラッグ操作の終了点の画面上位置は、そのコンテンツオブジェクトの移動先の指定である。
操作検出部112は、天板11上のユーザ操作からドラッグ開始点及び終了点の画面上位置を検出すると、これを制御部16に伝える。
そして、制御部16がこれらの情報、つまり、紙ID、紙位置、ドラッグ開始点及び終了点の画面上位置を更に通信部19に伝えると、通信部19は、自身のIDである装置IDとこれらの情報を共有画面制御装置30に送信する。これにより、共有画面制御装置30では、通信部39が、これらの情報を受信する(ステップ311)。そして、受信した情報は、制御部31に伝えられる。
次に、制御部31は、紙ID、紙位置、ドラッグ開始点の画面上位置をコンテンツオブジェクト取得部33に伝えて、コンテンツオブジェクトの取得を指示する。
これにより、コンテンツオブジェクト取得部33は、まず、ドラッグ開始点の画面上位置を紙上位置に変換する(ステップ312)。例えば、紙媒体20上での座標の原点が天板11上での座標の原点に重なるように紙媒体20を平行移動したと仮定すると、そのときのドラッグ開始点の天板11上での座標が、紙媒体20上での座標を表すことになるので、この座標を紙上位置として求める。
次に、コンテンツオブジェクト取得部33は、ステップ311で受信した紙IDとステップ312で求めた紙上位置とに基づいて、水平型表示装置10に表示すべきコンテンツオブジェクトを特定し、特定されたコンテンツオブジェクトを図示しない記憶装置から読み出す(ステップ313)。そして、読み出したコンテンツオブジェクトは、制御部31に戻される。
このとき、コンテンツオブジェクトの特定は、具体的には、どの紙のどの位置にどのようなコンテンツオブジェクトが配置されているかを管理する管理情報に基づいて行われる。
この第3の動作例でも、管理情報の一例として、図18のようなコンテンツオブジェクト管理テーブルが参照されるが、このコンテンツオブジェクト管理テーブルを参照したコンテンツオブジェクトの特定方法は第2の動作例で述べたもの同様である。但し、この第3の動作例では、第2の動作例と異なり、紙上位置を含むコンテンツオブジェクトが水平型表示装置10に表示させるコンテンツオブジェクトとなる。即ち、この第3の動作例では、コンテンツオブジェクトを特定するための所定の条件の一例として、指示された位置に印刷されているという条件を採用している。
次いで、制御部31は、ドラッグ終了点の画面上位置を表示位置決定部34に伝えて、表示位置の決定を指示する。
これにより、表示位置決定部34は、ドラッグ開始点の画面上位置に基づいて、コンテンツオブジェクトの天板11上での表示位置を決定する(ステップ314)。そして、決定された表示位置は、制御部31に戻される。このとき、ドラッグ開始点の画面上位置をそのままコンテンツオブジェクトの表示位置としてもよいし、ドラッグ開始点の画面上位置に何らかの変換を行って得られる位置をコンテンツオブジェクトの表示位置としてもよい。
その後、制御部31は、保持していた装置IDで特定される水平型表示装置10に対し、コンテンツオブジェクト取得部33から渡されたコンテンツオブジェクトと、表示位置決定部34から渡された表示位置の情報とを送信するよう、通信部39に指示する。そして、通信部39が、指示された水平型表示装置10に対して、指示された情報を送信する(ステップ315)。これにより、水平型表示装置10では、通信部19がコンテンツオブジェクトを受信し、これが制御部16を介して表示部111へと渡され、表示部111が渡されたコンテンツオブジェクトの画像をこれまでの画像のうち渡された表示位置に対応する箇所に反映してプロジェクタ15へ出力する。これにより、天板11に表示された画像が更新される。
次に、第4の動作例について述べる。
図20は、第4の動作例の流れを示したフローチャートである。
この第4の動作例では、まず、水平型表示装置10において、情報検出部181が、カメラ40底面に貼付された符号画像26を読み取ることにより、カメラIDを検出する。
尚、カメラ40の底面に貼付する符号画像26については、図15を参照して説明したものと同様であるので、ここでの説明は省略する。
本実施の形態では、カメラIDを符号化し、符号画像26における識別符号とする。こうすることで、赤外カメラ18で撮像した画像を解析するとカメラIDが得られ、水平型表示装置10の上にどのカメラ40があるかが分かる。
情報検出部181は、符号画像26からカメラIDを検出すると、これを制御部16に伝える。そして、制御部16がこれを更に通信部19に伝えると、通信部19は、自身のIDである装置IDとカメラIDを共有画面制御装置30に送信する。これにより、共有画面制御装置30では、通信部39が、これらの情報を受信する(ステップ321)。そして、受信した情報は、制御部31に伝えられる。
一方、この第4の動作例では、カメラ40が複数のコンテンツオブジェクトを1枚に収めた画像を含む複数の画像を保持している。そして、これらの画像が、カメラIDと共に共有画面制御装置30へ送信される。これにより、共有画面制御装置30では、通信部39が、これらの情報を受信する(ステップ322)。そして、受信した情報は、制御部31に伝えられる。尚、カメラ40が保持している画像は、その全てを共有画面制御装置30に送信するのではなく、予めユーザによって選択された画像のみを共有画面制御装置30に送信するようにしてもよい。
この時点で、制御部31は、水平型表示装置10から送られた装置ID及びカメラIDと、カメラ40から送られたカメラID及び画像とを保持している。この状態で、例えばカメラ40から振られた旨の情報を受信すると、制御部31は、画像をコンテンツオブジェクト取得部33に伝えて、コンテンツオブジェクトの取得を指示する。或いは、カメラ40が振られた旨の情報は、ステップ322でカメラID及び画像と共に受信してもよい。
また、カメラ40が振られた旨の情報は、水平型表示装置10から受信するようにしてもよい。この場合、カメラ40の振動は、上述したように、RFIDの検知範囲に対する出入りや、カメラ40を撮影した結果の画像の解析等により、検出すればよい。
或いは、ステップ322で、カメラ40のシャッタが押された旨の情報と共に、カメラID及び画像を受信し、これに応じて、制御部31が、画像をコンテンツオブジェクト取得部33に伝えて、コンテンツオブジェクトの取得を指示するようにしてもよい。
これにより、コンテンツオブジェクト取得部33は、画像を解析し、水平型表示装置10に表示すべきコンテンツオブジェクトを取り出す(ステップ323)。そして、取り出したコンテンツオブジェクトは、制御部31に戻される。
このとき、コンテンツオブジェクトの取出しには、公知の画像処理を用いるとよい。例えば、コンテンツオブジェクトの背景として予め決められた色の背景を写しているような場合であれば、その色の背景を除去する画像処理を行えばよい。即ち、この第4の動作例では、コンテンツオブジェクトを特定するための所定の条件の一例として、画像処理によって取り出すことができるという条件を採用している。
その後、制御部31は、保持していた装置IDで特定される水平型表示装置10に対し、コンテンツオブジェクト取得部33から渡されたコンテンツオブジェクトを送信するよう、通信部39に指示する。そして、通信部39が、指示された水平型表示装置10に対して、指示された情報を送信する(ステップ324)。これにより、水平型表示装置10では、通信部19がコンテンツオブジェクトを受信し、これが制御部16を介して表示部111へと渡され、表示部111が渡されたコンテンツオブジェクトの画像をこれまでの画像に反映してプロジェクタ15へ出力する。これにより、天板11に表示された画像が更新される。
尚、ここまでは、コンテンツオブジェクト単位で水平型表示装置10に表示するようにしたが、媒体が保持する画像、又は、その画像に関連する電子情報を表す画像を水平型表示装置10に表示するようにしてもよい。この場合、媒体が保持する画像、又は、その画像に関連する電子情報を取得する第2の取得手段の一例として、コンテンツオブジェクト取得部33を設けたことになる。また、そのような画像又は電子情報が表示画面に表示されるように制御する制御手段の一例として、制御部31を設けたことになる。
最後に、本実施の形態をコンピュータ90にて実現するものとして、このコンピュータ90のハードウェア構成について説明する。
図21は、コンピュータ90のハードウェア構成を示した図である。
図示するように、コンピュータ90は、演算手段であるCPU(Central Processing Unit)91と、記憶手段であるメインメモリ92及び磁気ディスク装置(HDD:Hard Disk Drive)93とを備える。ここで、CPU91は、OS(Operating System)やアプリケーション等の各種ソフトウェアを実行し、上述した各機能を実現する。また、メインメモリ92は、各種ソフトウェアやその実行に用いるデータ等を記憶する記憶領域であり、磁気ディスク装置93は、各種ソフトウェアに対する入力データや各種ソフトウェアからの出力データ等を記憶する記憶領域である。
更に、コンピュータ90は、外部との通信を行うための通信I/F94と、ビデオメモリやディスプレイ等からなる表示機構95と、キーボードやマウス等の入力デバイス96とを備える。
尚、本実施の形態を実現するプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROM等の記録媒体に格納して提供することも可能である。
本発明の実施の形態が適用される水平型表示装置の断面図である。 本発明の実施の形態が適用される作業スペースの一例を示した図である。 本発明の実施の形態における電子文書化のための作法の第1の例を示した図である。 本発明の実施の形態における電子文書化のための作法の第2の例を示した図である。 本発明の実施の形態における電子文書化のための作法の第3の例を示した図である。 従来の方法でコンテンツオブジェクトを持ち寄った場合と本発明の実施の形態の方法でコンテンツオブジェクトを持ち寄った場合とを比較した図である。 本発明の実施の形態におけるコンテンツオブジェクトの移動のための作法の第1の例を示した図である。 本発明の実施の形態におけるコンテンツオブジェクトの移動のための作法の第2の例を示した図である。 本発明の実施の形態におけるコンテンツオブジェクトの移動のための作法の第3の例を示した図である。 本発明の実施の形態におけるコンテンツオブジェクトの移動のための作法の第4の例を示した図である。 本発明の実施の形態におけるコンテンツオブジェクトの移動のための作法の第5の例を示した図である。 本発明の実施の形態における表示システムの構成例を示した図である。 本発明の実施の形態における共有画面制御装置の第1の動作例を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態における共有画面制御装置の第2の動作例を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態で用いられる符号画像の第1の例を示した図である。 本発明の実施の形態で用いられる符号画像の第2の例を示した図である。 本発明の実施の形態で用いられる電子ペンの構成例を示した図である。 本発明の実施の形態で参照されるコンテンツオブジェクト管理テーブル記憶内容の例を示した図である。 本発明の実施の形態における共有画面制御装置の第3の動作例を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態における共有画面制御装置の第4の動作例を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態を実現可能なコンピュータのハードウェア構成図である。
符号の説明
10…水平型表示装置、11…天板、13…投影ユニット、15…プロジェクタ、20…紙媒体

Claims (1)

  1. 表示画面上に位置する媒体を特定する媒体特定手段と、
    前記媒体特定手段により特定された媒体が保持する画像に含まれる複数の画像要素の中から所定の条件を満たす画像要素を特定する画像特定手段と、
    前記画像特定手段により特定された前記画像要素が前記表示画面に表示されるように制御する制御手段と
    を備え
    前記媒体は、画像を印刷可能な表面を有し、
    前記媒体の表面上の位置を特定する位置特定手段を更に備え、
    前記画像特定手段は、前記媒体特定手段により特定された前記媒体の表面に印刷された画像に含まれる複数の画像要素の中から、前記位置特定手段により特定された前記表面上の位置に印刷されていないことを前記所定の条件として、前記画像要素を特定することを特徴とする表示制御装置。
JP2007087246A 2007-03-29 2007-03-29 表示制御装置 Expired - Fee Related JP4957327B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007087246A JP4957327B2 (ja) 2007-03-29 2007-03-29 表示制御装置
US12/014,258 US8699039B2 (en) 2007-03-29 2008-01-15 Document generating apparatus, display control apparatus, document generating method, display control method and computer readable medium

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007087246A JP4957327B2 (ja) 2007-03-29 2007-03-29 表示制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008250376A JP2008250376A (ja) 2008-10-16
JP4957327B2 true JP4957327B2 (ja) 2012-06-20

Family

ID=39794471

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007087246A Expired - Fee Related JP4957327B2 (ja) 2007-03-29 2007-03-29 表示制御装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8699039B2 (ja)
JP (1) JP4957327B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10592714B2 (en) 2015-12-11 2020-03-17 Samsung Electronics Co., Ltd. Projection apparatus and operation method thereof

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4019114B1 (ja) 2006-09-04 2007-12-12 株式会社I・Pソリューションズ 情報出力装置
JP2009113376A (ja) * 2007-11-07 2009-05-28 Canon Inc 記録装置及び記録方法
JP2010259966A (ja) * 2009-04-30 2010-11-18 Panasonic Corp フィルタユニット
JP5987780B2 (ja) * 2013-05-10 2016-09-07 富士ゼロックス株式会社 情報処理装置及び情報処理プログラム
JP2016175376A (ja) * 2015-03-23 2016-10-06 セイコーエプソン株式会社 記録装置及び投影方法
JP2020204976A (ja) * 2019-06-18 2020-12-24 キヤノン株式会社 情報処理装置、情報処理方法、プログラム

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0622722B1 (en) * 1993-04-30 2002-07-17 Xerox Corporation Interactive copying system
US20020008751A1 (en) * 1998-03-25 2002-01-24 Stephen L. Spurgeon Decorating system for edible items
US7319538B1 (en) * 2003-03-05 2008-01-15 Ricoh Company, Ltd. Using embedded links for modifying printing attributes in a graphical user interface
US7463388B2 (en) * 2003-05-29 2008-12-09 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with control of image formation using read information
US20060262336A1 (en) * 2005-05-23 2006-11-23 Sharp Laboratories Of America, Inc. Manual annotation document reformation
JP4655918B2 (ja) * 2005-12-16 2011-03-23 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
US7463270B2 (en) * 2006-02-10 2008-12-09 Microsoft Corporation Physical-virtual interpolation

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10592714B2 (en) 2015-12-11 2020-03-17 Samsung Electronics Co., Ltd. Projection apparatus and operation method thereof

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008250376A (ja) 2008-10-16
US20080240565A1 (en) 2008-10-02
US8699039B2 (en) 2014-04-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102224484B (zh) 手写输入输出系统、手写输入薄板、信息输入系统、信息输入辅助薄板
JP4957327B2 (ja) 表示制御装置
KR100953606B1 (ko) 화상 표시 장치, 화상 표시 방법 및 명령 입력 방법
JP5489118B2 (ja) 入出力装置、情報入出力システム
JP6233314B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体
US7249716B2 (en) Position-coding pattern
JP4664665B2 (ja) デジタルプラットフォーム装置
JP4291405B1 (ja) ドットパターン読み取り機能を備えたマウス
JP4991614B2 (ja) レイアウト決定方法、プログラムおよび装置
JP2004164609A (ja) 汎用入力デバイス
CN104145233A (zh) 通过照相机模块跟踪用户的头部来控制屏幕的方法和设备、及其计算机可读记录介质
JP5109439B2 (ja) 表示制御装置、及びプログラム
JP5657471B2 (ja) デジタルプラットフォーム装置
JP2022026888A (ja) プログラム、情報処理装置の制御方法、および情報処理装置
JP2014052407A (ja) コンピュータ装置、プログラム及び情報処理システム
JP5827259B2 (ja) 入力機器及びその制御方法
JP2010154089A (ja) 会議システム
JP2005100315A (ja) 紙文書情報操作システムおよび情報操作方法
US20150339538A1 (en) Electronic controller, control method, and control program
JP2014021689A (ja) 広告表示装置、広告表示システム、コンピュータおよびそのプログラム
JP2014044471A (ja) 端末装置、電子ペンシステム及びプログラム
JP5267950B2 (ja) 情報処理システム及びそのプログラム
JP7420016B2 (ja) 表示装置、表示方法、プログラム、表示システム
JP5372894B2 (ja) デジタルプラットフォーム装置
JP2007048136A (ja) 2次元の位置情報を投影する機能を備えたプロジェクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110909

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110927

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111213

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120221

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120305

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150330

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees