JP4955457B2 - 顕微鏡装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ステージ上に載置された標本の観察を行う顕微鏡装置に関する。
近年、細胞等の標本を顕微鏡観察する場合に蛍光観察がよく利用されている。通常、標本から発せられる蛍光は微弱であるため、蛍光観察では、標本に対する励起光以外の光(外乱光)を遮光して観察像のコントラストを向上させる必要がある。これに対して、装置全体を遮光体で遮蔽した顕微鏡装置が開発されている(例えば、特許文献1および2参照)。
特許文献1および2に記載された顕微鏡装置では、標本が載置されるステージ周りと、そのステージ上方に設けられた透過照明用光学ユニット周りとが開閉可能な遮光カバーによって顕微鏡装置全体が覆われている。この顕微鏡装置では、コンデンサレンズを含む透過照明用光学ユニット周りの開閉部を開放することでステージ上の標本を上方から視認することができ、ステージ周りの開閉部を開放することでステージ上の標本を交換することができる。ステージ周りの開閉部は、下方にスライド移動させることによって開放することができ、透過照明用光学ユニット周りの開閉部は、上方に回転移動させる(跳ね上げる)ことによって開放することができる。
特開2006−162764号公報 特開2006−162771号公報
しかしながら、特許文献1および2に記載された顕微鏡装置では、標本の視認と交換とを同時に行うためには、少なくとも2つの開閉部を開放しなければならず、その開放作業に手間がかかるという問題があった。しかも、その複数の開閉部は、それぞれ異なる開放動作によって開放させる必要があるため作業性が悪く、特に標本の交換や位置確認等を頻繁に行う必要がある場合には、一連の作業に多大な時間と労力を要するという問題があった。
なお、ステージ周りの開閉部を開放することでステージ側方から標本を視認することは可能になるが、検鏡者に無理な体勢を強いらなければならない。その体勢で標本の視認と交換とを行うことは困難であるとともに、標本をステージ周辺部に接触させて破損あるいは落下等させる恐れがある。一方、透過照明用光学ユニット周りの開閉部を開放することでステージ上方から標本を交換することは可能になるが、同じ方向から視認と交換とを行わなければならない。その作業は困難であるとともに、ステージ周りに突設された遮光カバーに標本を接触させて破損あるいは落下等させる恐れがある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、簡易な操作で遮光体の一部を開閉することができるとともに、この遮光体の一部を開放した状態で標本の交換と上方からの視認とを容易に行うことができる顕微鏡装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる顕微鏡装置は、ステージ上に載置された標本の観察を行う顕微鏡装置において、少なくとも前記ステージと略等しい高さから上の部位を開放して開口部を形成する開閉自在な開閉部を有し、該開閉部が閉塞された状態で前記観察に不要な光に対して前記標本を遮蔽する遮光体と、前記ステージの上方に設けられ、前記観察に用いる照明光を前記標本に照射する照明手段と、前記開口部の開放動作のうち、前記標本を上方から視認可能にするとともに前記遮光体の外から交換可能にする第1開口部を前記遮光体に形成する第1開放動作をガイドする第1ガイド機構と、前記第1開口部を拡張して第2開口部を形成する第2開放動作をガイドする第2ガイド機構と、前記第1開放動作と前記第2開放動作との間で前記開閉部を一時駐止させる駐止機構と、を有するガイド機構と、前記照明手段のうち少なくとも前記ステージ近傍に設けられた照明先端部と前記第2ガイド機構とを連結し、前記第2開放動作に連動させて前記照明先端部を前記ステージから遠ざかる方向へ移動させる連動機構と、を備え、前記第1開放動作と前記第2開放動作とは、動作方向が異なることを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡装置は、上記の発明において、前記連動機構は、前記ガイド機構と前記照明先端部とを接断自在に連結することを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡装置は、上記の発明において、閉塞された前記開閉部を解錠可能に施錠する施錠機構と、前記施錠機構が解錠された場合に前記開閉部を開放させる開放駆動機構と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡装置は、上記の発明において、前記遮光体は、当該顕微鏡装置の略全体を遮蔽することを特徴とする。
本発明にかかる顕微鏡装置によれば、簡易な操作で遮光体の一部を開閉することができるとともに、この遮光体の一部を開放した状態で標本の交換と上方からの視認とを容易に行うことができる。
以下、添付図面を参照して、本発明にかかる顕微鏡装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一部分には同一符号を付して示している。
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態1にかかる顕微鏡装置について説明する。図1および図2は、本実施の形態1にかかる顕微鏡装置100の要部構成を示す図である。図1は、顕微鏡装置100の左側面(図2におけるI−I矢視方向)から見た構成を示し、図2は、正面(図1におけるII−II矢視方向)から見た構成を示している。これらの図に示すように、顕微鏡装置100は、倒立型顕微鏡装置として構成されている。
顕微鏡本体1は、ステージ2を支持し、ステージ2上には、内部に標本3が設けられたシャーレ4が載置されている。ステージ2の下方に配置された対物レンズ5は、倍率等が異なる他の対物レンズとともにレボルバ6に保持されている。対物レンズ5は、レボルバ6を回動させることで択一的に光軸7上に配置される。なお、標本3は、所望の観察部位が光軸7上に位置するようにステージ2上に載置される。
レボルバ6は、レボルバ保持台8に固定されている。レボルバ保持台8は、顕微鏡本体1の内部に設けられた図示しないラック−ピニオン機構に接続されており、このラック−ピニオン機構は、顕微鏡本体1の左右の側面部に凸設された焦準ハンドル9に接続されている。標本3は、焦準ハンドル9の回動操作に応じてラック−ピニオン機構が上下動され、この上下動に応じてレボルバ保持台8が光軸7方向へ昇降移動されることで、焦点合わせされる。
顕微鏡本体1の背面部(図1における左側面部)には、水銀ランプ等の光源10aを内蔵したランプハウス10が投光管11を介して突設されている。投光管11は、顕微鏡本体1の背面部に形成された図示しない連通孔に着脱自在に貫設されている。顕微鏡本体1の上部に形成された凹部1a内には、内部にミラーユニット12aを有するミラーカセット12が載置されている。ミラーユニット12aは、光軸7上に配置され、対物レンズ5および投光管11の各光路に光学的に接続されている。ミラーユニット12aは、光軸7上にダイクロイックミラー12bを保持するとともに、ダイクロイックミラー12bに対して投光管11側に励起フィルタ12c、対物レンズ5と反対側に吸収フィルタ12dをそれぞれ保持している。ミラーユニット12aは、図示しない挿脱機構によって光軸7上に挿脱自在とされている。
顕微鏡本体1の上部には、ハロゲンランプ等の光源13aを内蔵したランプハウス13が透過照明支柱14を介して突設されている。また、透過照明支柱14には、支持部15を介してコンデンサレンズ16が光軸7上に支持されている。支持部15は、透過照明支柱14に固設された固定支持部15aと、固定支持部15aに対して回転軸15c回りに回動可能な可動支持部15bとを用いて構成され、コンデンサレンズ16は、可動支持部15bによってステージ2から遠ざかる方向へ退避可能に支持されている。
顕微鏡本体1の内部には、結像レンズ17とプリズム18とが光軸7上に配置されている。また、顕微鏡本体1の左側面部(図1における正面部)には、取出口1bが形成されており、取出口1bの周囲に設けられたアダプタ1cを介してカメラ19が取り付けられている(図2参照)。カメラ19は、例えばCCDカメラが用いられ、ケーブル19aによって、図示しない制御装置と電気的に接続されている。
光源10aが発した光は、投光管11を介して励起フィルタ12cに入射する。励起フィルタ12cは、入射した光のうち所定波長域の光を励起光として透過させ、ダイクロイックミラー12bは、励起フィルタ12cが透過させた励起光を反射させ、対物レンズ5を介して標本3に照射する。また、ダイクロイックミラー12bは、照射した励起光に応じて標本3が発する蛍光を透過させ、吸収フィルタ12dは、ダイクロイックミラー12bが透過させた蛍光のうち所定波長域の蛍光のみを選択的に透過させる。
光源13aが発した光は、透過照明支柱14上部の投光管部14aを介し、その先端部の光軸7上に設けられたミラー14bによって下方に反射され、コンデンサレンズ16を介して標本3に照射される。これによって、標本3は透過照明され、標本3を透過した光は、観察光として対物レンズ5によって集光される。なお、標本3が透過照明される際、ミラーユニット12aは、光軸7上から退避される。
吸収フィルタ12dが透過させた蛍光、あるいは対物レンズ5が射出させた観察光は、結像レンズ17によってプリズム18および取出口1bを介してカメラ19の撮像面上に集光される。これによって、カメラ19の撮像面上には標本3の蛍光観察像あるいは明視野観察像が結像される。カメラ19は、この結像された観察像を撮像するとともに、その画像データをケーブル19aを介して制御装置へ転送する。
制御装置は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)を用いて構成されており、顕微鏡本体1に搭載された電機駆動可能な各部とケーブル20を介して電気的に接続されている。制御装置は、この電気的に接続された各部における処理および動作を制御する。また、制御装置は、カメラ19から転送された画像データをもとに、標本3の観察画像をモニタに表示させる。
顕微鏡本体1の周囲には、遮光体としての遮光カバー21が設けられている。遮光カバー21は、カバー本体22と、カバー本体22に対して開閉自在な開閉部としての可動カバー23とを用いて構成されている。カバー本体22と可動カバー23とは、連結機構24によって連結されている。遮光カバー21は、可動カバー23が閉塞された状態で、標本3の観察に不要な光である外乱光に対し、顕微鏡本体1に搭載された各部すなわち顕微鏡装置100のほぼ全体を遮蔽する。
可動カバー23は、その前面部(図1における右側面部)に設けられたツマミ23aが操作されることで後述のように開閉動作され、少なくともステージ2とほぼ等しい高さから上の部分を開放する。すなわち、カバー本体22と可動カバー23との高さ方向の境界は、ステージ2とほぼ同じ高さ以下に設けられている。
カバー本体22における可動カバー23との境界部には、段差部22aが形成されている。段差部22aと、可動カバー23におけるカバー本体22との境界端部23bとは、可動カバー23が閉塞された状態で重ね合わされる(図2参照)。このため、遮光カバー21は、可動カバー23が閉塞された状態では、カバー本体22と可動カバー23との境目から外乱光を侵入させることなく、確実に遮光カバー21の内部を遮光することができる。なお、ケーブル19a,20は、カバー本体22に形成された図示しない連通孔を介して制御装置とカメラ19または顕微鏡本体1とに接続されるが、この連通孔は、ゴムブッシュ等を用いて閉塞されており、外乱光の進入が防止されている。
つづいて、連結機構24について説明する。図3〜図5は、連結機構24の構成を示す図である。図3は、顕微鏡装置100の左側面(図4におけるIII矢視方向)から見た構成を示し、図4は、正面(図3におけるIV矢視方向)から見た構成を示し、図5は、上面(図4におけるV矢視方向)から見た構成を示している。
これらの図に示すように、連結機構24は、ガイド部31、連動部32および回転軸33を用いて構成されている。回転軸33は、左右2組のガイド部31および連動部32に軸通され、カバー本体22の左右の内壁部に架設されている(図2参照)。回転軸33は、顕微鏡装置100の背面側(図3における左側)が上下方向にDカットされたDカット軸とされている。
ガイド部31は、長矩形状の貫通孔と、この貫通孔の下端部に接続された略円形の貫通孔とが、それぞれ直動ガイド部31aおよび回転ガイド部31bとして形成されている。ガイド部31に対して回転軸33は、そのDカット面33aが直動ガイド部31aの一方のガイド面31cに当接するように軸通されている。また、直動ガイド部31aの幅Wは、回転軸33におけるDカット面33aに垂直な軸径とほぼ等しくされている。これによって、ガイド部31は、回転軸33回りに回転されることなくDカット面33aに沿って上下方向にスライド移動(直進移動)可能とされている。さらに、回転ガイド部31bの内径は、回転軸33におけるDカット面33aに平行な軸径とほぼ等しくされている。これによって、ガイド部31は、回転軸33が回転ガイド部31b内に嵌め合わされた場合、回転軸33回りに回動可能とされる。
また、ガイド部31は、可動カバー23が閉塞された状態で、回転軸33が直動ガイド部31aの上端部付近に位置づけられるように、可動カバー23の上面部に突設された突起部23cに固定されている。このため、可動カバー23は、閉塞された状態からツマミ23aが開放操作されることで、回転ガイド部31bが回転軸33に達するまで上方向へスライド移動され、その後、回転軸33が回転ガイド部31b内に嵌め合わされた状態で回転軸33回りに回転移動される。なお、可動カバー23の開閉動作については別途詳述する。
連動部32は、貫通孔32aに軸通された回転軸33回りに回転可能とされている。連動部32の下側の側面部には係合溝32bが形成されており、ガイド部31の下端部には係合ピン31dが凸設されている。係合ピン31dは、ガイド部31が上方へスライド移動されて回転軸33が回転ガイド部31b内に嵌め合わされた状態で係合溝32b内に挿嵌される。このため、ガイド部31が回転軸33回りに回転移動された場合、連動部32は、ガイド部31の回転移動に連動して回転軸33回りに回転される。
連動部32の下端部には、掛止ピン32cが凸設されており、この掛止ピン32cと、コンデンサレンズ16を保持した可動支持部15bとの間には、ワイヤー34が掛架されている(図1および図2参照)。このため、ガイド部31の回転移動に連動して連動部32が回転されることで、ワイヤー34を介して可動支持部15bがコンデンサレンズ16とともに回転軸15c回りに回転される。すなわち、コンデンサレンズ16は、可動カバー23の回転軸33回りの回転移動に連動して回転軸15c回りに回転される。なお、ワイヤー34の一端は、可動支持部15bにおけるコンデンサレンズ16の重心位置近傍に設けられた図示しないピン等に掛止されている。
ガイド部31は、連結機構24の一部として回転軸33に環装されたEリング35A、波ワッシャ36Aおよび押圧部材37Aによって、回転軸33の軸方向の所定位置に位置決めされるとともに、Dカット面33aに沿ったスライド移動に対する重さだしがされている。この重さだしは、ガイド部31および可動カバー23をそのスライド移動における所望の高さ位置に駐止できるように、押圧部材37Aを軸方向に移動させることによってあらかじめ調整される。
連動部32は、ガイド部31と同様に、連結機構24の一部として回転軸33に環装されたEリング35B、波ワッシャ36Bおよび押圧部材37Bによって、回転軸33の軸方向の所定位置に位置決めされるとともに、回転軸33回りの回転移動に対する重さだしがされている。この重さだしは、連動部32、ガイド部31および可動カバー23をその回転移動における所望の回転位置に駐止できるように、押圧部材37Bを軸方向に移動させることによってあらかじめ調整される。
なお、図1および図5に示すように、カバー本体22と可動カバー23との境界部のうちカバー本体22の上端部付近では、段差部22aが他の境界部よりも幅広く形成されている。このため、カバー本体22の上端部付近では、段差部22aと可動カバー23の境界端部23bとの間に隙間25が形成されている。この隙間25は、可動カバー23が回転軸33回りに回転移動される際の境界端部23bに対する逃げとして利用される。
つづいて、可動カバー23の開閉動作について説明する。可動カバー23が閉塞された状態(以下、カバー閉塞状態と呼ぶ。)からツマミ23aが引き上げられることで、可動カバー23は、直動ガイド部31aとDカット軸としての回転軸33との作用により、図6に示すように、回転されることなく上方へスライド移動される。そして、ガイド部31が終点位置に達するまで、つまり回転軸33が回転ガイド部31bに嵌め合わされるまで可動カバー23を上方へスライド移動させることで、遮光カバー21の前面部に第1開口部としての開口部26が形成される。以下、この状態をカバー上方移動状態と呼ぶ。
開口部26は、ステージ2上に載置された標本3を上方から視認可能にするとともに遮光カバー21の外から交換可能にする大きさにあらかじめ設定されている。具体的には、開口部26は、例えば図6に示すように、顕微鏡装置100の正面から視線27に沿って検鏡者が無理のない姿勢で標本3を視認することができるとともに、顕微鏡装置100の左右側面あるいは正面からステージ2の搭載面2aに沿ってシャーレ4ごと標本3を交換することができる大きさとされている。
図7は、カバー上方移動状態におけるガイド部31と連動部32との結合関係を示す図である。この図に示すように、カバー上方移動状態としてガイド部31が終点位置に達するまで、ガイド部31が回転軸33回りに回転移動されることはなく、係合ピン31dが係合溝32b内に挿嵌されることもない。つまり、カバー上方移動状態になるまで連動部32が回転軸33回りに回転移動されることはなく、コンデンサレンズ16が光軸7上から移動されることもない。
このため、カバー上方移動状態では、検鏡者は、ステージ2上の標本3と、制御装置のモニタ上に表示される明視野観察画像とを見ながら標本3の位置確認および位置合わせをすることができる。また、モニタ上に蛍光観察画像を表示させて標本3の位置確認および位置合わせをすることもできる。さらに、標本3の位置確認等に限らず、例えば液浸対物レンズを用いて観察を行う場合には、水、油等の所定の液体が対物レンズの先玉上に充填されているか、液体がこぼれていないかなどを確認することもできる。
なお、カバー上方移動状態において、ガイド部31および可動カバー23は、Eリング35A、波ワッシャ36Aおよび押圧部材37Aによる回転軸33方向の押圧力によって、スライド移動動作が一時駐止される。また、カバー上方移動状態に限らず、スライド移動中の所望の高さ位置でもスライド移動動作を一時駐止させることができる。
つぎに、カバー上方移動状態からツマミ23aが回転軸33回りに上方へ回転操作されることで、可動カバー23は、回転ガイド部31bと回転軸33との作用により、図8に示すように、回転軸33回りに回転移動される。このとき、係合ピン31dが係合溝32bに挿嵌されているため、図8に示すように、連動部32は、ガイド部31の回転移動に連動して回転軸33回りに回転される。そして、この連動部32の回転動作に連動して、コンデンサレンズ16は、図9に示すように、ワイヤー34および可動支持部15bを介して回転軸15c回りに回転され、ステージ2から遠ざけられるとともに光軸7上から退避される。このとき、遮光カバー21の前面部には第2開口部としての開口部28が形成される。以下、この状態をカバー回転移動状態と呼ぶ。
開口部28は、カバー上方移動状態における開口部26を拡張した開口部であって、ステージ2上に載置された標本3を上方から視認可能にするとともに、開口部26の場合に比べて容易かつ安全に遮光カバー21の外から標本3をシャーレ4ごと交換可能にする大きさとされている。さらに、このカバー回転移動状態では、コンデンサレンズ16がステージ2から遠ざけられ、標本3およびシャーレ4周囲の空隙が拡張されているため、ステージ2上でもカバー上方移動状態に比べて容易かつ安全に標本3およびシャーレ4の交換作業を行うことができる。
なお、カバー回転移動状態において、ガイド部31、連動部32および可動カバー23は、Eリング35B、波ワッシャ36Bおよび押圧部材37Bによる回転軸33方向の押圧力によって、回転移動動作が一時駐止される。また、カバー回転移動状態に限らず、回転移動中の所望の回転位置でも回転移動動作を一時駐止させることができる。
つぎに、可動カバー23を閉じる場合には、開放時とは逆にツマミ23aが操作されることで、カバー回転移動状態からカバー上方移動状態およびカバー閉塞状態へと順次移行される。すなわち、カバー回転移動状態からツマミ23aが回転軸33回りに下方へ回転操作されることで、可動カバー23は、スライド移動されることなくカバー上方移動状態まで回転軸33回りに回転移動される。このとき、コンデンサレンズ16および可動支持部15bは、自重によって回転軸15c回りに下方へ回転し、光軸7上に復帰する。つづいて、カバー上方移動状態からツマミ23aが引き下げられることで、可動カバー23は、回転されることなくカバー閉塞状態まで下方へスライド移動される。
なお、連動部32の掛止ピン32cまたは可動支持部15bの少なくとも一方からワイヤー34を取り外すことで、ガイド部31と可動支持部15bとの連結を切断することができ、コンデンサレンズ16を連動させることなく可動カバー23を回転軸33回りに回転移動させることができる。これによって、例えばメンテナンスなどで可動カバー23の回転移動にコンデンサレンズ16を連動させたくない場合に、その連動を解除して可動カバー23のみ回転移動させることができる。また、解除した連動は、ワイヤー34を再掛止してガイド部31と可動支持部15bとを再連結することで、容易に復帰させることができる。
以上説明したように、本実施の形態1にかかる顕微鏡装置100では、開閉自在な開閉部としての可動カバー23を有し、可動カバー23が閉塞された状態で観察に不要な光に対して標本3を遮蔽する遮光体としての遮光カバー21と、標本3を上方から視認可能にするとともに遮光カバー21の外から交換可能にする開口部26,28を遮光カバー21に形成する可動カバー23の開放動作をガイドするガイド機構としてのガイド部31および回転軸33と、を備えているため、簡易な操作で遮光カバー21の一部である可動カバー23を開閉することができるとともに、可動カバー23を開放した状態で標本3の交換と上方からの視認とを容易に行うことができる。
また、顕微鏡装置100では、カバー上方移動状態において、コンデンサレンズ16を移動させずに可動カバー23を開放させて開口部26を形成するようにしているため、標本3を直接視認するばかりでなく標本3の明視野観察画像をモニタ上で観察しながら、標本3の位置確認や交換などを行うことができる。
さらに、顕微鏡装置100では、ガイド部31と、コンデンサレンズ16を支持した可動支持部15bとを連結し、カバー上方移動状態からカバー回転移動状態までの可動カバー23の回転移動に連動させて可動支持部15bおよびコンデンサレンズ16をステージ2上から遠ざかる方向へ移動させる連動機構としての連動部32、係合ピン31dおよびワイヤー34を備えているため、顕微鏡装置100の内部に位置するコンデンサレンズ16をステージ2近傍から容易に退避させることができるとともに、開口部28を形成したカバー回転移動状態において、標本3の周囲の空隙を拡張することができ、一層容易かつ安全に標本3の視認および交換を行うことができる。
また、顕微鏡装置100では、可動カバー23を上方へスライド移動させた後に背面側へ回転移動させることで開口部26,28を順次形成するようにしているため、顕微鏡装置100周りの作業スペースを抑制することができるとともに、顕微鏡装置100の設置に要する設置スペースを抑制することができる。
(変形例)
つぎに、本実施の形態1にかかる顕微鏡装置の変形例について説明する。図10および図11は、本実施の形態1にかかる顕微鏡装置100が連結機構24の代わりに備える連結機構44の構成を示す図である。図10は、顕微鏡装置100の左側面(図11におけるX矢視方向)から見た構成を示し、図11は、正面(図10におけるXI矢視方向)から見た構成を示している。
これらの図に示すように、連結機構44は、連結機構24の構成をもとに、ガイド部31および回転軸33に替えて、ガイド機構41および回転軸43を用いて構成されている。回転軸43は、円柱状の軸であって、連動部32に軸通されるとともに、カバー本体22の内壁に突設されている。回転軸43には、連結機構24の場合と同様に、連動部32がEリング35B、波ワッシャ36Bおよび押圧部材37Bによって回転可能に取り付けられ、重さだしがされている。
ガイド機構41は、左右に並設された第1ガイド部51および第2ガイド部52を用いて構成されている。第1ガイド部51は、背面側(図10における左側)に開口した直線状のガイド溝51aが形成されており、ガイド溝51a内には、カバー本体22に突設された小ガイド22bが挿嵌されている。これによって、第1ガイド部51は、小ガイド22bの両側面に沿って上下方向にスライド移動可能とされている。また、小ガイド22bの両側面におけるガイド溝51aとの隙間にはバネ53が設けられており、これによって第1ガイド部51のスライド移動に対する重さだしがされている。この重さだしは、小ガイド22bに対してガイド部51をそのスライド移動における所望の高さ位置に駐止できるように、あらかじめ調整されている。
第1ガイド部51における第2ガイド部52との対向面の下端部には、連結軸54が凸設されている。連結軸54は、第2ガイド部52の下端部に貫装され、第2ガイド部52の左右両側においてEリング35Aが環装されている。これによって第2ガイド部52は、連結軸54を介して第1ガイド部51に連結され、連結軸54の軸方向の所定位置に位置決めされるとともに、連結軸54回りに回転可能とされている。
第2ガイド部52は、その上端部が、可動カバー23に設けられた突起部23cに固定されている。第2ガイド部52の第1ガイド部51との対向面(図10における正面)には、下端部が矢尻状に折り返されたガイド溝52aが形成されている。このガイド溝52a内には、小ガイド22bの側面部に凸設されたガイドピン55が挿嵌されている。これによって、第2ガイド部52は、ガイドピン55がガイド溝52aにおける直線部52b内にある場合、直線部52bに沿って上下方向にスライド移動のみ可能とされ、ガイドピン55がガイド溝52aにおける折返部52c内に入った場合にのみ、連結軸54回りに回転可能とされる。
第2ガイド部52の下端部には、連動部32との対向面に係合ピン56が凸設されている。係合ピン56は、上述したガイド部31における係合ピン31dと同様に作用するものであって、第1ガイド部51および第2ガイド部52が上方へスライド移動されてガイドピン55が折返部52c内に入れられた場合に、連動部32の係合溝32b内に挿嵌される。そして、この状態から第2ガイド部52が連結軸54回りに回転移動されることで、連動部32は、第2ガイド部52の回転移動に連動して回転軸43回りに回転される。
つづいて、可動カバー23の開閉動作について説明する。カバー閉塞状態からツマミ23aが引き上げられることで、可動カバー23は、ガイド溝52aの直線部52bとガイドピン55との作用により、図12に示すように、回転されることなく上方へスライド移動される。そして、ガイド機構41が終点位置に達するまで、つまりガイドピン55がガイド溝52aの折返部52cに達するまで可動カバー23を上方へスライド移動させ、カバー上方移動状態とすることで、図6の場合と同様に、遮光カバー21の前面部に第1開口部としての開口部26が形成される。
図13および図14は、カバー上方移動状態におけるガイド機構41と連動部32との結合関係を示す図である。この図に示すように、カバー上方移動状態としてガイド機構41が終点位置に達するまで、第2ガイド部52が連結軸54回りに回転移動されることはなく、係合ピン56が係合溝32b内に挿嵌されることもない。つまり、カバー上方移動状態になるまで連動部32が回転軸43回りに回転移動されることはなく、コンデンサレンズ16が光軸7上から移動されることもない。なお、カバー上方移動状態では、回転軸43と連結軸54とは同軸とされる(図14参照)。
このため、本変形例におけるカバー上方移動状態でも、検鏡者は、ステージ2上の標本3と、制御装置のモニタ上に表示される明視野観察画像とを見ながら標本3の位置確認および位置合わせをすることができる。また、モニタ上に蛍光観察画像を表示させて標本3の位置確認および位置合わせをすることもできる。さらに、標本3の位置確認等に限らず、例えば液浸対物レンズを用いて観察を行う場合には、水、油等の所定の液体が対物レンズの先玉上に充填されているか、液体がこぼれていないかなどを確認することもできる。
なお、カバー上方移動状態において、ガイド機構41および可動カバー23は、バネ53による小ガイド22bおよびガイド溝51aの各側壁に対する押圧力によって、スライド移動動作が一時駐止される。また、カバー上方移動状態に限らず、スライド移動中の所望の高さ位置でもスライド移動動作を一時駐止させることができる。
つぎに、カバー上方移動状態からツマミ23aが回転軸43回りに上方へ回転操作されることで、可動カバー23は、ガイド溝52aの折返部52cとガイドピン55との作用により、図15に示すように、回転軸43回りに回転移動される。このとき、係合ピン56が係合溝32bに挿嵌されているため、図16に示すように、連動部32は、第2ガイド部52の回転移動に連動して回転軸43回りに回転される。そして、この連動部32の回転動作に連動して、コンデンサレンズ16は、図9に示した場合と同様に、ワイヤー34および可動支持部15bを介して回転軸15c回りに回転され、ステージ2から遠ざけられるとともに光軸7上から退避される。このカバー回転移動状態では、遮光カバー21の前面部には、第2開口部としての開口部28が形成される。
なお、カバー回転移動状態において、ガイド機構41、連動部32および可動カバー23は、Eリング35B、波ワッシャ36Bおよび押圧部材37Bによる回転軸43方向の押圧力によって、回転移動動作が一時駐止される。また、カバー回転移動状態に限らず、回転移動中の所望の回転位置でも回転移動動作を一時駐止させることができる。
つぎに、可動カバー23を閉じる場合には、開放時とは逆にツマミ23aが操作されることで、カバー回転移動状態からカバー上方移動状態およびカバー閉塞状態へと順次移行される。すなわち、カバー回転移動状態からツマミ23aが回転軸43回りに下方へ回転操作されることで、可動カバー23は、スライド移動されることなくカバー上方移動状態まで回転軸43回りに回転移動される。このとき、コンデンサレンズ16および可動支持部15bは、自重によって回転軸15c回りに下方へ回転し、光軸7上に復帰する。つづいて、カバー上方移動状態からツマミ23aが引き下げられることで、可動カバー23は、回転されることなくカバー閉塞状態まで下方へスライド移動される。
以上説明したように、本変形例にかかる顕微鏡装置100では、連結機構24に替えて連結機構44を備えることで、連結機構24を備えた場合と同様に、簡易な操作で可動カバー23を開閉することができるとともに、可動カバー23を開放した状態で標本3の交換と上方からの視認とを容易に行うことができる。また、カバー上方移動状態において、標本3を直接視認するばかりでなく標本3の明視野観察画像をモニタ上で観察しながら、標本3の位置確認や交換などを行うことができる。さらに、コンデンサレンズ16をステージ2近傍から容易に退避させることができるとともに、カバー回転移動状態において、標本3の周囲の空隙を拡張することができ、一層容易かつ安全に標本3の視認および交換を行うことができる。また、顕微鏡装置100周りの作業スペースを抑制することができるとともに、顕微鏡装置100の設置に要する設置スペースを抑制することができる。
(実施の形態2)
つぎに、本発明の実施の形態2にかかる顕微鏡装置について説明する。上述した実施の形態1では、手動操作によって可動カバー23を開閉させるものとしたが、本実施の形態2では、可動カバー23を自動で開放できるようにしている。図17は、本実施の形態2にかかる顕微鏡装置200の構成を示す図である。この図に示すように、顕微鏡装置200は、顕微鏡装置100の構成をもとに、遮光カバー21および連結機構24に替えて遮光カバー61および連結機構64を備えるとともに、遮光カバー61内の前面部に施錠機構70をさらに備える。また、遮光カバー61は、遮光カバー21の構成をもとに、カバー本体22および可動カバー23に替えて、カバー本体62および可動カバー63を備える。その他の構成は、顕微鏡装置100と同じであり、同一構成部分には同一符号を付して示している。
図18−1および図18−2は、施錠機構70と、施錠機構70近傍におけるカバー本体62および可動カバー63との構成を示す図である。図18−1は、カバー閉塞状態において施錠機構70が施錠された状態を示し、図18−2は、施錠機構70が解錠された状態を示している。これらの図に示すように、カバー本体62は、前面部に貫通孔62aが形成され、可動カバー63は、前面内部におけるカバー本体62との境界部に鉤部63aが形成されている。なお、カバー本体62および可動カバー63における他の部分は、それぞれカバー本体22および可動カバー23と同様に構成されている。
施錠機構70は、側面がF字状の係合部材71と、係合部材71を回転可能に支持する支持軸72と、支持軸72に対する係合部材71の回転位置を施錠位置に復帰させるねじりコイルバネ73とを用いて構成されている。支持軸72は、係合部材71の下端部に軸通され、図示しない固定機構によってカバー本体22に固定されている。ねじりコイルバネ73は、一端73aが係合部材71に固設され、他端73bが、支持軸72に形成された係止溝72aに係止されている。
このため、図18−1に示した自然状態において、係合部材71の前面中央部に凸設されたボタン部71aは、カバー本体62の貫通孔62aに貫装され、ボタン部71aの先端部は、カバー本体62の前面から突出される。また、可動カバー63が閉塞されている場合、係合部材71の上端部に凸設された係止部71bは、可動カバー63の鉤部63aに係止される。これによって、可動カバー63は、カバー閉塞状態において、施錠機構70によってカバー本体62に対して施錠される。そして、この状態からボタン部71aが所定深さまで押下されることで、係止部71bは、鉤部63aから係脱され、可動カバー63は、後述する連結機構64の作用によって自動的に上方へスライド移動され、カバー上方移動状態まで開放される。
図19は、連結機構64の構成を示す図である。この図に示すように、連結機構64は、連結機構24の構成をもとに、ガイド部31に替えてガイド部81を備えるとともに、定荷重バネ88をさらに備える。ガイド部81は、ガイド部31の構造をもとに、下端部に凸部81aをさらに設けた構造を有する。定荷重バネ88は、引上駆動部88aと引上部88bとを用いて構成され、引上駆動部88aがガイド部81に対して連動部32と反対側で回転軸33に環装されるとともに、左右のEリング35Cによって軸方向に位置決めされている。引上部88bは、先端部がガイド部31の凸部81aに接続されており、これによって定荷重バネ88は、ガイド部81に対して常に上方へ引き上げる作用を及ぼしている。
つづいて、可動カバー63の開閉動作について説明する。カバー閉塞状態からボタン部71aが押下されることで施錠機構70が解錠され、可動カバー63は、定荷重バネ88とガイド部81との作用により、図6に示した場合と同様に回転されることなく上方へスライド移動され、カバー上方移動状態まで開放される。つまり、可動カバー63は、ボタン部71aが押下されることで、カバー閉塞状態からカバー上方移動状態まで自動的に開放される。その後、上述した実施の形態1と同様に、ツマミ23aが回転軸33回りに上方へ回転操作されることで、可動カバー63は、カバー回転移動状態とされる。
可動カバー63を閉じる場合には、実施の形態1と同様にツマミ23aが操作されることで、カバー回転移動状態からカバー上方移動状態およびカバー閉塞状態へと順次移行される。このとき、可動カバー63は、カバー回転移動状態からカバー閉塞状態まで、すべて手動操作によって閉塞される。
以上説明したように、本実施の形態2にかかる顕微鏡装置200では、顕微鏡装置100の構成をもとに、遮光カバー21および連結機構24に替えて遮光カバー61および連結機構64を備えるとともに、遮光カバー61内の前面部に施錠機構70をさらに備えることで、実施の形態1と同様の効果を奏することができるとともに、ボタン部71aを押下するだけでカバー閉塞状態からカバー上方移動状態まで可動カバー63を自動的に開放させることができる。これによって、顕微鏡装置200では、一層簡易な操作によって可動カバー63を容易かつ確実に開放することができるとともに、可動カバー63を開放した状態で標本3の交換と上方からの視認とを容易に行うことができる。
なお、顕微鏡装置200では、カバー閉塞状態からカバー上方移動状態までの可動カバー63の開放動作を自動的に行わせるようにしたが、さらにカバー上方移動状態からカバー回転移動状態までを自動的に行わせるようにしてもよい。その場合、例えば回転軸33回りにガイド部81を回転移動させる駆動機構と、カバー上方移動状態からこの駆動機構を作動させるスイッチ機構等とをさらに備えるとよい。
また、開放動作に限らず、可動カバー63を閉塞させる動作を自動的に行わせるようにしてもよい。その場合には、例えばカバー回転移動状態からカバー上方移動状態まで可動カバー63を前面方向へ回転移動させる駆動機構と、カバー上方移動状態からカバー閉塞状態まで可動カバー63を下方へスライド移動させる駆動機構と、この各駆動機構を作動させるスイッチ機構等とを設けるとよい。
ここまで、本発明を実施する最良の形態を実施の形態1および2として説明したが、本発明は、上述した実施の形態1および2に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば、種々の変形が可能である。
例えば、上述した実施の形態1および2では、カバー上方移動状態からカバー回転移動状態まで可動カバー23,63を回転軸33または連結軸54回りに回転移動させるものとして説明したが、回転移動に限定されず、スライド移動させることで開口部28を形成するようにしてもよい。そのスライド移動の動作方向は、カバー閉塞状態からカバー上方移動状態までのスライド移動と同じ動作方向でも異なる動作方向でも構わない。
また、上述した実施の形態1および2では、顕微鏡装置100,200は、カバー上方移動状態からカバー回転移動状態までの可動カバー23または63の回転移動に連動させて可動支持部15bおよびコンデンサレンズ16をステージ2近傍から退避させるものとしたが、カバー上方移動状態からカバー回転移動状態までの回転移動に限らず、カバー閉塞状態からカバー上方移動状態までのスライド移動の少なくとも一部に連動させて可動支持部15bおよびコンデンサレンズ16を退避させるようにしてもよい。
また、上述した実施の形態1および2では、遮光カバー21,61は、それぞれ顕微鏡装置100,200のほぼ全体を遮蔽するものとしたが、全体に限らず一部を遮蔽するようにしてもよい。その場合、例えば遮光カバーを顕微鏡本体1に支持させて構わない。
また、上述した実施の形態1および2では、本発明は、明視野観察および蛍光観察が可能な顕微鏡装置100,200に適用されるものとして説明したが、明視野観察および蛍光観察に限らず、暗視野観察、位相差観察、微分干渉観察および偏向観察等、各種観察が可能な顕微鏡装置に適用させることもできる。
本発明の実施の形態1にかかる顕微鏡装置の構成を示す側面図である。 本発明の実施の形態1にかかる顕微鏡装置の構成を示す正面図である。 連結機構の構成を示す側面図である。 連結機構の構成を示す正面図である。 連結機構の構成を示す平面図である。 カバー上方移動状態を示す図である。 カバー上方移動状態における連結機構を示す図である。 カバー回転移動状態における連結機構を示す図である。 カバー回転移動状態を示す図である。 実施の形態1にかかる顕微鏡装置の連結機構の変形例を示す側面図である。 実施の形態1にかかる顕微鏡装置の連結機構の変形例を示す正面図である。 カバー上方移動状態を示す図である。 カバー上方移動状態における連結機構を示す側面図である。 カバー上方移動状態における連結機構を示す正面図である。 カバー回転移動状態を示す図である。 カバー回転移動状態における連結機構を示す図である。 本発明の実施の形態2にかかる顕微鏡装置の構成を示す側面図である。 カバー閉塞状態において施錠した施錠機構の構成を示す図である。 カバー閉塞状態において解錠した施錠機構の構成を示す図である。 連結機構の構成を示す図である。
符号の説明
1 顕微鏡本体
1a 凹部
1b 取出口
1c アダプタ
2 ステージ
2a 搭載面
3 標本
4 シャーレ
5 対物レンズ
6 レボルバ
7 光軸
8 レボルバ保持台
9 焦準ハンドル
10,13 ランプハウス
10a,13a 光源
11 投光管
12 ミラーカセット
12a ミラーユニット
12b ダイクロイックミラー
12c 励起フィルタ
12d 吸収フィルタ
14 透過照明支柱
14a 投光管部
14b ミラー
15 支持部
15a 固定支持部
15b 可動支持部
15c 回転軸
16 コンデンサレンズ
17 結像レンズ
18 プリズム
19 カメラ
19a,20 ケーブル
21 遮光カバー
22 カバー本体
22a 段差部
22b 小ガイド
23 可動カバー
23a ツマミ
23b 境界端部
23c 突起部
24 連結機構
25 隙間
26,28 開口部
27 視線
31 ガイド部
31a 直動ガイド部
31b 回転ガイド部
31c ガイド面
31d 係合ピン
32 連動部
32a 貫通孔
32b 係合溝
32c 掛止ピン
33 回転軸
33a Dカット面
34 ワイヤー
35A,35B,35C Eリング
36A,36B 波ワッシャ
37A,37B 押圧部材
41 ガイド機構
43 回転軸
44 連結機構
51 第1ガイド部
51a ガイド溝
52 第2ガイド部
52a ガイド溝
52b 直線部
52c 折返部
53 バネ
54 連結軸
55 ガイドピン
56 係合ピン
61 遮光カバー
62 カバー本体
62a 貫通孔
63 可動カバー
63a 鉤部
64 連結機構
70 施錠機構
71 係合部材
71a ボタン部
71b 係止部
72 支持軸
72a 係止溝
73 ねじりコイルバネ
81 ガイド部
81a 凸部
88 定荷重バネ
88a 引上駆動部
88b 引上部
100,200 顕微鏡装置

Claims (4)

  1. ステージ上に載置された標本の観察を行う顕微鏡装置において、
    少なくとも前記ステージと略等しい高さから上の部位を開放して開口部を形成する開閉自在な開閉部を有し、該開閉部が閉塞された状態で前記観察に不要な光に対して前記標本を遮蔽する遮光体と、
    前記ステージの上方に設けられ、前記観察に用いる照明光を前記標本に照射する照明手段と、
    前記開口部の開放動作のうち、前記標本を上方から視認可能にするとともに前記遮光体の外から交換可能にする第1開口部を前記遮光体に形成する第1開放動作をガイドする第1ガイド機構と、前記第1開口部を拡張して第2開口部を形成する第2開放動作をガイドする第2ガイド機構と、前記第1開放動作と前記第2開放動作との間で前記開閉部を一時駐止させる駐止機構と、を有するガイド機構と、
    前記照明手段のうち少なくとも前記ステージ近傍に設けられた照明先端部と前記第2ガイド機構とを連結し、前記第2開放動作に連動させて前記照明先端部を前記ステージから遠ざかる方向へ移動させる連動機構と、
    を備え、
    前記第1開放動作と前記第2開放動作とは、動作方向が異なることを特徴とする顕微鏡装置。
  2. 前記連動機構は、前記ガイド機構と前記照明先端部とを接断自在に連結することを特徴とする請求項に記載の顕微鏡装置。
  3. 閉塞された前記開閉部を解錠可能に施錠する施錠機構と、
    前記施錠機構が解錠された場合に前記開閉部を開放させる開放駆動機構と、
    を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の顕微鏡装置。
  4. 前記遮光体は、当該顕微鏡装置の略全体を遮蔽することを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の顕微鏡装置。
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