JP4954189B2 - 無線通信システムにおいて不連続受信機能を改善する方法及び装置 - Google Patents

Description

本発明は無線通信システムにおいて不連続受信（ＤＲＸ、間欠受信とも称する）機能を改善する方法及び通信装置に関し、特に無線通信システムにおいてＨＡＲＱ（ハイブリッド自動リピート要求）プロセスのＤＲＸ機能を改善する方法及び通信装置に関する。

第三世代移動通信技術は高スペクトル利用効率、高カバー率、優れた通話品質と高速の伝送を実現するとともに、ＱｏＳ（サービス品質）の確保、柔軟性のある双方向通信の実現、通話中断率の低減に大きく寄与する。しかし、高速データ伝送とマルチメディアアプリケーションに対する市場の要求に鑑みて、業界では次世代の通信技術を開発し、規格制定機構も業界の需要に合わせて通信プロトコルを度々改定している。

ＬＴＥ（ｌｏｎｇ ｔｅｒｍ ｅｖｏｌｕｔｉｏｎ）無線通信システムは、第三世代移動通信システム（例えばＵＭＴＳ（汎用移動通信システム））をもとに確立されたアドバンスド高速無線通信システムである。ＬＴＥ無線通信システムはパケット交換のみサポートし、そのＲＬＣ通信プロトコル層とＭＡＣ通信プロトコル層は基地局（ノードＢ）とＲＮＣ（無線ネットワークコントローラ）に別々に設けなくてもよく、同一の通信ネットワークエンティティー（例えば基地局（ノードＢ））に統合できるので、システム構造が比較的に簡単である。

ＵＥ（ユーザー端末）のＭＡＣ層はＨＡＲＱエンティティーを含んでおり、複数のＨＡＲＱプロセスを同時に実行することで、複数のデータ伝送を同時に行うことができる。

現在のＬＴＥ無線通信システムのシステム構造では、ＤＲＸ機能はＭＡＣ層に用いられ、特定の時期にＵＥを休眠させ、ＰＤＣＣＨ（物理ダウンリンク制御チャネル）のモニタリングを停止させる。

ダウンリンクＨＡＲＱ（ＤＬ ＨＡＲＱ）プロセスについて、ＨＡＲＱ ＲＴＴタイマー（ラウンドトリップタイムタイマー）は一定数量のＴＴＩ（送信時間間隔）を提供する。ＵＥはこの期間中に休眠し、期間終了後に特定のＤＬ ＨＡＲＱプロセスの再送検知を行う。説明を簡潔にするため、以下にＨＡＲＱ ＲＴＴタイマーをＲＴＴタイマーと略する。

そのほか、ＤＲＸ再送タイマーは一定数量のＴＴＩを提供する。ＵＥはこの期間中にＤＬ ＨＡＲＱ（ダウンリンクＨＡＲＱ）プロセスの再送パケットを待つ。期間中に再送パケットを受信したらＤＲＸ再送タイマーを終了する。それに反して、期間中に再送パケットを受信しなかった場合、ＵＥは休眠状態に入る。

従来の仕様によれば、ＵＥは１つのＤＲＸ再送タイマーのみで複数のダウンリンクＨＡＲＱプロセスの再送受信タイミングを同時に管理するので、再送パケットの受信を逃すことがある。

図１を参照する。図１は従来のＵＥによるＤＬ ＨＡＲＱプロセスの再送検知タイミングの管理を表す説明図である。ＵＥはＤＬ ＨＡＲＱプロセスＡとＢをそれぞれ利用し、パケット６００Ａと６０２Ｂを受信する。受信パケット６００Ａと６０２Ｂの「Ａ」と「Ｂ」は、パケットの所属ＤＬ ＨＡＲＱプロセスを示している。パケット６００Ａを検出すれば、ＵＥはＲＴＴタイマーＨＴＲ１を起動し、時間Ｔ１の終了後にまた、再送受信タイミングＴ４を提供するＤＲＸ再送タイマーＤＲＴ１を起動する。パケット６０２Ｂを検出すれば、ＵＥはＲＴＴタイマーＨＴＲ２を起動する。時間Ｔ３にＲＴＴタイマーＨＴＲ２が終了したとき、ＤＲＸ再送タイマーＤＲＴ１は動作中なので、ＵＥはＤＲＸ再送タイマーＤＲＴ１を再起動する。その後、時間Ｔ５にパケット６００Ａの再送パケット６０４Ａを受信すれば、ＵＥはＤＲＸ再送タイマーＤＲＴ１を終了させ、休眠状態に入る。そうなると、ＵＥはパケット６０２Ｂの再送パケットの受信を逃してしまう。

本発明は再送パケットを受信し損ねることを回避するために、無線通信システムのＵＥにおいてＤＲＸ機能を改善する方法及び関連の通信装置を提供することを課題とする。

本発明では、無線通信システムのＵＥ（ユーザー端末）においてＤＲＸ（不連続受信）機能を改善する方法を開示する。当該方法は、複数のＤＬ ＨＡＲＱ（ダウンリンク自動リピート要求）プロセスがＤＲＸ機能を利用した場合に、当該複数のＤＬ ＨＡＲＱプロセスの再送受信タイミングを個別に管理する段階を含む。

本発明では更に、無線通信システムにおいてＤＲＸ機能を改善し、再送パケットを受信し損ねるのを回避するための通信装置を開示する。当該通信装置は、通信装置の機能を実施する制御回路と、制御回路の中に設けられ、処理プロセスを実行して制御回路を制御するＣＰＵ（中央処理装置）と、制御回路の中にＣＰＵと結合するように設けられ、処理プロセスを実行するためのプログラムコードを記録する記憶装置とを含む。前記処理プロセスは、複数のＤＬ ＨＡＲＱプロセスがＤＲＸ機能を利用した場合に、当該複数のＤＬ ＨＡＲＱプロセスの再送受信タイミングを個別に管理する段階を含む。

本発明では更に、無線通信システムのＵＥにおいてＤＲＸ機能を改善する方法を開示する。当該ＵＥは１つのＤＲＸ再送タイマーで複数のＤＬ ＨＡＲＱプロセスの再送受信タイミングを制御する。当該方法は、ＤＲＸ再送タイマーの動作中に複数のＤＬ ＨＡＲＱプロセスのうち第一ＤＬ ＨＡＲＱプロセスの再送パケットを受信したときに、当該複数のＤＬ ＨＡＲＱプロセスのパケットデータを保存するためのバッファ内のパケットデータ状態を判断する段階と、前記バッファ内のパケットデータに前記第一ＤＬ ＨＡＲＱプロセスに属しない復号失敗データが含まれた場合に、前記ＤＲＸ再送タイマーの動作状態を保持する段階と、前記バッファ内のパケットデータに前記第一ＤＬ ＨＡＲＱプロセスに属しない復号失敗データが含まれない場合に、前記ＤＲＸ再送タイマーを停止させる段階とを含む。

本発明では更に、無線通信システムにおいて１つのＤＲＸ再送タイマーで複数のＤＬ ＨＡＲＱプロセスの再送受信タイミングを制御することで、ＤＲＸ機能を改善し、再送パケットを受信し損ねるのを回避するための通信装置を提供する。当該通信装置は、通信装置の機能を実施する制御回路と、制御回路の中に設けられ、処理プロセスを実行して制御回路を制御するＣＰＵと、制御回路の中にＣＰＵと結合するように設けられ、処理プロセスを実行するためのプログラムコードを記録する記憶装置とを含む。前記処理プロセスは、ＤＲＸ再送タイマーの動作中に複数のＤＬ ＨＡＲＱプロセスのうち第一ＤＬ ＨＡＲＱプロセスの再送パケットを受信したときに、当該複数のＤＬ ＨＡＲＱプロセスのパケットデータを保存するためのバッファ内のパケットデータ状態を判断する段階と、前記バッファ内のパケットデータに前記第一ＤＬ ＨＡＲＱプロセスに属しない復号失敗データが含まれた場合に、前記ＤＲＸ再送タイマーの動作状態を保持する段階と、前記バッファ内のパケットデータが前記第一ＤＬ ＨＡＲＱプロセスに属しない復号失敗データが含まれない場合に、前記ＤＲＸ再送タイマーを停止させる段階とを含む。

かかる方法及び装置の特徴を詳述するために、具体的な実施例を挙げ、図を参照にして以下に説明する。

図２を参照する。図２は無線通信システム１０を表す説明図である。無線通信システム１０は望ましくはＬＴＥシステムであり、概してネットワークと複数のＵＥを含む。図２に示すネットワークとＵＥは無線通信システム１０の構造を説明するために用いるに過ぎない。実際、ネットワークは要求に応じて複数の基地局、ＲＮＣ（無線ネットワークコントローラー）を含みうる。ＵＥは携帯電話、コンピュータシステムなどの装置である。

図３を参照する。図３は無線通信システムにおける無線通信装置１００のブロック図である。無線通信装置１００は図２に示すＵＥを実施するために用いられる。説明を簡素化するため、図３では無線通信装置１００の入力装置１０２、出力装置１０４、制御回路１０６、ＣＰＵ（中央処理装置）１０８、記憶装置１１０、プログラムコード１１２及びトランシーバー１１４のみ示している。無線通信装置１００では、制御回路１０６はＣＰＵ１０８を用いて記憶装置１１０に記録されたプログラムコード１１２を実行し、無線通信装置１００の動作を制御し、入力装置１０２（例えばキーボード）でユーザーが入力した信号を受信し、出力装置１０４（スクリーン、スピーカーなど）で映像、音声などの信号を出力する。無線信号を受発信するトランシーバー１１４は受信した信号を制御回路１０６に送信し、または制御回路１０６による信号を無線で出力する。言い換えれば、通信プロトコルに当てはめれば、トランシーバー１１４は第一層の一部とみなされ、制御回路１０６は第二層と第三層の機能を実施する。

図４を参照する。図４は図３に示すプログラムコード１１２を表す説明図である。プログラムコード１１２はアプリケーション層２００と、第三層２０２と、第二層２０６とを含み、第一層２１８に接続されている。第二層２０６にはＭＡＣ（媒体アクセス制御）エンティティー２２２が設けられており、ＭＡＣエンティティー２２２は基地局と複数のＤＬ ＨＡＲＱプロセスを実行してパケットを受信するとともに、不連続ダウンリンク受信機能をサポートする。

ＭＡＣエンティティー２２２が複数のＤＬ ＨＡＲＱプロセスを利用した場合、本発明の実施例ではＤＲＸ機能管理プログラムコード２２０を提供し、再送パケットを受信し損ねるのを防止する。図５を参照する。図５は本発明の実施例１による方法５０のフローチャートである。下記方法５０は無線通信システムのＵＥにおいてＤＲＸ機能の改善に用いられ、ＤＲＸ機能管理プログラムコード２２０としてコンパイルすることができる。

ステップ５００：開始。
ステップ５０２：複数のＤＬ ＨＡＲＱプロセスがＤＲＸ機能を利用した場合、当該複数のＤＬ ＨＡＲＱプロセスの再送受信タイミングを個別に管理する。
ステップ５０４：終了。

以上のとおり、複数のＤＬ ＨＡＲＱプロセスがＤＲＸ機能を利用した場合、本発明の実施例によるＵＥは、当該複数のＤＬ ＨＡＲＱプロセスの再送受信タイミングを個別に管理する。言い換えれば、前記複数のＤＬ ＨＡＲＱプロセスのうち１つにおいて再送パケットを受信した場合、再送パケットを受信しようとする他のＤＬ ＨＡＲＱプロセスは再送パケットを待ち続ける。

望ましくは、ＵＥはＤＲＸ再送タイマーを各ＤＬ ＨＡＲＱプロセスに割り当てる。ＤＬ ＨＡＲＱプロセスのいずれかにおいてパケット送信が失敗した場合、対応するＤＲＸ再送タイマーを起動する。このＤＲＸ再送タイマーが終了しても前記パケットの再送パケットを受信できなかったら、ＤＲＸ再送タイマーを終了させる。

本発明の実施例は図１に示す問題を解決できる。例えば、図６を参照する。図６は従来のＵＥによるＤＬ ＨＡＲＱプロセスＡ、Ｂの再送受信タイミングの管理を表す説明図である。前述のように、受信パケット６００Ａと６０２Ｂの「Ａ」と「Ｂ」は、パケットの所属ＤＬ ＨＡＲＱプロセスを示している。図６に示すように、パケット６００Ａを検出すれば、ＵＥはＲＴＴタイマーＨＴＲ１を起動し、時間Ｔ１の終了後にまた、再送受信タイミングＴ４を提供するＤＲＸ再送タイマーＤＲＴ１を起動する。パケット６０２Ｂを検出すれば、ＵＥはＲＴＴタイマーＨＴＲ２を起動する。前記方法５０によれば、ＲＴＴタイマーＨＴＲ２の終了後、ＤＲＸ再送タイマーＤＲＴ１を再起動せず、その代わりに再送受信タイミングＴ４を提供するＤＲＸ再送タイマーＤＲＴ２を起動する。その後、時間Ｔ５にパケット６００Ａの再送パケット６０４Ａを検出すれば、ＵＥはＤＲＸ再送タイマーＤＲＴ１を終了させる。一方、ＤＲＸ再送タイマーＤＲＴ２は動作し続け、ＵＥはパケット６０２Ｂの再送パケットの検知を継続して行う。したがって、ＤＬ ＨＡＲＱプロセスＡ、Ｂの再送受信タイミングは、ＤＲＸ再送タイマーＤＲＴ１とＤＲＴ２によりそれぞれ個別に制御されている。

図６に示す実施例では、パケット６００Ａまたは６０２Ｂの復号結果は、対応するＲＴＴタイマーの終了時または終了前に得られればよく、復号が失敗すれば、対応するＤＲＸ再送タイマーを起動する。言い換えれば、ＵＥは時間Ｔ１またはＴ１の前にパケット６００Ａの復号が失敗したと察知し、時間Ｔ３またはＴ３の前にパケット６０２Ｂの復号が失敗したと察知する。

図７を参照する。図７は本発明の実施例２による方法７０のフローチャートである。下記方法７０は無線通信システムのＵＥにおいてＤＲＸ機能の改善に用いられる。当該ＵＥはＤＲＸ再送タイマーで複数のＤＬ ＨＡＲＱプロセスの再送受信タイミングを制御し、またバッファを用いて当該複数のＤＬ ＨＡＲＱプロセスのパケットデータを保存する。下記方法７０はＤＲＸ機能管理プログラムコード２２０としてコンパイルすることができる。

ステップ７００：開始。
ステップ７０２：複数のＤＬ ＨＡＲＱプロセスのうち第一ＤＬ ＨＡＲＱプロセスのパケット復号が失敗する。
ステップ７０４：ＤＲＸ再送タイマーを起動する。
ステップ７０６：前記第一ＤＬ ＨＡＲＱプロセスの再送パケットを受信したとき、バッファ内のパケットデータに前記第一ＤＬ ＨＡＲＱプロセスに属しない復号失敗データが含まれるかどうかを判断する。そうであればステップ７０８に進み、さもなければステップ７１０に進む。
ステップ７０８：前記ＤＲＸ再送タイマーの動作状態を保持する。ステップ７１２に進む。
ステップ７１０：前記ＤＲＸ再送タイマーを停止させる。
ステップ７１２：終了。

以上のとおり、第一ＤＬ ＨＡＲＱプロセスのパケット復号が失敗した場合、本発明の実施例によるＵＥはＤＲＸ再送タイマーを起動し、第一ＤＬ ＨＡＲＱプロセスの再送を実行する。このＤＲＸ再送タイマーの動作中に第一ＤＬ ＨＡＲＱプロセスの再送パケットを受信すれば、ＵＥはバッファ内のパケットデータに第一ＤＬ ＨＡＲＱプロセスに属しない復号失敗データが含まれるかどうかを判断する。そうであればＤＲＸ再送タイマーの動作状態を保持し、さもなければＤＲＸ再送タイマーを停止させる。前記方法によれば、ＵＥはバッファ内のパケットデータに基づいて、再送実行中の他ＤＬ ＨＡＲＱプロセスの有無を判断し、それによりＤＲＸ再送タイマーを制御する。ＤＲＸ再送タイマーを終了させた後、ＵＥはＤＲＸ機能の受信休眠状態に入る。

本発明の実施例は図１に示す問題を解決できる。例えば、図８を参照する。図８は従来のＵＥによるＤＬ ＨＡＲＱプロセスＡ、Ｂの再送受信タイミングの管理を表す説明図である。前述のように、受信パケット６００Ａと６０２Ｂの「Ａ」と「Ｂ」は、パケットの所属ＤＬ ＨＡＲＱプロセスを示している。図８に示すように、パケット６００Ａの復号が失敗した場合、復号に失敗したパケット６００Ａはバッファに保存される。それと同時に、ＵＥはＲＴＴタイマーＨＴＲ１を起動し、時間Ｔ１の終了後にまた、再送受信タイミングＴ４を提供するＤＲＸ再送タイマーＤＲＴ１を起動する。パケット６０２Ｂの復号が失敗すれば、ＵＥは復号に失敗したパケット６０２Ｂをバッファに保存し、ＲＴＴタイマーＨＴＲ２を起動する。時間Ｔ１からＴ３までの間、ＵＥはパケット６００Ａの再送パケットを受信しなかったので、ＤＲＸ再送タイマーＤＲＴ１は時間Ｔ３に再起動される。その後、時間Ｔ５にパケット６００Ａの再送パケット６０４Ａを受信すれば、ＵＥはバッファ内にＤＬ ＨＡＲＱプロセスＡに属しない復号失敗データがあるかどうかを判断する。このとき、ＤＬ ＨＡＲＱプロセスＢの復号失敗データがバッファ内にあると判断され、ＤＬ ＨＡＲＱプロセスＢは６０２Ｂの再送をまだ待っていることが判明する。したがって、ＤＲＸ再送タイマーＤＲＴ１は動作し続ける。その後、時間Ｔ６にパケット６０２Ｂの再送パケット６０６Ｂを受信すれば、ＵＥはバッファのパケットデータ状態を再び判断する。このとき、バッファ内にＤＬ ＨＡＲＱプロセスＢに属しない復号失敗データが存在しないので、ＵＥはＤＲＸ再送タイマーＤＲＴ１を停止させ、受信休眠状態に入る。以上のように、各ＤＬ ＨＡＲＱプロセスの再送受信は、ＤＲＸ再送タイマーの共用により相互に影響しない。

まとめて言えば、本発明では複数のＤＲＸ再送タイマーを利用するか、またはバッファの状態を判断することで、再送パケットを受信し損ねるのを防止する。

以上は本発明に好ましい実施例であって、本発明の実施の範囲を限定するものではない。よって、当業者のなし得る修正、もしくは変更であって、本発明の精神の下においてなされ、本発明に対して均等の効果を有するものは、いずれも本発明の特許請求の範囲に属するものとする。

従来の再送検知タイミングの管理を表す説明図である。 無線通信システムを表す説明図である。 無線通信装置のブロック図である。 図３に示すプログラムコードを表す説明図である。 本発明の実施例１による方法のフローチャートである。 本発明の実施例による再送受信タイミングの管理を表す説明図である。 本発明の実施例２による方法のフローチャートである。 本発明の実施例による再送受信タイミングの管理を表す説明図である。

符号の説明

１０ 無線通信システム
１００ 無線通信装置
１０２ 入力装置
１０４ 出力装置
１０６ 制御回路
１０８ ＣＰＵ
１１０ 記憶装置
１１２ プログラムコード
１１４ トランシーバー
２００ アプリケーション層
２０２ 第三層
２０６ 第二層
２１８ 第一層
２２０ ＤＲＸ機能管理プログラムコード
２２２ ＭＡＣエンティティー

Claims (8)

1. 無線通信システムのＵＥ（ユーザー端末）においてＤＲＸ（不連続受信）機能を改善する方法であって、
   複数のＤＬ ＨＡＲＱ（ダウンリンク自動リピート要求）プロセスがＤＲＸ機能を利用した場合に、当該複数のＤＬ ＨＡＲＱプロセスの再送受信タイミングを個別に管理する管理段階であって、ＤＲＸ再送タイマーを複数のＤＬ ＨＡＲＱプロセスの各ＤＬ ＨＡＲＱプロセスに割り当てる段階を含む管理段階と、
   前記複数のＤＬ ＨＡＲＱプロセスのうち１つのＤＬ ＨＡＲＱプロセスのパケットの送信が失敗した後に、対応するＤＲＸ再送タイマーを起動する段階と、
   前記対応するＤＲＸ再送タイマーが終了する前に、前記パケットの再送パケットを検知する段階と、を含む、ＤＲＸ機能の改善方法。
2. 無線通信システムのＵＥ（ユーザー端末）においてＤＲＸ（不連続受信）機能を改善する方法であって、
   複数のＤＬ ＨＡＲＱ（ダウンリンク自動リピート要求）プロセスがＤＲＸ機能を利用した場合に、当該複数のＤＬ ＨＡＲＱプロセスの再送受信タイミングを個別に管理する管理段階であって、ＤＲＸ再送タイマーを複数のＤＬ ＨＡＲＱプロセスの各ＤＬ ＨＡＲＱプロセスに割り当てる段階を含む管理段階と、
   前記ＤＬ ＨＡＲＱプロセスのパケットを受信したときに、前記ＤＲＸ再送タイマーのＲＴＴ（ラウンドトリップタイム）タイマーを起動する起動段階と、
   前記ＲＴＴタイマーが終了し、かつ前記受信パケットの復号が失敗した後に、前記ＤＲＸ再送タイマーを起動する段階と、を含む、ＤＲＸ機能の改善方法。
3. 無線通信システムにおいてＤＲＸ機能を改善し、再送パケットを受信し損ねるのを回避するための通信装置であって、
   通信装置の機能を実施する制御回路と、
   制御回路の中に設けられ、処理プロセスを実行して制御回路を制御するＣＰＵ（中央処理装置）と、
   制御回路の中にＣＰＵと結合するように設けられ、処理プロセスを実行するためのプログラムコードを記録する記憶装置とを含み、前記処理プロセスは、
   複数のＤＬ ＨＡＲＱプロセスがＤＲＸ機能を利用した場合に、当該複数のＤＬ ＨＡＲＱプロセスの再送受信タイミングを個別に管理する管理段階であって、ＤＲＸ再送タイマーを複数のＤＬ ＨＡＲＱプロセスの各ＤＬ ＨＡＲＱプロセスに割り当てる段階を含む管理段階と、
   前記複数のＤＬ ＨＡＲＱプロセスのうち１つのＤＬ ＨＡＲＱプロセスのパケットの送信が失敗した後に、対応するＤＲＸ再送タイマーを起動する段階と、
   前記対応するＤＲＸ再送タイマーが終了する前に、前記パケットの再送パケットを検知する段階と、を含む、通信装置。
4. 無線通信システムにおいてＤＲＸ機能を改善し、再送パケットを受信し損ねるのを回避するための通信装置であって、
   通信装置の機能を実施する制御回路と、
   制御回路の中に設けられ、処理プロセスを実行して制御回路を制御するＣＰＵ（中央処理装置）と、
   制御回路の中にＣＰＵと結合するように設けられ、処理プロセスを実行するためのプログラムコードを記録する記憶装置とを含み、前記処理プロセスは、
   複数のＤＬ ＨＡＲＱプロセスがＤＲＸ機能を利用した場合に、当該複数のＤＬ ＨＡＲＱプロセスの再送受信タイミングを個別に管理する管理段階であって、ＤＲＸ再送タイマーを複数のＤＬ ＨＡＲＱプロセスの各ＤＬ ＨＡＲＱプロセスに割り当てる段階を含む管理段階と、
   前記ＤＬ ＨＡＲＱプロセスのパケットを受信したときに、前記ＤＲＸ再送タイマーのＲＴＴタイマーを起動する段階と、
   前記ＲＴＴタイマーが終了し、かつ前記受信パケットの復号が失敗した後に、前記ＤＲＸ再送タイマーを起動する段階と、を含む、通信装置。
5. 無線通信システムのＵＥにおいてＤＲＸ機能を改善する方法であって、当該ＵＥは１つのＤＲＸ再送タイマーで複数のＤＬ ＨＡＲＱプロセスの再送受信タイミングを制御し、
   当該方法は、
   ＤＲＸ再送タイマーの動作中に複数のＤＬ ＨＡＲＱプロセスのうち第一ＤＬ ＨＡＲＱプロセスの再送パケットを受信したときに、当該複数のＤＬ ＨＡＲＱプロセスのパケットデータを保存するためのバッファ内のパケットデータ状態を判断する段階と、
   前記バッファ内のパケットデータに前記第一ＤＬ ＨＡＲＱプロセスに属しない復号失敗データが含まれた場合に、前記ＤＲＸ再送タイマーの動作状態を保持する段階と、
   前記バッファ内のパケットデータに前記第一ＤＬ ＨＡＲＱプロセスに属しない復号失敗データが含まれない場合に、前記ＤＲＸ再送タイマーを停止させる段階と、を含む、ＤＲＸ機能の改善方法。
6. 前記方法は更に、前記ＤＲＸ再送タイマーを停止させた後に、前記ＤＲＸ機能の受信休眠状態に入る段階を含む、請求項５に記載のＤＲＸ機能の改善方法。
7. 無線通信システムにおいて１つのＤＲＸ再送タイマーで複数のＤＬ ＨＡＲＱプロセスの再送受信タイミングを制御することで、ＤＲＸ機能を改善し、再送パケットを受信し損ねるのを回避するための通信装置であって、
   通信装置の機能を実施する制御回路と、
   制御回路の中に設けられ、処理プロセスを実行して制御回路を制御するＣＰＵと、
   制御回路の中にＣＰＵと結合するように設けられ、処理プロセスを実行するためのプログラムコードを記録する記憶装置とを含み、前記処理プロセスは、
   ＤＲＸ再送タイマーの動作中に複数のＤＬ ＨＡＲＱプロセスのうち第一ＤＬ ＨＡＲＱプロセスの再送パケットを受信したときに、当該複数のＤＬ ＨＡＲＱプロセスのパケットデータを保存するためのバッファ内のパケットデータ状態を判断する段階と、
   前記バッファ内のパケットデータに前記第一ＤＬ ＨＡＲＱプロセスに属しない復号失敗データが含まれた場合に、前記ＤＲＸ再送タイマーの動作状態を保持する段階と、
   前記バッファ内のパケットデータに前記第一ＤＬ ＨＡＲＱプロセスに属しない復号失敗データが含まれない場合に、前記ＤＲＸ再送タイマーを停止させる段階と、を含む、通信装置。
8. 前記処理プロセスは更に、前記ＤＲＸ再送タイマーを停止させた後に、前記ＤＲＸ機能の受信休眠状態に入る段階を含む、請求項７に記載の通信装置。

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