JP4949440B2 - 図面作成支援装置、図面作成支援方法、図面作成支援プログラム、記録媒体 - Google Patents

図面作成支援装置、図面作成支援方法、図面作成支援プログラム、記録媒体 Download PDF

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本発明は、3次元モデルより自動的に公差情報を読み込み、2次元図面寸法へ自動的に公差情報を付与する図面作成支援装置、図面作成支援方法、図面作成支援プログラム、記録媒体に関する。
3次元図面から2次元図面に対する寸法を生成する技術として、特許文献1が知られている。特許文献1のCAD図面作成装置は、3次元CADを利用した設計において、2次元図面の書き直しの手間と時間を短縮するために、寸法を複写する。また、3次元図面の公差情報を2次元図面に複写する技術として、特許文献2がある。特許文献2のCAD装置は、原点より指示された寸法に対し、各面色にあらかじめ設定された公差情報を読み込み、ソリッドを構成する面の法線方向で公差を判断する。
特開2001−92865号公報 特開2009−9313号公報
しかしながら、特許文献2の技術は、原点より指定された寸法に対し、単一の公差を読み込む方法なので、ローカル座標上のX軸,Y軸,Z軸方向から傾いた面(法線方向がX軸,Y軸,Z軸方向ではない面)に対しては公差付与ができないこと、累積寸法を認識できないことなどの課題がある。
本発明は、ローカル座標上のX軸,Y軸,Z軸方向から傾いた面に対しても公差を付与し、2次元図面の作成時間を短縮する技術を提供することを主たる目的とする。
本発明の図面作成支援装置は、記録部、CR抑制部、フェース公差部、エッジ公差部、ポイント公差部、CR抑制解除部、2次元図展開部、寸法・公差付加部を備える。記録部は、あらかじめ定められた1以上のフェース属性と各フェース属性に対応する座標軸ごとの公差と、各面のフェース属性とローカル座標が定められた対象ソリッドを記録する。CR抑制部は、対象ソリッドのC面とR面とを抑制して、CR抑制対象ソリッドを生成する。フェース公差部は、CR抑制対象ソリッドの各面の公差を、各面の法線ベクトルとフェース属性に対応する公差から、ローカル座標の成分ごとに求める。エッジ公差部は、あらかじめ定めたエッジ設定優先順位に従って各線を構成する面の公差を合成することで、CR抑制対象ソリッドの各線の公差を求め、エッジ公差ベクトルとする。ポイント公差部は、あらかじめ定めたポイント設定優先順位に従って各頂点を構成する線の公差を合成することで、CR抑制対象ソリッドの各頂点の公差を求め、ポイント公差ベクトルとして求める。CR抑制解除部は、エッジ公差ベクトルとポイント公差ベクトルとが求められたCR抑制対象ソリッドのC面とR面の抑制を解除し、公差ベクトル付対象ソリッドを求める。2次元図展開部は、公差ベクトル付対象ソリッドを2次元の図面に展開する。寸法・公差付加部は、線または点と原点との寸法に対して、原点から当該線または当該点の方向に寸法ベクトルを定め、当該線のエッジ公差ベクトルまたは当該点のポイント公差ベクトルに寸法ベクトルと方向が一致する成分が存在する場合には一致する方向の公差を当該寸法の公差とし、当該線のエッジ公差ベクトルまたは当該点のポイント公差ベクトルに寸法ベクトルと方向が逆の成分が存在する場合には逆方向の公差の符号を反転させて当該寸法の公差とする。
例えば、フェース公差部は、各面に対して、当該面の法線ベクトルが成分を有している軸方向の公差は当該面のフェース属性に対応する公差とし、成分を有していない軸方向の公差は定めないことで、ローカル座標の成分ごとの公差を求めればよい。また、エッジ公差部は、あらかじめ定めたエッジ設定優先順位に従って、軸方向ごとに各線を構成する面の公差のいずれかを選択することで、面の公差を合成すればよい。エッジ設定優先順位とは、ある線を構成する面の1つがローカル座標の1つの成分しか有していない場合はその面の公差を優先することや、公差の小さい方を優先することなどであり、あらかじめ定めておけばよい。ポイント公差部は、あらかじめ定めたポイント設定優先順位に従って、軸方向ごとに各頂点を構成する線の公差のいずれかを選択することで、頂点の公差を合成すればよい。ポイント設定優先順位は、ある頂点を構成する線の1つがローカル座標軸の1つと平行な場合はその線の公差を優先することや、公差の小さい方を優先することなどであり、あらかじめ定めておけばよい。
さらに、記録部が、ローカル座標以外をフィーチャ基準とする従属要素の公差付きの寸法データも記録すればよい。そして、公差ベクトル付対象ソリッドに対して、従属要素を公差付きで追加または削除する従属要素配置部も備えればよい。
本発明の図面作成支援装置によれば、法線方向がローカル座標のX軸、Y軸、またはZ軸方向と一致しない面であっても公差を付与でき、線や頂点の公差を求めることができるので、2次元図面の作成時間を短縮できる。また、従属要素配置部も備えた場合、ローカル座標以外をフィーチャ基準とする従属要素の公差も2次元図面に付与できる。
本発明の図面作成支援装置の機能構成例を示す図。 本発明の図面作成支援装置の処理フロー例を示す図。 対象ソリッド設定手段の処理フロー例を示す図。 各面に対してフェース属性と対応する公差が付与された成形品ソリッドの例を示す斜視図。 初期ソリッドの例を示す斜視図。 初期ソリッドと成形品ソリッドとのブーリアン演算のイメージを示す斜視図。 差分ソリッドの例を示す斜視図。 差分ソリッドをパーティング面で切断したイメージを示す斜視図。 パーティング面で差分ソリッドを分割することで形成された固定側キャビティと可動側キャビティの例を示す斜視図。 可動側キャビティにローカル座標を設定した例を示す斜視図。 C面とR面とを抑制したCR抑制対象ソリッドの例を示す斜視図。 法線ベクトルがローカル座標の軸方向と一致する面の公差を定めるときのイメージを示す斜視図。 法線ベクトルがローカル座標の軸方向と一致しない面の公差を定めるときのイメージを示す斜視図。 CR抑制対象ソリッドの各線の公差を示す斜視図。 CR抑制対象ソリッドの各頂点の公差を示す斜視図。 フランジを示す斜視図。 フランジを公差ベクトル付対象ソリッドに追加した斜視図。 エジェクタ溝を示す斜視図。 エジェクタ溝をフランジを追加した公差ベクトル付対象ソリッドから削除した斜視図。 フランジの一部をトリムしたときの様子を示す斜視図。 公差ベクトル付対象ソリッドを3面図に展開した例を示す図。 公差ベクトル付対象ソリッドの3面図に対して、ローカル座標の座標軸と平行な線に対して寸法を付与し、寸法ベクトルを定義した図。 公差ベクトル付対象ソリッドの3面図に対して、線に対する公差も付与した図。 線に対する重複寸法が削除された公差ベクトル付対象ソリッドの3面図を示す図。 線に対する公差付き寸法が付加された3面図に対して、外形線または隠線の交点と原点との寸法を付与し、寸法ベクトルを定義した図。 公差ベクトル付対象ソリッドの3面図に対して、交点に対する公差も付与した図。 交点に対する重複寸法が削除された公差ベクトル付対象ソリッドの3面図を示す図。 C面とR面の寸法と公差が付与された公差ベクトル付対象ソリッドの3面図を示す図。 従属要素の寸法と公差も付与された公差ベクトル付対象ソリッドの3面図を示す図。 寸法合成部の機能について説明するための対象ソリッドの形状を示す斜視図。 図30の対象ソリッドに対して実施例1の処理を施した場合の寸法と公差を示す図。 図31の寸法と公差とをまとめた図。 変形例1の図面作成支援装置の処理フローの例を示す図。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。なお、同じ機能を有する構成部には同じ番号を付し、重複説明を省略する。
図1に本発明の図面作成支援装置の機能構成例を、図2に本発明の図面作成支援装置の処理フロー例を示す。図面作成支援装置は、記録部190、CR抑制部110、フェース公差部120、エッジ公差部130、ポイント公差部140、CR抑制解除部150、2次元図展開部160、寸法・公差付加部170、対象ソリッド設定手段500を備える。また、従属要素配置部210、寸法合成部310、修正部410も備えてもよい。
対象ソリッド設定手段500は、初期ソリッド生成部510、ブーリアン演算部520、パーティング面設定部530、ローカル座標設定部540を備えればよい。図3に、対象ソリッド設定手段500の処理フロー例を示す。まず、対象ソリッドを設定する処理フローから説明する。記録部190は、あらかじめ定められた1以上のフェース属性と各フェース属性に対応する座標軸ごとの公差、および、各面に対してフェース属性が付与された成形品ソリッドを記録しておく。「フェース属性」は、例えば高精度面、中精度面、パーティング面、突き当て面、摺動面オス、摺動面メス、圧入面オス、圧入面メスなどの面の性質を示している。また、「各フェース属性に対応する座標軸ごとの公差」は、例えば3次元直交座標系(X軸、Y軸、Z軸)のZ軸方向に突き当て面(金型を開閉する面)を設定する場合であれば、高精度面は[±1μm,±1μm,±1μm]、中精度面は[±0.01mm,±0.01mm,±0.01mm]、パーティング面は[−0.01mm,−0.01mm,+0.01mm]、突き当て面は[+0.01mm,+0.01mm,+0.01mm]、摺動面オスは[−0.01mm,−0.01mm,−0.01mm]、摺動面メスは[+0.01mm,+0.01mm,+0.01mm]、圧入面オスは[+0.01mm,+0.01mm,+0.01mm]、圧入面メスは[−0.01mm,−0.01mm,−0.01mm]のように定めればよい。ここで、[+0.01mm,+0.01mm,−0.01mm]とは、X軸方向の公差が+0.01mm,−0mm、Y軸方向の公差が+0.01mm,−0mm、Z軸方向の公差が+0mm,−0.01mmの意味である。なお、以下では単位がmmの場合は単位を省略し、[+0.01,+0.01,−0.01]のように表現する。図4は、各面に対してフェース属性と対応する公差が付与された成形品ソリッドの例を示す図である。成形品ソリッド3の平面は中精度面のフェース属性であり、ローカル座標の原点に対して[±0.01,±0.01,±0.01]の公差に定められている。また、R面とC面とはそれぞれR面とC面の基準に対して±0.01mmの公差である。
初期ソリッド生成部510は、操作者が外部入力機器を用いて入力した入力情報やあらかじめ記録しておいた入力情報などに従って、各面のフェース属性が定められた初期ソリッド2を生成する(S510)。図5は初期ソリッドの例を示す図である。初期ソリッド2はグローバル座標系1内に配置され、各面のフェース属性が定められることで、対応する公差が決まっている。ブーリアン演算部520は、初期ソリッド2と成形品ソリッド3とのブーリアン演算によって、初期ソリッドから成形品ソリッドを削除した差分ソリッド2’を生成する(S520)。図6は初期ソリッド2と成形品ソリッド3とのブーリアン演算のイメージを示す図、図7は差分ソリッドの例を示す図である。差分ソリッド2’の空間4は、成形品ソリッド3を削除した部分である。なお、差分ソリッド2’に空間4を形成することによってできた面は、成形品ソリッド3の公差を引き継ぐ。
パーティング面設定部530は、差分ソリッド2’を、所定の公差を有するパーティング面5で分割し、固定側キャビティと可動側キャビティを生成する(S530)。パーティング面5の所定の公差とは、例えば、[−0.01,−0.01,+0.01]である。図8は差分ソリッド2’をパーティング面5で切断したイメージを示す図であり、図9はパーティング面で分割することで形成された固定側キャビティ21と可動側キャビティ22の例を示す図である。そして、パーティング面5で切断された面は、パーティング面のフェース属性に定められる。なお、パーティング面5での切断位置によっては、すでにフェース属性が定められている面に別のフェース属性がさらに設定されることもある。したがって、ステップS530では、固定側キャビティ21および可動側キャビティ22の面の中で2つ以上のフェース属性が定められた面がある場合には、あらかじめ定めたフェース設定優先順位にしたがって、その面のフェース属性を定める処理も行う。例えば、パーティング面のフェース属性を優先することとしてもよいし、フェース属性の対応する公差が片側公差の方、公差が小さい方、公差が明示されている方、公差が明示されて無い方(一般公差の方)の順番で優先することにしてもよい。例えば、図8の例では、空間4の上部の面は中精度面のフェース属性に設定されているが、パーティング面5にも設定される。そして、フェース設定優先順位がパーティング面の方が高い場合には、固定側キャビティ21の下側の面のフェース属性はすべてパーティング面となり、対応する公差は[−0.01,−0.01,+0.01]となる。
ローカル座標設定部540は、固定側キャビティ21と可動側キャビティ22に対してローカル座標を設定する(S540)。図10は、可動側キャビティ22にローカル座標を設定した例を示す図である。以下の処理では、可動側キャビティ22を2次元図面作成の対象(対象ソリッド)とする。
ステップS540までの処理によって設定された対象ソリッドである可動側キャビティ22は、記録部190に記録しておけばよい。なお、外部から対象ソリッドの情報を入力して記録部190に記録し、この状態から処理を始めてもよい。このように、対象ソリッドを記録部190に記録した状態から処理を始める場合には、記録部190に成形品ソリッド3の情報を記録しておく必要はない。
CR抑制部110は、可動側キャビティ22(以下の処理での対象ソリッド)のC面とR面とを抑制して、CR抑制対象ソリッド23を生成する(S110)。図11は、C面とR面とを抑制したCR抑制対象ソリッドの例を示す図である。CR抑制対象ソリッド23の各面は、フェース属性が定義されている。また、各フェース属性はX軸方向、Y軸方向、Z軸方向それぞれの公差が定められている。
フェース公差部120は、CR抑制対象ソリッド23の各面の公差を、各面の法線ベクトルとフェース属性に対応する公差から、ローカル座標の成分ごとに求める(S120)。例えば、フェース公差部120は、各面に対して、当該面の法線ベクトルが成分を有している軸方向の公差は当該面のフェース属性に対応する公差とし、成分を有していない軸方向の公差は定めないことで、ローカル座標の成分ごとの公差を求めればよい。この処理を、図を用いて具体的に説明する。図12は、法線ベクトルがローカル座標の軸方向と一致する面の公差を定めるときのイメージを示す図である。また、図13は、法線ベクトルがローカル座標の軸方向と一致しない面の公差を定めるときのイメージを示す図である。法線ベクトルがローカル座標の軸方向と一致する面の場合、法線ベクトルを1次法線ベクトルと定める。そして、この面の公差を、フェース属性に対応した公差の中の1次法線ベクトルと一致する成分のみとし、その他の成分は公差を定めない(図12参照)。図12中の「−」は、この軸方向の公差が定められていないことを示している。また、フェース公差部120は、法線ベクトルがローカル座標の軸方向と一致しない面(ローカル座標に対して傾いた面)の場合、法線ベクトル31をローカル座標の軸方向と一致するベクトルに分解する。分解されたベクトルを2次法線ベクトル32、33とする。そして、この面の公差を、フェース属性に対応した公差の中の2次法線ベクトルと一致する成分のみとし、その他の成分は公差を定めない(図13参照)。図13の場合は、2次法線ベクトルがY軸方向とZ軸方向のみなので、X軸方向の公差は定めていない。このように各面の公差を定めるので、ローカル座標に対して傾いた面に対しても公差を定めることができる。
エッジ公差部130は、あらかじめ定めたエッジ設定優先順位に従って各線を構成する面の公差を合成することで、CR抑制対象ソリッド23の各線の公差を求め、エッジ公差ベクトルとする(S130)。例えば、あらかじめ定めたエッジ設定優先順位に従って、軸方向ごとに各線を構成する面の公差のいずれかを選択することで、面の公差を合成する。あらかじめ定めたエッジ設定優先順位としては、面の公差が1次法線ベクトルと一致する成分の場合は2次法線ベクトルと一致する成分の場合よりも優先させること、公差が小さい方を優先させることなどがある。また、エッジ公差ベクトルは、公差の符号と一致する方向に定める。図14は、CR抑制対象ソリッドの各線の公差を示す図である。この図では、エッジ公差ベクトルはローカル座標の軸方向に分解して表示している。また、すべての線について公差を示すと非常に複雑になるので、一部の線に対する公差とエッジ公差ベクトルは省略している。
ポイント公差部140は、あらかじめ定めたポイント設定優先順位に従って各頂点を構成する線の公差を合成することでCR抑制対象ソリッド23の各頂点の公差を求め、ポイント公差ベクトルとする(S140)。例えば、あらかじめ定めたエッジ設定優先順位に従って、軸方向ごとに各線を構成する面の公差のいずれかを選択することで、面の公差を合成する。あらかじめ定めたエッジ設定優先順位としては、線がローカル座標のいずれかの軸と平行な場合は他の線よりも優先させること、公差が小さい方を優先させることなどがある。また、ポイント公差ベクトルは、公差の符号と一致する方向に定める。図15は、CR抑制対象ソリッドの各頂点の公差を示す図である。この図では、ポイント公差ベクトルはローカル座標の軸方向に分解して表示している。また、すべての頂点について公差を示すと非常に複雑になるので、一部の頂点に対する公差とポイント公差ベクトルは省略している。
CR抑制解除部150は、エッジ公差ベクトルとポイント公差ベクトルとが求められたCR抑制対象ソリッド23のC面とR面の抑制を解除し、公差ベクトル付対象ソリッド22’を求める(S150)。公差ベクトル付対象ソリッド22’は、可動側キャビティ22に各面の公差とエッジ公差ベクトルとポイント公差ベクトルとを付与したソリッドである。なお、公差ベクトル付対象ソリッド22’の形状は、図10に示した可動側キャビティ22と同じである。
ローカル座標以外をフィーチャ基準とする従属要素がある場合には、図面作成支援装置100は、従属要素配置部210も備えればよい。また、記録部190は、従属要素の公差付きの寸法データも記録しておけばよい。そして、従属要素配置部210は、公差ベクトル付対象ソリッド22’に対して、従属要素を公差付きで追加または削除する(S210)。このときに、従属要素の公差情報は引き継がれる。従属要素には、フランジ、エジェクタ溝、ニゲ、ガスベント、ピッチ配置されたフィーチャなどがある。図16はフランジを示す図であり、図17はフランジを公差ベクトル付対象ソリッド22’に追加した図である。フランジ6は形状の基準がローカル座標の原点ではないので、公差ベクトル付対象ソリッド22’を求めるための処理フロー(S110〜S150)では省いて処理されている。図18はエジェクタ溝を示す図であり、図19はエジェクタ溝をフランジを追加した公差ベクトル付対象ソリッドから削除した図である。図20はフランジの一部をトリムしたときの様子を示す図である。従属要素としては、エジェクタ溝のように削除する要素もある。また、加工に支障をきたす場合にフランジの一部をトリム(削除)することも、従属要素の削除の1種である。
ここまでの処理で3次元図面の作成は終了である。次に2次元図面の作成に進む。2次元図面の作成でも、まずはローカル座標で公差が定義される部分だけの処理を行う。そこで、従属要素配置部210は、ステップS210で作成したソリッドから、従属要素を抑制する(S220)。つまり、従属要素が追加または削除される前の状態(公差ベクトル付対象ソリッド22’)に一旦戻す。
2次元図展開部160は、公差ベクトル付対象ソリッド22’を2次元の図面に展開する(S160)。図21は、公差ベクトル付対象ソリッド22’を3面図に展開した例を示す図である。本実施例では3面図に展開する例を示したが、どのような2次元図面に展開するかは適宜決めればよい。また、2次元図面に展開する際には、外形線は実線の中線で隠線は破線の細線、公差付きC面とテーパ面も稜線は実線の細線で穏線はドットの細線、スムースエッジは2点鎖線の極細線で穏線はドットの極細線、公差無しC面の稜線は表示なしのようなルールで展開すればよい。
寸法・公差付加部170は、2次元図面に寸法と公差とを付加する(S170)。具体的には以下のように付加すればよい。まず、寸法・公差付加部170は、ローカル座標の座標軸と平行な線と原点との間の寸法を付与する。このとき、原点から寸法を付与する線の方向に、それぞれ寸法ベクトル8を定める。なお、寸法の付与は、ローカル座標の座標軸と平行な線に対して、寸法・公差付加部170が自動的に行ってもよいし、操作者の指示に従って行ってもよい。自動的に寸法を付与する場合には、例えば、外形線と隠線に対してのみ付与するように定めておけばよい。図22は、公差ベクトル付対象ソリッドの3面図に対して、ローカル座標の座標軸と平行な線に対して寸法を付与し、寸法ベクトルを定義したイメージを示す図である。図中の寸法ベクトル8は、1つの寸法に対して寸法ベクトルを定義した例を示している。寸法・公差付加部170は、このような寸法ベクトルを、すべての付与した寸法に対して定義する。
そして、寸法・公差付加部170は、寸法が付与される線のエッジ公差ベクトルに寸法ベクトルと方向が一致する成分が存在する場合には、一致する方向の公差を当該寸法の公差とする。また、当該線のエッジ公差ベクトルに寸法ベクトルと方向が逆の成分が存在する場合には、逆方向の公差の符号を反転させて当該寸法の公差とする。図23は、公差ベクトル付対象ソリッドの3面図に対して、線に対する公差も付与したイメージを示す図である。
その後、寸法・公差付加部170は、重複する寸法を削除する。削除は寸法・公差付加部170が自動的に行ってもよいし、操作者の指示に従って行ってもよい。なお、自動的に行う場合には、例えば平面図、正面図、側面図の順番に優先順位を付け、優先順位の低い寸法を削除すればよい。図24は、線に対する重複寸法が削除された公差ベクトル付対象ソリッドの3面図を示す図である。
次に、寸法・公差付加部170は、外形線または隠線の交点と原点との間の寸法を付与する。このとき、原点から寸法を付与する交点の方向に、それぞれ寸法ベクトルを定める。なお、外形線または隠線の交点とは、公差ベクトル付対象ソリッド22’の頂点に相当するので、寸法を付与する対象となっている交点は、ポイント公差ベクトルが付与されている。このように寸法を付与する交点の選び方を決めておけば、寸法・公差付加部170は自動的に寸法を付与し、寸法ごとに寸法ベクトルを定めることができる。もちろん、操作者が寸法を付与する交点を決めてもかまわない。図25は、線に対する公差付き寸法が付加された3面図に対して、外形線または隠線の交点と原点との寸法を付与し、寸法ベクトルを定義したイメージを示す図である。図中の寸法ベクトル8は、1つの寸法に対して寸法ベクトルを定義した例を示している。寸法・公差付加部170は、このような寸法ベクトルを、すべての付与した寸法に対して定義する。
そして、寸法・公差付加部170は、交点のポイント公差ベクトルに寸法ベクトルと方向が一致する成分が存在する場合には、一致する方向の公差を当該寸法の公差とする。また、当該交点のポイント公差ベクトルに寸法ベクトルと方向が逆の成分が存在する場合には、逆方向の公差の符号を反転させて当該寸法の公差とする。図26は、公差ベクトル付対象ソリッドの3面図に対して、交点に対する公差も付与したイメージを示す図である。
その後、寸法・公差付加部170は、重複する寸法を削除する。削除は寸法・公差付加部170が自動的に行ってもよいし、操作者の指示に従って行ってもよい。なお、自動的に行う場合には、例えば平面図、正面図、側面図の順番に優先順位を付け、優先順位の低い寸法を削除してもよいし、1つの図面に寸法が集中しないことを優先してもよい。図27は、交点に対する重複寸法が削除された公差ベクトル付対象ソリッドの3面図を示す図である。
寸法・公差付加部170は、C面とR面の寸法と公差を付与する。図28は、C面とR面の寸法と公差が付与された公差ベクトル付対象ソリッドの3面図を示す図である。なお、C面とR面の寸法と公差は、成形品ソリッド3のC面とR面の寸法と公差とを用いればよい。
そして、従属要素が含まれている場合には、従属要素配置部210は、従属要素の抑制を解除する(S230)。また、従属要素の寸法と公差は、記録部190に記録された情報に従って付与する。また、適宜、センターラインを付加する。例えば、見える部分に対してのみセンターラインを付加することに決めておけばよい。図29は、従属要素の寸法と公差も付与された公差ベクトル付対象ソリッドの3面図を示す図である。このように、従属要素配置部210を備えることで、ローカル座標以外をフィーチャ基準とする従属要素の公差も2次元図面に付与できる。
寸法・公差付加部170が求めた寸法と公差の中に、方向と大きさが同一の寸法が複数存在し、かつ、公差も一致する場合には、図面作成支援装置100に寸法合成部310も具備させればよい。そして、寸法合成部310が、そのような寸法と当該寸法に対する公差とをまとめればよい(S310)。図30は、寸法合成部の機能について説明するための対象ソリッドの形状を示す図である。また、図31は、図30の対象ソリッドに対して実施例1の処理を施した場合の寸法と公差を示す図である。図30の形状は、これまでの説明に用いてきた可動側キャビティ22とは関係ないが、寸法合成部310の説明に適した形状として示している。この対象ソリッドは、センター平面上にローカル座標が定義された面対象な形状である。このような対象ソリッドの場合、本実施例の処理フローで処理すると、図31に示すような3面図が作成される。そして、寸法合成部310が、方向と大きさが同一の寸法が複数存在し、かつ、公差も一致する寸法と当該寸法に対する公差とをまとめる。図32は、寸法と公差とをまとめた様子を示す図である。
また、本実施例では、1つの平面内は同じ加工方法で精度を確保できることを前提としていた。しかし、1つの平面内であっても、位置によって研磨方法を変えざるを得ない場合などもある。そのような場合には、図面作成支援装置100に修正部410も備えればよい。そして、修正部410は、操作者の指示に従って1つの面の一部の公差を修正すればよい。
図面作成支援装置100はこのような構成なので、法線方向がローカル座標のX軸、Y軸、またはZ軸方向と一致しない面であっても公差を付与でき、線や頂点の公差を求めることができるので、2次元図面の作成時間を短縮できる。また、従属要素配置部も備えた場合、ローカル座標以外をフィーチャ基準とする従属要素の公差も2次元図面に付与できる。
[変形例1]
図33に、変形例1の図面作成支援装置の処理フローの例を示す。本変形例では、従属要素を配置する処理(S210)を寸法・公差付加部170の処理(S170)の後に行う。したがって、従属要素の追加や削除は2次元図面の作成過程で行うことになり、従属要素が付加または削除された3次元図面の作成は行わない。しかし、逆に従属要素を抑制する処理(S220)や従属要素の抑制を解除する処理(S230)は不要となる。
図面作成支援装置の構成や、その他の処理は実施例1と同じである。したがって、実施例1と同じ効果が得られる。
また、上述の各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもない。
また、上述の構成をコンピュータによって実現する場合、各構成部が有すべき機能の処理内容はプログラムによって記述される。そして、このプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。
この処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等どのようなものでもよい。
また、このプログラムの流通は、例えば、そのプログラムを記録したDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体を販売、譲渡、貸与等することによって行う。さらに、このプログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することにより、このプログラムを流通させる構成としてもよい。
このようなプログラムを実行するコンピュータは、例えば、まず、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、一旦、自己の記憶装置に格納する。そして、処理の実行時、このコンピュータは、自己の記録媒体に格納されたプログラムを読み取り、読み取ったプログラムに従った処理を実行する。また、このプログラムの別の実行形態として、コンピュータが可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することとしてもよく、さらに、このコンピュータにサーバコンピュータからプログラムが転送されるたびに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することとしてもよい。また、サーバコンピュータから、このコンピュータへのプログラムの転送は行わず、その実行指示と結果取得のみによって処理機能を実現する、いわゆるASP(Application Service Provider)型のサービスによって、上述の処理を実行する構成としてもよい。なお、本形態におけるプログラムには、電子計算機による処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるもの(コンピュータに対する直接の指令ではないがコンピュータの処理を規定する性質を有するデータ等)を含むものとする。
また、この形態では、コンピュータ上で所定のプログラムを実行させることにより、本装置を構成することとしたが、これらの処理内容の少なくとも一部をハードウェア的に実現することとしてもよい。
100 図面作成支援装置 110 CR抑制部
120 フェース公差部 130 エッジ公差部
140 ポイント公差部 150 CR抑制解除部
160 2次元図展開部 170 寸法・公差付加部
190 記録部 210 従属要素配置部
310 寸法合成部 410 修正部
500 対象ソリッド設定手段 510 初期ソリッド生成部
520 ブーリアン演算部 530 パーティング面設定部
540 ローカル座標設定部

Claims (12)

  1. あらかじめ定められた1以上のフェース属性と各フェース属性に対応する座標軸ごとの公差と、各面のフェース属性とローカル座標が定められた対象ソリッドを記録する記録部と、
    前記対象ソリッドのC面とR面とを抑制して、CR抑制対象ソリッドを生成するCR抑制部と、
    前記CR抑制対象ソリッドの各面の公差を、各面の法線ベクトルとフェース属性に対応する公差から、ローカル座標の成分ごとに求めるフェース公差部と、
    あらかじめ定めたエッジ設定優先順位に従って各線を構成する面の公差を合成することで前記CR抑制対象ソリッドの各線の公差を求め、エッジ公差ベクトルとするエッジ公差部と、
    あらかじめ定めたポイント設定優先順位に従って各頂点を構成する線の公差を合成することで前記CR抑制対象ソリッドの各頂点の公差を求め、ポイント公差ベクトルとするポイント公差部と、
    エッジ公差ベクトルとポイント公差ベクトルとが求められたCR抑制対象ソリッドのC面とR面の抑制を解除し、公差ベクトル付対象ソリッドを求めるCR抑制解除部と、
    前記公差ベクトル付対象ソリッドを2次元の図面に展開する2次元図展開部と、
    寸法を付与する線または点に対して、原点から当該線または当該点の方向にそれぞれ寸法ベクトルを定め、当該線のエッジ公差ベクトルまたは当該点のポイント公差ベクトルに寸法ベクトルと方向が一致する成分が存在する場合には一致する方向の公差を当該寸法の公差とし、当該線のエッジ公差ベクトルまたは当該点のポイント公差ベクトルに寸法ベクトルと方向が逆の成分が存在する場合には逆方向の公差の符号を反転させて当該寸法の公差とする寸法・公差付加部と
    を備える図面作成支援装置。
  2. 請求項1記載の図面作成支援装置であって、
    前記ローカル座標がxyz軸で構成された3次元直交座標系であり、
    前記フェース公差部は、各面に対して、当該面の法線ベクトルが成分を有している軸方向の公差は当該面のフェース属性に対応する公差とし、成分を有していない軸方向の公差は定めないことで、前記ローカル座標の成分ごとの公差を求め、
    前記エッジ公差部は、あらかじめ定めたエッジ設定優先順位に従って、軸方向ごとに各線を構成する面の公差のいずれかを選択することで、面の公差を合成し、
    前記ポイント公差部は、あらかじめ定めたポイント設定優先順位に従って、軸方向ごとに各頂点を構成する線の公差のいずれかを選択することで、頂点の公差を合成する
    ことを特徴とする図面作成支援装置。
  3. 請求項1または2記載の図面作成支援装置であって、
    前記記録部は、前記ローカル座標以外をフィーチャ基準とする従属要素の公差付きの寸法データも記録し、
    前記公差ベクトル付対象ソリッドに対して、前記従属要素を公差付きで追加または削除する従属要素配置部、
    も備える
    ことを特徴とする図面作成支援装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の図面作成支援装置であって、
    前記寸法・公差付加部が求めた寸法と公差の中に、方向と大きさが同一の寸法が複数存在し、かつ、公差も一致する場合、寸法と当該寸法に対する公差とをまとめる寸法合成部
    も備える
    ことを特徴とする図面作成支援装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の図面作成支援装置であって、
    前記記録部は、各面に対してフェース属性が定められた成形品ソリッドも記録し、
    入力情報に従って、各面のフェース属性が定められた初期ソリッドを生成する初期ソリッド生成部と、
    前記初期ソリッドと前記成形品ソリッドとのブーリアン演算によって、前記初期ソリッドから前記成形品ソリッドを削除した差分ソリッドを生成するブーリアン演算部と、
    前記差分ソリッドを、所定の公差を有するパーティング面で分割し、固定側キャビティと可動側キャビティを生成し、前記固定側キャビティおよび前記可動側キャビティの各面の中で2つ以上のフェース属性が定められた面がある場合には、あらかじめ定めたフェース設定優先順位にしたがって、優先されるフェース属性に定めるパーティング面設定部と、
    前記固定側キャビティと前記可動側キャビティに対してローカル座標を設定するローカル座標設定部
    も備え、
    前記固定側キャビティまたは前記可動側キャビティを、前記対象ソリッドとする
    ことを特徴とする図面作成支援装置。
  6. 記録部、CR抑制部、フェース公差部、エッジ公差部、ポイント公差部、CR抑制解除部、2次元図展開部、寸法・公差付加部を備えた図面作成支援装置を用いた図面作成支援方法であって、
    前記記録部が、あらかじめ定められた1以上のフェース属性と各フェース属性に対応する座標軸ごとの公差と、各面のフェース属性とローカル座標が定められた対象ソリッドを記録しておき、
    前記CR抑制部が、前記対象ソリッドのC面とR面とを抑制して、CR抑制対象ソリッドを生成するCR抑制ステップと、
    前記フェース公差部が、前記CR抑制対象ソリッドの各面の公差を、各面の法線ベクトルとフェース属性に対応する公差から、ローカル座標の成分ごとに求めるフェース公差ステップと、
    前記エッジ公差部が、あらかじめ定めたエッジ設定優先順位に従って各線を構成する面の公差を合成することで前記CR抑制対象ソリッドの各線の公差を求め、エッジ公差ベクトルとするエッジ公差ステップと、
    前記ポイント公差部が、あらかじめ定めたポイント設定優先順位に従って各頂点を構成する線の公差を合成することで前記CR抑制対象ソリッドの各頂点の公差を求め、ポイント公差ベクトルとするポイント公差ステップと、
    前記CR抑制解除部が、エッジ公差ベクトルとポイント公差ベクトルとが求められたCR抑制対象ソリッドのC面とR面の抑制を解除し、公差ベクトル付対象ソリッドを求めるCR抑制解除ステップと、
    前記2次元図展開部が、前記公差ベクトル付対象ソリッドを2次元の図面に展開する2次元図展開ステップと、
    前記寸法・公差付加部が、寸法を付与する線または点に対して、原点から当該線または当該点の方向にそれぞれ寸法ベクトルを定め、当該線のエッジ公差ベクトルまたは当該点のポイント公差ベクトルに寸法ベクトルと方向が一致する成分が存在する場合には一致する方向の公差を当該寸法の公差とし、当該線のエッジ公差ベクトルまたは当該点のポイント公差ベクトルに寸法ベクトルと方向が逆の成分が存在する場合には逆方向の公差の符号を反転させて当該寸法の公差とする寸法・公差付加ステップと
    を有する図面作成支援方法。
  7. 請求項6記載の図面作成支援方法であって、
    前記ローカル座標がxyz軸で構成された3次元直交座標系であり、
    前記フェース公差ステップは、各面に対して、当該面の法線ベクトルが成分を有している軸方向の公差は当該面のフェース属性に対応する公差とし、成分を有していない軸方向の公差は定めないことで、前記ローカル座標の成分ごとの公差を求め、
    前記エッジ公差ステップは、あらかじめ定めたエッジ設定優先順位に従って、軸方向ごとに各線を構成する面の公差のいずれかを選択することで、面の公差を合成し、
    前記ポイント公差ステップは、あらかじめ定めたポイント設定優先順位に従って、軸方向ごとに各頂点を構成する線の公差のいずれかを選択することで、頂点の公差を合成する
    ことを特徴とする図面作成支援方法。
  8. 請求項6または7記載の図面作成支援方法であって、
    前記図面作成支援装置は、従属要素配置部も備え、
    前記記録部が、あらかじめ前記ローカル座標以外をフィーチャ基準とする従属要素の公差付きの寸法データも記録しておき、
    前記従属要素配置部が、前記公差ベクトル付対象ソリッドに対して、前記従属要素を公差付きで追加または削除する従属要素配置ステップ、
    も有する
    ことを特徴とする図面作成支援方法。
  9. 請求項6から8のいずれかに記載の図面作成支援方法であって、
    前記図面作成支援装置は、寸法合成部も備え、
    前記寸法合成部が、前記寸法・公差付加ステップが求めた寸法と公差の中に、方向と大きさが同一の寸法が複数存在し、かつ、公差も一致する場合、寸法と当該寸法に対する公差とをまとめる寸法合成ステップ
    も有する
    ことを特徴とする図面作成支援方法。
  10. 請求項6から9のいずれかに記載の図面作成支援方法であって、
    前記図面作成支援装置は、初期ソリッド生成部、ブーリアン演算部、パーティング面設定部、ローカル座標設定部も備え、
    前記記録部が、あらかじめ各面に対してフェース属性が定められた成形品ソリッドも記録しておき、
    前記初期ソリッド生成部が、入力情報に従って、各面のフェース属性が定められた初期ソリッドを生成する初期ソリッド生成ステップと、
    前記ブーリアン演算部が、前記初期ソリッドと前記成形品ソリッドとのブーリアン演算によって、前記初期ソリッドから前記成形品ソリッドを削除した差分ソリッドを生成するブーリアン演算ステップと、
    前記パーティング面設定部が、前記差分ソリッドを、所定の公差を有するパーティング面で分割し、固定側キャビティと可動側キャビティを生成し、前記固定側キャビティおよび前記可動側キャビティの各面の中で2つ以上のフェース属性が定められた面がある場合には、あらかじめ定めたフェース設定優先順位にしたがって、優先されるフェース属性に定めるパーティング面設定ステップと、
    前記ローカル座標設定部が、前記固定側キャビティと前記可動側キャビティに対してローカル座標を設定するローカル座標設定ステップ
    も有し、
    前記固定側キャビティまたは前記可動側キャビティを、前記対象ソリッドとする
    ことを特徴とする図面作成支援方法。
  11. 請求項1から5のいずれかに記載の図面作成支援装置の各構成部としてコンピュータを動作させる図面作成支援プログラム。
  12. 請求項11記載の図面作成支援プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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