JP4948692B2 - 接触面を有する物品へ殺菌薬剤を供給する装置および方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本願発明は、細長いルーメンを備えた医療器具等の物品の殺菌に係り、特に医療器具内に存在する、あるいは医療器具と殺菌工程中において医療器具を保持する装置との間に存在する接触面へより効率的に殺菌性流体(antimicrobial fluid)を供給するための装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
医療器具等の物品は使用前に殺菌する必要が生じる。殺菌方法は多々あり、それらの中には熱的方法および化学的方法が含まれる。加熱殺菌は、通常水蒸気を使用して実施される。幾つかの器具は、水蒸気処理において熱又は湿気に対する耐性を有していない。その結果、現在では化学的殺菌手段が一般的に用いられている。
【0003】
化学的殺菌手段は、過酸化水素、エチレンオキシド(酸化エチレン)、二酸化塩素、過酢酸、またはこれらの混合物等の殺菌性流体を使用する。殺菌工程を増進させるために、プラズマを導入することも可能である。通常化学的殺菌手段は非常に効果的なものであるが、細長いチューブあるいはルーメンを備えた医療器具についてはその効力を発揮できない場合がある。このような長いルーメンの殺菌については、細長いチューブの全長にわたって殺菌薬剤を侵出させる必要がある。このような細長いチューブに完全に殺菌薬剤を侵出させるのは困難である。ルーメンの全長にわたっての殺菌薬剤の侵出を増進させるために、ルーメンの全長にわたって殺菌薬剤を流通させるように構成された幾つかの形態の装置が開発されてきており、これにより殺菌処理の効率化が図られている。
【0004】
例えば米国特許第4,410,492号および同第4,337,223号には、ルーメンがバルブおよび循環ポンプに連結されたソケット内に収容される殺菌方法が記載されている。この方法では、殺菌ガスが殺菌チャンバ(sterilization chamber)から器具のルーメンを通して循環される。また、この方法はルーメンの殺菌について効果を有するが、殺菌ガスとしてエチレンオキシドを使用した内視鏡の殺菌には2,3時間の時間を要する。
【0005】
米国特許第5,580,530号には、細長いルーメンに対して殺菌薬剤を供給する方法が記載されている。ルーメンは、過酸化水素を含有するブースタ(booster)と呼ばれる容器に連結されたアダプタ内に挿入される。ルーメン、アダプタおよびブースタは、すべて殺菌チャンバ内に収容される。殺菌工程において殺菌チャンバに対する排気(真空排気)が実施されると、ブースタ内の過酸化水素が蒸発してルーメンを通して流通するため、ルーメン内部が殺菌される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
種々の殺菌方法の使用にあたって、米国特許第4,410,492号および同第4,337,223号記載の方法では連結装置、ソケットによりルーメンが保持され、米国特許第5,580,530号記載の方法では円すい台状のアダプタによりルーメンが保持される。すべての場合において、装置とルーメンとの間に、ルーメンが連結装置に対して当接する領域として与えられる接触領域が存在する。殺菌薬剤をこのような接触領域にまで侵出させるのは困難である。不完全な殺菌に付随する如何なる潜在的危険性をも排除するためには、上記接触領域への殺菌ガスの侵出をより効率的に増進する方法が必要となる。
【0007】
【課題を解決するための手段】
殺菌対象の物品に殺菌性流体を供給するアダプタは、内壁部および外壁部を備えて軸方向に延び第1の端部が開放されている基部と、該基部内に形成されたアパチャ(aperture)と、接触領域への殺菌性流体の侵出を増進する手段とを有して構成されている。この構成において、殺菌対象の物品は接触領域において前記アパチャに接触する。好適には、アダプタは、前記基部の内壁部に対してシールされた円すい台部をも有して構成される。
【0008】
本願発明の1つの実施態様によれば、接触領域への殺菌性流体の侵出を増進するための手段は、アパチャを囲む領域においてテクスチャ処理された面(textured surface)または非平坦面(uneven surface)を有するように構成することが可能である。代替的に、接触領域への殺菌性流体の侵出を増進するための手段は、少なくとも接触領域において、殺菌性流体に対する透過性を有する材料を有して構成することが可能である。他の実施の形態によれば、アダプタは、少なくとも接触領域において、殺菌性流体に対して最小限の化学的作用および物理的作用しか有しない材料から形成することが可能である。本願発明に基づくアダプタは、接触領域への殺菌性流体の侵出を増進するための上記のような手段のなかの1つ、またはこれらの組み合わせを用いて構成することが可能である。
【0009】
本願発明の他の実施態様によれば、少なくとも接触領域において、アダプタを構成する材料に関しては、熱可塑性エラストマを含む熱可塑性ポリオレフィン(thermoplastic polyolefins)、フルオロビニリデン(fluorovinylidene)、クロロビニリデン(chlorovinylidene)、完全な芳香族ポリエステルまたはポリエステル−アミド(polyester-amide)等の液晶ポリマー、シリコンゴム、およびフッ化シリコンゴム(fluorinated silicone rubber)からなるグループから選択することが可能である。
【0010】
本願発明の他の実施態様によれば、アパチャの内面部がテクスチャ処理されるかあるいは非平坦となっている。また、本願発明の他の実施態様によれば、アダプタの軸方向に延びる基部が、円筒体または任意の断面形状を有する細長いボディとして構成される。
【0011】
器具を殺菌する方法は、アパチャを通してアダプタに器具を連結する工程と、器具とアダプタとを殺菌チャンバ内に収容する工程と、アダプタおよび器具を通して殺菌性流体を導入する工程と、殺菌性流体を接触領域へ侵出させる工程と、器具を殺菌する工程とを有する。上記アダプタと器具との連結工程においては、殺菌対象の器具が、接触領域においてアパチャに接触する。
【0012】
本願発明の他の実施態様によれば、アパチャは、軸方向に延びる基部の内壁部に対してシールされた円すい台部内に配置される。そして、軸方向に延びる基部の一方の端部は開放される。
【0013】
本願発明の他の実施態様によれば、アダプタにおいてアパチャを囲む面に対してテクスチャ処理を施すか、あるいは当該面を非平坦面にすることが可能である。代替的に、あるいは上記の手段と組み合わせて、アダプタは、少なくとも接触領域において殺菌性流体に対して透過性を有する材料から形成することが可能である。また、代替的に、あるいは上記の手段と組み合わせて、アダプタは、少なくとも接触領域において殺菌性流体に対して最小限の化学的作用/物理的作用しか有しない材料から形成することが可能である。
【0014】
本願発明の他の実施態様によれば、少なくとも接触領域において、アダプタを形成する材料に関しては、熱可塑性エラストマを含む熱可塑性ポリオレフィン、フルオロビニリデン、クロロビニリデン、完全な芳香族ポリエステルまたはポリエステル−アミド等の液晶ポリマー、シリコンゴム、およびフッ化シリコンゴムからなるグループから選択することが可能である。
【0015】
本願発明の他の実施態様によれば、殺菌性流体として過酸化水素が用いられる。本願発明の1つの実施態様においては、殺菌対象の器具がルーメンを有して構成される。本願発明の他の実施態様によれば、器具はロッドを有して構成される。本願発明の他の実施態様によれば、殺菌チャンバ内へ殺菌性流体が付加的に導入される。好適には、殺菌性流体を含有する容器が、アダプタにおいて軸方向に延びる基部の開端部に取り付けられる。
【0016】
本願発明の他の実施態様によれば、2つ以上の部材を有して構成されてそれらの部材間で1つ以上の接触領域が存在する医療器具を殺菌する方法は、当該医療器具を殺菌チャンバ内に収容する工程と、殺菌性流体を導入する工程と、殺菌性流体を接触領域へ侵出させる工程と、当該医療器具を殺菌する工程とを有する。
【0017】
好適には、接触領域を形成する領域において、医療器具を構成する少なくとも1つの部材の少なくとも1つの面がテクスチャリング(texturing)を有するかまたは非平坦面となるように構成することが可能である。代替的に、あるいは上記の手段と組み合わせて、少なくとも1つの部材は、少なくとも接触領域において殺菌性流体に対して透過性を有する材料から形成することが可能である。また、代替的に、あるいは上記の手段と組み合わせて、少なくとも1つの部材は、少なくとも接触領域において殺菌性流体に対して最小限の化学的作用/物理的作用しか有しない材料から形成することが可能である。
【0018】
好適には、少なくとも接触領域において、少なくとも1つの部材を形成する材料に関しては、熱可塑性エラストマを含む熱可塑性ポリオレフィン、フルオロビニリデン、クロロビニリデン、完全な芳香族ポリエステエルまたはポリエステル−アミド等の液晶ポリマー、シリコンゴム、およびフッ化シリコンゴムからなるグループから選択することが可能である。
【0019】
本願発明の他の実施態様によれば、医療器具は一対の鉗子(forceps)である。
【0020】
【発明の実施の形態】
本願発明による方法および装置は、ルーメンを有する医療器具または接触面を有する任意の医療器具等の物品の殺菌に適用されるものである。さらに、本願発明による方法および装置は、外部ハウジングと殺菌対象の物品との間に接触点が存在するようにして物品が外部ハウジングまたは他の器具に接触するような如何なる状況にも適用されるものである。最終的に、本願発明による方法は2つ以上の部材からなる医療器具に適用され、この場合2つの部材間には接触点が存在する。上記のそれぞれの実施の形態は、以下に順番に説明される。「殺菌する(sterilize)、殺菌薬剤(sterilant)」という用語、およびこれらの用語の他の表現形態は、明細書および特許請求の範囲を通して広く解釈されるべきものであり、消毒処理および他の抗菌処理を含む概念として与えられる。
【0021】
本願発明の第1の実施の形態は、ルーメンの殺菌または1つ以上のルーメンを有する医療器具に適用されるものである。ここで使用される1つ以上のルーメンを有する器具という用語は、内視鏡、カテーテル、チューブ等の医療器具または外科手術用器具、または同様の器具、または1つ以上の内部ルーメンを有する物品に対して適用されるものである。本願発明の装置および方法に関するこの実施の形態では、殺菌性流体は、殺菌工程においてルーメンまたは器具のチューブの内部へ直接的に供給することが可能である。一般的に、ルーメンは、殺菌薬剤の供給源に連結されたアダプタにより保持される。アダプタとルーメンとの間には、接触面が存在する。
【0022】
接触面における殺菌処理を増進するために、アダプタまたはコネクタの設計あるいは材料の選択に関して、以下の特性のうちの1つまたは以下の特性の組み合わせを用いることが可能である。第1の特性としては、面接触部を減少させて殺菌薬剤の軸方向への拡散を増進するために、接触領域においてテクスチャ処理された面または非平坦面が設けられる。第2の特性としては、アダプタまたはコネクタが、少なくとも接触領域において、殺菌薬剤に対して最小限の化学的作用および物理的作用しか有しない材料から形成される。そして、第3の特性としては、少なくとも接触領域において、殺菌薬剤に対する透過性を有する材料が使用される。この結果、殺菌薬剤が材料を通過できるので、殺菌薬剤の放射方向への拡散が増進する。
【0023】
図1および図2は、この実施の形態に適した装置の態様を示す図である。図1は組み立てられた装置を示す図であり、図2は装置の種々の部材を示すための分解図である。アダプタ30には、ブースタ20が取り付けられる。アダプタ30の開口部32内には、ルーメン50が挿入される。開口部32は、通常、ルーメン50の外径よりも少し小さな直径を有している。これにより、開口部32の内側とルーメン50の外側とは確実に係合される。
【0024】
ブースタ20の2つの態様が、米国特許第5,580,530号のコラム9の11行目からコラム12の19行目までと図5から図13までに詳細に記載されている。この内容は、上記のように参照することで本願明細書に組み込まれるものである。簡単に説明すると、ブースタ20は、過酸化水素を包含する容器と、過酸化水素を包含する容器を封止するメンブレンウォール(membrane wall)と、容器から過酸化水素が放出可能となるようにブースタを駆動するためにメンブレンウォールを破るために使用される窪んだスパイク(hollow spike)を備えたオープナ(opener)とを有して構成されている。ブースタの1つの態様が米国特許第5,580,530号において図5から図9にて符号100を用いて示され、代替的な態様が図10および図11にて符号200を用いて示されている。
【0025】
本願明細書では、図3においてアダプタ30がより詳細に示されている。アダプタ30は、円筒管状の基部34と、円筒管状の基部34をブースタ20に対して着実に取り付けるために内側に向く環状のフランジ部36と、円すい台部38と、開口部32と、開口部32を囲むように円すい台部38の外面部上に設けられたテクスチャリング(texturing)40とを有して構成されている。アダプタは、以下に示す特性のなかの1つまたはそれらの組み合わせを有している。
【0026】
第1に、接触面に対してテクスチャリングを付加することが可能である。テクスチャリングは、リッジ(ridges)、同心リング(concentric rings)、非平坦面、同じ高さを有する突起部の集合、異なる高さを有する突起部の集合等の種々の形態を取り得る。テクスチャリングについて如何なる形態が使用されようとも、複数のリッジ、複数のリング、あるいは等しい高さまたは異なる高さを有する突起部の集合がテクスチャリングに存在し得る。テクスチャリングの高さは、殺菌性流体の粘度に応じて変動する。テクスチャリングの高さは、0.01ミリメートル乃至50ミリメートルの範囲で変動する。気体の粘度は液体の粘度よりも低いために、通常、気体状の殺菌性流体に対するテクスチャリングの高さは液体状の殺菌性流体に対するテクスチャリングの高さよりも低くなっている。通常、テクスチャリングの高さはいわゆる当業者により決定され得るものであるが、気体状の殺菌薬剤に対しては0.1ミリメートルの高さが好適である。液体状の殺菌薬剤に対して好適であるテクスチャリングの高さは、液体の粘度に応じて、通常1ミリメートル乃至5ミリメートルの範囲にある。テクスチャリングは開口部32の内側にまでも延びるのが好適であり、これにより開口部32を囲む円すい台部38の外面部と同様にルーメン50に対して直接的に面する領域にテクスチャ処理が施される。テクスチャ処理がなされる円すい台部38の部分は0.01ミリメートル乃至50ミリメートルの範囲の長さを有して、開口部32のエッジから半径方向に延びている。アダプタ30をブースタ20に取り付ける際には、内側に向かう環状のフランジ部36がブースタ20上の浅い環状の溝部に係合するので、アダプタ30がブースタ20に対して着実に取り付けられる。当業者であれば、殺菌対象の種々の態様の器具を収容するために円すい台部38および開口部32のサイズを変更可能であることが理解できるであろう。
【0027】
第2に、少なくとも接触領域において、殺菌薬剤に対して最小限の化学的作用および物理的作用しか有しない材料を用いることが可能である。化学的作用には、殺菌薬剤の化学反応または触媒による分解が含まれる。物理的作用には、構成材料による殺菌薬剤の吸収または吸着が含まれる。第3に、少なくとも接触領域において、殺菌性流体が構成材料を通して侵出できるように、殺菌薬剤に対して透過性を有する材料を用いることが可能である。
【0028】
少なくとも接触領域において、アダプタを製造するために適した材料としては、限定を意図するものとしてではなく、(熱可塑性エラストマを含む)ポリオレフィン、(熱可塑性エラストマを含む)フッ化ポリオレフィン(fluorinated polyolefins)および/または塩化ポリオレフィン(chlorinated polyolefins)、フルオロビニリデン、クロロビニリデン、完全な芳香族ポリエステルまたはポリエステル−アミド等の液晶ポリマー、シリコンゴムまたはフッ化シリコンゴムが挙げられる。これらの材料は、化学的殺菌薬剤に対して最小限の化学的作用/物理的作用しか有しない1種類以上の充填剤(fillers)と混合することが可能である。一般的に、充填剤は、機械的、電気的または熱機械的特性を増進するために付加される。
【0029】
ブースタ20およびアダプタ30を有する装置を用いて殺菌する際には、以下に示す工程が採られる。特定のルーメン50または殺菌対象の他の器具に応じて、適切なサイズのアダプタ30が選択される。アダプタ30がブースタ20に取り付けられ、ルーメン50または殺菌対象の他の器具が開口部32内に挿入される。ブースタ20が駆動され、過酸化水素または他の殺菌薬剤がアダプタ30およびルーメン50または他の器具の内部へ侵出可能となる。通常の実施態様においては、駆動されたブースタ20、アダプタ30およびルーメン50は、殺菌チャンバ内に収容される。この殺菌チャンバは、シールされ、好適には100トル(torr)またはそれ未満の圧力まで排気(真空排気)がなされる。そして、殺菌性流体がチャンバ内に放出されると、殺菌性流体が蒸発するとともに器具の露出された表面に接触する。さらに、熱、プラズマまたは高周波放射線等の当業者に周知である種々の手段が、殺菌処理を増進するために使用可能である。
【0030】
チャンバが排気されてブースタ20内の過酸化水素または他の殺菌性流体が蒸発すると、殺菌性流体がアダプタ30およびルーメン50に侵出して、ルーメンの内部が殺菌される。ルーメンの外部は、チャンバ内に放出された殺菌薬剤により殺菌される。
【0031】
図3および図4には、ルーメン50に対するアダプタ30の使用が示されている。当業者であれば、ルーメン、またはアダプタ30に連結される他の器具のサイズに応じて、アダプタの開口部32のサイズを変更可能であることが理解できるであろう。アダプタの基部は、ブースタの形状に応じて円筒形以外の形状をも取り得る。例えば、ブースタが長方形である場合には、長方形のアダプタが使用され得る。当業者には、同様の修正が可能であることが明らかであろう。
【0032】
アダプタ30は、従来技術による器具よりもより効率的にルーメンの殺菌を実施するような幾つかの形態を取り得る。このような形態の一部が図5に示されている。図5は、図4の拡大図であり、ルーメン50とアダプタ30との間の接触領域を示している。第1に、アダプタ30とルーメン50または他の医療器具との間の接触領域は、アダプタ30上にテクスチャ処理された面を設けることでその接触面積を減少させることが可能である。それゆえ、開口部32、およびルーメン50と接触し得る円すい台部38の一部に対して、テクスチャ処理を施し得る。このようなテクスチャ処理の態様が、図5に示されている。テクスチャ処理された器具の先端部のみが、アダプタ30とルーメン50との間の接触領域として与えられる。テクスチャリングが存在しない場合には、この接触領域はより小さくなる。さらに、非平坦面を形成するリッジまたはバンプ(bumps)の間には小さなギャップが存在する。殺菌薬剤は、このようなギャップに進入可能であり、ギャップがなければ到達し得なかった部位にまで到達することができる。
【0033】
最後に、通常は過酸化水素、過酢酸または二酸化塩素等である殺菌薬剤に対してアダプタ30を構成するのに使用される材料が透過性を有する場合には、殺菌効果をさらに増進させることが可能である。これにより、面のテクスチャ処理を通してこれらの接触領域が最小化された後にもアダプタ30とルーメン50または他の器具との間において残存する如何なる接触領域にも到達できるように、殺菌薬剤がアダプタ30へ侵出する。図5では、矢印により、テクスチャリングの非平坦部位間のギャップを通しての接触領域への殺菌性蒸気の侵出、およびアダプタ30を形成し得る透過性材料を通しての殺菌性蒸気の侵出が示されている。
【0034】
アダプタの接触領域にある部位をアダプタの他の部位よりも薄く形成することで、アダプタを形成する材料を通しての接触領域への殺菌薬剤の侵出の効率化をより増進することが可能である。例えば、図3および図5に示されるように、アダプタ30の円すい台部38の壁部厚さは、外端部42から開口部32へ向かうにつれて減少する。円すい台部38のルーメン50と接触する部位は、円すい台部において最も薄く形成されている。そして、殺菌薬剤は、アダプタの接触領域にある部位がより厚い場合と比較して、より効率的にアダプタとルーメンとの間の接触領域へ侵出可能となる。アダプタの接触領域にある部位をアダプタの他の部位よりも薄く形成することは、アダプタを形成する材料を通しての殺菌薬剤の接触領域への侵出をさらに増進する手段となっている。このような実施形態は好適なものではあるが、必須要件とされるものではない。
【0035】
アダプタ30についての上記の特性のうちの1つまたは上記の特性の組み合わせを用いることで、従来技術と比較してより効率的に殺菌薬剤がアダプタ30とルーメン50との間の接触領域へ侵出可能となる。上記の特性を整理すると以下のようになる。つまり、面接触部を減少させて殺菌薬剤の双方向の拡散を増進するために、接触領域にテクスチャ処理された面または非平坦面を設ける。殺菌薬剤に対して最小限の化学的作用および物理的作用しか有しない材料を使用する。また、殺菌薬剤がアダプタを形成する材料を通過できるように、殺菌薬剤に対して透過性を有する材料からアダプタを形成することである。
【0036】
殺菌工程を通して殺菌対象となる物品と物品に対する連結器具との間に接触領域がある場合には、本願発明による方法を適用することが可能となる。多くの場合、連結器具は物品が挿入されるアパチャを有している。連結器具のアパチャと殺菌対象の物品との間には、接触領域が存在する。殺菌対象の物品は、ルーメン、ロッドまたは他の器具を有して構成され得る。このような連結器具および/または殺菌対象の物品については、本願発明による方法を適用することが可能である。当該方法には、物品と連結器具との間の接触面積を減少させるために、連結器具において殺菌対象の物品に接触する領域にテクスチャリングを使用することが含まれる。第2に、連結器具を形成する材料を通して殺菌薬剤を侵出させることで残りの接触面を殺菌可能とするために、連結器具を殺菌薬剤に対して透過性を有する材料から形成することが可能である。第3に、殺菌薬剤に対して最小限の物理的作用および化学的作用しか有しない材料を選択することが可能である。このような設計的修正を最適化する方法は、当業者には明らかであろう。
【0037】
上記の方法は、医療器具内の接触領域への殺菌薬剤の侵出を増進するためにも適用可能である。多くの場合、医療器具は2つ以上の部材から構成されている。医療器具を構成する部材間には、接触領域が存在することが多い。2つ以上の部材から構成され接触領域を有する医療器具の1例として、一対の鉗子が上げられる。本願発明による方法は、これらの接触領域への殺菌薬剤の侵出を増進するためにも適用可能である。
【0038】
接触領域への殺菌薬剤の侵出を増進するために、医療器具を構成する1つ以上の部材に対して本願発明の特徴を組み込むことが可能である。本願発明の当該特徴には、医療器具を構成する2つ以上の部材間の接触領域において1つ以上の部材上にテクスチャリングまたは非平坦面を設けることが含まれる。テクスチャリングは、接触面積の低減を支援するものである。第2に、医療器具を構成する1つ以上の器具は、少なくとも接触領域において、殺菌薬剤に対して透過性を有する材料から形成することが可能である。第3に、少なくとも接触領域において、医療器具を構成する1つ以上の部材を形成する材料として、殺菌薬剤に対して最小限の物理的作用および化学的作用しか有しない材料を選択することが可能である。医療器具を構成する2つ以上の部材の間の接触領域への殺菌薬剤の侵出を増進するために、上記の特徴のなかの任意の1つまたは上記の特徴の組み合わせを用いることが可能である。
【0039】
本願発明の種々の実施の形態による方法および装置において使用される殺菌薬剤には、不活性媒体中にグルタールアルデヒド(glutaraldehyde)、過酸化水素、二酸化塩素、過酢酸または他の殺菌薬剤を溶解させた溶液が含まれる。殺菌薬剤を高濃度にすればより効果的であるが、高濃度においては材料の適応性および材料の取り扱い処理に関する問題が生じることがある。
【0040】
当業者には、本願発明の範囲およびその概念から離れることなく、本願発明に対する種々の修正および変更が可能であることが明らかであろう。本願発明は本願明細書にて説明された実施の形態に限定されるものではなく、従来技術との比較において許容される範囲で特許請求の範囲はできる限り広く解釈されるものであることが理解されるべきである。
【0041】
本願発明の具体的な実施態様は以下の通りである。
(1)さらに、前記基部の前記内壁部に対してシールされた円すい台部から成る請求項1に記載のアダプタ。
(2)前記接触領域への前記殺菌性流体の侵出を増進するための前記手段が、少なくとも前記接触領域において前記殺菌性流体に対して透過性を有する材料を有して構成される請求項1に記載のアダプタ。
(3)前記アダプタが、少なくとも前記接触領域において前記殺菌性流体に対して最小限の化学的作用および物理的作用しか有しない材料から形成されている請求項1に記載のアダプタ。
(4)少なくとも前記接触領域において、前記アダプタを構成する材料が、熱可塑性エラストマを含む熱可塑性ポリオレフィン、熱可塑性エラストマを含むフッ化ポリオレフィンおよび/または塩化ポリオレフィン、フルオロビニリデン、クロロビニリデン、完全な芳香族ポリエステルまたはポリエステル−アミド等の液晶ポリマー、シリコンゴム、およびフッ化シリコンゴムからなるグループから選択される請求項1に記載のアダプタ。
【0042】
(5)前記アパチャの内面部がテクスチャ処理されるかまたは非平坦である請求項1に記載のアダプタ。
(6)軸方向に延びる前記基部が円筒体を有して構成される請求項1に記載のアダプタ。
(7)前記アパチャが軸方向に延びる基部の内壁部に対してシールされた円すい台部内に配置され、軸方向に延びる前記基部の第1の端部が開放されている請求項7に記載の方法。
(8)前記アダプタが、少なくとも接触領域において前記殺菌性流体に対して透過性を有する材料から形成される請求項7に記載の方法。
【0043】
(9)前記アダプタが、少なくとも接触領域において前記殺菌性流体に対して最小限の化学的作用/物理的作用しか有しない材料から形成される請求項7に記載の方法。
(10)少なくとも前記接触領域において、前記アダプタを構成する材料が、熱可塑性エラストマを含む熱可塑性ポリオレフィン、熱可塑性エラストマを含むフッ化ポリオレフィンおよび/または塩化ポリオレフィン、フルオロビニリデン、クロロビニリデン、完全な芳香族ポリエステルまたはポリエステル−アミド等の液晶ポリマー、シリコンゴム、およびフッ化シリコンゴムからなるグループから選択される請求項7に記載の方法。
(11)前記殺菌性流体が過酸化水素である請求項7に記載の方法。
(12)前記器具がルーメンを有して構成される請求項7に記載の方法。
(13)前記器具がロッドを有して構成される請求項7に記載の方法。
【0044】
(14)前記導入工程が、さらに前記殺菌性流体を前記殺菌チャンバ内へ導入する工程を有する請求項7に記載の方法。
(15)前記殺菌性流体を含有する容器が、軸方向に延びる前記基部の前記第1の端部に取り付けられる請求項8に記載の方法。
(16)前記医療器具の前記2つ以上の部材のなかの少なくとも1つの部材が、少なくとも接触領域において前記殺菌性流体に対して透過性を有する材料から形成される請求項16に記載の方法。
(17)前記医療器具の前記2つ以上の部材のなかの少なくとも1つの部材が、少なくとも接触領域において前記殺菌性流体に対して最小限の化学的作用/物理的作用しか有しない材料から形成される請求項16に記載の方法。
【0045】
(18)少なくとも前記接触領域において、前記医療器具の前記2つ以上の部材のなかの少なくとも1つの部材を構成する材料が、熱可塑性エラストマを含む熱可塑性ポリオレフィン、熱可塑性エラストマを含むフッ化ポリオレフィンおよび/または塩化ポリオレフィン、フルオロビニリデン、クロロビニリデン、完全な芳香族ポリエステルまたはポリエステル−アミド等の液晶ポリマー、シリコンゴム、およびフッ化シリコンゴムからなるグループから選択される請求項16に記載の方法。
(19)前記殺菌性流体が過酸化水素である請求項16に記載の方法。
(20)前記医療器具が一対の鉗子である請求項16に記載の方法。
【0046】
【発明の効果】
従って、本願発明によれば、ルーメン等の医療器具と殺菌時にこれを保持する装置との間の接触領域にまで殺菌薬剤を侵出させることができるので、不完全な殺菌に付随する如何なる潜在的危険性をも排除可能な殺菌薬剤の供給装置および供給方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】組み立てられたブースタおよびアダプタと当該アダプタの開口部内に挿入されたルーメンとを示す斜視図である。
【図2】ブースタ、アダプタおよびルーメンを示す分解斜視図である。
【図3】アダプタの開口部内へのルーメンの係合方法を説明するためにアダプタおよびルーメンを示す断面図である。
【図4】アダプタの開口部内にルーメンが挿入された状態におけるアダプタおよびルーメンを示す断面図である。
【図5】図4の拡大図であり、アダプタとルーメンとの間の接触領域を示す断面図である。
【符号の説明】
20 ブースタ
30 アダプタ
32 開口部(アパチャ)
34 基部
36 フランジ部
38 円すい台部
40 テクスチャリング
42 外端部
50 ルーメン
Claims (14)
- 殺菌対象のルーメンを備えた医療器具に殺菌性流体を供給するためのアダプタにおいて、
(a)内壁部および外壁部を有するとともに第1の端部が開放されて軸方向に延びる基部から成り、
(b)前記基部内に形成された開口部から成り、殺菌対象の前記器具のルーメンが前記開口部内に挿入されて接触領域において前記開口部に接触して前記開口部内に保持され、および、
(c)前記接触領域への前記殺菌性流体の侵出を増進する手段から成り、
前記接触領域への前記殺菌性流体の侵出を増進するための前記手段が、前記開口部を囲む領域上に設けられたテクスチャ処理された面または非平坦面を有して構成され、
前記非平坦面を形成するリッジまたはバンプの間にギャップを有し、
前記開口部は、前記器具のルーメンの外径よりも小さい直径を有していることを特徴とするアダプタ。 - 前記基部の前記内壁部に対してシールされた円すい台部から成る請求項1に記載のアダプタ。
- 前記接触領域への前記殺菌性流体の侵出を増進するための前記手段が、少なくとも前記接触領域において前記殺菌性流体に対して透過性を有する材料を有して構成される請求項1に記載のアダプタ。
- 少なくとも前記接触領域において、前記アダプタを構成する材料が、熱可塑性エラストマを含む熱可塑性ポリオレフィン、熱可塑性エラストマを含むフッ化ポリオレフィンおよび/または塩化ポリオレフィン、フルオロビニリデン、クロロビニリデン、完全な芳香族ポリエステルまたはポリエステル−アミド等の液晶ポリマー、シリコンゴム、およびフッ化シリコンゴムからなるグループから選択される請求項1に記載のアダプタ。
- 前記開口部の内面部がテクスチャ処理されるかまたは非平坦である請求項1に記載のアダプタ。
- 軸方向に延びる前記基部が円筒体を有して構成される請求項1に記載のアダプタ。
- ルーメンを備えた医療器具を殺菌する方法において、
(a)前記器具のルーメンを開口部を通してアダプタに連結する工程から成り、殺菌対象の前記器具は接触領域において前記開口部に接触して前記開口部内に保持され、
(b)前記器具および前記アダプタを殺菌チャンバ内に収容する工程から成り、
(c)前記アダプタおよび前記器具を通すように殺菌性流体を導入する工程から成り、
(d)前記殺菌性流体を前記接触領域に侵出させる工程から成り、および、
(e)前記器具を殺菌する工程から成り、
前記開口部を囲む前記アダプタの面がテクスチャ処理されるかまたは非平坦であり、
前記非平坦面を形成するリッジまたはバンプの間にギャップを有し、
前記開口部は、前記器具のルーメンの外径よりも小さい直径を有していることを特徴とする殺菌方法。 - 前記開口部が軸方向に延びる基部の内壁部に対してシールされた円すい台部内に配置され、軸方向に延びる前記基部の第1の端部が開放されている請求項7に記載の方法。
- 前記アダプタが、少なくとも接触領域において前記殺菌性流体に対して透過性を有する材料から形成される請求項7に記載の方法。
- 少なくとも前記接触領域において、前記アダプタを構成する材料が、熱可塑性エラストマを含む熱可塑性ポリオレフィン、熱可塑性エラストマを含むフッ化ポリオレフィンおよび/または塩化ポリオレフィン、フルオロビニリデン、クロロビニリデン、完全な芳香族ポリエステルまたはポリエステル−アミド等の液晶ポリマー、シリコンゴム、およびフッ化シリコンゴムからなるグループから選択される請求項7に記載の方法。
- 前記殺菌性流体が過酸化水素である請求項7に記載の方法。
- 前記器具がロッドを有して構成される請求項7に記載の方法。
- 前記導入工程が、さらに前記殺菌性流体を前記殺菌チャンバ内へ導入する工程を有する請求項7に記載の方法。
- 前記殺菌性流体を含有する容器が、軸方向に延びる前記基部の前記第1の端部に取り付けられる請求項8に記載の方法。
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