JP4947501B2 - 文字認識装置及びプログラム - Google Patents
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Description
少なくとも2軸の加速度センサを内蔵した筺体が平面内で移動されながら行われた文字を書く動作を前記加速度センサの計測結果に基づいて認識する文字認識装置であって、
前記筺体が平面内で移動されながら行われた文字を書く動作に応じた前記加速度センサの計測結果を、その各軸に対応する成分の加速度データとして取得する取得手段と、
前記取得手段により順次取得された成分毎の加速度データを、画と画との間の加速度を含めて文字の1画目から最後の画まで時間的に連続した一連の加速度データとし、その一連の加速度データの中に存在している複数の特徴点を成分毎にそれぞれ特定する特定手段と、
前記特定手段により特定された複数の特徴点を含む成分毎の特徴点データを入力文字データとして生成する生成手段と、
予め文字認識用として用意されていて前記成分毎に複数の特徴点を含む基本文字データと前記生成手段により生成された入力文字データとを照合することにより文字認識を行う文字認識手段と、
を具備し、
前記生成手段は、前記2軸のうちその一方の軸に対応する加速度データ内の特徴点毎に他方の軸に対応する加速度データ内の特徴点との相対的な関係を示すデータを他軸との相関特徴として求め、この他軸との相関特徴を含む成分毎の特徴点データを入力文字データとして生成し、
前記基本文字データは、特徴点に関するデータとして前記他軸との相関特徴を含むデータである、
ことを特徴とする。
請求項1に従属する発明として、
前記取得手段により取得された成分毎の加速度データに基づいて1文字の書き始めと書き終わりを判別する判別手段を更に備え、
前記特定手段は、前記判別手段により1文字の書き始めが判別されてから書き終わりが判別されるまでの間、前記取得手段により順次取得された成分毎の加速度データを、画と画との間の加速度を含めて文字の1画目から最後の画まで時間的に連続した一連の加速度データとし、その一連の加速度データの中に存在している複数の特徴点を成分毎にそれぞれ特定するとともに、各成分の加速度データのそれぞれにおいて局所的最大点である極大点と局所的最小点である極小点を特徴点として特定し、
前記生成手段は、前記特定手段により特定された特徴点毎に、極大点か極小点かを示す極点の種類とその極点の加速度の値を極点レベルとして求め、前記他軸との相関特徴とともに前記極点の種類及び前記極点レベルを含む成分毎の特徴点データを入力文字データとして生成し、
前記基本文字データは、特徴点に関するデータとして前記他軸との相関特徴、前記極点の種類、前記極点レベルを含むデータである、
ことを特徴とする、請求項2記載の発明であってもよい。
前記判別手段により1文字の書き終わりが判別されてから次の文字の書き始めが判別されるまでの間、前記取得手段により取得された加速度データを前記一連の加速度データから除外する除外手段を更に備える、
ようにしたことを特徴とする、請求項3記載の発明であってもよい。
前記判別手段は、前記加速度センサの計測結果を前記平面内で分離した直交する各成分
の加速度における合成ベクトルの大きさが所定の閾値以上で所定時間以上連続しているか否かに基づいて1文字の書き始めと書き終わりを判別する、
ようにしたことを特徴とする、請求項4記載の発明であってもよい。
前記他軸との相関特徴は、前記他軸に対応する加速度データ内の極大点から極小点、又は極小点から極大点への極点間範囲を基準としたときに、相対的にどのような位置にあるかを示す時間的比率、どのような値にあるかを示すレベル的比率のうち、少なくともそのいずれかの比率である、
ことを特徴とする、請求項5記載の発明であってもよい。
前記基本文字データ内に含まれている前記他軸との相関特徴を示す比率は、範囲を示すデータで持ち、
前記文字認識手段は、前記基本文字データ内の前記他軸との相関特徴を示す比率と前記入力文字データ内の前記他軸との相関特徴を示す比率とを照合する際に、前記基本文字側の比率の範囲内に前記入力文字の比率が入っているか否かを判別する、
ようにしたことを特徴とする、請求項6記載の発明であってもよい。
少なくとも2軸の加速度センサを内蔵した筺体が平面内で移動されながら行われた文字を書く動作を前記加速度センサの計測結果に基づいて認識する文字認識装置であって、
前記筺体が平面内で移動されながら行われた文字を書く動作に応じた前記加速度センサの計測結果を、その各軸に対応する成分の加速度データとして取得する取得手段と、
前記取得手段により順次取得された成分毎の加速度データを、画と画との間の加速度を含めて文字の1画目から最後の画まで時間的に連続した一連の加速度データとし、その一連の加速度データの中に存在している複数の特徴点を成分毎にそれぞれ特定する特定手段と、
前記特定手段により特定された複数の特徴点を含む成分毎の特徴点データを入力文字データとして生成する生成手段と、
予め文字認識用として用意されていて前記成分毎に複数の特徴点を含む基本文字データと前記生成手段により生成された入力文字データとを照合することにより文字認識を行う文字認識手段と、
前記取得手段により取得された各軸に対応する成分毎の加速度データを、前記各軸をそれぞれ同じ方向に所定の角度回転することによりその回転座標系上での各軸に対応する成分毎の加速度データに変換する回転変換手段と、
を具備し、
前記特定手段は、前記取得手段により取得された成分毎の加速度データの中に存在している複数の特徴点を本来の特徴点として成分毎にそれぞれ特定するとともに、前記回転変換手段により変換された成分毎の加速度データの中に存在している複数の特徴点を回転後の特徴点として成分毎にそれぞれ特定し、
前記生成手段は、前記特定手段によって特定された本来の特徴点及び回転後の特徴点を含む成分毎の特徴点データを入力文字データとして生成し、
前記文字認識手段は、予め文字認識用の基本文字として前記本来の特徴点及び回転後の特徴点を含む基本文字データと前記生成手段により生成された入力文字データとを照合することにより文字認識を行う、
ようにしたことを特徴とする。
請求項7に従属する発明として、
前記取得手段により取得された成分毎の加速度データに基づいて1文字の書き始めと書き終わりを判別する判別手段を更に備え、
前記特定手段は、前記判別手段により1文字の書き始めが判別されてから書き終わりが判別されるまでの間、前記取得手段により順次取得された成分毎の加速度データを、画と画との間の加速度を含めて文字の1画目から最後の画まで時間的に連続した一連の加速度データとし、その一連の加速度データの中に存在している複数の特徴点を成分毎にそれぞれ特定する、
ことを特徴とする、請求項8の発明であってもよい。
コンピュータに対して、
少なくとも2軸の加速度センサを内蔵した筺体が平面内で移動されながら行われた文字を書く動作を前記加速度センサの計測結果に基づいて認識する場合に、前記筺体が平面内で移動されながら行われた文字を書く動作に応じた前記加速度センサの計測結果を、その各軸に対応する成分の加速度データとして取得する機能と、
前記順次取得された成分毎の加速度データを、画と画との間の加速度を含めて文字の1画目から最後の画まで時間的に連続した一連の加速度データとし、その一連の加速度データの中に存在している複数の特徴点を成分毎にそれぞれ特定する機能と、
前記特定された複数の特徴点を含む成分毎の特徴点データを入力文字データとして生成する機能と、
予め文字認識用として用意されていて前記成分毎に複数の特徴点を含む基本文字データと前記生成された入力文字データとを照合することにより文字認識を行う機能と、
を実現させ、
前記生成する機能は、前記2軸のうちその一方の軸に対応する加速度データ内の特徴点毎に他方の軸に対応する加速度データ内の特徴点との相対的な関係を示すデータを他軸との相関特徴として求め、この他軸との相関特徴を含む成分毎の特徴点データを入力文字データとして生成し、
前記基本文字データは、特徴点に関するデータとして前記他軸との相関特徴を含むデータである、
ことを特徴とするプログラム、であることを特徴とする。
また、上述した課題を解決するために請求項10記載の発明は、
コンピュータに対して、
少なくとも2軸の加速度センサを内蔵した筺体が平面内で移動されながら行われた文字を書く動作を前記加速度センサの計測結果に基づいて認識する場合に、前記筺体が平面内で移動されながら行われた文字を書く動作に応じた前記加速度センサの計測結果を、その各軸に対応する成分の加速度データとして取得する機能と、
前記順次取得された成分毎の加速度データを、画と画との間の加速度を含めて文字の1画目から最後の画まで時間的に連続した一連の加速度データとし、その一連の加速度データの中に存在している複数の特徴点を成分毎にそれぞれ特定する機能と、
前記特定された複数の特徴点を含む成分毎の特徴点データを入力文字データとして生成する機能と、
予め文字認識用として用意されていて前記成分毎に複数の特徴点を含む基本文字データと前記生成された入力文字データとを照合することにより文字認識を行う機能と、
前記取得された各軸に対応する成分毎の加速度データを、前記各軸をそれぞれ同じ方向に所定の角度回転することによりその回転座標系上での各軸に対応する成分毎の加速度データに回転変換する機能と、
を実現させ、
前記特定する機能は、前記取得された成分毎の加速度データの中に存在している複数の特徴点を本来の特徴点として成分毎にそれぞれ特定するとともに、前記回転変換された成分毎の加速度データの中に存在している複数の特徴点を回転後の特徴点として成分毎にそれぞれ特定し、
前記生成する機能は、前記特定された本来の特徴点及び回転後の特徴点を含む成分毎の特徴点データを入力文字データとして生成し、
前記文字認識を行う機能は、予め文字認識用の基本文字として前記本来の特徴点及び回転後の特徴点を含む基本文字データと前記生成された入力文字データとを照合することにより文字認識を行う、
ようにしたことを特徴とするプログラム、であることを特徴とする。
以下、図1〜図8を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
この実施形態は、文字認識装置として適用した文字認識機能付きの撮像装置(デジタルカメラ)に適用した場合を例示したもので、図1は、文字認識機能付きのデジタルカメラの基本的な構成要素を示したブロック図である。
デジタルカメラは、携帯型のコンパクトカメラを構成するもので、撮像機能、計時機能などの基本機能のほかに、空間平面内で書かれた文字を認識する文字認識機能を有し、制御部1を中核として動作するようになっている。制御部1は、二次電池を備えた電源部2からの電力供給によって動作し、記憶部3内の各種のプログラムに応じてこのデジタルカメラの全体動作を制御するもので、この制御部1には図示しないCPU(中央演算処理装置)やメモリなどが設けられている。
図中、縦軸は、加速度センサ7の計測結果から重力分を差し引いた加速度を示し、また、横軸は、時刻を示している。そして、実線の波形は、2次元平面内において分離された直交する2軸の成分のうち、そのいずれかの成分(第1成分)の加速度データを示し、また、破線の波形は、他の成分(第2成分)の加速度データを示している。ここで、制御部1は、各成分の加速度データのそれぞれにおいて局所的最大点である極大点と局所的最小点である極小点を特徴点として特定するとともに、この特徴点毎に極大点か極小点かを示す「極点の種類」とその極点の加速度の値を「極点レベル」として求めるようにしている。また、特徴点毎に、文字の書き始め位置を原点(時間“0”、加速度“0”)とした場合に、各極点(極大点と極小点)までの時刻を「極点時刻」として求めるようにしている。
認識辞書メモリDMは、文字認識用として予め用意されている基本文字データを記憶するもので、基本文字データは、その文字を書くと必ず出現する特徴点(極点)だけに絞った構成で、直交する2軸の成分に対応して複数の特徴点(極点)を有する特徴点データである。この特徴点データは、各成分の特徴点毎に、「K(j、k)」、「R(j、k)」、「L(j、k)」、「T(j、k)」の項目を含むデータで、項目データ「K(j、k)」は、第j成分の加速度における第k番目の極点の種類(極大点又は極小点)を示している。項目データ「R(j、k)」は、同上の極点の他軸との相関特徴(時間的比率又はレベル的比率)を示している。項目データ「L(j、k)」は、同上の極点の極点レベルを示している。項目データ「T(j、k)」は、同上の極点の極点時刻を示している。
先ず、ユーザは、文字認識機能をオンさせた後、デジタルカメラ本体(筺体)を手に持って空間平面内を移動させながら文字を書くようにする。すなわち、筺体を手に持って空間平面内を移動させながら文字を書くが、1文字を書き始める前には筐体を略静止させた後に(図5のステップA1)、文字の書き始め位置まで筐体をゆっくり滑らかに移動させる(ステップA2)。
先ず、制御部1は、加速度センサ7の計測結果から重力分をキャンセルするための処理を行う(図6のステップB1)。すなわち、例えば、垂直方向の計測結果(加速度成分)には、重力加速度として上向き1Gが含まれているので、加速度を計測する毎に、その計測結果から上向き1Gを減算するための準備として、文字を書き始める前に筐体の姿勢(略同じ姿勢)に応じた重力加速度を計測して記憶部3内のRAMに一時記憶しておく。
先ず、制御部1は、1文字を手書き入力している間の加速度センサ7の計測結果(2成分の加速度)に対してフィルタ処理を実行する(ステップC1)。すなわち、書き始めから書き終わりまでの1文字分の加速度データの中から加速度センサ7自身のノイズや微妙な手のブレによる加速度の高周波成分を除去するために、2成分の加速度に対して低域フィルタをかける。次に、1文字分の加速度データに対してレベルの正規化を行う(ステップC2)。すなわち、一般に、加速度の変化に応じて文字認識を行う装置では、同じ大きさの文字でも、ゆっくり書くときと、速く書くときでは加速度の大きさが変化する。これが後の文字認識処理に影響を与えることを避けるために、筐体の静止時の加速度を2成分ともに“0”としたとき、1文字分における2成分の加速度データの中で絶対値が最も大きな加速度を検索し、その値がどの文字でも同じになるように、一律に同じ係数を2成分の加速度に乗じることによって、レベルの正規化を行う。
以下、この発明の第2実施形態について図9〜図12を参照して説明する。
なお、上述した第1実施形態においては、平面内において直交する2軸の成分の加速度データの中から各特徴点を成分毎に特定するとともに、特徴点毎に「極点毎の種類」、「極点レベル」、「極点時刻」、「他軸との相関特徴(比率)」の項目を含む特徴データを入力文字データとして求めるようにしたが、この第2実施形態においては、さらに、平面内において直交する2軸をそれぞれ同じ方向に所定の角度(45°)回転することにより、加速度センサ7から取得した各成分の加速度データを回転後の平面座標系上の加速度データに変換し、その回転後の加速度データからも上述した特徴点データを得るようにしたものである。なお、回転後の特徴点データには、特徴点毎に「極点毎の種類」、「極点レベル」、「極点時刻」、「他軸との相関特徴(比率)」の項目を含むが、「極点毎の種類」、については省略してもよい。
図9(1)に示すように、ある文字の加速度データとして振幅変化の少ない場合があり、図示の例のように、その文字の第1成分の加速度データは、その振幅がほとんど変化していないものとなり、第2成分の加速度データは、変化の少ない単純な波形(特徴の無い波形)となっている。このような場合、他軸との相関特徴(比率)が不明確なものとなり、比率の照合が行えなくなるが、図9(2)に示すように、各軸をそれぞれ同じ方向に45°回転させると、第1及び第2成分の加速度データは、変化に富んだものとなり、他軸との相関特徴(比率)が明確なものとなる。
認識辞書メモリDMは、文字認識用として文字毎に基本文字データを記憶するもので、基本文字データは、その文字を書くと必ず出現する特徴点だけに絞った構成で、直交する2軸の成分に対応して複数の特徴点と、その2軸を45°回転させた後の複数の特徴点とを有する特徴点データである。この特徴点データは、各成分の特徴点毎に、「K(i、j、k)」、「R(i、j、k)」、「L(i、j、k)」、「T(i、j、k)」の項目データを有する構成で、項目データ「K(i、j、k)」は、軸をi度回転した回転座標系上における第j成分の加速度の第k番目の極点の種類(極大点又は極小点)を示している。
先ず、上述した第1実施形態と同様に図7のステップC1〜C6に対応する処理として、1文字を手書き入力している間の加速度センサ7の計測結果に対してフィルタ処理を実行した後(ステップD1)、1文字分の加速度データに対してレベルの正規化を行う(ステップD2)。そして、2成分の加速度データのそれぞれにおいて、局所的最大点(極大点)と局所的最小点(極小点)を探索して、この極大点、極小点を特徴点として特定し、その種類(極大点又は極小点)を求めるとともに(ステップD3)、特徴点毎に極点レベルを求め(ステップD4)、かつ、極点時刻を求めるとともに(ステップD5)、他軸との相関特徴を求める(ステップD6)。
図12は、回転座標系上の加速度データに変換するために“回転行列”を使用した回転変換式を示した図である。この場合、元の平面座標系上の第1軸(第1成分)の加速度を45°回転させたときの回転座標系上での第1成分の加速度を求め、かつ、元の平面座標系上の第2軸(第2成分)の加速度を同一方向に45°回転したときの回転座標系上での第2成分の加速度を求める。
3 記憶部
4 操作部
5 表示部
7 加速度センサ
DM 認識辞書メモリ
Claims (10)
- 少なくとも2軸の加速度センサを内蔵した筺体が平面内で移動されながら行われた文字を書く動作を前記加速度センサの計測結果に基づいて認識する文字認識装置であって、
前記筺体が平面内で移動されながら行われた文字を書く動作に応じた前記加速度センサの計測結果を、その各軸に対応する成分の加速度データとして取得する取得手段と、
前記取得手段により順次取得された成分毎の加速度データを、画と画との間の加速度を含めて文字の1画目から最後の画まで時間的に連続した一連の加速度データとし、その一連の加速度データの中に存在している複数の特徴点を成分毎にそれぞれ特定する特定手段と、
前記特定手段により特定された複数の特徴点を含む成分毎の特徴点データを入力文字データとして生成する生成手段と、
予め文字認識用として用意されていて前記成分毎に複数の特徴点を含む基本文字データと前記生成手段により生成された入力文字データとを照合することにより文字認識を行う文字認識手段と、
を具備し、
前記生成手段は、前記2軸のうちその一方の軸に対応する加速度データ内の特徴点毎に他方の軸に対応する加速度データ内の特徴点との相対的な関係を示すデータを他軸との相関特徴として求め、この他軸との相関特徴を含む成分毎の特徴点データを入力文字データとして生成し、
前記基本文字データは、特徴点に関するデータとして前記他軸との相関特徴を含むデータである、
ことを特徴とする文字認識装置。 - 前記取得手段により取得された成分毎の加速度データに基づいて1文字の書き始めと書き終わりを判別する判別手段を更に備え、
前記特定手段は、前記判別手段により1文字の書き始めが判別されてから書き終わりが判別されるまでの間、前記取得手段により順次取得された成分毎の加速度データを、画と画との間の加速度を含めて文字の1画目から最後の画まで時間的に連続した一連の加速度データとし、その一連の加速度データの中に存在している複数の特徴点を成分毎にそれぞれ特定するとともに、各成分の加速度データのそれぞれにおいて局所的最大点である極大点と局所的最小点である極小点を特徴点として特定し、
前記生成手段は、前記特定手段により特定された特徴点毎に、極大点か極小点かを示す極点の種類とその極点の加速度の値を極点レベルとして求め、前記他軸との相関特徴とともに前記極点の種類及び前記極点レベルを含む成分毎の特徴点データを入力文字データとして生成し、
前記基本文字データは、特徴点に関するデータとして前記他軸との相関特徴、前記極点の種類、前記極点レベルを含むデータである、
ことを特徴とする請求項1記載文字認識装置。 - 前記判別手段により1文字の書き終わりが判別されてから次の文字の書き始めが判別されるまでの間、前記取得手段により取得された加速度データを前記一連の加速度データから除外する除外手段を更に備える、
ようにしたことを特徴とする請求項2記載の文字認識装置。 - 前記判別手段は、前記加速度センサの計測結果を前記平面内で分離した直交する各成分の加速度における合成ベクトルの大きさが所定の閾値以上で所定時間以上連続しているか否かに基づいて1文字の書き始めと書き終わりを判別する、
ようにしたことを特徴とする請求項2記載の文字認識装置。 - 前記他軸との相関特徴は、前記他軸に対応する加速度データ内の極大点から極小点、又は極小点から極大点への極点間範囲を基準としたときに、相対的にどのような位置にあるかを示す時間的比率、どのような値にあるかを示すレベル的比率のうち、少なくともそのいずれかの比率である、
ことを特徴とする請求項2記載の文字認識装置。 - 前記基本文字データ内に含まれている前記他軸との相関特徴を示す比率は、範囲を示すデータで持ち、
前記文字認識手段は、前記基本文字データ内の前記他軸との相関特徴を示す比率と前記入力文字データ内の前記他軸との相関特徴を示す比率とを照合する際に、前記基本文字側の比率の範囲内に前記入力文字の比率が入っているか否かを判別する、
ようにしたことを特徴とする請求項5記載の文字認識装置。 - 少なくとも2軸の加速度センサを内蔵した筺体が平面内で移動されながら行われた文字を書く動作を前記加速度センサの計測結果に基づいて認識する文字認識装置であって、
前記筺体が平面内で移動されながら行われた文字を書く動作に応じた前記加速度センサの計測結果を、その各軸に対応する成分の加速度データとして取得する取得手段と、
前記取得手段により順次取得された成分毎の加速度データを、画と画との間の加速度を含めて文字の1画目から最後の画まで時間的に連続した一連の加速度データとし、その一連の加速度データの中に存在している複数の特徴点を成分毎にそれぞれ特定する特定手段と、
前記特定手段により特定された複数の特徴点を含む成分毎の特徴点データを入力文字データとして生成する生成手段と、
予め文字認識用として用意されていて前記成分毎に複数の特徴点を含む基本文字データと前記生成手段により生成された入力文字データとを照合することにより文字認識を行う文字認識手段と、
前記取得手段により取得された各軸に対応する成分毎の加速度データを、前記各軸をそれぞれ同じ方向に所定の角度回転することによりその回転座標系上での各軸に対応する成分毎の加速度データに変換する回転変換手段と、
を具備し、
前記特定手段は、前記取得手段により取得された成分毎の加速度データの中に存在している複数の特徴点を本来の特徴点として成分毎にそれぞれ特定するとともに、前記回転変換手段により変換された成分毎の加速度データの中に存在している複数の特徴点を回転後の特徴点として成分毎にそれぞれ特定し、
前記生成手段は、前記特定手段によって特定された本来の特徴点及び回転後の特徴点を含む成分毎の特徴点データを入力文字データとして生成し、
前記文字認識手段は、予め文字認識用の基本文字として前記本来の特徴点及び回転後の特徴点を含む基本文字データと前記生成手段により生成された入力文字データとを照合することにより文字認識を行う、
ようにしたことを特徴とする文字認識装置。 - 前記取得手段により取得された成分毎の加速度データに基づいて1文字の書き始めと書き終わりを判別する判別手段を更に備え、
前記特定手段は、前記判別手段により1文字の書き始めが判別されてから書き終わりが判別されるまでの間、前記取得手段により順次取得された成分毎の加速度データを、画と画との間の加速度を含めて文字の1画目から最後の画まで時間的に連続した一連の加速度データとし、その一連の加速度データの中に存在している複数の特徴点を成分毎にそれぞれ特定する、
ことを特徴とする請求項7記載文字認識装置。 - コンピュータに対して、
少なくとも2軸の加速度センサを内蔵した筺体が平面内で移動されながら行われた文字を書く動作を前記加速度センサの計測結果に基づいて認識する場合に、前記筺体が平面内で移動されながら行われた文字を書く動作に応じた前記加速度センサの計測結果を、その各軸に対応する成分の加速度データとして取得する機能と、
前記順次取得された成分毎の加速度データを、画と画との間の加速度を含めて文字の1画目から最後の画まで時間的に連続した一連の加速度データとし、その一連の加速度データの中に存在している複数の特徴点を成分毎にそれぞれ特定する機能と、
前記特定された複数の特徴点を含む成分毎の特徴点データを入力文字データとして生成する機能と、
予め文字認識用として用意されていて前記成分毎に複数の特徴点を含む基本文字データと前記生成された入力文字データとを照合することにより文字認識を行う機能と、
を実現させ、
前記生成する機能は、前記2軸のうちその一方の軸に対応する加速度データ内の特徴点毎に他方の軸に対応する加速度データ内の特徴点との相対的な関係を示すデータを他軸との相関特徴として求め、この他軸との相関特徴を含む成分毎の特徴点データを入力文字データとして生成し、
前記基本文字データは、特徴点に関するデータとして前記他軸との相関特徴を含むデータである、
ことを特徴とするプログラム。 - コンピュータに対して、
少なくとも2軸の加速度センサを内蔵した筺体が平面内で移動されながら行われた文字を書く動作を前記加速度センサの計測結果に基づいて認識する場合に、前記筺体が平面内で移動されながら行われた文字を書く動作に応じた前記加速度センサの計測結果を、その各軸に対応する成分の加速度データとして取得する機能と、
前記順次取得された成分毎の加速度データを、画と画との間の加速度を含めて文字の1画目から最後の画まで時間的に連続した一連の加速度データとし、その一連の加速度データの中に存在している複数の特徴点を成分毎にそれぞれ特定する機能と、
前記特定された複数の特徴点を含む成分毎の特徴点データを入力文字データとして生成する機能と、
予め文字認識用として用意されていて前記成分毎に複数の特徴点を含む基本文字データと前記生成された入力文字データとを照合することにより文字認識を行う機能と、
前記取得された各軸に対応する成分毎の加速度データを、前記各軸をそれぞれ同じ方向に所定の角度回転することによりその回転座標系上での各軸に対応する成分毎の加速度データに回転変換する機能と、
を実現させ、
前記特定する機能は、前記取得された成分毎の加速度データの中に存在している複数の特徴点を本来の特徴点として成分毎にそれぞれ特定するとともに、前記回転変換された成分毎の加速度データの中に存在している複数の特徴点を回転後の特徴点として成分毎にそれぞれ特定し、
前記生成する機能は、前記特定された本来の特徴点及び回転後の特徴点を含む成分毎の特徴点データを入力文字データとして生成し、
前記文字認識を行う機能は、予め文字認識用の基本文字として前記本来の特徴点及び回転後の特徴点を含む基本文字データと前記生成された入力文字データとを照合することにより文字認識を行う、
ようにしたことを特徴とするプログラム。
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