JP4947433B2 - ガスホルダの異常検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ガスホルダの異常状態を検出するガスホルダの異常検出装置に関する。
ガスホルダは、製鉄所の高炉、コークス炉、転炉等から発生するガス等を、後に利用できるように貯留するものである。ガスホルダには、湿式ガスホルダと呼ばれるものがある。湿式ガスホルダは、液体が貯留される液体槽と、液体槽の内側において、外側の槽に対して昇降可能に、且つ、同心円状に配置される円筒状の側面部を有する複数の内槽とを備えている。かかる湿式ガスホルダは、液体槽と内槽との間及び内槽間が液体槽に貯留される液体によって気密状に接合され、液体槽及び内槽の内側の空間にガスを貯留することができる。
湿式ガスホルダの内槽は、前記内側の空間に対するガスの流入出によって昇降し、前記内側の空間の容積がガスの貯留量によって変動する。各内槽には、液体槽の外側に設置されたガイドポストに接触する上部ローラと、外側の槽に接触する下部ローラとが設けられている。上部ローラがガイドポストに対して転動し、下部ローラが外側の槽に対して転動することで内槽の昇降が行われる。また、上部ローラがガイドポストに接触し、下部ローラが外側の槽に接触することで、内槽の水平面内の位置決めがされている。しかし、これらの両ローラが摩耗すると、内槽が傾いたり、水平面内で偏よったりする恐れがある。内槽の傾きや偏りが発生すると、傾き又は偏りが発生した内槽が内側又は外側の内槽に接触し、接触した状態で内槽が昇降すると、内槽に穴が開く恐れがある。このため、傾きや偏りが発生した状態を放置すると、ガスホルダに貯留されたガスが外部に漏れ、ガス爆発等の大事故が起こる恐れがある。また、穴が開かなくても、内槽同士が接触すると、摩擦力によって内槽の昇降が困難になる恐れがある。このため、内槽の傾き又は偏りを精度良く検出することが必要である。
内槽の傾きを検出する技術は、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載の技術は、内槽の側面部の全周に亘って形成された封溝の水位から内槽の傾きを検出する技術である。しかしながら、封溝の水位を検出する特許文献1の水位検出器は、封溝に貯留された水の成分によって検出結果が影響されるため、雨水や海水等が封溝に入り込むと、正確な水位を検出することができない。また、特許文献1の水位検出器は、電極を有し、該電極を封溝に貯留された水に浸けて、封溝の水位を検出するものである。水位と電極の電気抵抗とは一定の関係を有し、電気抵抗と電流とは反比例の関係を有することから、この水位検出器は、電極に流れる電流に基づいて水位を検出する。しかし、電気抵抗と電流とは反比例の関係を有するため、電流が小さい場合、電気抵抗の変化量に対して電流の変化量が小さいため、この水位検出器は、電気抵抗が低い状態に対応する水位においては検出精度が低い。
封溝の水位を検出する技術として、特許文献2に記載の技術を用いることが考えられる。特許文献2に記載の技術は、ガスホルダの天井部に設置されたレーザ距離計を用いて、ガスホルダ内を昇降するピストンの高さを検出する技術である。特許文献2の技術を応用して封溝の水位を検出する方法として、最も内側の内槽の天井部にレーザ距離計を設置し、当該レーザ距離計によって計測された封溝の液面までの距離に基づいて封溝の水位を検出する方法が考えられる。しかし、前述の湿式ガスホルダにおいては、各内槽は、それぞれ昇降可能であるため、レーザ距離計と封溝の液面までの距離は、封溝の水位だけでなく、各内槽の昇降にも影響される。よって、特許文献2の技術では、封溝の水位を正確に検出することができず、内槽の傾きを正確に検出することができない。
また、封溝の水位を検出する技術として、特許文献2及び3に記載の技術を用いることが考えられる。特許文献2及び3に記載の技術は、液体中にエアを吹き込み、エアの吹き込みに要した吹き込み圧に基づいて液面の高さを検出する技術である。しかしながら、この技術を利用するためには、液体中にエアを供給するための配管が必要である。封溝は、内槽と共に昇降するため、この技術を応用して封溝の水位を検出する場合、内槽の昇降に合わせて、伸縮可能な配管が必要となるという問題が生じる。
また、水平面内の内槽の偏りの検出については、特許文献1〜3に記載されていない。
特開昭59−183193号公報 特開2005−214654号公報 特開2005−248977号公報
本発明は、内槽の傾き又は水平面内の偏りを正確に検出することが可能なガスホルダの異常検出装置を提供することを目的とする。
本発明は、第1の手段として、液体が貯留される液体槽と、前記液体槽の内側において、外側の槽に対して昇降可能に、且つ、同心円状に配置される円筒状の側面部を有する複数の内槽とを備え、前記液体槽と前記内槽との間及び前記内槽間が、前記液体槽に貯留される液体によって気密状に接合されたガスホルダの異常状態を検出するガスホルダの異常検出装置であって、前記内槽の全てが降下したときの前記内槽の上端部の高さと、該上端部の高さに対して前記内槽1つ分の昇降距離だけ上方の高さとの間に位置する距離計群を備え、該距離計群は、少なくとも2つの非接触式距離計からなり、該非接触式距離計は、最も外側の内槽の径方向外側において、周方向に互いに異なる(180°異なる場合を除く)位置に配置されて、前記内槽の側面部までの距離を計測し、更に、最も内側の内槽の高さを検出する高さ検出手段と、前記高さ検出手段が検出する高さと、前記距離計群と同一高さに位置する前記内槽の径との対応関係を記憶する記憶手段と、前記高さ検出手段が検出した高さと前記記憶手段に記憶された対応関係とに基づいて、前記距離計群と同一高さに位置する内槽の径を得て、該内槽の径と前記各非接触式距離計が計測した該内槽の側面部までの距離とに基づいて、該内槽の水平位置を検出する水平位置検出手段と、前記水平位置検出手段が検出した水平位置と水平基準位置とのずれ量に基づいて警報を発する警報手段とを備えることを特徴とするガスホルダの異常検出装置を提供する。
第1の手段に係るガスホルダの異常検出装置(以下、単に「異常検出装置」という。)が備える非接触式距離計は、最も外側の内槽の径方向外側に配置され、昇降によって自身と同一高さとなった内槽の側面部までの距離を計測することが可能である。水平位置検出手段は、距離計群と同一高さに位置する内槽の径と、各非接触式距離計が計測した内槽の側面部までの距離とに基づいて、距離計群と同一高さに位置する内槽の水平位置を検出する。第1の手段に係る異常検出装置の警報手段は、水平位置検出手段が検出した水平位置と、内槽に偏りが生じていない場合における内槽の水平位置(水平基準位置)とのずれ量(即ち、水平面内の偏り)とに基づいて警報を発する。よって、第1の手段に係る異常検出装置は、水平面内の偏りが発生すると、警報を発することができ、水平面内の偏りによる事故の未然防止を図ることができる。
尚、ガスホルダの内槽は、昇降可能であるため、非接触式距離計と同一高さに位置する内槽は、内槽の昇降状態によって異なり、また、各内槽は径が異なるため、非接触式距離計と同一高さに位置する内槽の径は、内槽の昇降状態によって異なる。第1の手段に係る異常検出装置は、高さ検出手段と、記憶手段とを備え、水平位置検出手段は、高さ検出手段が検出した高さと記憶手段に記憶された対応関係とに基づいて非接触式距離計と同一高さに位置する内槽の径を得る。これにより、昇降状態がどのような場合であっても、水平位置検出手段は、非接触式距離計と同一高さに位置する内槽の径を得ることができる。
また、距離計群は、内槽の全てが降下したときの内槽の上端部の高さと、該上端部の高さに対して内槽1つ分の昇降距離だけ上方の高さとの間に位置している。距離計群がこの高さに位置すると、昇降する内槽の全てが、少なくとも一時的には、距離計群と同一高さとなる。よって、距離計群がこの高さに位置すると、1つの距離計群で昇降する内槽の全ての偏りを検出することができる。
第1の手段に係る異常検出装置の好ましい構成として、前記距離計群は、前記内槽の全てが上昇したときの各内槽が位置する高さに位置し、前記記憶手段は、前記高さ検出手段が検出する高さと、前記各距離計群と同一高さに位置する前記内槽の径との対応関係を記憶し、前記水平位置検出手段は、前記高さ検出手段が検出した高さと前記記憶手段に記憶された対応関係とに基づいて、前記各距離計群と同一高さに位置する内槽の径を得て、該内槽の径と各非接触式距離計が計測した各内槽の側面部までの距離とに基づいて、前記各距離計群と同一高さに位置する各内槽の水平位置を検出する構成を挙げることができる。
かかる好ましい構成では、距離計群が、内槽の全てが上昇したときの各内槽が位置する高さに位置している。従って、内槽の全てが降下したときの内槽の上端部の高さに対して内槽1つ分の昇降距離だけ上方の高さより高い位置に内槽が上昇した後に、該内槽が偏っても、該偏りを検出することができる。
本発明は、第2の手段として、液体が貯留される液体槽と、前記液体槽の内側において、外側の槽に対して昇降可能に、且つ、同心円状に配置される円筒状の側面部を有する複数の内槽とを備え、前記液体槽と前記内槽との間及び前記内槽間が、前記液体槽に貯留される液体によって気密状に接合されたガスホルダの異常状態を検出するガスホルダの異常検出装置であって、前記内槽の全てが上昇したときの各内槽が位置する高さに位置する距離計群の集合体を備え、該距離計群の集合体は、少なくとも2つの距離計群からなり、該距離計群は、互いに異なる高さに位置すると共に、少なくとも2つの非接触式距離計からなり、該非接触式距離計は、最も外側の内槽の径方向外側において、周方向に互いに異なる(180°異なる場合を除く)位置に配置されて、前記内槽の側面部までの距離を計測し、更に、最も内側の内槽の高さを検出する高さ検出手段と、前記高さ検出手段が検出する高さと、前記距離計群の集合体と同一高さに位置する前記内槽の径との対応関係を記憶する記憶手段と、前記高さ検出手段が検出した高さと前記記憶手段に記憶された対応関係とに基づいて、前記距離計群の集合体と同一高さに位置する内槽の径を得て、該内槽の径と各非接触式距離計が計測した内槽の側面部までの距離とに基づいて、前記各距離計群の集合体と同一高さに位置する内槽の各距離計群と同一高さにおける水平位置を検出し、水平位置と前記距離計群の高さ方向の間隔とに基づいて、前記各距離計群の集合体と同一高さに位置する内槽の傾き角を検出する傾き角検出手段と、前記傾き角検出手段が検出した傾き角に基づいて警報を発する警報手段とを備えることを特徴とするガスホルダの異常検出装置を提供する。
第2の手段に係るガスホルダの異常検出装置(以下、単に「異常検出装置」という。)が備える距離計群の集合体は、少なくとも2以上の距離計群から構成されている。距離計群は、第1の手段に係る異常検出装置と同一の構成である。距離計群の集合体を構成する距離計群は、互いに異なる高さに位置している。よって、傾き角検出手段は、各距離計群を用いて、高さが異なる複数位置における内槽の水平位置を検出することができる。よって、傾き角検出手段は、高さが異なる複数位置における内槽の水平位置と、各距離計群の高さ方向の間隔とに基づいて、距離計群の集合体と同一高さに位置する内槽の傾き角を検出することができる。尚、距離計群の集合体と同一高さに位置する内槽とは、距離計群の集合体を構成する距離計群のうち、最も高い位置に位置する距離計群と、最も低い位置に位置する距離計群との両方の高さに位置する内槽である。更に、第2の手段に係る異常検出装置は、傾き角検出手段が検出した傾き角に基づいて警報を発する警報手段を備える。よって、第2の手段に係る異常検出装置は、傾きが発生すると、警報を発することができ、傾きによる事故の未然防止を図ることができる。また、第2の手段に係る異常検出装置は、封溝の水位に基づいて、傾き角を検出するものでないので、特許文献1〜3の技術を利用して傾き角を検出する場合に生じる問題が発生しない。よって、第2の手段に係る異常検出装置は、正確に傾き角を検出することができる。
なお、第2の手段に係る異常検出装置は、距離計群の集合体が、内槽の全てが上昇したときの各内槽が位置する高さに位置している。従って、内槽の全てが降下したときの内槽の上端部の高さに対して内槽1つ分の昇降距離だけ上方の高さより高い位置に内槽が上昇した後に、該内槽が傾いても、該傾き角を検出することができる。
第2の手段に係る異常検出装置は、第1の手段に係る異常検出装置と同様に、高さ検出手段と記憶手段とを備え、傾き角検出手段は、高さ検出手段が検出した高さと記憶手段に記憶された対応関係とに基づいて、距離計群の集合体と同一高さに位置する内槽の径を得る。これにより、内槽の昇降状態がどのような場合であっても、傾き角検出手段は、距離計群の集合体と同一高さの内槽の径を得ることができる。
また、第2の手段に係る異常検出装置は、第1の手段に係る異常検出装置と同様に、距離計群の集合体が、内槽の全てが降下したときの内槽の上端部の高さと、該上端部の高さに対して内槽1つ分の昇降距離だけ上方の高さとの間に位置している。距離計群の集合体がこの高さに位置すると、昇降する内槽の全てが、少なくとも一時的には、距離計群の集合体と同一高さとなる。よって、距離計群の集合体がこの高さに位置すると、1つの距離計群の集合体で昇降する内槽の全ての傾き角を検出することができる。
本発明は、第の手段として、液体が貯留される液体槽と、前記液体槽の内側において、外側の槽に対して昇降可能に、且つ、同心円状に配置される円筒状の側面部を有する複数の内槽とを備え、前記液体槽と前記内槽との間及び前記内槽間が、前記液体槽に貯留される液体によって気密状に接合されたガスホルダの異常状態を検出するガスホルダの異常検出装置であって、前記内槽の全てが降下したときの前記内槽の上端部の高さと、該上端部の高さに対して前記内槽1つ分の昇降距離だけ上方の高さとの間に位置する距離計群を備え、該距離計群は、少なくとも2つの非接触式距離計からなり、該非接触式距離計は、最も外側の内槽の径方向外側において、周方向に互いに異なる(180°異なる場合を除く)位置に配置されて、前記内槽の側面部までの距離を計測し、更に、最も内側の内槽の高さを検出する高さ検出手段と、前記高さ検出手段が検出する高さと、前記距離計群と同一高さに位置する前記内槽の径との対応関係を記憶する記憶手段と、前記高さ検出手段が検出した高さと前記記憶手段に記憶された対応関係とに基づいて、前記距離計群と同一高さに位置する内槽の径を得て、該内槽の径と前記各非接触式距離計が計測した該内槽の側面部までの距離とに基づいて、該内槽の水平位置を検出し、傾いた該内槽がその傾き角を維持した状態で昇降する場合における、該水平位置の変動量と、前記高さ検出手段が検出した高さの変動量とに基づいて、該内槽の傾き角を検出する傾き角検出手段と、前記傾き角検出手段が検出した傾き角に基づいて警報を発する警報手段とを備えることを特徴とするガスホルダの異常検出装置を提供する。
の手段に係るガスホルダの異常検出装置(以下、単に、「異常検出装置」という。)が備える傾き角検出手段は、第1の手段に係る異常検出装置の水平位置検出手段と同様に、距離計群と同一高さに位置する内槽の水平位置を検出する。更に、第の手段に係る傾き角検出手段は、このように検出する水平位置の変動量と、高さ検出手段が検出した高さの変動量とに基づいて、距離計群と同一高さの内槽の傾き角を検出する。内槽が傾いた状態で、傾き角を維持しつつ昇降する場合、距離計群と同一高さにおける内槽の水平位置は、高さ検出手段が検出する高さと共に変動する。更に、高さ検出手段が検出する高さの変動量に対する内槽の水平位置の変動量は、内槽の傾き角に依存する。従って、第の手段に係る傾き角検出手段は、内槽が傾き角を維持しつつ昇降する場合の内槽の傾き角を検出することができる。第の手段に係る異常検出装置は、第2の手段に係る異常検出装置と同じ構成の警報手段を備える。よって、第の手段に係る異常検出装置は、傾きが発生すると、警報を発することができ、傾きによる事故の未然防止を図ることができる。
の手段に係る異常検出装置は、第1の手段に係る異常検出装置と同様に、高さ検出手段と記憶手段とを備え、傾き角検出手段は、高さ検出手段が検出した高さと記憶手段に記憶された対応関係とに基づいて、距離計群と同一高さに位置する内槽の径を得る。これにより、内槽の昇降状態がどのような場合であっても、傾き角検出手段は、距離計群と同一高さの内槽の径を得ることができる。
また、第の手段に係る異常検出装置は、第1の手段に係る異常検出装置と同様に、距離計群が、内槽が降下したときの内槽の上端部の高さと、該上端部の高さに対して内槽1つ分の昇降距離だけ上方の高さとの間に位置している。距離計群がこの高さに位置すると、昇降する内槽の全てが、少なくとも一時的には、距離計群と同一高さとなる。よって、距離計群がこの高さに位置すれば、1つの距離計群で昇降する内槽の全ての傾き角を検出することができる。
第1〜の手段に係る異常検出装置の好ましい構成として、前記ガスホルダは、最も外側の内槽の径方向外側において、周方向に互いに異なる少なくとも3つの位置に、前記内槽の昇降を案内するためのガイドポストを備え、前記距離計群を構成する各非接触式距離計は、少なくとも2以上のガイドポストに配置されている構成を挙げることができる。
かかる好ましい構成によれば、非接触式距離計を配置するための部材を別途ガスホルダに設けることなく、内槽の傾き及び偏りを検出することができる。
本発明は、内槽の傾き又は偏りを正確に検出することが可能なガスホルダの異常検出装置を提供することができる。
以下、添付図面を適宜参照しつつ、本発明に係るガスホルダの異常検出装置(以下、「異常検出装置」という)の一実施形態について説明する。まず、異常検出装置の説明の前に、当該異常検出装置によって異常状態が検出されるガスホルダについて説明する。
図1は、異常検出装置が備える非接触式距離計20が配置されたガスホルダ10の概略構成を示す図であり、図1(a)は縦端面図を、図1(b)は平面図を示す。図1に示すように、ガスホルダ10は、液体槽11と、内槽12a〜12cと、ガイドポスト13a〜13dとを備える。
液体槽11は、内側に液体を貯留している。尚、本実施形態では、液体槽11が貯留する液体として水が使用されている。
内槽12a〜12cは、液体槽11の内側において、同心円状に配置され、それぞれ円筒状の側面部121を有している。最も内側の内槽12aは、側面部121の上方を閉塞する天井部126を有している。図2は、内槽12a〜12cの昇降状態を示す図である。図2においては、図1に示されている上部ローラ124が省略されている。図2(a)は内槽12a〜12cの全てが降下した状態を、図2(b)は内槽12aが内槽12bに対して上昇した状態を、図2(c)は内槽12a〜12cの全てが上昇した最大上昇状態を示す。図2に示すように、内槽12a〜12cは、外側の槽に対して昇降可能である。具体的には、内槽12aは、内槽12bに対して昇降可能であり、内槽12bは、内槽12cに対して昇降可能であり、内槽12cは、液体槽11に対して昇降可能である。
液体槽11と内槽12cとの間、内槽12cと内槽12bとの間、及び、内槽12bと内槽12aとの間は、液体槽11に貯留された液体によって気密状に接合されている。図2に示すように、液体槽11と内槽12cとの間の気密状の接合は、内槽12cの側面部121の下端部が液体槽11に貯留された液体に浸水し、液体槽11と内槽12cとの間に液体槽11に貯留された液体が介在することで行われている。また、内槽12cと内槽12bとの間、及び、内槽12bと内槽12aとの間の気密状の接合は、封溝122と浸水板123とによって行われている。封溝122は、内槽12a及び内槽12bの側面部121の下端部において、各内槽12a、12bの側面部121の全周に亘って設けられている。図3に示すように、封溝122は、液体槽11に貯留された液体が貯留されている。一方、図2に示すように、浸水板123は、内槽12bと内槽12cとの側面部121の上端部において、各内槽12b、12cの側面部121の全周に亘って設けられている。図3に示すように、各内槽12b、12cに設けられた浸水板123は、内側の内槽12a、12bに設けられた封溝122に貯留された液体に浸水した状態で、封溝122に追従して昇降する。このように、浸水板123が封溝122に貯留された液体に浸水した状態では、封溝122と浸水板123との間に液体が介在することで、封溝122と浸水板123との間が気密状に接合される。このように、封溝122と浸水板123との間が気密状に接合されることで、内槽12aと内槽12bとの間、及び、内槽12bと内槽12cとの間が気密状に接合される。ガスホルダ10は、このように気密状に接合された液体槽11及び内槽12a〜12cの内側の空間にガスを貯留することができ、内側の空間に対するガスの流入出によって内槽12a〜12cが昇降し、内側の空間の容積がガスの貯留量によって変動する構成とされている。
更に、図1に示すように、各内槽12a〜12cには、ガイドポスト13a〜13dに接触する上部ローラ124と、外側の槽に接触する下部ローラ125とが設けられている。上部ローラ124がガイドポスト13a〜13dに対して転動し、下部ローラ125が外側の槽に対して転動することで、内槽12a〜12cの昇降が行われる。また、上部ローラ124がガイドポストに接触し、下部ローラ125が外側の槽に接触することで、各内槽12a〜12cの水平面内の位置決めがされている。
ガイドポスト13a〜13dは、図1(b)に示すように、最も外側の内槽12cの径方向外側において、内槽12a〜12cの周方向に90°間隔で4つ配置されている。尚、ガイドポストの数は、少なくとも3以上必要であり、内槽の偏りを少なくするためには多いほど好ましい。また、ガイドポストは、内槽12a〜12cの周方向に等間隔に配置されるのが好ましい。
次に、以上に説明したガスホルダ10の異常状態を検出する異常検出装置について説明する。図4に示すように、該異常検出装置1は、距離計群の集合体21〜23と、高さ検出手段3と、記憶手段4と、傾き角検出手段5と、水平位置検出手段と、警報手段7とを備える。
異常検出装置1においては、図2(c)に示すように、最大上昇状態のときの各内槽12が位置する高さに、距離計群の集合体が1つずつ位置している。具体的には、最大上昇状態のときの内槽12cが位置する高さに距離計群の集合体21が位置し、最大上昇状態のときの内槽12bが位置する高さに距離計群の集合体22が位置し、最大上昇状態のときの内槽12aが位置する高さに距離計群の集合体23が位置している。最大上昇状態における内槽12cが位置する高さとは、図2(a)に示すように、内槽12a〜12cの全てが降下したときの各内槽12a〜12cの上端部の高さH1と、図2(b)に示すように、該高さH1に対して内槽12a〜12cの1つ分の昇降距離だけ上方の高さH2との間をいう。また、最大上昇状態における内槽12bが位置する高さとは、図2(c)に示すように、高さH2と、高さH2に対して内槽12a〜12cの1つ分の昇降距離だけ上方の高さH3との間をいう。また、最大上昇状態における内槽12aが位置する高さとは、図2(c)に示すように、高さH3と、高さH3に対して内槽12a〜12cの1つ分の昇降距離だけ上方の高さH4との間をいう。
距離計群の集合体21は、図2(c)に示すように、2つの距離計群21A、22Bからなり、各距離計群21A、21Bは、高さH1と高さH2との間において、互いに異なる高さに位置している。各距離計群21A、21Bは、2つの非接触式距離計20からなっている。同一の距離計群を構成する2つの非接触式距離計20は、互いに異なるガイドポスト13a、13bに配置されている。距離計群の集合体22は、距離計群の集合体21と同様に、2つの距離計群22A、22Bからなり、各距離計群22A、22Bは、2つの非接触式距離計20からなっている。また、距離計群の集合体23も、距離計群の集合体21と同様に、2つの距離計群23A、23Bからなり、各距離計群23A、23Bは、2つの非接触式距離計20からなっている。
各非接触式距離計20は、自身の配置位置(ガイドポスト13a、13b)から、例えば、図2(c)に示すように、昇降によって、自身と同一高さとなった内槽12a〜12cの側面部121までの水平面内における距離を計測することができる。また、非接触式距離計20は、防水、防爆構造であることが好ましい。
高さ検出手段3は、内槽12aの高さHを検出する。高さ検出手段3は、図1に示すように、非接触式距離計31と反射板32とを有する。非接触式距離計31は、ガスホルダ10が設置された地面に配置され、反射板32までの距離(高さH)を検出する。反射板32は、内槽12aの天井部126及びガイドポスト13cとの間に掛け渡され、内槽12aと共に上昇する。よって、非接触式距離計31と反射板32との距離は、内槽12aの高さによって変動する。この非接触式距離計31は、防水、防爆構造であることが好ましい。尚、非接触距離計31は、図1において二点鎖線で示すように、液体槽11の側面部に固定されて配置されてもよい。また、高さ検出手段3が検出する高さは、内槽12aの天井部126の高さに限らず、内槽12aの側面部121の高さなどであってもよい。
記憶手段4は、図5に示すように、高さ検出手段3が検出する高さHが取り得る3つの範囲において、各距離計群の集合体21〜23と同一高さに位置する内槽12a〜12cの径Ra〜Rcとの対応関係を記憶している。尚、図2(b)及び図5に示すH0は、高さH2〜H4と距離計群21A〜23Aの位置との高さの差である。また、距離計群の集合体と同一高さに位置する内槽とは、該距離計群の集合体を構成する2つの距離計群が位置する両方の高さに位置する内槽をいう。例えば、図2(b)に示す昇降状態においては、内槽12aは、距離計群の集合体21を構成する距離計群21A及び距離計群21Bが位置する両方の高さに位置し、距離計群の集合体21と同一高さに位置する内槽である。
傾き角検出手段5は、各距離計群の集合体と同一高さに位置する内槽の傾き角θを検出する。尚、この傾き角θは、鉛直方向に対する傾き角である。警報手段7は、傾き角検出手段5が検出した傾き角θに基づいて警報を発する。
次に、傾き角検出手段5が行う傾き角θの検出、及び、警報手段7が行う警報の発生について説明する。まず、図7に示すように、傾き角検出手段5は、高さ検出手段3が検出した高さHが高さH1より高い場合(図7のS701のYES)、該高さHと記憶手段4に記憶された対応関係とに基づいて、各距離計群の集合体21〜23と同一高さに位置する内槽の径を特定する(図7のS702)。ここでは、高さ検出手段3が検出した高さHがH4であるとする。図5に示すように、距離計群の集合体21について、高さH4と対応付けられた内槽の径は、内槽12cの径Rcであり、距離計群の集合体22について、高さH4と対応付けられた内槽の径は、内槽12bの径Rbであり、距離計群の集合体23について、高さH4と対応付けられた内槽の径は、内槽12aの径Raである。よって、この例の場合、傾き角検出手段5は、距離計群の集合体21、22、23と同一高さに位置する内槽の径をRc、Rb、Raと特定する。
次に、傾き角検出手段5は、距離計群の集合体21と同一高さに位置する内槽12cの傾き角θを検出する(図7のS703)。図6(a)は内槽12cの側面図である。図6(a)に示すように、内槽12cの傾き角θの検出は、該内槽12cの上下2箇所における該内槽12cの中心部OH’、OL’の水平位置と、該中心部OH’、OL’の高さ方向の間隔dhとに基づいて行う。中心部OH’の水平位置は、距離計群の集合体21を構成する距離計群21Aの2つの非接触式距離計20が計測した距離と、内槽12cの径Rcとに基づいて検出する。中心部OL’の水平位置は、距離計群の集合体21を構成する距離計群21Bの2つの非接触式距離計20が計測した距離と、内槽12cの径Rcとに基づいて検出する。
図6(b)を用いて、中心部OH’の水平位置の検出について説明する。図6(b)は、図6(a)に示す距離計群21Aと同一高さにおける内槽12cの水平断面図である。図6(b)において、実線で描かれた円は、内槽12a〜12cの全てに傾き及び水平面内の偏りが生じていない場合における内槽12cの水平位置を示し、破線で描かれた円は、中心部OH’の水平位置を検出する際の内槽12cの水平位置を示す。また、図6(b)におけるX軸は、水平断面に含まれる所定方向に延びる軸であり、Y軸は、水平断面に含まれ、且つ、X軸と直交する軸である。この説明において、図6(b)に示すように、距離計群21Aを構成する一方の非接触式距離計20の配置位置S1のX−Y座標を(X1、0)とし、他方の非接触式距離計20の配置位置S2のX−Y座標を(0、Y2)とし、内槽12a〜12cの全てに傾き及び水平面内の偏りが生じていない場合における内槽12cの中心部OHの水平位置(水平基準位置)のX−Y座標を(0,0)とする。
ここで、配置位置がS1の一方の非接触式距離計20が計測した内槽12cの側面部121の所定の部位P1までの距離をX’とすると、部位P1のX−Y座標は(X1−X’、0)である。尚、説明のため、以下及び図6(b)において、X1―X’=X1’とし、部位P1のX−Y座標を(X1’、0)とする。また、配置位置がS2の他方の非接触式距離計20が計測した内槽12cの側面部121の所定の部位P2までの距離をY’とすると、部位P2のX−Y座標は(0、Y2−Y’)である。尚、説明のため、以下及び図6(b)において、Y2―Y’=Y2’とし、部位P2のX−Y座標を(0、Y2’)とする。
内槽12cに傾きが生じていても、傾き角θが比較的小さい場合、図6(b)に示すように、内槽12cの側面部121の水平断面における形状は円形とみなせる。ここで、内槽12cの中心部OH’の水平位置のX座標をa、Y座標をbとすると、内槽12cの側面部121の水平断面の任意の部位のX−Y座標(X、Y)と、内槽12cの径Rcとの関係は、下記式(1)で表すことができる。
Rc=(X−a)+(Y−b)…(1)
式(1)のX及びYに、部位P1のX座標及びY座標をそれぞれ代入し、また、式(1)のX及びYに、部位P2のX座標及びY座標をそれぞれ代入すると、下記式(2)及び下記式(3)を得ることができる。
Rc=(X1’−a)+b…(2)
Rc=a+(Y2’−b)…(3)

式(2)及び式(3)より、
a={(X1’)−(Y2’)+2bY2’}/2X1’ …(4)

ここで、K={(X1’)−(Y2’)}/2X1’ …(5)
E=−Y2’/2X1’ …(6)
とすると、aは下記式(7)で表される。
a=K−2bE・・・(7)

上記式(7)のaを式(2)に代入すると
(1+4E)b+(4EX1’−4EK)b+{(X1’)−2KX1’+K−Rc}=0…(8)

ここで、S=1+4E…(9)
Q=4EX1’−4EK…(10)
P=(X1’)−2KX1’+K−Rc…(11)とすると
前記式(8)は
Sb+Qb+P=0…(12)
となり、よってbは下記式(13)で表される。
Figure 0004947433

ここで、X1’とY2’が求まると、K,Eは式(5)及び式(6)により定まり、その結果、S,Q,Pも式(9)〜式(11)で定まる。従って、bは、二つの非接触式距離計20により内槽12cの側面部121の所定の部位P1までの距離X’と部位P2までの距離Y’とを測定することにより、式(13)によって求めることができる。また、bが求まると、aも式(7)により求めることができる。尚、上記式(13)に示すように、bの解は2つあるが、これは、部位P1、及び、部位P2を通る径Rcの円は、図6(b)の点線で示す円の他、図6(b)の一点鎖線で示す円が存在するためである。尚、ここでは、絶対値の小さい方の解をbの解として採用する。図6(b)において、破線で表される円は、中心部OH’のY座標が、bの2つの解のうち絶対値が小さい方の値であり、一点鎖線で表される円は、中心部OH’のY座標が、bの2つの解のうち絶対値の大きい方の値である。内槽12cが一点鎖線で表される状態にまでずれることは考え難く、本実施形態では、上述のように、絶対値の小さい方の解をbの解として採用する。以上のようにして中心部OH’のX座標とY座標、即ち(a、b)が算出され、中心部OH’の水平位置が検出される。
傾き角検出手段5は、中心部OH’の水平位置と同様に、中心部OL’の水平位置を検出する。
次に、傾き角検出手段5は、中心部OH’、OL’の水平位置と、中心部OH’、OL’の高さ方向の間隔dhとに基づいて内槽12cの傾き角θを検出する。尚、中心部OH’、OL’の高さ方向の間隔dhは、距離計群21A及び距離計群21Bの高さ方向の間隔と同一である。距離計群21A及び距離計群21Bの高さ方向の間隔は、傾き角検出手段5に予め記憶されている。
警報手段7は、傾き角検出手段5が検出した傾き角θが所定の基準角θmよりも大きい場合(図7のS704のYES)、警報を発する(図7のS705)。
このように、傾き角θが大きいと、警報が発せられるので、異常検出装置1は、傾きによる事故の未然防止を図ることができる。また、異常検出装置1は、封溝の水位に基づいて、傾き角θを検出するものでないので、特許文献1〜3の技術を利用して傾き角θを検出する場合に生じる問題が発生しない。よって、異常検出装置1は、正確に傾き角θを検出することができる。
警報手段7によって、距離計群の集合体21と同一高さに位置する内槽12cの傾き角θが基準角θmよりも小さいと判断された場合(図7のS704のNO)、傾き角検出手段5は、距離計群の集合体22と同一高さ位置する内槽12bの傾き角θを検出する(図7のS706)。警報手段7は、傾き角検出手段5が検出した内槽12bの傾き角θが基準角θmより大きい場合(図7のS707のYES)、警報を発する(図7のS705)。また、警報手段7によって、内槽12bの傾き角θが基準角θmよりも小さいと判断された場合(図7のS707のNO)、傾き角検出手段5は、距離計群の集合体23と同一高さ位置する内槽12aの傾き角θを検出する(図7のS708)。警報手段7は、傾き角検出手段5が検出した内槽12aの傾き角θが基準角θmより大きい場合(図7のS709のYES)、警報を発する(図7のS705)。
尚、基準角θmの大きさは、内槽12a〜12c毎に異ならせてもよい。内槽12a〜12c毎に基準角θmの大きさを異ならせる構成として、例えば、次の構成が挙げられる。図5の二点鎖線で示すように、記憶手段4に、高さH及び内槽の径に、内槽の種類を対応付けて記憶させる。傾き角検出手段5は、図7のS702において、内槽の径を特定する際に、内槽の種類も特定する。傾き角検出手段5は、傾き角θを検出すると、傾き角θと共に、特定した内槽の種類を警報手段7に入力する。警報手段7は、入力された内槽の種類に基づいて、該内槽に応じた基準角θmを得て、該得た基準角θmに基づいて警報を発するか否かを判断する。警報手段7が内槽の種類に応じた基準角θを得る方法としては、内槽の種類と各内槽の基準角θmとの対応関係を警報手段7に予め記憶させる方法を挙げることができる。
本実施形態に係る異常検出装置1では、距離計群の集合体21〜23が、内槽12a〜12cの全てが上昇した最大上昇状態のときの各内槽12a〜12cが位置する高さに位置しているため、高さH1より上方に位置する内槽の傾き角θについても検出することができる。よって、内槽12a、12bが高さH1より上昇した後に傾いた場合であっても、該傾きを検出することができる。
水平位置検出手段は、各距離計群の集合体21〜23と同一高さに位置する内槽12a〜12cの水平位置を検出する。水平位置検出手段は、傾き角検出手段7とは別の独立した手段として設けてもよいが、本実施形態に係る異常検出装置1においては、傾き角検出手段5が各距離計群の集合体21〜23と同一高さに位置する内槽12a〜12cの水平位置を検出する機能を有しているので、傾き角検出手段5が水平位置検出手段としても機能する。傾き角検出手段5が水平位置検出手段として検出する水平位置は、前述の中心部OH’又はOL’の水平位置であり、該水平位置は前述のようにして検出される。
警報手段7は、傾き角検出手段5が検出した水平位置と、水平基準位置とのずれ量(即ち、水平面内の偏り)とに基づいて警報を発する。例えば、傾き角検出手段5が検出する水平位置が中心部OH’の水平位置の場合、水平基準位置は図6(b)に示すOHとなり、ずれ量は図6(b)に示すLである。尚、この水平基準位置は、例えば、予め警報手段7に記憶させておくことができる。
警報手段7は、ずれ量が基準値より大きければ警報を発する。このように、水平面内の偏りが大きいと、警報が発せられるので、偏りによる事故の未然防止を図ることができる。
尚、傾き角検出手段5は、傾き角θの検出と同様に、各距離計群の集合体21〜23と同一高さに位置する内槽12a〜12cの全ての偏りを検出する。図8は、内槽12a〜12cの偏りの検出手順を示すフロー図である。まず、傾き角検出手段5は、高さ検出手段3が検出した高さHが高さH1より高い場合(図8のS801のYES)、該高さHと記憶手段4に記憶された対応関係とに基づいて、各距離計群の集合体21〜23と同一高さに位置する内槽12a〜12cを特定する(図8のS802)。次に、傾き角検出手段5は、各距離計群の集合体21〜23と同一高さに位置する内槽12a〜12cの水平位置の検出を、内槽12a〜12c毎に1つずつ行う(図8のS803、図8のS806、及び、図8のS808)。そして、警報手段7は、傾き角検出手段5が検出した内槽12a〜12cの何れかの水平位置のずれ量が、基準値より大きい場合(図8のS804のYES、図8のS807のYES、及び、図8のS809のYES)、警報を発する(図8のS805)。
また、本実施形態に係る異常検出装置1では、前述のように、距離計群の集合体21〜23が、内槽12a〜12cの全てが上昇した最大上昇状態のときの各内槽12a〜12cが位置する高さに位置している。よって、高さH1より上方に位置した内槽の偏りについても検出することができる。よって、内槽12a、12bが高さH1より上昇した後に偏った場合であっても、該偏りを検出することができる。
また、異常検出装置1においては、非接触式距離計20がガスホルダ10を構成するガイドポスト13に配置されているので、非接触式距離計20を配置するための部材を別途ガスホルダ10に設けることなく、内槽12a〜12cの傾き及び偏りを検出することができる。
尚、距離計群の集合体は、高さH1と高さH2との間にのみ位置してもよい。距離計群の集合体がこの高さに位置すると、昇降する内槽12a〜12cの全てが、少なくとも一時的には、該距離計群の集合体と同一高さとなる。よって、距離計群の集合体がこの高さに位置すると、1つの距離計群の集合体で昇降する内槽12a〜12cの全ての傾き角θ及び偏りを検出することができる。
また、本実施形態に係る異常検出装置1は、傾き角θ及び偏りの両方を検出することが可能な構成とされているが、偏りのみ検出可能な構成としてもよい。偏りのみ検出可能な構成にする場合、偏りは中心部OH’と中心部OL’との何れか一方の水平位置から検出できるので、図9に示すように、最大上昇状態において、各内槽12a〜12cが位置する高さに、1つの距離計群21A〜23Aのみが位置していればよい。
また、偏りのみ検出可能な構成にする場合においても、距離計群は、高さH1と高さH2との間にのみ位置してもよい。
また、以上においては、傾き角θを2つの中心部OH’、OL’の水平位置に基づいて検出する場合について説明したが、何れか1つの水平位置に基づいて検出することも可能である。例えば、図10に示すように、水平基準位置OHに対する中心部OH’の水平位置のずれ量Lと、中心部OHの地面等からの高さ(即ち、中心部OHと同一高さに位置する距離計群21Aの高さ)dLとが得られれば、ずれ量Lと高さdLとから傾き角θを検出することができる。このように、1つの水平位置に基づいて傾き角θを検出する場合は、図9に示すように、内槽12a〜12cの全てが上昇したときの各内槽12a〜12cが位置する高さには、1つの距離計群21A〜23Aのみが位置していればよい。
また、傾き角θを中心部OH’、OL’の水平位置の何れか1つに基づいて検出する他の方法として、高さ検出手段3が検出する高さHの変動量と、何れか一方の水平位置との変動量に基づいて検出する方法が挙げられる。例えば、図11に示すように、傾いた内槽12aが傾き角θを維持した状態で、上昇する場合、高さ検出手段3が検出する高さHが変動すると、非接触式距離計20と同一高さにおける内槽12aの中心部OH’の水平位置は、傾き角θの大きさに応じた割合で水平方向に変動する。よって、例えば、傾いた内槽12aが傾き角θを維持した状態で、上昇する場合、高さ検出手段3が検出した高さHの変動量と、中心部OH’、OL’の何れか一方の水平位置の変動量とに基づいて、傾き角θを検出することができる。このように、高さ検出手段3が検出した高さHの変動量と、中心部OH’、OL’の何れか一方の水平位置の変動量とに基づいて傾き角θを検出する方法を採用する場合においても、中心部OH’、OL’の何れか一方の水平位置を検出できればよい。よって、この方法を採用する場合、図9に示すように、内槽12a〜12cの全てが上昇したときの各内槽12a〜12cが位置する高さには、1つの距離計群21A〜23Aのみが位置していればよい。
図1は、異常検出装置が備える非接触式距離計が配置されたガスホルダの概略構成を示す図である。図1(a)は縦端面図を示し、図1(b)は平面図を示す。 図2は、内槽の昇降状態を示す図である。図2(a)は内槽の全てが降下した状態を示し、図2(b)は最も内側の内槽が外側の内槽に対して昇降した状態を示し、図2(c)は内槽の全てが上昇した最大上昇状態を示す。 図3は、封溝及び浸水板の構成を示す図である。 図4は、異常検出装置の機能ブロック図である。 図5は、記憶手段に記憶された、各距離計群の集合体と各距離計群の集合体と同一高さに位置する内槽の径との対応関係の模式図である。 図6は、内槽の傾き角の検出を説明する図である。図6(a)は内槽の側面図を示し、図6(b)は内槽の水平断面を示す。 図7は、傾き角の検出手順を示すフロー図である。 図8は、水平面内の偏りの検出手順を示すフロー図である。 図9は、各内槽が位置する高さにおいて、距離計群が1つのみ位置するガスホルダの概略構成を示す図である。 図10は、1つの水平位置と該水平位置との高さから傾き角θを検出することを説明するための図である。 図11は、1つの水平位置と該水平位置との高さから傾き角θを検出することを説明するための図である。
符号の説明
1…異常検出装置、10…ガスホルダ、12a〜12c…内槽、20…非接触距離計、21〜23…距離計群の集合体、21A、21B、22A、22B、23A、23B…距離計群、3…高さ検出手段、4…記憶手段、5…傾き角検出手段、7…警報手段

Claims (5)

  1. 液体が貯留される液体槽と、前記液体槽の内側において、外側の槽に対して昇降可能に、且つ、同心円状に配置される円筒状の側面部を有する複数の内槽とを備え、前記液体槽と前記内槽との間及び前記内槽間が、前記液体槽に貯留される液体によって気密状に接合されたガスホルダの異常状態を検出するガスホルダの異常検出装置であって、
    前記内槽の全てが降下したときの前記内槽の上端部の高さと、該上端部の高さに対して前記内槽1つ分の昇降距離だけ上方の高さとの間に位置する距離計群を備え、
    該距離計群は、少なくとも2つの非接触式距離計からなり、
    該非接触式距離計は、最も外側の内槽の径方向外側において、周方向に互いに異なる(180°異なる場合を除く)位置に配置されて、前記内槽の側面部までの距離を計測し、
    更に、最も内側の内槽の高さを検出する高さ検出手段と、
    前記高さ検出手段が検出する高さと、前記距離計群と同一高さに位置する前記内槽の径との対応関係を記憶する記憶手段と、
    前記高さ検出手段が検出した高さと前記記憶手段に記憶された対応関係とに基づいて、前記距離計群と同一高さに位置する内槽の径を得て、該内槽の径と前記各非接触式距離計が計測した該内槽の側面部までの距離とに基づいて、該内槽の水平位置を検出する水平位置検出手段と、
    前記水平位置検出手段が検出した水平位置と水平基準位置とのずれ量に基づいて警報を発する警報手段とを備えることを特徴とするガスホルダの異常検出装置。
  2. 前記距離計群は、前記内槽の全てが上昇したときの各内槽が位置する高さに位置し、
    前記記憶手段は、前記高さ検出手段が検出する高さと、前記各距離計群と同一高さに位置する前記内槽の径との対応関係を記憶し、
    前記水平位置検出手段は、前記高さ検出手段が検出した高さと前記記憶手段に記憶された対応関係とに基づいて、前記各距離計群と同一高さに位置する内槽の径を得て、該内槽の径と各非接触式距離計が計測した各内槽の側面部までの距離とに基づいて、前記各距離計群と同一高さに位置する各内槽の水平位置を検出することを特徴とする請求項1に記載のガスホルダの異常検出装置。
  3. 液体が貯留される液体槽と、前記液体槽の内側において、外側の槽に対して昇降可能に、且つ、同心円状に配置される円筒状の側面部を有する複数の内槽とを備え、前記液体槽と前記内槽との間及び前記内槽間が、前記液体槽に貯留される液体によって気密状に接合されたガスホルダの異常状態を検出するガスホルダの異常検出装置であって、
    前記内槽の全てが上昇したときの各内槽が位置する高さに位置する距離計群の集合体を備え、
    該距離計群の集合体は、少なくとも2つの距離計群からなり、
    該距離計群は、互いに異なる高さに位置すると共に、少なくとも2つの非接触式距離計からなり、
    該非接触式距離計は、最も外側の内槽の径方向外側において、周方向に互いに異なる(180°異なる場合を除く)位置に配置されて、前記内槽の側面部までの距離を計測し、
    更に、最も内側の内槽の高さを検出する高さ検出手段と、
    前記高さ検出手段が検出する高さと、前記距離計群の集合体と同一高さに位置する前記内槽の径との対応関係を記憶する記憶手段と、
    前記高さ検出手段が検出した高さと前記記憶手段に記憶された対応関係とに基づいて、前記距離計群の集合体と同一高さに位置する内槽の径を得て、該内槽の径と各非接触式距離計が計測した内槽の側面部までの距離とに基づいて、前記各距離計群の集合体と同一高さに位置する内槽の各距離計群と同一高さにおける水平位置を検出し、水平位置と前記距離計群の高さ方向の間隔とに基づいて、前記各距離計群の集合体と同一高さに位置する内槽の傾き角を検出する傾き角検出手段と、
    前記傾き角検出手段が検出した傾き角に基づいて警報を発する警報手段とを備えることを特徴とするガスホルダの異常検出装置。
  4. 液体が貯留される液体槽と、前記液体槽の内側において、外側の槽に対して昇降可能に、且つ、同心円状に配置される円筒状の側面部を有する複数の内槽とを備え、前記液体槽と前記内槽との間及び前記内槽間が、前記液体槽に貯留される液体によって気密状に接合されたガスホルダの異常状態を検出するガスホルダの異常検出装置であって、
    前記内槽の全てが降下したときの前記内槽の上端部の高さと、該上端部の高さに対して前記内槽1つ分の昇降距離だけ上方の高さとの間に位置する距離計群を備え、
    該距離計群は、少なくとも2つの非接触式距離計からなり、
    該非接触式距離計は、最も外側の内槽の径方向外側において、周方向に互いに異なる(180°異なる場合を除く)位置に配置されて、前記内槽の側面部までの距離を計測し、
    更に、最も内側の内槽の高さを検出する高さ検出手段と、
    前記高さ検出手段が検出する高さと、前記距離計群と同一高さに位置する前記内槽の径との対応関係を記憶する記憶手段と、
    前記高さ検出手段が検出した高さと前記記憶手段に記憶された対応関係とに基づいて、前記距離計群と同一高さに位置する内槽の径を得て、該内槽の径と前記各非接触式距離計が計測した該内槽の側面部までの距離とに基づいて、該内槽の水平位置を検出し、傾いた該内槽がその傾き角を維持した状態で昇降する場合における、該水平位置の変動量と、前記高さ検出手段が検出した高さの変動量とに基づいて、該内槽の傾き角を検出する傾き角検出手段と、
    前記傾き角検出手段が検出した傾き角に基づいて警報を発する警報手段とを備えることを特徴とするガスホルダの異常検出装置。
  5. 前記ガスホルダは、最も外側の内槽の径方向外側において、周方向に互いに異なる少なくとも3つの位置に、前記内槽の昇降を案内するためのガイドポストを備え、
    前記距離計群を構成する各非接触式距離計は、少なくとも2以上のガイドポストに配置されていることを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載のガスホルダの異常検出装置。
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