JP4946610B2 - 無線通信システムにおける上りアクセス送信電力制御方法および装置 - Google Patents

無線通信システムにおける上りアクセス送信電力制御方法および装置 Download PDF

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Description

本発明は複数の無線ゾーン(以下、セルという。)を有する無線通信システムに係り、特に上りアクセス制御信号の送信電力制御方法および装置に関する。
移動体通信システムにおいて、基地局と移動局との間でデータ通信を行うためには、それらの間で予め同期を確立する必要がある。特に移動局からの初期アクセスは同期しているとは限らないのであるから、基地局は移動局の上り同期をとるための何らかの手順を必要とする。
3GPP(3rd Generation Partnership Project)で標準化が進められているLTE(Long Term Evolution)では、上り同期および上りデータ送信を行うために、ランダムアクセスチャネル(RACH:Random Access Channel)と上りリンク共有チャネル(UL−SCH:Uplink-Shared Channel)とを用意している。RACHは、上り同期を確立するための制御信号を送信したり、更に上りデータ送信用のリソースを要求したりするためのチャネルである。大きな遅延無く上り同期を確立するためにはRACH送信の衝突確率はできるだけ小さく抑えることが望ましい(非特許文献1)。他方、UL−SCHはデータおよびレイヤ2/レイヤ3の制御パケットを送信するためのチャネルである。
図1(A)はLTEによる移動体通信システムの一般的な構成を模式的に示す図であり、図1(B)は周波数分割および時間分割に基づく無線リソースを模式的に示すリソース構成図である。
WCDMA(Wideband Code Division Multiple Access)ではRACHとEDCH (Enhanced Dedicated Channel)とが異なる拡散およびスクランブルコードによって多重化され同一の周波数リソースを共有している。これに対してLTEでは、図1(B)に示すような周波数分割および時間分割された複数のリソースがRACHおよびUL−SCHにより排他的に共有される。具体的には、LTEの上りリンクでは、システム帯域幅10MHzが1msecの時間間隔で時間分割され、さらに1.25MHz幅で周波数分割されたリソース構成を有する。図1(B)では、横軸のt1,t2,・・・がそれぞれ1msecの時間リソースに対応し、縦軸のFB#1、FB#2・・・がそれぞれ1.25MHz幅の周波数リソースに対応する。以下、図1(B)に示すような1つの時間リソースと1つの周波数リソースで特定される1つの矩形のブロックを単に「リソース」という。
このようなシステムのリソースをRACHおよびUL−SCHにどのように割り当てるかは各基地局eNBによって決められる。通常、RACHリソースは、図1(B)に示すように、移動局UEが大きな遅延無く基地局にアクセスできるように周期的に割り当てられる。同時に複数のRACHリソースを割り当てて十分なRACHアクセス容量を確保することも可能である。基地局eNBは、通常、このようなRACHがどのリソースに割り当てられているかを示す情報をブロードキャストしている。したがって、当該セル内の全ての移動局UEは、ブロードキャストされた情報に従って、必要な時にいつでもRACHリソースにアクセスすることが可能となる。
当初LTEではRACHとUL−SCHとの間で同一の周波数帯域を共有しないことになっていたので、RACHの送信電力制御は必要ないという意見もあった。RACHとUL−SCHとが周波数分割されている場合、ある移動局UEが最大送信電力でRACH送信していても他の移動局UEのUL−SCH送信への干渉は生じない。したがって、少なくとも同一セル内である限り干渉発生の観点からRACH送信電力を制御する大きな理由はない。
しかしながら、図1(B)に示すような複数のリソースがRACHおよびUL−SCHの間で排他的に共有され、リソース割り当てがセル毎に決定される場合には、隣接する一方のセルで1つのリソースがRACH送信に割り当てられ、それと同一のリソースが他方のセルではUL−SCH送信またはRACH送信に割り当てられることがあり得る。したがって、ある移動局UEが最大送信電力で主セル(serving cell)へRACH送信している場合、隣接セルのUL−SCH送信またはRACH送信に干渉する可能性を無視できなくなる。このようなセル間での干渉を回避するためにRACH送信電力を何らかの方法で制御することが望ましい。
セル間干渉をできるだけ小さくするための1つの方法としてパワーランピング(Power Ramping)制御が提案されている(非特許文献1)。以下、パワーランピングによるRACH送信電力制御について簡単に説明する。
図2(A)はRACHによる上りアクセス手順を示すシーケンス図であり、図2(B)はRACHによる同期が確立するまでのパワーランピングの一例を示す模式的なタイムチャートである。たとえば移動局UEがデータを送信しようとする場合、まず移動局UEは、基地局eNBによりブロードキャストされているBCH(Broadcast Channel)を受信することで初期係数KおよびRACHリソース情報を取得し、パイロット信号(リファレンス信号)から測定されたパス損失PLOSSと初期係数Kとを用いて初期RACH送信電力Pinitを算出する(たとえばPinit=K×PLOSS)。こうすることで、初期RACH送信電力Pinitは、基地局eNBで受信されるRACH信号の受信品質が所望レベルに維持されるように設定される。移動局UEは、このように設定された初期送信電力PinitでRACHリソースを用いてRACH送信を行う。RACH送信が基地局eNBに到達すると、基地局eNBはタイミング調整値を含むRACH応答を移動局UEへ返し、これによって移動局UEは物理レイヤでの同期を確立することができる。同期確立後に、移動局UEは基地局eNBに対してスケジューリング要求を送信し、基地局eNBはその要求に対してUL−SCHリソースを割り当てて送信許可GRANTを返す。こうして移動局UEは、割り当てられたUL−SCHリソースを用いてデータパケットを送信する。
ところが干渉レベルの増大やフェージングの発生によりRACH信号が届かなかった場合、移動局UEは所定時間が経過してもRACH応答を受信しないので、図2(B)に示すように、RACH応答を受信するまでRACH送信電力を所定ステップPdelずつ上昇させる(パワーランピング)。最初のRACH送信からRACH送信電力を順次上昇させる期間をパワーランピング期間(Power Ramping Period)、さらにRACH応答を受信して物理レイヤの同期が確立するまでの経過時間をRACHアクセス遅延という。したがって、RACH送信の衝突が生じるとRACHアクセス遅延は大きくなる。
さらに、RACHアクセス遅延に加えて、物理レイヤの同期確立後に基地局eNBからスケジュールGRANTを受信して接続が確立するまでの合計の経過時間をLTE呼設定遅延(LTE Call Setup Delay)という。LTE呼設定遅延は、システム性能の評価対象KPI(Key Performance Indicator)ともなっている。
パワーランピングによるRACH送信電力制御によって、移動局UEのRACH送信電力レベルは、隣接セルへの干渉を抑制しつつ基地局eNBでの十分なRACH受信品質を保証するように設定可能となる。たとえばパス損失が低い移動局UEは、初期RACH送信電力Pinitも低いレベルからパワーランピングを開始することができるので、パス損失の高い移動局UEよりも低い送信電力のRACH送信で同期を確立でき、隣接セルへの上り干渉を有効に回避できる。
3GPP TS36.300 V.1.0.0(2007/3/19)
しかしながら、上述したパワーランピング制御では、隣接セル間で一旦RACH干渉が生じると、次に説明するいわゆる「パーティ効果(party effect)」により、全てのセルで初期RACH送信電力が次々に上昇するという現象が発生しうる。
図3(A)は隣接セル間の干渉の様子を模式的に示す図、図3(B)はRACH干渉レベルに対するRACHアクセス遅延の変化を示すグラフ、図3(C)はRACHアクセス負荷に対するRACHアクセス遅延の変化を示すグラフである。また図4は隣接セル間でのパーティ効果を説明するために平均RACHアクセス遅延およびRACH送信電力オフセット値の変化を示すタイムチャートである。
通常、RACHアクセスの失敗は呼設定あるいはハンドオーバ手順を遅延させるので、基地局はできるだけRACHアクセス遅延を短くしようとする。RACHアクセス遅延は、上述したように初期RACH送信電力の増大により短縮可能である。ここで、図3(A)のセルAで初期RACH送信電力Pinitが増大したとする。この初期RACH送信電力の増大は隣接セルBのRACH干渉を増大する。セルBの基地局eNB2は、RACH干渉が増大すると、RACHアクセス遅延を短くするために初期RACH送信電力Pinitを増大させる。セルBでの初期RACH送信電力の増大は、それに隣接するセルAおよびCへの干渉を増大させる。セルAおよびCは、RACH干渉が増大したので更に初期RACH送信電力を増大させる、というように、原因と結果が隣接セル間で循環して初期RACH送信電力がますます増大していく「パーティ効果」と呼ばれる現象を引き起こす。したがって、一旦干渉が生じると、隣接セル間で初期RACH送信電力が次々と上昇し、これが連鎖して、結果的に全てのセルの初期RACH送信電力Pinitが最大値に設定されてしまう。
図3(B)および(C)に示すように、一般に、RACH干渉レベルが大きい程、あるいはRACHアクセスの頻度が高くなる(負荷が増大する)程、RACHアクセス遅延が大きくなるという関係がある。RACH干渉レベルは、たとえば自局セル内の移動局UEからレポートされるRACH送信失敗回数(すなわち図2(B)に示すRACH応答を受信するまでのRACH送信回数)として測定できるので、これを用いてRACHアクセス遅延を測定し、更に統計処理することで平均RACHアクセス遅延を求めることができる。またRACHアクセス頻度(RACHアクセス負荷)は、自局セル内の移動局から基地局eNB自身が受信したRACHアクセス回数として測定できるので、これを同様に統計処理することで平均RACHアクセス遅延を求めることができる。
各基地局eNBは、このようにして測定されたRACHアクセス遅延が上昇すると、図4に示すように、初期RACH送信電力を順次上昇させるようにRACH送信電力オフセットを大きくする。これが上述した「パーティ効果」を引き起こし、結果的に全てのセルの初期RACH送信電力が最大値に設定され、ネットワーク全体で上りリンク容量を劣化させる原因となる。
このような課題はLTEに限られるものではなく、周波数分割および時間分割されたリソース構成のアクセス方式(FTDMA)を用いるセル方式の無線通信システム一般で生じうる。特に、各セルを制御する基地局あるいは無線通信装置がそれぞれリソース割当制御を実行するシステムでは、ネットワーク全体でのRACH送信電力を自動的に調整する機構がない。このためにセル間干渉を調整することができず、上述したパーティ効果が生じやすくなる。
本発明の目的は、上記課題を解決しようとするものであり、セル間干渉を制御可能な上りアクセス送信電力制御方法および装置を提供することにある。
本発明の他の目的はネットワークのチューニングプロセスを自動化することができる上りアクセス送信電力制御方法および装置ならびに無線通信装置を提供することにある。
本発明による、複数のセルを有する無線通信システムの各セルを制御する無線通信装置における上りアクセス送信電力制御方法は、自局セルにおける上りアクセス遅延を検出し、前記上りアクセス遅延から求まるアクセス遅延量と目標遅延とを比較し、前記アクセス遅延量が前記目標遅延より短いときには前記上りアクセス送信電力に関わる値を低下させ、前記アクセス遅延量が前記目標遅延より長いときには、所定の上限以下で前記上りアクセス送信電力に関わる値を増加させる、ことを特徴とする。
本発明による上りアクセス送信電力制御方法は、複数のセルを有する無線通信システムの各セルを制御する無線通信装置における上りアクセス送信電力制御方法であって、自局セルにおける上りアクセス遅延を検出し、前記上りアクセス遅延から求まるアクセス遅延量と目標遅延とを比較し、隣接セルから当該隣接セルの上りアクセス送信電力を受信し、前記アクセス遅延量が前記目標遅延より短いときには前記上りアクセス送信電力に関わる値を低下させ、前記アクセス遅延量が前記目標遅延より長いときには前記上りアクセス送信電力に関わる値の現在値と前記隣接セルの上りアクセス送信電力に関わる値とを比較し、前記上りアクセス送信電力に関わる値の比較結果に基づいて前記上りアクセス送信電力に関わる値の増加ステップ幅を変化させる、ことを特徴とする。
本発明による上りアクセス送信電力制御方法は、複数のセルを有する無線通信システムの各セルを制御する無線通信装置における上りアクセス送信電力制御方法であって、自局セルにおける上りアクセス遅延を検出し、前記上りアクセス遅延から求まるアクセス遅延量と目標遅延とを比較し、前記アクセス遅延量が前記目標遅延より短いときには前記上りアクセス送信電力に関わる値の現在値と隣接セルの上りアクセス送信電力に関わる値とを比較し、前記上りアクセス送信電力に関わる値の比較結果に基づいて前記上りアクセス送信電力に関わる値の減少ステップ幅を変化させる、ことを特徴とする。
本発明による上りアクセス送信電力制御方法は、複数のセルを有する無線通信システムの各セルを制御する無線通信装置における上りアクセス送信電力制御方法であって、自局セルにおける上りアクセス遅延を検出し、前記上りアクセス遅延から求まるアクセス遅延量と目標遅延とを比較し、隣接セルから当該隣接セルの上りアクセス送信電力に関わる値を受信し、前記アクセス遅延量が前記目標遅延より短いときには前記上りアクセス送信電力を低下させ、前記アクセス遅延量が前記目標遅延より長いときには、前記隣接セルの上りアクセス送信電力に関わる値以下で前記上りアクセス送信電力に関わる値を増加させることを特徴とする。
上述したように、本発明によれば、自局セルのアクセス遅延量と目標遅延との比較結果に基づいて自局セルの上りアクセス送信電力に関わる値を制御することで、セル間干渉が目標遅延を用いて制御可能となり、無線通信システムの上りアクセス送信電力制御を自動化できる。
1.実施例の概略
以下、RACH送信電力のオフセットの増減制御について説明するが、RACH送信電力自体あるいは増減ステップ幅の増減制御も実質的には同じである。
1.1)第1実施例
図5は本発明の第1実施例による送信電力制御方法の概略を説明するための模式的なタイムチャートであり、(A)は平均RACHアクセス遅延の時間変化の一例を示すタイムチャート、(B)はその平均RACHアクセス遅延に基づいて制御された初期RACH送信オフセットの時間変化を示すタイムチャートである。
ネットワーク内の各セルを制御する無線通信装置には、予め目標RACHアクセス遅延(TargetRachDelay)、デフォルトの初期RACH電力P0、および、最大初期RACH送信電力オフセット(MaxInitRachPO)が設定されている。これらのパラメータはそれぞれのセルに応じて設定されるが、各無線通信装置を制御する制御局(ネットワークの保守管理サーバ、無線リソース制御サーバなど)によりそれぞれ設定されてもよいし、各無線通信装置の設置時に設定されてもよい。たとえば、目標RACHアクセス遅延(TargetRachDelay)はネットワーク内の各セルで共通であってもよいし、セル毎に設定されてもよい。またサイズの小さなセルではデフォルトの初期RACH電力P0および/または最大初期RACH送信電力オフセットが小さく設定されてもよい。
平均RACHアクセス遅延(AvRachDelay)は、一定の時間間隔で各無線通信装置により測定される。すでに述べたように、たとえば自局セル内の移動局からリポートされるRACH送信失敗回数(図2(B)に示すRACH応答を受信するまでのRACH送信回数)をRACH干渉レベルとして測定できるので、自局セル内の複数の移動局からレポートされるRACH送信失敗回数を統計処理することで平均RACHアクセス遅延を求めることができる。全ての移動局UEが常時RACH送信失敗回数をレポートする必要はないが、当該セルの有意義な平均RACHアクセス遅延を算出できる程度の移動局数およびレポート数であることが望ましい。このレポート情報は平均RACHアクセス遅延を算出するための情報であればよく、RACH送信失敗回数の代わりに、図2(B)に示すRACHアクセス遅延やパワーランピング期間の時間情報を用いることもできる。
また、このレポート情報は、たとえば移動局からのスケジューリング要求に含めて無線通信装置へ通知することができる。あるいは、スケジューリング要求で要求したよりも大きなリソースを割り当てられた場合あるいは送信データよりもリソースが大きい場合に、このレポート情報をパディングして無線通信装置へ送信することもできる。
移動局UEがレポート情報を生成するのではなく、無線通信装置側あるいは基地局側で生成することもできる。たとえば自局セル内の移動局からのRACH送信を基地局eNBが完全に受信した回数(RACHアクセス回数)をRACHアクセス頻度(RACHアクセス負荷)として測定できるので、これを同様に統計処理することで平均RACHアクセス遅延を求めることもできる。この方法では、移動局からのレポート無しに、無線通信装置だけで平均RACHアクセス遅延を求めることができるという利点がある。
図5(A)に示すように、各無線通信装置は、平均RACHアクセス遅延(AvRachDelay)を一定の時間間隔で測定し、測定する毎に目標RACHアクセス遅延(TargetRachDelay)と比較する。この例では、時刻T1での平均RACHアクセス遅延は目標RACHアクセス遅延より低いが、時刻T2では高くなり、時刻T3では更に高くなっている。本実施例では、この比較結果に従って、平均RACHアクセス遅延が目標RACHアクセス遅延に従うように、最大初期RACH送信電力オフセット(MaxInitRachPO)を上限として初期RACH送信電力オフセット(InitRachPO)の増減制御が実行され、初期RACH電力Pinitは、デフォルトの初期RACH電力P0に初期RACH送信電力オフセット(InitRachPO)を加えた値となる。ここで、デフォルトの初期RACH電力P0は、例えば下りのパイロット信号の受信品質に基づいて求めることなどができる。
図5(B)に示すように、時刻T1で平均RACHアクセス遅延が目標RACHアクセス遅延より低いと判定されると、無線通信装置は、自局セルの初期RACH送信電力オフセットを現在の値より所定ステップPDELだけ低下させる。初期RACH送信電力オフセットが小さくなることで、当該セルにアクセスしている移動局UEは時刻T1〜T2までの間にRACHアクセス遅延が大きくなる可能性が高くなる。これにより時刻T2で平均RACHアクセス遅延が目標RACHアクセス遅延より高いと判定されると、初期RACH送信電力オフセットを現在の値より所定ステップPDELだけ上昇させる。初期RACH送信電力オフセットを上昇させたにも拘わらず、強いセル間干渉によって時刻T3でも平均RACHアクセス遅延が目標RACHアクセス遅延より高いままであると、無線通信装置は初期RACH送信電力オフセットは更に所定ステップPDELだけ上昇させる。
時刻T3で初期RACH送信電力オフセットを上昇させてもほとんど効果がなかったとすると、時刻T4でも平均RACHアクセス遅延が依然として目標RACHアクセス遅延より高いと判定される。しかしながら、初期RACH送信電力オフセットはすでに最大初期RACH送信電力オフセットの近くまで上昇しているので、無線通信装置は、初期RACH送信電力オフセットを最大初期RACH送信電力オフセットと同レベルまで上昇させることしかできない。すなわち初期RACH電力はこれ以上高く設定されない。
時刻T5でセル間干渉が低下し、平均RACHアクセス遅延が目標RACHアクセス遅延より低くなると、無線通信装置は初期RACH送信電力オフセットを現在の値(ここでは最大初期RACH送信電力オフセット)より所定ステップPDELだけ低下させる。初期RACH送信電力オフセットが低下させることで、隣接セルへのRACH干渉も減少するので隣接セルの無線通信装置も初期RACH送信電力オフセットを低下させることができる。なお、初期RACH送信電力オフセットの減少には下限を設定してもよい。
また平均RACHアクセス遅延(AvRachDelay)と目標RACHアクセス遅延(TargetRachDelay)とが等しい場合には、当該セルが干渉防止を優先するか、接続を優先するかに依存して初期RACH送信電力オフセットの増加あるいは低下のいずれかに設定することができる。たとえば当該セルの無線通信装置が干渉防止を優先する場合には初期RACH送信電力オフセットを低下させ、接続を有する場合には増加させればよい。あるいは、平均RACHアクセス遅延(AvRachDelay)と目標RACHアクセス遅延(TargetRachDelay)とが等しい場合には、初期RACH送信電力オフセットを変化させないことも可能である。
このように初期RACH送信電力オフセットに上限を設定することで、各セルの初期RACH送信電力オフセットはそれぞれに設定された最大初期RACH送信電力オフセット以下となり、すでに述べたパーティ効果を有効に回避することができる。
上述したように、最大初期RACH送信電力オフセットはセル毎に設定可能であるが、この基準は、当該セルが干渉防止を優先するか、接続を優先するかによって決定することができる。たとえば当該セルの無線通信装置が干渉防止を優先する場合には、最大初期RACH送信電力オフセットを低く設定すればよいし、接続を有する場合には、大きい最大初期RACH送信電力オフセットを設定すればよい。
なお、平均RACHアクセス遅延の測定間隔と初期RACH送信電力オフセットの更新間隔とを必ずしも一致させる必要はない。また、初期RACH送信電力オフセット(InitRachPO)の増減ステップPDELは、増加時と低下時とで同じステップ幅である必要はなく異なったステップ幅にすることも可能である。
具体的には、初期RACH送信電力オフセットと最大初期RACH送信電力オフセットとの差に依存して増加ステップ幅と減少ステップ幅とを変化させることもできる。たとえば、時刻T1およびT2では、初期RACH送信電力オフセットと最大初期RACH送信電力オフセットとの差が大きいので増減ステップDELを共に大きくし、時刻T3では初期RACH送信電力オフセットが最大初期RACH送信電力オフセットに近いレベルになっているので増加ステップ幅を小さくし、時刻T5では初期RACH送信電力オフセットが最大初期RACH送信電力オフセットと同レベルになっているので減少ステップ幅を大きくすることも可能である。
さらに、平均RACHアクセス遅延と目標RACHアクセス遅延との差に依存して増減ステップPDELを変化させることもできる。たとえば、時刻T2での平均値と目標値との差は時刻T3での差よりも小さいので、時刻T2での増加ステップ幅を時刻T3でのソ連比べて小さくすることも可能である。いずれにしても本実施例では、初期RACH送信電力オフセットが最大初期RACH送信電力オフセットを超えることはできない。
なお、平均RACHアクセス遅延の代わりに、所定の割合のRACHアクセス遅延が含まれる値(例えば95%のRACHアクセス遅延が含まれる95%RACHアクセス遅延値)などのような他の基準を採用することもできる。
1.2)第2実施例
図6は本発明の第2実施例による送信電力制御方法の概略を説明するための模式的なタイムチャートであり、(A)は平均RACHアクセス遅延の時間変化の一例を示すタイムチャート、(B)はその平均RACHアクセス遅延に基づいて制御された初期RACH送信オフセットの時間変化を示すタイムチャートである。なお、図6(A)に示す目標RACHアクセス遅延(TargetRachDelay)および平均RACHアクセス遅延(AvRachDelay)に関しては第1実施例と同様であるから説明は省略する。
第2実施例によれば、無線通信装置が自局セルの初期RACH送信電力を設定あるいは更新しようとする場合、隣接セルの無線通信装置に対して新たな初期RACH送信電力オフセットを通知する。隣接セルの初期RACH送信電力オフセット(以下、隣接RACH送信電力オフセット(NbrRachPO)という。)の通知を受け取ると、無線通信装置は、自局セルの初期RACH送信電力オフセットを増加させる場合、それが隣接RACH送信電力オフセット(NbrRachPO)より十分低い時には増加ステップ幅を大きく設定し、隣接RACH送信電力オフセット(NbrRachPO)に近いレベルまで上昇している時あるいは超えた時には増加ステップ幅を小さく設定する。図3(B)および(C)に示すように、RACHアクセス遅延は、RACH干渉レベルやRACHアクセス負荷が小さい場合には大きな変化はないが、大きくなるに従って上昇率が増大する。したがって、平均RACHアクセス遅延が大きい場合と小さい場合とで初期RACH送信電力オフセットの増加ステップ幅を変化させることが望ましい。
このように自局セルの初期RACH送信電力オフセットが隣接RACH電力オフセット(NbrRachPO)を超えようとする場合あるいは超えた場合には、無線通信装置は、より積極性の低いRACH送信電力オフセット制御を実行し、送信電力オフセットの増加に伴って増加ステップ幅を小さくする。これにより全てのセルのRACH送信電力オフセットが急に上昇するという事態を回避することができる。以下具体的に説明する。
図6(A)および(B)に示すように、時刻T1で平均RACHアクセス遅延が目標RACHアクセス遅延より低いと判定されると、無線通信装置は、自局セルの初期RACH送信電力オフセットを現在の値より所定ステップPDELD1だけ低下させる。初期RACH送信電力オフセットが小さくなることで、当該セルにアクセスしている移動局UEは時刻T1〜T2までの間にRACHアクセス遅延が大きくなる可能性が高くなる。これにより時刻T2で平均RACHアクセス遅延が目標RACHアクセス遅延より高いと判定されたとする。この場合、無線通信装置は、自局セルの初期RACH送信電力オフセットが隣接RACH電力オフセット(NbrRachPO)より低い場合には、初期RACH送信電力オフセットを現在の値より所定ステップPDELU1だけ上昇させる。初期RACH送信電力オフセットを上昇させたにも拘わらず、強いセル間干渉などによって時刻T3でも平均RACHアクセス遅延が目標RACHアクセス遅延より高いままであり、かつ隣接RACH電力オフセットよりも低いと、無線通信装置は、初期RACH送信電力オフセットは更に所定ステップPDELU1だけ上昇させる。
時刻T3で初期RACH送信電力オフセットを上昇させてもほとんど効果がなかったとすると、時刻T4でも平均RACHアクセス遅延が依然として目標RACHアクセス遅延より高いと判定される。しかしながら、初期RACH送信電力オフセットはすでに隣接RACH送信電力オフセットの近くまで上昇しているので、無線通信装置は、初期RACH送信電力オフセットを所定ステップPDELU1より小さいステップ幅のPDELU2だけ上昇させる。本実施例によれば、この上昇によって自局セルの初期RACH送信電力オフセットが隣接RACH電力オフセットを超えることも許容される。
時刻T5でセル間干渉が低下し、平均RACHアクセス遅延が目標RACHアクセス遅延より低くなると、無線通信装置は初期RACH送信電力オフセットが隣接RACH送信電力オフセットより大きければ、現在の値から所定ステップPDELD2だけ低下させる。この時の低下ステップPDELD2は、時刻T1の時の所定ステップPDELD1よりも大きなステップ幅で有ることが望ましい。
このように自局セルの初期RACH送信電力オフセットが隣接RACH電力オフセット(NbrRachPO)を超えようとする場合には、増加ステップ幅をPDELU1からPDELU2へ縮小することで、全てのセルのRACH送信電力オフセットが同時に突然上昇するという事態を回避することができ、パーティ効果を有効に防止できる。
また、隣接RACH送信電力オフセット(NbrRachPO)を超えたような高い状態から減少させる場合には、減少ステップ幅をPDELD1からPDELD2への拡大することで、結果的に隣接セルもRACH送信電力オフセットレベルを低下させ、干渉レベルを速やかに減少させることができる。なお、初期RACH送信電力オフセットの増加および減少にはそれぞれ上限および下限を設定してもよい。
1.3)第3実施例
図7は本発明の第3実施例による送信電力制御方法の概略を説明するための模式的なタイムチャートであり、(A)は平均RACHアクセス遅延の時間変化の一例を示すタイムチャート、(B)はその平均RACHアクセス遅延に基づいて制御された初期RACH送信オフセットの時間変化を示すタイムチャートである。なお、図7(A)に示す目標RACHアクセス遅延(TargetRachDelay)および平均RACHアクセス遅延(AvRachDelay)に関しては第1実施例と同様であるから説明は省略する。
第3実施例によれば、無線通信装置が自局セルの初期RACH送信電力を設定あるいは更新しようとする場合、隣接セルの無線通信装置に対して新たな初期RACH送信電力オフセットを通知する。隣接セルの初期RACH送信電力オフセット(以下、隣接RACH送信電力オフセット(NbrRachPO)という。)の通知を受け取ると、無線通信装置は、第1実施例の最大初期RACH送信電力オフセットの代わりに隣接RACH送信電力オフセット(NbrRachPO)を用いて初期RACH送信電力オフセットの上限設定を行う。したがって、基本的動作は第1実施例と同様であり、各セルの初期RACH送信電力オフセットはそれぞれの隣接セルのRACH送信電力オフセット(NbrRachPO)以下となり、パーティ効果を有効に回避することができる。
なお、図7(B)に示すように、初期RACH送信電力オフセット(InitRachPO)の増加ステップPDELUと減少ステップPDELDとは、同じステップ幅であってもよいし、異なっていてもよい。
具体的には、初期RACH送信電力オフセットと隣接RACH送信電力オフセット(NbrRachPO)との差に依存して増加ステップPDELUと減少ステップPDELDとを変化させることもできる。たとえば、時刻T2では、初期RACH送信電力オフセットと隣接RACH送信電力オフセット(NbrRachPO)との差が大きいので増加ステップPDELUを大きくし、時刻T3では初期RACH送信電力オフセットが隣接RACH電力オフセット(NbrRachPO)に近いレベルになっているので増加ステップ幅を小さくし、時刻T5では初期RACH送信電力オフセットが隣接RACH電力オフセット(NbrRachPO)と同レベルになっているので減少ステップPDELDを大きくすることも可能である。
さらに、平均RACHアクセス遅延と目標RACHアクセス遅延との差に依存して増加ステップPDELUと減少ステップPDELDを変化させることもできる。たとえば、時刻T2での平均値と目標値との差は時刻T3での差よりも小さいので、時刻T2での増加ステップ幅を時刻T3でのそれに比べて小さくすることも可能である。いずれにしても本実施例では、初期RACH送信電力オフセットが隣接RACH電力オフセット(NbrRachPO)を超えることはできない。
1.4)変形例
図8は本発明の第2実施例の変形例による送信電力制御方法における平均RACHアクセス遅延に基づいて制御された初期RACH送信オフセットの時間変化を示すタイムチャートである。なお、目標RACHアクセス遅延(TargetRachDelay)および平均RACHアクセス遅延(AvRachDelay)に関しては第2実施例の図7(A)と同様であるから省略されている。
たとえば図3(A)に示すようにセルBに隣接するセルAおよびCが存在している場合、セルBを制御する無線通信装置は、図8に例示するように、隣接セルAおよびCからそれぞれ隣接RACH送信電力オフセットNbrRachPO#AおよびNbrRachPO#Cを受け取り、このいずれか1つを基準として選択すればよい。いずれを選択するかは、干渉防止を優先するか、接続を優先するかによって決定することができる。たとえばセルBの無線通信装置が干渉防止を優先する場合には、小さい方の隣接RACH送信電力オフセット(ここではNbrRachPO#A)を基準として選択し、接続を有する場合には、大きい方の隣接RACH送信電力オフセット(ここではNbrRachPO#C)を基準として選択すればよい。あるいは、干渉防止優先と接続優先との間の基準として複数の隣接RACH送信電力オフセットの平均値を利用することもできる。
なお、図8に示す変形例は、第3実施例における隣接RACH送信電力オフセットについても同様に適用できる。
また、複数の隣接セルが存在する場合、常時全ての隣接セルの隣接RACH送信電力オフセットNbrRachPOを参照する必要があるとは限らない。たとえば、セルBのRACHリソースがセルCのRACHリソースと異なる場合には、セルBとセルCとの間でRACH送信電力の調整をしなくてもよいからである。したがって、第2実施例および第3実施例においては、隣接セル間で互いに自局のRACHリソース情報を通知し、互いのRACHリソースが一致あるいは近い位置に存在する場合に上述したRACH送信電力制御を行うのが望ましい。
2.システム構成
図9は本発明を実装した無線通信装置を含む無線通信システムの概略的構成例を示すブロック図である。ここでは無線通信装置10−12を含む複数の無線通信装置がネットワーク13により通信可能に接続され、さらにネットワーク13を通して各無線通信装置が制御局14によって制御されるものとする。制御局14は、ネットワーク13を制御する中央局、ネットワークの保守管理を行うO&Mサーバ、あるいは無線リソースの管理を行うRRMサーバなどである。
また、無線通信装置10−12はそれぞれセルA、BおよびCの上りおよび下りリンクのリソース割当を制御し、セルA−Cは、図1(B)に示す基本的なリソース構成を有するものとする。上述した各実施例によるRACH送信電力制御は各無線通信装置により実行される。なお、ネットワーク13で接続された複数の無線通信装置は1つの基地局eNBに含まれてもよいし、各無線通信装置がそれぞれ1つの基地局eNBであってもよい。以下、無線通信装置および移動局の構成および動作を説明する。
2.1)無線通信装置
図10は本発明によるRACH送信電力制御装置を実装した無線通信装置の構成を示すブロック図である。ただし、図を煩雑にしないために、ここでは本発明によるRACH送信電力制御に関係する回路部分を図示している。
無線通信装置は、自局セル内の複数の移動局UEと無線通信する物理層デバイスとしての無線送受信部100および多重分離部101を有する。多重分離部101は上りリンクULからRACHチャネルを分離し、RACHチャネルのRACH信号はRACHデコーダ102により復号される。各移動局UEからRACH信号を完全に受信すると、RACH遅延測定部103がRACH受信回数を統計処理することで、すでに述べたように平均RACHアクセス遅延を求めることができる。ただし、移動局UEからスケジューリング要求と共にRACH送信失敗回数がレポートされる場合、RACHアクセス遅延測定部103は、後述するスケジューラ110およびUL/DL−SCH制御部111を通してRACH送信失敗回数を受け取り、それを統計処理することで平均RACHアクセス遅延を求めることも可能である。
RACH送信電力制御部104は、上述した各実施例に従って自局セルにおける初期RACH送信電力を制御する。設定値メモリ105には各実施例で使用される各種設定値が格納されている。たとえば第1実施例の場合には、設定値メモリ105に目標RACHアクセス遅延(TargetRachDelay)および最大初期RACH送信電力オフセット(MaxInitRachPO)が格納され、RACH送信電力制御部104は平均RACHアクセス遅延(AvRachDelay)と目標RACHアクセス遅延(TargetRachDelay)とを比較し、この比較結果に従って、最大初期RACH送信電力オフセット(MaxInitRachPO)を上限として初期RACH送信電力オフセット(InitRachPO)の増減制御を実行する。また第2実施例の場合には、設定値メモリ105に目標RACHアクセス遅延(TargetRachDelay)および隣接RACH送信電力オフセット(NbrRachPO)が格納され、RACH送信電力制御部104は平均RACHアクセス遅延(AvRachDelay)と目標RACHアクセス遅延(TargetRachDelay)との比較および初期RACH送信電力オフセット(InitRachPO)と隣接RACH送信電力オフセット(NbrRachPO)との比較を行い、これらの比較結果に従って初期RACH送信電力オフセット(InitRachPO)の増減制御を実行する。なお、RACH送信電力制御部104は、メイン制御部106とともに、プログラム制御プロセッサあるいはコンピュータ上でプログラムを実行することにより実現することもできる。
メイン制御部106は無線通信装置全体の動作制御を実行する。本発明との関連では、メイン制御部106は、隣接セルの無線通信装置からインターフェース107を通して隣接セルでのRACHリソースおよび隣接RACH電力オフセット(NbrRachPO)などの情報を受け取り、設定値メモリ105へ格納する。さらに、制御局からインターフェース108を通して目標RACHアクセス遅延(TargetRachDelay)および最大初期RACH送信電力オフセット(MaxInitRachPO)を受け取って設定値メモリ105に格納する。
またメイン制御部106は、RACH送信電力制御部104によって設定された初期RACH送信電力オフセットをBCH送信制御部109によって自局セルにブロードキャストし、これにより各移動局のRACH送信が可能となる。
RACH手順により移動局UEとの間で同期が確立しデータ送信用のリソース割当も完了すると、制御局からインターフェース108を通して受信した下りデータは、スケジューラ110およびUL/DL−SCH制御部111を通して当該移動局へ送信され、この移動局からの上りデータはUL/DL−SCH制御部111およびスケジューラ110を通して制御局へ送信される。
2.2)移動局
図11は図9に示す移動局の構成を示すブロック図である。移動局UEは、基地局eNBあるいは無線通信装置と無線通信する物理層デバイスとしての無線送受信部200および多重分離部201を有する。無線送受信部200および多重分離部201は、無線通信装置からブロードキャストされているRACHリソース情報および初期RACH送信電力情報を受信する。これらのRACH関連情報はBCH受信制御部202およびメイン制御部203を通してRACH制御部204へ出力される。RACH制御部204は、RACHリソース情報および初期RACH送信電力情報に従って、RACH信号をRACHエンコーダ205から多重分離部201へ出力し、多重分離部201により多重化され所定のRACHリソースでRACH送信を行う。RACH制御部204は、このRACH送信に対する応答を無線通信装置から受信することで上り同期を確立する。
UL/DL−SCH制御部206は、たとえば上りデータ発生時にスケジュール要求を生成し無線送受信部200および多重分離部201により送信する。スケジュール要求に対する応答として無線通信装置からスケジュール許可を受信すると、UL/DL−SCH制御部206は、上位レイヤから入力した送信データを多重分離部201へ出力し、割り当てられたUL−SCHリソースを用いて無線送受信部200を通して送信する。
なお、RACH制御部204は、RACH送信に対するRACH応答を受信するまでのRACH送信失敗回数あるいは経過時間(パワーランピング期間)をカウントし、そのカウント値を平均RACHアクセス遅延を算出するための情報として無線通信装置へ通知する。
3.実施例の動作
次に、図10に示す無線通信装置におけるRACH送信電力制御動作の具体例をフローチャートを参照しながら詳細に説明する。なお、以下説明する制御フロー機能は、プログラム制御プロセッサあるいはコンピュータ上でプログラムを実行することにより実現することもできる。
3.1)第1実施例の動作
図12は本発明の第1実施例によるRACH送信電力制御方法を示すフローチャートである。このフローチャートを参照しながら、図5に示す第1実施例の具体的動作をさらに詳細に説明する。本実施例では、設定値メモリ105に目標RACHアクセス遅延(TargetRachDelay)、最大初期RACH送信電力オフセット(MaxInitRachPO)および下限初期RACH送信電力オフセット(LowerLimitInitRachPO)が格納されているものとする。
無線通信装置のメイン制御部106は、RACHアクセス遅延測定部103を制御して平均RACHアクセス遅延(AvRachDelay)を一定の時間間隔で測定する(図5参照)。RACH送信電力制御部104は、測定された平均RACHアクセス遅延(AvRachDelay)と目標RACHアクセス遅延(TargetRachDelay)とを比較する(ステップS301)。平均RACHアクセス遅延(AvRachDelay)が目標RACHアクセス遅延(TargetRachDelay)以下、すなわちAvRachDelay≦TargetRachDelayであれば(ステップS301のNo)、自局セルの初期RACH送信電力オフセット(InitRachPO)を現在のレベルから所定ステップPDELDだけ減少させる(ステップS302)。ただし、下限初期RACH電力オフセット(LowerLimitInitRachPO)を下限値として設定してもよい。なお、当該無線通信装置が干渉防止よりも接続優先であれば、ステップS301において、AvRachDelay≧TargetRachDelayであるか否かを判断してもよい。
平均RACHアクセス遅延(AvRachDelay)が目標RACHアクセス遅延(TargetRachDelay)より大きい(AvRachDelay>TargetRachDelay)ならば(ステップS301のYes)、続いてRACH送信電力制御部104は、現在の初期RACH送信電力オフセット(InitRachPO)が最大初期RACH送信電力オフセット(MaxInitRachPO)より小さいか否かを判断する(ステップS303)。現在の初期RACH送信電力オフセット(InitRachPO)がすでに最大初期RACH送信電力オフセット(MaxInitRachPO)に設定されているならば(ステップS303のNo)、処理を終了する。現在の初期RACH送信電力オフセット(InitRachPO)が最大初期RACH送信電力オフセット(MaxInitRachPO)より小さいならば(ステップS303のYes)、RACH送信電力制御部104は、さらに、現在の初期RACH送信電力オフセット(InitRachPO)を所定ステップPDELUだけ増加させたならば最大初期RACH送信電力オフセット(MaxInitRachPO)を超えるか否かを判断する(ステップS304)。このステップS304は、現在の初期RACH送信電力オフセット(InitRachPO)が最大初期RACH送信電力オフセット(MaxInitRachPO)に近いレベルまで上昇しているか否かを判断する方法の一例である。
InitRachPO+PDELUがMaxInitRachPO以下であれば(ステップS304のYes)、RACH送信電力制御部104は現在の初期RACH送信電力オフセット(InitRachPO)を所定ステップPDELUだけ増加させる(ステップS305)。これを受けて、メイン制御部106はBCH送信制御部109を制御し、自局セルの新たな初期RACH送信電力オフセット(InitRachPO)をブロードキャストする。
InitRachPO+PDELUがMaxInitRachPOを超える場合には(ステップS304のNo)、RACH送信電力制御部104は現在の初期RACH送信電力オフセット(InitRachPO)を最大初期RACH送信電力オフセット(MaxInitRachPO)に設定する(ステップS306)。これを受けて、メイン制御部106はBCH送信制御部109を制御し、自局セルの新たな初期RACH送信電力オフセット(InitRachPO)をブロードキャストする。
このような第1実施例により、各セルの初期RACH送信電力オフセット(InitRachPO)を図5に例示するように制御することができ、ネットワーク全体でRACH送信電力の自動調整が可能となる。
3.2)第2実施例の動作
図13は本発明の第2実施例によるRACH送信電力制御方法を示すフローチャートである。このフローチャートを参照しながら、図6に示す第2実施例の具体的動作をさらに詳細に説明する。本実施例では、設定値メモリ105に目標RACHアクセス遅延(TargetRachDelay)、隣接RACH送信電力オフセット(NbrRachPO)、上限初期RACH送信電力オフセット(UpperLimitMaxInitRachPO)および下限初期RACH送信電力オフセット(LowerLimitInitRachPO)が格納されているものとする。なお、複数の隣接セルから隣接RACH送信電力オフセット(NbrRachPO)を通知された場合は、すでに述べたように干渉回避と接続のいずれを優先するかによって、最も大きいあるいは最も小さい隣接RACH送信電力オフセットを1つ選択すればよい。また平均値を取るとしても良い。
無線通信装置のメイン制御部106は、RACHアクセス遅延測定部103を制御して平均RACHアクセス遅延(AvRachDelay)を一定の時間間隔で測定する(図6参照)。RACH送信電力制御部104は、測定された平均RACHアクセス遅延(AvRachDelay)と目標RACHアクセス遅延(TargetRachDelay)とを比較する(ステップS401)。平均RACHアクセス遅延(AvRachDelay)が目標RACHアクセス遅延(TargetRachDelay)以下、すなわちAvRachDelay≦TargetRachDelayであれば(ステップS401のNo)、続いてRACH送信電力制御部104は、現在の初期RACH送信電力オフセット(InitRachPO)が隣接RACH送信電力オフセット(NbrRachPO)以上であるか否かを判断する(ステップS402)。
自局セルの初期RACH送信電力オフセット(InitRachPO)が隣接RACH送信電力オフセット(NbrRachPO)のレベルより小さいならば(ステップS402のNo)、RACH送信電力制御部104は現在の初期RACH送信電力オフセット(InitRachPO)を所定ステップPDELD1だけ減少させる(ステップS403)。自局セルの初期RACH送信電力オフセット(InitRachPO)が隣接RACH送信電力オフセット(NbrRachPO)のレベル以上ならば(ステップS402のYes)、RACH送信電力制御部104は現在の初期RACH送信電力オフセット(InitRachPO)を所定ステップPDELD2だけ減少させる(ステップS404)。ただし、ステップS403およびS404では下限初期RACH送信電力オフセット(LowerLimitInitRachPO)を下限値として設定してもよい。
PDELD2>PDELD1に設定することで、自局セルの初期RACH送信電力オフセット(InitRachPO)が高い値であるほど、減少幅を大きくすることができ、干渉レベルを速やかに減少させることができる。
平均RACHアクセス遅延(AvRachDelay)が目標RACHアクセス遅延(TargetRachDelay)より大きい(AvRachDelay>TargetRachDelay)ならば(ステップS401のYes)、続いてRACH送信電力制御部104は、現在の初期RACH送信電力オフセット(InitRachPO)が隣接RACH送信電力オフセット(NbrRachPO)以上であるか否かを判断する(ステップS405)。
自局セルの初期RACH送信電力オフセット(InitRachPO)が隣接RACH送信電力オフセット(NbrRachPO)のレベルより小さいならば(ステップS405のNo)、RACH送信電力制御部104は、さらに、現在の初期RACH送信電力オフセット(InitRachPO)を所定ステップPDELU1だけ増加させたならば隣接RACH送信電力オフセット(NbrRachPO)を超えるか否かを判断する(ステップS406)。このステップS406は、現在の初期RACH送信電力オフセット(InitRachPO)が隣接RACH送信電力オフセット(NbrRachPO)に近いレベルまで上昇しているか否かを判断する方法の一例である。
InitRachPO+PDELU1がNbrRachPO以下であれば(ステップS406のNo)、RACH送信電力制御部104は現在の初期RACH送信電力オフセット(InitRachPO)を所定ステップPDELU1だけ増加させる(ステップS407)。これを受けて、メイン制御部106はBCH送信制御部109を制御し、自局セルの新たな初期RACH送信電力オフセット(InitRachPO)をブロードキャストする。
自局セルの初期RACH送信電力オフセット(InitRachPO)が隣接RACH送信電力オフセット(NbrRachPO)のレベル以上である場合(ステップS405のYes)あるいはInitRachPO+PDELU1がNbrRachPOを超える場合には(ステップS406のYes)、RACH送信電力制御部104は現在の初期RACH送信電力オフセット(InitRachPO)を所定ステップPDELU2だけ増加させる(ステップS408)。ただし、ステップS408では上限初期RACH送信電力オフセット(UpperLimitMaxInitRachPO)を上限値として設定してもよい。
PDELU1>PDELU2に設定することで、自局セルの初期RACH送信電力オフセット(InitRachPO)が高い値であるほど、増加幅を小さくすることができ、隣接セルの干渉レベルが突然に上昇する事態を回避することができる。
このように初期RACH送信電力オフセットが設定されると、これを受けてメイン制御部106はBCH送信制御部109を制御し、自局セルの新たな初期RACH送信電力オフセット(InitRachPO)をブロードキャストする。
上述した第2実施例により、各セルの初期RACH送信電力オフセット(InitRachPO)を図6に例示するように制御することができ、ネットワーク全体でRACH送信電力の自動調整が可能となる。
3.3)第3実施例の動作
図14は本発明の第3実施例によるRACH送信電力制御方法を示すフローチャートである。このフローチャートを参照しながら、図7に示す第3実施例の具体的動作をさらに詳細に説明する。本実施例では、設定値メモリ105に目標RACHアクセス遅延(TargetRachDelay)、隣接RACH送信電力オフセット(NbrRachPO)、下限初期RACH送信電力オフセット(LowerLimitInitRachPO)が格納されているものとする。なお、複数の隣接セルから隣接RACH送信電力オフセット(NbrRachPO)を通知された場合は、すでに述べたように干渉回避と接続のいずれを優先するかによって、最も大きいあるいは最も小さい隣接RACH送信電力オフセットを1つ選択すればよい。
無線通信装置のメイン制御部106は、RACHアクセス遅延測定部103を制御して平均RACHアクセス遅延(AvRachDelay)を一定の時間間隔で測定する(図5参照)。RACH送信電力制御部104は、測定された平均RACHアクセス遅延(AvRachDelay)と目標RACHアクセス遅延(TargetRachDelay)とを比較する(ステップS501)。平均RACHアクセス遅延(AvRachDelay)が目標RACHアクセス遅延(TargetRachDelay)以下、すなわちAvRachDelay≦TargetRachDelayであれば(ステップS501のNo)、自局セルの初期RACH送信電力オフセット(InitRachPO)を現在のレベルから所定ステップPDELDだけ減少させる(ステップS502)。ただし、下限初期RACH電力オフセット(LowerLimitInitRachPO)を下限値として設定してもよい。なお、当該無線通信装置が干渉防止よりも接続優先であれば、ステップS501において、AvRachDelay≧TargetRachDelayであるか否かを判断してもよい。
平均RACHアクセス遅延(AvRachDelay)が目標RACHアクセス遅延(TargetRachDelay)より大きい(AvRachDelay>TargetRachDelay)ならば(ステップS501のYes)、続いてRACH送信電力制御部104は、現在の初期RACH送信電力オフセット(InitRachPO)が隣接RACH送信電力オフセット(NbrRachPO)より小さいか否かを判断する(ステップS503)。現在の初期RACH送信電力オフセット(InitRachPO)がすでに隣接RACH送信電力オフセット(NbrRachPO)に設定されているならば(ステップS503のNo)、処理を終了する。現在の初期RACH送信電力オフセット(InitRachPO)が隣接RACH送信電力オフセット(NbrRachPO)より小さいならば(ステップS503のYes)、RACH送信電力制御部104は、さらに、現在の初期RACH送信電力オフセット(InitRachPO)を所定ステップPDELUだけ増加させたならば隣接RACH電力オフセット(NbrRachPO)を超えるか否かを判断する(ステップS504)。このステップS504は、現在の初期RACH送信電力オフセット(InitRachPO)が隣接RACH送信電力オフセット(NbrRachPO)に近いレベルまで上昇しているか否かを判断する方法の一例である。
InitRachPO+PDELUがNbrRachPO以下であれば(ステップS504のYes)、RACH送信電力制御部104は現在の初期RACH送信電力オフセット(InitRachPO)を所定ステップPDELUだけ増加させる(ステップS505)。これを受けて、メイン制御部106はBCH送信制御部109を制御し、自局セルの新たな初期RACH送信電力オフセット(InitRachPO)をブロードキャストする。
InitRachPO+PDELUがNbrRachPOを超える場合には(ステップS504のNo)、RACH送信電力制御部104は現在の初期RACH送信電力オフセット(InitRachPO)を隣接RACH送信電力オフセット(NbrRachPO)に設定する(ステップS506)。これを受けて、メイン制御部106はBCH送信制御部109を制御し、自局セルの新たな初期RACH送信電力オフセット(InitRachPO)をブロードキャストする。
このような第3実施例により、各セルの初期RACH送信電力オフセット(InitRachPO)を図7に例示するように制御することができ、ネットワーク全体でRACH送信電力の自動調整が可能となる。
なお、上述の実施例2、3においては、隣接RACH送信電力オフセットと比較して平均RACHアクセス遅延の値が大きいか小さいかを基準に判断していた。これを、隣接RACH送信電力オフセットの定数倍や一定値を加算または減算した値と、平均RACHアクセス遅延の値が大きいか小さいかを基準に判断するようにすることも可能である。
4.適用例
上述した本発明の各実施例は、LTEによる移動体通信システムに適用可能である。
図15は本発明を適用した移動体通信システムの概略的ネットワーク図である。ここでは、複数の基地局eNBが値とワーク601に接続され、中央局あるいは制御局としてのゲートウェイ602を介してインターネットに代表される外部ネットワーク603に接続可能である。複数の基地局eNBに各々にはO&Mサーバ604から各種設定パラメータが設定され、上述した各実施例によるRACH送信電力制御が実行される。これによって、ネットワーク全体でRACH送信電力の自動調整が可能となり、ネットワークのチューニングプロセスを自動化することができる。
本発明はセル間干渉が生じうる無線通信システム、特に周波数分割および時間分割されたリソース構成のアクセス方式(FTDMA)を用いる移動体通信システムに適用可能である。
(A)はLTEによる移動体通信システムの一般的な構成を模式的に示す図であり、(B)は周波数分割および時間分割に基づく無線リソースを模式的に示すリソース構成図である。 (A)はRACHによる上りアクセス手順を示すシーケンス図であり、(B)はRACHによる同期が確立するまでのパワーランピングの一例を示す模式的なタイムチャートである。 (A)は隣接セル間の干渉の様子を模式的に示す図、(B)はRACH干渉レベルに対するRACHアクセス遅延の変化を示すグラフ、(C)はRACHアクセス負荷に対するRACHアクセス遅延の変化を示すグラフである。 隣接セル間でのパーティ効果を説明するために平均RACHアクセス遅延およびRACH送信電力オフセット値の変化を示すタイムチャートである。 本発明の第1実施例による送信電力制御方法の概略を説明するための模式的なタイムチャートであり、(A)は平均RACHアクセス遅延の時間変化の一例を示すタイムチャート、(B)はその平均RACHアクセス遅延に基づいて制御された初期RACH送信オフセットの時間変化を示すタイムチャートである。 本発明の第2実施例による送信電力制御方法の概略を説明するための模式的なタイムチャートであり、(A)は平均RACHアクセス遅延の時間変化の一例を示すタイムチャート、(B)はその平均RACHアクセス遅延に基づいて制御された初期RACH送信オフセットの時間変化を示すタイムチャートである。 本発明の第3実施例による送信電力制御方法の概略を説明するための模式的なタイムチャートであり、(A)は平均RACHアクセス遅延の時間変化の一例を示すタイムチャート、(B)はその平均RACHアクセス遅延に基づいて制御された初期RACH送信オフセットの時間変化を示すタイムチャートである。 本発明の第2実施例の変形例による送信電力制御方法における平均RACHアクセス遅延に基づいて制御された初期RACH送信オフセットの時間変化を示すタイムチャートである。 本発明を実装した無線通信装置を含む無線通信システムの概略的構成を示すブロック図である。 本発明によるRACH送信電力制御装置を実装した無線通信装置の構成を示すブロック図である。 図9に示す移動局の構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施例によるRACH送信電力制御方法を示すフローチャートである。 本発明の第2実施例によるRACH送信電力制御方法を示すフローチャートである。 本発明の第3実施例によるRACH送信電力制御方法を示すフローチャートである。 本発明を適用した移動体通信システムの概略的ネットワーク図である。
符号の説明
10−12 無線通信装置
13 ネットワーク
14 制御局
100 無線送受信部
101 多重分離部
102 RACHデコーダ
103 RACHアクセス遅延測定部
104 RACH送信電力制御部
105 設定値メモリ
106 メイン制御部
107、108 インターフェース
109 BCH制御部
110 UL/DL−SCH制御部
110 スケジューラ
200 無線送受信部
201 多重分離部
202 BCH受信制御部
203 メイン制御部
204 RACH制御部
205 RACHエンコーダ
206 UL/DL−SCH制御部
RACH ランダムアクセスチャネル
UL−SCH 上りリンク共有チャネル

Claims (22)

  1. 複数のセルを有する無線通信システムの各セルを制御する無線通信装置における上りアクセス送信電力制御方法であって、
    自局セルにおける上りアクセス遅延を検出し、
    前記上りアクセス遅延から求まるアクセス遅延量と目標遅延とを比較し、
    前記アクセス遅延量が前記目標遅延より短いときには前記上りアクセス送信電力に関わる値を低下させ、
    前記アクセス遅延量が前記目標遅延より長いときには、所定の上限以下で前記上りアクセス送信電力に関わる値を増加させる、
    ことを特徴とする上りアクセス送信電力制御方法。
  2. 前記アクセス遅延量が前記目標遅延に従うように、前記上りアクセス送信電力に関わる値を制御することを特徴とする請求項1に記載の上りアクセス送信電力制御方法。
  3. 前記目標遅延は前記無線通信装置ごとに設定されることを特徴とする請求項1または2に記載の上りアクセス送信電力制御方法。
  4. 前記所定の上限は前記無線通信装置ごとに設定されることを特徴とする請求項1−3のいずれか1項に記載の上りアクセス送信電力制御方法。
  5. 複数のセルを有する無線通信システムの各セルを制御する無線通信装置における上りアクセス送信電力制御方法であって、
    自局セルにおける上りアクセス遅延を検出し、
    前記上りアクセス遅延から求まるアクセス遅延量と目標遅延とを比較し、
    隣接セルから当該隣接セルの上りアクセス送信電力を受信し、
    前記アクセス遅延量が前記目標遅延より短いときには前記上りアクセス送信電力に関わる値を低下させ、
    前記アクセス遅延量が前記目標遅延より長いときには前記上りアクセス送信電力に関わる値の現在値と前記隣接セルの上りアクセス送信電力に関わる値とを比較し、
    前記上りアクセス送信電力に関わる値の比較結果に基づいて前記上りアクセス送信電力に関わる値の増加ステップ幅を変化させる、
    ことを特徴とする上りアクセス送信電力制御方法。
  6. 前記上りアクセス送信電力に関わる値の現在値が隣接セルの上りアクセス送信電力に関わる値より低いときには第1増加ステップ幅で前記上りアクセス送信電力に関わる値を増加させ、
    前記上りアクセス送信電力に関わる値の現在値が隣接セルの上りアクセス送信電力に関わる値より高いときには、前記第1増加ステップ幅よりも小さい第2増加ステップ幅で前記上りアクセス送信電力に関わる値を増加させる、
    ことを特徴とする請求項に記載の上りアクセス送信電力制御方法。
  7. 複数のセルを有する無線通信システムの各セルを制御する無線通信装置における上りアクセス送信電力制御方法であって、
    自局セルにおける上りアクセス遅延を検出し、
    前記上りアクセス遅延から求まるアクセス遅延量と目標遅延とを比較し、
    前記アクセス遅延量が前記目標遅延より短いときには前記上りアクセス送信電力に関わる値の現在値と隣接セルの上りアクセス送信電力に関わる値とを比較し、
    前記上りアクセス送信電力に関わる値の比較結果に基づいて前記上りアクセス送信電力に関わる値の減少ステップ幅を変化させる
    ことを特徴とする上りアクセス送信電力制御方法。
  8. 前記上りアクセス送信電力に関わる値の現在値が隣接セルの上りアクセス送信電力に関わる値より低いときには第1減少ステップ幅で前記上りアクセス送信電力に関わる値を減
    少させ、
    前記上りアクセス送信電力に関わる値の現在値が隣接セルの上りアクセス送信電力に関わる値より高いときには、前記第1減少ステップ幅よりも大きい第2減少ステップ幅で前記上りアクセス送信電力に関わる値を減少させる、
    ことを特徴とする請求項7に記載の上りアクセス送信電力制御方法。
  9. 複数のセルを有する無線通信システムの各セルを制御する無線通信装置における上りアクセス送信電力制御方法であって、
    自局セルにおける上りアクセス遅延を検出し、
    前記上りアクセス遅延から求まるアクセス遅延量と目標遅延とを比較し、
    隣接セルから当該隣接セルの上りアクセス送信電力に関わる値を受信し、
    前記アクセス遅延量が前記目標遅延より短いときには前記上りアクセス送信電力を低下させ、
    前記アクセス遅延量が前記目標遅延より長いときには、前記隣接セルの上りアクセス送信電力に関わる値以下で前記上りアクセス送信電力に関わる値を増加させることを特徴とする上りアクセス送信電力制御方法。
  10. 前記アクセス遅延量は、前記無線通信装置が自局セルから受信した上りアクセス制御信号の受信回数に基づいて算出されることを特徴とする請求項1−のいずれか1項に記載の上りアクセス送信電力制御方法。
  11. 前記アクセス遅延量は、前記無線通信装置の自局セルに位置する移動局が上りアクセス送信が成功するまでの上りアクセス送信回数あるいは経過時間に基づいて算出されることを特徴とする請求項1−のいずれか1項に記載の上りアクセス送信電力制御方法。
  12. 前記上りアクセス送信電力に関わる値は、上りアクセス送信電力、上りアクセス送信電力オフセット、および、増加あるいは減少のステップ幅、の少なくともいずれかであることを特徴とする請求項1−11のいずれか1項に記載の上りアクセス送信電力制御方法。
  13. 複数のセルを有する無線通信システムの各セルを制御する無線通信装置における上りアクセス送信電力制御装置であって、
    自局セルにおける上りアクセス遅延を検出する検出手段と、
    前記上りアクセス遅延から求まるアクセス遅延量と目標遅延とを比較する比較手段と、
    前記遅延比較結果に基づいて上りアクセス送信電力に関わる値を制御する制御手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、前記アクセス遅延量が前記目標遅延より短いときには前記上りアクセス送信電力に関わる値を低下させ、前記アクセス遅延量が前記目標遅延より長いときには、所定の上限以下で前記上りアクセス送信電力に関わる値を増加させることを特徴とする上りアクセス送信電力制御装置。
  14. 前記所定の上限は前記無線通信装置ごとに設定されることを特徴とする請求項13に記載の上りアクセス送信電力制御装置。
  15. 複数のセルを有する無線通信システムの各セルを制御する無線通信装置における上りアクセス送信電力制御装置であって、
    自局セルにおける上りアクセス遅延を検出する検出手段と、
    前記上りアクセス遅延から求まるアクセス遅延量と目標遅延とを比較する比較手段と、
    前記遅延比較結果に基づいて上りアクセス送信電力に関わる値を制御する制御手段と、
    を有し、
    隣接セルから当該隣接セルの上りアクセス送信電力に関わる値を受信する受信手段と、
    前記上りアクセス送信電力に関わる値の現在値と前記隣接セルの上りアクセス送信電力に関わる値とを比較する上りアクセス送信電力比較手段と、
    をさらに有し、
    前記制御手段は、前記アクセス遅延量が前記目標遅延より短いときには前記上りアクセス送信電力に関わる値を低下させ、前記アクセス遅延量が前記目標遅延より長いときには前記上りアクセス送信電力に関わる値の比較結果に基づいて前記上りアクセス送信電力に関わる値の増加ステップ幅を変化させることを特徴とする上りアクセス送信電力制御装置。
  16. 前記制御手段は、前記上りアクセス送信電力に関わる値の現在値が隣接セルの上りアクセス送信電力に関わる値より低いときには第1増加ステップ幅で前記上りアクセス送信電力に関わる値を増加させ、前記上りアクセス送信電力に関わる値の現在値が隣接セルの上りアクセス送信電力に関わる値より高いときには前記第1増加ステップ幅よりも小さい第2増加ステップ幅で前記上りアクセス送信電力に関わる値を増加させることを特徴とする請求項15に記載の上りアクセス送信電力制御装置。
  17. 複数のセルを有する無線通信システムの各セルを制御する無線通信装置における上りアクセス送信電力制御装置であって、
    自局セルにおける上りアクセス遅延を検出する検出手段と、
    前記上りアクセス遅延から求まるアクセス遅延量と目標遅延とを比較する比較手段と、
    前記遅延比較結果に基づいて上りアクセス送信電力に関わる値を制御する制御手段と、
    を有し、
    隣接セルから当該隣接セルの上りアクセス送信電力に関わる値を受信する受信手段と、
    前記上りアクセス送信電力に関わる値の現在値と前記隣接セルの上りアクセス送信電力に関わる値とを比較する上りアクセス送信電力比較手段と、
    をさらに有し、
    前記制御手段は、前記アクセス遅延量が前記目標遅延より短いときには前記上りアクセス送信電力に関わる値の比較結果に基づいて前記上りアクセス送信電力に関わる値の減少ステップ幅を変化させることを特徴とする上りアクセス送信電力制御装置。
  18. 前記制御手段は、前記上りアクセス送信電力に関わる値の現在値が隣接セルの上りアクセス送信電力に関わる値より低いときには第1減少ステップ幅で前記上りアクセス送信電力に関わる値を減少させ、前記上りアクセス送信電力に関わる値の現在値が隣接セルの上りアクセス送信電力に関わる値より高いときには、前記第1減少ステップ幅よりも大きい第2減少ステップ幅で前記上りアクセス送信電力に関わる値を減少させる、ことを特徴とする請求項217に記載の上りアクセス送信電力制御装置。
  19. 複数のセルを有する無線通信システムの各セルを制御する無線通信装置における上りアクセス送信電力制御装置であって、
    自局セルにおける上りアクセス遅延を検出する検出手段と、
    前記上りアクセス遅延から求まるアクセス遅延量と目標遅延とを比較する比較手段と、
    前記遅延比較結果に基づいて上りアクセス送信電力に関わる値を制御する制御手段と、
    を有し、
    隣接セルから当該隣接セルの上りアクセス送信電力に関わる値を受信する受信手段を更に有し、
    前記制御手段は、前記アクセス遅延量が前記目標遅延より短いときには前記上りアクセス送信電力に関わる値を低下させ、前記アクセス遅延量が前記目標遅延より長いときには、前記隣接セルの上りアクセス送信電力に関わる値以下で前記上りアクセス送信電力に関わる値を増加させることを特徴とする上りアクセス送信電力制御装置。
  20. 複数のセルを有する無線通信システムの各セルを制御する無線通信装置における上りアクセス送信電力制御装置であって、
    自局セルにおける上りアクセス遅延を検出する検出手段と、
    前記上りアクセス遅延から求まるアクセス遅延量と目標遅延とを比較する比較手段と、
    前記遅延比較結果に基づいて上りアクセス送信電力に関わる値を制御する制御手段と、
    を有し、
    前記無線通信装置が自局セルから受信した上りアクセス制御信号の受信回数に基づいて前記アクセス遅延量を測定する測定手段を更に有することを特徴とする上りアクセス送信電力制御装置。
  21. 複数のセルを有する無線通信システムの各セルを制御する無線通信装置における上りアクセス送信電力制御装置であって、
    自局セルにおける上りアクセス遅延を検出する検出手段と、
    前記上りアクセス遅延から求まるアクセス遅延量と目標遅延とを比較する比較手段と、
    前記遅延比較結果に基づいて上りアクセス送信電力に関わる値を制御する制御手段と、
    を有し、
    前記無線通信装置の自局セルに位置する移動局が上りアクセス送信が成功するまでの上りアクセス送信回数あるいは経過時間に基づいて前記アクセス遅延量を測定する測定手段を更に有することを特徴とする上りアクセス送信電力制御装置。
  22. 複数のセルを有する無線通信システムの各セルを制御する無線通信装置における上りアクセス送信電力制御装置であって、
    自局セルにおける上りアクセス遅延を検出する検出手段と、
    前記上りアクセス遅延から求まるアクセス遅延量と目標遅延とを比較する比較手段と、
    前記遅延比較結果に基づいて上りアクセス送信電力に関わる値を制御する制御手段と、
    を有し、
    前記上りアクセス送信電力に関わる値は、上りアクセス送信電力、上りアクセス送信電力オフセット、および、増加あるいは減少のステップ幅、の少なくともいずれかであることを特徴とする上りアクセス送信電力制御装置。
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