JP4945749B2 - 電源回路 - Google Patents

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本発明は電源回路に係り、特にスイッチングレギュレータの出力とシリーズレギュレータの出力とを切り換えて負荷に供給する電源回路に関する。
携帯電話機、PHS(Personal Handyphone Systems)、PDA(Personal Digital Assistant)、PC(Personal Computer)等の携帯型電子機器の電源としては、電池が用いられる。そして、電子機器の各構成要素に供給する所定電圧を作り出すために、いわゆるシリーズレギュレータが用いられる。また、シリーズレギュレータの他にスイッチングレギュレータを用いることも行われる。
例えば、特許文献1には、通信機能を有する携帯機器に搭載された電池から供給される電源電圧が低下しても携帯機器を駆動できるように、低下した電源電圧を所定の出力電圧に昇圧させる回路として、チョッパ方式の昇圧型スイッチングレギュレータが述べられている。ここでは、スイッチングレギュレータの出力電圧を基準電圧と比較し、その差に応じた誤差信号を出力するエラーアンプと、エラーアンプからの誤差信号に基づいてPWM信号のデューティ比を設定するPWM回路と、PWM信号がハイのときオンするスイッチングトランジスタと、スイッチングトランジスタのスイッチング制御に応じて流れる電流量が制御される昇圧コイルと、昇圧コイルからの電圧を保持し、出力電圧を出力するコンデンサとを含む構成が開示されている。
特開2006−54969号公報
シリーズレギュレータとスイッチングレギュレータとを比較すると、負荷が重いとき、すなわち出力電流を多くする必要のあるときには、後者のほうが変換効率がよい。したがって、携帯型電子機器においては、シリーズレギュレータとスイッチングレギュレータの双方を装備し、負荷が重いときには後者の出力を用い、軽負荷のときに前者の出力を用いるように切り換えることが行われる。
スイッチングレギュレータの出力電圧を所定の範囲にするために、エラーアンプを用いて出力電圧と基準電圧とを比較するフィードバック制御が行われる。この場合に、スイッチングレギュレータはPWM技術を用いるので、パルス幅がうまく合わないと、その動作が不安定になる。特に、スイッチングレギュレータをオフ状態からオンするときにおいては、パルス生成が過渡期にあり、出力電圧をエラーアンプにフィードバックすることでは不十分なことが生じる。そのために、シリーズレギュレータからスイッチングレギュレータに出力を切り換える際に、ノイズが生じることがある。
本発明の目的は、スイッチングレギュレータの動作を立ち上げる際のノイズを抑制することができる電源回路を提供することである。
本発明に係る電源回路は、スイッチングレギュレータの出力とシリーズレギュレータの出力とを切り換えて負荷に供給する電源回路において、スイッチングレギュレータは、一方端子に入力される基準電圧と、比較入力切換スイッチを介して他方端子に入力される電圧との間の誤差を誤差信号として生成するエラーアンプと、誤差信号に応じてデューティ比を可変したPWM信号を生成するPWM回路部と、PWM回路部と出力端子との間に設けられるコイルと、PWM回路部とコイルとの間に設けられるループ切換スイッチと、出力端子の出力電圧をエラーアンプの他方端子側に戻す第1フィードバックループと、PWM信号をDC信号に変換してエラーアンプの他方端子側に戻す第2フィードバックループと、を有し、スイッチングレギュレータを始動させるときに、ループ切換スイッチによってPWM回路部とコイルとの間の接続を切断し、比較入力切換スイッチを第2フィードバックループ側に接続し、予め定めた所定条件を満たした後に、ループ切換スイッチによってPWM回路部とコイルとの間を接続し、比較入力切換スイッチを第1フィードバックループ側に接続することを特徴とする。
また、本発明に係る電源回路において、ループ切換スイッチによるコイルへの接続を、接続切換後のコイルからの最初の出力パルス信号について半波となるタイミングで行うことが好ましい。
また、本発明に係る電源回路において、制御部は、スイッチングレギュレータの出力とシリーズレギュレータの出力との間の大小関係に応じて、半波となるタイミングについて、最初の出力パルス信号が上側又は下側から始まる半波となるタイミングを選択することが好ましい。
上記構成により、エラーアンプ−PWM回路部−コイル−出力端子というスイッチングレギュレータにおいて、出力端子の出力電圧をエラーアンプの他方端子側に戻す第1フィードバックループの他に、PWM信号をDC信号に変換してエラーアンプの他方端子側に戻す第2フィードバックループを設ける。
そして、スイッチングレギュレータを始動させるときに、PWM回路部とコイルとの間の接続を切断し、第2フィードバックループを用いる。そして予め定めた所定条件を満たすときに、PWM回路部と出力ドライバとの間を接続し、第1フィードバックループを用いる。このように、予め定めた所定条件を満たすまでの間は、PWM回路部をコイルに接続しないことにしたので、その期間の間はコイルからは何も出力されず、第1フィードバックループに切り換えた後になって初めてコイルから出力される。したがって、スイッチングレギュレータの動作を立ち上げる際のノイズを抑制することができる。
また、ループ切換スイッチによるコイルへの接続を、接続切換後のコイルからの最初の出力パルス信号について半波となるタイミングで行うこととする。安定期になったからといって、そのままPWM回路部とコイルとを接続すると、その接続タイミングによってコイル電流値の平均値が異なってくる。
例えば、PWM回路部のパルスが立ち上がるタイミングでコイルを接続すると、コイル電流は、接続時から上昇を始め、パルス幅の全時間に渡って上昇を続け、その後次のパルスが来るまで下降を続ける。したがって、パルス一周期に渡るコイル電流の平均値は、接続時と最大上昇時との間の平均値となる。PWM回路部のパルスが半波となるタイミングでコイルを接続すると、パルス幅の半分の時間分だけ上昇し、次のパルスが来るまで下降し、次のパルスが来るとパルス幅の全時間に渡って上昇する。したがって、パルス一周期に渡るコイル電流の平均値をゼロとすることができる。これにより、コイルへの接続時においてコイル電流の波高値の乱れを少なくし、さらにノイズを抑制することができる。
また、スイッチングレギュレータの出力とシリーズレギュレータの出力との間の大小関係に応じて、半波となるタイミングについて、最初の出力パルス信号が上側又は下側から始まる半波となるタイミングを選択することとするので、過渡期における両レギュレータの出力の大小によるノイズを少なくすることができる。
以下に図面を用いて本発明に係る実施の形態につき詳細に説明する。以下において、スイッチングレギュレータの構成を、エラーアンプ−PWM回路部−出力ドライバ−コイル−出力端子として説明するが、用途に応じてこれ以外の要素を付加する構成としてもよい。例えば、以下において、平滑コンデンサをシリーズレギュレータと共通化するものとして説明するが、平滑コンデンサを含めてスイッチングレギュレータの構成としてもよい。また、PWM回路部と出力ドライバとを分離した構成として説明するが、PWM回路部と出力ドライバを一体化した構成としてもよい。その場合には、ループ切換スイッチをコイルにパルスを供給する手前に設ける構成とすることができる。また、スイッチングレギュレータにおいてフィードバックループを切り換える機能を、電源回路全体の制御部に含ませて説明するが、電源回路全体の制御部と別に、スイッチングレギュレータの制御部として構成してもよい。
図1は、スイッチングレギュレータの出力とシリーズレギュレータの出力とを切り換えて負荷に供給する電源回路10の構成を示す図で、特にスイッチングレギュレータの内容を詳細に示してある。電源回路10は、シリーズレギュレータ12とスイッチングレギュレータ14と、制御部20とを含み、負荷が必要とする電流に応じ、高負荷のときはスイッチングレギュレータ14を作動させ、低負荷のときはシリーズレギュレータ12を作動させて、いずれかの出力を供給端子16から負荷へ供給する回路である。そのために、電源回路10は、シリーズレギュレータ12と、スイッチングレギュレータ14のそれぞれの出力を出力端子48で接続し、これに2つのレギュレータに共通化した平滑コンデンサ18を接続して、負荷への供給端子16とする構成を有する。
なお、シリーズレギュレータ12は、図示されていない電池電源を用いて、定電圧回路によって所望の出力電圧を生成する機能を有する回路である。シリーズレギュレータ12の内部構成は、周知のものを用いることができるので、詳細な説明を省略する。
スイッチングレギュレータ14は、エラーアンプ30と、PWMアンプ34と、出力ドライバ38と、コイル40とが直列に接続された基本構成を有する。そして、2つのフィードバックループ50,52が設けられる。第1のフィードバックループ50は、上記基本構成の作動状態でスイッチングレギュレータ14の出力電圧をエラーアンプ30に帰還するもので、第2のフィードバックループ52は、出力ドライバ38の手前で上記基本構成を遮断し、PWMアンプ34の出力をDC変換部46でDC電圧に変換しエラーアンプ30に帰還するものである。
第1フィードバックループ50と第2フィードバックループ52とは排他的に用いられる。すなわち、双方が同時に用いられることはない。そのために、エラーアンプ30の他方端子に比較切換スイッチ42が接続され、出力ドライバ38とコイル40との間にループ切換スイッチ44が設けられる。比較切換スイッチ42とループ切換スイッチ44の作動は、エラーアンプ30の出力が過渡期か安定期かに応じて制御部20によって制御される。
エラーアンプ30は、一方端子に基準電圧32が供給され、他方端子には上記のように比較切換スイッチ42が接続される。エラーアンプ30は、一方端子に入力される基準電圧と、他方端子に入力される電圧とを比較し、その間の偏差である基準電圧からの乖離を誤差信号として生成する機能を有する回路である。誤差信号は符号を有するが、例えば、他方端子に入力される電圧が基準電圧よりも低いときにプラスとすることができる。生成された誤差信号はPWMアンプ34に向けて出力される。エラーアンプ30で生成された誤差信号が、PWMアンプ34に供給されると共に、図1で信号線54で示されるように、フィードバックループの切換の判断のために制御部20に供給される。
比較切換スイッチ42は、制御部20の制御の下で、第1フィードバックループ50又は第2フィードバックループ52のいずれかをエラーアンプ30の他方端子に接続する機能を有する切換素子である。
PWMアンプ34は、一方端子に基準周波数を有する三角波信号を生成する発振回路36の出力端子が接続され、他方端子に誤差信号を出力するエラーアンプ30の出力端子が接続される。PWMアンプ34は、誤差信号の大きさに応じてデューティ比を可変したPWM信号を生成する機能を有する回路である。上記の例で、誤差信号がプラス側で大きいほどデューティ比の大きいPWM信号、すなわち、基準電圧より低い側に誤差信号が大きいほど、オン期間の長いパルス信号が生成される。
発振回路36は、上記のように、予め定められた基準周波数を有し、振幅として図示されていない電池電圧を有する三角波を生成する機能を有する回路である。例えば、基準周波数として約1MHz、振幅として約3VPPの三角波を生成し、これをPWMアンプ34の一方端子に供給する。PWMアンプ34の機能により、この三角波について誤差信号を閾電圧レベルとして、矩形パルス信号が生成される。このとき、矩形パルスのパルス幅は、閾電圧レベルで設定されるので、誤差信号が大きいほど矩形パルス信号のデューティ比が大きくなるようにする。
出力ドライバ38は、PWMアンプ34の出力である矩形パルス信号を適当に増幅し、コイル40に供給する機能を有する回路である。したがって、矩形パルス信号のデューティ比等の内容は変化せず、その意味で、PWMアンプ34と出力ドライバ38とを合わせてPWM回路部と呼ぶこともできる。
PWMアンプ34と出力ドライバ38との間に設けられるループ切換スイッチ44は、PWMアンプ34で生成されたパルス信号をコイル40側に伝達しないように、接続を遮断する機能を有する。また、その接続遮断と共に、PWMアンプで生成されたパルス信号についてDC変換部46を介してエラーアンプ30の他方端子側に戻す機能も有する。前者の機能によって出力端子48には出力信号が何も現れなくなり、第1フィードバックループ50による帰還が行われなくなる。そして後者の機能によって、PWMアンプで生成されたパルス信号は、第2フィードバックループ52を介してエラーアンプ30の他方端子側に戻される。このように、ループ切換スイッチ44は、比較切換スイッチ42と共にフィードバックループを切り換える機能を有する。
DC変換部46は、PWMアンプ34で生成されたパルス信号をDC電圧に変換する回路である。変換は、PWM信号のデューティ比が大きいほど、DC電圧が大きくなるように行われる。これにより、比較切換スイッチ42を介してエラーアンプ30の他方端子にPWM信号のデューティ比に応じたDC電圧が戻されることになる。
コイル40は、出力ドライバ38から出力されたパルス信号について、そのエネルギを蓄積し、蓄積されたエネルギを出力端子48及び平滑コンデンサ18を介して供給端子16に接続される負荷に供給する機能を有する素子である。具体的には、パルス信号がオンのときに、そのエネルギを蓄え、オフの期間に蓄えたエネルギを負荷に供給する。したがって、PWM信号のデューティ比が大きいほど、出力端子48に現れる出力電圧の値が高くなり、逆に、デューティ比が小さいほど、出力端子48に現れる出力電圧の値が低くなる。
第1フィードバックループ50は、出力端子48の出力電圧をエラーアンプ30の他方端子側に戻す帰還ループである。なお、コイル40に流れる電流は、PWM信号のパルス周期と同じ周期の鋸状波形を有するが、出力端子48に現れる出力電圧は、平滑コンデンサ18等の作用により、DC電圧である。したがって、第1フィードバックループ50によって出力端子48から比較切換スイッチ42に戻される信号は、DC電圧である。
第2フィードバックループ52は、ループ切換スイッチ44に関連して説明したように、PWMアンプ34において生成されたPWM信号のデューティ比に応じたDC電圧をエラーアンプ30の他方端子側に戻す帰還ループである。
制御部20は、電源回路10全体の動作を制御する機能を有し、特に、供給端子16に接続される負荷の内容が軽負荷か重負荷かに応じてシリーズレギュレータ12を作動させるかスイッチングレギュレータ14を作動させるかの切換を行う機能を有する。また、シリーズレギュレータ12の作動からスイッチングレギュレータ14の作動に切り換える際に、出力端子48又は供給端子16に現れ得るノイズを抑制するために、第1フィードバックループ50と第2フィードバックループ52との間でフィードバックループを切り換える機能を有する。
第1フィードバックループ50と第2フィードバックループ52との間でフィードバックループを切り換えるには、スイッチングレギュレータ14の始動の当初は第2フィードバックループ52とし、予め定めた所定条件を満たした後に、第1フィードバックループ50に切り換えるものとすることができる。ここで、予め定めた所定条件として、スイッチングレギュレータ14の始動からの一定時間の経過を用いることができる。この一定時間としては、エラーアンプ30等の作動が安定するのに十分な時間とすることができる。
また、予め定めた所定条件として、エラーアンプ30によって生成された誤差信号が所定の範囲に入ることとすることもできる。この場合に、制御部20は、フィードバックループを切り換えるために、エラーアンプ30によって生成された誤差信号を監視し、誤差信号のDCレベルが安定期にあるか過渡期にあるかを判定する判定手段を有する。誤差信号が安定期にあるか、過渡期にあるかの判定は、例えば、誤差信号のDC電圧レベルが時間的に変動するか、安定しているか等に基づいて行われる。DC電圧レベルの変動の大きさの判定は、例えば、閾値を設定することで行うことができ、閾値以下のときに安定期、閾値を超えるときに過渡期と判定することができる。
フィードバックループを切り換える機能は、次のようにして行われる。予め定めた所定条件を満たす前、すなわち一定時間の経過前、あるいは判定手段が過渡期と判断するときには、ループ切換スイッチ44によってPWMアンプ34と出力ドライバ38との間の接続を切断し、比較切換スイッチ42を第2フィードバックループ52側に接続する。これによって、エラーアンプ30は、PWMアンプ34によって生成されたPWM信号に基づいて誤差信号を生成することができ、第2フィードバックループ52の帰還によって、PWM信号のデューティ比を基準電圧32に対応する大きさに収束させることができ、誤差信号の変動が次第に少なくなり、閾値に近づいてくる。この期間の間、ループ切換スイッチ44の機能により、変動の大きい誤差信号によって生成されたPWM信号は、出力ドライバ38、コイル40に供給されない。したがって、変動の大きい誤差信号によるノイズは、出力端子48及び供給端子に現れない。
一定時間の経過後、あるいは誤差信号の変動が閾値以下となって判定手段が安定期と判断すると、ループ切換スイッチ44はPWMアンプ34と出力ドライバ38との間を接続し、比較切換スイッチ42を第1フィードバックループ50側に接続する。これによって、エラーアンプ30は、出力端子48に現れる出力電圧に基づいて誤差信号を生成することができ、以後、第1フィードバックループ52の帰還によって、出力端子48に現れる出力電圧の大きさを基準電圧32に対応する大きさに維持することができる。
制御部20はまた、判定手段によって過渡期から安定期に遷移したときに出力される切換信号に対して、フィードバックループの切換タイミング、特に、ループ切換スイッチ44の切換タイミングを調整する機能を有する。この調整機能によって、シリーズレギュレータ12の出力電圧とスイッチングレギュレータ14の出力電圧が異なるときに、その相違によって切換時に生じ得るノイズを抑制することができる。
図2は、ループ切換タイミングの調整について説明する図である。図2(a)は、調整を行わずに一般的な方法に従った切換タイミングの例を示す図で、(b)は、シリーズレギュレータ12の出力電圧レベルよりもスイッチングレギュレータ14の出力電圧レベルが高い場合の切換タイミングの例を示し、(c)は、シリーズレギュレータ12の出力電圧レベルよりもスイッチングレギュレータ14の出力電圧レベルが低い場合の切換タイミングの例を示す図である。
図2の各図は、スイッチングレギュレータ14の4つ信号の状態を横軸に時間軸とって示すもので、最上段はPWMアンプ34のパルス信号、2段目は切換信号、3段目は出力ドライバ38の出力信号、最下段はコイル40の電流信号である。ここで、切換信号とは、上記のように制御部20の判定手段が出力する信号で、過渡期から安定期になったことを示す信号である。出力ドライバ38の出力信号が、切換タイミングの調整の対象となる信号である。
図2(a)においては、切換信号とPWMアンプ34の出力信号とのANDによって、切換タイミングが決められている。したがって、切換信号がオンした後のPWM信号と同じパルス信号が出力ドライバ38の出力信号となり、これがコイル40に供給される。つまりPWMアンプ34のパルス信号が立ち上がるタイミングでコイル40が接続されるので、コイル電流は、接続時から上昇を始め、パルス幅の全時間に渡って上昇を続け、その後次のパルスが来るまで下降を続ける。したがって、パルス一周期に渡るコイル電流の平均値は、接続時と最大上昇時との間の平均値となる。なお、コイル電流の平均値を図2(a)において一点鎖線で示してある。
図2(b)は、切換信号がオンしてから、PWMアンプ34の最初のパルスの立ち上がりから立ち下りまでの間の中間の時刻で切換タイミングが決められる。すなわち、図2(a)に比較して、切換タイミングがPWM信号の半波分遅延される。これによって、PWM信号が半波となるタイミングでコイル40が接続されるので、コイル電流はパルス幅の半分の時間分だけ上昇し、次のパルスが来るまで下降し、次のパルスが来るとパルス幅の全時間に渡って上昇する。したがって、パルス一周期に渡るコイル電流の平均値をゼロとすることができる。この場合のコイル電流の平均値を図2(b)において一点鎖線で示してある。
図2(c)は、図2(b)と同様にPWM信号が半波となるタイミングでコイル40が接続されるが、最初の出力パルス信号が下側から始まる半波となるタイミングでコイル40が接続される。これに対し図2(b)は、最初の出力パルス信号が上側から始まる半波となるタイミングでコイル40が接続される。
図2(b)及び(c)に述べた切り換えタイミングとすることで、いずれもコイル電流の平均値をゼロとすることができる。これにより、コイル40への接続時においてコイル電流の波高値の乱れを少なくし、ノイズを抑制することができる。
図2(b)と(c)の使い分けは、スイッチングレギュレータの出力とシリーズレギュレータの出力との間の大小関係に応じて行われる。すなわち、シリーズレギュレータ12の出力電圧レベルよりもスイッチングレギュレータ14の出力電圧レベルが高い場合には、図2(b)のように、コイル電流が上側に上昇するタイミングで切換を行うことが好ましく、逆にシリーズレギュレータ12の出力電圧レベルよりもスイッチングレギュレータ14の出力電圧レベルが低い場合には、図2(c)のように、コイル電流が下側に下降するタイミングで切換を行うことが好ましい。
本発明に係る実施の形態における電源回路の構成を示す図である。 本発明に係る実施の形態においてループ切換タイミングの調整を説明する図である。
符号の説明
10 電源回路、12 シリーズレギュレータ、14 スイッチングレギュレータ、16 供給端子、18 平滑コンデンサ、20 制御部、30 エラーアンプ、32 基準電圧、34 PWMアンプ、36 発振回路、38 出力ドライバ、40 コイル、42 比較切換スイッチ、44 ループ切換スイッチ、46 DC変換部、48 出力端子、50,52 フィードバックループ、54 信号線。

Claims (3)

  1. スイッチングレギュレータの出力とシリーズレギュレータの出力とを切り換えて負荷に供給する電源回路において、
    スイッチングレギュレータは、
    一方端子に入力される基準電圧と、比較入力切換スイッチを介して他方端子に入力される電圧との間の誤差を誤差信号として生成するエラーアンプと、
    誤差信号に応じてデューティ比を可変したPWM信号を生成するPWM回路部と、
    PWM回路部と出力端子との間に設けられるコイルと、
    PWM回路部とコイルとの間に設けられるループ切換スイッチと、
    出力端子の出力電圧をエラーアンプの他方端子側に戻す第1フィードバックループと、
    PWM信号をDC信号に変換してエラーアンプの他方端子側に戻す第2フィードバックループと、
    を有し、
    スイッチングレギュレータを始動させるときに、ループ切換スイッチによってPWM回路部とコイルとの間の接続を切断し、比較入力切換スイッチを第2フィードバックループ側に接続し、予め定めた所定条件を満たした後に、ループ切換スイッチによってPWM回路部とコイルとの間を接続し、比較入力切換スイッチを第1フィードバックループ側に接続することを特徴とする電源回路。
  2. 請求項1に記載の電源回路において、
    ループ切換スイッチによるコイルへの接続を、接続切換後のコイルからの最初の出力パルス信号について半波となるタイミングで行うことを特徴とする電源回路。
  3. 請求項2に記載の電源回路において、
    制御部は、スイッチングレギュレータの出力とシリーズレギュレータの出力との間の大小関係に応じて、半波となるタイミングについて、最初の出力パルス信号が上側又は下側から始まる半波となるタイミングを選択することを特徴とする電源回路。
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