JP4944754B2 - 推進函体、推進工法および大断面トンネルの構築方法 - Google Patents
推進函体、推進工法および大断面トンネルの構築方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4944754B2 JP4944754B2 JP2007330265A JP2007330265A JP4944754B2 JP 4944754 B2 JP4944754 B2 JP 4944754B2 JP 2007330265 A JP2007330265 A JP 2007330265A JP 2007330265 A JP2007330265 A JP 2007330265A JP 4944754 B2 JP4944754 B2 JP 4944754B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- propulsion
- tunnel
- box
- thrust
- thrust transmission
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Lining And Supports For Tunnels (AREA)
- Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
Description
推進工法によるトンネル施工は、発進立坑Sに設置された元押しジャッキJ等により、坑口E側から付与される推力を、函体101を介して切羽Kに配置された掘削機Mや刃口等に伝達することにより掘進するのが一般的ある。
さらに、複数の曲線が点在するトンネルであっても、適宜推力伝達部を伸縮させることで対応することが可能なため、施工性に優れている。
また、曲線区間の数、角度、方向等も限定されることなく施工を行うことが可能なため、自由にトンネル線形を設計することが可能となるとともに、立坑の数も削減することが出来るため、好適である。
また、トンネル同士の接合時に発生する廃棄物についても、縦リブを省略した分、大幅に削減することが可能となり、好適である。
なお、本体部10の断面形状は矩形に限定されるものではなく、適宜設定することが可能である。
なお、本実施形態では、鋼材を組み合わせることにより矩形状の主桁11を形成するものとしたが、例えば矩形状の鋼板の内側部分を切り取ることにより構成しても良く、その形成方法は限定されるものではない。
また、本実施形態では、推進函体1として、矩形断面のものについて説明したが、例えば、図3に示す推進函体1’のように円形にする等、推進函体1の形状は矩形に限定されるものではなく、適宜設定することが可能である。
また、伸縮部22の構成は、推力伝達部20の長さを調節することが可能であれば限定されるものではなく、適宜公知の部材の中から選定して構成すればよい。
なお、本実施形態では、図4に示すように、曲線区間B1,B2を2箇所有した線形からなるトンネルTについて、本発明に係る推進函体1を利用して構築する場合について説明する。
推進函体1は、推力伝達部20が後方から伝達された元押しジャッキJの推力により前方へ押し込まれることにより、本体部10が推力伝達部20に引きずられるように前方へ移動することで、地中に配置される。
後方から作用する元押しジャッキJの推力により、推力伝達部20が前方へと押し込まれるため、本体部10は、推力伝達部20に引きずられるように前方へ移動する。
ここで、曲線区間B1,B2では、推力伝達部20の伸縮部22を伸長させることで、前後の推力受部21,21が、本体部10の前後からそれぞれ突出した状態となり、前後に配設された推進函体1,1の推力伝達部20と当接が可能な状態となっている。
直線区間Aから曲線区間B2への切り替えおよび曲線区間B2から直線区間Aへの切り替えも同様に行う。
各トンネルTは、複数の推進函体1,1,…を推進工法により地中Gに連続して配置することにより形成される。
なお、本実施形態では、6本のトンネルT,T,…を利用して大断面トンネルDを形成するものとしたが、トンネルTの本数や配置は限定されるものではなく、適宜、地山の状況、大断面トンネルDの形状、トンネルTの形状等に応じて設定すればよい。
この時、トンネルT1の推進函体1とトンネルT2の推進函体1に形成された図示しない連結部材を嵌合させた状態で、トンネルT2の推進函体1の配置を行う。この他のトンネルT2の施工方法は、トンネルT1の施工方法と同様なため、詳細な説明は省略する。
この時、トンネルT2の推進函体1とトンネルT3の推進函体1に形成された図示しない連結部材を嵌合させた状態で、トンネルT3の推進函体1の配置を行う。この他のトンネルT3の施工方法は、トンネルT1の施工方法と同様なため、詳細な説明は省略する。
なお、トンネルT1〜T6の施工順序は前記の順序に限定されるものではなく、適宜設定することが可能である。
例えば、前記実施形態では、曲線区間を有するトンネルの施工について、本発明に係る推進函体および推進工法を採用する場合について説明したが、直線のみあるいは曲線のみからなるトンネルの施工に本発明に係る推進函体および推進工法を採用してもよい。
また、曲線区間の区間長や箇所数も限定されるものではない。
また、推力伝達部は、推力を前方の切羽(掘削機や刃口)に伝達することが可能であれば、必ずしも本体部に固定されている必要はない。この場合において本体部は、推力伝達部を介して伝達された推力により押し込まれた掘削機または刃口により、地中に引き込まれることで地中に配設される。
なお、前記実施形態では、主桁と外殻により本体部を構成するものとしたが、主桁同士の間に、縦リブが配設されていてもよいことはいうまでもない。
10 本体部
11 主桁
12 外殻
20 推力伝達部
A 直線区間
B1,B2 曲線区間
T トンネル
Claims (7)
- 地中に複数連続して配置されることによりトンネルを形成する推進函体であって、
筒状の部材である本体部と、
前記本体部の内側空間に設けられ後方から付与された推力を前方へと伝達する推力伝達部と、を備え、
前記本体部が、主桁と該主桁の外面を覆う外殻とからなり、
前記推力伝達部が、前記主桁の内側に配置されていることを特徴とする、推進函体。 - 前記推力伝達部が、トンネル軸方向に伸長可能であるとともに、前記本体部の内面に沿って複数固定されていることを特徴とする、請求項1に記載の推進函体。
- 前記推力伝達部が、前記本体部に取り外し可能に固定されていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の推進函体。
- 推進函体を地中に連続して挿入することによりトンネルを構築する推進工法であって、
前記推進函体が、主桁と該主桁の外面を覆う外殻とからなる筒状の部材である本体部と前記主桁の内側に設けられた推力伝達部とを備え、
前記推進函体は、前後に隣接する他の推進函体と、互いの前記推力伝達部同士を突き合わせた状態で配設されており、
後方から作用する推力を、前記推力伝達部に付与することで前方へと伝達し、該推進函体を前方へ推進させることを特徴とする、推進工法。 - 推進函体を地中に連続して挿入することにより曲線区間を有するトンネルを構築する推進工法であって、
前記推進函体が、主桁と該主桁の外面を覆う外殻とからなる筒状の部材である本体部と、トンネル軸方向に伸長可能であるとともに前記主桁の内面に沿って設けられた複数の推力伝達部とを備え、
前記推進函体は、前後に隣接する他の推進函体と、互いの前記推力伝達部同士を突き合わせた状態で配設されており、
前記曲線区間において、外側に位置する推力伝達部を伸長させた状態で、後方から作用する推力を、該推力伝達部に付与することで前方へと伝達し、該推進函体を前方へ推進させることを特徴とする、推進工法。 - 前記推力伝達部が、前記本体部に取り外し可能に固定されており、
前記本体部は、前記推力により前方へ押し込まれた該推力伝達部により前方へ引き込まれることを特徴とする、請求項4または請求項5に記載の推進工法。 - 請求項6に記載の推進工法により複数のトンネルを並設し、該複数のトンネルを連結することにより大断面トンネルを構築する大断面トンネルの構築方法であって、先行して構築されたトンネルの推進函体の推力伝達部を、後行して構築するトンネルの推進函体に転用することを特徴とする、大断面トンネルの構築方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007330265A JP4944754B2 (ja) | 2007-12-21 | 2007-12-21 | 推進函体、推進工法および大断面トンネルの構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007330265A JP4944754B2 (ja) | 2007-12-21 | 2007-12-21 | 推進函体、推進工法および大断面トンネルの構築方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009150167A JP2009150167A (ja) | 2009-07-09 |
JP4944754B2 true JP4944754B2 (ja) | 2012-06-06 |
Family
ID=40919584
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007330265A Active JP4944754B2 (ja) | 2007-12-21 | 2007-12-21 | 推進函体、推進工法および大断面トンネルの構築方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4944754B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5339457B2 (ja) * | 2010-01-21 | 2013-11-13 | 株式会社アルファシビルエンジニアリング | 断面矩形状の推進工法用コンクリート函体 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4047478B2 (ja) * | 1999-02-25 | 2008-02-13 | 株式会社イセキ開発工機 | 推力伝達装置 |
JP2002276287A (ja) * | 2001-03-16 | 2002-09-25 | Okumura Engineering Corp | 曲線造形装置 |
JP3867924B2 (ja) * | 2004-11-15 | 2007-01-17 | 鹿島建設株式会社 | 分岐式推進型掘進機 |
JP4564908B2 (ja) * | 2005-09-08 | 2010-10-20 | 大成建設株式会社 | 推進函体およびトンネルの構築方法 |
-
2007
- 2007-12-21 JP JP2007330265A patent/JP4944754B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009150167A (ja) | 2009-07-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6289045B2 (ja) | シールドトンネルの構築方法 | |
JP2006322222A (ja) | 大断面トンネルの構築方法 | |
JP5781574B2 (ja) | オープンシールド機の発進反力装置 | |
JP4647544B2 (ja) | アンダーパスの施工方法およびアンダーパス | |
JP5597800B2 (ja) | 地下構造物の構築方法 | |
JP2008223397A (ja) | 地下構造物の施工法 | |
JP4944754B2 (ja) | 推進函体、推進工法および大断面トンネルの構築方法 | |
JP7177233B2 (ja) | コンクリート函体もしくはオープンシールド機の発進反力構造および方法 | |
JP2007077587A (ja) | 地下構造物の構築方法 | |
JP5498295B2 (ja) | 地下構造物の施工方法 | |
JP2009287172A (ja) | 逆打ち工法による免震建物の構築方法 | |
KR101507598B1 (ko) | 유압추진식 굴착장치 | |
JP3382183B2 (ja) | 地下構造物の構築方法およびそれに使用するルーフ用筒体 | |
JP4188268B2 (ja) | トンネルの推進工法 | |
JP4259724B2 (ja) | 枝管分岐用トンネル覆工壁構造 | |
JP2007247327A (ja) | 地下構造物構築用の置換部材および地下構造物並びにその構築工法 | |
JP5136344B2 (ja) | 矩形トンネルおよび矩形トンネルの構築工法 | |
JP3887383B2 (ja) | 地下構造物の施工法 | |
KR100800029B1 (ko) | 지하구조물 시공방법 | |
JP6715164B2 (ja) | パイプルーフの施工方法 | |
JP2010150809A (ja) | 函体の推力伝達部材、及びこれを用いた地下構造物の構築方法 | |
JP2007056544A (ja) | 推進函体、トンネルの構築方法および大断面トンネルの構築方法 | |
JP2018150780A (ja) | 地下構造物の施工法 | |
JP2018040146A (ja) | トンネル補強構造およびトンネル補強構造の構築方法 | |
JP5342571B2 (ja) | 地下道の構築方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100315 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110812 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111115 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120112 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120221 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120302 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4944754 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20180309 Year of fee payment: 6 |