JP4939588B2 - クラウド・コンピューティングにおいて、コンピューティング・サービスを法的監査要件が満たされるように個々のジョブに分割し、個々のジョブの分散実行計画をユーザに提示するための方法、コンピュータ・プログラム及び装置 - Google Patents
クラウド・コンピューティングにおいて、コンピューティング・サービスを法的監査要件が満たされるように個々のジョブに分割し、個々のジョブの分散実行計画をユーザに提示するための方法、コンピュータ・プログラム及び装置 Download PDFInfo
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Description
クラウド・コンピューティングの環境下では、多種多様なサービサー(サービス・プロバイダとも呼ばれる)が、様々な種類のサービスを様々な条件の下で提供する。
SLAは、広義には契約の一形態であり、サービサーがサービス利用者にサービスの品質を保証するための契約であるが、サービサーが遵守すべき各種要件を記述したデータ・ファイルの意味で用いられる場合もある。
クラウド・コンピューティングにおいて、典型的には、サービス利用者が、サービサーが提供するSLAを検討し、当該サービサーとの契約に入る。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091005-00000002-zdn_tt-sci
現在のところSLAは各サービサーにより提供されているが、その記述内容、記述様式の標準化の試みも進められている。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NCC/NEWS/20001017/3/
例えば、政府機関が、国民の個人情報を処理するためのサービスを第1次サービサーに依頼した後、そのサービスが、グローバルなコンピュータ・ネットワーク上のどの領域で分散処理されるべきかについて定めるSLAは存在しない。
その結果、当該政府機関は、個人情報が、どの国のどのような環境下で動作するコンピュータ・リソースによって処理されているかを預かり知ることができないという事態も生じ得、機密保持の点で好ましくない。
更に、具体的には、標準的なSLAが、サービスやサービスを構成する個々のジョブの種別毎、データの種別毎に、それらサービスやジョブを処理するコンピュータ・リソースが遵守すべき項目を反映していることが望ましい。
そのような標準が、法管轄域(Jurisdiction)毎に設けられても良いであろう。
例えば、一つの法管轄域内のサービサーが、当該法管轄域内の主管官庁が提唱するSLAに従って、サービスを構成することで、信頼性、安全性の高いサービスを提供することが可能になろう。
サービサーが、別の下請サービサーにジョブの処理を依頼する場合にも、当該主管官庁の定めるSLAに従った依頼をなすことで、サービスの信頼性、安全性に万全を期すこともできよう。
このような、信頼性、安全性に優れたクラウド・コンピューティング環境を実現するために、本発明は、典型的にはクラウド・コンピューティング環境下で、サービスの分散処理プランを作成するための、コンピュータ・プログラムを提供する。
即ち、コンピュータ・ネットワークであって、(1)第1のコンピュータ、(2)第2のコンピュータ、(3)他の複数のコンピュータ及び(4)ジョブ・カテゴリ・データベースであって、(4−1)いずれかの当該コンピュータ、により実行されるジョブ、のカテゴリ、(4−2)当該ジョブが当該いずれかのコンピュータにより実行される際に付加的に実行され得る動作の識別子リスト、及び(4−3)当該ジョブを実行するコンピュータの、当該コンピュータ・ネットワーク内での位置を表すリージョン・コード、の組を含む、(4)当該ジョブ・カテゴリ・データベースと、が接続された前記コンピュータ・ネットワークにおいて用いられ得る。
(iv-1) 当該受信したリージョン・コードと、当該関連付けられたジョブのカテゴリをキーに、当該ジョブ・カテゴリ・データベースを検索し、当該ジョブに対応する、当該動作の識別子リストを取得し、(iv-2) 当該動作の識別子リストを、当該他の複数のコンピュータのうちの少なくとも一つのコンピュータに送信し、
(iv-3) 当該識別子リストを受信した当該他のコンピュータから、当該識別子リストに対応する動作を、当該他のコンピュータが実行可能である旨の応答を得た場合には、当該ジョブ、当該他のコンピュータの識別子、及び当該識別子リストの組を、当該第1のコンピュータに送信する手段、として動作させる。
その動作は、第1のコンピュータのユーザと、第2のコンピュータのユーザとの間のサービスレベル・アグリーメント(SLA)に従うものであっても良い。
本発明のその他の特徴は、以下の発明を実施するための最良の形態の記載により明らかにされる。
まず始めに、本明細書及び請求の範囲を通じて使用される用語の説明を行う。
(1)ユニット: ネットワークに接続され得るあらゆるデバイスを含む。例えば、サーバ・コンピュータ、ポータブル・コンピュータ、ディスプレイ、記憶装置、ファクシミリや複写機等の事務機、プリンタ等を含む。また、ユニットは、コンピュータ・ソフトウェアによって実現された仮想的なユニットであっても良い。上記した典型例に拘わらず、ユニットは必ずしも1つの筐体内に収められるものではなく、上記各ユニットの機能を果たす限り、ユニット内の諸機能は物理的に分散して配置されていても良い。更にユニットはコンピュータ・メモリ上に存在する、プログラムコード或いはその群を指す場合もあり得る。
(2)サービス: あるユニットが別のユニットからの要求に応答して動作した結果得られる有形無形の成果であり、典型的にはコンピュータによる演算処理及びサービス要求元への演算処理結果の返信であるが、それには限られない。
(4)サービサー・ユニット:サービスを提供するユニットをいい、典型的には複数の情報処理用リソース、例えば、ソフトウェア、ハードウェア、サービス・アプリケーションソフトウェアを含んでいる。リクエスター・ユニットから最初にサービス提供のリクエストを受信するサービサー・ユニットを元請サービサー・ユニット、元請サービサー・ユニットから更に、サービス提供のリクエストを受けるサービサー・ユニットを、下請サービサー・ユニットと呼ぶ場合がある。下請サービサー・ユニットは複数存在することもあるし、下請サービサー・ユニットが連鎖する場合もある。
(5)ジョブ: サービスは、複数のジョブに分割されて、複数のサービサー・ユニットにより実行され得る。分割の粒度はサービサー・ユニットが適宜変更し得るが、上記情報処理用リソース毎に1つのジョブがアサインされるように分割することも可能である。尚、分割の粒度の極限として、サービスに1個のジョブが対応付けられる場合も含み得る。その場合には、「サービスがジョブに分割される」とは、サービスは1個のジョブにより実行されることを意味する。
本発明によれば、ジョブのカテゴリに応じ、ジョブの実行以外の付加的な動作(後述)が、各元請サービサー・ユニット、下請サービサー・ユニットに対して要求される(詳細後述)。
必要に応じ、サブ・カテゴリを設けても良い。
(7)データのカテゴリ:ジョブが処理するデータもその内容により分類され得る。例えば、サービサー・ユニット間で共有されるデータ、公開可能なデータ、個人データ、軍事機密データ、契約データ、国家機密データ、最新技術情報、公開対象が制限されているデータ等であり、カテゴリに応じて、データの処理以外の付加的な動作(後述)が、各元請サービサー・ユニット、下請サービサー・ユニットに対して要求される(詳細後述)。
データ・カテゴリにも必要に応じ、サブ・カテゴリを設けても良い。
尚、本明細書では、ジョブにデータが含まれている場合も含み、そのような場合には、ジョブのカテゴリの下位概念にデータのカテゴリが位置付けられる。即ち、ジョブのカテゴリと呼ぶ場合には、データのカテゴリも含まれ得る。
ここで、位置とは、コンピュータ・ネットワーク内の論理的位置、物理的位置、地理的地域、国、法管轄領域(Jurisdiction)等、どのようなものでも良い。
後述する通り、本発明によれば、リージョン・コードに応じて、ジョブを実行する際に、各サービサー・ユニットにより遵守されるべき項目が異なるように、クラウド・コンピューティング環境を構成可能である。
例えば、リージョン・コードで指定される法管轄領域によって、セキュリティ、個人情報保護等のポリシーが異なり、主管官庁の要求を満たすために、サービサー・ユニットは、次の動作を要する場合がある。
・サービサー・ユニットがサービスを実行する際に、ユニット内の動作パラメータを収集し、1年間保管する。動作パラメータとして、例えば、リクエスター・ユニットの識別子、サービサー・ユニットの識別子、サービス開始時刻、サービス終了時刻、サービスから派生した各ジョブが下請サービサー・ユニットで分散実行された地域、ジョブ実行の開始時刻、ジョブ実行の終了時刻、ジョブを実行した下請サービサー・ユニットの識別子等が挙げられる。
・ サービスは、リクエスター・ユニットが配置されている国内で実行される。
・ サービサー・ユニット間の通信は暗号化の上実施される。
・ 暗号化強度は128ビット以上である。
・ サービスを実行するサービサー・ユニットは、それぞれ所定サーバにより認証済みである。
・ サービス実行完了後にサービサー・ユニットはそのサービスに関連するデータを消去する。
・指定された地域に配置されているサービサー・ユニットによる当該サービスの処理が回避される。
・サービスは複数のジョブに分割され、各ジョブは複数の地域に配置された別個のサービサー・ユニットにより実行される。
・指定された要件を満たすサービサー・ユニットを用いてサービスが実行される。当該要件には、可用性、データ・バックアップの頻度を含めることができる。
サービスが商取引に関するものである場合には、次のような動作が要求され得る。
・各取引毎に、取引明細を保管し、所定のサーバに送信する。
・取引明細には、売買者識別コード、売上高、税額、支払方法、取引日時、納期、送料を含めること。
尚、本明細書では、監査要件のうち、サービサー・ユニットの特定の動作を要求するための要件を特に、実行要件と呼ぶ場合がある(図6)。
実行要件には、例えば、サービスの実行地域、サービス実行に伴う、サービサー・ユニット間のデータ通信の暗号強度、ウィルス及びSPAM対策の内容とレベル設定、データ保管時のリトライ回数、リトライ間隔、商取引結果の送信先、受信電子メールの保存期間、文書に付す電子透かし並びに固有ID付与の要否、等の指定が含まれる。
上記監査要件の各項目に識別子を割り振り、元請サービサー・ユニットが識別子を下請サービサー・ユニットに送信し、該当項目に指定された動作の可否を問い合わせることが可能である。
更に、下請サービサー・ユニットは、当該識別子に対応した動作を実行することも可能である。
本明細書では、読者の理解の便宜のため、これらの情報を略号やフラグではなく、記述的に記載する。
(11) サービス実行命令、サービス実行見積もり命令:リクエスター・ユニット200から、元請サービサー・ユニット300に送信される命令である。便宜上、これらの名称を用いるが、要するに、特許請求の範囲に記載の動作を元請サービサー・ユニットにさせるための契機になる命令であれば、その名称や目的は問わず、サービス実行命令若しくはサービス実行見積もり命令に含まれる。
<クラウド・コンピューティング・ネットワーク10>
図1は、本発明によるクラウド・コンピューティング・ネットワーク10の構成概念図である。
公衆・プライベートを問わない通信ネットワーク150には、リクエスター・ユニット200、リージョン・コード管理ユニット300、元請サービサー・ユニット700、サービサー・ユニットの静的情報記憶ユニット1200及び複数の下請サービサー・ユニット1500及びが接続されている。
各ユニットの機能詳細は後述する。
図2は、本発明の、リクエスター・ユニット200、リージョン・コード管理ユニット300、元請サービサー・ユニット700、サービサーの静的情報記憶ユニット1200及び複数の下請サービサー・ユニット1500を実現するためのハードウェア構成図である。
尚、下記の各構成要素は例示であり、全ての構成要素が本発明の必須構成要素となるわけではない。
また、各ユニットにはそれぞれの機能に応じて、適宜構成要素の一部が省略、追加され得る。
各ユニットは、CPU102、メモリ104、記憶装置106、入出力制御装置110、ユーザ・インターフェース114及びこれらを連結するバス108、並びに通信ポート112から構成される。
各ユニット上で動作するコンピュータ・プログラムのコードは、記憶装置106に格納されていても良いし、外部装置から通信ポート112、入出力制御装置110を経由してメモリ104内に導入されても良い。
当該コンピュータ・プログラムのコードは、メモリ104にロードされることにより、CPU102により実行されても良いし、記憶装置106に格納されたまま、CPU102により実行されても良い。
何れの場合にもメモリ104は一時記憶メモリとしても用いられ得る。
ユーザ・インターフェース114は、各ユニットの動作状態の表示、動作モードの入力などに用いられる。
また、各ユニットは、以下で述べる機能ブロック単位に物理的に分離され、それぞれの機能ブロック毎に、図2に示されるのと同様のハードウェアが用意され、それぞれの機能ブロックが、それぞれの通信ポート112を介して協働するようにも構成できる。
各ユニット内で動作するオペレーティング・システムは必須ではないが、Windows XP(R)、AIX(R)、Linux(R)など、標準でグラフィック・ユーザーインターフェース・マルチウインドウ環境をサポートするもの或いは、μiTRONのような他のオペレーティング・システムでも良い。
本発明は特定のオペレーティング・システム環境には限定されない。
<リクエスター・ユニット200>
リクエスター・ユニット200は、典型的には、サービスを元請サービサー・ユニット700に依頼するユーザが使用するコンピュータである。
ユーザは、ユーザ・インターフェース114を介して、所望のサービス識別子を入力し、元請サービサー・ユニット700に対して、サービス実行命令或いはサービス実行計画見積もり命令を送信する。
サービス実行命令若しくはサービス実行見積もり命令には、リージョン・コードが付されていることが好ましい。そのことにより、サービスが、所望する地域、或いは法管轄領域内で安全に実行されることが担保され得る。
サービサー・ユニット700は、リクエスター・ユニット200に対し、サービス実行の結果或いはサービス実行計画の見積もりを返信し、それらはユーザ・インターフェース114に表示される。
図3は、リージョン・コード管理ユニット300の機能ブロック構成図である。
図3その他に示される機能ブロックは、図2に例示されるハードウェアにより実現されるが、それぞれ論理的機能ブロックであって、各々一つのまとまりを持ったハードウェアやソフトウェアによって実現されることを必ずしも意味するのではない。
個々の機能ブロックは、別個の独立したハードウェア若しくはハードウェアの協働、或いは共通のハードウェア若しくはソフトウェアにより具現化可能である。
制御部302は、元請サービサー・ユニット700からの要求に応じて、上記データベースの検索を実行し、検索結果を元請サービサー・ユニット700に返信する。
ジョブ・カテゴリ及びデータ・カテゴリ・データベース304は、元請及び下請サービサー・ユニット700、1500によって実行され得るジョブ、及びジョブにより処理されるデータのカテゴリを記憶する。
これらカテゴリは、好ましくは国際的或いは特定地域内の標準化活動により定められているものである。
図4は、ジョブ・カテゴリ・データベースの構成概念図である。
例えば、サーバの時間貸しジョブに対して、ジョブ・カテゴリIT_RESOURSEが対応付けられている。更に、サーバのどの部分が時間貸しされるかに応じて、ジョブ・サブカテゴリを対応付けても良い。ハードウェアの時間貸しジョブの場合にはジョブ・サブカテゴリHW、特定のソフトウェアの時間貸しジョブの場合には、ジョブ・サブカテゴリSWが対応付けられる。
例えば、ジョブが取り扱うデータが、他者に公開される情報の場合には、データ・カテゴリPUBLICが対応付けられる。更に、公開が無償で行われる場合には、データ・サブカテゴリSHARE_FREEが対応付けられる。
元請サービサー・ユニット700は、図4、図5に示されたデータ・ベースの記述(Description)406、506に基づいて、自己が提供するサービスを複数のジョブに分割し、カテゴリ402、404、502、504を対応付ける(後述)。
尚、ジョブ・カテゴリ及びデータ・カテゴリ・データベース304或いはその写しは、適宜その他のユニット内に記憶することも可能である。
例えば、個々のサービサー・ユニットが写しを記憶し、定期的にリージョン・コード管理ユニット300に問い合わせて当該写しを更新するようにしても良い。
監査要件・実行要件データベース306は、元請及び下請サービサー・ユニット700、1500によって実行され得るジョブ、及びジョブにより処理されるデータのカテゴリ、リージョン・コード、監査要件(実行要件を含む)間の対応を記憶する。
図6は、監査要件・実行要件データベース306の構成概念図である。
この例では、リージョン・コード602がJAPANの場合に、(データ・カテゴリ604、データ・サブカテゴリ606、ジョブ・カテゴリ608、ジョブ・カテゴリ610)のそれぞれのセットに対して、対応付けられる監査要件612、614が記憶されている。
例えば、最上欄について、日本法の適用範囲内(リージョン・コードJAPAN)、で実行されるジョブ、そのジョブにより処理されるデータの全て(ALL識別子)について、各元請及び下請サービサー・ユニット700、1100は、監査要件1、実行要件2を満たす監査を実施し、動作を実行しなければならない。監査要件、実行要件の例は、上記A項で述べた通りである。
別の例では、日本法の適用範囲内で実行されるジョブのカテゴリがDATAであり、ジョブのサブカテゴリがDOCUMENTであって、そのジョブが取り扱うデータのカテゴリがPRIVATE、データのサブカテゴリがPERSONALの場合には、各元請及び下請サービサー・ユニット700、1100は、監査要件6、実行要件6を満たす、監査を実施し、動作を実行しなければならない。
即ち、監査要件・実行要件データベース306によって、各国法令若しくは各国官庁などが、サービサーによるサービス実行に際して、サービサーにより遵守されるべき項目を、データやジョブのカテゴリに応じて定義することが可能になる。例えば、セキュリティレベルの高いデータの処理に対しては、より厳しい監査要件を課すこともできる。それに対して、公開可能なデータの処理に対してはより緩和された監査要件を課し、サービス実行の効率化を優先させることも可能である。
図7は、元請サービサー・ユニット700の機能ブロック構成図である。
元請サービサー・ユニット700は、入出力制御部702、サービス分割部704、サービス分割情報記憶部706、監査要件・実行要件決定部708、下請サービサー・ユニット割り当て部710、サービサー・ユニット候補提示部712を含む。
入出力制御部702は、リクエスター・ユニット200からのサービス実行命令若しくはサービス実行見積もり命令を受信し、サービス・分割部704に送信する。
また、入出力制御部702は、サービス分割部704から、サービス実行結果或いはサービス実行見積もりを受信し、リクエスター・ユニット200に送信する。
サービス分割部704は、リクエスター・ユニット200により指定されたサービスを、個々のジョブに分割する。
A項に記載した通り、1つのサービスは典型的には複数のジョブに分割されて、個々のジョブが分散実行され得るように構成されているが、1つのサービスに1つのジョブが対応付けられていても良い。
個々のジョブが処理するデータも、ジョブの分散実行に伴い、分散配置されても良い。
個々のジョブ及びデータには、サービス設計時(例えばプログラムコード作成時)に予めジョブ・カテゴリ402、ジョブ・サブカテゴリ404(図4)、データ・カテゴリ502、データ・サブカテゴリ504が割り当てられていても良い。
或いは、元請サービサー・ユニット700のユーザが、ユーザ・インターフェース114を介して、ジョブ・カテゴリ及びデータ・カテゴリ・データベース304を参照しながら、各ジョブに対するカテゴリをサービス分割部704に入力しても良い。サービス分割部704は、ユーザ入力に従って、サービスを個々のジョブ若しくはデータに分割し、それぞれにカテゴリ或いはサブ・カテゴリを対応付ける。
尚、サービス分割部704は、例えばユーザの入力に応じて、各ジョブやデータが、サービサー・ユニット内で必要とするリソース量などの、ジョブ・データ要件814を、サービス分割情報記憶部706に記憶させても良い。
また、下請サービサー・ユニット割り当て部710が検索すべき下請サービサー・ユニットの候補816を、サービサー・ユニット候補提示部712に問い合わせて、サービス分割情報記憶部706に記憶させても良い。下請サービサー・ユニットの候補816は複数であっても良い。
サービス分割部704は、入出力制御部702を介して、下請サービサー・ユニットの静的情報記憶ユニット1200にアクセスし、下請サービサー・ユニット1500が提供するサービスの詳細情報、例えば、サービサー名称1102、認証官庁1104、サービス識別子1106、サービスの属性1108、サービス提供のスケジュールやサービス提供量1010、サービスのコスト1012、サービスのSLA1014等を取得する(図10)。
更に、サービス分割部704は、入出力制御部702を介して、各下請サービサー・ユニット1500にアクセスし、個々のサービサー・ユニット1500に関する、動的な情報を取得することもできる(後述)。
各サービサー・ユニット1500から収集された情報は、記憶装置106内のサービサー・ユニット情報テーブル(図10)に格納される。
図10の各項目は例示であり、サービサー・ユニット1500から収集される動的及び静的情報はこれらに限られるものではない。
そして、サービス分割部704は、下請サービサー・ユニット割り当て部710からの返信と、各サービサー・ユニットが提供するサービスに関する情報(図10)を適宜選択し、下請サービサー・ユニット候補情報(図11)を生成する。
図11は、下請サービサー・ユニット候補情報の構成概念図である。
下請サービサー・ユニット候補情報には、サービス識別子1102、サービス名称1104、ジョブ識別子1106、ジョブ名称1108、下請サービサー・ユニット識別子1110、下請サービサー・ユニットが遵守する監査要件1112、下請サービサー・ユニットがジョブ実行サービスに対して要求するコスト1114、ジョブ実行サービスのスケジュール1116、リファレンス・ジョブに応答した監査ログ(後述)1118が含まれ得る。
下請サービサー・ユニット候補情報は、サービス・分割部704により、リクエスター・ユニットに送信される。
リクエスターはこの情報に基づいて、サービスが、個々のジョブに分割され、それぞれのジョブがそれぞれの監査要件の下で実行されることを認識できる。加えて、ジョブ実行のコストや、スケジュールも把握可能である。
図8は、サービス分割情報の構成概念図である。
リクエスター・ユニット200により指定された、サービスは、サービス分割部704により個々のジョブ若しくはデータに分割され、それぞれのジョブ若しくはデータに、カテゴリが対応付けられる。
必要に応じ、その他の情報が、各ジョブ若しくはデータに対応付けられても良い旨は既に述べた。
この中の、ジョブ・カテゴリ810、ジョブ・サブカテゴリ812、また必要に応じてデータ・カテゴリ、データ・サブカテゴリ(不図示)は、監査要件・実行要件決定部708が、各ジョブ若しくはデータに、監査要件若しくは実行要件を対応付ける際に、参照される。
監査要件・実行要件決定部706は、サービス分割部704からのリクエストに応答し、個々のジョブ若しくはデータに対して、カテゴリを対応付ける。
監査要件・実行要件決定部706は、入出力制御部702を介して、監査要件・実行要件データベース306にアクセスし、サービス分割情報706内の、ジョブ・カテゴリ810、ジョブ・サブカテゴリ812、データ・カテゴリ、データ・サブカテゴリ(不図示)及び、リクエスター・ユニット200から送信された、リージョン・コード602をキーに、監査要件602、実行要件614を検索する。
検索された、監査要件602若しくは実行要件614は、それぞれのジョブ若しくはデータに対応付けられて、記憶装置106内に記憶される(図9)。
各ジョブ901に対して、監査要件(実行要件も含み得る)が対応付けられている。
各ジョブについて、(ジョブ・カテゴリ、ジョブ・サブカテゴリ、データ・カテゴリ、データ・サブカテゴリ)のセットと、監査要件・実行要件データベース306内のテーブル(図6)がマッチングされるので、各ジョブに複数の監査要件が対応付けられることもある。
下請サービサー・ユニット割り当て部710は、サービス分割部704からの要求に応答し、各ジョブを実行可能な下請サービサー・ユニット1500を、クラウド・コンピューティング・ネットワーク10内で検索する。
下請サービサー・ユニット割り当て部710は、入出力制御部702を介して、サービス分割情報(図8)にアクセスし、サービサー・ユニット候補816に列挙された、それぞれの候補ユニットに、各々のジョブ816が、実行可能か否かを問い合わせる。
各候補ユニットによるジョブの実行可否は、ジョブに対応する監査要件910(図9)の実行可否により決せられる。
各候補ユニットによるジョブの実行可否は、上記基準に加えて、ジョブ及びデータ要件814(例えばジョブが必要とするリソースの可用性)に基づいて決められても良い。即ち、各下請けサービサー・ユニット1500の動的情報、静的情報(後述)を判断基準に加えても良い。
下請サービサー・ユニット割り当て部710は、各ジョブについて、そのジョブを処理可能な下請サービサー・ユニット1500の識別子を、サービス分割部704に通知する。
サービサー・ユニット候補提示部712は、サービス分割部704からの問い合わせに応じて、クラウド・コンピューティング・ネットワーク10内で利用可能な下請サービサー・ユニット1500の候補を、サービス分割部740に通知する。候補選定の基準はどのようなものでも良い。例えば、所定の認証基準を満たす下請サービサー・ユニット1500のリストをサービス分割部740に通知することでも足りる。
図12は、サービサー・ユニットの静的情報記憶ユニット1200の機能ブロック構成図である。
当該ユニットは、入出力制御部1202及びサービサー・ユニットの静的情報データベース1204を含む。
「静的(static)」とは、下請サービサー・ユニット1500或いはそれが提供するサービスについて不変の情報という意味で用いる。即ち、サービス提供のあらゆる時系列上の局面において不変の情報である。
これに対して、後述の「動的(dynamic)情報」は、下請サービサー・ユニット1500或いはそれが提供するサービスについての、可変情報である。例えば、下請サービサー・ユニットの現時点のAvailabilityのようなものを含む。
入出力制御部1200は、元請サービサー・ユニット700からの問い合わせに応じて、データベース1204を検索し、結果を元請サービサー・ユニット700に返す。
また、入出力制御部1200は、元請及び下請サービサー・ユニット700、1500に問い合わせ、各サービサー・ユニットから各種情報を取得し、データベース1204に格納する。
図13に示される情報は、サービサー・ユニットに関するものである。
データベース1204には、例えば、サービサー・ユニットの識別情報1302、サービサー・ユニットに付与されているリージョン・コード1304、サービサー・ユニット1500に対するアクセス方法(ホスト名、認証方法等)1306、サービサー・ユニットの静的情報にアクセスする場合の手順1308、サービサー・ユニット1500が提供するサービスの基本料金等の情報1310、サービサー・ユニット1500が提供するサービスのSLAが記憶されている。
データベース1204は、図13に示した情報に加えて、個々のサービスに関する静的情報を含んでいても良い。
サービサー・ユニットの静的情報データベース1204は、例えば、サービス識別子1404、サービスへのアクセス方法1406、サービスの属性(サービスリクエスト時に、サービサー・ユニット1500に与えるべきパラメータ等)、サービスが遵守すべきSLA1410、個別のサービスのコスト1412等を含んでいて良い。
図15は、下請サービサー・ユニット1500の機能ブロック構成図である。
下請サービサー・ユニット1500は、入出力制御部1502、ジョブ実行部1504、リソース情報データベース1506を含む。
入出力制御部1502は、元請サービサー・ユニット700からジョブ及び必要に応じデータ、ジョブの実行可否についての問い合わせを、及び下請サービサー・ユニットの動的情報についての問い合わせを受信し、ジョブ実行部1504に送信する。
入出力制御部1502は、サービサー・ユニットの静的情報記憶ユニット1200からの、下請サービサー・ユニットの静的情報についての問い合わせを受信し、ジョブ実行部1504に送信する。
更にジョブ実行部1504は、元請サービサー・ユニット700から、ジョブの実行可否についての問い合わせを受けると、当該ジョブの実行可否を前述の基準に従い判断し、元請サービサー・ユニット700に返す。
ジョブ実行部1504は、サービサー・ユニットの静的情報記憶ユニット1200から、静的情報についての問い合わせを受信すると、リソース情報1506から静的情報を取得し、返信する。
当該問い合わせには、元請サービサー・ユニット識別情報1602、サービス識別子1604、下請サービサー・ユニットに処理が依頼されるジョブに関する情報1606(ジョブに必要なリソース量や、ジョブ実行が依頼される時間帯等)及びリファレンス・ジョブ1608が含まれている。
リファレンス・ジョブは、下請サービサー・ユニット1500によって実行されるジョブの一種であり、下請サービサー・ユニット1500の動作性能等を元請サービサー・ユニット700が取得するためのものである。
ジョブ実行部1504は、元請サービサー・ユニット700からの、動的情報についての問い合わせを受信し、リソース情報1506から動的情報を取得し、返信する。
動的情報には、指定されたジョブの実行提供サービスのAvailability1706、SLAの変動分1708、ジョブ実行サービスのコスト変動分1710、リファレンス・ジョブの実行結果(監査ログ)1712が含まれる。
SLAの変動分1708、ジョブ実行サービスのコスト変動分1710は、下請サービサー・ユニットが、依頼されたジョブの内容等による、これらの値が変化を反映している。
例えば、下請サービサー・ユニット1500が、SLAで一定の可用性を保証していても、緊急時等、一定条件下では、可用性が一時的に低下する場合もある。
各ユニットの動作の詳細は以上の通りであるが、ここで、図9乃至11及び図18乃至図21を用いてその動作の全容を俯瞰しておく。
図18は、リクエスター・ユニット200が、元請サービサー・ユニット700に、サービスの実行計画見積もりを要求し、見積もりを得るまでの、各ユニットによる処理の流れ図である。
リクエスター・ユニット200は、元請サービサー・ユニット700に対して、見積もり要求を行う(ステップ 1802)。
見積もり要求は、要求識別子1902、サービス識別子1904、リージョン・コード1906、データ・カテゴリ若しくはデータ・サブカテゴリ1906、サービス実行用パラメータ1908、その他要求事項1910を含む。
或いは、データのフォーマットが標準化されており、元請サービサー・ユニットが、データのフォーマットに基づいて、そのカテゴリを判断できる場合には、データ・カテゴリ及びデータ・サブカテゴリ1906を省略可能である(図20)。代わりに、データの取得方法2008を加えても良い。
その他要求事項1910には、例えば、サービス実行の希望コストや、希望スケジュールが含まれ得る。
更に、元請サービサー・ユニット700は、分割された個々のジョブに対して、監査要件・実行要件を対応付ける(ステップ1806:図9、サービス分割部704の説明を参照)。
元請サービサー・ユニット700は、利用可能な下請サービサー・ユニットの候補を得る(ステップ1806:サービサー・ユニット候補提示部712の説明を参照)。
元請サービサーユニット700は、下請サービサー・ユニットの動的な情報を取得しても良い(ステップ1808)。
最後に、元請サービサー・ユニット700は、リクエスター・ユニット200に、下請サービサー・ユニット候補情報をリクエスター・ユニット200に送信する(図11)。
以上のようにして、リクエスターは、サービスとリージョンコード及び必要に応じてデータのカテゴリを指定し、元請サービサー・ユニット700にサービス実行計画の見積もりを依頼し、当該サービスがどのようなジョブに分割され、それぞれのジョブが、どの下請サービサー・ユニットにより、どのように処理されるのかを知ることができる。
補足として、本発明の他の側面を開示する。
(I) コンピュータ・ネットワークにおいて、
(1)第1のコンピュータ、
(2)第2のコンピュータ、
(3)他の複数のコンピュータ及び
(4)ジョブ・カテゴリ・データベースであって、
(4−1)いずれかの前記コンピュータ、により実行されるジョブ、のカテゴリ、
(4−2)サービス・レベル・アグリーメント、及び
(4−3)前記ジョブを実行するコンピュータの、前記コンピュータ・ネットワーク内での位置を表すリージョン・コード、の組を含む、
(4)前記ジョブ・カテゴリ・データベースと、
が接続された前記コンピュータ・ネットワークにおいて、前記第2のコンピュータを、
(i) 前記他の複数のコンピュータのいずれかによって実行され得るサービスを、少なくとも1つのジョブに分割する手段と、
(ii) 前記分割された各ジョブに、前記ジョブのカテゴリを関連付ける手段と、
(iii) 前記第1のコンピュータから、前記リージョン・コードを含む前記サービスの見積もり命令を受け取る手段と、
(iv) 前記複数のジョブの各々について、
(iv-1)前記受信したリージョン・コードと、前記関連付けられたジョブのカテゴリをキーに、前記ジョブ・カテゴリ・データベースを検索し、前記ジョブに対応する、前記サービス・レベル・アグリーメントを取得し、
(iv-2) 前記動作の識別子リストを、前記他の複数のコンピュータのうちの少なくとも一つのコンピュータに送信し、
(iv-3) 前記識別子リストを受信した前記他のコンピュータから、前記サービス・レベル・アグリーメントに対応する動作を、前記他のコンピュータが実行可能である旨の応答を得た場合には、前記ジョブ、前記他のコンピュータの識別子、及び前記識別子リストの組を、前記第1のコンピュータに送信する手段、
として動作させる、コンピュータ・プログラム。
前記リクエスター・ユニットから受信した、サービス実行計画見積もり要求に応答し、当該サービスを複数のジョブに分割する手段、
前記各々のジョブのタイプに基づいて、各々のジョブに対応するサービス・レベル・アグリーメントを付与する手段、
前記付与されたサービス・レベル・アグリーメントに沿い前記ジョブを実行可能な、前記下請サービサー・ユニットを特定する手段、
前記特定された下請サービサー・ユニットと前記ジョブとの対応を前記リクエスター・ユニットに通知する手段、
として動作させるコンピュータ・プログラム。
200 リクエスター・ユニット
300 リージョン・コード管理ユニット
700 元請サービサー・ユニット
702 入出力制御部
704 サービス分割部
706 サービス分割情報記憶部
708 監査要件・実行要件決定部
710 下請サービサー・ユニット割り当て部
712 下請サービサー・ユニット候補提示部
1200 サービサー・ユニットの静的情報記憶ユニット
1500 下請サービサー・ユニット
Claims (9)
- コンピュータ・ネットワークにおいて、
(1)第1のコンピュータ、
(2)第2のコンピュータ、
(3)他の複数のコンピュータ及び
(4)ジョブ・カテゴリ・データベースであって、
(4−1)前記他の複数のコンピュータのいずれか、により実行されるジョブ、のカテゴリ、
(4−2)前記ジョブが前記いずれかの他の複数のコンピュータにより実行される際に付加的に実行され得る動作の識別子、及び
(4−3)前記ジョブを実行するコンピュータの、前記コンピュータ・ネットワーク内での位置を表すリージョン・コード、の組を含む、
(4)前記ジョブ・カテゴリ・データベースと、
が接続された前記コンピュータ・ネットワークにおいて、前記第2のコンピュータを、
(i) 前記他の複数のコンピュータのいずれかによって実行され得るサービスを、少なくとも1つのジョブに分割する手段と、
(ii) 前記分割された各ジョブに、前記ジョブのカテゴリを関連付ける手段と、
(iii) 前記第1のコンピュータから、前記リージョン・コードを含む前記サービスの見積もり命令を受け取る手段と、
(iv) 前記複数のジョブの各々について、
(iv-1)前記受信したリージョン・コードと、前記関連付けられたジョブのカテゴリをキーに、前記ジョブ・カテゴリ・データベースを検索し、前記ジョブに対応する、前記動作の識別子を取得し、
(iv-2) 前記取得された動作の識別子を、前記他の複数のコンピュータのうちの少なくとも一つのコンピュータに送信し、
(iv-3) 前記取得された識別子を受信した前記他のコンピュータから、前記取得された識別子に対応する動作を、前記他のコンピュータが実行可能である旨の応答を得た場合には、前記ジョブ、前記他のコンピュータの識別子、及び前記取得された識別子の組を、前記第1のコンピュータに送信する手段、
として動作させる、コンピュータ・プログラム。 - 請求項1に記載の前記コンピュータ・プログラムにおいて、前記動作の識別子は、前記ジョブを実行するコンピュータが、前記コンピュータの動作パラメータを取得するための動作の識別子であることを特徴とする、前記コンピュータ・プログラム。
- 請求項2に記載の前記コンピュータ・プログラムにおいて、前記動作パラメータを取得するための動作は、前記第1のコンピュータのユーザと、前記第2のコンピュータのユーザとの間のサービスレベル合意(SLA)に従うものであることを特徴とする、前記コンピュータ・プログラム。
- コンピュータ・ネットワークにおいて、
(1)第1のコンピュータ、
(2)第2のコンピュータ、
(3)他の複数のコンピュータ及び
(4)ジョブ・カテゴリ・データベースであって、
(4−1)前記他の複数のコンピュータのいずれか、により実行されるジョブ、のカテゴ
リ、
(4−2)前記ジョブが前記いずれかの他の複数のコンピュータにより実行される際に付
加的に実行され得る動作の識別子、及び
(4−3)前記ジョブを実行するコンピュータの、前記コンピュータ・ネットワーク内での位置を表すリージョン・コード、の組を含む、
(4)前記ジョブ・カテゴリ・データベースと、
が接続された前記コンピュータ・ネットワークにおいて、
(i) 前記第2のコンピュータが、前記他の複数のコンピュータのいずれかによって実行され得るサービスを、少なくとも1つのジョブに分割し、
(ii) 前記第2のコンピュータが、前記分割された各ジョブに、前記ジョブのカテゴリを関連付け、
(iii) 前記第2のコンピュータが、前記第1のコンピュータから、前記リージョン・コードを含む、前記サービスの見積もり命令を受け取り、
(iv) 前記第2のコンピュータが、前記複数のジョブの各々について、
(iv-1)前記受信したリージョン・コードと、前記関連付けられたジョブのカテゴリをキーに、前記ジョブ・カテゴリ・データベースを検索し、前記ジョブに対応する、前記動作の識別子を取得し、
(iv-2) 前記取得された動作の識別子を、前記他の複数のコンピュータのうちの少なくとも一つのコンピュータに送信し、
(iv-3) 前記取得された識別子を受信した前記他のコンピュータから、前記取得された識別子に対応する動作を、前記他のコンピュータが実行可能である旨の応答を得た場合には、前記ジョブ、前記他のコンピュータの識別子、及び前記取得された識別子の組を、前記第1のコンピュータに送信する、
方法。 - 請求項4に記載の前記方法において、前記動作の識別子は、前記ジョブを実行するコンピュータが、前記コンピュータの動作パラメータを取得するための動作の識別子であることを特徴とする、前記方法。
- 請求項5に記載の前記方法において、前記動作パラメータを取得するための動作は、前記第1のコンピュータのユーザと、前記第2のコンピュータのユーザとの間のサービスレベル合意(SLA)に従うものであることを特徴とする、前記方法。
- コンピュータ・ネットワークにおいて、
(1)第1のコンピュータ、
(2)第2のコンピュータ、
(3)他の複数のコンピュータ及び
(4)ジョブ・カテゴリ・データベースであって、
(4−1)前記他の複数のコンピュータのいずれか、により実行されるジョブ、のカテゴリ、
(4−2)前記ジョブが前記いずれかの他の複数のコンピュータにより実行される際に付加的に実行され得る動作の識別子、及び
(4−3)前記ジョブを実行するコンピュータの、前記コンピュータ・ネットワーク内での位置を表すリージョン・コード、の組を含む、
(4)前記ジョブ・カテゴリ・データベースと、
が接続された前記コンピュータ・ネットワークにおいて、前記第2のコンピュータは、
(i) 前記他の複数のコンピュータのいずれかによって実行され得るサービスを、少なくとも1つのジョブに分割する手段と、
(ii) 前記分割された各ジョブに、前記ジョブのカテゴリを関連付ける手段と、
(iii) 前記第1のコンピュータから、前記リージョン・コードを含む、前記サービスの見積もり命令を受け取る手段と、
(iv) 前記複数のジョブの各々について、
(iv-1)前記受信したリージョン・コードと、前記関連付けられたジョブのカテゴリをキーに、前記ジョブ・カテゴリ・データベースを検索し、前記ジョブに対応する、前記動作の識別子を取得し、
(iv-2) 前記取得された動作の識別子を、前記他の複数のコンピュータのうちの少なくとも一つのコンピュータに送信し、
(iv-3) 前記取得された識別子を受信した前記他のコンピュータから、前記取得された識
別子に対応する動作を、前記他のコンピュータが実行可能である旨の応答を得た場合には、前記ジョブ、前記他のコンピュータの識別子、及び前記取得された識別子の組を、前記第1のコンピュータに送信する手段、
を含むことを特徴とする、前記第2のコンピュータ。 - 請求項7に記載の前記第2のコンピュータにおいて、前記動作の識別子は、前記ジョブを実行する前記いずれかの他の複数のコンピュータが、前記いずれかの他の複数のコンピュータの動作パラメータを取得するための動作の識別子であることを特徴とする、前記コンピュータ。
- 請求項8に記載の前記第2のコンピュータにおいて、前記動作パラメータを取得するための動作は、前記第1のコンピュータのユーザと、前記第2のコンピュータのユーザとの間のサービスレベル合意(SLA)に従うものであることを特徴とする、前記コンピュータ。
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