JP4937796B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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Description

この発明は、画像圧縮装置や画像伸長装置などの画像処理装置に関し、特に画像圧縮における符号化条件や画像再生における加工方法を決定する技術に関するものである。
従来、テレビジョン放送やインターネットなどで配信された画像の再生にあたって、画像に適した香りを発生させる香り発生装置付き画像処理装置が知られている。このような画像処理装置として、例えば特許文献1は、映像に適した香りを発生させる映像ディスプレイ装置や、画像データとともに香り情報を記録する映像ソフトを有する映像鑑賞システムを開示している。この映像鑑賞システムは、映像ディスプレイ装置に供給する臭気情報を多重記録した映像ソフトと、映像ソフトの臭気情報を解読し、該当する臭気を拡散する手段を備え、画像に適した香りを散布している。
また、特許文献2は、コマーシャル映像に多重した識別音を制御信号として利用して、映像や音声に連動した香りを発生させるシステムを開示している。この香りを発生させるシステムは、各家庭等に設置された広告端末にて識別音が検出されると、特徴パターンを抽出して当該パターン番号に対応する香気の種類を確認する。その後、広告端末の香気制御部は、テーブルを参照して当該種類の香気に対応する香気混合率を決定し、各香気貯蔵部から香気ガスが放出され、該当する香気が生成される。
特開2000−296172号公報 特開2006−292948号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示された映像鑑賞システム及び特許文献2に開示された香りを発生させるシステムでは、映像に適した香りを発生することはできても、香りの種類や人が香りから受ける刺激の大きさによって画像を加工したり、画像圧縮における符号化条件を制御することはできなかった。そのため、視聴者の心理状態に応じて再生する画像の主観品質を向上させたり、主観画質を維持しながら画像のデータ量を低減し、記録媒体への長時間録画や低速度での画像配信を実現することができないという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、人が香りを知覚した際に起こる視覚感度の変化を利用して、画像の加工や画像圧縮における符号化条件の決定を行うことにより、様々な画像シーケンスにおける画質の印象を向上させ、さらに画質を維持しつつ画像の圧縮率を向上させる画像処理装置を提供することを目的とする。
この発明に係る画像処理装置は、入力された映像コンテンツから香りデータと画像データを分離するデータ分離手段と、前記データ分離手段から入力された香りデータを解析して、人が香りから受ける刺激量を算出して出力する香り解析手段と、前記画像データに基づき画像を表示する画像再生手段と、前記香り解析手段から入力された刺激量に応じて、前記データ分離手段から入力された画像データを加工する画像加工手段と、香料を保有し、前記データ分離手段から入力された香りデータに応じて前記香料を射出することにより香りを提供する香り発生手段とを備えたものである。
この発明によれば、人が香りを知覚した際に起こる視覚感度の変化を利用して画像の加工方法を決定するようにしたので、様々な画像シーケンスにおける画質の印象を向上させることができる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。
画像処理装置は、データ分離復号部(データ分離手段)1、香り解析部(香り解析手段)2、画像加工部(画像加工手段)3、画像再生部(画像再生手段)4、画像圧縮記録部(画像圧縮記録手段)5、香り発生部(香り発生手段)6から構成されている。
データ分離復号部1は、外部装置(図示せず)から入力された香りデータと画像データとからなる映像コンテンツを香りデータと画像データに分離するとともに、画像データが符号化された形式で入力されている場合にはその画像データの復号を行う。香りデータは香り発生部6に対して発生させる香りの種類や発生タイミングを指示するための制御情報を含み、放送波やインターネット等で配信される画像データ上に多重されたり、光ディスクなどの媒体に画像データと共に記録されている。データ分離復号部1において分離された香りデータは香り解析部2及び香り発生部6に出力されるとともに、分離または分離後復号された画像データは画像加工部3に出力される。
次に、香り解析部2の詳細を説明する。香り解析部2は人が香りから受ける視覚刺激量を解析し、解析するにあたり人の反射行動や心理特性を考慮する。例えば、日常では経験しない刺激臭や辛いスパイスの匂い等を知覚した場合、無臭状態から突然香りを知覚した場合及び香りの種類が変化した場合等には、人の意識が嗅覚に集中し、視覚の感度が鈍るケースがある。逆に、食物の匂いや香水の匂い等を知覚した場合、人の精神状態が安定し、視覚の感度が向上するケースもある。このように、人の視覚感度は嗅覚によって影響を受けるものであり、これらの影響を考慮して香り解析部2は人が香りから受ける視覚刺激量を解析する。ここでいう視覚刺激量とは、人が香りを知覚したときに生じる視覚感度の変化を表す数値を意味する。
さらに、人が香りから受ける視覚刺激量の大きさは、香りの種類だけではなく、香りの変化や人の慣れなどによっても変化する。例えば、人間の嗅覚の特性として同じ香りを一定時間以上感知しているとそれ以降同じ臭いは感知しないという香りに対する慣れが起こる。図2は、香りによる視覚刺激量を経時的に解析した結果を示すグラフである。グラフの数値は発生した香りが視覚感度に与える影響の度合いを数値化したものであり、数値が高い、すなわち正側に絶対値が大きいほど視覚感度低下を招きやすく、数値が低い、すなわち負側に絶対値が大きいほど視覚感度向上の効果が得られやすいことを示している。刺激臭の発生中や香りが変化した場合には数値が高く、良い香りが発生している場合には数値が低い傾向となる。また、同じ香りが継続していても人の慣れによって時間の経過とともに数値はゼロ(香りの影響がない状態)に近づいていく。そこで、香り解析部2は、人が香りから受ける視覚刺激量の解析を時間経過も考慮して実施する。
なお、図2及びその説明において視覚刺激量が高い場合、すなわち視覚刺激量が正の値を取る場合には視覚感度が低下し、視覚刺激量が低い場合、すなわち負の値を取る場合には視覚感度が向上するという尺度を用いて説明したが、視覚刺激量の定義はこの限りではなく、視覚刺激量の正負と視覚感度の高低の対応関係はその逆であってもよい。また、視覚感度の低下を招く香りの視覚刺激量と、視覚感度の向上を招く香りの視覚刺激量を各々個別に扱ってもよい。ただし、以下の説明では、図2及びその説明で用いた視覚刺激量と視覚感度の定義に基づき説明する。
図3は、この発明の実施の形態1に係る香り解析部の構成を示すブロック図である。香り解析部2は、香り情報記憶部21、香り混合比率算出部22、視覚刺激量算出部23及び視覚刺激量補正部(補正手段)24から構成されている。
香り情報記憶部21は、香り発生部6(詳細は後述する)に蓄積されている個々の香り成分の視覚刺激量が記憶されている。個々の香り成分の視覚刺激量は実験等により予め算出されているものとする。例えば、アンモニアや酢酸など不快臭を発する成分に対しては視覚刺激量が高く算出され、フィトンチッドやハーブなどの良い香りの成分に対しては視覚刺激量が低く算出され、記憶されている。
香り混合比率算出部22は、香り発生部6に蓄積されている香り成分を混合して香りデータに対応する香りを再現する際の各香り成分の混合比率を、データ分離復号部1から入力された香りデータに付加された香りの種類等の情報から算出して算出結果を視覚刺激量解析部23へ出力する。なお、各香り成分の混合比率の算出において、香り情報記憶部21の記憶情報を用いてもよい。視覚刺激量算出部23は、香り情報記憶部21に記憶されている香り成分毎の視覚刺激量と、香り混合比率算出部22から入力される算出結果から、データ分離復号部1から入力された香りデータに対応する視覚刺激量を算出し、算出結果を視覚刺激量補正部24へ出力する。
視覚刺激量補正部24は、視覚刺激量算出部23から入力された視覚刺激量を補正する。まず、香りが発生した瞬間や香りが変化した瞬間の反射的な視覚感度の低下を反映させるために、受信する香りデータを監視し、香りの種類の変化などに応じて、視覚刺激量を補正する。また、香りに対する人の慣れ及び時間経過に伴う香りの薄れを反映させるため、時間経過と共に視覚刺激量の数値をゼロに近づける補正を行う。さらに、香り発生部6から入力される状態情報、例えば、香り拡散に利用する気流の勢い、蓄積されている香り成分の残量または香り発生部6の作動状態に基づき視覚刺激量を補正し、補正後の視覚刺激量を解析結果として画像加工部3及び画像圧縮記録部5に出力する。
次に、画像加工部3の詳細を説明する。図4は、この発明の実施の形態1に係る画像加工部の構成を示すブロック図である。画像加工部3は、色成分調整部31及び周波数成分調整部32から構成されている。
人は視覚感度が低下した状態において、画像に含まれる特定の色や周波数成分に対する視覚感度が鈍ることがある。そこで色成分調整部31は、香り解析部2から入力された解析結果、すなわち視覚刺激量に応じて色成分のレベル調整を行う。周波数成分調整部32は、視覚刺激量に応じて周波数成分にフィルタ処理を実施する。色成分調整部31及び周波数成分調整部32で加工された加工画像データは画像再生部4及び画像圧縮記憶部5に出力される。画像再生部4は、画像加工部3から入力された加工画像データに基づき、画像をテレビモニタなどの表示デバイス(図示せず)へ出力する。
次に、画像圧縮記録部5の詳細を説明する。図5は、この発明の実施の形態1に係る画像圧縮記録部の構成を示すブロック図である。画像圧縮記録部5は、ビットレート調整部(ビットレート調整手段)51を有している。
ビットレート調整部51は、香り解析部2から入力された解析結果、すなわち視覚刺激量に応じて画像加工部3から入力された加工画像データを符号化する際のビットレートを調整し、符号化された圧縮画像データを磁気ディスクまたは光ディスク等の媒体(図示せず)に記録する。例えば、視覚刺激量が高い場合にはビットレートを下げて符号化し、視覚刺激量が低い場合にはビットレートを上げて符号化する。これは、視覚刺激量が高い場合には人の視覚感度は低下しやすく、画質が劣化しても認識され難いといった作用が期待でき、また逆に視覚刺激量が低い場合には人の視覚感度が向上している可能性があるためである。
ビットレートの調整は、GOP(Group of Pictures)やフレームの単位で実施することが可能であるが、マクロブロックなどの細やかな単位で実施すればより高い効果が得られる。すなわち、視覚刺激量が高くビットレートを落として符号化する際に、香りの影響により視覚感度が低下しやすい色や周波数成分を含むマクロブロックでは割り当てる符号量を大幅に削減し、それ以外の部分では多めの符号量を割り当てることで、高い画質水準を維持したまま画像データ量の削減が可能となる。さらに、画像加工部3において、上述のように視覚感度が低下する画像成分に対して事前に加工を施しておくことによって、その画像成分に対して割当てる符号量を抑えても、画像の見栄えの低下を抑制することができる。
なお、ビットレートを調整する具体的な方法としては、例えば符号化方式がMPEG−4 AVC(Moving Picture Experts Group Phase−4 Advance Video Coding)の場合は量子化パラメータ(QP値やchroma_qp_offset)や量子化スケーリングリストを変更する方法が有効である。
香り発生部6は、データ分離復号部1から入力される香りデータに従い、香りを発生させる。香り発生部6には、複数種類の香り成分が粉末及び液体(それらを固体化したものも含む)の形であらかじめ蓄積されており、これらの中から数種類の香り成分を適切な比率で混合し、混合した香りを気流等によって拡散させる。さらに、香り発生部6は状態情報、例えば、周囲の気流の状態、蓄積されている香り成分の残量または香り発生部6の作動状態を香り解析部2に出力する。
次に、実施の形態1の動作について説明する。
図6は、この発明の実施の形態1に係る画像処理装置の動作を示すフローチャートである。
まずデータ分離復号部1は、受信した香りデータと画像データとからなる映像コンテンツを香りデータと画像データに分離し、香りデータを香り解析部2及び香り発生部6に出力する(ステップST1)。次に、入力された画像データが符号化された形式で入力されているか否かを判定する(ステップST2)。ステップST2において分離した画像データが符号化形式で入力されている場合には、その画像データの復号を行い、画像加工部3に出力し(ステップST3)、符号化形式で入力されていない場合には、ステップST3を経由せず、画像データを画像加工部3に出力する。
香り解析部2の香り混合比率算出部22は、ステップST1において入力された香りデータに対応する香りを再現する際の香り成分の混合比率を、データ分離復号部1から入力された香りデータに付加された香りの種類等の情報から算出して算出結果を視覚刺激量算出部23に出力する(ステップST4)。視覚刺激量算出部23は、香り情報記憶部21に記憶されている香り成分毎の視覚刺激量と、ステップST4で算出された混合比率から、下記の式(1)に基づいてデータ分離復号部1から入力された香りデータに対応する香りの視覚刺激量を算出し、算出結果を視覚刺激量補正部24へ出力する(ステップST5)。
入力されたデータに対する香りから人が受ける視覚刺激量=
Σ{各成分の視覚刺激量×各成分の混合比率} ・・・(1)
ステップST5において、算出結果を受け取った視覚刺激量補正部24は、まず、ステップST1において入力された香りデータを参照して、香りの種類に変化があるか否か判定する(ステップST6)。ステップST6において、香りの種類が変化したと判定された場合には、視覚刺激量を高く、すなわち正側に絶対値が大きくなるように補正する(ステップST7)。補正方法としては、ステップST5において入力された香りの種類変化後の視覚刺激量が大きいほど正側に加算する数値を大きくしたり、香りの種類の変化前後の混合比率の差分絶対値を算出し、差分絶対値が大きいほど正側に加算する数値を大きくする等が挙げられる。ステップST6において、香りの種類が変化していないと判定された場合には、ステップST8へ移行する。
次に、ステップST1において入力された香りデータを参照して、同一の香りが一定時間継続しているか否か判定する(ステップST8)。ステップST8において、一定時間継続していると判定された場合には一定時間継続している香りが良い匂いか刺激臭か判定し(ステップST9)、一定時間継続していないと判定された場合にはステップST12へ移行する。ステップST9において、良い匂いであると判定された場合には視覚刺激量を低く、すなわち負側に絶対値が大きくなるように補正を行い(ステップST10)、その後視覚刺激量を徐々にゼロに近づける補正を行う(ステップST11)。ステップST9において、刺激臭であると判定された場合にはステップST10を経由せずにステップST11へ移行する。
次に、香り発生部6から入力される状態情報を参照して、香り拡散に利用する気流が弱いか、蓄積されている成分の残量が少ないか及び香り発生部6が作動しているか否か判定する(ステップST12)。ステップST12において、拡散に利用する気流が弱いまたは蓄積されている香り成分の残量が少ない場合には、視覚刺激量をゼロに近づける補正を行い、香り発生部6が作動していない状態では視覚刺激量をゼロに補正する(ステップST13)。ステップST6からステップST13で補正された視覚刺激量は、解析結果として、画像加工部3及び画像圧縮記録部5に出力される。ステップST12において、香り発生部6の状態情報が正常であった場合には、ステップST13を経由せず解析結果を画像加工部3及び画像圧縮記録部5に出力する。なお、ステップST6からステップST13の処理は、上述の順序を入れ替えて行ってもよい。
香り解析部2から解析結果を受け取った画像加工部3は、解析結果、すなわち視覚刺激量が予め定める判断基準よりも大きいか小さいかを判定する(ステップST14)。ステップST14において視覚刺激量が判断基準より大きいと判定されると、色成分調整部31が該当する色成分に対してレベル強調を行い、周波数成分調整部32が該当する周波数成分を強調するためのフィルタ処理を施し、加工画像データを画像再生部4及び画像圧縮記憶部5に出力する(ステップST15)。ステップST14において、視覚刺激量が判断基準より小さいと判定された場合には、ステップST15を経由せず画像データを加工画像データとして画像再生部4及び画像圧縮記録部5に出力する。画像加工部3から加工画像データを受け取った画像再生部4は、画像をモニタ(図示せず)などの表示デバイスに表示する(ステップST16)。その後、シーケンスはステップST1の処理に戻り、上述した処理を繰り返す。
また、香り解析部2から解析結果を受け取った画像圧縮記録部5は、解析結果、すなわち視覚刺激量が予め定める判断基準よりも大きいか小さいかを判定する(ステップST17)。ステップST17において視覚刺激量が判断基準より大きいと判定されると、ビットレート調整部51はビットレートを落として加工画像データを符号化し(ステップST18)、視覚刺激量が判断基準より小さいと判定されると、ビットレートを上げて加工画像データを符号化する(ステップST19)。ステップST18及びステップST19において符号化された圧縮符号化画像データは磁気ディスクや光ディスクなどの媒体に記録される(ステップST20)。その後、シーケンスはステップST1の処理に戻り、上述した処理を繰り返す。
ステップST1において香りデータを受け取った香り発生部6は、香りデータに基づいて、蓄積されている各香り成分を適切な比率で混合し、混合された香りを気流等によって拡散する(ステップST21)。その後、シーケンスはステップST1の処理に戻り、上述した処理を繰り返す。
以上のように、実施の形態1によれば、香り解析部2が人の反射行動や心理的特性を考慮し、また香りの種類の変化や時間の経過を考慮して算出した視覚刺激量に応じて、画像加工部3が画像データを加工し、画像圧縮記録部5が画像を圧縮符号化するように構成したので、視聴者の視覚感度が低下している状態であっても視認しやすい映像を提供することができる。また、人が香りから受ける視覚刺激量に応じて、画質への影響を少なくしたままで圧縮後のデータ量を効率よく削除したり、視聴者の画質に対する印象を向上させることができる。
なお、上記実施の形態1では、香りデータに対応する香りを再現する際の香りの混合比率と各成分の刺激量を用いて視覚刺激量を算出する例を示したが、予め代表的な香りの混合比率を求めておき、その代表的な香りの混合比率と再現する香りの混合比率とから近似度を求め、その近似度を数値化することで視覚刺激量を算出するように構成してもよい。例えば、柑橘類やハーブなど人が快く感じる香りや、アンモニア臭などの不快に感じる香りを再現する際の香り成分の混合比率をあらかじめ記憶しておき、再現する香りの混合比率が快い香りに近づくほど視覚刺激量を低く算出し、遠ざかるほど視覚刺激量を高く算出する。
また、上記実施の形態1では、画像処理装置が画像再生部4及び画像圧縮記録部5を有する例を示したが、図7に示すように画像圧縮記録部5のみを有する構成、または、図8に示すように画像再生部4のみを有する構成としてもよい。
実施の形態2.
図9は、この発明の実施の形態2に係る画像圧縮記録部の構成を示すブロック図である。画像圧縮記録部5は、図5に示した実施の形態1に係る画像圧縮記録部5のビットレート調整部51が周波数調整部(周波数調整手段)52に置き換えられて構成されている。以下では、実施の形態1に係る画像処理装置の構成要素と同一の部分には実施の形態1で使用した符号と同一の符号を付して説明を省略または簡略化する。
周波数調整部52は、香り解析部2から入力された解析結果、すなわち視覚刺激量に応じて画像加工部3から入力された加工画像データのエンコードを担当するデバイスのクロック周波数を調整して符号化し、符号化された圧縮画像データを磁気ディスクまたは光ディスク等の媒体(図示せず)に記録する。例えば、視覚刺激量が予め定める判断基準よりも大きい場合にはクロック周波数を下げて符号化し、小さい場合にはクロック周波数を上げて符号化する。
以上のように、実施の形態2によれば、人が香りから受ける視覚刺激量に応じてクロック周波数を調整するように構成したので、主観的な映像画質の劣化を招くことなく低電力化やエンコード処理の安定化を実現することができる。
実施の形態3.
図10は、この発明の実施の形態3に係る画像圧縮記録部の構成を示すブロック図である。画像圧縮記録部5は、図5に示した実施の形態1に係る画像圧縮記録部5のビットレート調整部51が演算精度調整部(演算精度調整手段)53に置き換えられて構成されている。以下では、実施の形態1に係る画像処理装置の構成要素と同一の部分には実施の形態1で使用した符号と同一の符号を付して説明を省略または簡略化する。
演算精度調整部53は、香り解析部2から入力された解析結果、すなわち視覚刺激量に応じて画像加工部3から入力された加工画像データのエンコードを担当するデバイスの演算精度を調整して符号化し、符号化された圧縮画像データを磁気ディスクまたは光ディスク等の媒体(図示せず)に記録する。例えば、視覚刺激量が予め定める判断基準よりも大きい場合には演算精度を下げて符号化し、小さい場合には演算精度を上げて符号化する。
以上のように、実施の形態3によれば、人が香りから受ける視覚刺激量に応じてエンコードデバイスの演算精度を調整するように構成したので、主観的な映像画質の劣化を招くことなく低電力化やエンコード処理の高速化を実現することができる。
なお、上記実施の形態3において、符号化する際に視覚刺激量に応じてエンコードデバイスの演算精度を調整する例を示したが、エンコードデバイスの一部機能を縮退させるように構成してもよい。この場合にも上記実施の形態3と同様の効果が得られる。符号化方式がMPEG−4 AVCの場合に、エンコードデバイスとして搭載されている機能の中で動作上必須でなく縮退可能なものとしては、例えば重み付け予測(Weighted Predection)、適応2進法算術符号化(CABAC:Context−based Adaptive Binary Arithmetic Coding)、ダイレクトモード等がある。また、エンコーダの補助機能としてノイズ除去や周波数帯域制限等の目的で搭載されるフィルタ機能も縮退することが可能である。
なお、上記実施の形態1から3において、符号化条件を変更する例としてビットレートを調整する、クロック周波数を調整する、エンコードデバイスの演算精度を調整する及びエンコードデバイスの一部機能を縮退する構成を示したが、GOP中のIピクチャやBピクチャの枚数を調整したり、動き補償予測における予測モードや予測方向を調整するように構成しても良い。
実施の形態4.
図11は、この発明の実施の形態4に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。この画像処理装置は、図1に示した実施の形態1に係る画像処理装置に香りセンサ(センサ)7を追加して構成している。
以下では、実施の形態1に係る画像処理装置の構成要素と同一の部分には実施の形態1で使用した符号と同一の符号を付して説明を省略または簡略化する。
香りセンサ7は、香り発生部6から拡散された香りが視聴スペース上で人にどのように知覚されるかを検知し、検知結果を香り解析部2に出力する。香り解析部2の視覚刺激量補正部24は、検知結果を参照して視覚刺激量を補正する。例えば、香りセンサ7において視聴スペースが広く視聴が香りをほとんど知覚できないと検知された場合には、視覚刺激量をゼロに近づける補正を行い、他の香りが同時に存在して香りの特徴が変化していると検知された場合には、変化した香りの特徴に対応した視覚刺激量となるように補正を行う。香りセンサ7は公知のものであり、空気中に分布している分子の種類や量を分析するものなどが広く知られている。
以上のように、実施の形態4によれば、香りセンサ7で視聴スペース上の香りを検知し、検知結果を用いて視覚刺激量を補正するように構成したので、視聴スペースにおいて香りが薄れている状態や、香りの特徴が変化している状態を検知することができ、より正確な視覚刺激量の算出が可能になる。
この発明の実施の形態1に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。 香りによる視覚刺激量を経時的に解析した結果を示すグラフである。 この発明の実施の形態1に係る香り解析部の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る画像加工部の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る画像圧縮記憶部の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る画像処理装置の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係る画像処理装置の他例の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る画像処理装置の他例の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態2に係る画像圧縮記憶部の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態3に係る画像圧縮記憶部の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態4に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 データ分離復号部、2 香り解析部、3 画像加工部、4 画像再生部、5 画像圧縮記録部、6 香り発生部、7 香りセンサ、21 香り情報記憶部、22 香り混合比率算出部、23 視覚刺激量算出部、24視覚刺激量補正部、31 色成分調整部、32 周波数成分調整部、51 ビットレート調整部、52 周波数調整部、53 演算精度調整部。

Claims (13)

  1. 入力された映像コンテンツから香りデータと画像データを分離するデータ分離手段と、
    前記データ分離手段から入力された香りデータを解析して、人が香りから受ける刺激量を算出して出力する香り解析手段と、
    前記画像データに基づき画像を表示する画像再生手段と、
    前記香り解析手段から入力された刺激量に応じて、前記データ分離手段から入力された画像データを加工する画像加工手段と、
    香料を保有し、前記データ分離手段から入力された香りデータに応じて前記香料を射出することにより香りを提供する香り発生手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 入力された映像コンテンツから香りデータと画像データを分離するデータ分離手段と、 前記データ分離手段から入力された香りデータを解析して、人が香りから受ける刺激量を算出して出力する香り解析手段と、
    前記画像データに基づき画像を表示する画像再生手段と、
    前記香り解析手段から入力された刺激量に応じて符号化条件を決定し、前記符号化条件に従い画像を圧縮して記録する画像圧縮記録手段と、
    香料を保有し、前記データ分離手段から入力された香りデータに応じて前記香料を射出することにより香りを提供する香り発生手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
  3. 香り解析手段から入力された刺激量に応じて符号化条件を決定し、前記符号化条件に従い画像を圧縮して記録する画像圧縮記録手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 画像加工手段は、人が香りを知覚したときに視覚感度が低下する色成分を強調する色成分強調手段を備えたことを特徴とする請求項1または請求項3記載の画像処理装置。
  5. 画像加工手段は、人が香りを知覚したときに視覚感度が低下する周波数成分を強調する周波数成分強調手段を備えたことを特徴とする請求項1、請求項3及び請求項4のうちのいずれか1項記載の画像処理装置。
  6. 画像圧縮記録手段は、ビットレートを調整するビットレート調整手段を備えたことを特徴とする請求項2または請求項3記載の画像処理装置。
  7. ビットレート調整手段は、量子化パラメータを調整することを特徴とする請求項6記載の画像処理装置。
  8. 画像圧縮記録手段は、エンコード処理デバイスのクロック周波数を調整する周波数調整手段を備えたことを特徴とする請求項2、請求項3、請求項6及び請求項7のうちのいずれか1項記載の画像処理装置。
  9. 画像圧縮記録手段は、エンコード処理の演算精度を調整する演算精度調整手段を備えたことを特徴とする請求項2、請求項3及び請求項6から請求項8のうちのいずれか1項記載の画像処理装置。
  10. 画像圧縮記録手段は、エンコード処理における一部の機能を縮退する機能縮退手段を備えたことを特徴とする請求項2、請求項3及び請求項6から請求項9のうちのいずれか1項記載の画像処理装置。
  11. 香り発生手段は、周囲の気流の状態、保有している香料の残量または前記香り発生手段の作動状態を示す状態情報を出力し、
    香り解析手段は、前記状態情報に応じて刺激量を補正する補正手段を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像処理装置。
  12. センサにより周囲の香りを検知して検知結果を香り解析手段に出力する香り検知手段を備えたことを特徴とする請求項1から請求項11のうちのいずれか1項記載の画像処理装置。
  13. 刺激量は、人が香りを知覚したときに生じる視覚感度の変化を表す数値であることを特徴とする請求項1から請求項3及び請求項11のうちのいずれか1項記載の画像処理装置。
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