JP4934385B2 - 線状集光レンズ、これを用いた太陽電池素子及び太陽電池モジュール、線状集光レンズの製造方法、太陽電池素子の製造方法及び太陽電池モジュールの製造方法 - Google Patents

線状集光レンズ、これを用いた太陽電池素子及び太陽電池モジュール、線状集光レンズの製造方法、太陽電池素子の製造方法及び太陽電池モジュールの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、線状集光レンズ、これを用いた太陽電池素子及び太陽電池モジュールに関するものである。
集光型太陽電池モジュールとして、従来から、例えば、pn接合による光電変換を行う多結晶Si太陽電池セル、pin接合による光電変換を行う非晶質Si太陽電池セル、さらには単結晶Si基板上にpn接合を形成した単結晶Si太陽電池セル等の平板状太陽電池セル上に、樹脂により成形加工したレンズ等を配置せしめたものがある。
この種の典型的な太陽電池モジュールとして、特許文献1に記載のものがある。
特許文献1に開示されている太陽電池モジュールは、平面状に並行に隣接配置された樹脂製で長尺の集光レンズ群、すなわち樹脂を成形加工して得た集光素子群と、この集光素子群の根元部全体に亘って接触配置された光電変換層を有する平板状の太陽電池セルとを有している。
因みに、集光レンズの根元部とは、集光レンズにあって、太陽光等の外部光の照射を受ける側、すなわち光入射側の集光曲面と対向する面に形成された平面を指すものとする。
ところで、太陽電池セルは、通常、支持体を兼ねた基板上に、例えば、p型不純物ドープ非晶質半導体層とn型不純物ドープ非晶質半導体層とで、真性非晶質半導体層であるi層を挟んだpin構造等で構成された光電変換層を有している。
特開2004−186334号公報
しかしながら、前記特許文献1に開示されている太陽電池モジュールの場合、平面状に並行に多数隣接配向位置された樹脂製の集光レンズの根元部側には、複数の集光レンズの根元部全体に亘って、1枚の平面状の太陽電池セルが配置されている。そのため、集光レンズの集光部以外の部分にも太陽電池セルが存在することになる。
この集光部以外の太陽電池セルは、実質的には発電にあまり寄与しない。そのため起電力の強度差が発生し太陽電池の発電効率を低下せしめ、加えて太陽電池全体の重量を大きくする原因にもなっている。言うまでもなく、この種の太陽電池モジュールは家の屋根の上等に設置されることから、より軽量であることが求められている。
加えて、前記集光レンズは、樹脂を成形加工したものであることから、例えば、1本の集光レンズの幅を10mm以下にすることが難しく、この点から太陽電池モジュール全体の小型化も困難であった。
このように、従来の太陽電池モジュールにおいては、レンズの集光部以外にも太陽電池セルを設置しているため、太陽電池モジュールの発電効率が悪く、加えて太陽電池モジュール全体の軽量化も図り難く、しかも集光レンズを樹脂で形成しているため、レンズの小型化が難しく、太陽電池モジュール全体の小型化が図り難い、という問題があった。
前記問題に鑑み本発明の目的は、集光レンズを用いた太陽電池モジュールの発電効率を向上させ、しかも少なくとも太陽電池モジュール全体の軽量化が可能な集光レンズ、これを用いた太陽電池素子及び太陽電池モジュールを提供することにある。
前記目的を達成すべく第1の発明は、長手方向に延びる軸に対する垂直断面の形状において、その根元部が平面状の略扇型形状をなすガラス製の線状集光レンズであって、さらに、前記垂直断面内における根元部の平面状部分の幅をW、この垂直断面の高さをHとしたとき、H=2mm〜0.3mm、W=2mm〜0.3mmで、W/Hが1以上、2.5以下で、かつ線状集光レンズの幅が0.5mm〜5mmであり、前記線状集光レンズはその側面に、この線状集光レンズ同士を隣接配置したとき互いに面接触可能な基板に垂直な接触面を有していることを特徴とする線状集光レンズである
第2の発明は、第1の発明にかかる線状集光レンズと、該線状集光レンズの平面状の根元部に接触配置され、かつ前記線状集光レンズにより前記根元部に形成される集光部の幅と略同じ0.2mm〜5mmの幅を有する太陽電池セルとが一体化されていることを特徴とする太陽電池素子である。
また、前記太陽電池セルの周囲に反射層が設けられてもよい。
第3の発明は、第2の発明にかかる太陽電池素子が、パネル上に複数本隣接して、かつ各太陽電池素子の太陽電池セル同士が間隙を有するように、並行に並べられていることを特徴とする太陽電池モジュールである。

第4の発明は、断面円状のガラス母材を分割して断面扇型とし、さらに扇型の要部分を切り取り、かつ扇形の側面にこの線状集光レンズ同士を隣接配置したとき互いに面接触可能な基板に垂直な接触面を設け、長手方向に垂直な方向からの入射に対して集光機能を有し、要部分が切り取られ平面状となった断面略扇型である断面形状のレンズ母材を形成し、この断面における根元部の平面状部分の幅をW 、この断面の高さをHとしたとき、H=2mm〜0.3mm、W =2mm〜0.3mmで、W /Hが1以上、2.5以下で、かつ線状集光レンズの幅が0.5mm〜5mmとなるように、ヒーターで加熱しながら延伸して線状の集光レンズを形成することを特徴とする線状集光レンズの製造方法である
レンズ母材を延伸して線状集光レンズを形成した後、前記線状集光レンズの表面に樹脂を被覆してもよい。
第5の発明は、第4の発明にかかる線状集光レンズの製造方法によって、要部分が切り取られ平面状となった断面略扇型の線状集光レンズを製造後、前記平面状部分に太陽電池セルを接触配置することを特徴とする太陽電池素子の製造方法である。
さらに、前記太陽電池セルの周囲に反射層を形成してもよい。
第6の発明は、第5の発明にかかる陽電池素子の製造方法により製造された太陽電池素子を、パネル上に複数本隣接して、かつ前記太陽電池素子の太陽電池セル同士が間隙を有するように、並行配置することを特徴とする太陽電池モジュールの製造方法である。
このようにしてなる本発明によれば、線状の細い集光レンズの根元部に、集光レンズにより形成される集光領域の幅、すなわち集光部の幅と略同じ幅を有する条状の太陽電池セルが接触配置されて太陽電池素子が形成されるため、この太陽電池素子をパネル上に複数本隣接して並べた太陽電池モジュールにあっては、太陽電池セル同士の間に隙間ができる。すなわち発電に寄与しない太陽電池セルが存在しなくなる。その結果、太陽電池モジュール全体の発電効率が向上し、しかも軽量化が図れる。
また、この線状集光レンズをガラス製にすれば、例えば、光ファイバ母材の線引き技術を応用して細線化が可能なため、集光レンズを極めて細くすることが可能になる。その結果、この集光レンズを用いた太陽電池モジュールの小型化が可能になる。
以上のようにしてなる本発明によれば、線状集光レンズを用いた太陽電池モジュールの発電効率を向上させ、しかも少なくとも太陽電池モジュールの軽量化が可能な線状集光レンズ、これを用いた太陽電池素子及び太陽電池モジュールを提供することができる。
以下に、図を用いて、本発明に係る線状集光レンズ、これを用いた太陽電池素子及び太陽電池モジュールの実施の形態を詳細に説明する。尚、言うまでもなく、本発明は以下に述べる実施の形態に限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施の形態に係る太陽電池素子1を長さ方向に延びる軸に対して垂直に切断した切断面を示す断面図である。
図1に示すように、この太陽電池素子1は、長手方向に延びる軸に対する垂直断面が略扇型であって、該扇型の根元部が平面状になっているガラス製の線状集光レンズ2(以下単に集光レンズ2という。)を有している。尚、この集光レンズ2の断面は左右対称の扇型になっている。
そして、この集光レンズ2の扇型の要の部分、すなわち平面状の根元部には、図1及び図2に示すように、集光レンズ2により、この根元部に太陽光等の外部光3を集光して形成される集光領域、すなわち、集光部の幅である集光幅Sと略同じ幅Tの条状発電領域を有する条状の太陽電池セル4が接触配置されている。
このように、太陽電池素子1は、基本的には集光レンズ2とこのレンズの根元部に接触配置された条状の太陽電池セル4とを有している。
ところで、図2は、図1に示す太陽電池素子の下部拡大図である。
この条状の太陽電池セル4は、例えば、石英ガラスで作製された条状の基板表面にシリコン膜、すなわち光電変換層が成膜されることにより形成されている。条の幅は集光幅Sに合わせて形成される。幅は、製造上の都合と集光レンズ2の大きさを鑑み、0.5mm〜5mmが好適であり、1mm〜2mmであればより好ましい。石英ガラスで形成されている条状の基板は高温プロセスでも耐えられるので、この基板上に成膜する方法としては、1000℃以上の熱CVDでもよいし、真空プロセスでも適用可能である。
尚、条状の石英ガラス製の基板表面に成膜したシリコン膜(光電変換層)を石英ガラス製の基板と一体のまま使用することもできるし、石英ガラスから切り離して使用することもできる。
後者の場合、高濃度のフッ酸液(HF)で基板である石英ガラスを溶解してもよい。このようにすれば、シリコン膜の裏面に別途下部電極を配置することも可能になる。
具体的に、太陽電池セル4としては、n側電極として、石英ガラス基板の上にZnOをスパッタにて膜厚がそれぞれ100nmになるように積層し、次にマルチチャンバプラズマCVD装置によりこのZnO上に、n型a−Si(Pドープ)、i型a−Si、p型c−Si(Bドープ)を順に、各膜厚をそれぞれ100nm、1000nm、100nmで積層し、次にp側電極としてITOをスパッタにて成膜し、最後にp側電極の補助電極としてAgをスパッタにて成膜したものを用いた。もちろん、本発明では、このような太陽電池セル4に限定されるものではなく、他の構成からなるシリコン膜、すなわち、太陽電池セル4でも使用できることは言うまでもない。
尚、図1において、符号5は、必要に応じて線状の太陽電池セル4を支持するために設けたガラス等からなる支持体であり、特にシリコン膜を形成した土台であるガラス基板をフッ酸等でエッチングし除去した場合に用いる。
また、符号6は、太陽電池セル4やこれを支持する支持体5の側面や下面を覆うAl等の金属からなる反射層である。この反射層6は、集光レンズ2で集光され、下方の太陽電池セル4に入射された光が外部に放射されずに、反射層6により多段に反射され、光エネルギーが有効に電気に変換されるような役割を担っている。
ところで、条状の太陽電池セル4の幅Tは、前述したように、集光レンズ2により、その根元部に外部光3を集光して形成される集光領域(集光部)の幅である集光幅Sと同じか、それよりも若干広めに形成されている。因みに幅Wは、太陽電池セル4の幅Tに、太陽電池セル4の両側面を覆っている反射層6の厚さ分を加えたものを示している。
この集光ルレンズ2の最適寸法は、例えば、図1における高さHについては、好ましくは2mm〜0.3mm程度であり、図2に示す幅Wの最適値は2mm〜0.3mmである。
尚、H、Wとも上限値は2mmであり、これ以上になると後述するような方法で製造した集光レンズ2を、その剛性が原因でドラムに巻き取り難くなるからである。そのため、高速での巻取りが困難になり、生産性が極端に悪化する。
ここで図3は、集光レンズ2の上方から入射した光量に対して、集光部に集光された光量の割合と、その光の方向から投影した面積に対する集光部に光が届いた面積の割合を、W/Hに対してプロットしたものである。前者を黒い四角で、後者を白丸で示している。尚、Wは、図1に示すように集光レンズ2の根元部に形成されている平面状部分の幅を示している。
図3から判るように、W/Hが1程度になると、反射回数が多くなっていって、集光部に届く光量が減衰してしまう。他方、W/Hが大きければ大きいほど、集光レンズ2の上面と太陽電池セル4の距離が小さくなるので、集光部に届く光量は大きくなるが、、集光部が大きくなると、太陽電池モジュール全体の重量が大きくなってしまう。よってこれらを勘案すると、好適なW/Hの範囲は1以上、2.5以下である。
ところで、集光レンズ2を前述のようにH、W=2mm〜0.3mmという極めて細い線状体に形成するには、従来のように樹脂を成形加工する方法では到底得ることができない。
そこでこの発明では、太陽電池モジュール全体をより小型にするために、集光レンズ2を石英ガラス製のものにし、かつ図4に示すように円筒状の石英ガラス母材を分割して得たレンズ母材2‘を、図5に示すような、いわゆる光ファイバを線引きする方法で延伸して得ることにした。
具体的には、まず、図4に示すような、例えば、外面が真円からなる長さ1.5mの石英ガラス製の円筒7を、中心角度60°で6分割して断面扇型とし、さらに扇型の要部分を切り取り、断面略扇型のレンズ母材2‘を6個得た。
このうちの1個のレンズ母材2‘を、図5に示すように、ヒーター10を有する炉温約2000℃の加熱炉11に所定速度で挿入し、加熱して、前述したように、所定の大きさ、例えばH=600μm、W=900μmの大きさになるように延伸速度を調整して延伸し、線状の集光レンズ2を得た。
ところで用いたレンズ母材2‘の表面の平均表面粗さは0.3μm、側面の平均表面粗さは1.0μmであった
延伸直後に、この集光レンズ2がロール等に接触して傷付かないように、加熱炉11の直後に設けた被覆装置12を通してその表面に、例えば紫外線硬化性樹脂を被覆し、これを硬化装置13で紫外線を照射して硬化させた。しかる後引取機14で引取り、さらに張力調整ロール15、15、15や案内ロール16を介してボビン17を有する巻取機で巻き取った。
因みに、集光レンズ2の、図1における高さHと幅Wの寸法の微調整は、延伸速度の調整により行うことができる。
ところで、前記実施の形態では、被覆樹脂として紫外線硬化性樹脂を用いているが、他にも熱硬化性樹脂やこれら以外の樹脂も使用できることは言うまでもない。尚、熱硬化性樹脂で被覆するなら、硬化装置としては加熱炉が用いられる。
また、被覆された被覆層は、実際に集光レンズ2として太陽電池モジュールに使用される段階では、溶剤等を用いて除去される。
前述のようにして得られた集光レンズ2は、その表面を覆っていた被覆層を除去された後、例えば、図1に示すように、根元部、すなわち集光部下部に太陽電池セル4が接触配置され、太陽電池素子1が形成される。
尚、太陽電池セル4の前面から電流を取り出し易いように、太陽電池セル4の幅Tは、集光幅Sより大きくする場合もあるが、基本的にはほぼ同一の幅であり、平面状の根元部とほぼ同じ幅であることが望ましい。
また、従来のような平面状の太陽電池モジュールでも集光レンズ2の下部のみに太陽電池セルが形成されてもよい。
このようにして太陽電池素子1が形成されたら、図6に示すように、これら太陽電池素子1を、これら太陽電池素子1の集光レンズ2の側面に形成されている接触面8同士を互いに面接触させながら、複数本隣接してパネル20上に並行配置せしめて太陽電池モジュール30とした。
尚、前述したように、この実施の形態においては、集光レンズ2の長手方向に対して平行に導光するように、太陽電池セル4はその下部を電極で覆った導波構造にしてもよい。
また、集光レンズ2の長手方向に対して東西に太陽電池素子1を設置することにより、線状レンズ2の入射面に対して太陽光が垂直に入射しない場合、つまり太陽が太陽電池素子1の直上にある場合以外は、ある角度を持ってレンズに入射し、さらに太陽電池セル4に入射して、太陽電池セル4内を集光レンズ2の長手方向に導波することができるようにすることもできる。
以上説明したように、各集光レンズ2の根元部に接触配置されている太陽電池セル4は、図1に示すように集光レンズ2の根元部に、集光レンズ2により形成される外部光3の集光幅Sと略同じ幅の条状体である。
それ故、図6に示すように、隣接する集光レンズ2、2間にあって、外部光3が集光されない部分には太陽電池セル4は存在しない。もちろん、必要により太陽電池セル4を支持する支持体5も、集光レンズ2で外部光3が集光されていない部分にあっては、省略されてもよい。
このように、図6に示す如く、隣接配置される集光レンズ2の根元部にあって、各太陽電池セル4同士は、間隙18を有している。
その結果、従来のように隣接する集光レンズ2の下面に連続的に全面に亘って太陽電池セル4やこれを支持する支持体5が配置されていたものと比較すると、図6に示す太陽電池モジュール30では、間隙18に相当する太陽電池セル4の分と、あるいは必要により、この太陽電池セル4の下に支持体5を設けた場合は、間隙18に相当するこの支持体5の分だけ全体の重量が軽くなる。
また、従来のように樹脂で集光レンズ2を成形加工した場合には、集光レンズ2の幅を10mm以下にすることは極めて困難であるが、ガラス製にして、図5に示すように延伸すれば、図1における太陽電池素子1の高さHや幅Wが、例えば、0.3mm前後の極めて細いものを容易に得ることができる。
その結果、一定面積のパネル20上に、従来のものより高密度で集光レンズ2を並行配置でき、単位面積当りの発電効率を向上させることができる。そして、太陽電池モジュールの小型化も図れる。
ところで図4に示す石英ガラス製のレンズ母材2‘は、例えば、火炎加水分解法、すなわちスート法で作製されたガラスロッドから切り出すとよい。このようにスート法で製造された母材を使用することで、希土類元素を母材にドープしたり、フッ素やゲルマニウムを母材にドープすることも容易になる。
特に、希土類元素をドープした場合は、通常、太陽電池では使用できない波長域の光をも発電可能な波長域の光に変換することが可能となり、好ましい。
またレンズ母材2‘としては、図4に示す装置を採用できるものであればよく、それ故、石英ガラスに限らず多成分系ガラスでもよいことは言うまでもない。
また、レンズ母材2‘をガラス製の円筒体から切り出した場合、その切断面の平均表面粗さはどうしても大きくなってしまう。
しかしながら、図5に示す方法で延伸した場合には、例えば、通常、レンズ母材2‘の寸法の1/10程度の寸法に延伸するため、またレンズ母材2’は加熱炉11のヒーター10で加熱され、溶融するため、仮に最初レンズ母材2’の表面の表面粗さが大きかったとしても、延伸して得られた集光レンズ2の表面粗さは小さくなる。
もちろん必要なら、加熱延伸する前に、レンズ母材2‘の表面を予めエッチングや研磨等して、表面粗さを小さくしておいてもよい。
また、図5の装置においては、延伸された集光レンズ2の表面に紫外線硬化性樹脂を塗布し、これに紫外線照射して硬化させているが、単に、被覆装置12により、集光レンズ2に非接触で被覆材を噴霧して被覆層を形成することもできる。
さらには、この集光レンズ2を太陽電池素子1に組み立てる際、被覆層の除去をより容易にするために、延伸直後の集光レンズ2の表面に保護テープを貼ったり、保護ラップを巻いたりして被覆層を形成することもできる。
以上に述べたように本発明によれば、集光レンズを用いた太陽電池モジュールの発電効率を向上させ、しかも太陽電池モジュール全体の軽量化が可能で、加えて、集光レンズをガラス製にすれば、集光レンズのより細線化が可能で、それ故、太陽電池モジュールの小型化も可能な集光レンズ、これを用いた太陽電池素子及び太陽電池モジュールを提供することができる。
本発明の一実施の形態に係る条状の太陽電池素子の断面図である。 図1に示す太陽電池素子の下部を示す拡大図である。 集光レンズの上方から入射した光量に対する、集光部に集光された光量の割合と、その光の方向から投影した面積に対する集光部に光が届いた面積の割合を、W/Hに対して示したグラフである 本発明の線状集光レンズを得るために用いる母材を得るための円筒母材の断面図である。 本発明の線状集光レンズを得るための製造装置の一例を示す概略図である。 本発明の太陽電池モジュールの一例を示す斜視図である。
符号の説明
1 太陽電池素子
2 線状集光レンズ
3 外部光
4 太陽電池セル
5 支持体
6 反射層
8 接触面
11 加熱炉
12 被覆装置
14 引取装置
17 巻取機
18 間隙
20 パネル
30 太陽電池モジュール

Claims (9)

  1. 長手方向に延びる軸に対する垂直断面の形状において、その根元部が平面状の略扇型形状をなすガラス製の線状集光レンズであって、さらに、前記垂直断面内における根元部の平面状部分の幅をW、この垂直断面の高さをHとしたとき、H=2mm〜0.3mm、W=2mm〜0.3mmで、W/Hが1以上、2.5以下で、かつ線状集光レンズの幅が0.5mm〜5mmであり、
    前記線状集光レンズはその側面に、この線状集光レンズ同士を隣接配置したとき互いに面接触可能な基板に垂直な接触面を有していることを特徴とする線状集光レンズ。
  2. 請求項に記載の線状集光レンズと、該線状集光レンズの平面状の根元部に接触配置され、かつ前記線状集光レンズにより前記根元部に形成される集光部の幅と略同じ0.2mm〜5mmの幅を有する太陽電池セルとが一体化されていることを特徴とする太陽電池素子。
  3. 前記太陽電池セルの周囲に反射層が設けられていることを特徴とする請求項に記載の太陽電池素子。
  4. 請求項または請求項いずれかに記載の太陽電池素子が、パネル上に複数本隣接して、かつ各太陽電池素子の太陽電池セル同士が間隙を有するように、並行に並べられていることを特徴とする太陽電池モジュール。
  5. 断面円状のガラス母材を分割して断面扇型とし、さらに扇型の要部分を切り取り、かつ扇形の側面にこの線状集光レンズ同士を隣接配置したとき互いに面接触可能な基板に垂直な接触面を設け、長手方向に垂直な方向からの入射に対して集光機能を有し、要部分が切り取られ平面状となった断面略扇型である断面形状のレンズ母材を形成し、この断面における根元部の平面状部分の幅をW 、この断面の高さをHとしたとき、H=2mm〜0.3mm、W =2mm〜0.3mmで、W /Hが1以上、2.5以下で、かつ線状集光レンズの幅が0.5mm〜5mmとなるように、ヒーターで加熱しながら延伸して線状の集光レンズを形成することを特徴とする線状集光レンズの製造方法。
  6. レンズ母材を延伸して線状集光レンズを形成した後、前記線状集光レンズの表面に樹脂を被覆することを特徴とする請求項記載の線状集光レンズの製造方法。
  7. 請求項または請求項のいずれかに記載された線状集光レンズの製造方法によって、要部分が切り取られ平面状となった断面略扇型の線状集光レンズを製造後、前記平面状部分に太陽電池セルを接触配置することを特徴とする太陽電池素子の製造方法。
  8. さらに、前記太陽電池セルの周囲に反射層を形成することを特徴とする請求項に記載の太陽電池素子の製造方法。
  9. 請求項またはに記載された太陽電池素子の製造方法により製造された太陽電池素子を、パネル上に複数本隣接して、かつ前記太陽電池素子の太陽電池セル同士が間隙を有するように、並行配置することを特徴とする太陽電池モジュールの製造方法。
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