JP4934075B2 - スキ鋏 - Google Patents

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本発明は、頭髪を刈り込む際に使用するスキ鋏に関する。
頭髪を刈り込んで容姿を整える理美容において、頭髪のボリューム感を軽減する手法として、スキ鋏を使用したセニングと呼ばれる技術が知られている。スキ鋏は、鋏を構成する二枚の刃物のうち一方または両方が櫛状になったもので、刃と刃の間に落ち込んだ頭髪は切断されないため、短髪になることを避けながら頭髪量を調整できる。このスキ鋏の基本的な構成を図6に示す。図6(A)は全体を示す斜視図であり、対になる第一鋏体と第二鋏体がネジで回動可能に一体化されており、第一鋏体はネジの左側に櫛刃が形成され、第二鋏体はネジの左側に棒刃が形成されており、また両鋏体とも、右端に指を差し入れるためのハンドルが形成されている。棒刃は、通常の鋏と同様に先端部(鋏を閉じる際に前面となる部分)が、ネジ付近から鋏の先まで直線状に延びているが、櫛刃は、極めて刃渡りの短い微細刃と溝が交互に並び、文字通り櫛状になっている。
ハンドルに指を差し入れて櫛刃と棒刃を閉じていくと、まず始めにネジの近傍で微細刃と棒刃の先端部同士が接触して、その後、閉じる操作を続けていくと、先端部同士の接触位置は鋏の先に移動していく。図6(B)は図6(A)の一部を拡大したもので、鋏を閉じていく際の櫛刃と棒刃の関係を示している。図の右側にある二個の微細刃は、既に先端部同士の接触を終えているが、右から三番目の微細刃は、矢印で示す右端で先端部同士の接触が始まった段階であり、さらに鋏を閉じていくと、先端部同士の接触位置は右端から中間部を経て左端に移動していく。なお、ネジよりも左側の全域で先端部同士の接触が発生するよう、櫛刃と棒刃の一方または両方に、図のようなネジリと呼ばれる緩い曲面を設けている。
図7は、図6によるスキ鋏の刃の断面を示しており、図7(A)は頭髪を切断する原理で、図7(B)はトラブルが発生した状態である。図7(A)は、一個の微細刃に棒刃が接触して頭髪を切断する原理を時系列で並べており、棒刃の先端部には鋭利な刃先が形成されているが、対する微細刃の先端部は鋭利ではなく平面状で、その脇に棒刃を誘導するための逃げ面が形成されている。この逃げ面は、微細刃と溝が並ぶスキ鋏に特有のもので、棒刃が個々の微細刃と接触し始める際、棒刃が微細刃の先端部に乗り上げることを防止して、棒刃を微細刃の側面に誘導する役割がある。したがって厳密には、棒刃の先端部は、微細刃の先端部に接触するのではなく、逃げ面に接触している。なお通常の鋏は、ハンドルを閉じる際、二枚の刃の先端部が途切れることなく接触を維持するため、このような乗り上げが発生することはなく、逃げ面は不要である。
図のように棒刃が下降していくと、その先端部が逃げ面に接触して、この間に挟み込まれた頭髪が切断される。その後、棒刃は微細刃の側面に沿って下降していくが、その先端部が溝の底部に到達する前にハンドル同士が接触して操作が終了する。そのため、溝の中に入り込んだ頭髪は切断されることがない。なお図6および図7に示すスキ鋏は、あくまでも一例であり、これとは異なる構造の製品も存在している。
スキ鋏については、これまでにも様々な技術開発が行われており、その例として以下のような特許文献が公開されている。特許文献1は、切断後の頭髪が毛羽立つことを防止して、斬新なヘアースタイルを創作できることを目的としており、棒刃の刃先に一本ないし複数の溝部を形成している。特許文献2は、頭髪の先端部分を先細に形成できることなどを目的としており、棒刃の刃先に切欠や第二切欠を設けている。特許文献3は、頭髪を痛めることなく所定のせん断性能が維持できることを目的としており、棒刃の先端に凹部を設けて、この凹部に限定して刃を形成している。特許文献4は、頭髪の切断作業を終えた後に鋏を移動させる際、切れ残った頭髪の損傷防止を目的としており、棒刃の先端には鋭利な刃を形成せず、櫛刃の先端部にのみ鋭利な刃を形成しており、先の背景技術で示した図6とは構造が異なる。
特開2002−292160号公報 特開2004−121555号公報 特開2007−244548号公報 特許2967269号公報
図7のように、棒刃の先端部が逃げ面に接触することで頭髪を切断している。したがって棒刃の先端部が鋭利であれば切断性に何らの問題もないが、使用によって先端部が磨耗していくと、棒刃の先端部が逃げ面を過ぎた段階でも頭髪の切断が完了せず、その後、頭髪を無理やり引き裂くような状態で切断が完了することがある。このような切れ味が悪くなった状態では、頭髪の切断面が鋭利でなくなり、しかも毛先の周辺に傷が付いて枝毛などの原因になるほか、ハンドルを閉じた後に鋏を移動する際、切断されていない頭髪を引き込んでしまうなど、様々なトラブルを招くことになる。
このようにスキ鋏の切れ味が悪くなると、作業者は半ば無意識のうちに、図6(A)の矢印に示すような力をハンドルに加えることがある。この力は、鋏体の回動方向に対して直交する方向であり、櫛刃と棒刃の密着性が高まり切れ味が改善する。しかしこの力が過度になると、櫛刃と棒刃の重なりが増加して、図7(B)のように、棒刃が微細刃の先端部に乗り上げてしまう場合がある。乗り上げが発生すると、切断が中途半端な状態で終了して適正な作業が困難になり、しかも棒刃の先端部に過大な荷重が作用して、刃先の変形や脱落といった回復不能な破損が発生することもある。
本発明はこうした実情を基に開発されたもので、刃の先端部の破損を防止でき、しかも切断性能にも優れたスキ鋏の提供を目的としている。
前記の課題を解決するための請求項1記載の発明は、微細刃と溝が交互に並ぶ櫛刃を有する第一鋏体と、先端部が線状に延びている棒刃を有する第二鋏体と、がネジを支点として回動可能に一体化されており、個々の微細刃の先端部には刃先が形成されており、また棒刃の先端部には、櫛刃と対面する内側面から遠ざかるに連れて最先端から後退していく傾斜面が形成され、該傾斜面と内側面との角部に刃先が形成されており、且つ棒刃と個々の微細刃との接触開始位置には、傾斜面から突出する突出片が形成され、該突出片には、傾斜面から遠ざかるに連れて内側面から後退していく逃げ面が形成されていることを特徴とするスキ鋏である。
本発明のスキ鋏についても、その基本的な構成は従来の物と同一であり、第一鋏体と第二鋏体の二部品がネジによって回動可能に一体化されており、両鋏体とも、ネジを中心として一方の側には指を差し入れるためのハンドルが形成されており、他方の側には切断作業を実現するため、第一鋏体には櫛刃が、第二鋏体には棒刃が形成されている。櫛刃は文字通り櫛状に形成されたもので、刃渡りが数ミリ程度の微細刃が溝を隔てて連続的に並んでいる。また棒刃は、通常の鋏と同様、細長断面が連続した単純な形状で、その先端部は、ネジ付近から鋏の先まで、直線あるいは緩やかな曲面で構成されている。なお先端部とは、櫛刃および棒刃において、鋏を閉じる際に前面となる部分を指している。
櫛刃は、前記のように微細刃と溝が連続して並ぶ構成であり、本発明では、全ての微細刃の先端部に鋭利な刃先が形成されている。対する棒刃は、櫛刃と対面して擦れ合う面を内側面と規定しており、この内側面の角に位置する先端部には、平面状の傾斜面が形成されている。傾斜面は、内側面から遠ざかるに連れて、最先端(内側面と傾斜面との交点)から後退するように傾いているものとする。したがって先端部を上に向けた状態で棒刃の断面を見ると、上面が傾斜面であり、傾斜面と内側面は鋭角状に交差している。さらに本発明では、この鋭角状の交差部に鋭利な刃先が形成されている。なお傾斜面は、ネジ付近から鋏の先まで連続している必要はなく、櫛刃の溝に差し掛かる部分は、実際の切断に関与しないため、この区間を省略して断続的に面が並ぶ形態でも良い。
突出片は、棒刃の傾斜面から隆起するように形成されるもので、櫛刃と棒刃を閉じていく際、棒刃が個々の微細刃と接触し始める位置に設けられる。したがって突出片は、個々の微細刃に対応して、所定の間隔で並ぶように配置される。なお突出片の具体的な大きさや各部の形状については、微細刃の刃先を誘導する機能が発揮できるならば何らの制約もなく、棒状や角錐形などを自在に選択できる。ただしいずれの形状の場合も、内側面に隣接している必要がある。
逃げ面は、突出片の各側面のうち、棒刃の内側面に接している面であり、傾斜面から遠ざかるに連れて内側面から後退していくように形成される。この逃げ面と内側面との境界は、曲面で滑らかに仕上げることも可能だが、角を残していても構わない。なお、傾斜面から遠ざかるに連れて内側面から後退していくとは、逃げ面が内側面の奥に引き下がるように傾いていることを意味する。
このように構成することで、切断作業のために櫛刃と棒刃を閉じていく際、棒刃に形成された突出片の逃げ面が微細刃と最初に接触するため、微細刃の先端部は、確実に棒刃の内側面に誘導され、従来のような乗り上げを防止できる。しかも突出片が微細刃の誘導を終えた後は、微細刃の刃先と棒刃の刃先が押し合うように接触するため、挟み込まれた頭髪は、両側から切断される。この双方の刃先が押し合う位置は、鋏を閉じていくに連れて、先の方に移動していき、その間切断作業が継続する。なお突出片は、原則として微細刃と同数を形成する必要がある。
請求項1記載の発明のように、櫛刃を構成する個々の微細刃の先端部に鋭利な刃先を形成した上、棒刃の傾斜面には、個々の微細刃との接触開始位置に、逃げ面を有する突出片を形成することで、微細刃の先端部が棒刃の内側面に誘導されるため、櫛刃が棒刃に乗り上げることを防止できる。そのため鋏を確実に閉じることができ、しかも刃先が破損することもない。
また棒刃は、内側面と傾斜面との交差部に鋭角状の刃先が形成されており、しかも逃げ面の作用により、微細刃の先端は、必ずこの刃先に到達する。この双方の刃先が接触する瞬間は、頭髪の両側に刃先が食い込み、さらに刃先同士が押し合う状態になるため、頭髪は極めて円滑に切断され、毛先の周辺を痛めることがなく、しかも鋏を閉じた後に頭部から離す際、頭髪を引き込むこともない。
図1は、本発明の構成を示しており、図1(A)はスキ鋏10全体の形状のほか櫛刃12と棒刃22の一部を拡大したもので、図1(B)は微細刃13と棒刃22が接触する直前の状態で、図1(C)は図1(B)の後、微細刃13と棒刃22が接触した状態である。図1(A)の全体形状に示すように、本発明によるスキ鋏10は、一端寄りに櫛刃12が形成され他端寄りにハンドル32が形成された第一鋏体11と、一端寄りに棒刃22が形成され、他端寄りにハンドル32が形成された第二鋏体21と、で構成され、両鋏体11、21とも鋼鉄を一体的に加工したものである。個々の鋏体11、21の中央付近には、双方を一体化するためのネジ31が挿通されており、それぞれが自在に回動できる構造になっている。なお本図のハンドル32は、鋏体11、21と一体で成形されているが、ハンドル32だけを別途に製作して、接合などで一体化する場合もある。またネジ31よりも左側は、実際に頭髪を切断するための機能を有しており、この部分全体について、第一鋏体11では櫛刃12、第二鋏体21では棒刃22と称するものとする。
図1(A)の拡大図のように、櫛刃12は、刃渡りの短い微細刃13が溝14を隔てて連続的に並んだ櫛形になっており、各微細刃13の先端付近は棒刃22側に湾曲しており、さらに鋭利な刃先15が形成されている。対する棒刃22は、細長断面の単純な板状であり、そのうち櫛刃12に対面している領域を内側面23と称するものとするほか、図の底部に傾斜面24が形成されている。傾斜面24は、内側面23から遠ざかるに連れて、棒刃22の最先端から後退する方向に傾いているため、傾斜面24と内側面23は鋭角状に交差しており、この箇所にも鋭利な刃先25が形成されている。なお内側面23とは逆の裏面28側については、傾斜面24との接続部分が滑らかな円弧状に仕上げられている。
傾斜面24は単純な平面ではなく、この面から隆起した突出片26が並んで形成されている。この突出片26は、櫛刃12と棒刃22が閉じていく際、棒刃22が個々の微細刃13と接触し始める位置に限定して配置されており、しかも突出片26の一側面には、内側面23から連続する逃げ面27が形成されている。逃げ面27は、突出片26の先端(図の下方)に向かうに連れて、内側面23よりも後退するように傾いており、接触する微細刃13を棒刃22の内側面23に誘導することができる。したがって逃げ面27と内側面23との間には、微細刃13の移動を拘束する段差などはない。
図1(B)は、棒刃22の一部分と一個の微細刃13だけを抽出して描いており、突出片26の機能を示している。突出片26は、櫛刃12と棒刃22を閉じていく際、棒刃22が微細刃13と接触し始める位置に形成されているため、微細刃13の右端の真上に位置している。また鋏は、図6に示す従来技術のようにネジリが与えられているため、微細刃13の刃先15は、棒刃22の内側面23よりも奥側に入り込んでいる。そのため双方の刃先15、25が接触する直前の時点で、微細刃13の刃先15が突出片26の逃げ面27に接触して、その後、微細刃13の刃先15は逃げ面27に沿って移動していき、やがて内側面23に到達する。
図1(C)は、図1(B)の後、さらに櫛刃12と棒刃22を閉じていった状態であり、突出片26は、既に微細刃13の刃先15よりも下に位置しており、微細刃13を誘導する役割を終えている。そして微細刃13の中央付近では、双方の刃先15、25が対向するように接触している。この際は、ネジリによって刃先15、25同士が押し付け合っているため、間に挟み込まれた頭髪は容易に切断される。
図2は、図1に描かれた棒刃22の詳細を示しており、図2(A)は棒刃22の傾斜面24を上に向けており、図2(B)は図2(A)のB−B断面で、図2(C)は図2(A)のC−C断面で、図2(D)は図2(A)のD方向から見た側面である。図2(A)のように、棒刃22の上面には、内側面23を頂点として下方に進む傾斜面24が形成されており、この面上に突出片26が等間隔で並んでいる。また図2(B)は、突出片26が形成されている部分の断面図であり、突出片26には内側面23から次第に後退していく逃げ面27が形成されている。なお逃げ面27と内側面23との境界は、鈍角状に折れ曲がっている。次に図2(C)は、突出片26が形成されていない部分の断面図であり、傾斜面24と内側面23との交差部は、面取りなどの処理がされておらず、鋭角状の刃先25が形成されている。したがってこの部分も、微細刃13の刃先15と同様、頭髪に食い込んでいくことができる。そのほか、傾斜面24と裏面28との境界については形状に制約がなく、円弧で滑らかに結んでいる。
図2(D)は、棒刃22を内側面23の方から見たもので、図の左側にネジ31があるものとする。櫛刃12と棒刃22を閉じていく際、棒刃22は、微細刃13のネジ31側から接触を開始する。そのため突出片26は、微細刃13の左端に接触する位置に形成されており、その間隔は当然ながら微細刃13の間隔に一致する。なお突出片26の間隔は2mm程度だが、突出片26の長さは0.2mm程度、高さも0.2mm程度であり、微細刃13と比較しても格段に小さい。
図3は、本発明によるスキ鋏10の動作原理を時系列で示すため、櫛刃12および棒刃22の端面を描いたもので、図3(A)は突出片26が形成されている部分で、図3(B)は突出片26が形成されていない部分である。両図とも左から右に進むに連れて、棒刃22が下方に移動していく。図3(A)では、まず微細刃13の刃先15に棒刃22の突出片26が接近していき、やがて突出片26の逃げ面27に、微細刃13の刃先15が接触する。その後、微細刃13の刃先15は逃げ面27に沿って移動していくが、この際、微細刃13は逃げ面27によって押し戻されるような荷重を受けるため、微細刃13の刃先15は逃げ面27との接触を維持しながら、やがて内側面23に移動していく。
図3(B)は、突出片26が形成されていない部分での微細刃13と棒刃22との関係を示しており、一番左側の状態では、微細刃13の刃先15の真上に棒刃22の傾斜面24が位置しており、さらに左から二番目のように、棒刃22が微細刃13に接触する直前でも、刃先15の上を傾斜面24が覆っている。しかしその後、図3(A)のように、微細刃13の刃先15が突出片26に接触して、以降は櫛刃12と棒刃22が押し戻されるように変形する。そのため図3(B)の左から三番目のように、必然的に棒刃22の刃先25と微細刃13の刃先15が一致して押し合う瞬間が発生する。この時、双方の間に頭髪が挟み込まれていれば、その両側から刃先15、25が食い込んでいき、頭髪は速やかに切断される。この双方の刃先15、25が押し合う位置は、鋏を閉じていくに連れて、微細刃13の刃渡り方向に移動していき、その間切断作業が継続する。
図4は、突出片26の形状例を示しており、図4(A)は角錐形で、図4(B)は円錐形である。突出片26は、逃げ面27によって微細刃13の刃先15を円滑に誘導できるならば、その形状は自在であり、図1などに示す箱状のほか、本図のように角錐形や円錐形などでも構わない。なお傾斜面24については、必ずしも図4(A)のように全域を平面状とする必要はなく、櫛刃12の溝14に差し掛かるため頭髪の切断に関与しない部分では、図4(B)のように、凹部33などを設けることも可能であり、傾斜面24が分断されることもある。当然ながら凹部33には刃先25を形成できない。
図5は、図1とは異なる本発明の形態例を示しており、図5(A)は全体で、図5(B)は櫛刃12と棒刃22の一部を拡大したものである。図1では棒刃22の突出片26は、微細刃13のネジ31側に接触していた。しかし本図の微細刃13の刃先15は、ネジ31の方に進むに連れて後退していくような傾きが付いている。この場合、櫛刃12と棒刃22を閉じていくと、各微細刃13の左端(ネジ31から最も遠い位置)から棒刃22が接触していく。そのため図5(B)のように、突出片26は、微細刃13の刃先15のうちネジ31から遠い方の端部に接触するように配置されている。
本発明の構成を示す斜視図であり、(A)はスキ鋏全体の形状のほか、櫛刃と棒刃の一部を拡大したもので、(B)は微細刃と棒刃が接触する直前の状態で、(C)は(B)の後、微細刃と棒刃が接触した状態である。 図1に描かれた棒刃の詳細を示しており、(A)は棒刃の傾斜面を上に向けた状態の斜視図であり、(B)は(A)のB−B断面図で、(C)は(A)のC−C断面図で、(D)は(A)のD方向から見た側面図である。 本発明によるスキ鋏の動作原理を時系列で示すため、櫛刃および棒刃の端面を描いており、(A)は突出片が形成されている部分で、(B)は突出片が形成されていない部分である。 突出片の形状例を示す斜視図であり、(A)は角錐形で、(B)は円錐形である。 図1とは異なる本発明の形態例を示しており、(A)は全体の側面図で、(B)は櫛刃と棒刃の一部を拡大した斜視図である。 従来から使用されている一般的なスキ鋏の基本的な構成を示す斜視図であり、(A)は全体で、(B)は刃の一部を拡大したものである。 図6に示すスキ鋏の櫛刃および棒刃の断面図であり、(A)は頭髪を切断する原理を示しており、(B)はトラブルが発生した状態を示している。
符号の説明
10 スキ鋏
11 第一鋏体
12 櫛刃
13 微細刃
14 溝
15 刃先(櫛刃側)
21 第二鋏体
22 棒刃
23 内側面
24 傾斜面
25 刃先(棒刃側)
26 突出片
27 逃げ面
28 裏面
31 ネジ
32 ハンドル
33 凹部

Claims (1)

  1. 微細刃(13)と溝(14)が交互に並ぶ櫛刃(12)を有する第一鋏体(11)と、先端部が線状に延びている棒刃(22)を有する第二鋏体(21)と、がネジ(31)を支点として回動可能に一体化されており、
    個々の微細刃(13)の先端部には刃先(15)が形成されており、
    また棒刃(22)の先端部には、櫛刃(12)と対面する内側面(23)から遠ざかるに連れて最先端から後退していく傾斜面(24)が形成され、該傾斜面(24)と内側面(23)との角部に刃先(25)が形成されており、且つ棒刃(22)と個々の微細刃(13)との接触開始位置には、傾斜面(24)から突出する突出片(26)が形成され、該突出片(26)には、傾斜面(24)から遠ざかるに連れて内側面(23)から後退していく逃げ面(27)が形成されていることを特徴とするスキ鋏。
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