JP4933514B2 - 無線通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、複数のアンテナ素子で構成されるアレーアンテナを利用する近距離無線通信システムに関する。
近年、無線通信において周波数帯域を広げずに高速通信を実現することが求められている。その実現方法の一つに、MIMO(Multi−Input Multi−Output)技術がある。MIMO技術では、送信局側において複数の送信アンテナから同一チャネル上で異なる独立な信号を送信し、受信局側において同じく複数のアンテナを用いて信号を受信することによってアンテナ数に応じた伝送速度の向上している。
図9は、MIMO技術を用いた無線通信システムの構成を示す概略図である。信号を送信する送信側800には、送信する信号を生成する送信信号生成装置810と、送信アレーアンテナ830とが備えられている。送信アレーアンテナ830は、N(Nは正の整数)素子のアレーアンテナであり、各素子アンテナ831には個別の送信機820が接続されている。また、各送信機820は、送信信号生成装置810に接続されている。一方、信号を受信する受信側900には、受信した複数の信号を復号する受信信号復号装置910と、受信アレーアンテナ830とが備えられている。受信アレーアンテナ930は、N素子のアレーアンテナであり、各素子アンテナ931には個別の受信機920が接続されている。また、各受信機920は受信信号復号装置910に接続されている。送信側800では、送信信号生成装置810が、信号sからsを生成し、各送信機820に出力する。各送信機820は、入力された信号を、具備している素子アンテナ831から受信側900に送信する。各信号sからsは、様々な方向に送信され、異なる伝搬経路を経由して受信アレーアンテナ930の素子アンテナ931に受信される。受信機920は、具備する素子アンテナ931が受信した信号を受信信号復号装置910に出力する。送信信号復号装置910は、入力された信号が、複雑な多重波環境によって異なる伝搬経路を経由することによって到来特性に差異ができることを利用し、各信号を分離して、復号する。これにより、アンテナ素子数に応じて伝送容量を増加させることができる。
非特許文献1には、MIMO技術を用いた無線通信において、アンテナ間のフェージングの相関である空間相関が増加すると伝送容量が減少すること(Figure 4.10参照)及び直接波成分が含まれる度合いであるK−factorが増加すると伝送容量が減少すること(Figure 4.11参照)が記載されている。なお、K−factorは、多重波に対する直接波の比で表される。ここで、伝送容量が減少することは、複数ストリームを伝送する場合に、信号の分離が困難になることと等価である。従って、伝送環境が多重波環境ではない場合には、K−factorが高くなり、空間相関が上昇し伝送容量が減少するため、信号分離が困難になる。
一方、送信アレーアンテナと受信アレーアンテナの距離が開口幅の数倍以下程度となるような近距離通信では、MIMO技術は採用されておらず、コイルの電磁結合による超短距離通信や、ミリ波帯のような直進性の強い周波数帯域を利用したSISO(Single−Input Single−Output)伝送が用いられている。
Arogyaswami Paulraj, Rohit Nabar, Dhananjay Gore, Introduction to Space-Time Wireless Communications Cambridge University Press, 2003.
ところで、送信アレーアンテナと受信アレーアンテナの距離が非常に近接する近距離通信では多重波環境を形成する散乱体が通信路上に存在しない。
しかしながら、MIMO技術は多重波環境での利用を前提としており、送受信アレーアンテナ間の伝搬環境が多重波環境ではない場合は、送受信される複数の信号の伝搬経路がほぼ等しくなり、空間相関が増加する。これにより伝搬容量が減少するため、信号の分離が困難になる、という問題がある。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、伝搬環境が多重波環境ではない場合であっても、高い伝送容量を実現することができる無線通信システムを提供することにある。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の一態様は、複数のアンテナ素子で構成される送信アレーアンテナと、前記送信アレーアンテナに備えられた前記アンテナ素子と1対1で接続されている複数の送信機と複数のアンテナ素子で構成され、前記送信アレーアンテナの開口面積に対して±10%の範囲内である開口面積を有する受信アレーアンテナと、前記受信アレーアンテナに備えられた前記アンテナ素子と1対1で接続されている複数の受信機と、を備え、前記送信アレーアンテナと前記受信アレーアンテナは、アレーアンテナ面が平行となるよう設置されており、前記送信アレーアンテナと前記受信アレーアンテナ間の距離を前記送信アレーアンテナの開口面積の平方根で除算した値が4以下となることを特徴とする無線通信システムである。
また、本発明の一態様は、上記の無線通信システムにおいて、前記受信アレーアンテナのアンテナ素子数と前記送信アレーアンテナのアンテナ素子数とは、等しくNであり、前記送信アレーアンテナと前記受信アレーアンテナ間の距離がDであり、前記送信アレーアンテナから送信する無線信号の真空中での波長がλである場合に、前記送信アレーアンテナと前記受信アレーアンテナを構成する行方向及び列方向に隣接するアンテナ素子相互間の間隔dが((0.1022log10(0.00224N)D/λ+0.5)×0.5<d/λ<(0.1022log10(0.00224N)D/λ+0.5)×1.5)であることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の無線通信システムにおいて、前記受信アレーアンテナと前記受信アレーアンテナは、コンクリート壁を挟んで設置されており、前記受信アレーアンテナのアンテナ素子数と前記送信アレーアンテナのアンテナ素子数とは、等しくNであり、前記送信アレーアンテナと前記受信アレーアンテナ間の距離がDであり、前記送信アレーアンテナから送信する無線信号の真空中での波長がλである場合に、前記送信アレーアンテナと前記受信アレーアンテナを構成する行方向及び列方向に隣接するアンテナ素子相互間の間隔dが((0.1022log10(0.00224N)D/λ+0.5)×0.5<d/λ<(0.1022log10(0.00224N)D/λ+0.5)×1.0)であることを特徴とする。
本発明によれば、送信アレーアンテナと受信アレーアンテナ間の距離を開口面積の平方根で割った値が4以下となるように設置することにより、伝搬環境が多重波環境ではない場合であってもアンテナ間の空間相関が低くなり高い伝送容量を実現することができる。
また、送信アレーアンテナと受信アレーアンテナの素子数が等しくNで与えられた場合に、アレーアンテナを構成する素子アンテナの間隔dを((0.1022log10(0.00224N)D+0.5)×0.5<d/λ<(0.1022log10(0.00224N)D+0.5)×1.5)の範囲にすることにより、高い信号対雑音比と低い空間相関を両立することが可能となり、高い伝送容量を実現することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳しく説明する。
図1は、本発明の一実施形態による無線通信システムの構成を示す概略図である。
信号を送信する送信装置1には、送信する信号を生成する送信信号生成装置10と、送信アレーアンテナ110とが備えられている。送信アレーアンテナ110は、N(Nは正の整数)素子のアレーアンテナであり、各送信用素子アンテナ111には個別の送信機11(以下、i番目(iは、1からNの整数)の送信機11を送信機11(#i)と記す)が1対1に接続されている。各送信機11は、送信信号生成装置10に接続されている。一方、信号を受信する受信装置2には、受信した複数の信号を復号する受信信号復号装置20と、受信アレーアンテナ120とが備えられている。受信アレーアンテナ120は、N素子のアレーアンテナであり、各受信用素子アンテナ121には個別の受信機21(以下、i番目の受信機21を受信機21(#i)と記す)が1対1に接続されている。
送信信号生成装置10は、変調信号sからsを生成し、各信号sを対応する送信機11(#i)に出力する。各送信機11は、入力された信号を、具備している送信用素子アンテナ111から受信装置2に送信する。各信号sは、それぞれ対応する受信用素子アンテナ121(#i)に受信される。受信機21は、具備する受信用素子アンテナ121が受信した信号を受信信号復号装置20に出力する。受信信号復号装置20は、入力された各信号を分離して、復号する。
[実施例1]
図2は、本実施形態における送信アレーアンテナ110と受信アレーアンテナ120の配置を示す斜視図である。
送信アレーアンテナ110は、N個の送信用素子アンテナ111が配列されたアレーアンテナである。送信用素子アンテナ111は、N1列N2行(但し、N1及びN2は正の整数であり、N1×N2はNである)で規則的に配列されており、列方向及び行方向に隣接する送信用素子アンテナ111相互間の中心から中心までの間隔はdである。また、受信アレーアンテナ120は、N個の受信用素子アンテナ121が規則的に配列されたアレーアンテナである。受信用素子アンテナ121は、N1列N2行で規則的に配列されており、列方向及び行方向に隣接する受信用素子アンテナ121相互間の中心から中心までの間隔はdである。以下、送信用素子アンテナ111及び受信用素子アンテナ121を総称して素子アンテナと呼ぶ。送信アレーアンテナ110及び受信アレーアンテナ120は、最上部に設けられた素子アンテナの上端から最下部に設けられた素子アンテナの下端までの幅がW1、最左部に設けられた素子アンテナの左端から最右部に設けられた素子アンテナの右端までの幅がW2、開口面積がW(但し、W=W1×W2)であり、素子アンテナの配置が同一のアンテナである。送信アレーアンテナ110と受信アレーアンテナ120は、アレーアンテナ面が平行となるよう設置されている。また、送信アレーアンテナ110のアレーアンテナ面から受信アレーアンテナ120のアレーアンテナ面までの距離(アンテナ間距離)はDである。ここで、アンテナ間Dの距離とアンテナ幅(開口幅)W(開口面積の平方根)の関係がD<4Wとなるよう送信アレーアンテナ110及び受信アレーアンテナ120は設置されている。
なお、本実施形態では、N1=N2であり、W1=W2=Wであるが、N1とN2は異なる値でもよく、同様にW1とW2は異なる値でもよい。
また、本実施形態では、送信アレーアンテナ110と受信アレーアンテナ120の開口面積が等しいが、例えば、受信アレーアンテナ120の開口面積が、送信アレーアンテナ110の開口面積W×1.1以上W×0.9以下の範囲内(開口面積Wに対して±10%の範囲内)であってもよい。
なお、図2では、W1=W2=W(送信アレーアンテナ110及び受信アレーアンテナ120が正方形)である場合について図示している。
図3は、アンテナ間距離D/開口幅Wに対する伝送容量及び空間相関を表すグラフである。
この図において、横軸はアンテナ間距離/開口幅(D/W)である。また、縦軸は伝送容量(Capacity)及び空間相関(Correlation)である。グラフにおける実線は、アンテナ間距離/開口幅(D/W)に対する伝送容量(単位はbits/s/Hz)を表す。また、グラフにおける破線は、アンテナ間距離/開口幅(D/W)に対する空間相関を表す。また、図3における伝送容量及び空間相関は、送信用素子アンテナ111の間隔d及び受信用素子アンテナ121の間隔d(以下、素子間隔dとする)が0.5λであり、送信アレーアンテナ110における送信用素子アンテナ111数N及び受信アレーアンテナ120における受信用素子アンテナ121数N(以下、素子数Nとする)が100である場合の値である。λは、送信アレーアンテナ110が送信する搬送波(無線信号)の真空中での波長である。
図3に示すグラフにおける実線で示す伝送容量Cは次の式(1)で算出された値である。
Figure 0004933514
ここで、Eは信号の電力レベルである。また、Nは、雑音電力レベルである。Iは、N×Nの単位行列である。また、Hは、送信アレーアンテナ110と受信アレーアンテナ間の伝送チャネル応答を表す伝送関数行列であり、次の式(2)で表すことができる。ここで、hijは,j番目の送信用素子アンテナ111からi番目の受信用素子アンテナ121への伝搬路のチャネル応答である。
Figure 0004933514
また、図3に示すグラフにおける破線で示す空間相関は、次の式(3)で算出される空間相関係数に基づいて算出された値である。ρjqは、j番目の送信用素子アンテナ111とq番目の送信用素子アンテナ111間の空間相関係数である。ここで、演算子「*」は複素共役、「ε{・}」はアンサンブル平均を示す。全ての送信用素子アンテナ111の組合せに対する|ρjq|の平均値がグラフに示す送信アレーアンテナ110と受信アレーアンテナ120間の空間相関である。
Figure 0004933514
図3に示すとおり、D/Wが4以下の場合に、急激に伝送容量が増加することがわかる。これは、距離短縮により信号対雑音比(E/N)が向上することに加えて、破線で示す空間相関が急激に低下するためである。ここで、D/Wが4であるときの空間相関は約0.5であり、空間相関が0.5以下のときに伝送容量が増加する。なお、D/Wが2以下となるよう送信アレーアンテナ110及び受信アレーアンテナ120を設置した場合には、より一層、伝送容量を表す実線のカーブが急峻に上がる。つまり、伝送容量が増加する度合いが高くなる。
図4は、素子間隔に対する伝送容量を表すグラフである。
この図において、横軸は素子間隔d/λであり、縦軸は伝送容量(Capacity)である。また、素子数Nは100である。実線aは、アンテナ間距離Dが0.4λである場合の伝送容量を表す。破線bは、アンテナ間距離Dが0.8λである場合の伝送容量を表す。破線cは、アンテナ間距離Dが1.6λである場合の伝送容量を表す。破線dは、アンテナ間距離Dが3.2λである場合の伝送容量を表す。破線eは、アンテナ間距離Dが6.5λである場合の伝送容量を表す。また、図4に示すグラフにおける伝送容量は式(1)で算出された値である。
図4に示す通り、素子間隔d/λには最適値が存在し、その最適値はアンテナ間距離Dに応じて決定することがわかる。なお、最適値(最適素子間隔)は、図4に示すグラフにおいて、伝送容量が最大(ピーク)となる素子間隔d/λの値である。例えば、実線aにおける最適値は約0.4であり、このときの伝送容量は約750である。また、破線bにおける最適値は約0.5であり、このときの伝送容量は約650である。また、破線cにおける最適値は約0.6であり、このときの伝送容量は約550である。また、破線dにおける最適値は約0.75であり、このときの伝送容量は約450である。また、破線eにおける最適値は約1であり、このときの伝送容量は約300である。
図5は、アンテナ間距離Dに対する最適素子間隔doptを表すグラフである。
この図において、横軸はアンテナ間距離D/λであり、縦軸は最適素子間隔dopt/λである。この図に示す最適素子間隔dopt/λは、伝送容量が最大となる素子間隔d/λをプロットした値である。また、実線fは、素子数Nが4である場合の最適素子間隔を表す。実線gは、素子数Nが16である場合の最適素子間隔を表す。実線hは、素子数Nが64である場合の最適素子間隔を表す。実線iは、素子数Nが100である場合の最適素子間隔を表す。
図5に示すとおり、最適素子間隔はアンテナ間距離だけではなく、素子数Nにも依存するが、素子数が多くなるほど2次微分が0に近付き、直線に近付くことがわかる。図中に示す破線の直線は。実線gから最小二乗近似を用いて求めた一次関数であり、次の式(4)で表現される。ここで、係数αは傾きであり、係数βは図中の縦軸と交わる値である。
Figure 0004933514
図6は、素子数Nに対する係数αを表すグラフである。
この図において、横軸は素子数Nであり、縦軸は係数αである。αは、図5に示すグラフから最小二乗近似を用いて求めた一次関数のαをプロットした値である。図6からαの値は次の式(5)より求められる。
α=0.1022log10(0.00224N)…(5)
図7は、素子数Nに対する係数βを表すグラフである。
この図において、横軸は素子数Nであり、縦軸は係数βである。βは、図5に示すグラフから最小二乗近似を用いて求めた一次関数のβをプロットした値である。図7からβの値は次の式(6)より求められる。
β=0.5…(6)
つまり、式(4)から(6)の条件によって素子間隔doptを決定することにより、高い伝送容量を得ることができる。ただし、式(4)で算出されるdoptは、図4のグラフにおける伝送容量がほぼピークとなる素子間隔である。ここで、図3のグラフのピークの裾はピークの±50%を超えて高く現れることがないことが計算結果からわかっている。従って、高い伝送容量が得られる素子アンテナの間隔dは、dopt/λ×0.5<d/λ<dopt/λ×1.5、つまり、((0.1022log10(0.00224N)D/λ+0.5)×0.5<d/λ<(0.1022log10(0.00224N)D/λ+0.5)×1.5)の範囲に存在していると言える。
ここで、素子数Nに対して素子間隔dが広すぎる場合には、送信アレーアンテナ110及び受信用素子アンテナ121のサイズが大きくなるため、送信アレーアンテナ110の端部に設置されている送信用素子アンテナ111と受信アレーアンテナ120の端部に設置されている受信用素子アンテナ121間の伝搬距離が長くなり伝搬損失が増加する。一方、素子数Nに対して素子間隔dが狭すぎると空間相関が上昇し伝送品質が劣化する。そのため、条件(dopt/λ×0.5<d/λ<dopt/λ×1.5)の範囲内で素子間隔dを与えることによって、高い信号対雑音比と低い空間相関を両立することができる。
このように、本実施形態によれば、送信アレーアンテナ110と受信アレーアンテナ120間の距離Dを開口幅で割った値が4以下となるように設置することにより、伝搬環境が多重波環境ではない場合であってもアンテナ間の空間相関が低くなり高い伝送容量を実現することができる。
また、送信アレーアンテナ110と受信アレーアンテナ120の素子数が等しくNで与えられた場合に、アレーアンテナを構成する素子アンテナの間隔dをdopt/λ×0.5<d/λ<dopt/λ×1.5の範囲にすることにより、高い信号対雑音比と低い空間相関を両立することが可能となり、高い伝送容量を実現することができる。
[実施例2]
次に、この発明の他の実施例について説明する。
図8は、実施例2における送信アレーアンテナ110と受信アレーアンテナ120の配置を示す斜視図である。
本実施例では、送信アレーアンテナ110と受信アレーアンテナ120は、コンクリート壁外部の両側に接して、アレーアンテナ面が平行となるよう設置されている。他の構成は実施例1と同様なので説明を省略する。
コンクリート壁は誘電体媒体として考えることが可能であり、内部に散乱体が存在しないため、多重波環境ではない伝搬環境である。また、この場合、送信アレーアンテナ110及び受信用素子アンテナ121の開口幅Wが大きくなると対角関係にある送信用素子アンテナ111と受信アレーアンテナ120の伝搬距離が大きくなり、伝搬損失が増加する。そのため、素子間隔dは、実施例1よりもやや狭い値(例えば、(dopt/λ×0.5<d/λ<dopt/λ×1.0)、つまり、((0.1022log10(0.00224N)D/λ+0.5)×0.5<d/λ<(0.1022log10(0.00224N)D/λ+0.5)×1.0))のほうが望ましい。
なお、コンクリート壁内部には散乱を生ずる不連続面や金属支持材が存在していても良い。これによって更に空間相関を軽減できるため、信号の電力レベルが大きく劣化しない場合は伝送容量を向上することができる。
なお、本実施例では、送信アレーアンテナ110と受信アレーアンテナ120は、コンクリート壁外部に接しているが、送信アレーアンテナ110と受信アレーアンテナ120は、コンクリート壁を挟んで設置されていればよい。
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
本発明の一実施形態による無線通信システムの構成を示す概略図である。 本実施形態における送信アレーアンテナと受信アレーアンテナの配置を示す斜視図である。 アンテナ間距離/開口幅に対する伝送容量及び空間相関を表すグラフである。 素子間隔に対する伝送容量を表すグラフである。 アンテナ間距離に対する最適素子間隔を表すグラフである。 素子数に対する係数αを表すグラフである。 素子数に対する係数βを表すグラフである。 実施例2における送信アレーアンテナと受信アレーアンテナの配置を示す斜視図である。 MIMO技術を用いた無線通信システムの構成を示す概略図である。
符号の説明
1…送信装置10…送信信号生成装置 110…送信アレーアンテナ 111…送信用素子アンテナ 2…受信装置20…受信信号復号装置 120…受信アレーアンテナ 121…受信用素子アンテナ

Claims (3)

  1. 複数のアンテナ素子で構成される送信アレーアンテナと、
    前記送信アレーアンテナに備えられた前記アンテナ素子と1対1で接続されている複数の送信機と
    複数のアンテナ素子で構成され、前記送信アレーアンテナの開口面積に対して±10%の範囲内である開口面積を有する受信アレーアンテナと、
    前記受信アレーアンテナに備えられた前記アンテナ素子と1対1で接続されている複数の受信機と、
    を備え、
    前記送信アレーアンテナと前記受信アレーアンテナは、アレーアンテナ面が平行となるよう設置されており、前記送信アレーアンテナと前記受信アレーアンテナ間の距離を前記送信アレーアンテナの開口面積の平方根で除算した値が4以下となる
    ことを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記受信アレーアンテナのアンテナ素子数と前記送信アレーアンテナのアンテナ素子数とは、等しくNであり、
    前記送信アレーアンテナと前記受信アレーアンテナ間の距離がDであり、前記送信アレーアンテナから送信する無線信号の真空中での波長がλである場合に、前記送信アレーアンテナと前記受信アレーアンテナを構成する行方向及び列方向に隣接するアンテナ素子相互間の間隔dが((0.1022log10(0.00224N)D/λ+0.5)×0.5<d/λ<(0.1022log10(0.00224N)D/λ+0.5)×1.5)である
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記受信アレーアンテナと前記受信アレーアンテナは、コンクリート壁を挟んで設置されており、
    前記受信アレーアンテナのアンテナ素子数と前記送信アレーアンテナのアンテナ素子数とは、等しくNであり、
    前記送信アレーアンテナと前記受信アレーアンテナ間の距離がDであり、前記送信アレーアンテナから送信する無線信号の真空中での波長がλである場合に、前記送信アレーアンテナと前記受信アレーアンテナを構成する行方向及び列方向に隣接するアンテナ素子相互間の間隔dが((0.1022log10(0.00224N)D/λ+0.5)×0.5<d/λ<(0.1022log10(0.00224N)D/λ+0.5)×1.0)である
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
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