JP4933514B2 - 無線通信システム - Google Patents
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Description
Arogyaswami Paulraj, Rohit Nabar, Dhananjay Gore, Introduction to Space-Time Wireless Communications Cambridge University Press, 2003.
しかしながら、MIMO技術は多重波環境での利用を前提としており、送受信アレーアンテナ間の伝搬環境が多重波環境ではない場合は、送受信される複数の信号の伝搬経路がほぼ等しくなり、空間相関が増加する。これにより伝搬容量が減少するため、信号の分離が困難になる、という問題がある。
また、送信アレーアンテナと受信アレーアンテナの素子数が等しくNで与えられた場合に、アレーアンテナを構成する素子アンテナの間隔dを((0.1022log10(0.00224N)D+0.5)×0.5<d/λ0<(0.1022log10(0.00224N)D+0.5)×1.5)の範囲にすることにより、高い信号対雑音比と低い空間相関を両立することが可能となり、高い伝送容量を実現することができる。
図1は、本発明の一実施形態による無線通信システムの構成を示す概略図である。
信号を送信する送信装置1には、送信する信号を生成する送信信号生成装置10と、送信アレーアンテナ110とが備えられている。送信アレーアンテナ110は、N(Nは正の整数)素子のアレーアンテナであり、各送信用素子アンテナ111には個別の送信機11(以下、i番目(iは、1からNの整数)の送信機11を送信機11(#i)と記す)が1対1に接続されている。各送信機11は、送信信号生成装置10に接続されている。一方、信号を受信する受信装置2には、受信した複数の信号を復号する受信信号復号装置20と、受信アレーアンテナ120とが備えられている。受信アレーアンテナ120は、N素子のアレーアンテナであり、各受信用素子アンテナ121には個別の受信機21(以下、i番目の受信機21を受信機21(#i)と記す)が1対1に接続されている。
送信信号生成装置10は、変調信号s1からsNを生成し、各信号siを対応する送信機11(#i)に出力する。各送信機11は、入力された信号を、具備している送信用素子アンテナ111から受信装置2に送信する。各信号siは、それぞれ対応する受信用素子アンテナ121(#i)に受信される。受信機21は、具備する受信用素子アンテナ121が受信した信号を受信信号復号装置20に出力する。受信信号復号装置20は、入力された各信号を分離して、復号する。
図2は、本実施形態における送信アレーアンテナ110と受信アレーアンテナ120の配置を示す斜視図である。
送信アレーアンテナ110は、N個の送信用素子アンテナ111が配列されたアレーアンテナである。送信用素子アンテナ111は、N1列N2行(但し、N1及びN2は正の整数であり、N1×N2はNである)で規則的に配列されており、列方向及び行方向に隣接する送信用素子アンテナ111相互間の中心から中心までの間隔はdである。また、受信アレーアンテナ120は、N個の受信用素子アンテナ121が規則的に配列されたアレーアンテナである。受信用素子アンテナ121は、N1列N2行で規則的に配列されており、列方向及び行方向に隣接する受信用素子アンテナ121相互間の中心から中心までの間隔はdである。以下、送信用素子アンテナ111及び受信用素子アンテナ121を総称して素子アンテナと呼ぶ。送信アレーアンテナ110及び受信アレーアンテナ120は、最上部に設けられた素子アンテナの上端から最下部に設けられた素子アンテナの下端までの幅がW1、最左部に設けられた素子アンテナの左端から最右部に設けられた素子アンテナの右端までの幅がW2、開口面積がW2(但し、W2=W1×W2)であり、素子アンテナの配置が同一のアンテナである。送信アレーアンテナ110と受信アレーアンテナ120は、アレーアンテナ面が平行となるよう設置されている。また、送信アレーアンテナ110のアレーアンテナ面から受信アレーアンテナ120のアレーアンテナ面までの距離(アンテナ間距離)はDである。ここで、アンテナ間Dの距離とアンテナ幅(開口幅)W(開口面積の平方根)の関係がD<4Wとなるよう送信アレーアンテナ110及び受信アレーアンテナ120は設置されている。
また、本実施形態では、送信アレーアンテナ110と受信アレーアンテナ120の開口面積が等しいが、例えば、受信アレーアンテナ120の開口面積が、送信アレーアンテナ110の開口面積W2×1.1以上W2×0.9以下の範囲内(開口面積W2に対して±10%の範囲内)であってもよい。
なお、図2では、W1=W2=W(送信アレーアンテナ110及び受信アレーアンテナ120が正方形)である場合について図示している。
この図において、横軸はアンテナ間距離/開口幅(D/W)である。また、縦軸は伝送容量(Capacity)及び空間相関(Correlation)である。グラフにおける実線は、アンテナ間距離/開口幅(D/W)に対する伝送容量(単位はbits/s/Hz)を表す。また、グラフにおける破線は、アンテナ間距離/開口幅(D/W)に対する空間相関を表す。また、図3における伝送容量及び空間相関は、送信用素子アンテナ111の間隔d及び受信用素子アンテナ121の間隔d(以下、素子間隔dとする)が0.5λ0であり、送信アレーアンテナ110における送信用素子アンテナ111数N及び受信アレーアンテナ120における受信用素子アンテナ121数N(以下、素子数Nとする)が100である場合の値である。λ0は、送信アレーアンテナ110が送信する搬送波(無線信号)の真空中での波長である。
この図において、横軸は素子間隔d/λ0であり、縦軸は伝送容量(Capacity)である。また、素子数Nは100である。実線aは、アンテナ間距離Dが0.4λ0である場合の伝送容量を表す。破線bは、アンテナ間距離Dが0.8λ0である場合の伝送容量を表す。破線cは、アンテナ間距離Dが1.6λ0である場合の伝送容量を表す。破線dは、アンテナ間距離Dが3.2λ0である場合の伝送容量を表す。破線eは、アンテナ間距離Dが6.5λ0である場合の伝送容量を表す。また、図4に示すグラフにおける伝送容量は式(1)で算出された値である。
この図において、横軸はアンテナ間距離D/λ0であり、縦軸は最適素子間隔dopt/λ0である。この図に示す最適素子間隔dopt/λ0は、伝送容量が最大となる素子間隔d/λ0をプロットした値である。また、実線fは、素子数Nが4である場合の最適素子間隔を表す。実線gは、素子数Nが16である場合の最適素子間隔を表す。実線hは、素子数Nが64である場合の最適素子間隔を表す。実線iは、素子数Nが100である場合の最適素子間隔を表す。
図5に示すとおり、最適素子間隔はアンテナ間距離だけではなく、素子数Nにも依存するが、素子数が多くなるほど2次微分が0に近付き、直線に近付くことがわかる。図中に示す破線の直線は。実線gから最小二乗近似を用いて求めた一次関数であり、次の式(4)で表現される。ここで、係数αは傾きであり、係数βは図中の縦軸と交わる値である。
この図において、横軸は素子数Nであり、縦軸は係数αである。αは、図5に示すグラフから最小二乗近似を用いて求めた一次関数のαをプロットした値である。図6からαの値は次の式(5)より求められる。
α=0.1022log10(0.00224N)…(5)
この図において、横軸は素子数Nであり、縦軸は係数βである。βは、図5に示すグラフから最小二乗近似を用いて求めた一次関数のβをプロットした値である。図7からβの値は次の式(6)より求められる。
β=0.5…(6)
また、送信アレーアンテナ110と受信アレーアンテナ120の素子数が等しくNで与えられた場合に、アレーアンテナを構成する素子アンテナの間隔dをdopt/λ0×0.5<d/λ0<dopt/λ0×1.5の範囲にすることにより、高い信号対雑音比と低い空間相関を両立することが可能となり、高い伝送容量を実現することができる。
次に、この発明の他の実施例について説明する。
図8は、実施例2における送信アレーアンテナ110と受信アレーアンテナ120の配置を示す斜視図である。
本実施例では、送信アレーアンテナ110と受信アレーアンテナ120は、コンクリート壁外部の両側に接して、アレーアンテナ面が平行となるよう設置されている。他の構成は実施例1と同様なので説明を省略する。
コンクリート壁は誘電体媒体として考えることが可能であり、内部に散乱体が存在しないため、多重波環境ではない伝搬環境である。また、この場合、送信アレーアンテナ110及び受信用素子アンテナ121の開口幅Wが大きくなると対角関係にある送信用素子アンテナ111と受信アレーアンテナ120の伝搬距離が大きくなり、伝搬損失が増加する。そのため、素子間隔dは、実施例1よりもやや狭い値(例えば、(dopt/λ0×0.5<d/λ0<dopt/λ0×1.0)、つまり、((0.1022log10(0.00224N)D/λ0+0.5)×0.5<d/λ0<(0.1022log10(0.00224N)D/λ0+0.5)×1.0))のほうが望ましい。
なお、コンクリート壁内部には散乱を生ずる不連続面や金属支持材が存在していても良い。これによって更に空間相関を軽減できるため、信号の電力レベルが大きく劣化しない場合は伝送容量を向上することができる。
なお、本実施例では、送信アレーアンテナ110と受信アレーアンテナ120は、コンクリート壁外部に接しているが、送信アレーアンテナ110と受信アレーアンテナ120は、コンクリート壁を挟んで設置されていればよい。
Claims (3)
- 複数のアンテナ素子で構成される送信アレーアンテナと、
前記送信アレーアンテナに備えられた前記アンテナ素子と1対1で接続されている複数の送信機と
複数のアンテナ素子で構成され、前記送信アレーアンテナの開口面積に対して±10%の範囲内である開口面積を有する受信アレーアンテナと、
前記受信アレーアンテナに備えられた前記アンテナ素子と1対1で接続されている複数の受信機と、
を備え、
前記送信アレーアンテナと前記受信アレーアンテナは、アレーアンテナ面が平行となるよう設置されており、前記送信アレーアンテナと前記受信アレーアンテナ間の距離を前記送信アレーアンテナの開口面積の平方根で除算した値が4以下となる
ことを特徴とする無線通信システム。 - 前記受信アレーアンテナのアンテナ素子数と前記送信アレーアンテナのアンテナ素子数とは、等しくNであり、
前記送信アレーアンテナと前記受信アレーアンテナ間の距離がDであり、前記送信アレーアンテナから送信する無線信号の真空中での波長がλ0である場合に、前記送信アレーアンテナと前記受信アレーアンテナを構成する行方向及び列方向に隣接するアンテナ素子相互間の間隔dが((0.1022log10(0.00224N)D/λ0+0.5)×0.5<d/λ0<(0.1022log10(0.00224N)D/λ0+0.5)×1.5)である
ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。 - 前記受信アレーアンテナと前記受信アレーアンテナは、コンクリート壁を挟んで設置されており、
前記受信アレーアンテナのアンテナ素子数と前記送信アレーアンテナのアンテナ素子数とは、等しくNであり、
前記送信アレーアンテナと前記受信アレーアンテナ間の距離がDであり、前記送信アレーアンテナから送信する無線信号の真空中での波長がλ0である場合に、前記送信アレーアンテナと前記受信アレーアンテナを構成する行方向及び列方向に隣接するアンテナ素子相互間の間隔dが((0.1022log10(0.00224N)D/λ0+0.5)×0.5<d/λ0<(0.1022log10(0.00224N)D/λ0+0.5)×1.0)である
ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
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