JP4932242B2 - ストリーム切換装置及びストリーム切換方法 - Google Patents
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Description
スプライシングは、切換前後のビデオデータのVBVディレイ値を一致させることにより、受信装置のビデオバッファのオーバーフローやアンダーフローを防ぐ技術である。
しかしながら、切換可能なポイントとして、VBVディレイ値をある値に固定すると、ビデオデータは固定長符号化に順ずるデータであるため、符号化効率が低下して画質を高めることができなくなる課題を有している。
具体的には、切換ポイントの前後のVBVディレイ値を一致させるため、切換後のVBVディレイ値が切換前のVBVディレイ値より大きい場合、その時間分だけスタッフィングデータを挿入し、切換後のVBVディレイ値が切換前のVBVディレイ値より小さい場合、切換後のVBVディレイ値を下げるビデオデータを挿入する。
また、ストリームの切換前後で、ストリームの基準クロックが微妙に変化するため、このストリームを受信する受信装置側で、ストリームの切換後にクロックの同期を再度合わせる必要がある。
図1はこの発明の実施の形態1によるストリーム切換装置を示す構成図であり、図において、解析部1a,1bは外部から復号タイミングが一定周期であることを条件としないストリーム(例えば、H.264やH.263などの符号化ストリーム)を受信して、そのストリームを内部バッファに蓄積するとともに、そのストリームの切換ポイントを検出して、その切換ポイントを送信部2に通知する処理を実施する。なお、解析部1a,1bはストリーム蓄積手段を構成している。
図1の例では、ストリーム切換装置が2つの解析部1a,1bを実装しているものについて示しているが、ストリーム切換装置が3つ以上の解析部を実装するようにしてもよい。
バッファ11bは解析部1bの内部バッファに蓄積されているストリームを取得して、そのストリームを一時的に保持する。
切換制御部12は解析部1a,1bを制御して送信対象のストリームをバッファ11a,11bに蓄える一方、スイッチ13の接続先を制御して、バッファ11a,11bに蓄えられている何れかのストリームを外部に送信させる処理を実施する。
MPEG−2のビデオストリームの場合、復号タイミングが一定周期であることを条件とするため、送信対象のストリームを切り換える際、切換後のストリーム(以下、新ストリームという)を適切な時間でしか遅延させることしかできない。
しかし、解析部1a,1bが受信して蓄積するストリームは、復号タイミングが一定周期であることを条件としないストリーム(例えば、H.264やH.263などの符号化ストリーム)であるため、切換前のストリーム(以下、旧ストリームという)と新ストリームの復号タイミングが重ならなければ、新ストリームをいくらでも遅延させることが可能である。
切換ポイントで挿入する一定時間以上の時間間隔は、厳密には切り換えるストリームの種類やタイミングによって変化するが、通常、新旧ストリームの復号タイミングが重ならないような大きな値を指定するようにしておけばよい。
復号タイミングが決して重ならないタイミングに対応する時間間隔Tが例えば500msであることが既知であれば、予め、500ms以上の時間間隔Tを送信部2の切換制御部12に設定する。
送信部2の切換制御部12は、例えば、解析部1aの内部バッファに蓄積されているストリームが送信対象のストリームである場合、ストリームの取得要求を解析部1aに出力することにより、解析部1aの内部バッファからストリームを取得して、そのストリームをバッファ11aに蓄えるようにする。
また、切換制御部12は、スイッチ13の接続先をバッファ11a側に設定して、バッファ11aに蓄えているストリームを外部に送信させるようにする。
解析部1aは、送信部2から切換ポイントの通知を受けると、その切換ポイントまで旧ストリームをバッファ11aに出力したのち、旧ストリームの出力を停止する。
これにより、送信部2のバッファ11aには、切換ポイントまでの旧ストリームが蓄えられるようになる。
解析部1bは、送信部2の切換制御部12から切換ポイントの通知を受けると、その切換ポイント以降の新ストリームをバッファ11bに出力する。
これにより、送信部2のバッファ11bには、切換ポイント以降の新ストリームが蓄えられるようになる。
切換制御部12は、バッファ11aに蓄えられている旧ストリームがなくなると、予め設定された時間間隔Tだけ何のデータも送信しないようにするため、スイッチ13の接続先を未接続の状態に切り換えるようにする(図2では、接続先を一番下の●に切り換える)。
これにより、送信対象のストリームの切り換えが完了する。
ストリームを構成している各符号化単位には復号開始時刻の情報が含まれており、また、ストリームには現在の時刻情報も含まれている。
ストリームの受信側の装置では、各符号化単位の復号開始時刻と現在時刻を比較して、各符号化単位の復号開始タイミングを認識し、その復号開始タイミングで各符号化単位の復号を開始する。
仮に、旧ストリームの復号開始タイミングが遅く、新ストリームの復号開始タイミングが早い場合、復号開始タイミングが逆転してしまって、正常なタイミングで復号を実施することができなくなることがある。
しかし、この実施の形態1では、旧ストリームと新ストリームの間に、何のデータも送信しない時間間隔Tが挿入されているので、結果的に新ストリームの復号タイミングが後ろにずらされて(時間的に遅延させる)、新旧ストリームの復号タイミングの衝突が避けられる。
上記実施の形態1では、予め、切換ポイントで挿入する時間間隔Tが送信部2の切換制御部12に設定されているものについて示したが、送信部2の切換制御部12が送信対象のストリームを切り換える際、新旧ストリームにおける切換ポイントと復号開始時刻を基準にして、切換ポイントで挿入する時間間隔Tを算出するようにしてもよい。
具体的には、次の通りである。
tp<tn+T (1)
ただし、T≧0
tpは旧ストリームにおける切換ポイントから最終符号化単位の復号開始時刻までの時間、tnは新ストリームにおける切換ポイントから先頭符号化単位の復号開始時刻までの時間である。
式(1)が成立するような時間間隔Tを切換ポイントに挿入すると、旧ストリームの最終符号化単位の復号開始タイミングが、常に、新ストリームの先頭符号化単位の復号開始タイミングより早くなる。
例えば、「MPEG−2 TS」の伝送方式を使用する場合、復号開始時刻がDTS、現在時刻がPCRで与えられるため、これらの情報からtp、tnは容易に算出可能である。つまり離散的に存在するPCRの時刻情報を補完して、切換ポイントの時刻情報を求め、その時刻情報と所望の符号化単位のDTSを比較すれば、復号開始までの時間を求めることができる。
以下、ストリーム切換装置の処理内容を具体的に説明する。
送信部2の切換制御部12は、外部からストリーム切換指令を受けると、切換対象のストリームの解析を解析部1a,1bに指示する。
解析部1a,1bは、送信部2の切換制御部12からストリームの解析指示を受けると、ストリームの切換ポイントの検出処理を開始する(ステップST1)。
ストリームが例えばビデオデータである場合、符号化順序の並び替えや差分データのみを符号化して送信することがあるため、これらの影響を受けないポイントでストリームの切り換えを行う必要がある。
そのため、例えば、ストリームのクローズドGOPの先頭などを切換ポイントとして検出するようにする。
例えば、ストリームが「MPEG2 TS」である場合、切換ポイントの時刻は、切換ポイントにおけるPCR値(=PCRp)として、ストリームに離散的に含まれるPCRとストリームのビットレートから算出する。最終符号化単位の復号開始時刻は、最終符号化単位のDTSpに相当する。
切換ポイントの時刻PCRpと最終符号化単位の復号開始時刻DTSpは、同一の時間軸上にあるため、旧ストリームの切換ポイントから最終符号化単位の復号開始時刻までの時間tpは、次のようになる。
tp=PCRp−DTSp
切換ポイントの時刻PCRnは、時刻PCRpと同様に、ストリームに離散的に含まれるPCRとストリームのビットレートから算出する。先頭符号化単位の復号開始時刻は、先頭符号化単位のDTSnに相当する。
切換ポイントの時刻PCRpと先頭符号化単位の復号開始時刻DTSnは、同一の時間軸上にあるため、新ストリームの切換ポイントから先頭符号化単位の復号開始時刻までの時間tnは、次のようになる。
tn=PCRn−DTSn
ただし、式(1)は不等式であるため、時間間隔Tは一意には決まらず、式(1)を満足する範囲内で時間間隔Tを選択する必要がある。
式(1)を満足する時間間隔Tであれば、いかなる時間間隔でもよいため、時間間隔Tの選択方法は、特に問うものではないが、システムの制約等(例えば、スイッチング処理の速度の制約等)を考慮して選択すればよい。
上記実施の形態2では、特に符号化単位の最小表示間隔を考慮しないで時間間隔Tを決定するものについて示したが、符号化単位の最小表示間隔を考慮して時間間隔Tを決定するようにしてもよい。
一般に、符号化単位の復号間隔と表示間隔は同じである。そのため、復号間隔が狭い場合には、表示間隔も狭くなる。
ストリームの受信側の装置では、表示間隔に制限があるものもあるため、ストリーム切換装置が最小表示間隔t0を守らなければならない場合がある。
tp+t0≦tn+T (2)
式(2)が成立するような時間間隔Tを切換ポイントに挿入すると、旧ストリームの最終符号化単位の復号開始タイミングが、常に、新ストリームの先頭符号化単位の復号開始タイミングより最小表示間隔t0以上早くなり、切換ポイントでの復号間隔及び表示間隔が最小表示間隔t0より大きくなる。
この実施の形態3によれば、最小表示間隔t0を守りながら素早い切換処理を実施することができる効果を奏する。
図6はこの発明の実施の形態4によるストリーム切換装置を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
データ発生部3は所定のデータ(送信対象のストリームが「MPEG−2 TS」である場合には、ヌルTSパケットなど)を発生する処理を実施する。
送信部4は図1の送信部2と同様の処理を実施するほか、時間間隔Tの期間中、データ発生部3から発生されるデータを外部に送信させるようにする。
なお、データ発生部3及び送信部4からストリーム送信手段が構成されている。
このように、送信部4が、時間間隔Tの期間中にデータ発生部3から発生されるデータを送信するようにする場合、旧ストリームと新ストリームのビットレートが同一であるとき、データ発生部3から発生されるデータのビットレートを新旧ストリームのビットレートに合わせれば、ストリーム切換装置から送信されるデータのビットレートを常に一定にすることができるため、固定レートの伝送路を使用する場合でも、ストリーム切換装置を適用することができる効果を奏する。
図7はこの発明の実施の形態5によるストリーム切換装置を示す構成図であり、図において、図6と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
処理部5a,5bは送信対象のストリームが切り換わっても、新旧ストリームの識別情報などのパラメータが変わらないように、解析部1a,1bから出力されたストリームの識別情報などを書き換えるパラメータの整合処理を実施する。なお、処理部5a,5bはストリーム送信手段を構成している。
ところが、送信対象のストリームが、例えば「MPEG−2 TS」などのストリームである場合、ストリームの識別に使用するPIDを新旧ストリームで一致していれば、ストリームの受信側の装置では、ストリームの切換を意識せずに、ストリームの受信処理を実施することが可能となる。
これにより、ストリームの受信側の装置では、ストリームの切換を意識せずに、ストリームの受信処理を実施することができる効果を奏する。
上記実施の形態5では、解析部1a,1bの後段に処理部5a,5bを実装しているものについて示したが、図8に示すように、送信対象のストリームが切り換わっても、新旧ストリームの識別情報などのパラメータが変わらないように、解析部1a,1bから出力されたストリームの識別情報などを書き換える処理部5を送信部4の後段に実装するようにしてもよい。
上記実施の形態5では、ストリームの識別情報などのパラメータを書き換えるものについて示したが、例えば、ストリームの時間情報などのパラメータを書き換えるようにしてもよい。
具体的には、以下の通りである。
処理部5aでは、旧ストリームの切換ポイントにおけるPCR値(PCRp)を算出して送信部4に通知する。
送信部4では、切換ポイントで挿入する時間間隔Tの時間換算値(PCRの時間換算値)を処理部5aから通知されたPCRpに加算し、その加算結果であるPCRnを新ストリームの切換ポイントの情報として処理部5bに通知する。
これにより、新ストリームにおける切換ポイントのPCR値がPCR0である場合、そのPCR値がPCRnに置き換えられることになるので、新ストリーム内の各PCR値は、(PCRn−PCR0)の値が加算されるように修正される。
同様に新ストリームのDTS値についても、(PCRn−PCR0)の値が加算されるように処理部5bで修正される。因みに、新ストリームの先頭符号化単位のDTSの値は、図4から明らかなように、旧ストリームの最終符号化単位のDTSに(tn−tp+T)を加えたものとなる。
上記実施の形態7では、特に言及していないが、各ストリームのメディアには、それぞれ基準クロックが存在する。この基準クロックは、基本的にはほぼ同じ周波数であるが、微妙にずれることがある。
送信対象のストリームが、例えば「MPEG−2 TS」などのストリームである場合、時刻情報のPCRの周波数は、27MHz±810Hzの誤差が許されている。これにより、復号タイミングであるDTSの値も誤差を許されることになる。
この場合、送信部4は、旧ストリームの基準クロックを記憶しておくようにしてもよいし、常に、固有の基準クロックで新旧ストリームを取得して送信するようにしてもよい。
ストリームの受信側の装置では、ストリームの切り換えが行われても、ストリームの基準クロックが変化しないため、安定した再生を実施することができる。
図9の例では、調整前のストリームに入っているPCRを送信部4の基準クロックに合うように調整し、調整後のPCRのタイミングでストリームの送信タイミングをずらしているものである。
また、PCRのタイミングを修正するのに対応して、メディアの復号時間の情報も修正するようにしてもよい。
例えば、ストリーム切換装置が1000パケット/秒の送信レートで、1000パケット送信する毎に、27MHzのPCRも1秒分増加する。
あるメディアが10符号化単位/秒である場合、送信部4は、入力ストリームの固有の基準クロックにかかわらず、処理部5を介して、入力ストリームから10符号化単位/秒のメディアを抜き出して送信するようにする。
その際の表示タイミングが、ストリーム切換装置のクロック換算で付け替えなおされることで、入力ストリームの基準クロックが多少ずれていても、すべてのストリーム切換装置のクロックに同期して送信されるので、ストリーム切換時のクロックの変化がなくなる。
これにより、ストリームの受信側の装置では、ストリームの切り換えによる影響を受けることなく、ストリームを復号することができる。
用途によっては、固定レートでのストリーム送信を希望する場合があるが、上記のように、ストリームを取得するタイミングを調整する際、送信タイミングをすらしたことにより発生した部分の空間に(旧ストリームの送信を停止してから新ストリームの送信を開始するまでの間、または、新ストリームを送信している期間中)、データ発生部3から発生されたデータを離散的に挿入することにより、送信レートを常に一定にすることができる。
しかし、送信部4で送信可能なレートが調整後の送信レートより低い場合、送信タイミングを所望のタイミングにずらすことができない。
そこで、ストリームのタイミングを調整しても、送信部4が送信可能なレートより小さくなるように、解析部1a,1bが、送信部4の送信可能レートよりレートが低いストリームを受信するようにする。
これにより、送信タイミングを調整しても、所望のレートを越えずに送信することができる。
例えば、本ストリーム切換装置を番組の放送に用いる場合、例えば、30秒のCMを挿入する際、用意したCMコンテンツが丁度30秒の長さしかないと、送信タイミングの調整によって、CM時間が30秒に満たない状況が発生することがある。
そこで、用意するストームは、所望の再生時間より少し長めのものを用意し、送信時に余った後半部分を廃棄することで、正確な再生時間を実現するようにする。
以上のように、扱うストリームを所望の再生時間より長い時間のコンテンツとすることで、所望の送信出力時間を満たすことができる。
例えば、ストリームに含まれているビデオの符号化単位で切換処理を行った場合に、そのストリームに一緒に含まれている音声の符号化単位からみると、必ずしも適切な切換処理になるとは限らず、時間当りの音声の符号化単位の数が一時的に多くなったり少なくなったりすることがある。
そこで、ビデオデータにあわせてストリーム切換を行った時に、音声データの過不足を発見したら、受信側で音声データの基準クロックで再生できる符号化単位の数となるように、符号化単位の数が足りない場合は無音データの音声データを追加し、符号化単位の数が多い場合は音声符号化単位を廃棄する。
これにより、切換前後のストリームの単位時間の符号化単位の数が一定になるため、受信側で切換時に安定した再生を行うことができる。
図10は切換前後のストリーム内のメディアの表示タイミングを示す説明図である。
例えば、ストリームに音声(A)とビデオ(V)が含まれている場合において、音声(A)が一定周期の表示タイミングが必要であるとすると、音声(A)の符号化単位を基準にしてストリームの切換処理を実施することにより、音声(A)の符号化単位の連続性を保持して、音声の途切れを防止する。
一方、ビデオ(V)は、表示タイミングが重ならないように、切換ポイント付近の符号化単位を削除する。符号化ストリームの中で、ビデオ(V)の符号化単位の廃棄を考える場合、上記の時間間隔Tの値が“0”でも、式(1)又は式(2)が成立するような符号化ユニットを選択することが必要である。
また、図10では、切換ポイントのタイミングが切換前後で一致しているが、これは解析部1a,1bで、新ストリームの送信タイミングを調整したものであり、本来、ストリーム切換装置に入力されたタイミングとは異なる。
以上のように、表示間隔が一定のメディアの時間的連続性を維持するように切換を行うようにしたので、受信側で切換時に連続した再生を行うことができる。
Claims (13)
- 送信対象のストリームを切り換える際、切換前のストリームと切換後のストリームの復号タイミングが重ならなければ、切換後のストリームの遅延時間を自由に設定することが可能な複数のストリームを受信して、複数のストリームを蓄積するストリーム蓄積手段と、上記ストリーム蓄積手段に蓄積されている複数のストリームの中から、送信対象のストリームを取得して、そのストリームを送信するストリーム送信手段とを備えたストリーム切換装置において、
上記ストリーム送信手段は、送信対象のストリームを切り換える際、切換前のストリームにおける切換ポイントから最終符号化単位の復号開始時刻までの時間と、切換後のストリームにおける切換ポイントから先頭符号化単位の復号開始時刻までの時間との時間差より長いストリームの時間間隔を算出し、切換前のストリームの送信を停止してから、上記時間間隔以上をあけて、切換後のストリームの送信を開始することを特徴とするストリーム切換装置。 - 送信対象のストリームを切り換える際、切換前のストリームと切換後のストリームの復号タイミングが重ならなければ、切換後のストリームの遅延時間を自由に設定することが可能な複数のストリームを受信して、複数のストリームを蓄積するストリーム蓄積手段と、上記ストリーム蓄積手段に蓄積されている複数のストリームの中から、送信対象のストリームを取得して、そのストリームを送信するストリーム送信手段とを備えたストリーム切換装置において、
上記ストリーム送信手段は、送信対象のストリームを切り換える際、切換前のストリームにおける切換ポイントから最終符号化単位の復号開始時刻までの時間と、切換前又は切換後のストリームの符号化単位の最小表示間隔とを加算し、その加算した時間と、切換後のストリームにおける切換ポイントから先頭符号化単位の復号開始時刻までの時間との時間差より長いストリームの時間間隔を算出し、切換前のストリームの送信を停止してから、上記時間間隔以上をあけて、切換後のストリームの送信を開始することを特徴とするストリーム切換装置。 - ストリーム送信手段は、切換前のストリームの送信を停止してから、切換後のストリームの送信を開始するまでの間、送信対象のストリームが「MPEG−2 TS」であれば、ヌルTSパケットを送信することを特徴とする請求項1または請求項2記載のストリーム切換装置。
- ストリーム送信手段は、送信対象のストリームを切り換える際、切換前のストリームのパラメータと切換後のストリームのパラメータとの整合を図ることを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載のストリーム切換装置。
- ストリーム送信手段は、切換前のストリームにおける最終符号化単位の復号開始時刻に、切換後のストリームにおける切換ポイントから先頭符号化単位の復号開始時刻までの時間と、ストリームの時間間隔とを加算するとともに、切換前のストリームにおける最終符号化単位の復号開始時刻から、切換前のストリームにおける切換ポイントから最終符号化単位の復号開始時刻までの時間を減算する演算を実施して、切換後のストリームにおける先頭符号化単位の復号開始時刻を示すパラメータを上記演算結果に修正することを特徴とする請求項4記載のストリーム切換装置。
- ストリーム送信手段は、切換前のストリームの基準クロックと切換後のストリームの基準クロックとが一致するように、ストリーム蓄積手段から切換後のストリームを取得するタイミングを調整することを特徴とする請求項4または請求項5記載のストリーム切換装置。
- ストリーム送信手段は、ストリームを取得するタイミングを調整する際、ストリームの切換前後で送信レートが一致するように、データ発生部から発生されたデータを離散的に送信することを特徴とする請求項6記載のストリーム切換装置。
- ストリーム蓄積手段により受信されて蓄積されるストリームが、所望の送信レートより低いレートであることを特徴とする請求項4から請求項7のうちのいずれか1項記載のストリーム切換装置。
- ストリーム蓄積手段により受信されて蓄積されるストリームが、所望の送信時間より長い時間のコンテンツであることを特徴とする請求項4から請求項8のうちのいずれか1項記載のストリーム切換装置。
- ストリーム送信手段は、送信対象のストリームを切り換える際、ストリームの切換前後で単位時間当りの符号化単位の数が一致するように、切換後のストリームに対する符号化単位の追加又は削除を実施することを特徴とする請求項1から請求項9のうちのいずれか1項記載のストリーム切換装置。
- ストリーム送信手段は、ストリームが、一定周期の表示タイミングが必要な音楽のメディアと、一定周期の表示タイミングを必要としないビデオのメディアを含んでいる場合、上記音楽のメディアの符号化単位を基準にしてストリームの切り換えを実施し、上記ビデオのメディアについては表示タイミングが重ならないように符号化単位を削除することを特徴とする請求項1から請求項10のうちのいずれか1項記載のストリーム切換装置。
- 送信対象のストリームを切り換える際、切換前のストリームと切換後のストリームの復号タイミングが重ならなければ、切換後のストリームの遅延時間を自由に設定することが可能な複数のストリームを受信して、複数のストリームを蓄積する一方、その蓄積している複数のストリームの中から、送信対象のストリームを取得して、そのストリームを送信するストリーム切換方法において、
送信対象のストリームを切り換える際、切換前のストリームにおける切換ポイントから最終符号化単位の復号開始時刻までの時間と、切換後のストリームにおける切換ポイントから先頭符号化単位の復号開始時刻までの時間との時間差より長いストリームの時間間隔を算出し、切換前のストリームの送信を停止してから、上記時間間隔以上をあけて、切換後のストリームの送信を開始することを特徴とするストリーム切換方法。 - 送信対象のストリームを切り換える際、切換前のストリームと切換後のストリームの復号タイミングが重ならなければ、切換後のストリームの遅延時間を自由に設定することが可能な複数のストリームを受信して、複数のストリームを蓄積する一方、その蓄積している複数のストリームの中から、送信対象のストリームを取得して、そのストリームを送信するストリーム切換方法において、
送信対象のストリームを切り換える際、切換前のストリームにおける切換ポイントから最終符号化単位の復号開始時刻までの時間と、切換前又は切換後のストリームの符号化単位の最小表示間隔とを加算し、その加算した時間と、切換後のストリームにおける切換ポイントから先頭符号化単位の復号開始時刻までの時間との時間差より長いストリームの時間間隔を算出し、切換前のストリームの送信を停止してから、上記時間間隔以上をあけて、切換後のストリームの送信を開始することを特徴とするストリーム切換方法。
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