JP4931051B2 - 有機発光トランジスタ材料およびこれを用いた有機発光トランジスタ素子、ならびに表示装置 - Google Patents

有機発光トランジスタ材料およびこれを用いた有機発光トランジスタ素子、ならびに表示装置 Download PDF

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本発明は、有機発光トランジスタ材料およびこれを用いた有機発光トランジスタ素子に関する。また、本発明は、当該有機発光トランジスタ素子を用いた表示装置に関する。
有機エレクトロルミネッセンス素子(以下、有機EL素子という)は、自発光、薄型軽量である等のメリットを有していることから、FPD(フラットパネルディスプレイ)等の表示装置用として近年活発に研究開発が行なわれている。代表的な有機EL素子の駆動方式として、薄膜トランジスタ(TFT)を用いたアクティブマトリクス(AM)方式がある。しかし、AM方式は、高精細化、低消費電力化が可能であるといったメリットを有する一方、作製プロセスが煩雑であり、作製コストが高い等の問題を有する。
このような背景の下、有機EL素子と有機トランジスタを一体化する、すなわち有機トランジスタに発光機能を持たせる試みがなされている。このような有機トランジスタに発光機能を持たせた有機発光トランジスタ素子は、トランジスタ部と発光部とを別々に有する従来のデバイスに比べ、部品点数を大幅に少なくすることができるため、作製プロセスの簡略化、作製コストの低減、デバイスのコンパクト化等を図ることができる画期的な複合素子として期待されている。
たとえば、特許文献1には、横型MOS構造の有機TFTの有機半導体層に発光層の機能を付与した有機薄膜発光トランジスタが開示されている。しかしながら、当該有機薄膜発光トランジスタに用いられている有機半導体材料には、有機トランジスタ用材料として従来公知の材料が採用されており、有機EL素子としての機能を十分に発揮するとは考えにくい。また、当該特許文献1に記載の有機薄膜発光トランジスタ(実施の形態2)は、通常有機トランジスタが有する構造と比較し、かなり複雑な構造を有している。
ここで、有機EL素子用または有機トランジスタ用に開発された有機半導体材料をそのまま有機発光トランジスタ材料として用いることは通常できない。これは、有機発光トランジスタ材料には発光特性とキャリヤ移動特性の両面において、良好な特性を有することが要求されるが、たとえば近年使用されている有機EL材料のほとんどは、電界効果移動度が非常に低いためである。
そのため、有機発光トランジスタ用材料として高発光かつ高キャリヤ移動度を示す有機半導体材料の開発が待たれるが、概して、発光効率が上昇するとキャリヤ移動度は低くなる傾向にあるため、発光効率、キャリヤ移動度の双方を十分に満足する有機発光トランジスタ用材料の開発は非常に困難であるのが現状である。
ところで、高機能を有する有機EL材料の探索が、現在もなお活発に行なわれており、3原色の1つである青色発光材料についても例外ではない。たとえば、非特許文献1、非特許文献2には、青色またはUV発光材料として有用なオリゴ(9,9−ジアリルフルオレン)誘導体が開示されている。
このような青色発光する有機半導体材料の必要性は、有機発光トランジスタ素子についてもいえるが、上述のように、青色発光材料に限らず発光効率、キャリヤ移動度の双方を十分に満足する有機発光トランジスタ用材料の開発は非常に困難であり、青色発光を示し、かつ発光効率、キャリヤ移動度の双方を十分に満足する有機発光トランジスタ用材料はないのが現状である。
特開2003−282256 Adv.Mater.2004,16,61. Adv.Mater.2005,17,992.
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、青色発光を示し、発光効率とキャリヤ移動度の双方の特性が良好な有機発光トランジスタ材料およびこれを用いた有機発光トランジスタ素子を提供することである。また、本発明の別の目的は、当該有機発光トランジスタ素子を用いた表示装置を提供することである。
本発明者らは鋭意検討した結果、特定のオリゴ(9,9−ジアリルフルオレン)誘導体が、良好な発光特性を有するのみならず、高キャリヤ移動度を有し、これを有機発光トランジスタの活性層の材料として用いると、従来と比較して非常に高い発光効率とキャリヤ移動度を有する有機発光トランジスタが得られることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は以下のとおりである。
本発明は、下記の式(1)または式(2)で表されるジアリルフルオレン化合物からなる有機発光トランジスタ材料である。
Figure 0004931051
(式(1)中、R1およびR2は、同一であっても異なっていてもよく、それぞれ水素原子または置換基を有していてもよい直鎖状もしくは分岐状のアルキル基を示す。Zは、C−Hまたは窒素原子Nを示す。nは2または3を示す。また、式(2)中、R1およびR2は、同一であっても異なっていてもよく、それぞれ水素原子または置換基を有していてもよい直鎖状もしくは分岐状のアルキル基を示す。nは、2または3を示す。)
ここで、上記式(1)において、R1およびR2がともに水素原子であり、ZがC−Hであり、かつnが2または3であることが好ましい。
また、上記式(2)において、R1およびR2がともにメチル基であり、nが2または3であることが好ましい。
上記式(1)において、R1およびR2がともに水素原子であり、Zが窒素原子Nであり、かつnが3であることが好ましい。
さらに本発明は、上記いずかの有機発光トランジスタ材料を用いた有機発光トランジスタ素子を提供する。本発明の有機発光トランジスタ素子は、互いに離れた第1の電極および第2の電極と、前記第1の電極および前記第2の電極に接し、請求項1〜4のいずれかに記載の有機発光トランジスタ材料を含む有機半導体層と、前記第1の電極および前記第2の電極に対向する第3の電極と、前記第1の電極および前記第2の電極と、前記第3の電極との間に設けられた絶縁層と、を含むことを特徴とする。
ここで、前記第1の電極および前記第2の電極は、前記絶縁層に接していてもよい。また、前記第1の電極および前記第2の電極は、前記有機半導体層の面上であって、前記絶縁層と接する面とは反対側の面上に設けられてもよい。
また、本発明の有機発光トランジスタ素子においては、前記第1の電極および前記第2の電極は、それぞれ複数の櫛歯からなる櫛歯形状部を有し、かつ前記第1の電極の櫛歯形状部を構成する櫛歯と、前記第2の電極の櫛歯形状部を構成する櫛歯とを、所定間隔をあけて交互に配置した構成としてもよい。また本発明は、上記有機発光トランジスタ素子を用いた表示装置を提供する。
本発明の有機発光トランジスタ材料は、高発光効率、高キャリヤ移動度を有するため、有機発光トランジスタ素子の活性層材料として好適に用いることができる。
本発明の有機発光トランジスタ素子は、発光効率が高く、良好な青色発光を示すとともに、有機トランジスタとしての機能も高い。また、本発明の有機発光トランジスタ素子は、比較的シンプルな構造を有しており、作製が容易である。
<有機発光トランジスタ材料>
本発明の有機発光トランジスタ材料は、下記の式(1)または式(2)で表されるジアリルフルオレン化合物からなることを特徴とする。
Figure 0004931051
(式(1)中、R1およびR2は、同一であっても異なっていてもよく、それぞれ水素原子または置換基を有していてもよい直鎖状もしくは分岐状のアルキル基を示す。Zは、C−Hまたは窒素原子Nを示す。nは2または3を示す。また、式(2)中、R1およびR2は、同一であっても異なっていてもよく、それぞれ水素原子または置換基を有していてもよい直鎖状もしくは分岐状のアルキル基を示す。nは、2または3を示す。)
上記式(1)または式(2)で表されるジアリルフルオレン化合物は、従来公知の方法により合成することができる。たとえば、前記非特許文献1(第64頁右欄「Experimental」)および非特許文献2(第993頁左欄第17行〜同頁右欄第3行、Scheme 1、および第995頁右欄「Experimental」)に記載の方法に従って、またはこれらの方法と同様の方法で合成することができる。
これらの化合物は、高いキャリヤ移動度を有しているとともに、高い発光効率を有していることから、有機発光トランジスタ材料として好適に用いることができる。
上記式(1)、式(2)中のR1およびR2は、同一であっても異なっていてもよく、それぞれ水素原子または直鎖状もしくは分岐状のアルキル基を示す。アルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基などを挙げることができ、これらは置換基を有していてもよい。
上記式(1)中のZは、C−Hまたは窒素原子Nである。また、上記式(1)、式(2)中のnは2または3を示す。すなわち、本発明の有機発光トランジスタを構成する化合物は、9,9−ジアリルフルオレン誘導体の2量体または3量体である。
上記式(1)または式(2)で表されるジアリルフルオレン化合物の中でも、上記式(1)のR1およびR2がともに水素原子であり、ZがC−Hであり、かつnが2である下記の式(3)で表される化合物(以下、化合物B2と称する)、上記式(1)のR1およびR2がともに水素原子であり、ZがC−Hであり、かつnが3である下記の式(4)で表される化合物(以下、化合物B3と称する)、上記式(2)のR1およびR2がともにメチル基であり、nが2である下記の式(5)で表される化合物(以下、化合物T2と称する)、上記式(2)のR1およびR2がともにメチル基であり、nが3である下記の式(6)で表される化合物(以下、化合物T3と称する)、および、上記式(1)のR1およびR2がともに水素原子であり、Zが窒素原子Nであり、かつnが3である下記の式(7)で表される化合物(以下、化合物B3Nと称する)が、発光効率およびキャリヤ移動度の面から好ましい。ここで、下記の式(5)および(6)において、Meはメチル基を表す。
Figure 0004931051
図1は、本発明の有機発光トランジスタ材料である化合物B2、B3、T2、T3およびB3Nからなる薄膜(膜厚100nm)のPL(Photoluminescence)スペクトルである。図1(a)〜(e)はそれぞれ、化合物B2、B3、T2、T3、B3NについてのPLスペクトルである。なお、当該PLスペクトルは、Jasco社製FP−6300 蛍光分光計を用いて測定した。
また表1に、化合物B2、B3、T2、T3およびB3Nからなる各薄膜(膜厚100nm)の蛍光ピーク波長λflu、PL発光効率および各化合物のガラス転移温度を示す。なお、PL発光効率は、各有機発光トランジスタ材料を窒素雰囲気下において石英基板上に100nm蒸着し単層膜を形成した後、積分球(IS−060、Labsphere Co.)を用いて、励起光として波長325nmのHe−Cdレーザ(IK5651R−G、Kimmon electric Co.)を照射し、サンプルからの発光をMulti−channel photodiode(PMA−11、Hamamatsu photonics Co.)で測定することにより算出した。
Figure 0004931051
図1および表1が示すように、これらの化合物は、近紫外〜深青領域(すなわち、395〜431nm)に蛍光ピーク波長を有しており、青色発光材料として非常に好ましい化合物であることがわかる。また、PL発光効率は、47〜72%と非常に高い。なお、発光効率とは、光子や電子を入れることによって生じる光の割合をいい、PL発光効率(または、PL量子効率)とは、注入された光エネルギーに対する、放出された光エネルギーの割合をいうが、素子としての発光効率を評価する場合には、注入された電子の個数に対する、放出された光子の個数の割合であるEL発光効率(または、EL量子効率)をも考慮するべきである。
注入され、励起された電子は、正孔と再結合することにより光を発するが、この再結合は必ずしも100%の確率で生じない。このため、発光材料の発光特性を比較する際には、EL発光効率を対比することにより、注入された光エネルギーに対する光エネルギー放出量の割合と、再結合の割合との相乗効果を比較することができる。ところで、PL発光効率を対比することにより、注入された光エネルギーに対する光エネルギー放出量の割合を比較することができるので、PL発光効率およびEL発光効率の両方を組み合わせて対比することにより、電子と正孔との再結合の割合を比較することも可能である。
また、化合物B2、B3、T2、T3およびB3Nのガラス転移温度は、150℃以上と高い。このことは、これらの化合物が剛直な分子構造を有し、熱的に非常に安定であり、熱を用いた蒸着による薄膜の形成が十分に可能であることを示している。
<有機発光トランジスタ素子>
次に、上記式(1)または式(2)で表されるジアリルフルオレン化合物を有機発光トランジスタ材料として含む有機発光トランジスタ素子について説明する。図2は、本発明の有機発光トランジスタ素子の好ましい一例を示す概略断面図である。このように、本発明の有機発光トランジスタ素子は、電界効果トランジスタ(FET)の基本構造を好ましく採用することができる。
本発明の有機発光トランジスタ素子は、たとえば図2に示される構造のように比較的単純な構造を有している。すなわち基本的には、有機電界効果トランジスタ(FET)の基本構造を有し、その有機半導体層に本発明の有機発光トランジスタ材料を採用した構成となっている。したがって、AM駆動式の有機EL素子などと比較してより容易に作製することが可能であり、これは作製コストの低減をもたらす。
図2に示される有機発光トランジスタ素子は、互いに離れた第1の電極201(ソース電極)および第2の電極202(ドレイン電極)と、前記第1の電極201および前記第2の電極202に接し、本発明の有機発光トランジスタ材料を含む有機半導体層203と、前記第1の電極201および前記第2の電極202に対向する第3の電極204(ゲート電極)と、前記第1の電極201および前記第2の電極202と前記第3の電極204との間に設けられた絶縁層205と、を含むことを特徴とする。
より具体的には、第3の電極204(ゲート電極)上に絶縁層205が設けられ、その上に第1の電極201(ソース電極)および第2の電極202(ドレイン電極)が間隔をあけて設けられる。すなわち、第1の電極201および第2の電極202は、絶縁層205に接している。そして、この第1の電極201および第2の電極202を覆い、かつ両電極の間に入り込むように有機半導体層203が設けられる。
有機半導体層203は、本発明の有機発光トランジスタ材料である上記式(1)または式(2)で表されるジアリルフルオレン化合物の1種または2種以上を含む。当該有機半導体層203の膜厚は特に限定されないが、たとえば70nm程度以上である。上述したように、上記式(3)〜(7)で表される化合物B2、B3、T2、T3およびB3Nは、近紫外〜深青領域(すなわち、395〜431nm)に蛍光ピーク波長を有しているため、これらの化合物を有機半導体層203に用いることにより、青色発光を示す有機発光トランジスタ素子を得ることができる。また、本発明の有機発光トランジスタ材料である上記式(1)または式(2)で表されるジアリルフルオレン化合物の1種または2種以上とともに、微量のドーパントを添加することにより、異なる色を発現させることも可能である。
第1の電極201(ソース電極)および第2の電極202(ドレイン電極)は、正孔および電子を上記有機半導体層203に注入するための電極であり、たとえばAu、マグネシウム−金合金(MgAu)等で形成される。Au、MgAu層は、たとえばCr層等とともに、多層構造を形成していてもよい。両電極間は互いに離れて形成され、その間隔は特に制限されるものではないが、たとえば0.4〜50μm程度である。50μmを超えると十分な半導体性を発揮しにくくなる。第1の電極201(ソース電極)および第2の電極202(ドレイン電極)の間隔は、より好ましくは15μm以下である。
ここで、第1の電極201(ソース電極)および第2の電極202(ドレイン電極)の構成の具体例を、図3を参照して説明する。図3は、第1の電極(ソース電極)および第2の電極(ドレイン電極)の構成の一例を示す平面図である。図3に示されるように、第1の電極301(ソース電極)および第2の電極302(ドレイン電極)は、それぞれ複数の櫛歯からなる櫛歯形状部303、304を有するように形成され、第1の電極301の櫛歯形状部303を構成する櫛歯と、第2の電極302の櫛歯形状部304を構成する櫛歯とを、所定間隔をあけて交互に配置する構成とすることができる。このときの第1の電極301(ソース電極)および第2の電極302(ドレイン電極)の間隔、すなわち櫛歯形状部303および櫛歯形状部304の間隔は、上述したように、たとえば0.4〜50μm程度であり、より好ましくは15μm以下である。このような構成とすることにより、有機発光トランジスタ素子としての機能をより効率的に発揮させることができる。
絶縁層205には、従来公知の材料を用いることができ、典型的には酸化シリコン(SiO2)である。また、第3の電極204(ゲート電極)にも従来公知の材料を用いることができ、典型的には、たとえば高ドープNシリコン基板で構成される。ここで、図2には示されていないが、第3の電極204(ゲート電極)は、基板上に設けられてもよい。基板としては従来公知のものを採用することができ、たとえばガラス製基板、シリコン基板の他、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエーテルスルホン、ポリイミド等の有機材料基板などを挙げることができる。
次に、図2に示される有機発光トランジスタ素子の製造方法の一例について説明する。第3の電極204(ゲート電極)上に順次絶縁層205、第1の電極201および第2の電極202を形成するまでは、電界効果トランジスタ素子を製造する際に通常用いられる方法、たとえばフォトリソグラフィおよびリフトオフ技術を用いた方法を採用することができる。次に、第1の電極201および第2の電極202を覆い、かつ両電極間に入り込むようにして有機半導体層203を形成するが、ここでも従来公知の方法を用いることが可能である。具体的には、好ましくは有機溶剤等で洗浄した後、上記式(1)または式(2)で表されるジアリルフルオレン化合物の1種または2種以上を高真空下、熱をかけながら真空蒸着することにより、有機半導体層203を形成することができる。真空蒸着を行なう際の基板温度は、好ましくは有機半導体材料のガラス転移温度以下である。高真空とは、たとえば1×10-3Pa以下であるが、これに限定されるものではない。
以上、本発明の有機発光トランジスタ素子の好ましい一例として、図2に示される構造を説明したが、本発明の有機発光トランジスタ素子の構造は、これに限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない範囲で種々の変形が加えられてもよい。たとえば、図4に示されるような構造としてもよい。図4は、本発明の有機発光トランジスタ素子の別の好ましい一例を示す概略断面図である。図4に示される構造においては、第1の電極401および第2の電極402は、有機半導体層403の面上であって、絶縁層405と接する面とは反対側の面上に設けられている。すなわち、図4に示される構造を有する有機発光トランジスタ素子は、有機半導体層403を、真空蒸着等により絶縁層405上に形成した後、当該有機半導体層403上に、第1の電極401および第2の電極402が形成される。
次に、図2を参照しながら、本発明の有機発光トランジスタ素子の発光機構について説明する。図2に示される有機発光トランジスタ素子は、第1の電極201(ソース電極)および第2の電極202(ドレイン電極)に電圧を印加することにより、その内部で正孔および電子の両方を移動させ、有機半導体層203内で、両者を再結合させることにより発光を生じさせることができる。このとき、有機半導体層203を通って両電極間を移動する正孔および電子の量は、第3の電極204(ゲート電極)に印加される電圧に依存する。このため、第3の電極204にかける電圧およびその変化を制御することにより、上記第1の電極201(ソース電極)および第2の電極202(ドレイン電極)の間の導通状態を制御することが可能となる。なお、本発明の有機発光トランジスタ素子は、P型駆動を行なうので、第1の電極201に対し第2の電極202に負の電圧が加えられ、また、第2の電極202に対して第3の電極204(ゲート電極)に負の電圧が加えられる。
具体的には、第3の電極204(ゲート電極)に第1の電極201(ソース電極)に対して負の電圧を印加することにより、有機半導体層203内の正孔が第3の電極204側に引き寄せられ、絶縁層205の表面付近は正孔の密度が高い状態となる。第1の電極201および第2の電極202の間の電圧を適切にすると、第3の電極204に与える制御電圧の大小によって、第1の電極201から有機半導体層203に正孔が注入され、第2の電極202から有機半導体層203に電子が注入される状態となる。すなわち、第1の電極201は正孔注入電極として機能し、第2の電極202は電子注入電極として機能する。これにより、有機半導体層203内において、正孔および電子の再結合が生じ、これに伴う発光が生じることになる。この発光状態は、第3の電極204に与えられる制御電圧を変化させることによりオン/オフさせたり、発光強度を変えたりすることができる。
上記の正孔および電子の再結合により発光が生じるメカニズムは、図5を参照して、次のように説明することができる。第3の電極504(ゲート電極)に第1の電極501(ソース電極)に対して負の電圧を印加することにより、図5(a)に示すように、有機半導体層503において、絶縁層505の界面近くに正孔のチャネル511が形成され、そのピンチオフ点512が第2の電極502(ドレイン電極)近傍に至る。そして、ピンチオフ点512と第2の電極502との間に高電界が形成され、図5(b)に示すように、エネルギーバンドが大きく曲げられる。これにより、第2の電極502と有機半導体層503との間の電位障壁を突き抜けるFN(ファウラーノルドハイム)トンネル効果が生じ、第2の電極502内の電子が、有機半導体層503内に注入され、正孔と再結合される。
また、正孔および電子の再結合は、上記のFNトンネル効果による説明以外に、次の理論による説明も可能である。すなわち、図5(c)に示すように、有機半導体層503内の有機蛍光体のHOMOエネルギーレベルにある電子が高電界によってLUMOエネルギーレベルに励起され、この励起された電子が有機半導体層503内の正孔と再結合する。それとともに、LUMOエネルギーレベルへの励起によって空席となったHOMOエネルギーレベルに第2の電極502から電子が注入されて補われる。
<表示装置>
本発明の有機発光トランジスタ素子は、表示装置に好適に用いることができる。このような本発明の表示装置は、発光部とこれを駆動する駆動部とが一体化された有機発光トランジスタ素子を用いているため、従来と比較してコンパクト化が可能であるとともに、構造が比較的簡単であるため、作製プロセスも簡略化されている。
図6は、本発明の有機発光トランジスタ素子を用いた表示装置の一例を示す電気回路図である。図6に示される表示装置602は、基板601上に複数個の本発明の有機発光トランジスタ素子を二次元配列させることによって構成することができる。すなわち、この表示装置602は、本発明の有機発光トランジスタ素子を、マトリクス配列された画素P11、P12、・・・、P21、P22、・・・内にそれぞれ配置し、これらの画素の有機発光トランジスタ素子を選択的に発光させ、また、各画素の発光トランジスタ素子の発光強度(輝度)を制御することによって、二次元表示を可能としたものである。基板601は、たとえばゲート電極Gを一体化したシリコン基板であってもよい。すなわち、ゲート電極Gは、シリコン基板の表面にパターン形成した不純物拡散層からなる導電層により構成してもよい。あるいは、基板601として、たとえばガラス基板を用い、この上にゲート電極Gを形成してもよい。
各有機発光トランジスタ素子は、P型駆動するので、そのドレイン電極Dにはバイアス電圧Vd(<0)が与えられ、そのソース電極Sは接地電位(=0)とされる。ゲート電極Gには、各画素を選択するための選択トランジスタTsと、データ保持用のキャパシタCとが並列に接続される。
行方向に整列した画素P11、P12、・・・;P21、P22、・・・の選択トランジスタTsのゲートは、行ごとに共通の走査線LS1、LS2、・・・にそれぞれ接続されている。また、列方向に整列した画素P11、P21、・・・;P12、P22、・・・の選択トランジスタTsにおいて有機発光トランジスタ素子と反対側には、列ごとに共通のデータ線LD1、LD2、・・・がそれぞれ接続される。
走査線LS1、LS2、・・・には、コントローラ605によって制御される走査線駆動回路603から、各行の画素P11、P12、・・・;P21、P22、・・・を循環的に順次選択(行内の複数画素の一括選択)するための走査駆動信号が与えられる。すなわち、走査線駆動回路603は、各行を順次選択行として、選択行の複数の画素の選択トランジスタTsを一括して導通させ、これにより非選択行の複数の画素の選択トランジスタTsを一括して遮断させるための走査駆動信号を発生させることができる。
一方、データ線LD1、LD2、・・・には、データ線駆動回路604からの信号が入力される。このデータ線駆動回路604には、画像データに対応した制御信号が、コントローラ605から入力される。データ線駆動回路604は、各行の複数の画素が走査線駆動回路603によって一括選択されるタイミングで、当該選択行の各画素の発光階調に対応した発光制御信号をデータ線LD1、LD2、・・・に並列に供給する。
これにより、選択行の各画素においては、選択トランジスタTsを介してゲート電極Gに発光制御信号が与えられるから、当該画素の有機発光トランジスタ素子は、発光制御信号に応じた階調で発光(または消灯)することになる。発光制御信号は、キャパシタCにおいて保持されるから、走査線駆動回路603による選択行が他の行に移った後にも、ゲート電極Gの電位が保持され、有機発光トランジスタ素子の発光状態が保持される。このようにして、二次元表示が可能となる。
以下、実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(有機発光トランジスタ素子の作製)
<実施例1>
図2に示される構造を有する有機発光トランジスタ素子を、次の方法により作製した。まず、ゲート電極204としての高ドープNシリコン基板(0.5mm厚)上に、300nmの膜厚の酸化シリコン(SiO2)層を熱蒸着し、絶縁層205を形成した。ついで、当該絶縁層上に、Cr(厚さ1nm)/Au(厚さ40nm)からなる第1の電極201(ソース電極)および第2の電極202(ドレイン電極)を、図3に示すような、それぞれの櫛歯形状部が交互に配されるように形成した。両電極の形成には、従来公知のフォトリソグラフィおよびリフトオフ技術を用いた。第1の電極201(ソース電極)−第2の電極202(ドレイン電極)間の距離LSDは、10μmとした。また、チャネルの長さ、すなわち各電極の櫛歯形状部が交差している部分の長さは2mmとした。ついで、基材をアセトンおよびイソプロパノールで洗浄した後、上記化合物B3を用い、1×10-3Pa未満の高真空下で、第1の電極201(ソース電極)および第2の電極202(ドレイン電極)を覆うように蒸着することにより、有機半導体層203(厚さ80nm)を形成し、有機発光トランジスタ素子を得た。
<実施例2〜6>
第1の電極201(ソース電極)−第2の電極202(ドレイン電極)間の距離LSDを3、1、0.8、0.6および0.4μm(それぞれ実施例2、3、4、5、6とする)としたこと以外は、実施例1と同様にして有機発光トランジスタ素子を作製した。
<実施例7〜10>
有機半導体層203に用いる有機発光トランジスタ材料が、上記化合物B2、T2、T3、B3N(それぞれ実施例7、8、9、10とする)であること以外は、実施例1と同様にして有機発光トランジスタ素子を作製した。いずれにおいても第1の電極201(ソース電極)−第2の電極202(ドレイン電極)間の距離LSDは、10μmとした。
<比較例1>
有機半導体層203に用いる有機発光トランジスタ材料が、下記の式(8)で示される比較化合物1を用いたこと以外は、実施例1と同様にして有機発光トランジスタ素子を作製した。第1の電極201(ソース電極)−第2の電極202(ドレイン電極)間の距離LSDは、10μmとした。
Figure 0004931051
(有機発光トランジスタ素子の評価)
(1)Id−Vd特性
P型駆動した場合における実施例1〜6で得られた有機発光トランジスタ素子のId(ドレイン電流)−Vd(ドレイン電圧)特性を図7に示す。図7(a)〜(f)はそれぞれ、実施例1〜6の有機発光トランジスタ素子のId(ドレイン電流)−Vd(ドレイン電圧)特性である。図7(a)〜(f)の各グラフにおける6つの曲線は、上から順に、ゲート電圧Vdを−100、−80、−60、−40、−20、0Vとしたときのデータを示す(ゲート電圧Vdが−40〜0Vの場合においては曲線は一部重複している場合がある)。図7に示されるように、特に実施例1〜5の有機発光トランジスタ素子においては、あるドレイン電圧Vdにおける、ゲート電圧Vgの変化によるドレイン電流Idの差が十分に大きく、スイッチング素子としての機能を十分に有していることがわかる。なお、Id−Vd特性は、半導体パラメータアナライザ(Agilent 4145)を用いて測定した。
(2)キャリヤ移動度μおよびHOMO/LUMOエネルギーレベル
実施例1および実施例7〜10の有機発光トランジスタ素子についてのキャリヤ移動度およびHOMO/LUMOエネルギーレベルを表2に示す。表2に示すキャリヤ移動度は、ホールの移動度である。本発明の有機発光トランジスタ素子は、比較例1の有機発光トランジスタ素子と同等またはそれ以上のキャリヤ移動度を有していることがわかる。なお、HOMO/LUMOエネルギーレベルは、紫外光電子分光器(AC−1、Riken Keiki Co.)を用いて測定した。また、キャリヤ移動度は、以下のようにして算出した。
ドレイン電圧Vdがピンチオフ電圧より小さいとき、トランジスタ素子のドレイン電圧Vdとドレイン電流Idの関係は、下記の式[1]で表される(線形領域)。
Figure 0004931051
また、Vdが大きくなると、チャネルのピンチ・オフによりIdは飽和して一定の値となり(飽和領域)、このときIdは下記の式[2]で表される。
Figure 0004931051
ここで、上記式[1]および[2]の各符号は、下記の通りである。
SD :チャネル長(cm)
W :チャネル幅(cm)
i :ゲート絶縁膜の単位面積当たりの静電容量(F/cm2
μ :半導体のキャリヤ移動度(cm2/V・s)
d :ドレイン電流(A)
d :ドレイン電圧(V)
g :ゲート電圧(V)
:ゲート閾値電圧(V) (飽和領域におけるドレイン電圧Vdが一定の下でドレイン電流Idの1/2乗をゲート電圧Vgに対してプロットし、漸近線が横軸と交わる点を示す。)
この飽和領域におけるIdの1/2乗とVgの関係からキャリヤ移動度μを算出することができる。本実施例においては、真空度約1×10-3Pa、室温の条件下、半導体パラメータアナライザ(Agilent 4145)を用いて、ドレイン電圧Vdを10Vから−100Vまで、−1Vのステップで、ゲート電圧Vgを0Vから−100Vまで、−20Vのステップでスキャンし、上記式[2]を用いてキャリヤ移動度μを算出した。
(3)EL発光効率ηext
実施例1〜6の有機発光トランジスタ素子についてのEL発光効率ηextを表2に示す。本発明の有機発光トランジスタ素子は、高いEL発光効率を有し、特に実施例2、3(LSD=3、1μm)では0.6%という非常に高いEL発光効率を示すことがわかる。
なお、EL発光効率ηextは、ドレイン電圧Vdを10Vから−100Vまで、−1Vのステップで、ゲート電圧Vgを0Vから−100Vまで、−20Vのステップでスキャンし、素子から発せられる発光をフォトンカウンタ(Newport社製、4155C 半導体パラメータアナライザ)を用いて測定し、得られた光子数(CPS)を下記の式[3]を用いて光束(lm)に変換後、下記の式[4]を用いてEL発光効率ηextを算出した。
Figure 0004931051
Figure 0004931051
ここで、上記式[3]および[4]の各符号は下記の通りである。
PC :フォトンカウンタによって観測した光子数(CPS)
PC :光子数を光束(lm)に変換した値
r :フォトンカウンタ計測部の開口部分における円錐または円の半径(cm)
h :フォトンカウンタとサンプルとの距離(cm)
base :発光していないときの光子数(ダークカレント)
Figure 0004931051
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の有機発光トランジスタ材料である化合物からなる薄膜(膜厚100nm)のPLスペクトルであり、(a)は化合物B2、(b)は化合物B3、(c)は化合物T2、(d)は化合物T3、(e)は化合物B3NについてのPLスペクトルである。 本発明の有機発光トランジスタ素子の好ましい一例を示す概略断面図である。 第1の電極および第2の電極の構成の一例を示す平面図である。 本発明の有機発光トランジスタ素子の別の好ましい一例を示す概略断面図である。 本発明の有機発光トランジスタ素子の発光のメカニズムを示す模式図である。 本発明の有機発光トランジスタ素子を用いた表示装置の一例を示す電気回路図である。 実施例1〜6で得られた有機発光トランジスタ素子のId−Vd特性を示すグラフである。
符号の説明
201,301,401,501 第1の電極、202,302,402,502 第2の電極、203,403,503 有機半導体層、204,404,504 第3の電極、205,405,505 絶縁層、303,304 櫛歯形状部、601 基板、602 表示装置、603 走査線駆動回路、604 データ線駆動回路、605 コントローラ。

Claims (9)

  1. 下記の式(1)または式(2)で表されるジアリルフルオレン化合物からなる有機発光トランジスタ材料。
    Figure 0004931051
    (式(1)中、R1およびR2は、同一であっても異なっていてもよく、それぞれ水素原子または置換基を有していてもよい直鎖状もしくは分岐状のアルキル基を示す。Zは、C−Hまたは窒素原子Nを示す。nは、2または3を示す。また、式(2)中、R1およびR2は、同一であっても異なっていてもよく、それぞれ水素原子または置換基を有していてもよい直鎖状もしくは分岐状のアルキル基を示す。nは、2または3を示す。)
  2. 上記式(1)のR1およびR2がともに水素原子であり、ZがC−Hであり、かつnが2または3である請求項1に記載の有機発光トランジスタ材料。
  3. 上記式(2)のR1およびR2がともにメチル基であり、nが2または3である請求項1に記載の有機発光トランジスタ材料。
  4. 上記式(1)のR1およびR2がともに水素原子であり、Zが窒素原子Nであり、かつnが3である請求項1に記載の有機発光トランジスタ材料。
  5. 互いに離れた第1の電極および第2の電極と、
    前記第1の電極および前記第2の電極に接し、請求項1〜4のいずれかに記載の有機発光トランジスタ材料を含む有機半導体層と、
    前記第1の電極および前記第2の電極に対向する第3の電極と、
    前記第1の電極および前記第2の電極と、前記第3の電極との間に設けられた絶縁層と、を含むことを特徴とする有機発光トランジスタ素子。
  6. 前記第1の電極および前記第2の電極は、前記絶縁層に接していることを特徴とする請求項5に記載の有機発光トランジスタ素子。
  7. 前記第1の電極および前記第2の電極は、前記有機半導体層の面上であって、前記絶縁層と接する面とは反対側の面上に設けられることを特徴とする請求項5に記載の有機発光トランジスタ素子。
  8. 前記第1の電極および前記第2の電極は、それぞれ複数の櫛歯からなる櫛歯形状部を有し、かつ前記第1の電極の櫛歯形状部を構成する櫛歯と、前記第2の電極の櫛歯形状部を構成する櫛歯とを、所定間隔をあけて交互に配置したことを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の有機発光トランジスタ素子。
  9. 請求項5〜8のいずれかに記載の有機発光トランジスタ素子を用いた表示装置。
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