JP4930746B2 - 反動低減装置 - Google Patents

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本発明は、例えば消防隊等が使用する消防用ホースに連結するのに最適な反動低減装置に係わり、特に、流水の流体力による反動力を低減させることができる上、照明手段等の各種付属装置が備えられた反動低減装置に関するものである。
従来から消防隊が、消火用ホースの先端部に使用する放水ノズルには、消防車等に搭載された消防ポンプから圧送された水圧(送水圧力)が印加されている。この(送水圧力)は比較的高圧であり、この水圧の反動で放水ノズルが不規則な運動をしない様に、消防隊員等が人力で放水ノズルを支えて、不規則運動を防止させている。
しかしながら上記従来の消防隊が使用する放水ノズルは、屋根の上や、梯子の上等の足場の悪い場所で消火作業を行う場合には、放水ノズルの不規則運動により、消防隊員等の作業者に非常な危険を与える心配があった。
また放水ノズルは、一般的には金属製であり、放水ノズル自体の重量も大きいので、消防隊員等の作業者が長時間保持続けることは、体力を過剰に消耗し、極めて危険であるという問題点があった。
なお放水ノズルは、必ずしも一定の方向に位置決めされるものでなく、放水方向を上下左右に変更させなければならない場合も多く、放水ノズルの不規則運動に抗して適切な位置決めは極めて困難であった。特に、一般人の男性や、女性の場合には、放水ノズルの適切な位置決め等は困難を極めるという問題点があった。
本発明は上記課題に鑑み案出されたもので、消防隊用のホースに連結されるための反動低減装置であって、この反動低減装置の少なくとも一部が布や、ゴム等の非金属材料で構成されており、該反動低減装置は、流体を流入させるための流入口と、この流入口から流入された前記流体を第1の方向に流すための第1の流路と、この第1の流路からの流体を前記第1の方向と逆方向である第2の方向に方向変換させるための第1の方向変換手段と、この第1の方向変換手段で方向変換された流体を第2の方向に流すための第2の流路と、この第2の流路からの流体を前記第1の方向に方向変換させるための第2の方向変換手段と、この第2の方向変換手段で方向変換された流体を第1の方向に流すための第3の流路と、この第3の流路と連結された流出口とからなり、前記第1の第1の流路と前記第3の流路に流れる流体の方向は、共に第1の方向であり、第2の流路に流れる流体の方向は、前記第1の方向と逆方向である第2の方向であ、前記流入口と前記流出口との断面は、同心円に形成されていることを特徴としている。
そして本発明の反動低減装置には、この反動低減装置を、大地や建物に対して支持させるための支持手段が備える構成にすることもできる。
効果
以上の様に構成された本発明は、消防隊用のホースに連結されるための反動低減装置であって、この反動低減装置の少なくとも一部が布や、ゴム等の非金属材料で構成されており、該反動低減装置は、流体を流入させるための流入口と、この流入口から流入された前記流体を第1の方向に流すための第1の流路と、この第1の流路からの流体を前記第1の方向と逆方向である第2の方向に方向変換させるための第1の方向変換手段と、この第1の方向変換手段で方向変換された流体を第2の方向に流すための第2の流路と、この第2の流路からの流体を前記第1の方向に方向変換させるための第2の方向変換手段と、この第2の方向変換手段で方向変換された流体を第1の方向に流すための第3の流路と、この第3の流路と連結された流出口とからなり、前記第1の第1の流路と前記第3の流路に流れる流体の方向は、共に第1の方向であり、第2の流路に流れる流体の方向は、前記第1の方向と逆方向である第2の方向であ、前記流入口と前記流出口との断面は、同心円に形成されていることを特徴としているので、流体力を減少させることができ、反動低減装置の不規則運動を減少させることができる。
発明を実施する最良の形態
以上の様に構成された本発明は、流入口が流体を流入させ、第1の流路が、流入口から流入された流体を第1の方向に流し、第1の方向変換手段が、第1の流路からの流体を第1の方向と逆方向である第2の方向に方向変換させ、第2の流路が、第1の方向変換手段で方向変換された流体を第2の方向に流し、第2の方向変換手段が、第2の流路からの流体を第1の方向に方向変換させ、第3の流路が、第2の方向変換手段で方向変換された流体を第1の方向に流し、流出口が第3の流路と連結されている。
更に本発明の反動低減装置は、消防隊用のホースに連結されるものであり、反動低減装置の少なくとも一部が布や、ゴム等の非金属材料からなっている。
そして本発明の反動低減装置は、消防隊用のホースに連結されるものであり、反動低減装置には、支持手段が、大地等の固定部に対して支持させる様になっている。
「原理」
流体力制御装置本体1000は、流入口100と、流入口100から流入した流体の流れ方向を90度偏向させるための第1の流れ方向変換部200と、第1の流れ方向変換部200から流入した流体の流れ方向を90度偏向させるための第2の流れ方向変換部300aと、第2の流れ方向変換部300aから流入した流体の流れ方向を90度偏向させるための第3の流れ方向変換部400aと、第3の流れ方向変換部400aから流入した流体の流れ方向を90度偏向させるための第4の流れ方向変換部500aと、第4の流れ方向変換部500aから流入した流体の流れ方向を90度偏向させるための第5の流れ方向変換部600aと、第5の流れ方向変換部600aから流入された流体を外部に流出させるための流出部700とから構成されている流路Aが備わっている。なお流体力制御装置本体1000は、この流入口100から流入された流体を第1の方向に流すための第1の流路と、この第1の流路からの流体を第1の方向と逆方向である第2の方向に方向変換させるための第1の方向変換手段(第1の流れ方向変換部200と第2の流れ方向変換部300aとが相当する)と、この第1の方向変換手段で方向変換された流体を第2の方向に流すための第2の流路と、この第2の流路からの流体を第1の方向に方向変換させるための第2の方向変換手段(第3の流れ方向変換部400aと第4の流れ方向変換部500a)と、この第2の方向変換手段で方向変換された流体を第1の方向に流すための第3の流路と、この第3の流路と連結された流出口とから構成されている。
また第1の流れ方向変換部200は、2方向に分流させる様に構成されているので、第2の流れ方向変換部300aのみならず、第2の流れ方向変換部300bにも分流される。従って流体力制御装置本体1000の第1流路Bは、流入口100と、流入口100から流入した流体の流れ方向を90度偏向させるための第1の流れ方向変換部200と、第1の流れ方向変換部200から流入した流体の流れ方向を90度偏向させるための第2の流れ方向変換部300bと、第2の流れ方向変換部300bから流入した流体の流れ方向を90度偏向させるための第3の流れ方向変換部400bと、第3の流れ方向変換部400bから流入した流体の流れ方向を90度偏向させるための第4の流れ方向変換部500bと、第4の流れ方向変換部500bから流入した流体の流れ方向を90度偏向させるための第5の流れ方向変換部600bと、第5の流れ方向変換部600bから流入された流体を外部に流出させるための流出部700とから構成されている流路B備わっている。なお、第1の方向変換手段と第2の方向変換手段の具体的構成は、
流路Aと同様であるから説明を省略する。
流体力は、一般的に以下の式で表される。
F=ρQV ・・・・・第1式
ここで、ρは流体の密度であり、Qは流量、そしてVは流速である。
また、Q=AV であるから、V=Q/A となり、第1式に代入すれば、
F=ρA*(Q/A)=ρ*(Q/A) ・・・・第2式
となる。なお、Aは断面積である。
ここで説明を簡単にするために、流入口を半径Rの円形とし、流体が反射して逆方向に向かう流路を、内径R、外形2Rの中空パイプとし、更に、流体が再反射して流出口に向かう流路を、内径2R、外形3Rの中空パイプとする。
まず、流入口100から流量Qが流入したとすると、流入口100から、流れ方向を90度偏向させるための第1の流れ方向変換部200までは、半径Rのパイプを流れることになる。従って断面積Aは、A=πR となる。
第2の流れ方向変換部300aと第2の流れ方向変換部300bとで、逆方向に流れる流体は、第3の流れ方向変換部400aと第3の流れ方向変換部400bとまでの間、内径R、外形2Rの中空パイプを流れることになるので、
断面積Aは、A=3πR となる。
更に、第4の流れ方向変換部500aと第4の流れ方向変換部500bとで、再反射させて流れる流体は、第3の流れ方向変換部400aと第3の流れ方向変換部400bとまでの間、内径R、外形2Rの中空パイプを流れることになるので、第5の流れ方向変換部600bまでの間、内径2R、外形3Rの中空パイプを流れることになるので、断面積Aは、A=5πR となる。
断面積Aは πR
断面積Aは π(2R)−πR=4πR−πR=3πR
断面積Aは π(3R)−π(2R)=9πR−4πR=5πR
V=Q/A であるから、
F=ρA*(Q/A)=ρ*(Q/A)
となる。従って、図1の右方向の力は、
=ρ*(Q/πR)+ρ*(Q/5πR
図1の左方向の力は、
=ρ*(Q/3πR
となる。
と、Fとは、互いに反対方向に作用することから、合力Ftは、
Ft=FーF=ρ*(Q/πR)+ρ*(Q/5πR) ーρ*(Q/3πR
=(ρ*Q*/πR)*(1+(1/5)−(1/3))
=(ρ*Q*/πR)*(0.86)
=0.86*(ρ*Q*/πR
となる。
従って、通常に半径Rのパイプを流れる場合には、
=ρ*(Q/πR
の流体力となるので、
−Ft=(1−0.86)*(ρ*Q*/πR
=0.14*(ρ*Q*/πR
だけ、流体力を減少させることができる。
即ち、14%程、流体力を減少させることができる。
なお、この場合は説明を簡単にするために、R、2R、3Rで計算したが、この半径が適宜変更されれば、断面積Aが変化し、それに応じて流体力の減少を算出することができる。
「第1の実施例」
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施例の消防用反動低減装置10000を説明する図である。本実施例の消防用反動低減装置10000は、反動低減装置のひとつの応用例である。
消防用反動低減装置10000の内部構造は、前述した流体力制御装置本体1000と同様である。
消防用反動低減装置10000は、第1の流れ方向変換部200と、第2の流れ方向変換部300と、第3の流れ方向変換部400と、第4の流れ方向変換部500と、第5の流れ方向変換部600とを備えているので、流体力を減少させることができる。この結果、消防用反動低減装置10000の不規則運動を減少させることができる。
本実施例の消防用反動低減装置10000の流入口100には、消防用ホース20000の一端を連結する。この消防用ホース20000の他端は、消防自動車等に連結され、高圧の水や消化剤等の流体が圧送される。
本実施例の消防用反動低減装置10000の流出部700は、他の消防用ホース20000と連結することもでき、更に、放出ノズル等を取り付けることもできる。
なお消防用反動低減装置10000には、図2に示す様に、放水手段11000と、支持手段12000と、照明装置13000と、音響発生手段14000とを装備することもできる。
消防用反動低減装置10000の少なくとも一部が布や、ゴム等の非金属材料で形成することができる。従来の放水ノズル等に比較して、重量が小さく、消防隊員等の作業者が長時間保持続しても、体力を過剰に消耗することもなく、極めて安全であるという効果がある。消防用反動低減装置10000は、軽合金や、真鍮から構成することもできる。
消防用反動低減装置10000には、消防従事者を冷却するための放水手段11000を備えることができる。この放水手段11000は、例えば消防従事者がレバー等を引くことにより、コック等が解放され、消防用反動低減装置10000内の水を放出させることもできる。なお放水手段11000は、消防従事者の意思に基づき、消防用反動低減装置10000内の水を放出させる構成であれば何れの放水装置を採用することができる。放水手段11000は、簡便な小穴から形成することもできる。
更に本実施例には、放水手段11000からなる冷却装置を装備することもできる。真夏の時期には、消防隊は防火服を着衣し活動しなければならず、40度近い気温に防火服を着れば、高温状態となり、日射病や熱射病となる心配があった。
消防隊用防火服を冷却する為の冷却手段は、防火服等に噴霧により外部から直接冷却する方法と、隊員が着衣している防火服の内部を冷却する方法の2種類がある。外部から冷却する方法は、近距離後方から他の隊員の防火服を冷却するものである。
防火服の内部を冷却する方法は、文字どおり隊員が着衣している防火服の内部を直接冷却する方法で、冷却専用のパイプ等を介して直接冷却する方法や、防火服の内部を二重構造とし、防火服内部のゴム張りとゴム張りとの間に水を流入ささせ、二重構造の間に水が供給して冷却するものである。この場合には、作業衣に水が掛からず、柔らかく隊員の身体を冷却することができる。またこれらの冷却方法は、適宜切り替えることができる。
また消防用反動低減装置10000には、大地等の固定部に対して、消防用反動低減装置10000を支持するための支持手段12000が設けられている。この支持手段12000は、本実施例では、三脚が使用されている。この三脚は、消防用反動低減装置10000を取り付けるための雲台と、この雲台を上下方向に移動させるためのエレベータ手段とが備えられている。この雲台を水平方向に回転させることにより、消防用反動低減装置10000を左右に振ることが可能となる。更に雲台を傾かせることにより、消防用反動低減装置10000の鉛直方向の放水方向を角度を調整することができる。
エレベータ手段により、消防用反動低減装置10000も高さを調整することもできる。なお固定部は大地に限ることなく、建物等であってもよい。
本発明は、高圧力からなる反動力(流体力)を減少させると共に、重い金属性の放水ノズルや水圧の掛かっている重いホースを、支持受け(台座)の支持手段12000によって、支えると共に、上下左右に容易に方向を設定することができるので、プロフェッショナルの消防隊のみならず、一般人の男性や、女性の場合でも、容易に操作できるという卓越した効果がある。即ち本実施例は、放水方向を上下左右に自由に変更させることができるという効果がある。
本実施例の支持手段12000は、三脚の機能を備え、重い消化装置やホース等を固定することができる。本実施例の支持手段12000は、重いホースを作業者が、長時間自分の手で握り続ける必要がなく、労力を低減できるという卓越した効果がある。
また従来は、放水状態でホースを直角に曲げたり、鋭角に曲げたりすることができず、隣接火災に消化できなかったり、作業が困難となるという問題点があった。しかしながら、本実施例の支持手段12000を使用すれば、高さや上下、左右、角度も容易に調整することができ、更に回動させることもできるので、多機能性が高いという効果がある。なお本発明の「反動低減装置には、支持手段が、大地等の固定部に対して支持させる様になっている。」とは、反動低減装置に対して、支持手段を適宜の連結部材等を介して取り付ける場合を含むものとする。そして支持手段12000は、三脚に限ることなく、一脚等であってもよい。
また本実施例の消防用反動低減装置10000の流出部700には、適宜の放出ノズル等を取り付けることもできるが、この開口形状は、例えば4角形とすることもできる。更に放出ノズルは、消防用反動低減装置10000の側部の適宜の位置に取り付けることも可能である。
放出ノズルの開口形状が4角形の場合には、放水される水の断面形状も矩形に近似され、密集した住宅街の火災における隣接建物の壁体の消火作業や残化処理、更に、山火事等の広範囲に渡る消火作業等に最適である。
更に放出ノズルの開口形状を4角形とすれば、幅広く消火が可能となり、大震災時や、山林火災等の消火作業や、或いは道路や港湾上の事故による油の流出に対する洗浄作業に最適である。
なお消火作業においては、一般の消火ホース用ノズルと併用することもできる。
そして本実施例の放出ノズルの開口形状が4角形の場合には、ドアや窓等の開口部に消火する場合に、従来の放水口径である円形のものを使用すると、ドアや窓は四角形等になっている為、四隅に水が届かないという問題点があった。この場合、ドアや窓等の開口部の中央部分には水を届くが、四隅には水が届かず、水が掛からない四隅から、室内の空気や濃煙が外へ出る逆流現象が発生するという問題点があった。これは消火の原理である、冷却、窒息、除去の内、冷却、窒息を改善することが強く望まれていた。
本実施例は、この問題を解決するもので、開口部全体を消火することが出来るので、冷却、窒息の両効果を同時に無駄なく発揮し、消火理論を全う出来るので、消火活動をより早く終了することが出来ると言う効果がある。
従って本実施例を使用して火勢を弱めて火災現場に進入すれば、消防隊員等の熱傷等を防止し、消化活動を迅速化して消防隊員等の疲労を軽減化することができるという効果がある。
更に、四角形等の放水口径は次の使用方法もある。建物火災の場合は、建物内に沢山の煙が充満しているので、隊員の活動も煙によって幻惑され活動が妨げられ易い。その為、2つの開口部を使用して排煙する事が出来る。即ち、煙を排出する方の開口部(ドアや窓)の出口側を開ける。次に、建物内部の煙を出口側から煙を排出させる為に、開口部(ドアや窓)の入り口から建物内部に向けて、開口部を完全に覆いながら噴霧状で放水するすると、噴霧状の水が建物内の煙を圧送し、煙は出口側(排出側)の開口部から煙が排煙されるので、建物内の煙が薄くなる。この為に、消防隊員は活動がしやすくなるので、排煙効果があり消防戦術が向上するという効果がある。
更に四角形等の放水口径は、建物火災等の場合、隣接した他の建物に延焼しそうな場合でも、広範囲に上下左右に重ね塗り消火、即ち、壁にムラなく塗料を順次吹き付ける様な状態で消火が出来る状態を確認しやすいという利点があり、消火状況や進行状況が把握しやすく、無駄な消火が少なくなるという効果がある。
そして四角形等の放水口径は、簡便に交換可能であるから、森林火災、震災等の大規模火災にも最適である。
更に油の流出事故等の場合にも、放水口径が四角形等の為に、簡便に交換可能であるから、道路等に流出した油等を効果的に排除出来るという効果がある。
更に本実施例の消防用反動低減装置10000には、照明装置13000を取り付けることもできる。
この照明装置13000の電源装置は、充電式のバッテリー装置を使用することもでき、更に、消防用ホースに電力供給ケーブルを取り付けて消防車等から電力を供給することもできる。また消火作業の当初は、充電式のバッテリー装置から電力を供給し、バッテリー装置の充電電力が低下した後には、電力供給ケーブルからの供給電力を利用する構成にすることもできる。また、電力供給ケーブルからの供給電力を利用して、充電式のバッテリー装置を充電することもできる。
この照明装置13000は、消火現場の照明のみならず、情報の伝達にも使用することができる。例えば、照明装置13000から発光する光を着色し、色彩の変化で情報を伝達することができる。例えば、照明装置13000が赤色の場合には、消火作業中であるとか、危険等を意味し、黄色の発光の場合には、火勢がやや下火になった等を意味し、更に、青色の発光の場合には、鎮火又は安全状態、更に、消火作業の最終段階等を情報を他の消防隊員等に伝達することができる。
また照明装置13000は、消火現場の照明にも有用である。火災現場が建物の内部の場合には、停電により室内が暗くなり、充満する煙によって更に暗闇となる。この場合でも照明装置13000により、消防ホースの配設具合や、室内の状態を視認可能とし、安全な消化作業が行えるという効果がある。
そして照明装置13000は、消防用反動低減装置10000の外部に取付可能に構成し、周囲に光を投射させる構成にしてもよく、更に、消防用反動低減装置10000の内部に照明装置13000を内蔵させ、光を消防用反動低減装置10000の外に投射させる構成にすることもできる。
本実施例では、照明装置13000が装着されているので、夜間等の火災や耐火建物等の火災の場合には、消火している隊員の位置が判るばかりでなく、その照明が消火方向に平行に照射している為に、光が水を誘導する様な感じで見えるという効果がある。即ち、曳航弾の様に輝いて見えるので、反対側等にいる他隊や隣接する隊の活動位置が判ると共に、対向放水(向き合って消火)の危険を防ぐ効果がある。
又、照明装置13000にブルーや緑色系の照明や表示装置を装備することもでき、火災活動中の場合でも、終盤になった場合には、ブルーや緑色系の照明に切り替えて照明すれば、火災が鎮火しつつあると言う事を他人に伝達することができる。青や緑色系等の照明や表示方法により、一般の人々や通行人の人々が緑色系の照明や表示方法が確認することにより、これ以上火災が大きくならないと言う安心感を与える効果があり、21世紀の高齢化社会にふさわしいものとなる。この照明装置13000の実施例は、電力を放水装置に内蔵して、放水時の水圧で回転する方法や、乾電池等の様に、既に充電された電気を使用毎に交換する方法、更に、小型の携帯電池を背負う等の方法もある。尚、この照明装置13000は、離脱着可能とすることは言うまでもない。
更に本実施例の消防用反動低減装置10000には、音響発生手段14000を取り付けることもできる。
音響発生手段14000は、警報音や適宜のメロディー等を発音させることができる。この音響発生手段14000が発音する音は、情報の伝達にも使用することができる。例えば、連続で高い音量が発せられる場合には、危険が迫っていることを意味し、「ビービービー」という音の場合には、他の消防隊員等の応援や支援を求めていることを意味するものである。
また消火作業終了時には、音響発生手段14000から適宜の音楽等を流すことも可能である。この場合には、長時間に渡る危険な消火作業による消防隊員等の疲労を、心を癒すメロディにより和ませることができるという効果がある。
なお音響発生手段14000から発生させる音は、音を記憶させているメモリ手段等を交換することにより、適宜変更することも可能である。
更に本実施例では、警報等の音響発生手段14000も設定可能である。警報装置を初めメロディー等の音響発生手段14000も取り付けられ、震災を初め長時間の火及等の場合でもメロディー等を聞きながら体力、気力の疲れを癒すこともできる。尚、メロディーは長時間聞いても飽きないメロディーが好ましいが、取付方法は、固定式と離脱着式の何れでもよいが、他のメロディーと交換可能に構成することもできる。
更に本実施例の消防用反動低減装置10000の流出口には、放水口が連結されており、この放水口を少なくとも2個以上にすることもできる。
本実施例では、消防用反動低減装置10000により反動が軽減されるので、放水口を少なくとも2個にすることができる。そして放水口は、縦列でも横列であってもよい。
そして本実施例の反動低減装置10000の流出口には、放水口が連結されており、この放水口が回動可能にすることもできる。
放水口は、適宜の回転手段により回動可能に構成することができる。この回転手段には、水の流体力を利用してスクリュー等を回転させ、放水口を回動させることができる。なお回転力の伝達には、適宜の減速装置を使用してもよい。
また放水口が回動可能な本実施例は、複数の放水口の内、何れかを回動可能な構成にすることもできる。
放水口が回動可能な本実施例は、何時でも回動させることが出来るので、消火方向が万能となるという効果がある。狭いスペースでも小回りの効くという効果がある。そして放水口を複数とし、この放水口を、縦列及び横列に配置し、これらを回動可能とすると共に、適宜放水口を切り替え可能とすることもできる。この場合には、狭い場所での消火活動に特に有効となる。また適宜、支持手段12000等と組み合わせることも可能である。
従来は、直角や背面(消火している反対)方向に消火したくても、ホースが簡単に曲がらない為、大きく円を作るようにしなければ、反対方向に消火する事ができなかったが、放水口が回動可能な本実施例は簡便に方向を転換させることができる。
例えば、前方を消火した後、背面に火災が飛び火した場合でも、素早く放水口を火勢に向けて消火出来ると言う効果がある。
以上の様に構成された本実施例は、消防ポンプから圧送された放水圧力(又は送水圧力)による放水ノズル等の不規則運動を低減させるものである。放水圧力(又は送水圧力)により、送水方向に流体力が発生する。この流体力に対しては、反作用としての力も作用する。これらの流体力は、送水方向を変換させることにより、逆方向に作用させることができる。
これらの送水方向を変換を利用して、流体力を低下させ、放水ノズル等の不規則運動を低減させることができる。即ち放水ノズル等の流体力を低減させ、放水(送水)減反動又は放水(送水)低反動を実現できる。なお流体は、水に限ることなく、原油、その他、あらゆる種類の流体を使用することができる。
ここで、放水(送水)減反動又は放水(送水)低反動を再考することにする。通常、消防ポンプから圧送された放水圧力(又は送水圧力)があると、この圧力が右方向であれば、反対方向である左方向に反動力が発生する。この反動力を放水(又は送水)反動力と呼ぶことにする。この放水(又は送水)反動力は、放水圧力(又は送水圧力)と反対方向に働くので、放水圧力(又は送水圧力)を折り返す等により、放水圧力(又は送水圧力)の作用方向を逆転させ、流体力を低減させれば、放水(送水)減反動又は放水(送水)低反動を実現できる。
従来の消火装置は、消火装置そのものが重い上に、ホース内を大量の水が高圧で流水する為に、強い反動と消火装置本体やホース等の重量により一人の隊員が長時間保持することは大変な労力と辛さがあった。使用状況を説明すれば、ポンプ車等の供給側から高圧が加えられた水が、ノズルの先端まで送水されると、ノズルやホース内には大量の水が充満した状態で水圧が掛かる。
ノズルの先端が閉鎖された状態では、ノズルやホースに動揺は発生しないが、内部に水が充満しているため、ホース等の重量が増加する。これは、ホース等の口径が大きくなる程、重量が増加する。
閉鎖されているノズルの先端を開放すれば、圧力により大量の水が放出される。
この場合、消防ポンプから圧送された送水圧力が右方向であれば、反作用として、
左方向に反動が発生する。
消防隊が、最も苦慮しているのは、圧送された送水圧力の反動である。現場の苦しさを、具体例あげて記述すれば、放水される反動により足が滑ったり、転倒したり、梯子の上から転倒する等の事故が発生している。
次に夜間の火災や地下火災、更にビル火及等で建物内が濃煙に勾惑されて、煙りの障害により消防活動が困難になることである。
この2つの問題が解決されれば、消防隊の活動が容易になるばかりでなく、従来以上に早く消防活動が終了するので、隊員の疲労は大幅に軽減され消防活動に大きな貢献をすると共に、全国民の生命財産はより安全になる。
従って本実施例は、誰しもが研究に踏み込めなかった一般常識を覆す素晴らしい反動低減装置で現場で活動する消防隊員の安全と労力ゐ軽減を図ったものである。特に、建物の火災におけるフラッシュオーバーやバックドラフト等の発生が予想される場合でも、反動低減装置で反動が低減されるため、水をドアに掛けながら低い姿勢でドアをゆっくりあけることができるという効果がある。
本発明を更に探究すれば、長時間活動することも可能となり、従来の大口径のホースを使用する場合に、反動を阻止する為、2人で消火活動していたことを考えれば1人での消火活動を行うことができ、この技術革新は、多くの人々の人命財産等を保全することができる。
更に、本実施例を応用すれば、将来ロボットを使用しなくても、本実施例を適用するだけで、半自動又は自動で消火させることも可能となり、通行人や周囲にいる人々に危害が及ばない様に消火活動を行うことが可能となり、名実ともに技術革命と言える。これによって、震及等の大規模火災等の場合には、プロの消防隊ばかりでなく一般の男性や女性の方々も消火することが可能となり、火災から人命と財産を守る上で特に効果的である。
本発明は、例えば消防隊等が使用する消防用ホースに連結するのに最適な反動低減装置であり、特に、流水の流体力による反動力を低減させることができる上、照明手段等の各種付属装置が備えられた反動低減装置を提供することができる。
本発明の実施例の流体力制御装置の構成を示す図である。 本発明の実施例の消防用反動低減装置の構成を示す図である。
符号の説明
10000 消防用反動低減装置
20000 消防用ホース
1000 流体力制御装置本体
100 流入口
200 第1の流れ方向変換部
300 第2の流れ方向変換部
400 第3の流れ方向変換部
500 第4の流れ方向変換部
600 第5の流れ方向変換部600
700 流出部
11000 放水手段
12000 支持手段
13000 照明装置
14000 音響発生手段





Claims (2)

  1. 消防隊用のホースに連結されるための反動低減装置であって、この反動低減装置の少なくとも一部が布や、ゴム等の非金属材料で構成されており、該反動低減装置は、流体を流入させるための流入口と、この流入口から流入された前記流体を第1の方向に流すための第1の流路と、この第1の流路からの流体を前記第1の方向と逆方向である第2の方向に方向変換させるための第1の方向変換手段と、この第1の方向変換手段で方向変換された流体を第2の方向に流すための第2の流路と、この第2の流路からの流体を前記第1の方向に方向変換させるための第2の方向変換手段と、この第2の方向変換手段で方向変換された流体を第1の方向に流すための第3の流路と、この第3の流路と連結された流出口とからなり、前記第1の第1の流路と前記第3の流路に流れる流体の方向は、共に第1の方向であり、第2の流路に流れる流体の方向は、前記第1の方向と逆方向である第2の方向であり、前記流入口と前記流出口との断面は、同心円に形成されていることを特徴とする反動低減装置。
  2. 反動低減装置には、この反動低減装置を、大地や建物に対して支持させるための支持手段が備えられている請求項1記載の反動低減装置。
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