JP4929033B2 - 位置検出システム - Google Patents

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Description

本発明は半導体装置及び当該半導体装置を用いた位置検出方法に関する。特に、複数の質問器からの無線信号により位置検出をおこなう半導体装置を用いた位置検出方法に関する。
近年、電磁界または電波等の無線通信を利用した個体情報識別技術が注目を集めている。特に、無線通信によりデータの交信を行う半導体装置として、RFID(Radio Frequency Identification)を利用した個体情報識別技術が注目を集めている。RFIDを有する半導体装置(以下、単に半導体装置という)は、IC(Integrated Circuit)タグ、ICチップ、RFタグ、無線タグ、電子タグとも呼ばれる。半導体装置を用いた個体識別技術は、個々の対象物の生産、管理等に役立てられ始めており、個人認証への応用も期待されている。
半導体装置は、電源を内蔵するか、外部から電源供給を受けるかの違いにより、半導体装置の情報を含んだ電波または電磁波を送信することが可能なアクティブタイプ(能動タイプ)の半導体装置と、外部からの電波または電磁波(搬送波)の電力を利用して駆動するパッシブタイプ(受動タイプ)の半導体装置との二つのタイプに分けることができる(アクティブタイプに関しては特許文献1、パッシブタイプに関しては特許文献2を参照)。このうち、アクティブタイプの半導体装置においては、半導体装置を駆動するための電源を内蔵しており、電源として電池を備えて構成されている。また、パッシブタイプにおいては、半導体装置を駆動するための電源を外部からの電波または電磁波(搬送波)の電力を利用して作りだし、電池を備えることのない構成を実現している。
図14にアクティブタイプの半導体装置の具体的な構成についてブロック図を示す。図14のアクティブタイプの半導体装置1400では、アンテナ回路1401によって受信された通信信号が信号処理回路1402における復調回路1405、アンプ1406に入力される。通常、通信信号は13.56MHz、915MHzなどのキャリアをASK変調、PSK変調などの処理をおこなって送られてくる。ここで図14においては、通信信号として13.56MHzの例について示す。図14において、信号を処理するためには基準となるクロック信号が必要であり、ここでは13.56MHzのキャリアをクロックに用いている。アンプ1406は13.56MHzのキャリアを増幅し、クロックとして論理回路1407に供給する。またASK変調やPSK変調された通信信号は復調回路1405で復調される。復調後の信号も論理回路1407に送られ解析される。論理回路1407で解析された信号はメモリコントロール回路1408に送られ、それに基づき、メモリコントロール回路1408はメモリ回路1409を制御し、メモリ回路1409に記憶されたデータを取り出し論理回路1410に送られる。論理回路1410でエンコード処理されたのちアンプ1411で増幅され、その信号によって、変調回路1412はキャリアに変調をかける。ここで図14における電源は、信号処理回路の外に設けられる電池1403によって電源回路1404を介して供給している。そして電源回路1404はアンプ1406、復調回路1405、論理回路1407、メモリコントロール回路1408、メモリ回路1409、論理回路1410、アンプ1411、変調回路1412などに電力を供給する。このようにしてアクティブタイプの半導体装置は動作する。
図15に、パッシブタイプの半導体装置の具体的な構成についてブロック図を示す。図15のパッシブタイプの半導体装置1500では、アンテナ回路1501によって受信された通信信号が信号処理回路1502における復調回路1505、アンプ1506に入力される。通常、通信信号は13.56MHz、915MHzなどのキャリアをASK変調、PSK変調などの処理をおこなって送られてくる。図15においては、通信信号として13.56MHzの例について示す。図15において、信号を処理するためには基準となるクロック信号が必要であり、ここでは13.56MHzのキャリアをクロックに用いている。アンプ1506は13.56MHzのキャリアを増幅し、クロックとして論理回路1507に供給する。またASK変調やPSK変調された通信信号は復調回路1505で復調される。復調後の信号も論理回路1507に送られ解析される。論理回路1507で解析された信号はメモリコントロール回路1508に送られ、それに基づき、メモリコントロール回路1508はメモリ回路1509を制御し、メモリ回路1509に記憶されたデータを取り出し論理回路1510に送られる。論理回路1510でエンコード処理されたのちアンプ1511で増幅され、その信号によって、変調回路1512はキャリアに変調をかける。一方、整流回路1503に入った通信信号は整流され、電源回路1504に入力される。電源回路1504はアンプ1506、復調回路1505、論理回路1507、メモリコントロール回路1508、メモリ回路1509、論理回路1510、アンプ1511、変調回路1512などに電力を供給する。このようにしてパッシブタイプの半導体装置は動作する。
特開2005−316724号公報 特表2006−503376号公報
前述した従来の半導体装置では、半導体装置が所定の空間において存在するか存在しないか、またその半導体装置が所有しているIDなどの情報を得ることはできるが、その半導体装置が所定の空間においてどこにあるかという場所を求めることはできないという問題点があった。
そこで本発明では、所定の空間において位置検出を行うことができる半導体装置、及び当該半導体装置を用いた位置検出方法を提供することを課題とする。
上述の諸問題を解決するため、本発明の半導体装置は、外部から出力された信号をもとに、信号を選別する信号選別部と、外部からの信号を検出するための信号検出部を具備する構成とする。そして、信号選別部及び信号検出部を具備する半導体装置の構成において、位置検出方法を構築することを特徴とする。以下、本発明の具体的な構成について示す。
本発明の半導体装置の一は、複数の質問器からの信号を受信するアンテナ回路と、複数の質問器からの信号を選別するための信号選別部と、信号選別部において、選別された信号の強度を検出するための信号検出部と、を有する。
また本発明の半導体装置においては、複数の質問器からの信号は、各々周波数が異なる信号であってもよい。
また本発明の半導体装置において、信号選別部は、MIX回路、バンドパスフィルタ、発振回路、及び発振周波数制御回路を有し、複数の質問器からの信号及び発振回路からの信号をもとにMIX回路において生成される異なる周波数の信号は、バンドパスフィルタを介して出力されることにより信号の選別が行われるものであってもよい。
また、本発明の半導体装置において、アンテナ回路で送受信する信号を増幅するための増幅回路を具備する構成であってもよい。
また、本発明の半導体装置において、信号検出部は、信号選別部より選別された複数の質問器からの信号を解読するための、復調回路及びベースバンド信号処理回路を有するものであってもよい。
また本発明の半導体装置において、信号検出部は、整流回路、A/D変換回路、及びCPUを有し、信号検出部は、整流回路から出力される信号がA/D変換回路を介してCPUに出力されることで、信号選別部で選別された信号の強度を検出するものであってもよい。
また本発明の位置検出方法の一は、複数の質問器からの信号をもとに半導体装置の位置の情報を検出するための位置検出方法であって、半導体装置は、アンテナ回路、信号選別部、及び信号検出部を有し、アンテナ回路が複数の質問器からの信号を受信するステップと、アンテナ回路が受信した信号を信号選別部にて選別するステップと、信号選別部で選別した信号の強度を、信号検出部で検出するステップと、複数の質問器からの信号の強度を全て検出し、複数の質問器のいずれか一に、複数の質問器からの信号の強度の情報を送信するステップと、を有する。
また本発明の位置検出方法において、複数の質問器からの信号は、各々周波数が異なる信号であってもよい。
また本発明の位置検出方法において、信号選別部は、MIX回路、バンドパスフィルタ、発振回路、及び発振周波数制御回路を有し、複数の質問器からの信号及び発振回路からの信号をもとにMIX回路において生成される異なる周波数の信号は、バンドパスフィルタを介して出力されることにより信号の選別が行われるものであってもよい。
また、本発明の位置検出方法において、信号検出部は、信号選別部より選別された複数の質問器からの信号を解読するための、復調回路及びベースバンド信号処理回路を有するものであってもよい。
また本発明の位置検出方法において、整流回路、A/D変換回路、及びCPUを有し、信号検出部は、整流回路から出力される信号がA/D変換回路を介してCPUに出力されることで、信号選別部で選別された信号の強度を検出するものであってもよい。
また本発明の位置検出方法において、CPUは、CPUに入力される信号の強度をもとに、半導体装置と質問器との距離を算出するものであってもよい。
なお、本発明において、接続されているとは、電気的に接続されているものとする。したがって、本発明が開示する構成において、所定の接続関係に加え、その間に電気的な接続を可能とする他の素子(例えば、スイッチやトランジスタや容量素子やインダクタや抵抗素子やダイオードなど)が配置されていてもよい。
なお、本明細書でいう半導体装置とは、半導体特性を利用することで機能しうる装置全般を指すものとする。
本発明により、半導体装置が有するIDなどの固有情報の特定のみならず、半導体装置が空間のどの位置に配置されているかといった情報について知ることができる。また半導体装置の位置情報を定期的に検出することにより、半導体装置を具備する什器の動作の軌跡を追跡した情報について知ることができる。
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。但し、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
本実施の形態においては、本発明における半導体装置の構成及び当該半導体装置を用いた本発明の位置検出方法について説明する。
図1に本発明の実施形態を示す。図1には本発明の基本的な構成について示す。図1の半導体装置100はアンテナ回路101、信号選別部102、信号検出部103によって構成されている。
図1における信号選別部102は、アンテナ回路101で受信した信号をどの信号発信器から得られる信号かを選別して出力する機能を有する。また、信号検出部103は、信号選別部102より出力される信号の強度を検出する機能を有する。たとえば、信号選別部102より出力される信号の電圧値を定量化して評価する機能を有する。なお、信号検出部103で得られたアンテナ回路で受信した信号の強度に関する信号は、信号選別部102を介して、アンテナ回路101より出力される。
なお、信号発信器は、本明細書において、質問器(リーダ/ライタ装置、R/W装置、インテロゲータ、ともいう)である。質問器は固有の周波数を有する信号を出力し、半導体装置から出力された信号を受信する機能を有する。
また、アンテナ回路101におけるアンテナの形状は、特に限定されない。つまり、半導体装置100におけるアンテナ回路101に適用する信号の伝送方式は、電磁結合方式、電磁誘導方式又はマイクロ波方式等を用いることができる。伝送方式は、実施者が適宜使用用途を考慮して選択すればよく、伝送方式に伴って最適な長さや形状のアンテナを設ければよい。
例えば、伝送方式として、電磁結合方式又は電磁誘導方式(例えば、13.56MHz帯)を適用する場合には、電界密度の変化による電磁誘導を利用するため、アンテナとして機能する導電膜を輪状(例えば、ループアンテナ)、らせん状(例えば、スパイラルアンテナ)に形成する。
また、伝送方式としてマイクロ波方式(例えば、UHF帯(860〜960MHz帯)、2.45GHz帯等)を適用する場合には、信号の伝送に用いる電波の波長を考慮してアンテナとして機能する導電膜の長さや形状を適宜設定すればよく、アンテナとして機能する導電膜を、線状(例えば、ダイポールアンテナ)、平坦な形状(例えば、パッチアンテナ)等に形成することができる。また、アンテナとして機能する導電膜の形状は線状に限られず、電磁波の波長を考慮して曲線状や蛇行形状またはこれらを組み合わせた形状で設けてもよい。
なお本発明の半導体装置を構成する素子として用いられるトランジスタとして、様々な形態のトランジスタを用いることが出来る。例えば、非晶質シリコン、多結晶シリコンなどに代表される非単結晶半導体膜を有する薄膜トランジスタ(TFT)などを用いることが出来る。TFTを用いる場合、様々なメリットがある。例えば、単結晶シリコンの場合よりも低い温度で製造できるため、製造コストの削減、又は製造装置の大型化を図ることができる。そのため、同時に多くの個数の表示装置を製造できるため、低コストで製造できる。さらに、製造温度が低いため、耐熱性の弱い基板を用いることができる。または、半導体基板やSOI基板などを用いてトランジスタを形成することが出来る。これらにより、特性やサイズや形状などのバラツキが少なく、電流供給能力が高く、サイズの小さいトランジスタを製造することができる。これらのトランジスタを用いると、回路の低消費電力化、又は回路の高集積化を図ることができる。
次に、本発明の半導体装置及び複数の質問器を用いた位置検出方法について説明する。図2には本発明の位置検出方法を理解する上で質問器と半導体装置の位置及び信号のやり取りを模式的に示したものである。図2の半導体装置100は、空間201内において、質問器121、質問器122、質問器123、質問器124に囲まれた例である。もちろんここで質問器として4つ示したが、本発明がこの数に限定されないことを付記する。
図2において、質問器121、質問器122、質問器123、質問器124は各々周波数の異なる信号F1、信号F2、信号F3、信号F4を出力する。ここでは信号F1、信号F2、信号F3、信号F4はそれぞれ周波数f1、周波数f2、周波数f3、周波数f4の信号であり、信号F1、信号F2、信号F3、信号F4の周波数f1、周波数f2、周波数f3、周波数f4は異なる周波数の信号であるものとする。複数の質問器から異なる周波数の信号を出力する際には、信号を受信する半導体装置のアンテナの形状を考慮して同じ周波数帯(伝送方式)の信号であることが望ましい。
次に図3、図4を用いて、本発明の位置検出方法について説明する。図3は、図1で示した半導体装置の構成が、図2における質問器121、質問器122、質問器123、質問器124からの周波数の異なる信号F1、信号F2、信号F3、信号F4を受信するのを模式的に表した図である。なお、図2で示したように質問器の数は、本発明が4つに限定されないものであることを付記する。そのため、図4において説明する本発明の位置検出方法のフローチャートの説明においては、質問器の数をn個として、1乃至n番目までの質問器からの周波数の異なる信号を半導体装置が受信して、半導体装置の位置の情報を検出するものとして説明する。
図4において、本発明における位置検出方法のフローチャートについて説明する。図4において、位置検出を開始するため、1乃至n番目の質問器は、周波数の異なる信号をそれぞれ出力し、質問器からの周波数の異なる信号を半導体装置は受信する(ステップS401)。
次に、半導体装置は、当該半導体装置内における信号選別部において、1乃至n番目の質問器から受信した周波数の異なる信号を選別する(ステップS402)。
次に、信号選別部において、任意の質問器から受信した信号のみを出力し、当該信号は信号検出部において、信号の強度の検出が行われる(ステップS403)。
図4におけるステップS402において、当該質問器からの信号の選別は、各質問器からの信号毎に行われるため、全ての質問器からの信号毎に行う必要がある。そのため、全ての質問器からの信号の強度の検出が終わっていなければ、再度ステップS402に戻り、信号検出部において選別されていない他の質問器からの信号の選別を行う(ステップS404)。例えば、半導体装置は、1番目の質問器からの信号を選別し、信号検出部に選別した信号を出力した後に、2番目の質問器からの信号をさらに選別し、信号検出部に選別した信号を出力する。質問器からの信号の選別は、n番目の質問器からの信号を選別するまで順次、信号選別部において行われる。
ステップS404において、全ての質問器からの信号を選別し、信号の強度の検出を行ったかの判断は、信号検出部に設けられたCPU(中央演算装置)において、信号の検出とともに判断すればよい。全ての質問器からの信号を選別し、信号の強度の検出を行ったかの判断の結果は、信号選別部にフィードバックされ、信号選別部は、まだ信号の選別が行われていない質問器からの信号を順次選別していく。
次に半導体装置は、信号検出部において検出した全ての質問器からの信号の強度の情報をアンテナ回路より質問器に送信するため、信号選別部を介して出力し、アンテナ回路より質問器に送信される(ステップS405)。当該信号検出部において検出した全ての質問器からの信号の強度の情報は、半導体装置より距離が近い質問器、すなわち信号検出部において質問器より受信した信号の強度が最も強かった質問器に対して出力される。半導体装置から最も近い位置の質問器に信号を送信することにより、信号の送信に要する消費電力を小さくすることができるため好適である。
なお、図4におけるステップS405において、信号検出部において検出した全ての質問器からの信号の強度の情報をもとに、半導体装置の位置の情報について算出されるが、位置情報の算出については、半導体装置内に設けられたCPUにより求めて、当該位置情報について質問器に送信してもよい。
このように複数の質問器からの信号をもとに、半導体装置の位置検出を行うことができる。
次に、半導体装置より出力される当該半導体装置の位置情報または各質問器からの信号の強度に関する情報を管理する手段について、図5を用いて説明する。図5においては、質問器121、質問器122、質問器123、質問器124、半導体装置100、サーバー501との関係を図示している。
質問器のある空間500にある半導体装置100は図4において述べた動作によって、質問器121、質問器122、質問器123、質問器124と信号F1、信号F2、信号F3、信号F4を順次受信し、半導体装置より出力される当該半導体装置の位置情報または各質問器からの信号の強度に関する情報Freを送信する。質問器121、質問器122、質問器123、質問器124はLAN(ローカルエリアネットワーク)などでサーバー501に情報を伝える。管理者はサーバー501にアクセスすることによって、半導体装置100がどこにいるかを知ることができる。本発明の半導体装置においては、複数の質問器から半導体装置に送信される信号の強度に関する情報より半導体装置の位置情報を特定することができる。そのため、質問器の配置を2次元的に配置することによって半導体装置の平面的な位置の特定を行うことができ、また質問器の配置を3次元的に配置することによって半導体装置の立体的な位置の特定を行うことができる。
また、本発明の半導体装置においては、上記従来例として説明した図14、図15の構成における図示していないが、電源回路を含むものである。またその場合には、本発明が質問器と定期的に信号の送受信を行うことを鑑み、電源回路への電力供給手段としては電池を具備する構成、すなわちアクティブ型の半導体装置を採用することが望ましい。また、アクティブ型の半導体装置の構成においては、用いる電池は充電可能な2次電池であることが好適である。充電可能な2次電池を用いる場合、充電用のアンテナ回路を具備する構成が好ましい。本発明の半導体装置は、定期的に質問器からの信号を受信することで信号強度の検出を行う構成であるため、半導体装置にリチウムイオン電池等の2次電池、及び充電用のアンテナ回路を備えることにより、定期的な2次電池への充電をおこなうことができるため好適である。
上述した本発明の構成をとることにより、半導体装置が有するIDなどの固有情報の特定のみならず、半導体装置が空間のどの位置に配置されているかといった情報について知ることができる。また半導体装置の位置情報を定期的に検索することにより、半導体装置を具備する什器の動作の軌跡(動線ともいう)を追跡した情報について知ることができる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、上記実施の形態1で示した本発明の半導体装置及び位置検出方法の構成について、さらに具体的な構成について述べる。なお、本実施の形態において使用する図面に関し、実施の形態1と同じ部分は同じ符号を用いて示す場合がある。また、実施の形態1と同様の構成についての説明は、簡単に述べるにとどめ、詳細については、実施の形態1の説明を援用するものとする。
図6に本発明の実施形態を示す。図6には図1において説明した本発明の基本的な構成の具体的な構成について示す。すなわち、図6の半導体装置100は、図1と同様に、大きく分けて、アンテナ回路101、信号選別部102、信号検出部103によって構成されている。
図6における信号選別部102は、MIX回路604(周波数混合器、ミキサーともいう;以下、MIX回路という)、MIX回路605、発振回路606、発振周波数制御回路607、バンドパスフィルタ(以下、BPF608と略記する)によって構成されている。また図6における信号検出部103は、整流回路609、A/D変換回路610、CPU611、ベースバンド信号処理回路612、復調回路613、変調回路614によって構成されている。
以下に、図6で述べた本発明の半導体装置及び複数の質問器を用いた位置検出方法の動作を説明する。なお、本発明の半導体装置と複数の質問器の関係については、実施の形態1で述べた図2の模式図と同様であり、本実施の形態においては実施の形態1における説明を援用する。
なお、本発明の半導体装置及び複数の質問器を用いた位置検出方法の動作については、実施の形態1の図4で説明したフローチャートと同様である。そこで本実施の形態においては、任意の質問器からの信号を信号選別部で選別し、信号検出部において信号の強度を検出する際のフローチャートについて説明する。
また、図7において、図6で示した半導体装置100及び図2で示した質問器121、質問器122、質問器123、質問器124からの周波数の異なる信号F1、信号F2、信号F3、信号F4を受信するのを模式的に表した図について示す。ここでは信号F1、信号F2、信号F3、信号F4はそれぞれ周波数f1、周波数f2、周波数f3、周波数f4の信号であり、周波数f1、周波数f2、周波数f3、及び周波数f4はそれぞれ異なる周波数の信号であるものとする。また、複数の質問器から異なる周波数の信号を出力する際には、信号を受信する半導体装置のアンテナの形状を考慮して同じ周波数帯(伝送方式)の信号であることが望ましい。なお、図7で示したように質問器の数は、本発明が4つに限定されないものであることを付記する。そのため、図8において説明する本実施の形態における位置検出方法での、任意の質問器からの信号を信号選別部で選別し、信号検出部において信号の強度を検出する際のフローチャートの説明においては、質問器の数をn個として、1乃至n番目までの質問器からの周波数f1乃至fnの信号F1乃至Fnを半導体装置が受信して、半導体装置の位置の情報を検出するものとして説明する。また任意の質問器については、t番目の質問器とし、t番目の質問器からの信号Ftは、他の質問器からの信号の周波数とは異なる周波数ftの信号Ftを出力するものとして説明する。なお、周波数f1乃至fnはいずれも異なる周波数であることを付記する。
次に、図8において、本実施の形態における位置検出方法での、任意のt番目の質問器からの周波数ftの信号Ftを信号選別部で選別し、信号検出部において信号の強度を検出する際のフローチャートについて説明する。また、図8で示すフローチャートは、図7に示す構成の動作と併せて説明する。
図8において、任意のt番目の質問器からの周波数ftの信号Ftを信号選別部で選別し、信号検出部において信号の強度の検出を開始するため、1乃至n番目の質問器は、半導体装置に対し、異なる周波数f1乃至fnの信号F1乃至信号Fnを送信する(ステップS801)。
次に半導体装置は、1乃至n番目の質問器から送信された異なる周波数f1乃至fnの信号F1乃至信号Fnをアンテナ回路で受信する(ステップS802)。なお、複数の質問器からの周波数の異なる信号を受信するため、アンテナ回路は周波数帯域の広いものを用いることが好適である。また、実施の形態1で述べたように、複数の質問器から送信される信号の周波数は、周波数は異なっていても、同じ周波数帯域の周波数であることが好適である。
次に半導体装置において、アンテナ回路が受信した信号が図7における信号選別部102のMIX回路604に入力される。MIX回路604では、発振回路606からの信号と、アンテナ回路101からの複数の質問器より送信された信号と、が掛け合わされる(ステップS803)。発振回路606の発振周波数は発振周波数制御回路607に制御され、可変であるものとする。図8の説明においては、任意のt番目の質問器からの周波数ftの信号を信号選別部で選別するため、発振回路606が出力する信号の周波数をft+f0(f0は任意の周波数)として、発振周波数制御回路607から制御される。
図7に示した構成においては、アンテナ回路101から入力された信号は、複数の質問器からの出力された信号F1の周波数f1、信号F2の周波数f2、信号F3の周波数f3、信号F4の周波数f4になっている。また、発振回路606からの信号の周波数は(f1+f0)である。MIX回路604では、周波数f1、周波数f2、周波数f3、及び周波数f4の信号と、周波数(f1+f0)の信号と、が掛け合わされる。
以下に上記ステップS803を具体的に説明するため、図9を用いて、アンテナ回路101から出力された異なる周波数f1を有する信号F1、周波数f2を有する信号F2、周波数f3を有する信号F3、及び周波数f4を有する信号F4と、発振回路606から出力される周波数(f1+f0)の信号と、が掛け合わされることで、複数の周波数の信号が生成され、BPF608を通過することにより、アンテナ回路が受信した周波数f1を有するF1の信号を選別する例について説明する。
図9において、アンテナ回路101は、質問器121、質問器122、質問器123、質問器124からの周波数f1の信号F1、周波数f2の信号F2、周波数f3の信号F3、周波数f4の信号F4を受信し、MIX回路604に出力する。また信号選別部102で周波数f1の信号F1を選別するため、発振周波数制御回路607からの制御により発振回路606より周波数f1+f0の信号を出力する。MIX回路では、アンテナ回路側からの信号と、発振回路側からの信号と、が掛け合わされる。そしてアンテナ回路側からの信号の周波数と発振回路側からの信号の周波数の差と和に変換された信号を出力される。この原理はスーパーヘテロダイン受信機の原理として公知なものである。
MIX回路604において、アンテナ回路側からの信号F1の周波数f1と発振回路側からの信号の周波数(f1+f0)の差と和に変換された周波数(2f1+f0)の信号、周波数f0の信号が出力される。また、同様にMIX回路604において、アンテナ回路側からの信号F2の周波数f2と発振回路側からの信号の周波数(f1+f0)の差と和に変換された周波数(f1+f0+f2)、周波数(f1+f0−f2)の信号が出力される。また、同様にMIX回路604において、アンテナ回路側からの信号F3の周波数f3と発振回路側からの信号の周波数(f1+f0)の差と和に変換された周波数(f1+f0+f3)、周波数(f1+f0−f3)の信号が出力される。また、同様にMIX回路604において、アンテナ回路側からの信号F4の周波数f4と発振回路側からの信号の周波数(f1+f0)の差と和に変換された周波数(f1+f0+f4)、周波数(f1+f0−f4)の信号が出力される。すなわち、8種類の周波数の信号がMIX回路604より出力される。
8種類の周波数の信号はBPF608に送られる。ここでBPFの中心周波数をf0とし、且つBPFの減衰極が急峻なものであれば上記の8種類の周波数のうちでBPFを通過できるのはf0だけである。質問器121から出力される信号F1に変調がかけられていれば、その変調はMIX回路604を通過する際に、f0の周波数を有する信号に引き継がれる。すなわち、質問器121から出力された信号F1を選別することができる。さらに一般化して言えば、複数の質問器のうちいずれか一のt番目の質問器から出力される周波数ftの信号Ftを選別することができる(ステップS804)。
図9においては、質問器121から出力される周波数f1の信号F1を信号選別部で選別する方法について述べたが、発振回路606の発振周波数を(f1+f0)から(f2+f0)に変更すれば、上記の説明と同様にして、質問器122からの周波数f2の信号F2の選別が可能である。例として、図10を用いて質問器122からの周波数f2の信号F2を信号選別部で選別する例について説明する。
図10において、アンテナ回路101は、質問器121、質問器122、質問器123、質問器124からの周波数f1の信号F1、周波数f2の信号F2、周波数f3の信号F3、周波数f4の信号F4を受信し、MIX回路604に出力する。また信号選別部102で周波数f2の信号F2を選別するため、発振周波数制御回路607からの制御により発振回路606より周波数(f2+f0)の信号を出力する。MIX回路では、アンテナ回路側からの信号と、発振回路側からの信号と、が掛け合わされる。そしてアンテナ回路側からの信号の周波数と発振回路側からの信号の周波数の差と和に変換された信号を出力される。
MIX回路604において、アンテナ回路側からの信号F1の周波数f1と発振回路側からの信号の周波数(f2+f0)の差と和に変換された周波数(f2+f0+f1)の信号、周波数(f2+f0−f1)の信号が出力される。また、同様にMIX回路604において、アンテナ回路側からの信号F2の周波数f2と発振回路側からの信号の周波数(f2+f0)の差と和に変換された周波数(2f2+f0)、周波数f0の信号が出力される。また、同様にMIX回路604において、アンテナ回路側からの信号F3の周波数f3と発振回路側からの信号の周波数(f2+f0)の差と和に変換された周波数(f2+f0+f3)、周波数(f2+f0−f3)の信号が出力される。また、同様にMIX回路604において、アンテナ回路側からの信号F4の周波数f4と発振回路側からの信号の周波数(f2+f0)の差と和に変換された周波数(f2+f0+f4)、周波数(f2+f0−f4)の信号が出力される。すなわち、8種類の周波数の信号がMIX回路604より出力される。
8種類の周波数の信号はBPF608に送られる。ここでBPFの中心周波数をf0とし、且つBPFが急峻なものであれば上記の8種類の周波数のうちでBPFを通過できるのはf0だけである。質問器122から出力される信号F2に変調がかけられていれば、その変調はMIX回路604を通過する際に、f0の周波数を有する信号に引き継がれる。すなわち、質問器122から出力された信号F2を選別することができる。
さらに発振回路606の発振周波数を(f3+f0)、(f4+f0)に変更すれば、上記の説明と同様にして、質問器123からの信号F3、質問器124からの信号F4の信号選別部における信号の選別が可能となる。
BPF608の出力は復調回路613と整流回路609に入力される。復調回路613は変調がかかった信号を復調し、ベースバンド信号処理回路612に入力する。整流回路609ではBPF608の出力信号を半波整流し、そして平滑化する。すなわち、整流回路609は入力される信号の整流化と平滑化を行い、出力信号の直流化をおこなうものである。信号の振幅に応じた直流電圧が発生する。直流電圧をA/D変換回路610でデジタル信号に変換し、CPU611で直流電圧レベルの大きさを判断する。これによって、質問器121からの信号の強さが検出でき、CPU611は質問器121と半導体装置との距離が算出することができる(ステップS805)。なお、実施の形態1の図5で説明したように、質問器121以外の他の質問器と半導体装置100の距離の算出がCPU611でまだ未計算であれば、CPU611は発振周波数制御回路607を介して、信号選別と信号検出をおこなって、別の質問器と半導体装置との距離を算出していく。CPU611では距離の算出を行わずに信号の強度のみを算出するものであってもよい。
上述の図8で示した各ステップにより任意のt番目の質問器からの周波数ftの信号Ftの信号の強度を検出することにより、t番目の質問器と半導体装置との距離を算出することができる。そして他の質問器と半導体装置との距離の算出を終えていなければ、CPU611は発振周波数制御回路607を介して、発振回路606から出力する信号を可変することにより別の質問器からの信号を選別し、他の質問器と半導体装置との距離の算出をおこなっていく。
そして、CPU611で得られた質問器121、質問器122、質問器123、質問器124と半導体装置100との算出された距離の結果については、ベースバンド信号処理回路612を介して質問器に出力されることとなる。
また、ベースバンド信号処理回路612では復調回路613を介した複数の質問器からの信号の内容を解読し、半導体装置としての判断をおこなう。すなわち、上記従来例として説明した図14の構成における論理回路1407、メモリコントロール回路1408、メモリ回路1409、論理回路1410と同様の機能を備えるものであるともいえる。
半導体装置に入力された信号に対し、半導体装置の位置情報等の信号を返す時には、ベースバンド信号処理回路612の出力信号を変調回路614で変調する。非変調波の周波数はf0とする。さらにMIX回路605で変調された信号と、発振回路からの信号と、が掛け合わされ、アンテナ回路101に入力する。発振回路の発振周波数は前述したように(f1+f0)であるから、MIX回路の出力信号の周波数はf1および(f1+2f0)となる。このうちf1を用いて交信がおこなわれる。
周波数f1の信号F1は質問器121に受け入れられ内容の確認が可能となる。勿論MIX回路605に入力される発振回路を制御すなわち発振周波数制御回路を制御することにより、最も近い位置の質問器に信号を出力する構成であってもよい。例えば、実施の形態1の図5で説明した半導体装置と質問器の位置関係で言えば、質問器122に信号を出力する構成であることが好ましい。
また、半導体装置より出力される当該半導体装置の位置情報または各質問器からの信号の強度に関する情報を管理する手段について、実施の形態1で示した図5及び図5に関する説明箇所と同様であるため本実施の形態においては説明を省略する。
また、本発明の半導体装置においては、上記従来例として説明した図14、図15の構成における図示していないが、電源回路を含むものである。またその場合には、本発明が質問器と定期的に信号の送受信を行うことを鑑み、電源回路への電力供給手段としては電池を具備する構成、すなわちアクティブ型の半導体装置を採用することが望ましい。また、アクティブ型の半導体装置の構成においては、用いる電池は充電可能な2次電池であることが好適である。充電可能な2次電池を用いる場合、充電用のアンテナ回路を具備する構成が好ましい。本発明の半導体装置は、定期的に質問器からの信号を受信することで信号強度の検出を行う構成であるため、半導体装置にリチウムイオン電池等の2次電池、及び充電用のアンテナ回路を備えることにより、定期的な2次電池への充電をおこなうことができるため好適である。
上述した本発明の構成をとることにより、半導体装置が有するIDなどの固有情報の特定のみならず、半導体装置が空間のどの位置に配置されているかといった情報について知ることができる。また半導体装置の位置情報を定期的に検索することにより、半導体装置を具備する什器の動作の軌跡(動線ともいう)を追跡した情報について知ることができる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、上記実施の形態2で示した本発明の半導体装置及び位置検出方法の構成とは別の構成について述べる。なお、本実施の形態において使用する図面に関し、実施の形態及び実施の形態2と同じ部分は同じ符号を用いて示す場合がある。また、実施の形態1及び実施の形態2と同様の構成についての説明は、簡単に述べるにとどめ、詳細については、実施の形態1及び実施の形態2の説明を援用するものとする。
図11は実施の形態2で説明した図7におけるアンテナ回路101とMIX回路604、MIX回路605の間に増幅回路1101、増幅回路1102を挿入した例である。増幅回路1101、1102を設ける構成以外は実施の形態2で示した図7の構成、図8のフローチャートと同様であり、説明については図7及び図8の説明を援用する。そのため本実施の形態においては、図11に示した増幅回路を挿入する利点について述べる。
図11に示す構成において、増幅回路1101を挿入することによって、アンテナ回路101の信号が小さい場合でも良好に信号処理が可能となる。質問器から半導体装置に送信される信号は距離が遠くなるに従って、信号の減衰がおこり、半導体装置においては信号が読み取りにくくなるといったことが起こる。このような場合に増幅回路1101を具備する構成により、アンテナ回路101で受信した信号を増幅し、MIX回路604に出力することができる。
また、図11に示す構成において、増幅回路1102を挿入することによって、アンテナ回路101から質問器の距離が遠い場合であっても、良好に信号の送信がされ、質問器による受信が可能となる。半導体装置から質問器に送信される信号は距離が遠くなるに従って、信号の減衰がおこり、質問器においては信号が読み取りにくくなるといったことが起こる。このような場合に増幅回路1102を具備する構成により、アンテナ回路101から送信する信号を増幅し、アンテナ回路に出力することができる。
また、図11の構成を具備する本発明の半導体装置と、本発明の位置検出方法との相乗的な効果として、半導体装置から最も近い質問器に送信する信号を選択して送信することが可能になることが挙げられる。本発明の半導体装置においては、半導体装置が最も近い質問器に信号を送信することを選択して行うことが可能である。そのため、質問器と半導体装置の距離が近い場合には、増幅回路1102の増幅率を下げ、最も近傍の質問器を選択して、少ない電力で信号を送信ができる。これによって、半導体装置の消費電力を下げることも可能になる。
そのため本発明において、増幅回路は、信号の電力を増幅させる率(増幅率)を可変にし、出力される信号の電力を調整する機能を有するものであることが好ましい。
なお、本実施の形態は、上記の実施の形態と自由に組み合わせることができる。そのため、半導体装置が有するIDなどの固有情報の特定のみならず、半導体装置が空間のどの位置に配置されているかといった情報について知ることができる。また半導体装置の位置情報を定期的に検索することにより、半導体装置を具備する什器の動作の軌跡(動線ともいう)を追跡した情報について知ることができる。特に本実施の形態を採用することにより、質問器と半導体装置間の信号の確実な伝達、及び半導体装置から遠距離にある質問器に対して確実に信号を送信することができる。また、近距離にある質問器に半導体装置より信号を送信する際に、増幅回路で送信する電力を小さくして出力することにより、低消費電力化を行うことができるため大変有用であるといえる。
以下、本発明の実施例について説明する。
本実施例では、図12を参照して、本発明に係る半導体装置及び位置検出方法を利用した一例として、商品の管理システム、室内等における移動体の管理システムについて説明する。
まず、図12を参照して、顧客が店内で商品を購入する場合について説明する。店内に陳列された商品には、商品固有の情報、生産履歴等の情報を内蔵したIDラベル又はIDタグの他に本発明の半導体装置が付されている。
顧客1201は、店内に設置された位置検出用の質問器1202に囲まれた店内の空間において、本発明の半導体装置を具備した商品1203をもって移動する。そして上記実施の形態で示したように、本発明の半導体装置を店内に設置された質問器1202で位置の検出を行うことにより、管理者は顧客1201が設置された陳列棚1204をどのような動線で動いたかを管理することができる。このような顧客の動線を記録管理することにより、商品の設置場所や、商品の管理等のマーケティングを効率よく行うことができるため好適である。
本実施例に示したように、店内に設置された複数の質問器により、リアルタイムで商品の店内における動線を把握することにより、陳列棚からの盗難防止のための質問器のゲートをくぐらせることなく、盗難を防ぐことができる。また、リアルタイムで商品の動線の把握が可能であるため、管理者はコンピュータ等を用いて盗難者の動きに関する情報を予め予測し、進路を塞ぐ等の策を講じ、商品の盗難を未然に防ぐこともできる。これにより、管理者は盗難者を直接的に捕まえることなく捕縛することができるため、安全に盗難者の確保が容易となる。
また、本実施例においては、ゲート状の質問器を出入り口に設置することなく、例えばフロアのタイルの一部や、柱の一部、または天井等に質問器を設置していれば、顧客の目に触れることなく、商品の位置情報についてリアルタイムに管理者側から管理することが可能となる。本発明による半導体装置を用いた位置検出方法により、GPSなどでは困難な狭い範囲での商品の動線のトレースが容易となる。また本発明の半導体装置においてUHF帯のアンテナを用いれば、数メートルの範囲を網羅することができる。また本発明の半導体装置において、衝突防止機能を具備することにより複数の移動体の管理も可能となり好適である。
なお、本発明の半導体装置を用いた位置検出方法は、監視カメラ等と併設することにより、盗難防止には効果的である。管理者は遠隔地からの管理をより確実に、容易にすることができる。
また本発明における複数の質問器の数を増やすことによって、広い空間であっても、半導体装置を具備する対象の正確な動線の把握が容易となり好適である。
本実施例は、上記の実施の形態と自由に組み合わせることができる。
本実施例では、図13を参照して、本発明に係る半導体装置及び位置検出方法を利用した一例として、通路等における移動体の管理システムについて説明する。
まず、図13を参照して、移動体が通路でどのような動線で動いたかを管理者が管理する例について説明する。移動体には、固有情報の情報を内蔵したIDラベル又はIDタグの他に本発明の半導体装置が付されている。
以下、図13を参照して、通路等における移動体の管理システムの一例について説明する。
移動体1301は、通路に設置された位置検出用の質問器1302に囲まれた空間において、本発明の半導体装置1303をもって移動する。勿論本発明の半導体装置1303を具備する什器をもって移動する形態であっても本実施例と同様である。そして上記実施の形態で示したように、本発明の半導体装置を通路に設置された質問器1302で位置の検出を行うことにより、管理者は障害物1304に仕切られた通路をどのような動線で動いたかを管理することができる。また移動体の速度、傾向を把握することができる。図13では、斜線1305で示した経路を経て目的地1306にたどり着く場合について示したが、例えば、斜線の経路を介さずに別の経路をたどる移動体の動きをリアルタイムに観察することが容易となる。このような移動体の動線を管理及び記録することができる。よって、移動体が半導体装置を具備する商品をもった顧客であるならば、商品の管理等のマーケティングを効率よく行うことができるため好適である。本発明は、複数の不特定多数の移動体がある中でも、対象者に半導体装置を取り付けさせることにより、その移動体だけの動きを管理することができる。よって、小さい子供に半導体装置を取り付けさせることにより、人混みの中の子供の動きを逐次管理することもできる。
図13において、半導体装置を取り付けさせる移動体1301の対象としては、刑務所内における犯罪者、介護施設における要介護者等が想定される。刑務所内における犯罪者、介護施設における要介護者に本発明の半導体装置を取り付けさせ、本発明の位置検出方法により管理することで、例えば刑務所内での収容者の管理、施設内における要介護者の管理について、その動線を管理することができ、特に有効であると言える。本発明の半導体装置を用いた位置検出方法によって、犯罪者に対しては、不審な動きの事前の把握をおこなうことができる。また、介護施設においては、要介護者の徘徊癖の傾向を把握し、適切な処置の構築を図る上で好適である。
通路等の室内空間における移動体の管理方法としては、カメラや等間隔に質問器を配置する方法もあるが、リアルタイムで動線の軌跡を追うことは難しい。また、動線の軌跡の傾向を把握することは難しい。本発明の半導体装置及び複数の質問器を用いた位置検出方法は、定期的に半導体装置の位置を検出することができるため、移動体の動きについて逐次リアルタイムに管理、記録することができる。そして管理者は動線の動きを記録し、当該記録を蓄積して分析することにより、動線の動きの傾向を把握し、動線の動きを把握した室内のレイアウトを設計し直すことができ好適である。
本実施例は、上記の実施の形態と自由に組み合わせることができる。
本発明の実施の形態1の構成に示すブロック図。 本発明の実施の形態1の構成について説明するブロック図。 本発明の実施の形態1の構成について説明するブロック図。 本発明の実施の形態1の構成について説明するフローチャート図。 本発明の実施の形態1の構成について説明するブロック図。 本発明の実施の形態2の構成について説明するブロック図。 本発明の実施の形態2の構成について説明するブロック図。 本発明の実施の形態2の構成について説明するフローチャート図。 本発明の実施の形態2の構成について説明するブロック図。 本発明の実施の形態2の構成について説明するブロック図。 本発明の実施の形態3の構成について説明するブロック図。 本発明の実施例1の構成について説明する説明図。 本発明の実施例2の構成について説明する説明図。 従来の構成について説明するブロック図。 従来の構成について説明するブロック図。
符号の説明
100 半導体装置
101 アンテナ回路
102 信号選別部
103 信号検出部
121 質問器
122 質問器
123 質問器
124 質問器
201 空間
S401 ステップ
S402 ステップ
S403 ステップ
S404 ステップ
S405 ステップ
500 空間
501 サーバー
604 MIX回路
605 MIX回路
606 発振回路
607 発振周波数制御回路
608 BPF
609 整流回路
610 A/D変換回路
611 CPU
612 ベースバンド信号処理回路
613 復調回路
614 変調回路
S801 ステップ
S802 ステップ
S803 ステップ
S804 ステップ
S805 ステップ
1101 増幅回路
1102 増幅回路
1201 顧客
1202 質問器
1203 商品
1204 陳列棚
1301 移動体
1302 質問器
1303 半導体装置
1304 障害物
1305 斜線
1306 目的地
1400 半導体装置
1401 アンテナ回路
1402 信号処理回路
1403 電池
1404 電源回路
1405 復調回路
1406 アンプ
1407 論理回路
1408 メモリコントロール回路
1409 メモリ回路
1410 論理回路
1411 アンプ
1412 変調回路
1500 半導体装置
1501 アンテナ回路
1502 信号処理回路
1503 整流回路
1504 電源回路
1505 復調回路
1506 アンプ
1507 論理回路
1508 メモリコントロール回路
1509 メモリ回路
1510 論理回路
1511 アンプ
1512 変調回路

Claims (5)

  1. 半導体装置と、互いに周波数が異なる信号を送受信する複数の質問器と、前記複数の質問器を結ぶネットワークとを有し、
    前記半導体装置は、
    前記複数の質問器それぞれからの信号を受信するアンテナ回路と、
    前記複数の質問器それぞれからの信号を選別する信号選別部と、
    前記信号選別部において選別された信号の強度を検出し、前記強度をもとに、前記半導体装置と前記複数の質問器の距離を算出する信号検出部と、
    前記複数の質問器のうち、前記半導体装置に最も近い距離にある質問器にのみ、前記複数の質問器の全てに対応する複数の前記強度の情報を送信する手段と、
    を有することを特徴とする位置検出システム。
  2. 請求項1において、
    第1の増幅回路と、第2の増幅回路とを有し、
    前記アンテナ回路によって受信された前記複数の質問器それぞれからの信号は、前記第1の増幅回路によって増幅されて前記信号選別部に入力され、
    前記強度の情報は、前記第2の増幅回路によって増幅されて、前記アンテナ回路から送信されることを特徴とする位置検出システム。
  3. 請求項1または請求項2において、
    前記複数の質問器は、3次元的に配置されていることを特徴とする位置検出システム。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一において、
    前記信号選別部は、
    発振回路と、周波数混合器と、バンドパスフィルタとを有し、
    前記複数の質問器それぞれからの信号と、前記発振回路から出力された信号とは、前記周波数混合器に入力され、前記周波数混合器からの出力された信号は、バンドパスフィルタに入力されることを特徴とする位置検出システム。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一において、
    前記信号検出部は、整流回路と、A/D変換回路と、中央演算装置とを有し、
    前記信号選別部において選別された信号は前記整流回路に入力され、前記整流回路から出力された信号は前記A/D変換回路を介して前記中央演算装置に入力されることを特徴とする位置検出システム。
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