JP4925049B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、ぱちんこ遊技機等の弾球遊技機に関し、特に弾球遊技機における演出表示内容を制御する技術に関する。
各種の弾球遊技機のうち、従来にいう第1種ぱちんこ遊技機は、遊技盤の略中央に設けられた液晶ディスプレイなどの表示領域に複数の図柄を変動させながら表示する(以下、そうした表示を「図柄変動」または「変動表示」等という)。この遊技機は、複数列の図柄変動を停止させたときの図柄の組合せが特定の態様となった場合に、大入賞口を開放させて通常遊技より多くの賞球が得られる、いわゆる大当たりと呼ばれる特別遊技へと移行する。一般的な遊技者は、この特別遊技に遊技状態を移行させることを主たる目的として遊技を行う(例えば、特許文献1参照)。
表示領域における図柄の変動表示は、単に複数の図柄が変動表示されるだけでなく、いわゆるリーチ画面と呼ばれる状態のように、あと一つ図柄が揃えば大当たりとなる状態で変動表示の時間を通常よりも長くする等、遊技者の期待感を高めるための演出が図られている。また、図柄等の画像にキャラクタを用いて変動表示にストーリーを持たせる演出を施したり、特別遊技への移行確率を変動させる確率変動等の特定遊技の制御によっても遊技者の期待感を高めている。
特開2003−230714号公報
ところで近年、遊技性向上をさらに追求すべく、第1種、第2種、第3種などの種別に縛られない機種開発の必要性が認識され、たとえば同じ種別の遊技機を複数混在させたり、異なる種別の遊技機を混在させるようなぱちんこ遊技機の開発が検討されている。
発明者は、このような種別の中でも特に演出表示の工夫により遊技者の興趣を高める第1種ぱちんこ遊技機の機能を複数混在させた遊技機を想定し、その複数の遊技に演出上有利/不利を与えることにより、遊技の斬新性を一層高められるとの考えに想到した。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、より斬新な遊技性を実現する弾球遊技機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の弾球遊技機は、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第1始動口と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第2始動口と、第1始動口への遊技球の入球を契機に抽選値を取得して第1抽選を実行する第1抽選手段と、第2始動口への遊技球の入球を契機に抽選値を取得して第2抽選を実行する第2抽選手段と、第1抽選の結果を示す図柄である第1特別図柄が変動表示される第1特別図柄表示装置と、第2抽選の結果を示す図柄である第2特別図柄が変動表示される第2特別図柄表示装置と、第1特別図柄を第1特別図柄表示装置に変動表示させ、第2特別図柄を第2特別図柄表示装置に変動表示させるメイン表示制御手段と、第1抽選の結果を演出的に示す図柄である第1装飾図柄と第2抽選の結果を演出的に示す図柄である第2装飾図柄とがそれぞれ変動表示される演出表示装置と、第1装飾図柄の変動表示を含む第1図柄変動演出および第2装飾図柄の変動表示を含む第2図柄変動演出を、演出表示装置に表示させる演出表示制御手段と、遊技領域の所定位置に設けられ、第1抽選および第2抽選のうちいずれかが当たりであったときに遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化可能な可変入球装置と、通常遊技より遊技者に有利な状態となる第1特別遊技を実行するための条件である第1作動条件を保持する第1作動条件保持手段と、通常遊技より遊技者に有利な状態となる第2特別遊技を実行するための条件である第2作動条件を保持する第2作動条件保持手段と、第1抽選が当たりである場合、第1特別図柄が所定の当たり態様で停止されたときに第1作動条件が成立したと判定し、可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることにより第1特別遊技を実行する第1特別遊技実行手段と、第2抽選が当たりである場合、第2特別図柄が所定の当たり態様で停止されたときに第2作動条件が成立したと判定し、可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることにより第2特別遊技を実行する第2特別遊技実行手段と、第1始動口への遊技球の入球を契機に、第1図柄変動演出の表示態様に関連付けられた条件であって、第1特別遊技へ移行させるために演出上達成を要求する条件としてその達成期限が含まれる第1態様条件を決定する一方、第2始動口への遊技球の入球を契機に、第2図柄変動演出の表示態様に関連付けられた条件であって、第2特別遊技へ移行させるために演出上達成を要求する条件としてその達成期限が含まれる第2態様条件を決定する条件決定手段と、決定された第1態様条件または第2態様条件の表示を含む条件提示演出を、第1装飾図柄または第2装飾図柄とともに演出表示装置に表示させて遊技者に第1態様条件または第2態様条件を提示する条件提示演出制御手段と、を備える。
演出表示制御手段は、第1抽選が当たりであった場合は、提示された第1態様条件を満たすような態様で第1図柄変動演出を表示させる一方、第2抽選が当たりであった場合は、提示された第2態様条件を満たすような態様で第2図柄変動演出を表示させる。条件決定手段は、第1態様条件および第2態様条件の達成期限を、その期限までの期間の消化条件が互いに異なる複数の形式のうちいずれかの形式にて決定する。
ここで、「第1始動口」および「第2始動口」は、それぞれ1つずつ設けられてもよいし、いずれか一方または双方が複数設けられてもよい。また、「可変入球装置」は、1つ設けられて第1抽選および第2抽選の双方に対応して動作するものでもよいし、複数設けられて第1抽選に対応して動作するものと第2抽選に対応して動作するものとに分けられてもよい。さらに、「演出表示装置」についても、1つ設けられて第1装飾図柄および第2装飾図柄の双方を表示領域を区画して表示させるものでもよいし、複数設けられてそれぞれが第1装飾図柄および第2装飾図柄の一方または他方を表示させるものでもよい。前者の場合には、両表示領域が同じ画面内に並べられるように設定されてもよいし、または重ね合わされるように設定されてもよい。
また、ここでいう「達成期限」とは、第1態様条件および第2態様条件の各条件が提示されてから、それが達成されるまでの期限を意味する。「期間の消化条件」とは、その達成期限がどのように消化されるかを決めた条件であって、たとえば条件提示からの経過時間で設定された時間的制限や、条件提示からの図柄の変動回数で設定された変動回数制限などが含まれ得る。その場合、その時間的制限や変動回数制限は、条件提示がなされた側の図柄変動に関するものでもよいし、他方の図柄変動に関するものでもよい。あるいは、たとえば他方の図柄変動演出がある条件を満たしたことを条件にするなど、演出に絡めて消化条件を設定してもよい。さらに、「消化条件が互いに異なる」とは、たとえば一方が時間的制限によるものであり、他方が図柄の変動回数制限によるものであるなど、その消化条件の種別が異なる場合を含み得る趣旨である。また、一方の時間的制限を他方よりも厳しくするなど、種別が同じでその消化条件の制限の程度が異なる場合を含んでもよい。
この態様によれば、第1始動口への入球を契機に第1装飾図柄とともに第1態様条件が演出表示装置に表示される一方、第2始動口への入球を契機に第2装飾図柄とともに第2態様条件が演出表示装置に表示される。そして、第1抽選が当たりであった場合には、第1態様条件を満たすような態様で第1図柄変動演出が表示され、第2抽選が当たりであった場合には、第2態様条件を満たすような態様で第2図柄変動演出が表示される。
すなわち、第1始動口への入球を契機に開始される第1の遊技と、第2始動口への入球を契機に開始される第2の遊技とが混在した斬新な遊技性が実現される。そして、その遊技の過程において、第1の遊技を第1特別遊技に移行させるための第1態様条件および第2の遊技を第2特別遊技に移行させるための第2態様条件のそれぞれが、いわゆるミッション演出として遊技者に対して提示される。このミッション演出がなされると、そのミッションの達成により遊技状態が有利になるという遊技者の期待感が高められる。しかも、第1の遊技および第2の遊技のそれぞれにおいてミッション演出が行われるため、単一の遊技の場合よりもその期待感が大きくなるというメリットがある。
特に、第1態様条件および第2態様条件にはそれぞれ達成期限が含まれているが、その達成期限までの期間の消化条件が互いに異なるように決定される。このため、遊技者としては単に提示されたミッションの内容を達成するというだけでなく、その達成期限の提示を意識することになり、そこに第1の遊技と第2の遊技とに分かれるが故の新たな遊技性が創出される。遊技者は、その達成期限の提示に基づき、たとえばその消化条件が有利なほうの遊技に集中することもでき、その遊技への興趣が一層高められる。
条件決定手段は、第1態様条件および第2態様条件の達成期限を、一方の条件に対応する図柄変動が他方の条件の達成期限までの期間経過に影響する期限形式と、一方の条件に対応する図柄変動が他方の達成期限までの期間経過に影響しない期限形式とのいずれかの形式にて決定するようにしてもよい。
この態様によれば、期間経過に影響する期限形式においては、一方の条件に対応する図柄の変動中に他方の条件の期間が進行してしまうが、期間経過に影響しない期限形式においては、一方の条件に対応する図柄の変動中に他方の条件の期間経過が停止される。このため、後者の期限形式のほうが前者の期限形式よりもその達成期限において遊技者に有利に作用する場合がある。
このように、第1態様条件および第2態様条件の達成期限の期限形式を互いに異ならせることで、その達成期限の消化に有利/不利が生じるという斬新な遊技性が実現される。また、達成条件の内容によっては、遊技者は、たとえば有利な消化条件が設定された側の態様条件を優先的に達成するように遊技を進めることもでき、遊技の興趣も高められる。
具体的には、条件決定手段は、達成期限までの期間経過に影響する期限形式としてその条件達成までの時間的制限を定める形式と、達成期限までの期間経過に影響しない期限形式としてその条件達成までの図柄変動の回数制限を定める形式とのいずれかの形式にて達成期限を決定するようにしてもよい。
すなわち、前者の時間的制限によれば、一方の図柄変動の有無にかかわらず期間経過は中断しないが、後者の図柄変動の回数制限によれば、一方の図柄変動の有無に応じて期間経過が一時的に中断する。たとえば、第1装飾図柄および第2装飾図柄の各図柄変動が交互に行われるような場合、一方の図柄変動は他方の図柄変動の終了を待って行われる。このような場合、前者によれば、上記達成期限の消化条件が条件提示からの経過時間により設定されているため、その他方の図柄変動時間が一方の図柄変動に対する時間のロスになる。これに対し、後者によれば、上記達成期限の消化条件が条件提示からの対応する図柄の変動回数により設定されているため、その他方の図柄変動が一方の図柄変動に対する期間のロスにはならない。このため、前者の場合と比較して達成期限としては有利になる場合がある。
メイン表示制御手段は、第1特別図柄の変動表示を制御する第1特図制御手段と、第2特別図柄の変動表示を制御する第2特図制御手段と、第1特別図柄および第2特別図柄のうち、一方を変動表示させる間は他方の変動表示の開始を待機させる特図調整手段と、を有するものでもよい。
この態様によれば、第1特別図柄と第2特別図柄とが直列的に変動表示されるため、遊技者はいずれか一方の図柄変動に意識を集中させることができる。つまり、複数の遊技性が混在しても、遊技者はそれぞれの遊技性を個別に把握して各遊技を楽しむことができる。また、各特別遊技の変動態様に応じて第1装飾図柄および第2装飾図柄の一方が変動表示される間は他方の図柄変動は停止される。このため、上述した時間的制限などの期間経過に影響する期限形式と、図柄の変動回数などの期間経過に影響しない期限形式との間に、達成期限についての有利/不利が生じることになる。このため、第1の遊技および第2の遊技にいずれかの期限形式をそれぞれ異なるように設定することにより、遊技の斬新性を高めることができる。
メイン表示制御手段は、第1特別図柄の変動表示を制御する第1特図制御手段と、第2特別図柄の変動表示を制御する第2特図制御手段と、通常遊技中は第1特図制御手段および第2特図制御手段をそれぞれ並列的に動作させるとともに、第1特別図柄および第2特別図柄のうち一方の図柄が変動表示されている間に他方の図柄が当たり態様にて変動停止された場合は、一方の図柄を強制的に外れの態様で停止させる特図調整手段と、を有するものでもよい。
あるいは、メイン表示制御手段は、第1特別図柄の変動表示を制御する第1特図制御手段と、第2特別図柄の変動表示を制御する第2特図制御手段と、通常遊技中は第1特図制御手段および第2特図制御手段をそれぞれ並列的に動作させるとともに、第1特別図柄および第2特別図柄のうち一方の図柄が変動表示されている間に他方の図柄が当たり態様にて変動停止された場合は、他方の図柄の停止によって発生した特別遊技が終了するまで一方の図柄の変動表示を継続させつつその変動時間の計測を一時停止する特図調整手段と、を有するものでもよい。
このような態様によれば、第1特別図柄と第2特別図柄とが並列的に変動表示されるが、いずれか一方の図柄が当たり態様で変動停止されてその遊技が特別遊技へ移行すると、他方の遊技は特別遊技へは移行しないようになっている。このため、第1特別遊技と第2特別遊技が同時に進行することはなく、遊技者はいずれか一方の特別遊技に集中することができる。つまり、複数の遊技性が混在しても、遊技者はそれぞれの遊技性を個別に把握して各遊技を楽しむことができる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムを格納した記録媒体、データ構造などの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明の弾球遊技機によれば、より斬新な遊技性を実現することができる。
[実施例1]
本実施例のぱちんこ遊技機においては、従来にいう第1種ぱちんこ遊技機に相当する遊技が複数混在する。その複数の遊技としての第1の遊技と第2の遊技とが、互いに遊技性を打ち消し合わないよう片方ずつ実行される。またこれらの遊技性を両立させるために、本実施例のぱちんこ遊技機は、複数の始動入賞口、複数の特別図柄表示装置、複数の保留ランプ、複数の大入賞口を備える。
図1は、ぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す。
以下、弾球遊技機として従来にいういわゆる第1種ぱちんこ遊技機を例に説明する。ぱちんこ遊技機10は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。ぱちんこ遊技機10の遊技機枠は、外枠11、前枠12、透明板13、扉14、上球皿15、下球皿16、および発射ハンドル17を含む。外枠11は、開口部分を有し、ぱちんこ遊技機10を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠12は、外枠11の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構により外枠11へ開閉可能に取り付けられる。前枠12は、遊技球を発射する機構や、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導または回収するための機構等を含む。
透明板13は、ガラスなどにより形成され、扉14により支持される。扉14は、図示しないヒンジ機構により前枠12へ開閉可能に取り付けられる。上球皿15は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿16への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿16は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。上球皿15と下球皿16の間にはスピーカ18が設けられており、遊技状態などに応じた効果音が出力される。
遊技盤50は、外レール54と内レール56により区画された遊技領域52上に、アウト口58、第1特別図柄表示装置70、第2特別図柄表示装置71、演出表示装置60、第1始動入賞口(以下、「第1始動口」という)62、第2始動入賞口(以下、「第2始動口」という)63、第3始動入賞口(以下、「第3始動口」という)67、センター飾り64、第1大入賞口91、第2大入賞口92、作動口68、一般入賞口72を含む。さらに遊技領域52には、図示しない多数の遊技釘や風車などの機構が設置される。
第1始動口62と第3始動口67は第1の遊技に対応する始動入賞口として設けられ、第2始動口63は第2の遊技に対応する始動入賞口として設けられる。第1始動口62は、始動入賞検出装置74を備える。始動入賞検出装置74は、第1始動口62への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1始動入賞情報を生成する。第2始動口63は、始動入賞検出装置75を備える。始動入賞検出装置75は、第2始動口63への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2始動入賞情報を生成する。第3始動口67は、始動入賞検出装置77と、普通電動役物65と、普通電動役物65を開閉させるための普通電動役物ソレノイド76を備える。始動入賞検出装置77は、第3始動口67への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第3始動入賞情報を生成する。
第1始動口62と第3始動口67は第1の遊技に対応する点で機能が共通するが、それぞれへの入球に対する賞球数が異なる。たとえば第1始動口62の賞球数が「3」に設定されるのに対して、第3始動口67の賞球数が「7」に設定されるなど、賞球数に差を設けることにより多様な遊技性を実現する。第1始動口62は第3始動口67の入口を覆うような位置に設けられているので、第3始動口67は普通電動役物65が開放されなければ遊技球が入球しない構造となっている。
一般入賞口72は、遊技球の入球を検出するための一般入賞検出装置73を備える。一般入賞検出装置73は、一般入賞口72への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す一般入賞情報を生成する。
第1大入賞口91は第1の遊技に対応する大入賞口として設けられ、第2大入賞口92は第2の遊技に対応する大入賞口として設けられる。第1大入賞口91は、遊技球の入球を検出するための入賞検出装置78と、第1大入賞口91を開閉させるための大入賞口ソレノイド80を備える。入賞検出装置78は、第1大入賞口91への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1大入賞口入賞情報を生成する。第2大入賞口92は、遊技球の入球を検出するための入賞検出装置79と、第2大入賞口92を開閉させるための大入賞口ソレノイド81を備える。入賞検出装置79は、第2大入賞口92への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2大入賞口入賞情報を生成する。第1大入賞口91は、第1特別図柄192が所定の態様にて停止したときに「大当たり」として開放状態となる横長方形状の入賞口である。第1大入賞口91はアウト口58の左上方の位置に設けられる。第2大入賞口92は、第2特別図柄193が所定の態様にて停止したときに「大当たり」として開放状態となる横長方形状の入賞口である。第2大入賞口92はアウト口58の右上方の位置に設けられる。
遊技領域52の略中央に演出表示装置60が設けられ、その左右に第1の遊技に対応する第1特別図柄表示装置70と第2の遊技に対応する第2特別図柄表示装置71が設けられている。第1特別図柄表示装置70には第1の遊技に対応する第1特別図柄192の変動が表示され、第2特別図柄表示装置71には第2の遊技に対応する第2特別図柄193の変動が表示される。第1特別図柄192は、第1始動口62または第3始動口67への遊技球の落入を契機として行われる抽選の結果に対応した図柄であり、その変動表示が所定の当たり態様にて停止されたときに第1特別遊技としての大当たりが発生する。第1特別図柄表示装置70は、例えば7セグメントLEDで構成される表示手段であり、第1特別図柄192は「0」〜「9」の10種類の数字で表される。第2特別図柄193は、第2始動口63への遊技球の落入を契機として行われる抽選の結果に対応した図柄であり、その変動表示が所定の当たり態様にて停止されたときに第2特別遊技としての大当たりが発生する。第2特別図柄表示装置71は、例えば「○」と「×」のマークが交互に点灯するランプで構成される表示手段であり、第2特別図柄193は「○」と「×」の2種類のマークで表される。
演出表示装置60の画面には第1の遊技に対応する第1領域194と第2の遊技に対応する第2領域195が設定される。第1領域194には第1特別図柄192に連動する第1装飾図柄190を含む演出画像の変動が表示され、第2領域195には第2特別図柄193に連動する第2装飾図柄191を含む演出画像の変動が表示される。第1領域194と第2領域195は、それぞれの背景に対照的な色を施して視覚的に区別させてもよい。演出表示装置60は、たとえば液晶ディスプレイである。第1装飾図柄190は、第1特別図柄192で示される抽選の結果表示を視覚的に演出するための図柄であり、第1の遊技に対応する。第2装飾図柄191は、第2特別図柄193で示される抽選の結果表示を視覚的に演出するための図柄であり、第2の遊技に対応する。演出表示装置60は、第1装飾図柄190および第2装飾図柄191として、例えばスロットマシンのゲームを模した複数列の図柄変動の動画像を画面の中央領域に表示する。演出表示装置60は、この実施例では液晶ディスプレイで構成されるが、機械式のドラムやLEDなどの他の表示手段で構成されてもよい。なお、第1特別図柄192および第2特別図柄193は必ずしも演出的な役割をもつことを要しないため、本実施例では演出表示装置60の左下方の第1特別図柄表示装置70および右下方の第2特別図柄表示装置71にて目立たない大きさで表示させるが、特別図柄自体に演出的な役割をもたせて装飾図柄を表示させないような手法を採用する場合には、特別図柄を演出表示装置60のような液晶ディスプレイに表示させてもよい。
作動口68は、遊技盤50の左側方位置に設けられる。作動口68は、通過検出装置69を含む。通過検出装置69は、作動口68への遊技球の通過を検出するセンサであり、通過時にその通過を示す通過情報を生成する。作動口68への遊技球の通過は第3始動口67の普通電動役物65を拡開させるための抽選の契機となる。
遊技者が発射ハンドル17を手で回動させると、その回動角度に応じた強度で上球皿15に貯留された遊技球が1球ずつ内レール56と外レール54に案内されて遊技領域52へ発射される。遊技者が発射ハンドル17の回動位置を手で固定させると一定の時間間隔で遊技球の発射が繰り返される。遊技領域52の上部へ発射された遊技球は、複数の遊技釘や風車に当たりながらその当たり方に応じた方向へ落下する。遊技球が一般入賞口72、第1始動口62、第2始動口63、第3始動口67、第1大入賞口91、第2大入賞口92の各入賞口へ落入すると、その入賞口の種類に応じた賞球が上球皿15または下球皿16に払い出される。一般入賞口72等の各入賞口に落入した遊技球はセーフ球として処理され、アウト口58に落入した遊技球はアウト球として処理される。なお、各入賞口は遊技球が通過するゲートタイプのものを含み、本願において「落入」「入球」「入賞」というときは「通過」を含むものとする。
遊技球が第1始動口62または第3始動口67に落入すると、第1特別図柄表示装置70において第1特別図柄192が変動表示され、演出表示装置60の第1領域194において第1装飾図柄190が変動表示される。遊技球が第2始動口63に落入すると、第2特別図柄表示装置71において第2特別図柄193が変動表示され、演出表示装置60の第2領域195において第2装飾図柄191が変動表示される。第1特別図柄192、第2特別図柄193、第1装飾図柄190、第2装飾図柄191の変動表示は、表示に先だって決定された表示時間の経過後に停止される。停止時の第1特別図柄192および第1装飾図柄190が当たり態様であった場合、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技状態である第1特別遊技に移行し、第1大入賞口91の開閉動作が開始される。このときスロットマシンのゲームを模した第1装飾図柄190は、3つの図柄を一致させるような表示態様をとる。停止時の第2特別図柄193および第2装飾図柄191が当たり態様であった場合、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技状態である第2特別遊技に移行し、第2大入賞口92の開閉動作が開始される。このときスロットマシンのゲームを模した第2装飾図柄191もまた、3つの図柄を一致させるような表示態様をとる。
第1大入賞口91および第2大入賞口92は、約30秒間開放された後、または9球以上の遊技球が落入した後で一旦閉鎖される。このような第1大入賞口91または第2大入賞口92の開閉が所定回数、例えば15回繰り返される。
特別遊技が発生した場合であって抽選などの所定の条件が満たされた場合、特別遊技の終了後に特定遊技として確率変動遊技(以下、「確変」という)や変動時間短縮(以下、「時短」という)が開始される。確変中は、通常の確率状態より当たりの確率が高い抽選が行われ、比較的早期に新たな特別遊技が発生する。時短は、所定の終期、たとえば第1特別図柄192または第2特別図柄193が100回変動するまで継続される。時短中は、第1特別図柄192または第2特別図柄193の変動時間が概ね短縮される。
作動口68を遊技球が通過すると、所定時間、普通図柄と呼ばれる図柄が普通図柄表示装置59に変動表示される。普通図柄表示装置59は演出表示装置60の右方に設けられる。所定時間の経過後に普通図柄の変動表示が所定の当たり態様にて停止すると、第3始動口67の普通電動役物65が所定時間拡開する。通常状態においては、普通図柄が当たり態様で停止する確率は低確率に設定されるが、時短中にはその確率が高確率に変動する。そのため、通常状態においては第3始動口67の普通電動役物65が開放される確率も低いが、時短中にはその開放される確率が高くなる。また時短中においては、普通図柄の変動表示時間が短縮されるとともに、普通電動役物65が開放状態となる時間が相対的に長くなるよう設定される。このように、時短中以外は普通電動役物65が開放されにくいのに対し、時短中は普通電動役物65が開放されやすく、しかも開放される回数や開放時間も増加する。したがって、時短中であるか否かで第3始動口67への入球容易性が大きく異なり、その結果時短中であるか否かによって始動入賞口への入賞に対する出玉に大きな差が生じる。時短中は遊技者が出玉をほとんど減らさずに遊技を進行させることができるので、時短中であるか否かに応じて異なる遊技性を実現することができる。
演出表示装置60の周囲には、センター飾り64が設けられる。センター飾り64は、遊技球の流路、演出表示装置60の保護、装飾等の機能を有する。センター飾り64は、第1の遊技に対応する第1特図保留ランプ20が下部左側に設けられ、第2の遊技に対応する第2特図保留ランプ21が下部右側に設けられ、普通図柄変動に対応する普図保留ランプ22が左側部に設けられている。第1特図保留ランプ20および第2特図保留ランプ21は、それぞれ4個のランプからなり、それぞれの点灯個数によって第1の遊技および第2の遊技のそれぞれにおける当否抽選値の保留数を表示する。第1特図保留ランプ20における当否抽選値の保留数は、第1特別図柄192の変動中、第2特別図柄193の変動中、第1特別遊技の実行中、第2特別遊技の実行中のうちいずれかの間に第1始動口62へ入賞した抽選結果の個数であり、図柄変動がまだ実行されていない入賞球の数を示す。第2特図保留ランプ21における当否抽選値の保留数は、第1特別図柄192の変動中、第2特別図柄193の変動中、第1特別遊技の実行中、第2特別遊技の実行中のうちいずれかの間に第2始動口63へ入賞した抽選結果の個数であり、図柄変動がまだ実行されていない入賞球の数を示す。普図保留ランプ22もまた4個のランプからなり、その点灯個数によって普通図柄変動の保留数を表示する。普通図柄変動の保留数は、普通図柄の変動中に作動口68を通過した遊技球の個数であり、普通図柄の変動がまだ実行されていない普通図柄抽選の数を示す。また遊技効果ランプ90が遊技領域52に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。操作ボタン82は、遊技者が遊技機側所定の指示を入力するために操作するボタンである。操作ボタン82は、上球皿15近傍の外壁面に設けられる。
なお、本実施例において、請求項に記載の可変入球装置の機能は、第1大入賞口91、大入賞口ソレノイド80、および入賞検出装置78を含む第1可変入球装置と、第2大入賞口92、大入賞口ソレノイド81、および入賞検出装置79を含む第2可変入球装置により実現される。
図2は、ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す。
電源スイッチ40は、ぱちんこ遊技機10の電源をオンオフするスイッチである。メイン基板102は、ぱちんこ遊技機10の全体動作を制御し、とくに第1始動口62、第2始動口63、第3始動口67へ入賞したときの抽選等、遊技動作全般を処理する。サブ基板104は、液晶ユニット42を備え、演出表示装置60における表示内容を制御し、特にメイン基板102による抽選結果に応じて表示内容を変動させる。メイン基板102およびサブ基板104は、遊技制御装置100を構成する。セット基盤39は、賞球タンク44や賞球の流路、賞球を払い出す払出ユニット43等を含む。払出ユニット43は、各入賞口への入賞に応じて賞球タンク44から供給される遊技球を上球皿15へ払い出す。払出制御基板45は、払出ユニット43による払出動作を制御する。発射装置46は、上球皿15の貯留球を遊技領域52へ1球ずつ発射する。発射制御基板47は、発射装置46の発射動作を制御する。電源ユニット48は、ぱちんこ遊技機10の各部へ電力を供給する。
図3は、本実施例におけるぱちんこ遊技機の機能ブロックを示す。
ぱちんこ遊技機10において、遊技制御装置100は、第1始動口62、第2始動口63、第3始動口67、第1大入賞口91、第2大入賞口92、一般入賞口72、作動口68、第1特別図柄表示装置70、第2特別図柄表示装置71、演出表示装置60、普通図柄表示装置59、操作ボタン82、スピーカ18、遊技効果ランプ90のそれぞれと電気的に接続されており、各種制御信号の送受信を可能とする。遊技制御装置100は、遊技の基本動作だけでなく、図柄変動表示や電飾等の演出的動作も制御する。遊技制御装置100は、遊技の基本動作を含むぱちんこ遊技機10の全体動作を制御するメイン基板102と、図柄の演出等を制御するサブ基板104とに機能を分担させた形態で構成される。遊技制御装置100は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子を含んで構成される。
本実施例におけるメイン基板102は、入球判定手段110、当否抽選手段112、図柄決定手段114、保留制御手段116、メイン表示制御手段118、特別遊技制御手段120、特定遊技実行手段122、開閉制御手段124、作動条件保持手段176を備える。本実施例におけるサブ基板104は、パターン記憶手段130、演出決定手段132、演出表示制御手段134、条件決定手段135、条件提示演出制御手段137を備える。なお、メイン基板102に含まれる各機能ブロックは、いずれかがメイン基板102ではなくサブ基板104に搭載されるかたちで構成されてもよい。同様に、サブ基板104に含まれる各機能ブロックは、いずれかがサブ基板104ではなくメイン基板102に搭載されるかたちで構成されてもよい。
入球判定手段110は、各入賞口への遊技球の入球を判定する。入球判定手段110は、第1始動入賞情報を受け取ると遊技球が第1始動口62に入賞したと判断し、第2始動入賞情報を受け取ると遊技球が第2始動口63に入賞したと判断し、第3始動入賞情報を受け取ると遊技球が第3始動口67に入賞したと判断する。入球判定手段110は、第1大入賞口入賞情報を受け取ると遊技球が第1大入賞口91に入賞したと判断し、第2大入賞口入賞情報を受け取ると遊技球が第2大入賞口92に入賞したと判断し、一般入賞情報を受け取ると遊技球が一般入賞口72に入賞したと判断する。入球判定手段110は、通過情報を受け取ると遊技球が作動口68を通過したと判断する。
当否抽選手段112は、第1抽選手段126、第2抽選手段128、普図抽選手段136を含む。第1抽選手段126は、第1始動口62または第3始動口67への遊技球の入球を契機として、通常遊技より遊技者に有利な状態である第1特別遊技へ移行するか否かを判定するために乱数の値を第1の当否抽選値として取得する。第2抽選手段128は、第2始動口63への遊技球の入球を契機として、通常遊技より遊技者に有利な状態である第2特別遊技へ移行するか否かを判定するために乱数の値を第2の当否抽選値として取得する。たとえば、第1と第2の当否抽選値は「0」から「65535」までの値範囲から取得される。なお、本願にいう「乱数」は、数学的に発生させる乱数でなくてもよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数などにより発生させる疑似乱数でもよい。普図抽選手段136は、作動口68を遊技球が通過したときに普図抽選値を取得する。各抽選値は、保留制御手段116により一時的に保留される。ただし、保留制御手段116により保留される所定の保留上限数を超えない場合にだけ当否抽選値または普図抽選値が取得され、保留される。
第1抽選手段126および第2抽選手段128は、当否判定で参照する当否テーブルを複数保持する。複数の当否テーブルには、当たりまたは外れの判定結果と当否抽選値とが対応付けられており、対応付けられた当たりの範囲設定に応じて当否確率が定まる。第1抽選手段126および第2抽選手段128は、通常時には通常確率による当否判定のための当否テーブルを参照し、確変時には通常確率より当たりの確率が高い当否テーブルを参照する。第1抽選手段126および第2抽選手段128は、複数の当否テーブルのうちいずれかを参照し、当否抽選値が当たりであるか否かを判定する。普図抽選手段136もまた、普通図柄抽選の当否を判定するときに参照する普図当否テーブルを複数保持する。複数の普図当否テーブルには、当たりまたは外れの判定結果と普図抽選値とが対応付けられており、対応付けられた当たりの範囲設定に応じて当否確率が定まる。普図抽選手段136は、通常時には通常確率による当否判定のための普図当否テーブルを参照し、時短時には通常確率より当たりの確率が高い普図当否テーブルを参照する。
第1抽選手段126による判定結果は、第1特別図柄表示装置70において第1特別図柄192の形で変動表示され、演出表示装置60の第1領域194において第1装飾図柄190の形で変動表示される。第2抽選手段128による判定結果は、第2特別図柄表示装置71において第2特別図柄193の形で変動表示され、演出表示装置60の第2領域195において第2装飾図柄191の形で変動表示される。普図抽選手段136による判定結果は、普通図柄表示装置59において普通図柄の形で変動表示される。
図柄決定手段114は、第1特別図柄表示装置70、第2特別図柄表示装置71、演出表示装置60に表示させる停止図柄と変動パターンを、当否抽選手段112による抽選の結果に応じて決定する。また、図柄決定手段114は、普通図柄表示装置59に表示させる普通図柄の停止図柄を抽選により決定する。停止図柄は、図柄変動の終了時に表示すべき図柄である。図柄決定手段114は、特別図柄や普通図柄の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルを保持する。第1特別図柄192を決定するためのテーブルとして第1図柄範囲テーブルが保持され、第2特別図柄193を決定するためのテーブルとして第2図柄範囲テーブルが保持される。第1図柄範囲テーブルには、「0」〜「9」の数字で表される第1特別図柄192と図柄決定抽選値との対応関係が定められている。第2図柄範囲テーブルには、「○」および「×」のマークで表される第2特別図柄193と図柄決定抽選値との対応関係が定められている。図柄決定手段114は、変動パターンを決定するために参照すべきパターン決定テーブルを保持する。第1特別図柄192の変動パターンを決定するためのテーブルとして第1パターン決定テーブルが保持され、第2特別図柄193の変動パターンを決定するためのテーブルとして第2パターン決定テーブルが保持される。ただし、変形例においては、第1パターン決定テーブルと第2パターン決定テーブルとを一つのパターン決定テーブルとして共通化してもよい。
図柄決定手段114は、第1図柄決定手段138、第2図柄決定手段140、普図決定手段142を含む。第1図柄決定手段138は、第1特別図柄192を決定するための図柄決定抽選値を取得し、第1図柄範囲テーブルを参照し、第1抽選手段126による当否判定結果と図柄決定抽選値とに応じて第1特別図柄192の停止図柄を決定する。第1図柄決定手段138は、第1パターン決定テーブルを参照し、当否抽選手段112による当否判定結果に応じて複数の変動パターンからいずれかのパターンを選択する。第2図柄決定手段140は、第2特別図柄193を決定するための図柄決定抽選値を取得し、第2図柄範囲テーブルを参照し、第2抽選手段128による当否判定結果と図柄決定抽選値とに応じて第2特別図柄193の停止図柄を決定する。第2図柄決定手段140は、第2パターン決定テーブルを参照し、当否抽選手段112による当否判定結果に応じて複数の変動パターンからいずれかのパターンを選択する。第1図柄決定手段138および第2図柄決定手段140は、決定した停止図柄および変動パターンを示すデータをメイン表示制御手段118および演出決定手段132へ送出する。
第1図柄決定手段138および第2図柄決定手段140は、特別図柄を変動表示させるときの変動開始から停止までの変動態様が定められた複数種の変動パターンを記憶する。複数種の変動パターンは、長短様々な変動時間をもつ。すなわち、各変動パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動表示時間が定められており、その変動表示時間の経過時に特別図柄の変動が停止される。
普図決定手段142は、遊技球が作動口68を通過した場合に、普通図柄を決定するための抽選乱数を取得し、その抽選乱数に応じて普通図柄表示装置59に表示させる普通図柄の停止図柄を決定する。普通図柄の停止図柄が特定の図柄であった場合、開閉制御手段124が第3始動口67の普通電動役物65を所定時間拡開する。
保留制御手段116は、第1保留手段144、第2保留手段146、普図保留手段147を含む。第1保留手段144は、第1抽選手段126により取得された第1の当否抽選値を保留球として保持する。第2保留手段146は、第2抽選手段128により取得された第2の当否抽選値を保留球として保持する。普図保留手段147は、普図抽選手段136により取得された普図抽選値を保留球として保持する。第1と第2の当否抽選値と普図抽選値は、それぞれの保留数が所定の上限に達するまで蓄積される。保留数の上限はそれぞれ4である。第1保留手段144により保留された第1の当否抽選値の数は第1特図保留ランプ20におけるランプの点灯数で表され、第2保留手段146により保留された第2の当否抽選値の数は第2特図保留ランプ21におけるランプの点灯数で表され、普図保留手段147により保留された普図抽選値の数は普図保留ランプ22におけるランプの点灯数で表される。
メイン表示制御手段118は、第1特図制御手段148、第2特図制御手段150、特図調整手段152、普図制御手段153を含む。第1特図制御手段148は、第1抽選手段126による抽選の結果を第1図柄決定手段138により決定された変動パターンにしたがって第1特別図柄192の変動表示として第1特別図柄表示装置70に表示させる。第2特図制御手段150は、第2抽選手段128による抽選の結果を第2図柄決定手段140により決定された変動パターンにしたがって第2特別図柄193の変動表示として第2特別図柄表示装置71に表示させる。第1特図制御手段148および第2特図制御手段150は、第1特別図柄192および第2特別図柄193の変動表示を開始するタイミングと停止するタイミングにて、変動開始コマンドと変動停止コマンドを演出表示制御手段134へ送信することにより、メイン表示制御手段118および演出表示制御手段134による変動表示が同期し、連動が保たれる。普図制御手段153は、普図抽選手段136による抽選の結果を普通図柄の変動表示として普通図柄表示装置59に表示させる。
特図調整手段152は、第1特別図柄192および第2特別図柄193のうち、一方を変動表示させる間は他方の変動表示の開始を待機させる。特図調整手段152は、第1始動口62または第3始動口67、および、第2始動口63のうちいずれに遊技球が入球したかの順序にしたがって第1特別図柄192と第2特別図柄193とを選択的に変動表示させる。たとえば、第1始動口62、第1始動口62、第2始動口63の順序で入球したときは、第1特別図柄192、第1特別図柄192、第2特別図柄193の順序で変動表示される。特図調整手段152は保留制御手段116を監視して当否抽選値の保留順序を記憶する。どちらの特別図柄を変動させるべきかが遊技球の入球順、すなわち保留制御手段116における当否抽選値の保留順序にしたがって決定されるので、遊技者は変動の順序を視覚的に把握しやすい。これにより、複数の遊技性が混在してもそれぞれの遊技性が個別に把握できるよう制御することにより、遊技の複雑化を回避しつつ斬新な遊技性を実現することができる。
なお、変形例における特図調整手段152は、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とを交互に優先してもよい。たとえば第1保留手段144および第2保留手段146のうちいずれかにだけ当否抽選値が保留されているときは、第1特別図柄および第2特別図柄のうち一方のみが連続して変動表示され得る。しかし、第1保留手段144と第2保留手段146の双方に当否抽選値が保留されているときは、第1特別図柄と第2特別図柄とが交互に変動表示される。このように、変形例においては第1特別図柄192と第2特別図柄193は同時には変動表示されないので、遊技者は複数の遊技性のそれぞれを個別に把握しやすい。また、いずれの特別図柄を変動させるべきかが遊技球の入球順に関係なく単純に交互に入れ替わるので、遊技者は変動の順序を感覚的に把握しやすい。これにより遊技の複雑化を回避しつつ斬新な遊技性を実現することができる。
特図調整手段152は、第1特別図柄192および第2特別図柄193のうち、一方が当たり態様で停止されたときは他方の変動表示の開始を待機させる。この場合、特別遊技を実行する間は特別図柄の変動表示は開始されないので、遊技者は特別遊技に集中することができる。このように、複数の遊技性が混在してもそれぞれの遊技性が個別に把握できるよう制御することにより、遊技の複雑化を回避しつつ斬新な遊技性を実現することができる。
作動条件保持手段176は、第1作動条件保持手段178および第2作動条件保持手段180を含む。第1作動条件保持手段178は、第1特別遊技へ移行するための条件である第1作動条件を保持する。第2作動条件保持手段180は、第2特別遊技へ移行するための条件である第2作動条件を保持する。第1作動条件および第2作動条件は、特別遊技制御手段120によって参照され、いずれかの作動条件が成立したときに特別遊技が実行される。
特別遊技制御手段120は、第1特別遊技実行手段154および第2特別遊技実行手段156を含む。第1特別遊技実行手段154は、第1抽選手段126による当否抽選結果が当たりである場合、第1特別図柄192が所定の当たり態様で停止されたときに第1作動条件が成立したと判定し、第1大入賞口91を開放させることにより第1特別遊技を実行する。第2特別遊技実行手段156は、第2抽選手段128による当否抽選結果が当たりである場合、第2特別図柄193が所定の当たり態様で停止されたときに第2作動条件が成立したと判定し、第2大入賞口92を開放させることにより第2特別遊技を実行する。特別遊技は、第1大入賞口91または第2大入賞口92の開閉動作を複数回数連続して継続する遊技であり、1回の開閉を単位とした1回または複数回の単位遊技で構成される。単位遊技は例えば15回を上限として繰り返され、1回の単位遊技において第1大入賞口91または第2大入賞口92を約30秒間開放させる。特別遊技制御手段120は、第1特別遊技の単位遊技の回数や開放時間を、第1図柄決定手段138により決定された第1特別図柄192に応じて決定してもよい。特別遊技制御手段120は、第2特別遊技の単位遊技の回数や開放時間を、所定の抽選値に応じて決定してもよい。第1特別遊技実行手段154および第2特別遊技実行手段156は、単位遊技の継続回数を消化したときに特別遊技を終了させる。
特定遊技実行手段122は、確変および時短の状態における通常遊技を制御する。特定遊技実行手段122は、第1図柄決定手段138により決定された第1特別図柄192が当たり態様であった場合に、特別遊技後の遊技状態を確変状態へ移行させるか否かを第1特別図柄192の種類に応じて決定する。すなわち、第1特別図柄192が所定の図柄、たとえば「奇数の数字」であった場合に特別遊技後の遊技状態を確変状態へ移行させることを決定する。また、特定遊技実行手段122は、第2図柄決定手段140により決定された第2特別図柄193が当たり態様であった場合に、特別遊技後の遊技状態を確変状態へ移行させるか否かを所定の抽選により決定する。すなわち、第2特別図柄193が「○」であった場合に所定の抽選を実行し、その抽選値に応じて確変への移行を決定する。この抽選値に応じた決定の結果は、たとえば演出表示装置60の画面に表示させてもよいし、表示させなくてもよい。確変状態は原則として次の大当たりが発生するまで続行され、その間は当否抽選手段112による当たり判定の確率が高い値のまま維持される。また、特定遊技実行手段122は、第1特別遊技および第2特別遊技のうちいずれかが終了した後、第1特別図柄192および第2特別図柄193の変動表示回数が所定回数、たとえば100回に達するまで、遊技状態を時短状態へ移行させる。時短状態においては、第1特別図柄192および第2特別図柄193の変動表示時間が概ね短くなるよう、図柄決定手段114が変動時間の短い変動パターンを選択する。普図抽選手段136は、時短中においては通常確率より当たりの確率が高い普図当否テーブルを参照する。これにより、時短中には第3始動口67の普通電動役物65が高い確率で開放される。
開閉制御手段124は、第3始動口67の普通電動役物65や第1大入賞口91、第2大入賞口92の開閉を制御する。開閉制御手段124は、普通図柄が特定の態様で停止されると、普通電動役物ソレノイド76に開放指示を送り、第3始動口67を開放させる。また、開閉制御手段124は、特別遊技中、大入賞口ソレノイド80または大入賞口ソレノイド81に開放指示を送り、第1大入賞口91または第2大入賞口92を開放させる。
パターン記憶手段130は、第1パターン記憶手段158および第2パターン記憶手段160を含む。第1パターン記憶手段158は、第1特別図柄192に対応して演出表示装置60に変動表示される第1装飾図柄190を含む演出画像の通常の変動パターンと、さらに後述するミッション演出を第1装飾図柄190の変動表示に付加的に伴わせる変動パターンとを含む複数の変動パターンデータを保持する。第2パターン記憶手段160は、第2特別図柄193に対応して演出表示装置60に変動表示される第2装飾図柄191を含む演出画像の通常の変動パターンと、さらに後述するミッション演出を第2装飾図柄191の変動表示に付加的に伴わせる変動パターンとを含む複数の変動パターンデータを保持する。なお、本実施例において、第1装飾図柄190の変動表示を含む演出が第1図柄変動演出に該当し、第2装飾図柄191の変動表示を含む演出が第2図柄変動演出に該当する。
第1装飾図柄190および第2装飾図柄191の停止図柄は、3つの図柄の組合せとして形成され、たとえば第1抽選手段126または第2抽選手段128による判定結果が特別遊技への移行を示す場合は「777」や「111」のように3つの図柄が揃った組合せが選択される。この場合、第1装飾図柄190や第2装飾図柄191として揃える数字には、第1特別図柄192や第2特別図柄193に対応する数字が選ばれるのが好ましい。たとえば、特別図柄の停止図柄が「3」の場合は対応する装飾図柄が「333」となる。第1抽選手段126または第2抽選手段128による判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合は、「312」や「946」のように3つの図柄が揃っていない組合せが選択される。ただし、当否判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合であって、リーチ付きの外れを示す特別図柄の変動パターンが選択された場合は、「191」や「727」のように一つだけ図柄が揃っていない組合せを選択する。
演出画像の変動パターンには、演出画像の変動表示態様、すなわち演出画像の変動開始から変動停止までの演出過程が定義される。変動パターンには、通常の外れ図柄を表示するときのパターンと、あと一つ図柄が揃えば大当たりとなるリーチ状態を経て外れ図柄を表示するときのパターンと、リーチ状態を経て大当たり図柄を表示するときのパターンが含まれる。特に、リーチ状態を経るときのパターンとしては、長短様々な変動時間をもつパターンが含まれる。各変動パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動時間が定められており、その変動時間の経過時に図柄変動が停止される。
演出決定手段132は、第1演出決定手段162および第2演出決定手段164を含む。第1演出決定手段162は、第1装飾図柄190の停止図柄と変動パターンを、第1抽選手段126による抽選の結果、第1特別図柄192の停止図柄、第1特別図柄192の変動パターンに応じて決定する。第1演出決定手段162は、第1装飾図柄190の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルや、変動パターンを決定するために参照すべきパターンテーブルを保持する。具体的には、第1演出決定手段162は、第1特別図柄192の変動パターンに応じて、その第1特別図柄192と変動時間が等しい演出画像の変動パターンを選択する。第1演出決定手段162は、第1装飾図柄190の停止図柄と演出画像の変動パターンの情報を演出表示制御手段134へ送る。
第2演出決定手段164は、第2装飾図柄191の停止図柄と変動パターンを、第2抽選手段128による抽選の結果、第2特別図柄193の停止図柄、第2特別図柄193の変動パターンに応じて決定する。第2演出決定手段164は、第2装飾図柄191の停止図柄を決定するために参照すべき図柄範囲テーブルや、変動パターンを決定するために参照すべきパターンテーブルを保持する。具体的には、第2演出決定手段164は、第2特別図柄193の変動パターンに応じて、その第2特別図柄193と変動時間が等しい演出画像の変動パターンを選択する。第2演出決定手段164は、第2装飾図柄191の停止図柄と演出画像の変動パターンの情報を演出表示制御手段134へ送る。
演出決定手段132は、また、遊技演出の一手法として遊技者参加形のゲーム、いわゆる「ミッション」に関する演出を上記各装飾図柄の変動表示に付加的に伴わせる変動パターンを選択することもできる。ミッションとは、たとえば、後述するミッション抽選の抽選値が所定の値であった場合、特別遊技を発生させるための条件としてその達成を演出上遊技者に求める要求内容であって、各特別図柄が特定回数変動する間に特定の表示がなされれば特別遊技が発生することを示唆するものである。このようなミッション演出によって演出バリエーションが増大する。第1演出決定手段162は、後述する第1条件決定手段183が決定したミッションを付加的に伴わせる変動パターンを選択し、その情報を条件提示演出制御手段137へ送る。一方、第2演出決定手段164は、後述する第2条件決定手段184が決定したミッションを付加的に伴わせる変動パターンを選択し、その情報を条件提示演出制御手段137へ送る。
演出表示制御手段134は、第1演出制御手段168、第2演出制御手段170、演出調整手段172、および領域設定手段174を含む。第1演出制御手段168は、第1抽選手段126による第1の当否抽選の結果を、選択された変動パターンデータにしたがって演出画像として演出表示装置60の第1領域194に変動表示させる。第2演出制御手段170は、第2抽選手段128による第2の当否抽選の結果を、選択された変動パターンデータにしたがって演出画像として演出表示装置60の第2領域195に変動表示させる。演出表示制御手段134は、遊技効果ランプ90の点灯および消灯や、スピーカ18からの音声出力などの演出処理をさらに制御する。
領域設定手段174は、演出表示装置60の画面において第1領域194および第2領域195を設定する。第1領域194および第2領域195は、同じ画面内に並べられるように、または、重ね合わされるように設定されてもよい。本実施例においては、演出表示装置60として単一の表示装置を例示するが、変形例においては複数の表示装置で複合的に構成させてもよい。その場合、第1領域194と第2領域195はそれぞれ別個の表示装置に設定されてもよい。領域設定手段174は、演出表示装置60の画面において、第1領域194を第2始動口63よりも第1始動口62および第3始動口67に近い位置へ設定し、第2領域195を第1始動口62および第3始動口67よりも第2始動口63に近い位置へ設定する。本実施例においては、第1始動口62および第3始動口67が左側に設けられ、第2始動口63が右側に設けられているのに合わせて、第1領域194が左側に設けられ、第2領域195が右側に設けられる。これにより、第1領域194と第1始動口62および第3始動口67とが対応し、第2領域195と第2始動口63とが対応する関係が遊技者にとって感覚的に把握しやすい。このように、複数の遊技性が混在してもそれぞれの遊技性が個別に把握できるよう制御することにより、遊技の複雑化を回避しつつ斬新な遊技性を実現することができる。
演出調整手段172は、第1装飾図柄190および第2装飾図柄191のうち、一方を変動表示させる間は他方の変動表示の進行を規制する。演出調整手段172は、たとえば第1装飾図柄190の変動表示が開始された場合、第1装飾図柄190の変動が停止されるまで第2装飾図柄191の変動表示開始を待機させてもよいし、第2装飾図柄191を変動表示させたまま第1装飾図柄190の変動が停止されるまでその状態を継続させてもよい。第2装飾図柄191を変動表示させたままの状態を継続する場合、たとえば第2装飾図柄191の変動時間を計測するタイマの進行を一時停止することによって変動状態を維持してもよい。
条件決定手段135は、第1条件決定手段183および第2条件決定手段184を含み、上述した演出画像に付加的に伴わせるミッションの内容を決定する。第1条件決定手段183は、抽選値に基づいて後述するミッションテーブルを参照し、指令対象となる第1装飾図柄190を含む演出画像の表示態様と、その表示達成までの期限が含まれるミッション(第1態様条件)を決定する。一方、第2演出決定手段164は、抽選値に基づいてミッションテーブルを参照し、指令対象となる第2装飾図柄191を含む演出画像の表示態様と、その表示達成までの期限が含まれるミッション(第2態様条件)を決定する。このミッション演出の具体的内容については後述する。
条件提示演出制御手段137は、第1条件提示制御手段185および第2条件提示制御手段186を含む。第1条件提示制御手段185は、決定されたミッションに対応した変動パターンにしたがって演出表示装置60の第1領域194に演出画像を変動表示させる。一方、第2条件提示制御手段186は、決定されたミッションに対応した変動パターンにしたがって演出表示装置60の第2領域195に演出画像を変動表示させる。なお、第1条件提示制御手段185は、第1演出制御手段168にその一部の機能として組み込まれていてもよく、また、第2条件提示制御手段186は、第2演出制御手段170にその一部の機能として組み込まれていてもよい。
図4は、演出表示装置に表示されるミッション演出の画面例を表す説明図である。同図には、時間の経過とともに(a)〜(c)のように画面が変化する様子が示されている。
上述したように、本実施例の通常遊技においては、第1領域194および第2領域195の一方の装飾図柄が変動している間は他方の装飾図柄の変動が停止される。同図(a)には、第1領域194の第1装飾図柄190の変動中にミッション画像196として「10回転以内にリーチをかけろ!」の文字が表示された様子が示されている。このとき、他方の第2装飾図柄191は停止表示されている。上述した第1の当否抽選の結果が当たりである場合には、ミッションが達成されたことを示す内容が表示される。すなわち、第1演出制御手段168は、実際に10回転以内にリーチが出現するように第1装飾図柄190を変動表示させる。このように、ミッション画像196の出現自体が大当たりの可能性を示唆するため、遊技者の期待感を高めることができる。
同図(b)には、同図(a)の状態から第1装飾図柄190の変動が停止し、続いて、第2領域195の第2装飾図柄191の変動が開始されるとともに、その第2装飾図柄191の変動中にミッション画像197として「5分以内に左図柄に1を出せ!」の文字が表示された様子が示されている。このとき、他方の第1装飾図柄190は停止表示されている。上述した第2の当否抽選の結果が当たりである場合には、ミッションが達成されたことを示す内容が表示される。すなわち、第2演出制御手段170は、実際に5分以内に左図柄に「1」が停止表示されるように第2装飾図柄191を変動表示させる。ここでは、第1の遊技について前回の図柄変動でミッションが達成されなかったが、そのミッションは依然継続中であるため、ミッション画像196は第1領域194の角隅部に退いてやや小さく表示されている。ミッションの達成期限までの期間が1回転分消化されたため、ミッション画像196が「9回転以内にリーチをかけろ!」の文字に変更されている。
同図(c)には、同図(b)の状態から4分程度経過したときの画面の様子が示されている。ここでは、第2装飾図柄191が数回の変動の後停止されている。また、第2の遊技についてミッションが未達成で継続中であるため、ミッション画像197として「1分以内に左図柄に1を出せ!」の文字が第2領域195の角隅部にやや小さく表示されている。一方、第1の遊技において第1装飾図柄190が変動表示されているが、それまでの4回の変動中にミッションが達成されなかったため、第1領域194の角隅部にミッション画像196として「6回転以内にリーチをかけろ!」の文字が表示されている。
本実施例では、このように第1の遊技に対するミッションの達成期限がミッション提示からの図柄の変動回数にて設定され、第2の遊技に対するミッションの達成期限がミッション提示からの経過時間にて設定されており、その達成期限までの期間の消化条件が互いに異なるように設定されている。この場合、第1の遊技における図柄変動の回数は、第1装飾図柄190が変動停止するごとにアップカウントされるため、他方の第2装飾図柄191の変動期間の影響を受けることはない。つまり、第2装飾図柄191の変動中は期間経過が一時的に中断し、ミッションの達成期限までの期間が消化されることはない。
これに対し、第2の遊技における経過時間は、いずれの装飾図柄の変動中であるかによらず進行する。他方の第1装飾図柄190の変動中は第2装飾図柄191の変動が停止されるため、第2の遊技にとって第1装飾図柄190の変動期間はミッションの達成期限までの期間のロスになる。このため、場合によっては第2の遊技が第1の遊技よりも不利になる。
もちろん、そうはいっても提示されたミッションの達成期限そのものの長さにより、期限形式が経過時間であっても有利になる場合もあり得る。このように、第1の遊技および第2の遊技に対するミッションの達成期限の期限形式を互いに異ならせることにより有利/不利が発生する。このため、遊技者はその達成期限の提示内容を意識して消化条件が有利なほうの遊技に集中することもでき、遊技への興趣が一層高められる。
図5は、ミッション演出の際に用いられるミッションテーブルを表す説明図である。(a)は第1の遊技に用いられる第1ミッションテーブル210を表し、(b)は第2の遊技に用いられる第2ミッションテーブル212を表している。
第1ミッションテーブル210は、第1条件決定手段183がミッションを決定する際に用いられる。一方、第2ミッションテーブル212は、第2条件決定手段184がミッションを決定する際に用いられる。各ミッションテーブルには、各条件決定手段が取得する乱数値に対応づけられるようにして、ミッションの有無およびミッションの内容が格納されている。各条件決定手段は、0〜255の範囲で生成される抽選値に応じてミッションの表示パターンを決定する。第1の遊技の図柄変動期間においては第1条件決定手段183が第1ミッションテーブル210を参照し、第2の遊技の図柄変動期間においては第2条件決定手段184が第2ミッションテーブル212を参照する。
すなわち、同図(a)に示すように、第1ミッションテーブル210においては、乱数値が「0〜10」のときに「10回転以内にリーチをかけろ!」という内容のミッション、乱数値が「11〜20」のときに「10回転以内に左図柄に「3」を出せ!」という内容のミッション、乱数値が「21〜31」のときに「15回転以内に右図柄に「5」を2回出せ!」という内容のミッションが、それぞれ設定されている。乱数値が「32〜255」のときにはミッション演出はなされない。つまり、第1の遊技に対してはミッションの達成期限形式がミッション提示からの図柄の変動回数にて設定されている。
一方、同図(b)に示すように、第2ミッションテーブル212においては、乱数値が「0〜10」のときに「3分以内にリーチをかけろ!」という内容のミッション、乱数値が「11〜20」のときに「5分以内に左図柄に「1」を出せ!」という内容のミッション、乱数値が「21〜31」のときに「5分以内に右図柄に「3」を2回出せ!」という内容のミッションが、それぞれ設定されている。乱数値が「32〜255」のときにはミッション演出はなされない。つまり、第2の遊技に対してはミッションの達成期限形式がミッション提示からの経過時間にて設定されている。
次に、ぱちんこ遊技機10の動作過程をフローチャートを用いて説明する。
図6は、ぱちんこ遊技機における基本的な動作過程を示すフローチャートである。
まず、遊技球が第1始動口62、第2始動口63、第3始動口67、一般入賞口72、第1大入賞口91、第2大入賞口92などへ入賞した場合や、遊技球が作動口68を通過した場合の処理を実行し(S10)、特別遊技中でなければ(S12のN)、当否抽選などの通常遊技の制御処理を実行し(S14)、特別遊技中であれば(S12のY)、第1特別遊技または第2特別遊技の制御処理を実行し(S16)、S10からS16までの処理における各種入賞に応じた賞球払出を処理する(S18)。
図7は、図6におけるS10の入賞処理を詳細に示すフローチャートである。
第1始動口62または第3始動口67へ入賞した場合であって(S50のY)、第1保留手段144への保留が上限を超えない場合(S52のY)、特図調整手段152が第1始動口62または第3始動口67への入賞の順序を記録し(S54)、第1保留手段144に第1の当否抽選値が格納される(S56)。S50において第1始動口62または第3始動口67へ入賞がない場合は(S50のN)、S52〜S56の処理をスキップする。S52において、第1始動口62または第3始動口67へ入賞したもののその保留が第1保留手段144の上限数を超えてしまう場合は(S52のN)、S54とS56の処理をスキップする。
次に、第2始動口63へ入賞した場合であって(S58のY)、第2保留手段146への保留が上限を超えない場合(S60のY)、特図調整手段152が第2始動口63への入賞の順序を記録し(S61)、第2保留手段146に第2の当否抽選値が格納される(S62)。S58において第2始動口63へ入賞がない場合は(S58のN)、S60〜S62の処理をスキップする。S60において、第2始動口63へ入賞したもののその保留が第2保留手段146の上限数を超えてしまう場合は(S60のN)、S61とS62の処理をスキップする。
次に、作動口68へ遊技球が通過した場合であって(S63のY)、普図保留手段147への保留が上限を超えない場合(S64のY)、普図保留手段147に普図抽選値が格納される(S65)。S63において作動口68への遊技球の通過がない場合は(S63のN)、S64およびS65の処理をスキップする。S64において作動口68を遊技球が通過したもののその保留が普図保留手段147の上限数を超えてしまう場合は(S64のN)、S65の処理をスキップする。
図8は、図6におけるS14の通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。 第1特別図柄192の変動表示タイミングである場合(S66のY)、第1特別図柄192および第1装飾図柄190の変動表示を処理し(S67)、第1特別図柄192の変動表示タイミングでない場合(S66のN)、第2特別図柄193および第2装飾図柄191の変動表示を処理する(S68)。第1特別図柄192の変動表示タイミングであるか、第2特別図柄193の変動表示タイミングであるかは、特図調整手段152により記録された第1始動口62および第3始動口67への入賞と第2始動口63への入賞の順序に応じて決定される。次に、普通図柄の変動表示を処理する(S69)。このように第1特別図柄192および第2特別図柄193のうち一方のみが選択的に変動表示されるとともに、第1装飾図柄190および第2装飾図柄191のうち一方のみが選択的に変動表示される。
図9は、図8におけるS67、S68の図柄変動処理を詳細に示すフローチャートである。S67、S68における各図柄変動は、基本的に処理が共通するので、これらを一つのフローでまとめて説明する。以下、S67の処理としては第1特別図柄192および第1装飾図柄190の変動表示を示し、S68の処理としては第2特別図柄193および第2装飾図柄191の変動表示を示す。保留制御手段116に抽選値の保留がなされている場合(S30のY)、図柄変動が表示中でなければ(S32のN)、当否抽選手段112が当否判定処理を実行する(S34)。その判定結果に応じた変動パターンにしたがって変動表示が開始される(S36)。S30において抽選値が保留されていなかった場合は(S30のN)、S32からS36までの処理がスキップされ、S32において図柄変動が表示中であった場合は(S32のY)、S34およびS36の処理がスキップされる。
続いて、すでに図柄変動表示が開始されていれば(S38のY)、図柄変動表示を処理し(S40)、図柄表示の停止タイミングに達したときは(S42のY)、表示中の図柄変動を停止する(S44)。S38において図柄変動表示が開始されていないときは(S38のN)、S40からS44の処理をスキップする。S42において図柄表示の停止タイミングに達していないときは(S42のN)、S44の処理をスキップする。
図10は、図9におけるS40の変動表示処理を詳細に示すフローチャートである。
まず、ミッション演出中でなければ(S102のN)、ミッションテーブルを選択する(S104)。すなわち、第1の遊技であれば第1ミッションテーブル210が選択され、第2の遊技であれば第2ミッションテーブル212が選択される。
続いて、上述した乱数値の取得によるミッション抽選を実行する(S106)。そして、ミッションテーブルを参照した結果、乱数値に基づいていずれかのミッション演出が選択されれば(S108のY)、該当するミッション演出を開始する(S110)。上述の例でいえば、たとえば第1の遊技において乱数値が「0〜10」にあれば、「5回転以内にリーチをかけろ!」の文字をミッションの内容として表示させる。また、第2の遊技において乱数値が「11〜20」にあれば、「5分以内に左図柄に「1」を出せ!」の文字をミッションの内容として表示させる。一方、S108においてミッション演出が選択されなければ(S108のN)、S110をスキップしてS40の処理を終了する。
一方、S102においてミッション演出中であり(S102のY)、上述した当否抽選の結果が当たりであれば(S112のY)、該当するミッションの内容に沿った変動パターンで装飾図柄の変動表示を行う。つまり、演出表示制御手段134は、ミッションの達成期限内の所定のタイミングでそのミッションの内容を満たす装飾図柄を停止表示させる(S114)。一方、S112において当否抽選の結果が当たりでなければ(S112のN)、S114をスキップしてS40の処理を終了する。
なお、図8におけるS69の処理は、S40の処理が異なる以外は図9の処理と同様である。すなわち、普通図柄の変動表示処理においては、S40において普通図柄の図柄変動表示を処理する。この普通図柄の図柄変動表示処理については一般的な処理が適用されるため、その詳細な説明については省略する。
図11は、図6におけるS16の特別遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。実行中の特別遊技が第1特別遊技であれば(S90のY)、第1特別遊技の制御を処理し(S92)、実行中の特別遊技が第1特別遊技でなければ(S90のN)、第2特別遊技の制御を処理する(S94)。このように第1特別遊技および第2特別遊技のいずれか一方のみが選択的に実行される。
図12は、図11におけるS92の第1特別遊技とS94の第2特別遊技を詳細に示すフローチャートである。S92、S94における各特別遊技は、基本的に処理が共通するので、これらを一つのフローでまとめて説明する。
まず、第1大入賞口91または第2大入賞口92が開放済でなければ(S70のN)、演出表示制御手段134が特別遊技の演出処理を開始し(S72)、開閉制御手段124が第1大入賞口91または第2大入賞口92を開放する(S74)。第1大入賞口91または第2大入賞口92が開放済であればS72およびS74をスキップする(S70のY)。
第1大入賞口91または第2大入賞口92が開放されてから所定の開放時間が経過した場合(S76のY)、または、開放時間が経過していないものの(S76のN)、第1大入賞口91または第2大入賞口92への入球数が9球以上に達した場合(S78のY)、開閉制御手段124が第1大入賞口91または第2大入賞口92を閉鎖させる(S80)。開放時間が経過しておらず(S76のN)、第1大入賞口91または第2大入賞口92への入球数も9球以上に達していない場合は(S78のN)、S80以降の処理をスキップしてS92またはS94のフローを終了する。
S80における第1大入賞口91または第2大入賞口92の閉鎖後、単位遊技のラウンド数が15に達していた場合(S82のY)、演出表示制御手段134は特別遊技の演出処理を終了させ(S84)、特別遊技制御手段120は特別遊技を終了させる(S86)。ラウンド数が15に達していなければ(S82のN)、ラウンド数に1を加算してS92またはS94のフローを終了する(S90)。
以上に説明したように、本実施例のぱちんこ遊技機10は、従来にいう第1種ぱちんこ遊技機を複数混在させたものとして構成され、その第1の遊技および第2の遊技のそれぞれにおいてミッション演出がなされることにより、特別遊技移行への期待感が高められるようにしている。そして、そのミッションの達成期限の期限形式が、第1の遊技については図柄変動の回数制限により設定され、第2の遊技については時間的制限により設定されている。図柄変動の回数制限によれば他方の図柄変動が期間の経過に影響しないが、時間的制限によれば他方の図柄変動が期間の経過に影響するため、後者については期間のロスが発生する可能性がある。このように達成期限の消化に有利/不利が生じるため、遊技者は単に提示されたミッションの達成のみならず、その達成期限の提示内容をも意識して遊技を有利に進める必要があり、そこに第1の遊技と第2の遊技とに分かれているが故の新たな遊技性が創出される。
[実施例2]
本実施例のぱちんこ遊技機においても従来にいう第1種ぱちんこ遊技機に相当する遊技が複数混在するが、その複数の遊技としての第1の遊技と第2の遊技とが同時並行的に実行される。ただし、第1の遊技における第1特別遊技と第2の遊技における第2特別遊技は、互いに遊技性を打ち消し合わないよう片方ずつ実行される。
なお、本実施例は、このように第1の遊技と第2の遊技とが同時並行的に実行される点を除けば実施例1とほぼ同様であるため、同様の部分については必要に応じて同一の符号またはステップ番号を付してその説明を省略する。
本実施例において、特図調整手段152は、通常遊技においては第1特別図柄192および第2特別図柄193を同時並行的に変動表示させる。すなわち、通常遊技においては、第1特別図柄192および第2特別図柄193のうち一方が変動表示中であっても他方の変動表示開始を妨げない。特図調整手段152は、第1特別図柄192および第2特別図柄193のうち、一方が当たり態様で停止されたとき、他方の変動表示がなされていない場合はその変動表示の開始を待機させる。この場合、特別遊技を実行する間は特別図柄の変動表示はあらたに開始されず、また、特別遊技が同時にもう一つ発生することもないので、遊技者は一つの特別遊技に集中することができる。このように、複数の遊技性が混在してもそれぞれの特別遊技の遊技性が個別に把握できるよう制御することにより、遊技の複雑化を回避しつつ斬新な遊技性を実現することができる。
特図調整手段152は、第1特別図柄192および第2特別図柄193のうち一方の図柄が変動表示されている間に他方の図柄が当たり態様にて変動停止された場合は、一方の図柄を強制的に外れの態様で停止させる。たとえば第1特別図柄192の変動表示中に第2特別図柄193が当たり態様で変動停止された場合は、第1特別図柄192の変動表示は強制的に外れの態様で停止させる。同様に、第2特別図柄193の変動表示中に第1特別図柄192が当たり態様で変動停止された場合は、第2特別図柄193の変動表示を強制的に外れの態様で停止させる。外れの態様で停止させる制御方法としては、たとえば一方の特別図柄が当たり態様にて停止するタイミングで他方の特別図柄の変動を同時に停止させる方法を用いてもよい。ただし、同時に停止させてしまうと他方の特別図柄も当たり態様になってしまう場合には、外れ態様が停止図柄として表示されるまで変動を延長する、いわゆる「すべり」の手法を用いてもよい。また、外れの態様で停止させる別の方法としては、たとえば強制停止の対象となる特別図柄がもともと外れ態様の停止図柄にて停止される予定であった場合、変動表示中の特別図柄をただちにその停止図柄で置き換えて停止させる方法を用いてもよい。このとき、もし停止予定の停止図柄が当たり態様であった場合は、その停止図柄を外れ態様の停止図柄に変更した上で、変動表示中の特別図柄をただちに変更後の停止図柄で置き換えて停止させてもよい。変更の結果、特別遊技へ移行すべきことを示すフラグはオンされない。このように、複数の遊技性が混在してもそれぞれの遊技性が個別に把握できるよう制御し、とくに複数の特別遊技が同時実行されるような混乱を未然に回避する。これにより遊技の複雑化を回避しつつ斬新な遊技性を実現することができる。
なお、変形例においては、特図調整手段152は以下のとおり処理してもよい。すなわち、特図調整手段152は、第1特別図柄192および第2特別図柄193のうち一方の図柄が変動表示されている間に他方の図柄が当たり態様にて変動停止された場合、変動中の特別図柄に関しては当たりによって発生した特別遊技が終了するまで変動表示をそのまま継続させる。この場合、第1特別図柄192または第2特別図柄193の変動時間を計測するタイマの進行を一時停止することによって変動状態を継続させる。たとえば、第1特別図柄192の変動表示中に第2特別図柄193が当たり態様で変動停止された場合、第1特別図柄192の変動表示を第2特別遊技が終了するまで継続させる。同様に、第2特別図柄193の変動表示中に第1特別図柄192が当たり態様で変動停止された場合は、第2特別図柄193の変動表示を第1特別遊技が終了するまで継続させる。このように、複数の遊技性が混在してもそれぞれの遊技性が個別に把握できるよう制御し、とくに複数の特別遊技が同時実行されるような混乱を未然に回避する。これにより遊技の複雑化を回避しつつ斬新な遊技性を実現することができる。
演出調整手段172は、通常遊技においては第1装飾図柄190および第2装飾図柄191を同時並行的に変動表示させる。すなわち、通常遊技においては、第1装飾図柄190および第2装飾図柄191のうち一方が変動表示中であっても他方の変動表示開始を妨げない。演出調整手段172は、第1装飾図柄190および第2装飾図柄191のうち、一方が当たり態様で停止されたとき、他方の変動表示がなされていない場合はその変動表示の開始を待機させる。この場合、特別遊技を実行する間は装飾図柄の変動表示はあらたに開始されず、また、特別遊技が同時にもう一つ発生することもないので、遊技者は一つの特別遊技に集中することができる。このように、複数の遊技性が混在してもそれぞれの特別遊技の遊技性が個別に把握できるよう制御することにより、遊技の複雑化を回避しつつ斬新な遊技性を実現することができる。
演出調整手段172は、第1装飾図柄190および第2装飾図柄191のうち一方の図柄が変動表示されている間に他方の図柄が当たり態様にて変動停止された場合は、一方の図柄を強制的に外れの態様で停止させる。たとえば第1装飾図柄190の変動表示中に第2装飾図柄191が当たり態様で変動停止された場合は、第1装飾図柄190の変動表示は強制的に外れの態様で停止させる。同様に、第2装飾図柄191の変動表示中に第1装飾図柄190が当たり態様で変動停止された場合は、第2装飾図柄191の変動表示を強制的に外れの態様で停止させる。このように、複数の遊技性が混在してもそれぞれの遊技性が個別に把握できるよう制御し、とくに複数の特別遊技が同時実行されるような混乱を未然に回避する。これにより遊技の複雑化を回避しつつ斬新な遊技性を実現することができる。
なお、変形例においては、特図調整手段152は以下のとおり処理してもよい。すなわち演出調整手段172は、第1装飾図柄190および第2装飾図柄191のうち一方の図柄が変動表示されている間に他方の図柄が当たり態様にて変動停止された場合、変動中の装飾図柄に関しては当たりによって発生した特別遊技が終了するまで変動表示をそのまま継続させる。この場合、第1装飾図柄190または第2装飾図柄191の変動時間を計測するタイマの進行を一時停止することによって変動状態を継続させる。たとえば、第1装飾図柄190の変動表示中に第2装飾図柄191が当たり態様で変動停止された場合、第1装飾図柄190の変動表示を第2特別遊技が終了するまで継続させる。同様に、第2装飾図柄191の変動表示中に第1装飾図柄190が当たり態様で変動停止された場合は、第2装飾図柄191の変動表示を第1特別遊技が終了するまで継続させる。このように、複数の遊技性が混在してもそれぞれの遊技性が個別に把握できるよう制御し、とくに複数の特別遊技が同時実行されるような混乱を未然に回避する。これにより遊技の複雑化を回避しつつ斬新な遊技性を実現することができる。
図13は、ミッション演出の際に用いられるミッションテーブルを表す説明図である。(a)は第1の遊技に用いられる第1ミッションテーブル220を表し、(b)は第2の遊技に用いられる第2ミッションテーブル222を表している。各ミッションテーブルは、それぞれ図5に示した第1ミッションテーブル210、第2ミッションテーブル212に対応する。
図13(a)に示すように、第1ミッションテーブル220においては、乱数値が「0〜10」のときに「5回転以内にリーチをかけろ!」という内容のミッション、乱数値が「11〜20」のときに「3分以内に左図柄に「3」を出せ!」という内容のミッション、乱数値が「21〜31」のときに「15回転以内に右図柄に「5」を2回出せ!」という内容のミッションが、それぞれ設定されている。乱数値が「32〜255」のときにはミッション演出はなされない。
一方、同図(b)に示すように、第2ミッションテーブル222においては、乱数値が「0〜10」のときに「10回転以内にリーチをかけろ!」という内容のミッション、乱数値が「11〜20」のときに「5分以内に左図柄に「1」を出せ!」という内容のミッション、乱数値が「21〜31」のときに「20回転以内に右図柄に「3」を2回出せ!」という内容のミッションが、それぞれ設定されている。乱数値が「32〜255」のときにはミッション演出はなされない。
すなわち、本実施例では、第1の遊技についてのミッションの達成期限および第2の遊技についてのミッションの達成期限のいずれにも、ミッション提示からの図柄の変動回数および経過時間の双方の期限形式が含まれている。しかし、第1の遊技のほうが第2の遊技よりもミッション達成期限が短い点で、その達成期限までの期間の消化条件が互いに異なっている。
次に、ぱちんこ遊技機10の動作過程をフローチャートを用いて説明する。なお、以下の説明においても、上述した実施例1と同様の動作過程については、その説明を適宜省略する。また、実施例1の処理内容と対応するステップについては、便宜的に同一のステップ番号を付して説明することがある。
図14は、図6におけるS14に対応した通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。この通常遊技制御処理は、図8の通常遊技制御処理に置き換えて実行される。
まず、第1特別図柄192および第1装飾図柄190の変動表示を処理し(S67)、第2特別図柄193および第2装飾図柄191の変動表示を処理し(S68)、普通図柄の変動表示を処理する(S69)。なお、S67、S68、S69の処理順序はあくまでも説明の便宜上定義した順序にすぎず、どのような順序で処理してもよい。このように第1特別図柄192および第2特別図柄193が同時並行的に変動表示可能であり、第1装飾図柄190および第2装飾図柄191もまた同時並行的に変動表示可能である。
図15は、図14におけるS67、S68の図柄変動処理を詳細に示すフローチャートである。この図柄変動処理は、図9の図柄変動処理に置き換えて実行される。
S67、S68における各図柄変動は、基本的に処理が共通するので、これらを一つのフローでまとめて説明する。以下、S67の処理としては第1特別図柄192および第1装飾図柄190の変動表示を示し、S68の処理としては第2特別図柄193および第2装飾図柄191の変動表示を示す。保留制御手段116に抽選値の保留がなされている場合(S30のY)、図柄変動が表示中でなければ(S32のN)、当否抽選手段112が当否判定処理を実行する(S34)。その判定結果に応じた変動パターンにしたがって変動表示が開始される(S36)。S30において抽選値が保留されていなかった場合は(S30のN)、S32からS36までの処理がスキップされ、S32において図柄変動が表示中であった場合は(S32のY)、S34およびS36の処理がスキップされる。
続いて、すでに図柄変動表示が開始されていれば(S38のY)、図柄変動表示を処理し(S40)、所定の変動時間が経過して図柄表示の停止タイミングに達したときは(S42のY)、表示中の図柄変動を停止する(S44)。所定の変動時間経過前であって(S42のN)、他の特別図柄または装飾図柄が当たり態様で停止した場合は(S45のY)、表示中の図柄変動を所定の表示時間経過前であるにもかかわらず強制的に外れ態様で停止させる(S46)。S45において他の特別図柄または装飾図柄が当たり態様で停止していなければ(S45のN)、S46の処理をスキップする。S38において図柄変動表示が開始されていないときは(S38のN)、S40からS44の処理をスキップする。
図16は、変形例における図柄変動処理を詳細に示すフローチャートである。本図は図15における処理の変形を示し、図14におけるS67、S68の図柄変動処理を詳細に示す。S67、S68における各図柄変動は、基本的に処理が共通するので、これらを一つのフローでまとめて説明する。また、本図のS30からS40までの処理は、図15のS30からS40までの処理と同じであるため、説明を省略する。
S40の後、他の特別図柄または装飾図柄が当たり態様で停止した場合は(S41のY)、表示中の図柄変動の変動時間を計測するタイマを一時停止させる(S42)。S41において他の特別図柄または装飾図柄が当たり態様で停止していなければ(S41のN)、S42の処理をスキップする。変動時間のタイマが一時停止中であって(S43のY)、特別遊技が終了した後であれば(S44のY)、タイマの一時停止を解除する(S45)。所定の変動時間が経過して図柄表示の停止タイミングに達したときは(S46のY)、表示中の図柄変動を停止する(S47)。S46において図柄表示の停止タイミングに達していないときは(S46のN)、S47の処理をスキップする。S38において図柄変動表示が開始されていないときは(S38のN)、S40からS47の処理をスキップする。
以上に説明したように、本実施例のぱちんこ遊技機10も、従来にいう第1種ぱちんこ遊技機を複数混在させたものとして構成され、その第1の遊技および第2の遊技のそれぞれにおいてミッション演出がなされる。本実施例では、第1の遊技と第2の遊技とが並列的に実行されるため、ミッションの期限形式が時間的制限であっても他方の遊技の図柄変動期間の影響を受けることはほとんどない。しかし、第1の遊技のほうが第2の遊技よりも対応するミッションの達成期限が短い点で、その達成期限までの期間の消化条件が互いに異なっている。このように達成期限の消化に有利/不利が生じるため、遊技者はミッションおよびその達成期限の提示内容を意識して遊技を有利に進める必要があり、そこに第1の遊技と第2の遊技とに分かれているが故の新たな遊技性が創出される。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例はあくまで例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、変形例を挙げる。
各実施例においては、第1特別図柄表示装置70および第2特別図柄表示装置71として、それぞれ異なる形態の表示装置を用いた例を説明した。すなわち、第1特別図柄表示装置70として7セグメントLED表示装置を用い、第2特別図柄表示装置71として「○」と「×」の2種類のマークを表示する装置を用いる例を説明した。変形例においては、第1特別図柄表示装置70および第2特別図柄表示装置71として、それぞれ同じ形態の表示装置を用いてもよい。たとえば、第1特別図柄表示装置70および第2特別図柄表示装置71として、ともに7セグメントLED表示装置を用いる構成としてもよいし、第1特別図柄表示装置70および第2特別図柄表示装置71として、ともに他の形態の表示装置を用いる構成としてもよい。これにより、第1特別図柄192および第2特別図柄193を決定するときに参照する第1図柄範囲テーブルおよび第2図柄範囲テーブルを一つの図柄範囲テーブルに共通化でき、構成および処理を簡素にすることができる。また、第2特別図柄表示装置71として、第1特別図柄表示装置70と同様の7セグメントLED表示装置を用いれば、確変への移行、第2特別遊技の単位遊技回数や開放時間を、特別な抽選を実行しなくとも第2特別図柄193に応じて決定することができ、構成や処理を簡素にすることができる。
各実施例においては、液晶ディスプレイで構成された演出表示装置60が1つ設けられ、その画面の表示領域が第1の遊技の演出表示を行う第1領域と第2の遊技の演出表示を行う第2領域とに分割された例を示した。変形例においては、第1の遊技の演出表示を行う演出表示装置と第2の遊技の演出表示を行う演出表示装置をそれぞれ設けるようにしてもよい。その場合、たとえばいずれか一方の演出表示装置を液晶ディスプレイにて構成し、他方の演出表示装置を機械式のドラムやLEDなどの他の表示手段にて構成するようにしてもよい。
各実施例においては、第1の遊技および第2の遊技の各遊技について、ミッションの達成期限までの期間の消化条件を、各遊技におけるミッション提示から条件達成までの経過時間および図柄の変動回数のいずれかにて設定した例を示した。変形例においては、たとえば演出に絡めた期間の消化条件を含めるようにしてもよい。また、各遊技の中で閉じた条件を設定するのではなく、他方の遊技の遊技状態を条件に含めてもよい。たとえば、第1の遊技および第2の遊技の一方のミッションの達成期限として、他方の遊技がスーパーリーチとなるまでを達成期限としてもよい。あるいは、他方の図柄の変動回数が所定回数となるまで、または所定時間変動するまでを達成期限としてもよい。
各実施例においては、遊技領域の下部に2つの大入賞口が設けられた例を示した。変形例においては、遊技領域の下部に大入賞口が1つ設けられるようにしてもよい。すなわち、1つの大入賞口が第1の遊技および第2の遊技の双方に共用されようにしてもよい。これにより、遊技領域上のスペースを有効活用できる。また、連続的に状態変化する可変入球装置を共通とすることで、特別遊技の動作制御を単純にすることができ、また製造コストの削減にもつながる。
各実施例においては、演出表示装置の画面の左右に第1領域と第2領域をほぼ同サイズで設定した例を示した。変形例においては、第1領域および第2領域の一方が他方より小さな領域となるよう設定してもよい。その際、小さく設定された領域において、いわゆるスーパーリーチのようなとくに遊技者が注目すべき演出を表示させる場合に、その領域のサイズを拡大することにより対応する装飾図柄を拡大表示させるようにしてもよい。このように、第1領域および第2領域に対して表示領域の大きさに優劣がつけられることにより、遊技者は視覚的にこれらを区別しやすい。また、小さく表示された内容に対して注目すべきタイミングでは、その内容を拡大表示させることにより容易に遊技者の注目を得ることができる。
各実施例においては始動口を3つ設けた例を示した。変形例においては、たとえば第1の遊技に対応する第1始動口と第2の遊技に対応する第2始動口の2つの始動口を遊技領域に設けるようにしてもよい。その場合、一方の始動口を他方の始動口の入口を覆うような位置に設け、他方の始動口は普通電動役物が開放されなければ遊技球が入球しないようにしてもよい。そして、他方の始動口を一方の始動口よりも賞球数が多くなるようにしてもよい。これにより、時短中以外は一方の始動口にしかほとんど入球しないのに対し、時短中は賞球数が多い他方の始動口にも遊技球が入球可能となる。遊技者は時短中に持ち玉をほとんど減らさずに遊技を進行させることができる。
なお、上記各変形例を適宜組み合わせた態様を採用できることは言うまでもない。
ぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す図である。 ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す図である。 実施例におけるぱちんこ遊技機の機能ブロックを示す図である。 演出表示装置に表示されるミッション演出の画面例を表す説明図である。 ミッション演出の際に用いられるミッションテーブルを表す説明図である。 ぱちんこ遊技機における基本的な動作過程を示すフローチャートである。 図6におけるS10の入賞処理を詳細に示すフローチャートである。 図6におけるS14の通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。 図8におけるS67、S68の図柄変動処理を詳細に示すフローチャートである。 図9におけるS40の変動表示処理を詳細に示すフローチャートである。 図6におけるS16の特別遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。 図11におけるS92の第1特別遊技とS94の第2特別遊技を詳細に示すフローチャートである。 ミッション演出の際に用いられるミッションテーブルを表す説明図である。 図6におけるS14に対応した通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。 図14におけるS67、S68の図柄変動処理を詳細に示すフローチャートである。 変形例における図柄変動処理を詳細に示すフローチャートである。
符号の説明
10 ぱちんこ遊技機、 50 遊技盤、 52 遊技領域、 60 演出表示装置、 62 第1始動口、 63 第2始動口、 67 第3始動口、 70 第1特別図柄表示装置、 71 第2特別図柄表示装置、 91 第1大入賞口、 92 第2大入賞口、 100 遊技制御装置、 102 メイン基板、 104 サブ基板、 112 当否抽選手段、 118 メイン表示制御手段、 120 特別遊技制御手段、 122 特定遊技実行手段、 124 開閉制御手段、 126 第1抽選手段、 128 第2抽選手段、 130 パターン記憶手段、 132 演出決定手段、 134 演出表示制御手段、 135 条件決定手段、 137 条件提示演出制御手段、 148 第1特図制御手段、 150 第2特図制御手段、 152 特図調整手段、 154 第1特別遊技実行手段、 156 第2特別遊技実行手段、 158 第1パターン記憶手段、 160 第2パターン記憶手段、 162 第1演出決定手段、 164 第2演出決定手段、 168 第1演出制御手段、 170 第2演出制御手段、 172 演出調整手段、 174 領域設定手段、 176 作動条件保持手段、 178 第1作動条件保持手段、 180 第2作動条件保持手段、 183 第1条件決定手段、 184 第2条件決定手段、 185 第1条件提示制御手段、 186 第2条件提示制御手段、 190 第1装飾図柄、 191 第2装飾図柄、 192 第1特別図柄、 193 第2特別図柄、 194 第1領域、 195 第2領域、 196 ミッション画像、 197 ミッション画像、 210 第1ミッションテーブル、 212 第2ミッションテーブル、 220 第1ミッションテーブル、 222 第2ミッションテーブル。

Claims (1)

  1. 遊技領域が形成された遊技盤と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第1始動口と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第2始動口と、
    前記第1始動口への遊技球の入球を契機に抽選値を取得して第1抽選を実行する第1抽選手段と、
    前記第2始動口への遊技球の入球を契機に抽選値を取得して第2抽選を実行する第2抽選手段と、
    前記第1抽選の結果を示す図柄である第1特別図柄が変動表示される第1特別図柄表示装置と、
    前記第2抽選の結果を示す図柄である第2特別図柄が変動表示される第2特別図柄表示装置と、
    前記第1特別図柄を前記第1特別図柄表示装置に変動表示させ、前記第2特別図柄を前記第2特別図柄表示装置に変動表示させるメイン表示制御手段と、
    前記第1抽選の結果を演出的に示す図柄である第1装飾図柄が前記第1特別図柄に連動するように変動表示され、前記第2抽選の結果を演出的に示す図柄である第2装飾図柄が前記第2特別図柄に連動するように変動表示される演出表示装置と、
    前記第1装飾図柄の変動表示を含む第1図柄変動演出および前記第2装飾図柄の変動表示を含む第2図柄変動演出を、前記演出表示装置に表示させる演出表示制御手段と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、前記第1抽選および前記第2抽選のうちいずれかが当たりであったときに遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化可能な可変入球装置と、
    通常遊技より遊技者に有利な状態となる第1特別遊技を実行するための条件である第1作動条件を保持する第1作動条件保持手段と、
    通常遊技より遊技者に有利な状態となる第2特別遊技を実行するための条件である第2作動条件を保持する第2作動条件保持手段と、
    前記第1抽選が当たりである場合、前記第1特別図柄が所定の当たり態様で停止されたときに前記第1作動条件が成立したと判定し、前記可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることにより前記第1特別遊技を実行する第1特別遊技実行手段と、
    前記第2抽選が当たりである場合、前記第2特別図柄が所定の当たり態様で停止されたときに前記第2作動条件が成立したと判定し、前記可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることにより前記第2特別遊技を実行する第2特別遊技実行手段と、
    前記第1始動口への遊技球の入球を契機に、前記第1図柄変動演出の表示態様に関連付けられた条件であって、前記第1特別遊技へ移行させるために演出上達成を要求する条件としてその達成期限が含まれる第1態様条件を決定する一方、前記第2始動口への遊技球の入球を契機に、前記第2図柄変動演出の表示態様に関連付けられた条件であって、前記第2特別遊技へ移行させるために演出上達成を要求する条件としてその達成期限が含まれる第2態様条件を決定する条件決定手段と、
    決定された前記第1態様条件または前記第2態様条件の表示を含む条件提示演出を、前記第1装飾図柄または前記第2装飾図柄とともに前記演出表示装置に表示させて遊技者に前記第1態様条件または前記第2態様条件を提示する条件提示演出制御手段と、を備え、
    前記演出表示制御手段は、前記第1抽選が当たりであった場合は、提示された前記第1態様条件を満たすような態様で前記第1図柄変動演出を表示させる一方、前記第2抽選が当たりであった場合は、前記提示された前記第2態様条件を満たすような態様で前記第2図柄変動演出を表示させ、
    前記メイン表示制御手段は、前記第1特別図柄の変動表示を制御する第1特図制御手段と、前記第2特別図柄の変動表示を制御する第2特図制御手段と、前記第1特別図柄および前記第2特別図柄のうち、一方を変動表示させる間は他方の変動表示の開始を待機させる特図調整手段とを有し、
    前記条件決定手段は、前記第1態様条件および前記第2態様条件の達成期限を、その一方の条件の達成期限がその対応する図柄変動の回数制限を定める期限形式を含み、他方の条件の達成期限が時間的制限を定める期限形式を含むように決定すること、
    を特徴とする弾球遊技機。
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