JP4923356B2 - 電動ステープラ用カートリッジ - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電動ステープラ用カートリッジに関し、更に詳しくは、カートリッジ内に装填されるステープルシートがカートリッジ通路内で詰まりを起こし難い電動ステープラ用カートリッジに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、電動ステープラ用カートリッジには、図１５に示すものが知られている。このカートリッジ６は、箱体形状のマガジン３の内部に保持されるようになっている。カートリッジ６は、収納ケース１０を格納する箱形の収納部９と、収納部９の下から引き出した１枚のステープルシート１を通す通路部１１とを備えている。ステープルシート１の積層体５は、収納ケース１０内に格納されている。
【０００３】
通路部１１の先端部には、送り出されたステープルシート１の先端部に位置する１本のステープルをコの字型に変形させるフォーミングプレート７Ａと、コの字型に変形したステープルをシートの束２に貫通させるドライバ８とが配置されるようになっている。
【０００４】
フォーミングプレート７Ａの下端部はコの字型に凹んだ成型面が形成されており、フォーミングプレート７Ａの下方に位置する通路部１１の先端部には、コの字型に凹んだ成型面と共同してステープルをコの字型に変形させる凸型となるアンビル８２が形成されている。
【０００５】
フォーミングプレート７Ａとドライバ８とは一体に組み合わせられて固定されており、同時に上下動するものである。ステープルシート１の先端部のステープルは、先ずフォーミングプレート７Ａとアンビル８２でコの字型に曲げられる。このとき、ステープルシート１の最初のステープルはフォーミングプレート７Ａの位置にあるため、ドライバ８は空打ちとなる。
【０００６】
フォーミングプレート７Ａとアンビル８２とがステープルをコの字型に曲げると、フォーミングプレート７Ａとドライバ８とは一旦上昇し、ローラ１２によってステープルシート１がステープル１本分送られる。
【０００７】
次に、フォーミングプレート７Ａとドライバ８とが再び下降すると、前述のアンビル８２によってコの字型に曲げられたステープルは、ドライバ８に押されてシートの束２に貫通する方向に打ち込まれる。このとき、スプリング８１によって図１５の左側に付勢されたプッシャ８０が図１５の右方向に移動し、ドライバ８の下降する軌道から退避する。
【０００８】
ドライバ８の下方には、シートの束２から突出するステープルの脚部を折り曲げるクリンチャ４が配備されており、ドライバ８が下降するときにクリンチャ４はシートの束２の下面を支持しており、ドライバ８がステープルをシートの束２に打ち込むときにシートの束２を支持しつつ、脚部を折り曲げるようになっている。１４は積層体５を結束するテープであり、テープ１４は積層体５から取り外すことができる。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の電動ステープラ用カートリッジでは、ローラ１２の回転によってステープルシート１を通路部１１に通すときに、ステープルシート１の中央部が両端部より低い位置に位置するように、下に凸の状態で湾曲していると、ステープルシート１の通路部１１側の前端部が通路部１１の開口縁部に当たって、ステープルシート１が送られないという不具合が発生する。
【００１０】
純正のステープルシート１は、このような下に凸の状態に反らないように製造されているが、使用中、ステープラの動作や他のステープルの送り動作によって、どうしても下に凸の状態に反ってしまうことがあり得る。この場合、通路部１１の開口縁部に引っかかってステープルシート１が送られないことがある。
【００１１】
この発明は、このような問題に着目してなされたものであり、万一ステープルシートが反っていても、カートリッジの通路部の開口縁部に引っかからずに入り込むことにより、故障の少ない電動ステープラ用カートリッジを提供することを目的とする。
【００１２】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項１の発明は、複数の直線状のステープルを並列させてシート状のステープルシートとし、このステープルシートの積層体を支持する積層体支持部と、この積層体支持部の前に設けられ前記積層体の最下部のステープルシートを一枚のみ挿入可能な高さを有する案内通路とを備え、この案内通路から送り出されてきたステープルシートの先頭のステープルをコの字型に成形した後に、コの字型に成形されたステープルの両端部をシートの束に貫通させ、前記ステープルの両端部を折り曲げる電動ステープラ用カートリッジであって、
前記積層体支持部に、前記積層体の最下部のステープルシートの中央部が下方に突出し、該ステープルシートの両端部が前記積層体支持部から離れるように該ステープルシートが反っていても、前記ステープルシートの積層体の後部側を持ち上げて該積層体を傾斜させて、最下層のステープルシートの先端部を前記案内通路の入口に向ける傾斜手段を形成したことを特徴とする。
【００１３】
本願の請求項２の電動ステープラ用カートリッジは、
請求項１の電動ステープラ用カートリッジにおいて、前記傾斜手段は、前記積層体支持部に設けた突起部と、前記積層体を上から前記積層体支持部側に押し付ける押付手段とにより構成されていることを特徴とする。
【００１４】
本願の請求項３の電動ステープラ用カートリッジは、
請求項２の電動ステープラ用カートリッジにおいて、前記押付手段は、前記積層体の送り方向後部を前記突起部に押し付ける第１突起と、前記積層体最下部のステープルシートの送り方向前端部を前記案内通路と同じ高さとなるように前記積層体支持部に押し付ける第２突起とを、少なくとも備えていることを特徴とする。
【００１５】
【発明の実施の形態】
以下、本願の電動ステープラ用カートリッジを図面を参照にして説明する。
【００１６】
図１は、本願の実施の形態に係る電動ステープラ用カートリッジの断面構成を示す。図１において、符号２０は電動ステープラ用カートリッジ（以下、カートリッジという）、２１はステープルシート、２２はステープルシート２１の積層体、２３は積層体２２を保持する箱状のケースである。
【００１７】
ステープルシート２１は、鉄等の金属片からなる直線状のステープル２１Ａを平行に並べて接着剤でシート状に固めたものである。このステープル２１Ａは金属板からなるドライバー２４Ａによって、ステープルシート２１の上からステープル２１Ａを押圧すると、ステープル２１Ａがステープルシート２１から分離されるようになっている。
【００１８】
ステープルシート２１の先端部のステープル２１Ａは、先ず凹部形状を先端部に有するフォーミングプレート２４Ｂと、このフォーミングプレート２４Ｂと対向した位置にあるアンビルとによってコの字型に成形される。コの字型に成形されたステープル２１Ａは送り爪６４に送られてドライバ２４Ａの真下に位置し、ドライバ２４Ａの下降によって、シートの束Ｓｔに差し込まれ、クリンチャＣｌにより脚部を折り曲げられる。
【００１９】
ステープルシート２１は積層されて積層体２２とされた後に、積層体２２はテープ（図１６符号１４参照）によって結束され、収納ケース２６に格納される。収納ケース２６は一対の側壁２６Ａと後壁２６Ｂとを有し、一対の側壁２６Ａの下端縁部は底壁２６Ｃにより繋がっている。側壁２６Ａには矢印形状の開口部２７が形成され、ステープルシート２１の送り方向が示され、積層体２２の装填時の姿勢が適正であるかどうかを判別できるようになっている。
【００２０】
カートリッジ２０は、収納ケース２６に保持された積層体２２を格納する箱状の収納部２８と、通路形成部２９と、積層体支持部としての支持ベース３０と、積層体２２を支持ベース３０に向かって押し付ける押付手段８０とを有する。
【００２１】
カートリッジ２０は、図１、図２の下方がほぼ矩形状に開口しており、カートリッジ２０の下部の開口部２０Ａに、支持ベース３０が嵌め込まれる。カートリッジ２０の後部は箱状の収納部２８とされており、カートリッジ２０の前部は通路形成部２９とされている。箱状の収納部２８と通路形成部２９とは一体に連なっており、図２に示すように、通路形成部２９の外側の側壁部２９Ａには、フェースプレート３１がピン３２により揺動可能に軸止されている。
【００２２】
収納部２８の前壁部２８Ａには、図６に示すように三角形状の掛止部３３が形成されている。掛止部３３の背面側には、収納部２８の前壁部２８Ａの上下方向に延びる開口部３４が形成されており、掛止部３３の下端部は開口部３４の内部であって開口部３４下端部近傍に進入している（図１参照）。掛止部３３の下端部３３Ａは、開口部３４の内部に侵入して、押付手段８０の１要素であるバネホルダ３５の突起３６に係合することにより、バネホルダ３５がコイルスプリング３７の押し付け力で収納部２８の開口部から外側に脱落することを防止している。
【００２３】
収納部２８の前壁部２８Ａには、収納部２８内部に積層体２２が収納されているかどうかを検知するための開口部３８（図６参照）が形成されている。
【００２４】
この開口部３８には図７に示すマガジン３９に設けられたアクチュエータ４０が出入し、アクチュエータ４０が積層体２２に接触することにより、アクチュエータ４０の突起４１がスイッチ４２を押し込んでＯＮさせ、積層体２２が収納部２８内部に装填されていることが検知される。
【００２５】
収納部２８の後部にはカートリッジ２０をマガジン３９（図７参照）から取り出すためのレバー４３が突設されている。収納部２８の左右の側壁部には支持ベース３０の後部の左右縁部に突設された掛止突起４４が挿入される嵌合凹部４５が形成されている。側壁部にはカートリッジ２０をマガジン３９に挿入する方向を示す矢印４６が表示されている。
【００２６】
図８、１３は支持ベース３０の構成を示す。支持ベース３０の上には、送り爪用のスライド板４７が搭載される。支持ベース３０には、スライド板４７の前端部側を支持するレール４８Ａと、スライド板４７の左右両側縁部を支持するレール４８Ｂと、スライド板４７の後部を支持するレール４８Ｃとが形成されている。支持ベース３０の底部４９の前方部には、スライド板４７の前方移動を規制する規制板５１Ａが形成され、支持ベース３０の底部４９後部には、スライド板４７の後方移動を規制する規制板５１Ｂが形成されている。
【００２７】
規制板５０Ｂには、積層体２２の後部を持ち上げるように傾斜させる傾斜手段の主要素としての突起部５０が一対突設されている。
【００２８】
この実施の形態では、一対の突起部５０と前述の押付手段８０により、傾斜手段を構成しているが、積層体２２の前端部を支持ベース３０側に近づけるには、突起部５０のみの場合も考えられる。
【００２９】
また、一対の突起部５０を支持ベース３０に形成したが、この一対の突起部５０は、積層体２２を支持する後述する下プレート６７の後端部をプレス成形により突出させて形成しても良い。下プレート６７に、突起部５０に代わる突起部を形成する場合には、当該突起部を一対でなく一続きに設けた構造にして下プレート６７の幅方向に延びるように形成しても良い。
【００３０】
支持ベース３０の前方部位には、プッシャ５２（図９参照）が配設される。
【００３１】
プッシャ５２は、緩やかにカーブするテーパー部５３の両側に、掛止部５４が形成されており、掛止部５４の先端部にフック部５５が形成されている。テーパー部５３は、前述のフェースプレート３１と対面するように配置され、コの字型に曲げられたステープル２１Ａは、テーパー部５３とフェースプレート３１とに挟まれてドライバ２４に押されて下降する。
【００３２】
テーパー部５３の下部に突設された一対の突起５３Ａは支持ベース３０の案内溝５６内部に挿入される。一対の掛止部５４は、支持ベース３０の突起５７と側壁５８との間に挿入され、フック部５５が突起５７の後部に係合する。テーパー部５３の背面側の軸部５９にはスプリング６０が装着され、スプリング６０は、規制板５１Ａに支持されてプッシャ５２を支持ベース３０の前方に押し付けている。
【００３３】
図１０（Ａ）は、スライド板４７の構成を示す。スライド板４７は、両側に係合爪６１を一対備えている。係合爪６１は、マガジン３９を横から貫通する軸６２に押され、係合爪６１が軸６２に押されることによりスライド板４７は水平方向にスライドする。スライド板４７の中央部には開口部６３が形成され、開口部６３に送り爪６４が支持されている。
【００３４】
スライド板４７の両側には、図１０（Ｂ）に示すように、送り爪６４を保持する鈎部６５が一対形成されている。送り爪６４は、図１０（Ｃ）に示すように、ステープルシート２１のステープル２１Ａ間のつなぎ目の溝に引っかかる爪部６４Ａと、鈎部６５の凹部６５Ａに支持される突起部６４Ｂ、及びスプリング６０（図１参照）を保持する案内部６４Ｃを有する。送り爪６４は、スプリング６０の圧縮に対する反発力に押されて、スライド板４７の上に常時突出するように押し付ける。スプリング６０は支持ベース３０の一対のレール４８Ｃ（図８参照）の間に配置される。スプリング６０の後端部は、支持ベース３０の規制板５１Ｂに支持される。スライド板４７は図１３に示すように、支持ベース３０の上に支持される。
【００３５】
図１１（Ａ）は、ステープルシート２１を通すための下プレート６７を示し、図１２はステープル２１Ａシートを通すための上プレート６８を示す。図１４に示すように、下プレート６７はスライド板４７の上に位置するように配置され、上プレート６８は、図１１（Ｂ）に示すように、下プレート６７の上に配置される。傾斜手段の突起部５０は下プレート６７より高い位置に突出しており、積層体２２の後部を支持ベース３０から持ち上げて積層体２２の前部より高い位置に位置させる。下プレート６７の開口部７０には、スライド板４７の送り爪６４が配置され、送り爪６４が前後方向に移動できるようになっている。
【００３６】
上プレート６８は、下プレート６７との間に、一枚のステープルシート２１が通過できる隙間ができるように配置される。下プレート６７と上プレート６８との間の隙間が、案内通路７１とされる。下プレート６７の中央部側には、積層体２２を受け入れるための段差部７２が形成されている。上プレート６８及び下プレート６７には、収納部２８の通路形成部２９の内側に形成される突起（図示省略）が挿入される位置決め穴７３が一対形成されている。なお、収納部２８の通路形成部２９には、支持ベース３０の側壁部前部の開口部７４に嵌合する突起部（図示省略）が形成されており、カートリッジ２０の収納部２８及び通路形成部２９と、支持ベース３０とを組み合わせたときに、掛止突起４４が凹部４５に嵌合すると共に、通路形成部２９の突起部が開口部７４に嵌合してカートリッジ２０が固定される。
【００３７】
押付手段８０は、バネホルダ３５とコイルスプリング３７で構成されている。
【００３８】
バネホルダ３５の左右両側縁部には、収納部２８の左右両側壁部内面に形成された案内溝７７に挿入される突起部７８が形成されており、突起部７８は案内溝７７の延びる方向にやや長く形成されており、バネホルダ３５を上下方向に案内する。
【００３９】
突起部７５、７６はバネホルダ３５の下部にバネホルダ３５に一体に設けられている。
【００４０】
突起部７５は、突起部５０のやや前方部位を支持ベース３０側に押圧しており、積層体２２に係る押圧加重が積層体２２の中心部より前方側に作用するようになっている。また、突起部７６は送り爪６４側に積層体２２を押圧しており、送り爪６４がステープルシート２１のステープル２１Ａ同士を連結している溝に引っかかり易くなっている。
【００４１】
このため、カートリッジ２０が図１に示す姿勢に対して上下が逆さまとなるように装填される場合であっても、積層体２２を支持ベース３０側に押圧することができ、また、積層体２２の後部を支持ベース３０から持ち上げ、積層体２２の前部を案内通路７１側に押し当てるので、送り爪６４がステープル２１Ａシートの先端部を案内通路７１内部に確実に送り込むことができる。
【００４２】
この実施の形態の電動ステープラ用カートリッジ２０は、ステープルシート２１の積層体２２を支持ベース３０により支持し、この支持された積層体２２の最下部にあるステープルシート２１を、積層体２２の支持位置に隣接して形成された案内通路７１内に送り、案内通路７１に送られたステープルシート２１の案内通路７１の出口側の先端部に位置するステープル２１Ａをフォーミングプレート２４Ｂによりコの字型に成形し、シートの束Ｓｔに差し込みつつ、シートの束から突出するステープル２１Ａの脚部を折り曲げる電動ステープラ用カートリッジであって、積層体支持部としての支持ベース３０に（下プレート６７に突起を設けても良い）、ステープルシート２１の積層体２２の送り出し方向の後部側を持ち上げて、積層体２２の前部側を支持ベース側に接近させる傾斜手段としての突起部５０を形成したので、ステープルシート２１の先端部が案内通路７１から逸れるように湾曲している場合であっても、ステープルシート２１の先端部を支持ベース３０側に押し当てるので、ステープルシート２１の先端部を案内通路７１に確実に送り込むことができる。
【００４３】
この電動ステープラ用カートリッジ２０において傾斜手段は、支持ベース３０に設けた一対の突起部５０と、積層体２２を上から支持ベース３０側に押し付けるコイルスプリング３７及びバネホルダ３５とにより構成されているから、例えば、カートリッジ２０が上下逆さまになるようにマガジン３９に装填されても、ステープルシート２１を案内通路７１に案内できる。
【００４４】
更に、コイルスプリング３７及びバネホルダ３５に突起部７５（第１突起）と、積層体２２の最下部のステープルシート２１の送り方向前端部を案内通路７１と同じ高さとなるように押し付ける突起部７６（第２突起）とを、少なくとも備えていることにより、積層体２２の送り方向の先端部を案内通路７１側に押し当てることができ、積層体２２の前部若しくは後部側のいずれかに加わる押し付け力が不足する事態が解消され、バネホルダ３５及びコイルスプリング３７で積層体２２を押す場合に比べて更に確実にステープルシート２１を案内通路７１に送ることができる。
【００４５】
【発明の効果】
本願の請求項１の電動ステープラ用カートリッジによれば、ステープルシートの中央部が積層体支持部側に突出し、ステープルシートの両端部が積層体支持部から離れるように、ステープルシートが反っている場合でも、傾斜手段によって、ステープルシートの積層体の後部を持ち上げる一方、積層体の前部側を支持ベース側に近づけるので、ステープルシートが案内通路内に引っかかりなく挿入されることとなり、電動ステープラの故障が少なくなる。
【００４６】
本願の請求項２の電動ステープラ用カートリッジによれば、傾斜手段である突起部により、積層体後部を支持ベースから持ち上げるのみならず、押付手段により積層体の前部を支持ベース側に押し付けるために、重力方向に対して支持ベースが上に位置し、積層体が下に位置するように、電動ステープラが設置される場合であっても、確実にステープルシートの前端部を案内通路の入口に案内することができる。
【００４７】
本願の請求項３の電動ステープラ用カートリッジによれば、押付手段である第１突起が積層体支持部に設けた突起部側に積層体の後部を押し付け、同じく押付手段である第２突起が支持ベース側に積層体の前部を押し付ける。このため、ステープルシートの前端部を案内通路の入口に案内する場合に、積層体の前部若しくは後部側のいずれかに加わる押し付け力が不足する事態が解消され、特に積層体が支持ベースより下に位置するような電動ステープラが逆さまに配備される構造の場合であっても、押付手段が積層体全体を支持ベース側に押し付ける構成に比べて、ステープルシートの案内の確実性が更に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態に係る電動ステープラ用カートリッジの断面図。
【図２】図１の電動ステープラ用カートリッジの側面図。
【図３】図１の電動ステープラ用カートリッジに装填されるステープルシートの積層体及び収納ケースの側面図。
【図４】図１のカートリッジの支持ベースの側面図。
【図５】図１の電動ステープラ用カートリッジの平面図。
【図６】図１の電動ステープラ用カートリッジの正面図。
【図７】マガジンに装填した状態の電動ステープラ用カートリッジの断面図。
【図８】図１の支持ベースの斜視図。
【図９】支持ベースの先端部に装着されるプッシャの斜視図。
【図１０】（Ａ）は支持ベースに搭載されるスライド板の斜視図、（Ｂ）はスライド板の断面図、（Ｃ）は送り爪の平面図。
【図１１】（Ａ）はスライド板の上に搭載される下プレートの斜視図、（Ｂ）は下プレートの上に上プレートを配設した状態の斜視図。
【図１２】下プレートの上に配設される上プレートの斜視図。
【図１３】支持ベースにスライド板を搭載した状態の斜視図。
【図１４】支持ベースにスライド板、上下プレートを搭載した状態の斜視図。
【図１５】従来からあるステープルシートの積層体の斜視図。
【図１６】従来の電動ステープラ用カートリッジの断面図。
【符号の説明】
２０ 電動ステープラ用カートリッジ
２１ ステープルシート
２１Ａ ステープル
２２ 積層体
２４Ａ ドライバ
２４Ｂ フォーミングプレート
３０ 支持ベース（積層体支持部）
３５ バネホルダ（押付手段）
３７ コイルスプリング（押付手段）
４７ スライド板
５０ 突起部
６４ 送り爪
６７ 下プレート
６８ 上プレート
７１ 案内通路
７５ 第１突起部
７６ 第２突起部

Claims (3)

1. 複数の直線状のステープルを並列させてシート状のステープルシートとし、このステープルシートの積層体を支持する積層体支持部と、この積層体支持部の前に設けられ前記積層体の最下部のステープルシートを一枚のみ挿入可能な高さを有する案内通路とを備え、この案内通路から送り出されてきたステープルシートの先頭のステープルをコの字型に成形した後に、コの字型に成形されたステープルの両端部をシートの束に貫通させ、前記ステープルの両端部を折り曲げる電動ステープラ用カートリッジであって、
   前記積層体支持部に、前記積層体の最下部のステープルシートの中央部が下方に突出し、該ステープルシートの両端部が前記積層体支持部から離れるように該ステープルシートが反っていても、前記ステープルシートの積層体の後部側を持ち上げて該積層体を傾斜させて、最下層のステープルシートの先端部を前記案内通路の入口に向ける傾斜手段を形成したことを特徴とする電動ステープラ用カートリッジ。
2. 請求項１の電動ステープラ用カートリッジにおいて、前記傾斜手段は、前記積層体支持部に設けた突起部と、前記積層体を上から前記積層体支持部側に押し付ける押付手段とにより構成されていることを特徴とする電動ステープラ用カートリッジ。
3. 請求項２の電動ステープラ用カートリッジにおいて、前記押付手段は、前記積層体の送り方向後部を前記突起部に押し付ける第１突起と、前記積層体最下部のステープルシートの送り方向前端部を前記案内通路と同じ高さとなるように前記積層体支持部に押し付ける第２突起とを、少なくとも備えていることを特徴とする電動ステープラ用カートリッジ。

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