JP4920381B2 - 時計用表示板 - Google Patents
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Description
(1)例えば、NC旋盤、NCフライスなどのNCマシンなどによって、機械的に切削加工によって貝の表面に凹部を形成して、模様を施す機械的切削方法、
(2)フォトリソグラフィー法によって、フォトレジストを用いてマスクパターンを形成して、化学的にエッチングすることにより、貝の表面に凹部を形成して、模様を施す化学エッチング方法(特許文献2(特開2006−275681号公報)参照)、
が用いられている。
インバリエーションの拡大が図れる模様が得られる機器類の表示板、および機器類の表示板の製造方法を提供することを目的とする。
前記表示板が、貝からなる表示板貝部材を備え、
前記表示板貝部材の少なくとも一方の表面に、熱加工により模様が形成されていることを特徴とする。
機器類の表示板の製造方法であって、
貝からなる表示板貝部材を備える表示板を用意する表示板準備工程と、
前記表示板貝部材の少なくとも一方の表面に、熱加工により模様を形成する熱加工工程
と、
を備えることを特徴とする。
このように構成することによって、脆性材料である貝からなる表示板貝部材が、基板によって支持されているので機械的強度が増大し、特に、ソーラ腕時計の表示板として用いる場合に、貝の厚さが薄くなっても、組み込み作業、振動などによっても破損損傷することがない。
このように構成することによって、熱加工により形成した模様が、凹部、貫通孔、または、凹部と貫通孔の組み合わせから構成されることになるので、このような凹部、貫通孔によって模様が形成されるので、従来にない自然な風合いで、高級感があふれ、デザインバリエーションの拡大が図れる模様が得られる。
このように構成することによって、凹部による模様が、複数の異なる深さを有する凹部を備えた立体模様から構成されているので、従来にない立体的で、自然な風合いで、高級感があふれ、デザインバリエーションの拡大が図れる模様が得られる。
このようにレーザー、ヒーター加熱による熱加工により、貝からなる表示板貝部材の表面に、簡単にかつ自由な設計で、従来にない自然な風合いで、高級感があふれ、デザインバリエーションの拡大が図れる模様が得られる。
このように構成することによって、ヒーター金型表面に形成した突起状の模様を、表示板貝部材の表面に当接させるだけで、表示板貝部材の表面に模様が形成でき、簡単にかつ自由な設計で、従来にない自然な風合いで、高級感があふれ、デザインバリエーションの拡大が図れる模様が得られる。
これにより、前記凹部による模様を、複数の異なる深さを有する凹部を備えた立体模様から構成することを特徴とする。
前記レーザーによる熱加工が、レーザーの出力の調整または焦点深度の調整による熱加工であり、
これにより、前記凹部による模様を、複数の異なる深さを有する凹部を備えた立体模様から構成することを特徴とする。
また、本発明の機器類の表示板の製造方法は、前記表示板貝部材の表面に、平滑に磨かれた光沢面を形成する工程を備えることを特徴とする。
また、本発明の機器類の表示板の製造方法は、前記表示板貝部材の表面に、着色層を形成する工程を備えることを特徴とする。
また、本発明の機器類の表示板の製造方法は、前記表示板貝部材の表面に、光拡散層を形成する工程を備えることを特徴とする。
また、本発明の機器類の表示板の製造方法は、前記表示板貝部材の表面に、光透過性で表面が平滑な樹脂層、ガラス層、貴石から選択した少なくとも1種の光透過性層を形成する工程を備えることを特徴とする。
このように構成することによって、表示板貝部材の熱加工により形成した模様が施されている表示板貝部材の表面に、平滑に磨かれた光沢面、着色層、光拡散層、光透過性で表面が平滑な樹脂層、ガラス層、貴石などの光透過性層が形成されるので、自然な風合いで、高級感があふれ、デザインバリエーションの拡大が図れる模様が得られる。
このように、表示板貝部材を支持する基板が、樹脂、貴石、金属、木から構成することによって、脆性材料である貝からなる表示板貝部材が、このような基板によって支持されているので機械的強度が増大し、特に、ソーラ腕時計の表示板として用いる場合に、貝の厚さが薄くなっても、組み込み作業、振動などによっても破損損傷することがない。
大が図れる。
また、本発明では、前記表示板貝部材の厚さが、30μm〜1000μmであることを特徴とする。
このように、表示板貝部材を支持する基板が、表示板の少なくとも一方の表面に露出した状態であれば、露出する基板と表示板貝部材との組み合わせによって、デザインバリエーションの拡大が図れる。
また、本発明の機器類の表示板の製造方法は、前記表示板貝部材の両面に熱加工により形成した模様が、重なり合わないように形成することを特徴とする。
また、本発明の機器類の表示板の製造方法は、前記表示板貝部材の両面に熱加工により形成した模様が、少なくとも部分的に重なり合うように形成することを特徴とする。
また、本発明の機器類の表示板の製造方法は、前記表示板貝部材の熱加工により形成した模様の部分以外の表面に、凹凸模様を形成することを特徴とする。
ンの表示板を提供することができる。
また、本発明の機器類の表示板の製造方法は、前記熱加工後に、熱加工により形成した模様を有する表示板貝部材の表面を洗浄する洗浄工程を備えることを特徴とする。
このように表示板準備工程において、表示板貝部材を所定の外形形状にする形状出し工程を備えるので、機器類の表示板として必要な形状に応じて、所定の外形形状を有する表示板貝部材を作製することができ、熱加工を施すだけで、表示板として使用することができる。
このように表示板準備工程において、表示板貝部材を所定の厚さにする厚さ出し工程を備えるので、機器類の表示板として必要な厚さに応じて、所定の厚さを有する表示板貝部材を作製することができ、熱加工を施すだけで、表示板として使用することができる。
また、本発明では、前記ソーラセル機器類の表示板が、ソーラセルを備えたソーラ時計用の表示板であることを特徴とする。
図1は、本発明の機器類の表示板を、ソーラセル機器用表示板、すなわち、ソーラ時計用の表示板として用いて、ソーラ時計に組み込んだソーラ時計の平面図、図2は、図1における要部断面図である。
ソーラ時計1は、図2に示したように、中枠2を介して、ムーブメント4が、ケース6内に取り付けられているとともに、このムーブメント4上にソーラセル8が一体的に設けられて配設されている。
すなわち、図2に示したように、表示板10には、その上面の所定の位置に指標12が設けられており、表示板10の下面側にソーラセル8が配置される構造になっている。
また、ムーブメント4には、指針軸が、ソーラ時計用の表示板10の上面側にまで突出しており、その先端に、長針、短針からなる指針14が取り付けられている。
また、図1に示したように、ケース6の側部の12−6時方向に設けたバンド取り付け部に、バンド3が取り付けられているとともに、ケース6の側面には、リューズ22が取り付けられている。
(実施例1)
図3は、本発明の表示板の第1の実施例の要部断面図、図4は、本発明の表示板の模式
的な部分拡大上面図である。
表示板10は、例えば、白蝶貝、イケチョウ貝、あわびなどの貝からなる表示板貝部材24を備えており、この表示板貝部材24の上面24aには、熱加工により模様26が形成されている。
いる。
このように構成することによって、凹部28による模様が、複数の異なる深さを有する凹部28を備えた立体模様から構成されているので、従来にない立体的で、自然な風合いで、高級感があふれ、デザインバリエーションの拡大が図れる模様が得られる。
このようにレーザー、ヒーター加熱による熱加工により、貝からなる表示板貝部材の表面に、簡単にかつ自由な設計で、従来にない自然な風合いで、高級感があふれ、デザインバリエーションの拡大が図れる模様が得られる。
この場合、炭酸レーザー、YAGレーザー、エキシマレーザーなどのレーザ光であるのが好ましいが、これらの中でも加工性を考慮すれば、10.6μmの波長の炭酸レーザーであるのが望ましい。
また、ヒーター加熱による熱加工の場合には、ヒーター金型表面に形成した突起状の模様を、表示板貝部材24の表面に当接させるようにすれば良い。
なお、ヒーター金型表面の温度としては、表示板貝部材24の種類、厚さ、サイズなどにもよるが、200〜400℃とするのが望ましい。
さらに、表示板貝部材24の厚さとしては、30μm〜1000μm、好ましくは、100μm〜300μmとするのが望ましい。
すなわち、貝からなる表示板貝部材24を備える表示板を用意する表示板準備工程を備えている。この表示板準備工程は、表示板貝部材24を所定の外形形状にする形状出し工程を備えている。
(1)例えば、NC旋盤、NCフライスなどのNCマシンなどによる切削加工やプレス加工などの機械加工、
(2)フォトリソグラフィー法によって、フォトレジストを用いてマスクパターンを形成して、化学的にエッチングすることにより、貝を所定の外形形状にエッチング除去する化
学エッチング方法、
などを採用することができる。
このように表示板準備工程において、表示板貝部材を所定の厚さにする厚さ出し工程を備えるので、機器類の表示板として必要な厚さに応じて、所定の厚さを有する表示板貝部材を作製することができ、熱加工を施すだけで、表示板として使用することができる。
(1)例えば、NC旋盤、NCフライスなどのNCマシンなどによる切削加工やプレス加工などの機械加工、
(2)フォトリソグラフィー法によって、フォトレジストを用いてマスクパターンを形成して、化学的にエッチングすることにより、貝を所定の厚さにエッチング除去する化学エッチング方法、
などを採用することができる。
すなわち、表示板貝部材24の熱加工の際に、粉状の炭酸カルシウムが模様26の周囲などに形成されるが、このように洗浄処理を施すことによって、表示板貝部材24の熱加工の際に形成される粉状の炭酸カルシウムなどを除去することができるので、炭酸カルシウムの粉末が、機器類の機構部分に付着して、機器類の機能を阻害することがなく、特に、精密な機器である腕時計用表示板に用いる場合に特に好適である。
なお、このような洗浄工程を実施する代わりに、または、実施した後に、表示板貝部材の表面に、平滑に磨かれた光沢面を形成する工程を備えていてもよい。
状に形成した状態となるので、新たな斬新な模様を形成することができる。
このような透明樹脂としては、特に限定されるものではないが、例えば、透明なウレタン樹脂、ポリカーボネイト樹脂やアクリル樹脂などの樹脂を採用することができる。
(実施例2)
図6は、本発明の表示板の第2の実施例の要部断面図である。
この場合、着色層36としては、図6に示したように、表示板貝部材24の上面24aの全面に形成しても良いが、図示しないが、表示板貝部材24の模様26が形成された部分のみ、または、表示板貝部材24の模様26が形成されていない部分のみに形成するようにしてもよい。
例えば、インキを使用して、スクリーン印刷などの印刷方法で形成した印刷膜、塗料を用いて塗装方法で形成した塗装膜、または、金属膜からなる着色層を形成すればよい。
(実施例3)
図8は、本発明の表示板の第3の実施例の要部断面図である。
この場合、光拡散層38としては、図8に示したように、表示板貝部材24の上面24aの全面に形成しても良いが、図示しないが、表示板貝部材24の模様26が形成された部分のみ、または、表示板貝部材24の模様26が形成されていない部分のみに形成するようにしてもよい。
(実施例5)
図10は、本発明の表示板の第5の実施例の要部断面図である。
この場合、着色層36、光拡散層38の積層順は、逆に、すなわち、表示板貝部材24の模様26が形成された上面24aに、光拡散層38、着色層36を順に積層することも可能である。
(実施例6)
図11は、本発明の表示板の第6の実施例の要部断面図である。
この場合、図12に示したように、表示板貝部材24の両面に熱加工により形成した模様26が、重なり合わないように形成されていてもよい。
このように構成することによって、表示板貝部材24の両面に熱加工により形成した模様26が、少なくとも部分的に重なり合うので、表示板貝部材24の両面に形成した模様26の組み合わせにより、表示板貝部材の一方の表面から見た場合に、表示板貝部材の両面に形成した模様26、ならびに、部分的に重なり合った模様26によって、従来にない斬新なデザインの表示板を提供することができる。
(実施例7)
図14は、本発明の表示板の第7の実施例の要部断面図である。
このように構成することによって、脆性材料である貝からなる表示板貝部材24が、基板40によって支持されているので機械的強度が増大し、特に、ソーラ腕時計の表示板として用いる場合に、貝の厚さが薄くなっても、組み込み作業、振動などによっても破損損傷することがない。
表示板10の厚さがこのような範囲にあれば、例えば、腕時計用の表示板として用いる場合に、時計を薄くするために、表示板の厚さを薄くしても機械的強度が低下することなく、加工することができる。また、表示板の厚さが厚すぎて、時計の針が揺動することなく、正確な時間を指示することができるとともに、時計自体の厚さをコンパクトにすることができる。
このように、表示板貝部材24を支持する基板40が、樹脂、貴石、金属、木から構成することによって、脆性材料である貝からなる表示板貝部材24が、このような基板40によって支持されているので機械的強度が増大し、特に、ソーラ腕時計の表示板として用いる場合に、貝の厚さが薄くなっても、組み込み作業、振動などによっても破損損傷することがない。また、基板40をこのような材料から構成することによって、デザインバリエーションの拡大が図れる。
さらに、この基板40にも、実施例2〜5のように、機械加工、化学エッチング方法、レーザー、ヒーター等の熱加工などを用いて、模様を形成したり、着色層36、光拡散層38を設けることも可能である。
(実施例8)
図15は、本発明の表示板の第8の実施例の要部断面図である。
この場合、嵌着孔42内への表示板貝部材24の固定は、嵌め合わせ、接着剤による固定など適宜選択することができる。
従って、表示板貝部材24を支持する基板40が、表示板20の少なくとも一方の表面に露出した状態であれば、露出する基板40と表示板貝部材24との組み合わせによって、デザインバリエーションの拡大が図れる。
さらに、この基板40にも、実施例2〜5のように、機械加工、化学エッチング方法などを用いて、模様を形成したり、着色層36、光拡散層38を設けることも可能である。
このように構成することによって、模様部分と凹凸模様とが組み合わされて、従来にない斬新なデザインの表示板を提供することができる。
凸模様とするのが望ましい。
2 中枠
3 バンド
4 ムーブメント
6 ケース
8 ソーラセル
10 表示板
12 指標
14 指針
16 カバーガラス
18 裏蓋
20 表示板
22 リューズ
24 表示板貝部材
24a 上面
24b 下面
26 模様
28 凹部
30 貫通孔
32 側部
34 突出溝部
36 着色層
38 光拡散層
40 基板
40a 上面
42 嵌着孔
100 積層体
102 板状殻下層
104 裏当材層
106 接着層
108 U字形状切込溝
Claims (3)
- 貝からなる表示板貝部材を備え、
前記表示板貝部材の表面に、レーザー加工による凹部が形成され、
前記凹部の側部には、レーザーの走査線方向に、とげ状の突出溝部を有する模様が形成されていることを特徴とする時計用表示板。 - 前記表示板貝部材の下面に、前記表示板貝部材を支持する基板を備えることを特徴とする請求項1に記載の機器類の時計用表示板。
- 前記表示板貝部材の表面が、平滑に磨かれた光沢面を備えることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の時計用表示板。
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