JP4918244B2 - 電池パック - Google Patents

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Description

本発明は二次電池を備える電池パックに関するものである。
近年、電池パックを充電する充電装置を許可なく製造する業者が多く存在し、このような業者によって製造された充電装置は、その品質が劣悪であることが多い。そのため、不正に製造された充電装置であるか否かを見極め、そのような充電装置により二次電池が充電された場合に二次電池の破損を防止することが課題となっている。
また、電池パックにID番号を持たせ、電池パックに携帯電話機等の機器本体装置が接続されたとき、機器本体装置が電池パックからID番号を読み出し、自己が記憶するID番号と比較する認証処理を行うことで、電池パックが正規の電池パックであるか否かを判定する技術が知られている。そして、この従来の技術では、電池パックに記憶されたID番号は電池パック及び機器本体間で送受信される通信データを解読すれば比較的容易に取得されるという課題を有している。そこで、特許文献1には、機器本体装置と電池パックとの間でランダムなデータによる通信を行わせ、ID番号の取得を困難にする技術が開示されている。
特開2003−162986号公報
しかしながら、特許文献1記載の技術では、機器本体と電池パックとの間でランダムなデータによる通信が行われているが、これだけでは不正に製造された充電装置によって二次電池が充電された場合における二次電池の劣化を防止することはできない。
本発明の目的は、充電装置が正規の充電装置であるか否か不明である場合であっても、二次電池の破損を防止して、二次電池の長寿命化を図ることができる電池パックを提供することである。
本発明による電池パックは、二次電池と、前記二次電池を充電する充電装置の正極と接続される第1の接続端子と、前記充電装置の負極と接続される第2の接続端子と、前記充電装置の通信ラインと接続される通信端子と、前記二次電池の充電経路上に配設されたスイッチング手段と、前記充電装置が接続された際、前記通信ラインを介して前記充電装置と通信して当該充電装置が正規の充電装置であるか否かを判定するための認証処理を実行する認証手段と、前記認証手段により前記充電装置が正規の充電装置であると判定された後は、前記二次電池の電圧が予め定められた第1の過充電保護電圧を超えた場合に前記スイッチング手段をオフし、前記認証手段により前記充電装置が正規の充電装置であると判定される前は、前記二次電池の電圧が前記第1の過充電保護電圧よりも低い第2の過充電保護電圧を超えたときに、前記スイッチング手段をオフする保護手段とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、充電装置が接続された際、認証手段は、充電装置が正規の充電装置であるか否かを判定するための認証処理を実行する。そして、保護手段は、認証手段により充電装置が正規の充電装置であると判定される前後においてスイッチング手段をオン・オフする条件を変更して二次電池を過充電から保護する。
そのため、不安定な充電電圧を印加するような劣悪な充電装置によって二次電池が充電される場合であっても、二次電池の劣化が防止され、二次電池の長寿命化を図ることができる。
また、この構成によれば、保護手段は、認証手段により充電装置が正規の充電装置であると判定された後は、第1の過充電保護電圧を用いて、二次電池を過充電から保護する。一方、保護手段は、認証手段により充電装置が正規の充電装置であると判定される前は、第1の過充電保護電圧よりも低い第2の過充電保護電圧を用いて、二次電池を過充電から保護する。
そのため、充電装置が正規の充電装置であると判定される前は、過充電保護電圧が低く設定されるため、不安定な充電電圧を印加するような劣悪な充電装置によって二次電池が充電される場合であっても、二次電池の劣化が防止され、二次電池の長寿命化を図ることができる。
また、上記構成において、前記スイッチング手段は、前記二次電池の負極及び前記第2の接続端子間に配設され、前記認証手段は、前記2の接続端子及び前記スイッチング手段間に接地端子が接続され、前記認証処理を開始してから前記充電装置が正規の充電装置であると判定するまでの間、第1の状態信号を前記保護手段に出力し、前記充電装置が正規の充電装置であると判定した後は、第2の状態信号を前記保護手段に出力し、前記保護手段は、前記認証手段から前記第1の状態信号が出力されているときは前記第1の過充電保護電圧を選択し、前記第2の状態信号が出力されているときは前記第2の過充電保護電圧を選択する選択部と、前記選択部が第1の過充電保護電圧を選択している場合は、前記二次電池の電圧が前記第1の過充電保護電圧を超えた場合に前記スイッチング手段をオフし、前記選択部が第2の過充電保護電圧を選択している場合は、前記二次電池の電圧が前記第2の過充電保護電圧を超えた場合に前記スイッチング手段をオフする論理回路と、前記スイッチング手段がオフ状態にあるとき、オフ状態になる直前に前記認証手段から出力された前記第1の状態信号又は第2の状態信号をラッチし、ラッチした信号を前記選択部に出力し、前記スイッチング手段がオン状態にあるとき前記認証手段から出力された前記第1の状態信号又は第2の状態信号をそのまま前記選択部に出力するラッチ部とを備えることが好ましい。
この構成によれば、認証手段は接地端子が第2の接続端子とスイッチング手段との間に接続されているため、スイッチング手段がオフすると、接地端子が開放されてしまい、保護手段に第1の状態信号又は第2の状態信号を出力することができなくなるが、スイッチング手段がオフする直前に認証手段から出力された第1の状態信号又は第2の状態信号がラッチ部によりラッチされて選択部に出力されるため、スイッチング手段がオフの状態であっても、選択部は、第1の状態信号又は第2の状態信号を受信することが可能となり、第1の過充電保護電圧又は第2の過充電保護電圧を正確に選択することができ、論理回路は二次電池を適切な過充電保護電圧を用いて保護することができる。
また、上記構成において、前記通信端子と前記第2の接続端子との間にPTCから構成されるサージ電圧保護素子を接続したことが好ましい。
この構成によれば、通信端子にサージ電圧が印加されることを防止することができることに加え、サージ電圧保護素子として容量の小さなPTCからなる素子を用いたため、通信ラインの容量が小さくなり、充電装置と電池パックとの通信速度の低下を防止することができる。
また、上記構成において、前記認証手段は、ユーザによって電池パックがどのように使用されているかを示す使用状況データを予め記憶する使用状況データ記憶部を備え、前記充電装置は、前記電池パックが接続された際、前記使用状況データ記憶部が記憶する使用状況データを、前記通信端子を介して読み出し、読み出した使用状況データに応じて予め定められた目標充電量分の電力を前記電池パックに供給することが好ましい。
この構成によれば、電池パックの使用状況に応じた目標充電量で二次電池が充電されるため、二次電池を高効率、かつ高安定に充電することができる。
また、上記構成において、前記認証手段は、電池パックが接続された際に前記二次電池の残容量を測定し、その測定結果を基に、前記使用状況データを生成し、前記使用状況データ記憶部に書き込むことが好ましい。
この構成によれば、二次電池の残容量の測定結果を基に使用状況データが生成されているため、二次電池の残容量がどのレベルに到達したときに電池パックはユーザによって充電されるかの傾向を示すデータを使用状況データとして生成することが可能となる。
また、本発明による電池パックは、二次電池と、前記二次電池を充電する充電装置の正極と接続される第1の接続端子と、前記充電装置の負極と接続される第2の接続端子と、前記充電装置の通信ラインと接続される通信端子と、前記二次電池の充電経路上に配設されたスイッチング手段と、前記充電装置が接続された際、前記通信ラインを介して前記充電装置と通信して当該充電装置が正規の充電装置であるか否かを判定するための認証処理を実行する認証手段と、前記認証手段により前記充電装置が正規の充電装置であると判定される前は、前記スイッチング手段のオン・オフを繰り返して前記二次電池をパルス充電させることで前記二次電池を過充電から保護し、前記充電装置が正規の充電装置であると判定された後は、前記二次電池の電圧が予め定められた過充電保護電圧を超えたときに前記スイッチング手段をオフすることで前記二次電池を過充電から保護する保護手段とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、認証手段による認証処理が開始されてから充電装置が正規の充電装置であると判定されるまでの間、二次電池はパルス充電されるため、粗悪な充電装置を用いて二次電池が充電された場合であっても、二次電池に過大な電圧が印加されることを防止することができ、二次電池の長寿命化を図ることができる。
また、上記構成において、前記保護手段は、パルス充電のパルス幅を定めるための所定のタイムアウト時間を計時するタイマーを備え、前記二次電池の電圧が予め定められた過充電保護電圧まで上昇したときに前記スイッチング手段をオフして前記タイマーによる計時動作を開始し、前記タイムアウト時間が経過したときに前記スイッチング手段をオンすることでパルス充電を行うことが好ましい。
この構成によれば、二次電池の電圧が充電再開電圧を超えた場合にパルス充電が開始され、それまでは通常充電されるため、二次電池を速やかに充電することができる。
また、上記構成において、前記保護手段は、前記タイムアウト時間の経過時に前記二次電池の電圧が前記過充電保護電圧よりも低い充電再開電圧まで低下していないとき、前記二次電池の充電を終了することが好ましい。
この構成によれば、タイムアウト時間経過時に、二次電池の電圧が充電再開電圧よりも低い電圧まで低下していない場合、二次電池は満充電にあると判定して、充電が終了されるため、二次電池を過充電から保護することができる。
また、上記構成において、前記充電装置は、前記スイッチング手段のオン・オフに連動して、前記二次電池が通電中であるか否かをユーザに報知する報知手段を備えることが好ましい。
この構成によれば、正規の充電装置であるかが不明であることをユーザに報知することができる。
本発明によれば、不安定な充電電圧を印加するような劣悪な充電装置によって二次電池が充電される場合であっても、二次電池の劣化が防止され、二次電池の長寿命化を図ることができる。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1による電池パック1が適用された充電システムの回路図を示している。この充電システムは、電池パック1と充電装置200とを備えている。充電装置200は充電装置であり、電池パック1が認証処理を行う際に使用される認証キーを記憶する認証部B201を備えている。
電池パック1は、二次電池10、保護回路20、認証部A30、温度ヒューズF1、トランジスタQ1,Q2、4個の抵抗R1〜R4、端子T1,T2、及び通信端子T3を備えている。二次電池10は、リチウムイオン二次電池、リチウムポリマー二次電池、ニッケル水素二次電池、或いはニッケルカドミウム二次電池等の充電可能な二次電池が採用されている。
温度ヒューズF1は一端が二次電池10の負極に接続され、他端がトランジスタQ1のソースに接続されている。認証部A30は、ICタグから構成され、CS端子、DQ端子、及びVss端子を備え、CS端子は保護回路20のCV端子と接続され、DQ端子は通信端子T3と接続され、Vss端子は端子T2に接続されている。端子T1は充電装置200又は図略の負荷装置の正極と接続される端子であり、端子T2は充電装置200又は図略の負荷装置の負極と接続される端子であり、端子T2は接地されている。通信端子T3は、充電装置200又は図略の負荷装置との間で種々のデータを送受信して通信を行うための端子であり、充電装置200が備える通信ラインCL1と接続されている。
保護回路20は、集積回路から構成され、コンパレータM1〜M4、基準電圧源E1〜E4、選択部21、論理回路22、ORゲートG4、Vdd端子、Vss端子、CV端子、V−端子、C0端子、及びD0端子を備えている。
コンパレータM1は、マイナス(−)端子が基準電圧源E1の正極に接続され、プラス(+)端子がVdd端子及び抵抗R1を介して二次電池10の正極に接続されている。コンパレータM2は、−端子が基準電圧源E2の正極に接続され、+端子が抵抗R1を介して二次電池10の正極に接続されている。コンパレータM3は、−端子が抵抗R1を介して二次電池10の正極に接続され、+端子が基準電圧源E3の正極に接続されている。コンパレータM4は、+端子がV−端子及び抵抗R2を介してトランジスタQ2のソースに接続され、−端子が基準電圧源E4の正極に接続されている。
基準電圧源E1〜E4は、それぞれ、負極がVss端子を介して二次電池10の負極に接続されている。二次電池10の負極は温度ヒューズF1を介してトランジスタQ1のソースに接続されている。トランジスタQ1,Q2はドレイン同士が接続されている。抵抗R2は一端がトランジスタQ2のソースと端子T2とに接続され、他端がコンパレータM4の−端子とコンパレータM5の+端子とに接続されている。
選択部21は、2個のANDゲートG1,G3、ORゲートG2、及びインバータG5を備えている。ANDゲートG1は一方の入力端子がコンパレータM1の出力端子と接続され、他方の入力端子がインバータG5の出力端子と接続されている。ANDゲートG3は、一方の入力端子がコンパレータM2の出力端子に接続され他方の入力端子がインバータG5の入力端子と接続されている。ORゲートG2は、一方の入力端子がANDゲートG1の出力端子に接続され、他方の入力端子がANDゲートG3の出力端子に接続され、出力端子が論理回路22に接続されている。
ORゲートG4は、一方の入力端子がコンパレータM3の出力端子に接続され、他方の入力端子がコンパレータM4の出力端子に接続され、出力端子が論理回路22に接続されている。論理回路22は、D0端子を介してトランジスタQ1のゲートに接続され、C0端子及び抵抗R4を介してトランジスタQ2のゲートに接続されている。
コンパレータM1は、二次電池10の電池電圧Vaが所定の過充電保護電圧Ref1を超えた場合、ANDゲートG1にハイレベルの信号を出力し、電池電圧Vaが過充電保護電圧Ref1以下の場合、論理回路22にローレベルの信号を出力し、電池電圧Vaが過充電保護電圧Ref1を超えるか否かを検出する。
コンパレータM2は、電池電圧Vaが所定の過充電保護電圧Ref2(>Ref1)より大きくなった場合、ハイレベルの信号を論理回路22に出力し、電池電圧Vaが過充電保護電圧Ref2を以下となった場合、ローレベルの信号を論理回路22に出力し、電池電圧Vaが過充電保護電圧Ref2を超えるか否かを検出する。
トランジスタQ1,Q2は共にnチャネル電界効果型トランジスタであり、トランジスタQ1は過放電及び過電流保護用のトランジスタであり、トランジスタQ2は過充電保護用のトランジスタである。
コンパレータM3は、電池電圧Vaが所定の過放電保護電圧Ref3(<Ref1)以下になった場合、ORゲートG4にハイレベルの信号を出力し、(b)電池電圧Vaが過放電保護電圧Ref3より大きくなった場合、ORゲートG4にローレベルの信号を出力し、電池電圧Vaが過放電保護電圧を超えるか否かを検出する。
コンパレータM4は、トランジスタQ1及びQ2のオン抵抗による電圧降下が、過電流保護電圧Ref4より大きくなった場合、ORゲートG4にハイレベルの信号を出力し、トランジスタQ1及びQ2のオン抵抗による電圧降下が、過電流保護電圧Ref4以下の場合、ORゲートG4にローレベルの信号を出力し、端子T1、T2が短絡される、或いは低抵抗が接続される等して二次電池10に過電流が流れたことを検出する。
基準電圧源E1は、定電圧発生回路から構成され、過充電保護電圧Ref1をコンパレータM1の−端子に印加する。ここで、過充電保護電圧Ref1としては、例えば二次電池10の特性を劣化させない範囲の最大の電圧から一定のマージンを減じた電圧であり、正規でない充電装置により不安定な充電電圧が印加されても二次電池10を劣化させないような電圧が設定されている。なお、本実施の形態では、Ref1としてRef1=4.2Vが採用されている。
基準電圧源E2は、定電圧発生回路から構成され、過充電保護電圧Ref2をコンパレータM2の−端子に印加する。ここで、過充電保護電圧Ref2としては、例えば正規の充電装置によって二次電池10が充電された場合に、二次電池10の特性を劣化させない範囲の最大の電圧が設定されている。本実施の形態では、Ref2として、Ref2=4.35Vが採用されている。
基準電圧源E3は、定電圧発生回路から構成され、過放電保護電圧Ref3をコンパレータM3の+端子に印加する。ここで、過放電保護電圧Ref3としては、二次電池10の特性を劣化させない範囲の最小の電圧が設定されている。基準電圧源E4は、定電圧発生回路から構成され、過電流保護電圧Ref4をコンパレータM4の−端子に印加する。ここで、過電流保護電圧Ref4としては、二次電池10の特性を劣化させない範囲での最大の放電電流が流れた場合にトランジスタQ1,Q2のオン抵抗で生じる電圧降下に相当する電圧が設定されている。
選択部21は、認証部A30からローレベルの信号が出力されている場合、ANDゲートG1にインバータG5を介してハイレベルの信号が入力され、ANDゲートG3にローレベルの信号が入力されるため、コンパレータM1を選択し、コンパレータM1から出力される信号をANDゲートG1及びORゲートG2を介して論理回路22に出力する。また、選択部21は、認証部A30からハイレベルの信号が出力されている場合、ANDゲートG1にインバータG5を介してローレベルの信号が入力され、ANDゲートG3にハイレベルの信号が入力されるため、コンパレータM2を選択し、コンパレータM2から出力される信号をANDゲートG3及びORゲートG2を介して論理回路22に出力する。
論理回路22は、選択部21からハイレベルの信号が出力されている場合、すなわち、電池電圧Vaが過充電保護電圧Ref1或いはRef2より大きい場合、トランジスタQ2をオフして充電を停止し、二次電池10を過充電から保護する。一方、論理回路22は、選択部21からローレベルの信号が出力されている場合、トランジスタQ2をオンし、充電を継続させる。
また、論理回路22は、ORゲートG4からハイレベルの信号が出力されている場合、すなわち、二次電池10が過放電状態にある或いは二次電池10に過電流が流れている場合、トランジスタQ1をオフして放電を停止し、二次電池10を過放電又は過電流から保護する。一方、論理回路22は、ORゲートG4からローレベルの信号が出力されている場合、トランジスタQ1をオンして放電を継続させる。
認証部A30は、充電装置200が接続されたとき、通信端子T3を介して充電装置200の認証部B201が記憶する認証キーと、自己が記憶する認証キーとを用いて充電装置200が正規の充電装置であるか否かを判定するための認証処理を実行し、充電装置200が正規の充電装置であると判定した後は、CS端子からハイレベルの信号を出力し、充電装置200が正規の充電装置であると判定する前は、CS端子からローレベルの信号を出力する。温度ヒューズF1は二次電池10が所定の温度を超えた場合、二次電池10とトランジスタQ1間を遮断し、電池パック1が高熱になって危険な状態になることを防止する。
次に、電池パック1による過充電保護動作について説明する。まず、端子T1〜T3に充電装置200が接続されると、認証部A30は、認証部B201から認証キーを読み出し、充電装置200が正規の充電装置であると判定するまでの間は、保護回路20にローレベルの信号を出力する。
ここで、認証部A30は、自己が記憶する認証キーと認証部B201が記憶する認証キーとが一致するか否かを判定する。また、認証部B201は認証部A30から認証キーを読み出し自己が記憶する認証キーと一致するか否かを判定する。そして、認証部A30は、自己が記憶する認証キーと認証部B201から読み出した認証キーとが一致すると共に、認証部B201により認証部A30から読み出された認証キーと認証部B201が記憶する認証キーとが一致すると判定された場合に、充電装置200は正規の充電装置であると判定する。すなわち、認証部A30は認証部B201との相互認証により充電装置200が正規の充電装置であるか否かを判定する。
選択部21は、充電装置200が正規の充電装置であると判定されるまで、ANDゲートG3にローレベルの信号が入力されるため、コンパレータM1を選択する。これにより、過充電保護電圧として、低い方の過充電保護電圧Ref1が選択されることとなる。
選択部21がコンパレータM1を選択している状態において、電池電圧Vaが過充電保護電圧Ref1(=4.2V)以下の場合、コンパレータM1,M2は共にローレベルの信号を出力し、ANDゲートG1,G3も共にローレベルの信号を出力するため、ORゲートG2は論理回路22にローレベルの信号を出力する。
そして、選択部21がコンパレータM1を選択している状態において、電池電圧Vaが過充電保護電圧Ref1よりも大きくなると、コンパレータM1はハイレベルの信号をANDゲートG1に出力し、ANDゲートG1はORゲートG2に対してハイレベルの信号を出力するため、ORゲートG2は論理回路22に対してハイレベルの信号を出力し、論理回路22は、トランジスタQ2に対してローレベルの信号を出力し、トランジスタQ2をオフする。これにより、二次電池10は充電装置から切り離され、充電が停止され、過充電から保護される。
一方、認証部A30と認証部B201とは相互認証を行い、充電装置200が正規の充電装置であると判定した後は、選択部21に対してハイレベルの信号を出力する。選択部21は、認証部A30からハイレベルの信号が出力されると、ANDゲートG1にローレベルの信号が入力され、ANDゲートG3にハイレベルの信号が入力されるため、コンパレータM2を選択する。これにより、過充電保護電圧として、高い方の過充電保護電圧Ref2が選択されることとなる。
選択部21がコンパレータM2を選択している状態において、電池電圧Vaが過充電保護電圧Ref2(=4.35V)以下の場合、コンパレータM1,M2は共にローレベルの信号を出力し、ANDゲートG1,G3も共にローレベルの信号を出力するため、ORゲートG2は論理回路22にローレベルの信号を出力する結果、論理回路22はトランジスタQ2をオンして充電を継続する。
そして、選択部21がコンパレータM2を選択している状態において、電池電圧Vaが過充電保護電圧Ref2よりも大きくなると、コンパレータM2はハイレベルの信号をANDゲートG3に出力し、ANDゲートG3はORゲートG2に対してハイレベルの信号を出力するため、ORゲートG2は論理回路22に対してハイレベルの信号を出力し、論理回路22は、トランジスタQ2に対してローレベルの信号を出力し、トランジスタQ2をオフする。これにより、二次電池10は充電装置から切り離され、充電が停止され、過充電から保護される。
以上説明したように、実施の形態1の電池パック1によれば、認証部A30により充電装置200が接続されてから正規の充電装置であると判定されるまでの間、低い方の過充電保護電圧Ref1が選択されるため、電池パック1に対して、不正に製造されたものであり、不安定な充電電圧で二次電池10を充電するような粗悪な充電装置が接続された場合であっても、二次電池10をより確実に過充電から保護することが可能となり、二次電池10の長寿命化を図ることができる。
また、認証部A30により充電装置200が正規の充電装置であると判定された後は、高い方の過充電保護電圧Ref2が選択されるため、通常の過充電保護電圧により二次電池10を過充電から保護することができる。
(実施の形態2)
図2は本発明の実施の形態2による電池パック1aが適用された充電システムの回路図を示している。実施の形態2による電池パック1aは実施の形態1による電池パック1に対して、保護回路20にトランスペアレントラッチ回路TL1及びANDゲートG6を追加したことを特徴としている。なお、実施の形態2において実施の形態1と同一のものは同一の符号を付し、説明を省略する。
トランスペアレントラッチ回路TL1は、D端子がCV端子と接続され、Q端子がインバータG5と接続され、STB端子がANDゲートG6の出力端子と接続されている。ANDゲートG6は一方の入力端子がD0端子に接続され、他方の入力端子がC0端子に接続されている。
トランスペアレントラッチ回路TL1は、STB端子にハイレベルの信号が入力されている場合、D端子に入力されているハイレベル又はローレベルの信号をそのままQ端子から出力し、STB端子にローレベルの信号が入力されている場合、ローレベルの信号が入力される直前にD端子に入力されたハイレベル又はローレベルの信号をラッチしてQ端子から出力する。
次に、実施の形態2による電池パック1aのラッチ動作について説明する。まず、電池パック1aに充電装置200が接続されると、実施の形態1同様、認証部A30と認証部B201は認証処理を開始し、充電装置2が正規の充電装置であると判定するまで、ローレベルの信号をCS端子から出力する。CS端子から出力されたローレベルの信号はCV端子を介してトランスペアレントラッチ回路TL1のD端子に入力される。
このとき、論理回路22は、トランジスタQ1,Q2の両方に対してハイレベルの信号を出力し、両トランジスタを共にオンさせているため、STB端子にはハイレベルの信号が入力される結果、トランスペアレントラッチ回路TL1は、D端子に入力されているローレベルの信号をそのままQ端子から出力する。従って、選択部21はコンパレータM1を選択する結果、過充電保護電圧Ref1が過充電保護電圧として選択される。
そして、電池電圧Vaが過充電保護電圧Ref1より大きくなると、論理回路22は、ORゲートG2からハイレベルの信号が出力されるため、トランジスタQ2のゲートにローレベルの信号を出力してトランジスタQ2をオフし、二次電池10を過充電から保護する。
トランジスタQ2のゲートにローレベルの信号が出力されると、トランスペアレントラッチ回路TL1は、STB端子にローレベルの信号が入力されるため、ローレベルの信号が入力される直前にD端子に入力されていたローレベルの信号をラッチする。その結果、Q端子からローレベルの信号が出力されることとなり、選択部21は、トランジスタQ2がオフされる前と同様にしてコンパレータM1の選択し、過充電保護電圧Ref1が選択される。
認証部A30は、トランジスタQ2がオフすると、Vss端子が開放されるため、CS端子からCV端子に対して信号を出力することができなくなり、選択部21は、充電装置2が正規の充電装置であるか否かに応じてコンパレータM1,M2の選択を正確に行うことができなくなる。
しかしながら、実施の形態2による電池パック1aでは、トランジスタQ2がオフされる直前にD端子に入力されたローレベルの信号がトランスペアレントラッチ回路TL1によってラッチされるため、選択部21はコンパレータM1を継続して選択することができ、過充電保護電圧Ref1により二次電池10を過充電から保護することが可能となる。
そして、電池電圧Vaが過充電保護電圧Ref1以下になると、論理回路22はトランジスタQ2のゲートにハイレベルの信号を出力し、トランジスタQ2をオンさせる。これにより、認証部A30はCS端子からCV端子に対して信号を出力することが可能となり、CV端子に対して再びローレベルの信号を出力する。
このとき、論理回路22は、トランジスタQ1に対してもハイレベルの信号を出力しているため、STB端子にはANDゲートG6を介してハイレベルの信号が入力される結果、トランスペアレントラッチ回路TL1は、D端子に入力される認証部A30からのローレベルの信号をそのままQ端子から出力し、選択部21は、コンパレータM1の選択を継続する。
次に、充電装置200が正規の充電装置であると判定された後における電池パック1aのラッチ動作について説明する。認証部A30は、充電装置200が正規の充電装置であると判定すると、CS端子からハイレベルの信号を出力する。論理回路22は、トランジスタQ1,Q2に対して共にハイレベルの信号を出力しているとすると、トランスペアレントラッチ回路TL1は、STB端子にANDゲートG6を介してハイレベルの信号が入力されるため、D端子に入力された認証部A30からのハイレベルの信号をそのままQ端子から出力させる。そのため、選択部21は、コンパレータM2を選択し、過充電保護電圧Ref2(4.35V)が過充電保護電圧として選択される。
そして、電池電圧Vaが過充電保護電圧Ref2より大きくなると、論理回路22は、ORゲートG2からハイレベルの信号が入力されるため、トランジスタQ2のゲートにローレベルの信号を出力し、トランジスタQ2をオフし、二次電池10を過充電から保護する。これにより、認証部A30は、Vss端子が開放されるため、CS端子からCV端子に対して信号を出力することができなくなる。
しかしながら、このとき、トランスペアレントラッチ回路TL1は、STB端子にANDゲートG6を介してローレベルの信号が入力されるため、このローレベルの信号が入力される直前にD端子に入力されていた認証部A30からのハイレベルの信号をラッチする。これによりQ端子からハイレベルの信号が出力され、選択部21は、トランジスタQ2がオフされる前と同様に、コンパレータM2を選択し、過充電保護電圧Ref2が継続して選択される。
従って、認証部A30がCS端子から信号を出力することができなくたった期間においても、過充電保護電圧Ref2を選択することが可能となり、過充電保護電圧Ref2を用いて、二次電池10を過充電から保護することが可能となる。
そして、電池電圧Vaが過充電保護電圧Ref2以下になると、コンパレータM2はローレベルの信号を出力し、論理回路22はORゲートG2からローレベルの信号が入力され、トランジスタQ2のゲートにハイレベルの信号を出力し、トランジスタQ2をオンする。このとき、トランスペアレントラッチ回路TL1はSTB端子にANDゲートG6を介してハイレベルの信号が入力されるため、D端子に入力されている認証部A30からのハイレベルの信号を、そのままQ端子から出力する。これにより、選択部21はコンパレータM2を選択し、過充電保護電圧Ref2を継続して選択することができる。
以上説明したように実施の形態2による電池パック1aによれば、トランジスタQ2がオフされ、認証部A30がCS端子から信号を出力することができなくなった期間においても、トランジスタQ2がオフされる直前に、D端子に入力されていたローレベル又はハイレベルの信号がトランスペアレントラッチ回路TL1によりラッチされるため、選択部21は、トランジスタQ2がオフされる直前に選択していたコンパレータM1又はM2を引き続き選択することが可能となる。その結果、認証部A30が通信することができなくなっても、終始、過充電保護電圧Ref1又はRef2を正確に選択することが可能となり、電池電圧Vaが過充電保護電圧Ref1又はRef2を超えているか否かを正確に検出することができる。
(実施の形態3)
図3は、実施の形態3による電池パック1bが適用された充電システムの回路図を示している。実施の形態3による電池パック1bは、実施の形態1による電池パック1、或いは実施の形態2による電池パック1aに対してサージ対策素子Z1等を備えたことを特徴としている。なお、実施の形態3において、電池パック1、1aと同一のものは同一の符号を付し、説明を省略する。サージ対策素子Z1は、ポリマーやセラミックからなる(好ましくはポリマー)PTC(Positive Temperature Coefficient)からなるサージ対策素子により構成され、抵抗R3と並列接続され、DQ端子に印加されるサージ電圧を制限する。
認証部A30はDQ端子及びVss端子間に接続されたツェナーダイオードZD2と、CS端子及びVss端子に接続されたツェナーダイオードZD1とを備えている。ツェナーダイオードZD2はアノードがVss端子に接続され、カソードがDQ端子に接続されている。ツェナーダイオードZD1はアノードがVss端子に接続され、カソードがCS端子に接続されている。CV端子及びCS端子間には抵抗R5が接続されている。
充電装置200から通信ラインCL1を介して出力された信号の電圧は、抵抗R3に印加されるが抵抗R3にはサージ対策素子Z1が並列接続されている。ここで、サージ対策素子Z1はPTCから構成されており、低容量であるため、通信ラインCL1の容量を低下させつつ、DQ端子をサージ電圧から保護することができる。その結果、充電装置200と認証部A30との通信速度の低下を防止することが可能となる。
また、DQ端子及びVSS端子間にはツェナーダイオードZD2が接続され、CS端子及びVss端子間にもツェナーダイオードZD1が接続され、CV端子及びCS端子間に抵抗R5が接続されている。従って、DQ端子、CS端子、及びCV端子に印加される電圧が一定の値以下に制限することができる。
以上説明したように、実施の形態3による電池パック1bによれば、抵抗R3にサージ対策素子Z1を並列接続し、DQ端子及びVss端子間にツェナーダイオードZD2を接続し、CS端子及びVss端子間にツェナーダイオードZD2を接続し、CS端子及びCV端子間に抵抗R5を接続したため、CV端子、CS端子、DQ端子をサージ電圧から保護することを可能としつつ、充電装置200と認証部A30との通信速度の低下を防止することができる。
(実施の形態4)
図4は、実施の形態4による電池パック1cが適用された充電システムの回路図を示している。実施の形態4による電池パック1cは、充電装置200cが正規の充電装置であるか否かの認証を行い、充電装置200cが正規の充電装置であるとの認証がとれるまでの間、二次電池10をパルス充電させ、二次電池10を過充電から保護することを目的としている。なお、実施の形態4において実施の形態1〜3と同一のものは同一の符号を付し、相違点のみ説明する。
実施の形態4による電池パック1cは実施の形態1〜3による電池パック1〜1bに対して、選択部21が省かれ、論理回路22の構成が主に相違している。
コンパレータM1cは、−端子が二次電池10の正極に接続され、+端子が基準電圧源E1cの正極に接続されている。コンパレータM2cは、−端子が基準電圧源E2cの正極に接続され、+端子が二次電池10の正極に接続されている。コンパレータM3cは、+端子が基準電圧源E3cの正極に接続され、−端子が二次電池10の正極に接続されている。コンパレータM4cは、+端子がコンパレータM5cの+端子に接続され、−端子が基準電圧源E4cの正極に接続されている。
基準電圧源E1c〜E4cは、それぞれ負極が二次電池10の負極に接続されている。二次電池10の負極はトランジスタQ1のソースに接続されている。トランジスタQ1,Q2はドレイン同士が接続されている。トランジスタQ2のソースは端子T2に接続されている。抵抗R1は一端がトランジスタQ2のソースと端子T2に接続され、他端がコンパレータM4cの+端子とコンパレータM5cの+端子とに接続されている。
コンパレータM1cは、二次電池10の電池電圧Vaが過充電保護電圧Ref1cを超えた場合、タイマーTMにローレベルの信号を出力し、電池電圧Vaが過充電保護電圧Ref1c以下の場合、タイマーTMにハイレベルの信号を出力する。本実施の形態では、過充電保護電圧として、Ref1c=4.3Vが採用されている。
コンパレータM2cは、電池電圧Vaが所定の充電再開電圧Ref2c(<Ref1c)以下になった場合、ローレベルの信号を充電制御部103に出力し、電池電圧Vaが充電再開電圧Ref2cを超えた場合、ハイレベルの信号を充電制御部103に出力する。本実施の形態では、充電再開電圧として、Ref2c=4.2Vが採用されている。
トランジスタQ1,Q2はnチャネル電界効果型トランジスタであり、トランジスタQ1は過放電及び過電流保護用のトランジスタであり、トランジスタQ2は過充電保護用のトランジスタである。
コンパレータM3cは、電池電圧Vaが所定の過放電保護電圧Ref3c(<Ref2c)以下になった場合、放電制御部102にローレベルの信号を出力し、電池電圧Vaが過放電保護電圧Ref3cを超えた場合、論理回路22にハイレベルの信号を出力する。コンパレータM4cは、端子T1、T2が短絡される、或いは低抵抗が接続される等して二次電池10に過電流が流れたことを検出し、放電制御部102に通知する。コンパレータM5cは、電流方向(充電又は放電)を検出し、論理回路22に通知する。
ICタグ31は、CS端子、Vss端子、及びDQ端子を備え、電池パック1cに対応する充電装置の認証キーを記憶する。認証回路32は、充電装置200cに搭載され、ID0端子、IDC端子、Vss端子、及びVdd端子を備え、充電装置200cが電池パック1cに対応する正規の充電装置であるか否かを判定する。ID0端子はICタグ31のDQ端子に接続され、IDC端子は充電装置200cが備える充電制御部202と接続され、Vss端子は端子T2に接続されている。
そして、認証回路32は、充電装置200cが電池パック1cに接続されたとき、充電装置200cとICタグ31との間で通信端子T3を介して相互に認証処理を実行し、充電装置200cが電池パック1cに対応する正規の充電装置であるか否かを判定し、正規の充電装置であると判定した場合、ICタグ31に対して認証完了信号を出力する。
ICタグ31は、認証回路32から認証完了信号を受信するまで、論理回路22に対してローレベルの信号を出力し、認証回路32から認証完了信号を受信した後は、論理回路22に対してハイレベルの信号を出力する。
論理回路22は、パルス充電制御部101、放電制御部102、及び充電制御部103を備えている。パルス充電制御部101はタイマーTMを備え、ICタグ31からローレベルの信号が出力されている場合は、電池パック1cをパルス充電モードに設定し、ICタグ31からハイレベルの信号が出力されている場合は、電池パック1cを通常充電モードに設定する。
パルス充電制御部101は、通常充電モードを設定している場合、コンパレータM1cから電池電圧Vaが過充電保護電圧Ref1cを超えたことを示すローレベルの信号を受信した場合、トランジスタQ2をオフさせるように充電制御部103を制御する一方、コンパレータM1cから電池電圧Vaが過充電保護電圧Ref1c以下であることを示すハイレベルの信号を受信した場合、トランジスタQ2をオンさせるように充電制御部103を制御する。
また、パルス充電制御部101は、パルス充電モードを設定している場合、コンパレータM1cから電池電圧Vaが過充電保護電圧Ref1cを超えていることを示すローレベルの信号を受けた時、タイマーTMに計時動作を開始させ、計時動作の開始を示す計時開始信号を充電制御部103に出力する。また、パルス充電制御部101は、タイマーTMが計時動作を開始してから、所定のタイムアウト時間を計時したとき、タイマーTMの計時動作を終了させ、計時動作の終了を示す計時終了信号を充電制御部103に出力する。
なお、タイムアウト時間は、二次電池10が満充電になったか否かを検出するために予め設定された時間であり、例えば10msである。
充電制御部103は、パルス充電モードが設定されている場合、タイマーTMによる計開始信号を受けてから、計時終了信号を受けるまでの間に、コンパレータM2cから電池電圧Vaが充電再開電圧Ref2c以下になったことを示すローレベルの信号を受けたとき、二次電池10が満充電になっていないと判定し、計時終了信号の受信時に、トランジスタQ2にハイレベルの信号を出力し、トランジスタQ2をオンさせ、充電を再開させる。一方、充電制御部103は、タイマーTMによる計時開始信号を受けてから、計時終了信号を受けるまでの間に、コンパレータM2cから電池電圧Vaが充電再開電圧Ref2c以下になったことを示すローレベルの信号を受けないとき、二次電池10が満充電になったと判定し、トランジスタQ2を継続してオフさせ、充電を終了する。
放電制御部102は、コンパレータM3cからローレベルの信号を受けたとき、二次電池10を過放電から保護するために、トランジスタQ1にローレベルの信号を出力し、トランジスタQ1をオフさせる。また、放電制御部102は、コンパレータM4cから過電流検出の通知を受けたとき、トランジスタQ1にローレベルの信号を出力し、トランジスタQ1をオフさせる。これら以外の場合は、放電制御部102は、トランジスタQ1にハイレベルの信号を出力し、トランジスタQ1をオンさせる。
次に、充電装置200cについて説明する。充電装置200cは、DC/DCコンバータから構成され、充電制御部202、直流電源DC21、オペアンプM21,M22、基準電圧源E21,E22、コイルL1、コンデンサC21、ダイオードD21、及びトランジスタQ21を備えている。
オペアンプM21は、端子T1,T2間の端子電圧Vbと所定の基準電圧Ref21(=4.2V)とを比較し、端子電圧Vbが基準電圧Ref21を超える場合、プラスの誤差増幅信号を充電制御部202に出力し、端子電圧Vbが基準電圧Ref21以下の場合、マイナスの誤差増幅信号を充電制御部202に出力する。
オペアンプM22は、充電電流による抵抗R2の電圧降下Vcを所定の基準電圧Ref22と比較し、電圧降下Vcが基準電圧Ref22を超える場合、マイナスの誤差増幅信号を充電制御部202に出力し、電圧降下Vcが基準電圧Ref22以下の場合、プラスの誤差増幅信号を充電制御部202に出力する。発光ダイオードLED1は、充電制御部202の制御の下、充電電流が流れている場合に点灯し、充電電流が流れていない場合に消灯することでユーザに充電中であるか否かを報知する。
充電制御部202は、端子電圧Vbが基準電圧Ref21に到達するまでの間、コンパレータM22による基準電圧Ref22と抵抗R2での充電電流による電圧降下Vcとの比較結果に従って、充電電流が一定の値を維持するようなPWM信号を生成し、定電流制御を行う。一方、充電制御部202は、端子電圧Vbが基準電圧Ref21に到達した後は、端子電圧Vbが基準電圧Ref21を維持するようなPWM信号を生成し、定電圧制御を行う。更に、充電制御部202は、充電電流が流れている場合、充電中であるとしてLEDL1を点灯させると共に、充電電流が流れていない場合、充電中でないとしてLED1を消灯させる。
トランジスタQ21は、Pチャネル電界効果型トランジスタから構成されるコンバータドライブトランジスタである。ダイオードD21は還流ダイオードであり、コンデンサC21は平滑コンデンサである。
次に、パルス充電モードが設定されている場合の電池パック1cの動作について説明する。図5は、パルス充電制御部101がパルス充電モードを設定している場合における電池パック1cのタイミングチャートを示し、(a)は電池電圧Vaを示し、(b)は充電電流を示し、(c)は発光ダイオードLED1の点灯状態を示している。まず、端子T1,T2及び通信端子T3に充電装置200cが接続され、(b)に示すように、充電装置200cから充電電流が流れ、充電が開始されると、(a)に示すように電池電圧Vaは滑らかなカーブを描いて上昇する。そして、充電電流が流れるため、充電制御部202は(c)に示すように発光ダイオードLED1を点灯させる。
コンパレータM1cは、電池電圧Vaが過充電保護電圧Ref1c(=4.3V)に到達したとき(時刻T1)、パルス充電制御部101にローレベルの信号を出力し、この信号を受けたパルス充電制御部101はタイマーTMに計時動作を開始させると共に、充電制御部103に計時開始信号を出力する。この信号を受けた充電制御部103はトランジスタQ2のゲートにローレベルの信号を出力し、トランジスタQ2をオフさせる。これにより、二次電池10への充電が停止され、(a)に示すように電池電圧Vaが低下し、(b)に示すように充電電流が0となり、(c)に示すように発光ダイオードLED1が消灯する。
次いで、充電制御部103は、パルス充電制御部101から計時終了信号を受けた時刻T3よりも以前の時刻T2において、コンパレータM2cからローレベルの信号を受けているため、時刻T3において、トランジスタQ2にハイレベルの信号を出力する。すなわち、充電制御部103は、電池電圧Vaが過充電保護電圧Ref1cまで上昇してから、タイムアウト時間が経過するまでの間に、電池電圧Vaが充電再開電圧Ref2c以下となっているため、タイムアウト時間経過時にトランジスタQ2をオンさせ、充電を再開させる。これにより、(c)に示すように発光ダイオードLED1が再度点灯する。
電池電圧Vaが過充電保護電圧Ref1cに到達すると(時刻T4)、トランジスタQ2はオフするため、(a)に示すように電池電圧Vaは低下していく。そして、タイムアウト時間経過時を示す時刻T6以前の時刻T5において、電池電圧Vaは充電再開電圧Ref2cまで低下しているため、充電制御部103は時刻T6において、トランジスタQ2をオンさせ、充電を再開させる。これにより(c)に示すように発光ダイオードLED1が再び点灯する。
以後、時刻T7まで、タイムアウト時間が経過する間に電池電圧Vaが充電再開電圧Ref2cまで低下しているため、トランジスタQ2が断続的にオン・オフされ、(c)に示すように、発光ダイオードLED1が点滅する。これにより、ユーザに対して充電装置200cが正規の充電装置であるか否かの認証がとれていないことを報知することができる。
時刻T7において、トランジスタQ2がオフされ、時刻T9において、電池電圧Vaが充電再開電圧まで低下しているが、時刻T9は、タイムアウト時間経過時である時刻T8以降の時刻であるため、充電制御部103は、二次電池10が満充電になっていると判定し、トランジスタQ2を継続してオフさせ、充電を終了する。この場合、(c)に示すように、電池電圧Vaが4.2Vを維持しており、二次電池10が満充電になっていることが分かる。
次に、充電装置200cが正規の充電装置であると判定された後における電池パック1cの充電動作について説明する。まず、認証回路32は、電池パック1cと充電装置200cとが対応していると判定すると、パルス充電制御部101に対してハイレベルの信号を出力する。
パルス充電制御部101は、ハイレベルの信号を受信しているため、通常充電モードに設定する。電池電圧Vaが過充電保護電圧Ref1cより大きくなると、コンパレータM1cはパルス充電制御部101に対してローレベルの信号を出力するため、パルス充電制御部101は、トランジスタQ2をオフするように充電制御部103に指令し、充電制御部103は、トランジスタQ2に対してローレベルの信号を出力し、トランジスタQ2をオフする。これにより、二次電池10は過充電から保護される。
以上説明したように、実施の形態4による電池パック1cによれば、充電装置200cと電池パック1cとが対応しているとの認証がとれるまでの期間において、電池電圧Vaが過充電保護電圧Ref1cを超えた場合、電池パック1cはパルス充電されるため、正規の充電装置ではなく、不安定な充電電圧によって二次電池10を充電するような粗悪な充電装置により充電された場合であっても、二次電池10を過充電から保護することが可能となり、二次電池の長寿命化を図ることができる。
また、パルス充電を行うことで、発光ダイオードLED1が点滅するため、充電装置200cと電池パック1cとが対応しているとの認証が終了していないことをユーザに報知することができる。更に、タイマーTMが計時動作を行っている期間内に、電池電圧Vaが充電再開電圧Ref2cまで低下しなかった場合は、二次電池10は満充電状態にあるとされて、充電が停止されるため、二次電池10を過充電から保護することができる。
また、充電装置200cが正規の充電装置であると判定された後は、通常充電モードにより二次電池10が充電されるため、二次電池10を速やかに充電することができる。
(実施の形態5)
図6は、実施の形態5による電池パック1dが適用された充電システムの回路図を示している。実施の形態5による電池パック1dは、実施の形態1〜3の電池パック1〜1bに対して、ICタグ31dが使用状況記憶部301を備えていることを特徴とする。なお、充電装置2dは実施の形態4の充電装置200cと同一であるため説明を省略する。また、実施の形態5において、実施の形態1〜4と同一のものは同一の符号を付し、説明を省略する。
ICタグ31dは、使用状況記憶部301を備えている。使用状況記憶部301は、電池パック1dの使用状況を示す使用状況データを格納する。ここで、使用状況データとは、電池パック1dがユーザによってどのように使用されているかを示すデータである。具体的には、使用状況データはユーザの使用状況を第1〜第3の段階で表す。電力が少し消費されると直ぐに充電させ、二次電池10がほぼ満充電状態をキープさせるようなユーザにより電池パック1dが使用されている場合、使用状況データは第1の段階を示す。
また、二次電池10が蓄積する電力をほぼ使い切ってから、二次電池10を充電させるように電池パック1dが使用されている場合、使用状況データは第3の段階を示す。また、第1の段階及び第3の段階のいずれの段階にも属さないように電池パック1dが使用されている場合、使用状況データは第2の段階を示す。
認証回路32dは充電装置2dが正規の充電装置であるか否かを判定する機能を備えると共に、電池パック1dの使用状況記憶部301に使用状況データが書き込まれていない場合、又は、前回使用状況記憶部301の使用状況データを更新してから使用状況データを所定回数読み出した場合、電池パック1dの使用状況を調べ、ユーザの使用状況が第1〜第3の段階のいずれに該当するかを判定し、判定結果を新たな使用状況データとして使用状況記憶部301に書き込む。また、認証回路32dは、電池パック1dが接続されたとき、使用状況記憶部301に使用状況データが書き込まれている場合は、使用状況データを読み出し、使用状況データが示す段階に応じた充電量で二次電池10を充電させるための充電指令信号を充電制御部202に出力する。
充電制御部202は、認証回路32dから出力された充電指令信号に応じた目標充電量分の電力を電池パック1dに供給し、二次電池10を充電する。
次に、実施の形態5による電池パック1dが適用された充電システムの動作について説明する。初期状態においてICタグ31dの使用状況記憶部301には、使用状況データが書き込まれていないものとする。まず、充電装置2dに電池パック1dが接続されると、認証回路32dは、ICタグ31dに使用状況データが書き込まれているか否かを判定する。ここでは、使用状況データが書き込まれていないため、認証回路32dは、端子電圧Vbの電圧を測定し、測定した端子電圧Vbを基に、二次電池10の残容量を算出して図略の不揮発性メモリに書き込む。
そして、残容量の測定回数が所定回数に到達すると、現在算出した残容量と過去に算出した残容量とを用いて二次電池10の残容量の平均値を算出する。そして、算出した残容量の平均値を、所定の第1の基準残容量K1及び所定の第2の基準残容量K2(K2<K1)と比較し、第1の基準残容量K1より大きい場合は、電池パック1dの使用状況が第1の段階に属すると判定し、第2の基準残容量K2以下の場合は、電池パック1dの使用状況が第3の段階に属すると判定し、第1の基準残容量K1以下、かつ、第2の基準残容量K2より大きい場合は、電池パック1dの使用状況が第2の段階に属すると判定する。そして、判定結果を使用状況データとして使用状況記憶部301に書き込む。
ここで、第1の基準残容量K1としては、二次電池10の満残容量に対して一定のマージンを減じた値が採用される。また、第2の基準残容量K2としては、二次電池10の充電容量の下限値に対して一定のマージンを加えた値が採用される。
次に、使用状況データを用いて電池パック1dの充電量を決定する処理について説明する。認証回路32dは、使用状況記憶部301から使用状況データを読み出し、使用状況データが示す第1〜第3の段階の各々に対して予め定められた第1〜第3の目標充電量で二次電池10を充電するための充電指令信号を充電制御部202に出力する。ここで、第1の目標充電量は、二次電池10の満充電容量と第1の基準残容量K1との差分が採用され、第3の目標充電量は、二次電池10の満充電容量と第2の基準残容量K2との差分が採用され、第2の目標充電量は、二次電池10の満充電容量と第1の基準残容量K1及び第2の基準残容量K2の中間値との差分が採用される。
充電制御部202は、受信した充電指令信号が第1の目標充電量を示す場合は、電池パック1dに対して第1の目標充電量分の電力を供給して二次電池10を充電する。
また、充電制御部202は、受信した充電指令信号が第2の目標充電量を示す場合は、電池パック1dに対して第1の目標充電量分の電力を供給し、二次電池10を充電する。
更に、充電制御部202は、受信した充電指令信号が第3の目標充電量を示す場合は、電池パック1dに対して第3の目標充電量分の電力を供給し、二次電池10を充電する。
以上説明したように、実施の形態5による電池パック1dによれば、電池パック1dに対するユーザの使用状況に応じて、適切な充電量で二次電池10を充電することができるため、二次電池10を効率良く充電することができると共に、電池パック1dの過充電が抑制され、二次電池10の長寿命化を図ることができる。
本発明による電池パックによれば、不正な充電装置が接続された場合であっても、二次電池を過充電から保護し、二次電池の長寿命化を図ることができるため、携帯電話やノートパソコン等の負荷装置の電源として有用な電池パックを提供することができる。
実施の形態1による電池パック1が適用された充電システムの回路図を示している。 本発明の実施の形態2による電池パック1aが適用された充電システムの回路図を示している。 実施の形態3による電池パック1bが適用された充電システムの回路図を示している。 実施の形態4による電池パック1cが適用された充電システムの回路図を示している。 パルス充電制御部101がパルス充電モードを設定している場合における電池パック1cのタイミングチャートを示し、(a)は電池電圧Vaを示し、(b)は充電電流を示し、(c)は発光ダイオードLED1の点灯状態を示している。 実施の形態5による電池パック1dが適用された充電システムの回路図を示している。
符号の説明
1 1a 1b 1c 1d 電池パック
200 200c 200d充電装置
10 二次電池
20 保護回路
21 選択部
22 論理回路
30 認証部A
31 31d ICタグ
32 32d 認証回路
101 パルス充電制御部
102 放電制御部
103 充電制御部
201 認証部B
202 充電制御部
301 使用状況記憶部
E1〜E4 基準電圧源
E1c〜E4c 基準電圧源
F1 温度ヒューズ
G1 G3 ANDゲート
G2 G4 G6 ORゲート
G5 インバータ
K1 第1の基準残容量
K2 第2の基準残容量
CL1 通信ライン
LED1 発光ダイオード
M1〜M4 コンパレータ
M1c〜M5c コンパレータ
Q1 Q2 トランジスタ
R1〜R5 抵抗
Ref1 Ref2 過充電保護電圧
Ref1c 過充電保護電圧
Ref2c 充電再開電圧
Ref3 Ref3c 過放電保護電圧
Ref4 Ref4c 過電流保護電圧
T1 T2 端子
T3 通信端子
TL1 トランスペアレントラッチ回路
TM タイマー
Va 電池電圧
Vb 端子電圧
Vc 電圧降下
Z1 サージ対策素子
ZD1 ZD2 ツェナーダイオード

Claims (9)

  1. 二次電池と、
    前記二次電池を充電する充電装置の正極と接続される第1の接続端子と、
    前記充電装置の負極と接続される第2の接続端子と、
    前記充電装置の通信ラインと接続される通信端子と、
    前記二次電池の充電経路上に配設されたスイッチング手段と、
    前記充電装置が接続された際、前記通信ラインを介して前記充電装置と通信して当該充電装置が正規の充電装置であるか否かを判定するための認証処理を実行する認証手段と、
    前記認証手段により前記充電装置が正規の充電装置であると判定された後は、前記二次電池の電圧が予め定められた第1の過充電保護電圧を超えた場合に前記スイッチング手段をオフし、前記認証手段により前記充電装置が正規の充電装置であると判定される前は、前記二次電池の電圧が前記第1の過充電保護電圧よりも低い第2の過充電保護電圧を超えたときに、前記スイッチング手段をオフする保護手段とを備えることを特徴とする電池パック。
  2. 前記スイッチング手段は、前記二次電池の負極及び前記第2の接続端子間に配設され、
    前記認証手段は、前記2の接続端子及び前記スイッチング手段間に接地端子が接続され、前記認証処理を開始してから前記充電装置が正規の充電装置であると判定するまでの間、第1の状態信号を前記保護手段に出力し、前記充電装置が正規の充電装置であると判定した後は、第2の状態信号を前記保護手段に出力し、
    前記保護手段は、
    前記認証手段から前記第1の状態信号が出力されているときは前記第1の過充電保護電圧を選択し、前記第2の状態信号が出力されているときは前記第2の過充電保護電圧を選択する選択部と、
    前記選択部が第1の過充電保護電圧を選択している場合は、前記二次電池の電圧が前記第1の過充電保護電圧を超えた場合に前記スイッチング手段をオフし、前記選択部が第2の過充電保護電圧を選択している場合は、前記二次電池の電圧が前記第2の過充電保護電圧を超えた場合に前記スイッチング手段をオフする論理回路と、
    前記スイッチング手段がオフ状態にあるとき、オフ状態になる直前に前記認証手段から出力された前記第1の状態信号又は第2の状態信号をラッチし、ラッチした信号を前記選択部に出力し、前記スイッチング手段がオン状態にあるとき前記認証手段から出力された前記第1の状態信号又は第2の状態信号をそのまま前記選択部に出力するラッチ部とを備えることを特徴とする請求項記載の電池パック。
  3. 前記通信端子と前記第2の接続端子との間にPTCから構成されるサージ電圧保護素子を接続したことを特徴とする請求項1又は2記載の電池パック。
  4. 前記認証手段は、ユーザによって電池パックがどのように使用されているかを示す使用状況データを予め記憶する使用状況データ記憶部を備え、
    前記充電装置は、前記電池パックが接続された際、前記使用状況データ記憶部が記憶する使用状況データを、前記通信端子を介して読み出し、読み出した使用状況データに応じて予め定められた目標充電量分の電力を前記電池パックに供給することを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の電池パック。
  5. 前記認証手段は、電池パックが接続された際に前記二次電池の残容量を測定し、その測定結果を基に、前記使用状況データを生成し、前記使用状況データ記憶部に書き込むことを特徴とする請求項記載の電池パック。
  6. 二次電池と、
    前記二次電池を充電する充電装置の正極と接続される第1の接続端子と、
    前記充電装置の負極と接続される第2の接続端子と、
    前記充電装置の通信ラインと接続される通信端子と、
    前記二次電池の充電経路上に配設されたスイッチング手段と、
    前記充電装置が接続された際、前記通信ラインを介して前記充電装置と通信して当該充電装置が正規の充電装置であるか否かを判定するための認証処理を実行する認証手段と、
    前記認証手段により前記充電装置が正規の充電装置であると判定される前は、前記スイッチング手段のオン・オフを繰り返して前記二次電池をパルス充電させることで前記二次電池を過充電から保護し、前記充電装置が正規の充電装置であると判定された後は、前記二次電池の電圧が予め定められた過充電保護電圧を超えたときに前記スイッチング手段をオフすることで前記二次電池を過充電から保護する保護手段とを備えることを特徴とする電池パック。
  7. 前記保護手段は、パルス充電のパルス幅を定めるための所定のタイムアウト時間を計時するタイマーを備え、前記二次電池の電圧が予め定められた過充電保護電圧まで上昇したときに前記スイッチング手段をオフすると共に前記タイマーによる計時動作を開始し、前記タイムアウト時間が経過したときに前記スイッチング手段をオンすることでパルス充電を行うことを特徴とする請求項記載の電池パック。
  8. 前記保護手段は、前記タイムアウト時間の経過時に前記二次電池の電圧が前記過充電保護電圧よりも低い充電再開電圧まで低下していないとき、前記二次電池の充電を終了することを特徴とする請求項記載の電池パック。
  9. 前記充電装置は、前記スイッチング手段のオン・オフに連動して、前記二次電池が通電中であるか否かをユーザに報知する報知手段を備えることを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の電池パック。
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