JP4916867B2 - ディーゼルエンジンの停止制御装置 - Google Patents

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本発明は、エンジン停止動作中の振動を低減させるようにしたディーゼルエンジンの停止制御装置に関する。
従来、ディーゼルエンジンにおいては、イグニッションスイッチをOFFした際に、燃焼室への燃料供給をカットさせることで、エンジンを停止させる技術が知られている。この技術によれば、イグニッションスイッチをOFFした場合であっても、燃焼室に新気が供給され続けるため、圧縮行程時の圧縮圧の影響でエンジンを短時間で停止させることができる。しかし、エンジン回転数が急激に低下するため、その過程において振動が発生することが知られている。
この対策として、例えば特許文献1(特開昭63−266145号公報)には、燃焼室への燃料供給量を徐々に減少させることで、エンジン回転数の急激な変動を抑制し、振動の発生を低減させる技術が開示されている。しかし、この文献に開示されている技術では、エンジンが最小回転数となるまで燃料が供給され続けるため、燃費が悪化してしまう問題がある。
そのため、例えば特許文献2(特開昭58−131339号公報)には、イグニッションスイッチがOFFされたとき、燃焼室に対して吸気と燃料との双方をカットする技術が開示されている。又、特許文献3(特開平1−41624号公報)に開示されている技術では、イグニッションスイッチをOFFすると、燃料の供給をカットし、又エンジン回転数が共振域を通過する際に吸気をカットすることで、振動を低減させるようにした技術が開示されている。
特開昭63−266145号公報 特開昭58−131339号公報 特開平1−41624号公報
しかし、ディーゼルエンジンはエンジン本体慣性が大きく、フライホイールとダンパによる共振点、特に最近のDMF(デュアルマスフライホイール)では通常使用しない低回転数領域(おおよそ300〜400rpm)に共振域が設定されている。そのため、上述した各特許文献の何れにおいても、エンジン停止の際には、必ず共振域を通過することになる。
例えば、図6に示すように、イグニッションスイッチをOFFしたときに、吸気通路に介装されている吸気遮断弁を全閉させて吸気をカットすると共に、インジェクタの駆動を停止させて燃料カットを行うことでエンジンを停止させる態様のディーゼルエンジンでは、ディーゼルエンジンがアイドル(IDL)状態にあるときに、イグニッションスイッチをOFFすると、吸気と燃料とが共にカットされるため、エンジン回転数はアイドル回転から次第に低下するが、共振域を通過する際にエンジン回転数の変化が不安定になる。その結果、エンジン振動が発生し、このエンジン振動により車両振動が増幅され、搭乗者に不快感を与えてしまうことになる。
本発明は、上記事情に鑑み、エンジン停止動作中においてエンジン回転数が共振域を通過する際の振動の発生を、燃費悪化を回避しながら大幅に抑制することができて、搭乗者に不快感を与えることのないディーゼルエンジンの停止制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明によるディーゼルエンジンの停止制御装置は、エンジン停止指令を検出する停止指令検出手段からエンジン停止指令が出力されたとき、少なくとも燃料カットにより停止動作させるディーゼルエンジンの停止制御装置において、停止動作中のエンジン回転数と平均エンジン回転数との差から回転変動量を算出する回転変動量算出手段と、前記回転変動量が共振域を通過する際に発生する回転変動を判定する変動許容しきい値を越えているとき、共振による変動と判定し該回転変動量に応じた燃料噴射量を求める停止動作時噴射量演算手段と、前記停止動作時噴射量演算手段で求めた前記燃料噴射量に対応する駆動信号を、前記エンジン回転数の落ち込む領域で圧縮上死点となる気筒のインジェクタへ出力する燃料噴射指示手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、エンジン停止動作中においてエンジン回転数が共振域を通過する際に大きな回転変動が発生した場合、エンジン回転数の落ち込む領域で圧縮上死点となる気筒のインジェクタから燃料を噴射させるようにしたので、エンジン回転数の落ち込みが抑制されて振動の発生が大幅に抑制され、搭乗者に不快感を与えることが無くなる。又、エンジン回転数の落ち込む領域で圧縮上死点となる気筒にのみ燃料を噴射させるようにしたので、燃料の無駄が無く燃費悪化を回避することができる。
以下、図1〜図5の図面に基づいて本発明の一実施形態を説明する。図1はエンジンの全体概略構成図である。
同図の符号1はディーゼルエンジンであり、このディーゼルエンジン1の燃焼室1aにインジェクタ2が臨まされており、更に、この燃焼室1aに吸気通路3と排気通路4とが連通されている。又、吸気通路3の上流側にエアクリーナ5が設けられており、その直下流に吸入空気量センサ6が配設され、その更に下流にターボ過給機7のコンプレッサ7aが配設されている。ターボ過給機7は排気通路4に設けられる排気タービン7bを有し、ディーゼルエンジン1から排出される排ガスのエネルギを受けて排気タービン7bが回転すると、その排気タービン7bと同軸に連結されたコンプレッサ7aが回転して吸入空気を加圧する。尚、図示しないが、ターボ過給機7は、排気タービン7bのスクロール入口に可変ノズル(VNT)を有し、この可変ノズルの開度(VNT開度)に応じて過給圧特性が変更される。
又、吸気通路3のコンプレッサ7aの下流にインタークーラ8が介装されており、その更に下流に、エンジン停止動作中からエンジン停止時かけて全閉動作し、エンジン稼働中は全開状態となる吸気遮断弁9が介装されている。この吸気遮断弁9は通常は全開状態にあり、エンジン停止動作中にのみ全閉動作される。又、吸気通路3の吸気ポートに連通する下流側にスワール弁10が配設されている。
一方、排気通路4の上流側に、上述したターボ過給機7の排気タービン7bが介装されており、その下流にディーゼル酸化触媒(DOC:Diesel Oxidation Catalyst)11と、排気ガス中に含まれる粒状物質(PM:Particulate Matter)を捕集するフィルタ(DPF:Diesel Particulate Filter)12とが介装されて、マフラ(図示せず)に連通されている。
吸気遮断弁9は、遮蔽弁駆動手段としての遮断弁アクチュエータ9aに連設されており、この遮断弁アクチュエータ9aが電子制御装置(ECU)21からの駆動信号に従って動作される。又、スワール弁10が負圧アクチュエータ10aに連設されている。この負圧アクチュエータ10aは、スワール制御弁10bを介してバキュームポンプ(図示せず)に連通されており、このスワール制御弁10bがECU21からの駆動信号にて開閉動作される。スワール制御弁10bが開動作されるとバキュームポンプの負圧が負圧アクチュエータ10aに導入されて、スワール弁10が全閉動作される。一方、スワール制御弁10bが閉動作されると負圧アクチュエータ10aに大気圧が導入されて、スワール弁10が全開動作される。
ECU21は、CPU、ROM、RAM、入出力インターフェース回路等を有する周知のマイクロコンピュータで構成されており、入力側に、エンジン停止指令を検出する停止指令検出手段としてのイグニッションスイッチ22、吸入空気量センサ6、遮断弁アクチュエータ9a、クランク軸1bの回転からエンジン回転数を検出する回転数センサ23、カム軸1cの回転から特定気筒の圧縮上死点を検出する気筒判別センサ24、アクセルペダル25の踏込み量であるアクセル開度を検出するアクセル開度センサ26、冷却水温を検出する水温センサ27、DOC10とDPF11との間に臨まされて、排気ガスの温度を検出する排気温度センサ28、スワール制御弁10b等、エンジン制御に必要なセンサ・スイッチ類が接続されている。尚、気筒判別センサ24で検出した特定気筒の圧縮上死点と、回転数センサ23で検出したエンジン回転数とに基づいて、燃焼気筒が判別される。
又、ECU21の出力側に、インジェクタ2、遮断弁アクチュエータ9aが接続されている。
イグニッションスイッチ22をONするとECU21が起動される。そして、ECU21において各種制御が実行される。通常走行時の燃料噴射制御に際しては、回転数センサ23で検出したエンジン回転数、アクセル開度センサ26で検出したアクセル開度、吸入空気量センサ6で検出した吸入空気量等に基づいて、1気筒当たりの燃料噴射量Teを求め、対応する燃料噴射信号を、圧縮上死点となる気筒のインジェクタ2に対し、所定タイミングで出力し、燃焼室1aに燃料を噴射させる。尚、図示しないがECU21には、セルフシャットリレーが設けられており、ECU21はイグニッションスイッチ22のOFFによるエンジン停止指令を検出した後も、設定時間の間、ECU21に対して電源が投入されて、必要な制御が継続される。
イグニッションスイッチ22をOFFした後にECU21で実行される制御として、エンジン停止制御がある。エンジン停止制御では、イグニッションスイッチ22をOFFした後、吸気遮断弁9を全閉させて吸気をカットすると共に、インジェクタ2の駆動を停止させて燃料カットを行う。
又、停止動作中のディーゼルエンジン1のエンジン回転数を監視し、共振によりエンジン回転数が大きく変動した場合は、カウンタ噴射制御を実行し、共振の発生を抑制する。停止動作中にディーゼルエンジン1が共振すると、エンジン回転数は大きく上昇し、その後、急激に低下する。或いは急激に低下した後、大きく上昇する。従って、エンジン回転数の上昇が検出された場合、次の圧縮上死点となる気筒に対して燃料を微噴射(カウンタ噴射)させることで、当該気筒の回転数の落ち込みを防止することができる。
ECU21で実行されるエンジン停止制御は、具体的には、図2に示すフローチャートに従って処理される。
このルーチンは、イグニッションスイッチ22がONされた後、所定演算周期毎に実行される。先ず、ステップS1でイグニッションスイッチ22の状態を調べ、イグニッションスイッチ22がONのときは、そのままルーチンを抜ける。一方、イグニッションスイッチ22がOFFとなり、エンジン停止指令信号が出力されたときは、ステップ2へ進み、インジェクタ2に対して燃料カット信号を出力し、燃料カット(Te←0)を行う。
次いで、ステップS4へ進み、吸気遮断弁9を駆動する遮断弁アクチュエータ9aに対して全閉信号を出力し、この遮断弁アクチュエータ9aを介して吸気遮断弁9を全閉動作させる。尚、このステップS4での処理が遮蔽弁動作指示手段に対応している。
その結果、イグニッションスイッチ22をOFFすると、各気筒の燃焼室1aに供給される燃料及び吸気がカットされるため、エンジンが停止動作し、エンジン回転数は次第に低下される。
そして、ステップS5へ進むと、平均区間エンジン回転数TNeavを読込む。この平均区間エンジン回転数TNeavは、直前の複数の区間エンジン回転数TNeの平均値から求める。区間エンジン回転数TNeは、ある特定区間のエンジン回転数であり、本実施形態では、図4に示すように、各気筒の圧縮上死点(TDC)を挟んで前後45[°CA(クランク角度)]のエンジン回転数を区間エンジン回転数TNeとしている。
平均区間エンジン回転数TNeavが直前4回分の区間エンジン回転数TNeの平均値である場合、
TNeav←(TNe(n-1)+TNe(n-2)+TNe(n-3)+TNe(n-4))/4
から求める。例えば図4に示すように、4気筒ディーゼルエンジン1で燃焼順が#1→#3→#2→#4に設定されている場合、最新の区間エンジン回転数TNeが気筒#1であれば、平均区間エンジン回転数TNeavは、
TNeav←(TNe#4+TNe#2+TNe#3+TNe#1)/4 …(1)
となる。
次いで、ステップS6で、最新の区間エンジン回転数TNeと平均区間エンジン回転数TNeavとの差から回転変動量ΔNeを算出する(ΔNe←TNe−TNeav)。このΔNeは、停止動作中の回転変動量を検出するもので、区間エンジン回転数TNeが平均区間エンジン回転数TNeavを上回れば+(正値)の値となり、下回れば−(負値)の値となる。尚、ステップS6での処理が回転変動量算出手段に対応している。
その後、ステップS7へ進み、回転変動量ΔNeと変動許容しきい値Nαとを比較する。ディーゼルエンジン1の共振域は通常使用しない低回転数領域(約300〜400rpm)に設定されているため、ディーゼルエンジン1を停止動作させると、エンジン回転数は必ず共振域を通過する。その際、共振により大きな回転変動が生じる。変動許容しきい値Nαは、停止動作中における区間エンジン回転数TNeの変動が、共振によるものか否かを判定する値であり、予め実験或いはシミュレーションにより求めて設定されている。因みに、本実施形態では、Nα=10[rpm]に設定されている。
そして、ΔNe<Nαのときは、エンジン回転数の変動が共振ではないと判定し、そのままルーチンを抜ける。一方、ΔNe≧Nαのときは、回転変動量ΔNeが共振による振動であると判定し、ステップS8へ進み、カウンタ噴射制御を実行する。このステップS8では、回転変動量ΔNeに定数QM(QM=微小噴射量(例えば0.5)[mm3/st])を乗算して、エンジン回転数の落ち込みを抑制する燃料噴射量であるカウンタ噴射量Tcuを設定する(Tc←ΔNe・QM)。尚、ステップS8での処理が停止動作時噴射量演算手段に対応している。
次いで、ステップS9へ進み、カウンタ噴射量Tcuで燃料噴射量Teをセットする(Te←Tcu)。ECU21は、燃料噴射指示手段(図示せず)を有し、この燃料噴射指示手段が、圧縮上死点となる気筒のインジェクタ2に対して所定タイミングで燃料噴射量Teに対応する駆動信号を出力し、当該気筒の燃焼室1aに燃料を微小噴射させる。
その後、プログラムはステップS5へ戻り、次の区間エンジン回転数TNeから停止動作中のエンジン回転数の上昇を監視する。そして、エンジンが停止すると、ΔNeは負値となるため、ステップS7からルーチンを抜け、実質的に制御が停止される。
次に、図2に示すエンジン停止制御ルーチンに従って実現されるカウンタ噴射制御の具体例を、図3、図4にに示すタイミングチャートに従って説明する。
アイドル運転からイグニッションスイッチ22をOFFすると、吸気遮断弁9が全閉動作して吸気カットし、且つインジェクタ2に対する燃料噴射信号が停止されて燃料カットが行われる(経過時間t1)。
すると、エンジンは停止動作し、エンジン回転数Neが次第に低下する。ECU21は停止動作中の区間エンジン回転数TNeを監視し、区間エンジン回転数TNeと直前4回燃焼サイクル分の平均値である平均区間エンジン回転数TNeavとの差から回転変動量ΔNe(ΔNe←TNe−TNeav)を求める。そして、この回転変動量ΔNeが、変動許容しきい値Nαを越えた場合、回転変動量ΔNeに比例するカウンタ噴射量Tcuを求め、次の燃焼気筒のインジェクタ2からカウンタ噴射量Tcuを噴射させる。すると、当該燃焼気筒の圧縮上死点(TDC)における区間エンジン回転数TNeの落ち込みが抑制され、共振域を通過する際の気筒間の回転変動が抑制される。その結果、車体振動の増幅が抑制され、搭乗者に与える不快感を軽減することができる。又、停止動作中のエンジン振動が抑制されるため、エンジンをスムーズに停止させることができる。
更に、この場合、共振の発生する領域でのみ、エンジン回転数の落ち込みを抑制するためのカウンタ噴射が行われるので、燃料を無駄なく噴射させることができ、燃費を改善することができる(経過時間t2)。
次に、カウンタ噴射による振動抑制の原理について、図4に示すタイミングチャートを用いて説明する。図4には、燃焼順が#1→#3→#2→#4に設定されている4気筒ディーゼルエンジン1のタイミングチャートが示されている。
ディーゼルエンジン1の停止動作中における回転変動は、図4(a)に実線で示すように、圧縮上死点を通過する気筒で発生する。回転変動はエンジン回転数の上昇と落ち込みの繰り返しであるため、1つの圧縮上死点を通過する気筒のエンジン回転数が急上昇した場合、次の気筒が圧縮上死点を通過する際にはエンジン回転数が大きく落ち込む。
従って、例えば、図4(b)に示すように、気筒#1の区間エンジン回転数TNe1と平均区間エンジン回転数TNeavとの差分である回転変動量ΔNe1が、変動許容しきい値Nαを越えている場合、次の気筒#3の圧縮上死点(TDC)付近では、エンジン回転数Neは大きく落ち込むことになる。
本実施形態では、気筒#1で区間エンジン回転数TNe1の大きな上昇が検出された場合、次の気筒#3に対し、図4(c)に示すように、インジェクタ2からカウンタ噴射量Tcuに相当する噴射量を噴射させて燃焼させることで、図4(a)に破線で示すように、当該気筒#3の区間エンジン回転数TNe3の落ち込みを抑制することができる。
又、気筒#3の区間エンジン回転数Ne3の落ち込みが防止されるので、次の気筒#2の区間エンジン回転数TNe2の上昇が抑制され、従って、その次の気筒#4のインジェクタ2から供給するカウンタ噴射量Tcuに相当する噴射量が減少され、ディーゼルエンジン1をスムーズに停止させることができる。
その結果、図5に示すように、停止動作中のエンジン回転数が共振域を通過するに際し、共振によりエンジン回転数Neが大きく変動する場合であっても、エンジン回転数が落ち込む領域で圧縮上死点となる気筒に対して、カウンタ噴射を行うことでエンジン回転数Neの落ち込みが抑制され、それを繰り返すことで、エンジン回転数Neの変動を徐々に減衰させることができる。又、エンジン停止動作中は、吸気遮断弁9が全閉状態にあり、吸気カットされているため、エンジン回転数Neが共振域を通過する際に発生する回転変動も比較的小さく、従って、カウンタ噴射量Tcuは微量で良く燃費悪化を大幅に改善することができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限るものではなく、例えば3気筒以下、或いは5気筒以上のディーゼルエンジンに適用することが可能である。又、カウンタ噴射によりエンジン回転数が共振域を通過する際の振動を抑制するようにしたので、吸気遮断弁9を全閉動作させず、燃料カットのみでエンジンを停止させる場合であっても、共振による振動を効率よく抑制することができる。この場合、吸気遮断弁9が全開状態を維持しているため、気筒内に吸入される吸気によりディーゼルエンジン1を急速に停止させることができる。
エンジンの全体概略構成図 エンジン停止制御ルーチンを示すフローチャート エンジン停止動作時のカウンタ噴射制御を示すタイミングチャート カウンタ噴射制御の具体例を示すタイミングチャート エンジン回転変動とカウンタ噴射制御との関係を示すタイミングチャート エンジン停止動作状態を示すタイミングチャート
符号の説明
1…ディーゼルエンジン、
2…インジェクタ、
9…吸気遮断弁、
9a…遮断弁アクチュエータ、
21…電子制御装置(ECU)、
23…回転数センサ、
24…気筒判別センサ、
26…アクセル開度センサ、
ΔNe…回転変動量、
Nα…変動許容しきい値、
Ne…エンジン回転数、
TNeav…平均区間エンジン回転数、
Tcu…カウンタ噴射量、
Te…燃料噴射量

Claims (6)

  1. エンジン停止指令を検出する停止指令検出手段からエンジン停止指令が出力されたとき、少なくとも燃料カットにより停止動作させるディーゼルエンジンの停止制御装置において、
    停止動作中のエンジン回転数と平均エンジン回転数との差から回転変動量を算出する回転変動量算出手段と、
    前記回転変動量が共振域を通過する際に発生する回転変動を判定する変動許容しきい値を越えているとき、共振による変動と判定し該回転変動量に応じた燃料噴射量を求める停止動作時噴射量演算手段と、
    前記停止動作時噴射量演算手段で求めた前記燃料噴射量に対応する駆動信号を、前記エンジン回転数の落ち込む領域で圧縮上死点となる気筒のインジェクタへ出力する燃料噴射指示手段と
    を備えることを特徴とするディーゼルエンジンの停止制御装置。
  2. 前記回転変動量算出手段は、特定クランク角度の範囲で検出した区間エンジン回転数と、直前の複数の該区間エンジン回転数の平均値から求めた平均区間エンジン回転数との差から前記回転変動量を算出する
    ことを特徴とする請求項1記載のディーゼルエンジンの停止制御装置。
  3. 前記区間エンジン回転数は、各気筒の圧縮上死点を挟んでその前後の設定クランク角度の区間において検出する
    ことを特徴とする請求項2記載のディーゼルエンジンの停止制御装置。
  4. 前記燃料噴射指示手段は、前記区間エンジン回転数と前記平均区間エンジン回転数との差から求めた前記回転変動量が前記変動許容しきい値を越えているとき、次の圧縮上死点となる気筒の前記インジェクタに対して前記燃料噴射量に対応する駆動信号を出力する
    ことを特徴とする請求項2或いは3記載のディーゼルエンジンの停止制御装置。
  5. 前記燃料噴射量は、前記回転変動量に比例した値に設定される
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のディーゼルエンジンの停止制御装置。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載のディーゼルエンジンの停止制御装置であって、
    停止動作中は吸気通路に設けた吸気遮断弁を全閉動作させる遮断弁駆動手段に対して全閉信号を出力する遮蔽弁動作指示手段を備える
    ことを特徴とするディーゼルエンジンの停止制御装置。
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