JP4916406B2 - 車両の乗員検知システム - Google Patents

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本発明は、乗員の状態を検知する乗員検知手段の故障判定を行う車両の乗員検知システムに関するものである。
車両の乗員検知システムの中には、乗員の着座状態を検知する乗員検知手段の故障判定を行うものが知られている。
この種の車両の乗員検知システムは、乗員が座席に着座する若しくは乗員が座席から離脱するときを見計らって乗員検知手段の故障判定を実施するものであった。
このような車両の乗員検知システムとして、車両のドアの開閉に伴って乗員検知手段の初期診断を実行するものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−250776公報(第4頁、図1)
特許文献1の技術を説明する。
図7は従来の車両の乗員検知システムの基本構成を説明する図である。
車両の乗員検知システム200は、車両の何れかのドア201が開かれてドアスイッチ202がONしたときに、助手席シート203に着座する乗員204の重量を検知する重量センサ205の初期診断が実行されるものであり、助手席シート203に乗員204が着座しない状態で、重量センサ205の出力電圧が所定範囲内にあれば正常であると判定し、助手席シート203に乗員204が着座しない状態で、重量センサ205の出力電圧が所定範囲外にあれば異常であると判定し、重量センサ205に異常がある場合には制御ユニット207の指示でインジケータ206を点灯し、ドライバに警報を発するものである。
しかし、車両の乗員検知システム200では、重量センサ(乗員検知手段)205の初期診断が実行されるタイミングがドア201が開かれたときに限定される。従って、リアルタイムで重量センサ(乗員検知手段)205の異常判定を行うことはできない。
また、車両の乗員検知システム200では、助手席シート(座席)203に乗員204が着座しない状態で重量センサ205の異常判定を行うものなので、助手席シート203に乗員204が着座したときに、正規の出力電圧が発生するかどうかについて確認することはできない。従って、重量センサ(乗員検知手段)205の異常判定の信頼性について疑問が残る。
本発明は、リアルタイムで乗員検知手段の異常判定を行うことができるとともに、乗員検知手段の異常判定の信頼性を向上することができる車両の乗員検知システムを提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車両の座席に設けられ乗員を検知する乗員検知手段と、座席に対して乗員を拘束するシートベルト装置と、これらの座席若しくはシートベルト装置を制御する制御手段とを備えた車両の乗員検知システムであって、座席若しくはシートベルト装置は、座席若しくはシートベルト装置を駆動する駆動手段を備え、制御手段は、乗員が座席に着座してシートベルト装置を装着した状態で座席若しくはシートベルト装置の非駆動時における乗員検知手段の出力信号を非駆動時出力信号、乗員が座席に着座してシートベルト装置を装着した状態で座席若しくはシートベルト装置の駆動時における乗員検知手段の出力信号を駆動時出力信号とするときに、駆動時出力信号と非駆動時出力信号とを比較する比較手段と、この比較手段の比較結果に基づいて、乗員検知手段の異常判定を行う異常判定手段とを備え、異常判定手段が、比較手段の比較結果が所定のしきい値を超える差異がない場合に、乗員検知手段の感度を補正する補正手段を備えたことを特徴とする。
請求項に係る発明は、異常判定手段が、異常を判定した場合に、乗員に対し異常を報知する報知手段を備えたことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、車両の乗員検知システムに、乗員を検知する乗員検知手段と、座席に対して乗員を拘束するシートベルト装置と、これらの座席若しくはシートベルト装置を制御する制御手段とを備え、座席若しくはシートベルト装置は、座席若しくはシートベルト装置を駆動する駆動手段を備える。
例えば、座席には位置調整や高さ調整のための駆動手段や、シートベルト装置には巻取りのための駆動手段を備えた車両は多い。また、座席若しくはシートベルト装置の駆動時には、乗員は座席の腰部が押付けられたり、背中が背もたれに押付けられたりする。そこで、座席若しくはシートベルト装置の駆動時における乗員検知手段の出力信号と、座席若しくはシートベルト装置の非駆動時における乗員検知手段の出力信号とに差異が発生することを利用し、制御手段の比較手段で駆動時出力信号と非駆動時出力信号とを比較し、比較手段の比較結果に基づいて、制御手段の異常判定手段で乗員検知手段の異常判定を行うようにした。
すなわち、座席若しくはシートベルト装置に駆動手段を備え、制御手段に、駆動時出力信号と非駆動時出力信号とを比較する比較手段と、比較手段の比較結果に基づいて、乗員検知手段の異常判定を行う異常判定手段とを備えることで、乗員の着座状態で乗員検知手段の異常判定を行うことができる。この結果、乗員検知手段の異常判定の信頼性を向上することができる。
また、異常判定のために意図的に駆動手段を稼働させ、乗員検知手段の異常判定を行うことができる。また、座席若しくはシートベルト装置の駆動手段が稼働する機会は多く、この機会に合わせて乗員検知手段の異常判定を行うこともできる。すなわち、リアルタイムで乗員検知手段の異常判定を行うことができる。
常判定手段が、比較手段の比較結果が所定のしきい値を超える差異がない場合に、乗員検知手段の感度を補正する補正手段を備えたので、乗員検知手段の異常判定の精度の向上を図ることができる。
請求項に係る発明では、異常判定手段が異常を判定した場合に、乗員に対し異常を報知する報知手段を備えたので、乗員が乗員検知手段の異常を即座に知ることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る車両の乗員検知システムのブロック図である。
図1に示されたように、車両のシートベルト装置10は、乗員11の身体を座席(車両用シート)12に拘束するベルト(ウェビング)13を備える。ベルト13は、乗員11の上体を拘束するベルト部分13aと、乗員11の腰部を拘束するベルト部分13bとからなる。ベルト部分13bの一端はアンカープレート14により車室下部の車体部分に固定されている。ベルト部分13aは、乗員11の肩近傍の箇所に設けられたスルーアンカー15で折り返され、その端部はリトラクタ16のベルトリール21に連結されている。ベルト13の他方の共通端部にはタングプレート17が取付けられている。このタングプレート17は、座席12の下側縁部に固定されたバックル18に着脱自在である。バックル18には、タングプレート17の連結を検出するバックルスイッチ19が設けられている。バックルスイッチ19がオン状態になると、タングプレート17がバックル18に連結して係止され、ベルト13が乗員11に装着されたと判定される。
リトラクタ16は、ベルト13を巻取るベルトリール21と、このベルトリール21を駆動する駆動手段(モータ)22と、この駆動手段22に付設した駆動回路23とを備えている。
車室26には、車室26内の状況を撮像するカメラ27が設置してある。
座席12は、車室内にて前後方向(図1中左右方向)に移動自在にかつ、移動許容範囲内の任意の位置で固定することができる構造を有している。
また、座席12は、乗員11の腰部を保持するシートクッション31と、このシートクッション31に角度調整自在に取付けられ乗員11の背中を保持するシートバック32と、このシートバック32に高さ調整自在に取付けられ乗員11の頭部を保持するピロー(不図示)とからなる。
シートクッション31は、乗員11の重量を検知するセンサ(ウェイトセンサ)34を備える。センサ34は、乗員11を検知する乗員検知手段であり、センサ34の感度調整をするバッファアンプ36を備える。
車両の乗員検知システム40は、車両の座席12のシートクッション31に設けられ乗員11の状態を検知するセンサ(乗員検知手段)34と、座席12に対して乗員11を拘束するシートベルト装置10と、このシートベルト装置10を制御する制御手段41とから構成され、センサ34の異常判定を行うことを可能としたシステムである。
制御手段41は、車室26内の状況を撮像するカメラ27の情報、及びタングプレート17の連結を検出するバックルスイッチ19の情報を取入れ、駆動手段22を駆動して乗員検知手段(センサ)34の異常判定を行う手段であり、リトラクタ16の駆動回路23にベルト13の巻取り若しくは引出しの指示する駆動指示部42と、この駆動指示部42の指示前のセンサ34の出力信号を記憶する非駆動時出力信号記憶手段43と、この非駆動時出力信号記憶手段43に記憶された信号を演算する第1演算手段45と、駆動指示部42の指示後のセンサ34の出力信号を記憶する駆動時出力信号記憶手段44と、この駆動時出力信号記憶手段44に記憶された信号を演算する第2演算手段46と、第1・第2演算手段45,46で演算された値を比較する比較手段47と、比較手段47の比較結果に基づいてセンサ(乗員検知手段)34の異常判定をする異常判定手段48とからなる。
非駆動時出力信号記憶手段43は、詳しくは、乗員11が座席12に着座してシートベルト装置10を装着した状態でシートベルト装置10の非駆動時(駆動指示部42の指示前)におけるセンサ34の出力信号を非駆動時出力信号とするときに、非駆動時の出力信号を記憶する手段である。
駆動時出力信号記憶手段44は、詳しくは、乗員11が座席12に着座してシートベルト装置10を装着した状態でシートベルト装置10の駆動時(駆動指示部42の指示後)におけるセンサ34の出力信号を駆動時出力信号とするときに、駆動時の出力信号を記憶する手段である。
比較手段47は、一例として第1・第2演算手段45,46で演算された値の差を算出する。
異常判定手段48は、比較手段47の比較結果が所定のしきい値を超える差異がない場合に、センサ(乗員検知手段)34の感度を補正する補正手段51と、異常を判定した場合に、乗員11に対し異常を報知する報知手段52を備えている。
図2は本発明に係る車両の乗員検知システムのフローチャートである(符号は図1参照)。なお、ST××はステップ番号を示す。図3(a)〜(c)は本発明に係る車両の乗員検知システムで設定する所定のしきい値の説明図である(符号は図1参照)。
ST01:車室26内のカメラ27の撮像から乗員11が着座しているかどうかを判断する。YESの場合はST02に進み、NOの場合はST01を繰り返す。
ST02:乗員11はシートベルト装置10を装着しているかどうかを判断する。具体的には、バックルスイッチ19がオン状態であるかどうかを判断する。YESの場合はST03に進み、NOの場合はST02を繰り返す。
ST03:非駆動時出力信号記憶手段43にシートベルト装置10の非駆動時(駆動指示部42の指示前)におけるセンサ34の出力信号を記憶する。
ST04:駆動指示部42の指示により、リトラクタ16の駆動手段(モータ)22を駆動し、ベルト13の巻取りを実施してベルト13のテンションを強める。
ST05:駆動時出力信号記憶手段44にシートベルト装置10の駆動時(駆動指示部42の指示後)におけるセンサ34の出力信号を記憶する。
ST06:非駆動時出力信号記憶手段43に記憶した非駆動時出力信号を第1演算手段45で演算し、駆動時出力信号記憶手段44に記憶した駆動時出力信号を第2演算手段46で演算して、第2演算手段46で演算した駆動時出力信号から第1演算手段45で演算した非駆動時出力信号を差し引いた差信号を異常判断手段48に出力する。
ST07:駆動時出力信号から非駆動時出力信号を差し引いた差信号が、所定のしきい値(図3(b)に示される第1しきい値)を超えたかどうか異常判断手段48で判断する。YESの場合はST08に進み、NOの場合はST09に進む。
ST08:駆動時出力信号から非駆動時出力信号を差し引いた差信号が、所定のしきい値(図3(b)に示される第1しきい値)を超えているので、センサ34の正常判定を下す。
図3(a)において、時間(横軸)に対するベルト駆動量(縦軸)の関係が示され、ベルト駆動量は正の値で示され、ベルト13の巻取りを実施してベルト13のテンションを強めたことを示す。
図3(b)において、時間(横軸)に対するセンサ出力差(縦軸)の関係が示され、ST07の結果の一例であるセンサ出力差曲線b1,b2が示される。センサ出力差曲線b1は、第1しきい値を超えているのでセンサ34は正常であり、センサ出力差曲線b2は、第1しきい値を下回っているので、センサ34の感度を補正して(上げて)再度の異常判断をする。
ST09:異常判定手段48の補正手段51でバッファアンプ36のゲインを補正する(上げる)。
ST10:非駆動時出力信号記憶手段43にシートベルト装置10の非駆動時(駆動指示部42の指示前)におけるセンサ34の出力信号を記憶する。
ST11:駆動指示部42の指示により、リトラクタ16の駆動手段(モータ)22を駆動し、ベルト13の巻取りを実施してベルト13のテンションを強める。
ST12:駆動時出力信号記憶手段44にシートベルト装置10の駆動時(駆動指示部42の指示後)におけるセンサ34の出力信号を記憶する。
ST13:非駆動時出力信号記憶手段43に記憶した非駆動時出力信号を第1演算手段45で演算し、駆動時出力信号記憶手段44に記憶した駆動時出力信号を第2演算手段46で演算して、第2演算手段46で演算した駆動時出力信号から第1演算手段45で演算した非駆動時出力信号を差し引いた差信号を異常判断手段48に出力する。
ST14:駆動時出力信号から非駆動時出力信号を差し引いた差信号が、所定のしきい値(図3(c)に示される第2しきい値)を超えたかどうか異常判断手段48で判断する。YESの場合はST15に進み、NOの場合はST16に進む。
図3(c)において、時間(横軸)に対するセンサ出力差(縦軸)の関係が示され、ST07の結果の一例であるセンサ出力差曲線b1,b2が示される。センサ出力差曲線c1は、第2しきい値を超えているのでセンサ34は正常であり、センサ出力差曲線c2は、第2しきい値を下回っているので異常である。
ST15:駆動時出力信号から非駆動時出力信号を差し引いた差信号が、所定のしきい値(図3(c)に示される第2しきい値)を超えているので、センサの正常判定を下す。
ST16:駆動時出力信号から非駆動時出力信号を差し引いた差信号が、所定のしきい値(図3(c)に示される第2しきい値)を下回っているので、センサの異常判定を下し、報知手段52でセンサ34に異常があることを知らせる。
すなわち、シートベルト装置10に駆動手段22を備え、制御手段41に、駆動時出力信号と非駆動時出力信号とを比較する比較手段47と、比較手段47の比較結果に基づいて、乗員検知手段(センサ)34の異常判定を行う異常判定手段48とを備えることで、乗員11の着座状態で乗員検知手段34の異常判定を行うことができる。この結果、乗員検知手段34の異常判定の信頼性を向上することができる。
また、異常判定のために意図的に駆動手段22を稼働させ、乗員検知手段(センサ)34の異常判定を行うことができる。また、シートベルト装置10の駆動手段22が稼働する機会は多く、この機会に合わせて乗員検知手段34の異常判定を行うこともできる。すなわち、リアルタイムで乗員検知手段34の異常判定を行うことができる。
また、異常判定手段48に、比較手段47の比較結果が所定のしきい値(第1しきい値)を超える差異がない場合に、乗員検知手段(センサ)34の感度を補正する補正手段51を備えたので、乗員検知手段34の異常判定の精度の向上を図ることができる。
さらに、異常判定手段48が異常を判定した場合に、乗員11に対し異常を報知する報知手段52を備えたので、乗員11が乗員検知手段(センサ)34の異常を即座に知ることができる。
図4(a)〜(b)は本発明に係る車両の乗員検知システムで設定するさらなる所定のしきい値の説明図である(符号は図1参照)。
図4(a)において、時間(横軸)に対するベルト駆動量(縦軸)の関係が示され、ベルト駆動量は負の値で示され、ベルト13の引出しを実施してベルト13のテンションを弱めたことを示す。
図4(b)において、時間(横軸)に対するセンサ出力差(縦軸)の関係が示され、ベルト13のテンションを弱めたので、非駆動時出力信号よりも駆動時出力信号のほうが小さい値を示すことが予想できる。従って、駆動時出力信号から非駆動時出力信号を差し引いた差信号の所定のしきい値である第3しきい値は負に設定され、センサ出力差曲線b1は、第3しきい値を超えているのでセンサ34は正常であり、センサ出力差曲線b2は、第3しきい値を下回っているので、センサ34の感度を補正して(上げて)再度の異常判断をする。
また、センサ出力差曲線b3のような結果が現れた場合は、センサ34の出力が出っぱなしのON故障が考えられ、これもセンサ34の異常と判定することができる。
図5は本発明に係る第2実施例の車両の乗員検知システムのブロック図である。なお、車両の乗員検知システム40に使用した部品と同一部品は同一符号を用いて詳細な説明は省略する。
車両の乗員検知システム140は、車両の座席112のシートクッション131に設けられ乗員11の状態を検知するセンサ(乗員検知手段)134と、座席112に対して乗員11を拘束するシートベルト装置10と、座席112を制御する制御手段141とから構成され、センサ134の異常判定を行うことを可能としたシステムである。
座席112は、車室内にて前後方向(図1中左右方向)に移動自在にかつ、移動許容範囲内の任意の位置で固定することができる構造を有している。
また、座席112は、乗員11の腰部を保持するシートクッション131と、このシートクッション131に角度調整自在に取付けられ乗員11の背中を保持するシートバック132と、このシートバック132に高さ調整自在に取付けられ乗員11の頭部を保持するピロー(不図示)とからなる。
シートクッション131は、乗員11の重量を検知するセンサ(ウェイトセンサ)134と、シートクッション131の高さ調整(ハイト調整)をする座席高さ調整用モータ135を備える。センサ134は、乗員11を検知する乗員検知手段であり、センサ134の感度調整をするバッファアンプ136を備える。座席高さ調整用モータ135は、駆動手段であり、駆動のためのシート駆動回路137を備える。
制御手段141は、図1に示された制御手段41と略同一構成の手段であって、車室26内の状況を撮像するカメラ27の情報、及びタングプレート17の連結を検出するバックルスイッチ19の情報を取入れ、駆動手段(座席高さ調整用モータ)135を駆動して乗員検知手段(センサ)134の異常判定を行う手段であり、シート駆動回路137にシートクッション131の高さ調整を指示する駆動指示部142と、この駆動指示部142の指示前のセンサ134の出力信号を記憶する非駆動時出力信号記憶手段143と、この非駆動時出力信号記憶手段143に記憶された信号を演算する第1演算手段145と、駆動指示部142の指示後のセンサ134の出力信号を記憶する駆動時出力信号記憶手段144と、この駆動時出力信号記憶手段144に記憶された信号を演算する第2演算手段146と、第1・第2演算手段145,146で演算された値を比較する比較手段147と、比較手段147の比較結果に基づいてセンサ(乗員検知手段)134の異常判定をする異常判定手段148とからなる。
異常判定手段148は、比較手段147の比較結果が所定のしきい値を超える差異がない場合に、センサ(乗員検知手段)134の感度を補正する補正手段151と、異常を判定した場合に、乗員11に対し異常を報知する報知手段152を備えている。
図6は本発明に係る第2実施例の車両の乗員検知システムのフローチャートである(符号は図5参照)。なお、ST×××はステップ番号を示す
ST101:車室26内のカメラ27の撮像から乗員11が着座しているかどうかを判断する。YESの場合はST102に進み、NOの場合はST101を繰り返す。
ST102:乗員11はシートベルト装置10を装着しているかどうかを判断する。具体的には、バックルスイッチ19がオン状態であるかどうかを判断する。YESの場合はST103に進み、NOの場合はST102を繰り返す。
ST103:非駆動時出力信号記憶手段143に座席高さ調整用モータ135の非駆動時(駆動指示部142の指示前)におけるセンサ134の出力信号を記憶する。
ST104:駆動指示部142の指示により、座席高さ調整用モータ135を駆動し、座席112の高さを上げる。座席112の高さを上げることで、センサ134が感知する乗員11の荷重は上昇するものと予測される。
ST105:駆動時出力信号記憶手段144に座席高さ調整用モータ135の駆動時(駆動指示部142の指示後)におけるセンサ134の出力信号を記憶する。
ST106:非駆動時出力信号記憶手段143に記憶した非駆動時出力信号を第1演算手段145で演算し、駆動時出力信号記憶手段144に記憶した駆動時出力信号を第2演算手段146で演算して、第2演算手段146で演算した駆動時出力信号から第1演算手段145で演算した非駆動時出力信号を差し引いた差信号を異常判断手段148に出力する。
ST107:駆動時出力信号から非駆動時出力信号を差し引いた差信号が、所定のしきい値(第5しきい値)を超えたかどうか異常判断手段148で判断する。YESの場合はST108に進み、NOの場合はST109に進む。なお、第5しきい値は、図3(b)に示された第1しきい値と同様に設定されるしきい値である。
ST108:駆動時出力信号から非駆動時出力信号を差し引いた差信号が、所定のしきい値(第5しきい値)を超えた場合に、センサ134の正常判定を下す。
ST109:異常判定手段148の補正手段151でバッファアンプ136のゲインを補正する(上げる)。
ST110:非駆動時出力信号記憶手段143に座席高さ調整用モータ135の非駆動時(駆動指示部142の指示前)におけるセンサ134の出力信号を記憶する。
ST111:駆動指示部142の指示により、座席高さ調整用モータ135を駆動し、座席112の高さを上げる。
ST112:駆動時出力信号記憶手段144に座席高さ調整用モータ135の駆動時(駆動指示部142の指示後)におけるセンサ134の出力信号を記憶する。
ST113:非駆動時出力信号記憶手段143に記憶した非駆動時出力信号を第1演算手段145で演算し、駆動時出力信号記憶手段144に記憶した駆動時出力信号を第2演算手146で演算して、第2演算手段146で演算した駆動時出力信号から第1演算手段145で演算した非駆動時出力信号を差し引いた差信号を異常判断手段148に出力する。
ST114:駆動時出力信号から非駆動時出力信号を差し引いた差信号が、所定のしきい値(第6しきい値)を超えたかどうか異常判断手段148で判断する。YESの場合はST115に進み、NOの場合はST116に進む。第6しきい値は、図3(c)に示される第2しきい値と同様に設定されるしきい値である。
ST115:駆動時出力信号から非駆動時出力信号を差し引いた差信号が、所定のしきい値(第6しきい値)を超えているので、センサ134の正常判定を下す。
ST116:駆動時出力信号から非駆動時出力信号を差し引いた差信号が、所定のしきい値(第6しきい値)を下回った場合には、センサ134の異常判定を下し、報知手段152でセンサ134に異常があることを知らせる。
すなわち、座席112に駆動手段(座席高さ調整用モータ)135を備え、制御手段141に、駆動時出力信号と非駆動時出力信号とを比較する比較手段147と、比較手段147の比較結果に基づいて、乗員検知手段(センサ)134の異常判定を行う異常判定手段148とを備えることで、乗員11の着座状態で乗員検知手段134の異常判定を行うことができる。この結果、乗員検知手段134の異常判定の信頼性を向上することができる。
異常判定のために意図的に駆動手段(座席高さ調整用モータ)135を稼働させ、乗員検知手段(センサ)134の異常判定を行うことができる。また、座席112の駆動手段135が稼働する機会は多く、この機会に合わせて乗員検知手段134の異常判定を行うこともできる。すなわち、リアルタイムで乗員検知手段134の異常判定を行うことができる。
尚、本発明に係る車両の乗員検知システム40,140では、図1及び図5に示すように、乗員検知手段はウェイトセンサ34,134であったが、これに限るものではなく、乗員検知手段はメンブレンスイッチ(シートスイッチ)、静電容量センサであってもよく、これらのウェイトセンサ、メンブレンスイッチ若しくは静電容量センサを組合せたものであってもよい。
本発明に係る車両の乗員検知システム40では、図1に示すように、駆動手段(アクチュエータ)はシートベルト装置10のモータ22であり、車両の乗員検知システム140では、図5に示すように、駆動手段(アクチュエータ)は座席高さ調整用モータ135であったが、車両の乗員検知システム40,140において、適宜、シートベルト装置10のモータ22及び座席高さ調整用モータ135を組合せて乗員検知手段の異常判断をするものであってもよい。
本発明に係る車両の乗員検知システム40では、ベルトの巻取り時の出力信号を駆動時出力信号としたが、これに限るものではなく、ベルトの引出し時の出力信号を駆動時出力信号としてもよい。また、ベルトの巻取り時の出力信号を駆動時出力信号及びベルトの引出し時の出力信号を駆動時出力信号を組合せて乗員検知手段の異常判断をするものであってもよい。
本発明に係る車両の乗員検知システム140では、座席を上げたときの出力信号を駆動時出力信号としたが、これに限るものではなく、座席を下げたときの出力信号を駆動時出力信号としてもよい。また、座席を上げたときの出力信号及び座席を下げたときの出力信号を駆動時出力信号を組合せて乗員検知手段の異常判断をするものであってもよい。
本発明に係る車両の乗員検知システム140では、図5に示すように、駆動手段は座席高さ調整用モータ135であったが、これに限るものではなく、座席を前後スライドするモータ若しくはシートバックを角度調整するモータであってもよい。さらに、座席のシートバックにウェイトセンサ、メンブレンスイッチ若しくは静電容量センサを取付け、これらのセンサやスイッチの異常判断を行うものであってもよい。
本発明に係る車両の乗員検知システムに加えて、座席にチャイルドシートが装着されたことを認識できるシステムにおいて、座席にチャイルドシートが装着されていることを判定している場合には、エンジンの始動中(イグニッションスイッチON時)に1回だけ乗員検知手段(センサ)異常判定を行うようにする。
本発明に係る車両の乗員検知システムは、セダンやワゴンなどの乗用車に採用するのに好適である。
本発明に係る車両の乗員検知システムのブロック図である。 本発明に係る車両の乗員検知システムのフローチャートである。 本発明に係る車両の乗員検知システムで設定する所定のしきい値の説明図である。 本発明に係る車両の乗員検知システムで設定するさらなる所定のしきい値の説明図である。 本発明に係る第2実施例の車両の乗員検知システムのブロック図である。 本発明に係る第2実施例の車両の乗員検知システムのフローチャートである。 従来の車両の乗員検知システムの基本構成を説明する図である。
符号の説明
10…シートベルト装置、11…乗員、12,112…座席、22,135…駆動手段、34,134…乗員検知手段(センサ)、40,140…車両の乗員検知システム、41,141…制御手段、47,147…比較手段、48,148…異常判定手段、51,151…補正手段、52,152…報知手段。

Claims (2)

  1. 車両の座席に設けられ乗員を検知する乗員検知手段と、前記座席に対して乗員を拘束するシートベルト装置と、これらの座席若しくは前記シートベルト装置を制御する制御手段とを備えた車両の乗員検知システムであって、
    前記座席若しくは前記シートベルト装置は、前記座席若しくは前記シートベルト装置を駆動する駆動手段を備え、
    前記制御手段は、乗員が前記座席に着座して前記シートベルト装置を装着した状態で前記座席若しくは前記シートベルト装置の非駆動時における前記乗員検知手段の出力信号を非駆動時出力信号、乗員が前記座席に着座して前記シートベルト装置を装着した状態で前記座席若しくは前記シートベルト装置の駆動時における前記乗員検知手段の出力信号を駆動時出力信号とするときに、前記駆動時出力信号と前記非駆動時出力信号とを比較する比較手段と、この比較手段の比較結果に基づいて、前記乗員検知手段の異常判定を行う異常判定手段とを備え
    前記異常判定手段は、前記比較手段の比較結果が所定のしきい値を超える差異がない場合に、前記乗員検知手段の感度を補正する補正手段を備えたことを特徴とする車両の乗員検知システム。
  2. 前記異常判定手段は、異常を判定した場合に、乗員に対し異常を報知する報知手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の車両の乗員検知システム。
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