JP4915805B2 - 水素含有ガスの分離方法 - Google Patents

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Description

本発明は、水素含有ガスの分離方法に関し、より詳細には、石油精製工程から得られる水素含有ガスと、石油化学工程から得られる水素含有ガスを、高純度の水素と、オフガスに分離して、石油精製工程において、これらの分離した高純度の水素と、オフガスを使用する方法に関する。
従来より、石油化学コンビナートにおいては、石油精製会社、石油化学会社などの多数の会社が隣接するように立地している。
図5および図6は、これらの石油化学コンビナートにおいて、石油精製会社(石油精製工程)Aと石油化学会社(石油化学工程)Bの工程を示す概略ブロック図であり、図5は、石油化学コンビナートにおいて、石油精製会社(石油精製工程)Aの工程を示す概略ブロック図、図6は、石油化学コンビナートにおいて、石油化学会社(石油化学工程)Bの工程を示す概略ブロック図である。
なお、これらの図では、説明の便宜上、理解の容易のために一部分を省略して図示している。
ところで、石油精製会社(石油精製工程)Aでは、図5に示したように、原油タンカーで運搬され、原油タンクに貯留された原油を、常圧蒸留装置100を用いて蒸留分離することによって、ガス、LPG、ナフサ、灯油、軽油、常圧残油にそれぞれ分離される。
このうちガスは、燃料ガスとして石油精製会社内で使用され、LPGはLPG回収装置102を介して、プロパン、ブタンを回収している。また、ナフサは、ナフサ脱硫装置104を用いて、水素を添加して硫黄分を硫化水素(HS)に変える脱硫反応によって、硫黄分を除去した後、接触改質装置110によって、水素の存在下で触媒を用いて接触改質反応を行っている。この接触改質反応によって、芳香族炭化水素を主成分とする改質ガソリンの他、副生成物として水素、メタン、エタン、LPGなどが得られる。
改質ガソリンは、ガソリン調整装置106を介して、他のガソリン基材(例えば、脱硫ナフサ、流動接触分解装置から得られる分解ガソリン等)と混合され、ガソリンが製造される。
なお、図7に示したように、接触改質装置110では、接触改質装置反応器111とガス分離器112を有し、ガス分離器112を介して、水素、メタン、エタンと、LPG、改質ガソリンに分離される。このうち水素、メタン、エタンなどを含んだ第1水素含有ガスは、いわゆる「リフォーマガス(Reformer Gas)」(水素純度約70〜80%)と呼ばれる(以下、「リフォーマガス」と言う)。
また、接触改質装置110のガス分離器112によって分離されたリフォーマガスは、接触改質装置で改質反応用にリサイクルされる他に燃料ガスとして石油精製会社内で使用され、LPGと改質ガソリンは、LPG分離塔で分離される。
さらに、灯油、軽油は、灯油脱硫装置108、軽油脱硫装置114を用いて、水素を添加して硫黄分を硫化水素(HS)に変える脱硫反応によって、硫黄分を除去して、石油製品である灯油、軽油が製造されている。
また、常圧残油は、減圧蒸留装置116を用いて蒸留分離することによって、減圧軽油
、減圧残油にそれぞれ分離される。分離された減圧軽油は、重油間接脱硫装置118を用いて、水素を添加して硫黄分を硫化水素(HS)に変える脱硫反応によって、硫黄分を除去した後、流動接触分解装置101で分解ガソリンや分解軽油が製造される。
一方、減圧蒸留装置116を用いて分離された減圧残油は、アスファルトの原料となる。
また、常圧残油の一部は、重油直接脱硫装置120を用いて、水素を添加して硫黄分を硫化水素(HS)に変える脱硫反応によって、硫黄分を除去した後、重油調整装置103を介して、他の重油基材(例えば、分解軽油、重油直接脱硫残渣油等)と混合され重油が製造される。
そして、これらの脱硫装置、すなわち、ナフサ脱硫装置104、灯油脱硫装置108、軽油脱硫装置114、重油間接脱硫装置118、重油直接脱硫装置120による脱硫反応で得られた、水素、メタン、硫化水素(HS)を含んだガスは、図5および図8に示したように、ガス洗浄装置122に供給される。
このガス洗浄装置122では、モノエタノールアミン、ジイソプロパノールアミンなどのアミンと接触させることによって、硫化水素(HS)のみを除去し、残りのメタン、水素などを含んだ第2水素含有ガスは、いわゆる「スウィートガス(Sweet Gas)」(水
素純度約60%)と呼ばれ、燃料ガスとして用いられる(以下、「スウィートガス」と言う)。
一方、図5および図6に示したように、石油化学会社(石油化学工程)Bでは、石油精製会社(石油精製工程)Aで得られたナフサを、石油化学用原料ナフサとして用いて、ナフサ分解分離装置124によって、エチレン、プロピレンなどの他、ブタン留分、分解ガソリン等が得られる。
また、石油化学会社(石油化学工程)Bでは、このナフサ分解分離装置124によって得られたブタン留分からブチレンを精製後、メチルエチルケトン合成装置126を用いて、メチルエチルケトン、セカンダリーブチルアルコールなどが製造されている。
ところで、石油精製会社(石油精製工程)Aでは、脱硫装置、特に、軽油脱硫装置114、重油間接脱硫装置118、重油直接脱硫装置120と異性化装置においては、高純度の水素を使用している。
このため、石油精製会社(石油精製工程)Aでは、多量の高純度の水素が必要であり、図示しないが、別途、水素製造装置を用いて、高純度の水素(水素純度約97%)を製造して、この高純度の水素を、上記の脱硫装置、異性化装置に用いている。
一方、水素製造装置以外の水素含有ガスとして、接触改質装置110によって得られたリフォーマガス(水素純度約70〜80%)が、ナフサ脱硫装置104、灯油脱硫装置108などで使用されているが、水素純度が低いため、その他の脱硫装置には使用できない状態である。また、ガス洗浄装置122によって得られたスウィートガス(水素純度約60%)は、水素純度も圧力も低いため、このままの状態では脱硫装置用の水素としては使用できない。このため、例えば、常圧蒸留装置100、減圧蒸留装置116、脱硫装置などの加熱炉の燃料ガスとして使用するか、水素分離膜装置を介して高純度の水素を分離して、再度上記の脱硫装置に用いられていた。
従来、水素分離膜装置を介して高純度の水素を分離する際には、得られる水素の純度を一定に保つために、水素分離膜装置の入口圧力、出口圧力、入口温度を一定として運転さ
れていた。このため、リフォーマガスやスウィートガスの水素純度や流量が変化した場合には、水素分離膜装置の水素分離膜の本数を増減することによって得られる水素の純度を一定に保っていた。
特開2003−327969号公報
しかしながら、水素分離膜の本数を増減する方法において水素純度を一定に保つためには、流量変動に対応して頻繁に分離膜本数を切り替える必要があり、現場での複雑な作業が増えるため改善が望まれていた。
本発明は、このような現状に鑑み、石油精製会社(石油精製工程)Aにおいて得られるリフォーマガス、スウィートガスからなる水素含有ガスから高純度の水素を分離する際に、水素分離膜装置の水素分離膜の本数を増減させることなく、一定の水素純度が得られることが可能な、水素含有ガスの分離方法を提供することを目的とする。
本発明は、前述したような従来技術における課題及び目的を達成するために発明されたものであって、石油精製工程から得られる第1水素含有ガスと、該第1水素含有ガスよりも圧力の低い第2水素含有ガスとを、水素分離膜装置を介して、高純度水素と、オフガスに分離する水素含有ガスの分離方法であって、
水素含有ガス圧力調整手段を用いて、前記第2水素含有ガスを圧縮機にて昇圧し、第1水素含有ガスと合流させた後、合流後の水素含有ガスの圧力を調整し、
前記第1水素含有ガスと第2水素含有ガスを合流させて得られた水素含有合流ガスを前記水素分離膜装置に導入する際に、温度調整手段を用いて水素含有合流ガスの温度を調整し、
高純度水素圧力調整手段を用いて、前記水素分離膜装置を介して得られた高純度水素の圧力を調整することを特徴とする。
このように構成することによって、石油精製会社(石油精製工程)Aにおいて、接触改質装置110によって得られたリフォーマガス(第1水素含有ガス)、ガス洗浄装置122によって得られたスウィートガス(第2水素含有ガス)とを水素分離膜装置を介して、高純度水素とオフガスに分離することができる。
さらには、水素含有ガス圧力調整手段を用いた第2水素含有ガス(スウィートガス)の圧力(膜入口圧力)の調整、温度調整手段を用いた水素含有合流ガス(リフォーマガスとスウィートガスの混合ガス)の温度(膜入口温度)の調整、高純度水素圧力調整手段を用いた高純度水素の圧力(膜出口圧力)の調整を行うことができるため、リフォーマガスやスウィートガスの水素純度や流量が変化した場合であっても、水素分離膜装置の水素分離膜の本数を増減させることなく、水素の純度を一定に保つことができる。
また、本発明の水素含有ガスの分離方法は、前記第1水素含有ガスまたは第2水素含有ガスの水素純度が変化した場合に、
前記水素含有ガス圧力調整手段による第1水素含有ガス、および第2水素含有ガスの圧力の調整、
前記温度調整手段による水素含有合流ガスの温度の調整、または、
前記高純度水素圧力調整手段による高純度水素の圧力の調整
のいずれかを選択的に行うことを特徴とする。
また、本発明の水素含有ガスの分離方法は、前記第1水素含有ガスまたは第2水素含有
ガスの流量が変化した場合に、
前記水素含有ガス圧力調整手段による第1水素含有ガス、および第2水素含有ガスの圧力の調整、
前記温度調整手段による水素含有合流ガスの温度の調整、または、
前記高純度水素圧力調整手段による高純度水素の圧力の調整
のいずれかを選択的に行うことを特徴とする。
このように構成することによって、水素含有ガス圧力調整手段を用いた第2水素含有ガス(スウィートガス)の圧力(膜入口圧力)の調整、温度調整手段を用いた水素含有合流ガス(リフォーマガスとスウィートガスの混合ガス)の温度(膜入口温度)の調整、高純度水素圧力調整手段を用いた高純度水素の圧力(膜出口圧力)の調整を選択的に行うことができるため、リフォーマガスやスウィートガスの水素純度や流量の変化に対して、最適な調整を行うことができ、水素分離膜装置を介して得られる水素の純度を一定に保つことができる。
さらには、膜入口圧力の調整、膜入口温度の調整、膜出口圧力の調整に必要なコストを鑑みて、適宜選択的に膜入口圧力の調整、膜入口温度の調整、膜出口圧力の調整を行うことができるので、水素含有ガスの分離を行うのに必要なコストを低減させることができる。
また、本発明の水素含有ガスの分離方法は、前記水素分離膜装置を介して分離された高純度の水素を、石油精製工程の脱硫工程、異性化工程のいずれかの工程に供給するように構成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、水素分離膜装置を介して分離された高純度の水素を、石油精製工程の脱硫工程や、ノルマルパラフィンをイソパラフィンに異性化する異性化工程において有効に利用することができ、石油精製工程にある水素製造装置の稼動を低減できる可能性がある。
また、本発明の水素含有ガスの分離方法は、前記水素分離膜装置を介して分離されたオフガスを、石油精製工程に供給するように構成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、水素分離膜装置を介して分離された、例えば、メタン、エタンなどからなる燃料ガスであるオフガスを、石油精製会社(石油精製工程)Aにおいて、例えば、常圧蒸留装置100、減圧蒸留装置116、脱硫装置などの加熱炉の燃料ガスとして有効に利用することができる。
また、本発明の水素含有ガスの分離方法は、前記第1水素含有ガスが、前記石油精製工程の接触改質工程から得られた水素含有ガスであることを特徴とする。
また、本発明の水素含有ガスの分離方法は、前記第2水素含有ガスが、前記石油精製工程の脱硫工程から得られた水素含有ガスであることを特徴とする。
このように構成することによって、接触改質装置110によって得られたリフォーマガス(第1水素含有ガス)(水素純度約70〜80%、圧力約3.0MPa)と、脱硫工程後のガス洗浄装置122によって得られたスウィートガス(第2水素含有ガス)(水素純度約60%、圧力約0.3MPa)から、高純度の水素を得ることができる。
本発明によれば、石油精製会社(石油精製工程)Aにおいて、接触改質装置110によって得られたリフォーマガス(水素純度約70〜80%)とガス洗浄装置122によって得られたスウィートガスからなる低純度の水素含有ガスを、水素分離膜装置を介して高純度の水素とオフガスに分離する際に、水素分離膜装置の入口圧力、出口圧力、入口温度を調整することによって、水素分離膜装置の水素分離膜の本数を増減させることなく、一定の水素純度を得ることが可能となる。
これにより、リフォーマガスやスウィートガスの水素純度や流量が変化した場合にも、水素分離膜装置の水素分離膜の本数を切替える作業がなくなるため、作業の効率化が図ることができる。
また、水素含有ガス圧力調整手段を用いた第1水素含有ガス(リフォーマガス)、および第2水素含有ガス(スウィートガス)の圧力(膜入口圧力)の調整、温度調整手段を用いた水素含有合流ガス(リフォーマガスとスウィートガスの混合ガス)の温度(膜入口温度)の調整、高純度水素圧力調整手段を用いた高純度水素の圧力(膜出口圧力)の調整を選択的に行うことができるため、リフォーマガスやスウィートガスの水素純度や流量の変化に対して、最適な調整を行うことができ、水素分離膜装置を介して得られる水素の純度を一定に保つことができる。
さらには、膜入口圧力の調整、膜入口温度の調整、膜出口圧力の調整に必要なコストを鑑みて、適宜選択的に膜入口圧力の調整、膜入口温度の調整、膜出口圧力の調整を行うことができるので、水素含有ガスの分離を行うのに必要なコストを低減させることができる。
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。
図1は、本発明の水素含有ガスの分離方法を用いた水素含有ガスの概略ブロック図、図2は、図1の脱硫工程からのスウィートガスの水素分離膜装置による分離の概略と、図1の接触改質工程からのリフォーマガスの水素分離膜装置による分離の概略を示す概略ブロック図である。
図1において、符号10は、全体で本発明の水素含有ガスの分離方法を示している。
本発明の水素含有ガスの分離方法では、図5に示した概略ブロック図において、石油精製会社(石油精製工程)Aにおいて、ナフサを、ナフサ脱硫装置104を用いて、水素を添加して硫黄分を硫化水素(HS)に変える脱硫反応によって、硫黄分を除去した後、接触改質装置110によって得られた水素、メタン、エタンの炭化水素ガスを使用するものである。
すなわち、図2に示したように、接触改質装置110で改質された改質ガソリンと副生成物として得られた炭化水素ガスは、ガス分離機112を介して、メタン、エタン、水素などを含んだいわゆる「リフォーマガス(Reformer Gas)」と呼ばれる水素含有ガス(水素純度約70〜80%、圧力約3.0MPa)とLGP、改質ガソリンに分離される。
本発明の水素含有ガスの分離方法では、この水素、メタン、エタンなどを含んだリフォーマガスを用いるものであって、図1に示したように、リフォーマガス12は、リフォーマガス導入経路11において、先ず、開閉バルブ16を介して、水洗塔14に導入される。この水洗塔14では、リフォーマガス12を水と交流接触させることによって、リフォーマガス12に含まれる、例えば、塩素ガスなどの不純物ガスが除去される。
そして、水洗塔14で不純物ガスが除去されたリフォーマガス12は、フローコントロールバルブ(流量調整弁)18によって、一定の流量になるように調整されて、リフォーマガス導入経路11を介して、後述するスウィートガス導入経路20と合流された後、フィルター装置22に導入されるようになっている。
一方、図5に示した概略ブロック図において、脱硫装置、すなわち、ナフサ脱硫装置104、灯油脱硫装置108、軽油脱硫装置114、重油間接脱硫装置118、重油直接脱硫装置120による脱硫反応で得られた、水素、メタン、エタン、硫化水素(HS)を含んだガスは、図2に示したように、ガス洗浄装置122において、モノエタノールアミン、ジイソプロパノールアミンなどのアミンと接触させることによって、硫化水素(HS)のみが除去され、メタン、エタン、水素などを含んだいわゆる「スウィートガス(Sweet Gas)」と呼ばれる水素含有ガス(水素純度約60%、圧力約0.3MPa)が得られる。
本発明の水素含有ガスの分離方法では、このメタン、エタン、水素などを含んだスウィートガスを用いるものであって、図1に示したように、スウィートガス24は、スウィートガス導入経路20において、先ず、開閉バルブ26を介して、水洗塔28に導入される。この水洗塔28では、スウィートガス24を水と交流接触させることによって、スウィートガス24に含まれる、例えば、アンモニアガス、塩素ガスなどの不純物ガスが除去される。
そして、水洗塔28で不純物ガスが除去されたスウィートガス24は、その圧力が約0.3MPaと低い圧力であるので、リフォーマガス12の圧力である約3.0MPaと同等の圧力となるように、圧縮機(コンプレッサー)30を介して昇圧された後、流量調整弁(フローコントロールバルブ)32によって、一定の流量になるように調整されて、スウィートガス導入経路20を介して、前述したリフォーマガス導入経路11を介して合流されるリフォーマガス12とともに、フィルター装置22に導入されるようになっている。
なお、スウィートガス導入経路20では、スウィートガス還流経路36、圧力調整弁38を介して、圧縮機30により昇圧されたスウィートガス24の一部が戻されるように制御され、スウィートガス24の圧力が一定になるように制御されている。
フィルター装置22に導入されたリフォーマガス12とスウィートガス24からなる水素含有ガスは、フィルター装置22において、水洗塔14、18を通過することによって、水分が含まれており、配管内にスケールが溜まるのを防止するために、水分、スケールなどのダストが除去される。
このようにフィルター装置22において、水分、ダストが除去された水素含有ガスは、熱交換器40を通過することによって、低圧蒸気(約0.3MPa、140℃)によって熱交換されて、水素含有ガスの温度が、約60〜90℃になるように調整される。なお、熱交換器40には、温度コントロールバルブ42によって、低圧蒸気の流量を調整して、水素含有ガスの温度が、約60〜90℃になるように制御されている。
このように熱交換器40を通過することによって、約60〜90℃の温度に維持された水素含有ガスは、水素分離膜導入経路44を介して、水素分離膜装置46に導入されるようになっている。
なお、この水素分離膜装置46の水素分離膜48の数は、処理する水素含有ガスの量に応じて適宜変更することができる。この実施例では、処理量を考慮して、2つの水素分離膜48を用いているが、もちろん、水素分離膜48の数は何ら限定されるものではなく、1つでも、3個以上であってもよい。
また、この水素分離膜装置46の水素分離膜48は、例えば、高分子中空糸膜モジュー
ルで構成され、分子の小さい水素分子は膜を透過して、分子の大きい、例えば、メタンなどのその他のガスは膜を透過しないものであって、これにより水素を高純度で回収できるように構成されている。
水素分離膜48によって分離された高純度水素(97%以上)は、水素回収経路52を介して、水素供給装置を構成する水素供給経路54に導入されるようになっている。
この水素供給経路54では、熱交換器56によって、高純度の水素が、例えば、40℃に冷却される。そして、熱交換器56によって冷却された高純度の水素は、その圧力が約0.2MPa程度に低下しているので、約1.8MPaの圧力になるように、圧縮機58を介して昇圧された後、流量調整弁60によって、一定の流量になるように調整されて、高純度水素ヘッダー62に導入されるようになっている。
なお、水素供給経路54を流れる高純度水素の圧力や流量が高くなりすぎた場合には、圧力調整弁64のバルブを開き、高純度水素廃棄経路65を介して高純度水素の一部を焼却処分できるようになっている。
また、水素供給経路54では、水素ガス還流経路66、圧力調整弁68を介して、圧縮機58により昇圧された高純度水素の一部が戻されるように制御され、高純度水素ヘッダー62に導入される高純度水素の圧力が一定となるように制御されている。
このように高純度水素ヘッダー62に導入された高純度の水素は、石油精製会社(石油精製工程)Aにおいて、脱硫装置における脱硫反応、ノルマルパラフィンをイソパラフィンに異性化する異性化工程に供給することができるようになっている。
一方、水素分離膜48によって分離された、例えば、メタン、エタンなどのその他のガスを含んだオフガスは、燃料ガス回収経路70を介して、圧力調整弁72によって、一定の流量になるように調整されて、オフガス供給装置を構成するオフガス供給経路74に導入されるようになっている。
このオフガス供給経路74では、熱交換器76によって、オフガスが、例えば、40℃に冷却され、燃料ガスヘッダー80に導入されるようになっている。なお、図中、符号78は開閉バルブである。
このように燃料ガスヘッダー80に導入されたオフガスは、燃料ガスであるオフガスを、石油精製会社(石油精製工程)Aにおいて、例えば、常圧蒸留装置100、減圧蒸留装置116、脱硫装置などの加熱炉の燃料ガスとして使用することができるようになっている。
以下に、リフォーマガス12やスウィートガス24の水素純度または流量が変化した場合の制御方法について、図3、図4に基づいて説明する。
(1)流量一定・水素純度低下ケース
図3は、リフォーマガス12またはスウィートガス24の水素純度が低下した場合に、水素分離膜装置46を介して得られる高純度水素の水素純度を一定に保つための制御ステップを示すフロー図である。
まず、S100に示すように、リフォーマガス12またはスウィートガス24の流量が一定に保たれた状態で、水素純度のみが低下した場合には、S101に示すように、水素分離膜48を介して得られる高純度水素の水素純度は低下してしまう。
そのため、S102、S108、S113のいずれかの調整方法をとることによって、
高純度水素の水素純度が増加するように制御する。以下に、それぞれの調整方法によって、高純度水素の水素純度が増加するプロセスを説明する。
(a)膜入口圧力調整ケース
S102に示すように、圧力調整弁72を開くことによって、S103のように、リフォーマガス12、およびスウィートガス24の圧力は低下し、水素分離膜導入経路44の圧力が低下する。これにより、S104に示すように、リフォーマガス12、およびスウィートガス24の流量を一定に保つため、流量調整弁18、32を閉じる。
一方、水素分離膜48の入口圧力が低下することにより、水素回収経路52の圧力は一定であるため、水素分離膜46の膜差圧が低下し、水素ガスは水素分離膜を通して水素回収経路52を流れるが、S105に示すように、水素以外のガス、例えば、メタン、エタンなどのガスは水素分離膜を透過せずにオフガス供給経路74側に流れることにより流量が増加し、S106のように水素回収経路52の流量が低下する。
これは、オフガスに含まれるメタンやエタンなどのその他のガスに比べて、水素の分子が小さいことから、メタンやエタンなどのその他のガスが水素分離膜48を透過しにくいためである。
このように制御することによって、S107に示すように、水素回収経路52を流れる高純度水素の水素純度を増加させることが可能となる。
(b)膜出口圧力調整ケース
S108に示すように、圧力調節弁68を開けることによって圧縮機58の吸込み圧力が上昇し、S109のように、水素分離膜46の透過側である水素回収経路52の流量が低下する。これにより、水素分離膜導入経路44の圧力は一定であるため、水素分離膜46の膜差圧が低下する。
ここで、水素分離膜46の膜差圧が低下することにより、水素分離膜48を透過し水素回収経路52に流れていた水素以外のガス、例えば、メタンやエタンなどのその他のガスがオフガス回収経路74側に流れることとなり、S110に示すようにオフガス供給経路74の流量が増加する。
これは、水素の分子に比べて、オフガスに含まれるメタンやエタンなどのその他のガスの分子が大きいことから、水素分離膜48を透過しにくくなるためである。
このように制御することによって、S111に示すように、水素回収経路52を流れる高純度水素の水素純度を増加させることが可能となる。
(c)膜入口温度調整ケース
S112に示すように、圧力調整弁72は一定のまま、温度コントロールバルブ42を閉めることによって、熱交換器40に流入させる低圧蒸気の量を減らすことで、水素分離膜導入経路44を流れる水素含有ガスの温度を低下させる。
水素含有ガスの温度が低く、水素ガス以外のメタンやエタンなどその他のガスが不活性化した状態のほうが、水素分離膜48を透過しにくくなり、水素含有ガスの温度を低下させることによって、水素が水素分離膜48を透過して、水素回収経路52を流れる高純度水素の水素純度は増加することとなる。
このように制御することによって、S113に示すように、水素回収経路52を流れる高純度水素の水素純度を増加させることが可能となる。
以上のように、リフォーマガス12またはスウィートガス24の流量が一定に保たれた
状態で、水素純度のみが低下した場合には、膜入口圧力、膜出口圧力、膜入口温度のいずれかを調整することによって、水素分離膜48を透過して得られる高純度水素の水素純度を一定に保つように制御することができる。
なお、膜入口圧力、膜出口圧力、膜入口温度のうちどれを調整するかは、調整を行うのに必要なコストを鑑みて適宜設定すればよい。
すなわち、膜入口圧力を低下させる場合には、圧縮機30の動力が低下し、膜出口圧力を低下させる場合には、圧縮機58の動力を低下させることができ、圧縮機30、58の使用電力量を低下させることができる。また、膜入口温度を低下させる場合には、熱交換器40に流入させる低圧蒸気の量が低下させることができる。
事前に、低圧蒸気の単価、電力単価を調査するとともに、圧縮機30、58の使用電力量を調査することによって、最もコストが低減する方法を選択すればよい。
(2)水素純度一定・流量低下ケース
ついで、リフォーマガス12またはスウィートガス24の純度が一定に保たれた状態で、流量のみが低下した場合における、高純度水素の水素純度を一定に保つための制御ステップを図4により説明する。
まず、S200に示すように、リフォーマガス12またはスウィートガス24の水素純度が一定に保たれた状態で、流量のみが低下した場合には、S201に示すように、水素分離膜48を介して得られる高純度水素の水素純度は低下してしまう。
そのため、S202、S208、S213のいずれかの調整方法をとることによって、高純度水素の水素純度が増加するように制御する。以下に、それぞれの調整方法によって、高純度水素の水素純度が増加するプロセスを説明する。
(a)膜入口圧力調整ケース
S202に示すように、圧力調整弁72を開くことによって、S203のように、リフォーマガス12、およびスウィートガス24の圧力は低下し、水素分離膜導入経路44の圧力が低下する。これにより、S204に示すように、リフォーマガス12、およびスウィートガス24の流量を一定に保つため、流量調整弁18、32を閉じる。
一方、水素分離膜48の入口圧力が低下することにより、水素回収経路52の圧力は一定であるため、水素分離膜46の膜差圧が低下し、水素ガスは水素分離膜を通して水素回収経路52を流れるが、S205に示すように、水素以外のガス、例えば、メタン、エタンなどのガスは水素分離膜を透過せずにオフガス供給経路74側に流れることにより流量が増加し、S206のように水素回収経路52の流量が低下する。
これは、オフガスに含まれるメタンやエタンなどのその他のガスに比べて、水素の分子が小さいことから、メタンやエタンなどのその他のガスが水素分離膜48を透過しにくいためである。
このように制御することによって、S207に示すように、水素回収経路52を流れる高純度水素の水素純度を増加させることが可能となる。
(b)膜出口圧力調整ケース
S208に示すように、圧力調節弁68を開けることによって圧縮機58の吸込み圧力が上昇し、S209のように、水素分離膜46の透過側である水素回収経路52の流量が低下する。これにより、水素分離膜導入経路44の圧力は一定であるため、水素分離膜46の膜差圧が低下する。
ここで、水素分離膜46の膜差圧が低下することにより、水素分離膜48を透過し水素回収経路52に流れていた水素以外のガス、例えば、メタンやエタンなどのその他のガスがオフガス回収経路74側に流れることとなり、S210に示すようにオフガス供給経路74の流量が増加する。
これは、水素の分子に比べて、オフガスに含まれるメタンやエタンなどのその他のガスの分子が大きいことから、水素分離膜48を透過しにくくなるためである。
このように制御することによって、S211に示すように、水素回収経路52を流れる高純度水素の水素純度を増加させることが可能となる。
(c)膜入口温度調整ケース
S212に示すように、圧力調整弁72は一定のまま、温度コントロールバルブ42を閉めることによって、熱交換器40に流入させる低圧蒸気の量を減らすことで、水素分離膜導入経路44を流れる水素含有ガスの温度を低下させる。
水素含有ガスの温度が低く、水素ガス以外のメタンやエタンなどその他のガスが不活性化した状態のほうが、水素分離膜48を透過しにくくなり、水素含有ガスの温度を低下させることによって、水素が水素分離膜48を透過して、水素回収経路52を流れる高純度水素の水素純度は増加することとなる。
このように制御することによって、S213に示すように、水素回収経路52を流れる高純度水素の水素純度を増加させることが可能となる。
以上のように、リフォーマガス12またはスウィートガス24の水素純度が一定に保たれた状態で、流量のみが低下した場合にも、前述した流量一定・水素純度低下ケースと同様に膜入口圧力、膜出口圧力、膜入口温度のいずれかを調整することによって、水素分離膜48を透過して得られる高純度水素の水素純度を一定に保つように制御することができる。
なお、膜入口圧力、膜出口圧力、膜入口温度のうちどれを調整するかも、前述した流量一定・水素純度低下ケースと同様に調整を行うのに必要なコストを鑑みて適宜設定すればよい。
このように、リフォーマガス12やスウィートガス24の水素純度または流量が変化した場合には、膜入口圧力、膜出口圧力、膜入口温度のいずれかを調整することによって、水素分離膜48を透過して得られる高純度水素の水素純度を一定に保つことができる。
このため、従来のようにリフォーマガス12やスウィートガス24の水素純度や流量の変化に応じて水素分離膜48の本数を増減させる必要がないので、作業効率を向上させることができる。
また、低圧蒸気の単価や電力単価、圧縮機の使用電力量などを鑑みて、膜入口圧力の調整、膜出口圧力の調整、膜入口温度の調整を選択的に行うことができるため、コストを低下させることができる。
なお、この実施例では、リフォーマガス12またはスウィートガス24の水素純度または流量が低下したケースについてのみ説明したが、リフォーマガス12やスウィートガス24の水素純度または流量が増加した場合や、リフォーマガス12やスウィートガス24の水素純度及び流量が同時に変化した場合であっても、膜入口圧力、膜出口圧力、膜入口温度を適宜選択的に調整することによって、水素分離膜48を透過して得られる水素の純度を一定に保つことができる。
以上、本発明の好ましい実施の態様を説明してきたが、本発明はこれに限定されることはなく、例えば、上記実施例では、石油精製会社(石油精製工程)Aのみを考慮に入れたが、石油化学会社(石油化学工程)Bやその他の化学会社、鉄鋼会社などの高純度の水素、燃料を必要とする会社の設備にも、本発明で得られた高純度水素、燃料であるオフガスを提供するようにすることも可能であるなど本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
図1は、本発明の水素含有ガスの分離方法の概略ブロック図である。 図2は、図1の脱硫工程からのスウィートガスの水素分離膜装置による分離の概略と、図1の接触改質工程からのリフォーマガスの水素分離膜装置による分離の概略を示す概略ブロック図である。 図3は、リフォーマガス12またはスウィートガス24の水素純度が低下した場合に、水素分離膜装置46を介して得られる高純度水素の水素純度を一定に保つための制御ステップを示すフロー図である。 図4は、リフォーマガス12またはスウィートガス24の流量が低下した場合に、水素分離膜装置46を介して得られる高純度水素の水素純度を一定に保つための制御ステップを示すフロー図である。 図5は、石油化学コンビナートにおいて、石油精製会社(石油精製工程)Aの工程を示す概略ブロック図である。 図6は、石油化学コンビナートにおいて、石油化学会社(石油化学工程)Bの工程を示す概略ブロック図である。 図7は、接触改質工程からのリフォーマガスの水素分離膜装置による分離の概略を示す概略ブロック図である。 図8は、脱硫工程からのスウィートガスの水素分離膜装置による分離の概略を示す概略ブロック図である。
符号の説明
10 水素含有ガスの分離方法
11 リフォーマガス導入経路
12 リフォーマガス
14 水洗塔
16 開閉バルブ
18 流量調整弁
20 スウィートガス導入経路
22 フィルター装置
24 スウィートガス
26 開閉バルブ
28 水洗塔
30 圧縮機
32 流量調整弁
36 スウィートガス還流経路
38 圧力調整弁
40 熱交換器
42 温度コントロールバルブ
44 水素分離膜導入経路
46 水素分離膜装置
48 水素分離膜
52 水素回収経路
54 水素供給経路
56 熱交換器
58 圧縮機
60 流量調整弁
62 高純度水素ヘッダー
64 圧力調整弁
65 高純度水素廃棄経路
66 水素ガス還流経路
68 圧力調整弁
70 燃料ガス回収経路
72 圧力調整弁
74 オフガス供給経路
76 熱交換器
78 開閉バルブ
80 燃料ガスヘッダー
100 常圧蒸留装置
101 流動接触分解装置
102 回収装置
103 重油調整装置
104 ナフサ脱硫装置
106 ガソリン調整装置
108 灯油脱硫装置
110 接触改質装置
111 接触改質装置反応器
112 ガス分離器
112 ガス分離機
114 軽油脱硫装置
116 減圧蒸留装置
118 重油間接脱硫装置
120 重油直接脱硫装置
122 ガス洗浄装置
124 ナフサ分解分離装置
126 メチルエチルケトン合成装置

Claims (7)

  1. 石油精製工程から得られる第1水素含有ガスと、該第1水素含有ガスよりも圧力の低い第2水素含有ガスとを、水素分離膜装置を介して、高純度水素と、オフガスに分離する水素含有ガスの分離方法であって、
    水素含有ガス圧力調整手段を用いて、前記第2水素含有ガスを圧縮機にて昇圧し、第1水素含有ガスと合流させた後、合流後の水素含有ガスの圧力を調整し、
    前記第1水素含有ガスと第2水素含有ガスを合流させて得られた水素含有合流ガスを前記水素分離膜装置に導入する際に、温度調整手段を用いて水素含有合流ガスの温度を調整し、
    高純度水素圧力調整手段を用いて、前記水素分離膜装置を介して得られた高純度水素の圧力を調整することを特徴とする水素含有ガスの分離方法。
  2. 前記第1水素含有ガスまたは第2水素含有ガスの水素純度が変化した場合に、
    前記水素含有ガス圧力調整手段による第1水素含有ガス、および第2水素含有ガスの圧力の調整、
    前記温度調整手段による水素含有合流ガスの温度の調整、または、
    前記高純度水素圧力調整手段による高純度水素の圧力の調整
    のいずれかを選択的に行うことを特徴とする請求項1に記載の水素含有ガスの分離方法。
  3. 前記第1水素含有ガスまたは第2水素含有ガスの流量が変化した場合に、
    前記水素含有ガス圧力調整手段による第1水素含有ガス、および第2水素含有ガスの圧力の調整、
    前記温度調整手段による水素含有合流ガスの温度の調整、または、
    前記高純度水素圧力調整手段による高純度水素の圧力の調整
    のいずれかを選択的に行うことを特徴とする請求項1から2のいずれかに記載の水素含有ガスの分離方法。
  4. 前記水素分離膜装置を介して分離された高純度の水素を、石油精製工程の脱硫工程、異性化工程のいずれかの工程に供給するように構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の水素含有ガスの分離方法。
  5. 前記水素分離膜装置を介して分離されたオフガスを、石油精製工程に供給するように構成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の水素含有ガスの分離方法。
  6. 前記第1水素含有ガスが、前記石油精製工程の接触改質工程から得られた水素含有ガスであることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の水素含有ガスの分離方法。
  7. 前記第2水素含有ガスが、前記石油精製工程の脱硫工程から得られた水素含有ガスであることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の水素含有ガスの分離方法。
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