JP4915094B2 - 地盤・地下水モデル試験方法及び装置 - Google Patents

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本発明は、地表或いは地中に建設される建造物の周辺において地下水を含む岩盤内で生じる化学反応、微生物反応等の現象を実験室で再現して測定できるようにした地盤・地下水モデル試験方法及び装置に関する。
廃棄物処分場や地中構造物等の建造物の建設に当たっては、建造物を建設することで引き起こされる環境への影響を予測し、施工後の地盤の安定確保を図る等の対応を適切に行う必要がある。このためには、建造物を建設することによって深地層から供給される水素やメタン等のガスにより地盤内の地下水を介して起こる化学反応、微生物反応等の現象を適確に把握し、或いは、放射性廃棄物の地層処分施設、廃棄物を岩盤近傍へ処分する処分施設、燃料の地下備蓄施設等からの漏洩放射線やリークした汚染物質、燃料ガス等によって地盤内で起こる化学反応や微生物等に対する生物学的諸現象を的確に把握し、これによって将来の変化を予測することが重要となる。
しかし、建造物建設による環境への影響を予測するために、現地において機器を用いて地盤内で起こる化学反応、微生物反応及び地下水の水質の変化等の現象を測定することは非常に困難である。更にこの測定作業は長期に亘って行う必要があるために尚更困難となる。
従って、建造物の建設地点の状況を実験室レベルで再現し、建設地点で起こる現象を実験室で測定することができれば、測定作業を容易にしかも安定して行うことができるが、このような装置は実現されていない。
従来においては、例えば、岩石等を切出した試料を区画内に設置して上方から水を流して透水係数を測定する装置(特許文献1等参照)、或いは、岩石中に穿たれた複数の孔の1つから地下水を注入し他の孔から取水して汚染物質の挙動を調べる装置(非特許文献1等参照)が報告されている。
また、ガラススライドによるサンプルを保持したホルダーを密閉容器に収容してURL(Underground Research Laboratory)の現場にて、花崗岩の地下水で生長するバイオフィルムを研究したことを紹介し、その基本的な構成を示したものがある(非特許文献2等参照)。
特許第3350197号公報 T.T.Vandergraaf et al.(2003) RADIONUCLIDE MIGRATION EXPERIMENTS IN TUFF BLOCKS WM'03 Conference,February 23-27,2003,Tucson,AZ S.Stroes-Gascoyne et al.(2000) ANALYSIS OF BIOFILMS GROWN IN SITU AT AECL'S UNDERGROUND RESEARCH LABORATORY ON GRANITE, TITANIUM AND COPPER COUPONS AECL-12098
しかし、前記特許文献1では試料に対する透水性を測定するのみであるため、地下水の水みちの現況把握や将来予測には利用することができるが、建設地点の地下水を介して地盤内で起こる化学反応、微生物反応及び地下水の水質の変化等の現象を把握することはできない。
また、非特許文献1では、岩石中に穿った孔の1つから地下水を注入し他の孔から取水して汚染物質の挙動を調べるようにしており、天然の岩石を用いることによって現地の状況に近付けようとするものであるが、岩石に存在する亀裂の大きさは様々であり、そのために測定データがどのような条件下の試験で得られたものであるかを明らかにすることができず、測定データから今後利用できる法則性を見出すことはできない。
また、孔内部で起こった化学反応、微生物反応等を測定することは困難であり、そのために前記岩石を割って孔内面の観察・測定を行った場合には、その時点で測定は終了してしまい、継続的な測定を行うことはできない。
この問題をカバーするためにはテストピースを用いる方法が有効であり、非特許文献2にはこのテストピース(ガラススライド)を用いた方法が示されている。しかし、非特許文献2は、地下水の圧力を利用して水を密閉容器内に流すものであるため、水の供給流量を調節することが難しく、また地下水に溶け込んでいるガス組成も自然の状態のままであるためにコントロールすることができないという問題がある。従って、測定データがどのような条件下の試験で得られたものであるかを明らかにすることができないため、測定データから法則性を求めて以後の地盤に対する建造物等の影響を想定する際に有効に活用できないという問題がある。また、非特許文献2では、密閉容器による測定装置を現地の地盤中に設置して測定する必要があるため、測定装置を設置するための坑道等を現地に建設する必要があり、よって膨大な費用が掛るという問題がある。
更に、テストピース表面の化学反応、微生物反応等を測定する際には、密閉容器を実験室等に運搬して測定しなければならないため、運搬時にテストピースに付着した付着物の成分や状態が変化してしまうことが考えられ、正確な測定ができないという問題がある。
また、テストピースをホルダーごと密閉容器内部の水中から取り出して一部のテストピースの測定を行い、他のテストピースは再びホルダーごと密閉容器内の水中に挿入して経時的な測定を行うことも考えられるが、水中から取り出されたテストピースは外気と触れることによって変質することが考えられ、このために正確な経時測定を行うことができないという問題がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなしたもので、地表或いは地中に建設される建造物の周辺において地盤内の地下水によって生じる化学反応、微生物反応等の現象を実験室で再現して測定できるようにした地盤・地下水モデル試験方法及び装置を提供しようとするものである。
本発明は、地下水を含む岩盤内で起きている化学反応、微生物反応に基づく試験対象水の水質の変化を実験室で再現して測定できるようにした地盤・地下水モデル試験方法であって、密閉容器内に、試験対象水を流動させるための少なくとも一部が岩石で形成された水路を備えた反応装置を設け、深地層から供給されるガス或いは建造物から漏洩する可能性があるガスになるように成分を模擬的に調整した試料ガスを合流させた試験対象水を前記密閉容器内の気相中において前記水路の一端側に滴下供給して前記水路に流動させ、水路内での反応を経た試験対象水を水路の他端側から取り出して成分を測定し、該測定した成分を、前記水路に供給している試験対象水の予め分かっている成分と比較することにより水質の変化を測定することを特徴とする地盤・地下水モデル試験方法、に係るものである。
上記地盤・地下水モデル試験方法において、前記反応装置の水路に供給する試験対象水及び試料ガスを加圧供給し、前記水路の他端側の試験対象水を背圧弁を介して取り出すことは好ましい。
また、上記地盤・地下水モデル試験方法において、前記反応装置に岩石で形成した複数のテストピースを予め挿入しておき、所定時間経過後にテストピースの一部を密閉容器から取り出して観察・測定することは好ましい。
また、本発明は、地下水を含む岩盤内で起きている化学反応、微生物反応に基づく試験対象水の水質の変化を実験室で再現して測定できるようにした地盤・地下水モデル試験装置であって、密閉容器と、該密閉容器内に設置され試験対象水を流動させるための少なくとも一部が岩石で形成された水路を有する反応装置と、深地層から供給されるガス或いは建造物から漏洩する可能性があるガスになるように成分を模擬的に調整した試料ガスが合流した試験対象水を前記密閉容器内の気相中において前記水路の一端側に滴下供給する水供給装置と、前記水路内での反応を経た試験対象水を取り出して成分の測定を行うための水取出装置とを備えたことを特徴とする地盤・地下水モデル試験装置、に係るものである。
上記地盤・地下水モデル試験装置において、前記反応装置は、水路を形成するように岩石で構成した岩石反応器であることは好ましい。
また、上記地盤・地下水モデル試験装置において、前記反応装置は、容器プレートと、岩石で形成して前記容器プレートに支持した複数のテストピースとから構成され、更に前記密閉容器は、密閉蓋により開閉でき前記容器プレートに対する前記テストピースの挿入・取出しが可能な開口を備えていることは好ましい。
また、上記地盤・地下水モデル試験装置において、前記反応装置は、短冊状のテストピースが前記容器プレート上に所要の間隔で平行に配置されて複数の水路を形成していることは好ましい。
また、上記地盤・地下水モデル試験装置において、前記反応装置は、容器プレートが、上下に所要の間隔で配置され側面形状が略V字状を有する上部プレートと下部プレートとにより略V字状の下降水路と上昇水路とを形成しており、短冊状の複数のテストピースを前記下部プレート上に並設することにより該テストピースの上面を試験対象水が流動するようにしたことは好ましい。
また、上記地盤・地下水モデル試験装置において、前記反応装置は、容器プレートが、上下に所要の間隔で配置され側面形状が略V字状を有する上部プレートと下部プレートとにより略V字状の下降水路と上昇水路を形成しており、短冊状の複数のテストピースを前記下部プレート上にスペーサを介して並設することにより該テストピースの下面を試験対象水が流動するようにしたことは好ましい。
また、上記地盤・地下水モデル試験装置において、前記反応装置は、容器プレートが、上下に所要の間隔で配置され側面形状が略V字状を有する上部プレートと下部プレートとにより略V字状の下降水路と上昇水路を形成しており、短冊状の複数のテストピースを前記下部プレート上にスペーサを介して並設することにより該テストピースの上面と下面を試験対象水が流動するようにしたことは好ましい。
本発明の地盤・地下水モデル試験方法及び装置によれば、建造物の建設地点の状況を再現するよう試料ガスを調整して試験対象水と共に密閉容器の反応装置に供給し、反応装置から取り出した試験対象水の成分を測定して前記供給している試験対象水の成分と比較することにより、建造物の建設地点の岩盤内で起こる化学反応、微生物反応に基づく試験対象水の水質の変化を測定し、更には密閉容器の反応装置に挿入したテストピースを取り出して観察・測定するようにしたので、地盤内で起こる化学反応、微生物反応等の経時変化を実験室レベルで再現して容易にしかも安定して測定できるという優れた効果を奏し得る。
更に、反応装置に岩石で形成した複数のテストピースを予め挿入しておき、所定時間経過後にテストピースの一部を密閉容器から取り出して観察・測定を行うようにしたことにより、地盤内で起こる化学反応、微生物反応等の経時変化を実験室で容易に測定できるという優れた効果を奏し得る。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1は本発明を実施する形態の一例を示す全体構成の一部切断側面図、図2は図1の密閉容器の蓋を除去した状態の平面図である。図1、2中、1は密閉容器であり、該密閉容器1は、上部が開放された容器本体1aと、該容器本体1aの上部フランジ部1bにOリング1cを介して気密に閉塞するようにした蓋1dとから構成されている。
前記密閉容器1の内部には、反応装置2が支持台3に固定されており、図1、2の前記反応装置2は岩石を加工して浅い容器状に形成した岩石反応器4の場合を示している。岩石反応器4は、容器状底面の一側と他側とに平行な貯水溝5,6を形成しており、且つ該貯水溝5,6の間には細い溝条の複数の水路7を形成している。更に、前記岩石反応器4の一側の上部には、前記貯水溝5から斜め外方に延びる傾斜面8を形成している。
前記岩石反応器4における前記傾斜面8の直上位置には、前記密閉容器1の蓋1dを気密に貫通し、前記傾斜面8と所要の間隔Xを隔てた下端の開口9aから試験対象水を滴下供給するようにした水供給装置10の水供給管9が配置されている。
該水供給管9は、前記岩石反応器4の一側の貯水溝5に均等に試験対象水を供給するように3本設けてあり、各水供給管9は、フィルター11、ペリスタ式ポンプ等の定量供給機12を介して試験対象水を貯留している水供給源13に接続している。水供給源13では水成分調整手段14を備えて、地下水を模擬してミネラル等の添加物を試験対象水に添加し、更には試験対象水の成分を検出するようにしており、このとき水成分調整手段14で得た試験対象水の成分は記録するようにしている。
更に、前記水供給管9の途中には、試料ガスを混合する試料ガス管15が夫々接続されている。図1の試料ガス管15は、密閉容器1の蓋1dを気密に貫通して密閉容器1内で水供給管9に接続しているが、試料ガス管15は密閉容器1の外部で水供給管9に接続してもよい。各試料ガス管15は、フィルター16、定量ガスポンプ17を介して試料ガスを貯留している試料ガス供給源18に接続している。試料ガス供給源18ではガス成分調整手段19を備えて、深地層から供給される水素やメタン等のガスを模擬したガス成分を供給するようにしており、このときガス成分調整手段19で得た試料ガスの成分は記録するようにしている。
前記岩石反応器4における他方の貯水溝6には、下端が前記水路7の上端より僅かに低い位置に開口20aするようにした水取出装置21の水取出管20を配置している。水取出装置21の水取出管20は前記密閉容器1の蓋1dを気密に貫通して水封槽23に導かれている。この時、必要な場合には前記水取出管20に背圧弁22を設ける。水取出管20は下端が水封槽内の底部近傍に開口20bしており、水封槽23に取り出された試験対象水は水封槽23の上部のオーバーフロー口24から外部に流出するようになっており、この水封槽23により外気が密閉容器1内に逆流するのを防止している。
更に、前記水封槽23には、該水封槽23内の試験対象水を取り出して成分測定を行う成分測定手段25を備えている。このとき成分測定手段25で測定した試験対象水の成分は記録するようにしている。
また、前記密閉容器1の蓋1dには密閉容器1内部の気相のガスを取り出すサンプリング管26が気密に貫通しており、該サンプリング管26から取り出したガスはガス測定手段27に導いて気相のガス成分を検出すると共に、ガス相の圧力を検出することも可能である。また、前記密閉容器1の容器本体1aの底部には、試験対象水が反応装置2の外部に飛散した場合にそれを外部に取り出すようにしたドレン弁28を備えている。
上記形態では以下のように作用する。
前記水供給装置10の水供給源13には、水成分調整手段14によって成分調整され且つその成分が記録された試験対象水が貯留されている。試験対象水には、ミネラル類を添加したり、或いは建造物から漏洩する可能性がある汚染物質や燃料等を添加することができる。水供給源13の試験対象水は、ペリスタ式ポンプ等の定量供給機12により水供給管9に微量供給されており、更に試験対象水はフィルター11で異物が除去された後、岩石反応器4の傾斜面8との間に所要の間隔Xを隔てた水供給管9下端の開口9aから前記傾斜面8に滴下供給される。
一方、前記水供給装置10の試料ガス供給源18には、ガス成分調整手段19により深地層から供給される水素やメタン等のガス、或いは建造物から漏洩する可能性がある燃料ガス等のガスが調整されそのガス成分が記録された試料ガスが貯留されている。試料ガス供給源18の試料ガスは、定量ガスポンプ17により試料ガス管15に微量供給されており、更に試料ガスはフィルター16で異物が除去された後、前記水供給管9の途中で前記試験対象水に合流される。
上記したように、水供給管9の試験対象水に試料ガス管15の試料ガスが混合されることにより、試験対象水は試料ガスの一部を溶解し開口9aから傾斜面8に滴下されて岩石反応器4に供給される。一方、試験対象水に溶解し切れなかった試料ガスは、水供給管9下端の開口9aと傾斜面8との間隔Xから密閉容器1内の気相空間に排出される。この時、前記したように水供給管9下端の開口9aを傾斜面8と間隔Xを隔てて縁を切っていることにより、岩石反応器4における微生物による反応が水供給管9側に伝わることを防止できる。
傾斜面8に滴下した試験対象水は、傾斜面8によって飛び跳ねることなく一方の貯水溝5に供給され、続いて水路7を流れて他方の貯水溝6に貯留される。この時、前記密閉容器1内には試験対象水と試料ガスが供給されていて内部圧力が徐々に上昇するため、他方の貯水溝6における試験対象水のレベルが水取出装置21における水取出管20の下端開口20aに達すると、背圧弁22の設定圧により、又は背圧弁22を備えていない場合には水封槽23の水圧を超えた分が水取出管20から水封槽23に排出されるようになる。
従って、上記形態では、水供給装置10により微量供給された試験対象水に試料ガスが混合されて岩石反応器4に滴下供給され、更に試験対象水は水路7に沿って遅い速度で流れるため、試験対象水は密閉容器1内の試料ガスである水素、メタン等と平衡状態になる。従って、前記試料ガスの成分を含んだ試験対象水は岩石反応器4の水路7を流れる間に所要の化学反応及び水路7壁面の微生物の作用による微生物反応を生じるので、密閉容器1内部の岩石反応器4にて岩盤内で生じる化学反応、微生物反応の現象を再現することができる。
従って、前記水封槽23に取り出された試験対象水の成分を成分測定手段25で測定し、この成分測定手段25で測定した試験対象水の測定成分と、前記水成分調整手段14及びガス成分調整手段19に記録された前記岩石反応器4に供給している試験対象水の成分とを比較することにより、岩石による水質の変化を測定することができる。
なお、前記密閉容器1の気相のガスをサンプリング管26により取り出してガス測定手段27でガス成分を測定し、このガス成分が所定のガス成分となるように、前記ガス成分調整手段19から試料ガス供給源18に供給するガスの組成を補正することにより、試験対象水の成分を一定に調整することができる。
また、前記水取出管20に設けた背圧弁22を絞った状態で密閉容器1に供給する試料ガスの供給圧を高めると密閉容器1内部の圧力を高めることができるので、岩盤内での圧力を密閉容器1内で再現して試験を行うことができる。
図3、図4は前記図1、図2の構成において特に反応装置2の構成が異なる他の形態を示したものであり、この反応装置2では、浅い容器状の容器プレート29の内底部に、一側から他側に向かって延びる細いスリット30を幅方向(図4の上下方向)に複数平行に形成し、該スリット30の夫々に、岩石により短冊状に形成したテストピース31を挿入している。該テストピース31は、長手方向を横に幅方向を縦にして幅方向の一部(下辺)をスリット30に嵌合させて配置することで相互間に水路7を形成しており、テストピース31は長さ方向の一端部と他端部に夫々貯水部32,33が形成される長さを有している。更に、容器プレート29の一側には上部外方に向かって傾斜した傾斜面8を形成している。
また、前記密閉容器1の蓋1dにおける反応装置2の上部位置には、ゴム栓34等によって密閉できる開口35が設けてあり、ゴム栓34を除去した開口35を通して、前記容器プレート29のスリット30に対するテストピース31の挿入・取出しを行えるようにしている。なお、前記容器プレート29は岩石で形成してもよいが、試験に影響を与えないプラスチック等の他の材料で形成してもよい。上記以外の構成は図1、図2の場合と同様である。
上記図3、図4の形態によれば、前記図1、図2の形態と同様に、成分を調整して反応装置2に供給している試験対象水の成分と、成分測定手段25で測定した成分とを比較することにより水質の変化を測定することができると共に、所定期間経過後に、前記ゴム栓34を除去した開口35から前記容器プレート29に支持されたテストピース31の一部(例えば一個)を取り出し、岩石のテストピース31に生じた微生物による諸反応等を顕微鏡等を用いて観察・測定することができる。
前記テストピース31を取り出したスリット30には、別のテストピース或いはダミーのテストピースを挿入することで反応装置2での試験対象水の流れが変わらない状態にする。そして、開口35をゴム栓34等で閉塞することで再び試験を続行して行うことができる。この時、前記したように容器プレート29には複数のテストピース31が備えてあり、スリット30から取り出して観察・測定を行った以外のテストピース31は試験対象水に浸漬したまま外気と触れることがないために表面の状態が変質することがなく、よって順次テストピース31を取り出すことにより長期間に亘り正確な観察・測定を行うことができる。
図5〜図7は、前記図3、図4に示したように容器プレート29の内面にスリット30を形成することに代えて、容器プレート29の底面と該底面より上部位置とにスペーサ50,51を平行に配置し、該スベーサ50,51によって複数のテストピース31を一定間隔に保持させることによって同様の効果を持たせるようにしている。なお、図5〜図7では水供給管9からの試験対象水を一方の貯水槽32に滴下するようにしている。このとき、試験対象水の飛び跳ねが問題になる場合には図3に示したように容器プレート29に傾斜面8を設けるようにしてもよい。また、図1、図3の装置においても、試験対象水の飛び跳ねの問題が生じない場合には、試験対象水を一方の貯水槽5,32に滴下するようにしてもよい。
また、前記水取出管20に設けた背圧弁22を絞ることにより密閉容器1に供給する試料ガスによって密閉容器1内部の圧力を高めた状態で試験を行う場合には、後述する図13に示すような密閉蓋45を開口35に設けて気密を図るようにすることができる。
図8、図9は前記図1、図2の構成において特に反応装置2の構成が異なる更に他の形態を示したものであり、この反応装置2では、容器プレート36が、上下に所要の間隔で配置され且つ側面形状が略V字状を有する上部プレート36aと下部プレート36bとにより略V字状の下降水路37と上昇水路38を形成しており、容器プレート36は支持台39に固定している。そしてこの時、下部プレート36bの一側と他側(図8では左側と右側)は同一の長さを有しているが、上部プレート36aは一側(左側)の長さに対して他側(右側)の長さが短くなっており、このため下降水路37に対して上昇水路38の長さが短くなっている。
そして、前記下降水路37と上昇水路38を形成する下部プレート36b上には、岩石により短冊状に形成したテストピース31a,31bを横方向(図9の上下方向)に並べて複数挿入している。このテストピース31a,31bは、前記下部プレート36bの一側と他側から上方に突出する長さを有している。
前記水供給管9から供給される試験対象水は、水供給管9の下端開口9aから間隔Xを隔てて下部プレート36bの一側の上端近傍の傾斜面に滴下供給され、試験対象水は、下降水路37を流下した後、上昇水路38を上昇する。これにより、試験対象水は図10に示すように、下降水路37と上昇水路38によりテストピース31a,31bの上面Aを流動することになる。上昇水路38を上昇した試験対象水は、上部プレート36aの長さが短くなっている他側の上端からオーバーフローして、上部プレート36aのV字状の貯留部40に貯留される。そして、前記貯留部40に貯留された試験対象水のレベルが所定レベルになると、水取出装置21の水取出管20により水封槽23に取り出されるようになっている。更に、水封槽23には該水封槽23の試験対象水を取り出して成分の測定を行う成分測定手段25を設けている。また、図8、図9の形態では、上昇水路38を上昇してオーバーフローする試験対象水を取り出す水取出管41が前記密閉容器1の蓋1dを貫通して設けてあり、該水取出管41の試験対象水は成分測定手段42に導かれて成分の測定を行うようにしている。この時、成分測定手段42では上昇水路38を上昇した直後に取り出される少量の試験対象水による測定に用いられ、前記水封槽23に備えた成分測定手段25では比較的多くの量の試験対象水を用いて成分測定を行う必要がある場合に用いられる。なお、前記容器プレート36は岩石で形成してもよいが、試験に影響を与えないプラスチック等の他の材料で形成していてもよい。
また、前記密閉容器1の蓋1dにおける前記テストピース31a,31bの上端部の上方近傍位置には、ゴム栓34等によって密閉できる開口35a,35bが設けてあり、ゴム栓34を除去した開口35a,35bを通して、前記V字状の容器プレート36の一側と他側に傾斜して挿入されるテストピース31a,31bの挿入・取出しを行えるようにしている。上記以外の構成は図1、図2の場合と同様である。
上記図8、図9の形態によれば、前記図1、図2の形態と同様に、成分を調整して反応装置2に供給している試験対象水の成分と、成分測定手段25で測定した成分とを比較することにより水質の変化を測定することができると共に、所定期間経過後に、前記ゴム栓34を除去した開口35a,35bから前記容器プレート36に支持されたテストピース31a,31bの一部(例えば一個)を取り出し、岩石のテストピース31a,31bの特に上面Aに生じた微生物による諸反応等を顕微鏡等を用いて観察・測定することができる。上面A以外の面では試験対象水の流動は殆ど起こらないが、このような試験対象水の流れが滞る上面A以外の面に対しても測定を行うことができる。
この時、テストピース31a,31bは略V字状の容器プレート36に傾斜して支持され、且つその上端が容器プレート36より上方に突出しているので、このテストピース31a,31bの上端を摘まむことによってテストピース31a,31bの挿入・取出しを容易に行うことができる。また、容器プレート36が略V字状に傾斜しているため、水供給管9の下端開口9aから間隔Xを隔てて供給される試験対象水が、下部プレート36bの一側の上端近傍の傾斜面に滴下され、よって試験対象水が飛び跳ねる問題を防止することができる。
図11は、図8の容器プレート36における下降水路37と上昇水路38部分の他の形態を示したものであり、下降水路37と上昇水路38の前記下部プレート36b上にスペーサ43を配置して、このスペーサ43上に前記テストピース31a,31bを載置することにより、テストピース31a,31bの下面Bを試験対象水が流動するようにしている。この場合には、テストピース31a,31bの下面Bに対する微生物反応等の測定を行うことができる。
図12は、図8の容器プレート36における下降水路37と上昇水路38部分の更に他の形態を示したものであり、下降水路37と上昇水路38の前記下部プレート36b上にスペーサ44を配置して、このスペーサ44上に前記テストピース31a,31bを載置することにより、テストピース31a,31bの上面Aと下面Bの両方を試験対象水が流動するようにしている。この場合には、テストピース31a,31bの上面Aと下面Bの両面に対する微生物反応等の測定を行うことができる。
図13は、図8の水取出管20に背圧弁22を設けて取り出す試験対象水の流出を絞り、且つ密閉容器1に供給する試料ガスの供給圧を高めることで密閉容器1の圧力を高めて試験を行う場合において、前記蓋1dの開口35a,35bの気密性を図るために密閉蓋45を設けた形態を示している。この密閉蓋45は、蓋本体46が蓋1dの開口35a,35bにネジ47を介して螺合しており、前記蓋1dの上面には開口35a,35bを取り巻くようにシールリング48を設けていると共に、前記蓋本体46には前記シールリング48を押すリング状の押板49が設けてあり、前記蓋本体46を回してネジ47にねじ込むことにより、前記押板49がシールリング48を押してシールを行うようになっている。これにより、岩盤内での圧力を密閉容器1内で再現して試験を行うことができ、更にテストピース31a,31bを開口35a,35bから取り出してテストピース31a,31bに生じた微生物による諸反応等を顕微鏡等を用いて観察・測定することができる。
上記したように、本発明では、建造物の建設地点の状況を再現するよう試料ガスを調整して試験対象水と共に密閉容器1の反応装置2に供給し、反応装置2から取り出した試験対象水の成分を測定して前記供給している試験対象水の成分と比較することにより、建造物の建設地点の岩盤内で起こる化学反応、微生物反応に基づく試験対象水の水質の変化を測定し、更には密閉容器1の反応装置2に挿入したテストピース31、31a,31bを取り出して観察・測定するようにしたので、地盤内で起こる化学反応、微生物反応等の経時変化を実験室レベルで再現して容易にしかも安定して測定することができる。
なお、本発明の地盤・地下水モデル試験方法及び装置は、上記形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明を実施する形態の一例を示す全体構成の一部切断側面図である。 図1の密閉容器の蓋を除去した状態の平面図である。 図1の構成において特に反応装置の構成が異なる他の形態を示した一部切断側面図である。 図3における反応装置の平面図である。 図3、図4における反応装置の他の形態を示す切断側面図である。 図5の平面図である。 図5のVII−VII方向矢視図である。 図1の構成において特に反応装置の構成が異なる更に他の形態を示した一部切断側面図である。 図8の密閉容器の蓋を除去した状態の平面図である。 図8のX−X矢視であり、水路の試験対象水がテストピースの上面に沿って流動する状態を示した断面図である。 図10とは異なる形態を示したもので、水路の試験対象水がテストピースの下面に沿って流動する状態を示した断面図である。 図10とは異なる別の形態を示したもので、水路の試験対象水がテストピースの上面と下面に沿って流動する状態を示した断面図である。 図8の密閉容器に圧力を掛けて試験を行う際に開口に密閉蓋を設けた場合の形態を示す一部切断側面図である。
符号の説明
1 密閉容器
1d 蓋
2 反応装置
4 岩石反応器
7 水路
10 水供給装置
14 水成分調整手段
19 ガス成分調整手段
21 水取出装置
22 背圧弁
25 成分測定手段
29 容器プレート
31 テストピース
31a,31b テストピース
34 ゴム栓
35 開口
35a,35b 開口
36 容器プレート
36a 上部プレート
36b 下部プレート
37 下降水路
38 上昇水路
42 成分測定手段
43 スペーサ
44 スペーサ
45 密閉蓋
A 上面
B 下面
X 間隔

Claims (10)

  1. 地下水を含む岩盤内で起きている化学反応、微生物反応に基づく試験対象水の水質の変化を実験室で再現して測定できるようにした地盤・地下水モデル試験方法であって、密閉容器内に、試験対象水を流動させるための少なくとも一部が岩石で形成された水路を備えた反応装置を設け、深地層から供給されるガス或いは建造物から漏洩する可能性があるガスになるように成分を模擬的に調整した試料ガスを合流させた試験対象水を前記密閉容器内の気相中において前記水路の一端側に滴下供給して前記水路に流動させ、水路内での反応を経た試験対象水を水路の他端側から取り出して成分を測定し、該測定した成分を、前記水路に供給している試験対象水の予め分かっている成分と比較することにより水質の変化を測定することを特徴とする地盤・地下水モデル試験方法。
  2. 前記反応装置の水路に供給する試験対象水及び試料ガスを加圧供給し、前記水路の他端側の試験対象水を背圧弁を介して取り出すことを特徴とする請求項1に記載の地盤・地下水モデル試験方法。
  3. 前記反応装置に岩石で形成した複数のテストピースを予め挿入しておき、所定時間経過後にテストピースの一部を密閉容器から取り出して観察・測定することを特徴とする請求項1又は2に記載の地盤・地下水モデル試験方法。
  4. 地下水を含む岩盤内で起きている化学反応、微生物反応に基づく試験対象水の水質の変化を実験室で再現して測定できるようにした地盤・地下水モデル試験装置であって、密閉容器と、該密閉容器内に設置され試験対象水を流動させるための少なくとも一部が岩石で形成された水路を有する反応装置と、深地層から供給されるガス或いは建造物から漏洩する可能性があるガスになるように成分を模擬的に調整した試料ガスが合流した試験対象水を前記密閉容器内の気相中において前記水路の一端側に滴下供給する水供給装置と、前記水路内での反応を経た試験対象水を取り出して成分の測定を行うための水取出装置とを備えたことを特徴とする地盤・地下水モデル試験装置。
  5. 前記反応装置は、水路を形成するように岩石で構成した岩石反応器であることを特徴とする請求項4に記載の地盤・地下水モデル試験装置。
  6. 前記反応装置は、容器プレートと、岩石で形成して前記容器プレートに支持した複数のテストピースとから構成され、更に前記密閉容器は、密閉蓋により開閉でき前記容器プレートに対する前記テストピースの挿入・取出しが可能な開口を備えていることを特徴とする請求項4に記載の地盤・地下水モデル試験装置。
  7. 前記反応装置は、短冊状のテストピースが前記容器プレート上に所要の間隔で平行に配置されて複数の水路を形成していることを特徴とする請求項6に記載の地盤・地下水モデル試験装置。
  8. 前記反応装置は、容器プレートが、上下に所要の間隔で配置され側面形状が略V字状を有する上部プレートと下部プレートとにより略V字状の下降水路と上昇水路とを形成しており、短冊状の複数のテストピースを前記下部プレート上に並設することにより該テストピースの上面を試験対象水が流動するようにしたことを特徴とする請求項6に記載の地盤・地下水モデル試験装置。
  9. 前記反応装置は、容器プレートが、上下に所要の間隔で配置され側面形状が略V字状を有する上部プレートと下部プレートとにより略V字状の下降水路と上昇水路を形成しており、短冊状の複数のテストピースを前記下部プレート上にスペーサを介して並設することにより該テストピースの下面を試験対象水が流動するようにしたことを特徴とする請求項6に記載の地盤・地下水モデル試験装置。
  10. 前記反応装置は、容器プレートが、上下に所要の間隔で配置され側面形状が略V字状を有する上部プレートと下部プレートとにより略V字状の下降水路と上昇水路を形成しており、短冊状の複数のテストピースを前記下部プレート上にスペーサを介して並設することにより該テストピースの上面と下面を試験対象水が流動するようにしたことを特徴とする請求項6に記載の地盤・地下水モデル試験装置。
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