JP4912878B2 - Ofdmaシステムおよび方法 - Google Patents

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Description

本発明は、同一周波数のワイヤレス・セルラ・ネットワークにおける同期およびチャネル推定システムおよび方法に関する。
(関連出願へのクロスリファレンス)
本出願は、「OFDMAシステムおよび方法」と題する2003年6月19日付けで出願されたイスラエル特許出願第156540号に関連しており、これに基づき優先権を主張する。
(発明の背景)
本発明は、直交周波数分割多元接続(OFDMA)を利用するネットワークにおいて、他の基地局(BS)からの送信によって生ずる加入者ユニット(SU)での干渉の問題を解決する。
複数のBS送信器がダウンリンクおよび/またはアップリンクで同じ周波数チャネルを使用すれば、いくつかのSUは、重大な干渉の影響を蒙る。
これは、SUが2つ以上のBSから同等の電力レベルでダウンリンク送信を受信するために発生する。図1は、この状況を示しており、重なり合った領域12、13の1つに位置する1つのSU11は、2つ以上のBS14、15(又は14、16)から同等の電力レベルでダウンリンク送信を受信する。
干渉の問題は、隣接する基地局がチャネル全体を利用するOFDMAでは、解決が更に困難になる。以前のFDMAシステム(図2参照)では、チャネルは、隣接しないサブ・チャネル、この例では、4つのサブ・チャネルに分割される。これらは、周波数空間でチャネルC1、C2、C3、C4を含み、別々に割り当てられ、各々の割当ては、バンド幅の一部のみが利用されていた。各BSに対して異なるチャネルを割り当てることに加えて、フィルタを併用することで干渉を減らすことができる。
本発明の1つの目的は、セルラ・ワイヤレス・ネットワークにおける種々の問題を解決することである。
(発明の概要)
本発明に従えば、ワイヤレスOFDMAシステムおよび方法が提供される。
OFDMAシステム(例えば、IEEE802.16aあるいはEN−301−958に記述されているもの)では、チャネルは、例えば、図3に示されたように、チャネルC1、C2、C3、C4のサブ・チャネルに分割され、各サブ・チャネルは、バンド幅全体に広がっている。この方式は、周波数ダイバシティおよびチャネル活用の改善に寄与する(サブ・チャネル同士の間で周波数を分離する必要がない)。
例えば、モバイル用のIEEE802.16に従うシステムでは、基本的な同期シーケンスは、予め決められたデータ・シーケンスに基づいており、これによって副搬送波のサブ・セットを変調する。図4が参照される。このサブ・セットに属する副搬送波は、パイロットと呼ばれ、2つのグループに分類される。
1つのグループは、固定位置パイロット群であり、他方は、可変位置パイロット群である。12の副搬送波について1つの可変位置パイロットが存在し、OFDMAシンボルごとに位置を変え、4つのOFDMAシンボルで1つのサイクルを構成し、これが繰り返すようになっている。
OFDMAのパイロットは、同期のほかにチャネル推定にも利用されるため、高性能のダウンリンクを実現するためには、これらの副搬送波について干渉を防止し低減することが本質的に重要である。
1つのPMPセクタは、1つの基地局(BS)と複数の加入者ユニット(SU)とを含む。ネットワーク接続形態は、同じ周波数の帯域内で動作する複数のBSを含むこともある。BSからSUへの送信は、ダウンリンクと呼ばれ、SUからBSへの送信は、アップリンクと呼ばれる。
大規模なFFTで直交周波数分割多元接続(OFDMA)技術を利用することによって、本発明は、次のような手段を提供する。
A.2つ以上のBSから送信を受信することによってSUが蒙る干渉を低減する。
B.チャネルをサブ・チャネルに区分しサブ・チャネルを異なるBSに割り当てるための集中/分散型決定機構を利用することによる周波数再利用度1の無線周波数チャネルを効率的に活用する。
C.効率的なハンド・オーバ機構のサブ・チャネル割当ておよびデータ送信に関してBS間で調整する。
D.特定の活用シナリオに従う又は負荷平衡のための静的サブ・チャネルを割り当て又は動的サブ・チャネルを割り当てる。
E.各サブ・チャネルのSNRを適時に改善するフォワード自動電力制御(FAPC)を利用する。
本発明は、OFDMA物理層およびセルラ式ポイント・ツー・マルチポイント(PMP)ネットワークに関する。これは、固定および移動環境のいずれにも適している。これは、すべてのBS/セクタに対してダウンリンク送信のために単一周波数チャネルを利用して、部分的に重なり合う領域で動作する複数のBS送信器を利用する方法を提供する。
本発明の1つの実施の形態は、各OFDMAシンボルの時間長が50マイクロ秒よりも長く、チャネルの帯域幅に依存するOFDMAシステムをカバーする。これは、OFDMAシステムのFFTポイント数に直接影響する。
干渉レベルは、次のことによって大幅に低下する。
1.各BSから修正された同期シーケンスを送信して、各セルで各SUの明確な同期を可能とする。BSは、典型的には、GPSから取得される共通の周波数/タイミング基準を共有することが想定されるが、他の方法を利用することも可能である。
2.次のいずれかの方法によってBS送信間の衝突レベルを下げる。
a.管理インタフェースを通してBS送信を同期する。
b.各BSでのトラフィック負荷レベルを十分に低く保ち、発生する衝突を許容範囲内に収めるか又はプロトコル・スタックの上位層で修正できるようにする。
c.異なるBSに対しては、異なるサブ・チャネルを割り当てることによってBS相互間でサブ・チャネルの分離(搬送波分離)を実現する。
3.ダウンストリームの適応送信およびFAPCを利用する。
OFDMAシステムでは、BSは、ダウンストリームで専用のサブ・チャネル(単数または複数)を介して特定の1つのSUまたはSU群に対して情報を送信する手段を含む。
これらの手段は、他のサブ・チャネルの電力を抑制しながらBSの特別なサブ・チャネルの搬送波の電力を増強する手段を提供する。
この特性は、システムの総合的なリンク・バジェットを増大させ、遠方あるいは非常に低い受信信号のSN比(SNR)を有するSUとの通信を可能とする。
OFDMAシステムでは、ダウンリンク方向で、各サブ・チャネルは、異なる変調方式およびコーディング・レートを使用して送信が行われる。
BSは、すべての利用可能なサブ・チャネルの送信を選ばないかもしれない。BSは、例えば、電力を3dB増強しながら、サブ・チャネルの半分を使って送信するなど、利用可能なサブ・チャネルのサブ・セットを使用してダウンストリームのデータ送信を行うことがある。このことは、システムに対して電力利得を与える。電力は、チャネル全体ではなく、チャネルの一部で送信のために使用されるので、そのようなことになる。
4.BS相互間の同期をとる。
本発明の別の態様に従えば、すべてのBSが周波数および時間空間で同期し同じフレーム数およびスロット・インデックスを持ち、GPSやその他の外部同期機構のような制御用マクロ同期システムを生成する同じ基準クロックを有し、各セル内での各SUの明確な同期が実現する。
更に、通信の品質を向上および/または現時点では望ましいとみなされている特定ユーザとの瞬間的な帯域幅を増大させるように、2つ以上の基地局との同時通信を利用できるようにされたシステムおよび方法において、ダイバシティ・チャネルの改善が実現する。
このような干渉低減手段は、以下添付図面を参照しながら、もっと詳しく説明する。
本発明のこれ以外の目的、特徴およびその他の機能については、これ以降に提示される開示を読めば当業者には、明らかとなる。
(好適な実施の形態の詳細な説明)
本発明の好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら一例を挙げて説明する。
本発明に従えば、すべてのBSが周波数および時間空間で同期し、同じフレーム数およびスロット・インデックスを持ち、GPSやその他の外部同期機構のような制御用マクロ同期システムを生成する同じ基準クロックを有し、各セルの各SUの明確な同期が実現する。
OFDMAシステムは、異なるBS間でサブ・チャネルを共有する構造を利用する。
更に、十分長いガード・インターバル(GI)を生成するために、大規模FFT(長いOFDMシンボル、セルの半径を電磁波が伝搬する時間の少なくとも4倍の時間長)を使用することができ、これによって、すべてのBSに対して同じRF受信器および同じFFTを使って並列的にいくつかのBSから情報を正しく受信できる。
各セルの各SUの明確な同期は、各BSから修正された同期シーケンスを送信することを含む方法によって実現する。
BSは、例えば、GPSから取得した共通の周波数/タイミング基準を共有する。
ここで、干渉を低減する方法について説明する。これは、例えば、モバイル用としてIEEE802.16の性能を改善するために有利に利用できる。
4つの基地局の実施例について、図5および図6が参照される。パイロットは、OFDMAに関連して上述したように共有される。
好適な実施の形態では、パイロットは、IEEE802.16aの仕様に定義されたように、その位置を保持する。
(干渉低減の方法)
次に干渉低減方法の実施の形態を示す。これは、IEEE802.16またはその他の方法で活用される。
1.BSシンボル・インデックスを共通の基準に同期させる。例えば、GPSのようなグローバルな基準を使用することができる。GPSを使用した場合、各BSは、0というインデックスを持つシンボルが過去の予め決められた時刻(例えば、1990年1月1日の00:00:00)に発生したとされる。すべてのBSで同じOFDMAシンボル長を使用しなければならない。別の実施の形態では、特殊なネットワークの基地局に対して共通するローカルな基準が使用される。
2.各BSに対して0からNまでの範囲で1つのインデックスが割り当てられる。
3.各BSに同期シーケンスのサブ・セットが割り当てられる。各BSは、どのサブ・セットを送信するかを決めるために、そのインデックスを利用する。送信は、他の基地局と同期して行われ、すべての基地局は、1つの共通する基準に対して同期される。
サブ・セットは、すべてのBSおよびSUにとって予め決められ、既知である。
各BSは、すべてのSUに対してネットワークの接続形態を放送する。そのような情報は、隣接するセル/セクタに関する詳細な情報、隣接するセルでは、そのほかに、どのような周波数が使われているか、どの資源が空いていて利用できるか(例えば、ハンド・オーバ手順)などを含む。
4.同期シーケンスのサブ・セットは、隣接しなくてもよい。
5.時間軸でも共有が行われ、いくつかのBSが周波数空間で重なりを持って同期シーケンスを送信するが、同じOFDMAシンボルにおいて、そうすることは、決してない。
6.SUでは、サブ・セットのそれぞれについて同期が許可される。このことは、次式が成立する限り可能である。
Figure 0004912878

方法終了
7.BS送信間の衝突レベルは、次のことによって下げることができる。
a.管理インタフェースを通してBS送信を同期する。
b.各BSでのトラフィック負荷レベルを十分に低く保ち、発生する衝突を許容範囲内に収めるか又はプロトコル・スタックの上位層で修正できるようにする。
c.異なるBSに対しては、異なるサブ・チャネルを割り当てることによってBS相互間で周波数の直交性を実現する。
上述の手順を用いて、各SUは、他のBSからの干渉を受けることなく又は干渉レベルを下げて各BSと同期することができる。それでもなお、データ送信それ自身には、干渉が残る。
この干渉は、OFDMAのフォワードAPC機能を活用しダウンリンク順序を生かし、各BSにおけるトラフィック負荷が十分に低く保たれている限り、特別な予防措置を取らなくても許容できる。この場合、干渉が送信エラーを引き起こすという事態は、プロトコル・スタックの上位の層によってネットワークの性能をひどく劣化させることなく対処することができる。
ネットワークの性能を更に向上させるために、BSの送信を調整することができる。BSは、共通のバックボーン・インフラストラクチャを共有するので、これらが互いに交信することが可能であり、これらの通信を調整することが可能である。この調整は、すべてのBSに共通するOFDMAフレーム番号に関して実行することができる。調整は、時間空間で実行できる(例えば、BS#1がOFDMAフレームの前半を使用し、BS#2が三番目の4分の1を使用する)。
調整は、分散型でも集中型でもBS管理インタフェースを介して実行することができ空気インタフェースに影響しない。
異なるBS間でサブ・チャネルを共有するという特徴およびBS間での調整を利用して次のようなことが実現できる。
a.BSの特定の負荷に従ってBSにサブ・チャネルが動的に割り当てられる。
セルラ・システムでは、セル当たりの活動しているユーザの数および呼出し当たりのトラフィック・プロファイルは、特にモバイル・システムでは、時間とともに変化する。BSは、活動性の低いBSを切り捨て、活動性の高いBSにより多くの資源(すなわち、サブ・チャネル)を提供することができるように調整された方法で資源割当てを実行すべきである。
b.干渉耐性の低いBSにサブ・チャネルを割り当てることにより干渉が回避される。
c.2つのBS間を移動するモバイルSUについて、2つのBSからSUに同じデータを送信することによって、データを失うことなく1つのBSから他のBSにスムーズに移動(ハンド・オーバ)することが可能となる。SUは、各種の方法を用いてデータをデジタル的に組み合わせることができる。例えば、
1)2つのBSは、同じサブ・チャネルを使ってSUに同じデータを送信する。
そのチャネルは、データを組み合わせる。データは、各BS送信のもとでは、非コヒーレントであり、マルチパスと考えることができる。これは、良好な受信ダイバシティを与え、他方では、SUが組み合わされたデータをコヒーレントに復調することを可能とする。
2)2つのBSは、異なるサブ・チャネルを使って同じデータをSUに送信できる。
SUは、信号をコヒーレントに復調し、例えば、最大比合成法を利用して、これらを組み合わせる。
本発明の更に別の態様に従えば、干渉レベルは、ダウンストリーム適応送信およびFAPCを用いて更に低減できる。
OFDMAシステムでは、BSは、ダウンストリームの専用サブ・チャネル(単数または複数)で特定の1つのSUまたはSU群に対して情報を送信する能力を持つ。
この場合、BSは、他のサブ・チャネルの電力を減じながら特定のサブ・チャネルの搬送波の電力を増強する能力を持つ。
この特性は、システムの総合的なリンク・バジェットを増加させ、遠方にあるSUあるいは非常に低い受信SN比(SNR)を持つSUとの通信を許容する。
OFDMAシステムでは、ダウンリンク方向で、各サブ・チャネルは、異なる変調方式およびコーディング・レートを用いて送信する。
BSは、すべての利用可能なサブ・チャネルの送信を選ばないことがある。BSは、例えば、これらの電力を3dB増強しながら、サブ・チャネルの半分を使って送信するなど利用可能なサブ・チャネルのサブ・セットを使用してダウンストリームのデータ送信を行うことがある。
このことは、システムに対して電力利得を与える。電力は、チャネル全体ではなく、チャネルの一部で送信のために使用されるので、そのようなことになる。
BSは、各SUあるいは一般的にダウンストリーム・チャネルについて、低いSNRを持つ副搬送波および高いSNR値を持つ副搬送波を追跡する。この情報に基づいて、BSは、次のうちの1つを実行することができる。
a.低いSNRを持つ搬送波の情報を変調しない。
b.良好な搬送波のために減衰した搬送波の電力を増強する(ユーザごとに行う)。
SUの受信器は、パイロットからチャネル特性を学ぶことができ、従って、どの搬送波が増強するかを知ることができ、これによって、情報を正確に再構築することが可能となる。
それぞれ異なるチャネル振る舞いをするいくつかのSUに対して上述の手順を同時に実行することによって、より効率的な電力送信が実現できる。これは、この方式がサブ・チャネル間の適応を取り扱うためである。すなわち、帯域に少数の副搬送波が分散している場合、送信は、任意のチャネル遅延分散行動に対して最適化される。
SUは、アップリンクでBSに情報を送信する場合にも上述の手順を実行することができる。
受信器および送信器は、閉ループ・プロセスを採用し、受信器は、チャネルをサンプリングし、その情報を送信器に送る。送信器は、受信器によって提供されたチャネル情報パラメータを使用してデータを受信器に送るときに上述の手順を採用する。
受信器によって送信器に送られるメッセージは、次のフォーマットを有する。すなわち、
a.実効時間
b.サンプル数
c.チャネル情報
を含む。
このとき、実効時間は、送信情報の実効時間であり、両サイド(受信器および送信器)にとって既知の共通基準に基づくものである。
サンプル数は、続くフィールドの要素数であり、この値は、アクセス・スプレッド時間の関数となる。
チャネル情報は、等間隔の受信チャネルのサンプルである。
閉ループ・プロセスは、選択的なプロセスであり、受信器は、チャネル測定メッセージを送る基準およびいつ送るかを決める。
モバイル環境で使われ、アップリンクおよびダウンリンクのチャネルが割り当てられているOFDMAのPMPシステムでは、アップリンクおよび/またはダウンリンクのマッピング・メッセージを使用して、次のことが行われる。
a.SUは、BSと休止期間について合意する。これは、SUがダウンストリームの情報を復調しない時間間隔を定義する。
b.BSがSUに伝えるべき情報を持っているときは、これを破棄するか又はバッファに入れ、次の活動開始時点(次の休止期間タイマが時間切れしたとき)でSUに送信する。
c.活動期間には、BSは、同期のための特別な任務にSUを割り当てる。
d.SUは、活動フレームに続くフレームにおいて通常の動作モードに復帰する。
通信の品質を向上および/または現時点では望ましいとみなされている特定ユーザとの瞬間的な帯域幅を増大させるように2つ以上の基地局との同時通信を利用できるようにされたシステムおよび方法において、ダイバシティ・チャネルの改善が実現する。
基地局から遠く離れた加入者は、別の基地局からの干渉のほかに、高い伝搬損失によっても被害を蒙る。
通常は、このことは、ユーザとの通信性能を劣化させる。
新規な方式を利用すれば、同じ欠点を我々の利益とすることができる。ダウンリンクでは、特定の加入者11に関する同じ情報が加入者11と接触している14、15のような2つ又はそれ以上の基地局に提供される。これらの基地局は、両方ともに情報を加入者に送信することによってエラー発生率を減らし、スループットを向上させる。又、2つまたはそれ以上のBSによって、情報の分離した一部を同じ加入者に送信することによってチャネル容量を増大させる。
更に、ダイバシティは、アップリンクでも同様に利用できる。このように、この新しいシステムは、2つの異なるサブ・チャネルを使って1つのSUから2つの異なるBSに並列的に送信を行うことができる。サブ・チャネルのBSへの送信は、BSごとに異なるAPCで行われる。
(OFDMAシステムでBS間のハンド・オーバを実行する方法)
a.異なるBSから同じSUに対して同じサブ・チャネルを使って同じ情報を送信して情報を失うことなくBS間で送信を可能とするダイバシティ特性を実現する。
b.異なるBSから同じSUに対して異なるサブ・チャネルを使って同じ情報を送信して情報を失うことなくBS間で送信を可能とするダイバシティ特性を実現する。
方法終了
(適応割当て法)
提案された発明の1つの実施の形態では、次のような適応割当て法が用いられる。
1.サブ・チャネルの割当てに関するBS間での調整をする。BSへのサブ・チャネルの割当て(サブ・チャネルの個数)は、利用負荷およびBSのトラフィック・プロファイルに従って行われる。
2.より効率的なハンド・オーバ手順のために、サブ・チャネルをどのBSに割り当てるかに関するBS間での調整をする。
3.サブ・チャネルへのデータおよびパイロットの編成をする。
a.可変パイロットを取り上げて時間シフトを行いながら割当てを実行する。
b.固定パイロットは、基地局間で等分に分割され常時、送信される。
4.周波数空間での可変パイロットの割当をする。
5.基地局ごとにパイロットに対して異なる擬似雑音シーケンスを用いることによる異なる基地局間の分離をする。
6.ダウンストリーム方向でフォワード自動電力制御(FAPC)の利用をする。
7.OFDMAシステムでダウンリンク適応変調をする。
8.周波数全域を使用しない、ダウンストリーム・チャネルでのサブ・チャネルおよびパイロットの選択送信をする。
9.TDDシステム用のサブ・チャネル(ダウンストリーム)でのサブ・チャネルの選択送信をする。
a.SNRが低い搬送波の情報を変調しない。
b.良好な搬送波のために減衰した搬送波の電力増強を行う。ユーザごとに行う。
10.TDDシステム用のサブ・チャネル(アップストリーム)での副搬送波の選択送信をする。SUは、アップリンク方向でBSに情報を送信するとき、段階9a、9bを実行する。
11.TDDあるいはFDDシステム用のダウンストリームまたはアップストリームでの閉ループ手順を利用したサブ・チャネルの副搬送波の選択送信をする。
12.モバイル環境で使われ、アップリンクおよびダウンリンクのチャネルが割り当てられるOFDMAのPMPシステムでは、アップリンクおよび/またはダウンリンクのマッピング・メッセージを使用して次のことが行われる。
a.SUは、BSと休止期間について合意する。これは、SUがダウンストリームの情報を復調しない時間間隔を定義する。
b.BSがSUに伝えるべき情報を有するときは、それを破棄するか、あるいはバッファに入れておき、次の活動開始時点で(次の休止期間タイマが時間切れしたときに)SUに送信する。
c.活動期間には、BSは、同期のための特別な任務にSUを割り当てる。
SUは、活動フレームに続くフレームにおいて通常の動作モードに復帰するはずである。
13.OFDMA物理層への移動IPプロトコルの採用をする。
OFDMAまたはOFDMシステムでは、ピーク値と平均値との差が大きくなることがある。標準的な電力増幅器では、線形増幅器用の電源がピーク時および低信号期間もずっと連続して電流を供給する。これは、送信信号のピークに比例する。
信号が弱いときの電力増幅器への電力を削減するために1つの方法が提案された。OFDMA/OFDM信号の送信器において(順序、クラスタ、グループあるいは分散副搬送波が何であっても)、予め送信信号のエンベロープが検出され、増幅器の電源に信号が送られ、これに従って電力増幅器のトランジスタの動作点が変更される。信号が強いときは、より大きな電力が消費され、信号が弱いときは、電力消費は、少ない。
(電力増幅器への電力を削減する方法)
この方法は、信号が弱いときに、電力増幅器への電力を削減するために利用できる。
a.OFDMA/OFDM信号の送信器において(順序、クラスタ、グループあるいは分散副搬送波が何であっても)、予め送信信号のエンベロープを検出する。
b.エンベロープを表す信号を増幅器の電源に送信する。
c.これに従って電源の電力増幅器のトランジスタの動作点を変更する。信号が強いときは、より大きな電力が消費され、信号が弱いときは、消費電力も小さい。
方法終了
この新しいシステムおよび方法は、TDDおよびFDDのいずれにも応用可能である。
以上の説明は、本発明の範囲内の装置および方法の一例に過ぎず、当業者には、これまでに提示した開示を読むことによって各種の修正を想到する。
ワイヤレス・セルラ・システムにおいて隣接する基地局からの干渉を示す図。 FDMAでのチャネル定義を示す図(従来技術)。 OFDMAでのチャネル定義を示す図(従来技術)。 OFDMAでの基本同期シーケンスを示す詳細図(従来技術)。 副搬送波割当てを用いた同期法を示す図。 隣接基地局間の副搬送波の共有を示す図。

Claims (24)

  1. 単一周波数の直交周波数分割多元接続(OFDMA)チャネルを使用するセルラ・ワイヤレス・システムであって,該システムは複数の基地局を含み,該基地局は,制御のために,および基地局間でOFDMAサブ・チャネルを共有するために,基地局間での周波数および時間空間の同期手段と,複数の基地局間でサブ・チャネルを割り当てるために基地局間で調整する手段と,各基地局が,自分が送信するパイロットに関して基地局間で異なる擬似雑音シーケンスを使用するとともに,基地局間で異なる可変パイロットセットを割り当てる手段,とを含む前記ワイヤレス・システム。
  2. 請求項1記載のワイヤレス・システムであって,前記同期手段は,前記複数の基地局によって,同じフレーム数およびスロット・インデックス並びに同じ基準クロックが使用されることを保証する手段を含む前記ワイヤレス・システム。
  3. 請求項2記載のワイヤレス・システムであって,基地局は,該基地局が前記同じ基準クロックを有することを保証するために,GPSあるいはその他の外部共通信号を使用する,前記ワイヤレス・システム。
  4. 請求項1記載のワイヤレス・システムであって,サブ・チャネル間で周波数の分離がない,前記ワイヤレス・システム。
  5. 請求項1記載のワイヤレス・システムであって,更に,共通のRF受信器および共通のFFTをすべての基地局に対して使用し,いくつかの基地局から同時情報を正しく受信することを可能にするガード・インターバル(GI)を生成するため,十分大規模にFFTを実行する加入者ユニットを含む前記ワイヤレス・システム。
  6. 請求項5記載のワイヤレス・システムであって,前記FFTは,基地局のセル半径を電磁波が伝搬する時間の少なくとも4倍の時間長を有する前記ワイヤレス・システム。
  7. 請求項1記載のワイヤレス・システムであって,前記基地局間で調整する手段は,基地局間でのサブ・チャネルの干渉耐性にしたがって,サブ・チャネルを基地局に割り当てる,前記ワイヤレス・システム。
  8. 請求項1記載のワイヤレス・システムであって,更に,2つの異なるサブ・チャネルを使って2つの異なる基地局に1つの加入者ユニットから並列的に送信を行ない,各基地局ごとに別個の自動電力制御を実行する手段を含む,前記ワイヤレス・システム。
  9. 請求項1記載のワイヤレス・システムであって,前記基地局間で調整する手段は,利用負荷および基地局のトラフィック・プロファイルに従って前記サブ・チャネルを前記基地局に割り当てる,前記ワイヤレス・システム。
  10. 請求項9記載のワイヤレス・システムであって,前記基地局間で調整する手段は,ハンド・オーバの効率に従って前記サブ・チャネルを前記基地局に割り当てる,前記ワイヤレス・システム。
  11. 請求項1記載のワイヤレス・システムであって,各サブ・チャネルはチャネルの帯域幅全体にわたって広がっている,前記ワイヤレス・システム
  12. 請求項1記載のワイヤレス・システムであって,前記OFDMAサブ・チャネルの共有は,動的に前記サブ・チャネルを前記基地局に割り当てることを含む
  13. 請求項1記載のワイヤレス・システムであって,前記OFDMAサブ・チャネルの共有は,静的に前記サブ・チャネルを前記基地局に割り当てることを含む
  14. 単一周波数のOFDMAチャネルを使用するセルラ・ワイヤレス・システムにおいて,基地局は,制御のために基地局間の周波数および時間空間の同期手段を含み,データおよびパイロットのサブ・チャネルへの編成の方法は,基地局間で異なる可変パイロットセットの割り当て,および基地局間でのOFDMAサブ・チャネルの割り当てを含み,各基地局についてパイロットに対して異なる擬似雑音シーケンスを用いることによって異なる基地局間の分離を行う,前記方法。
  15. 請求項14記載の方法であって,更に,可変パイロットを取り上げて時間をシフトしながら割り当てを実行する段階を含む前記方法
  16. 請求項14記載の方法であって,固定パイロットは,基地局間に等分に分散し,常時,送信されている前記方法
  17. 請求項14記載の方法であって,更に,周波数空間で可変パイロットを割り当てる段階を含む前記方法
  18. 請求項14記載の方法であって,更に,各基地局についてパイロットに対して異なる擬似雑音シーケンスを用いることによって異なる基地局間の分離を行う段階を含む前記方法
  19. 請求項14記載の方法であって,更に,ダウンストリーム方向でフォワード自動電力制御を利用する段階を含む前記方法
  20. 請求項14記載の方法であって,更に,OFDMAシステムにおいて,ダウンリンク適応変調を行う段階を含む前記方法
  21. 請求項14記載の方法であって,更に,周波数全体を使用せずにダウンストリーム・チャネルにおいてサブ・チャネルおよびパイロットの選択送信を行う前記方法
  22. 請求項21記載の方法であって,更に,サブ・チャネル内で副搬送波の選択送信を使用する前記方法
  23. 請求項22記載の方法であって,前記選択送信は,
    a.低いSN比の搬送波の情報を変調しないことと,
    b.データが変調されている搬送波の電力増強を行うこと,を含む前記方法
  24. 請求項14記載の方法であって,更に,時間空間分割(TDD)または周波数空間分割(FDD)システムのダウンストリームまたはアップストリームのいずれかにおいて,サブ・チャネル内の副搬送波の選択送信を閉ループ手順を用いることによって利用する前記方法
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