JP4912764B2 - カッタービット折損検知装置および路面切削機制御装置ならびにこれらを備えた路面切削車両 - Google Patents

カッタービット折損検知装置および路面切削機制御装置ならびにこれらを備えた路面切削車両 Download PDF

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Description

本発明は、路面切削機のカッタービットの折損を検知するためのカッタービット折損検知装置および路面切削機制御装置ならびにこれらを備えた路面切削車両に関するものである。
従来、道路や橋梁路面などのアスファルト舗装は、車両の走行によってわだち掘れやひび割れなどの劣化が次第に生ずるため、例えば夜間などの交通量の少ない時間帯を利用して定期的にあるいは随時その修繕工事が行われている。
このアスファルト舗装の修繕は、ロードカッターと称される専用の路面切削車両によって、例えば図6に示すように古いアスファルトの表層部分を遮水層と共に切削除去した後、その切削面上に新しいアスファルトで再舗装する方法(いわゆる切削オーバーレイ)が一般的に多く採用されている。
そして、このようなアスファルト舗装の切削除去作業に用いられている路面切削車両は、例えば、以下の特許文献1などに示すような構造をした路面切削車両が用いられている。
この路面切削車両は、自ら路上を走行しながら路面表層を切削削除するものであり、例えば、図5に示すように前輪1が左右に各々1輪、後輪2が左右に各々2輪を有する車体3の下側に路面切削機(カッター部)4を昇降自在に取り付け、この路面切削機4によってアスファルト舗装路面を削り取ると共に、削り取った切削廃材を車体3前方に延びる搬送コンベア5によって所定の場所に搬送するようになっている。
すなわち、この路面切削機4は、車体3の幅方向に延びるカッタードラム6の表面に多数のカッタービット7(図7など参照)を設けると共にその周囲を金属板などからなるカッターフレーム8で覆ったものであり、このカッタードラム6を油圧によって回転駆動させると共に、左右の昇降用油圧シリンダ9によって路面に対して昇降させることでその表面に設けられたカッタービット7によってその路面表層部のアスファルト舗装を任意の厚さで削り取ることができるようになっている。
そして、この路面切削機4で削り取った切削屑をこの路面切削機4から車両進行方向前方に延びる無端ベルト式の搬送コンベア5によってこの路面切削車両と随行するダンプトラック10の荷台などに投下して連続的に搬送するようにしている。
また、以下の特許文献2〜4などに示すような路面切削自動制御装置を備え、この路面切削自動制御装置によって予め切削深さ、切削範囲、横断勾配などを設定すれば、所望する内容の切削作業を自動的に行うことを可能とした路面切削車両も用いられている。
また、特許文献5に示すような路面切削車両では、図11に示すようにカッターフレーム8の側部にサイドカバー8aをこのカッターフレーム8に対して昇降自在に設けると共にそのサイドカバー8aの前後下部に、掘削領域縁部の路面に沿って転動する回転体8b、8bを設けておき、このカッターフレーム8に対するサイドカバー8aの昇降高さをレベルセンサなどによって検知することで路面の切削深さの情報を検出している。この検出情報により、正確にカッタードラム6の突き出し深さの制御を行うことができ、例えば、路面表面に凹凸があっても、路面表面からの切削深さを常に一定とする自動制御(いわゆる「ならい制御」)装置とすることも可能となっている。
図示するようにこのサイドカバー8aの上端にはワイヤロープ11の一端が連結されており、このワイヤロープ11は、図12に示すようにカッターフレーム8に設けられたシーブ12,13,14を経てカッターフレーム8に昇降自在に支持された昇降部材15のシーブ16に掛けられ、かつ他端がこれに固定された螺子ロッド17と、これに螺合したネット18とにより、前記車体側に支持されている。このワイヤロープ11は、昇降部材15の重量により張力が負荷されていて、サイドカバー8aの昇降に応じて昇降部材15が昇降するようになっている。
そして、この昇降部材15にはカッターフレーム8に設けられたレベルセンサ19の検出子19aが接しており、昇降部材15の高さ位置を検出することによりサイドカバー8aの高さ位置を読み取ることができるようになっている。
特開平11−50415号公報 特開昭64−62505号公報 特開平3−172404号公報 特開平3−275802号公報 特公平7−15849号公報
ところで、この路面切削機4は、図7および図9、図10に示すようにカッタードラム6の表面に数十本ものカッタービット7を取り付けたものであるため、路面切削時に強い衝撃を受けるとその一部のカッタービット7が折損してしまうことがある。
そして、このようなカッタービット7の折損トラブルが起こると、路面切削の仕上がり状態を悪化させて切削品質が著しく低下するといった不都合を招く。
具体的には、このようなトラブルが発生すると、図7に示すように切削された路面部分に線状または間欠状に削り残し跡が発生してしまい、これを後から作業員などが手作業によって除去しなければならない。
また、一部のカッタービット7の折損トラブルを放置したまま作業を続けると他のカッタービット7へ負担が集中してその折損トラブルが拡大してしまう結果となる。
そのため、このようなカッタービットの折損トラブルが起こった場合には、それを早急に検知して直ちに折損したカッタービットを交換するなどの対応を行わなければならないが、実際には、図7に示したように切削路面に線状または間欠状に切削路面の削り残しが発見されるまでわからないケースが多い。
特に、図5に示した路面切削車両のように路面切削機4の後方に後輪2を左右に各々2輪を備え、その上に運転席やエンジンを搭載した構造をした路面切削車両の場合には、路面切削機4で切削された路面全体が作業員などの目に直接触れるまでには、この後輪2,2部分が完全に通過するまでの比較的長い距離(時間)を要するため、直ぐにはカッタービット7の折損トラブルが発見され難いといった傾向がある。また、切削路面を常に注視していなければならず、その労力も多大なものとなる。
そこで、本発明はこのような課題を有効に解決するために案出されたものであり、その目的は、路面切削機のカッタービットの折損を迅速かつ正確に検知することができる新規なカッタービット折損検知装置および切削機制御装置ならびにこれらを備えた路面切削車両を提供するものである。
従来、このような路面切削車両による路面切削作業時には、路面切削機4の作動によって比較的大きな切削振動が発生し、この切削振動や切削騒音は、カッタービットの折損の有無によって変化することが知られている。
そのため、この切削振動や切削騒音の変化についてオペレータなどが常に注意していれば、カッタービットの折損をより早急に検知することが可能となる。
しかしながら、この切削振動の変化に基づくカッタービットの折損の有無を正確かつ迅速に判断するには、通常、多くの作業経験を要し、一部の熟練したオペレータでなければわからないのが現状である。
そこで、前記課題を解決するために請求項1に記載のカッタービット折損検知装置は、
多数のカッタービットを備えた路面切削機のカッタービットの折損を検知するための装置であって、前記路面切削機が路面を切削するときに発生する振動加速度を検知する振動加速度検知手段と、当該振動加速度検知手段で検知される振動加速度を連続的にあるいは随時取得してその振動周波数の特性を分析する周波数特性分析手段と、予め前記路面切削機による路面の切削振動周波数特性を登録した周波数特性登録手段と、前記周波数特性分析手段で分析された周波数特性と当該周波数特性登録手段に登録された周波数特性とを比較し、その比較結果に基づいて前記路面切削機のカッタービットに折損を生じたか否かを判定するカッタービット折損判定手段と、当該カッタービット折損判定手段による判定結果を報知する報知手段と、を備えたことを特徴とするものである。
また、請求項2のカッタービット折損検知装置は、
請求項1に記載のカッタービット折損検知装置において、前記周波数特性登録手段は、前記周波数特性分析手段で分析された周波数特性のうち、任意の周波数特性を選択して登録する周波数特性登録スイッチを有することを特徴とするものである。
また、請求項3の路面切削機制御装置は、
路面を切削する路面切削機を制御する装置であって、
当該路面切削機を昇降する昇降手段と、前記請求項1または2に記載のカッタービット折損検知装置のカッタービット折損判定手段による判定結果に基づいて前記昇降手段を制御する昇降制御手段と、を有することを特徴とするものである。
また、請求項4の路面切削車両は、
自走可能な車体に、
多数のカッタービットを備えた路面切削機と、前記路面切削機が路面を切削するときに発生する振動加速度を検知する振動加速度検知手段と、当該振動加速度検知手段で検知される振動加速度を連続的にあるいは随時取得してその振動周波数の特性を分析する周波数特性分析手段と、予め前記路面切削機による路面の切削振動周波数特性を登録した周波数特性登録手段と、前記周波数特性分析手段で分析された周波数特性と当該周波数特性登録手段に登録された周波数特性とを比較し、その比較結果に基づいて前記路面切削機のカッタービットに折損を生じたか否かを判定するカッタービット折損判定手段と、当該カッタービット折損判定手段による判定結果を報知する報知手段と、を備えたことを特徴とするものである。
また、請求項5の路面切削車両は、
自走可能な車体に、
多数のカッタービットを備えた路面切削機と、当該路面切削機を昇降する昇降手段と、当該路面切削機が前記路面を切削するときに発生する振動加速度を検知する振動加速度検知手段と、当該振動加速度検知手段で検知される振動加速度を連続的にあるいは随時取得してその振動周波数の特性を分析する周波数特性分析手段と、予め前記路面切削機による路面の切削振動周波数特性を登録した周波数特性登録手段と、前記周波数特性分析手段で分析された周波数特性と当該周波数特性登録手段に登録された周波数特性とを比較し、その比較結果に基づいて前記路面切削機のカッタービットに折損を生じたか否かを判定するカッタービット折損判定手段と、当該カッタービット折損判定手段による判定結果に基づいて前記昇降手段を制御する昇降制御手段と、を備えたことを特徴とするものである。
また、請求項6の路面切削車両は、
請求項5に記載の路面切削車両において、前記カッタービット折損判定手段による判定結果を報知する報知手段をさらに備えたことを特徴とするものである。
また、請求項7の路面切削車両は、
請求項4〜6のいずれか1項に記載の路面切削車両において、前記周波数特性登録手段は、前記周波数特性分析手段で分析された周波数特性のうち、任意の周波数特性を選択して登録する周波数特性登録スイッチを有することを特徴とするものである。
請求項1のカッタービット折損検知装置によれば、振動加速度検知手段が路面を路面切削機で切削するときに発生する振動加速度を検知し、周波数特性分析手段がその振動加速度を連続的にあるいは随時取得してその振動周波数の特性を分析する。そして、カッタービット折損判定手段がこの周波数特性分析手段で分析された周波数特性と周波数特性登録手段に登録された周波数特性とを比較してその比較結果に基づいて前記路面切削機のカッタービットに折損が発生したか否かを判定し、報知手段がその判定結果を例えば音声や光などによってオペレータに報知することになる。
これによって、未熟なオペレータであってもその路面切削機のカッタービットの折損を迅速かつ正確に検知できるため、その後のカッタービット折損トラブルに対して迅速に対応することができる。
請求項2に記載のカッタービット折損検知装置によれば、前記周波数特性登録手段に登録されていない特殊な周波数特性も適宜に追加登録することができるため、その特殊な周波数特性を示すようなカッタービットの不具合に対してもそれを確実に判断できる。
また、請求項3の路面切削機制御装置によれば、昇降制御手段が前記カッタービット折損検知装置のカッタービット折損判定手段による判定結果に基づいて、前記路面切削機を昇降する昇降手段を制御することになる。
これによって、カッタービット折損トラブルが発生した際の路面切削機の制御を最適に実施することができる。例えば、カッタービット折損トラブルが検知されたならば、昇降制御手段が昇降手段を制御して路面切削機をゆっくり上昇させてその切削面がスロープ状になるように切削しながら停止するようにすれば、その切削面に急停止した場合のような急激な段差などが発生を回避することができる。
また、請求項4の路面切削車両は、すなわち自走可能な車体に、路面を切削する路面切削機と、請求項1のカッタービット折損検知装置を備えたため、請求項1と同様に未熟なオペレータであってもその路面切削機のカッタービットの折損を迅速かつ正確に検知することが可能となり、その後のカッタービット折損トラブルに対して迅速に対応することができる。
また、請求項5に記載の路面切削車両は、すなわち自走可能な車体に、路面を切削する路面切削機と、請求項1または2のカッタービット折損検知装置と請求項3の切削機制御装置を備えたため、請求項3と同様にカッタービット折損トラブルが発生した際の路面切削機の制御を最適に実施することができる。
また、請求項6に記載の路面切削車両は、請求項5に記載の路面切削車両に、前記カッタービット折損判定手段による判定結果を報知する報知手段をさらに備えたことから、カッタービット折損トラブルが発生したときは、オペレータに対してその旨を迅速かつ確実に報知することができる。
また、請求項7に記載の路面切削車両によれば、請求項2と同様に特殊な周波数特性を有するカッタービット不具合に対してもそれを確実に判断できるため、最適な対応を迅速に採ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を添付図面を参照しながら詳述する。
図1および図2は、本発明に係る路面切削車両(ロードカッター)100の実施の一形態を示したものである。なお、特に図示および以下に説明のない部分は、図5などに示したような従来の路面切削車両と同様な構成となっている。
図示するようにこの路面切削車両(ロードカッター)100は、例えば、コンクリート製の路盤上に遮水層を介してアスファルト舗装からなる表層を形成した路面を切削するための路面切削機4と、この路面切削機4の切削振動を検知する振動センサSと、この振動センサSからの入力信号を処理する信号処理部20と、この信号処理部20の処理結果に応じて所定の警報を行う警報器30と、同じくこの信号処理部20の処理結果に応じてこの路面切削機4の切削深さなどを調整する切削機制御部40と、この切削機制御部40によって制御されるアクチュエータ50とから主に構成されている。
先ず、この路面切削機4は、従来と同様に車体の幅方向に延びるカッタードラム6の表面に多数のカッタービット7が着脱自在に取り付けられていると共にその周囲が金属板などからなるカッターフレーム8で覆われた構造となっている。そして、このカッタードラム6を油圧ポンプや油圧シリンダ9などからなるアクチュエータ50によって路面に対して昇降させると共に図中矢印に示すように回転駆動させることで、その表面に設けられた多数のカッタービット7がその路面のアスファルト舗装を任意の厚さで削り取ることができるようになっている。
また、振動センサSは、この路面切削機4のカッターフレーム8上に固定ボルトや接着剤などによって一体的に固定されており、カッタードラム6からカッターフレーム8に直接伝わってきた切削振動加速度を常時あるいは随時検出してその検出信号を信号処理部20に入力するようになっている。
この信号処理部20は、図2に示すように信号増幅器22と、周波数分析器24と、周波数特性登録器26と、周波数特性比較器28とから主に構成されており、振動センサSで検出された振動加速度信号を入力し、その入力信号に基づいてその路面切削機4のカッタービット7に折損などのトラブル(異常)が発生したか否かを迅速に判断するようになっている。
すなわち、先ずこの信号増幅器22は、振動センサSで検出された加速度信号を入力して増幅してから周波数分析器24に入力するようになっている。
そして、この周波数分析器24は、この信号増幅器22で増幅された入力波形を構成している信号に含まれている成分を周波数別の大きさとして調べた後、その処理結果を周波数特性登録器26および周波数特性比較器28に入力するようになっている。
具体的には、この周波数分析器24は、A/D変換器やDSP(デジタル信号処理専用プロセッサ)などを備え、実時間の複合波形であるアナログ信号を公知のA/D変換方式によって量子化してデジタル信号に変換した後、そのデジタル信号をDFT(Discrete Fourier Transformer:離散フーリエ変換)やFFT(Fast Fourier Transformer:高速フーリエ変換)などの公知のフーリエ変換処理によって周波数成分(正弦波)に分解して図4に示すように、どのような周波数の正弦波がどれくらいの大きさで含まれているかをグラフ化した周波数スペクトルを生成し、この周波数スペクトルを周波数特性比較器28および周波数特性登録器26側にそれぞれ入力するようになっている。
周波数特性登録器26は、例えば、HDD(ハードデスクドライブ)や半導体メモリなどのようなデジタルデータの読み出し・書き込み自在な記憶装置などから構成されており、このようにして得られた過去の周波数特性(周波数スペクトル)をデータとして登録すると共に、周波数特性比較器28の要求に応じて既に登録している過去の周波数スペクトルを呼び出して周波数特性比較器28に提供するようになっている。
また、この周波数特性登録器26には、周波数特性登録スイッチ60が設けられており、オペレータなどの操作などによって前記周波数分析器24で得られた所定の周波数特性を任意に登録(記録)できるようになっている。
すなわち、この周波数特性登録器26は、予め典型的ないくつかの周波数特性データが登録されている他、オペレータがこの周波数特性登録スイッチ60を操作することによって登録されていない新たな周波数特性データを登録可能となっている。つまり、このカッタービット7の折損による周波数特性は路面の材質などによってある程度パターン化することができ、数パターンの周波数特性があれば、殆どのカッタービット7の折損トラブルは検知できるが、予めすべて路面やその折損トラブルに対応する周波数特性を登録しておくことは容易ではなく、また、未知の折損トラブルに対しては対応できない。そのため、このような周波数特性登録スイッチ60を設けて未登録の折損トラブルが発生したときにその周波数特性をその都度登録することができるようにすることで以後の折損トラブルに迅速に対応できると共に、その周波数特性のデータベースをより充実できるようになっている。
そして、周波数特性比較器28は、この周波数特性登録器26に登録されている周波数特性(周波数スペクトル)のなかから、前記周波数分析器24で分析された周波数特性(周波数スペクトル)と最も近似する周波数特性(周波数スペクトル)を呼び出してきて両者を比較する共にその近似度を判断し、その近似度に基づいて路盤Cの検知を判断し、その判断結果を警報器30および切削機制御部40側に出力するようになっている。
なお、この周波数特性比較器28は、CPUやROM、RAMなどのハードウェアと専用の判断プログラムとからなるコンピュータシステムなどで実現可能であり、このようなコンピュータシステムを用いてこの周波数特性比較器28を実現した場合は、この周波数特性比較器28によって前述した信号増幅器22や周波数分析器24、周波数特性登録器26の機能も同時に実現することが可能である。
また、警報器30は、例えばブザーやランプ、メータ、ディスプレイなどから構成されており、周波数特性比較器28による判断結果を音声や光などによって常時または随時オペレータに報知するようになっている。
切削機制御部40は、前述したような路面切削自動制御装置に相当するものであり、既存の位置センサからの位置情報とオペレータまたはコンピュータからの指示に基づいてアクチュエータ50などを制御することによって、特に、路面切削機4の切削深さ(昇降高さ)をリアルタイムで調整する機能を提供するようになっている。
このアクチュエータ50としては、油圧ポンプから圧油を供給されて駆動される油圧シリンダ9等により構成される。
なお、この切削機制御部40は、オペレータによる手動によって切削深さを制御する場合は、この切削機制御部40へスイッチにより指示がいき、制御される。
次に、このような構成をした本発明の路面切削車両100の作用のうち、特に前述した信号処理部20の処理の流れを図3のフローチャートを主に参照しながら説明する。
図示するようにこの信号処理部20は、先ず最初のステップS100において振動センサSで検知された振動加速度を信号増幅器22に連続して入力し、入力された振動加速度信号を所定時間単位に区切って増幅処理する。なお、この振動センサSから入力される信号が十分に大きな値であれば、この信号増幅器22による信号の増幅処理は省略することも可能である。
次にこのようにして所定時間単位の振動加速度信号が入力されたならば、次のステップS102に移行し、周波数分析器24によって前述したようにその入力された振動加速度信号から測定波形を求めると共に周波数分析してその測定値に基づく周波数特性(周波数スペクトル)を生成する。
図4(1)は、このようにして得られた周波数特性(周波数スペクトル)のうち、カッタービット7が折損していない正常な状態での切削振動周波数特性の一例を示したものであり、正常な状態の切削振動周波数特性を示す基本波成分aのみが安定して発生している点が典型的な特徴である。
これに対し、図4(2)は、カッタービット7が折損した状態の切削振動周波数特性の一例(登録された周波数特性)を示したものであり、正常な状態で見られる基本波成分aが不安定に現れるだけでなく、それよりも低い周波数域にカッタービット折損振動によって特有の周波数成分bが現れる点が典型的な特徴である。
その後、このようにして実測値に基づく周波数特性(測定周波数特性)が得られたならば次のステップS104に移行し、周波数特性比較器28によってこの測定周波数特性と、前述した周波数特性登録器26から呼び出してきた登録周波数特性とを比較し、次の判断ステップS106においてそれらの特性が一致するか否かを判断する。
図4(1)および(2)の例でいえば、正常な状態で見られる基本波成分aが不安定に現れるだけでなく、それよりも低い周波数域にカッタービット折損振動によって特有の周波数成分bが見られたならば、特性が一致していると判断し、また、この特有の周波数成分bが見られない場合は、特性が一致していないと判断する。
この判断処理の結果、特性が一致していないと判断したとき(No)、路面切削機4にカッタービット折損7が発生していないとみなして、そのまま処理を終了することになるが、特性が一致していると判断したとき(Yes)は、路面切削機4にカッタービット折損7が発生したとみなして、次のステップS108に移行して警報器30および切削機制御部40に対してその旨の信号を出力して最初のステップS100に戻り、同様の処理を繰り返すことになる。
そして、この周波数特性比較器28からの信号を受信した警報器30は音声や光によってその旨を報知すると共に、同じくその旨の信号を受信した切削機御部40は、アクチュエータ50(油圧シリンダ9)を制御して路面切削機4をゆっくりと上昇させるなどしてその切削深さをスロープ状に浅くすることになる。つまり、路面切削機4による切削を急停止したり、路面切削機4を急上昇させてしまうと、その切削部分に急激な段差が発生し、この段差が工事が再開されるまでの間の車両などの通行の障害となってしまうからである。
一方、この路面切削機4の操作をオペレータが手動で行っている場合は、そのオペレータがこの警報器30による警報に基づいてその切削部分がスロープ状になるように切削機制御部40にスイッチにより信号を送り、その路面切削機4を昇降するアクチュエータ50を作動させてその切削深さなどを調整することになる。
また、前述したように、路面の状況やカッタービット7の種類、切削速度などによってはその固有の切削振動周波数特性が図4に示したような典型例とは大きく異なるため、このような場合はオペレータが周波数特性登録スイッチ60を操作して新たな周波数特性データとして周波数特性登録器26に登録しておけば、そのデータベースが充実し、信頼性の高い判断を行うことが可能となる。
例えば、図4(3)は、路面Aの成分は同じであるため、その固有の切削振動周波数特性による基本波成分aは同図(1)と同じものが出現しているが、カッタービット折損振動によってみられる特有の周波数成分bよりもさらに低い周波数域に周波数成分cがみられる。そして、その周波数成分cとカッタービット折損振動によってみられる特有の周波数成分bとを比べてその差が一定範囲以内であれば測定誤差として判断することができるが、一定範囲以上ずれている場合は、そのカッタービット折損は周波数特性登録器26に登録されていない違う種類のカッタービット折損と判断して、その周波数成分cを有する周波数特性を別のサンプルとして周波数特性登録器26に新規登録することになる。
このように本発明の路面切削車両は、路面切削機4で路面を切削するときに発生する振動加速度を取得してその振動周波数の特性を分析し、分析された周波数特性と予め登録された周波数特性とを比較してその比較結果に基づいてカッタービット7の折損が発生したか否かを判定し、その判定結果を音声や光などによってオペレータに報知するようにしたため、未熟なオペレータであってもカッタービット7の折損を迅速かつ正確に把握することが可能となる。
この結果、一部のカッタービット7の折損トラブルに伴う、他のカッタービット7の折損トラブルを回避できると共に、人手による削り残し跡の補修作業なども最小限で済むことになる。
なお、本発明は主にカッタービットの折損によって変化する切削振動を分析することによってそのカッタービットの折損の有無を検知するようにしたものであるが、このような切削振動の変化は他の切削トラブル、例えば道路の縁石やマンホール、埋設物などを誤って切削した場合でも発生し得ることから、これらの切削トラブルについても同様に迅速に検知可能であることは勿論である。
また、前記課題を解決するための手段の欄に記載した請求項1および2の発明である「カッタービット折損検知装置」は、本実施の形態に係る図2の二点破線S1で括った「振動センサS」、「信号処理部20」、「警報器30」に対応するものである。
そして、この請求項1および2に記載した「振動加速度検知手段」、「周波数特性分析手段」、「周波数特性登録手段」、「カッタービット折損検知判定手段」、「報知手段」、「周波数特性登録スイッチ」は、それぞれ本実施の形態に係る「振動センサS」、「周波数分析器24」、「周波数特性登録器26」、「周波数特性比較器28」、「警報器30」、「周波数特性登録スイッチ60」に対応するものである。
また、前記課題を解決するための手段の欄に記載した請求項3の発明である「路面切削機制御装置」は、本実施の形態に係る図2の二点破線S2で括った「切削機制御部40」、「アクチュエータ50」に対応するものである。
そして、この請求項3に記載した「昇降手段」および「昇降制御手段」はそれぞれ本実施の形態に係る「アクチュエータ50」および「切削機制御部40」に対応するものである。
また、前記課題を解決するための手段の欄に記載した請求項4〜7の発明である「路面切削車両」は、本実施の形態に係る「路面切削車両100」に対応するものである。
本発明に係る路面切削車両(ロードカッター)の実施の一形態を示す説明図である。 本発明に係る路面切削車両の実施の一形態を示すブロック図である。 信号処理部の処理の流れを示すフローチャート図である。 周波数分析された周波数特性(周波数スペクトル)の典型例を示す図である。 従来の路面切削車両の構成および作用を示す全体側面図である。 路盤上に表層を有する路面のオーバーレイ工程を示す概念図である。 カッタービット折損トラブルが発生したときの切削路面状況を示す説明図(平面図)である。 路面切削車両をオペレータが手動によって操作した際の状態を示す概念図である。 カッタービット折損が発生していないときの状態を示す概念図である。 カッタービット折損が発生したときの状態を示す概念図である。 路面切削車両の切削深さ検出機構の一例を示す側面図である。 図11中A−A線矢視図である。
符号の説明
100…路面切削装置
4…路面切削機
7…カッタービット
20…信号処理部
22…信号増幅器
24…周波数分析器(周波数特性分析手段)
26…周波数特性登録器(周波数特性登録手段)
28…周波数特性比較器(カッタービット折損検知判定手段)
30…警報器(報知手段)
40…切削機制御部(昇降制御手段)
50…アクチュエータ(昇降手段)
60…周波数特性登録スイッチ
S…振動センサ(振動検知手段)
S1…カッタービット折損検知装置
S2…路面切削機制御装置

Claims (7)

  1. 多数のカッタービットを備えた路面切削機のカッタービットの折損を検知するための装置であって、
    前記路面切削機が路面を切削するときに発生する振動加速度を検知する振動加速度検知手段と、
    当該振動加速度検知手段で検知される振動加速度を連続的にあるいは随時取得してその振動周波数の特性を分析する周波数特性分析手段と、
    予め前記路面切削機による路面の切削振動周波数特性を登録した周波数特性登録手段と、
    前記周波数特性分析手段で分析された周波数特性と当該周波数特性登録手段に登録された周波数特性とを比較し、その比較結果に基づいて前記路面切削機のカッタービットに折損を生じたか否かを判定するカッタービット折損判定手段と、
    当該カッタービット折損判定手段による判定結果を報知する報知手段と、を備えたことを特徴とするカッタービット折損検知装置。
  2. 請求項1に記載のカッタービット折損検知装置において、
    前記周波数特性登録手段は、前記周波数特性分析手段で分析された周波数特性のうち、任意の周波数特性を選択して登録する周波数特性登録スイッチを有することを特徴とするカッタービット折損検知装置。
  3. 路面を切削する路面切削機を制御する装置であって、
    当該路面切削機を昇降する昇降手段と、
    前記請求項1または2に記載のカッタービット折損検知装置のカッタービット折損判定手段による判定結果に基づいて前記昇降手段を制御する昇降制御手段と、を有することを特徴とする路面切削機制御装置。
  4. 自走可能な車体に、
    多数のカッタービットを備えた路面切削機と、
    前記路面切削機が路面を切削するときに発生する振動加速度を検知する振動加速度検知手段と、
    当該振動加速度検知手段で検知される振動加速度を連続的にあるいは随時取得してその振動周波数の特性を分析する周波数特性分析手段と、
    予め前記路面切削機による路面の切削振動周波数特性を登録した周波数特性登録手段と、
    前記周波数特性分析手段で分析された周波数特性と当該周波数特性登録手段に登録された周波数特性とを比較し、その比較結果に基づいて前記路面切削機のカッタービットに折損を生じたか否かを判定するカッタービット折損判定手段と、
    当該カッタービット折損判定手段による判定結果を報知する報知手段と、を備えたことを特徴とする路面切削車両。
  5. 自走可能な車体に、
    多数のカッタービットを備えた路面切削機と、
    当該路面切削機を昇降する昇降手段と、
    当該路面切削機が前記路面を切削するときに発生する振動加速度を検知する振動加速度検知手段と、
    当該振動加速度検知手段で検知される振動加速度を連続的にあるいは随時取得してその振動周波数の特性を分析する周波数特性分析手段と、
    予め前記路面切削機による路面の切削振動周波数特性を登録した周波数特性登録手段と、
    前記周波数特性分析手段で分析された周波数特性と当該周波数特性登録手段に登録された周波数特性とを比較し、その比較結果に基づいて前記路面切削機のカッタービットに折損を生じたか否かを判定するカッタービット折損判定手段と、
    当該カッタービット折損判定手段による判定結果に基づいて前記昇降手段を制御する昇降制御手段と、を備えたことを特徴とする路面切削車両。
  6. 請求項5に記載の路面切削車両において、
    前記カッタービット折損判定手段による判定結果を報知する報知手段をさらに備えたことを特徴とする路面切削車両。
  7. 請求項4〜のいずれか1項に記載の路面切削車両において、
    前記周波数特性登録手段は、前記周波数特性分析手段で分析された周波数特性のうち、任意の周波数特性を選択して登録する周波数特性登録スイッチを有することを特徴とする路面切削車両。
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