JP4911971B2 - Rfid不正読取防止装置 - Google Patents

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Description

本発明は、RFID(Radio Frequency IDentification)を利用した、物品若しくは個人情報の遠隔送受信システムにおける情報の不正な読み取り書き込みの防止を実現するRFID不正読取防止装置に関するものである。
RFIDを利用した、物品若しくは個人情報の遠隔送受信システムにおける情報の不正な読み取り書き込みの防止を実現する従来技術としては、特許文献1中の発明が挙げられる。
この発明は、種々の商品に付されたRFIDが、RFID内のID情報を読み出すタグリーダからのRFID送信要求に応じて、記憶しているID情報を自動的に発信するために、例えば眼鏡や指輪やイヤリングや腕時計等のような常時携帯される物に付与されたRFIDが、タグリーダからのID情報送信要求に応じてID情報が発信する結果、個人ユーザのプライバシーが侵害されるという点を解決したものである。
具体的には、図10に示すように、携帯電話のような個人ユーザに携帯されるプライバシー保護用識別子発信装置1001からの送信パスワード1004とRFID1002の記憶装置(EEPROM1003)内に保持したパスワードの照合によって、個人ユーザの所持品となった物品に付されているRFID1002を、個人ユーザの意思に従って他人が読取れないガード状態若しくは読み取れる状態を切り替える機能を実現し、また、図11に示すように、RFID1002内のROM1101に格納されているID情報の送信要求があった場合には、上記プライバシー保護用識別子発信装置1001で偽のID情報1100を生成し、プライバシー保護用識別子発信装置1001から発信することでRFID1002からのID情報1102を撹乱する発信機能を実現するものである。
また、特許文献2中の発明では、RFIDの遠隔からのID情報読取機能を利用した自動認識システムでの、認証に伴う煩わしい行為を一切排除することができるという利点を阻害することなく、ユーザが無意識のうちに遠隔からID情報を読み取られたとしても、勝手に認証、課金、決済などが行われてしまう、若しくは、RFIDを所有するID情報の再利用によるなりすましなどの危険性を回避する技術を開示している。
具体的には、図12に示すように、ID情報の認証によって任意のサービスを受けたいユーザのRFID内のID情報に関連付けられた生体情報は、あらかじめインターネット1202で接続された認証サーバ1203内に格納しておき、無線タグ読取装置1200がユーザの所持するRFID1204から送信されるID情報を読み出した際には、ID情報の取得と同時に生体情報取得装置1201によってユーザの生体情報を取得する。このとき、生体情報取得装置1201によって取得したユーザの生体情報と、無線タグ読取装置1200によって取得したID情報に関連付けられた認証サーバ1203内の生体情報を比較しユーザが正当なユーザであるのか否かを認証するというものである。
特開2004−192645号公報 特開2005−148982号公報(第14頁、図1)
上記特許文献1中の従来例、特許文献2中の従来例とも、小型で何処にでも貼れるというRFIDの特性を損なうことなく、また、RFIDの遠隔からの検知という特性も両立しながら、それぞれの課題領域においてプライバシー、ID情報の安全性を確保している。
しかしながら、特許文献1では、個人ユーザが意思によって、RFIDの状態を他人が読取れない若しくは読み取れるというRFIDの状態を切り替える必要があり、また、プライバシー保護用識別子発信装置から発信される偽のID情報によって全てのリーダの読取動作を撹乱してしまう。この場合、ユーザ自身がユーザIDの読取をあらかじめ許可した/しないに関わらず全てのリーダの読取情報が撹乱されてしまい、それらのリーダに読み取り動作を実施させるには、RFIDを読み取れる状態に切り替え、プライバシー保護用識別子発信装置からの偽のID情報の発信を停止するという作業を意識しなければならない。
リーダにRFIDのID情報を読み取らせることで享受できるサービスには、遊園地などでの迷子サービスや店舗内での商品情報サービスがあるが、これらは、適宜の場所に配置されているリーダにRFID情報を読み取らせることによって個人の特定及びその位置情報を管理することによって、迷子サービスであれば管理された子供の位置情報を提供できるし、商品情報サービスであれば特定の人にその人が手に取ったRFID情報の類似商品の情報などを提供することが出来る。この場合、特許文献1の発明では、プライバシーを保護したい状況とサービスを受けたい状態をユーザ個人が意識して操作することが必要であり、また、偽のID情報を送信することによってID情報の真偽がかく乱されることにより、仮に上記の迷子サービスや商品情報サービスを受けたければ、発明の提供するプライバシー保護機能を解除することになる。この場合、本来RFIDの情報を読み取られたくない不当のリーダが存在した場合、そのリーダからのID情報の読み出しに対する防御策はなくなってしまうという課題がある。
一方、特許文献2では、認証サーバと生体情報取得装置を設けることで、特定のユーザに対しての個人認証を管理された生体情報の称号によって安全なものとする。安全な個人認証の故、たとえ、そのユーザの携帯するRFID内のID情報が盗まれたとしても成りすまし等の危険性は避けることが出来る。しかし、管理されていない不特定のユーザに対しては安全な認証は提供されないのはもとより、個人認証に関わらずユーザのIDが盗まれることにより生じる特許文献1で懸念されているようなプライバシー情報の悪用には、無防備な状態となってしまうという課題がある。
よって、本発明は、上記従来の課題を解決するもので、RFIDを携帯する不特定なユーザに対し、ユーザが意識することなしに、あらかじめ定められた登録を経ていない不当リーダによるRFIDの不当読み出しを排除することが出来るRFID不正読取防止装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
本発明の第1態様によれば、RFIDにリーダID情報を送信して、RFID内のID情報の読み出しを行う正当リーダを備えて、正当リーダ自身のリーダID情報と同じであり、上記正当リーダ自身の送信した要求信号の反射ではないリーダID情報を上記RFIDに送信してRFID内のID情報の不正な読み取りを行う不当リーダによる不正な読み取りを防止するRFID不正読取防止装置であって、
上記正当リーダは、
アンテナを介して上記RFIDからの応答情報を受信するとともに読取信号妨害信号を送信するように制御する送受信制御手段と、
上記正当リーダの上記リーダID情報が格納されるリーダID情報格納手段と、
上記RFIDからの応答情報を受信する前に、上記リーダID情報格納手段に格納された上記正当リーダのリーダID情報を基に、正当リーダ自身が発信した信号以外の、不当リーダから送信しかつ上記正当リーダ自身のリーダID情報と同じリーダID情報を検知した場合には、直ちに、正当リーダ周辺のRFIDに、正当リーダ自身のリーダID情報を有する上記不当リーダからの読出信号が受信出来ないように、上記送受信制御手段へ読み取り信号妨害信号の発生を要請する不当リーダ検知手段とを有する、RFID不正読取防止装置を提供する。
上記構成によれば、上記正当リーダ自身が発信していないときに、上記正当リーダ自身と同じリーダIDを騙る不当リーダID情報の発信を特定でき、その不当リーダからの読取信号を無効化することが出来る。
また、本発明の第2態様によれば、第1態様に記載の正当リーダと、
登録された正当リーダのID情報、受信性能及び位置情報を記憶し、記憶された情報に基づき、RFID制御手段周辺にある正当リーダの検索要求に対し、リーダID情報を提供するリーダ情報サーバと、
自己位置を取得可能な自己位置取得手段を持ち、自己位置の周辺に存在する登録済みの正当リーダのID情報を上記リーダ情報サーバから取得するとともに、自己周辺のリーダからのリーダID情報の送信を受信し、あらかじめ取得した正当リーダのリーダID情報と周辺のリーダからのリーダID情報を比較し、周辺のリーダからのリーダID情報が、あらかじめ取得した正当リーダのリーダID情報の中に無かった場合、その周辺のリーダからのリーダID情報を不当リーダのリーダID情報と判定し、上記不当リーダと判定した場合には、直ちに周辺のRFIDに、自己のリーダID情報を有するリーダからの読出信号をRFIDが受信出来ないように妨害する妨害送信信号を送信するRFID制御手段とを備える、RFID不正読取防止装置を提供する。
上記構成によれば、特定の限られた検知範囲を持つリーダの特性を活かし、不当リーダのリーダID情報が正当リーダに届かない場合でも、正当リーダの登録位置と異なる不正位置で不特定の正当リーダのリーダID情報を騙る不当リーダのRFID読取を不能にすることが出来る。
本発明では、リーダ若しくは、RFID制御手段がリーダの正当/不当を判定するため、従来より規格化されているRFIDに変更を加える必要が無く、また、正当リーダをあらかじめ登録管理することにより、不当リーダを特定するため、RFIDに関してID情報をあらかじめ登録する必要が無く、ゆえに全く任意のRFIDに対して等しく不当リーダの読み出し行為を防止することが出来る。また、正当なリーダ、及び、RFID制御手段によって、自動的に不当リーダのリーダID情報を受信することで不当リーダを特定し、RFIDの読み出しを実施しようとしている不当リーダの読み出し要求信号を無効にすることから、ユーザが自身のRFIDへのリーダの読み出し行為の有無を意識すること無しに不当リーダからの読み出しを無効にすることが出来る。
以下、図面を参照して本発明における実施形態を詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態におけるRFID(Radio Frequency IDentification)不正読取防止装置の利用状況においての正当リーダ100、RFID102、及び不当リーダ101の平面配置を示したものである。
本発明の第1実施形態におけるRFID不正読取防止装置において、読み出しが許可されるリーダ100(以下、単に「正当リーダ」という)が設置されている周辺に、上記RFID不正読取防止装置に管理されていない不当な読み出しを実行しようとするリーダ101(以下、単に「不当リーダ」という)が存在し、不当リーダ101が、任意の個人103が保有するRFID102から、ID情報などを読み取ろうとしている場合を想定する。本発明の第1実施形態では、一例として、正当リーダ100及び不当リーダ101をそれぞれ無指向性のアンテナとし、図中の104及び105の破線円は、それぞれ、電波環境が理想的な場合の、正当リーダ100が他のリーダ(若しくは不当リーダ)の送信情報を受信可能な範囲(以下、単に「リーダ送信受信可能範囲」という)(104の正当リーダ100を中心とする破線円)及び不当リーダ101のリーダ送信受信可能範囲(105の不当リーダ101を中心とする破線円)を示している。
このとき、不当リーダ101が、図1に示されるように、正当リーダ100のRFID102のリーダ送信受信可能範囲104内に有る場合には、不当リーダ101が、RFID102の読み取りに先立ち、正当リーダ100のリーダID情報を送信すると、正当リーダ100は、その読み取り信号を受信することが出来る。
本第1実施形態では、不当リーダ101が正当リーダ100のリーダ送信受信可能範囲104内に存在する場合の不当リーダ102によるRFID102の不当な読み出しを防止することを目的とする。
次に、図2を用いて、正当リーダ100の構成図を示す。
正当リーダ100は、
RFID102へ各種要求信号を送信するとともに、RFID102からの応答信号を受信するアンテナ200と、
アンテナ200で受信した信号をデジタル信号に復調する復調器202と、
復調器202で復調されたデジタル信号が入力されるとともに、正当リーダ100から送信する上記各種要求信号を順次生成及び送受信制御する送受信制御手段203と、
送受信制御手段203で生成した要求信号が入力されてその要求信号をアナログ信号へ変調してアンテナ200に送る変調器201と、
復調器202で復調されたデジタル信号が入力されて送受信制御手段203で受信した、RFID102からのID情報を格納するID情報格納手段206と、
正当リーダ100自身のID情報を格納するとともに、格納された情報を送受信制御手段203に入力するリーダID情報格納手段205と、及び、
復調器202で復調されたデジタル信号と、リーダID情報格納手段205に格納された情報とが入力されて、復調器202で復調されたデジタル信号に正当リーダ100自身が発信した信号以外の不当リーダ101から発生したID情報を検知した場合には、不当リーダ検知手段内部の内部変数である不当リーダ検知フラグ207をONにセットして不当リーダを検知したことを送受信制御手段203に伝達し送受信制御手段203へ読み取り信号妨害信号の発生を要請する不当リーダ検知手段204と、
で構成する。
次に図3を用いて、送受信制御手段203の処理フローを示す。
送受信制御手段203は、一定の時間間隔で正当リーダ100の周囲のRFID102に対する読み取り操作を繰り返すループ制御になっている。そのためには、送受信制御手段203の電源ONのスタート時から、正当リーダ100が周辺のRFID102の情報を読み込む周期、たとえば1秒間隔でステップS301からステップS303の読み取り制御ループを繰り返せば良い。
ステップS301では、不当リーダ102を検知したことで不当リーダ検知手段204によりセットされる不当リーダ検知フラグ207のON及びOFFを送受信制御手段203が確認し、不当リーダ検知フラグ207がONであると送受信制御手段203により確認された場合(すなわち、周辺に不当リーダ101が存在していると送受信制御手段203により確認された場合)には、送受信制御手段203は、RFIDの情報を読み取るための読取り要求信号の送信を行わず、次回の読み取り制御ループ開始時点に復帰して、ステップS301を実行可能とする。
不当リーダ検知フラグ207OFFであったと送受信制御手段203により確認された場合には、正当リーダ100の周囲のRFID102内のRFID情報を読み取るための読取要求信号を送受信制御手段203により変調器201を介してアンテナ200から送信し、RFID102とのコマンドの送受信を送受信制御手段203により実行する(ステップS302)。
その後のRFID102からアンテナ200及び復調器202を介して送受信制御手段203により受信したRFID102内のID情報を、送受信制御手段203によりID情報格納手段206に格納し(ステップS303)、次回のRFID102の読み取りのために、読み取り制御ループの開始時点に復帰して、ステップS301を実行可能とする。
不当リーダ検知手段204も、送受信制御手段203同様、正当リーダ100の電源ONと同時に起動する。起動時には、不当リーダ検知フラグ207は常にOFFである。また、不当リーダ検知フラグ207は、不当リーダ検知手段204により一度ONされると、一定時間、そのONの状態を保ち、一定時間後は自動的にOFFするタイマー付きのフラグとする。ここでいう、不当リーダ検知フラグ207のONの後にOFFになるまでの一定時間とは、不当リーダ検知手段204により不当リーダ101を一旦検知した後、不当リーダ検知手段204により要請されて送受信制御手段203による読取妨害信号の送信期間の間、送受信制御手段203での読取動作を停止させておくための時間である。そのような一定時間を設定する不当リーダ検知フラグ207は、上記送受信制御手段203での読取動作を停止させておくための時間伝達の手段であり、読み取りループ制御でRFID102の読み取りを繰り返す送受信制御手段203のループ周期と、受信情報を見逃さないよう高速で巡回する不当リーダ検知ループ(ステップS401からステップS404の処理)の周期の違いを同期させる役割を担う。なお、不当リーダ検知フラグ207のON状態を保つ一定時間についての詳細は、後述する。
次に、図4Aを用いて、不当リーダ検知手段204の動作フロ−を解説する。
ステップS401では、復調器202からの受信信号を不当リーダ検知手段204が読み取り、読み取った受信信号内のリーダID情報の有無を不当リーダ検知手段204により判定する。読み取った受信信号内にリーダID情報が有ると不当リーダ検知手段204が判定した場合(ステップS401がYesの場合)には、ステップS402に進む。
ステップS402では、受信したリーダID情報がリーダID情報格納手段205内の正当リーダ100自身のID情報と同じであり、正当リーダ100自身の送信した要求信号の反射ではないと不当リーダ検知手段204が判定した場合(言い換えれば、不当リーダ101が存在すると不当リーダ検知手段204により判定した場合)(ステップS402がYesの場合)、ステップS403に進む。
ステップS403では、ステップS402で不当リーダ101が存在すると不当リーダ検知手段204により判定したので、不当リーダ検知手段204により不当リーダ検知フラグ207をONにする。
次いで、ステップS404では、変調器201及びアンテナ200を介して、送受信制御手段203の制御の下に、一定期間(T期間:T期間については後述)の間、周辺のRFID情報読み取りのための任意のリーダ(ここでは、不当リーダ101)からの読み取り要求信号の送信を妨害するための読取妨害信号を送信する。その後、ステップS401に戻る。
上記読取妨害信号は、少なくとも、不当リーダ102からの読み取り要求信号をRFID102が受信することによってそのRFID102が応答し、RFID102がID情報を送信する前に、不当リーダ102とRFID102との間でのそのような情報送受信を電波干渉により妨害できるように送信する必要がある。一般に、RFID102内の送受信制御動作は、正当リーダ100の送受信制御手段203の制御動作より低速であり、読取妨害信号の送信タイミングは、RFID102の応答開始時間より早くすることができる。このため、読取妨害信号の送信開始タイミングの遅れは、上記読取妨害信号の送信の必要性において問題ない。
しかし、RFID102の周囲の電波環境等により、RFID102の応答開始タイミングの遅れが生じ、不当リーダ101の読み取り要求信号が遅れた場合に、読取妨害信号の送信が終了してしまっては、不当リーダ101の読取送信がRFID102に受信され、その後のRFID102の応答によって不当リーダ101のRFID情報の読み込みが実行されてしまう。このため、読取妨害信号は、不当リーダ101の読み取り動作を確実に無効化する時間だけ継続して送信し続ける必要がある。
この読取妨害信号送信継続時間を定めるためには、不当リーダ101とRFID102の間の送受信に対して送信プロトコルの規格と送受信期間に対して制限を加えることが好ましい。この制限については、図4Bに示すように、不当リーダ101とRFID102間のRFID102内のID情報の送受信のための送信手順を用いて解説する。
図4Bは、図4Bの上方から下方へは時間の経過を示し、参照符号4000の縦線が不当リーダ101側、参照符号4001の縦線がRFID102側を示し、両縦線をつなぐ横の破線4002、4003、4005が、それぞれ、不当リーダ101からの送信信号、両縦線をつなぐ横の破線4004、4006が、それぞれ、RFID102からの送信信号を示す。不当リーダ101からの不当リーダID情報の送信は、両縦線をつなぐ横の破線4002で示されたものとなり、不当リーダ101とRFID102間の送受信は、両縦線をつなぐ横の破線4003〜4006で示されたものとなる。を示す。
送信信号4002の送信については、RFID102が受信に成功したかどうかに関わり無く、確実に送信すればよい。
送信信号4002は、不当リーダ101の周囲に存在する正当リーダ100、若しくは、RFID102のRFID制御手段(第2実施形態にて後述する。)に受信可能であり、送信信号4002を送信した不当リーダ101が何者であるかを通知する信号として使用する。
送信信号4002の送信後は、不当リーダ101から送信される送信信号4003に対してのRFID102からの応答を意味する送信信号4004が返され、以降、両者の間で、各種RFIDシステム毎に規約された通信方式、及び、プロトコルにて送受信が実施される。この送受信については、どのようなプロトコルでも良く、その事前に不当リーダID情報を含む送信信号4002の送信が実施されればよい。不当リーダ101からの送信信号4005に対するRFID102の応答を意味する送信信号4006が終了した時点で、不当リーダ101とRFID102の間での所望の送受信(たとえば、初期化、ID情報の送受信、内部メモリのブロック転送など)が終了したことを示すが、上述の正当リーダ100からの読取妨害信号の送信を継続しなければならない期間は、この送信信号4003から送信信号4006まで送信を実行している期間となる。この期間の不当リーダ101とRFID102の間での送受信を確実の妨害するためには、リーダID情報を含む送信信号4002の送信開始から送信信号4006を不当リーダ101が受信するまでの期間(図4B中、Tで示す)をあらかじめ定め、期間Tを終了した時点から以降に不当リーダ101とRFID102の間で送受信を継続する場合には、リーダID情報の送信信号4002を再度送信してから、不当リーダ101とRFID102の間での送受信を継続するように定めておくことが必要となる。
次に、不当リーダ検知手段204が読み取った受信信号内にリーダID情報がなかったと不当リーダ検知手段204により判定した場合(ステップS401がNoの場合)は、受信した信号はリーダID情報の送信信号以外のリーダとRFID102の送受信信号(以下、「読取送受信信号」という)であると不当リーダ検知手段204により判定できる。この読取送受信信号が、不当リーダ101からのリーダコマンドかあるいは正当リーダ100自身のID情報と異なる他のリーダの読取送受信信号かの不当リーダ検知手段204による判定は、次のようにすることで実現する。
この読取送受信信号受信の以前に、不当リーダ101であると特定できない他のリーダのID情報を受信した(言い換えれば、受信したリーダID情報が正当リーダ100の送信ではなくかつ受信したID情報が正当リーダ100自身のID情報とは異なる)と不当リーダ検知手段204により判定された場合(ステップS401でYesでかつステップS402でNoの場合)、不当リーダ検知手段204の内部の内部変数であるリーダ検知フラグが不当リーダ検知手段204によりONになる(ステップS408)。その後、ステップS401に戻る。不当リーダ検知フラグ207と同様に、このリーダ検知フラグもON設定以降、T時間経過後、自動的にOFF状態に移行するフラグとする。すると、ステップS408から戻ったステップS401では、読取送受信信号内にはリーダID情報が無いと不当リーダ検知手段204により判定されるため(ステップS401でNoであるため)、ステップS405でリーダ検知フラグがOFF状態であると送受信制御手段203により確認された場合(ステップS405がNoの場合)、リーダコマンドの受信以前のT時間の間にリーダID情報を受信していないことになる。その場合、ステップS401で受信した読取送受信信号は、リーダID情報を送信していない不当リーダ101からのコマンドであると不当リーダ検知手段204と送受信制御手段203とにより判定することが出来る。その場合には、ステップS406において、即時にT期間、読取妨害信号を送受信制御手段203により送信し、不当リーダ101によるRFID102からの応答信号の読み取りを妨害する。その後、ステップS401に戻る。
ステップS405がYesの場合、ステップS401で受信したリーダコマンドは、正当リーダ100自身のID情報以外のID情報を持つリーダからのコマンドであり、不当リーダ101からのコマンドであるとは判定できない。このため、上記不当リーダ検知手段204の動作フローは、このリーダコマンド及びその応答は、妨害することなく、通過させる。よって、上記不当リーダ検知手段204の動作フローは、不当リーダ検知ループの最初のステップS401に復帰する。
上述の第1実施形態によれば、上記RFID102からの応答情報を受信する前に、正当リーダ100自身が発信した信号以外の不当リーダ101から送信したID情報を検知した場合には、直ちに、正当リーダ100の周辺のRFID102に、正当リーダ100自身のID情報を有する不当リーダ101からの読出信号が受信出来ないように、上記送受信制御手段203へ読み取り信号妨害信号の発生を不当リーダ検知手段204が要請して、アンテナ200を介して読取信号妨害信号を送受信制御手段203により送信制御するようにしている。このような構成にすれば、正当リーダ100がRFID102の読み取りに先立ち、正当リーダ100自身のリーダID情報を送信するとき、正当なリーダ100が不当リーダ101のリーダのID情報を検知し、正当リーダ100の検知範囲内に存在する不当リーダ101のRFID102の読取りを妨害する読取信号妨害信号の電波送信を確実に行うことができて、不当な読出しを確実に防止することができる。よって、正当リーダ100がリーダの正当/不当を判定するため、従来より規格化されているRFID102に変更を加える必要が無く、また、正当リーダ100をあらかじめ登録管理することにより、不当リーダ101を特定するため、RFID102に関してID情報をあらかじめ登録する必要が無く、ゆえに全く任意のRFID102に対して等しく不当リーダ101の読み出し行為を防止することが出来る。
(第2実施形態)
図5は、本発明の第2実施形態におけるRFID不正読取防止装置の構成を示したものである。
図5は、RFID102を携帯した任意の個人103が、不当リーダ101のRFID検知範囲105に侵入した状態を示している。その状態に於いて、任意の個人103はRFID制御手段500をも携帯し(例えばRFID制御手段500が内蔵された携帯端末機のような形式で携帯し)、また、RFID制御手段500は、リーダとRFID102間の無線通信以外の携帯電話、又は無線LANなどの無線通信でリーダ情報サーバ501と接続可能状態にある。このとき、不当リーダ101は、正当リーダ100の受信範囲内に有るが、詐称するリーダID情報が図5中の正当リーダ100のリーダID情報以外のリーダID情報で有ると判定された場合、第1実施形態では、不当リーダ101ということが特定できない。
本第2実施形態は、このような場合の不当リーダ101のRFID102のID情報の読み取りを防止することができる。
無線通信でRFID制御手段500と接続可能状態にあるリーダ情報サーバ501は、RFID制御手段500からの、RFID制御手段500の周辺に存在する、リーダ情報サーバ501に登録済みの正当リーダを検索する要求に対し、RFID制御手段500の周辺に存在するリーダのID情報を返信する。そのため、リーダ情報サーバ501は、無線及び有線によってネットワーク615に接続するための通信手段502と、サーバ制御手段504と接続され、かつ、ネットワーク615及び通信手段502とサーバ制御手段504とを介して、正当リーダ100の管理手段505から登録される正当リーダの情報を格納するためのリーダ情報データベース503と、通信手段502と接続され、かつ、RFID制御手段500、若しくは、ネットワーク615を介しての正当リーダ100からの要求に対しての応答を制御するためのサーバ制御手段504とで構成する。ここで、正当リーダ100の管理手段505は、ネットワーク615に接続されており、正当リーダ100、及び/又は、それ以外の正当リーダの情報(ID情報など)を管理して、必要に応じて、正当リーダの登録要求を発する手段である。
次に、RFID制御手段500の構成図を、図6に示す。
RFID制御手段500は、
RFID102へ各種要求信号を送信するとともに、RFID102からの応答信号を受信する第1アンテナ600と、
第1アンテナ600で受信した信号をデジタル信号に復調する復調器602と、
復調器602で復調されたデジタル信号が入力されるとともに、デジタル信号の中のリーダID情報とリーダID情報格納手段604内のリーダID情報とを比較することで不当リーダ101か否かを判定する不当リーダ判定手段603と、
不当リーダ判定手段603により不当リーダ101と判定されて発せられた、不当リーダ101からの読み取りを妨害する読取妨害信号の送信要求をRFID102への送信信号として変調してアンテナ200に送る変調器601と、
リーダ情報サーバ501を無線接続するための信号を送受信する第2アンテナ605と、
第2アンテナ605を介して、リーダID情報取得手段607からの自己位置周辺のリーダID情報検索要求を送信するとともに、リーダID情報の検索結果を受信するための無線通信手段606と、
GPS(Global positioning system)などの自己位置獲得手法によりRFID制御手段500の位置を取得するための自己位置取得手段608と、
自己位置取得手段608からの自己位置情報を読み取り、無線通信手段606を介してリーダ情報サーバ501から自己位置周辺の登録済みの正当リーダID情報を取得して更新するリーダID情報取得手段607と、
リーダID情報取得手段607が取得した、リーダ情報サーバ501に登録済みの正当リーダID情報群を格納するためのリーダID情報格納手段604と、
で構成される。
次に、リーダID情報取得手段607の動作フローを図7に示す。
リーダID情報取得手段607は、RFID制御手段500の電源がONになったとき動作を開始する(ステップS700)。
最初に、ステップS701で、自己位置取得手段608から、RFID制御手段500の現在の自己位置(P1)をリーダID情報取得手段607により読み出す。
ステップS702では、自己位置(P1)の周辺の、リーダ情報データベース503に登録済みの正当リーダのID情報(正当リーダID情報)を、リーダ情報データベース503からリーダID情報取得手段607により取得するため、リーダ情報サーバ501へ自己位置(P1)を第2アンテナ605を介してリーダID情報取得手段607により送信し、リーダ情報サーバ501から返信されるRFID制御手段500の自己位置(P1)の周辺の登録済みの正当リーダID情報を得る。このときの、自己位置P1の周辺にあるという正当リーダのリーダID情報の範囲は、リーダ情報サーバ501に登録済みの正当リーダの内、正当リーダの受信性能と登録位置とRFID制御手段500の自己位置P1の関係、及び、第1実施形態での不当リーダ101の検知手法に依存する。
RFID制御手段500の近傍に有るRFID102の情報を読み取ろうとする不当リーダ101が存在した場合、その不当リーダ101が自己のリーダID情報を詐称した場合、正当リーダ100においてその不当リーダ101を特定できる範囲は、あらかじめ設定したRFID情報を読み取り可能な不当リーダ101の送信電波強度とそれを検知可能な正当リーダ100の受信性能及び正当リーダ100の位置で決まる。この範囲が第1実施形態で各々の正当リーダ100が自己のID情報を詐称する不当リーダ101を特定できる範囲となる。すなわち、この範囲内にRFID制御手段500の自己位置P1を含む正当リーダを、自己位置P1の周辺の正当リーダとする。このため、リーダ情報サーバ501は、RFID制御手段500から自己位置P1の周辺にある正当リーダの検索要求を受けて、リーダ情報データベース503内の正当リーダのID情報、位置情報、受信性能などの登録情報、及び、あらかじめ定めた不当リーダ101の電波送信強度に基づき、上記の自己位置P1の周辺の定義に当てはまる正当リーダを検索して返信する。
RFID制御手段500の自己位置P1の周辺の正当リーダを上記のように定義することで、第1実施形態と第2実施形態による不正リーダ101による読み出し防止機能を相互補完することができる。
次いで、ステップS702で取得した正当リーダ100のID情報は、RFID制御手段500の周辺の正当リーダID情報としてリーダID情報格納手段604に格納する(ステップS703)。
ステップS704では、時刻が進んだ段階でRFID制御手段500自身の自己位置(P2)を自己位置取得手段から再取得する。
次いで、再取得した自己位置P2と最前の自己位置P1の移動量があらかじめ定めた閾値を超えている場合(ステップS705がYesの場合)、P2をP1に代入し(ステップS706)、その後、ステップS702に戻り、ステップS702以降の処理を繰り返す。
次に、不当リーダ判定手段603の動作フローを図8に示す。
不当リーダ判定手段603も、RFID制御手段500の電源がONされたとき動作を開始する(ステップS800)。
ステップS801では、復調器602からの受信信号を不当リーダ判定手段603が読み取り、読み取った受信信号内のリーダID情報の有無を不当リーダ判定手段603により判定する。読み取った受信信号内にリーダID情報が有ると不当リーダ判定手段603により判定した場合(ステップS801がYesの場合)にはステップS802に進む。
ステップS802では、RFID制御手段500の周辺のリーダID情報を格納したリーダID情報格納手段604内のID情報に、受信したリーダID情報が無いと不当リーダ判定手段603により判定した場合(ステップS802がYesの場合)、不当リーダ101が存在すると不当リーダ判定手段603により判定し、変調器601を介してT期間(T期間については上述)の間、RFID制御手段500の周辺のRFID情報の読み取りのための任意のリーダからの読み取り要求信号の送信を妨害するための読取妨害信号を不当リーダ判定手段603により送信する(ステップS803)。その後、ステップS801に戻る。
次に、上記読み取った受信信号にリーダID情報がなかったと不当リーダ判定手段603により判定した場合(ステップS801がNoの場合)は、上記受信信号はリーダID情報の送信信号以外のリーダとRFID102の送受信信号(以下、「読取送受信信号」という)であると不当リーダ判定手段603により判定できる。この読取送受信信号が不当リーダ101からのリーダコマンドであるか、あるいは自身のID情報と異なる他のリーダの読取送受信信号であるかの不当リーダ判定手段603による判定は、次のようにすることで実現する。
この読取送受信信号の受信の以前に不当リーダ101であると特定できない他のリーダのID情報を受信した(言い換えれば、受信したリーダID情報が、リーダID情報格納手段604内のID情報である)と不当リーダ判定手段603により判定した場合(ステップS801でYesかつステップS802でNoの場合)、不当リーダ判定手段603の内部の内部変数であるリーダ検知フラグを不当リーダ判定手段603によりONにする(ステップS804)。その後、ステップS801に戻る。リーダ検知フラグは、ON設定以降、T時間経過後に自動的にOFF状態に移行するフラグとする。すると、ステップS804から戻ったステップS801では、読取送受信信号内にはリーダID情報が無いと不当リーダ判定手段603により判定されるため(ステップS401でNoであるため)、ステップS805でリーダ検知フラグがOFF状態であると不当リーダ判定手段603により確認された場合(ステップS805がNoの場合)、この読取送受信信号の受信以前のT時間の間にリーダID情報を受信していないことになる。その場合、この読取送受信信号は、リーダID情報を送信していない不当リーダ101からのコマンドであると不当リーダ判定手段603により判定することが出来る。その場合には、ステップS806において、即時にT期間、読取妨害信号を不当リーダ判定手段603により送信し、不当リーダ101によるRFID102からの応答信号の読み取りを妨害する。その後、ステップS801に戻る。
ステップS805がYesの場合、ステップS801で受信した読取送受信信号は、RFID制御手段500の周辺にあるリーダ情報サーバ501に登録済みの正当リーダの読取送受信信号であり、不当リーダ101からのコマンドでは無いと不当リーダ判定手段603により判定できる。このため、上記動作フローは、このリーダコマンド及びその応答は、妨害することなく、通過させ、不当リーダ判定ループの最初に復帰して、ステップS801を実行可能とする。
次に、図9に、サーバ制御手段504の動作フローを示す。
サーバ制御手段504は、リーダ情報サーバ501の電源ONで動作を開始する(ステップS900)。
サーバ制御手段504は起動後、ステップS901において、通信手段502を介してサーバ制御手段504自身へ送られてくる要求を待つループに入る。
要求があったとサーバ制御手段504が判定した場合、ステップS902において、その要求が、正当リーダ管理手段505からの正当リーダの登録要求であった場合(ステップS902がYesの場合)、受信した登録情報をリーダ情報データベース503にサーバ制御手段504により登録し、その後、ステップS901を含む要求待ちループに復帰する。
ステップS902において、その要求が、正当リーダ管理手段505からの正当リーダの登録要求でなかった場合(ステップS902がNoであった場合)には、その要求は、RFID制御手段500からの、RFID制御手段500の位置P1の周辺にある登録済みの正当リーダの検索要求であり、その場合、リーダ情報データベース503に登録済みの正当リーダの性能及び登録位置を基に、各々の正当リーダについて前述のRFID制御手段500の自己位置P1の周辺の定義に当てはまる正当リーダを特定し、RFID制御手段500に返信する。その後、ステップS901を含む要求待ちループに復帰する。
このように動作することにより、正当リーダ100の位置を適宜更新し、また正当リーダ100の最新の登録情報に基づき、RFID制御手段500の自己位置P1の周辺にある登録済みの正当リーダを特定することができる。
上記第2実施形態によれば、第1実施形態で説明した正当リーダ100と上記リーダ情報サーバ501と上記RFID制御手段500とを備えている。上記第1実施形態で説明した正当リーダ100は、RFID102への読み取ろうとする際には、上記RFID102への読取信号の送受信に先立ち、正当リーダ100自身のID情報を正当リーダ100が送信し、正当リーダ100自身と同一のリーダID情報を持った不当リーダ101からのリーダID情報を正当リーダ100が受信した場合、直ちに正当リーダ周辺の上記RFID102に自己のID情報を有する不当リーダ101からの読出信号を上記RFID102からの情報が受信出来ないようにする送受信を妨害する読取妨害信号を送信するように構成されている。また、上記リーダ情報サーバ501は、登録された正当リーダのID情報、受信性能及び位置情報を記憶し、記憶された情報に基づき、RFID制御手段周辺にある正当リーダの検索要求に対し、リーダID情報を提供するように構成されている。また、上記RFID制御手段500は、自己位置を取得可能な自己位置取得手段608を持ち、自己位置の周辺に存在する登録済みの正当リーダのID情報を上記リーダ情報サーバ501から取得するとともに、自己周辺のリーダからのリーダID情報の送信を受信し、あらかじめ取得した正当リーダのID情報と周辺のリーダからのリーダID情報を比較し、周辺のリーダからのリーダID情報が、あらかじめ取得した正当リーダのID情報の中に無かった場合、その周辺のリーダからのリーダID情報を不当リーダのリーダID情報と判定し、上記不当リーダと判定した場合には、直ちに周辺のRFIDに、自己のID情報を有するリーダからの読出信号をRFIDが受信出来ないように妨害する妨害送信信号を送信するように構成されている。よって、上記のようにRFID不正読取防止装置を構成することによって正当リーダ100のリーダID情報を詐称していない不正リーダ101が存在したとしても、RFID制御手段500の現在位置毎に、リーダ情報サーバ501からRFID制御手段500の周囲の正当リーダ100を特定することが出来、ひいては不当リーダ101を特定することが出来る。特定できた不当リーダ101のRFID102に対する送受信動作ついては、RFID制御手段500によって読み取り時の送受信信号を妨害する読取妨害信号の電波送信を行うことにより、不当リーダ101に依るRFID情報の不当読み出しを防止することが出来る。
また、不当リーダ101がリーダID情報を詐称している/していないに関わらず、周囲にリーダが存在しない場合においても、RFID制御手段500の現在位置毎に、リーダ情報サーバ501からRFID制御手段500の周囲の正当リーダを特定することが出来ることから、正当なリーダの存在しない領域においてのRFID読み取り動作は全て不当リーダ101の読み取り動作と特定することができ、不当リーダ101に依るRFID102からの情報の不当読み出しを防止することが出来る。
第2実施形態を少し変更し、正当なリーダ100が配置されていない領域では、RFID制御手段500に接続可能なリーダ情報サーバ501を配置しない場合でも、RFID制御手段500に接続可能なリーダ情報サーバ501が無い場合には、RFID制御手段500がリーダ情報サーバ501に接続できないことを、RFID制御手段500の周辺には正当リーダが無いと判定することで、リーダ情報サーバ501に接続できない領域でのRFID読み取り動作を全て不当リーダ101のものと特定することが出来、不当リーダ101の読み出しを妨害することでRFID102からの情報の不正読み出しを防止することが出来る。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施できる。例えば、RFID制御手段500は、RFID102と共に携帯するものに限らず、
例えば、RFID102を不当リーダ101により読み取られては困る場所、具体的には、現金自動支払機(ATM)や貴重品預かり所などに固定的に設置するようにしてもよい。なお、上記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明にかかるRFID不正読取防止装置は、不当リーダによるID情報読み出し行為を締め出すID情報送受信システムを提供することが可能となるので、店舗、ショッピングセンタ−、遊園地や、より多数、多用途の正当なリーダの位置情報をリーダ情報サーバで管理することにより、より公共性の高い行政や公共交通機関などにおいても安全なRFIDのID情報送受信に依るサービスを提供することができる。特に、公共の場所において、RFIDを利用した、物品若しくは個人情報の遠隔送受信システムにおける情報の不正な読み取り書き込みの防止を実現することが切望される、現金自動支払機(ATM)や貴重品預かり所などに好適なものである。
本発明の第1実施形態におけるRFID不正読取防止装置の構成図 本発明の第1実施形態における正当リーダのブロック構成図 本発明の第1実施形態における送受信手段の動作のフローチャート 本発明の第1実施形態における不当リーダ検知手段の動作のフローチャート 上記不当リーダ検知手段の動作フロ−において、不当リーダの読み取り動作を確実に無効化する時間だけ読取妨害信号が継続して送信される継続時間を定めるために、リーダとRFIDの間の送受信に対して送信プロトコルの規格と送受信期間に対して制限を加えることを説明するための説明図 本発明の第1実施形態におけるRFID不正読取防止装置の構成図 本発明の第2実施形態におけるRFID制御手段のブロック構成図 本発明の第2実施形態におけるリーダID情報取得手段の動作のフローチャート 本発明の第2実施形態における不当リーダ判定手段の動作のフローチャート 本発明の第2実施形態におけるサーバ制御手段の動作のフローチャート 従来技術の特許文献1における1つのシステムの説明図 従来技術の特許文献1における別のシステムの説明図 従来技術の特許文献2におけるシステムの説明図
符号の説明
100 正当リーダ
101 不当リーダ
102 RFID
103 任意の個人
104 正当リーダのリーダ送信受信可能範囲
105 不当リーダのリーダ送信受信可能範囲
200 アンテナ
201 変調器
202 復調器
203 送受信制御手段
204 不当リーダ検知手段
205 リーダID情報格納手段
206 ID情報格納手段
207 不当リーダ検知フラグ
500 RFID制御手段
501 リーダ情報サーバ
502 通信手段
503 リーダ情報データベース
504 サーバ制御手段
505 管理手段
600 アンテナ
601 変調器
602 復調器
603 不当リーダ判定手段
604 リーダID情報格納手段
605 アンテナ
606 無線通信手段
607 リーダID取得手段
608 自己位置取得手段
615 ネットワーク

Claims (2)

  1. RFIDにリーダID情報を送信して、RFID内のID情報の読み出しを行う正当リーダを備えて、正当リーダ自身のリーダID情報と同じであり、上記正当リーダ自身の送信した要求信号の反射ではないリーダID情報を上記RFIDに送信してRFID内のID情報の不正な読み取りを行う不当リーダによる不正な読み取りを防止するRFID不正読取防止装置であって、
    上記正当リーダは、
    アンテナを介して上記RFIDからの応答情報を受信するとともに読取信号妨害信号を送信するように制御する送受信制御手段と、
    上記正当リーダの上記リーダID情報が格納されるリーダID情報格納手段と、
    上記RFIDからの応答情報を受信する前に、上記リーダID情報格納手段に格納された上記正当リーダのリーダID情報を基に、正当リーダ自身が発信した信号以外の不当リーダから送信しかつ上記正当リーダ自身のリーダID情報と同じリーダID情報を検知した場合には、直ちに、正当リーダ周辺のRFIDに、正当リーダ自身のリーダID情報を有する上記不当リーダからの読出信号が受信出来ないように、上記送受信制御手段へ読み取り信号妨害信号の発生を要請する不当リーダ検知手段とを有する、RFID不正読取防止装置。
  2. 請求項1に記載の正当リーダと、
    登録された正当リーダのID情報、受信性能及び位置情報を記憶し、記憶された情報に基づき、RFID制御手段周辺にある正当リーダの検索要求に対し、リーダID情報を提供するリーダ情報サーバと、
    自己位置を取得可能な自己位置取得手段を持ち、自己位置の周辺に存在する登録済みの正当リーダのID情報を上記リーダ情報サーバから取得するとともに、自己周辺のリーダからのリーダID情報の送信を受信し、あらかじめ取得した正当リーダのリーダID情報と周辺のリーダからのリーダID情報を比較し、周辺のリーダからのリーダID情報が、あらかじめ取得した正当リーダのリーダID情報の中に無かった場合、その周辺のリーダからのリーダID情報を不当リーダのリーダID情報と判定し、上記不当リーダと判定した場合には、直ちに周辺のRFIDに、自己のリーダID情報を有するリーダからの読出信号をRFIDが受信出来ないように妨害する妨害送信信号を送信するRFID制御手段とを備える、RFID不正読取防止装置。
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