JP4908191B2 - センサ及びセンシング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被検出物質を該被検出物質と選択的に結合する標識粒子にて標識して、被検出物質の検出を行うセンサ及びそれを用いたセンシング装置に関するものである。
免疫反応の特異結合性を利用して被検出物質の有無及び/又は濃度を検出する免疫測定法として、用途等に応じた種々の方法が利用されている。中でも特許文献1及び2に記載のイムノクロマトグラフィ法は、その簡便性から特に妊娠検査薬やインフルエンザウイルス抗原検出試薬等の定性分析の分野で近年急速に普及している。
一般に、イムノクロマトグラフィ法では、被検出物質と特異結合反応するように表面修飾されたセンシング面を有するセンサを用い、被検出物質を該被検出物質と選択的に結合する標識粒子にて標識し、標識粒子による発色を検出して、センシングを行っている。
従来のイムノクロマトグラフィ法には、標識粒子として金粒子を利用し、金粒子の局在プラズモン散乱による発色を検出する方法や、標識粒子として色素等で粒子に特定の色を付与したものを利用し、その付与された色を検出する方法等がある。
特開2005−214670号公報 特願平5−10950号公報
金粒子の局在プラズモン散乱による発色は赤色である。しかしながら、赤色の波長領域は、人間の目の感度において視認性が良好でないために目視判定の感度があまり良くない。また、色素等で粒子に発色機能を持たせた標識粒子の場合は、発色波長は自由に設計可能であるが、粒子に発色特性を付与するために色素コーティング等の処理が必要となる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、標識粒子の調製に色素コーティング等の特殊処理が不要であり、測定が簡便で、且つ、検出光の波長特性の設計自由度が高い免疫測定用センサ及びそれを用いたセンシング装置を提供することを目的とするものである。
本発明は免疫測定用に好ましく適用することができるが、免疫測定以外のセンシングにも適用することができる。
本発明のセンサは、特定の被検出物質のみが結合可能なセンシング面を有し、前記被検出物質が該被検出物質と選択的に結合する標識粒子にて標識されて、センシングが行われるセンサにおいて、前記標識粒子として少なくとも表面に反射性を有する粒子を用いて前記センシングが行われるものであり、反射体と、該反射体上に設けられ、表面が前記センシング面である透光体とを備え、前記センシング面に前記被検出物質及び前記標識粒子が結合されたときに形成される、前記反射体と前記透光体と前記標識粒子の層とからなる構造の光干渉効果が検出されるものであることを特徴とするものである。
上記本発明のセンサにおいて、前記センシング面に前記被検出物質及び前記標識粒子が結合されたときに、前記反射体と前記透光体と前記標識粒子の層とからなる構造が形成される。この状態で、本発明のセンサに光が入射すると、この光が前記反射体と前記標識粒子の層との間で反射されて干渉現象が起こり、この干渉現象により波長特性が変化された出射光が出射される。この出射光の波長特性を、「前記反射体と前記透光体と前記標識粒子の層とからなる構造の光干渉効果」と定義する。
前記センシング面に、前記被検出物質と選択的に結合する表面修飾が施されていることが好ましい。被検出物質と選択的に結合する表面修飾は、センシング面の全面的に施されていてもよいし、部分的に施されていてもよい。
上記本発明のセンサにおいて、被検出物質を標識粒子にて標識するタイミングは特に制限なく、センシング面に結合させる前でもセンシング面に結合させた後でも構わない。
前記センシング面と前記被検出物質との結合反応、及び前記被検出物質と前記標識粒子との結合反応は、特異結合反応であることが好ましい。
本発明のセンサにおいて、前記標識粒子は金属粒子であることが好ましい。
本発明のセンサを用いることで、前記被検出物質の有無及び/又は量を分析することができる。
本発明のセンシング装置は、上記本発明のセンサと、該センサに対して前記センシング面側から入射光を照射する光照射手段と、前記センサから出射される光の干渉効果を検出する検出手段とを備えたことを特徴とするものである。
本発明のセンサは、反射体と、該反射体上に設けられ、表面がセンシング面である透光体とを備えたものであり、被検出物質が該被検出物質と選択的に結合する性質を有し、少なくとも表面に反射性を有する標識粒子にて標識されて、センシングが行われるものである。本発明のセンサでは、センシング面に被検出物質及び標識粒子が結合されたときに形成される、反射体と透光体と標識粒子の層とからなる構造の光干渉効果が検出される。
かかる構成においては、例えば透光体の厚みを変化させることにより、干渉条件を任意に変えることができるので、標識粒子の調製に色素コーティング等の特殊処理を施さなくても、検出光の波長特性を任意に設計することができる。
検出光は目視検出でも機械による検出でもよいが、本発明のセンサを用いれば、検出光の波長特性を感度の高い波長特性に設計することができるので、感度の高い測定が可能である。
本発明のセンサでは、従来のイムノクロマトグラフィ法と同様に測定を実施できるので、測定も簡便である。本発明のセンサは、免疫測定用等に好ましく利用することができる。
「センサ」
図面を参照し、本発明に係る一実施形態のセンサについて説明する。図1において、(a)はセンサの全体斜視図であり、(b)〜(d)は(a)に示される検出部31,反応確認部32,及び非検出部33のセンシング時における厚み方向断面図である。
図1に示されるように、本実施形態のセンサ1は、反射体11上に、表面がセンシング面20である透光体12を備えたものである。センシング面20は入射光L1が入射され、検出光である出射光L2が出射される面である。
センシング面20には、被検出物質Rと選択的に結合する表面修飾A2が施された検出部31(テスト部)が設けられている。本実施形態のセンサ1では、被検出物質Rが該被検出物質と選択的に結合する標識粒子Sにて標識されて、センシングが行われる。標識粒子Sには被検出物質Rと選択的に結合する表面修飾A1が施されている。
センシング面20にはまた、被検出物質Rは結合しないが、標識粒子Sと選択的に結合する表面修飾A3が施された反応確認部32(コントロール部)が設けられている。反応確認部32は、被検出物質Rの有無に関わらずセンシングが確実に実行されたことを確認するための部分である。
本実施形態において、検出部31及び反応確認部32はいずれもライン状であり、互いに平行に離間配置されている。センシング面20において、検出部31及び反応確認部32以外の領域は、特に表面修飾が施されておらず、検出も反応確認も行われない非検出部33である。図1において検出部31及び反応確認部32はライン状に表したが、その形状は制限されない。
入射光L1は特に制限なく、自然光でも、レーザ等の光源から出射される単波長光や白色光源等から出射されるブロード光でもよく、検出方法に応じて選択される。
透光体12は透光性の膜又は平坦基板からなり、反射体11は透光体12の裏面(センシング面20と反対側の面)に形成されたベタ金属層からなる。
透光体12の材質は特に制限なく、ガラスやアルミナ等の透光性セラミック、(メタ)アクリル樹脂やカーボネート樹脂等の透光性樹脂等が挙げられる。
反射体11の材質としては、任意の反射性金属を使用でき、Au、Ag、Cu、Al、Pt、Ni、Ti、及びこれらの合金等が挙げられる。反射体11はこれら反射性金属を2種以上含むものであってもよい。ベタ金属層である反射体11は、蒸着法、スパッタ法、塗布成膜法等の成膜方法により成膜することができる。
また、透光体12は、被陽極酸化金属体(アルミニウム等)を陽極酸化して得られ、複数の微細孔を有する透光性の金属酸化物体(アルミナ等)でも構わない。この場合、反射体11は被陽極酸化金属体の一部を陽極酸化して残る非陽極酸化部分により、構成することもできる。
本実施形態では、標識粒子Sとして、少なくとも表面に反射性を有する粒子が用いられる。標識粒子Sは、少なくとも表面に反射性を有していれば制限されないが、Au,Ag,Cu,Pt,Al,及びこれらの合金等の金属粒子であることが好ましい。標識粒子Sの大きさは、粒子径が入射光L1の波長よりも小さいことが好ましく、300nm以下であることが特に好ましい。本明細書において、入射光L1が自然光を用いる場合等、ブロード光である場合は、多くは目視による検出を対象とするので、「入射光L1の波長よりも小さい」とは、「可視光の波長より小さい」ことを意味し、この場合も300nm以下であることが好ましい。
被検出物質Rと標識粒子Sとの結合反応、検出部31と被検出物質Rとの結合反応、及び反応確認部32と標識粒子Sとの結合反応は特に制限なく、特異結合反応が挙げられる。特異結合反応としては、抗原抗体反応等の生体分子結合反応が挙げられる。
図1(b)〜(d)は、検出部31,反応確認部32,及び非検出部33における結合反応の様子、及びこれら各部における光の進路を模式的に示す図である。
例えば被検出物質Rが抗原である場合、標識粒子Sは被検出物質Rと特異的に結合する第1の抗体により表面修飾し(表面修飾A1)、検出部31は被検出物質Rと特異結合する第2の抗体により修飾しておけばよい(表面修飾A2)。図1(b)に示すように、標識粒子Sに表面修飾される第1の抗体と、検出部31に表面修飾される第2の抗体とは、抗原である被検出物質Rに対して互いに別の部位に結合するものが用いられる。すなわち、図1(b)に示すように、検出部31及び標識粒子Sは、検出部31の表面修飾A2と被検出物質Rと標識粒子Sの表面修飾A1とが結合するように、表面修飾が施される。
また、反応確認部32は、標識粒子Sとのみ結合するように、抗原である被検出物質Rとは結合せず、標識粒子Sに修飾されている第1の抗体と特異的に結合可能な第3の抗体により修飾しておけばよい(表面修飾A3)。
以下、本実施形態のセンサ1を用いたセンシングの手順について説明する。
まず、センシング面20上に試料に流す。試料中に被検出物質Rが含まれていると、検出部31の表面修飾A2に被検出物質Rが結合される。次に、センシング面20上に、あらかじめ表面修飾A1が施された標識粒子Sを含む液を流す。検出部31に被検出物質Rが結合されていれば、この被検出物質Rに標識粒子Sが結合される。反応確認部32の表面修飾A3には、試料中の被検出物質Rの有無に関係なく、標識粒子Sが結合される。
反応確認部32は設けなくてもセンシングは可能であるが、その場合は被検出物質Rが検出部31で検出されなかった場合に判断のタイミングがわかりにくい。反応確認部32を設けることにより、センシングの終了時が特定されるため、センシングを確実に実行させることができる。
検出部31と反応確認部32への試料あるいは標識粒子Sを含む液の接触タイミングは、同時でも多少のずれがあっても構わない。検出部31と反応確認部32への試料あるいは標識粒子Sを含む液の接触タイミングがずれる場合には、接触タイミングは検出部31が先で反応確認部32が後になるように、液を流す方向等を工夫することが好ましい。こうすることで、検出部31における反応が未終了にもかかわらず、反応確認部32で反応終了と判定されてしまうことを避けることができる。
試料と標識粒子Sを含む液とを順次流す代わりに、試料中にあらかじめ標識粒子Sを添加して、試料中に被検出物質Rが含まれている場合には被検出物質Rと標識粒子Sとがあらかじめ結合されるようにし、センシング面20上にこの試料だけを流してセンシングを行うこともできる。
検出部31及び反応確認部32に標識粒子Sが結合されると、標識粒子Sは反射性を有するので、透光体12のセンシング面20に標識粒子Sからなる反射層13が形成される。センサ1において反射層13の形成された場所では、入射光L1が入射すると、反射体11と標識粒子Sからなる反射層13との間で反射されて透光体12内で干渉現象が起こり、この干渉現象により波長特性が変化された出射光L2が出射される光干渉効果を生じる。この光干渉効果を検出することにより被検出物質Rのセンシングを行うことができる。
反射層13は、検出部31及び反応確認部32上に結合された複数の標識粒子Sにより形成されている。
複数の標識粒子Sは、離間部分を有して検出部31及び反応確認部32上に結合されていることが好ましい。標識粒子Sの径及び標識粒子同士の離間距離は、入射光L1の波長よりも小さいことが好ましく、300nm以下であることがより好ましい。この場合は、電磁メッシュシールド効果により、反射層13は、光に対しては半透過半反射性の薄膜として作用するので、反射体11と標識粒子Sからなる反射層13との間で多重反射を効果的に起こすことができる。
また、標識粒子Sの径が10nm以下である場合は、複数の標識粒子Sが離間していなくても、反射層13は半透過半反射性の薄膜となるため、同様に、反射体11と標識粒子Sからなる反射層13との間で多重反射を起こすことができる。
多重反射の効果は、標識粒子Sの径と標識粒子同士の離間距離によって決まる反射層13の実効的な膜厚によって変化する。従って、多重反射がより効果的に起こるように、標識粒子Sの径及び標識粒子同士の離間距離を調整することにより、センシングの感度を向上させることができる。
更に、反射体11と透光体12と反射層13とが共振構造を形成する場合は、多重反射によりある特定波長において共振を生じて(多重干渉のピーク波長)大きな吸収を生じることになる。従って、多重光干渉効果を検出部31、反応確認部32において検出することにより、被検出物質Rのセンシングを高感度に行うことができる。
図1(d)に示すように、非検出部33では、反射層13が形成されないので、干渉現象は起らず、単に入射光L1が反射体11で反射され、その反射光が出射光L2となって出射されるだけである。
図1では、検出部31,反応確認部32,及び非検出部33からの出射光をすべて同じ符号L2で表しているが、上記したように、その光学特性は同一ではない。そして、本実施形態では、少なくとも検出部31及び反応確認部32からの出射光L2が検出されればよい。
図2は、検出部31において、反射体11と透光体12と反射層13とが共振構造を形成している場合の、標識粒子Sが結合される前と後の出射光L2の波長特性の変化の様子の一例(反射光スペクトル)を示す図である。標識粒子Sが結合されて反射層13が形成されることにより、多重反射による共振を生じ、多重干渉のピーク波長(共振波長)の光が吸収された波長特性を有する出射光L2となることが示されている。
なお、図2中、標識粒子Sが結合される前のスペクトルは、非検出部33における出射光L2のスペクトルと同様であり、標識粒子Sが結合された後のスペクトルは、反応確認部32における出射光L2のスペクトルと同様である。
光干渉効果が多重反射による共振により得られている場合には、その共振波長λは下記式(1)で示されるように、透光体12の厚みdを変化させるにより容易に調整することができる。
λ≒2nd/(m+1)・・・(1)
(式中、dは透光体12の厚み、λは共振波長、nは透光体12内の平均屈折率、mは整数である。)
出射光L2の検出は目視検出でも機械による検出でもよいが、本実施形態のセンサ1を用いれば、検出光である出射光L2の波長特性を感度の高い波長特性に設計することができるので、感度の高い測定が可能である。
例えば、目視によるセンシングの場合は、検出光である出射光L2の波長を人間の目の感度の最も良好な波長付近に設計することが望ましい。図3は、人間の目の感度を表す比視感度分布曲線である(出典:コクヨS&T(株)http://www.kokuyo.co.jp/stationery/lp/green.html)。検出光の波長が比視感度分布のピーク波長に近ければ近いほど、人間は明るくはっきりと発色を視認することができる。
図3には、「背景技術」の項において述べた従来のイムノクロマトグラフィ法において主に使用されている赤色の波長は比視感度が良好でなく、波長565nm付近において最も比視感度が高くなることが示されている。人間の視感度の個人差を考慮すれば、波長500〜600nmの波長域の光(緑色光)を、人間は感度良く視認することができると考えられる。
すなわち、目視によるセンシングの場合、検出光である出射光L2が、500〜600nmの波長域内の光を多く含むように設計することが好ましく、565nm付近の光を多く含むように設計することが特に好ましい。このように設計することで、目視による視認性を大幅に向上させることができる。例えば出射光L2の波長を565nm付近にした場合、従来のイムノクロマトグラフィ法において使用されている赤色光に比して、約8倍の明るさで視感することができる。
以上のようにして本実施形態のセンサ1によりセンシングすることができる。例えば、本実施形態のセンサ1は、特定の被検出物質Rの有無及び/又は量を分析することができる。
上記したように、本実施形態のセンサ1は、反射体11と、反射体11上に設けられ、表面がセンシング面20である透光体12とを備えたものであり、被検出物質Rが被検出物質Rと選択的に結合する性質を有し、少なくとも表面に反射性を有する標識粒子Sにて標識されて、センシングが行われるものである。本発明のセンサでは、センシング面20に被検出物質R及び標識粒子Sが結合されたときに形成される、反射体11と透光体12と標識粒子Sの層とからなる構造の光干渉効果が検出される。
かかる構成においては、例えば透光体12の厚みdを変化させることにより、干渉条件を任意に変えることができるので、標識粒子Sの調製に色素コーティング等の特殊処理を施さなくても、検出光の波長特性を任意に設計することができる。検出光は目視検出でも機械による検出でもよいが、本発明のセンサを用いれば、検出光の波長特性を感度の高い波長特性に設計することができるので、感度の高い測定が可能である。
本実施形態のセンサ1では、従来のイムノクロマトグラフィ法と同様に測定を実施できるので、測定も簡便である。本実施形態のセンサ1は、免疫測定用等に好ましく利用することができる。
「センシング装置」
次に、図4に基づいて、上記実施形態のセンサ1を用いる場合を例として、本発明に係る第1及び第2実施形態のセンシング装置の構成について説明する。図4(a)、(b)に示すセンシング装置2及び3はいずれも、上記実施形態のセンサ1と、センサ1の内部に入射光L1を照射する光照射手段40と、センサ1からの出射光L2の光干渉効果を検出する検出手段50とから概略構成されており、光照射手段40と検出手段50との組合せが各々異なっている。同じ構成要素には同じ参照符号を付してある。
センシング装置2は、光照射手段40がハロゲンランプ、キセノンランプ、クリプトンランプ等のブロード光源41からなり、検出手段50が分光器51及びデータ処理部52からなる装置である。光照射手段40には必要に応じて、光源41からの出射光を平行光束とするコリメータレンズ及び/又は集光レンズ等を含む導光光学系が備えられる。
センシング装置2は、光照射手段40によってセンサ1に入射光L1としてブロード光を照射し、検出手段50によって出射光L2の分光スペクトルを得、センサ1における干渉吸収ピーク等の光の干渉効果を検出して、試料の分析を行うものである(分光スペクトル及び吸収ピークは図2を参照)。
本実施形態のセンシング装置2では、出射光L2を機械的に検出するので、出射光L2の波長特性は検出手段50により検出可能な範囲内であれば特に制限されない。センサ1では、例えばセンサ1の透光体12の厚みdを調整することによって、検出光である出射光L2の干渉吸収ピーク波長を、検出手段50の感度の高い波長に設計することができる。したがって、本実施形態のセンシング装置2では、検出光である出射光L2の干渉吸収ピーク波長が、検出手段50の感度の良い範囲内となるように、センサ1を設計することができ、良好な感度でセンシングを行うことが可能となる。
センシング装置3は、光照射手段40がレーザ、発光ダイオード等の単波長光源42からなり、検出手段50がフォトダイオード等の光強度検出器53及びデータ処理部52からなる装置である。センシング装置3においても、光照射手段40には必要に応じてコリメータレンズ及び/又は集光レンズ等を含む導光光学系が備えられる。
センシング装置3は、光照射手段40によってセンサ1に入射光L1として単波長光を照射し、検出手段50によって出射光L2の光強度を検出して、試料の分析を行うものである。ここでセンサ1の透光体12の厚みdを調整して、干渉吸収ピーク波長を入射光L1の波長と略一致させることが好ましい。このように設計すれば試料によって該波長の光強度が大きく変わるため、良好な感度にて試料の分析を実施することができる。
入射光L1の波長は干渉吸収ピーク波長に略一致させなくてもよい。干渉吸収ピーク波長とずれた波長であっても、干渉現象の有無によって光強度は変化するので、検出を行うことができる。
センシング装置3においては、光照射手段40として単波長光源42を用いる代わりに、光照射手段40をブロード光源41及び光源41からの出射光から特定波長光のみを取り出す分光器等の波長分布可変手段とから構成しても、同様に試料の分析を行うことができる。
検出手段50は光の干渉効果を検出するものであれば、分光スペクトルや特定波長の光強度を検出するもの以外でもよい。
本発明のセンサは、免疫測定用等のバイオセンサ等に好ましく利用できる。
(a)は本発明に係る一実施形態のセンサの構造を示す全体斜視図、(b)〜(d)はセンシング時における(a)に示される各部の厚み方向断面図 標識粒子の結合前後での出射光の波長特性変化を示す図 比視感度分布曲線 (a)及び(b)は、本発明に係る第1及び第2実施形態のセンシング装置の構成を示す図
符号の説明
1 センサ
11 反射体
12 透光体
13 反射層(標識粒子の層)
20 センシング面
31 検出部
32 反応確認部
2,3 センシング装置
40 光照射手段
50 検出手段
R 被検出物質
S 標識粒子
A1〜A3 表面修飾
L1 入射光
L2 出射光(検出光)

Claims (5)

  1. 特定の被検出物質のみが結合可能なセンシング面を有し、
    前記被検出物質が該被検出物質と選択的に結合する標識粒子にて標識されて、センシングが行われるセンサにおいて、
    前記標識粒子として、金属粒子を用いて前記センシングが行われるものであり、
    反射体と、該反射体上に設けられ、表面が前記センシング面である透光体とを備え、
    前記センシング面に前記被検出物質及び前記標識粒子が結合されたときに形成される、前記反射体と前記透光体と前記標識粒子の層とからなる構造の光干渉効果が検出されるものであることを特徴とするセンサ。
  2. 前記センシング面に、前記被検出物質と選択的に結合する表面修飾が施されていることを特徴とする請求項1に記載のセンサ。
  3. 前記センシング面と前記被検出物質との結合反応、及び前記被検出物質と前記標識粒子との結合反応が、特異結合反応であることを特徴とする請求項1又は2に記載のセンサ。
  4. 前記被検出物質の有無及び/又は量が分析されるものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のセンサ。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のセンサと、
    該センサに対して前記センシング面側から入射光を照射する光照射手段と、
    前記センサから出射される光の干渉効果を検出する検出手段とを備えたことを特徴とするセンシング装置。
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