JP4905184B2 - 無線基地局装置、復号処理方法、およびプログラム - Google Patents

無線基地局装置、復号処理方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、符号分割多元接続技術を用いた無線通信を移動機と行う無線基地局装置、復号処理方法、およびその処理方法をプロセッサに実行させるためのプログラムに関する。
W-CDMA(Wideband - Code Division Multiple Access)通信における無線インタフェースのチャネルは、物理チャネル、トランスポートチャネルおよび論理チャネルの3階層で構成される。そのうち物理チャネルに属するDPCH(Dedicated Physical Channel)は、上り(UpLink)/下り(DownLink)双方向のチャネルで、移動機(UE:User Equipment)に対して個別に割り当てられるものである。EUDCH(Enhanced Uplink Dedicated Channel)仕様のDPCHであるE-DPCHは、物理レイヤの制御情報を伝送するためのE-DPCCH(Dedicated Physical Control Channel)と、上位レイヤのデータ送信のためのE-DPDCH(Dedicated Physical Data Channel)とから構成される。
E-DPCCHは、UEから無線基地局装置(Node-B)に対して、常時送信される信号ではないため、Node-Bでは、E-DPCCHを受信したか否かの判定をするE-DPCCH検出処理が必要となる。この検出処理の方法としては、非特許文献1に示されるように、常時、E-DPCCHの相関値を算出し、これを基にSIR(Signal to Interference Ratio:信号対干渉雑音電力比)を求め、このSIRが閾値を超えた場合にE-DPCCHを検出したと判断する方法が知られている。
3GPP:R4AH-05060(E-DPCCH simulation results, TSG-RAN Working Group 4 Meeting on MBMS & EUL, Sophia-Antipolis, France, 4-6 April 2005)
しかし、E-DPCCHにはPilot信号のような既知信号が含まれないため、これを用いて受信信号の信頼度を判断することができず、E-DPCCHの検出精度を向上することは一般に困難とされている。
とりわけE-DPCCH誤検出のデメリットとしては、Node-B内で本来不要なE-DPDCH復号処理を実施することにより、復号処理に使用するベースバンドリソースを無駄に使用することが挙げられる。また、E-DPCCH誤検出の結果として、本来不要なE-HICH(E-DCH HARQ Indicator Channel)を送信することにより、伝送路空間上に不要な電波を送信することもデメリットとして挙げられる。従って、できるだけ、E-DPCCHの検出精度を高くすることが望まれている。
また、E-DPDCHの復号処理においては、DPDCHよりもレートの高い信号を扱うため、一般に復号処理に使用するベースバンドリソース、例えば、ターボ復号器の使用率なども高くなる。このため、UpLink信号(DPCH、E-DPCH、RACHなど)の復号後のIub FP Frame送信の遅延時間削減の目的、およびハードウェアデバイスでの電力消費を削減する目的のためにも、ベースバンドリソースの有効利用が望まれている。
その方法として、ターボ復号実施後、QEを算出し、これを信頼度情報として使用し、信頼度が低い場合にはターボ復号よりも後の復号処理を省略することが検討されている。しかし、E-DPDCHの復号処理では、一般的にターボ復号の後よりもターボ復号処理の処理負荷が大きく、処理時間も要することから、ターボ復号処理自体を省略することができれば、より望ましい。
本発明は上述したような従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものであり、復号処理のリソース使用効率を向上させた無線基地局装置、復号処理方法、およびその処理方法をプロセッサに実行させるためのプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の無線基地局装置は、通信対象情報および通信制御情報が符号化および拡散技術により多重化された通信データを移動機から受信して復号処理する無線基地局装置であって、
符号化された通信対象情報を復号する通信対象情報復号部と、
複数パターンの前記通信制御情報を各々符号化した出力と、逆拡散後の通信制御情報との相関値をそれぞれ算出し、算出した複数の相関値の最大値を算出して送出する相関値算出部と、
逆拡散後の通信制御情報を前記最大値を用いて再符号化した通信制御情報と相関値算出前の通信制御情報についてシンボル毎に値を比較し、比較対象のシンボル数に対する一致するシンボル数の割合に対応する数値を信頼度情報として送出する信頼度算出部と、
前記通信制御情報が信頼できるものであるか否かの判定基準となる第1の閾値の情報が格納され、前記信頼度算出部から前記信頼度情報を受信すると、該信頼度情報と前記第1の閾値とを比較し、前記信頼度情報が前記第1の閾値以上であれば、前記通信対象情報の復号処理を実行させるための制御情報を前記通信対象情報復号部に送出する復号実施制御部と、
を有する構成である。
本発明では、逆拡散した通信制御情報に対して通信制御情報の相関値算出結果を基に再符号化したものと相関値算出前の通信制御情報とを比較し、比較対象のシンボル数に対する一致するシンボル数の割合に基づいて通信制御情報の信頼度を求めているため、SIR(信号対干渉雑音電力比)の値による信頼度判定よりも検出精度が向上する。
本発明によれば、通信対象情報に伴って受信する通信制御情報の信頼度が低いと判断すると、通信対象情報の復号処理を省略するため、復号処理のためのリソースの使用効率が向上する。受信データの誤検出の場合に復号器のリソース使用を減らすことにより、他のユーザの復号処理をより速く実施することができる。
本発明の無線基地局装置は、E-DPCCHに相当する通信制御情報の信頼度の判定を、逆拡散されたE-DPCCHをその相関値に基づいて再符号化したものと受信したE-DPCCHとの比較によりシンボル数の一致する割合で行うことを特徴とする。
本実施形態の無線基地局装置の構成を説明する。本実施形態では、W-CDMAの無線基地局装置の場合とする。図1は無線基地局装置の一構成例を示すブロック図である。
図1に示すように、無線基地局装置300は、移動機と無線通信するためのアンテナ303と、移動機と送受信する信号を増幅する無線増幅装置(AMP)302と、AMP302と送受信する信号を変復調する無線変復調部303とを有する。無線変復調部303は、無線部(TRX)331と、ベースバンド信号処理部332と、基地局制御装置(RNC)およびIP網と信号を送受信するIPインタフェース部333とを有する。
図2は図1に示したベースバンド信号処理部における復号処理部の一構成例を示すブロック図である。ここでは、HSUPA(High Speed Uplink Packet Access)対応のW-CDMAの無線基地局装置における受信ベースバンド信号の復号処理の場合で説明する。
図2に示すように、E-DPCH信号の復号処理部は、E-DPCCH逆拡散/RAKE合成部1と、E-DPCCH復号処理部5と、E-DPDCH逆拡散/RAKE合成部7と、E-DPDCH復号処理部361と、信頼度判定部362と、ACK/NACK判定部14と、E-HICH生成部15とを有する。
E-DPDCH復号処理部361は、デインターリバ&PhCH多重部8と、レートデマッチング/HARQ Functionality部9と、バッファ10と、ターボ復号部11と、CRC判定/削除部12と、Iub Frame生成処理部13とを有する。信頼度判定部362は、相関値算出部2と、E-DPCCH検出判定部3と、E-DPCCH信頼度算出部4と、ターボ復号実施制御部6とを有する。
TRX331から入力されるE-DPCH信号はE-DPCCHとE-DPDCHとに分離され、E-DPCCHはE-DPCCH逆拡散/RAKE合成部1に入力され、E-DPDCHはE-DPDCH逆拡散/RAKE合成部7に入力される。以下に、各部の構成を簡単に説明する。
E-DPCCH逆拡散/RAKE合成部1は、E-DPCCHが入力されると、E-DPCCHのベースバンド信号に対して逆拡散およびRAKE合成を実施し、RAKE合成後のシンボルデータを相関値算出部2およびE-DPCCH信頼度算出部4へと出力する。
相関値算出部2は、入力されたRAKE合成後のE-DPCCHシンボルデータを用いて、1024通りのパターン(10bitのbit列)の相関値を算出し、いずれのパターンとの相関が一番強いかを判定する。RAKE合成後のE-DPCCHシンボルデータについて、非特許文献1に、次の式が記載されている。
Figure 0004905184
の式(1)で、rk[n]はK番目のフィンガー(合成するパスの数)の逆拡散の出力であり、nはシンボル値であり、Ckはチャネル推定値である。
また、相関値については、非特許文献1に、次の式が記載されている。
Figure 0004905184
の式(2)で、S[n]はE-DPCCHチャネル符号化からの出力であり、iは1024通りのパターンの任意のパターンを示す指標である。
式(2)で求められる各パターンの相関値から相関が一番強いパターンを特定し、そのときの相関値の強さを求める。そして、相関が一番強いパターンの相関値の強さの情報を含む相関値算出結果を、E-DPCCH検出判定部3、E-DPCCH信頼度算出部4、およびE-DPCCH復号処理部5へと出力する。
E-DPCCH信頼度算出部4は、入力された相関値算出結果を再符号化することによりE-DPCCHのシンボルデータを生成し、これと、もう一方の入力であるE-DPCCHのRAKEデータとを比較することにより、E-DPCCHの信頼度を数値で示す信頼度情報を生成する。そして、生成したE-DPCCH信頼度情報をE-DPCCH検出判定部3、およびターボ復号実施制御部6へと出力する。
E-DPCCH検出判定部3は、入力された相関値算出結果からSIRを算出し、これと内部に設定された閾値との大小比較を行うことにより、E-DPCCHを検出したか否かの判定を実施する。SIRについては、非特許文献1に、次の計算式が記載されている。
Figure 0004905184
の式(3)で、MAX[zcorr(i)]は相関が一番強いパターンの相関値の強さであり、Pnoiseは、1チップあたりのノイズ出力である。
また、同様に、入力されたE-DPCCH信頼度情報を、内部に設定された閾値との大小比較を行うことにより、E-DPCCHを検出したか否かの判定の条件に使用する。そして、E-DPCCHを検出したか否かの判定を示すE-DPCCH検出判定結果を、E-DPCCH復号処理部5、およびE-DPDCH復号処理部361の先頭の処理であるデインターリバ&PhCH多重部8へと出力する。
E-DPCCH復号処理部5は、入力されるE-DPCCH検出判定結果において“検出”と判定されている場合、もう一方の入力データである相関値算出結果から、E-DPCCHの復号データを特定し、各情報要素であるE-TFCI(Transport Format Combination Indicator)、RSN(Retransmission Sequence Number)、Happy Bitに分離し、後段の処理へ引き継ぐため、E-DPCCH復号結果として出力する。また、これらのうちE-DPDCHの復号処理に必要となるE-TFCIとRSNの情報を、E-DPDCH復号処理部361の先頭の処理であるデインターリバ&PhCH多重部8にも出力する。
E-DPDCH逆拡散/RAKE合成部7は、入力されるE-DPDCHのベースバンド信号に対して逆拡散およびRAKE合成を実施し、RAKE合成後のシンボルデータをデインターリバ&PhCH多重部8へと出力する。
デインターリバ&PhCH多重部8は、E-DPCCH検出判定部3から受け取ったE-DPCCH検出判定結果が"検出"の場合のみ、これに相当するE-DPDCHの復号処理、即ち、ここではデインターリブ処理とPhCH多重処理を実施し、その結果のデータをレートデマッチング/HARQ Functionality部9へと出力する。このとき、E-DPDCHの復号処理にて必要となるT-TFCIとRSNの情報として、E-DPCCH復号処理部5から受け取った情報を使用する。
レートデマッチング/HARQ Functionality部9は、入力データに対して、レートデマッチング処理、およびHARQ Functionality処理を実施し、バッファ10へと保存する。
バッファ10は、Chase Combining用のバッファである。このバッファは、該当E-DPDCH受信データのみを使用して復号した場合にはCRC(Cyclic Redundancy Check)の結果がNGとなるような場合でも、再送により複数回、同様のデータを受信する場合に、後から受信したデータと先に受信したデータとを合成し、合成後のデータをこれ以降の復号処理(ターボ復号など)に使用することにより、復号特性を向上させる目的に使用される。バッファの使用状況、即ち、合成に使用すべき受信データが、すでにバッファ内にあるか否かの情報を、ターボ復号制御部6へと出力する。
ターボ復号実施制御部6は、E-DPCCH信頼度算出部4から入力されたE-DPCCH信頼度を予め設定された閾値と比較する。比較の結果、E-DPCCHの信頼度が低いと判断する場合、制御情報を“ターボ復号実施無し”とし、E-DPCCHの信頼度が高いと判断する場合、制御情報を“ターボ復号実施有り”とする。ただし、バッファ10からの入力情報にて、すでにバッファに合成に使用すべきデータが存在する場合には、“ターボ復号実施有り”と判定する。この理由は、該当E-DPDCHの受信データだけで復号した場合はCRC結果がNGとなる可能性が高いものの、合成後のデータを用いて復号処理をすればCRC結果がOKとなる可能性があるためである。この制御情報を、ターボ復号部11、およびACK/ NACK(Acknowledgment / Negative Acknowledgment)判定部14へと出力する。
ターボ復号部11は、ターボ復号制御部6から入力された制御情報が“ターボ復号実施無し”の場合にはターボ復号を実施しない。つまり、これ以降のE-DPDCHの復号処理、即ち、CRC判定、CRC削除、およびIub Frame生成を実施しない。また逆に、制御情報が“ターボ復号実施有り”の場合には、ターボ復号を実施し、結果をCRC判定/削除部12へと出力する。
CRC判定/削除部12は、ターボ復号部11からデータを受信すると、CRC判定を実施し、これをデータから削除し、CRC削除後のデータをIub Frame生成処理部13へと出力する。また、CRC結果がOKかNGのいずれであるかの情報を、ACK/NACK判定部14へと出力する。
Iub Frame生成処理部13は、CRC判定/削除部12から入力されたデータと、その他必要となる情報を使用して、Iub Frameを生成する。
ACK/NACK判定部14は、E-HICH生成に必要な判定情報であるACK/NACK情報を生成する。ターボ復号制御部6から入力された制御情報が“ターボ復号実施無し”の場合は、判定結果をNACKとする。また、制御情報が“ターボ復号実施有り”の場合は、CRC判定/削除部12から入力されたCRC結果を参照する。CRC結果がOKである場合にはACK/NACK判定結果をACKと判定し、CRC結果がNGである場合にはNACKと判定する。
E-HICH生成部15は、ACK/NACK判定部14から受信するACK/NACK情報がOKの場合、移動機に返信するためのE-HICH信号を生成して送出し、ACK/NACK情報がNGの場合、E-HICH信号を生成しない。
なお、図2に示す各部の処理は、目的に応じて作製された論理回路で行うようにしてもよく、処理内容を記述したプログラムを予め準備してCPU(Central Processing Unit)およびDSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサに実行させてもよい。また、本実施形態では、本発明の特徴部分を中心に説明し、各種復号処理および処理に必要な各種情報の一般的な内容についての詳細な説明を省略する。
次に、本実施形態の無線基地局装置の特徴となる処理部の動作を説明する。
E-DPCCH信頼度算出部4の動作を説明する。E-DPCCHは、インタフェース規格[3GPP TS25.212 v6.7.0の4.9 Coding for E-DPCCH]に示されるように、sub-code of the second order Reed-Muller codeが用いられており、これによりChannel Codingの機能を実現している。E-DPCCHの復号では、一般に、これをFHT (Fast Hadamard Transform)を用いて復号する(この復号処理は、本実施形態では、相関値算出部2にて実施している相関値算出処理に相当する)。従って、実際の伝送路上でE-DPCCHのシンボルに若干の誤りが生じた場合でも、誤り訂正能力が働いて正常に復号できる場合がある。復号した結果が正しいとすると、これを基に再符号化したデータは受信信号の期待値データとして使用することができる。
E-DPCCH信頼度算出部4は、この期待値データと、FHT処理を実施する前のデータとを比較する。相関の最大値を用いて再符号化したE-DPCCHと相関値算出前のE-DPCCHについてシンボル毎に値を比較する。比較の結果、不一致のシンボル数が所定の閾値を超える場合、受信したE-DPCCHの信号の信頼度が低いと判断し、不一致のシンボル数が所定の閾値以下の場合、E-DPCCHの信号の信頼度が高いと判断する。このようにして、E-DPCCHの信号の信頼度が判定される。さらに、比較対象のシンボル数に対する一致するシンボル数の割合に対応する数値をE-DPCCH信頼度の情報とする。E-DPCCH信頼度の情報は値が大きいほど信頼度が高いことを意味する。
また、E-DPDCHの復号処理では、E-DPCCHの復号結果から得られる情報(T-TFCI, RSN)を基に実施するため、E-DPCCHの復号が誤っている場合は、E-DPDCHの復号結果も誤る場合が多いと考えられる。また、インタフェース規格[3GPP TS25.213 v6.5.0の4.2.1.3 E-DPDCH/ E-DPCCH]に示されるように、E-DPCCHとE-DPDCHはUpLinkではI/Qに多重される信号であることから、E-DPCCHの信頼度が低い場合には、同様にE-DPDCHも信頼度が低いと判断することができる。
次に、E-DPCCH検出判定部3の動作を説明する。図3はE-DPCCH検出判定部の動作手順を示すフローチャートである。
まず、E-DPCCH検出判定部3は、相関値算出部2から相関値算出結果を受け取ると、相関の最大値を用いてSIRの算出を行う(ステップ101)。ここでは、SIRの算出方法として、非特許文献1に開示された式(3)を使用する。続いて、算出したSIRが閾値A以上であるかどうかを判断する(ステップ102)。ステップ102にてYESの場合、即ちSIRが閾値A以上であると判断した場合、ステップ103に進み、E-DPCCH信頼度が閾値B以上であるかどうかの判断を行う。
E-DPCCH検出判定部3は、ステップ103にてYESの場合、即ちE-DPCCH信頼度が閾値B以上であると判断する場合、E-DPCCH検出情報を“検出”とする(ステップ104)。このケースは、E-DPCCH検出条件であるSIRとE-DPCCH信頼度の両方が共に基準値を満たしているために、E-DPCCH検出判定部3がE-DPCCH検出と判断するものである。
一方、E-DPCCH検出判定部3は、ステップ102にてNOと判断した場合、E-DPCCH検出情報を“不検出”とする(ステップ105)。また、ステップ102にてYESと判断した後、ステップ103にてNOと判断した場合も同様に、E-DPCCH検出情報を“不検出”とする(ステップ105)。これら2つのケースは、E-DPCCH検出条件である、SIRとE-DPCCH信頼度の少なくともいずれか一方が基準値を満たさない場合には、E-DPCCH検出判定部3がE-DPCCH不検出と判断するものである。SIRの大小のみでE-DPCCH検出を判定するよりも、検出精度が向上する。
次に、ターボ復号制御部6の動作を説明する。図4はターボ復号制御部の動作手順を示すフローチャートである。
まず、ターボ復号制御部6は、バッファ10にデータがあるか否かの判断をする(ステップ201)。ステップ201でYESの場合、即ちバッファにデータ有りの場合、ステップ203にてターボ復号制御情報を“実施有り”とする。続いて、ACK/NACK判定情報を“CRCチェック結果を採用”とする(ステップ204)。つまり、バッファにデータがある場合は、今回処理するデータを、既にバッファにあるデータに合成することによりCRC結果がOKとなる可能性があることから、その後の復号処理を続ける、即ちターボ復号処理を実施することとする。また、ACK/NACK判定情報は、この時点では判断せずに、CRC結果を採用することとする。
ステップ203およびステップ204の処理は、ステップ201にてNOの場合(バッファにデータ無しと判断された場合)であっても、続くステップ202にてYESと判断された場合(E-DPCCH信頼度が閾値C以上であると判断された場合)も、ターボ復号制御部6にて実行されることとなる。このケースは、バッファにデータが無いため、今回処理するデータにてACK/NACK判定を実施すべきケースであるが、E-DPCCH信頼度が高いためにE-DPDCHの復号結果が「CRC結果=OK」となる可能性があるため、実際に復号処理を実施し、CRC結果をみてACK/NACKを判断しようとするものである。
一方、ターボ復号制御部6がステップ201にてNOと判断し、続いてステップ202にてNOと判断するケースでは、ターボ復号制御部6はターボ復号制御情報を“実施無し”とし(ステップ205)、さらに、ACK/NACK判定情報を“NACK判定”とする(ステップ206)。このケースは、バッファにデータが無いため、今回処理するデータにてACK/NACK判定を実施すべきケースであるが、E-DPCCH信頼度が低いためにE-DPDCHの復号結果もCRC結果がNGとなる可能性が高いと予想されるために、ターボ復号を実施せずに復号処理を省略し、ACK/NACK判定情報を“NACK”と判定するものである。
E-DPCCH信頼度情報が閾値Cよりも低い場合には、その後のE-DPDCHの復号、即ちターボ復号以降の復号処理を省略することにより、復号処理に必要なベースバンドリソースの使用量を削減し、もって復号処理の効率を向上させることができる。
本実施形態の無線基地局装置は、E-DPCCHの相関値算出結果を用いてE-DPCCHを再符号化して期待値データを算出し、期待値データと受信信号のE-DPCCHとを比較することによりE-DPCCHの信頼度情報を算出している。
そして、E-DPCCH信頼度情報を、E-DPCCH検出処理における検出条件に加えることにより、検出精度を向上させる効果が発生する。つまり、誤検出、即ち、本来UEからE-DPCCHが送信されていないにも関わらず、Node-B側で誤ってE-DPCCHを検出してしまうことを軽減させる効果がある。
また、E-DPCCH信頼度情報を、E-DPDCH復号処理において、ターボ復号以降の復号処理を実施するか否かの判断条件に使用することにより、E-DPCCHの信頼度が低い場合にはE-DPDCHの復号処理を省略することにより、復号処理に使用するリソースを効率良く使用できる効果がある。つまり、例えば、ターボ復号器のリソース使用を減らすことにより、他のユーザの復号処理をより速く実施することにより、UpLink信号のNode-B内処理遅延を低減する効果や、デバイスからの発熱や消費電力を削減する効果がある。
これらの効果はそれぞれ独立したものであり、どちらか一方のみを実施しても、その効果を発揮する。
本発明では、受信するE-DPCCH信号と、E-DPCCH信号の相関値算出結果を基に再符号化した信号とを比較することにより、E-DPCCHの信頼度情報を算出し、この信頼度情報を用いることにより、E-DPCCHの検出精度を向上させ、また、E-DPDCHの復号処理効率を向上させることが可能となる。
本実施形態の無線基地局装置の一構成例を示すブロック図である。 図1に示したベースバンド信号処理部における復号処理部の一構成例を示すブロック図である。 図2に示したE-DPCCH検出判定部の動作手順を示すフローチャートである。 図2に示したターボ復号制御部の動作手順を示すフローチャートである。
符号の説明
2 相関値算出部
3 E-DPCCH検出判定部
4 E-DPCCH信頼度算出部
5 E-DPCCH復号処理部
6 ターボ復号実施制御部
10 バッファ
11 ターボ復号部
300 無線基地局装置
332 ベースバンド信号処理部

Claims (9)

  1. 通信対象情報および通信制御情報が符号化および拡散技術により多重化された通信データを移動機から受信して復号処理する無線基地局装置であって、
    符号化された通信対象情報を復号する通信対象情報復号部と、
    複数パターンの前記通信制御情報を各々符号化した出力と、逆拡散後の通信制御情報との相関値をそれぞれ算出し、算出した複数の相関値の最大値を算出して送出する相関値算出部と、
    逆拡散後の通信制御情報を前記最大値を用いて再符号化した通信制御情報と相関値算出前の通信制御情報についてシンボル毎に値を比較し、比較対象のシンボル数に対する一致するシンボル数の割合に対応する数値を信頼度情報として送出する信頼度算出部と、
    前記通信制御情報が信頼できるものであるか否かの判定基準となる第1の閾値の情報が格納され、前記信頼度算出部から前記信頼度情報を受信すると、該信頼度情報と前記第1の閾値とを比較し、前記信頼度情報が前記第1の閾値以上であれば、前記通信対象情報の復号処理を実行させるための制御情報を前記通信対象情報復号部に送出する復号実施制御部と、
    を有する無線基地局装置。
  2. 前記通信制御情報を正しく検出したか否かの判定基準となる第2および第3の閾値が格納され、前記相関値算出部から受信する前記最大値を用いて信号対干渉雑音電力比を算出し、算出した信号対干渉雑音電力比と前記第2の閾値とを比較し、前記信頼度算出部から受信する前記信頼度情報と前記第3の閾値とを比較し、前記信号対干渉雑音電力比が第2の閾値以上であり、かつ、前記信頼度情報が前記第3の閾値以上である場合、検出した旨を示す検出判定結果を送出し、前記信号対干渉雑音電力比が前記第2の閾値より小さい、または、前記信頼度情報が前記第3の閾値より小さい場合、検出できなかった旨の検出判定結果を送出する検出判定部と、
    前記検出判定部から前記検出判定結果を受信し、該検出判定結果が検出した旨を示すものであると、符号化された通信制御情報を復号し、復号した通信制御情報を前記通信対象情報復号部に送出する通信制御情報復号部とをさらに有し、
    前記通信対象情報復号部は、
    前記制御情報を前記復号実施制御部から受信すると、前記通信制御情報復号部から受信する復号化された通信制御情報を用いて、符号化された通信対象情報を復号する、請求項1記載の無線基地局装置。
  3. 前記移動機からの再送による前記通信データの前記通信対象情報が格納されるバッファが設けられ、
    前記復号実施制御部は、
    前記バッファに前記通信対象情報が格納されていれば、前記信頼度情報が前記第1の閾値より小さくても、前記制御情報を前記通信対象情報復号部に送出する、請求項1または2記載の無線基地局装置。
  4. 通信対象情報および通信制御情報が符号化および拡散技術により多重化された通信データの復号処理方法であって、
    前記通信制御情報が信頼できるものであるか否かの判定基準となる第1の閾値を準備し、
    複数パターンの前記通信制御情報を各々符号化した出力と、逆拡散後の通信制御情報との相関値をそれぞれ算出し、算出した複数の相関値の最大値を算出し、
    逆拡散後の通信制御情報を前記最大値を用いて再符号化した通信制御情報と相関値算出前の通信制御情報についてシンボル毎に値を比較し、比較対象のシンボル数に対する一致するシンボル数の割合に対応する数値を信頼度情報として求め、
    前記信頼度情報と前記第1の閾値とを比較し、前記信頼度情報の値が前記第1の閾値以上であれば、前記通信対象情報の復号処理を実行する、復号処理方法。
  5. 前記通信制御情報を正しく検出したか否かの判定基準となる第2および第3の閾値を準備し、
    記最大値を用いて信号対干渉雑音電力比を算出し、
    算出した信号対干渉雑音電力比と前記第2の閾値とを比較し、前記信頼度算出部から受信する前記信頼度情報と前記第3の閾値とを比較し、前記信号対干渉雑音電力比が第2の閾値以上であり、かつ、前記信頼度情報が前記第3の閾値以上である場合、検出した旨を示す判定をし、前記信号対干渉雑音電力比が前記第2の閾値より小さい、または、前記信頼度情報が前記第3の閾値より小さい場合、検出できなかった旨の判定をし、
    前記判定が検出した旨を示すものであると、符号化された通信制御情報を復号し、
    復号された通信制御情報を用いて、符号化された通信対象情報を復号する、請求項4記載の復号処理方法。
  6. 再送による前記通信データの前記通信対象情報を格納するためのバッファを準備し、
    前記バッファに前記通信対象情報が格納されていれば、前記信頼度情報が前記第1の閾値より小さくても、前記通信対象情報の復号処理を実行する、請求項4または5記載の復号処理方法。
  7. 通信対象情報および通信制御情報が符号化および拡散技術により多重化された通信データの復号処理をプロセッサに実行させるためのプログラムであって、
    前記通信制御情報が信頼できるものであるか否かの判定基準となる第1の閾値を格納し、
    複数パターンの前記通信制御情報を各々符号化した出力と、逆拡散後の通信制御情報との相関値をそれぞれ算出し、算出した複数の相関値の最大値を算出し、
    逆拡散後の通信制御情報を前記最大値を用いて再符号化した通信制御情報と相関値算出前の通信制御情報についてシンボル毎に値を比較し、比較対象のシンボル数に対する一致するシンボル数の割合に対応する数値を信頼度情報として求め、
    前記信頼度情報と前記第1の閾値とを比較し、前記信頼度情報の値が前記第1の閾値以上であれば、前記通信対象情報を復号する処理を前記プロセッサに実行させるためのプログラム。
  8. 前記通信制御情報を正しく検出したか否かの判定基準となる第2および第3の閾値を格納し、
    記最大値を用いて信号対干渉雑音電力比を算出し、
    算出した信号対干渉雑音電力比と前記第2の閾値とを比較し、前記信頼度算出部から受信する前記信頼度情報と前記第3の閾値とを比較し、前記信号対干渉雑音電力比が第2の閾値以上であり、かつ、前記信頼度情報が前記第3の閾値以上である場合、検出した旨を示す判定をし、前記信号対干渉雑音電力比が前記第2の閾値より小さい、または、前記信頼度情報が前記第3の閾値より小さい場合、検出できなかった旨の判定をし、
    前記判定が検出した旨を示すものであると、符号化された通信制御情報を復号し、
    復号された通信制御情報を用いて、符号化された通信対象情報を復号する、請求項7記載のプログラム。
  9. 再送による前記通信データの前記通信対象情報を格納するためのバッファに前記通信対象情報が格納されていれば、前記信頼度情報が前記第1の閾値より小さくても、前記通信対象情報の復号処理を実行する、請求項7または8記載のプログラム。
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