JP2009065512A - 無線基地局装置、復号処理方法及びプログラム - Google Patents

無線基地局装置、復号処理方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】コンプレストモード時にも制御チャネルの検出精度を向上させる。
【解決手段】移動機から送信され、E-DPCCH逆拡散/RAKE合成部1にて逆拡散されたE-DPCCHの相関値を相関値算出部2にて算出し、E-DPCCH信頼度算出部4にて、逆拡散されたE-DPCCHを相関値に基づいて再符号化し、E-DPCCHのフレームがコンプレストフレームではないと判断した場合、再符号化されたE-DPCCHと逆拡散されたE-DPCCHとをシンボル毎に比較し、E-DPCCHのフレームがコンプレストフレームであると判断した場合、再符号化されたE-DPCCHと逆拡散されたE-DPCCHとを送信ギャップを除いたシンボルについてシンボル毎に比較し、比較した結果を信頼度情報としてE-DPCCH信頼度算出部4から出力し、E-DPCCH復号処理部3は、信頼度情報に基づいてE-DPCCHの検出を判断する。
【選択図】図2

Description

本発明は、移動機との間にて無線通信を行う無線基地局装置、復号処理方法及びプログラムに関する。
符号分割多元接続技術を用いたW-CDMA(Wideband - Code Division Multiple Access)通信における無線インタフェースに用いられるチャネルは、物理チャネル、トランスポートチャネル及び論理チャネルの3階層で構成される。そのうち物理チャネルに属するDPCH(Dedicated Physical Channel)は、上り(UpLink)/下り(DownLink)の双方向のチャネルであり、移動機(UE:User Equipment)に対して個別に割り当てられるものである。
EUDCH(Enhanced Uplink Dedicated Channel)仕様のDPCHであるE-DPCHは、物理レイヤの制御情報を伝送するための制御チャネルであるE-DPCCH(Dedicated Physical Control Channel)と、上位レイヤのデータ送信のためのデータチャネルであるE-DPDCH(Dedicated Physical Data Channel)とから構成される。E-DPDCHの復号処理には、E-DPCCHが必要である。
E-DPCCHは、UEから無線基地局装置(Node-B)に対して、常時送信される信号ではないため、Node-Bでは、E-DPCCHを受信したか否かの判定をするE-DPCCH検出処理が必要となる。この検出処理の方法としては、E-DPCCHの相関値を常時算出し、算出された相関値に基づいてSIR(Signal to Interference Ratio:信号対干渉雑音電力比)を算出し、算出されたSIRが閾値を超えた場合にE-DPCCHを検出したと判断する方法が考えられている(例えば、非特許文献1参照。)。
また、DPDCHを用いて伝送されたデータを復号する場合、DPCCHを用いて移動機から送信されたIDに基づいて、基地局にて復号を実施する技術が考えられている(例えば、特許文献1参照。)。
上述した技術においてE-DPCCHやIDが検出された場合、E-DPCCHやIDに伴うE-DPDCHが復号化される。その際、E-DPDCHの復号化処理に必要なリソースが確保される。ここで、E-DPCCHやIDの誤検出が行われてしまった場合であっても、その誤検出されたE-DPCCHに伴うE-DPDCHを復号化処理するためのリソースが確保される。
3GPP:R4AH-05060(E-DPCCH simulation results, TSG-RAN Working Group 4 Meeting on MBMS & EUL, Sophia-Antipolis, France, 4-6 April 2005) 特開2004−260561号公報
しかし、E-DPCCHではPilot信号のような既知信号は送受信されない。そのため、E-DPCCHの信頼度を判断することができず、E-DPCCHの検出精度を向上することは一般的に困難とされている。
とりわけ、E-DPCCHを誤検出することにより、Node-B内で不要なE-DPDCHの復号処理を実施してしまう。それにより、復号処理に使用するベースバンドリソースを無駄に使用してしまうという問題点がある。また、E-DPCCHの誤検出の結果、不要なE-HICH(E-DCH HARQ Indicator Channel)を用いて伝送される信号を送信してしまう。それにより、伝送路空間上に不要な電波を送信してしまうという問題点がある。従って、できるだけ、E-DPCCHの検出精度を高くすることが望まれている。
また、特許文献1に記載された技術においては、基地局にて受信したDPCCHを用いて送信されてきたデータが信頼できるものであるかどうかを確認する手段が存在せず、誤って検出した場合、上述したものと同様に無駄な復号処理が行われてしまうという問題点がある。
上述した問題は、コンプレストモード(Compressed Mode)時においても問題となる。
ここで、コンプレストモードとは、無線通信を行うUMTS(Universal Mobile Telecommunications System)網やGSM(Global System for Mobile communications)網において、移動局が移動することにより、当該移動局が通信を行う無線基地局が変更になる際に用いられる技術であるハンドオーバーを実現するためのモードである。具体的には、移動機にて情報を定期的に圧縮して送信することにより、データ送信を行わない送信ギャップ(空き時間)を作り出し、そのギャップの間にて受信周波数を切り替えて異なる他の周波数帯域の伝搬状況を測定するためのモードである。
このコンプレストモード時においても、E-DPCCH検出精度の向上を考慮する必要がある。また、コンプレストモード時においても、リソースの有効活用を実現することを考慮する必要がある。
本発明は、上述した課題を解決する無線基地局装置、復号処理方法及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
制御チャネルとデータチャネルとが符号化及び拡散技術によって多重化された通信信号を移動機から受信し、前記制御チャネルと前記データチャネルとを逆拡散して復号化する無線基地局装置であって、
逆拡散された前記制御チャネルの相関値を算出する相関値算出部と、
前記逆拡散された制御チャネルを前記相関値算出部にて算出された相関値を基に、再符号化し、
前記制御チャネルのフレームがコンプレストフレームではないと判断した場合、前記再符号化された制御チャネルと前記逆拡散された制御チャネルとをシンボル毎に比較し、
前記制御チャネルのフレームがコンプレストフレームであると判断した場合、前記再符号化された制御チャネルと前記逆拡散された制御チャネルとを、送信ギャップを除いたシンボルについてシンボル毎に比較し、
比較した結果を信頼度情報として出力する信頼度算出部と、
前記信頼度情報に基づいて前記制御チャネルを検出したかどうかを判断する制御チャネル検出判定部とを有する。
また、制御チャネルとデータチャネルとが符号化及び拡散技術によって多重化された通信信号を移動機から受信し、前記制御チャネルと前記データチャネルとを逆拡散して復号化する無線基地局装置であって、
逆拡散された前記制御チャネルの相関値を算出する相関値算出部と、
前記逆拡散された制御チャネルを前記相関値算出部にて算出された相関値を基に、再符号化し、
前記制御チャネルのフレームがコンプレストフレームではないと判断した場合、前記再符号化された制御チャネルと前記逆拡散された制御チャネルとをシンボル毎に比較し、
前記制御チャネルのフレームがコンプレストフレームであると判断した場合、前記再符号化された制御チャネルと前記逆拡散された制御チャネルとを、送信ギャップを除いたシンボルについてシンボル毎に比較し、
比較した結果を信頼度情報として出力する信頼度算出部と、
前記信頼度情報に基づいて前記データチャネルの復号処理を省略するデータチャネル復号処理部とを有する。
また、移動機から送信された、制御チャネルとデータチャネルとが符号化及び拡散技術によって多重化された通信信号について前記制御チャネルと前記データチャネルとを逆拡散して復号化する復号処理方法であって、
逆拡散された前記制御チャネルの相関値を算出する処理と、
前記逆拡散された制御チャネルを前記相関値算出部にて算出された相関値を基に、再符号化する処理と、
前記制御チャネルのフレームがコンプレストフレームではないと判断した場合、前記再符号化された制御チャネルと前記逆拡散された制御チャネルとをシンボル毎に比較する処理と、
前記制御チャネルのフレームがコンプレストフレームであると判断した場合、前記再符号化された制御チャネルと前記逆拡散された制御チャネルとを、送信ギャップを除いたシンボルについてシンボル毎に比較する処理と、
比較した結果を信頼度情報として出力する処理と、
前記信頼度情報に基づいて前記データチャネルの復号処理を省略する処理とを有する。
また、移動機から送信された、符号化及び拡散技術によってデータチャネルと多重化された制御チャネルを逆拡散及び復号化して検出するためにコンピュータに実行させるプログラムであって、
逆拡散された前記制御チャネルの相関値を算出する手順と、
前記逆拡散された制御チャネルを前記相関値を基に、再符号化する手順と、
前記制御チャネルのフレームがコンプレストフレームであるかどうかを判断する手順と、
前記制御チャネルのフレームがコンプレストフレームではないと判断した場合、前記再符号化された制御チャネルと前記逆拡散された制御チャネルとをシンボル毎に比較する手順と、
前記制御チャネルのフレームがコンプレストフレームであると判断した場合、前記再符号化された制御チャネルと前記逆拡散された制御チャネルとを、送信ギャップを除いたシンボルについてシンボル毎に比較する手順と、
比較した結果を信頼度情報として出力する手順と、
前記信頼度情報に基づいて前記制御チャネルを検出したかどうかを判断する手順とをコンピュータに実行させる。
また、移動機から送信された、制御チャネルとデータチャネルとが符号化及び拡散技術によって多重化された通信信号について前記制御チャネルと前記データチャネルとを逆拡散して復号化するためにコンピュータに実行させるプログラムであって、
逆拡散された前記制御チャネルの相関値を算出する手順と、
前記逆拡散された制御チャネルを前記相関値算出部にて算出された相関値を基に、再符号化する手順と、
前記制御チャネルのフレームがコンプレストフレームではないと判断した場合、前記再符号化された制御チャネルと前記逆拡散された制御チャネルとをシンボル毎に比較する手順と、
前記制御チャネルのフレームがコンプレストフレームであると判断した場合、前記再符号化された制御チャネルと前記逆拡散された制御チャネルとを、送信ギャップを除いたシンボルについてシンボル毎に比較する手順と、
比較した結果を信頼度情報として出力する手順と、
前記信頼度情報に基づいて前記データチャネルの復号処理を省略する手順とをコンピュータに実行させる。
以上説明したように本発明においては、移動機から受信した制御チャネルとデータチャネルとが符号化及び拡散技術によって多重化された通信信号を逆拡散し、逆拡散された制御チャネルの相関値を算出し、相関値を基に、逆拡散された制御チャネルを再符号化し、制御チャネルのフレームがコンプレストフレームではないと判断した場合、再符号化された制御チャネルと逆拡散された制御チャネルとをシンボル毎に比較し、また、制御チャネルのフレームがコンプレストフレームであると判断した場合、再符号化された制御チャネルと逆拡散された制御チャネルとを、送信ギャップを除いたシンボルについてシンボル毎に比較し、それらの比較結果に基づいて制御チャネルを検出したかどうかを判断する構成としたため、コンプレストモード時にも制御チャネルの検出精度を向上させることができる。
また、移動機から受信した制御チャネルとデータチャネルとが符号化及び拡散技術によって多重化された通信信号を逆拡散し、逆拡散された制御チャネルの相関値を算出し、相関値を基に、逆拡散された制御チャネルを再符号化し、制御チャネルのフレームがコンプレストフレームではないと判断した場合、再符号化された制御チャネルと逆拡散された制御チャネルとをシンボル毎に比較し、また、制御チャネルのフレームがコンプレストフレームであると判断した場合、再符号化された制御チャネルと逆拡散された制御チャネルとを、送信ギャップを除いたシンボルについてシンボル毎に比較し、それらの比較結果に基づいてデータチャネルの復号処理を省略する構成としたため、コンプレストモード時にも復号処理に必要なリソースを効率よく利用することができる。
本発明の無線基地局装置は、制御チャネルであるE-DPCCHの信頼度の判定を、逆拡散された当該E-DPCCHをその相関値に基づいて再符号化したものと受信した当該E-DPCCHとを比較し、それぞれが有するシンボル数が一致する数または割合で行うことを特徴とする。その結果を用いて、データチャネルであるE-DPDCHの復号処理を行う。
ここで、通常の動作モード(Mode)であるノーマルモード(Normal Mode)時の動作とハンドオーバー技術におけるコンプレストモード(Compressed Mode)時の動作とを考慮することを特徴とする。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。ここでは、無線基地局装置が、W-CDMAの無線基地局装置である場合を例に挙げて説明する。
図1は、本発明の無線基地局装置の実施の一形態を示す図である。
図1に示すように、無線基地局装置300には、アンテナ301と、AMP302と、無線変調部303とが設けられている。
アンテナ301は、移動機との間において無線信号を送受信するためのものである。AMP302は、アンテナ301を介して移動機との間にて送受信される信号を増幅する無線増幅装置である。無線変調部303は、移動機からアンテナ301及びAMP302を介して受信された上り信号を復調してRNC/IP網へ送信する。また、RNC/IP網から受信された下り信号を変調して、AMP302へ出力する。
さらに、無線変調部303には、TRX331と、ベースバンド信号処理部332と、IPインタフェース部333とが設けられている。
TRX331は、無線信号を送受信する無線部である。ベースバンド信号処理部332は、送受信される信号について変調/復調や、所定の処理を行う。IPインタフェース部333は、無線基地局装置300に接続された無線基地局制御装置であるRNC及びIP網との間にて信号を送受信するためのインタフェース機能を有する。
図2は、図1に示したベースバンド信号処理部332の構成のうち、制御チャネルの検出に関わる構成例を示す図である。
図1に示したベースバンド信号処理部332には図2に示すように、E-DPCCH逆拡散/RAKE合成部1と、相関値算出部2と、制御チャネル検出判定部であるE-DPCCH検出判定部3と、信頼度算出部であるE-DPCCH信頼度算出部4とが設けられている。
E-DPCCH逆拡散/RAKE合成部1は、TRX331から出力されたE-DPCCHとE-DPDCHとが多重化された通信信号であるE-DPCHのうちE-DPCCHのベースバンド信号に対して逆拡散及びRAKE合成を実施する。
相関値算出部2は、逆拡散されたE-DPCCHの相関値を算出する。
E-DPCCH信頼度算出部4は、逆拡散されたE-DPCCHを相関値算出部2にて算出された相関値を基に、再符号化する。そして、E-DPCCHのフレームがコンプレストフレームではないと判断した場合、再符号化されたE-DPCCHと逆拡散されたE-DPCCHとをシンボル毎に比較する。また、E-DPCCHのフレームがコンプレストフレームであると判断した場合、再符号化されたE-DPCCHと逆拡散されたE-DPCCHとを、送信ギャップを除いたシンボルについてシンボル毎に比較する。そして、比較した結果を信頼度情報として出力する。
E-DPCCH検出判定部3は、E-DPCCH信頼度算出部4から出力された信頼度情報に基づいてE-DPCCHを検出したかどうかを判断する。
図3は、図2に示した構成におけるチャネル検出方法を説明するためのフローチャートである。
まず、相関値算出部2は、E-DPCCH逆拡散/RAKE合成部1にて逆拡散されたE-DPCCHの相関値を算出する(ステップ101)。
算出された相関値に基づいて逆拡散されたE-DPCCHをE-DPCCH信頼度算出部4が再符号化する(ステップ102)。
そして、E-DPCCH信頼度算出部4は、当該E-DPCCHのフレームがコンプレストフレームであるかどうかを判断する(ステップ103)。
当該E-DPCCHのフレームがコンプレストフレームではない(ノーマルフレームである)と判断した場合、E-DPCCH信頼度算出部4は、再符号化されたE-DPCCHと逆拡散されたE-DPCCHとを各フレームのシンボル毎に比較する(ステップ104)。
一方、ステップ103にて当該E-DPCCHのフレームがコンプレストフレームであると判断された場合は、E-DPCCH信頼度算出部4は、再符号化されたE-DPCCHと逆拡散されたE-DPCCHとを各フレームの送信ギャップを除いたシンボルについてシンボル毎に比較する(ステップ105)。
比較した結果を、信頼度情報としてE-DPCCH信頼度算出部4から出力する(ステップ106)。
E-DPCCH検出判定部3は、E-DPCCH信頼度算出部4から出力された信頼度情報に基づいて、E-DPCCHを検出したかどうかを判断する(ステップ107)。
これにより、コンプレストフレームを考慮して算出されたE-DPCCHの信頼度に基づいてE-DPCCHの検出が判断されるため、コンプレストモード時にもE-DPCCHの検出精度を向上させることができる。
図4は、図1に示したベースバンド信号処理部332の構成のうち、データチャネルの復号処理に関わる構成例を示す図である。
図1に示したベースバンド信号処理部332には図4に示すように、E-DPCCH逆拡散/RAKE合成部1と、相関値算出部2と、信頼度算出部であるE-DPCCH信頼度算出部4と、E-DPDCH逆拡散/RAKE合成部7と、データチャネル復号処理部であるE-DPDCH復号処理部361とが設けられている。
E-DPCCH逆拡散/RAKE合成部1は、TRX331から出力されたE-DPCCHとE-DPDCHとが多重化された通信信号であるE-DPCHのうちE-DPCCHのベースバンド信号に対して逆拡散及びRAKE合成を実施する。
E-DPDCH逆拡散/RAKE合成部7は、TRX331から出力されたE-DPCCHとE-DPDCHとが多重化された通信信号であるE-DPCHのうちE-DPDCHのベースバンド信号に対して逆拡散及びRAKE合成を実施する。
相関値算出部2は、逆拡散されたE-DPCCHの相関値を算出する。
E-DPCCH信頼度算出部4は、逆拡散されたE-DPCCHを相関値算出部2にて算出された相関値を基に、再符号化する。そして、E-DPCCHのフレームがコンプレストフレームではないと判断した場合、再符号化されたE-DPCCHと逆拡散されたE-DPCCHとをシンボル毎に比較する。また、E-DPCCHのフレームがコンプレストフレームであると判断した場合、再符号化されたE-DPCCHと逆拡散されたE-DPCCHとを、送信ギャップを除いたシンボルについてシンボル毎に比較する。そして、比較した結果を信頼度情報として出力する。
E-DPDCH復号処理部361は、E-DPCCH信頼度算出部4から出力された信頼度情報に基づいてE-DPDCHを復号処理する。
図5は、図4に示した構成における復号処理方法を説明するためのフローチャートである。
まず、相関値算出部2は、E-DPCCH逆拡散/RAKE合成部1にて逆拡散されたE-DPCCHの相関値を算出する(ステップ101)。
算出された相関値に基づいて逆拡散されたE-DPCCHをE-DPCCH信頼度算出部4が再符号化する(ステップ102)。
そして、E-DPCCH信頼度算出部4は、当該E-DPCCHのフレームがコンプレストフレームであるかどうかを判断する(ステップ103)。
当該E-DPCCHのフレームがコンプレストフレームではない(ノーマルフレームである)と判断した場合、E-DPCCH信頼度算出部4は、再符号化されたE-DPCCHと逆拡散されたE-DPCCHとを各フレームのシンボル毎に比較する(ステップ104)。
一方、ステップ103にて当該E-DPCCHのフレームがコンプレストフレームであると判断された場合は、E-DPCCH信頼度算出部4は、再符号化されたE-DPCCHと逆拡散されたE-DPCCHとを各フレームの送信ギャップを除いたシンボルについてシンボル毎に比較する(ステップ105)。
比較した結果を、信頼度情報としてE-DPCCH信頼度算出部4から出力する(ステップ106)。
ステップ101〜106までの処理は、図3に示したフローチャートを用いて説明した処理と同じである。
E-DPCCH信頼度算出部4から出力された信頼度情報に基づいて、E-DPDCH復号処理部361は、E-DPDCHの復号処理を省略する(ステップ207)。
これにより、コンプレストフレームを考慮して算出されたE-DPCCHの信頼度に基づいてE-DPDCHの復号処理が省略されるため、コンプレストモード時にも復号処理に必要なリソースを効率よく利用することが可能となる。
図6は、図1に示したベースバンド信号処理部332の一構成例を示す図である。ここでは、HSUPA(High Speed Uplink Packet Access)対応のW-CDMAの無線基地局装置における受信ベースバンド信号の復号処理を例に挙げて説明する。
図1に示したベースバンド信号処理部332には図6に示すように、E-DPCCH逆拡散/RAKE合成部1と、E-DPCCH復号処理部5と、E-DPDCH逆拡散/RAKE合成部7と、データチャネル復号処理部であるE-DPDCH復号処理部361と、信頼度判定部362と、ACK/NACK(Acknowledgment / Negative Acknowledgment)判定部14と、E-HICH生成部15とが設けられている。
さらに、E-DPDCH復号処理部361には、デインターリーバ&PhCH多重部8と、レートデマッチング/HARQ Functionality部9と、バッファ10と、ターボ復号部11と、CRC判定/削除部12と、Iub Frame生成処理部13とが設けられている。また、信頼度判定部362には、相関値算出部2と、E-DPCCH検出判定部3と、E-DPCCH信頼度算出部4と、ターボ復号実施制御部6とが設けられている。
E-DPCCH逆拡散/RAKE合成部1は、TRX331から出力されたE-DPCCHとE-DPDCHとが多重化された通信信号であるE-DPCHのうちE-DPCCHのベースバンド信号に対して逆拡散及びRAKE合成を実施する。そして、E-DPCCH逆拡散/RAKE合成部1は、RAKE合成後のシンボルデータを信頼度判定部362内の相関値算出部2及びE-DPCCH信頼度算出部4へ出力する。RAKE合成後のE-DPCCHシンボルデータについて、非特許文献1に、次の式が記載されている。
Figure 2009065512
(式1)において、rk[n]はK番目のフィンガー(合成するパスの数)の逆拡散の出力であり、nはシンボル値であり、Ckはチャネル推定値である。
相関値算出部2は、入力されたRAKE合成後のE-DPCCHシンボルデータを用いて、1024通りのパターン(10bitのbit列)の相関値を算出し、いずれのパターンとの相関が一番強いかを判定する。相関値については、非特許文献1に、次の式が記載されている。
Figure 2009065512
(式2)において、S[n]はE-DPCCHチャネル符号化からの出力であり、iは1024通りのパターンの任意のパターンを示す指標である。相関値算出部2は、(式2)で求められる各パターンの相関値のうち相関値が一番強いパターンを特定し、そのときの相関値の強さを求める。そして、相関値が一番強いパターンの相関値の強さ、つまり相関の最大値の情報を含む相関値算出結果を、相関値算出部2は、E-DPCCH検出判定部3、E-DPCCH信頼度算出部4及びE-DPCCH復号処理部5へ出力する。
E-DPCCH信頼度算出部4は、相関値算出部2から出力された相関値算出結果を用いてE-DPCCHを再符号化することによりE-DPCCHのシンボルデータを生成する信頼度算出部である。
また、E-DPCCH信頼度算出部4は、再符号化したE-DPCCHのフレームがコンプレストモードにおけるコンプレストフレームであるかどうかを判断する。つまり、E-DPCCH信頼度算出部4は、当該フレームを送信した移動機がコンプレストモードであるかどうかを判断する。具体的には、E-DPCCH信頼度算出部4は、移動機がコンプレストモードであるかどうかを示す情報を上位装置(この場合、RNC)から受け取り、その情報と当該E-DPCCHに含まれる移動機の識別情報とに基づいて判断するものが一般的に行われている方法である。
また、E-DPCCH信頼度算出部4は、E-DPCCH逆拡散/RAKE合成部1から出力されたRAKE合成後のシンボルデータを入力し、双方のシンボルデータをシンボル毎に比較する。ここで、当該フレームがコンプレストフレームであるかどうかによって比較対象のシンボルデータが異なる。そして、比較した結果に基づいて、E-DPCCH信頼度算出部4は、当該E-DPCCHの信頼度を数値で示す信頼度情報を生成する。この比較方法及び信頼度情報については、後述する。
そして、E-DPCCH信頼度算出部4は、生成した信頼度情報をE-DPCCH検出判定部3及びターボ復号実施制御部6へ出力する。そのとき、E-DPCCH信頼度算出部4は、当該フレームがコンプレストフレームであるかどうかのモード情報も、信頼度情報と共にE-DPCCH検出判定部3及びターボ復号実施制御部6へ出力する。この出力されるモード情報は、例えば1ビットの信号で表され、「1」である場合、当該フレームがコンプレストフレームであることを示し、また「0」である場合は、当該フレームがコンプレストフレームではないノーマルフレームであることを示すものであっても良い。
E-DPCCH検出判定部3は、相関値算出部2から出力された相関値算出結果に基づいてSIR(信号対干渉雑音電力比)を算出する。SIRの算出については、非特許文献1に、次の式が記載されている。
Figure 2009065512
(式3)において、MAX[zcorr(i)]は相関が一番強いパターンの相関値の強さであり、Pnoiseは、1チップあたりのノイズ出力である。また、E-DPCCH検出判定部3は、算出されたSIRと予め設定されたSIR閾値との大小関係を比較することにより、E-DPCCHを検出したかどうかを判断する。つまり、E-DPCCH検出判定部3は、E-DPCCHを検出したかどうかを判断する制御チャネル検出判定部である。
また、E-DPCCH信頼度算出部4から出力されたモード情報が、当該フレームがノーマルフレームであることを示すものである場合、E-DPCCH検出判定部3は、E-DPCCH信頼度算出部4から出力された信頼度情報と予め設定された第1の検出閾値とを比較する。そして、信頼度情報が第1の検出閾値以上である場合、E-DPCCH検出判定部3は、E-DPCCHを検出したと判断する。
一方、モード情報が、当該フレームがコンプレストフレームであることを示すものである場合は、E-DPCCH検出判定部3は、信頼度情報と予め設定された第2の検出閾値とを比較する。そして、信頼度情報が第2の検出閾値以上である場合、E-DPCCH検出判定部3は、E-DPCCHを検出したと判断する。ここで、第2の検出閾値と第1の検出閾値とは、同じものであっても異なるものであっても良い。また、第2の検出閾値は、第1の検出閾値に基づいて算出されるものであっても良い。この算出方法の一例については、後述する。
こうしてE-DPCCHを検出したかどうかを示すE-DPCCH検出情報を、E-DPCCH検出判定部3がE-DPCCH復号処理部5及びE-DPDCH復号処理部361の先頭の処理であるデインターリーバ&PhCH多重部8へ出力する。この出力されるE-DPCCH検出情報は、例えば1ビットの信号で表され、「1」である場合、E-DPCCHを「検出した」ことを示し、また「0」である場合は、E-DPCCHを「検出しない」ことを示すものであっても良い。
E-DPCCH復号処理部5は、E-DPCCH検出判定部3から出力されたE-DPCCH検出情報が「検出した」ことを示すものである場合、相関値算出部2から出力された相関値算出結果から、E-DPCCHの復号データを特定し、各情報要素であるE-TFCI(Transport Format Combination Indicator)、RSN(Retransmission Sequence Number)、Happy Bitに分離する。そして、E-DPCCH復号処理部5は、それらを後段の処理へ引き継ぐため、E-DPCCH復号結果として出力する制御チャネル復号処理部である。
また、E-DPCCH復号処理部5は、これらのうちE-DPDCHを用いて伝送される信号の復号処理に必要となるE-TFCIとRSNの情報を、E-DPDCH復号処理部361の先頭の処理であるデインターリーバ&PhCH多重部8へ出力する。
E-DPDCH逆拡散/RAKE合成部7は、E-DPCHのうちE-DPDCHのベースバンド信号に対して逆拡散及びRAKE合成を実施する。そして、E-DPDCH逆拡散/RAKE合成部7は、RAKE合成後のシンボルデータをE-DPDCH逆拡散/RAKE合成部7からデインターリーバ&PhCH多重部8へ出力する。
デインターリーバ&PhCH多重部8は、E-DPCCH検出判定部3から出力されたE-DPCCH検出情報が「検出した」ことを示すものである場合のみ、これに相当するE-DPDCH(シンボルデータ)の復号処理を行う。即ち、デインターリーバ&PhCH多重部8は、ここではデインターリーブ処理とPhCH多重処理とを実施する。そして、デインターリーバ&PhCH多重部8は、その結果のデータをレートデマッチング/HARQ Functionality部9へ出力する。このとき、デインターリーバ&PhCH多重部8は、E-DPDCHの復号処理にて必要となるT-TFCIとRSNの情報として、E-DPCCH復号処理部5から出力されたE-DPCCH復号結果としての情報を使用する。
レートデマッチング/HARQ Functionality部9は、入力データに対して、レートデマッチング処理、およびHARQ Functionality処理を実施し、バッファ10へ保存する。
バッファ10は、Chase Combining用のバッファである。バッファ10は、復号特性を向上させる目的に使用される。これは、受信したE-DPDCHのCRC(Cyclic Redundancy Check)の結果がNGとなった場合であっても、当該E-DPDCHをバッファ10に一時的に格納しておき、再送によって同じE-DPDCHを受信し、後に受信したE-DPDCHと先に受信してバッファ10に格納されているE-DPDCHとを合成し、合成後のE-DPDCHをこれ以降の復号処理(ターボ復号など)に使用することによる。
また、バッファ10は、バッファ10の使用状況、即ち、合成に使用すべき受信データがすでにバッファ10内にあるかどうかを示す情報をバッファ情報としてターボ復号実施制御部6へ出力する。この出力されるバッファ情報は、例えば1ビットの信号で表され、「1」である場合、データがすでにバッファ10内にあることを示し、また「0」である場合は、データがバッファ10内にないことを示すものであっても良い。
ターボ復号実施制御部6は、E-DPCCH信頼度算出部4から出力されたモード情報が、当該フレームがノーマルフレームであることを示すものである場合、E-DPCCH信頼度算出部4から出力された信頼度情報と予め設定された第1の復号処理閾値とを比較する。そして、ターボ復号実施制御部6は、信頼度情報が第1の復号処理閾値以上である場合、E-DPDCHに対してターボ復号実施有りと判断する。
また、ターボ復号実施制御部6は、信頼度情報が第1の復号処理閾値未満である場合は、E-DPDCHに対してターボ復号実施無しと判断する。ここで、第1の復号処理閾値は第1の検出閾値と同じ値であっても良い。
一方、モード情報が、当該フレームがコンプレストフレームであることを示すものである場合は、ターボ復号実施制御部6は、信頼度情報と予め設定された第2の復号処理閾値とを比較する。そして、信頼度情報が第2の復号処理閾値以上である場合、ターボ復号実施制御部6は、E-DPDCHに対してターボ復号実施有りと判断する。また、信頼度情報が第2の復号処理閾値未満である場合は、ターボ復号実施制御部6は、E-DPDCHに対してターボ復号実施無しと判断する。
ここで、第2の復号処理閾値は第2の検出閾値と同じ値であっても良い。また、第2の復号処理閾値と第1の復号処理閾値とは、同じものであっても異なるものであっても良い。また、第2の復号処理閾値は、第1の復号処理閾値に基づいて算出されるものであっても良い。この算出方法の一例については、後述する。
こうして判断した結果を示す復号制御情報を、ターボ復号実施制御部6が、ターボ復号部11、及びACK/NACK判定部14へ出力する。この出力される復号制御情報は、例えば1ビットの信号で表され、「1」である場合、「ターボ復号実施有り」を示し、また「0」である場合は、「ターボ復号実施無し」を示すものであっても良い。ただし、バッファ10から出力されたバッファ情報にて、すでにバッファに合成に使用すべきデータが存在することが示されている場合には、ターボ復号部11及びACK/NACK判定部14は、「ターボ復号実施有り」と判断する。この理由は、受信したE-DPDCHだけで復号した場合はCRC結果がNGとなる可能性が高いものの、合成後のデータを用いて復号処理をすればCRC結果がOKとなる可能性があるためである。
ターボ復号部11は、ターボ復号実施制御部6から出力された復号制御情報が、「ターボ復号実施無し」である場合、ターボ復号処理を省略する。つまり、ターボ復号部11は、E-DPDCHのこれ以降の復号処理、即ち、CRC判定、CRC削除、およびIub Frame生成を実施しない。一方、復号制御情報が、「ターボ復号実施有り」である場合は、ターボ復号部11は、ターボ復号を実施し、復号したE-DPDCHをCRC判定/削除部12へ出力する。
CRC判定/削除部12は、ターボ復号部11から出力されたE-DPDCHが入力すると、CRC判定(演算)を実施する。そして、CRC判定/削除部12は、CRCビットをE-DPDCHから削除し、CRCビット削除後のE-DPDCHをIub Frame生成処理部13へ出力する。また、CRC判定の結果がOKかNGのいずれであるかを示す情報をCRC結果情報として、CRC判定/削除部12がACK/NACK判定部14へ出力する。
Iub Frame生成処理部13は、CRC判定/削除部12から出力されたE-DPDCHと、その他必要となる情報とを使用して、Iub Frameを生成する。このIub Frame生成方法については、従来行われている一般的な方法を用いることができる。
ACK/NACK判定部14は、E-HICH生成部15におけるE-HICH生成に必要な判定情報であるACK/NACK情報を生成する。ターボ復号実施制御部6から出力された復号制御情報が「ターボ復号実施無し」である場合、ACK/NACK判定部14は、ACK/NACK情報を「NACK」とする。また、復号制御情報が「ターボ復号実施有り」である場合は、ACK/NACK判定部14は、CRC判定/削除部12から出力されたCRC結果情報を参照する。CRC結果情報がOKを示すものである場合、ACK/NACK判定部14は、ACK/NACK情報を「ACK」とする。一方、CRC結果情報がNGを示すものである場合は、ACK/NACK判定部14は、ACK/NACK情報を「NACK」する。このACK/NACK情報は、例えば1ビットの信号で表され、「1」である場合、「ACK」を示し、また「0」である場合は、「NACK」を示すものであっても良い。このACK/NACK情報をACK/NACK判定部14からE-HICH生成部15へ出力する。
E-HICH生成部15は、ACK/NACK判定部14から出力されたACK/NACK情報が「ACK」を示すものである場合、移動機に返信するためのE-HICH信号を生成して送出する。一方、ACK/NACK情報が「NACK」を示すものである場合、E-HICH生成部15は、E-HICH信号を生成しない。
なお、本実施の形態では、本発明の特徴部分を中心に説明し、各種復号処理および処理に必要な各種情報の一般的な内容についての詳細な説明を省略する。
次に、本実施の形態の無線基地局装置の特徴となる処理部の動作を説明する。
まず、図6に示したE-DPCCH信頼度算出部4の動作を説明する。
E-DPCCHは、インタフェース規格[3GPP TS25.212 v6.7.0の4.9 Coding for E-DPCCH]に示されるように、sub-code of the second order Reed-Muller codeが用いられており、これによりChannel Codingの機能を実現している。E-DPCCHは、一般にFHT (Fast Hadamard Transform)を用いて復号される(この復号処理は、本実施の形態では、相関値算出部2にて実施している相関値算出処理に相当する)。従って、実際の伝送路上でE-DPCCHのシンボルに若干の誤りが生じた場合であっても、誤り訂正能力が働いて正常に復号できる場合がある。復号した結果が正しいとすると、これを基に再符号化したデータは受信信号の期待値データとして使用することができる。
E-DPCCH信頼度算出部4は、この期待値データと、FHT処理を実施する前のデータとを比較する。相関の最大値を用いて再符号化したE-DPCCHと相関値算出前のE-DPCCHとについて各シンボルの値が一致するかどうかを比較する。このとき、E-DPCCH信頼度算出部4から出力されたモード情報に基づいて比較対象となる比較対象シンボルを決定する。
モード情報が、当該フレームがノーマルフレームであることを示すものである場合、E-DPCCHの全シンボルが比較対象シンボルとなる。一方、モード情報が、当該フレームがコンプレストフレームであることを示すものである場合は、E-DPCCHのシンボルのうち送信ギャップを除いたシンボルが比較対象となる。ここで、E-DPCCHのシンボルのうち、どの部分が送信ギャップであるかを示す情報については、従来と同様にコンプレストモードの制御に関する情報として移動機から送信されてくる。
比較対象となったシンボルをシンボル毎に比較した後、比較対象のシンボル数に対する一致するシンボル数の割合を信頼度情報として算出する。算出された信頼度情報の値が大きいほど信頼度が高いことを意味する。
また、E-DPDCHの復号処理は、E-DPCCHの復号結果から得られる情報(T-TFCI, RSN)を基に実施されるため、E-DPCCHの復号が誤っている場合は、E-DPDCHの復号結果も誤る場合が多いと考えられる。また、インタフェース規格[3GPP TS25.213 v6.5.0の4.2.1.3 E-DPDCH/ E-DPCCH]に示されるように、E-DPCCHとE-DPDCHとはUpLinkではI/Qに多重される信号であることから、E-DPCCHの信頼度が低い場合には、同様にE-DPDCHも信頼度が低いと判断することができる。
次に、E-DPCCH検出判定部3の動作を説明する。
図7は、図6に示したE-DPCCH検出判定部3の動作手順を説明するためのフローチャートである。
まず、E-DPCCH検出判定部3は、相関値算出部2から出力された相関値算出結果を受け取ると、相関の最大値を用いてSIRの算出を行う(ステップ401)。ここでは、SIRの算出方法として、上述した(式3)を使用する。
続いて、E-DPCCH検出判定部3は、算出したSIRが予め設定されたSIR閾値である閾値A以上であるかどうかを判断する(ステップ402)。
ステップ402にてSIRが閾値A以上であると判断した場合、E-DPCCH検出判定部3は、E-DPCCH信頼度算出部4から出力されたモード情報が、当該フレームがノーマルフレームであることを示すものであるかコンプレストフレームであることを示すものであるかを判断する(ステップ403)。
ステップ403にてモード情報が、当該フレームがノーマルフレームであることを示すものであると判断した場合、E-DPCCH検出判定部3は、E-DPCCH信頼度算出部4から出力された信頼度情報の値が予め設定された第1の検出閾値である閾値B以上であるかどうかを判断する(ステップ404)。
一方、ステップ403にてモード情報が、当該フレームがコンプレストフレームであることを示すものであると判断した場合は、E-DPCCH検出判定部3は、信頼度情報の値が予め設定された第2の検出閾値である閾値B'以上であるかどうかを判断する(ステップ406)。
ステップ404にて信頼度情報が閾値B以上であると判断した場合、またはステップ406にて信頼度情報が閾値B'以上であると判断した場合、E-DPCCH検出判定部3は、E-DPCCH検出情報を「検出した」とする(ステップ405)。このケースは、E-DPCCH検出条件であるSIRと信頼度情報との両方が共に基準値を満たしている(閾値以上である)ために、E-DPCCH検出判定部3がE-DPCCHを検出したと判断するものである。
一方、ステップ402にてSIRが閾値A以上ではないと判断した場合、またはステップ404にて信頼度情報が閾値B以上ではないと判断した場合、またはステップ406にて信頼度情報が閾値B'以上ではないと判断した場合は、E-DPCCH検出判定部3は、E-DPCCH検出情報を「検出しない」とする(ステップ407)。これらのケースは、E-DPCCH検出条件である、SIRと信頼度情報との少なくとも一方が基準値を満たしていない(閾値以上ではない)ために、E-DPCCH検出判定部3がE-DPCCHを不検出と判断するものである。これにより、SIRの大小関係のみで判断するよりも、E-DPCCHを検出したかどうかの検出精度を向上させることができる。
次に、ターボ復号実施制御部6及びACK/NACK判定部14の動作を説明する。
図8は、図6に示したターボ復号実施制御部6及びACK/NACK判定部14の動作手順を説明するためのフローチャートである。
まず、ターボ復号実施制御部6は、バッファ10から出力されたバッファ情報を参照して、バッファ10にデータがあるかどうか判断する(ステップ501)。
ステップ501にてバッファ10にデータが無いと判断した場合、ターボ復号実施制御部6は、E-DPCCH信頼度算出部4から出力されたモード情報が、当該フレームがノーマルフレームであることを示すものであるかコンプレストフレームであることを示すものであるかを判断する(ステップ502)。
ステップ502にてモード情報が、当該フレームがノーマルフレームであることを示すものであると判断した場合、ターボ復号実施制御部6は、E-DPCCH信頼度算出部4から出力された信頼度情報の値が予め設定された第1の復号処理閾値である閾値C以上であるかどうかを判断する(ステップ503)。
一方、ステップ502にてモード情報が、当該フレームがコンプレストフレームであることを示すものであると判断した場合は、ターボ復号実施制御部6は、信頼度情報の値が予め設定された第2の復号処理閾値である閾値C'以上であるかどうかを判断する(ステップ505)。
また、ステップ501にてバッファ10にデータがあると判断した場合は、ターボ復号実施制御部6は、復号制御情報を「ターボ復号実施有り」とする(ステップ504)。
また、ステップ503にて信頼度情報の値が閾値C以上であると判断された場合、またはステップ505にて信頼度情報の値が閾値C'以上であると判断された場合も、ステップ504にて復号制御情報を「ターボ復号実施有り」とする。
「ターボ復号実施有り」となった復号制御情報をターボ復号実施制御部6からACK/NACK判定部14へ出力すると、ACK/NACK判定部14は、ACK/NACK判定にCRC判定/削除部12から出力されたCRC結果情報を採用する(ステップ505)。つまり、バッファ10にデータがある場合は、今回処理するデータを、既にバッファ10にあるデータに合成することによりCRC結果がOKとなる可能性があることから、その後の復号処理が続けられる。即ち、ターボ復号処理が実施されることとする。
この場合、ACK/NACK判定部14は、ACK/NACK判定情報をこの時点では判断せずに、CRC結果情報を採用する。また、バッファ10にデータが無い場合は、今回処理するデータにてACK/NACK判定を実施すべきケースである。E-DPCCHの信頼度が高い場合には、E-DPDCHの復号結果が「CRC結果=OK」となる可能性がある。そのため、実際に復号処理が実施され、CRC結果をみてACK/NACKが判断される。
一方、ステップ503にて信頼度情報の値が閾値C以上ではないと判断された場合、またはステップ505にて信頼度情報の値が閾値C'以上ではないと判断された場合は、ターボ復号実施制御部6は、復号制御情報を「ターボ復号実施無し」とする(ステップ506)。
「ターボ復号実施無し」となった復号制御情報をターボ復号実施制御部6からACK/NACK判定部14へ出力すると、ACK/NACK判定部14は、ACK/NACK情報を「NACK」とする(ステップ507)。このケースは、バッファ10にデータが無いため、今回処理するデータにてACK/NACK判定を実施すべきケースである。しかし、E-DPCCHの信頼度が低いためにE-DPDCHの復号結果もCRC結果がNGとなる可能性が高いと予想される。そのため、ターボ復号が実施されずに復号処理が省略され、ACK/NACK情報が「NACK」と判定される。
このように、ノーマルモード時に信頼度情報の値が閾値Cよりも小さな場合、またはコンプレストモード時に信頼度情報の値が閾値C'よりも小さな場合、その後のE-DPDCHの復号、即ちターボ復号以降の復号処理を省略することにより、復号処理に必要なベースバンドリソースの使用量を削減する。その結果、もって復号処理の効率を向上させることができる。
本実施の形態の無線基地局装置は、E-DPCCHの相関値算出結果を用いてE-DPCCHを再符号化して期待値データを算出し、期待値データと受信信号のE-DPCCHとを比較することによりE-DPCCHの信頼度情報を算出している。
そして、算出された信頼度情報を、E-DPCCHの検出処理における検出条件に加えることにより、検出精度を向上させる効果が発生する。つまり、誤検出、即ち、UEからE-DPCCHが送信されていないにも関わらず、Node-B側で誤ってE-DPCCHを検出してしまうことを少なくする効果がある。
また、信頼度情報を、E-DPDCHのターボ復号以降の復号処理を実施するか否かの判断条件に使用する。それにより、E-DPCCHの信頼度が低い場合にはE-DPDCHの復号処理を省略する。その結果、復号処理に使用するリソースを効率良く使用できる効果がある。つまり、例えば、ターボ復号器のリソース使用を減らすことにより、他のユーザの復号処理をより速く実施することが可能となる。それにより、UpLink信号のNode-B内処理遅延を低減する効果や、デバイスからの発熱や消費電力を削減する効果がある。
ここで、E-DPDCHは、DPDCHよりもレートの高い信号であるため、復号処理において、一般に復号処理に使用するベースバンドリソース、例えば、ターボ復号器の使用率なども高くなる。このため、上り信号であるUpLink信号(DPCH、E-DPCH、RACHなどを用いて伝送された信号)の復号後のIub FP Frame送信の遅延時間削減の目的、及びハードウェアデバイスの電力消費を削減する目的のためにも、ベースバンドリソースの有効利用が望まれている。
そこで、上述した復号処理方法を用いることにより、ターボ復号処理自体を省略することができ、それにより、ベースバンドリソースの有効利用が実現できる。
これらの効果はそれぞれ独立したものであり、どちらか一方のみを実施しても、その効果を発揮することは言うまでもない。
本発明では、受信するE-DPCCHと、E-DPCCHの相関値算出結果を用いて再符号化したE-DPCCHとを比較する。比較した結果として、E-DPCCHの信頼度情報を算出する。そして、信頼度情報とE-DPDCHを復号処理するかどうかの判断基準となる第1〜2の復号処理閾値との関係を用いることにより、E-DPDCHの復号処理効率を向上させることが可能となる。
また、この信頼度情報とE-DPCCHを検出したかどうかの判断基準となる第1〜2の検出閾値との関係をE-DPCCHを検出する条件として用いることにより、E-DPCCHの検出精度を向上させる。これにより、E-DPCCHの復号処理効率も向上させることが可能となり、且つ信頼度の高いE-DPCCHを用いたE-DPDCHの復号処理が可能となる。
なお、上述した閾値Bと閾値B'とについては、同じ値を用いるものであってもかまわない。また、上述した閾値Cと閾値C' とについても同様に、同じ値を用いるものであってもかまわない。
また、E-DPCCH信頼度算出部4にて再符号化したE-DPCCHのシンボルと相関値算出前のE-DPCCHのシンボルとを比較して一致するシンボル数を信頼度情報とするものであっても良い。この場合、閾値B、B'、C、C'についても、シンボル数を用いた閾値となる。また、この場合、信頼度を算出する際に、閾値BまたはCに基づいて、閾値B'またはC'を算出するものであっても良い。例えば、コンプレストフレームであると判断した場合、[閾値B']=[閾値B]×([コンプレストフレーム時の実際の送信シンボル数]/[ ノーマルフレーム時の送信シンボル数])、または[閾値C']=[閾値C]×([コンプレストフレーム時の実際の送信シンボル数]/[ ノーマルフレーム時の送信シンボル数])として算出するものであっても良い。ここで、[コンプレストフレーム時の実際の送信シンボル数]とは、送信ギャップであるgap区間を除いた実際の送信シンボル数である。
図9は、ノーマルモードにおいて、受信したE-DPCCHから期待値データを生成する過程を模式的に示す図である。また、図10は、コンプレストモードにおいて、受信したE-DPCCHから期待値データを生成する過程を模式的に示す図である。ここで、E-DPCCHは、1シンボル=1ビットである。また、期待値データとは上述したように、相関値算出部2から出力された相関値算出結果をE-DPCCH信頼度算出部4において再符号化したものである。
コンプレストフレームの場合は、図9に示すように全シンボルを比較対象シンボルにするのではなく、図10に示すように送信ギャップ(Transmission Gap)を除いたシンボルを比較対象シンボルとする。一致するシンボル数を用いて信頼度を算出する場合、図10に示した閾値Y'は図9に示した閾値Yを用いて、Y'=Y×(80/150)としても良い。
なお、図6に示す各部の処理は、目的に応じて作製された論理回路で行うようにしても良い。また、処理内容を記述したプログラムを無線基地局装置300にて読取可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムを無線基地局装置300に読み込ませ、実行するものであっても良い。無線基地局装置300にて読取可能な記録媒体とは、フロッピーディスク(登録商標)、光磁気ディスク、DVD、CDなどの移設可能な記録媒体の他、無線基地局装置300に内蔵されたHDD等を指す。この記録媒体に記録されたプログラムは、無線基地局装置300内のCPU(不図示)にて読み込まれ、CPUの制御によって、上述したものと同様の処理が行われる。ここで、CPUは、プログラムが記録された記録媒体から読み込まれたプログラムを実行するコンピュータとして動作するものである。
本発明の無線基地局装置の実施の一形態を示す図である。 図1に示したベースバンド信号処理部の構成のうち、制御チャネルの検出に関わる構成例を示す図である。 図2に示した構成におけるチャネル検出方法を説明するためのフローチャートである。 図1に示したベースバンド信号処理部の構成のうち、データチャネルの復号処理に関わる構成例を示す図である。 図4に示した構成における復号処理方法を説明するためのフローチャートである。 図1に示したベースバンド信号処理部の一構成例を示す図である。 図6に示したE-DPCCH検出判定部の動作手順を説明するためのフローチャートである。 図6に示したターボ復号実施制御部及びACK/NACK判定部の動作手順を説明するためのフローチャートである。 ノーマルモードにおいて、受信したE-DPCCHから期待値データを生成する過程を模式的に示す図である。 コンプレストモードにおいて、受信したE-DPCCHから期待値データを生成する過程を模式的に示す図である。
符号の説明
1 E-DPCCH逆拡散/RAKE合成部
2 相関値算出部
3 E-DPCCH検出判定部
4 E-DPCCH信頼度算出部
5 E-DPCCH復号処理部
6 ターボ復号実施制御部
7 E-DPDCH逆拡散/RAKE合成部
8 デインターリーバ&PhCH多重部
9 レートデマッチング/HARQ Functionality部
10 バッファ
11 ターボ復号部
12 CRC判定/削除部
13 Iub Frame生成処理部
14 ACK/NACK判定部
15 E-HICH生成部
300 無線基地局装置
301 アンテナ
302 AMP
303 無線変調部
331 TRX
332 ベースバンド信号処理部
333 IPインタフェース部
361 E-DPDCH復号処理部
362 信頼度判定部

Claims (23)

  1. 制御チャネルとデータチャネルとが符号化及び拡散技術によって多重化された通信信号を移動機から受信し、前記制御チャネルと前記データチャネルとを逆拡散して復号化する無線基地局装置であって、
    逆拡散された前記制御チャネルの相関値を算出する相関値算出部と、
    前記逆拡散された制御チャネルを前記相関値算出部にて算出された相関値を基に、再符号化し、
    前記制御チャネルのフレームがコンプレストフレームではないと判断した場合、前記再符号化された制御チャネルと前記逆拡散された制御チャネルとをシンボル毎に比較し、
    前記制御チャネルのフレームがコンプレストフレームであると判断した場合、前記再符号化された制御チャネルと前記逆拡散された制御チャネルとを、送信ギャップを除いたシンボルについてシンボル毎に比較し、
    比較した結果を信頼度情報として出力する信頼度算出部と、
    前記信頼度情報に基づいて前記制御チャネルを検出したかどうかを判断する制御チャネル検出判定部とを有する無線基地局装置。
  2. 請求項1に記載の無線基地局装置において、
    前記制御チャネル検出判定部は、前記相関値算出部にて算出された相関値を用いて信号対干渉雑音電力比を算出し、前記信頼度情報と信号対干渉雑音電力比とに基づいて前記制御チャネルを検出したかどうかを判断することを特徴とする無線基地局装置。
  3. 請求項2に記載の無線基地局装置において、
    前記制御チャネル検出判定部は、前記信号対干渉雑音電力比が前記制御チャネルを検出したかどうかの判断基準となるSIR閾値以上である場合、且つ、前記制御チャネルのフレームがコンプレストフレームではなく、前記信頼度情報が、前記制御チャネルを検出したかどうかの判断基準となる第1の検出閾値以上である場合、または、前記制御チャネルのフレームがコンプレストフレームであり、前記信頼度情報が、前記制御チャネルを検出したかどうかの判断基準となる第2の検出閾値以上である場合に、前記制御チャネルを検出したと判断することを特徴とする無線基地局装置。
  4. 請求項3に記載の無線基地局装置において、
    前記第2の検出閾値は、前記第1の検出閾値に基づいて算出されることを特徴とする無線基地局装置。
  5. 制御チャネルとデータチャネルとが符号化及び拡散技術によって多重化された通信信号を移動機から受信し、前記制御チャネルと前記データチャネルとを逆拡散して復号化する無線基地局装置であって、
    逆拡散された前記制御チャネルの相関値を算出する相関値算出部と、
    前記逆拡散された制御チャネルを前記相関値算出部にて算出された相関値を基に、再符号化し、
    前記制御チャネルのフレームがコンプレストフレームではないと判断した場合、前記再符号化された制御チャネルと前記逆拡散された制御チャネルとをシンボル毎に比較し、
    前記制御チャネルのフレームがコンプレストフレームであると判断した場合、前記再符号化された制御チャネルと前記逆拡散された制御チャネルとを、送信ギャップを除いたシンボルについてシンボル毎に比較し、
    比較した結果を信頼度情報として出力する信頼度算出部と、
    前記信頼度情報に基づいて前記データチャネルの復号処理を省略するデータチャネル復号処理部とを有する無線基地局装置。
  6. 請求項5に記載の無線基地局装置において、
    前記データチャネル復号処理部は、前記制御チャネルのフレームがコンプレストフレームではなく、前記信頼度情報が第1の復号処理閾値未満である場合、または、前記制御チャネルのフレームがコンプレストフレームであり、前記信頼度情報が第2の復号処理閾値未満である場合に、前記データチャネルの復号処理を省略することを特徴とする無線基地局装置。
  7. 請求項6に記載の無線基地局装置において、
    前記第2の復号処理閾値は、前記第1の復号処理閾値に基づいて算出されることを特徴とする無線基地局装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の無線基地局装置において、
    前記信頼度算出部は、比較したシンボルの数に対する一致したシンボルの数の割合を算出し、算出した割合を信頼度情報として出力することを特徴とする無線基地局装置。
  9. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の無線基地局装置において、
    前記信頼度算出部は、比較して一致したシンボルの数を信頼度情報として出力することを特徴とする無線基地局装置。
  10. 移動機から送信された、制御チャネルとデータチャネルとが符号化及び拡散技術によって多重化された通信信号について前記制御チャネルと前記データチャネルとを逆拡散して復号化する復号処理方法であって、
    逆拡散された前記制御チャネルの相関値を算出する処理と、
    前記逆拡散された制御チャネルを前記相関値算出部にて算出された相関値を基に、再符号化する処理と、
    前記制御チャネルのフレームがコンプレストフレームではないと判断した場合、前記再符号化された制御チャネルと前記逆拡散された制御チャネルとをシンボル毎に比較する処理と、
    前記制御チャネルのフレームがコンプレストフレームであると判断した場合、前記再符号化された制御チャネルと前記逆拡散された制御チャネルとを、送信ギャップを除いたシンボルについてシンボル毎に比較する処理と、
    比較した結果を信頼度情報として出力する処理と、
    前記信頼度情報に基づいて前記データチャネルの復号処理を省略する処理とを有する復号処理方法。
  11. 請求項10に記載の復号処理方法において、
    前記信頼度情報に基づいて前記制御チャネルを検出したかどうかを判断する処理と、
    前記制御チャネルを検出したと判断した場合、当該制御チャネルを復号化する処理と、
    前記信頼度情報と前記復号化された制御チャネルとに基づいて前記データチャネルを復号化する処理とを有することを特徴とする復号処理方法。
  12. 請求項10または請求項11に記載の復号処理方法において、
    前記制御チャネルのフレームがコンプレストフレームではなく、前記信頼度情報が第1の復号処理閾値未満である場合、または、前記制御チャネルのフレームがコンプレストフレームであり、前記信頼度情報が第2の復号処理閾値未満である場合に、前記データチャネルの復号処理を省略する処理を有することを特徴とする復号処理方法。
  13. 請求項12に記載の復号処理方法において、
    前記第1の復号処理閾値に基づいて前記第2の復号処理閾値を算出する処理を有することを特徴とする復号処理方法。
  14. 請求項11乃至13のいずれか1項に記載の復号処理方法において、
    前記算出された相関値を用いて信号対干渉雑音電力比を算出する処理と、
    前記信頼度情報と前記信号対干渉雑音電力比とに基づいて前記制御チャネルを検出したかどうかを判断する処理とを有することを特徴とする復号処理方法。
  15. 請求項14に記載の無線基地局装置において、
    前記信号対干渉雑音電力比が前記制御チャネルを検出したかどうかの判断基準となるSIR閾値以上である場合、且つ、前記制御チャネルのフレームがコンプレストフレームではなく、前記信頼度情報が、前記制御チャネルを検出したかどうかの判断基準となる第1の検出閾値以上である場合、または、前記制御チャネルのフレームがコンプレストフレームであり、前記信頼度情報が、前記制御チャネルを検出したかどうかの判断基準となる第2の検出閾値以上である場合に、前記制御チャネルを検出したと判断する処理を有することを特徴とする復号処理方法。
  16. 請求項15に記載の復号処理方法において、
    前記第1の検出閾値に基づいて前記第2の検出閾値を算出する処理を有することを特徴とする復号処理方法。
  17. 移動機から送信された、制御チャネルとデータチャネルとが符号化及び拡散技術によって多重化された通信信号について前記制御チャネルと前記データチャネルとを逆拡散して復号化するためにコンピュータに実行させるプログラムであって、
    逆拡散された前記制御チャネルの相関値を算出する手順と、
    前記逆拡散された制御チャネルを前記相関値算出部にて算出された相関値を基に、再符号化する手順と、
    前記制御チャネルのフレームがコンプレストフレームではないと判断した場合、前記再符号化された制御チャネルと前記逆拡散された制御チャネルとをシンボル毎に比較する手順と、
    前記制御チャネルのフレームがコンプレストフレームであると判断した場合、前記再符号化された制御チャネルと前記逆拡散された制御チャネルとを、送信ギャップを除いたシンボルについてシンボル毎に比較する手順と、
    比較した結果を信頼度情報として出力する手順と、
    前記信頼度情報に基づいて前記データチャネルの復号処理を省略する手順とをコンピュータに実行させるプログラム。
  18. 請求項17に記載のプログラムにおいて、
    前記信頼度情報に基づいて前記制御チャネルを検出したかどうかを判断する手順と、
    前記制御チャネルを検出したと判断された場合、当該制御チャネルを復号化する手順と、
    前記信頼度情報と前記復号化された制御チャネルとに基づいて前記データチャネルを復号化する手順とをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  19. 請求項17または請求項18に記載のプログラムにおいて、
    前記制御チャネルのフレームがコンプレストフレームではなく、前記信頼度情報が第1の復号処理閾値未満である場合、または、前記制御チャネルのフレームがコンプレストフレームであり、前記信頼度情報が第2の復号処理閾値未満である場合に、前記データチャネルの復号処理を省略する手順をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  20. 請求項19に記載のプログラムにおいて、
    前記第1の復号処理閾値に基づいて前記第2の復号処理閾値を算出する処理をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  21. 請求項18乃至20のいずれか1項に記載のプログラムにおいて、
    前記算出された相関値を用いて信号対干渉雑音電力比を算出する手順と、
    前記信頼度情報と前記信号対干渉雑音電力比とに基づいて前記制御チャネルを検出したかどうかを判断する手順とをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  22. 請求項21に記載のプログラムにおいて、
    前記信号対干渉雑音電力比が前記制御チャネルを検出したかどうかの判断基準となるSIR閾値以上である場合、且つ、前記制御チャネルのフレームがコンプレストフレームではなく、前記信頼度情報が、前記制御チャネルを検出したかどうかの判断基準となる第1の検出閾値以上である場合、または、前記制御チャネルのフレームがコンプレストフレームであり、前記信頼度情報が、前記制御チャネルを検出したかどうかの判断基準となる第2の検出閾値以上である場合に、前記制御チャネルを検出したと判断する手順をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  23. 請求項22に記載のプログラムにおいて、
    前記第1の検出閾値に基づいて前記第2の検出閾値を算出する手順をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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