JP4904224B2 - 再認証不可能な量子電子署名システム、その方法、その送信者装置、その受信者装置、それらのプログラム及びその記録媒体 - Google Patents
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送信者である送信者装置2は、2つの1量子ビットからなる量子状態の組の列((|φ0 (1)>,|φ1 (1)>),(|φ0 (2)>,|φ1 (2)>),…,(|φ0 (N)>,|φ1 (N)>))を生成して公開する。各量子状態はランダムに生成される。
しかし、将来的に大規模な量子コンピュータが実現した場合、複数の量子状態に対して高度に相関を持った観測を行うことで、量子状態を殆ど破壊することなく署名の認証を行うことができる可能性がある。この結果、署名の再認証不可能性が保証されなくなる。
この発明は、大規模な量子コンピュータを用いても再認証不可能な量子電子署名システム、その方法、その送信者装置、その受信者装置、それらのプログラム及びその記録媒体を提供することを目的とする。
乱数発生部21は、複数の複素数の乱数x0,0 (1),x1,0 (1),x0,1 (1),x1,1 (1)x0,0 (2),x1,0 (2),x0,1 (2),x1,1 (2),…,x0,0 (N),x1,0 (N),x0,1 (N),x1,1 (N)を生成して、公開鍵生成部22及び署名生成部25に出力する。
公開鍵生成部22は、乱数発生部21が生成した複素数を用いて、署名の対象となるビットbの正当性を検証するために用いる可能性がある公開量子状態の組を複数生成する。生成された公開量子状態は公開鍵公開部23に送られる。
このようにして、各公開量子状態|φb (n)>は乱数発生部21が生成した複素数を用いてランダムに生成される。ここで、ランダムとは、クォンタムデザインによって定まる確率分布に従って選択される場合を含む。
公開鍵生成部22は、乱数発生部21が生成した同じ乱数に基づいて、少なくともm個の同じ公開量子状態列を生成する。mは所定の自然数である。後述するようにmの値は、再認証不可能な量子電子署名システムの安全性と関連がある。
≪参考文献1≫Michael A. Nielsen, Isaac L.Chuang共著、木村達也訳「量子コンピュータと量子通信II―量子コンピュータとアルゴリズム―」オーム社
公開鍵公開部23は、公開鍵生成部22が生成した公開量子状態列のうち、m個の公開量子状態列を公開する。受信者装置3が予め決まっている場合には、公開量子状態列を、その受信者装置3に送信しても良い。すなわち、公開鍵として用いる公開量子状態列を特定の者のみに対して公開するようにしても良い。特定の者のみに公開することにより、安全性がさらに増すというメリットがある。
署名生成部25は、文書記録部24から読み込んだ署名の対象となるビットbを用いて、公開量子状態の組(|φ0 (n)>,|φ1 (n)>)ごとに、署名量子状態|φ~ b (n)〉を生成して、署名送信部26に送る。ここで、署名量子状態|φ~ b (n)〉は、δを0以上1/(m+2)以下の数として、δの確率で|φb (n)>であり、1−δの確率で|φ’b (n)>とする。|φ’b (n)>は、|φb (n)>に直交する量子状態とする。mは、上記したように、公開した公開量子状態列の数である。δを0以上1/(m+2)以下の数とする理由は、δが1/m+2よりも大きい場合には、受信した|φ~b>が送信者装置が作ったものであるか、第三者が作ったものであるかを受信者装置が判断することができない場合が生じるためである。
この例では、n=1,…,Nであり、公開量子状態の組(|φ0 (n)>,|φ1 (n)>)はN個あるため、署名生成部25は、N個の署名量子状態|φ~ b (n)〉を生成する。
署名生成部25が生成した署名量子状態|φ~ b (n)〉が、|φb (n)〉又は|φ’b (n)〉の何れかであるかについての情報は、判断部28に送られる。
署名送信部26は、署名の対象となるビットbと、署名生成部25が生成した署名量子状態のうちk1個の署名量子状態とを受信者装置3に送信する。k1はk1≦k<Nであり、αを所定のセキュリティパラメータとして、kは、1/k(1/2)>α/(m+2)を満たす整数である。例えば、α=1である。αの値を大きくするほど署名の再認証不可能性が高まり、αの値を小さくするほど署名の再認証不可能性が低くなる。αの値は、求める安全性、量子コンピュータの精度に応じて適宜定める。
署名送信部26は、署名送信部26のバッファに格納されたnsを、ns=k1とする。
受信者装置3の公開鍵受信部31(図3)は、送信者装置2の公開鍵公開部23が公開した公開量子状態列を受信する。
<ステップS7>
受信者装置3の署名受信部32は、送信者装置2の署名送信部26が送信した、署名の対象となるビットbと、k1個の署名量子状態とを受信する。
スワップテスト部33は、各署名量子状態ごとに、署名量子状態|φ~ b (n)〉と、その署名量子状態に対応する公開量子状態|φb (n)〉とをスワップテストにかけて、受諾されるか拒絶されるかを決定する。例えば、署名量子状態がki個ある場合には、スワップテストはki回行われる。スワップテストの決定結果は、判断部34及び観測結果送信部35に出力される。スワップテストは、図5を参照して背景技術の欄で説明したものと同様であるため、ここでは説明を省略する。
観測結果送信部35は、スワップテスト部33における各署名量子状態ごとのスワップテストの決定結果を送信者装置に送る。
<ステップS10>
送信者装置2の観測結果受理部27(図2)は、各スワップテストの決定結果を受信する。受信したスワップテストの決定結果は、判断部28に送られる。
判断部28は、観測結果受理部27が受信したスワップテストの決定結果を参照して、送信者装置2が送信した署名量子状態を用いて受信者装置3が認証をしたかどうかを判断する。換言すると、受信者装置3が正当な処理を行ったかどうかを判断する。送信者装置2が送信した署名量子状態とは、送信者装置2がki個の署名量子状態を送った場合には、ki個の署名量子状態のことである。
送信者装置2が受信したスワップテストの決定結果の数をKとし、Kの中の署名量子状態|φ~b (n)>が|φb (n)>である場合のスワップテストの決定結果の数をka、Kの中の署名量子状態|φ~b (n)>が|φb’(n)>である場合のスワップテストの決定結果の数をkbとする。K、ka及びkbの間には、K=ka+kbという関係が成立している。
判断部28が、送信者装置2が送信した署名量子状態を用いて受信者装置3が認証をしたと判断した場合には、署名送信部26はk2個の署名量子状態を受信者装置3に送る。署名送信部26は、ns←ns+k2として、送信した署名量子状態の合計数nsを更新する。
判断部28が、送信者装置2が送信した署名量子状態を用いて受信者装置3が認証をしたと判断した場合には、署名送信部26は署名量子状態の送信を中止する。
送信者装置2の制御部210は、すべての署名量子状態を送信したかどうかを判断する。例えば、送信した署名量子状態の合計数nsがNに達したかどうかを確認する。
nsがNに達しない場合には(例えば、ns≠Nの場合)、ステップS7に戻って上記の処理を行う。
nsがNに達した場合には(例えば、ns=Nの場合)、署名の対象となるビットbについての送信・署名の処理を終了する。
判断部34は、スワップテスト部33において受諾された確率と、(m+3)/(2(m+2))とを比較して、署名の対象となるビットbの正当性について判断する。例えば、スワップテスト部33において受諾された確率が、(m+3)/(2(m+2))よりも統計的に十分小さい場合に、その署名の対象となるビットbを受理する。(m+3)/(2(m+2))が、署名の対象となるビットbを受理するか否かの閾値となっている理由については後述する。
例えば、文書を構成するすべてのビットについて上記の処理を行い、すべてのビットが所定の割合(例えば、70%〜100%)以上の割合で受理された場合に、その文書を正当なものとして受理する。
量子状態|φb (n)>は任意の数の量子ビットで構成することができるが、1つの量子ビットで構成すると、最も効率が良くなり、かつ、安全性が高くなる。この発明では、後述するように、2つの量子状態が同一又は直交しているかどうかを検出することにより、署名の正当性を確認するが、量子状態|φb (n)>が2以上の量子ビットから構成されている場合には、署名の正当性の確認のために直交しているかどうかを検出する精度が悪くなるためである。また、量子状態|φb (n)>が2以上の量子ビットから構成されている場合には、任意の量子状態|φb (n)>に、ほとんど直交する量子状態を作りやすいためである。
署名送信部26が常にk2個の署名量子状態を送る必要はない。ki≦k(ki=1,2,…)であれば、受信者装置3に送る署名量子状態の数kiが送信の度ごとに異なっていてもよい。
送信者装置2は、公開量子状態列
(((0.36+0.64i)|0>-(0.61+0.29i)|1>,(0.47+0.55i)|0>-(0.63-0.28i)|1>),
((0.65-0.65i)|0>+(0.24+0.31i)|1>,(0.57+0.60i)|0>+(0.00-0.57i)|1>),
((0.24-0.51i)|0>-(0.78-0.28i)|1>,(0.03-0.15i)|0>-(0.92+0.37i)|1>),…)
を選択して公開する。各公開量子状態はランダムに選択される。
送信者装置2が1ビットの情報0を受信者装置3に送信する場合、送信者装置2はまず
0, (0.61-0.29i)|0>+(0.36-0.64i)|1>
という情報を送信する。
((0.61-0.29i)|0>+(0.36-0.64i)|1>,(0.36+0.64i)|0>-(0.61+0.29i)|1>)
という量子状態の組をスワップテストにかける。そのスワップテストの決定結果が「拒絶」であるとする。受信者装置3は、この決定結果を送信者装置2に送る。
(0.24-0.31i)|0>-(0.65+0.65i)|1>
を送信する。この署名量子状態を受信した受信者装置3は、受信した署名量子状態と、この署名量子状態に対応する、事前に公開されている公開量子状態列の中の公開量子状態とをスワップテストにかける。具体的には、
((0.24-0.31i)|0>-(0.65+0.65i)|1>,(0.65-0.65i)|0>+(0.24+0.31i)|1>)
という量子状態の組をスワップテストにかける。そのスワップテストの決定結果が「受諾」であるとする。受信者装置3は、この決定結果を送信者装置2に送る。
(0.24-0.51i)|0>-(0.78-0.28i)|1>
を送信する。この署名量子状態を受信した受信者装置3は、受信した署名量子状態と、この署名量子状態に対応する、事前に公開されている公開量子状態列の中の公開量子状態とをスワップテストにかける。具体的には、
((0.24-0.51i)|0>-(0.78-0.28i)|1>,(0.24-0.51i)|0>-(0.78-0.28i)|1>)
という量子状態の組をスワップテストにかける。そのスワップテストの決定結果が「受諾」であるとする。受信者装置3は、この決定結果を送信者装置2に送る。
送信者装置2が|φ~b (n)>=|φb (n)>となる署名量子状態を送ったのは、n=3,5,…の回のときであり、受信者装置3はそれらのすべての回のときに「受諾」を返信しているとする。また、送信者装置2が|φ~b (n)>=|φ’b (n)>となる署名量子状態を送ったのは、n=1,2,4,…の回のときであり、それらの回に行われるスワップテストにおける決定結果が「拒絶」である確率が十分1/2に近かったとする。
すべての署名量子状態の組の数が十分に多ければ、送信者装置2に中断されることなくプロトコルが遂行される。
一般に次の定理が成立する。定理の証明については後述する。
定理:
以下で定義されるユニタリ行列を引数とする関数V(m,l)(U)の最大値は(m+1)/(m+2)である。
V(m,l)(U)の上界は次のように求める。
|a↑,s|2+|a↓,s|2=1 (11)
の束縛条件のもとでは
|A↑,s|2+|A↓,s|2=1 (13)
は以下の方法で成り立つ事を示せる:Uがユニタリであるという事実から、
m=1の場合、
A^(0):=|↓> <1,0|−|↑> <1,1| (15)
m=2の場合、
A^(0):=1/√2|↑> <2,0|+|↓> <2,2|
A^(1):=1/√2|↓> <2,0|−|↑> <2,1| (16)
m=3の場合、
A^(0):=|↓><3,0|+|↑><3,3|
A^(1):=|↓><3,1|−|↑><3,2| (17)
m>3の場合、
A^(0):=a↑,0|↑〉〈m,0|
A^(s+1):=a↓,S|↓〉〈m,s|+a↑,S+1|↑〉〈m,s+1|
A^(m+1):=a↓,m|↓〉〈m,m| (18)
ただし0<s<mとしa↓,s,a↓,sは(11)と(12)を満たす数列であるとする。この条件を満たす数列が存在する事は容易に確認できる。
Claims (8)
- 送信者装置と受信者装置とを備える再認証不可能な量子電子署名システムであって、
上記送信者装置は、
乱数を発生する乱数発生手段と、
上記乱数発生手段で生成された乱数から、署名の対象となるビットの正当性を検証するために用いる可能性がある公開量子状態の組を複数生成する公開鍵生成手段と、
上記公開鍵生成手段が生成した複数の公開量子状態の組の列からなる公開量子状態列をm個公開する公開鍵公開手段と、
上記署名の対象となるビットの正当性を検証するために用いる公開量子状態の組ごとに、署名の対象となるビットの値に応じて定まる、署名の対象となるビットの正当性を検証するために用いる公開量子状態と同一又は直交する署名量子状態を、δを0以上1/(m+2)以下の数として、同一の署名量子状態が生成される確率がδ、直交する署名量子状態が生成される確率が1−δとなるように、上記乱数発生手段で生成された乱数から生成する署名生成手段と、
αを所定の数、k1を1/k(1/2)>α/(m+2)を満たす整数k以下1以上の整数として、上記署名の対象となるビットと、上記署名生成手段で生成された署名量子状態のうちのk1個の署名量子状態とを送信する署名送信手段と、
を備え、
上記受信者装置は、
上記送信者装置によって公開された公開量子状態列を受信する公開鍵受信手段と、
上記署名の対象となるビットと、上記k1個の署名量子状態とを受信する署名受信手段と、
上記署名受信手段で受信したk1個の各署名量子状態ごとに、署名量子状態と、その署名量子状態に対応する、上記公開量子状態列に含まれる公開量子状態とをスワップテストにかけて、受諾されるか拒絶されるかを決定するスワップテスト手段と、
上記スワップテスト手段が決定した決定結果を送信する観測結果送信手段と、
上記スワップテスト手段において受諾又は拒絶された確率と、所定の値Aとを比較することにより、上記署名の対象となるビットの正当性を判断する第一判断手段と、
を備え、
上記送信者手段はさらに、
上記受信者装置が送信したスワップテストの決定結果を受信する観測結果受信手段と、
上記観測結果受信手段が受信したスワップテストの決定結果を参照して、上記送信者装置が送信した署名量子状態を用いて上記受信者装置が認証をしたかどうかを判断し、上記送信者装置が送信した署名量子状態を用いて上記受信者装置が認証したと判断することができる場合に、k以下1以上の所定の数k2個の量子状態を署名送信手段に送信させる第二判断手段と、
を備えることを特徴とする再認証不可能な量子電子署名システム。 - 送信者装置が、乱数を発生する乱数発生ステップと、
送信者装置が、上記乱数発生ステップで生成された乱数から、署名の対象となるビットの正当性を検証するために用いる可能性がある公開量子状態の組を複数生成する公開鍵生成ステップと、
送信者装置が、上記公開鍵生成ステップが生成した複数の公開量子状態の組の列からなる公開量子状態列をm個公開する公開鍵公開ステップと、
送信者装置が、上記署名の対象となるビットの正当性を検証するために用いる公開量子状態の組ごとに、署名の対象となるビットの値に応じて定まる、署名の対象となるビットの正当性を検証するために用いる公開量子状態と同一又は直交する署名量子状態を、δを0以上1/(m+2)以下の数として、同一の署名量子状態が生成される確率がδ、直交する署名量子状態が生成される確率が1−δとなるように、上記乱数発生ステップで生成された乱数から生成する署名生成ステップと、
送信者装置が、αを所定の数、k1を1/k(1/2)>α/(m+2)を満たす整数k以下1以上の整数として、上記署名の対象となるビットと、上記署名生成ステップで生成された署名量子状態のうちのk1個の署名量子状態とを送信する署名送信ステップと、
受信者装置が、上記公開鍵公開ステップによって公開された公開量子状態列を受信する公開鍵受信ステップと、
受信者装置が、上記署名の対象となるビットと、上記k1個の署名量子状態とを受信する署名受信ステップと、
受信者装置が、上記署名受信ステップで受信したk1個の各署名量子状態ごとに、署名量子状態と、その署名量子状態に対応する、上記公開量子状態列に含まれる公開量子状態とをスワップテストにかけて、受諾されるか拒絶されるかを決定するスワップテストステップと、
受信者装置が、上記スワップテストステップにおいて決定された決定結果を送信する観測結果送信ステップと、
送信者装置が、上記送信されたスワップテストの決定結果を受信する観測結果受信ステップと、
送信者装置が、上記観測結果受信ステップにおいて受信されたスワップテストの決定結果を参照して、上記送信者装置が送信した署名量子状態を用いて上記受信者装置が認証をしたかどうかを判断し、上記送信者装置が送信した署名量子状態を用いて上記受信者装置が認証したと判断することができる場合に、k以下1以上の所定の数k2個の量子状態を送信させる第二判断ステップと、
受信者装置が、上記スワップテストステップにおいて受諾又は拒絶された確率と、所定の値Aとを比較することにより、上記署名の対象となるビットの正当性を判断する第一判断ステップと、
を備えることを特徴とする再認証不可能な量子電子署名方法。 - 乱数を発生する乱数発生手段と、
上記乱数発生手段で生成された乱数から、署名の対象となるビットの正当性を検証するために用いる可能性がある公開量子状態の組を複数生成する公開鍵生成手段と、
上記公開鍵生成手段が生成した複数の公開量子状態の組の列からなる公開量子状態列をm個公開する公開鍵公開手段と、
上記署名の対象となるビットの正当性を検証するために用いる公開量子状態の組ごとに、署名の対象となるビットの値に応じて定まる、署名の対象となるビットの正当性を検証するために用いる公開量子状態と同一又は直交する署名量子状態を、δを0以上1/(m+2)以下の数として、同一の署名量子状態が生成される確率がδ、直交する署名量子状態が生成される確率が1−δとなるように、上記乱数発生手段で生成された乱数から生成する署名生成手段と、
αを所定の数、k1を1/k(1/2)>α/(m+2)を満たす整数k以下1以上の整数として、上記署名の対象となるビットと、上記署名生成手段で生成された署名量子状態のうちのk1個の署名量子状態とを送信する署名送信手段と、
受信者装置が送信したスワップテストの決定結果を受信する観測結果受信手段と、
上記観測結果受信手段が受信したスワップテストの決定結果を参照して、上記送信者装置が送信した署名量子状態を用いて上記受信者装置が認証をしたかどうかを判断し、上記送信者装置が送信した署名量子状態を用いて上記受信者装置が認証したと判断することができる場合に、k以下1以上の所定の数k2個の量子状態を署名送信手段に送信させる第二判断手段と、
を備えることを特徴とする送信者装置。 - 送信者装置によって公開された公開量子状態列をm個受信する公開鍵受信手段と、
αを所定の数、k1を1/k(1/2)>α/(m+2)を満たす整数k以下1以上の整数として、署名の対象となるビットと、k1個の署名量子状態とを受信する署名受信手段と、
上記署名受信手段で受信したk1個の各署名量子状態ごとに、署名量子状態と、その署名量子状態に対応する、上記公開量子状態列に含まれる公開量子状態とをスワップテストにかけて、受諾されるか拒絶されるかを決定するスワップテスト手段と、
上記スワップテスト手段が決定した決定結果を送信する観測結果送信手段と、
上記スワップテスト手段において受諾又は拒絶された確率と、所定の値Aとを比較することにより、上記署名の対象となるビットの正当性を判断する第一判断手段と、
を備えることを特徴とする受信者装置。 - 請求項3に記載の送信者装置の制御をコンピュータに実行させるための送信者装置プログラム。
- 請求項5に記載の送信者装置プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
- 請求項4に記載の受信者装置の制御をコンピュータに実行させるための受信者装置プログラム。
- 請求項7に記載の受信者装置プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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JP2007219794A JP4904224B2 (ja) | 2007-08-27 | 2007-08-27 | 再認証不可能な量子電子署名システム、その方法、その送信者装置、その受信者装置、それらのプログラム及びその記録媒体 |
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