JP5156078B2 - 量子暗号通信システムおよび送信装置 - Google Patents
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(A2)Aliceは、bに対応する電子的データDbを計算し、Bobに送信する(コミットする)。
(A3)Bobは、電子的データDbを記録装置に記録し、保持する。
(A5)Bobは、b、D’およびDbを用いて演算し、それらの値が矛盾していないかどうかを確認する。矛盾していなければ「受理」を出力する(コミットメントを受理する)。矛盾していれば「拒絶」を出力する(コミットメントを拒絶する)。
(Binding)Aliceがコミットフェーズの後にbの値を変更することは困難である。
(B2)Aliceは、Bに対応する状態|ΨB〉を、量子チャネルを通じてBobに送信する。
(B3)Bobは、受信した|ΨB〉を保持する。
(B5)Bobは、保持していた状態|ΨB〉の観測を行い、その結果がビット列Bの内容とつじつまが合うかどうかを確認する。
(B6)Bobは、ステップ2の観測においてつじつまが合わなければAliceのコミットメントを拒絶する。つじつまが合えば、BobはAliceのコミットメントを受理する。
(Concealing)Bobが開示フェーズに先立ってわかるBの情報量の上限は、blkビット以下である。
(Binding)開示フェーズにおいて、(不正をしている)Aliceが開示したいビット列がB1,...,Brのr通りあるとする。また、Bobがそれぞれのコミットメントを受け入れる確率がそれぞれP1,...,Prであるとする。このとき、P1+...+Pr<1+εが満たされる。
量子を運搬する量子通信路と、
データを運搬する古典通信路と、
上記量子通信路に量子を送信し、上記古典通信路にデータを送信する送信装置と、
上記量子通信路から量子を受信し、上記古典通信路からデータを受信する受信装置とを備え、
上記送信装置は、
データの入出力を行う送信装置制御部と、
上記送信装置制御部からデータを入力し、入力したデータに対応する量子を上記量子通信路に送信するキャリア送信部と、
上記送信装置制御部からデータを入力し、入力したデータを上記古典通信路に送信するデータ送信部とを備え、
上記受信装置は、
上記キャリア送信部が上記量子通信路に送信した量子を受信し、当該量子状態を観測するキャリア受信部と、
上記キャリア受信部が量子状態を観測した観測結果を記憶する記憶部と、
上記データ送信部が上記古典通信路に送信したデータを受信するデータ受信部と、
上記記憶部に記憶された観測結果と上記データ受信部が受信したデータとを照合する受信装置制御部とを備えることを特徴とする。
データのビット列を誤り訂正符号により符号語に変換し、
上記キャリア送信部は、
上記送信装置制御部から符号語をデータとして入力し、入力した符号語に対応する量子を上記量子通信路に送信し、
上記データ送信部は、
上記送信装置制御部からデータのビット列をデータとして入力し、入力したビット列を上記古典通信路に送信し、
上記受信装置制御部は、
上記記憶部に記憶された観測結果と上記データ受信部が受信したビット列を誤り訂正符号により変換した符号語とを照合することを特徴とする。
光子を運搬する量子通信路と、
データを運搬する古典通信路と、
上記量子通信路に光子を送信し、上記古典通信路にデータを送信する送信装置と、
上記量子通信路から光子を受信し、上記古典通信路からデータを受信する受信装置とを備え、
上記送信装置は、
データの入出力を行う送信装置制御部と、
上記送信装置制御部からデータを入力し、入力したデータに対応する光子を上記量子通信路に送信するキャリア送信部と、
上記送信装置制御部からデータを入力し、入力したデータを上記古典通信路に送信するデータ送信部とを備え、
上記受信装置は、
上記キャリア送信部が上記量子通信路に送信した光子を受信し、当該光子の偏光状態を観測するキャリア受信部と、
上記キャリア受信部が偏光状態を観測した観測結果を記憶する記憶部と、
上記データ送信部が上記古典通信路に送信したデータを受信するデータ受信部と、
上記記憶部に記憶された観測結果と上記データ受信部が受信したデータとを照合する受信装置制御部とを備えることを特徴とする。
光子の偏光状態として直線偏光を観測することを特徴とする。
光子を運搬する量子通信路と、
データを運搬する古典通信路と、
上記量子通信路に光子を送信し、上記古典通信路にデータを送信する送信装置と、
上記量子通信路から光子を受信し、上記古典通信路からデータを受信する受信装置とを備え、
上記送信装置は、
データの入出力を行う送信装置制御部と、
上記送信装置制御部からデータを入力し、入力したデータに対応する光子を上記量子通信路に送信するキャリア送信部と、
上記送信装置制御部からデータを入力し、入力したデータを上記古典通信路に送信するデータ送信部とを備え、
上記受信装置は、
上記キャリア送信部が上記量子通信路に送信した光子を受信し、当該光子の位相差を観測するキャリア受信部と、
上記キャリア受信部が偏光状態を観測した観測結果を記憶する記憶部と、
上記データ送信部が上記古典通信路に送信したデータを受信するデータ受信部と、
上記記憶部に記憶された観測結果と上記データ受信部が受信したデータとを照合する受信装置制御部とを備えることを特徴とする。
量子を運搬する量子通信路と、
データを運搬する古典通信路と、
上記量子通信路に量子を送信し、上記古典通信路からデータを受信する生成装置と、
上記量子通信路から量子を受信し、上記古典通信路にデータを送信する送信装置と、
上記量子通信路から量子を受信し、上記古典通信路からデータを受信する受信装置とを備え、
上記生成装置は、
EPR(Einstein−Podolsky−Rosen)対を生成するための設定情報を受信する生成装置通信部と、
上記生成装置通信部が受信した設定情報に基づいてEPR対の生成を制御する生成装置制御部と、
上記生成装置制御部の指示によりEPR対を生成し、当該EPR対の片割れを上記量子通信路に送信するEPR対生成部とを備え、
上記送信装置は、
データの入出力を行う送信装置制御部と、
上記EPR対生成部が上記量子通信路に送信したEPR対の一方の片割れを受信し、当該EPR対の一方の片割れの量子状態を観測する送信装置キャリア受信部と、
上記送信装置キャリア受信部が量子状態を観測した観測結果を上記古典通信路に送信し、上記送信装置制御部からデータを入力し、入力したデータを上記古典通信路に送信するデータ送信部とを備え、
上記受信装置は、
上記EPR対生成部が上記量子通信路に送信したEPR対の他方の片割れを受信し、当該EPR対の他方の片割れの量子状態を観測する受信装置キャリア受信部と、
上記データ送信部が上記古典通信路に送信した観測結果とデータとを受信するデータ受信部と、
上記データ受信部が受信した観測結果と上記受信装置キャリア受信部が量子状態を観測した観測結果とを記憶する記憶部と、
上記記憶部に記憶された観測結果と上記データ受信部が受信したデータとを照合する受信装置制御部とを備えることを特徴とする。
量子を運搬する量子通信路と、
データを運搬する古典通信路と、
上記量子通信路に量子を送信し、上記古典通信路にデータを送信する送信装置と、
上記量子通信路から量子を受信し、上記古典通信路からデータを受信する受信装置とを備え、
上記送信装置は、
データの入出力を行う送信装置制御部と、
EPR(Einstein−Podolsky−Rosen)対を生成し、当該EPR対の一方の片割れを上記量子通信路に送信し、当該EPR対の他方の片割れの量子状態を観測するEPR対生成部と、
上記EPR対生成部が量子状態を観測した観測結果を上記古典通信路に送信し、上記送信装置制御部からデータを入力し、入力したデータを上記古典通信路に送信するデータ送信部とを備え、
上記受信装置は、
上記EPR対生成部が上記量子通信路に送信したEPR対の一方の片割れを受信し、当該EPR対の一方の片割れの量子状態を観測するキャリア受信部と、
上記データ送信部が上記古典通信路に送信した観測結果とデータとを受信するデータ受信部と、
上記データ受信部が受信した観測結果と上記キャリア受信部が量子状態を観測した観測結果とを記憶する記憶部と、
上記記憶部に記憶された観測結果と上記データ受信部が受信したデータとを照合する受信装置制御部とを備えることを特徴とする。
量子を運搬する量子通信路と、
データを運搬する古典通信路と、
上記量子通信路から量子を受信し、上記古典通信路にデータを送信する送信装置と、
上記量子通信路に量子を送信し、上記古典通信路からデータを受信する受信装置とを備え、
上記受信装置は、
EPR(Einstein−Podolsky−Rosen)対を生成し、当該EPR対の一方の片割れを上記量子通信路に送信し、当該EPR対の他方の片割れの量子状態を観測するEPR対生成部を備え、
上記送信装置は、
データの入出力を行う送信装置制御部と、
上記EPR対生成部が上記量子通信路に送信したEPR対の一方の片割れを受信し、当該EPR対の一方の片割れの量子状態を観測するキャリア受信部と、
上記キャリア受信部が量子状態を観測した観測結果を上記古典通信路に送信し、上記送信装置制御部からデータを入力し、入力したデータを上記古典通信路に送信するデータ送信部とを備え、
上記受信装置は、さらに、
上記データ送信部が上記古典通信路に送信した観測結果とデータとを受信するデータ受信部と、
上記データ受信部が受信した観測結果と上記EPR対生成部が量子状態を観測した観測結果とを記憶する記憶部と、
上記記憶部に記憶された観測結果と上記データ受信部が受信したデータとを照合する受信装置制御部とを備えることを特徴とする。
量子とデータとを送信する送信装置と量子を用いた暗号通信を行い、
上記送信装置が送信した量子を受信し、当該量子状態を観測するキャリア受信部と、
上記キャリア受信部が量子状態を観測した観測結果を記憶する記憶部と、
上記送信装置が送信したデータを受信するデータ受信部と、
上記記憶部に記憶された観測結果と上記データ受信部が受信したデータとを照合する受信装置制御部とを備えることを特徴とする。
上記記憶部に記憶された観測結果と上記データ受信部が受信したデータのビット列を誤り訂正符号により変換した符号語とを照合することを特徴とする。
光子とデータとを送信する送信装置と通信を行い、
上記送信装置が送信した光子を受信し、当該光子の偏光状態を観測するキャリア受信部と、
上記キャリア受信部が偏光状態を観測した観測結果を記憶する記憶部と、
上記送信装置が送信したデータを受信するデータ受信部と、
上記記憶部に記憶された観測結果と上記データ受信部が受信したデータとを照合する受信装置制御部とを備えることを特徴とする。
光子の偏光状態として直線偏光を観測することを特徴とする。
光子とデータとを送信する送信装置と通信を行い、
上記送信装置が送信した光子を受信し、当該光子の位相差を観測するキャリア受信部と、
上記キャリア受信部が偏光状態を観測した観測結果を記憶する記憶部と、
上記送信装置が送信したデータを受信するデータ受信部と、
上記記憶部に記憶された観測結果と上記データ受信部が受信したデータとを照合する受信装置制御部とを備えることを特徴とする。
EPR(Einstein−Podolsky−Rosen)対を生成し、当該EPR対の片割れを送信する生成装置と、当該EPR対の片割れを観測し、データを送信する送信装置と通信を行い、
上記生成装置が送信したEPR対の一方の片割れを受信し、当該EPR対の一方の片割れの量子状態を観測する受信装置キャリア受信部と、
上記送信装置が送信したEPR対の他方の片割れの観測結果とデータとを受信するデータ受信部と、
上記データ受信部が受信した観測結果と上記受信装置キャリア受信部が量子状態を観測した観測結果とを記憶する記憶部と、
上記記憶部に記憶された観測結果と上記データ受信部が受信したデータとを照合する受信装置制御部とを備えることを特徴とする。
EPR(Einstein−Podolsky−Rosen)対を生成し、当該EPR対の片割れを観測し、データを送信する送信装置と通信を行い、
上記送信装置が送信したEPR対の一方の片割れを受信し、当該EPR対の一方の片割れの量子状態を観測するキャリア受信部と、
上記送信装置が送信したEPR対の他方の片割れの観測結果とデータとを受信するデータ受信部と、
上記データ受信部が受信した観測結果と上記キャリア受信部が量子状態を観測した観測結果とを記憶する記憶部と、
上記記憶部に記憶された観測結果と上記データ受信部が受信したデータとを照合する受信装置制御部とを備えることを特徴とする。
EPR(Einstein−Podolsky−Rosen)対の片割れを観測し、データを送信する送信装置と通信を行い、
EPR対を生成し、当該EPR対の一方の片割れを上記送信装置に送信し、当該EPR対の他方の片割れの量子状態を観測するEPR対生成部を備え、
上記送信装置が送信したEPR対の一方の片割れの観測結果とデータとを受信するデータ受信部と、
上記データ受信部が受信した観測結果と上記EPR対生成部が量子状態を観測した観測結果とを記憶する記憶部と、
上記記憶部に記憶された観測結果と上記データ受信部が受信したデータとを照合する受信装置制御部とを備えることを特徴とする。
EPR(Einstein−Podolsky−Rosen)対を生成し、当該EPR対の片割れを送信する生成装置と、当該EPR対の片割れを観測し、データを受信する受信装置と通信を行い、
データの入出力を行う送信装置制御部と、
上記生成装置が送信したEPR対の一方の片割れを受信し、当該EPR対の一方の片割れの量子状態を観測する送信装置キャリア受信部と、
上記送信装置キャリア受信部が量子状態を観測した観測結果を上記受信装置に送信し、上記送信装置制御部からデータを入力し、入力したデータを上記受信装置に送信するデータ送信部とを備えることを特徴とする。
EPR(Einstein−Podolsky−Rosen)対の片割れを観測し、データを受信する受信装置と通信を行い、
データの入出力を行う送信装置制御部と、
EPR対を生成し、当該EPR対の一方の片割れを上記受信装置に送信し、当該EPR対の他方の片割れの量子状態を観測するEPR対生成部と、
上記EPR対生成部が量子状態を観測した観測結果を上記受信装置に送信し、上記送信装置制御部からデータを入力し、入力したデータを上記受信装置に送信するデータ送信部とを備えることを特徴とする。
EPR(Einstein−Podolsky−Rosen)対を生成し、当該EPR対の片割れを観測し、データを受信する受信装置と通信を行い、
データの入出力を行う送信装置制御部と、
上記受信装置が送信したEPR対の一方の片割れを受信し、当該EPR対の一方の片割れの量子状態を観測するキャリア受信部と、
上記キャリア受信部が量子状態を観測した観測結果を上記受信装置に送信し、上記送信装置制御部からデータを入力し、入力したデータを上記受信装置に送信するデータ送信部とを備えることを特徴とする。
量子を運搬する量子通信路に量子を送信し、データを運搬する古典通信路にデータを送信する送信装置と、上記量子通信路から量子を受信し、上記古典通信路からデータを受信する受信装置との間で通信を行い、
上記送信装置が、データの入出力を行う送信装置制御ステップと、
上記送信装置が、上記送信装置制御ステップで入力したデータに対応する量子を上記量子通信路に送信するキャリア送信ステップと、
上記受信装置が、上記キャリア送信ステップで上記量子通信路に送信された量子を受信し、当該量子状態を観測するキャリア受信ステップと、
上記受信装置が、上記キャリア受信ステップで量子状態を観測した観測結果を記憶する記憶ステップと、
上記送信装置が、上記送信装置制御ステップで入力したデータを上記古典通信路に送信するデータ送信ステップと、
上記受信装置が、上記データ送信ステップで上記古典通信路に送信されたデータを受信するデータ受信ステップと、
上記受信装置が、上記記憶ステップで記憶された観測結果と上記データ受信ステップで受信したデータとを照合する受信装置制御ステップとを備えることを特徴とする。
図1は、本実施の形態に係る量子暗号通信システムの構成を示すブロック図である。
(C2)Bobは、l元のランダム列R=(r1,...,rN)∈{1,...,l}Nを生成する。
(C3)Aliceは、量子状態|ψ(e1)〉,...,|ψ(eN)〉をBobに送信する(非特許文献1のような従来方式との類推で考えると、状態|ΨB〉を次式(1)としても同じことになる(このように状態がテンソル積で表せる場合は、各状態|ψ(ei)〉が相関を持っていないため))。
(C6)Bobは、符号語E(B)=(e1,...,eN)∈{0,...,q-1}Nを計算する。
(C7)Bobは、k←0とおく。
(C8)i=1,...,Nについて、|ψ(ei)〉∈M(ri)であり、なおかつ|ψ(ei)〉≠|M(ri);si〉であればk←k+1とする(このとき、複素数の位相のみで異なる状態は同一視するとする。つまり、ある実数θに対して|ψ〉=eiθ|ψ’〉を満たす|ψ〉、|ψ’〉は同一視するとする)。
(C9)k≧tであれば、BobはAliceのコミットメントを拒絶する。k<tであれば、BobはAliceのコミットメントを受理する。
|ψ(ei)〉∈M(ri) (2)
|ψ(ei)〉≠|M(ri);si〉 (3)
(2)であり、なおかつ(3) (4)
という条件が成り立っていたとする(このとき、複素数の位相のみで異なる状態は同一視するとする。つまり、ある実数θに対して|ψ〉=eiθ|ψ’〉を満たす|ψ〉、|ψ’〉は同一視するとする)。このときBobは、Aliceの送ったi番目の量子の状態が|ψ(ei)〉であると確信できる。逆に式(4)が、i∈{1,...,N}の少なくとも1つについて成り立っていないときには、BobはAliceが不正を働いていたとみなすとする。
本実施の形態では、実施の形態1と同様の構成(図1参照)で、単一光子(Single Photon)をキャリアとして用い、量子状態としてその偏光を用いる。
|ψ(a)〉=(cos(aπ/2p),sin(aπ/2p))
これは、偏光の角度がaπ/2pの状態に相当する。
(D2)Aliceの送信装置制御部13は、Bに対応する2p元の符号語E(B)=(e1,...,eN)を演算する。
(D3)Bobの受信装置制御部16は、p元の乱数列R=(r1,...,rN)を生成する。
(D4)i=1,...,Nについて、Aliceのキャリア送信部14は、角度πei/2pの偏光を持った単一光子を生成し、量子通信路11を通じて、Bobのキャリア受信部17にその光子を送る。
(D5)i=1,...,Nについて、Bobのキャリア受信部17は、角度πri/2pでi番目の光子の偏光を観測し、観測結果を受信装置制御部16に送る。受信装置制御部16は、観測された偏光の角度がπri/2pのときはsi=0、π(ri+p)/2pのときはsi=1として記録する。以下、この結果をまとめて、S=(s1,...,sN)と表す。
(D7)Bobの受信装置制御部16は、符号語E(B)を計算する。
(D8)Bobの受信装置制御部16は、k←0とする。
(D9)i=1,...,Nについて、ri≡eimod(p)のとき、si≠(ei−ri)/pであればk←k+1とする。
(D10)k≧tであればBobの受信装置制御部16は拒絶(Reject)を出力する。k<tであればBobの受信装置制御部16は受理(Accept)を出力する。
の条件を満たすとき、BobはAliceの送ったi番目の量子が確かに|ψ(ei)〉であったと確信できる。上記ステップ(D8)〜(D10)は、式(5)を満たすiの個数を数えるための手順の一例である。ここであげた変数kを用いる方法もあくまで一例に過ぎない。
実施の形態1のように量子状態|ΨB〉を送る代わりに、量子的にもつれ合った状態をAliceとBobで共有することによってQBSCを実現する方法もある。
(E2)Aliceは、コミットしたいビット列Bに対応する2l元の符号語E(B)=(e1,...,eN)∈{0,...,2l-1}Nを演算する。
(E3)Aliceは、F=(f1,...,fN)∈{0,...,p-1}N(ただし、次式(6)に示すようにfiはei/2を超えない最大の整数)を計算する。
(E5)i=1,...,Nについて、Aliceは、基底M(fi)を用いて観測を行い、結果をciとする。すなわち、観測された状態が|M(fi);j〉であったなら、ci←jとする(このとき、複素数の位相のみで異なる状態は同一視するとする。つまり、ある実数θに対して|ψ〉=eiθ|ψ’〉を満たす|ψ〉、|ψ’〉は同一視するとする)。以下、この結果をまとめて、C=(c1,...,cN)と表す。
(E6)i=1,...,Nについて、Bobは、基底M(ri)を用いて観測を行い、結果をdiとする。すなわち、観測された状態が|M(ri);j〉であったなら、di←jとする(このとき、複素数の位相のみで異なる状態は同一視するとする。つまり、ある実数θに対して|ψ〉=eiθ|ψ’〉を満たす|ψ〉、|ψ’〉は同一視するとする)。以下、この結果をまとめて、D=(d1,...,dN)と表す。
(E7)Bobは、Dを保持する。
(E8)Aliceは、c’i=ci+eimod2を演算し、その結果C’=(c’1,...,c’N)をBobに送信する。BobはC’を保持する。
(E10)Bobは、符号語E(B)=(e1,...,eN)∈{0,...,2l-1}Nを計算する。
(E11)Bobは、k←0とおく。
(E12)i=1,...,Nについて、ri=fiであり、なおかつdi≡c’i+eimod2であればk←k+1とする。
(E13)k≧tであれば、BobはAliceのコミットメントを拒絶する。k<tであれば、BobはAliceのコミットメントを受理する。
ri=fiであり、なおかつdi≡c’i+ei+1mod2 (11)
という条件が成り立っていたとする(このとき、複素数の位相のみで異なる状態は同一視するとする。つまり、ある実数θに対して|ψ〉=eiθ|ψ’〉を満たす|ψ〉、|ψ’〉は同一視するとする)。これはi番目の状態をAliceとBobが同じ基底で測定し、その結果がお互いに異なっていたということを意味する(EPR対の観測で、AliceとBobの基底がそろっている場合、同じ状態ではなく異なる状態が観測される)。このときBobは、Aliceの申告したeiの値が確かに正しいということを確認できる。逆に式(11)が、i∈{1,...,N}の少なくとも1つについて成り立っていないときには、BobはAliceが不正を働いていたとみなすとする。
実施の形態3の構成では、AliceとBobに加え、信頼できる第三者としてChuckが含まれていた。しかし、Chuckの役割をAliceが担うことも可能である。
実施の形態4と同様に、実施の形態3において、Chuckの役割をBobが担うことも可能である。
実施の形態3において、正規直交基底M(i)={|M(i);0〉,...,|M(i);D−1〉}を、ある有限群Gの作用の下で共変となるように選ぶ。
実施の形態1から6いずれかの装置を用いることによって、契約書類、画像データ、音声データ、その他あらゆる種類の電子的データのコミットメントを行うことができる。
・将棋やチェスなどのゲームで、封じ手を行いたい場合。
・契約書の内容をある時点T1で確定させたが、公開日時はそれより後のT2にしたい場合。なおかつT1以降に内容を変更してないことを保証したいとき。例えばある契約が他社に先んじて時点T1で確定していると示したいのに対し、インサイダー取引への影響を考えて時点T2以降に公開したい場合など。
Claims (16)
- 量子を用いたビット列コミットメントを行う量子暗号通信システムにおいて、
量子通信路と古典通信路に接続され、量子通信路に量子を送信し、古典通信路にビット列を送信する送信装置と、
上記量子通信路と上記古典通信路に接続され、上記量子通信路から量子を受信し、上記古典通信路からビット列を受信する受信装置とを備え、
上記送信装置は、
コミットメントの対象となる対象ビット列を入力し、入力した対象ビット列を誤り訂正符号により変換して、符号語の要素となる符号語要素であって、それぞれの符号語要素の値に複数個の量子状態のうちのいずれかの量子状態が対応づけられている複数個の符号語要素を順序を設けて生成する送信装置制御部と、
上記送信装置制御部により生成された上記複数個の符号語要素の順序に従い、符号語要素ごとに、それぞれの値に対応づけられている量子状態の量子を上記量子通信路に送信するキャリア送信部と、
上記キャリア送信部により量子が送信された上記対象ビット列を上記古典通信路に送信するデータ送信部とを備え、
上記受信装置は、
上記キャリア送信部が上記量子通信路に送信した量子を受信し、当該量子状態を観測するキャリア受信部と、
上記キャリア受信部が量子状態を観測した観測結果を記憶する記憶部と、
上記データ送信部が上記古典通信路に送信した上記対象ビット列を受信するデータ受信部と、
上記記憶部に記憶された観測結果と、上記データ受信部が受信した上記対象ビット列を上記誤り訂正符号により変換した符号語とを照合する受信装置制御部とを備えることを特徴とする量子暗号通信システム。 - 上記送信装置制御部は、
入力した対象ビット列を上記誤り訂正符号により変換し、l個(l≧2)の基底とD次元(D≧2)の複素ベクトルの組合せからなる(l×D)個の量子状態のうちのいずれかの量子状態がそれぞれの値に対応づけられている複数個の符号語要素を順序を設けて生成することを特徴とする請求項1に記載の量子暗号通信システム。 - 上記キャリア受信部は、
基底をランダムに選んで、受信した量子の量子状態を観測することを特徴とする請求項1又は2に記載の量子暗号通信システム。 - 上記キャリア送信部は、
1キュビットあたりに1ビットよりも多い情報量を割り当てた量子を上記量子通信路に送信することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の量子暗号通信システム。 - 上記量子暗号通信システムは、
量子状態として光子の偏光状態を用いてビット列コミットメントを行う量子暗号通信システムであり、
上記送信装置制御部は、
入力した対象ビット列を上記誤り訂正符号により変換し、それぞれの値に複数個の偏光状態のうちのいずれかの偏光状態が対応づけられている複数個の符号語要素を順序を設けて生成し、
上記キャリア送信部は、
上記送信装置制御部により生成された上記複数個の符号語要素の順序に従い、符号語要素ごとに、符号語要素の値に対応づけられている偏光状態の光子を上記量子通信路に送信し、
上記キャリア受信部は、
上記キャリア送信部が上記量子通信路に送信した光子を受信し、当該光子の偏光状態を観測することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の量子暗号通信システム。 - 上記キャリア受信部は、
光子の偏光状態として直線偏光を観測することを特徴とする請求項5に記載の量子暗号通信システム。 - 量子を用いたビット列コミットメントを行う量子暗号通信システムにおいて、
量子通信路に接続され、量子通信路に量子を送信する生成装置と、
量子通信路と古典通信路に接続され、量子通信路から量子を受信し、古典通信路にビット列を送信する送信装置と、
量子通信路と古典通信路に接続され、量子通信路から量子を受信し、古典通信路からビット列を受信する受信装置とを備え、
上記生成装置は、
EPR(Einstein−Podolsky−Rosen)対を生成するための設定情報を受信する生成装置通信部と、
上記生成装置通信部が受信した設定情報に基づいてEPR対の生成を制御する生成装置制御部と、
上記生成装置制御部の指示によりEPR対を生成し、当該EPR対の片割れを上記量子通信路に送信するEPR対生成部とを備え、
上記送信装置は、
上記EPR対生成部が上記量子通信路に送信したEPR対の一方の片割れを受信し、当該EPR対の一方の片割れの量子状態を複数個の基底のうちのいずれかの基底を用いて観測する送信装置キャリア受信部と、
上記送信装置キャリア受信部が量子状態を観測した観測結果と、コミットメントの対象となる対象ビット列とを用いて演算を行う送信装置制御部と、
上記送信装置制御部による演算結果を上記古典通信路に送信し、上記対象ビット列を上記古典通信路に送信するデータ送信部とを備え、
上記受信装置は、
上記EPR対生成部が上記量子通信路に送信したEPR対の他方の片割れを受信し、当該EPR対の他方の片割れの量子状態を観測する受信装置キャリア受信部と、
上記データ送信部が上記古典通信路に送信した上記演算結果と上記対象ビット列とを受信するデータ受信部と、
上記データ受信部が受信した上記演算結果と上記受信装置キャリア受信部が量子状態を観測した観測結果とを記憶する記憶部と、
上記記憶部に記憶された上記演算結果と上記観測結果と、上記データ受信部が受信した上記対象ビット列とを照合する受信装置制御部とを備え、
上記送信装置において、
上記送信装置制御部は、
上記対象ビット列を誤り訂正符号により変換して、符号語の要素となる複数個の符号語要素を順序を設けて生成し、
上記複数個の符号語要素の順序に従って、符号語要素ごとに所定の計算を行い、符号語要素ごとに、上記複数の基底のうちのいずれかの基底に対応づけられている計算値を算出し、算出した複数個の計算値の順序を上記複数個の符号語要素の順序に一致させ、
上記送信装置キャリア受信部は、
上記複数個の計算値と同数のEPR対の一方の片割れを順次受信し、
上記複数個の計算値の順序に従い、各計算値に対応づけられている基底を用いて、受信したEPR対の一方の片割れの量子状態を観測することを特徴とする量子暗号通信システム。 - 量子を用いたビット列コミットメントを行う量子暗号通信システムにおいて、
量子通信路と古典通信路に接続され、量子通信路に量子を送信し、古典通信路にビット列を送信する送信装置と、
上記量子通信路と上記古典通信路に接続され、上記量子通信路から量子を受信し、上記古典通信路からビット列を受信する受信装置とを備え、
上記送信装置は、
EPR(Einstein−Podolsky−Rosen)対を生成し、当該EPR対の一方の片割れを上記量子通信路に送信し、当該EPR対の他方の片割れの量子状態を複数個の基底のうちのいずれかの基底を用いて観測するEPR対生成部と、
上記EPR対生成部が量子状態を観測した観測結果と、コミットメントの対象となる対象ビット列とを用いて演算を行う送信装置制御部と、
上記送信装置制御部による演算結果を上記古典通信路に送信し、上記対象ビット列を上記古典通信路に送信するデータ送信部とを備え、
上記受信装置は、
上記EPR対生成部が上記量子通信路に送信したEPR対の一方の片割れを受信し、当該EPR対の一方の片割れの量子状態を観測するキャリア受信部と、
上記データ送信部が上記古典通信路に送信した上記演算結果と上記対象ビット列とを受信するデータ受信部と、
上記データ受信部が受信した上記演算結果と上記キャリア受信部が量子状態を観測した観測結果とを記憶する記憶部と、
上記記憶部に記憶された上記演算結果と上記観測結果と、上記データ受信部が受信した上記対象ビット列とを照合する受信装置制御部とを備え、
上記送信装置において、
上記送信装置制御部は、
上記対象ビット列を誤り訂正符号により変換して、符号語の要素となる複数個の符号語要素を順序を設けて生成し、
上記複数個の符号語要素の順序に従って、符号語要素ごとに所定の計算を行い、符号語要素ごとに、上記複数の基底のうちのいずれかの基底に対応づけられている計算値を算出し、算出した複数個の計算値の順序を上記複数個の符号語要素の順序に一致させ、
上記EPR対生成部は、
上記複数個の計算値と同数のEPR対を順次生成し、
上記複数個の計算値の順序に従い、各計算値に対応づけられている基底を用いて、生成したEPR対の他方の片割れの量子状態を観測することを特徴とする量子暗号通信システム。 - 量子を用いたビット列コミットメントを行う量子暗号通信システムにおいて、
量子通信路と古典通信路に接続され、量子通信路から量子を受信し、古典通信路にビット列を送信する送信装置と、
上記量子通信路と上記古典通信路に接続され、上記量子通信路に量子を送信し、上記古典通信路からビット列を受信する受信装置とを備え、
上記受信装置は、
EPR(Einstein−Podolsky−Rosen)対を生成し、当該EPR対の一方の片割れを上記量子通信路に送信し、当該EPR対の他方の片割れの量子状態を観測するEPR対生成部を備え、
上記送信装置は、
上記EPR対生成部が上記量子通信路に送信したEPR対の一方の片割れを受信し、当該EPR対の一方の片割れの量子状態を複数個の基底のうちのいずれかの基底を用いて観測するキャリア受信部と、
上記キャリア受信部が量子状態を観測した観測結果と、コミットメントの対象となる対象ビット列とを用いて演算を行う送信装置制御部と、
上記送信装置制御部による演算結果を上記古典通信路に送信し、上記対象ビット列を上記古典通信路に送信するデータ送信部とを備え、
上記受信装置は、さらに、
上記データ送信部が上記古典通信路に送信した上記演算結果と上記対象ビット列とを受信するデータ受信部と、
上記データ受信部が受信した上記演算結果と上記EPR対生成部が量子状態を観測した観測結果とを記憶する記憶部と、
上記記憶部に記憶された上記演算結果と上記観測結果と、上記データ受信部が受信した上記対象ビット列とを照合する受信装置制御部とを備え、
上記送信装置において、
上記送信装置制御部は、
上記対象ビット列を誤り訂正符号により変換して、符号語の要素となる複数個の符号語要素を順序を設けて生成し、
上記複数個の符号語要素の順序に従って、符号語要素ごとに所定の計算を行い、符号語要素ごとに、上記複数の基底のうちのいずれかの基底に対応づけられている計算値を算出し、算出した複数個の計算値の順序を上記複数個の符号語要素の順序に一致させ、
上記送信装置キャリア受信部は、
上記複数個の計算値と同数のEPR対の一方の片割れを順次受信し、
上記複数個の計算値の順序に従い、各計算値に対応づけられている基底を用いて、受信したEPR対の一方の片割れの量子状態を観測することを特徴とする量子暗号通信システム。 - 受信装置に対して、量子を用いたビット列コミットメントを行う送信装置において、
コミットメントの対象となる対象ビット列を入力し、入力した対象ビット列を誤り訂正符号により変換し、符号語の要素となる複数個の符号語要素であって、それぞれの値に複数個の量子状態のうちのいずれかの量子状態が対応づけられている複数個の符号語要素を順序を設けて生成する送信装置制御部と、
上記送信装置制御部により生成された上記複数個の符号語要素の順序に従い、符号語要素ごとに、符号語要素の値に対応づけられている量子状態の量子を上記受信装置に送信するキャリア送信部と、
上記キャリア送信部により量子が送信された上記対象ビット列を上記受信装置に送信するデータ送信部とを備えることを特徴とする送信装置。 - 上記送信装置制御部は、
入力した対象ビット列を上記誤り訂正符号により変換し、l個(l≧2)の基底とD次元(D≧2)の複素ベクトルの組合せからなる(l×D)個の量子状態のうちのいずれかの量子状態がそれぞれの値に対応づけられている複数個の符号語要素を順序を設けて生成することを特徴とする請求項10に記載の送信装置。 - 上記キャリア送信部は、
1キュビットあたりに1ビットよりも多い情報量を割り当てた量子を上記量子通信路に送信することを特徴とする請求項10又は11に記載の送信装置。 - 上記送信装置は、
量子状態として光子の偏光状態を用いてビット列コミットメントを行う送信装置であり、
上記送信装置制御部は、
入力した対象ビット列を上記誤り訂正符号により変換し、それぞれの値に複数個の偏光状態のうちのいずれかの偏光状態が対応づけられている複数個の符号語要素を順序を設けて生成し、
上記キャリア送信部は、
上記送信装置制御部により生成された上記複数個の符号語要素の順序に従い、符号語要素ごとに、符号語要素の値に対応づけられている偏光状態の光子を上記受信装置に送信することを特徴とする請求項10〜12のいずれかに記載の送信装置。 - EPR(Einstein−Podolsky−Rosen)対を生成し、当該EPR対の片割れを送信する生成装置と、当該EPR対の片割れを観測する受信装置と通信を行い、
上記受信装置に対して、量子を用いたビット列コミットメントを行う送信装置において、
上記生成装置が送信したEPR対の一方の片割れを受信し、当該EPR対の一方の片割れの量子状態を複数個の基底のうちのいずれかの基底を用いて観測する送信装置キャリア受信部と、
上記送信装置キャリア受信部が量子状態を観測した観測結果と、コミットメントの対象となる対象ビット列とを用いて演算を行う送信装置制御部と、
上記送信装置制御部による演算結果を上記受信装置に送信し、上記対象ビット列を上記受信装置に送信するデータ送信部とを備え、
上記送信装置制御部は、
上記対象ビット列を誤り訂正符号により変換して、符号語の要素となる複数個の符号語要素を順序を設けて生成し、
上記複数個の符号語要素の順序に従って、符号語要素ごとに所定の計算を行い、符号語要素ごとに、上記複数の基底のうちのいずれかの基底に対応づけられている計算値を算出し、算出した複数個の計算値の順序を上記複数個の符号語要素の順序に一致させ、
上記送信装置キャリア受信部は、
上記複数個の計算値と同数のEPR対の一方の片割れを順次受信し、
上記複数個の計算値の順序に従い、各計算値に対応づけられている基底を用いて、受信したEPR対の一方の片割れの量子状態を観測することを特徴とする送信装置。 - EPR(Einstein−Podolsky−Rosen)対の片割れを観測する受信装置と通信を行い、
上記受信装置に対して、量子を用いたビット列コミットメントを行う送信装置において、
EPR対を生成し、当該EPR対の一方の片割れを上記受信装置に送信し、当該EPR対の他方の片割れの量子状態を複数個の基底のうちのいずれかの基底を用いて観測するEPR対生成部と、
上記EPR対生成部が量子状態を観測した観測結果と、コミットメントの対象となる対象ビット列とを用いて演算を行う送信装置制御部と、
上記送信装置制御部による演算結果を上記受信装置に送信し、上記対象ビット列を上記受信装置に送信するデータ送信部とを備え、
上記送信装置制御部は、
上記対象ビット列を誤り訂正符号により変換して、符号語の要素となる複数個の符号語要素を順序を設けて生成し、
上記複数個の符号語要素の順序に従って、符号語要素ごとに所定の計算を行い、符号語要素ごとに、上記複数の基底のうちのいずれかの基底に対応づけられている計算値を算出し、算出した複数個の計算値の順序を上記複数個の符号語要素の順序に一致させ、
上記EPR対生成部は、
上記複数個の計算値と同数のEPR対を順次生成し、
上記複数個の計算値の順序に従い、各計算値に対応づけられている基底を用いて、生成したEPR対の他方の片割れの量子状態を観測することを特徴とする送信装置。 - EPR(Einstein−Podolsky−Rosen)対を生成し、当該EPR対の一方の片割れを送信し、当該EPR対の他方の片割れを観測する受信装置と通信を行い、
上記受信装置に対して、量子を用いたビット列コミットメントを行う送信装置において、
上記受信装置が送信したEPR対の一方の片割れを受信し、当該EPR対の一方の片割れの量子状態を複数個の基底のうちのいずれかの基底を用いて観測するキャリア受信部と、
上記キャリア受信部が量子状態を観測した観測結果と、コミットメントの対象となる対象ビット列とを用いて演算を行う送信装置制御部と、
上記送信装置制御部による演算結果を上記受信装置に送信し、上記対象ビット列を上記受信装置に送信するデータ送信部とを備え、
上記送信装置制御部は、
上記対象ビット列を誤り訂正符号により変換して、符号語の要素となる複数個の符号語要素を順序を設けて生成し、
上記複数個の符号語要素の順序に従って、符号語要素ごとに所定の計算を行い、符号語要素ごとに、上記複数の基底のうちのいずれかの基底に対応づけられている計算値を算出し、算出した複数個の計算値の順序を上記複数個の符号語要素の順序に一致させ、
上記送信装置キャリア受信部は、
上記複数個の計算値と同数のEPR対の一方の片割れを順次受信し、
上記複数個の計算値の順序に従い、各計算値に対応づけられている基底を用いて、受信したEPR対の一方の片割れの量子状態を観測することを特徴とする送信装置。
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