JP4897057B2 - コンピュータ化された医療アドバイスシステム - Google Patents

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Description

本発明はおおむね医学知識システムに関し、特に患者の疾患のコンピュータ化された長期管理システムに関する。
健康は我々が生活を送る根拠である。医学は診断と治療から構成されている。診断手段は患者の問題の原因を見いだし、治療は利用できる最良の療法の適用である。しかし、すべての疾患が治療によって完全に平癒できるわけではない。
喘息および糖尿病のような疾患は、患者の生涯にわたって療法と呼ばれる規則的なスケジュールの治療を必要とするかもしれない。この場合には、疾患は治療されるというよりは管理される。疾患管理とは、多大の費用を要する医療の介入を排除し、また患者の幸福を促進するように、患者を教育する意図をもって既知の診断で患者を管理すること、および疾患の症状の突然で激しい発現を予防するように監視することと定義されてもよい。同じ治療、たとえば、ある薬に対して患者は異なる反応をするかもしれないので、疾患管理の療法部分は、特定の患者の反応に合わせて個別に行われなければならない。
疾患管理は社会に再発経費を創り出すので、費用の低減に対する強い要望がある。目標が実現するに値する理由を理解するためには、極端に均一な料金制の医療制度を理解しなくてはならない。完全に均一な料金システムの主唱者は、誰もがうまくゆくと主張する。極論すれば、誰も病気にはならず、患者がいないので、医者は診療しない患者に対する支払を受けるであろう。完全に均一な料金制においては、世界中のすべての人は、その唯一の目的が人を健康な状態に保つことである健康維持組織に毎月1人当たり所定の金額を支払う。これは称賛に値する目標であるが、実現は不可能である。しかし、実現可能な目標は疾患が管理される方法を自動化することである。
疾患管理の全体の概念は、極論すれば、1日24時間患者について回っている医者を視覚化することである。当然ながら、これは多くの場合に実行できない解決策である。費用を低減するためには、医者の知識が一般大衆に広められなくてはならない。また1つの解決方法は患者のいる場所に医者の物理的な存在を必要としないことであろう。
医学の多くはアルゴリズム的である。すなわち、診断の後には問題の原因を分離する段階の連続が続く。高度心臓生命維持療法(ACIS)および高度外傷生命維持療法(ATLS)は、標準を設定することによって、いかに多くの介護が改良できるかを示した。いくつかの標準は医薬アルゴリズムに翻訳されてもよく、それは介護の標準を医者のために設定するのに役立つことができる。電話健康診断の概念は全国的な毒物コントロール・センタによって証明されている。また医者、特に小児科医は、電話が発明されたときから、電話を介した療法を実行している。実際に、電話で口に出された最初の言葉は助けを求める呼び掛けであった。1876年3月7日、アレクサンダー・グラハム・ベルは、電話用の電池の液をこぼして、「ワトソン君来てくれ、私は君を必要とする。」と叫んだ。今日のいわゆるテレメディスンは1対1の関係のままである。テレメディスン現象は、医療の一定の実施をするのに役立つ最良の実施ガイドラインに部分的に依存している。
疾患管理は医療の実施の再設計以下のものではない。医療における課題は主として情報の1つとその情報の組合わせ方であった。パーソナル・コンピュータと標準の発達のために、今や疾患管理の進歩が可能となった。過去においては、医者とは医学情報の倉庫であり、医学情報が臨床的な意味を有するように医学情報を整理するものであった。けれども、今ではこれらの機能は電気通信およびコンピュータ技術の手段を用いて自動化された方法で実行できる。
疾患管理は、出生から死までの全体のヘルスケアの連続を通じて、患者に対する介護の調整を含むことができる。疾患管理は、予防、診断、治療およびリハビリテーションを含む万人の生命のすべての部分で利用できるプログラムを有する。このプロセスは、特定の疾患を有する患者のみではなく、健康な患者の管理も含んでいる。しばしば、供給者は疾患の症状の激しい発現を有する患者へ集中的で多大の費用を要するサービスを提供することに集中する。全集団の健康を改善するために、疾患管理は予防的、総合的な介護に大きな焦点を置くことを主張する。ある意味では、疾患管理は、医療の実施を医者の手から取り上げて、患者の手の中に置くようにしている。
ほとんどすべての「知識ベースの」臨床的推論は、コンピュータによって、より良く能力を発揮し、より信頼が置ける。技術は医療の民主化を推進する。特に疾患管理において、医療の実施を自動化できるシステムで、医療上のヘルスケアにおける主要で有益な役割を演ずるために患者を激励し訓練するシステムが強く望まれている。このようなシステムは、均一料金制のヘルスケア市場において、維持可能な、実質的な、著しい競合上の利点を与えるべきである。このようなシステムは、介入が臨床的に、経済的にまた人道的に最大限に活用されるように、どのような疾患プロセスにおいても、非常に重大な時期を自動的に識別することが可能であるべきである。
既知の医学的疾患を有する特定の患者に対応する患者の医療記録をメモリから検索することと、前記患者の健康を評価することであって、自動的に前記患者に質問をすることと、健康データを得るために前記患者から自動的に回答を受信することと、前記得られた健康データを前記患者の医療記録の中に自動的に蓄積することと、前記患者の医療記録の1部に対応する特有の健康パラメータを自動的に選択することと、健康パラメータによって示された前記患者の健康状態の前の疾患管理セッションからの変化を自動的に計算することと、前記健康状態の変化を前記医学的疾患に対する疾患の特有の変化と自動的に比較することと、前記得られた健康データと前記比較にもとづいて、前記特定の患者のための疾患療法の調整を示すデータを自動的に出力することを含む前記患者の健康を評価することを含むコンピュータ化された疾患管理方法
医療情報を特定の患者に自動的に提供することができる医療アドバイス・モジュールと、複数の患者の各々に対する前記医療情報に許されるアクセス可能性のレベルを示す認可情報を有する認可データベースであって、前記認可情報は前記特定の患者に対する認可レベルを有する認可データベースを有するコンピュータ化された医療アドバイスシステム。
本発明の一実施態様に、疾患を有する患者の健康を評価することと、前記患者の健康評価に基づいて疾患の療法を最適化することを含むコンピュータ化された疾患管理方法がある。
本発明の他の実施態様に、特定の患者に対応する電子的医療記録の中に主観的な健康測定を備えることと、前記電子的医療記録の中に客観的な健康測定を備えることと、前記主観的な健康測定と前記客観的健康測定にもとづいて測定基準を計算すること、を含むコンピュータ化された相関アセスメント方法がある。
本発明のさらに他の実施態様に、特定の疾患に対する臨界カーブを備えることと、前記特定の疾患を有する特定の患者に対応する電子的医療記録の中に複数の健康パラメータを備えることと、健康アセスメント情報を得るために少なくとも1つの前記健康パラメータを前記臨界カーブと比較すること、を含むコンピュータ化された臨界カーブ・アセスメント方法がある。
本発明のさらに他の実施態様に、健康アセスメントと疾患を有する患者のための療法情報を自動的に提供することができる疾患管理モジュールと、健康アセスメントと療法情報に許容されたアクセス可能性のレベルを示す認可情報を有する認可データベースを有する疾患管理システムがある。
本発明のさらに他の実施態様に、患者に医療情報を提供できる医療アドバイス・モジュールと、前記医療アドバイス・モジュールと組み合わされた認可レベルを有するコンピュータ化された医療助言システムがある。
本発明のさらに他の実施態様に、特定の疾患を有する特定の患者に対する客観的健康測定および主観的健康測定の利用可能性を決定することと、利用できる客観的健康測定にもとづいて前記患者に対する療法を調整すること、あるいは利用できない客観的健康測定および利用できる主観的健康測定にもとづいて前記患者に対する療法を調整することを含む療法最適化のコンピュータ化された方法がある。
本発明のさらに他の実施態様に、患者の健康を評価することを示す複数の質問の群であって、各群が言語レベルの理解に関する患者の健康を評価することを示す複数の質問の群を提供することと、特定の患者の前記言語レベルの理解を識別することと、前記識別された言語レベルにもとづいて前記質問の群の1つを選択することと、前記選択された群から前記患者に質問することを含むコンピュータ化された質問説明方法がある。
本発明のさらに他の実施態様に、患者の主観的な痛みの知覚を苦痛コードに符号化することと、疾患のデータベースに前記苦痛コードで索引を付けることによって疾患を診断することを含むコンピュータ化された医療の診断方法がある。
本発明のさらに他の実施態様に、特定の疾患を有する特定の患者に対応する治療変更認可レベルを提供することと、前記患者に対する療法調整を自動的に決定することと、前記治療変更認可レベルによって許容されるように前記患者に前記療法調整を勧告することを含むコンピュータ化された治療の変更方法がある。
本発明のさらに他の実施態様に、医療スクリプトに対してプレビュー・モードを設定することと、患者の健康に関する質問をすることと、前記質問に答えた結果に関する情報を受け取ることを前記患者に許容することと、前記質問に答がなかったかのように前記医療スクリプトをリセットすることを含むコンピュータ化されたプレビュー・モード方法がある。
本発明のさらに他の実施態様に、複数のパラメータを提供することと、医療スクリプトからの選択された質問をすることと、前記質問への反応に対してあらかじめ設定した時間だけ待つことと、前記あらかじめ設定した時間が応答なしに終了した後に、前記パラメータにもとづいてアクションを実行することを含むコンピュータ化された無応答方法がある。
本発明のさらに他の実施態様に、特定の疾患を有する特定の患者の重大な症状をフィルターすることと、前記患者が以前に評価されていなければ、初期の健康測定値を前記患者から取得し蓄積することと、前記患者が以前に評価されていれば、その後の健康測定値を前記患者から取得し蓄積することを含むコンピュータ化された健康アセスメント方法がある。
本発明の最後の実施態様に、特定の疾患を有する特定の患者から得られた重大な症状の重大度を決定することと、前記重大度レベルが十分に低ければ、前記患者の前記健康を評価することと、前記重大度レベルが十分に高ければ、所定のアクションをとることを含むコンピュータ化された重大症状フィルタリング方法がある。
本発明による自動化された医療診断、治療、疾患管理および情報システムのブロック図である。 図1に示すシステムの構成装置の配置の略図である。 図1および図2Aに示すサーバー・コンピュータの構成装置の配置の略図である。 図1のシステムによって使用されるプロセスおよびデータベース・ファイルの1部分のブロック図である。 図1のシステムによって実行されるトップレベル・プロセスのフローチャートである。 図1のシステムによって実行されるトップレベル・プロセスのフローチャートである。 図1のシステムによって実行されるトップレベル・プロセスのフローチャートである。 図1のシステムによって実行されるトップレベル・プロセスのフローチャートである。 図4Dに示され、図1のシステムによって実行される疾患管理モジュール・プロセスのフローチャートである。 図5に示すオープンセッション・プロセスのフローチャートである。 図5に示す健康アセスメント・プロセスのフローチャートである。 図7に示す重大症状フィルター・プロセスのフローチャートである。 図8に示す重大度アセスメント機能のフローチャートである。 図7に示す初期健康アセスメント・プロセスのフローチャートである。 図7に示す現状健康アセスメント・プロセスのフローチャートである。 図11に示す相関アセスメント機能のフローチャートである。 図11に示す臨界カーブ・アセスメント・プロセスのフローチャートである。 図11に示す臨界カーブ・アセスメント・プロセスのフローチャートである。 図5に示す療法最適化プロセスのフローチャートである。 図14に示す療法調整健康データ・プロセスのフローチャートである。 図14に示す療法調整健康データ・プロセスのフローチャートである。 図14に示す客観的健康データ・プロセスにもとづく療法調整のフローチャートである。 図14に示す客観的健康データ・プロセスにもとづく療法調整のフローチャートである。 図15および図16に示す患者同意レベル機能のフローチャートである。 図5に示すクローズ・セッション・プロセスのフローチャートである。 図1および図5に示す疾患管理モジュール・プロセスによって利用される質問バージョン・フィーチャーのフローチャートである。 図1および図5に示す疾患管理モジュール・プロセスによって利用される質問バージョン・フィーチャーのフローチャートである。 図1および図5に示す疾患管理モジュール・プロセスによって利用されるプレビュー・モード・フィーチャーのフローチャートである。 図1および図5に示す疾患管理モジュール・プロセスによって利用される無応答フィーチャーのフローチャートである。 図4dおよび図5に示す疾患管理モジュール・プロセス、および/または図4Dに示す患者に対するPQRST(苦痛コード)配列入力の生成における診断プロセスによって利用される機能のフローチャートである。 図22Aにおいて患者に対して蓄積されたPQRST(苦痛コード)配列入力を使用した診断の検索における、図4dに示す診断プロセスによって利用される機能のフローチャートである。 特定の疾患に対して時間的にプロットした健康測定値の代表的な臨界カーブのグラフである。
本推奨実施例の以下の詳細説明は、請求の範囲の理解を助けるために、ある具体的な実施例について説明する。しかし、請求の範囲によって規定され保護されるように、本発明は多数の異なる方法で具体化できる。図面を参照して説明する。図面の全体にわたって類似の数字は類似の部品を示す。
詳細説明は次の項目で構成されている。
システム概観
システム・プロセスおよびデータベース
トップレベル・システム・プロセス・フロー
疾患管理概観
疾患管理モジュール
オープン・セッション
健康アセスメント
重大症状フィルター
重大度アセスメント
初期健康アセスメント
現在健康アセスメント
相関アセスメント
臨界カーブ・アセスメント
療法最適化
療法調整(主観的)
療法調整(客観的)
患者同意レベル
クローズ・セッション
質問バージョン
プレビュー・モード・フィーチャー
無応答フィーチャー
PQRST配列
疾患管理オーダー(DMO)
認可データベース
規制認可
シェアリング認可
治療改変認可レベル(TAPI)
メタ構造
メタ機能
疾患管理の利益
システム概観
図1を参照して、コンピュータ化された知識ベース医療管理システム100を説明する。疾患管理モジュール(DMM)80および数個の他の高レベル・サービス・モジュール82が、医療管理システム100の利用者に対する自動化された医療サービスを実行する。サービス・モジュール82は、診断、治療テーブル、自動化された需要管理、オーディオ/ビジュアル/画像ライブラリおよびオーサー・アクセスを有してもよい。DMM80は疾患管理(DM)と組み合わされたタスクを処理する。その主要な目標は、患者の福祉を促進し、患者を教育し、多大の費用を要する医療の介入を低減することである。その使用者は患者114あるいは患者のためのアシスタントであってもよい。本明細書を通じて、用語「使用者」および「患者」は区別無く同じ意味で使用されている。しかし、使用者が患者のために代理人として利用してもよいことは理解されよう。もしこの場合には、使用者は患者のためのアシスタントとして登録される。以下に説明するように、患者あるいはアシスタントのいずれに対しても、適切な登録およびログイン・プロセスがシステム100によって使われる。
モジュール80および82は、埋め込みコンピュータ・ハードウェア・プラットホーム110の、オペレーティング・システムおよびサポート・ソフトウェア88によって、多数のデータベース84によって、また計算環境90によってサポートされている。全体のコンピュータ・ハードウェア−ソフトウェア−通信複合体は、サポート・スタッフによって運営され、保守されている。DMM80のすべてのアプリケーション・タスクは完全に自動化されている。患者、医者、診療所、薬局、研究室等の外部(総合して92)とDMMとの接触は、計算環境90の適切なメディアおよび方法を用いて、対話型の音声応答(IVR)、「モデムとモデム」の直接のアクセスあるいはインターネット102を介してのアクセスのような自動化された通信システムによって処理される。患者114は、システム・コンピュータ・プラットホーム110と通信するために、コンピュータ116およびモニタ118、電話機124、あるいはその他の構成要素を使用する。構成要素の1部は図2aと関連して以下に説明される。
図2aを参照して、医療管理システム100の1実施例のブロック図を説明する。システム100はネットワーク102を有する。ネットワーク102は、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、インターネットあるいは他の接続サービスを表しているかもしれない。
システム・プログラムおよびデータベースは、LAN106およびゲートウェイ104によってネットワーク102と相互接続されていることが望ましい1群のサーバー108に常駐していてもよい。あるいは、システム・プログラムおよびデータベースは、ネットワーク・インタフェース・ハードウェアおよびソフトウェア112を利用する1つのサーバー110に常駐していてもよい。システム・サーバー108/110は、モジュール80および82(図1)を蓄積する。
ネットワーク102は、たとえばモデムを使用して、あるいはネットワーク・インタフェース・カードを使用して、使用者コンピュータ116に接続していてもよい。システム・プログラムに遠隔からアクセスするために、コンピュータ116の使用者114は、キーボードおよび/またはポインティング・デバイスおよびモニタ118のような表示装置を用いて、ブラウザ120を利用してもよい。あるいは、システム・プログラムがコンピュータ116のうえでローカル・モードで実行されるときは、ブラウザ120は利用されない。目に見える症状あるいは徴候のような視覚入力を提供するために、ビデオカメラ122がコンピュータ116にオプションとして接続されてもよい。さらに、臨床的な音をビデオカメラあるいは別なマイクロホン(図示せず)によってとらえることもできる。
システム・サーバー108/110との通信のためにさまざまな他の装置が用いられてもよい。もしサーバーが音声認識あるいはDTMFハードウェアを備えていれば、使用者は電話機124を使用してシステム・プログラムと通信することができる。電話による実施例は、「コンピュータ化された医療診断および治療アドバイス・システム」と題する1993年12月29日付けの本出願人による米国特許出願第08/176,041号、現在米国特許第5,660,176号、に説明されている。システム・サーバー108/110と通信するための他の接続装置には、モデムあるいは無線接続インタフェースを有する携帯用のパーソナル・コンピュータ、表示装置130に接続されたケーブル・インタフェース装置128、あるいは衛星受信器134およびテレビジョン136に接続された衛星受信アンテナ132を含む。使用者114とシステム・サーバー108/110の間の通信を行う他の方法も考えられる。
図2bを参照すると、サーバー・コンピュータ110の1実施例の略図は、ネットワークとのいくつかの可能な相互接続を示している。スクリプトを実行するためには、スクリプト・エンジンと呼ばれる特別のプログラムが使用される。スクリプト・エンジンは医療診断スクリプト・ファイルを読み取り、患者に質問を出力し答えを入力するようなインタビュー動作を行うために、そのコードを使用する。さらに、スクリプトは、患者からの回答を集め、その回答を評価し、診断を出し、その患者の医療記録を更新してもよい。またスクリプト・エンジンは使用者のコンピュータ116(図2a)に常駐してもよい。スクリプト・エンジンは、ハード・ドライブあるいはCD−ROMに蓄積されてもよく、実行のためにメインメモリあるいはキャッシュにロードされる。
本発明によるコンピュータ化された医療システム100の現在望ましいサーバー・コンピュータ110の構成要素を図2bに示す。サーバー・コンピュータ110はきょう体の中に複数の構成要素を有する。電話線156は、公衆電話ネットワーク158をモデム160を介してコンピュータ110に接続する。電話ネットワーク158は、ネットワーク102に接続してもよく、ネットワーク102はシステム・サーバー108/110との接続を有する。あるいは、コンピュータ110は、ネットワーク・インタフェース・カード164を使用してネットワーク102に接続してもよい。
ハードウェアおよびシステム・ソフトウェアは2つの基本概念、すなわち、他のオペレーティング・システムへのポータビリティおよび業界標準部品の使用に留意して組み立てられている。このようにして、本システムはより柔軟であり、絶えず製品を改善するために自由市場における競争を可能にし、同時にコストを低減している。特有のハードウェアおよびソフトウェアが参照されているが、本システムでは異なる構成要素も使用できることは理解されよう。
コンピュータ110は、インテル・ペンティアム・マイクロプロセッサ170を有するパーソナル・コンピュータであることが望ましい。アップル・マッキントッシュ、アミガ、ディジタル・エキップメント・コーポレーションのVAX、あるいはIBMメインフレームのような、他のコンピュータを利用することもできる。モデム160あるいはネットワーク・インタフェース・カード164は、ISAあるいはPCIバス162に接続されている。バス162は、マイクロプロセッサ170をコントローラ回路(チップあるいは基板)を介して複数の周辺機器と相互接続している。
コンピュータ・バス162は、アダプタあるいはコントローラを介して接続された複数の周辺機器を有する。SVGAあるいはより良い解像度が望ましいビデオ・アダプタ基板172は、ビデオモニタ118に相互接続されている。シリアル通信回路176は、マウス178のようなポインティング・デバイスに接続されている。他の実施例においては、パラレル通信回路が回路176の代わりに使用されてもよい。キーボード・コントローラ回路180は、キーボード182に接続されている。500Mb以上のハード・ディスク・ドライブ184およびオプションのCD−ROM駆動装置186がバス162に接続されていることが望ましい。ハードディスク184は、患者ファイル、DMファイル、他のシステム・ファイルおよびバイナリ・サポート・ファイルのようなデータベース・ファイルを蓄積する。CD−ROMドライブ186も、データベース・ファイルおよびバイナリ・サポート・ファイルを蓄積する。
主メモリ190はマイクロプロセッサ170に接続されている。1つの実施例においては、コンピュータ110は、ウインドウズ95オペレーティング・システム192の下で動作してもよい。メモリ190は、診断スクリプト・エンジン(図示せず)および疾患管理モジュール(DMM)プロセス220を実行する。疾患管理モジュール・プロセス・ソフトウェアのある部分は、ボーランド・デルファイのPascal、バージョンIIで記述されてもよく、また他の部分はマイクロソフトC、バージョン7.0で記述されてもよい。さらに、1つの実施例においては、データベースは、マイクロソフトFoxpro、あるいはSQLコンパチブルのリレーショナル・データベース・プログラムのような他のデータベース・プログラムで具体化される。
システムプロセスおよびデータベース
図3を参照して、医療管理システム100によって使用されるプロセス、ファイルおよびデータベースの1部分を説明する。DMMプロセス、認可データベース、イメージング・モダリティー・データベース、研究室試験データベース、疾患データベースおよび以下に説明する他のDM特有のデータベースを除いて、これらのプロセス、ファイルおよびデータベースは、本出願人による「コンピュータ化された医療診断および治療アドバイス・システム」と題する米国特許第5,660,176号に説明されている。
医療管理システム100は、いくつかの主要なプロセスおよび関連するデータベースを使用している。一組の患者/アシスタント・ログイン・プロセス200、210および212は、以前にシステムに登録されたことがある患者を、3つの方法の1つで識別するために、システム100によって使用される。1)プロセス200で患者識別番号(PIN)を要求する。2)プロセス210でアシスタント識別番号(AIN)を要求することによって、以前システムに登録されたことがあるアシスタントを識別する。あるいは3)プロセス212で患者識別番号を要求することによって、以前システムに登録されたことがあるアシスタントを有する患者を識別する。一組のプロセス202、214あるいは216の1つが、患者あるいはアシスタントを登録するために使用される。もし使用者が患者であれば、新患すなわち初めての患者を登録するためにプロセス200において、患者登録プロセスがシステムによって使用される。もし使用者が患者でなければ、新しいすなわち初めてのアシスタントを登録するためにプロセス214において、アシスタント登録プロセスがシステムによって使用される。次に、もし患者がすでに登録されていなければ、患者を登録するためにプロセス216において被支援患者登録プロセスがシステムによって使用される。
使用者がログインあるいは登録されると、システムはプロセスの選択を与える。本実施例に関する主要なプロセスは、疾患すなわち患者の状態IDを管理するDMMプロセス220である。DMMプロセス220は、疾患管理の間に研究室試験選択データベース260あるいはイメージング・モダリティー選択データベース258にアクセスしてもよく、また特定の疾患あるいは診断に対する現在の治療情報を得るために治療テーブル250にアクセスしてもよい。患者およびアシスタント登録データベース240、コンサルテーション・ヒストリー・データベース242、患者応答データベース244、病歴オブジェクト・データベース246、患者薬物療法データベース248、処理中のデータベース252および患者病歴データベース254が、これらのプロセスと組み合わされている。これらのデータベースは、医療システム100に登録されている各患者の電子的医療記録を有する。電子的医療記録は各患者についてのすべての情報を含んでいる。認可データベース256、疾患データベース262および他のDM特有のデータベース264については以下に説明する。他の実施例においては、他の医療情報プロセスにアクセスするために、他の選択が追加される。
トップレベル・システム・プロセス・フロー
図4a、4b、4cおよび4dを参照して、医療管理システム・ソフトウェアのトップレベル・フロー300を説明する。電話を介してシステム100にアクセスするために使用される電話番号は、システムのさまざまな実施例で変わるかもしれない。もし後援機関あるいは病院が、発呼者に費用を負担させずに医療管理システム100にアクセスを提供することを望むなら、無料(たとえば、800、888あるいは他の番号)サービス番号が使用できる。もし後援機関あるいは病院がシステム100の運営経費を発呼者から回収することを望めば、有料通話、あるいはプレミアム課金番号(たとえば、900サービス)を使用するかもしれない。電話コンサルテーションに対する第3者の支払人に説明し請求書を送るのに、「現手続き用語」(CPT−4)コードが利用できる。現手続き用語コードは記述的な用語のリストであり、医療サービスの報告と手続きのためのコードを識別する。CPT−4コードは医療サービスを保険会社に報告するための最も広く認められた名称である。もしインターネットあるいは他のネットワークを介してシステム100にアクセスされれば、適切なウエブ・アドレスが使用者に提供される。
スタート状態302において、医療アドバイスを望む使用者114(図1)は電話機124(図2a)からシステム100の電話番号にダイヤルする。使用者は患者であってもよく、あるいは患者を手伝っている「アシスタント」たとえば親、親類あるいは友人であってもよい。あるいは、使用者は前述のようにインターネットを介して使用者コンピュータ116からシステム100にアクセスしてもよい。状態304に転じて、システム100は自動的に呼に応答し、Dialogic製の0/410のような音声合成基板を用いて、システムのハード・ドライブに蓄積された会話ファイルを再生することによって、前置きの挨拶メッセージで発呼者114を歓迎する。あるいは、もし使用者がブラウザ120(図2a)あるいはインターネット102上の他のユーザー・インタフエースを使用していれば、挨拶メッセージは表示装置118上で使用者に表示される。上に述べたように、システム100は電話によってあるいは表示装置上に表示されたメッセージによって使用者114と通信する。プロセスあるいは機能フローチャートの次の段階は、説明を簡潔にするために、使用者との通信の1つの形式のみを説明する。
状態306で、システム100はシステムを呼び出している各患者に一連の「初期選別質問」をする。これらの質問は重態の患者を識別するように設計されていて、患者の課題を識別するためには設計されていない。初期選別質問は、直ちに医療を必要とする患者をシステムが篩い分けできるようにする。
意志決定状態308に転じて、重態であると判明した患者は、状態309において緊急応答電話番号「911」に電話するよう指示されるか、あるいは患者の地域の最も近くの緊急医療サービスシステムに自動的に接続される。そのセッションは状態310においてプロセス300によって終了する。次は初期選別質問の例である。
・緊急の医療か?
・呼吸困難?
・胸に激しい痛みあるいは圧迫を感じるか?
もしシステムがその患者が緊急の医療を要すると決定すれば、状態311においてシステムは患者に緊急医療の手続きのメニューを提供するかもしれない。患者あるいは患者の代わりの発呼者が最も近くの緊急援助から遠く離れている場合には、たとえば田園環境であれば、使用者はただちに緊急手続きを開始する必要があるかもしれない。緊急医療手続きのメニューは使用者にいくつかの選択肢を提供する。もし使用者がタッチトーンキーの「1」を押すか、あるいは電話機の送話器に「1」と話せば、プロセス300は状態312に分岐し、公知のCPR(心肺蘇生法)情報が説明される。もし使用者が電話機124と組み合わされたスピーカフォン機能を持っていれば、使用者は電話機から離れて手を使わずにその説明を聞き、システム100によって与えられる指示を行うことが可能かもしれない。もし発呼者がタッチトーンキー「2」を押すか、あるいは電話機の送話器に「2」と話せば、プロセス300は状態313に分岐し、公知の息詰まりに対するHeimlich Hug情報が説明される。状態312あるいは状態313が完了すると、そのセッションは状態314で終了する。
状態308においてもし患者が緊急医療を要しないと決定されれば、すなわち、ただちに生命にかかわる条件が無いことにシステム100が満足すれば、使用者が実際の患者であるかどうかを決定するために、プロセス300は意志決定状態315に移る。もしそうであれば、プロセス300は、患者が以前に登録しているか、あるいはシステム100に相談したことがあるかを決定するために、すなわち、患者が新患ではないか、あるいは初めての発呼者ではないかを決定するために意志決定状態316に進む。もしそうであれば、ログインプロセス200において、システム100は患者の識別を検証し患者の医療の記録を検索する。プロセス200が完了すると、プロセス300はページ間接続記号C317を介して状態344に(図4d)に進む。意志決定状態316において決定されるように、もし患者が登録されていなければ、システム100は新患者に対する患者登録プロセス202に進む。プロセス202が完了すると、プロセス300はページ間接続記号C317を介して図4dの状態344に進む。
状態315で決定したように、もし使用者が患者でなければ、プロセス300はページ間接続記号A318を介して図4bの意志決定状態320に進む。たとえば、傷害、虚弱あるいは意識変容状態によって患者が直接システム100を使用できないかもしれない時がある。これらの場合、「アシスタント」が患者のためにシステムと対話してもよい。
アシスタントは、アシスタント登録プロセス214を介してシステムに登録する。アシスタント登録記録は、構造上患者登録記録とまったく同じであるが、ASST_PERM、ASST_EXPおよびRELATIONSの3つのフィールドはアシスタントに対して特別な意味を有する。ASST_PERMフィールドは、患者とアシスタントの間に関係があることを別な手段を通じて確認したシステム管理者によってのみ、真にオフラインで設定できるブール・フラグである。その関係は1対多数である、すなわち、1人の患者が1人以上のアシスタントを有してもよく、また1人のアシスタントが2人以上の患者に関係してもよい。ASST_PERMフラグは、さらにASST_EXPフィールドによって限定されるかもしれない。ASST_EXPフィールドは、ASST_PERM属性の有効期限のためのタイムスタンプを含んでいる。ASST_PERMフラグが真であれば、次にRELATIONSポインタはこのアシスタントが「永久のアシスタント」である1人以上の患者記録に設定する、そうでなければRELATIONSフィールドは空である。
もし次の3条件が満足されれば、支援されたコンサルテーションの間に集められた医療情報は、患者医療記録に書き込まれる。
(a) アシスタントのASST_PERMフラグが真である。
(b) ASST_EXPタイムスタンプには到達していない。
(c) アシスタントは患者記録への関係ポインタを有する。これらの条件の1つでも満たされないと、この患者について集められた新しい医療情報は、システム管理者によるオフラインの検証のために、ペンディング・ファイル252(図3)に退避される。
状態315において、システム100は使用者が患者であるか、あるいはアシスタントであるかを確認する。もし使用者が患者でなければ、次にシステムは使用者がアシスタントであると断定し、意志決定状態320において、アシスタントが登録されているかどうか確認する。もしアシスタントがシステムにすでに登録されていなければ、システムは新しいアシスタントをアシスタント登録プロセス214で登録する。もしアシスタントがシステム100にすでに登録されていれば、プロセス300はアシスタント・ログイン・プロセス210を実行する。プロセス214あるいはプロセス210が完了すると、プロセス300は意志決定状態321に進む。
意志決定状態321において決定されたように、もし患者がシステム100にすでに登録されていなければ、次にシステムはアシスタントに被支援患者登録プロセス216において新しい患者を登録することを許容する。しかし、状態321で決定されたように、もし患者がシステム100にすでに登録されていれば、プロセス300は被支援患者ログインプロセス212を実行する。プロセス216あるいはプロセス212が完了すると、プロセス300は、ページ間接続記号B327を介して、図4cの意志決定状態334に進む。
意志決定状態334において、プロセス300は患者の生年月日が患者の医療記録にあるかどうかを確認する。もしあれば、プロセス300は、ページ間接続記号C317を介して、図4dの状態344に進む。もしなければ、システム100は患者の生年月日を得ようと試みる。状態335に転じて、システム100はアシスタントに患者の生年月日を知っているか尋ねる。もし知っていれば、患者の生年月日を要求するために、プロセス300は状態336に進む。状態337において、システム100は状態336で得た患者の生年月日を復唱する。意志決定状態338において、アシスタントはシステム100によって復唱された生年月日が正しいかを確認する。もし正しくなければ、再び患者の生年月日を求めるために、プロセス300は状態336にループバックする。状態338で確認された患者の生年月日が正しければ、患者の医療記録に退避させるために、状態339においてプロセス300は生年月日にフラグを付け、図4dの状態344に進む。
状態335において確認されたように、もし患者の生年月日が判らなければ、プロセス300は状態340に進み、システムは患者の大体の年齢を示すようにアシスタントに要請する。患者の年齢は、DMMプロセス220、診断モジュールおよび治療テーブル250によって使用される重要なパラメータである。状態341において、システム100は状態340において得られた患者の大体の年齢を復唱する。意志決定状態342において、システム100によって復唱された年齢が正しいかをアシスタントは確認する。もし正しくなければ、プロセス300は、患者の大体の年齢を再び要請するために、状態340にループバックする。状態342において確認された患者の大体の年齢が正しければ、状態343において、次のコンサルテーションの前に患者の実際の生年月日を用意しておくことをシステム100はアシスタントに助言し、図4dの状態344に進む。システム100は診断モジュールと治療テーブル250の間のセッションの中で大体の年齢を使用する。
図4dの状態344において、システム100は使用者にシステム選択メニューを提示する。さて、発呼者は次に説明する6つの選択肢、すなわち、診断システム、治療テーブル、疾患管理、オーディオ/ビジュアル/画像ライブラリ、自動化された需要管理、あるいはエンド・セッションから選択するように要請される。
A. 診断システム: システムは評価プロセス280をメニューで始める。メニューにおいてシステムは患者に病気の正体の確認を始めるように要請する。
B. 治療テーブル: システムはメニューにおいて患者を治療テーブル・プロセス250に導く。メニューにおいて、システムは患者に治療選択方法を選択するように要請する。
C. 疾患管理: システムはDMMプロセス220を開始し、患者が以前に疾患管理モジュールを使用したことがあるかをシステムは最初に確認する。このプロセスを以下に詳細に説明する。
D. オーディオ/ビジュアル/画像ライブラリ: システムは、患者に健康診断音を聞かせ、健康診断ビデオを見せ、あるいは健康診断用の写真あるいは他の画像を見せるオーディオ/ビジュアル/画像ライブラリ・プロセス282を始める。
E. 自動化された需要管理: 医者がいたほうがよいか、もしそうならば、誰がいたほうがよいか、医者がいつ訪れるべきかを患者が判断することを手助けするために、システムは自動化された需要管理プロセス284を開始する。
F. エンド・セッション: システムはいくつかの段階を実行し、セッションを終了させる。
評価プロセス280の終了点において、他の病気を選択する選択肢をシステム100は患者に与える。治療テーブル・プロセス250の終了と共に、他の治療を選択する選択肢をシステムは患者に与える。オーディオ/ビジュアル/画像ライブラリ・プロセス282の終了と共に、他のオーディオ・クリップ、ビデオ、あるいは画像を選択する選択肢をシステム100は患者に与える。自動化された需要プロセス284の終了と共に、他の問題のための助言を受ける選択肢をシステム100は患者に与える。
評価プロセス280、治療テーブル・プロセス250、疾患管理モジュール・プロセス220、オーディオ/ビジュアル/画像ライブラリ・プロセス282、あるいは自動化された需要管理プロセス284の完了と共に、システム100は状態344にループバックし使用者にシステム選択メニューを再び提供する。もし使用者が状態344においてエンド・セッション選択を選択すれば、システム100は意志決定状態345に移る。意志決定状態345において、システム100は、プロセス280、プロセス250、プロセス220、あるいはプロセス284が情報モードにおいて発生しなかったかを判断する。すなわち、リアル・モードあるいはペンディング・モードで発生しなかったかを判断し、設定メモリ変数のどれかが、患者の病歴ファイルに退避させる必要がある過去の病歴条件ではないかを確認するために、現在の患者に対応する記号表を調べる。状態345において両方の条件が真であれば、コンサルテーションがリアル・モードで行われているかを確認するために、システム100は意志決定状態346に進む。もしそうでなければ、コンサルテーションはペンディング・モードで行われていて、次にシステム100は、コンサルテーションの間に得た新しい患者情報を状態347においてペンディング・ファイル252に書き込む。
意志決定状態346が真であれば、すなわちリアル・モードであれば、退避する必要がある過去の健康状態のおのおのに対して、データが正しいことを確認するために、患者の病歴ファイルにデータを退避することを許可するように、状態348においてシステム100は患者に要請する。たとえば、喘息のためのコンサルテーションの間に、患者がHIV陽性であると診断されていることをシステム100が知ったかもしれない。「あなたのHIV診断についての情報をあなたの医療記録に記録してもよいですか?」と、システム100は質問するであろう。もし患者が「はい」と答えれば、次にシステム100は、「HIVに対するあなたの診断は陽性であったことを確かめてください、これは正しいですね」と質問するであろう。もし患者が「はい」と答えれば、次にシステム100は、診断とシステムの正確度を示すスコアを患者の病歴ファイルに書き込む。確認の後、各データ項目は患者病歴データベースで254(図3)内の患者のファイルに蓄積される。
状態348における患者病歴データベース254の更新あるいは状態345が偽と判明のいずれかの完了と共に、あるいは状態347の完了と共に、プロセス300は意志決定状態349に移る。システム100が患者とのコンサルテーションを終了する前に、システム100は与えたすべての助言の概要を提示する。電話によるセッションにおいて、患者は要点を書き留め、繰り返すことを要請される。次にシステム100は、コンサルテーション・セッションの概要およびシステムによって提供される特効のある勧告を、ファクシミリ、電子メール(Eメール)あるいは、第1種郵便物のような郵便サービスを介して受け取る選択肢を患者に与える。もしファクスあるいはEメールが希望であれば、概要と勧告を送るための情報をシステムが利用できるかを確認するために、プロセス300は意志決定状態350へ進む。もしそうでなければ、プロセス300は、情報、たとえば、ファクスの番号、電子メールアドレスあるいは郵便の住所を、状態352において、患者に尋ねる。患者もまたコンサルテーションの概要を患者の健康管理プロバイダーあるいは専門家に送らせる選択肢を有する。状態351に進んで、プロセス300は現在の電話セッションの写しを、次の伝送のために、必要に応じてファクス待ち行列あるいは電子メール待ち行列に追加する。状態351の完了と共に、あるいは状態349においてプロセス300がセッションの写しが送信されるべきではないと決定すれば、セッションは状態353において終了する。
疾患管理概観
本発明は疾患管理モジュール(DMM)と呼ばれるコンピュータ・プログラムを有する。疾患管理モジュールは医療管理システム100の使用者に対して自動化された医療サービスを行ういくつかの高レベル・サービス・モジュールの1つである。これに関連して、疾患管理(DM)とは疾患と呼ばれる指定された健康問題を有すると診断されている患者の継続的治療を意味する。DDMは患者の生涯を通じて治療を継続するかもしれない。DMMは、患者の疾患の進行を評価し査定し、療法を再検討し最適なレベルに調整し、治療を施し疾患の症状の突然で激しい発現に対処するための医療上の助言を患者に与えるために、患者から健康状態の測定結果を得るように患者との周期的な対話を用いて、完全に自動化された方法で疾患管理を行う。疾患管理モジュールの目標は、多大の費用を要する医療の介入を減らすような自動化された方法で患者の健康を促進することである。
DMMソフトウェアのさまざまな特徴は、疾患の管理が個々の場合によって適合できるように、患者特有の情報を蓄積し使用するために特に設計されていることである。モジュールが長い期間にわたって1人の患者を管理するにつれて、モジュールは患者とDMMの接触の頻度と理由、疾患についての患者の主観的理解、さまざまな治療に対する患者の客観的反応、および治療についての患者の好みの形式でその症例についてのプロファイルを構築する。モジュールは次に、内部手続きを調整するためにその知識を使用するので、モジュールはよりいっそう個々の患者に適応する。
患者が最初にDMに登録された時、DMMは患者の病歴を検証する登録手続きを実行し、患者の疾患についての初期療法を初期化し、患者との接触のためにスケジュールを設定する。すべての登録されたDM患者に対して、DMMは患者との周期的な自動化されたセッションを行う。各セッションの間に、DMMは最新の健康測定結果と共に患者の病歴を取得し更新し、必要に応じて患者の健康を分析し評価し、必要に応じて療法を調整し、患者に適切な医療上の助言を与える。各セッションの終了と共に、DMMは次のセッションを予定する。最終的には、人間の医者による医療、医療システムの診断モジュールによる介護、あるいは適切なフォローアップ健康診断を伴う正常な健康状態のような他の状態へ患者を移すことによって、DMMは患者を疾患管理状態から解放する。
全体的な前後関係の中で特徴を説明するために、DMMモジュールの総合的な特徴をここで要約する。各々の特徴を以下に説明する。
患者とのすべての接触において、DMMは多数の許可、同意およびさまざまな機関によって与えられた認可を遵守していることを保証しなくてはならない。DMMはこれらの規制データを管理するために認可データベースを使用している。
患者(あるいはその代理人)とのオンライン対話型の会話を行うために、DMMはスクリプトを使用している。スクリプトは、患者にテキストと質問を出力し、患者からの応答を待ち、応答を記録し、その応答に基づいて次の動作をすることができる特別なコンピュータプログラムである。スクリプトの開発と利用法は、「リストベースの処理を含むコンピュータ化された医療診断および治療助言システム」と題する1997年7月11日出願の米国特許出願第08/893,402号および「ネットワークアクセスを含むコンピュータ化された医療診断および治療助言システム」と題する1997年7月11日出願の米国特許出願第08/893,912号にもとづいて優先権主張しているPCT出願において説明されている。
患者との標準的なオンラインの会話は、スクリプトによる一連の質問と患者による回答の一般的な形式をしている。スクリプトが実行されるにつれて、スクリプトは患者の現状を考慮し、質問を選択し、患者に質問を提示する。患者は回答し、スクリプトは回答を分析し、他の質問を選択する。この過程はセッションが正常に終了するまで実行される。
DMMのためのスクリプト・プレビュー・モードは、形式的に回答を選択せずに、回答の結果がどうなるかを知るために、「ルックアヘッド」モードで患者が質問に答えることを許容する。異常なスクリプトの終了は、無応答機能を用いてインテリジェントな事前対応型の方法でDMMによって処理できる。会話の途中で突然に患者が回答に失敗すれば、この機能は患者についての既知のすべて、すなわち、患者の所在および事前対応的に応答するように管理されている疾患、必要ならば患者の最も近くの緊急支援施設と連絡を取るか、あるいは患者のために911に電話をする能力を含めて、を使用することができる。
DMMは疾患管理セッションの形式で患者とのすべての接触を行う。疾患管理セッションは規則的に予定された患者とのオンラインの会話である。DMセッションは、患者が医療システムを呼ぶ(内向き)、あるいはシステムが患者を呼ぶ(外向き)のいずれによっても開始できる。すべてのDMセッションは、オープンセッション、健康アセスメント、療法最適化およびクローズ・セッションの順序で行われる4つの主要なタスクから成る。
オープンセッション・タスクはデータを初期化し、患者を登録する。オープンセッション・タスクは、患者の健康歴および関連する閾値、限界、範囲および臨界値を含めて測定され追跡されるべきアセスメント健康パラメータを確立するために、管理されている疾患を使用する。またオープンセッション・タスクは、どのように症状を観察し、健康測定を行ない、患者の健康を評価し、患者の疾患の将来をみとおすかの指示を患者に与える。
最後のセッションからの期間に対する健康測定値を患者から得て、健康アセスメント・タスクはPQRST配列を用いて症状の説明を符号化し、さまざまな関連する健康度数、パターンおよび傾向を計算する。健康アセスメント・タスクは、相関アセスメント機能および臨界カーブ・アセスメント機能を用いて健康状態を分析する。相関アセスメント機能は、主観的データに基づいて患者の健康を評価するために、ある患者がどれだけ上手に自分自身の疾患状態と進行を評価できるかの統計的評価基準である主観的客観的相関ファクター(SOCF)を使用する。PQRST配列は、痛みの症状の主観的な説明をDMM規模のディジタル化された苦痛コードに変換するために使用される符号化案である。臨界カーブは、患者の健康の急速な劣化を検出あるいは予測するために、DMMが標準の臨界カーブと比較することができる指定された健康パラメータの時間的プロットである。
最後に、健康アセスメントタスクは、人間による医療を求めるために患者をシステムから専門医にまわす、あるいは新しい症状の診断のために診断モジュール・プロセスに患者をまわす、あるいは患者に対する次の療法段階を決定するために次のタスクに進む等のどの処置を患者に対して採るべきかを決定する。
DMセッションの第3のタスクは療法最適化である。療法最適化の明確な目標は、危険と利益のバランスをとる方法で療法を段階的に調整することであり、有効性を最大にし、有害な副作用を最小限度に抑え、長期にわたってこの患者に対する最適の療法に集中させる。このタスクは、治療テーブルからいくつかの可能な療法の1つを選択し、患者同意レベル機能によって制御される小さい段階で投薬を調節し、危険と利益を患者に提示し、患者に勧告を受け入れさせるか、あるいは拒否させる。患者が拒否すれば、認可データベースに蓄積されている限界に到達するまで、タスクは次々に最良の療法を計算する。そのすべての作業において、自動的に療法を修正するためにどれだけの権限を有するかを決定するために、タスクは治療改変認可レベル(TAPL)を調べる。もしタスクが療法を勧告するにはあまりにもわずかの権限しか有しなければ、あるいはもし患者が療法の提案をすべて拒否すれば、タスクは人間の専門医に患者をまわす。
DMセッション、クローズ・セッションの最後のタスクは、アセスメント測定値、パラメータおよび決定要因のすべてを患者の病歴データベースに蓄積する。またタスクは、患者が受け入れた療法の変更を処理し、患者に関連する説明を発行し、最終的に次のセッションのために患者のスケジュールを変更する。次にタスクは、セッションの間に求められたさまざまなセッションログと報告書を出力するプロセスを開始し、最後にDMMは関連するデータを退避し、現在のDMセッションを終了させる。次のセッションがプロセスを繰り返すまで、DMMはこの患者については終了している。
疾患管理モジュール
図5を参照して、プロセス220を説明する。プロセス220は、疾患管理モジュール(DMM)の実行可能部分を構成する。疾患管理モジュールは、患者の既知の疾患を管理するために患者とオンラインの対話型の会話を行う。プロセス220は、4つのプロセス404、406、408および410から成る。DMセッションは、スタートノード402においてプログラム220に制御が渡されたときに始まる。スタートノード402から、プロセス220はプロセス404を呼び出す。図6を参照して以下に説明するように、プロセス404は、初期化、ファイルのオープニングおよび登録機能を実行する。プロセス404がプロセス220に制御を戻すと、プロセス220は次にプロセス406を呼び出す。プロセス406は患者からの健康測定値を入力し、それを分析し、患者の現在の健康状態を評価する。プロセス406がプロセス220に制御を戻すと、プロセス220は次にプロセス408を呼び出す。プロセス408は患者によって受け入れられた最適な次の療法段階を計算する。プロセス408がプロセス220に制御を戻すと、プロセス220は次にプロセス410を呼び出す。プロセス410はさまざまな報告を出力し、セッション・データを退避し、作業用ファイルを閉じる。プロセス410がプロセス220に制御を戻すと、プロセス220は段階412に制御を渡す。段階412は、ノード402においてプロセス220を呼び出したプロセスに制御を戻す。
オープン・セッション
図6を参照して、プロセス404を説明する。プロセス404はDMセッションを実行するために必要なデータを確認する。プロセス404はDMMにとって新規の患者を登録し、以前にDMセッションで実行されたことのある患者の既存のデータをロードする。最後に、プロセス404は疾患管理オーダー(DMO)記録を作る。このDMセッションの間にDMMによってなされた累積的な決定が疾患管理オーダー記録の中に蓄積される。DMOは疾患管理オーダーの章でさらに説明される。プロセス404はスタートノード430において制御を受け取る。次にプロセス220は決定432に制御を渡す。決定432は、患者が登録されているか、すなわち、以前にDMセッションを実行したことがあるかを知るために患者の識別をDMレジスタで調べる。もし患者が登録されていなければ、プロセス404は段階434に制御を渡し、患者が登録されていれば段階452に制御を渡す、段階452はこの章で後に説明される。
段階434は、患者を疾患管理のために登録する7つの連続した段階434、436、438、440、442、444、446の第1の段階である。段階434は、患者を歓迎し、患者がDMのための登録を始めようとしているということを患者に知らせるメッセージを出力する。次に、段階436は管理される疾患の名前を入力する。次に、段階438は、患者を代弁することができる代理人の名前、患者の医者の名前と所在、患者の近くの緊急施設の名前と電話、等を含む疾患管理を実行するために必要なデータを入力するために、患者にインタビューする。次に、段階440はDMレジストリの中に新しい患者の記録を作る。次に、段階442は患者を登録されたDM患者として確認する。次に、段階444は患者のデータベースの中のDMMによって使用されるための新しいデータ記録を作る。次に、段階446はセッション・データベースの中のセッション・データのための新しいデータ記録を作る。段階446は新しいDM患者として患者の登録を完了する。段階446の後に、制御は段階448に進む。段階448は新しい疾患管理オーダー(DMO)記録を作り、その中にこのDMセッションの間にDMMによってなされた累積的な決定が蓄積される。患者が新たに登録されたDM患者であり、初期健康アセスメントを必要とすることを示すために、段階448はDMOを初期化する。段階448の後に、プロセス404は段階450に制御を渡し、段階450はプロセス404を呼び出したプロセスに制御を戻す。
さて段階452におけるプロセス404の説明を続ける。段階452は患者データベースから患者の医療記録を検索する。段階452の後に、制御は段階454に渡り、段階454はこの患者に対する最後のDMセッション・データをセッション・データベースからロードする。段階454の後に、制御は段階456に渡り、段階456は最後のセッションが正常に終了したことを確認し、正常に終了していなければ適切な制御データを設定する。段階456の後に、制御は段階458に渡り、この患者が次の処理で現在の健康アセスメントを必要とすることを示すために、段階458はDMOを初期化する。段階458の後に、制御は段階450に渡り、段階450はプロセス404を呼び出したプロセスに制御を戻す。
健康アセスメント
図7を参照して、プロセス406を説明する。プロセス406はDMセッションのために健康アセスメントを実行する。プロセス406は基本的に患者の健康アセスメントを実行する他のプロセスを呼び出すステージング・プロセスである。プロセス406はスタートノード480において制御を受け取る。ノード480の後で、プロセス406はプロセス482を呼び出し、プロセス482は、重大症状フィルターと命名され、図8に関連して以下に説明される。プロセス482が制御を戻すと、プロセス406は試験484に制御を渡す、試験484は、この患者が新しいDM登録者であるか、あるいは再診DM患者であるかを決定するために、DMO記録コードをテストする。新しい患者に対しては、プロセス406はノード488を呼び出す。ノード488は新たに登録された患者の健康を評価する。ノード488は図10を参照して以下に説明される。現在の患者に対しては、プロセス406はノード490を呼び出す。ノード490は再診DM患者に対して健康アセスメントを実行する。ノード490は図11を参照して以下に説明される。新しい患者あるいは再診患者に対する健康アセスメントが完了した後、プロセス406はノード492において制御を戻す。
重大症状フィルター
図8を参照して、プロセス482を説明する。プロセス482は、患者の現在の健康状態を分類し、特有のアセスメントの必要性とその理由を決定し、このアセスメントを次のDMプロセスに転送するために、いくつかのテストを患者の現在の症状に適用する。これらの必要性は患者のDMOに退避される、患者のDMOは次のDMMルーチンによって処理される。DMO記録は疾患管理オーダーの章で後に説明される。
プロセス482はスタートノード510において制御を受け取る。そこから、プロセス482はテストノード512に制御を渡す。テストノード512は、患者が現時点で重大な症状を有するかどうかを尋ねることによる第1のフィルターを表す。もし患者が重大な症状を有していなければ、患者は自動化された手段によって評価されることができ、したがってプロセス482は段階544に制御を渡す。この患者の健康が次のルーチンによってさらに評価される必要があることを示すための、DMO記録コードを設定する段階544。制御はノード526を介して戻る。
もし、ノード512において、患者が現在重大な症状を有するなら、プロセス482は、患者が現在管理されている疾患に関係する症状を有するかどうかを決定する必要がある。これを行うために、プロセス482は第1に段階514に制御を渡し、段階514は患者から症状を入力し、関連する症状のテーブルでそれを調べる。プロセス482は次にテスト516に制御を渡し、もしその症状が現在管理されている疾患に関連していれば、テスト516はノード520に分岐する。症状が現在管理されている疾患に関連していなければ、プロセス482はノード530に分岐する。これは第2のフィルターを完了する。第2のフィルターは、ここで重大な関連する症状を有する患者と、有しない患者を識別する。
もし、ノード516において、患者が関連する症状を有するなら、プロセス482は、関連する症状が軽いか、重大かをさらに分類するために、重大度アセスメント機能520を呼び出す。重大な関連する症状を有する患者に対して、プロセス482は段階522に制御を渡し、段階522はこれまでの調査結果を示すためにDMO記録を設定する。段階522から制御はノード526を介して戻る。しかしテスト520において症状が軽いと判定されれば、プロセス482はノード524に制御を渡し、ノード524は、標準的な健康アセスメントの必要性を示すために、DMO記録を設定する。ノード524から、プロセス482はノード526を介して制御を戻す。
もし、ノード516において、患者が関連する症状を有しなければ、プロセス482は患者の現在の療法に関連する副作用を患者が持っているか否かを決定する必要がある。これを行うために、プロセス482は第1に段階530に制御を渡し、段階530は現在の療法の副作用のテーブルの中で患者の症状を調べる。プロセス482は、次にテスト532に制御を渡す、テスト532は副作用症状を決定するフィルターである。もし患者の症状が副作用であれば、プロセス482は、副作用が軽いか、あるいは重大であるかを分類するために、重大度アセスメント機能520を呼び出す。軽い副作用に対しては、プロセス482はノード536に制御を渡し、ノード536は次の処理によって評価されるDMO記録を設定する。重大な副作用に対しては、プロセス482は第1に制御を段階534に渡し、段階534は患者をシステムから人間の医者にまわすためにDMO記録を記録し、次にノード526を介して呼び出しているプロセスに戻る。
もし、試験532において、患者の症状が副作用ではなければ、その症状は、現在管理されている疾患、あるいは適用されている療法のいずれにも無関係な重大な症状である。プロセス482は、その症状が軽いか、あるいは重大かを分類するために、重大度アセスメント機能520を呼び出す。軽い症状に対しては、プロセス482はノード542に制御を渡し、すべてのDM処理が行われた後に患者との特別な論議を意図的に行うために、ノード542はDMO記録フラグを設定し、また論議の理由を記録する。次にプロセス482は、次の健康アセスメントを強制するためにDMO記録を設定するノード544にまず制御を渡し、次にノード526に制御を渡す、ノード526はプロセス482を呼び出したプロセスに戻る。重大で関連の無い症状に対しては、プロセス482は段階540に第1に制御を渡す。段階540は、患者をシステムから人間の医者にまわすためにDMO記録を記録し、次にノード526を介して呼び出したプロセスに戻る。
重大度アセスメント
図9を参照して、重大度アセスメント機能520を説明する。この機能は、所定の症状をDMアセスメントに対して軽いと考えるか重大と考えるかを決定するために、多数の基準を用いる。機能520はスタートノード560において制御を受け取る。スタートノード560において機能520は、一連の6つの連続した段階を開始し、次に計算結果を返す。第1に、機能520はノード562に制御を渡す。ノード562は症状の重大度を0から10までの尺度上で評価するように患者に質問する。次に機能520はノード564に制御に渡す。ノード564は症状データベースから症状自身の絶対重大度尺度を得る。異なる症状は異なる重大度尺度を有し、患者の評価はここで症状の評価と照合される。その結果、次に、機能520はノード566に制御を渡す。ノード566は、患者の評価を症状の重大度尺度で表現されるように正規化する。次に、機能520はノード568に制御を渡す。ノード568は、DMMの現在の感度設定によって正規化された重大度尺度を上または下へ調整するために、感度ファクター・セットを用いる。上に述べたように、感度が高いほど、システムのアセスメントは控えめになる。最も低い感度設定においては、すべての症状の重大度尺度は軽いと考えられる。次に、機能520はノード570に制御を渡す。ノード570は最終調整尺度を軽いか、重いかの2つの分類に変換する。この最終段階が、他の状況においては、最終の尺度を任意の数の等級に分類できることを指摘することは重要である。しかし現在のアセスメントの目的のためには、症状は軽いか、重いかに分類されなければならない。次に、機能520はノード572に制御を渡す。ノード572は呼び出しているプロセスに「軽症」あるいは「重症」のいずれかに対するコードを返す。
初期健康アセスメント
図10を参照して、プロセス488を説明する。このプロセスは、誰が患者の最初の疾患管理セッションをするのか、患者に対して健康アセスメントを実行する。プロセス488はノード600において制御を受け取る。次にプロセス488はノード602に制御を渡す。ノード602は管理されようとしている疾患に対する健康アセスメント仕様書を疾患データベースからロードする。これらの仕様書は、患者説明、治療の選択肢、必要とされる認可等のような、疾患管理セッションで使用されるさまざまなパラメータを有する。これらの値が得られた後に、プロセス488はノード604に制御を渡す。ノード604は患者の病歴とセッション・データベースの中のDMセッション部分を初期化する。次に、プロセス488はノード606に制御を渡す。現在の健康の主観的な評価、患者が持っているかもしれない客観的健康測定値、既存の療法あるいは副作用等、について患者に質問するために、ノード606は初期健康インタビューを実行する。次にプロセス488はノード608に制御を渡す。ノード608は呼びだしているプロセスに制御を返す。
現在の健康アセスメント
図11を参照して、プロセス490を説明する。このプロセスは患者から現在の健康データを、主観的(すなわち、患者が認知しているか、感じている)、客観的(すなわち、患者が測定している、通常計測器具で)、患者が気付いている副作用の3つの形式で得る。これらの健康測定値は現在の健康状態を分析するために次に使用される。プロセス490はノード620において制御を受け取る。ノード620からプロセス490はテスト622に制御を渡す。テスト622は、どんな処理がなされたか、何をする必要があるかを決定するために、患者の現在のDMO記録を調べる。DMO記録コードが健康アセスメントが必要であることを示さなければ、プロセス490はノード634に制御を渡し、ノード634は呼び出しているプロセスに制御を返す。健康アセスメントが必要であれば、プロセス490はさまざまな健康アセスメントを得る一連の5つの段階に制御を渡す。第1に、プロセス490は段階624に制御を渡す。段階624は患者の現在の健康状態の主観的な評価を患者に求める。次に、プロセス490は段階626に制御を渡す。段階626は患者の現在の健康状態の客観的健康測定値を患者に求める。次に、プロセス490は段階628に制御を渡す。段階628は現在の副作用を患者に求める。次に、プロセス490は相関アセスメント機能630を呼び出す。この機能は図12と関連して説明される。次に、プロセス490は臨界カーブ・アセスメント機能640を呼び出す。この機能は図13と関連して説明される。次にプロセス490は段階632に制御を渡す。段階632は呼び出しているプロセスに制御を返す。
相関アセスメント
図12を参照して、プロセス630を説明する。
この機能は、最近追加されたデータに対してSOCFを計算し標準化し、他のアセスメント・パラメータおよび統計値を計算し、患者の病歴を更新する。最後に、この機能は、この前のセッションからの間のデータのギャップを埋めるために、健康アセスメント機能を再び呼び出す。
プロセス630はスタートノード650において制御を受け取る。次にプロセス630は制御を段階652に渡す。段階652はこの前のDMセッションから患者の病歴に追加されている新しい健康データを得る。次にプロセス630は段階654に制御を渡す。段階654は、同じ時間の間の主観的測定値対客観的測定値の比をとることによって、未処理のSOCF時間プロット上の新しい点を計算し、未処理のSOCF時間プロット配列を新しい点で更新する。次にプロセス630は段階656に制御を渡す。段階656は、未処理のSOCF点を正規化し、1つの現在のSOCFを得るために、標準の統計的正規化技法および曲線あてはめ技法を適用する。このSOCFは、患者の主観的なアセスメントが客観的健康測定値に適合する傾向のある患者では高く、患者の主観的なアセスメントが客観的健康測定値に比較して不正確な傾向のある患者では低い。段階656はさらに、直近の3つのデータポイントに対する傾斜および傾斜の傾向および、患者の測定と標準的な測定の間の差のような、DMセッションの残りの部分で使用される他のパラメータを計算する。段階656はさらに、患者の健康データに、インターバル・アセスメントによって、さかのぼって満たされる必要がある大きなギャップがあるかどうかを決定する。段階656は、他のアセスメントを呼び出すために、適切にDMOコードを設定する。次にプロセス630は段階658に制御を渡す。段階658は計算されたアセスメント・パラメータで患者の病歴を更新する。次にプロセス630はテスト660に制御を渡す。テスト660は、欠けている中間のデータに対して患者の健康を再評価するべきかどうかを決定する。テスト660がさらにアセスメントの必要はないと決定すれば、プロセス630はターミナル・ノード662に制御を渡す。ターミナル・ノード662は呼び出しているプロセスに制御を返す。テスト660がもう一度健康アセスメントが必要であると決定すれば、プロセス630はテスト664に制御を渡す。テスト664はインターバルに対して再評価すべきデータの形式を決定する。テスト664が客観的データが利用できると決定すれば、プロセス630は健康アセスメント・プロセス490を呼び出し、インターバルに対して評価すべき主観的および客観的な患者の健康データの両方を求めるパラメータを渡す。次にプロセス630はターミナル・ノード674に制御を渡す。ターミナル・ノード674は呼び出しているプロセスに制御を返す。テスト664が客観的データが利用できないと決定すれば、プロセス630は、健康アセスメント・プロセス490を呼び出し、インターバルに対して求めるべき主観的な患者の健康アセスメントのみを求めるパラメータを渡す。ただ主観的な患者健康アセスメントのみがそのインターバルのために得られることを求めるパラメータを渡して、次にプロセス630はターミナル・ノード672に制御を渡す。ターミナル・ノード672は呼び出しているプロセスに制御を返す。
臨界カーブ・アセスメント
臨界カーブ・アセスメントは重大な悪化に対して患者の健康を監視するDMMプロセスである。臨界カーブは、健康状態の重大な変化を識別するために使用される、時間に対する健康測定値のプロットとして定義される。臨界カーブ・アセスメント・プロセスは、疾患特有および患者特有の健康パラメータを選択し、臨界カーブとしてそれをプロットし、継続的なDMセッションの標準的な部分として臨界カーブを更新し、患者の臨界カーブが特有の臨界点、傾斜、および傾斜の傾向を示せば特有の動作をする。このプロセスは患者の臨界カーブを標準の疾患特有の臨界カーブと比較することに基づいて行なわれる。一定の、高い縦座標値は良い健康を示し、低下しているカーブは低下している健康を示し、カーブの急激な低下は健康の危機を示す。カーブ上の「クリティカル・ポイント」は健康の重大な低下を予測する点である。
一般的な臨界カーブの例を図23に示す、図には「クリティカル・ポイント」として囲まれた点が示されている。図23を参照すると、クリティカル・ポイントにおいて、カーブの傾斜(すなわちクリティカル・ポイントにおけるカーブに対する接線)は急激に低下していることに気付くであろう。これは次の健康測定値がクリティカル・ポイントより低いであろうことを予測している。さらに、クリティカル・ポイントにおいて、傾斜変化の率も負であるかもしれず、これはカーブの傾斜がさらに減少していることを示し、傾斜変化の率は急速に悪化している健康状態を予測している。簡単のために、これらの3つの臨界試験項目は、通常DMMプロセスにおいて、クリティカル・ポイント、傾斜および傾向と呼ばれている。それらは最近の3つの健康測定ポイントを用いて計算される。十分なデータポイントを有する臨界カーブに対しては、曲線あてはめ技法を使用することもできる。
DMMは、さまざまな疾患、患者集団および健康パラメータに対する標準の臨界カーブが入っている疾患データベース262(図3)を有する。臨界カーブ・アセスメント・プロセスは、適切な疾患データセットを抽出し、使用すべき適切な健康パラメータを選択し、それを現在の患者に対して適用し、現在の患者に対する標準のカーブとして患者の病歴254(図3)に退避する。DMMが周期的に患者と対話するにつれて、臨界カーブ・アセスメント・プロセスは、患者から現在のデータを得て、患者の臨界カーブ上にそれをプロットし、患者の実際のCCを患者の標準のCCと比較するために曲線あてはめ技法およびパターン照合技法を使用する。この比較は、重大な切迫した健康の衰えを予測する「クリティカル・ポイント」のような、患者のカーブのキーポイントと傾向をDMMが検出することを可能にする。カーブがこのクリティカル・ポイントに接近しているとき、臨界カーブ・アセスメント方法は予測される悪化を防止する療法に変更を命じるか、あるいは患者を健康管理プロバイダーに差し向けるようにフラグを設定する。特に主観的・客観的相関ファクター(SOCF)が高ければ、(これは、患者の疾患プロセスが良く、DMMが患者の応答にますます頼ることができることを、患者が知っていることを意味する)CCをプロットするために客観的および主観的健康データが共に使用される。
ホメオスタシス
クロード・バーナードによって説明されたホメオスタシスの概念は、臨界カーブおよびその分析の背景にある概念を理解する助けになる。簡単に言えば、ホメオスタシスとは体の機能的な平衡の状態である。この平衡は、一定のシステム・パラメータを所望の範囲に留めることを強制するさまざまな内部の制御機構によって維持されている。これらのホメオスタシス機構を用いて、身体は疾患を一定の点まで許容することが可能であり、またその時において疾患の進行が加速し始める。これの良い例が:
・血液のpHを維持するための重炭酸塩バッファリング・システム、
・オキシヘモグロビン分離カーブ、および
・慢性閉塞性肺疾患を持つ患者の悪化である。
臨界カーブ
臨界カーブ(CC)は、疾患の発作の間の患者の健康状態を説明する。臨界カーブは、時間に対する患者の健康状態をプロットし、健康の(高い)標準的な状態から始まり、疾患が進行するにしたがって、低い健康状態に低下する。
正常で、疾患の無い患者は、高い健康レベルでかなり安定したプロットを有するであろう。予備能力と内部の防衛機構を用いることによって、しばしば健康な身体はしばらくの間疾患を抑えることができるから、カーブの初期の部分は標準的な健康に漸近的である。初期フェーズの後に、予備能力を使い果たし、疾患が発見され2次的効果を生ずるにつれて、健康カーブは険しい角度で下降し始める。一定の臨界点において、カーブは非常に劇的に急勾配になるので、患者の状態は速く悪化するかもしれない。
多くの生理学的パラメータは、ある点までは補償が可能であり、次に疾患の進行の中での小さい変化に対する信号の発見において非常に大きい変化で応答するという、変化に対する特徴的な応答を有する。この患者の疾患の発現が加速しようとしているならば、重大な介入が必要であるから、患者が臨界カーブ上のどこにいるかを知ることは非常に重要である。患者の状態が健康カーブの険しい領域に接近しているという徴候あるいはその疑いがあるときは、DMMは療法の変更あるいは患者の介護人とのコンサルテーションを勧告することができる。健康状態の変化の確認が必要であれば、勧告を行う前に、DMMの再入特徴がDMMシステムに仮説の確認を許容する。
臨界カーブ分析
適当な維持療法で家庭において疾患を管理している既知の疾患を有する患者に対しては、DMMは患者の周期的な接触と健康状態の報告を監視する。傾向ラインが患者の健康カーブがクリティカル・ポイントに到達しつつあることを示すと、DMMは療法を変更するか、および/または患者の医者に通知することができる。患者は何カ月間も成功裏に疾患を管理して行くことができるから、このカーブ分析方法はかなりの数の不必要な医者の訪問を省くことができ、その上に健康状態の変化がクリティカル・ポイントが接近しつつあることを示すときに、医者と患者に同時に通知することができる。
明らかに、容易に定量化可能なパラメータを、このカーブを具体化するための当該の疾患の進行に対するマーカーとして用いることが最良であるが、所定の患者において主観的・客観的相関が高ければ、患者の主観的な評価は同じことを達成することができる。
本システムは1回呼吸量とピーク流量を長時間にわたって測定する。もし1回呼吸量のわずかな変化が、患者の印象において患者の疾患の重大度の大きい差となることが判明すれば、(この患者の以前の変化と比較して)、患者はカーブの険しい部分にいる。フラグが設定され、重大な介入が必要である。
治療改変認可レベルが低く設定されていれば、患者は彼の医者にまわされ、患者の医者は報告、頻繁にファクス、電子メールを受け取るか、あるいは新しい展開についてダウンロードする。治療改変レベルが高く設定されていれば、患者が医者に会う前に、治療の最適化が起こるかもしれない。報告がその医者に送られ、患者に会う必要はあるかもしれないが、ないかもしれない。
健康状態の「カーブ」分析を構成するものは、この分析であり、この関係の認識である。
例:慢性閉塞性肺疾患
例として慢性閉塞性肺疾患について述べる。慢性閉塞性肺疾患はゆっくりと肺組織を破壊する。前述のように、多くの生理学的パラメータは変化に対して同じ反応を有し、ある点までは補償が可能であって、予備能力がなくなった後は、疾患状態の非常に小さい変化が、患者の初期フェーズでは疾患の進行の発現の非常に大きい変化を生ずる。慢性閉塞性肺疾患を有する患者は予備の肺容量のみを失うので、静止している健康状態に重大な変化はない。予備の組織が破壊された後では閾値に達しており、それから先はますます少ない時間差(と疾患プロセスの進行)が、二酸化炭素を吐き出し血液に酸素を送り込む患者の能力にますます多くの重大な悪化を招く。究極的には、慢性閉塞性肺疾患の非常に小さな変化でさえ呼吸器の機能不全をもたらす。
時間に対してプロットされた肺機能のますます大きい減少が見え始めたとき、患者はカーブの臨界部分に到達しつつある。重大な介入が必要であり、可能な限り早急に開始されるべきである。
臨界カーブ・アセスメント・プロセスは次の理由でDMM設定に特に有効である。
・DMMは完全に自動化されている。
・DMMは患者の健康を、時間を追って追跡している。
・DMMは患者との接触を追跡し相関関係を算定するさまざまなモジュールを有する。
・DMMは患者(病歴、主観的・客観的相関要素)を知っている。
・DMMは医療知識のデータベースにアクセスを有する。
・DMMは数学的傾向変動分析を用いて、疾患の進行を分析できる。
・DMMは状態の変化に応じて代わりの療法を選択できる。
図13を参照して、臨界カーブ・アセスメント機能640を説明する。この機能は2つのフェーズを有する。第1のフェーズ(ノード702から始まる)は、直前の臨界カーブ・アセスメント以来の患者の病歴に、健康測定値を追加して、患者の臨界カーブを更新する。第2のフェーズ(ノード712から始まる)は、患者の実際の臨界カーブをこの患者に対して使用される標準の臨界カーブと比較する。患者がカーブの臨界部分にあれば(あるいは接近しつつあれば)、これは管理されている疾患の急速な悪化の可能性を示唆しており、患者はコンサルテーションのために人間の医者にまわされる。
プロセス640はスタートノード700において制御を受け取る。次にプロセス640は段階702に制御を渡す。段階702は新しい健康測定値で患者の実際の臨界のカーブを更新する。次に、プロセス640は段階704に制御を渡す。段階704は、最新の臨界カーブポイント、傾斜および3点傾向を得るために、患者の更新された臨界カーブを分析する。次にプロセス640は段階706に制御を渡す。段階706は患者の臨界カーブのデータを患者の病歴に退避する。次に、プロセス640はテスト708に制御を渡す。テスト708は、患者の臨界点が評価されるべきかどうかを知るために、DMO記録コードを調べる。患者の臨界点が評価されるべきでなければ、プロセス640はターミナル・ノード710に制御を渡す。ターミナル・ノード710は呼び出しているプロセスに制御を返す。テスト708が健康アセスメントが必要であることを示すなら、プロセス640は段階712に制御を渡す。
段階712はプロセス640のアセスメント・フェーズを開始する。段階712は、患者の健康を評価するために、臨界カーブを使用するために必要な作業データを検索、あるいは計算する。作業データは、患者の最近の実際の健康ポイントおよび傾斜、患者の標準の臨界カーブ上の整合点と傾斜、および各セットに対して臨界であると患者を指導するために使用された閾値を有する。段階712がこれらの作業データを計算すると、プロセス640はテスト714に制御を渡す。
テスト714は患者のクリティカル・ポイントを調べる一連の段階を開始する。テスト714が患者の最近の健康ポイントが利用できないか、あるいは標準のカーブに整合することができないことを知れば、プロセス640はターミナル・ノード716に制御を渡し、ターミナル・ノード716は呼び出しているプロセスに制御を渡す。テスト714が最近の健康ポイントが利用できると決定すれば、次にプロセス640は段階718に制御を渡す。段階718は実際と標準の臨界健康点の間の差を比較する。次にプロセス640はテスト720に制御を渡す。テスト720が、患者がクリティカル・ポイント閾値に達しているか、あるいは越えていることを知れば、プロセス640は段階722に制御を渡す。段階722は、患者をコンサルテーションのために人間の医者にまわすために、DMO記録を設定する。次にプロセス640はターミナル・ノード724に制御を渡す。ターミナル・ノード724は呼び出しているプロセスに制御を返す。テスト720が患者がクリティカル・ポイント閾値に達していないことを知れば、プロセス640はテスト726に制御を渡す。
テスト726は患者の臨界の傾斜を調べる一連の段階を開始する。テスト726が臨界の傾斜が利用できないと決定すれば、プロセス640はターミナル・ノード724に制御を渡す。ターミナル・ノード724は呼び出しているプロセスに制御を返す。テスト726が実際の傾斜が利用できると決定すれば、プロセス640は728に制御を渡す。728は実際と標準の臨界の傾斜の間の差を比較する。次にプロセス640はテスト730に制御を渡す。テスト730が患者が臨界の傾斜閾値の下にいると決定すれば、プロセス640はノード724に制御を渡す。ノード724は呼び出しているプロセスに制御を返す。テスト730が患者が臨界の傾斜閾値に達しているか、あるいは越えていると決定すれば、プロセス640はノード732に制御を渡す。ノード732は、患者をコンサルテーションのために人間の医者にまわすために、DMO記録を設定する。次にプロセス640はノード724に制御を渡す。ノード724は呼び出しているプロセスに制御を返す。
療法最適化
療法最適化は、セッションからセッションへと、有効性を最大にし有害な副作用を最小限度に抑える長期目標で患者療法を評価し調整し、また患者の協力と勧告された療法の受け入れを維持する一組のプロセスから成る。療法最適化プロセスは、医療治療表から療法パラメータを選択し、主観的および客観的な患者の健康データをセッションからセッションへと評価することによって患者特有の有効性を追跡する。療法最適化プロセスは複数の治療から選択する。療法最適化プロセスは、患者に代わりの療法の選択を提供することによって、また患者が適切な快適さを見いだすまで療法投薬レベルを調整することによって、副作用を最小限度に抑えようと努める。DMMと患者の間の意見の相違は、対面コンサルテーションと助言のために患者を人間の医者にまわすことによって、解決される。療法最適化は、DMMが療法を変更しなければならない自律性の量を指定するDMM全体にわたる変動要因である、療法最適化認可レベル(TAP)によって案内され制御される。TAPLは以下の別な章で説明される。
患者の健康状態が評価された後に、療法最適化プロセスは、正常な健康の回復の総合的な目標のいくつかの副目標の最良の組み合わせを実現するために、(TAPLが許容する程度まで)患者の治療を評価し調整する。療法最適化プロセスはさらに治療の副作用を最小限度に抑えようと努める。現在のTAPL設定によって許容される程度に、DMMは薬物療法の服用量を、利益/副作用比率が最大になるまで、徐々に滴定する。その総合的な理念は所望の生理学的変化を最少の副作用で実現することである。初期の治療は疾患、年齢および性別に基づいて治療テーブルから選択される。治療に対する反応が患者によって広範囲にわたるため、所定の疾患に対してひとたび薬が療法として選択されると、異なる処方、服用量、管理方法およびタイミングは、結果において、特定の患者に対しては試行錯誤の問題である。療法を再検討するために、療法最適化タスクは、差を検出し分析するために、患者の現在の療法を治療テーブルと比較する。もし新しい治療が利用できれば、患者と介護人に通知され、療法はTAPLによっては変えられるかもしれない。治療の結果を最大にし副作用を最小限度に抑えるために、機能は、初期の療法を選択し、患者の現在の療法を再検討し、療法のさまざまなパラメータを調整し、これらの変化の効果を監視することができる。
変更できる療法パラメータは、薬のクラス、形式、銘柄、服用量、ルート、薬の管理モード、処方、タイミングおよび頻度を含む。これらのそれぞれが修正されるにつれて、療法の現在の修正が患者をより良くするかどうか等を知るために、患者の健康データおよび副作用が確認される。療法パラメータの総合的な最良の組み合わせを発見するために、各療法パラメータは試行錯誤ベースで連続的に変えられる。DMMが患者の療法を調整するとき、通常は療法あるいは服用量の少数の繰り返しのうちにシステムに再び入るように患者に指示して、DMMはDMセッション・スケジュールを適切に調整する。
副作用の最小化は療法最適化プロセスの特別な目標であり、療法の望ましくない副作用を低減しようと努める。このタスクは、療法最適化特徴に対してDMMによって使用された複雑な試行錯誤方法を明らかにする。例1:がん患者において、化学療法を受けている患者が副作用は疾患の進行を遅くする価値を持っていないと決心する点がある。その時点で、これ以上の増加は無益であると知って、1人は「引き下がる」(量を減少させる)。もし複数の薬が必要とされれば、プロセスはより複雑になる、しかし同じ関係が持続する。例2:アルブテロールを計量供給されている服用量吸入麻酔器は、ぜんそく患者がゼーゼー息をするのを助ける、しかしある一定の患者特有の服用量において、副作用が悪化し患者が許容できなくなる。その時点で、有効性対副作用の最良の比率を得るために服用量は小刻みに引き下げられる。
図14を参照して、療法最適化プロセス408を説明する。プロセス408はDMセッションの療法フェーズを実行する。このフェーズは、2つの主要な従属的プロセスおよび患者がその中の1つを受け入れるまでさまざまな治療を試みるループを用いて、患者に受け入れられる次善の療法段階を計算する。プロセス408の一般的な目標は、有効性を最大にし、副作用を最小限度に抑え、患者の快適度レベルを満たすように、療法の形式とモダリティーを調整することによって、長期にわたって療法を最適化する方法で療法段階を選択することである。プロセス408はスタートノード760において制御を受け取る。次に、プロセス408はテスト762に制御を渡す。テスト762は、このDMセッションの初期の部分の間に、患者が現在の客観的健康測定値を提供したかどうかをテストする。テスト762が患者が現在の客観的健康データを提供しなかったことを知れば、プロセス408はテスト782に制御を渡す。テスト782は患者がDMセッションの初期の部分の間に患者の健康の主観的な評価を入力したかどうかをテストする。テスト782が患者が主観的な健康アセスメントを提供したことを知れば、プロセス408はプロセス790を呼び出す。プロセス790は現在の主観的な健康データに基づいて療法を調整する。図15と関連して以下にプロセス790について詳述する。プロセス790が制御を返すと、プロセス408はターミナル・ノード792に制御を渡す。ターミナル・ノード792は呼び出しているプロセスに制御を返す。テスト782が患者が現在の主観的な健康アセスメントを提供していないことを知れば、プロセス408は784に制御を渡す。784はコンサルテーションのために患者を人間の医者にまわすために、DMO記録を設定する。次に、プロセス408はターミナル・ノード786に制御を渡す。ターミナル・ノード786は呼び出しているプロセスに制御を返す。
テスト762が患者が現在の客観的健康データを提供していることを知れば、プロセス408は段階764に制御を渡す。段階764は、患者がその中の1つを受け入れるまで、あるいは、リトライの数が使い尽くされるまでのいずれかまで、さまざまな治療を試みるループを初期化する。段階764は、この患者に対する認可データベースから、許容される療法の最大数を得る。次に、プロセス408はプロセス770を呼び出す。プロセス770は、この患者に対する治療テーブルから次善の療法を選択し、それを患者に提供する。患者はそれを受け入れるか、あるいは修正するか、あるいは拒否することができる。プロセス770を図16と関連して以下にさらに説明する。プロセス770が制御を返すと、プロセス408はテスト772に制御を渡す。テスト772が勧告された療法を患者が受け入れたと決定すれば、プロセス408はターミナル・ノード780に制御を渡す。ターミナル・ノード780は呼び出しているプロセスに制御を返す。
テスト772が勧告された療法を患者が拒否したと決定すれば、プロセス408はテスト774に制御を渡す。テスト774がループ・リトライ度数が1より大きいと決定すれば、プロセス408は段階776に制御を渡す。段階776はループ・リトライ度数を1だけ減算し、次に、ループをもう1度繰り返すために、プロセス408はプロセス770を再び呼び出す。テスト774がリトライ度数が1であると決定すれば、次にプロセス408は段階778に制御を渡す。段階778は、コンサルテーションのために患者を人間の医者にまわすために、DMO記録を設定する。次に、プロセス408はターミナル・ノード780に制御を渡す。ターミナル・ノード780は呼び出しているプロセスに制御を返す。
療法調整(主観的)
図15を参照して、プロセス790を説明する。プロセス790は、この患者の健康の患者の主観的な評価にのみ基づいて、この患者に対する次善の療法を計算する。プロセス790は、主観的・客観的相関ファクターの章で以下に説明される主観的・客観的相関ファクター(SOCF)を用いる。SOCFは、患者自身の疾患を主観的に評価することにおいて、この患者がどれぐらい信頼性が高いかを示し、プロセス790は次の療法段階を計算するのに、SOCFに依存している。
プロセス790はスタートノード810において制御を受け取る。次に、プロセス790はテスト812に制御を渡す。テスト812が患者が療法調整を必要としないと決定すれば、すなわちこの患者のDMO記録は認められた療法に対してすでに完了していれば、プロセス790はターミナル・ノード814に制御を渡す。ターミナル・ノード814は呼び出しているプロセスに制御を返す。テスト812が、この患者が療法最適化を要すると決定すれば、プロセス790はテスト816に制御を渡す。テスト816は現在患者が症状を有するかどうかを決定する(患者が質問されたことがあるかを、患者に尋ねることによって、あるいは患者の退避されている回答を得ることによって)。テスト816がその患者に症状がないことを知れば、プロセス790はテスト818に制御を渡す。テスト818が現在のDMM・TAPL設定が療法調整を許容しないと決定すれば、プロセス790はノード826に制御を渡す。ノード826は同じ療法、たとえば、薬ベースの療法の場合には同じ服用量、を維持するためにDMO記録を設定する。次に、プロセス790はターミナル・ノード824に制御を渡す。ターミナル・ノード824は呼び出しているプロセスに制御を返す。
テスト818が、現在のTAPL設定が療法調整を許容すると決定すれば、プロセス790はテスト820に制御を渡す。テスト820が、患者は服用量を減少しようとすることを望まないと決定すれば、プロセス790は段階826に制御を渡す。段階826は、同じ療法を維持するためにDMO記録を設定する。次に、プロセス790はターミナル・ノード824に制御を渡す。ターミナル・ノード824は呼び出しているプロセスに制御を返す。テスト820が患者は服用量を減少することを望んでいると決定すれば、プロセス790は段階822に制御を渡す。段階822は次に低い服用レベルを治療テーブルで検索し、服用量を減少させるためにDMO記録を設定する。次に、プロセス790はターミナル・ノード824に制御を渡す。ターミナル・ノード824は呼び出しているプロセスに制御を返す。
テスト816が現在患者が症状を有することを知れば、プロセス790はテスト830に制御を渡す。テスト830がTAPLが療法の変化を許容しないことを知れば、プロセス790は段階832に制御を渡す。段階832は、コンサルテーションのために患者を人間の医者にまわすためにDMO記録を設定する。次に、プロセス790はターミナル・ノード833に制御を渡す。ターミナル・ノード833は呼び出しているプロセスに制御を返す。テスト830がTAPLが療法の変化を許容すると知れば、プロセス790は段階834に制御を渡す。
段階834は、プロセス790のうち、症状を有する患者に対して次の療法段階を計算するフェーズを開始するが、現在の主観的健康アセスメントのみを報告している。段階834は、患者の病歴から現在のSOCFを使用し、この患者に対して使用されている感度にそれを調整するために、現在の感度ファクター・セットによってそれを修正し、次に患者の現在のSOCFを「高」あるいは「低」にいつでも使えるように分類する。テスト834が患者のSOCFを「高」と分類すれば、その患者の主観的な健康アセスメントは信頼性が高く、プロセス790は段階838に制御を渡す。段階838は、高いSOCFの患者に対して療法(すなわち、例では服用量)をどれぐらい増加できるかと、対応する利点と危険が何であるかを治療テーブルで調べる。次に、プロセス790は機能840を呼び出す。あるいは、テスト834がSOCFを「低」とみなせば、プロセス790は段階836に制御を渡す。段階836は服用量と信頼できない患者に対する危険/利益ファクターを得る。どの場合にも、プロセス790は、機能840を呼び出すことによって、継続する。
患者同意レベル機能840は、勧告された療法を患者に与え、勧告された療法あるいはその若干の変化に対して患者の同意を得る。患者は勧告された療法を完全に拒否することもできる。機能840を図17と関連して以下に説明する。
機能840が制御を返すとき、機能840が患者が増加した服用量に同意するという結果を返せば、プロセス790は段階842に制御を渡す。段階842は、増加した服用量と、より早いDMセッションに対するスケジュールの適切な変更で次の療法を示すためにDMO記録を設定する。次に、プロセス790はターミナル・ノード844に制御を渡す。ターミナル・ノード844は呼び出しているプロセスに制御を返す。
機能840は制御を返すとき、機能840が、患者が同じ服用量で療法を続行することに同意するという結果を返せば、プロセス790は段階846に制御を渡す。段階846は、同じ療法が継続されることを示すために、DMO記録を設定する。次に、プロセス790はターミナル・ノード844に制御を渡す。ターミナル・ノード844は呼び出しているプロセスに制御を返す。
機能840が制御を返すとき、機能840が患者が服用量の減少に同意するという結果を返せば、プロセス790は段階848に制御を渡す。段階848は、服用量の減少した次の療法を示すために、DMO記録を設定する。次に、プロセス790はターミナル・ノード844に制御を渡す。ターミナル・ノード844は呼び出しているプロセスに制御を返す。
機能840が制御を返すとき、患者がいかなるレベルにおいても勧告された療法を拒否するという結果を機能840が返せば、プロセス790はテスト850に制御を渡す。テスト850は、プロセス790が次善の療法を試みるべきか、あるいは患者を人間の医者にまわすべきかを知るために、現在の感度ファクター・セットを調べる。テスト850が、他の治療が試みられてもよいと決定すれば、プロセス790はノード852に制御を渡す。ノード852は、患者が勧告された療法を拒否したことを示すために、DMO記録を設定する。次に、プロセス790はターミナル・ノード844に制御を渡す。ターミナル・ノード844は呼び出しているプロセスに制御を返す。テスト850が、患者は専門医にまわされるべきであると決定すれば、プロセス790はノード854に制御を渡す。ノード854は、患者を人間の医者にまわすためにDMO記録を設定する。次に、プロセス790はターミナル・ノード844に制御を渡す。ターミナル・ノード844は呼び出しているプロセスに制御を返す。
療法調整(客観的)
図16を参照して、プロセス770を説明する。プロセス770は患者の現在の客観的健康測定に基づいてこの患者に対する次善の療法を計算する。プロセス770はスタートノード870において制御を受け取る。次に、プロセス770はテスト872に制御を渡す。テスト872は、患者の客観的健康データがさまざまな閾値を満たすかあるいは超えるかを決定するために、健康アセスメント・パラメータを比較する。テスト872は第1に、測定そのものが許容範囲にあるかどうかを見るために、患者の現在の健康測定値をその測定に対する絶対閾値と比較する。テスト872は、患者の健康が閾値を超える速度で悪化しているかどうかを見るために、次に最後の2つの健康測定値の傾斜を比較する。テスト872は、患者の健康の変化率がますます急速に悪化しているかどうかを見るために、次に最後の3つの測定値の傾斜における変化を比較する。これらの閾値の1つが満たされているか、あるいは超えられていれば、プロセス770は段階874に制御を渡す。段階874は、患者を人間の医者にまわすために、DMOを設定する。次に、プロセス770はターミナル・ノード876に制御を渡す。ターミナル・ノード876は呼び出しているプロセスに制御を返す。
テスト872が患者の現在の健康統計値のすべてが閾値の下にあると決定すれば、プロセス770はテスト878に制御を渡す。テスト878は、この患者に対するその次に勧告される療法を計算するプロセス770のフェーズを開始する。テスト878は、次の療法段階を計算する目的で、患者の健康状態の変化を「より良い、同じ、あるいは、より悪い」と分類するために、現在の患者の健康測定値を以前のDMセッションの値と比較する。
テスト878が、患者がこの前の時より悪いと決定すれば、プロセス770はテスト880に制御を渡す。テスト880は(治療テーブルから)現在の療法の服用量を増やせるかどうかを決定する。テスト880が服用量を増やせると決定すれば、プロセス770はノード882に制御を渡す。ノード882は服用量を増やすためにDMOを設定する。次に、プロセス770はテスト896に制御を渡す。テスト880が服用量を増やすことはできないと決定すれば、プロセス770はノード884に制御を渡す。ノード884は同じ服用量で療法を続けるためにDMOを設定する。次に、プロセス770はテスト896に制御を渡す。
テスト878が、患者がこの前の時と比べて同じ健康状態であると決定すれば、プロセス770はテスト892に制御を渡す。テスト892は患者の現在の健康測定値が正常な限界にあるかどうかを決定する。テスト892が患者の現在の健康データが正常であると決定すれば、プロセス770は段階890に制御を渡す。段階890はDMOを設定し、服用量を減らす。次にプロセス770は896に制御を渡す。テスト892が患者の現在の健康データが正常な限界の外にあると決定すれば、プロセス770はテスト880に制御を渡す。テスト880はプロセス770に対して、以上で説明された。
テスト878が、患者がこの前の時より良いと決定すれば、プロセス770はテスト886に制御を渡す。テスト886が(治療テーブルを調べることによって)現在の服用量を減らすことができると決定すれば、プロセス770は段階890に制御を渡す。段階890はプロセス770に対して、以上で説明された。テスト886が現在の服用量を減らすことはできないと決定すれば、プロセス770は段階888に制御を渡す。段階888はDMOを設定し、同じ服用量で療法を続ける。次に、プロセス770はテスト896に制御を渡す。
この患者に対するTAPL設定が、プロセス770によってこれまでに計算されたDMOを許容するかどうかを、テスト896は決定する。テスト896がTAPLは書き込まれているDMOを許容すると決定すれば、プロセス870は患者同意レベル機能840を呼び出す。患者同意レベル機能840は、患者に勧告された療法を示し、勧告通りに、あるいは若干の修正を付けて療法に対する患者の同意を得る。患者は勧告された療法を完全に拒否してもよい。機能840を図17と関連して以下に説明する。患者が勧告された療法を受け入れる(多分いくらか修正されて)という結果を機能840が返せば、プロセス770はターミナル・ノード898に制御を渡す。ターミナル・ノード898は呼び出しているプロセスに制御を返す。患者が勧告された療法を完全に拒否するという結果を機能840が返せば、プロセス770はテスト900に制御を渡す。プロセス770が次善の療法を試みるべきか、あるいは患者を人間の医者にまわすべきかを知るために、テスト900は現在の感度ファクター・セットを調べる。テスト900が他の治療が試みられてもよいと決定すれば、プロセス770はノード902に制御を渡す。ノード902はDMO記録を設定し、患者が勧告された療法を拒否したことを示す。次に、プロセス770はターミナル・ノード904に制御を渡す。ターミナル・ノード904は呼び出しているプロセスに制御を返す。テスト900が患者は医者に相談するべきであると決定すれば、プロセス770はノード906に制御を渡す。ノード906はDMO記録を設定し、患者を人間の医者にまわす。次に、プロセス770はターミナル・ノード904に制御を渡す。ターミナル・ノード904は呼び出しているプロセスに制御を返す。
TAPLが勧告された療法を許容しないとテスト896が決定すれば、プロセス770は段階908に制御を渡す。段階908はDMO記録を設定し、患者を人間の医者にまわす。次に、プロセス770はターミナル・ノード904に制御を渡す。ターミナル・ノード904は呼び出しているプロセスに制御を返す。
患者同意レベル
図17を参照して、患者同意レベル機能840を説明する。機能840は勧告された療法を患者に示し、DMMによって勧告されたとおりの、あるいは患者の反応に基づいて若干療法を変更して、療法に対する患者の同意を得る。患者は勧告された療法を完全に拒絶してもよい。開始ノード920において、機能840は制御を受け取る。次にプロセス840は段階922に制御を渡す。段階922はDMOで勧告された療法を患者に出力する。次に、プロセス840は段階924に制御を渡す。段階924は患者に危険と利益を示す。次に、プロセス840は段階926に制御を渡す。段階926は他の療法の選択肢を患者に示す。次に、プロセス840は段階928に制御を渡す。段階928は勧告された療法、あるいは療法のあるバージョンへの同意を患者に求める。次に、プロセス840は段階930に制御を渡す。段階930は、提供された選択肢、与えられた警告、および受け取った同意レベルを、適切な日付および時間の記録と共に記録するために、DMOを更新する。次に、プロセス840は段階932に制御を渡す。段階932は呼び出しプロセスに返すべき機能の結果を計算する。患者によって許された同意レベルはいくつかの値を有するかもしれない。フローチャートで使用される4つの値は薬物療法を想定しており、それらは次のとおりである。(1)投薬量を増やす。(2)同じレベルの投薬量を保つ。(3)投薬量を減らす。(4)この療法を拒否する。次に、プロセス840はターミナル・ノード934に制御を渡す。ノード934は呼び出しプロセスに制御を返す。
クローズ・セッション
図18を参照して、クローズ・セッション・プロセス410を説明する。プロセス410はすべてのDMセッションに対し実行される最後のプロセスである。それは疾患管理オーダー(DMO)を処理することに対して特に責任があり、DMOは行われた試験およびその理由、勧告された次ぎの療法の段階、患者によって与えられた同意、および処方箋の患者の薬局へのファクシミリによる送付、研究室からの試験の依頼、患者の医者への報告の準備、患者への印刷した指示書の送付、等のような種々の関連したオーダーの完全なセットを含んでいる。DMOの詳細の実行とは別に、プロセス410は、DMセッションの間に起きたすべてのイベントの記録、すべての関連データの蓄積、すべての適用可能なファイルの終了、次ぎのDMセッションの計画作成、そして最後に現在のDMセッションが終了したことを示すために患者に別れを告げること、に対して全体として責任がある。
プロセス410はスタートノード950において制御を受け取る。次に、プロセス410はテスト952に制御を渡す。テスト952は患者の病歴にDMOによって指令された療法を記録する。次にプロセス410はテスト954に制御を渡す。テスト954はDMOが処理すべき特別のオーダーを含むかどうかを決定する。テスト954がDMOは特別の療法のオーダーを有しないと判断する場合、プロセス410は段階972に制御を渡す。段階972は、患者の現在の療法スケジュールで指定されるように、次のDMセッションを予定する。次に、プロセス410はノード962に制御を渡す。ノード962からの処理はプロセス410に対して下記に説明される。テスト954がDMOが特別なオーダーを有すると判断する場合、プロセス410は段階956に制御を渡す。段階956はDMOによって指定されるように次のDMセッションを予定する。次に、プロセス410は段階958に制御を渡す。段階958は種々の通知やレポートを準備して送り、種々の連絡先に報告する。これらの通知およびそれらを受け取る連絡先は、認可データベース内で維持されている規制、分担およびその他の認証フィールドによって制御される。次に、プロセス410は段階960に制御を渡し、段階960は次の療法の段階について患者に知らせ、DMOによって指示され認可データベースによって許可されている指示を患者に与える。次に、プロセス410は段階962に制御を渡す。
段階962はDMセッションおよびDMMによって指令された療法について患者の医者に情報を与える。患者の医者は常に患者に対して発生したすべての情報を受けることができるので、医者は送るべき通知および報告すべき詳細を指定することができる。医者の現在の要求条件および通知のための制約事項は認可データベースに蓄積されており、DMMの外部のプロセスを使用して医者によって修正することができる。次に、プロセス410は段階964に制御を渡す。段階964は、認可データベースで許容された範囲内で、DMMソフトウェアによってとられた動作について患者に情報を与える。この段階はシステムが何をしているか、および何故、どちらが患者の確信を得ることができ、将来のセッションにおいて、より良い決定を行うために患者を助けることができるかを、システムが患者に示すことを可能にする。このフィードバックは本発明の特徴の1つである長期の療法の最適化の重要な要素である。段階964はさらに新しい症状を患者と話すために設定されているすべての特別なフラグを再検討する。次に、プロセス410は段階966に制御を渡す。段階966は種々の適当な主およびバックアップの記憶装置の中にすべての関連するデータを蓄積する。次に、プロセス410は段階968に制御を渡す。段階968はすべての適用可能なデータファイルの参照を終了させ、DMセッションに割り当てられたすべての一時的な計算システムの資源を解放する。次に、プロセス410はターミナル・ノード970に制御を渡す。ノード970は呼び出しプロセスに制御を返す。
質問バージョン
DMMの質問バージョンの機能は、同じ質問の数個の異なるバージョンをスクリプトの中に書き込むことを許容し、どのバージョンを使用するかの決定は実行時間まで遅らせる。その機能は実行時間にそのスクリプトから質問の所望のバージョンを選択するために質問バージョン・インデックス(QVI)と呼ばれる全体のデータ項目を用いる。
質問バージョン・フィーチャーは、各面に異なる質問バージョンの1つが書かれた多面の筒であり、「質問ローラ」として視覚化することができる。質問をするために、その筒は所望の質問テキストを収容する面を表示するために回転される。一組の各質問が別々の筒に書かれ、全体の制御要素によって指定されるように、すべての筒が同じ面を示すようにいっせいに回転する場合、スクリプトの全部の質問セットは調整されるか、あるいは、1つのユニットとして、「回転する」ことができる。これによって、スクリプトは全体として異なるレベルにおいて、質問の異なるバージョンを聞くために調節あるいは微調整することができる。
質問バージョン・フィーチャーの1つの使用法は、言語の感度を調整するDMM全体のQVIを使用して、全体のDMMによって使用される言語の感度および選択性を全体的に調整できることである。このようにして、質問の感度あるいは選択性を変更することが必要な場合は、質問ローラは感度を増加するためには一方に回し、あるいは歩進させ、選択性を増加させるためには反対方向に回し、あるいは歩進させる。この使用法に対して、各質問バージョンは言いまわしと感度が少しだけ異なっている。ある場合には、唯一の相違は音声のコンマ(休止)あるいはイントネーションである。その例を次に示す。
・これは誰かが持っているとあなたが想像できる絶対に最悪の頭痛ですか?
・これは誰かが持っているとあなたが想像できる最悪の頭痛ですか?
・これは今までにあなたが経験した最悪の頭痛ですか?
・これはあなたの最悪の頭痛の一つですか?
質問バージョン・フィーチャーの他の使用法は、患者の教育、知性、病気の理解、あるいは医学の専門知識の異なるレベルを目的とするスクリプトの質問を書くことである。たとえば、DMMは同じ質問を、3年生に対して、高校生に対して、大学卒業生に対して、あるいは医療従事者に対して書かれた種々の形式で質問することができる。したがって、DMMは患者の通信の必要性に対し適切な出力を採ることができる。その必要性は、どんな自然言語を使用するか、理解のレベルはどうであるか、どんな文法を使用するか(たとえば、我々は患者に対して、患者の親類に対して、あるいは患者の医者に対して話しているのか)、およびどんな医学の詳細を開示するのかのような、患者について現在既知である事項に基づいた決定の広い範囲を含むことができる。患者が理解できる言語、教育、および知性のレベルを知るために、DMMは患者の病歴を調べることができる。指標がない場合には、ミニ言語IQ試験の結果を、患者に対して使用するためのQVIを確立するために、初期健康アセスメント・タスクの一部として使用することができる。
質問バージョン・フィーチャーのさらに他の使用法は、患者の応答あるいは要求に基づいて質問のレベルの動的な調節を可能にすることである。したがって、困惑あるいは我を失っている患者は、質問にどのように応答するかについてより詳細な指示を与えるようにDMMに尋ねることができる。DMMはより適切な質問バージョンを選択するためにQVIを変更することによって反応することができる。他方、患者はセッションの間に勉強するので、後では患者はより少ない指示およびより早い通信モードを要求することができる。さらに、そのQVIを調整することによって、DMMは適切に応答することができる。この方法で、DMMは患者の現在および過去のDMMの使用について学び、患者の自然言語、教育、医学知識、および必要な医学的な感度に適合させるようにDMM自身を変更することができる。
質問バージョンの機能は、スクリプトの作成者が質問の異なるバージョンを「バージョン・グループ」に集めるのを可能にすることによってソフトウェアで実現され、そのグループにおいては質問の各バージョンは異なるQVIに対応している。実行時に、すべてのスクリプトによって現在の患者に使用すべき現在の質問バージョンを規定するのに全体のQVIを確立するため、DMMは感度ファクター・セットを使用する。(スクリプト・エンジンのような)DMMプロセスが質問を出力する必要がある時、それはスクリプト質問グループから希望の質問を見出し、それを取り出すために全体のQVIを用いる。異なるバージョンを必要としない質問は、1つの質問のみを持つバージョン・グループとして書き込まれ、その質問はデフォルトの質問として働く。現在の全体のQVIに対するバージョン・グループに質問がない時は、このデフォルトの質問が同様に使用される。
この質問バージョンの設計は、各QVIに対しバージョンを書くことなく、広範囲のQVIに対して質問バージョンを書くことを許容する。簡単なスクリプトがちょうど1つの質問バージョンを持つことができ、スクリプトが改善されると、追加の付加的な質問バージョンが加えられる。たとえば、第1のスクリプトは、英語で書き込まれるかもしれない、そして各質問のスペイン語のバージョンを追加するために後で改良されるかも知れない。
質問バージョンの機能は、質問バージョン・インデックスおよび2つの別な機能セットのQVIおよび質問選択の形で実現される。第19a図および第19b図において、これらの要素が下記のように示される。
・全体バージョン・インデックス(QVI)はデータ項目1020である。
・セットQVIはプロセス1000である。
・質問選択プロセスはプロセス1001として示される。
全体バージョン・インデックス1020の現在の設定は、いくつかの異なる質問バージョンのどれか1つが選択され、患者に出力されるかを決定する。データ要素1020は許可データベース256(図3)の制御フィールドとして蓄積され、プロセス1000によって変えられ、プロセス1001によって使用される。
プロセス1000は周期的にデータ要素1020を設定し、更新するDMM全体のシステム・サービス・ルーチンである。プロセス1000は開始ノード1002において制御を受け取る。次にプロセス1000は段階1004に制御を渡す。段階1004はデータ要素1020が設定されるべきである患者を識別する。次にプロセス1000は段階1006に制御を渡す。段階1006は患者のデータ要素1020の現在の値を取り出す。次にプロセス1000は段階1008に制御を渡す。段階1008はデータ要素1020の新しい値を計算する。段階は現在の感度ファクター・セットから所望の感度のレベルを取得し、患者の病歴から患者の教育レベル、理解される言語のレベル、および過去のDMセッションで用いられたQVI設定のような他のパラメータを取得する。段階1008が新しいQVI値を計算した後、プロセス1000は段階1010に制御を渡す。段階1010は患者のデータ要素1020に新しい値を蓄積する。これで患者のデータ要素1020を更新する動作を完了する。次にプロセス1000はターミナル・ノード1012に制御を渡す。ターミナル・ノード1012は呼び出しプロセスに制御を返す。
プロセス1001は質問のセットから1つの質問を選択するために、全体のバージョン・インデックス1020を用いるDMM全体のルーチンである。プロセス1001は開始ノード1022において制御を受け取る。次にプロセス1001は段階1024に制御を渡す。段階1024は現在のスクリプト・データ領域に適用可能な質問のセットをロードする。次にプロセス1001は段階1026に制御を渡す。段階1026は患者の認可ファイルから質問バージョン・インデックス1020の現在の値を取得する。次にプロセス1001はテスト1028に制御を渡す。テスト1028は、QVIによって選択された質問バージョンが段階1024で得た質問のセットの中にあるかを決定する。テスト1028が所望のバージョンが質問のセットにあると決定した場合は、プロセス1001は段階1030に制御を渡す。段階1030はそのセットから所望の質問レベルを持つ質問を取り出す。次にプロセス1001は段階1034に制御を渡す。段階1034は発信者に対して機能の結果としてそのセットから選択された質問を返す。次にプロセス1001はターミナル・ノード1036に制御を渡す。ターミナル・ノード1036は呼出しプロセスに制御を返す。テスト1028が所望のバージョンが質問セットの中にないと決定した場合は、プロセス1001は段階1032に制御を渡す。段階1032はそのセットからデフォルトの質問を取り出す。次にプロセス1001は段階1034に制御を渡す。段階1034は発信者に対して機能の結果としてそのセットから選択された質問を返す。次にプロセス1001はターミナル・ノード1036に制御を渡す。ターミナル・ノード1036は呼び出しプロセスに制御を返す。
プレビュー・モード
プレビュー・モードは、患者に「公式な」応答を与える前に、応答の結果を調べるための、「前を考える」ことを可能にするDMMスクリプトの実行時のモードである。結果として、患者は−スクリプト内の任意の点において−「この応答がどんな結果になるかを私に見せてください」と言うことができる。プレビュー・モードの1つの用途は、患者に進行中の会話を、懸案の質問が何を意味しているかを知るために、保留させることである。応答の結果を知ることは、質問の衝撃あるいは焦点を明確にする助けになる。したがって、印刷されたフローチャートあるいは手順において、最善の道を見出す1つの良い方法は、ある方法で質問に回答することがどんな結果(あるいは勧告)になるかを知るために前を見ることである。プレビュー・モードの他の用途は、スクリプトに対し特定の質問が重要な結果を伴うことを明示的に患者に警告し、プレビュー・モードを使用することは患者が各回答の結果を考えることを可能にすることである。たとえば、1つの回答が患者の医者と連絡を取らせるか、あるいは患者を緊急の施設へ移す動作を始めるかもしれない。スクリプトがこの結果について患者に警告することができれば、患者はこれらの応答を、それらを起動すること無しにプレビューすることができ、スクリプトの会話の指示を変更することができる。
図20を参照して、プロセス1060を説明する。このプロセスはただ、患者に質問しその応答を処理する段階に含まれているプレビュー・モード・フィーチャーを扱うDMセッションの段階を示している。プレビュー・モードで関係しないDMセッションの他の段階は説明を明快にするために除かれている。プロセス1060はスタートノード1062において制御を受け取る。次にプロセス1060はテスト1064に制御を渡す。テスト1064がさらに質問すべき事項がないと判断する場合は、プロセス1060はターミナル・ノード1066に制御を渡す。ターミナル・ノード1066はプレビュー・モードを終了させる。テスト1064が質問すべき事項があると判断する場合は、プロセス1060は段階1068に制御を渡す。段階1068は患者への質問を出力する。次にプロセス1060は段階1070に制御を渡す。段階1070は患者に対する回答のセットを出力する。次にプロセス1060は段階1072に制御を渡す。段階1072は、患者がこの応答に対するスクリプトの動作をプレビューすることを希望するあるいは希望しない表示子と共に、患者からの応答を入力する。次にプロセス1060はテスト1074に制御を渡す。テスト1074が患者が設定されたプレビューの表示子を持って応答したことを知った場合は、プロセス1060は段階1076に制御を渡す。段階1076はスクリプトの中にコード化されているプレビュー情報を(標準の質問および応答のテキストの一部として)取り出し、選択された応答が「実際」のモードの中で何をするかの説明を視聴するように、患者に出力する。たとえば、プレビューテキストがその患者に「YES応答はその次の2週間の毎日の薬物療法の量を増やすであろう」と告げるかもしれない。プレビューテキストが患者に出力された後、プロセス1060は段階1068に制御を渡す。段階1068に対してすでに述べたように、段階1068は再び同じ質問をする。しかし、患者がプレビューの指示子無しに応答したことをテスト1074が知っている場合は、プロセス1060は段階1078に制御を渡す。段階1078は与えられた応答に対し通常記述されている動作を実行し、その後プロセス1060はテスト1064へ制御を渡す。テスト1064は、テスト1064に対して上述したように質問すべき次ぎの質問があるかどうかを決定する。
無応答フィーチャー
患者とのすべてのDMM対話はスクリプトによって制御される。標準的なセッションの間に、スクリプトは質問を選択し、それを患者に出力し、患者は応答を入力する。スクリプトは応答を分析し、もう1つの質問を選択し、それを患者に出力する。この質問−応答−質問−応答の会話は、セッションが正常に終了するまで継続する。しかし、患者が会話中に期待に反して応答できない場合は、すべてのスクリプトは無応答(NR)フィーチャーを呼び出すように設計され、無応答フィーチャーはスクリプトに対し適当な継続の動作を取る責任がある。NRフィーチャーはタイムアウト条件がオペレーティング・システムによって表示された時に起動されるDMMソフトウェア機構である。このNR機構はスクリプトによって予め決められているいくつかの動作を取ることができ、スクリプトの運用にしたがって変更することができる。NR動作はDMセッション記録の静かな入り口からずっと患者の病歴、患者の責任ある隣人、あるいは近くの緊急の応答施設に接触した病気のデータベースからの薬物療法および症状のデータからの健康データの使用に至ることができる。
NR機能の1つの使用法は、患者が応答できないことの医学的な病気特有の、および患者特有の評価を行うことである。明らかに、ある病気を持つ患者では(たとえば、心臓の問題、頭部障害、糖尿病)、通常の会話中に患者が突然応答できなくなることはいくつかの可能性を示すかもしれない。このNRフィーチャーは前のセッションからの患者に関する詳細な医学情報を持っているDMMの内容およびFO支持システムの内容の特別な価値であり、支持システムは、世界中の地理的な位置によってインデックスを付けられた広範囲の関連するデータベース(たとえば、緊急治療室、911機関、医療補助員)を有する。システムが患者について知っていることのために、NRFは非常に状況特有の動作をすることができる。非常に簡単な例は、胸痛のために相談している60歳の男性であろう。質問の回答への突然の失敗は、心拍停止を示唆し、患者の地域の911機関を呼ぶことを含めて緊急の動作を開始するであろう。
図21を参照して、プロセス1100を説明する。プロセス1100は、無応答フィーチャーに関係のあるスクリプトの段階の部分のみを示すことに、注意を要する。スクリプトの他の段階は簡単のために除かれている。プロセス1100はスタートノード1102において制御を受け取る。スタートノード1102はスクリプトの一般的なスタートノードを表す。次にプロセス1100は段階グループ1104に制御を渡す。段階グループ1104は、無応答フィーチャーに関係しないスクリプト動作のすべてを表す。スクリプトがこれらの段階の1つの一部として終了した場合は、プロセス1100はターミナル・ノード1106に制御を渡す。ターミナル・ノード1106はスクリプトを終了させる。段階グループ1104の段階の一つが患者へ質問することを希望する場合は、プロセス1100は段階1108に制御を渡す。患者が応答するのに失敗すれば、段階1108は後で必要とされるNRパラメータを設定する。これらのパラメータのソースは、患者の病歴254であり、それには患者の病気、健康状態、とられている薬物療法、医者、最も近い緊急施設等のような、患者が応答に失敗した場合に使用すべき関連の情報を含む。段階1108はデータセット264としてNRパラメータを蓄積する。次にプロセス1100は段階1112に制御を渡す。段階1112は患者へ実際の質問を出力する。次にプロセス1100はテスト1114に制御を渡す。段階1114の細部はオペレーティング・システムとハードウェア・プラットホームで変化する。しかし、その典型的な動作は、指定された待ち時間に対するタイムアウト・フラグを設定し、オペレーティング・システムへの制御を獲得し、オペレーティング・システムが応答に戻った、あるいは待ち時間が経過した時、制御を再び獲得することである。テスト1114が応答を受け取った時、プロセス1100は段階グループ1104に制御を渡し、そこで通常のスクリプトの動作が継続する。もしテスト1114がタイムアウトを受け取ったら、プロセス1100は段階1116に制御を渡す。段階1116は患者、病気、および位置に固有のNRデータをデータセット264および254から取り出し、要求されているNR動作を行う。段階1116がNR動作を行ったら、プロセス1100はターミナル・ノード1116に制御を渡す。それはタイムアウトによるスクリプトの一般的な終了を表す。
PQRST配列
トーマス・ルイス卿は、苦痛は「経験によって我々に知られ、図によって説明される」と言った。苦痛の主観的な経験を標準的で繰り返し可能な形式でコード化する能力は、自動化された医学のいかなるシステムにとっても基本的な資産である。多くの診断のセッションは、患者がある種の苦痛を医者に主な苦情の形で報告することで始まる。苦痛の徹底的な説明は、多くの診断をなくし、テーブル参照あるいはデータベース・アクセス機構の使用をなくすと共に早期に病気を示唆することができる。
PORST配列フィーチャーは、患者の苦痛の説明を、整数の特別にフォーマットされた配列である「苦痛コード」にコード化するために共に働くソフトウェア・プロセスおよびデータのセットを説明する。コード化することは、その主観的な情報を維持する方法で行われるので、配列の整数を使用して苦痛コードを復号することは可能であり、苦痛を説明するために使用される元の言葉に回復する。
苦痛コードはサブコードで構成される。各サブコードは位置、感覚、頻度等のような苦痛の経験の1つのよく規定された詳細な様相を識別する。苦痛のサブコードは、苦痛コードを操るすべてのソフトウェア・プロセスに知られている特有の順序あるいはフォーマットで配置される。様相をコード化するのに使用される順序は、それ自身、順序番号として番号付けが行われ、その結果配列の最初の様相は常に配列のために使用されるコード化計画を識別する。種々のコード化計画を種々の必要を満たすために使用することができるので、これはPQRST配列を柔軟で拡大可能とする。将来PQRSTを復号する必要があるソフトウェア・プロセスは、簡単に最初の様相コードを検査し、様相の残りに対してどんな復号化計画を使用すべきかをその値から知る。
PQRST配列のフィーチャーは患者の苦痛の報告をソフトウェア・プロセスに適しているディジタル形式にコード化することを可能にする。たとえば、「私が右腕を曲げる、あるいは手首を回転する時、軽度ではあるが、ひじの領域が本当に悪く傷つき、ある種のじゃりじゃりする、あるいはすり砕く音がする、しかし出血はしない」という患者の苦情も、患者に標準の説明用語(たとえば、じゃりじゃりする、きつい、感覚がない)から選ばせ、そして選択された用語を(7,2,3,8,5,970612,2,13)のようなそれに近いある整数の配列に変換することによって、コード化することができる。この配列は、場所、繰返し性、品質、あるいは970612の日付のような、苦痛の種々な様相を数値で表す。任意の与えられた様相に対して、その数値は苦痛の程度あるいは説明を表す。したがって、第4の様相の番号が動きに関連した音を表すならば、サブコード値8は「関節の動きに関連したじゃりじゃりする/すり砕くノイズ」を表すことができる。
「PQRST」ラベルは、苦痛の基本的な様相に対して、医学生によって用いられた古典的な覚え易い名称から採用された、P−刺激/緩和(それをもたらし、悪化し、あるいは良くする)、Q−特性(鋭い、あるいは鈍い)、R−領域(頭あるいは胸など)、S−重大度(軽いから苦痛)、および、T−タイミング(いつ苦痛が始まったか)。これらの様相は、PQRST配列の起点を表し、原因(感染、外傷)、質量(モル、かたまり)、寸法(指先、ゴルフボール)、感覚(くすぐる、パルスを出す)、および客観的な関連(色、匂い、解放)のような、苦痛に関連した多くの付加的な様相と共に、他の有用な病気の主観的な記述を含むように拡張できる。
苦痛の説明を苦痛コードにコード化するために、プロセスは下記のように動作する:
・予め規定された1組の苦痛の様相を使用する(すなわち、小さな面、要素、寸法)。
・各様相に対し規定された予め決められた1組の様相の用語を使用する。
・患者から適用可能な様相の用語を得る。
・すべての様相用語をサブコードにコード化する。
・サブコードを物理的なデータ項目(PQRST配列)としてフォーマットする。
・PQRST配列をメモリあるいはディスク上に蓄積する。
・蓄積場所のアドレスをポインタとして使用する。
苦痛コードを全体として取り扱うために、プログラムは下記の動作を行う。
・ポインタをPQRST配列に渡す。
・必要ならば、PQRST配列をアクセスするためにポインタを使用する。
苦痛コードを復号するために、プログラムはコード化プロセスの逆を行う。
・メモリあるいは記憶装置のPQRST配列を探すためにそのポインタを使用する。
・メモリあるいはディスクからPQRST配列を検索する。
・各サブコードを検索する。
・各サブコードを主観的な様相の用語に復号する。
・主観的な説明としてその様相の用語を出力する。
第22a図を参照して、プロセス1140を説明する。プロセス1140は患者の苦痛の主観的な説明のディジタル化された形を表すPQRST配列を作るために必要とする段階を構成する。プロセス1140は、患者がオンラインであり、プロセス1140によって促された時は、主観的な苦痛の説明の詳細に会話的に入ることができるように仮定して説明されている。プロセス1140はスタート段階1142で呼び出しプロセスから制御を受け取る。段階1142は患者によって入力された苦痛の様相を苦痛のサブコードに適合するセットにコード化するループの始点である。段階1142は、サブコードを収容するPQRST配列にスペースを割り当てる。次に、プロセス1140は、段階1144に制御を渡す。段階1144はコード化される次の苦痛の様相を確立する。次に、プロセス1140は段階1146に制御を渡す。、段階1146はデータベース1150から標準の様相の用語のリストを検索し、それらをピックリストのフォーマットで、患者に出力する。すなわち、それは患者が調べることができ、それから患者が様相の用語の一つを選ぶことができるリストである。次に、プロセス1140は段階1152に制御を渡す。段階1152は患者にピックリストからコード化される苦痛の様相に対する患者の主観的な説明に最もよく適合する様相の用語を選択するように依頼する。次に、プロセス1140は段階1154に制御を渡す。段階1154は患者によって選択された様相の用語をその様相の用語を識別する整数に変換する。この整数は現在の様相に対するサブコードである。それはただ選択された様相の用語のピックリストでのインデックスの位置であるにすぎない。次に、プロセス1140は段階1156に制御を渡す。段階1156はサブコードの整数を、PQRST配列の中に、コード化される様相を表すインデックスの位置に挿入する。次に、プロセス1140はテスト1158に制御を渡す。テスト1158はさらに多くの様相をコード化すべきであるかどうかを決定する。テスト1158がコード化されるべきもっと多くの様相があると判断した場合は、今説明したループをさらに繰り返すことを始めるために、プロセス1140は段階1144へ制御を渡す。テスト1158がさらにコード化される様相はないと判断した場合は、次にプロセス1140は段階1160に制御を渡す。段階1160はPQRST配列を患者の病歴254のような適当なデータセットに蓄積あるいはコピーする。次に、プロセス1140は段階1162に制御を渡す。段階1162は呼び出しプロセスに制御を返す。
第22b図を参照して、プロセス1170を説明する。プロセス1170は、病気のテーブルから特定の診断を検索するのにPQRST配列をインデックスとして用いるのに必要とする段階の一例である。この例は病気のリスト(あるいは、ある与えられた苦痛コードに対して2つ以上の病気がある場合の、病気の組み合わせ)が苦痛コードによって索引され、病気のデータベース262に蓄積されることを仮定している。この例はさらに、アクセスキーが与えられた時、データベースの要素を検索することができるデータベースをアクセスするためのソフトウェア・プロセスがあることを仮定している。このようなデータベース・アクセス機構の1つの明白な例は、適切に定様式の構造化検索言語(SQL)宣言であり、他の例は各要素のインデックスの位置を使用してアクセスされる病気の名称あるいはポインタの簡単な配列である。プロセス1170はスタートノード1172において制御を受け取る。次にプロセス1170は段階1174に制御を渡す。段階1174はデータベース262から診断を選択するために使用されるPQRST配列のコピーをロードする。次に、プロセス1170は段階1176に制御を渡す。段階1176はDMM苦痛コードをデータベース262にアクセスするプロセスによって要求されるように定様式のアクセスキーに変換する。次に、プロセス1170は段階1178に制御を渡す。段階1178はデータベース262からその苦痛コードに適合している記録を引き出すためにそのアクセスキーを使用する。次に、プロセス1170はターミナル・ノード1180に制御を渡す。ターミナル・ノード1180は呼び出しプロセスに制御を返す。
疾患管理オーダー(DMO)
疾患管理オーダーは、DMセッションの始めに、患者に付けられるデータ記録であり、プロセスからプロセスまでその患者と共に動き、そのセッションの間に種々のプロセスによって発行された決定およびオーダーをまとめるために、セッションの最後に(セッション終了プロセスによって)使用される。DMO記録は多くのフィールドを含んでおり、DM特有のデータベース264(図3)のセッション領域に蓄積される。「コード」と名付けられたDMOの1つのキーフィールドは、通常患者のために行われるべき次の処理を記録している。
DMOの1つの用途は患者のために必要とされる特別な処理の信号を出すことである。たとえば、1回の必要条件が初期のインタビューを行うのに新しい患者にフラグを付けるために、そのオープン・セッション・プロセスはDMOコードフィールドを「初期の健康を算定しなさい」(図6、ノード448)にセットする。DMセッション・プロセスはその後健康アセスメントに継続し、それはDMOコードを調べて、患者を初期健康アセスメント・プロセス488(図7)に向ける。
DMOの他の用途は必要に応じてプロセスを繰り返すことである。たとえば、相関アセスメント・プロセスがセッションの間に付加的な健康データを必要とする場合は、それは不足しているデータを得るために再び健康アセスメントを呼ぶことができる(図12、ノード660)。プロセスが十分なデータを持っている場合は、DMOコードを「療法を最適化する」に設定し、その患者はアセスメント・サイクルから外に出される。
DMOの他の用途は、行われた決定に対する種々の理由を追跡することであり、それは患者に関してDMプロセスが何を学んだかの詳細な報告を発行するために終了セッションのプロセスで使用することができる。たとえば、療法調整プロセスは異なる理由に対し患者を医者に参照することができる(図14、ノード778および784;図15、ノード832,854)。それぞれの場合に、DMOコードは「MDを参照」に設定されているが、しかしDMOの理由フィールドは異なる理由を示すように設定されている。
最後に、DMOの肝心な用途は「医者のオーダー」を示すこと、すなわちセッション中に発行されたオーダーのすべてを蓄積することである。それによってセッションが終了した時にそれらのオーダーを実施することができる(図18、ノード956)。
認可データベース
認可データベース256(図3)はDMMプロセスによって取られたDMMデータおよび動作へのアクセスを制御するソフトウェア要素のすべての集積である。このデータベースは、パスワード、アクセス権、知る必要および知る権利のクリアランス、公開の認可、同意、制約条件、限界、閾値、等の形で、DMMの安全、保護、信頼性、制御、および管理機能を支援する。この認可データベースは、医学およびソフトウェアの専門家の人間のスタッフがそれを通してどんな自動的な動作をDMMが行うことができるか、そしてできないかを規定し制御するインタフェースである。認可がすべてのDMMプロセスの動作を管理するので、認可データベースは、DMMが行うべきすべての詳細な段階に対して許可を求めなくてはならないところで、「完全に自動的に」から「全体では自動的でない」までに及ぶ種々のモードで動作するようにシステムを動的に構成するのに使用することができる。後者のモードは、実験的、試験、問題の追跡、あるいはシステムの監査の用途に対して特に有用である。
認可データベースの3つの表が上記のDMMプロセスの動作に関連し、それらは下記の夫々のセクションの見出しの下で説明されている。それらは規認可、シェアリング認可、および療法の改変認可レベル(TAPL)である。
規制認可
規制認可は、それが活動する分野でのすべての適用可能な規定、免許、および法律上の必要条件と制約にDMMが適合することを保証するデータセットである。規制認可データセットは、司法権によって構成され、各管轄区域に対して規定され、そのデータフィールドは政府機間に対して開示することができる。規制認可の機能は、他の自動化された医学システムでは通常無視される、すなわちこのようなシステムが制御している管轄区域内および国際的な境界を越えた管轄区域にわたる実用的な医学と見なされ、したがって非常に多くの種々の医学の実用的な制約および認可の規定に適合しなければならない非常に複雑な問題を述べている。この機能はDMMがその動作および患者、医者、健康管理組織、政府機間、等との接触で法律に適合することを可能にする。
規制認可はDMM全体であり、それらが適用可能なところで使用することができる。1つの例はクローズ・セッション・プロセス(図18、ノード958−964)であり、それはDMセッションあるいは患者に関する通知、指示および報告の配布の前の、秘密の医学データの開示に関しては法律上の必要条件および禁止事項を考慮しなくてはならない。
シェアリング認可
シェアリング認可は個別の医学データ項目の開示を処理するために使用される。患者の病歴の各データフィールドは、医学データの項目を患者、種々の代理人あるいは機間、および特別のアクセスの認可を持っている他のソフトウェアのオブジェクトに開示できるかどうかを規定するアクセス制御フィールドに関連している。シェアリング認可はどんな医学のデータの項目をそのメッセージおよび報告において、患者、患者の代理人、医者、研究室、薬局、健康管理機間、あるいは政府機関に開示できるかどうかを(すなわち、「シェアされる」)決めるためにDMMクローズ・セッション・プロセス(図18、節958、960)によって使用される。
シェアリング認可の他の用途は、開示することが不適当な場合に、診断結果を患者に開示するのを防ぐことである(図18、ノード964)。
療法の改変認可レベル(TAPL)
療法の改変認可レベル(TAPL)はDMMが患者療法の変さらに持っている権限の種々のレベルを指定するデータセットである。TAPLはDMMが事前にその人の承認なしに患者の病気を処理するために持っている権限の度合いである。患者病歴データの項目が、たとえば行政機関あるいは保険会社によって求められた時は、DMMはどんなシェアリング認可レベルがそれに対して要求されているかを知るためにそのデータ項目のアクセス制御フィールドを調べる。次にDMMはその要求している機関が指定されたレベルのアクセスの認可を持っていることを確かめるために認可データベースを調べる。
その最も制限的なレベルにおいては、DMMデータベースが療法の変さらによって患者が便益を得ることができることを決定した時は、医者に通知すること、そしてどんな場合でも療法を調整する前に許可を得ることを、TAPLはDMMに要求する。最も制約の少ないTAPL設定は、DMMが人での介入無しに患者の治療を自動的に変更することを許可する。これらの両極端の間のTAPL設定は、異なる治療の介入のために事前の通知および承認の種々の度合いを要求する。TAPLは患者の療法を変更し、あるいはその効果に対し助言を与えるすべてのDMM機能によって使用される(図15、ノード830;図16、ノード896)。
メタ構造
メタデータ配列
医学の管理システムのメタ機能を論じる目的のために、医学的な問題を記録し、追跡し、分析し、そして報告するために使用されるシステムデータ構造は、メタデータ配列と呼ばれる2次元の格子あるいは配列として可視化される。この配列は、「原因」としてのラベルで1次元(横座標すなわちx軸)に沿った病気の原因(たとえば、外傷、伝染病、アレルギー)を列挙し、そして「解剖」としてのラベルで第2の次元(縦座標すなわちy軸)に沿った病気によって侵される解剖学的システムあるいは器官を列挙する。ある与えられた病気は適用可能な「原因」および「解剖」の次元の交点にあるメタデータ配列のセルとして知ることができる。
具体化例で、「原因」および「解剖」両方とも、当然広範囲に細分化される。したがって、たとえば、伝染病の原因はバクテリアおよびウィルスで細分化され、バクテリアはグラムポジティブとグラムネガティブに分けられる。グラムポジティブはさらにシステムが「髄膜炎菌グラムネガティブバクテリア感染」のような究極の原因を識別できる点まで連鎖球菌、等に分けられる。解剖学の次元は明らかにさらに器官構造、器官、組織、セル、そのほかに細分されることができる。
メタデータ立方体
医学管理システムはある患者に対し多くの接触を持っているので、付加的な患者のデータはメタデータ立方体を構成するために時間次元に沿ってメタデータ配列を拡張する。時間軸はさらにその「Z」軸として参照される。
メタデータ立方体は種々のメタ機能を支援する内部データ構造である。その細部は、どの医学システム・モジュールが、メタ分析のどの種類を実行するかによって変化するが、下記の例のすべてが適用される。
・同じ苦情の数個の症状の発現(頻度メタ)
・異なる解剖システムでの数個の感染(原因メタ)
・同じ解剖システムでの異なる病気(解剖メタ)
・長期の患者の履歴、たとえば35年を超える喫煙習慣(容積測定メタ)
・慢性病の履歴、たとえば、5年のぜんそくあるいはマラリアの病気
・短期の病気の進行、たとえば3日間の胃腸の苦痛、頭痛、嘔吐
メタ機能
メタ機能は、全体の医学管理システムおよびその種々のモジュールの全体レベルで活動する医学的なソフトウェアのオブジェクトである。それらは、下記の目的のために、システムに対する患者の相互作用を観察し、記録し、分析する。
患者のシステムの利用を評価する。
問題を示すかもしれないパターンあるいは関係を探索する。
患者のシステムとの全体の相互作用を探索するために「戻る」。
過去のセッションの内容で患者の現在のセッションを分析する。
メタ機能は、全体的な、複雑なバイオメカニズムとして患者を見る人間である医者の観点は、誤った判断をし、ある時間間隔で修正手段を必要とすることを自動化する。それらはDMMに全体として患者の健康を分析し、長期的な医学診断、治療、助言、および管理戦術を開発するための強力な能力を与える。
頻度メタ機能は同じ病気に関して相談の頻度を分析するために順次集計メタ機能を使用する。解剖メタ機能は関係する解剖の器官システムに基づいて患者の苦情を分析する。原因効果連結メタ機能は病気を原因に戻って分析し、その後他の病気に対し分析する。領域メタ機能および容積測定メタ機能は長時間にわたって病気パラメータの変化を分析する。限界カーブメタ機能は著しい劣化に対して患者の健康を、管理されている病気に対する標準のカーブと比較して監視する。間隔メタは同じ疾患に対する相談の時間間隔を評価する。信頼性メタはデータの信頼性および正常性の確立を算定する。
疾患管理に対して説明したメタ機能は、本出願人の特許「コンピュータ化された医学的診断および治療助言システム」と題する米国特許第5,660,176号で説明したのと同じ「メタデータ立方体」データ構造を使用している。しかし、DMは異なる目標を有するので、それは異なる座標軸に沿って立方体の異なるデータ要素を調べる。
用語「メタ」はこれらの機能の全体の性質を指している。それは健康のデータを、詳細なレベルではなく、長期の傾向、全体のパターン、統計的な分布および他の要約された関係のレベルで扱うことに焦点を置いている。ここでは用語「機能」は、使われているさまざまな計算技法および解析的な技法を指している。計算技法および解析的な技法は、古典的論理およびファジー論理、算数、幾何学、三角法、解析幾何学、微積分法、統計学、確率、ドメイン・マッピング、変換(ラプラス、フーリエ)、ヒューリスティックス、漸化式、等を使用している。
メタ機能は、データベース、テーブル、配列、モジュール、オブジェクト、スクリプト、リスト、サブルーチン、手順、機能、等のような適当なデータおよびプロセス構造の形で実現され具体化される。
順次集計メタ
順次集計(SS)メタ機能は、診断モジュールとDMMのような全体の医療管理システムの別々のモジュールにアクセスする1人の患者の結果を検出し集計する。これは別々のセッションが組み合わされた時著しい変化を表し、あるいは患者の状態を悪化させることがあるかも知れないからである。SSメタ機能は、別々なモジュールの結合された効果を分析し、この全体的な分析に基づいて勧告を出すことができるかも知れない。
SSメタは合計されるシステム・モジュールの異なる組み合わせに対して予め設定された閾値を使用する。この閾値は、医療の診断+疾患管理、医療の診断+医学のオーディオ/ビデオ/画像ライブラリ、医療の診断+治療テーブル・コンサルテーション、等モジュールの組み合わせのすべてを列挙している内部テーブルに含まれている。
たとえば、もし、ぜいぜい息をすることに対して、医学の診断モジュールが参照され、ぜんそくとして診断され、DMモジュールが後でぜんそく管理のために用いられ、医学のオーディオ/ビデオ/画像ライブラリ・モジュールが予め記録されたぜんそくのメッセージに対して数回参照された場合、SSメタ機能は、特別な勧告を起動する閾値を計算するために医療の診断+疾患管理+ぜんそくのための医学のオーディオ/ビデオ/画像ライブラリのテーブルからその適切な値を用いるであろう。したがって、閾値が任意の1つのモジュールで得られなかったとしても、診断、疾患管理、およびオーディオ/ビデオ/画像ライブラリのコンサルテーションで、ぜんそくに対するコンサルテーションが組み合わされ、一緒に考慮され、閾値が求められる。
頻度メタ
頻度メタ機能は患者がシステムに相談する回数を調査し、相談の頻度に基づいて勧告を作成する。この機能は同じ苦情あるいは病気に対して患者が何回システム、医学のオーディオ・テキスト・コンサルテーションあるいは治療テーブル・コンサルタントに相談したかを計算し、コンサルテーションの結合した効果を分析するために順次集計メタ機能を使用し、この全体的な分析に基づいて勧告を作成することができる。
患者が管理されている各病気に対して医学管理システムに対して認められている時は、時間のある単位に対してコンサルテーション数(外部に対すると同様に、内部に対しても)に対する閾値が確立されている。閾値は各病気に対して異なっており、そして感度ファクター・セットによって修正される。この閾値に到達したら、頻度メタ機能は勧告を行う。すなわち、患者がある種類の兆候の発生がある回数あったという事実のみで、頻度メタ機能からの勧告を起動することができる。
間隔メタ
間隔メタ機能は問題を示すかも知れない傾向を検出するために、同じ病気に対する各相互作用の間の時間間隔を分析する。たとえば、患者のシステムとの相互作用が非常に近接して一緒に発生していることをその機能が発見しようとしている時は、その機能はこの事実のみに基づいて勧告を行うことができる。
順次集計シリーズの方法が使用される。コンサルテーションの間隔が図に描かれ、間隔がだんだん短くなるようならばメタ勧告が行われる。
原因メタ
原因メタ機能は根本の原因を識別するのに役立つかもしれない病気あるいは原因のパターンを探すDM背景タスクである。その機能は種々のシステム・モジュールの患者の使用を監視し、分析する。
原因メタ機能は、医学診断、疾患管理、医療オーディオ・テキスト・ライブラリー、治療テーブル・コンサルテーションおよびそれらのすべての組み合わせの間の順次集計シリーズを、減少する時間間隔で、検出する。たとえば、ある患者が身体の異なる部分を明示する苦情をいくつかの機会にシステムに相談したこと、および各セッションの間に医療の診断モジュールが別々の各問題を感染による原因であることに(適正に)帰したと仮定する。原因メタ機能はこのような一連のコンサルテーションを検出し、それらが予め設定された単位時間当りの閾値に達したら、根本の原因は患者の免疫システムにあるかもしれないという警報を出す。システムが外傷の複数の原因で患者を治療していれば、原因メタ機能は患者は薬あるいはアルコールを乱用している可能性を考慮するシステムを助けるであろう。
解剖メタ
解剖メタ機能は、単一の器官あるいは身体の解剖的なシステムの観点から患者の医学的なシステムとの接触を分析する。この機能は同じ解剖的なシステムに影響を与えるかもしれない処理されている異なる病気を探す。この機能は−異なる病気のすべてが同じ器官に影響を与える時−その器官の機能を監視し、頻繁に測定するために、頻繁に基本的なDMの様相を自動化する。
たとえば、患者が腹部の苦痛、嘔吐、および下痢の3つの異なる場合に医学の診断モジュールに相談した場合、解剖メタ機能はこれらの問題はすべて消化管に関係していることを認識し、追加の情報に基づいてシステムに勧告を調整させることができる。
たとえば、糖尿病および高血圧の両方が遅いが進行する腎臓機能の劣化を起こす。解剖メタ機能はこのような特別の監視の必要性を検出する。ある内部的な予め設定された閾値に基づいて解剖メタ分析は疾患管理システムに影響を受けた器官の機能の評価を勧告させることができる。上記の例において、糖尿病および高血圧のために管理されている患者に対して解剖メタ分析は医学管理システムに血清クレアチン、腎臓機能の検査を勧告させることができる。
原因対解剖メタ
原因対解剖メタ機能は原因メタと解剖メタ機能の間の相互作用を調整する。原因メタと解剖メタ機能の間にはより密接な相互作用があるので、それらの相互作用はここで説明される。
患者は長期間にわたって医学管理システムを用いるので、原因/解剖セルは時間すなわちZ軸に沿って積み重ねられ、それらは原因と解剖システムの相互作用の時点を追跡する、すなわち患者に実際に起こったのを診断する。
メタデータ立方体は長時間にわたるシステムに対する患者の相互作用の加算を表す。患者の過去の履歴の多くはICD−9−CMコードを使用して蓄積されているが、患者の医療記録の分野における従来のテキスト伝票と同様に、この技術は非常に有用な分析を行うことを可能にする。
システムは、関係している解剖のシステムを知ること無しに問題の原因を指定できること、およびシステムは患者の問題の原因を知ること無しに、どんな器官あるいはシステムが関係しているかを示すことができることに留意することが重要である。たとえば、筋肉の苦痛、頭痛、鼻水が出る鼻、および合同の苦痛の苦情を言う6歳の子供は最も多いのはビールスの感染であるが、しかし侵されている特定の器官のシステムを述べることは難しい。
興味深い事に、診断のモジュールの中で、複数の問題が同じモジュールの中で生じている間に、異なるパターンが病気の管理で作成される。たとえば、糖尿病が内分泌物と血管のシステムの相互作用によって、あるいはその場所で表されることがありうる。しかし、糖尿病で病気のプロセスを可視化する他の方法はさらに一段階進めることである。医学管理システムが(糖尿病のような)他の病気のプロセスが欠陥のシステムに影響しているときは必ず、そのときはさらに病気の原因として「血管」が探索される。
原因連鎖メタ
連鎖メタ機能はある病気が身体の他の器官で病的な変化を作成するという医学的事実の分析を自動化し、これは病気は他の病気の原因になり、他の病気が原因となることを意味している。たとえば、連鎖メタ機能は、原因および結果としてある与えられた病気を調査し、ある与えられた病気Dに対して3つの分析を行う。
1.Dの根本の原因を見出す。
2.Dが原因となる他の病気を見出す。
3.他の根本の原因およびDが原因となる他の病気を見出すために段階1および2を再帰的に繰り返す。
したがって、連鎖メタ分析は身体に対する病気のすべての影響を追跡する。再帰的に遠隔の目的および病気を見出すために、それは原因メタ機能を使用する(その機能は苦情あるいは病気の直接的な1つの原因を検出するために使用される)。始めの病気が与えられたら、連鎖メタ分析は、分析を患者の他の可能性のある原因連鎖を逆に戻って分析させるパターンを検出するためにメタデータ立方体を利用する。したがって、それは遠く隠され、あるいはまだ表面に出ていない関連の問題を検出するために必要とされる分析を行う。
原因効果メタ機能によって使用される内部原因効果テーブルは解剖システム、それらの関係、それらの病気および病気の原因の鎖の基本的な医学知識を含んでいる。このテーブルは根本の原因および2次的な病気を探求するために必要なパターンを識別する。原因の鎖の処理を制御するのに使用される第2のテーブルは、発生の確率、2次的な病気の重要性、および起こり得る治療のウインドウのような他のデータを含んでいる。
連鎖メタ計算の結果は現在の患者で検証し、監視する病気のリストである。これらの結果は下記において有用である。
・病気の副作用が脱落しないことを保証している。
・患者を安定させるために必要な疾患管理療法を見落とさない。
・他の効果(頭痛は盲腸炎と一貫している)を確かめることによって、原因を確証する。
・所要の効果を見出さないことによって、原因を否定する(血液中にマラリア原虫がいないことでマラリアを否定する)。
領域メタ
領域メタの例は、時間に対する苦痛あるいは不快さを図に描き、その時苦痛を蒙っているあるいは不快の総量を見出すために、カーブの下の領域を積算することによって説明することができる。多くの患者、特に末期ガンの患者のような不治の病気を持つ患者は、連続した苦痛を持っているが、しかし彼らは孤立していて、規則的に彼らの医者に診てもらわない、あるいは彼らの医者はどれぐらい患者が苦しんでいるかを評価しないから、これは重要である。彼らは「苦痛を追う」傾向があり、決して苦痛を捕らえようとはしない。ここで、ひとたび苦しみの閾値に出会ったならば、患者は麻酔性の鎮痛剤を得るか、あるいはそれらの服用量を増加させるであろう。
容積測定メタ
容積測定メタ機能は病気×解剖×時間の(3次元の)積に基づいて分析を実行し、予め決められた閾値に基づいて勧告を行う。用語「容積測定」は、使用されるメタデータ立方体の解析法を参照しており、その中で喫煙の履歴は3つの軸P(毒)、R(呼吸器のシステム)およびZ(時間)によって囲まれた容積として現れる。たとえば、30年間毎日2箱の煙草を喫煙した患者は、呼吸器のシステムに影響を与えている60箱−年の歴史を持っていると見なされる。
容積測定の分析は多くの病気のプロセスで重要である。このように、60箱−年の喫煙容量を持つ患者は呼吸器システムに著しい被害を集積している。これがより長く続けば、より大きな容積となり、より多くの毒が呼吸器システムの機能に影響を与え、そして多分より多くの診断および治療となるであろう。
もう1つの容量測定の分析の例は、糖尿病が微小血管の循環で起こす長期の被害である。
容積測定メタ機能のソフトウェアの具体化は、種々の病気に対する容積測定の積を、それらの閾値パラメータと同様に、リストした内部疾患管理テーブルを含んでいる。これらの閾値(感度ファクター・セットによって動的に修正された値)は、特別な動作およびシステムの解析を制御する。適用可能な閾値に到達した場合は、システムは特別な分析を実行し、その時内部警報を発行し、適用可能な器官のシステムになされた被害の可能な証拠を探索し、患者に対する特別の勧告を行う。
信頼性メタ
信頼性メタ機能は患者の世話が不充分であるかどうかを見るために患者のデータ項目のすべての信頼性を調査する。もしこの機能が(分離されたあるいは組み合わされた)診断の確率が(感度ファクター・セットによって修正された)信頼性の閾値の下であることを見出した場合、この機能は患者の再評価を勧告することができる。
この機能は、すべてのデータ項目と組み合わされた内部信頼性表示子を使用し、それはデータ項目がそれが記録されている時間の患者の実際の健康を反映する確率を追跡する。これらの信頼性表示子は、医学管理システムの各データ項目に対しそれが最初に確立した時に、確立され、システムにおいてその寿命を通じてそれに対応して維持される。
たとえば、患者がシステムに彼が偏頭痛の頭痛の履歴を有すると告げた場合は、システムは患者に次のように尋ねることができる。
・誰が偏頭痛の診断をしたか?(患者、友人、看護婦、医者、あるいは神経科医)
・何の試験が、誰によって、何の組織上で、行われ、どんな結果であったか?
・誰が試験を、どのように、どんな関係で確認したか?
その理念は、勿論頭痛の専門家が、脳の影像撮影(MRI)、腰椎穿刺、EEGを含む、充分で完全な精密検査の後に診断を行ったならば、診断が正しい確率は非常に高いと言うことである。これは信頼性表示子に記録され、診断のデータ項目と組み合わされるであろう。信頼性があまりにも低い場合は、より高いレベルあるいは標準の保護の再評価が計画されるであろう、それはより多くの精密で完全な質問を呼び出すであろう。
疾患管理の利益
医療管理システムおよび疾患管理モジュールの利益は次の通りである。
患者に対する利益
・より速い、より容易な、より安い医療サービス
・必要な時には、家庭から時間外にアクセス可能な医療サービス
・遠隔地、貧困社会でアクセス可能な医療のサービス
・最新、最良、テスト済み、更新された医療サービス
・患者はゆっくり時間をかけ、セッションを繰り返し、ブラウズすることができる
・患者は完全な病歴ファイルを有する
医療従事者に対する利益
・些細な、不適当な、無用な患者との接触を減らす
・医者の診断技術/経験を磨く
・医者は自分の意見を他人と比較できる
・繰り返し患者はより良い、連続した医療記録を提供する
・医療従事者は多くの医療データリソースにアクセスできる
・統計値へのアクセス、データベース、意志決定、スケジューリングをコンピュータがサポート
・セッションと疾患のヒストリーが利用できる
・医療従事者は記録された反応にもとづいて助言/アクションを正当化できる
・患者を集団の中で比較できる
・大きい事例データベースを有する
ヘルスケア・マネージャーに対する利益
・些細な接触の費用を節約する
・接触を追跡する
・統計的情報と計画
・医者/病院の仕事の輪郭を描き出す
・セッション・ログは法的義務と危険性を減らす
・政策の遵守を保証する
・助言と治療を標準化する
ヘルスケア取り締まり人に対する利益
・HMO、医者のアクションを吟味し、評価できる
・医療記録は批評のために利用できる
・規則の遵守を検証できる
ヘルスケア教師に対する利益
・医療の仕事は大きい患者集団でシミュレートできる
・医学の研究を助ける
・事例研究の比較ができる
・事例の取り扱いを変化しつつ繰り返しできる
以上の詳細説明は本発明の基本的な新規な特徴を、さまざまな実施例に適用し、示し、説明し、指摘したが、説明された本システムの形式と細部にさまざまな省略、置き換え、および変更が、本発明の範囲から逸脱することなく、当業者によって加えうることは理解できよう。

Claims (12)

  1. コンピュータ化された医療アドバイスシステムであって、
    既知のまたは推定された医学的疾患または病状を有する特定の患者(114)に対応する患者医療記録と、患者識別子と、前記患者の健康歴を表す前記患者医療記録中の健康パラメータとを保存するためのメモリ(184)と、
    前記患者の医学的疾患または病状を含む様々な医学的疾患または病状および患者集団に対する複数の臨界カーブを保存するための疾患データベース(262)と、
    コンピュータを、前記メモリ(184)から、既知のまたは推定された医学的疾患または病状を有する前記特定の患者(114)に対応する前記患者医療記録を前記患者識別子によって検索するための手段(452−458)と、前記患者の健康を評価するための手段(406)として機能させるためのコンピュータプログラムを備えたコンピュータと、
    備え
    前記患者の健康を評価するための手段(406)は、
    前記患者(114)に自動的に質問をするための手段(488、490、606、624、626、628)と、
    前記患者(114)に関する主観的健康測定値(624)および客観的健康測定値(626)の少なくとも1つを含む健康データを得るために前記患者からの応答を自動的に受信するための手段と、
    得られた健康データを前記患者医療記録の中に自動的に蓄積するための手段(966)と、
    前記患者医療記録の一部に対応する特定の健康パラメータを自動的に選択するための手段(652、702)であって、前記選択は少なくとも前記患者の医学的疾患または病状に基づく、手段と、
    前記健康パラメータによって示された、前記患者の健康データの、疾患または病状の以前の管理セッションからの変化を自動的に計算するための手段(656、704)と、
    前記患者の医学的疾患または病状、前記患者集団、および前記特定の健康パラメータに基づいて前記疾患データベース(262)から臨界カーブを自動的に選択するための手段と、
    前記患者の健康データの変化に基づいて患者の臨界カーブを示すパラメトリックデータを得るための手段(706)であって、前記変化は傾向分析を前記健康パラメータに当てはめることにより示される、手段と、
    前記パラメトリックデータにより表される通りの変化を前記疾患データベース(262)からの前記医学的疾患または病状に対する選択された臨界カーブから抽出されるパラメトリックデータと自動的に比較するための手段(712)と、
    備え
    前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、
    前記得られた健康データと前記比較の結果にづいて、前記特定の患者(114)のための、疾患または病状の療法、介入または教育プロセスの調整手段(770、790)を備える手段(408)であって、疾患または病状の療法、介入または教育プロセスの前記調整手段は、薬の処方、服薬、投薬方法、または治療のタイミングの内の少なくとも1つを調整することにより疾患療法を最適化する、手段と、
    前記特定の患者(114)のための、疾患または病状の療法、介入または教育プロセスの前記調整手段(770、790)を示すデータを自動的に出力するための手段(958、960)と、
    としてさらに機能させ、
    前記医療アドバイスシステムは、
    前記得られた健康データと、疾患または病状の療法、介入または教育プロセスの前記調整手段が、複数の患者の各々に対して行うことができる調整の複数のレベルのうち1つを示すデータとにアクセスすることが許されるかどうかのレベルを示す前記特定の患者に対する認可レベルを有する認可情報を記憶するための認可データベース(256)と、
    前記メモリ(184)中のデータへのアクセスおよび前記医療アドバイスシステムの動作を制御するように前記認可データベース(256)と通信するためのインタフェース手段と、
    前記疾患療法を前記特定の患者に提示する手段であって、前記認可データベースは、人間の介入なしに直接かつ自動的に変更される療法の情報をさらに含み、前記認可データベースと前記インタフェース手段は、前記特定の患者に対する疾患療法の調整に影響を与えるように動作する、手段と
    をさらに備える、システム
  2. 前記認可情報は特定のエージェント、エージェンシーまたはソフトウェア・エンティティーによってアクセスすることが許されるかどうかに関する、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記認可情報は法的規制にもとづきアクセスすることが許されるかどうかに関する、請求項1に記載のシステム。
  4. 前記疾患または病状の療法、介入または教育プロセスの調整を示すデータは療法処方せんまたは療法調整を有する、請求項1に記載のシステム。
  5. 前記認可レベルは、前記患者に医療情報を提供するための前記コンピュータプログラムの自動性を示す、請求項1に記載のシステム。
  6. 前記認可レベルは前記コンピュータプログラムと関連する医療情報にアクセスすることができるかどうかを示す、請求項1に記載のシステム。
  7. コンピュータ化された治療変更システムであって、
    既知のまたは推定された医学的疾患または病状を有する特定の患者(114)に対応する患者医療記録と、患者識別子と、患者の健康歴を表す前記患者医療記録中の健康パラメータとを保存するためのメモリ(184)と、
    患者の医学的疾患または病状を含む様々な医学的疾患または病状および患者集団に対する、複数の標準の臨界カーブを保存するための疾患データベース(262)と、
    前記メモリ(184)から、推定された医学的疾患または病状を有する前記特定の患者(114)に対応する患者医療記録を前記患者識別子によって検索するための手段(452−458)と、
    前記患者の健康を評価する手段(406)と、
    として機能するためのコンピュータプログラムを備えたコンピュータと、
    備え
    前記患者の健康を評価する手段(406)は、
    前記患者(114)に自動的に質問をするための手段(488、490、606、624、626、628)と、
    健康データを得るために前記患者から応答を自動的に受信するための手段であって、前記得られた健康データは、前記患者(114)に関する主観的健康測定(624)および客観的健康測定(626)の少なくとも1つを含む、手段と、
    前記得られた健康データを前記患者医療記録の中に自動的に蓄積するための手段(966)と、
    少なくとも前記患者の医学的疾患または病状に基づいて、前記患者医療記録の一部に対応する特定の健康パラメータを自動的に選択するための手段(652、702)と、
    前記患者の医学的疾患または病状、前記患者集団、および前記特定の健康パラメータに基づいて、前記データベースから標準の臨界カーブを自動的に選択するための方法と、
    前記健康パラメータによって示された、前記患者健康データ中の以前の疾患または病状の管理セッションからの変化を自動的に計算するための手段(656、704)と、
    前記受信された応答に基づいて、患者の臨界カーブを自動的に作成するための手段と、
    前記患者の健康データの変化に基づいて前記患者の臨界カーブを示すパラメトリックデータを得るための手段(706)であって、前記変化は傾向分析を前記健康パラメータに当てはめることにより示される、手段と、
    前記患者の臨界カーブ前記疾患データベース(262)からの前記選択された標準の臨界カーブに対して自動的に比較する手段(712)と
    を備え、
    前記コンピュータプログラムは、
    疾患療法を最適化するための手段(408)であって、前記療法を最適化するための手段(408)は、前記得られた健康データと比較結果にづいて、前記特定の患者(114)のための疾患または病状の療法、介入または教育プロセス調整するための手段(770、790)を備え、前記疾患または病状の療法、介入または教育プロセス調整する手段は、薬の処方、服薬、投薬方法、または治療のタイミングの内の少なくとも1つ調整する、手段と、
    前記特定の患者(114)のための、疾患または病状の療法、介入または教育プロセスの調整(770、790)を示すデータを自動的に出力するための手段(958、960)と、
    してさらに機能
    前記コンピュータプログラムは、
    前記特定の患者に対応する治療変更認可レベルを提供するための手段と、
    前記治療変更認可レベルによって許容された、前記疾患または病状の療法、介入または教育プロセスの調整を示すデータを前記患者に提示するための手段であって、前記治療変更認可レベルは自動的な療法の変更が前記特定の患者に割り当てられるかどうかを示し、前記療法の変更が前記特定の患者に割り当てられる場合、前記治療変更許可レベルは、服用量の任意の増加が前記特定の患者に割り当てられるかどうかと、服用量の任意の減少が前記特定の患者に割り当てられるかどうかとをさらに示す、手段と、
    してさらに機能させる、システム
  8. 前記疾患または病状の療法、介入または教育プロセスの調整を示すデータは新しい療法の開始を含む、請求項7に記載のシステム。
  9. 前記疾患または病状の療法、介入または教育プロセスの調整を示すデータは既存の療法の中断を含む、請求項7に記載のシステム。
  10. 前記疾患または病状の療法、介入または教育プロセスの調整を示すデータは既存の療法への新しい療法の追加を含む、請求項7に記載のシステム。
  11. 前記パラメトリックデータがカーブポイントおよび傾斜を含む、請求項1に記載のシステム。
  12. 前記パラメトリックデータがカーブポイントおよび傾斜を含む、請求項7に記載のシステム。
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