JP4896076B2 - 暗号生成装置、暗号復号装置、暗号生成プログラム、暗号復号プログラム - Google Patents
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写像関数を用いてカオス演算を行い前記カオスノイズを得ることを特徴とする。
と、前記カオスノイズ発生手段内において動作し、この算出手段により算出されたカオスパラメータを前記所定写像関数に適用した写像関数を用いてカオス演算を行い前記カオスノイズを得る手段として機能させることを特徴としている。
1次の写像関数(変形テント写像型)の設計例
テント写像は、
y = 2 x, (x<0.5) (1-A)
y = 2 (1−x) (x>0.5) (1-B)
で定義される。ただし写像範囲は 0<x <1.0 である。
ここで(1-A),(1-B) 式のy 値(出力)は、次のサイクル計算のx 値(入力)である。 (1-A),(1-B)式に従い、順次y 値列(カオス乱数列)を生成するという単純フィードバック構造である。
テント写像は写像中心軸 x=0.5 を境に対称な直線なので、
x <0.5 の場合 y = 2 x (2-A)
x >0.5 の場合 x = 1 −x の処理後 y = 2 x (2-B)
と記述できる。
ここでは,パラメータパターンを増加するため、以下のようにテント写像を変形する。また、同じくx=0.5 を写像の境目とすると、
x <0.5 の場合 y = a x + b (3-A)
x >0.5 の場合 x = 1 −x の処理後 y = a x + b (3-B)
を考える。係る写像関数を図7に示す。
0 <x <2 M (M は正の整数) (4)
のように拡大写像を考え、軸の位置は写像の中心x =Mとする。また、a=A/M ,
b=B/M とし、写像関数をf(x)とすると、
x <M の場合 f(x) = (A x) / M+B (5-A)
x ≧M の場合 x= 2 M−x の処理後
f(x) = (A x) / M+B (5-B)
(A, B, x, f(x) 値は正の整数、小数点以下切り捨て)
である。係る写像関数を図8に示す。
f(x) = (A x) >> K + B (6)
( >> K はK ビット右シフト演算の意味)
のようにビットシフトで表現できる。
具体的にM 値を与えると、例えば32-bit CPUにおいて long int 型(倍精度整数演算型)を用いる場合、M=32768 まで指定可能である。この場合K=15である(M=2 ^ K )。
ここでA の範囲は、軌道拡散の条件より、概ね
1 <A / M <2
つまり、 M<A <2 M (7)
を満たす必要がある。
軌道拡散の条件(※1)
軌道拡散の条件は、写像範囲内の全領域で、写像関数の傾きの絶対値が1以上(|f'(x)| >1 )を満たすことである。これより、反復計算毎にリアプノフ指数は常に正(λ>0)となる。
また、関数(6) 式の取りうる最大値は x=Mの時で、最大値が写像範囲 2M 以下でなくてはならないので、
f(M) = (A M) / M + B<2 M
→ A + B <2 M (8)
である。
これより、A,B を概ね同程度の範囲とし、並びにA 値は大きいほうが望ましいので、
0 < B ≦ ΔB (ΔB 〜M / 2 ) (9)
L = 2 M −ΔB
L −ΔA ≦ A < L (ΔA 〜M / 2 ) (10)
の関係を得る。
ΔA 〜ΔB 〜M / 2 = 16384 (16-bit信号) (11)
程度である。
なお,A 値はできるだけ大きい値がカオスの拡散度の向上につながるため、(9) 式、(10)式よりΔA ,ΔB 値を小さく取れば良いが、それでは取りうるパラメータ総数が小さくなってしまう。そこで、ここでは、
ΔA 〜ΔB = 4096(=2 ^ 12) (12)
程度を考える。
ΔA ,ΔB は同程度の大きさの素数で、ΔA ≠ΔB (13)
の条件より、
ΔA = 4099 (14)
ΔB = 4111 (15)
とした。
(9) ,(10),(14),(15)式より、本例でのパラメータ指定可能範囲は
A : 57326 ≦ A ≦ 61424 (ΔA = 4099) (16)
B : 1 ≦ B ≦ 4111 (ΔB = 4111) (17)
である。
これらA ,B のパラメータ範囲が、後述のパラメータスケジューリング関数で使用可能な可変範囲である。
f(x) = (A x) >> 15 + B (18)
である。(18)式では,A ×x の拡大演算後,15-bit右シフトで縮小を行うので下位15-bitの情報が消える。
一方、A の範囲は(16)のように、2 ^ 15以上2 ^ 16以下のため、15-bitの消し去られた情報が次サイクルの拡大演算課程で1 以上の差につながる場合がある。そこで,15-bit右シフト演算前の下位15-bit情報を記憶しておき,次サイクルの拡大演算課程に有効となるように考慮する。この場合、1 回目のループでは、
xb = 0を代入し、
x2 = A x + ((A xb)>>15) (19-A)
xb = x2 & 15 (19-B)
f(x) = x2 >> 15 + B (19-C)
のように書き下す。((19-C)式の出力f(x)が、次サイクルの(19-A)式の入力x である)
図9、図10より、整数演算化設計1次の写像関数は、考えるパラメータ範囲内全体にわたって連続したカオス領域を確認できる。
たとえば,図4、図6で示すロジスティック写像は、考えるパラメータ範囲内でカオス領域は不連続であるに対し、設計関数の連続カオス領域はパラメータ可変方式を考える上でもif分岐等が不要など容易な方式が期待できる。
ロジスティック写像の場合、写像範囲の中心(x=0.5) で傾きが1以下の縮小領域が存在する。本方式のような整数演算化において、縮退発生は周期早期化を招く理由より、ロジスティック写像の縮退領域を省き、新たに写像範囲の中心(x=0.5) での傾きが1以上を保つ(写像範囲の中心で1階微分値が不連続になる)関数を設計する。
f(x) = a x^2 + b x + c (20)
とする。
尚、整数演算化拡大した写像範囲を0 <x <2 M とし、ロジスティック写像同様の上に凸(2階微分値が負)の関数を考える。またここでは、特に写像の対称軸をx=M (写像範囲の真ん中)とする。この場合、右側関数(M<x <2M)は、x=2M−x の操作後、左側関数(0 <x <M )と同等になるため、以下では右側関数について述べる。
f(M) = h(<2 M ) 最大値条件(h は整数値) (21)
f(0) = 0 最小値条件 (22)
f'(M) = r > 1 傾きが1以上の条件 (23)
a < 0 上に凸 (24)
これらa, b, c についての一般解および条件を整理すると、
a = −(h −M r) / M^2 (25)
b = (2 h - M r) / M (26)
c = 0 (27)
r > 1 (28)
a < 0 (29)
となり、
x >M の場合は x = 2M−x 変換する
f(x) = ((2 h−M r) / M) x −((h −M r) / M^2) x^2 (30)
1 < r < h / M (31)
と整理される。係る写像関数を図12に示す。
x >M の場合は x = 2M−x 変換する
f(x) = ((2h −R) x) / M −((h −R) x^2) / M^2 (32)
M < R < h < 2 M (33)
を得る(図11参照)。
また、2次関数の場合、M=32768 (K=15) とした場合、32-bit(unsigned long 型)では多段処理が必要な点、および精度補正を考えると、以下の様に整理される。(ただし1回目のループはxb = 0)
a1 = ((2 h - R) xb) >> K
b1 = (x^2) >> K
b2 = (x^2) & (M-1)
c1 = (2 x xb) >> K
d1 = ((h - R) (b2+c1)) >> K
sss = (2h - R) x + a1- (h - R) b1 - d1
f(x) = sss >> K
xb = sss & (M-1) (34)
尚、特に精度補正をしない場合(強制的な切り捨て)、
b1 = (x^2) >> K
b2 = (x^2) & (M-1)
d1 = ((h - R) b2) >> K
sss = (2h - R) x - (h - R) b1 - d1
f(x) = sss >> K (35)
である。
ここで、h, Rがカオスパラメータであり、後述パラメータスケジューリング関数と連結されている。
Δh 〜 ΔR 〜 2^12 (<M / 2 )
とし,Δh ≒(ニアリーイコール)ΔR ,および素数を起用(後述)する条件より,
h : 61436 ≦ h ≦ 65534 (Δh = 4099) (36)
R : 57325 ≦ R ≦ 61435 (ΔR = 4111) (37)
のように与えた。
これら図15、図16より整数演算化設計2次の写像関数は、考えるパラメータ範囲内全体にわたって連続したカオス領域を確認できる。たとえば,図4、図6で示すロジスティック写像は、考えるパラメータ範囲内でカオス領域は不連続であるに対し、設計関数の連続カオス領域はパラメータ可変方式を考える上でもif分岐等が不要など容易な方式が期待できる。
2次関数型で1次関数型同様y 切片変位を加える方法
2 次関数型では、1次関数型と同様に、写像範囲の両端(x=0, x=2 M)にy 切片を与えても良い。係る例の写像関数を図12に示す。この場合、新たにy 切片の変位を与えるパラメータが1つ増加し長周期化に寄与する。
ここでは写像範囲の真ん中を対称軸として左右の関数型は同一の関数について説明してきたが、左右で異なる関数型を採用することより、パラメータ数が2倍になる。これより。莫大な長周期化を図ることができる。係る写像関数を図13に示す。
ここでは写像範囲の真ん中を対称軸のモデルについて説明してきた。これはビット演算化を意識した理由であるが、例えば図14のように軸を写像中心からずらして与える方法も考えられる。この場合、軸のx 方向の変位を新たなパラメータとして与えることができ長周期化に寄与する。
識別: 2 パラメータモード・写像中心軸対象型
基本関数型: y=a x^2 + b x
設計関数: 左側関数:f(x) = (2h - R)/M x - (h - R)/M^2 x^2
右側関数:x=2M-x の変換後 左側関数と同じ
パラメータ: h[ ], R[ ]
パラメータ範囲: M < R < h < 2M
h - R が大きいほうが設計関数の2 次の効果(非線形)が大きくなるため、また、同時にカオス拡散度(Lyapunov指数)が大きいほうが望ましい点を考慮し、
◎h のパラメータ変域は、最大値2Mに近いほうからΔh とる。
◎R のパラメータ変域は、最小値 Mに近いほうからΔR とる。
パラメータスケジューリング関数からの要請として、
◎ただし,Δh ≠ΔR かつ,互いに素数が要請される。
写像関数設計上の限界条件として、
◎ただし、h > Rの規則は、いつでも保存されることが必要。
Δh > ΔR とすると,
ΔR < Δh < M/2(=16384)程度の変域を持つ。
周期ポテンシャル: この場合,最大(2^16)^2 ×( 鍵長/16) 程度の周期ポテンシャルを持つ。
(例示)
周 期 :仮にΔh = 4111,ΔR = 4099とした場合、
4099×4111×( 鍵長/16) であり、
鍵長128-bit で128M、また鍵長1024-bitで1024M (1G)
このとき、
2M-1-(Δh-1) ≦ h ≦ 2M-1 → 61425 ≦ h ≦ 65535
M+1 ≦ R ≦ M+1+(ΔR -1) → 32769 ≦ R ≦ 36867
識別: 4パラメータモード・写像中心軸対象型・左右関数独立操作
基本関数型: y=a x^2 + b x
設計関数: 左側関数:f(x) = (2 h1 - R1)/M x - (h1 - R1)/M^2 x^2
右側関数:f(x) = (2 h2 - R2)/M x - (h2 - R2)/M^2 x^2
パラメータ: h1[ ], h2[ ], R1[ ], R2[ ]
パラメータ範囲: M < R < h < 2M
h1 - R1 ,h2 - R2 が大きいほうが設計関数の2 次の効果(非線形)が大きくなるため、また、同時にカオス拡散度(Lyapunov指数)が大きいほうが望ましい点を考慮し、
◎h1のパラメータ変域は、最大値2Mに近いほうからΔh1とる。
◎h2のパラメータ変域は、最大値2Mに近いほうからΔh2とる。
◎R1のパラメータ変域は、最小値 Mに近いほうからΔR1とる。
◎R2のパラメータ変域は、最小値 Mに近いほうからΔR2とる。
パラメータスケジューリング関数からの要請として、
◎ただし、Δh1≠Δh2≠ΔR1≠ΔR2 かつ、互いに素数が要請される。
写像関数設計上の限界条件として、
◎ただし、h1 > R1 、h2 > R2 の規則は常に保存されることが必要。
Δh1 > ΔR1,Δh2 > ΔR2 とすると、
ΔR1 < Δh1 < M/2(=16384)程度の変域を持つ。
ΔR2 < Δh2 < M/2(=16384)程度の変域を持つ。
周期ポテンシャル: この場合,最大(2^16)^4 ×( 鍵長/16) 程度の周期ポテンシャルを持つ。
(例示)
周 期 :Δh1 = 4111 ,ΔR1 = 4099 ,Δh2=4127,ΔR2=4129 とした場合、
4099×4111×4127×4129×( 鍵長/32) で、 鍵長128-bit で1024G (1T)
鍵長1024-bitで8192G (8T)
このとき、
2M-1-(Δh1-1) ≦ h1 ≦ 2M-1 → 61425 ≦ h1 ≦ 65535
M+1 ≦ R1 ≦ M+1+(ΔR1 -1) → 32769 ≦ R1 ≦ 36867
2M-1-(Δh2-1) ≦ h2 ≦ 2M-1 → 61409 ≦ h2 ≦ 65535
M+1 ≦ R2 ≦ M+1+(ΔR2 -1) → 32769 ≦ R2 ≦ 36897
識別: 3パラメータモード・写像中心軸対象型
基本関数型: y=a x^2 + b x + c
設計関数: 左側関数:f(x) = (2h - R)/M x - (h - R)/M^2 x^2 + C
右側関数:x=2M-x の変換後 左側関数と同じ
パラメータ: h[ ],R[ ],C[ ]
パラメータ範囲: M < R < h < 2M - C
h - R が大きいほうが設計関数の2 次の効果(非線形)が大きくなるため、また、同時にカオス拡散度(Lyapunov指数)が大きいほうが望ましい点を考慮し、
◎h のパラメータ変域は、最大値2M- ΔC-C0に近いほうからΔh とる。
◎R のパラメータ変域は、最小値 Mに近いほうからΔR とる。
◎C のパラメータ変域は、最小値 1に近いほうからΔC とる。
パラメータスケジューリング関数からの要請として、
◎ただし、Δh ≠ΔR ≠ΔC かつ,互いに素数が要請される。
写像関数設計上の限界条件として、
◎ただし,h > Rの規則は,いつでも保存されることが必要。
◎ただし,h 最大値は2M- ΔC 以下であることが必要。
Δh > ΔR > ΔC とすると、
ΔC < ΔR < Δh < M/3(=5461 )程度の変域を持つ。
周期ポテンシャル: この場合、最大(5461)^3 ×( 鍵長/24) 程度の周期ポテンシャルを持つ。
(例示)
周 期: 仮にΔh = 4127,ΔR = 4111,ΔC=4099とした場合、
4099×4111×4127×( 鍵長/24) で,鍵長128-bit で341G、また、鍵長1024-bitで2730G (2.67T)。
2M-1-(Δh-1)-(ΔC-1)-C0 ≦h ≦2M-1-(ΔC-1)-C0 57310 ≦ h ≦ 61436
M+1 ≦ R ≦ M+1+(ΔR -1) 32769 ≦ R ≦ 36879
C0 ≦ C ≦ C0+( ΔC -1) 1 ≦ C ≦ 4099
識別: 6パラメータモード・写像中心軸対象型・左右関数独立操作
基本関数型: y=a x^2 + b x + c
設計関数:
左側関数:f(x) = (2 h1 - R1)/M x - (h1 - R1)/M^2 x^2 + C1
右側関数:f(x) = (2 h2 - R2)/M x - (h2 - R2)/M^2 x^2 + C2
パラメータ: h1[ ], h2[ ], R1[ ], R2[ ], C1[ ], C2[ ]
パラメータ範囲: M < R < h < 2M - C
h - R が大きいほうが設計関数の2 次の効果(非線形)が大きくなるため、また、同時にカオス拡散度(Lyapunov指数)が大きいほうが望ましい点を考慮し、
◎h1のパラメータ変域は、最大値2M- ΔC1-C10に近いほうからΔh1とる。
◎h2 のパラメータ変域は、最大値2M- ΔC2-C20に近いほうからΔh2とる。
◎R1のパラメータ変域は、最小値 Mに近いほうからΔR1とる。
◎R2のパラメータ変域は、最小値 Mに近いほうからΔR2とる。
◎C1のパラメータ変域は、最小値 1に近いほうからΔC1とる。
◎C2のパラメータ変域は、最小値 1に近いほうからΔC2とる。
パラメータスケジューリング関数からの要請として、
◎ ただし、Δh1≠Δh2≠ΔR1≠ΔR2≠ΔC1≠ΔC2かつ,互いに素数が要請される。
写像関数設計上の限界条件として、
◎ただし,h > Rの規則は,いつでも保存されることが必要。
◎ただし,h 最大値は2M- ΔC 以下であることが必要。
Δh > ΔR > ΔC とすると、
ΔC < ΔR < Δh < M/3(=5461 )程度の変域を持つ。
周期ポテンシャル: この場合、最大(5461)^6 ×( 鍵長/48) 程度の周期ポテンシャルを持つ。
(例示)
周 期: Δh1 = 4127 ,ΔR1 = 4111 ,ΔC1=4099 ,Δh2 = 4153 ,ΔR2 = 4139 ,ΔC2=4133 とした場合,
4099×4111×4127×4133×4139×4153×( 鍵長/48) 、
128-bit で 10922× 1000 P (ペタ)
2M-1-(Δh1-1)-(ΔC1-1)-C10≦h1≦
2M-1-(ΔC1-1)-C10 57310 ≦ h1 ≦ 61436
2M-1-(Δh2-1)-(ΔC2-1)-C20≦h2≦
2M-1-(ΔC2-1)-C20 57250 ≦ h2 ≦ 61402
M+1 ≦ R1 ≦ M+1+(ΔR1 -1) 32769 ≦ R1 ≦ 36879
M+1 ≦ R2 ≦ M+1+(ΔR2 -1) 32769 ≦ R2 ≦ 36907
C10 ≦ C1 ≦ C10+(ΔC1 -1) 1 ≦ C1 ≦ 4099
C20 ≦ C2 ≦ C20+(ΔC2 -1) 1 ≦ C2 ≦ 4133
識別: 5パラメータモード・写像軸変動非対称型・左右関数独立操作
基本関数型: y=a x^2 + b x
設計関数:
左側関数:f(x) = (2 h1 - R1)/L x - (h1 - R1)/L^2 x^2
右側関数:f(x) = (2 h2 - R2)/L x - (h2 - R2)/L^2 x^2
パラメータ: h1[ ], h2[ ], R1[ ], R2[ ], L[ ]
パラメータ範囲: L < R < h < 2M ,(M < L) であり、
h, R, L は,ほぼ同程度のパラメータ幅(Δh, ΔR, ΔL )とすると、
Δh ≒ ΔR ≒ ΔL ≒ 2 M/5 〜13107 (>2^13)、 L = M±ΔL /2
h1 - R1 ,h2 - R2 が大きいほうが設計関数の2 次の効果(非線形)が大きくなるため、また、同時にカオス拡散度(Lyapunov指数)が大きいほうが望ましい点を考慮し、
◎h1のパラメータ変域は、最大値2Mに近いほうからΔh1とる。
◎h2のパラメータ変域は、最大値2Mに近いほうからΔh2とる。
◎R1のパラメータ変域は、最小値 6M/5 に近いほうからΔR1とる。
◎R2 のパラメータ変域は、最小値 6M/5 に近いほうからΔR2とる。
◎L は,M を中心に,前後±ΔL/2 (計ΔL )とる。
パラメータスケジューリング関数からの要請として、
◎ただし、Δh1≠Δh2≠ΔR1≠ΔR2≠ΔL かつ、互いに素数が要請される。
写像関数設計上の限界条件として、
◎ただし,L < R1 < h1 ,L < R2 < h2 の規則はいつでも保存されることが必要。
周期ポテンシャル: この場合,最大(2^13)^5 ×( 鍵長/60) を超える周期ポテンシャルを持つ。
(例示)
周 期: Δh1 = 4111 ,ΔR1 = 4099 ,Δh2=4127, ΔR2=4129 ,ΔL=4133 とした場合、
4099×4111×4127×4129×4133×( 鍵長/40) で、
鍵長128-bit で3276 P(ペタ)。
このとき、
2M-1-(Δh1-1) ≦ h1 ≦ 2M-1 → 61425 ≦ h1 ≦ 65535
6M/5+1 ≦ R1 ≦ 6M/5+1+( ΔR1 -1) → 39322 ≦ R1 ≦ 43420
2M-1-(Δh2-1) ≦ h2 ≦ 2M-1 → 61410 ≦ h2 ≦ 65535
6M/5+1 ≦ R2 ≦ 6M/5+1+( ΔR2 -1) → 39322 ≦ R2 ≦ 43450
M - ΔL/2 ≦ L ≦ M +ΔL/2 → 30701 ≦ L ≦ 34833
識別: 7パラメータモード・写像軸変動非対称型・左右関数独立操作
基本関数型: y=a x^2 + b x + c
設計関数:
左側関数:f(x) = (2 h1 - R1)/L x - (h1 - R1)/L^2 x^2
右側関数:f(x) = (2 h2 - R2)/L x - (h2 - R2)/L^2 x^2
パラメータ: h1[ ], h2[ ], R1[ ], R2[ ], C1[ ], C2[ ], L[ ]
パラメータ範囲: L < R < h < 2M - ΔC -C0 ,(M < L) であり、
h, R, L は,ほぼ同程度のパラメータ幅(Δh, ΔR, ΔL )とすると、
Δh ≒ ΔR ≒ ΔL ≒ ΔC ≒ 2M/7 〜9362(> 2^12 ), L = M ±ΔL /2
h1 - R1 ,h2 - R2 が大きいほうが設計関数の2 次の効果(非線形)が大きくなるため、また、同時にカオス拡散度(Lyapunov指数)が大きいほうが望ましい点を考慮し、
◎h1のパラメータ変域は、最大値2M -ΔC -C0 に近いほうからΔh1とる。
◎h2のパラメータ変域は、最大値2M -ΔC -C0 に近いほうからΔh2とる。
◎R1のパラメータ変域は、最小値 8M/7 に近いほうからΔR1とる。
◎R2 のパラメータ変域は、最小値 8M/7 に近いほうからΔR2とる。
◎L は、M を中心に、前後±ΔL/2 (計ΔL )とる。
パラメータスケジューリング関数からの要請として、
◎ただし、Δh1≠Δh2≠ΔR1≠ΔR2≠ΔC1≠ΔC2≠ΔL かつ、互いに素数が要請される。
写像関数設計上の限界条件として、
◎ただし,L < R1 < h1 ,L < R2 < h2 の規則はいつでも保存されることが必要。
周期ポテンシャル: この場合,最大(2^15)^5 ×( 鍵長/60) を超える周期ポテンシャルを持つ。
(例示)
周 期: Δh1=4111,ΔR1 = 4099,Δh2=4127,ΔR2=4129,ΔC1=4139,ΔC2=4153,ΔL=4133 とした場合、
4099×4111×4127×4129×4133×4139×4153( 鍵長/56) で、
鍵長128-bit で37449 ×1000×1000 P(ペタ)。
このとき、
2M -1 - ΔC1 -C10 -(Δh1-1) ≦ h1 ≦
2M-1 - ΔC1 -C10 57285 ≦ h1 ≦ 61395
8M/7+1 ≦ R1 ≦ 8M/7+1+( ΔR1 -1) 37450 ≦ R1 ≦ 41548
2M -1 - ΔC2 -C20 -(Δh2-1) ≦ h2 ≦
2M-1-ΔC2 -C20 57255 ≦ h2 ≦ 61381
8M/7+1 ≦ R2 ≦ 8M/7+1+( ΔR2 -1) 37450 ≦ R2 ≦ 41578
C10 ≦ C1 ≦ C10+(ΔC1 -1) 1 ≦ C1 ≦ 4139
C20 ≦ C2 ≦ C20+(ΔC2 -1) 1 ≦ C2 ≦ 4153
M - ΔL/2 ≦ L ≦ M +ΔL/2 30701 ≦ L ≦ 34833
識別: 2 パラメータモード・写像中心軸対象型
基本関数型: y=a x + b
(以下省略)
設計関数 左側関数:f(x) = A/M x + B
右側関数:x=2M-x の変換後 左側関数と同じ
パラメータ: A[ ], B[ ]
パラメータ範囲: 0 < B < M < A < 2M - B
A が大きいほうが設計関数の拡散度は高いため、
◎A のパラメータ変域は、最大値2M- ΔB-B0に近いほうからΔA とる。
◎B のパラメータ変域は、最小値 1に近いほうからΔB とる。
パラメータスケジューリング関数からの要請として、
◎ただし、ΔA ≠ΔB かつ、互いに素数が要請される。
写像関数設計上の限界条件として、
◎ただし、A > Bの規則は、いつでも保存されることが必要。
Δh > ΔR > ΔC とすると,
ΔC < ΔR < Δh < M/3(=5461 )程度の変域を持つ。
周期ポテンシャル: この場合,最大(5461)^3 ×( 鍵長/24) 程度の周期ポテンシャルを持つ。
(例示)
周 期: 仮にΔh = 4127,ΔR = 4111,ΔC=4099とした場合、
4099×4111×4127×( 鍵長/24) で, 鍵長128-bit で341G
鍵長1024-bitで2730G (2.67T) 。
2M -1 -(Δh -1) -(ΔC -1) -C0 ≦ h ≦
2M -1 -( ΔC -1) -C0 57310 ≦ h ≦ 61436
M+1 ≦ R ≦ M+1+(ΔR -1) 32769 ≦ R ≦ 36879
C0 ≦ C ≦ C0+( ΔC -1) 1 ≦ C ≦ 4099
識別: 4パラメータモード・写像中心軸対象型・左右関数独立操作
基本関数型: y=a x + b
(以下省略)
1 次の写像関数 <その3>
識別: 5パラメータモード・写像軸変動非対称型・左右関数独立操作
基本関数型: y=a x^2 + b
(以下省略)
などを例示することができる。
(その1)
1サイクル毎でのy 値 < Mの場合 : 乱数値=0
1サイクル毎でのy 値 > Mの場合 : 乱数値=1 (38)
とする方法。
(その2)
1サイクル毎のy 値が偶数の場合 : 乱数値=0
1サイクル毎のy 値が奇数の場合 : 乱数値=1 (39)
とする方法。この2つが挙げられる。
1サイクル毎でのy 値(16-bit 信号) の下位8-bit 信号を8-bit 乱数値とする。情報論的に考えると上位8-bit の欠如、下位8-bit の欠如のいずれの場合であっても、8-bit 情報が落ちているに変わりないが、物理学的に考えると、上位8-bit が欠如されているということは、有効数値上位8-bit 情報が欠如していることを意味し、大まかな位置の推定情報さえ隠蔽していることを意味する。これに対し、下位ビットの欠如の場合は、上位8-bit のおおまかな位置情報を与えてしまう。これより上位8-bit を故意に情報落ちさせ、下位8-bit を乱数値として採用するのが妥当であると考える。尚、上記に対し、さらにテーブル変換を行う方法も考えられる。テーブル値は鍵値によって異なるものが望ましい。
鍵値パラメータ : 1 2 3 4 5 6 7(0) 反復回数→
1 2 → 3 → 4 → 5 → 6 → 0 → 1 → ...
2 4 → 6 → 1 → 3 → 5 → 0 → 2 → ...
3 6 → 2 → 5 → 1 → 4 → 0 → 3 → ...
4 1 → 5 → 2 → 6 → 3 → 0 → 4 → ...
5 3 → 1 → 6 → 4 → 2 → 0 → 5 → ...
6 5 → 4 → 3 → 2 → 1 → 0 → 6 → ...
のように変化させる。
/// 初期処理 ///
KEY_ Param [ ] ← 鍵(鍵情報より鍵値固有の鍵値パラメータ列を生成する)
・・・(40)
Param[ ] ← 初期位相 (パラメータ列に初期位相を格納)
・・・(41)
/// 以降,順次パラメータを変動 ///
Param[ ] =Param0+ fmod(Param[ ]-Param0+KEY_Param[ ],MAX_Param)
・ ・・(42)
Param0 :パラメータ基底値
Max_Param :パラメータ最大値
ここで、Param[ ]は、1次の写像関数(変形テント写像)2パラメータモードでのA[],B[]((16),(17))に相当する。同様に、KEY_Param[]は、KEY_A[],KEY_B[]に相当する。また、2次の写像関数(変形ロジステック写像)2パラメータモードでのh[],R[]((36),(37))に相当する。同様に、KEY_Param[]は、KEY_h[],KEY_R[]に相当する。
1次の写像関数におけるパラメータスケジューリング関数の設計例
整数演算化1次の写像関数設計例で示したカオス関数、具体的には(5-A) 、(5-B) で示す1次の写像関数、(14),(15)で示すパラメータ幅、および(16)、(17)で示すパラメータ範囲を用いる場合において、パラメータ可変関数の一例を以下に挙げる。尚、ここでは、パラメータ数は(14)〜(17)で記されるA,B の2つのパラメータを使用する場合である。
可変可能なパラメータ情報は、
(14)より ΔA = 4099
(15)より ΔB = 4111
(16)より 57326 ≦ A ≦ 61424
(17)より 1 ≦ B ≦ 4111 (43)
である。
A0 = 573 (44)
B0 = 1 (45)
とする。
ここで、鍵より鍵固有パラメータ列KEY_A[ ]、KEY_B[ ]、およびパラメータ列A[ ]、B[ ]の初期位相が与えられているとし、それぞれの配列数(配列の要素数)をm とすると、
/// 初期処理〜各配列要素決定 ///
KEY_A[i] ← 鍵値より算出 (46)
KEY_B[i] ← 鍵値より算出 (47)
A[i] ← 初期位相(鍵値を元に算出) (48)
B[i] ← 初期位相(鍵値を元に算出) (49)
/// パラメータスケジューリング ///
A[i] = A0 + fmod(A[i] - A0 + KEY_A[i],MAX_A) (0≦i ≦m −1) (50)
B[i] = B0 + fmod(B[i] - B0 + KEY_B[i],MAX_B) (0≦i ≦m −1) (51)
である。ここで、MAX_Aは、パラメータA[]の最大値(MAX_A=A0+ΔA-1)、MAX_Bは、パラメータB[]の最大値(MAX_B=B0+ΔB-1)である。
尚、鍵値固有パラメータ列KEY_A[ ],KEY_B[ ] の範囲は以下である。
2801 ≦ KEY_A[ ] ≦ 3056 256 階調 (52)
2801 ≦ KEY_B[ ] ≦ 3056 256 階調 (53)
整数演算化2次の写像関数設計例で示したカオス関数、具体的には(32)で示す2次の写像関数、(36),(37)で示すパラメータ幅、パラメータ範囲を用いる場合において、パラメータ可変関数の一例を以下に挙げる。尚、この例では、パラメータ数は、(36),(37)で記されるh 、R の2つのパラメータを使用する場合である。
(36)より Δh = 4099
(37)より ΔR = 4111
(36)より 61436 ≦ h ≦ 65534
(37)より 57325 ≦ R ≦ 61435
・・・(54)
である。
また、それぞれh ,R の最小値をh0,R0と表し、
h0 = 61436 (55)
R0 = 57325 (56)
とする。
以下は1 次関数でのパラメータスケジューリング関数例と同様である。
鍵より鍵固有パラメータ列KEY_h[ ],KEY_R[ ],およびパラメータ列h[ ],R[ ]の初期位相が与えられているとし,それぞれの配列数(配列の要素数)をm とすると、
/// 初期処理〜各配列要素決定 ///
KEY_h[i] ← 鍵値より算出 (57)
KEY_R[i] ← 鍵値より算出 (58)
h[i] ← 初期位相(鍵値を元に算出) (59)
R[i] ← 初期位相(鍵値を元に算出) (60)
/// パラメータスケジューリング ///
h[i] = h0 + fmod(h[i] - h0 + KEY_h[i],MAX_h) (0≦i ≦m −1) (61)
R[i] = R0 + fmod(R[i] - R0 + KEY_R[i],MAX_R) (0≦i ≦m −1) (62)
である。ここで、MAX_hは、パラメータh[]の最大値(MAX_h=h0+Δh-1)、MAX_Rは、パラメータR[]の最大値(MAX_R=R0+ΔR-1)である。
尚,鍵値固有パラメータ列KEY_h[ ],KEY_R[ ] の範囲は以下である。
2801 ≦ KEY_h[ ] ≦ 3056 256 階調 (63)
2801 ≦ KEY_R[ ] ≦ 3056 256 階調 (64)
(52)より 2801 ≦ KEY_A[ ] ≦ 3056 256 階調
(53)より 2801 ≦ KEY_B[ ] ≦ 3056 256 階調
としたため、
16階調×16階調=256階調より、鍵ファイル中記述の2 文字でKEY_A[ ],もしくはKEY_B[ ]に入力される1つの配列要素を決定する。
Ci =Enc(Pi ,Key,Ci-1 ) (201)
但し、C0 は暗号化側と復号化側において予め取り決めた所定値とする。
Ci =Dec(Pi ,Key,Ci-1 ) (202)
但し、C0 は暗号化側と復号化側において予め取り決めた所定値とする。
Ai =fmod(Ai-1 +XOR(KeyA,Ci-1 ),Max_A)+A0
Bi =fmod(Bi-1 +XOR(KeyB,Ci-1 ),Max_B)+B0
(203)
Ai =fmod(Ai-1 +KeyA+Ci-1 ,Max_A)+A0
Bi =fmod(Bi-1 +KeyB+Ci-1 ,Max_B)+B0
(204)
カオスノイズ発生:Xi =func(Xi ,Ai ,Bi ) (205)
下位ビット抽出:Ri =Xi の下位ビット抽出 (206)
暗号化処理:Ci =XOR(Pi ,Ri ) (207)
復号化処理:Pi =XOR(Ci ,Ri ) (208)
が行われる。
XOR(KeyA,Ci-1 ) (301)
101B、101BB、101BBB 暗号復号装置
102 パラメータ生成手段
103 カオスノイズ発生手段
104、104A スケジューリング手段
105 排他的論理和回路
Claims (4)
- 暗号化の鍵データに基づきカオスノイズを発生する写像関数を用いて得たカオスノイズを平文情報に対して適用する演算を行って暗号を生成する暗号生成装置において、
前記鍵データに基づいてカオス演算に用いるパラメータ列を生成するパラメータ生成手段と、
このパラメータ生成手段により生成されたパラメータ列を用いて所定写像関数によるカオス演算を行い前記カオスノイズを得るカオスノイズ発生手段と、
前記カオスノイズ発生手段により発生されたカオスノイズを平文情報に対して適用する演算を行う演算部と、
この演算部により得られる暗号文を前記カオスノイズ発生手段へフィードバックするフィードバック経路と
を具備し、
前記カオスノイズ発生手段においては、フィードバックされた暗号文と前記パラメータ生成手段により生成されたパラメータ列とからカオスパラメータを算出する所定関数であって、フィードバックされた暗号文がない平文及び暗号文の第一番目の処理の際には当該第一番目の処理に用いるカオスパラメータを生成する所定関数に適用してカオスパラメータを算出する算出手段を備え、この算出手段により算出されたカオスパラメータを前記所定写像関数に適用した写像関数を用いてカオス演算を行い前記カオスノイズを得ることを特徴とする暗号生成装置。 - 暗号化の鍵データに基づきカオスノイズを発生する写像関数を用いて得たカオスノイズを平文情報に対して適用する演算を行って暗号を生成する暗号生成装置であって、前記鍵データに基づいてカオス演算に用いるパラメータ列を生成するパラメータ生成手段と、このパラメータ生成手段により生成されたパラメータ列を用いて所定写像関数によるカオス演算を行い前記カオスノイズを得るカオスノイズ発生手段と、前記カオスノイズ発生手段により発生されたカオスノイズを平文情報に対して適用する演算を行って暗号文を得る演算部と、この演算部により得られる暗号文を前記カオスノイズ発生手段へフィードバックするフィードバック経路とを具備し、前記カオスノイズ発生手段においては、フィードバックされた暗号文と前記パラメータ生成手段により生成されたパラメータ列とからカオスパラメータを算出する所定関数であって、フィードバックされた暗号文がない平文及び暗号文の第一番目の処理の際には当該第一番目の処理に用いるカオスパラメータを生成する所定関数に適用してカオスパラメータを算出する算出手段を備え、この算出手段により算出されたカオスパラメータを前記所定写像関数に適用した写像関数を用いてカオス演算を行い前記カオスノイズを得る暗号生成装置を用いて生成した暗号文を復号化して元の平文に戻す暗号復号装置において、
前記鍵データに基づいてカオス演算に用いるパラメータ列を生成するパラメータ生成手段と、
このパラメータ生成手段により生成されたパラメータ列を用いて前記所定写像関数によるカオス演算を行い前記カオスノイズを得るカオスノイズ発生手段と、
前記カオスノイズ発生手段により発生されたカオスノイズを暗号文情報に対して適用する演算を行って平文を得る演算部と、
この演算部へ与える暗号文を前記カオスノイズ発生手段へ送出する経路と
を具備し、
前記カオスノイズ発生手段においては、前記送出された暗号文と前記パラメータ生成手段により生成されたパラメータ列とからカオスパラメータを算出する所定関数であって、フィードバックされた暗号文がない平文及び暗号文の第一番目の処理の際には当該第一番目の処理に用いるカオスパラメータを生成する所定関数に適用してカオスパラメータを算出する算出手段を備え、この算出手段により算出されたカオスパラメータを前記所定写像関数に適用した写像関数を用いてカオス演算を行い前記カオスノイズを得ることを特徴とする暗号復号装置。 - 暗号化の鍵データに基づきカオスノイズを発生する写像関数を用いて得たカオスノイズを平文情報に対して適用する演算を行って暗号を生成するコンピュータを有する暗号生成装置に用いられる暗号生成プログラムにおいて、
前記コンピュータを、
前記鍵データに基づいてカオス演算に用いるパラメータ列を生成するパラメータ生成手段と、
このパラメータ生成手段により生成されたパラメータ列を用いて所定写像関数によるカオス演算を行い前記カオスノイズを得るカオスノイズ発生手段と、
前記カオスノイズ発生手段により発生されたカオスノイズを平文情報に対して適用する演算を行って暗号文を得る演算手段と、
この演算手段により得られる暗号文を前記カオスノイズ発生手段へフィードバックし、フィードバックされた暗号文と前記パラメータ生成手段により生成されたパラメータ列とからカオスパラメータを算出する所定関数であって、フィードバックされた暗号文がない平文及び暗号文の第一番目の処理の際には当該第一番目の処理に用いるカオスパラメータを生成する所定関数に適用してカオスパラメータを算出する算出手段を備え、この算出手段により算出されたカオスパラメータを前記所定写像関数に適用した写像関数を用いてカオス演算を行い前記カオスノイズを得る手段と
して機能させるための暗号生成プログラム。 - 暗号化の鍵データに基づきカオスノイズを発生する写像関数を用いて得たカオスノイズを平文情報に対して適用する演算を行って暗号を生成する暗号生成装置であって、前記鍵データに基づいてカオス演算に用いるパラメータ列を生成するパラメータ生成手段と、このパラメータ生成手段により生成されたパラメータ列を用いて所定写像関数によるカオス演算を行い前記カオスノイズを得るカオスノイズ発生手段と、前記カオスノイズ発生手段により発生されたカオスノイズを平文情報に対して適用する演算を行って暗号文を得る演算部と、この演算部により得られる暗号文を前記カオスノイズ発生手段へフィードバックするフィードバック経路とを具備し、前記カオスノイズ発生手段においては、フィードバックされた暗号文と前記パラメータ生成手段により生成されたパラメータ列とからカオスパラメータを算出する所定関数であって、フィードバックされた暗号文がない平文及び暗号文の第一番目の処理の際には当該第一番目の処理に用いるカオスパラメータを生成する所定関数に適用してカオスパラメータを算出する算出手段を備え、この算出手段により算出されたカオスパラメータを前記所定写像関数に適用した写像関数を用いてカオス演算を行い前記カオスノイズを得る暗号生成装置を用いて生成した暗号文を復号化して元の平文に戻すコンピュータを有する暗号復号装置に用いられる暗号復号プログラムにおいて、
前記コンピュータを、
前記鍵データに基づいてカオス演算に用いるパラメータ列を生成するパラメータ生成手段と、
このパラメータ生成手段により生成されたパラメータ列を用いて前記所定写像関数によるカオス演算を行い前記カオスノイズを得るカオスノイズ発生手段と、
前記カオスノイズ発生手段により発生されたカオスノイズを暗号文情報に対して適用する演算を行って平文を得る演算手段と、
この演算手段へ与える暗号文を前記カオスノイズ発生手段へ送出する手段と、
前記カオスノイズ発生手段内において動作し、前記送出された暗号文と前記パラメータ生成手段により生成されたパラメータ列とからカオスパラメータを算出する所定関数であって、フィードバックされた暗号文がない平文及び暗号文の第一番目の処理の際には当該第一番目の処理に用いるカオスパラメータを生成する所定関数に適用してカオスパラメータを算出する算出手段と、
前記カオスノイズ発生手段内において動作し、この算出手段により算出されたカオスパラメータを前記所定写像関数に適用した写像関数を用いてカオス演算を行い前記カオスノイズを得る手段と
して機能させるための暗号復号プログラム。
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