JP4889734B2 - 監視制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、パイプライン等の輸送設備の状態を監視、制御する技術に関する。
特許文献1には、転炉の粉体気送設備等の物体輸送設備において、気送配管や液送配管等の輸送配管の摩耗孔あきや腐食孔あき等の欠損を検知する技術が開示されている。この技術では、粉体気送設備の気送配管の特定摩耗部位である輸送方向変換部分に二重管式輸送配管の異常検出装置を設置し、その二重管の内管と外管の間の内部圧力が所定の条件を満足するように設定しておく。そして、この内部圧力を常時監視し、内部圧力が所定の条件を満足しなくなった場合に、気送配管の輸送方向変換部分に摩耗孔あきが発生したと判定する。そして、警報を出力し、遮断弁を閉動作させる。
また、非特許文献1には、SCADA(Supervisory Control And Data Acquisition)とGIS(Geographic Information System)との連携技術が開示されている。この技術において、GISは、SCADAから送られてきたプロセスダイヤグラムデータをGUI(Graphical User Interface)に表示する。そして、GISは、GUIを介してユーザがプロセスダイヤグラムの範囲を選択すると、選択された範囲の地図をデータベースから検索し、GUIに表示する。
特開2003-65944号公報 Nordic Distribution and Asset Management Conference 2004 [UTILITY SYSTEMS INTEGRATION] Lars S. Gundersen, Gorm Sande, Jan Bugge, Svein Vatland, Tom-Arild Asbjφrnsen
パイプライン等の輸送設備は、複数の区間(パイプ)が連結され、少なくとも一区間毎に、ブースターポンプ、コンプレッサ等の加速装置が設置されて構成される。SCADAは、パイプラインを構成する各区間の状態(圧力、流量)を監視する。そして、所望の流量が得られるように、加速装置に目標値を設定する。
ところで、パイプに腐食が発生し、このためにパイプの厚みに変化が生じると、圧力が低下して流量が減少する。一方で、このようなパイプは、腐食が発生していないパイプに比べて、最大許容圧力(MAOP:Maximum Allowable Operation Pressure)が低下する。従来の技術は、これらの点を考慮していない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、腐食が発生しているパイプのパイプライン上における位置を考慮して、所望の流量が得られるように、パイプラインに複数設置された加速装置の目標値を決定する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明は、パイプラインの各区間の腐食状態の情報を収集し、腐食個所の位置情報に対応付けて登録する。そして、パイプラインの各区間について次の処理を行う。当該区間入口の流量を、オペレータより受付けた当該区間出口の圧力、流量と、当該区間のパイプ情報と、当該区間の腐食状態による圧力低下とを用いて計算し、計算結果を目標値に設定する。各区間に設置された加速装置各々に対して、当該区間入口の流量が目標値となるように制御する。
ここで、パイプラインの各区間の実測値を収集して、当該区間の出口における圧力の実測値と目標値とを比較し、実測値が目標値に近づくように、目標値算出に用いる係数を修正してもよい。そして、修正した係数を用いて、加速装置の目標値を再度計算する。
例えば、本発明の目標値設定支援装置は、
パイプラインの地形データが記憶されたパイプライン地形データ記憶部と、
パイプの腐食部分の腐食データが記憶された腐食データ記憶部と、
パイプの属性情報、前記パイプラインに設置されている制御装置の仕様情報、および前記パイプラインを流れる化学製品流体の属性情報が記憶された設備・流体記憶部と、
パイプが耐えられ得る化学製品流体の圧力の限界値に関する情報が記憶された限界記憶部と、
前記パイプライン地形データ記憶部に記憶されている地形データより特定される各ノードの高さ、およびノード間の長さと、前記設備・流体記憶部に記憶されているパイプの属性情報より特定されるパイプ径、および化学流体の属性情報と、予め設定された化学製品流体の圧力または流量とを用いて、前記パイプラインを構成する各区間の入口における化学製品流体の圧力または流量を算出する輸送量算出部と、
前記輸送量算出部で算出した前記パイプラインを構成する各区間の入口における化学製品流体の圧力または流量と、前記設備・流体記憶部に記憶されているパイプの属性情報より特定されるパイプ径と、前記腐食データ記憶部に記憶されている腐食データおよび前記設備・流体記憶部に記憶されているパイプの属性情報より特定されるパイプ厚みとを用いて、前記パイプラインを構成する区間毎に、パイプにかかるストレスを算出し、該ストレスが前記限界記憶部に記憶されている情報により特定される圧力の限界値を超えているか否かをチェックするストレスチェック部と、
前記パイプラインを構成する区間毎に、前記ストレスチェック部のチェックをパスするように、当該区間の入口における化学製品流体の圧力または流量を最適化する最適化部と、
前記パイプラインを構成する区間毎に、前記最適化部で最適化された当該区間入口の流量を、当該区間入口に設置された制御装置の目標値として、前記監視制御装置に送信する目標値送信部と、を有する。
本発明によれば、腐食が発生しているパイプのパイプライン上における位置を考慮して、所望の流量(送付流量)が得られるように、パイプラインに複数設置された加速装置各々の目標値を決定することができる。
図1は本発明の一実施形態が適用された空間情報制御システムの概略図である。 図2は図1に示す監視制御部1の概略構成図である。 図3は目標値記憶部107の登録内容を模式的に表した図である。 図4は図1に示す目標値設定支援部1の概略構成図である。 図5は設備・流体記憶部202の登録内容を模式的に表した図である。 図6はパイプライン地形データを模式的に表した図である。 図7は腐食データを模式的に表した図である。 図8は腐食データ記憶部207の登録内容を模式的に表した図である。 図9は限界圧力・流速記憶部209の登録内容例を模式的に表した図である。 図10はマッピング処理を説明するためのフロー図である。 図11は目標値設定支援処理を説明するためのフロー図である。 図12は入口圧力計算処理(図11のS203)を説明するためのフロー図である。 図13は設定値計算処理(図11のS204)を説明するためのフロー図である。 図14は加速装置32の効果を説明するための図である。 図15は送付流量計算処理(図11のS205)を説明するためのフロー図である。 図16は圧力・流速チェック処理(図11のS206)を説明するためのフロー図である。 図17はストレスチェック処理(図11のS207)を説明するためのフロー図である。 図18は最適化入口圧力再計算処理(図11のS209)を説明するためのフロー図である。 図19は監視制御処理を説明するためのフロー図である。 図20はセンサデータ反映処理を説明するためのフロー図である。
符号の説明
1:監視制御部、2:目標値設定支援部、3:パイプライン、4:センサ、5:RTU、6:ピグ、101:センサデータ受信部、102:サンプリング部、103:センサデータ送信部、104:現在値/トレンド生成部、105:表示部、106:比較部、107:目標値記憶部、108:比較部、109:判断部、110:アラーム生成部、111:制御信号生成部、201:センサデータ受信部、202:設備・流体記憶部、203:パイプライン地形記憶部、204:検索部、205:腐食データ受信部、206:マッピング部、207:腐食データ記憶部、208:輸送量計算、209:限界圧力・流速記憶部、210:圧力・流速チェック部、211:ストレスチェック部、212:最適化部、213:目標値送信部
以下に、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態が適用された空間情報制御システムの概略図である。
本実施形態の空間情報制御システムは、天然ガス等の化学製品流体を輸送するパイプライン3を監視、制御する。パイプライン3は、図示するように、複数のパイプ31が、図示していない連結バルブや、コンプレッサ、ブースターポンプ等の加速装置32で連結されて構成される。本実施形態では、パイプライン3を加速装置32で区切られた区間で管理し、区間の入口に設置されている加速装置32を当該区間に割り当てている。
図示するように、本実施形態の空間情報制御システムは、監視制御部1と、目標値設定支援部2と、センサ4と、RTU(Remote Terminal Unit)5と、検査ピグ(内部検査ロボット)6と、を有する。
センサ4は、パイプライン3を構成する各区間の出入口を含む複数の個所に設置され、パイプ31を流れる化学製品流体の状態(圧力、流量、温度)を測定する。RTU5は、センサ4毎に設けられ、対応するセンサ4で得られたセンサデータをデジタル化し、これを監視制御部1に送信する。
監視制御部1は、例えばSCADAであり、センサ4およびRTU5を介して得られたセンサデータを用いて、パイプライン3を構成する各区間の出入口での化学製品流体の状態を監視する。また、監視制御部1は、センサデータを目標値設定支援部2に送信する。
さらに、監視制御部1は、目標値設定支援部2より受信した各加速装置32の目標値に従い、各加速装置32に制御信号を出力する。
検査ピグ6は、パイプ31を流れる化学製品流体に押されて、パイプ31内を走行する。そして、超音波、漏洩磁気等により腐食状態(パイプ31の厚み)を測定し、これを腐食データとして、検査開始地点(例えばパイプライン3の入口)からの距離に対応付けて、目標値設定支援部2に送信する。
目標値設定支援部2は、例えばGIS機能を備えたシミュレータであり、検査ピグ6で得られた腐食データを、GIS機能を用いてパイプライン地形データ上にマッピング(対応付け)する。ここで、パイプライン地形データとは、パイプライン3を構成する各区間の位置や3次元形状を示すデータである。また、目標値設定支援部2は、パイプライン地形データ上にマッピングされた腐食データを用いて、パイプライン3を構成する各区間に割り当てられた加速装置32の目標値を決定し、監視制御部1に送信する。また、監視制御部1から送られてきた監視データに従い、必要に応じて加速装置32の目標値を修正し、監視制御部1に送信する。
図2は、図1に示す監視制御部1の概略構成図である。
監視制御部1は、図示するように、センサデータ受信部101と、サンプリング部102と、センサデータ送信部103と、現在値/トレンド生成部104と、表示部105と、目標値受信部106と、目標値記憶部107と、比較部108と、制御部109、アラーム生成部110と、制御信号生成部111と、を有する。
センサデータ受信部101は、各RTU5からセンサデータを受信する。
サンプリング部103は、センサデータ受信部101を介して各RTU5から受信したセンサデータを、所定のサンプリング周波数でサンプリングする。そして、サンプリングされたセンサデータ各々に、このセンサデータ送信元のRTU5によって定まる測定位置情報(パイプライン3の区間情報、区間の出入口情報)を付加して出力する。
センサデータ送信部103は、サンプリング部102から出力されたセンサデータを目標値設定支援部2に送信する。
現在値/トレンド生成部104は、サンプリング部102から出力されたセンサデータを、測定位置情報毎に、縦軸をセンサ値、横軸を時間とするグラフにプロットすることで、測定位置情報毎に、現在値/トレンドグラフデータを生成する。
表示部105は、現在値/トレンド生成部104が生成した現在値/トレンドグラフデータを表示する。
目標値受信部106は、パイプライン3に設置された各速装置32の目標値(この加速装置32を流れる化学製品流体の目標とすべき送付流量)を、目標値設定支援部2から受信する。
目標値記憶部107には、目標値受信部106が目標値設定支援部2から受信した各加速装置32の目標値が記憶される。図3は目標値記憶部107の登録内容を模式的に表した図である。図示するように、パイプライン3を構成する区間毎にレコード1070が登録されている。レコード1070は、対象区間の識別情報を登録するフィールド1071と、送付流量を登録するフィールド1072と、送付流量の単位を登録するフィールド1073と、を有する。
比較部108は、サンプリング部102から出力されたセンサデータのうち、区間入口を示す測定位置情報が付されたセンサデータ各々について、当該測定位置情報が示す区間に対応付けられた加速装置32の目標値と比較し、その比較結果(差分)を当該測定位置情報が示す区間と共に出力する。
判断部109は、パイプライン3を構成する区間毎に、比較部108から出力される比較結果が所定の閾値以内であるか否かを判断する。所定の閾値以内である場合は、対象区間に割り当てられた加速装置32を調整することで対応可能と判断し、この比較結果を対象区間と共に制御信号生成部111に出力する。一方、上記閾値以内でない場合は、対象区間に割り当てられた加速装置32の調整による対応は不可能と判断し、この比較結果を対象区間と共にアラーム生成部110に出力する。
アラーム生成部110は、判断部109から比較結果を受信した場合に、この比較結果およびこれに付加されている区間を示すアラームを生成し出力する。
制御信号生成部111は、判断部109から比較結果を受信した場合に、この比較結果(差分)に従い、この比較結果に付加されている区間に割り当てられている加速装置32の制御信号を生成する。例えば、センサデータの値(測定値)が目標値より低いことを比較結果が示している場合、加速装置32の出力パワーを上げるように制御信号を生成する。また、センサデータの値(測定値)が目標値より高いことを比較結果が示している場合、加速装置32の出力パワーを下げるように制御信号を生成する。
図4は、図1に示す目標値設定支援部2の概略構成図である。
目標値設定支援部1は、図示するように、センサデータ受信部201と、設備・流体記憶部202と、パイプライン地形記憶部203と、検索部204と、腐食データ受信部205と、マッピング部206と、腐食データ記憶部207と、輸送量計算部208と、限界圧力・流速記憶部209と、圧力・流速チェック部210と、ストレスチェック部211と、最適化部212と、目標値送信部213と、を有する。
センサデータ受信部201は、監視制御部1から送信されたセンサデータを受信する。
設備・流体記憶部202には、パイプライン3に設置された各加速装置32の性能情報、および、化学製品流体の成分情報が記憶される。図5は設備・流体記憶部202の登録内容を模式的に表した図である。図示するように、パイプライン3を構成する区間毎にレコード2020が登録されている。レコード2020は、パイプライン3の識別情報(パイプラインID)を登録するフィールド2021と、対象区間の識別情報を登録するフィールド2022と、対象区間のパイプ31の属性情報を登録するフィールド2023と、対象区間に設置された加速装置32の属性情報を登録するフィールド2024と、対象区間を流れる化学製品流体の属性情報を登録するフィールド2025と、を有する。フィールド2023は、パイプ径を登録するサブフィールド、パイプ肉厚を登録するサブフィールド、およびパイプ材質を登録するサブフィールドを有する。フィールド2023は、コンプレッサ、ブースターポンプといった加速装置32の種別を登録するサブフィールド、および馬力、最大圧力、最大流量といった加速装置32の仕様を登録するサブフィールドを有する。そして、フィールド2023は、化学製品流体の諸元を登録するサブフィールド、および化学製品流体の構成期待比率を登録するサブフィールドを有する。
パイプライン地形記憶部203には、パイプライン3毎に、パイプライン地形データが登録されている。図6はパイプライン地形データを模式的に表した図である。図示するように、パイプライン地形データは、パイプライン3の識別情報(パイプラインID)を登録するフィールド2031と、パイプライン3を構成する区間の区間数を登録するフィールド2032と、パイプライン構成する各区間の情報を登録するフィールド2033と、パイプライン3を構成する区間の代替として利用可能な区間(ルーピングされた区間の代替区間)の情報を登録するフィールド2034と、を有する。フィールド2033は、対象区間の識別情報を登録するサブフィールド20331と、対象区間の開始ノードの三次元座標情報を登録するサブフィールド20332と、対象区間の終了ノードの三次元座標情報を登録するサブフィールド20333と、対象区間の長さを登録するサブフィールド20334と、代替区間がある場合にその区間の識別情報を登録するサブフィールド20335と、を有する。フィールド2034は、代替区間の識別情報を登録するサブフィールド20341と、代替区間の開始ノードの三次元座標情報を登録するサブフィールド20342と、代替区間の終了ノードの三次元座標情報を登録するサブフィールド20343と、代替区間の長さを登録するサブフィールド20344と、を有する。
検索部204は、オペレータより受付けたパイプラインIDを持つパイプライン地形データをパイプライン地形記憶部203から検索する。
腐食データ受信部205は、検査ピグ6から腐食データを受信する。図7は腐食データを模式的に表した図である。図示するように、腐食データは、パイプラインID2051と、検査開始地点からの距離K2052と、パイプ周上の所定の点を12:00として、腐食部分のパイプ周上の位置を時間で表した腐食開始時間T2053と、腐食部分のパイプ軸方向の長さである腐食長さL2054と、腐食部分のパイプ周方向の長さである腐食幅W2055と、腐食最大深さ率D2056と、腐食種別2057と、を有する。腐食最大深さ率D2056は、本来のパイプ肉厚に対する腐食の最大深さの割合(=腐食最大深さ×100/本来のパイプ肉厚)で示される。腐食種別2057には、パイプの内面から腐食する内部腐食、およびパイプの外面から腐食する外部腐食がある。
マッピング部206は、腐食データ受信部205から受信した腐食データをパイプライン地形データ上にマッピングする。ここで、マッピングとは、腐食データをこの腐食データが示す腐食部分の存在区間に対応付ける処理を指す。
腐食データ記憶部207には、マッピング部206によりパイプライン地形データ上にマッピングされた腐食データが記憶される。図8は腐食データ記憶部207の登録内容を模式的に表した図である。図示するように、腐食データ毎にレコード2070が登録されている。レコード2070は、腐食が存在するパイプライン3のパイプラインIDを登録するフィールド2071と、腐食が存在する区間の識別情報を登録するフィールド2072と、腐食開始時間Tを登録するフィールド2073と、腐食長さLを登録するフィールド2074と、腐食幅Wを登録するフィールド2075と、腐食最大深さ率Dを登録するフィールド2076と、腐食種別を登録するフィールド2077と、を有する。腐食データ記憶部207に記憶される腐食データは、図7に示す腐食データにおいて、検査開始地点からの距離Kを腐食が存在する区間の識別情報に置き換えたものである。
輸送量計算部208は、検索部204で検索されたパイプライン3のパイプライン地形データと、設備・流体記憶部202に記憶されている当該パイプライン3を構成する各区間のパイプ情報、加速装置情報、および流体情報とを用いて、当該パイプライン3の区間毎に、当該区間出口で所望の圧力、流量を得るために必要な当該区間入口での送付流量(目標値)を計算する。
限界圧力・流速記憶部209には、パイプ31の材質毎に、パイプ31の限界圧力、限界流速が記憶される。図9は限界圧力・流速記憶部209の登録内容例を模式的に表した図である。図示するように、パイプ31の材質毎にレコード2090が登録されている。
レコード2090は、パイプ31の材質を登録するフィールド2091と、パイプ31の軸方向圧力の限界値を登録するフィールド2092と、パイプ31のせん断方向圧力の限界値を登録するフィールド2093と、パイプ31を流れる化学製品流体の侵食速度を算出するのに用いる速度係数を登録するフィールド2094と、を有する。
圧力・流速チェック部210は、限界圧力・流速記憶部209に記憶されているパイプ31の限界圧力、限界流速を用いて、検索部204で検索されたパイプライン3の区間毎に、輸送量計算部208で計算された送付流量を得るために必要な圧力、流速が限界を超えているか否かをチェックする。
ストレスチェック部211は、腐食データ記憶部207に記憶されている腐食データを用いて、検索部204で検索されたパイプライン3の区間毎に、当該区間のパイプ31が輸送量計算部208で計算された送付流量を得るために必要な圧力に絶えられるか否かをチェックする。
最適化部212は、検索部204で検索されたパイプライン3の区間毎に、圧力・流速チェック部210およびストレスチェック部211の両方のチェックをパスできるように、当該パイプライン3の各区間の目標値を最適化する。
そして、目標値送信部213は、監視対象のパイプライン3の区間毎に、当該パイプライン3のパイプラインID、区間の識別情報、および目標値を含む目標値データを、監視制御部1に送信する。
上記構成の監視制御部1、目標値設定支援部2は、CPU、メモリ、HDD等の外部記憶装置、CD-ROMやDVD-ROM等の可搬性を有する記憶媒体から情報を読み出す読取装置、キーボードやマウスなどの入力装置、ディスプレイなどの出力装置、通信回線を介して相手装置と通信を行なうための通信装置、およびこれらの各装置を接続するバスを備えた一般的なコンピュータにおいて、CPUがメモリ上にロードされた所定のプログラムを実行することにより実現できる。ここで、監視制御部1、目標値設定支援部2の各記憶部には、メモリ、外部記憶装置等が用いられる。また、受信部、送信部には、入力装置、出力装置、および通信装置が用いられる
次に、上記構成の空間情報制御システムの動作を説明する。
先ず、マッピング処理について説明する。マッピング処理とは、目標値設定支援部2が検査ピグ6から収集した腐食データをパイプライン地形データ上にマッピングする処理のことである。
図10はマッピング処理を説明するためのフロー図である。
目標値設定支援部2において、腐食データ受信部205は、ピグ6より腐食データ(図7参照)を受信すると(S101でYES)、これをマッピング部206に出力する。
これを受けて、マッピング部206は、腐食データ受信部205から受信した腐食データをパイプライン地形データ上にマッピングする(S102)。具体的には、腐食データに含まれているパイプラインID2050を持つパイプライン地形データ(図6参照)をパイプライン地形記憶部203から検索する。次に、腐食データに含まれている距離K2051が、検索したパイプライン地形データのどの区間に属するかを調べる。これは、1番目の区間から順番にサブフィールド20334の区間長を加算して、その加算結果が距離Kを越えるか否かを判断する。超えている場合は、最後に加算した区間長を持つ区間に腐食データをマッピングする。超えていない場合は、更に次の区間の区間長を加算する。
この処理を加算結果が距離Kを越えるまで続ける。
マッピング部206は、以上のようにしてパイプライン地形データ上にマッピングした腐食データを腐食データ記憶部207に記憶する(S103)。
次に、目標値設定支援処理について説明する。目標値設定支援処理とは、目標値設定支援部2が監視制御部1に送信する目標値データを生成する処理のことである。
図11は目標値設定支援処理を説明するためのフロー図である。
先ず、検索部204は、オペレータから監視対象パイプライン3のパイプラインIDと、このパイプライン3の各区間の出口での流量、流速および圧力を受付ける(S201)。そして、受付けたパイプラインIDを持つパイプライン地形データをパイプライン地形記憶部203から読み出して輸送量計算部208に送信する(S202)。
次に、輸送量計算部208は、設備・流体記憶部202を参照して、検索部204から受け取ったパイプライン地形データによって特定されるパイプライン3の区間毎に、S201で受付けた区間出口での流量および圧力を得るために必要なパイプ区間入口での圧力(パイプ31に腐食が発生していないと仮定した場合の理想値)を計算する(S203)。この処理(入口圧力計算処理)の詳細は後述する。
次に、輸送量計算部208は、設備・流体記憶部202を参照して、パイプライン3の区間毎に、当該区間入口において、S203で計算した圧力を得るために必要な加速装置32の設定値(出力パワー)を計算する(S204)。この処理(設定値計算処理)の詳細は後述する。
次に、輸送量計算部208は、設備・流体記憶部202を参照して、パイプライン3の各区間の入口での送付流量(目標値)を計算する(S205)。この処理(送付流量計算処理)の詳細は後述する。
次に、圧力・流速チェック部210は、パイプライン3の区間毎に、S203、S204で計算された区間入口での化学製品流体の圧力、流速が限界を越えているか否かをチェックする(S206)。この処理(圧力・流速チェック処理)の詳細は後述する。
次に、ストレスチェック部211は、パイプライン3の区間毎に、パイプ31のストレスがパイプ31の腐食を考慮した限界を越えているか否かをチェックする(S207)。
この処理(ストレスチェック処理)の詳細は後述する。
次に、最適化部212は、S206での圧力・流速チェックおよびS207でのストレスチェックの結果を基に、パイプライン3の各区間の送付流量(目標値)を最適化する必要があるか否かを判断する(S208)。具体的には、S206での圧力・流速チェックで圧力、流速が限界を越えていると判断された区間がある場合、あるいは、S207でのストレスチェックで、パイプ31にかかるストレスが腐食を考慮した限界を越えていると判断された区間がある場合は、最適化の必要性ありと判断し、そうでない場合に最適化の必要性なしと判断する。最適化の必要性なしと判断した場合(S208でNO)、最適化部212は、パイプライン3の各区間の送付流量を含む目標値データを生成する。そして、目標値送信部213を介して監視制御部1にこの目標値データを送信する(S215)。
一方、最適化の必要性ありと判断した場合(S208でYES)、最適化部212は、パイプライン3の各区間の入口圧力を再計算する(S209)。この処理(最適化入口圧力再計算処理)の詳細は後述する。また、輸送量計算部208は、最適化部212で再計算された各区間の入口圧力を用いて、S204と同じ要領で、パイプライン3の区間毎に加速装置32の設定値を再計算する(S210)。
次に、輸送量計算部208は、S210で再計算された各加速装置32の設定値に基づいて、最適化可能か否かを判断する(S211)。具体的には、各加速装置32の設定値(出力パワー)が、設備・流体記憶部202に記憶されている各加速装置32の最大出力範囲内である場合に最適化可能と判断し、そうでない場合に最適化不可能と判断する。
最適化可能と判断した場合(S211でYES)、S205に戻る。一方、最適化不可能と判断した場合(S211でNO)、その旨を輸送量計算部211に通知する。これを受けて、輸送量計算部211は、代替可能なパイプライン3が存在するか否かを判断する(S212)。具体的には、パイプライン地形データ(図6参照)において、サブフィールド20335に代替区間の識別情報が登録されているフィールド2033がある場合は、代替可能なパイプライン3が存在するものと判断し、そのようなフィールド2033がない場合は、代替可能なパイプライン3が存在しないものと判断する。代替可能なパイプライン3が存在しない場合(S212でNO)、輸送量計算部211は、オペレータにエラーメッセージを出力するなどの所定のエラー処理を行って、このフローを終了する。
一方、代替可能なパイプライン3が存在する場合、輸送量計算部211は、このパイプラン3を構成する各区間の少なくとも一部を代替区間に置き換え(S213)、その後、S203に戻る。
図12は入口圧力計算処理(図11のS203)を説明するためのフロー図である。
先ず、輸送量計算部208は、カウンタ値nを1に設定する(S2031)。それから、輸送量計算部208は、検索部204が検索したパイプライン地形データからn番目の区間に対応するフィールド2033を読み出す。そして、次式(数1)により、n番目区間の入口での圧力値Pを算出する(S2032)。
Figure 0004889734
ここで、Qは区間出口での流量、Pは区間出口での圧力値である。これらには、S201でオペレータから受付けた値が用いられる。
また、Tbaseは基準温度、Pbaseは基準圧力、Tavgは平均温度である。これらには、予め定められた規定値が用いられる。
また、Lは次式(数2)により定まる変数である。
Figure 0004889734
ここで、Ltは区間長、Sは次式(数3)により定まる変数である。
Figure 0004889734
ここで、Hは区間の開始ノードの高さ(z座標値)、Hは区間の終了ノードの高さ(z座標値)、そして、Gはガス重力である。ガス重力Gは、設備・流体記憶部202に記憶されている、対応するパイプラインのn番目区間の流体情報2025に記憶されているものを用いる。
また、数1において、fは次式(数4)に示すColebrook-White方程式によって計算される管摩擦係数である。
Figure 0004889734
ここで、Rouは内部粗度、Rはレイノルズ数、そして、Dはパイプ径である。パイプ径Dは、設備・流体記憶部202に記憶されている、対応するパイプラインのn番目区間のパイプ情報2023に記憶されているものを用いる。また、内部粗度Rouは、予め定められた規則により、このパイプ情報2023に含まれているパイプ材質から求めたものを用いる。また、レイノルズ数Rは、公知の式によって定まる値であり、ここでは既知数とする。
また、数1において、Cは次式(数5)に示す公知のCNGA方程式によって計算される化学製品流体の区間入口での圧縮率である。
Figure 0004889734
ここで、Pavgは区間の平均圧力である。
さて、数5において、区間の平均圧力Pavgを得るためには、未知の値である区間入口の圧力Pの値が必要である。また、数4において、管摩擦係数fは、右辺および左辺の両方に現われる。そこで、本実施形態では、区間入口の圧力Pおよび管摩擦係数fについて仮定値を予め定めておく。輸送量計算部208は、管摩擦係数fの仮定値を数4の右辺に代入して管摩擦係数fを算出すると共に、各区間入口の圧力Pから平均圧力Pavgを求め、これを数5の右辺に代入して圧縮率Cを算出する。そして、算出した管摩擦係数fおよび圧縮率Cを数1に代入して区間入口の圧力Pを算出する。さらに、新たに算出した圧力Pおよび管摩擦係数fを仮定値として、上記の計算を行う。この処理を所定回数繰り返すことで、区間入口の圧力Pを算出する。
さて、輸送量計算部208は、最後の区間に対して区間入口の圧力Pを算出したならば(S2033でYES)、このフローを終了する。そうでないならば(S2033でNO)、カウンタ値nを一つインクリメントして(S2034)、S2032に戻る。
図13は設定値計算処理(図11のS204)を説明するためのフロー図である。
先ず、輸送量計算部208は、カウンタ値nを1に設定する(S2041)。それから、輸送量計算部208は、次式(数6)により、n番目区間の入口に設置された加速装置32の設定値(出力パワー)Poutを算出する(S2042)。
Figure 0004889734
ここで、γは比熱比(定圧比熱と定積比熱の比)、βは断熱比である。比熱比γおよび断熱比βは、設備・流体記憶部202に記憶されている、対応するパイプラインのn番目区間の流体情報2025に記憶されているものを用いる。
また、Cは化学製品流体の区間出口での圧縮率である。上記の数5に示す公知のCNGA方程式において、区間の平均圧力Pavgを区間出口の圧力Pに置き換えることで算出される。
さて、輸送量計算部208は、最後の区間に対して区間入口に設置された加速装置32の設定値(出力パワー)Poutを算出したならば(S2043でYES)、このフローを終了する。そうでないならば(S2043でNO)、カウンタ値nを一つインクリメントして(S2044)、S2042に戻る。
図14は加速装置32の効果を説明するための図である。ここで、符号3201は腐食がない場合における対象区間の最大許容圧力(MAOP)、符号3202は腐食がある場合における対象区間の最大許容圧力、符号3203は腐食がない場合における圧力降下曲線、そして、符号3204は腐食がある場合における圧力降下曲線である。n番目の区間に設置された加速装置32の設定値をS2042で算出した値Poutに設定することで、n-1番目の区間での圧力降下により下がった圧力を加圧して、n番目の区間入口での圧力を、入口圧力計算処理で算出したn番目の区間入口での圧力にすることができる。
図15は送付流量計算処理(図11のS205)を説明するためのフロー図である。
先ず、輸送量計算部208は、カウンタ値nを1に設定する(S2051)。それから、輸送量計算部208は、次式(数7)に示すベルヌーイの式を用いて、n番目区間入口における化学製品流体の平均流速Vを算出する(S2052)。
Figure 0004889734
ここで、gは重力、Vはn番目区間出口における化学製品流体の平均流速である。n番目区間出口における化学製品流体の平均流速Vには、図11のS201でオペレータより受付けた該当区間出口の流速を用いる。
また、Hlossは、損失水頭であり、次式(数8)に示す既知のDarcy-Weisbach方程式を用いて算出することができる。
Figure 0004889734
また、数7において、ρはn番目区間入口における化学製品流体の流体密度、ρはn番目区間出口における化学製品流体の流体密度である。化学製品流体の流体密度ρ(i=1,2)は、次式(数9)により算出する。
Figure 0004889734
ここで、Rはガス定数、T(i=1,2)はn番目区間の入口あるいは出口における化学製品流体の温度である。ガス定数R、温度Tは、設備・流体記憶部202に記憶されている、対応するパイプラインのn番目区間の流体情報2025に記憶されているものを用いる。
次に、輸送量計算部208は、以上のようにして算出したn番目区間入口における化学製品流体の平均流速Vを用いて、次式(数10)により、n番目区間の入口における化学製品流体の流量Qを算出する(S2053)。
Figure 0004889734
さて、輸送量計算部208は、最後の区間に対して区間の入口における化学製品流体の流量Qを算出したならば(S2054でYES)、このフローを終了する。そうでないならば(S2054でNO)、カウンタ値nを一つインクリメントして(S2055)、S2052に戻る。
図16は、圧力・流速チェック処理(図11のS206)を説明するためのフロー図である。
先ず、圧力・流速チェック部210は、カウンタ値nを1に設定する(S2061)。
それから、圧力・流速チェック部210は、次式(数11)に示す公知の侵食速度の式を用いて、n番目区間入口における侵食速度V1encを算出する(S2062)。
Figure 0004889734
ここで、Kは速度係数である。圧力・流速チェック部210は、設備・流体記憶部202に記憶されている、対応するパイプラインのn番目区間のパイプ情報2023に登録されているパイプ材質を特定する。そして、この特定したパイプ材質に対応付けられて限界圧力・流速記憶209に記憶されている速度係数をさらに特定し、Kに代入する。
次に、圧力・流速チェック部210は、輸送量計算部208が送付流量計算処理で算出したパイプラインのn番目区間の流速Vを、S2062で算出したn番目区間入口における侵食速度V1encと比較する(S2063)。流速V<侵食速度V1encならば(S2063でNO)、S2065に進む。一方、流速V≧侵食速度V1encならば(S2063でYES)、その差分(侵食度差分と呼ぶ)を、n番目区間の識別情報に対応付けて登録し(S2064)、それから、S2065に進む。
S2065において、圧力・流速チェック部210は、最後の区間に対してチェックを行ったならば(S2065でYES)、このフローを終了する。そうでないならば(S2065でNO)、カウンタ値nを一つインクリメントして(S2066)、S2062に戻る。
図17は、ストレスチェック処理(図11のS207)を説明するためのフロー図である。
先ず、ストレスチェック部211は、カウンタ値nを1に設定する(S2071)。それから、ストレスチェック部211は、次式(数12)に示す公知のBallow方程式を用いて、n番目区間のパイプ31の引っ張りストレス(Axial Stress)Sax、およびせん断ストレス(Hoop Stress)Shoの双方を算出する(S2072)。
Figure 0004889734
ここで、tは腐食を考慮したパイプ厚さである。設備・流体記憶部202に記憶されている、対応するパイプラインのn番目区間のパイプ情報2023に記憶されているパイプ厚さをtstとした場合、パイプ厚さtはtst-(tst×腐食最大深さ率R)で表される。腐食最大深さ率Rは、腐食データ記憶部207に記憶されている、対応するパイプラインのn番目区間における腐食データのものを用いる。この腐食データが腐食データ記憶部207に記憶されていない場合は、腐食最大深さ率R=0とする。
次に、ストレスチェック部211は、S2072で算出した引っ張りストレスSax、せん断ストレスShoを、それぞれの限界値と比較する(S2073)。ストレスチェック部211は、設備・流体記憶部202に記憶されている、対応するパイプラインのn番目区間のパイプ情報2023に登録されているパイプ材質を特定する。そして、この特定したパイプ材質に対応付けられて限界圧力・流速記憶209に記憶されている軸方向圧力、せん断方向圧力を、それぞれの限界値に設定する。
引っ張りストレスSax、せん断ストレスShoの両方共に限界値より小さいならば(S2073でNO)、S2075に進む。一方、引っ張りストレスSax、せん断ストレスShoの少なくとも一つが限界値以上ならば(S2073でYES)、その差分(ストレス差分と呼ぶ)を、n番目区間の識別情報に対応付けて登録し(S2074)、それから、S2075に進む。
S2075において、ストレスチェック部211は、最後の区間に対してチェックを行ったならば(S2075でYES)、このフローを終了する。そうでないならば(S2075でNO)、カウンタ値nを一つインクリメントして(S2076)、S2072に戻る。
図18は、最適化入口圧力再計算処理(図11のS209)を説明するためのフロー図である。
先ず、最適化部212は、カウンタ値nを1に設定する(S2091)。
それから、最適化部212は、n番目区分に対応付けられて侵食速度差分が圧力・流速チェック部210に登録されているか否かを調べる(S2092)。登録されている場合(S2092でYES)、この侵食速度差分を登録から抹消し、S2094に進む。一方、登録されていない場合(S2092でNO)、最適化部212は、n番目区分に対応付けられてストレス差分がストレスチェック部210に登録されているか否かをさらに調べる(S2093)。登録されている場合(S2093でYES)、このストレス差分を登録から抹消し、S2094に進む。一方、登録されていない場合は(S2093でNO)、S2096に進む。
S2094において、最適化部212は、n番目の区間入口の圧力Pを所定値ΔP下げる。次に、最適化部212は、n番目以降の区間入口各々の圧力Pを全体としてΔP上げる(S2095)。パイプラインの区間数がm(n<m)であるとする。例えば、n+1番目〜m番目の区間入口各々の圧力PをそれぞれΔP/(m-n)上げる。これにより、全体としてΔPあげる。あるいは、n+1番目の区間入口の圧力Pを、所定値Δp(但し、Δp<ΔP)上げる。同様に、n+2番目の区間入口の圧力PをΔp上げる。
この処理を全体としてΔP上げるまで(ΣΔp≧Δpとなるまで)繰り返す。
図14は加速装置32の効果を説明するための図である。ここで、n番目の区間に腐食があるとMAOPが下がる。そこで、n番目の区間入口の圧力PをΔP下げ、n+1番目以降の区間入口の圧力PをΔpずつ上げて、n番目の区間入口の圧力Pの落ち込みをカバーする。
S2096において、最適化部212は、最後の区間に対してチェックを行ったならば(S2096でYES)、このフローを終了する。そうでないならば(S2096でNO)、カウンタ値nを一つインクリメントして(S2097)、S2092に戻る。
次に、監視制御処理について説明する。監視制御処理とは、監視制御部1が、目的設定支援部2から受信した目標値通りとなるように、各加速装置32を制御する処理のことである。
図19は監視制御処理を説明するためのフロー図である。
先ず、目標値受信部106は、目標値設定支援部2から監視対象パイプライン3の各区間の目標値データを受信して、目標値記憶部107に記憶する(S301)。目標値記憶部107に記憶された各区間の目標値は、比較部108を介して判断部109に送信される。これを受けて、判断部109は、監視対象のパイプライン3の区間毎に、当該区間の目標値を、当該区間に設置された加速装置32の制御信号情報(対応する目標値が示す送付流量を得るための情報)に変換し、制御信号生成部111に送信する。制御信号生成部111は、判断部109から受信した制御信号情報に基づいて制御信号を生成し、これを制御対象の加速装置32に送信する(S302)。
次に、センサデータ受信部101は、パイプライン3に設置された各センサ4からRTU5を介してセンサデータを受信する。受信したセンサデータ303は、サンプリング部102でサンプリングされ、比較部108および現在値/トレンド生成部104に送信される。また、センサデータ送信部103を介して、目標値設定支援部2に送信される(S303)。
現在値/トレンド生成部104は、サンプリング部102から受信したセンサデータを、表示部105に表示されている区間毎のトレンドグラフにプロットする(S304)。
また、比較部108は、監視対象のパイプライン3の区間毎に、サンプリング部102から受信したセンサデータが示す送付流量と、目標値記憶部107に記憶されている目標値とを比較し、その比較結果を判断部109に出力する(S305)。
これを受けて、判断部109は、比較結果に従い、この比較結果に対応する区間の加速装置32に対する制御信号を補正可能か否かを判断する(S306)。具体的には、センサデータが示す送付流量と目標値との差分が所定の閾値以内の場合に補正可能と判断し、そうでない場合に補正不可能と判断する。
判断部109は、補正可能と判断した場合(S306でYES)、センサデータが示す送付流量が目標値よりも低いことを示しているならば、出力パワーを所定値上げる制御信号を制御信号生成部111に生成させ、これをこの比較結果に対応する区間の加速装置32に送信する。一方、センサデータが示す送付流量が目標値よりも高いことを示しているならば、出力パワーを所定値下げる制御信号を制御信号生成部111に生成させ、これをこの比較結果に対応する区間の加速装置32に送信する(S307)。
また、判断部109は、補正不可能と判断した場合(S306でNO)、アラームを出力して、この比較結果に対応する区間の加速装置32を目標値どおりに動作させることができない旨をオペレータに通知する(S308)。
次に、センサデータ反映処理について説明する。センサデータ反映処理とは、目的値設定支援部2が、センサデータが示す測定値が目標値に近づくように目標値算出に用いる係数を修正して、再度目標値を算出する処理である。
図20はセンサデータ反映処理を説明するためのフロー図である。
先ず、輸送量計算部208は、センサデータ受信部201を介して監視対象のパイプライン3の全区間についてセンサデータを受信する(S401)。次に、輸送量計算部208は、カウンタ値nを1に設定する(S402)。
それから、輸送量計算部208は、n番目区間のセンサデータが示す送付流量(区間入口の流量)を、図11に示す目標値設定支援処理で設定した、監視対象パイプライン3のn番目区間の目標値と比較する(S403)。そして、比較結果に応じて、n番目区間の送付流量計算に用いる損失水頭(上記数7のHloss)を、算出される送付流量が、センサデータが示す送付流量に近づく方向に調整する(S404)。但し、センサデータが示す送付流量と目標値との差分が所定の閾値以上の場合は、その旨のメッセージをオペレータに通知するなどして、オペレータに各区間の出口での流量、流速および圧力の再設定(再入力)を促す。
さて、輸送量計算部208は、最後の区間に対してセンサデータは示す送付流量と目標値との比較をしたならば(S405でYES)、図11のフローをS203から開始する(S406)。そうでないならば(S405でNO)、カウンタ値nを一つインクリメントして(S407)、S403に戻る。
以上、本発明の実施の形態について説明した。ここで、制御量は圧力、流量両方ではなく圧力、流量の一方でもよい
本実施形態によれば、腐食が発生しているパイプ31のパイプライン3上における位置を考慮して、所望の送付流量が得られるように、パイプライン3に複数設置された加速装置32各々の目標値を決定することができる。また、パイプライン3から収集したセンサデータが示す測定結果との差が小さくなるように、目標値を修正することができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。例えば、上記の実施形態では、化学製品流体としてガス流体を取り扱う場合を例に取り説明したが、本発明はこれに限定されない。石油、アルコール等の液体にも、本発明は同様に適用できる。この場合、上記の各数式を流体の場合の式に置き換えればよい。
また、上記の実施形態では、腐食データの収集に検査ピグ6を用いた場合を例にとり説明した。しかし、本発明はこれに限定されない。腐食データは、パイプライン3の各部に設置された測定器を用いて収集してもよいし、あるいは作業者が検査して収集してもよい。

Claims (8)

  1. パイプラインの地形データが記憶されたパイプライン地形データ記憶部と、
    パイプの腐食部分の腐食データが記憶された腐食データ記憶部と、
    パイプの属性情報、前記パイプラインに設置されている制御装置の仕様情報、および前記パイプラインを流れる化学製品流体の属性情報が記憶された設備・流体記憶部と、
    パイプが耐えられ得る化学製品流体の圧力の限界値に関する情報が記憶された限界記憶部と、
    前記パイプライン地形データ記憶部に記憶されている地形データより特定される各ノードの高さ、およびノード間の長さと、前記設備・流体記憶部に記憶されているパイプの属性情報より特定されるパイプ径、および化学流体の属性情報と、予め設定された化学製品流体の圧力または流量とを用いて、前記パイプラインを構成する各区間の入口における化学製品流体の圧力または流量を算出する輸送量算出部と、
    前記輸送量算出部で算出した前記パイプラインを構成する各区間の入口における化学製品流体の圧力または流量と、前記設備・流体記憶部に記憶されているパイプの属性情報より特定されるパイプ径と、前記腐食データ記憶部に記憶されている腐食データおよび前記設備・流体記憶部に記憶されているパイプの属性情報より特定されるパイプ厚みとを用いて、前記パイプラインを構成する区間毎に、パイプにかかるストレスを算出し、該ストレスが前記限界記憶部に記憶されている情報により特定される圧力の限界値を超えているか否かをチェックするストレスチェック部と、
    前記パイプラインを構成する区間毎に、前記ストレスチェック部のチェックをパスするように、当該区間の入口における化学製品流体の圧力または流量を最適化する最適化部と、
    前記パイプラインを構成する区間毎に、前記最適化部で最適化された当該区間入口の流量を、当該区間入口に設置された制御装置の目標値として、前記監視制御装置に送信する目標値送信部と
    を有することを特徴とする目標値設定支援装置。
  2. 請求項1に記載の目標値設定支援装置であって、
    前記パイプライン地形データ記憶部には、前記パイプラインを構成する複数区間の地形データが記憶されており、
    前記腐食データ記憶部には、パイプの腐食部分が属する該パイプラインを構成する区間に対応付けられて当該腐食部分の腐食データが記憶されており、
    前記限界記憶部には、パイプの種別毎に、パイプが耐えられ得る化学製品流体の圧力の限界値に関する情報が記憶されており、
    前記輸送量算出部は、
    前記パイプラインを構成する区間毎に、前記パイプライン地形データ記憶部に記憶されている当該区間の地形データより特定される開始ノードの高さ、終了ノードの高さ、および区間長と、前記設備・流体記憶部に記憶されている当該区間のパイプの属性情報より特定されるパイプ径、および当該区間を流れる化学流体の属性情報と、予め設定された当該区間の出口における化学製品流体の圧力または流量とを用いて、当該区間の入口における化学製品流体の圧力および流量を算出し、
    前記ストレスチェック部は、
    前記パイプラインを構成する区間毎に、前記輸送量算出部で算出した当該区間入口における化学製品流体の圧力と、前記設備・流体記憶部に記憶されている当該区間のパイプの属性情報より特定されるパイプ径と、前記腐食データ記憶部に記憶されている当該区間の腐食データおよび前記設備・流体記憶部に記憶されている当該区間のパイプの属性情報より特定されるパイプ厚みとを用いて、当該区間のパイプにかかるストレスを算出し、該ストレスが前記限界記憶部に記憶されている情報により特定される圧力の限界値を超えているか否かをチェックすることを特徴とする目標値設定支援装置。
  3. 請求項2に記載の目標値設定支援装置であって、
    前記最適化部は、
    前記ストレスチェック部のチェックをパスしなかった区間入口における化学製品流体の圧力を下げ、前記パスしなかった区間よりも下流側の区間入口各々における化学製品流体の圧力を、全体で、前記パスしなかった区間入口における化学製品流体の圧力の下げ幅分増加させて、前記輸送量算出部に、前記パイプラインを構成する区間入口各々における流量を再計算させることを特徴とする目標値設定支援装置。
  4. 請求項2又は3に記載の目標値設定支援装置であって、
    前記限界記憶部は、パイプの種別毎に、パイプが耐えられ得る化学製品流体の流速の限界値に関する情報をさらに記憶し、
    前記輸送量算出部は、
    前記パイプラインを構成する区間毎に、前記パイプライン地形データ記憶部に記憶されている当該区間の地形データより特定される開始ノードの高さ、終了ノードの高さ、および区間長と、前記設備・流体記憶部に記憶されている当該区間のパイプ属性情報より特定されるパイプ径、および当該区間を流れる化学製品流体の属性情報と、予め設定された当該区間の出口における化学製品流体の流速とを用いて、当該区間の入口における化学製品流体の流速をさらに算出し、
    前記目標値設定支援装置は、
    前記パイプラインを構成する区間毎に、前記輸送量算出部で算出した当該区間入口における化学製品流体の流速が、前記設備・流体記憶部に記憶されている当該区間のパイプ属性情報より特定されるパイプ材質に対応付けられて、前記限界圧力・流速記憶部に記憶されている情報により特定される流速の限界を超えているか否かをチェックする圧力・流速チェック部をさら有し、
    前記最適化部は、
    前記パイプラインを構成する区間毎に、前記ストレスチェック部および前記圧力・流速チェック部の双方のチェックをパスするように、当該区間の入口における化学製品流体の圧力、流速および流量を最適化することを特徴とする目標値設定支援装置。
  5. 請求項2乃至4のいずれか一項に記載の目標値設定支援装置であって、
    前記監視制御装置から前記パイプラインを構成する各区間の実測情報を受信する実測情報受信部をさらに有し、
    前記輸送量算出部は、
    前記パイプラインを構成する区間毎に、当該区間の実測情報が示す流量を当該区間の目標値と比較し、比較結果に応じて、当該区間の出口における化学製品流体の圧力および流量を算出するのに用いる係数を、算出される流量が、当該実測情報が示す流量に近づく方向に補正し、補正された係数を用いて、前記パイプラインを構成する各区間の出口における化学製品流体の圧力および流量を再計算することを特徴とする目標値設定支援装置。
  6. 請求項2乃至5のいずれか一項に記載の目標値設定支援装置であって、
    前記パイプラインの腐食データを当該パイプラインの検査開始位置からの距離に対応付けて出力する検査ピグから、前記腐食データを受信する腐食データ受信部と、
    前記腐食データ受信部で受信した腐食データを、当該腐食データに対応付けられている距離に応じた前記パイプラインの区間に対応付けて前記腐食データ記憶部に記憶するマッピング部と
    を有することを特徴とする目標値設定支援装置。
  7. 請求項2乃至6のいずれか一項に記載の目標値設定支援装置と、
    パイプラインに複数設置された加速装置がそれぞれ目標値どおりに動作するように、当該パイプラインの監視、制御を行う監視制御装置と
    を有することを特徴とするパイプラインの監視・制御システム。
  8. パイプラインに複数設置された加速装置がそれぞれ目標値どおりに動作するように、当該パイプラインの監視、制御を行う監視制御装置に対して、各加速装置の目標値を設定するための、コンピュータで読取可能なプログラムであって、
    前記パイプラインを構成する複数区間の地形データが記憶されたパイプライン地形データ記憶部、
    パイプの腐食部分が属する区間に対応付けられて当該腐食部分の腐食データが記憶された腐食データ記憶部、
    前記パイプラインを構成する区間毎に、当該区間のパイプの属性情報、当該区間に設置されている加速装置の仕様情報、および当該区間を流れる化学製品流体の属性情報が記憶された設備・流体記憶部、
    パイプの種別毎に、パイプが耐えられ得る化学製品流体の圧力の限界値に関する情報が記憶された限界記憶部、
    前記パイプラインを構成する区間毎に、前記パイプライン地形データ記憶部に記憶されている当該区間の地形データより特定される開始ノードの高さ、終了ノードの高さ、および区間長と、前記設備・流体記憶部に記憶されている当該区間のパイプの属性情報より特定されるパイプ径、および当該区間を流れる化学製品流体の属性情報と、予め設定された当該区間の出口における化学製品流体の圧力および流量とを用いて、当該区間の入口における化学製品流体の圧力および流量を算出する輸送量算出部、
    前記パイプラインを構成する区間毎に、前記輸送量算出部で算出した当該区間入口における化学製品流体の圧力と、前記設備・流体記憶部に記憶されている当該区間のパイプの属性情報より特定されるパイプ径と、前記腐食データ記憶部に記憶されている当該区間の腐食データおよび前記設備・流体記憶部に記憶されている当該区間のパイプの属性情報より特定されるパイプ厚みとを用いて、当該区間のパイプにかかるストレスを算出し、該ストレスが前記限界記憶部に記憶されている情報により特定される圧力の限界値を超えているか否かをチェックするストレスチェック部、
    前記パイプラインを構成する区間毎に、前記ストレスチェック部のチェックをパスするように、当該区間の入口における化学製品流体の圧力および流量を最適化する最適化部、および
    前記パイプラインを構成する区間毎に、前記最適化部で最適化された当該区間入口の流量を、当該区間入口に設置された加速装置の目標値として、前記監視制御装置に送信する目標値送信部として、前記コンピュータを機能させることを特徴とするコンピュータで読取可能なプログラム。
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