JP4889121B2 - Acoustic device, delay measurement method, delay measurement program, and recording medium therefor - Google Patents
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本発明は、音響装置、遅延測定方法、遅延測定プログラム、及び、当該遅延測定プログラムが記録された記録媒体に関する。 The present invention relates to an acoustic device, a delay measurement method, a delay measurement program, and a recording medium on which the delay measurement program is recorded.
近年のCD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disk)等の記録媒体の進展に伴って、マルチチャンネルサラウンド方式の複数のスピーカを備える音響装置が発達している。こうした音響装置を利用することで、家庭内空間のみならず車両内空間においても、臨場感溢れるサラウンド音声を楽しむことができるようになってきている。 Accompanying the development of recording media such as CD (Compact Disk) and DVD (Digital Versatile Disk) in recent years, acoustic devices including a plurality of multi-channel surround speakers have been developed. By using such an acoustic device, it has become possible to enjoy surround sound full of a sense of reality not only in home spaces but also in vehicle spaces.
ところで、音響装置の設置環境は様々であることから、複数のスピーカをマルチチャンネルサラウンド方式の観点における対称性を有する位置に配置することができない場合がしばしば発生する。特に、車両にマルチチャンネルサラウンド方式の音響装置を搭載する場合には、聴取位置である着座位置の制約等から、複数のスピーカをマルチチャンネルサラウンド方式の観点から推奨される対称性を有する位置に配置することができない。このため、音響装置における各スピーカと聴取位置との位置関係が、上記対称性を有しない場合には、各スピーカから出力される音声の出力タイミングを調整する(以下、「タイムアライメント補正」ともいう)必要がある。 By the way, since the installation environment of an audio apparatus is various, the case where a some speaker cannot be arrange | positioned in the position which has the symmetry in the viewpoint of a multichannel surround system often occurs. In particular, when a multi-channel surround sound system is mounted on a vehicle, multiple speakers are placed at positions that have symmetry recommended from the viewpoint of the multi-channel surround method due to restrictions on the seating position that is the listening position. Can not do it. For this reason, when the positional relationship between each speaker and the listening position in the acoustic apparatus does not have the symmetry, the output timing of the sound output from each speaker is adjusted (hereinafter also referred to as “time alignment correction”). )There is a need.
かかるタイムアライメント補正方法として、運転席のヘッドレスト等の想定聴取位置にマイクロフォンを設置し、各スピーカから出力された音声を、当該マイクロフォンで集音することにより、各スピーカからの出力音声の伝搬遅延時間を測定する手法が、一般的に採用されている(特許文献1等参照:以下、「従来例」という)。
As such a time alignment correction method, a microphone is installed at an assumed listening position such as a headrest of a driver's seat, and the sound output from each speaker is collected by the microphone, whereby the propagation delay time of the output sound from each speaker Is generally employed (see
ところで、従来例のように、想定聴取位置として運転席のヘッドレストにマイクロフォンを設置した場合、想定聴取位置よりも前方側に配置されたスピーカ(例えば、レフトスピーカやライトスピーカ)から出力される音声についてはマイクロフォンにより直接音を集音することが可能である。しかしながら、想定聴取位置よりも後方側に配置されたスピーカ(例えば、サラウンドレフトスピーカやサラウンドライトスピーカ)から出力される音声については、ヘッドレストが障害物となり、当該マイクロフォンにより直接音を集音することができない場合がしばしば発生する。こうした測定環境のもとでは、正確なタイムアライメント補正を行うことは難しい。 By the way, when a microphone is installed at the headrest of the driver's seat as an assumed listening position as in the conventional example, the sound output from a speaker (for example, a left speaker or a right speaker) arranged in front of the assumed listening position. Can collect sound directly with a microphone. However, for sound output from a speaker (for example, a surround left speaker or a surround right speaker) disposed on the rear side of the assumed listening position, the headrest may be an obstacle, and the sound may be collected directly by the microphone. Often times it is not possible. Under such a measurement environment, it is difficult to perform accurate time alignment correction.
このため、全てのスピーカから出力される音声について、正確なタイムアライメント補正を簡易に行うことができる技術が切望されている。かかる要請に応えることが、本発明が解決すべき課題の一つとして挙げられる。 For this reason, there is an urgent need for a technique that can easily perform accurate time alignment correction for audio output from all speakers. Meeting this requirement is one of the problems to be solved by the present invention.
本発明は、上記の事情を鑑みてなされたものであり、複数のスピーカのそれぞれから想定聴取位置までの音声の伝搬遅延時間を簡易にかつ精度良く測定することができる新たな音響装置及び遅延測定方法を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of the above circumstances, and a new acoustic apparatus and delay measurement capable of easily and accurately measuring a propagation delay time of sound from each of a plurality of speakers to an assumed listening position. It aims to provide a method.
請求項1に記載の発明は、音声コンテンツの再生結果を、複数のスピーカから音場空間へ向けて音声を出力する音響装置であって、前記音場空間内における想定聴取位置と所定位置関係にある特定位置に配置され、前記複数のスピーカのそれぞれから音声が出力された後に、前記特定位置に到達した音声の集音を行う集音手段と;前記複数のスピーカのそれぞれからテスト音声を順次出力させるテスト音声出力手段と;前記集音手段による前記テスト音声の集音結果に基づいて、前記特定位置から前記複数のスピーカのそれぞれまでの距離を推定する第1推定手段と;前記第1推定手段による推定結果及び前記所定位置関係に基づいて、前記複数のスピーカのそれぞれから前記想定聴取位置までの距離を推定する第2推定手段と;を備えることを特徴とする音響装置である。
The invention according to
請求項10に記載の発明は、複数のスピーカのそれぞれからテスト音声を順次出力させるテスト音声出力工程と;音場空間内における想定聴取位置と所定位置関係にある特定位置での前記テスト音声の集音結果に基づいて、前記特定位置から前記複数のスピーカのそれぞれまでの距離を推定する第1推定工程と;前記第1推定工程における推定結果及び前記所定位置関係に基づいて、前記複数のスピーカのそれぞれから前記想定聴取位置までの距離を推定する第2推定工程と;前記第2推定工程における推定結果に基づいて、前記複数のスピーカのそれぞれから前記想定聴取位置までの音声の伝搬遅延時間を推定する遅延時間推定工程と;を備えることを特徴とする遅延測定方法である。 According to a tenth aspect of the present invention, there is provided a test sound output step of sequentially outputting test sounds from each of a plurality of speakers; a collection of the test sounds at a specific position having a predetermined positional relationship with an assumed listening position in the sound field space. A first estimation step of estimating a distance from the specific position to each of the plurality of speakers based on a sound result; and a estimation result of the first estimation step and the predetermined positional relationship of the plurality of speakers. A second estimating step of estimating a distance from each of the assumed listening positions; and estimating a propagation delay time of sound from each of the plurality of speakers to the assumed listening position based on an estimation result in the second estimating step. A delay time estimation step. The delay measurement method comprising:
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の遅延測定方法を演算手段に実行させる、ことを特徴とする遅延測定プログラムである。 An eleventh aspect of the invention is a delay measurement program that causes a calculation means to execute the delay measurement method according to the tenth aspect.
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の遅延測定プログラムが、演算手段により読み取り可能に記録された記録媒体である。 A twelfth aspect of the present invention is a recording medium on which the delay measurement program according to the eleventh aspect is recorded so as to be readable by the arithmetic means.
以下、本発明の実施形態を、添付図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明においては、同一の又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. In the following description, the same or equivalent elements are denoted by the same reference numerals, and redundant description is omitted.
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態について、図1〜図13を参照して説明する。本第1実施形態では、車両CR(図2参照)に搭載された音響装置を例示して説明する。
[First Embodiment]
First, a first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. In the first embodiment, an acoustic device mounted on a vehicle CR (see FIG. 2) will be described as an example.
<構成>
図1には、本第1実施形態に係る音響装置100Aの概略的な構成がブロック図にて示されている。
<Configuration>
FIG. 1 is a block diagram illustrating a schematic configuration of the
この図1に示されるように、音響装置100Aは、制御ユニット110Aと、ドライブユニット120とを備えている。
As shown in FIG. 1, the
また、音響装置100Aは、音出力ユニット130Lと、音出力ユニット130Rと、音出力ユニット130SLと、音出力ユニット130SRとを備えている。
The
ここで、音出力ユニット130Lはレフトスピーカ131L(以下、「Lスピーカ」とも記す)を有し、音出力ユニット130Rはライトスピーカ131R(以下、「Rスピーカ」とも記す)を有している。また、音出力ユニット130SLはサラウンドレフトスピーカ131SL(以下、「SLスピーカ」とも記す)を有し、音出力ユニット130SRはサラウンドライトスピーカ131SR(以下、「SRスピーカ」とも記す)を有している。
Here, the
さらに、音響装置100Aは、集音手段としての集音ユニット140と、表示ユニット150と、操作入力ユニット160とを備えている。
Furthermore, the
なお、制御ユニット110A以外の要素120〜160は、制御ユニット110Aに接続されている。
The
制御ユニット110Aは、音響装置100Aの全体を統括制御する。この制御ユニット110Aの詳細については、後述する。
The
ドライブユニット120は、音声コンテンツが記録されたコンパクトディスクCDが挿入されると、その旨を制御ユニット110Aに報告する。そして、ドライブユニット120は、コンパクトディスクCDが挿入された状態で、制御ユニット110Aから音声コンテンツの再生指令DVCを受けると、再生指定がなされた音声をコンパクトディスクCDから読み出す。かかる音声コンテンツの読み出し結果は、オーディオ信号であるコンテンツデータCTDとして、制御ユニット110Aへ向けて送られる。
When the compact disc CD on which the audio content is recorded is inserted, the
音出力ユニット130L〜130SRのそれぞれは、上述したスピーカ131L〜131SRの他に、制御ユニット110Aから受信した音声出力信号AOSL〜AOSSRを増幅する増幅器とを備えている。これらの音出力ユニット130L〜130SRは、制御ユニット110Aによる制御のもとで、テスト音声信号、楽曲等を再生して出力する。
Each of the
本第1実施形態では、図2に示されるように、音出力ユニット130LのLスピーカ131Lは、助手席側の前方ドア筐体内に配置される。このLスピーカ131Lは、助手席側を向くように配設されている。
In the first embodiment, as shown in FIG. 2, the
音出力ユニット130RのRスピーカ131Rは、運転席側の前方ドア筐体内に配置される。このRスピーカ131Rは、運転席側を向くように配設されている。
The
音出力ユニット130SLのSLスピーカ131SLは、助手席側後部の筐体内に配置される。このSLスピーカ131SLは、助手席側の後部座席を向くように配設されている。
The SL
音出力ユニット130SRのSRスピーカ131SRは、運転席側後部の筐体内に配置される。このSRスピーカ131SRは、運転席側の後部座席を向くように配設されている。
The SR
図1に戻り、集音ユニット140は、(i)周囲の音を収集して電気的なアナログ音声信号とするマイクロフォン141、(ii)マイクロフォンから出力されたアナログ音声信号を増幅する増幅器、(iii)増幅されたアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換するAD変換器(Analog to Digital Converter)とを備えて構成されている。集音ユニット140による集音結果は、集音結果データAADとして、制御ユニット110Aに報告される。
Returning to FIG. 1, the
集音ユニット140のマイクロフォン141は、後述する「遅延時間設定モード」の動作時に、所定の集音位置P2に配置される。この集音位置P2は、聴取者の聴取位置として想定される想定聴取位置P1と所定の位置関係を有するように設定される。なお、本第1実施形態では、想定聴取位置P1は、図2に示されるように、聴取者が運転席に着座した場合における両耳間の中央位置になると推定される位置となっている。また、集音位置P2は、スピーカ131L〜131SRのそれぞれからの直接音が、座席等の障害物無しで到達可能な位置となっている。
The
ここで、本第1実施形態において想定するスピーカ131L〜131SR、想定聴取位置P1及び集音位置P2の相互間の位置関係について、図3〜図5を参照して説明する。
Here, the positional relationship among the
図3に示されるように、スピーカ131j(j=L〜SR)は、車両CRの進行方向に沿った長さLL、車両CRの進行方向に対する直交方向に沿った長さWID(以下、「設置幅WID」とも呼ぶ)の矩形の各頂点に配置されるようになっている。そして、第1スピーカとしてのスピーカ131Lと第2スピーカとしてのスピーカ131Rとを結ぶ線分の中点を通り、当該線分に直交する直線上に集音位置P2が設定されている。
As shown in FIG. 3, the speaker 131 j (j = L to SR) has a length LL along the traveling direction of the vehicle CR and a length WID along the direction orthogonal to the traveling direction of the vehicle CR (hereinafter, “ It is arranged at each vertex of a rectangle of “installation width WID”. Then, through the midpoint of a line connecting the
ここで、当該線分と集音位置P2との距離が長さFL(以下、「距離FL」とも呼ぶ)となっている。また、スピーカ131SLとスピーカ131SRとを結ぶ直線と集音位置P2との距離が長さRL(=LL−FL;以下、「距離RL」とも呼ぶ)となっている。
Here, the distance between the line segment and the sound collection position P2 is a length FL (hereinafter also referred to as “distance FL”). Further, the distance between the straight
なお、音響装置100Aにとっては、「遅延時間設定モード」の動作開始時には、設定幅WID及び距離FL,RLはいずれも未知な値となっている。
For
集音位置P2は、想定聴取位置P1に対して、走行方向の逆方向に沿って距離dだけ離れているとともに、走行方向に対する直交方向に沿って、助手席側に距離(WID/4)だけ離れている。ここで、距離dは、通常の人における頭の厚さの(1/2)であり、予め精度良く定めることができる値である。 The sound collection position P2 is separated from the assumed listening position P1 by a distance d along the direction opposite to the traveling direction, and only a distance (WID / 4) toward the passenger seat along the direction orthogonal to the traveling direction. is seperated. Here, the distance d is (1/2) of the thickness of the head in a normal person, and is a value that can be accurately determined in advance.
なお、上記の本第1実施形態で想定する位置関係は、車種によらず、精度の良い位置関係となっている。 The positional relationship assumed in the first embodiment is a highly accurate positional relationship regardless of the vehicle type.
このため、図4に示されるように、集音位置P2からスピーカ131j(j=L〜SR)のそれぞれまでの距離をMDSjとした場合、距離MDSjは、上述した図3の位置関係のもとでは、次の(1)〜(4)式によって表される。
MDSL =[(WID/2)2+FL2]1/2 …(1)
MDSR =[(WID/2)2+FL2]1/2 …(2)
MDSSL=[(WID/2)2+RL2]1/2 …(3)
MDSSR=[(WID/2)2+RL2]1/2 …(4)
Therefore, as shown in FIG. 4, when the distance from the sound collection position P2 to each of the speakers 131 j (j = L to SR) is MDS j , the distance MDS j is the positional relationship of FIG. Is represented by the following equations (1) to (4).
MDS L = [(WID / 2) 2 + FL 2 ] 1/2 (1)
MDS R = [(WID / 2) 2 + FL 2 ] 1/2 (2)
MDS SL = [(WID / 2) 2 + RL 2 ] 1/2 (3)
MDS SR = [(WID / 2) 2 + RL 2 ] 1/2 (4)
ここで、距離MDSjのそれぞれは、スピーカ131jから集音位置P2までの音声の伝搬遅延時間を計測することにより得られる、測定可能な値である。かかる測定値を用いると、距離FLは、次の(5)又は(6)式のように表すことができる。
FL=[MDSL 2−(WID/2)2]1/2 …(5)
FL=[MDSR 2−(WID/2)2]1/2 …(6)
Here, each of the distances MDS j is a measurable value obtained by measuring the propagation delay time of the sound from the
FL = [MDS L 2 − (WID / 2) 2 ] 1/2 (5)
FL = [MDS R 2 − (WID / 2) 2 ] 1/2 (6)
また、距離RLは、次の(7)又は(8)式のように表すことができる。
RL=[MDSSL 2−(WID/2)2]1/2 …(7)
RL=[MDSSR 2−(WID/2)2]1/2 …(8)
Further, the distance RL can be expressed as the following equation (7) or (8).
RL = [MDS SL 2 − (WID / 2) 2 ] 1/2 (7)
RL = [MDS SR 2 − (WID / 2) 2 ] 1/2 (8)
また、スピーカ131Lとスピーカ131Rとを結ぶ線分と、集音位置P2とスピーカ131Rとを結ぶ線分とのなす角θの正弦値(sinθ)は、次の(9)式によって表される。
sinθ=FL/MDSR
=[MDSR 2−(WID/2)2]1/2/MDSR …(9)
Further, the sine value (sin θ) of the angle θ formed by the line segment connecting the
sin θ = FL / MDS R
= [MDS R 2- (WID / 2) 2 ] 1/2 / MDS R (9)
ところで、図5に示されるように、想定聴取位置P1からスピーカ131j(j=L〜SR)のそれぞれまでの距離をHDSjとした場合、距離HDSjは、上述した図3の位置関係のもとでは、次の(10)〜(13)式によって表される。
HDSL =[(FL−d)2+(3×WID/4)2]1/2 …(10)
HDSR =[(FL−d)2+(WID/4)2]1/2 …(11)
HDSSL=[(RL+d)2+(3×WID/4)2]1/2 …(12)
HDSSR=[(RL+d)2+(WID/4)2]1/2 …(13)
Incidentally, as shown in FIG. 5, when the distance from the assumed listening position P1 to each of the speakers 131 j (j = L to SR) is HDS j , the distance HDS j is equal to the positional relationship of FIG. Originally, it is represented by the following equations (10) to (13).
HDS L = [(FL−d) 2 + (3 × WID / 4) 2 ] 1/2 (10)
HDS R = [(FL−d) 2 + (WID / 4) 2 ] 1/2 (11)
HDS SL = [(RL + d) 2 + (3 × WID / 4) 2 ] 1/2 (12)
HDS SR = [(RL + d) 2 + (WID / 4) 2 ] 1/2 (13)
このため、(10)〜(13)式における距離FL,RLについての(5)〜(8)式の関係を考慮すると、距離HDSjは、設置幅WIDを知ることができれば、距離MDSjの測定値を用いて算出することができるようになっている。 For this reason, when considering the relationship of the expressions (5) to (8) with respect to the distances FL and RL in the expressions (10) to (13), the distance HDS j is equal to the distance MDS j if the installation width WID can be known. It can be calculated using the measured value.
ところで、設置幅WIDは、車種によって定まる値であるが、発明者が研究の結果として得た知見によれば、車種を知らなくとも、距離MDSRと距離MDSSRとの比の値R(=MDSR/MDSSR)によって精度良く推定することができる。こうした経験的に得られる値Rと設置幅WIDとの対応関係の例が、図6に示されている。 By the way, although the installation width WID is a value determined by the vehicle type, according to the knowledge obtained as a result of the research by the inventor, the value R (= R) of the distance MDS R and the distance MDS SR without knowing the vehicle type. (MDS R / MDS SR ) can be estimated with high accuracy. An example of the correspondence between the value R and the installation width WID obtained empirically is shown in FIG.
図1に戻り、表示ユニット150は、(i)液晶表示パネル、有機EL(Electro Luminescence)パネル、PDP(Plasma Display Panel)等の表示デバイス151と、(ii)制御ユニット110Aから送出された表示制御データに基づいて、表示ユニット150全体の制御を行うグラフィックレンダラ等の表示コントローラと、(iii)表示画像データを記憶する表示画像メモリ等を備えて構成されている。この表示ユニット150は、制御ユニット110Aによる制御のもとで、操作ガイダンス情報等を表示する。
Returning to FIG. 1, the
操作入力ユニット160は、音響装置100Aの本体部に設けられたキー部、あるいはキー部を備えるリモート入力装置等により構成される。ここで、本体部に設けられたキー部としては、表示ユニット150の表示デバイス151に設けられたタッチパネルを用いることができる。なお、キー部を有する構成に代えて、音声入力する構成を採用することもできる。
The
この操作入力ユニット160を利用者が操作することにより、音響装置100Aの動作内容の設定が行われる。例えば、スピーカ相互間の遅延時間の設定指令、音声コンテンツの再生指令等を、利用者が操作入力ユニット160を利用して行う。こうした入力内容は、操作入力データIPDとして、操作入力ユニット160から制御ユニット110Aへ向けて送られる。
When the user operates the
制御ユニット110Aは、上述したように、音響装置100Aの全体を統括制御する。この制御ユニット110Aは、図7に示されるように、制御処理部111Aと、調整手段としてのチャンネル信号処理部112Aと、出力信号選択部113Aとを備えている。また、制御ユニット110Aは、アナログ変換部114Aと、音量調整部115Aとを備えている。さらに、制御ユニット110Aは、テスト音声出力手段としてのテスト信号発生部116を備えている。
As described above, the
制御処理部111Aは、操作入力ユニット160に入力された指令入力や集音ユニット140による集音結果に基づいて、チャンネル信号処理部112A、出力信号選択部113A、音量調整部115A及びテスト信号発生部116を制御する。また、制御処理部111Aは、ドライブユニット120及び表示ユニット150を制御する。この制御処理部111Aの詳細については、後述する。
Based on the command input input to the
チャンネル信号処理部112Aは、ドライブユニット120から送られてきたコンテンツデータCTDを処理し、音声コンテンツの再生時におけるスピーカ131L〜131SR相互間における音声出力タイミングを調整する。このチャンネル信号処理部112Aは、図8に示されるように、チャンネル分離部210Aと、遅延手段としての信号遅延部220Aとを備えている。
The channel
チャンネル分離部210Aは、ドライブユニット120からのコンテンツデータCTDを受ける。そして、チャンネル分離部210Aは、制御処理部111Aからのコンテンツ再生制御指令CSCに従って、コンテンツデータCTDを展開し、オーディオ信号であるデジタル音データ信号を生成する。引き続き、チャンネル分離部210Aは、生成されたデジタル音データ信号を解析し、デジタル音データ信号に含まれるチャンネル指定情報に従って、デジタル音データ信号を、上述したスピーカ131L,131R,131SL,131SRのそれぞれに供給されるように分離する。このようにして分離された信号は、分離チャンネル信号SCDL,SCDR,SCDSL,SCDSRとして、信号遅延部220Aへ向けて送られる。
The
信号遅延部220Aは、制御処理部111Aからの遅延制御指令DLCに従って、チャンネル分離部210Aから送られてきた分離チャンネル信号SCDL〜SCDSRを、それぞれ所定時間だけ遅延させる。かかる機能を有する信号遅延部220Aは、図9に示されるように、4個の遅延器221L〜221SRを備えている。
The
各遅延器221L〜221SRは、遅延制御指令DLCにおける個別遅延制御指令DLCL〜DLCSRにより指定された遅延時間DLL〜DLSRだけ、分離チャンネル信号SCDL〜SCDSRを遅延させる。かかる遅延結果は、チャンネル処理信号PCDL〜PCDSRとして、出力信号選択部113Aへ向けて送られる。
Each
図7に戻り、出力信号選択部113Aは、信号遅延部220Aからのチャンネル処理信号PCDL〜PCDSRと、テスト信号発生部116からの後述するテスト音声信号SGDとを受ける。そして、出力信号選択部113Aは、制御処理部111Aからの出力信号選択指令ODSに従って、アナログ変換部114Aへ向けての、チャンネル処理信号PCDL〜PCDSRの供給、テスト音声信号SGDの供給、及び、いずれの信号も供給しないかを選択する。かかる機能を有する出力信号選択部113Aは、図10に示されるように、4個のスイッチ素子113L〜113SRを備えている。
Returning to FIG. 7, the output
各スイッチ素子113L〜113SRは、入力端子としてA端子及びB端子を有するとともに、出力端子としてC端子を有している。端子Aは信号遅延部220Aに接続された端子であり、端子Bはテスト信号発生部116に接続された端子である。また、端子Cはアナログ変換部114Aに接続された端子である。各スイッチ素子113L〜113SRでは、A端子でチャンネル処理信号PCDL〜PCDSRを受けるとともに、B端子でテスト音声信号SGDを受ける。そして、制御処理部111Aからの出力信号選択指令ODSにおける個別出力選択指令ODSL〜ODSSRに従って、A端子とC端子とを導通したり、B端子とC端子とを導通したり、更に、A端子及びB端子のいずれともC端子を導通しなかったりする。スイッチ素子113L〜113SRのC端子からは、選択された信号(無信号を含む)が、音出力選択信号PBDL〜PBDSRとしてアナログ変換部114Aへ向けて送られる。
Each of the
図7に戻り、アナログ変換部114Aは、出力信号選択部113Aから送られてきたデジタル信号である音出力選択信号PBDL〜PBDSRを、それぞれアナログ信号に変換する。このアナログ変換部114Aは、当該4種のデジタル信号に対応して、互いに同様に構成された4個のDA(Digital to Analogue)変換器を備えている。このアナログ変換部114Aによる変換結果であるアナログ信号PBSL〜PBSSRは、音量調整部115Aへ向けて送られる。
Returning to FIG. 7, the
音量調整部115Aは、アナログ変換部114Aからのアナログ信号PBSL〜PBSSRを受ける。そして、音量調整部115Aは、アナログ信号PBSL〜PBSSRのそれぞれに対して、制御処理部111Aからの音量調整指令VLCに従って、音量を調整する。かかる調整結果は、音声出力信号AOSL〜AOSSRとして、音出力ユニット130L〜130SRへ向けて出力される。
テスト信号発生部116は、制御処理部111Aからスピーカ指定を含むテスト音声信号発生指令SGCを受けると、テスト音声信号SGDを発生させる。こうして発生したテスト音声信号SGDは、出力信号選択部113Aへ向けて送られる。
When the
制御処理部111Aは、上述した他の構成要素を制御しつつ、音響装置100Aの機能を発揮させる。この制御処理部111Aは、図11に示されるように、第1推定手段としての第1推定部251Aと、設置幅推定手段としての設置幅推定部252Aと、第2推定手段としての第2推定部253Aとを備えている。また、制御処理部111Aは、遅延制御手段としての制御部254Aを備えている。
The
第1推定部251Aは、制御部254Aによる制御のもとで、集音ユニット140からの集音結果データAADに基づいて、マイクロフォン141の設置位置である集音位置P2からスピーカ131L〜131SRのそれぞれまでの距離MDSL〜MDSSR(図4参照)を推定する。かかる第1推定部251Aによる距離MDSL〜MDSSRの推定は、制御部254Aからの推定開始指令DMCを受けて、開始される。
Based on the sound collection result data AAD from the
まず、第1推定部251Aは、制御部254Aからの最初の測定対象のスピーカ指定を含むテスト音声信号発生指令SGCを受けると、当該指令を受けた時刻TRを一時的に記憶するとともに、集音結果データAADの収集を開始する。そして、第1推定部251Aは、この集音結果データAADを解析し、最初の測定対象となっているスピーカから出力されたテスト音声がマイクロフォン141に到達したときの時刻TPを一時的に記憶する。
First, when the
第1推定部251Aは、時刻TPから時刻TRを差し引いた値(TP−TR)を距離に換算し、換算結果をマイクロフォン141から最初の測定対象となっているスピーカまでの距離として記憶する。この後、第1推定部251Aは、最初の測定対象となっているスピーカに関する処理が終了した旨の報告MDRを制御部254Aへ向けて送る。
The
続けて、第1推定部251Aは、制御部254Aからの次の測定対象のスピーカ指定を含むテスト音声信号発生指令SGCを受けると、上記と同様の処理を行い、マイクロフォン141から次の測定対象となっているスピーカまでの距離を推定し記憶する。以後、全てのスピーカに関するマイクロフォン141との距離推定が終了するまで、第1推定部251Aは、上記と同様に処理を行う。
Subsequently, when the
全てのスピーカに関するマイクロフォン141との距離推定が終了すると、第1推定部251Aは、マイクロフォン141から各スピーカのそれぞれまでの距離を、第1距離MDS(すなわち、距離MDSL〜MDSSR)として設置幅推定部252Aへ送るとともに、第2推定部253Aへ向けて送る。なお、本第1実施形態では、設置幅推定部252Aへは、第1距離MDSのうち、距離MDSR,MDSSRのみが送られるようになっている。
When the distance estimation with respect to all the speakers with respect to the
設置幅推定部252Aは、上述した図6に示される値Rと設置幅WIDとの関係が登録された設置幅テーブル259を備えている。この設置幅推定部252Aは、第1推定部251Aからの第1距離MDSを受ける。引き続き、設置幅推定部252Aは、本第1実施形態では、距離MDSR,MDSSRに基づき、値R(=MDSR/MDSSR)を算出する。そして、設置幅推定部252Aは、値Rに対応する設置幅WIDを、設置幅テーブル259を参照して推定する。こうして推定された設置幅WIDは、第2推定部253Aへ向けて送られる。
The installation
第2推定部253Aは、第1推定部251Aからの第1距離MDSと、設置幅推定部252Aからの設置幅WIDとを受ける。そして、第2推定部253Aは、第1距離MDSと設置幅WIDに基づいて、想定聴取位置P1からスピーカ131L〜131SRのそれぞれまでの距離HDSL〜HDSSR(図5参照)を推定する。
The
かかる距離HDSL〜HDSSRの推定は、受信した第1距離MDS及び設置幅WIDを用いて、上述した(5)〜(8)式の関係を考慮しつつ、上述した(10)〜(13)式に従った算出を行うことにより行われる。こうして推定された距離HDSL〜HDSSRは、第2距離HDSとして、制御部254Aへ向けて送られる。
The estimation of the distances HDS L to HDS SR uses the received first distance MDS and installation width WID, and considers the above-described relationships (10) to (13) in consideration of the relationships of the expressions (5) to (8). ) Is performed by performing calculation according to the equation. The distances HDS L to HDS SR estimated in this way are sent to the
制御部254Aは、音響装置100Aにおける「再生モード」と「遅延時間設定モード」との2つのモードの動作を制御する。ここで、「再生モード」とはコンパクトディスクCDから音声コンテンツを読み出してオーディオ信号を再生するモードである。また、「遅延時間設定モード」とはテスト音声信号SGDを発生させて計測し、音出力ユニットのそれぞれからの音声出力タイミングのタイムアライメント補正をするために、各スピーカのそれぞれに対応する遅延時間を設定するモードである。
The
制御部254Aは、操作入力ユニット160から受けた操作入力データIPDを解析し、「再生モード」と「遅延時間設定モード」のいずれかの動作制御を行う。より具体的には、制御部254Aは、通常は、「再生モード」の動作の制御を行う。一方、操作入力ユニット160から遅延時間設定指令を受けると、制御部254Aは、「遅延時間設定モード」の動作の制御を行う。そして、「遅延時間設定モード」の動作の制御が終了すると、制御部254Aは、「再生モード」の動作制御に復帰する。
The
かかる「遅延時間設定モード」の動作の制御に際して、制御部254Aは、音出力ユニット130L〜130SRのそれぞれに関する遅延時間測定を制御する。
In controlling the operation of the “delay time setting mode”, the
この遅延時間測定の制御に際して、制御部254Aは、まず、出力信号選択部113Aに向けて、テスト音声信号SGDを選択すべき旨の指令を送る。より具体的には、出力信号選択部113Aにおける最初の測定対象となるスピーカに対応するスイッチ素子のB端子とC端子とを導通させるとともに、他のスイッチ素子におけるC端子がA端子及びB端子のいずれとも導通しないことを指定する出力信号選択指令ODSを出力信号選択部113Aへ向けて送る。
In controlling the delay time measurement, the
引き続き、制御部254Aは、テスト音声信号SGDを発生すべき旨のテスト音声信号発生指令SGCを、テスト信号発生部116へ向けて送るとともに、第1推定部251Aへ向けて送る。
Subsequently, the
また、制御部254Aは、第1推定部251Aから、最初の測定対象となっているスピーカとマイクロフォン141との距離推定が終了した旨の報告MDRを受けると、次の測定対象となる音出力ユニットに関する設定が行われる。より具体的には、次に測定対象となる音出力ユニットに対応するスイッチ素子のB端子とC端子とを導通させるとともに、他のスイッチ素子のC端子がA端子及びB端子のいずれとも導通しないことを指定する出力信号選択指令ODSを出力信号選択部113Aへ向けて送る。引き続き、最初の測定対象となったスピーカに対する遅延時間の測定動作と同様に、制御部254Aは、テスト音声信号SGDを発生すべき旨のテスト音声信号発生指令SGCをテスト信号発生部116へ向けて送る。
When the
以後、全てのスピーカに関するマイクロフォン141との距離推定が終了するまで、制御部254Aは、上記と同様の制御を、出力信号選択部113A、テスト信号発生部116及び第1推定部251Aに対して行う。
Thereafter, the
また、制御部254Aは、第2推定部253Aから第2距離HDSを受けると、これらに含まれる距離HDSL, HDSR, HDSSL,HDSSRを時間に換算する。そして、各音出力ユニット130L〜130SLに供給される音声出力信号AOSL〜AOSSRの遅延時間DLL〜DLSRを算出する。そして、この算出結果を、制御部254Aは、内部に記憶するとともに、遅延制御指令DLCとして、信号遅延部220Aへ向けて送る。
In addition, when receiving the second distance HDS from the
こうして、信号遅延部220Aにおける遅延時間の設定を行うと、制御部254Aは、「遅延時間設定モード」の動作制御を終了する。
Thus, when the delay time is set in the
「再生モード」の動作制御に際し、制御部254Aは、出力信号選択部113Aへ向けて、スイッチ素子113L〜113SRの全てについて、A端子とC端子とを導通させるべきことを指定する出力信号選択指令ODSを送る。この結果、信号遅延部220Aからのチャンネル処理信号PCDL〜PCDSRが、出力信号選択部113Aを介して、音出力選択信号PBDL〜PBDSRとして、アナログ変換部114Aへ向けて供給されるようになる。
In the operation control of the “reproduction mode”, the
また、制御部254Aは、「再生モード」の動作制御に際し、利用者が再生すべき音声コンテンツの指定を支援するための案内画面を表示ユニット150に表示させる。そして、操作入力ユニット160から音声コンテンツを指定した再生指令が入力されると、制御部254Aは、ドライブユニット120を制御して、再生コンテンツのデータ読み出しを制御する。
In addition, the
また、制御部254Aは、「再生モード」の動作制御に際し、チャンネル分離部210Aを制御して、コンテンツデータCTDを分離チャンネル信号SCDL〜SCDSRに分離させる。
Further, the
また、制御部254Aは、「再生モード」の動作制御に際し、音量調整部115Aを制御して、音出力ユニット130L〜130SRのスピーカ131L〜131SRのからの出力音量を調整する。この出力音量の制御に際して、制御部254Aは、操作入力ユニット160に入力された音量指定や、集音ユニット140による集音結果から得られる騒音レベルに基づいて音量調整指令VLCを生成し、音量調整部115Aへ向けて送る。
The
<動作>
次に、上記のように構成された音響装置100Aの動作について、「遅延時間設定モード」のときの動作に主に着目して説明する。
<Operation>
Next, the operation of the
利用者が操作入力ユニット160に遅延時間設定指令を入力することにより、音響装置100Aの「遅延時間設定モード」の動作が開始する。こうして、「遅延時間設定モード」の動作が開始すると、まず、図12のステップS11において、最初の測定対象となるスピーカの選択が行われる。
When the user inputs a delay time setting command to the
本第1実施形態では、制御処理部111Aの制御部254Aは、最初の測定対象となるスピーカとして、例えば、Lスピーカ131Lを選択する。そして、制御部254Aは、Lスピーカ131Lに関するマイクロフォン141との距離測定のための信号経路の設定処理を行う。このステップS11における信号経路の設定処理では、制御部254Aは、出力信号選択部113Aのスイッチ素子113LのB端子とC端子を導通させるとともに、他のスイッチ素子113R〜113SRのC端子がA端子及びB端子のいずれとも導通しないことを指定する出力信号選択指令ODSを、出力信号選択部113Aへ向けて発行する(図10参照)。
In the first embodiment, the
上記の信号経路の設定完了後、制御部254Aは、制御処理部111Aの第1推定部251Aへ向けて、推定開始指令DMCを発行する。
After the above signal path setting is completed, the
次いで、ステップS12において、制御部254Aは、テスト音声信号SGDを発生すべき旨のテスト信号発生指令SGCを、テスト信号発生部116へ向けて送るとともに、第1推定部251Aへ向けて送る。テスト信号発生指令SGCを受けたテスト信号発生部116は、テスト音声信号SGDを発生させる。この結果、出力信号選択部113A、アナログ変換部114A及び音量調整部115Aを経由して、Lスピーカ131Lからテスト音声が出力される。また、テスト信号発生指令SGCを受けた第1推定部251Aは、当該指令を受けた時刻TRを一時的に記憶するとともに、集音結果データAADの収集を開始する。
Next, in step S12, the
次に、ステップS13において、第1推定部251Aが、集音位置P2からLスピーカ131Lまでの距離MDSLの推定処理を行う。この距離MDSLの推定処理に際して、第1推定部251Aは、集音結果データAADを解析し、Lスピーカ131Lから出力されたテスト音声が、マイクロフォン141に到達したときの時刻TPを記憶する。そして、第1推定部251Aは、時刻TPから時刻TRを差し引いた値(TP−TR)を距離に換算し、換算結果をマイクロフォン141からLスピーカ131Lまでの距離MDSLとして、第1推定部251A内に記憶する。この後、第1推定部251Aは、Lスピーカ131Lに関する処理が終了した旨の報告MDRを制御部254Aへ向けて送り、ステップS13の処理が終了する。
Next, in step S13, the
次いで、ステップS14では、制御部254Aが、全てのスピーカ131L〜131SRに関する距離測定が終了したか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS14:N)には、処理はステップS15へ進む。
Then, in step S14, the
ステップS15では、次の測定対象である例えばRスピーカ131Rに関する距離測定用の信号経路の設定処理が行われる。このステップS15における信号経路の設定処理では、制御部254Aは、出力信号選択部113Aのスイッチ素子113RのB端子とC端子を導通させるとともに、他のスイッチ素子113L,113SL,113SRのC端子がA端子及びB端子のいずれとも導通しないことを指定する出力信号選択指令ODSを、出力信号選択部113Aへ向けて発行する。
In step S15, setting processing of the signal path for distance measurements for the next measurement object such as
ステップS15の処理が終了すると、処理はステップS12へ戻る。以後、ステップS14における判定の結果が肯定的となるまで、ステップS12〜S15の処理が繰り返される。 When the process of step S15 ends, the process returns to step S12. Thereafter, the processes in steps S12 to S15 are repeated until the result of the determination in step S14 becomes affirmative.
全てのスピーカ130L〜130SRに関する距離測定が終了し、ステップS14における判定の結果が肯定的となると(ステップS14:Y)、第1推定部251Aは、マイクロフォン141から各スピーカのそれぞれまでの距離を第1距離MDSとして、設置幅推定部252Aへ送るとともに、第2推定部253Aへ向けて送る。この後、処理はステップS16へ進む。
When the distance measurement for all the
ステップS16においては、遅延時間の測定処理が行われる。この遅延時間測定処理では、図13に示されるように、まず、ステップS21において、設置幅推定部252Aが、第1距離MDSに含まれる距離MDSRと距離MDSSRとの関係から、音響装置100Aを搭載している車両の形状を推定し、推定した車両の形状からLスピーカ131LとRスピーカ131Rとの設置間隔である設置幅WIDを推定する。こうして推定された設置幅WIDは、第2推定部253Aへ向けて送られる。この後、ステップS21の処理が終了する。
In step S16, a delay time measurement process is performed. In this delay time measurement process, as shown in FIG. 13, first, in step S21, the installation
次に、ステップS22において、第2推定部253Aが、想定聴取位置P1からスピーカ131L〜131SRのそれぞれまでの距離HDSL〜HDSSR(図5参照)を推定する。かかる距離の推定に際して、第2推定部253Aは、第1距離MDSと設置幅WIDを利用し、上述した(10)〜(13)式に従った算出を行う。こうして算出された距離HDSL〜HDSSRは、第2距離HDSとして、制御部254Aへ向けて送られる。この後、処理はステップS23へ進む。
Next, in step S22, the
ステップS23では、第2距離HDSを受けた制御部254Aが、第2距離HDSに含まれる距離HDSL,HDSR,HDSSL,HDSSRを時間に換算する。換算後、ステップS23の処理が終了することにより、ステップS16の処理が終了し、処理は、図12のステップS17へ進む。
In step S23, the
このステップS17では、制御部254Aは、音出力ユニット130L〜131SRに関する遅延測定結果を解析し、各音出力ユニット130L〜130SRに供給される音声出力信号AOSL〜AOSSRの遅延時間DLL〜DLSRを算出する。そして、この算出結果を、制御部254Aは、内部に記憶するとともに、遅延制御指令DLCとして、信号遅延部220Aへ向けて送る。
In step S17, the
こうして、ステップS17の処理が終了すると、制御部254Aは、出力信号選択部113Aへ向けて、スイッチ素子113L〜113SRの全てについて、A端子とC端子とを導通させるべきことを指定する出力信号選択指令ODSを送る。この結果、信号遅延部220Aから送られてきたチャンネル処理信号PCDL〜PCDSRが、出力信号選択部113Aを介して、音出力選択信号PBDL〜PBDSRとして、アナログ変換部114Aへ向けて供給されるようになる。こうして、「遅延時間設定モード」が終了すると、音響装置100Aは、「再生モード」の動作を再開する。
Thus, when the process of step S17 is completed, the
制御部254Aは、「再生モード」時には、利用者が再生すべき音声コンテンツの指定を支援するための案内画面を表示ユニット150に表示させる。そして、操作入力ユニット160に音声コンテンツを指定した再生指令が入力されると、制御部254Aは、ドライブユニット120を制御して、音声コンテンツのデータ読み出しを制御する。
In the “playback mode”, the
また、制御部254Aは、「再生モード」時には、チャンネル分離部210Aを制御して、ドライブユニット120からのコンテンツデータCTDを分離チャンネル信号SCDL〜SCDSRに分離させる。
In the “playback mode”, the
また、制御部254Aは、「再生モード」時には、音量調整部115Aを制御して、音出力ユニット130L〜130SRのスピーカ131L〜131SRのからの出力音量を調整する。
The
上記のような「再生モード」時における制御部254Aによる制御のもとで、音声コンテンツが再生され、再生された音声が、音響装置100Aの利用者である聴取者に提供される。
The audio content is reproduced under the control of the
以上説明したように、本第1実施形態では、テスト音声を集音するマイクロフォン141は、運転席と助手席のヘッドレストを結ぶ線分の中点となる位置に配置されている。このため、Lスピーカ131L、Rスピーカ131R、SLスピーカ131SL、SRスピーカ131SRの4個のスピーカから出力されたテスト音声は、直接的にマイクロフォン141により集音される。このため、タイムアライメント補正において、全てのスピーカ131L〜131SRについて、テスト音声の直接音を利用した計測を行うことができる。
As described above, in the first embodiment, the
また、本第1実施形態では、設置幅推定部252Aにおいて、距離MDSLと距離MDSSLとの関係から、音響装置100Aを搭載している車両の形状を推定し、推定された車両の形状からLスピーカ131LとRスピーカ131Rの設置間隔である設置幅WIDから推定している。そして、第2推定部253Aは、この設置幅WIDを利用して第1距離MDSから第2距離HDSを計算している。一般に、車両CRにおける第1距離MDSから第2距離を求めるためには、車両の形状等の設定値が既知である必要がある。しかしながら、本第1実施形態では、上記のようにして設置幅WIDを推定したことから、マイクロフォン141の設置位置P2と想定聴取位置P1の位置関係だけを所定の位置関係とすることにより、車両の形状等を調査することなく、正確にタイムアライメント補正を実施することができる。
In the first embodiment, in the installation
したがって、本第1実施形態によれば、楽曲等を鑑賞する際に、簡易に、音声の伝搬遅延時間に対応する適切な音声の遅延補正をすることができる。 Therefore, according to the first embodiment, when appreciating music or the like, it is possible to easily perform appropriate audio delay correction corresponding to the audio propagation delay time.
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について、主に図14〜図23を参照しつつ、適宜他の図を参照して説明する。第2実施形態についても、上述の第1実施形態と同様に、車両CR(図15参照)に搭載される音響装置を例示して説明する。
[Second Embodiment]
Next, a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. 14 to 23 and other drawings as appropriate. The second embodiment will also be described by exemplifying an acoustic device mounted on the vehicle CR (see FIG. 15), similarly to the first embodiment described above.
<構成>
図14には、本第2実施形態に係る音響装置100Bの概略的な構成がブロック図にて示されている。以下、上記の第1実施形態に係る音響装置100Aとの相違点に主に着目して、音響装置100Bの構成を説明する。
<Configuration>
FIG. 14 is a block diagram illustrating a schematic configuration of the acoustic device 100B according to the second embodiment. Hereinafter, the configuration of the acoustic device 100B will be described mainly focusing on differences from the
図14に示されるように、音響装置100Bは、音響装置100Aと比べて、制御ユニット110Aに代えて制御ユニット110Bを備える点、及び、音出力ユニット130Cを更に備える点が異なっている。
As shown in FIG. 14, the acoustic apparatus 100B is different from the
音出力ユニット130Cは、第3スピーカとしてのセンタスピーカ131C(以下、「Cスピーカ」とも記す)と、制御ユニット110Bから受信した音声出力信号AOSCを増幅する増幅器とを備えている。音出力ユニット130Cは、音出力ユニット130L〜130SRと同様に、制御ユニット110Bによる制御のもとで、テスト音声信号、楽曲等を再生して出力する。
The
本第2実施形態では、図15に示されるように、音出力ユニット130CのCスピーカ131Cは、前方中央部のダッシュボード内におけるLスピーカ131LとRスピーカ131Rとを結ぶ線分の中点に配置される。このCスピーカ131Cは、後方を向くように配置されている。
In the second embodiment, as shown in FIG. 15,
ここで、本第2実施形態において想定するスピーカ131C〜131SR、想定聴取位置P1及び集音位置P2の相互間の位置関係について、図16〜図18を参照して説明する。
Here, the positional relationship among the
図16に示されるように、本第2実施形態においては、スピーカ131L〜131SRは、第1実施形態の場合と同様の位置に配置されている。また、想定聴取位置P1と集音位置P2との位置関係も第1実施形態の場合と同様となっている。また、図16に示されるように、スピーカ131Cは、第1スピーカとしてのスピーカ131Lと第2スピーカとしてのスピーカ131Rとを結ぶ線分の中点付近に配置されている。
As shown in FIG. 16, in the second embodiment, the
なお、上記の本第2実施形態で想定する位置関係は、車種によらず、精度の良い位置関係となっている。 Note that the positional relationship assumed in the second embodiment is a highly accurate positional relationship regardless of the vehicle type.
さて、図17に示されるように、集音位置P2からスピーカ131k(k=C〜SR)のそれぞれまでの距離をMDSkとした場合、距離MDSkの内の距離MDSj(j=L〜SR)は、第1実施形態の場合と同様に、上述した(1)〜(4)式によって表される。また、距離MDSCに付いては、次の(14)式によって表される。
MDSC=FL …(14)
Now, as shown in FIG. 17, if the distance from the sound collection position P2 to the
MDS C = FL (14)
この結果、スピーカ131Lとスピーカ131Rとを結ぶ線分と、集音位置P2とスピーカ131Rとを結ぶ線分とのなす角θの正弦値(sinθ)は、次の(15)式によって表される。
sinθ=MDSC/MDSR …(15)
As a result, the sine value (sin θ) of the angle θ formed by the line segment connecting the
sin θ = MDS C / MDS R (15)
また、設置幅WIDは、次の(16)式によって表される。
WID=2×(MDSR 2−MDSC 2)1/2 …(16)
The installation width WID is represented by the following equation (16).
WID = 2 × (MDS R 2 −MDS C 2 ) 1/2 (16)
このため、図18に示されるように、想定聴取位置P1からスピーカ131k(k=C〜SR)のそれぞれまでの距離をHDSkとした場合、距離HDSkは、上述した図16の位置関係のもとでは、次の(17)〜(21)式によって表される。
HDSC =[(FL−d)2+(WID/4)2]1/2 …(17)
HDSL =[(FL−d)2+(3×WID/4)2]1/2 …(18)
HDSR =[(FL−d)2+(WID/4)2]1/2 …(19)
HDSSL=[(RL+d)2+(3×WID/4)2]1/2 …(20)
HDSSR=[(RL+d)2+(WID/4)2]1/2 …(21)
Therefore, as shown in FIG. 18, when the distance from the assumed listening position P1 to each of the speakers 131 k (k = C to SR) is HDS k , the distance HDS k is the positional relationship of FIG. Is represented by the following equations (17) to (21).
HDS C = [(FL−d) 2 + (WID / 4) 2 ] 1/2 (17)
HDS L = [(FL−d) 2 + (3 × WID / 4) 2 ] 1/2 (18)
HDS R = [(FL−d) 2 + (WID / 4) 2 ] 1/2 (19)
HDS SL = [(RL + d) 2 + (3 × WID / 4) 2 ] 1/2 (20)
HDS SR = [(RL + d) 2 + (WID / 4) 2 ] 1/2 (21)
このため、(17)〜(21)式における距離FLについて(14)式を考慮するとともに、距離RLについて(8)式を考慮し、更に、設置幅WIDについて(16)式を考慮すると、距離HDSjは、距離MDSkの測定値を用いて算出することができるようになっている。 For this reason, considering the equation (14) for the distance FL in the equations (17) to (21), considering the equation (8) for the distance RL, and further considering the equation (16) for the installation width WID, the distance HDS j can be calculated using the measured value of the distance MDS k .
図14に戻り、制御ユニット110Bは、上述したように、音響装置100Bの全体を統括制御する。この制御ユニット110Bは、図19に示されるように、第1実施形態における制御ユニット110Aと比べて、制御処理部111Aに代えて制御処理部111Bを備える点と、チャンネル信号処理部112Aに代えてチャンネル信号処理部112Bを備える点と、出力信号選択部113Aに代えて出力信号選択部113Bを備える点が異なっている。また、制御ユニット110Bは、第1実施形態に係る制御ユニット110Aと比べて、アナログ変換部114Aに代えてアナログ変換部114Bを備える点と、音量調整部115Aに代えて音量調整部115Bを備える点が異なっている。
Returning to FIG. 14, the control unit 110 </ b> B performs overall control of the audio device 100 </ b> B as described above. As shown in FIG. 19, the
制御処理部111Bは、操作入力ユニット160に入力された指令入力や集音ユニット140による集音結果に基づいて、チャンネル信号処理部112B、出力信号選択部113B、音量調整部115B及びテスト信号発生部116を制御する。また、制御処理部111Bは、ドライブユニット120及び表示ユニット150を制御する。この制御処理部111Bの詳細については、後述する。
Based on the command input input to the
チャンネル信号処理部112Bは、音声コンテンツの再生時におけるスピーカ131C〜131SR相互間における音声出力タイミングを調整する。このチャンネル信号処理部112Bは、図20に示されるように、第1実施形態におけるチャンネル信号処理部112Aと比べて、チャンネル分離部210Aに代えてチャンネル分離部210Bを備える点と、信号遅延部220Aに代えて信号遅延部220Bを備える点が異なっている。
The channel
チャンネル分離部210Bは、第1実施形態におけるチャンネル分離部210Aと比べて、デジタル音データ信号を、スピーカ131L,131R,131SL,131SRにスピーカ131Cを加えた5つのスピーカのそれぞれに供給されるように分離する点、及び、こうして分離された分離チャンネル信号SCDL,SCDR,SCDSL,SCDSR,SCDCを、信号遅延部220Bへ向けて送る点が異なっている。
Compared with the
信号遅延部220Bは、第1実施形態における信号遅延部220Aと比べて、遅延器221L〜221SRに加え、分離チャンネル信号SCDCを所定の遅延時間DLCだけ遅延させる遅延器を更に備える点、及び、遅延結果であるチャンネル処理信号PCDC〜PCDSRを出力信号選択部113Bへ向けて送る点が異なっている。
Compared with the
図19に戻り、出力信号選択部113Bは、第1実施形態における出力信号選択部113Aと比べて、スイッチ素子113L〜113SRに加え、アナログ変換部114Bへ向けてのチャンネル処理信号PCDCの供給、テスト音声信号SGDの供給及びいずれの信号も供給しないかを選択するためのスイッチ素子(以下、「Cチャンネル用スイッチ素子」とも呼ぶ)を更に備える点、及び、音出力選択信号PBDC〜PBDSRをアナログ変換部114Bへ向けて送る点が異なっている。なお、このCチャンネル用スイッチ素子は、スイッチ素子113L〜113SRと同様に構成されている。
Returning to FIG. 19, the output
アナログ変換部114Bは、第1実施形態に係るアナログ変換部114Aと比べて、デジタル信号である音出力選択信号PBDCをアナログ信号PBSCに変換するDA変換器を更に備える点、及び、アナログ信号PBSC〜PBSSRを音量調整部115Bへ向けて送る点が異なっている。
Compared to the
音量調整部115Bは、第1実施形態に係る音量調整部115Aと比べて、アナログ信号PBSL〜PBSSRに加えて、アナログ信号PBSCに対して音量調整を行う点、及び、調整結果である音声出力信号AOSC〜AOSSRを、音出力ユニット130C〜130SRへ向けて送る点が異なっている。
The volume adjustment unit 115B is a point that adjusts the volume of the analog signal PBS C in addition to the analog signals PBS L to PBS SR and the adjustment result, as compared with the
制御処理部111Bは、音響装置100Bの機能を発揮させる。この制御処理部111Bは、図21に示されるように、第1実施形態における制御処理部111Aと比べて、第1推定部251Aに代えて第1推定部251Bを備える点と、設置幅推定部252Aに代えて設置幅推定部252Bを備える点と、第2推定部253Aに代えて第2推定部253Bを備える点が異なっている。また、制御処理部111Bは、第1実施形態に係る制御処理部111Aと比べて、制御部254Aに代えて制御部254Bを備える点が異なっている。
The
第1推定部251Bは、第1実施形態における第1推定部251Aと比べて、マイクロフォン141からスピーカ131L〜131SRのそれぞれまでの距離に加えて、マイクロフォン141からスピーカ131Cまでの距離MDSC(図17参照)を推定する点、及び、マイクロフォン141からスピーカ131C〜131SRのそれぞれまでの距離を第1距離MDS(すなわち、距離MDSC〜MDSSR)として、設置幅推定部252B及び第2推定部253Bへ向けて送る点が異なっている。なお、本第2実施形態では、設置幅推定部252Bへは、第1距離MDSのうち、距離MDSC,MDSRのみが送られるようになっている。
Compared to the
設置幅推定部252Bは、第1推定部251Bからの第1距離MDSを受ける。本第2実施形態では、設置幅推定部252Bは、距離MDSC,MDSRに基づき、上述した(16)式に従った算出を行うことにより、設置幅WIDを推定する。こうして推定された設置幅WIDは、第2推定部253Bへ向けて送られる。
The installation width estimation unit 252B receives the first distance MDS from the
第2推定部253Bは、第1実施形態に係る第2推定部253Aと比べて、想定聴取位置P1からスピーカ131L〜131SRのそれぞれまでの距離HDSL〜HDSSRに加えて、想定聴取位置P1からスピーカ131Cまでの距離HDSC(図18参照)を推定する点、及び、想定聴取位置P1からスピーカ131C〜131SRのそれぞれまでの距離HDSL〜HDSSRを第2距離HDSとして、制御部254Bへ向けて送る点が異なっている。ここで、距離HDSC〜HDSSRの推定は、受信した第1距離MDS及び設置幅WIDを用いて、上述した(7)、(8)及び(14)式の関係を考慮しつつ、上述した(17)〜(21)式に従った算出を行うことにより行われる。こうして推定された距離HDSC〜HDSSRは、第2距離HDSとして、制御部254Bへ向けて送られる。
制御部254Bは、音響装置100Bにおける「再生モード」と「遅延時間設定モード」との2つのモードの動作を制御する。 The control unit 254B controls the operation of the two modes of “reproduction mode” and “delay time setting mode” in the audio device 100B.
かかる「遅延時間設定モード」の動作の制御に際し、制御部254Bは、第1実施形態に係る制御部254Aと比べて、音出力ユニット130L〜130SRのそれぞれに関する遅延時間の測定制御に加え、音出力ユニット130Cに関する遅延時間の設定制御を行う点が異なっている。この制御に際し、制御部254Bは、出力信号選択部113B、第1推定部251B、設置幅推定部252B、第2推定部253Bのそれぞれに向けて、音出力ユニット130C〜130SRのそれぞれに関する遅延時間の測定制御を行っている。
When controlling the operation of the “delay time setting mode”, the control unit 254B, in addition to the
また、「再生モード」の動作の制御に際し、制御部254Bは、チャンネル信号処理部112B、出力信号選択部113B、音量調整部115Bのそれぞれに向けて、音出力ユニット130C〜130SRのそれぞれから、音声コンテンツから読み出したオーディオ音声を出力するための制御を行っている。
Further, when controlling the operation of the “playback mode”, the control unit 254B is directed from each of the
<動作>
以上にようにして構成された音響装置100Bの動作について、設置幅推定部252Bにおける設置幅WIDの推定動作、及び、第2推定部253Bにおける想定聴取位置P1からスピーカ131C〜131SRのそれぞれまでの距離の推定動作に主に着目して説明する。
<Operation>
Regarding the operation of the acoustic device 100B configured as described above, the installation width WID estimation operation in the installation width estimation unit 252B and the assumed listening position P1 in the
利用者が操作入力ユニット160に遅延時間設定指令を入力することにより、音響装置100Bの「遅延時間設定モード」の動作が開始する。まず、図22のステップS31において、最初の測定対象となるスピーカの選択が行われる。
When the user inputs a delay time setting command to the
本第2実施形態では、制御部254Bは、最初の測定対象となるスピーカとして、例えば、Cスピーカ131Cを選択する。そして、制御部254Bは、Cスピーカ131Cに関するマイクロフォン141との距離測定のための信号経路の設定処理を行う。この信号経路の設定完了後、制御部254Bは、第1推定部251Bへ向けて、推定開始指令DMCを発行する。
In the second embodiment, the control unit 254B selects, for example, the
次いで、ステップS32において、制御部254Bは、テスト信号発生指令SGCを、テスト信号発生部116及び第1推定部251Bへ向けて送る。テスト信号発生指令SGCを受けたテスト信号発生部116は、テスト音声信号SGDを発生させる。この結果、出力信号選択部113B、アナログ変換部114B及び音量調整部115Bを経由して、Cスピーカ131Cからテスト音声が出力される。また、テスト信号発生指令SGCを受けた第1推定部251Bは、当該指令を受けた時刻TRを一時的に記憶するとともに、集音結果データAADの収集を開始する。
Next, in step S32, the control unit 254B sends a test signal generation command SGC to the test
次に、ステップS33において、第1推定部251Bは、集音結果データAADを解析し、Cスピーカ131Cから出力されたテスト音声が、マイクロフォン141に到達したときの時刻TPを記憶する。そして、第1推定部251Bは、時刻TPから時刻TRを差し引いた値(TP−TR)を距離に換算し、換算結果を距離MDSCとして、第1推定部251B内に記憶する。この後、第1推定部251Bは、Cスピーカ131Cに関する処理が終了した旨の報告MDRを制御部254Bへ向けて送る。
Next, in step S33, the
次いで、ステップS34では、制御部254Bが、全てのスピーカ131C〜131SRに関する距離測定が終了したか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS34:N)には、処理はステップS35へ進む。
Then, in step S34, the control unit 254B determines whether the distance measured for all of the
ステップS35では、次の測定対象である例えばLスピーカ131Lに関する距離測定用の信号経路の設定処理が第1実施形態の場合と同様にして行われる。
In step S35, setting processing of the signal path for distance measurements for the next measurement object
ステップS35の処理が終了すると、処理はステップS32へ戻る。以後、ステップS34における判定の結果が肯定的となるまで、ステップS32〜S35の処理が繰り返される。 When the process of step S35 ends, the process returns to step S32. Thereafter, the processes in steps S32 to S35 are repeated until the result of the determination in step S34 becomes affirmative.
全てのスピーカ130C〜130SRに関する距離測定が終了し、ステップS34における判定の結果が肯定的となると(ステップS34:Y)、第1推定部251Bは、マイクロフォン141から各スピーカのそれぞれまでの距離を第1距離MDSとして、設置幅推定部252B及び第2推定部253Bへ向けて送る。この後、処理はステップS36へ進む。
When the distance measurement for all the
ステップS36においては、遅延時間の測定処理が行われる。この遅延時間測定処理では、図23に示されるように、まず、ステップS41において、設置幅推定部252Bが、第1距離MDSに含まれる距離MDSC,距離MDSR、並びにマイクロフォン141、Cスピーカ131C、及びRスピーカ131Rの配置関係から、(16)式に従ってLスピーカ131LとRスピーカ131Rとの設置間隔である設置幅WIDを推定する。推定された設置幅WIDは、第2推定部253Bへ向けて送られ、この後、ステップS41の処理が終了する。
In step S36, a delay time measurement process is performed. In this delay time measurement process, as shown in FIG. 23, first, in step S41, the installation width estimation unit 252B performs the distance MDS C and the distance MDS R included in the first distance MDS, the
次に、ステップS42において、第2推定部253Bが、想定聴取位置P1からスピーカ131C〜131SRのそれぞれまでの距離HDSC〜HDSSRを推定する。かかる距離の推定に際して、第2推定部253Bは、受信した第1距離MDSと設置幅WIDを利用し、上述した(17)〜(21)式に従った算出を行う。こうして算出された距離HDSC〜HDSSRは、第2距離HDSとして、制御部254Bへ向けて送られる。
Next, in step S42, the
ステップS43では、第2距離HDSを受けた制御部254Bが、第2距離HDSに含まれる距離HDSC〜HDSSRを時間に換算する。この後、ステップS43の処理が終了し、処理は、図22のステップS37へ進む。 In step S43, the control unit 254B that has received the second distance HDS converts the distances HDS C to HDS SR included in the second distance HDS into time. Thereafter, the process of step S43 ends, and the process proceeds to step S37 of FIG.
このステップS37では、制御部254Bは、音出力ユニット130C〜131SRに関する遅延測定結果を解析し、各音出力ユニット130C〜130SRに供給される音声出力信号AOSC〜AOSSRの遅延時間DLC〜DLSRを算出する。そして、この算出結果を、制御部254Bは、内部に記憶するとともに、遅延制御指令DLCとして、信号遅延部220Bへ向けて送る。
In the step S37, the control unit 254B, the
こうして、ステップS37の処理が終了すると、制御部254Bは、出力信号選択部113Bへ向けて、チャンネル処理信号PCDC〜PCDSRを選択すべき旨の出力信号選択指令ODSを送る。この結果、信号遅延部220Bから送られてきたチャンネル処理信号PCDC〜PCDSRが、出力信号選択部113Bを介して、音出力選択信号PBDC〜PBDSRとして、アナログ変換部114Bへ向けて供給されるようになる。こうして、「遅延時間設定モード」が終了すると、音響装置100Bは、「再生モード」の動作を開始する。
When the processing in step S37 is thus completed, the control unit 254B sends an output signal selection command ODS to the effect that the channel processing signals PCD C to PCD SR are to be selected, to the output
以上説明したように、本第2実施形態では、第1実施形態の場合と同様に、テスト音声を集音するマイクロフォン141は、運転席と助手席のヘッドレストを結ぶ線分の中点となる位置に配置されている。このため、Cスピーカ131C、Lスピーカ131L、Rスピーカ131R、SLスピーカ131SL、SRスピーカ131SRの5個のスピーカから出力されたテスト音声は、直接的にマイクロフォン141により集音される。このため、タイムアライメント補正において、全てのスピーカ131C〜131SRについて、テスト音声の直接音を利用した計測を行うことができる。
As described above, in the second embodiment, as in the case of the first embodiment, the
また、本第2実施形態では、設置幅推定部252Bにおいて、距離MDSC,MDSLから、(16)式に従ってLスピーカ131LとRスピーカ131Rの設置間隔である設置幅WIDから推定している。そして、第2推定部253Bは、この設置幅WIDを利用して第1距離MDSから第2距離HDSを計算している。このため、マイクロフォン141の設置位置P2と想定聴取位置P1の位置関係だけを所定の位置関係とすることにより、車両の形状等を調査することなく、正確にタイムアライメント補正を実施することができる。
In the second embodiment, the installation width estimation unit 252B estimates from the distances MDS C and MDS L from the installation width WID that is the installation interval between the
したがって、本第2実施形態によれば、楽曲等を鑑賞する際に、簡易に、音声の伝搬遅延時間に対応する適切な音声の遅延補正をすることができる。 Therefore, according to the second embodiment, when appreciating music or the like, appropriate audio delay correction corresponding to the audio propagation delay time can be easily performed.
[実施形態の変形]
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
[Modification of Embodiment]
The present invention is not limited to the above-described embodiment, and various modifications are possible.
例えば、上記の第1実施形態では、設置幅推定部252Aにおいて、距離MDSRと距離MDSSRとの関係から音響装置100Aを搭載している車両の形状を推定した。これに対して、設置幅推定部252Aにおいて、距離MDSLと距離MDSSLとの関係から車両の形状を推定し、この推定結果から設置幅WIDから推定してもよいし、また、長さFLとRLとの関係から車両の形状を推定し、この推定結果から設置幅WIDを推定してもよい。
For example, in the first embodiment, the installation
また、上記の第2実施形態では、設置幅推定部252Bにおいて、距離MDSC,MDSRから、(16)式に従って設置幅WIDを計算した。これに対して、設置幅推定部252Bにおいて、距離MDSC,MDSLから、次の(22)式に従って、設置幅WIDを計算してもよい。
WID=2×(MDSL 2−MDSC 2)1/2 …(22)
In the second embodiment, the installation width estimation unit 252B calculates the installation width WID from the distances MDS C and MDS R according to the equation (16). On the other hand, the installation width estimation unit 252B may calculate the installation width WID from the distances MDS C and MDS L according to the following equation (22).
WID = 2 × (MDS L 2 −MDS C 2 ) 1/2 (22)
また、上記の第1実施形態では、4個の音出力ユニットを備えることとしたが、レフトスピーカ131L、ライトスピーカ131Rを備えるものであれば、音声コンテンツの読み出し結果であるオーディオ信号を適宜分離もしくは混合し、2個、3個以下、又は、5個以上のスピーカから音出力をさせるようにすることもできる。
In the first embodiment, the four sound output units are provided. However, if the
また、上記の第2実施形態では、5個の音出力ユニットを備えることとしたが、センタスピーカ131C、レフトスピーカ131L、ライトスピーカ131Rを備えるものであれば、音声コンテンツの読み出し結果であるオーディオ信号を適宜分離もしくは混合し、3個以上4個以下、又は、6個以上のスピーカから音出力をさせるようにすることもできる。
In the second embodiment, the five sound output units are provided. However, if the
また、上記の第1及び第2実施形態では、想定聴取位置P1として運転席を想定したが、想定聴取位置は助手席等であってもよい。この場合、利用者が操作入力ユニット160を利用して想定聴取位置情報を制御ユニットへ送り、想定聴取位置に対応した遅延時間の設定をすることもできる。
In the first and second embodiments, the driver's seat is assumed as the assumed listening position P1, but the assumed listening position may be a passenger seat. In this case, the user can send the assumed listening position information to the control unit using the
また、上記の第1及び第2実施形態では、1個のマイクロフォン141を備えることとしたが、想定聴取位置P1との位置関係が分かれば、2個以上のマイクロフォンを備えることとしてもよい。
In the first and second embodiments, one
また、上記の第1及び第2実施形態では、集音位置P2は、スピーカ131Lとスピーカ131Rとを結ぶ線分の中点を通り、当該線分に直交する直線上に配置されているとした。これに対して、集音位置P2は、必ずしも当該線分の中点を通る必要はなく、この場合においては、P2を通り、かつ、当該線分に直交する直線と、当該線分との交点における当該線分の分割比が予め定められていれば、上記の第1及び第2実施形態と同様の処理を行うことができる。
In the first and second embodiments described above, sound collection position P2 passes through the midpoint of a line connecting the
また、上記の第1及び第2実施形態では、ドライブユニット120をCDのドライブユニットとしたが、固定ディスクやDVDのドライブユニットとすることもできる。さらに、ラジオ放送や地上デジタルテレビ放送等の放送波受信回路や外部機器の音声入力回路等とすることもできる。
In the first and second embodiments, the
また、上記の第1及び第2実施形態においては、車両に搭載される音響装置に本発明を適用したが、車両以外の他の移動体に搭載される音響装置にも本発明を適用することもできるし、また、例えば、家庭内等に設置される音響装置に本発明を適用することもできる。 In the first and second embodiments, the present invention is applied to an acoustic device mounted on a vehicle. However, the present invention is also applied to an acoustic device mounted on a moving body other than the vehicle. In addition, for example, the present invention can be applied to an acoustic device installed in a home or the like.
なお、上記の実施形態における制御ユニット110A,110Bの一部又は全部を中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、読出専用メモリ(ROM:Read Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)等を備えた演算手段としてのコンピュータとして構成し、予め用意されたプログラムを当該コンピュータで実行することにより、上記の実施形態における処理の一部又は全部を実行するようにしてもよい。このプログラムはハードディスク、CD−ROM、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、当該コンピュータによって記録媒体から読み出されて実行される。また、このプログラムは、CD−ROM、DVD等の可搬型記録媒体に記録された形態で取得されるようにしてもよいし、インターネットなどのネットワークを介した配送の形態で取得されるようにしてもよい。
In addition, a part or all of the
100A,100B … 音響装置
112A,112B … チャンネル信号処理部(調整手段)
116 … テスト信号発生部(テスト音声出力手段)
131C〜131SR … スピーカ
140 … 集音ユニット(集音手段)
220A,220B … 信号遅延部(遅延手段)
251A,251B … 第1推定部(第1推定手段)
252A,252B … 設置幅推定部(設置幅推定手段)
253A,253B … 第2推定部(第2推定手段)
254A,254B … 制御部(遅延制御手段)
100A, 100B ...
116: Test signal generator (test voice output means)
131 C to 131 SR …
220A, 220B ... Signal delay unit (delay means)
251A, 251B ... 1st estimation part (1st estimation means)
252A, 252B ... Installation width estimation unit (installation width estimation means)
253A, 253B ... 2nd estimation part (2nd estimation means)
254A, 254B ... Control unit (delay control means)
Claims (12)
前記音場空間内における想定聴取位置と所定位置関係にある特定位置に配置され、前記複数のスピーカのそれぞれから音声が出力された後に、前記特定位置に到達した音声の集音を行う集音手段と;
前記複数のスピーカのそれぞれからテスト音声を順次出力させるテスト音声出力手段と;
前記集音手段による前記テスト音声の集音結果に基づいて、前記特定位置から前記複数のスピーカのそれぞれまでの距離を推定する第1推定手段と;
前記第1推定手段による推定結果及び前記所定位置関係に基づいて、前記複数のスピーカのそれぞれから前記想定聴取位置までの距離を推定する第2推定手段と;
を備えることを特徴とする音響装置。 An audio device for outputting audio content reproduction results from a plurality of speakers toward a sound field space,
Sound collecting means that is arranged at a specific position having a predetermined positional relationship with the assumed listening position in the sound field space, and that collects the sound that has reached the specific position after the sound is output from each of the plurality of speakers. When;
Test audio output means for sequentially outputting test audio from each of the plurality of speakers;
First estimation means for estimating a distance from the specific position to each of the plurality of speakers based on a sound collection result of the test sound by the sound collection means;
Second estimation means for estimating a distance from each of the plurality of speakers to the assumed listening position based on an estimation result by the first estimation means and the predetermined positional relationship;
An acoustic device comprising:
前記特定位置は、前記第1スピーカと前記第2スピーカとを結ぶ線分の中点を通り、かつ、前記線分と直交する直線上であると推定される位置である、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の音響装置。 The plurality of speakers includes a first speaker and a second speaker,
The specific position is a position estimated to be on a straight line passing through a midpoint of a line segment connecting the first speaker and the second speaker and orthogonal to the line segment. The acoustic device according to claim 1 or 2.
前記第1スピーカに関する前記第1推定手段による距離推定結果と前記第3スピーカに関する前記第1推定手段による距離推定結果との第1相互関係、及び、前記第2スピーカに関する前記第1推定手段による距離推定結果と前記第4スピーカに関する前記第1推定手段による距離推定結果との第2相互関係の少なくとも一方に基づいて、前記線分の長さを推定する設置幅推定手段と;
を更に備えることを特徴とする請求項3に記載の音響装置。 The plurality of speakers includes a third speaker installed at a position where the distance from the straight line is substantially the same as the distance from the straight line to the first speaker, and the distance from the straight line from the straight line to the first speaker. At least one of the fourth speakers installed at substantially the same position as the distance to the second speaker;
A first correlation between a distance estimation result by the first estimation unit for the first speaker and a distance estimation result by the first estimation unit for the third speaker, and a distance by the first estimation unit for the second speaker Installation width estimation means for estimating the length of the line segment based on at least one of the second correlations between the estimation result and the distance estimation result by the first estimation means regarding the fourth speaker;
The acoustic device according to claim 3, further comprising:
前記第1スピーカ、前記第2スピーカ及び前記第3スピーカのそれぞれに関する前記第1推定手段による距離推定結果に基づいて、前記線分の長さを推定する設置幅推定手段と;
を更に備えることを特徴とする請求項3に記載の音響装置。 The plurality of speakers include a third speaker installed near the midpoint of the line segment;
An installation width estimating means for estimating a length of the line segment based on a distance estimation result by the first estimating means for each of the first speaker, the second speaker, and the third speaker;
The acoustic device according to claim 3, further comprising:
前記音声コンテンツに由来し、前記複数のスピーカのそれぞれに供給される音声信号ごとに遅延時間を付与する遅延手段と;
前記複数のスピーカのそれぞれに関する前記第2推定手段による推定結果に基づいて、前記遅延手段において付与されるべき前記音声信号ごとの遅延時間を算出し、算出された遅延時間を前記遅延手段に対して設定する遅延制御手段と;
を備えることを特徴とする請求項7に記載の音響装置。 The adjusting means includes
Delay means for providing a delay time for each audio signal derived from the audio content and supplied to each of the plurality of speakers;
Based on the estimation result by the second estimation unit for each of the plurality of speakers, a delay time for each audio signal to be given by the delay unit is calculated, and the calculated delay time is calculated with respect to the delay unit. Delay control means to set;
The acoustic device according to claim 7, comprising:
音場空間内における想定聴取位置と所定位置関係にある特定位置での前記テスト音声の集音結果に基づいて、前記特定位置から前記複数のスピーカのそれぞれまでの距離を推定する第1推定工程と;
前記第1推定工程における推定結果及び前記所定位置関係に基づいて、前記複数のスピーカのそれぞれから前記想定聴取位置までの距離を推定する第2推定工程と;
前記第2推定工程における推定結果に基づいて、前記複数のスピーカのそれぞれから前記想定聴取位置までの音声の伝搬遅延時間を推定する遅延時間推定工程と;
を備えることを特徴とする遅延測定方法。 A test audio output step for sequentially outputting test audio from each of a plurality of speakers;
A first estimation step of estimating a distance from the specific position to each of the plurality of speakers based on a sound collection result of the test sound at a specific position having a predetermined positional relationship with an assumed listening position in the sound field space; ;
A second estimation step of estimating a distance from each of the plurality of speakers to the assumed listening position based on the estimation result in the first estimation step and the predetermined positional relationship;
A delay time estimating step of estimating a propagation delay time of sound from each of the plurality of speakers to the assumed listening position based on an estimation result in the second estimating step;
A delay measurement method comprising:
A delay measurement program for causing a calculation means to execute the delay measurement method according to claim 10.
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