JP4886723B2 - 類半円検出装置および類半円検出プログラム - Google Patents

類半円検出装置および類半円検出プログラム Download PDF

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Description

本発明は、二次元的に配列された画素で表現された画像から半円形に類似した類半円形状を検出する類半円検出装置、およびコンピュータをそのような類半円検出装置として動作させる類半円検出プログラムに関する。
従来より、コンビニエンスストアや銀行などには、防犯対策の一つとして防犯カメラが設置されている。防犯カメラにより撮影された動画像は、一般に、監視室等のディスプレイ画面に表示されるとともに録画されており、この動画像は、例えば犯罪発生時における犯人の特定などに利用されている。
このような防犯カメラにより撮影された動画像は、従来アナログデータとして録画されていたが、管理の容易さなどから、近年デジタルデータとして録画されている。また、上述した利用目的を有する防犯カメラでは、長時間にわたって撮影された動画像を録画しておく必要があるものの、動画像を録画する録画装置の録画容量には限度があることから、録画の際には動画像に対して圧縮処理が施されている。ところが、動画像に対して圧縮処理が施されると、動画像が不鮮明となるおそれがあり、動画像が不鮮明であると、動画像から事件の正確な発生状況を把握したり人物を特定することが困難である。
近年、デジタルカメラを中心とする撮像装置の分野では、撮像装置のハードウェア技術の発展と共に、撮像装置のソフトウェア技術の発展も盛んである。こうしたソフトウェア技術の一つに、撮影画角内の人物の顔部分を検出する技術、いわゆる顔検出技術がある。この顔検出技術では、一般に、撮影画角内の、顔部分の目印となる目や鼻や口といった顔部品を検出し、検出された顔部品を基に撮影画角内の顔部分を検出している。
このような顔検出技術を防犯カメラに適用することによって、動画像の撮影の際に撮影画角内の人物の顔部分の検出が可能となる。そして、動画像の録画時に、検出された顔部分を除く領域についてのみ高い圧縮処理を施すことができる。これにより、録画された動画像における人物の顔部分が鮮明となり、防犯カメラに対して正面を向いた人物の特定が容易な防犯カメラが実現されると考えられる。
ここで、防犯カメラにより撮影された動画像を、人物を特定するために有効に活用するには、防犯カメラに対して正面を向いた人物の特定が容易であることはもちろん、防犯カメラに対して側面や背面を向けた人物の特定が容易であることも重要である。これには、人物の顔部分つまり人物の正面の検出に加え、人物の正面や側面や背面を含む人物の頭部の検出が必要とされる。動画像において頭部が検出できれば、検出された頭部を撮影画角内で追跡することができ、人物の特定に大変有用である。しかしながら、上述した顔検出技術は、検出された顔部品を基に撮影画角内の顔部分を検出する技術であるため、この顔検出技術を適用して、目や鼻や口といった顔部分の目印となる特徴が少ない人物側面や人物背面を検出することは困難である。
また、従来より、注目画素の近傍領域における勾配ベクトルの集中性を評価する点集中度フィルタを用いて、丸みを帯びた輪郭をもつ類円形状を検出する種々の技術が提案されている(例えば、非特許文献1および非特許文献2参照。)。
この点集中度フィルタを用いて類円形状を検出する技術は、例えば、所定の注目画素を中心とした円に沿って配列されてこの注目画素を取り巻く複数の評価画素それぞれについて、画像上の輝度値や色度値などといった特徴量が変化している勾配方向を算出し、複数の評価画素それぞれについて、評価画素と注目画素とを結ぶ方向と勾配方向との成す角度に基づいた画素評価値を算出し、算出された画素評価値から、評価画素が注目画素を中心とした円上の画素であるか否かを評価することによって類円形状を検出する技術である。
そして、点集中度フィルタを用いて類円形状を検出する技術は、検出対象である類円形状とこの類円形状の背景とのコントラストが非常に弱い場合であっても原理的に機能する技術であるため、X線像やCT像の中から類円形状を有するがんの領域などの異常陰影を検出する自動腫瘍検出など医用画像処理分野で実用化されている。
ここで、人物の頭部の上半部分の輪郭は、半円形に類似した類半円形状を有する。そのため、動画像の撮影の際に撮影画角内の類半円形状を検出することは、撮影画角内の人物の頭部を検出するにあたって有用であると考えられる。
魏軍ら、こう配ベクトルの点集中性フィルタの特性解析、「電子情報通信学会論文誌 D―II Vol.J84−D−II No.7」、2001年7月、p.1289−1298 長谷川純一ら、胃X線2重造影像におけるひだ集中を伴うがん病変部の自動抽出、「電子情報通信学会論文誌 D―II Vol.J73−D−II No.4」、1990年4月、p.661−669
しかし、非特許文献1や非特許文献2に提案された、点集中度フィルタを用いて類円形状を検出する技術は、上述したように、算出された画素評価値から、評価画素が注目画素を中心とした円上の画素であるか否かを評価することによって類円形状を検出する技術であるため、類半円形状の検出には直接的に利用することができない。
また、類半円形状の検出を基に撮影画角内の人物の頭部を検出したときの類半円形状の傾き、つまり頭部の傾きは、人体姿勢解析に非常に重要な情報であるが、非特許文献1や非特許文献2に提案された技術では類円形状の傾きを得ることができない。
本発明は、上記事情に鑑み、二次元的に配列された画素で表現された画像から半円形に類似した類半円形状を検出するとともに、検出された類半円形状の傾きを得ることのできる類半円検出装置、およびコンピュータをそのような類半円検出装置として動作させる類半円検出プログラムを提供することを目的とするものである。
上記目的を達成する本発明の類半円検出装置は、
二次元的に配列された画素で表現された画像から半円形に類似した類半円形状を検出する類半円検出装置であって、
所定の注目画素を中心とした円に沿って配列されてこの注目画素を取り巻く複数の評価画素それぞれについて、当該評価画素がこの注目画素を中心とした円弧上の画素であるか否かを評価する画素評価値を算出する第1の評価値算出部と、
上記円に重なる円弧上の複数の評価画素に対応する複数の画素評価値を総合してその円弧が類半円形状に対応する円弧であるか否かを評価する総合評価値を算出する処理を、その円との重なりの位相が異なる複数の円弧について実行する第2の評価値算出部と、
上記複数の円弧に対応する複数の総合評価値を相互に比較して、上記複数の円弧の中から、類半円形状に最も近いことを表す総合評価値が対応付けられた円弧を抽出する円弧抽出部とを備えたことを特徴とする。
尚、本発明にいう「円弧」は、180°の半円でもよいが、例えば90°、270°等、180°とは異なる角度の円弧でもよい。
また、本発明にいう「画素評価値」は、角度(0°〜90°)そのものでもよく、あるいは、その角度(0°〜90°)のcosineを求めたものでもよい。あるいは、勾配が注目画素の方向を向いている程度を表す他の評価値でもよい。
また、本発明にいう「総合評価値」は、円弧全域を平等に扱ってもよいが、例えば円弧の中央ほど大きな重みを付してもよい。あるいは、例えば、勾配方向が所定角度範囲内(例えば±10°以内)で注目画素の方向を向いている評価画素の個数を計数した計数値など、他のアルゴリズムに基づく評価値でもよい。
本発明の類半円検出装置は、所定の注目画素を中心とした円に重なる円弧上の複数の評価画素に対応する複数の画素評価値を総合してその円弧が類半円形状に対応する円弧であるか否かを評価する総合評価値を算出する処理を、その円との重なりの位相が異なる複数の円弧について実行し、この複数の円弧に対応する複数の総合評価値を相互に比較して、上記複数の円弧の中から、類半円形状に最も近いことを表す総合評価値が対応付けられた円弧を抽出するものであるため、本発明の類半円検出装置によれば、二次元的に配列された画素で表現された画像から半円形に類似した類半円形状を検出することができる。また、抽出される対象が円ではなく円弧であることから、所定の注目画素と抽出された円弧の中心とを結ぶ方向を特定することができ、この方向から、検出された類半円形状の傾きを得ることができる。
ここで、本発明の類半円検出装置は、
「上記第1の評価値算出部が、
上記複数の評価画素それぞれについて、画像上の特徴量が変化している勾配方向を算出する勾配方向算出部と、
上記複数の評価画素それぞれについて、当該評価画素と上記注目画素とを結ぶ方向と、上記勾配方向算出部で算出された勾配方向との成す角度に基づいた画素評価値を算出する画素評価値算出部とを備えた」
ことが好ましい。
尚、本発明にいう「特徴量」は、例えば、輝度値でもよく、色度値でもよい。あるいは、それらの組み合わせでもよい。また、例えばR、G、Bを均等に扱ってもよく、あるいは、例えばGに重みを付してもよい。
このような好ましい形態によれば、本発明にいう画素評価値を容易に算出することができる。
また、本発明の類半円検出装置のうちの上記勾配方向算出部を備えた類半円検出装置は、
「この勾配方向算出部が、
当該評価画素の特徴量と、当該評価画素を一周に渡って取り巻く複数の勾配算出画素それぞれの特徴量との各差分に基づく各勾配値を算出する勾配値算出部と、
上記複数の勾配算出画素それぞれに対応する各勾配値をこれら複数の勾配算出画素が当該評価画素を一周に渡って取り巻く順序に並べたときの勾配値群に平滑化処理を施すことにより平滑化勾配値群を生成する平滑化処理部と、
当該評価画素と、当該評価画素を一周に渡って取り巻く複数の勾配算出画素のうちの、上記平滑化勾配値群の中の最大の平滑化勾配値に対応する勾配値算出画素とを結ぶ方向を上記勾配方向として決定する勾配方向決定部とを備えた」
ことがさらに好ましい。
このような好ましい形態によれば、平滑化処理部で上記勾配値群に平滑化処理が施されるため、誤検出の影響が抑えられ、上記勾配方向を容易に算出することができる。
また、本発明の類半円検出装置のうちの上記平滑化処理部を備えた類半円検出装置は、この平滑化処理部が、上記勾配値群を構成する各勾配値のうちの所定の閾値を超える勾配値をこの閾値に置き換える高値抑制処理を含むものであることが好ましい。
また、本発明の類半円検出装置のうちの上記平滑化処理部を備えた類半円検出装置は、この平滑化処理部が、上記勾配値群に、雑音を抑制するための移動平均処理を施すものであることが好ましい。
また、本発明の類半円検出装置のうちの上記平滑化処理部を備えた類半円検出装置は、この平滑化処理部が、上記勾配値群を構成する各勾配値を、この各勾配値に近似した値を有する、離散的に設定された複数の勾配値のうちのいずれかの勾配値に置き換えることにより、新たな勾配値群を生成する量子化処理を含むものであることが好ましい。
また、本発明の類半円検出装置のうちの上記平滑化処理部を備えた類半円検出装置は、この平滑化処理部が、上記勾配値群に、唯一の最大の値を持つ勾配値を出現させるための移動平均処理を施すものであることが好ましい。
さらに、本発明の類半円検出装置のうちの上記画素評価値算出部を備えた類半円検出装置は、
「この画素評価値算出部が、
複数の注目画素および複数の評価画素に共通の、注目画素から見たときの評価画素の方向を表す第1の値と、評価画素の勾配方向を表す第2の値との双方と、当該評価画素の画素評価値とを対応付けたテーブルを記憶しておくテーブル記憶部と、
具体的な注目画素から具体的な評価画素を見たときの当該評価画素の方向を表す具体的な第1の値と当該評価画素の勾配方向を表す具体的な第2の値との双方に基づいて、上記テーブルから、当該評価画素の画素評価値を求めるテーブル参照部とを備えた」
ことが好ましい。
このような好ましい形態によれば、上記テーブルがテーブル記憶部に記憶されていることにより、実際に画素評価値を求める際に計算が不要であり、テーブルを参照することによって画素評価値を求めることができるため、高速化に大きく寄与する。
また、上記目的を達成する本発明の類半円検出プログラムは、
コンピュータ内で実行され、このコンピュータを、二次元的に配列された画素で表現された画像から半円形に類似した類半円形状を検出する類半円検出装置として動作させる類半円検出プログラムであって、
所定の注目画素を中心とした円に沿って配列されてこの注目画素を取り巻く複数の評価画素それぞれについて、当該評価画素がこの注目画素を中心とした円弧上の画素であるか否かを評価する画素評価値を算出する第1の評価値算出部と、
上記円に重なる円弧上の複数の評価画素に対応する複数の画素評価値を総合してその円弧が類半円形状に対応する円弧であるか否かを評価する総合評価値を算出する処理を、その円との重なりの位相が異なる複数の円弧について実行する第2の評価値算出部と、
上記複数の円弧に対応する複数の総合評価値を相互に比較して、上記複数の円弧の中から、類半円形状に最も近いことを表す総合評価値が対応付けられた円弧を抽出する円弧抽出部とを有することを特徴とする。
本発明の類半円検出プログラムは、この類半円検出プログラムをコンピュータにインストールして動作させたときに、そのコンピュータが本発明の類半円検出装置として動作するように構成されたものであり、この類半円検出プログラムには、その類半円検出装置の各種態様に対応する全ての態様が含まれる。
また、本発明の類半円検出プログラムを構成する第1の評価値算出部などといった構成要素は、1つの構成要素の機能が1つのプログラム部品によって担われるものであってもよく、1つの構成要素の機能が複数のプログラム部品によって担われるものであってもよく、複数の構成要素の機能が1つのプログラム部品によって担われるものであってもよい。また、これらの構成要素は、そのような作用を自分自身で実行するものであってもよく、あるいは、コンピュータに組み込まれている他のプログラムやプログラム部品に指示を与えて実行させるものであっても良い。
なお、本発明の類半円検出装置と類半円検出プログラムとで、それぞれ構成要素に同じ名前を付したが、それらの構成要素は、類半円検出装置ではハードウェアおよびソフトウェアを意味し、類半円検出プログラムではソフトウェアのみを意味する。
本発明によれば、二次元的に配列された画素で表現された画像から半円形に類似した類半円形状を検出するとともに、検出された類半円形状の傾きを得ることのできる類半円検出装置、およびコンピュータをそのような類半円検出装置として動作させる類半円検出プログラムが提供される。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の類半円検出装置の一実施形態が組み込まれた監視カメラシステム1の概略構成図である。
図1に示す監視カメラシステム1の概略構成図には、監視カメラ10と、インターネット20と、パーソナルコンピュータ30とが示されている。
監視カメラ10は、例えば銀行に設置されたものであって、銀行内の様子を撮影するものである。この監視カメラ10は、インターネット20に接続されており、ネットワーク通信を介して、パーソナルコンピュータ30へ動画像を表す画像データを送信する。尚、図1に1つのブロックで示した監視カメラ10は、1台の監視カメラであってもよいが、ここでは、複数台の監視カメラを表している。
パーソナルコンピュータ30は、インターネット20に接続されており、ネットワーク通信を介して、監視カメラ10から送信される画像データを受け取る。また、このパーソナルコンピュータ30は、監視カメラ10で撮影された動画像を一括管理するものである。ここで、人物の頭部の上半部分の輪郭は、半円形に類似した類半円形状を有する。そして、このパーソナルコンピュータ30は、本発明の類半円検出装置の一実施形態であって、撮影画角内の類半円形状を検出することによって類半円形状を有する人物の頭部を検出する機能を有するものである。
ここで、監視カメラ10は本発明の主題ではないため詳細な説明を省略し、以下では、本発明の類半円検出装置の一実施形態として動作して人物の頭部を検出するパーソナルコンピュータ30についてさらに説明する。
図2は、図1に1つのブロックで示すパーソナルコンピュータ30の外観斜視図、図3は、そのパーソナルコンピュータ30のハードウェア構成図である。
ここでは、このパーソナルコンピュータ30のハードウェアおよびOS(Operation System)と、このパーソナルコンピュータ30にインストールされて実行される類半円検出プログラムとにより、本発明の類半円検出装置の一実施形態が構成されている。
このパーソナルコンピュータ30は、外観構成上、本体装置31、その本体装置31からの指示に応じて表示画面32a上に画像を表示する画像表示装置32、本体装置31に、キー操作に応じた各種の情報を入力するキーボード33、および、表示画面32a上の任意の位置を指定することにより、その指定時にその位置に表示されていた、例えばアイコン等に応じた指示を入力するマウス34を備えている。この本体装置31は、外観上、フレキシブルディスク(FD)を装填するためのFD装填口31a、およびCD−ROMを装填するためのCD−ROM装填口31bを有する。
本体装置31の内部には、図3に示すように、各種プログラムを実行するCPU311、ハードディスク装置313に格納されたプログラムが読み出されCPU311での実行のために展開される主メモリ312、各種プログラムやデータ等が保存されたハードディスク装置313、FD100が装填されその装填されたFD100をアクセスするFDドライブ314、CD−ROM110が装填され、その装填されたCD−ROM110をアクセスするCD−ROMドライブ315、および、図1に示すインターネット20に接続され、監視カメラ10とのネットワーク通信を制御するネットワーク通信インタフェース316が内蔵されており、これらの各種要素と、さらに図2にも示す画像表示装置32、キーボード33、マウス34は、バス35を介して相互に接続されている。
ここで、CD−ROM110には、このパーソナルコンピュータ30を類半円検出装置として動作させるための類半円検出プログラムが記憶されており、そのCD−ROM110はCD−ROMドライブ315に装填され、そのCD−ROM110に記憶された類半円検出プログラムがこのパーソナルコンピュータ30にアップロードされてハードディスク装置313に記憶される。
先ず、CD−ROM110に記憶された類半円検出プログラムがパーソナルコンピュータ30にアップロードされてハードディスク装置313に記憶され、このパーソナルコンピュータ30が類半円検出装置として動作する実施形態を説明する。
図4は、本発明の類半円検出プログラムの一実施形態を示した図である。
この図4に示す類半円検出プログラム400は、図3に示すCD−ROM110に記憶されている。
この類半円検出プログラム400は、図1,図2,図3に示すパーソナルコンピュータ30内で実行され、そのパーソナルコンピュータ30を、二次元的に配列された画素で表現された画像から半円形に類似した類半円形状を検出する、本発明の類半円検出装置の一実施形態として動作させるものである。この類半円検出プログラム400は、第1の評価値算出部410と、第2の評価値算出部420と、円弧抽出部430とから構成されている。また、第1の評価値算出部410は、勾配方向算出部411と、画素評価値算出部412とから構成され、第1の評価値算出部410の勾配方向算出部411は、勾配値算出部4111と、平滑化処理部4112と、勾配方向決定部4113とから構成され、勾配方向算出部411の平滑化処理部4112は、高値抑制処理部4112aと、第1の移動平均処理部4112bと、量子化処理部4112cと、第2の移動平均処理部4112dとから構成されている。さらに、第1の評価値算出部410の画素評価値算出部412は、テーブル記憶部4121と、テーブル参照部4122とから構成されている。
この類半円検出プログラム400の各要素の作用については後述する。
図5は、本発明の類半円検出装置の一実施形態を示す機能ブロック図である。
この図5に示す類半円検出装置500は、図1,図2,図3に示すパーソナルコンピュータ30に、図4に示す類半円検出プログラム400がローディングされ、その類半円検出プログラム400がそのパーソナルコンピュータ30内で実行されることにより実現される。
この図5に示す類半円検出装置500は、二次元的に配列された画素で表現された画像から半円形に類似した類半円形状を検出するものであって、この類半円検出装置500には、第1の評価値算出部510と、第2の評価値算出部520と、円弧抽出部530とが備えられている。また、第1の評価値算出部510には、勾配方向算出部511と、画素評価値算出部512とが備えられ、第1の評価値算出部510の勾配方向算出部511には、勾配値算出部5111と、平滑化処理部5112と、勾配方向決定部5113とが備えられ、勾配方向算出部511の平滑化処理部5112には、高値抑制処理部5112aと、第1の移動平均処理部5112bと、量子化処理部5112cと、第2の移動平均処理部5112dとが備えられている。さらに、第1の評価値算出部510の画素評価値算出部512には、テーブル記憶部5121と、テーブル参照部5122とが備えられている。
この類半円検出装置500に備えられている第1の評価値算出部510、勾配方向算出部511、勾配値算出部5111、平滑化処理部5112、高値抑制処理部5112a、第1の移動平均処理部5112b、量子化処理部5112c、第2の移動平均処理部5112d、勾配方向決定部5113、画素評価値算出部512、テーブル記憶部5121、テーブル参照部5122、第2の評価値算出部520、および円弧抽出部530の各要素は、それぞれ、図4に示す類半円検出プログラム400を構成するソフトウェア部品としての第1の評価値算出部410、勾配方向算出部411、勾配値算出部4111、平滑化処理部4112、高値抑制処理部4112a、第1の移動平均処理部4112b、量子化処理部4112c、第2の移動平均処理部4112d、勾配方向決定部4113、画素評価値算出部412、テーブル記憶部4121、テーブル参照部4122、第2の評価値算出部420、および円弧抽出部430の各要素と、それらのソフトウェア部品の各機能を実現するために必要な、図1,図2,図3に示すパーソナルコンピュータ30のハードウェアとOS(Operation System)やアプリケーションプログラムとの組み合わせから構成されている。
以下、図5に示す類半円検出装置500の各要素を説明することによって、図4に示す類半円検出プログラム400の各要素も合わせて説明する。
なお、ここでは、この類半円検出装置500の各要素の概念的な作用について説明し、これら各要素の具体的な作用については後述する。
図5に示す類半円検出装置500の第1の評価値算出部510は、アプリケーションソフトウェア上は、図4に示す類半円検出プログラム400の第1の評価値算出部410に対応する要素であり、所定の注目画素を中心とした円に沿って配列されてこの注目画素を取り巻く複数の評価画素それぞれについて、当該評価画素がこの注目画素を中心とした180°の半円上の画素であるか否かを評価する画素評価値を算出するものである。この第1の評価値算出部510は、本発明にいう第1の評価値算出部の機能の一例を示すものであり、その機能は、図1,図2,図3に示すパーソナルコンピュータ30の本体装置31に内蔵された、プログラム部品としての第1の評価値算出部410(図4参照)を実行するCPU311によって主に実現される。
尚、以下説明する、類半円検出装置500の各要素においても、各要素の機能は、図1,図2,図3に示すパーソナルコンピュータ30の本体装置31に内蔵されたCPU311によって主に実現されるので、重複説明を避けるため、これら各要素のハードウェア上の説明は省略する。
また、第1の評価値算出部510に備えられた勾配方向算出部511は、アプリケーションソフトウェア上は、図4に示す類半円検出プログラム400の勾配方向算出部411に対応する要素であり、上記複数の評価画素それぞれについて、画像上の輝度値が変化している勾配方向を算出するものである。この勾配方向算出部511は、本発明にいう勾配方向算出部の機能の一例を示すものである。
また、第1の評価値算出部510の勾配方向算出部511に備えられた勾配値算出部5111は、アプリケーションソフトウェア上は、図4に示す類半円検出プログラム400の勾配値算出部4111に対応する要素であり、当該評価画素の輝度値と、当該評価画素を一周に渡って取り巻く複数の勾配算出画素それぞれの輝度値との各差分に基づく各勾配値を算出するものである。この勾配方向算出部511は、本発明にいう勾配方向算出部の機能の一例を示すものである。
また、第1の評価値算出部510の勾配方向算出部511に備えられた平滑化処理部5112は、アプリケーションソフトウェア上は、図4に示す類半円検出プログラム400の平滑化処理部4112に対応する要素であり、上記複数の勾配算出画素それぞれに対応する各勾配値をこれら複数の勾配算出画素が当該評価画素を一周に渡って取り巻く順序に並べたときの勾配値群に平滑化処理を施すことにより平滑化勾配値群を生成するものである。この平滑化処理部5112は、本発明にいう平滑化処理部の機能の一例を示すものである。
また、勾配方向算出部511の平滑化処理部5112に備えられた高値抑制処理部5112aは、アプリケーションソフトウェア上は、図4に示す類半円検出プログラム400の高値抑制処理部4112aに対応する要素であり、上記勾配値群を構成する各勾配値のうちの所定の閾値を超える勾配値をこの閾値に置き換えるものである。この高値抑制処理部5112aは、本発明にいう平滑化処理部の機能の一例を示すものである。
また、勾配方向算出部511の平滑化処理部5112に備えられた第1の移動平均処理部5112bは、アプリケーションソフトウェア上は、図4に示す類半円検出プログラム400の第1の移動平均処理部4112bに対応する要素であり、上記勾配値群に、雑音を抑制するための移動平均処理を施すものである。この第1の移動平均処理部5112bは、本発明にいう平滑化処理部の機能の一例を示すものである。
また、勾配方向算出部511の平滑化処理部5112に備えられた量子化処理部5112cは、アプリケーションソフトウェア上は、図4に示す類半円検出プログラム400の量子化処理部4112cに対応する要素であり、上記勾配値群を構成する各勾配値を、この各勾配値に近似した値を有する、離散的に設定された複数の勾配値のうちのいずれかの勾配値に置き換えることにより、新たな勾配値群を生成するものである。この量子化処理部5112cは、本発明にいう平滑化処理部の機能の一例を示すものである。
また、勾配方向算出部511の平滑化処理部5112に備えられた第2の移動平均処理部5112dは、アプリケーションソフトウェア上は、図4に示す類半円検出プログラム400の第2の移動平均処理部4112dに対応する要素であり、上記勾配値群に、唯一の最大の値を持つ勾配値を出現させるための移動平均処理を施すものである。この第2の移動平均処理部5112dは、本発明にいう平滑化処理部の機能の一例を示すものである。
また、第1の評価値算出部510の勾配方向算出部511に備えられた勾配方向決定部5113は、アプリケーションソフトウェア上は、図4に示す類半円検出プログラム400の勾配方向決定部4113に対応する要素であり、当該評価画素と、当該評価画素を一周に渡って取り巻く複数の勾配算出画素のうちの、上記平滑化勾配値群の中の最大の平滑化勾配値に対応する勾配値算出画素とを結ぶ方向を上記勾配方向として決定するものである。この勾配方向決定部5113は、本発明にいう勾配方向決定部の機能の一例を示すものである。
また、第1の評価値算出部510に備えられた画素評価値算出部512は、アプリケーションソフトウェア上は、図4に示す類半円検出プログラム400の画素評価値算出部412に対応する要素であり、上記複数の評価画素それぞれについて、当該評価画素と上記注目画素とを結ぶ方向と、上記勾配方向算出部で算出された勾配方向との成す角度に基づいた画素評価値を算出するものである。この画素評価値算出部512は、本発明にいう画素評価値算出部の機能の一例を示すものである。
また、第1の評価値算出部510の画素評価値算出部512に備えられたテーブル記憶部5121は、アプリケーションソフトウェア上は、図4に示す類半円検出プログラム400のテーブル記憶部4121に対応する要素であり、複数の注目画素および複数の評価画素に共通の、注目画素から見たときの評価画素の方向を表す第1の値と、評価画素の勾配方向を表す第2の値との双方と、当該評価画素の画素評価値とを対応付けたテーブルを記憶しておくものである。このテーブル記憶部5121は、本発明にいうテーブル記憶部の機能の一例を示すものである。
また、第1の評価値算出部510の画素評価値算出部512に備えられたテーブル参照部5122は、アプリケーションソフトウェア上は、図4に示す類半円検出プログラム400のテーブル参照部4122に対応する要素であり、具体的な注目画素から具体的な評価画素を見たときの当該評価画素の方向を表す具体的な第1の値と当該評価画素の勾配方向を表す具体的な第2の値との双方に基づいて、上記テーブルから、当該評価画素の画素評価値を求めるものである。このテーブル参照部5122は、本発明にいうテーブル参照部の機能の一例を示すものである。
また、第2の評価値算出部520は、アプリケーションソフトウェア上は、図4に示す類半円検出プログラム400の第2の評価値算出部420に対応する要素であり、上記円に重なる180°の半円上の複数の評価画素に対応する複数の画素評価値を総合してその180°の半円が類半円形状に対応する180°の半円であるか否かを評価する総合評価値を算出する処理を、その円との重なりの位相が異なる複数の180°の半円について実行するものである。この第2の評価値算出部520は、本発明にいう第2の評価値算出部の機能の一例を示すものである。
さらに、円弧抽出部530は、アプリケーションソフトウェア上は、図4に示す類半円検出プログラム400の円弧抽出部430に対応する要素であり、上記複数の180°の半円に対応する複数の総合評価値を相互に比較して、上記複数の180°の半円の中から、類半円形状に最も近いことを表す総合評価値が対応付けられた180°の半円を抽出するものである。この円弧抽出部530は、本発明にいう円弧抽出部の機能の一例を示すものである。
以下、本発明の類半円検出装置の実施形態をさらに具体的に説明する。
図6は、二次元的に配列された画素で表現された画像の一例を示す図である。
図6に示す画像60は、インターネット20に接続された監視カメラ10で撮影され、ネットワーク通信を介して監視カメラ10からパーソナルコンピュータ30に送信された画像データにより表わされる動画像の1コマを表す画像である。また、この画像60は、二次元的に配列された画素で表現された画像である。
図7は、図6に示す画像60を表現する複数の画素のうちの注目画素Pと評価画素Q1〜Q16と勾配算出画素R1〜R16とを示す概念図である。
図7には、図6に示す画像60を表現する複数の画素のうちの1つの画素である注目画素Pと、この注目画素Pを中心とした円に沿って等間隔に配列されて注目画素Pを取り巻く16個の評価画素Q1〜Q16とが示されている。また、図7には、16個の評価画素Q1〜Q16のうちの1つの評価画素Q1を中心とした円に沿って等間隔に配列されて評価画素Q1を取り巻く16個の勾配算出画素R1〜R16が示されている。
まず、第1の評価値算出部510が、図6に示す画像60の全域に亘る評価画素それぞれが所定の注目画素を中心とした180°の半円上の画素であるか否かを評価する画素評価値をその評価画素それぞれについて算出するにあたり、第1の評価値算出部510に備えられた勾配方向算出部511が、評価画素Q1〜Q16それぞれについて、画像60上の輝度値が変化している勾配方向を算出する。また、図7に示す円とは半径の異なる注目画素Pを中心とした円に沿って配列されて注目画素Pを取り巻く評価画素や、図7に示す注目画素Pとは異なる位置の、図6に示す画像60を表現する複数の画素のうちの1つの画素画素を注目画素としたときの、この注目画素を取り巻く評価画素についても、勾配方向算出部511が、この評価画素それぞれについて、画像60上の輝度値が変化している勾配方向を算出する。このようにして、勾配方向算出部511が、図6に示す画像60の全域に亘る評価画素それぞれについての勾配方向を算出する。尚、ここでは、図7に示す注目画素Pを中心とした円に沿って配列されて注目画素Pを取り巻く16個の評価画素Q1〜Q16のうちの1つの評価画素Q1についての勾配方向の算出について説明する。
第1の評価値算出部510の勾配方向算出部511に備えられた勾配値算出部5111が、評価画素Q1の輝度値と、評価画素Q1を一周に渡って取り巻く16個の勾配算出画素R1〜R16それぞれの輝度値との各差分に基づく各勾配値を算出する。
図8は、16個の勾配算出画素R1〜R16それぞれに対応する各勾配値をこれら16個の勾配算出画素R1〜R16が評価画素Q1を一周に渡って取り巻く順序に並べたときの勾配値群を示す図である。横軸は勾配算出画素R1〜R16を示し、縦軸は勾配値を示す。
勾配値算出部5111によって算出された、勾配値群を構成する各勾配値は、図8に示すように、勾配算出画素R1に対応する勾配値が「2.0」、勾配算出画素R2に対応する勾配値が「2.0」、勾配算出画素R3に対応する勾配値が「5.0」、勾配算出画素R4に対応する勾配値が「10.0」、勾配算出画素R5に対応する勾配値が「11.0」、勾配算出画素R6に対応する勾配値が「14.0」、勾配算出画素R7に対応する勾配値が「12.0」、勾配算出画素R8に対応する勾配値が「15.0」、勾配算出画素R9に対応する勾配値が「22.0」、勾配算出画素R10に対応する勾配値が「12.0」、勾配算出画素R11に対応する勾配値が「7.0」、勾配算出画素R12に対応する勾配値が「12.0」、勾配算出画素R13に対応する勾配値が「9.0」、勾配算出画素R14に対応する勾配値が「1.0」、勾配算出画素R15に対応する勾配値が「1.0」、勾配算出画素R16に対応する勾配値が「3.0」である。
ここで、勾配値算出部5111により算出された各勾配値のノイズを除去するために、第1の評価値算出部510の勾配方向算出部511に備えられた平滑化処理部5112が、図8に示す勾配値群に平滑化処理を施すことにより平滑化勾配値群を生成する。
本実施形態では、平滑化処理として、高値抑制処理、第1の移動平均処理、量子化処理、および第2の移動平均処理を順次施す。
図9は、図8に示す勾配値群に高値抑制処理を施すことにより生成された平滑化勾配値群を示す図である。横軸は勾配算出画素R1〜R16を示し、縦軸は勾配値を示す。
本実施形態では、高値抑制処理を施すにあたっての勾配値の閾値として閾値「16.0」が設定されている。平滑化処理部5112に備えられた高値抑制処理部5112aが、図8に示す勾配値群を構成する各勾配値のうちの閾値として設定された「16.0」を超える勾配値をこの閾値「16.0」に置き換えることにより、新たな平滑化勾配値群を生成する。ここでは、勾配算出画素R9に対応する勾配値が閾値「16.0」を超える勾配値であることから、勾配算出画素R9に対応する勾配値「22.0」を平滑化勾配値「16.0」に置き換える。高値抑制処理部5112aによって生成された平滑化勾配値群を構成する各平滑化勾配値は、図9に示すように、勾配算出画素R1に対応する平滑化勾配値が「2.0」、勾配算出画素R2に対応する平滑化勾配値が「2.0」、勾配算出画素R3に対応する平滑化勾配値が「5.0」、勾配算出画素R4に対応する平滑化勾配値が「10.0」、勾配算出画素R5に対応する平滑化勾配値が「11.0」、勾配算出画素R6に対応する平滑化勾配値が「14.0」、勾配算出画素R7に対応する平滑化勾配値が「12.0」、勾配算出画素R8に対応する平滑化勾配値が「15.0」、勾配算出画素R9に対応する平滑化勾配値が「16.0」、勾配算出画素R10に対応する平滑化勾配値が「12.0」、勾配算出画素R11に対応する平滑化勾配値が「7.0」、勾配算出画素R12に対応する平滑化勾配値が「12.0」、勾配算出画素R13に対応する平滑化勾配値が「9.0」、勾配算出画素R14に対応する平滑化勾配値が「1.0」、勾配算出画素R15に対応する平滑化勾配値が「1.0」、勾配算出画素R16に対応する平滑化勾配値が「3.0」である。
図10は、図9に示す平滑化勾配値群に第1の移動平均処理を施すことにより生成された平滑化勾配値群を示す図である。横軸は勾配算出画素R1〜R16を示し、縦軸は勾配値を示す。
平滑化処理部5112に備えられた第1の移動平均処理部5112bが、高値抑制処理部5112aによって高値抑制処理が施された後の平滑化勾配値群に、雑音を抑制するための移動平均処理を施すことにより、新たな平滑化勾配値群を生成する。ここでは、移動平均を行なうとする勾配算出画素に対し、前後1つの平滑化勾配値、合計、その勾配算出画素に対応する平滑化勾配値を含め3つの平滑化勾配値とし、これら3つの平滑化勾配値の平均を求める。尚、上述したように、平滑化処理は、16個の勾配算出画素R1〜R16それぞれに対応する各勾配値をこれら16個の勾配算出画素R1〜R16が評価画素Q1を一周に渡って取り巻く順序に並べたときの勾配値群に施す処理であることから、勾配算出画素R1の前後1つの平滑化勾配値は、勾配算出画素R16に対応する平滑化勾配値と勾配算出画素R2に対応する平滑化勾配値である。同様に、勾配算出画素R16の前後1つの平滑化勾配値は、勾配算出画素R15に対応する平滑化勾配値と勾配算出画素R1に対応する平滑化勾配値である。第1の移動平均処理部5112bによって生成された平滑化勾配値群を構成する各平滑化勾配値は、図10に示すように、勾配算出画素R1に対応する平滑化勾配値が「2.3」、勾配算出画素R2に対応する平滑化勾配値が「3.0」、勾配算出画素R3に対応する平滑化勾配値が「5.7」、勾配算出画素R4に対応する平滑化勾配値が「8.7」、勾配算出画素R5に対応する平滑化勾配値が「11.7」、勾配算出画素R6に対応する平滑化勾配値が「12.3」、勾配算出画素R7に対応する平滑化勾配値が「13.7」、勾配算出画素R8に対応する平滑化勾配値が「14.3」、勾配算出画素R9に対応する平滑化勾配値が「14.3」、勾配算出画素R10に対応する平滑化勾配値が「11.7」、勾配算出画素R11に対応する平滑化勾配値が「10.3」、勾配算出画素R12に対応する平滑化勾配値が「9.3」、勾配算出画素R13に対応する平滑化勾配値が「7.3」、勾配算出画素R14に対応する平滑化勾配値が「3.7」、勾配算出画素R15に対応する平滑化勾配値が「1.7」、勾配算出画素R16に対応する平滑化勾配値が「2.0」である。
図11は、図10に示す平滑化勾配値群に量子化処理を施すことにより生成された平滑化勾配値群を示す図である。横軸は勾配算出画素R1〜R16を示し、縦軸は勾配値を示す。
平滑化処理部5112に備えられた量子化処理部5112cが、第1の移動平均処理部5112bによって第1の移動平均処理が施された後の平滑化勾配値群を構成する各平滑化勾配値を、この各平滑化勾配値に近似した値を有する、離散的に設定された複数の平滑化勾配値のうちのいずれかの平滑化勾配値に置き換えることにより、新たな平滑化勾配値群を生成する。ここでは、第1の移動平均処理が施された後の平滑化勾配値群を構成する平滑化勾配値が0より大きく4以下の場合は「2」に置き換え、その平滑化勾配値が4より大きく8以下の場合は「6」に置き換え、その平滑化勾配値が8より大きく12以下の場合は「10」に置き換え、その平滑化勾配値が12より大きく16以下の場合は「14」に置き換える。量子化処理部5112cによって生成された平滑化勾配値群を構成する各平滑化勾配値は、図11に示すように、勾配算出画素R1に対応する平滑化勾配値が「2.0」、勾配算出画素R2に対応する平滑化勾配値が「2.0」、勾配算出画素R3に対応する平滑化勾配値が「6.0」、勾配算出画素R4に対応する平滑化勾配値が「10.0」、勾配算出画素R5に対応する平滑化勾配値が「10.0」、勾配算出画素R6に対応する平滑化勾配値が「14.0」、勾配算出画素R7に対応する平滑化勾配値が「14.0」、勾配算出画素R8に対応する平滑化勾配値が「14.0」、勾配算出画素R9に対応する平滑化勾配値が「14.0」、勾配算出画素R10に対応する平滑化勾配値が「10.0」、勾配算出画素R11に対応する平滑化勾配値が「10.0」、勾配算出画素R12に対応する平滑化勾配値が「10.0」、勾配算出画素R13に対応する平滑化勾配値が「6.0」、勾配算出画素R14に対応する平滑化勾配値が「2.0」、勾配算出画素R15に対応する平滑化勾配値が「2.0」、勾配算出画素R16に対応する平滑化勾配値が「2.0」である。
図12は、図11に示す平滑化勾配値群に第2の移動平均処理を施すことにより生成された平滑化勾配値群を示す図である。横軸は勾配算出画素R1〜R16を示し、縦軸は勾配値を示す。
平滑化処理部5112に備えられた第2の移動平均処理部5112dが、量子化処理部5112cによって量子化処理が施された後の平滑化勾配値群に、唯一の最大の値を持つ平滑化勾配値を出現させるための移動平均処理を施すことにより、新たな平滑化勾配値群を生成する。ここでは、移動平均を行なうとする勾配算出画素に対し、前後4つの平滑化勾配値、合計、その勾配算出画素に対応する平滑化勾配値を含め9つの平滑化勾配値とし、これら9つの平滑化勾配値の平均を求める。尚、上述したように、平滑化処理は、16個の勾配算出画素R1〜R16それぞれに対応する各勾配値をこれら16個の勾配算出画素R1〜R16が評価画素Q1を一周に渡って取り巻く順序に並べたときの勾配値群に施す処理であることから、勾配算出画素R1の前後4つの平滑化勾配値は、勾配算出画素R13〜R16に対応する各平滑化勾配値と勾配算出画素R2〜R5に対応する各平滑化勾配値である。同様に、勾配算出画素R16の前後4つの平滑化勾配値は、勾配算出画素R12〜R15に対応する各平滑化勾配値と勾配算出画素R1〜R4に対応する各平滑化勾配値である。第2の移動平均処理部5112dによって生成された平滑化勾配値群を構成する各平滑化勾配値は、図12に示すように、勾配算出画素R1に対応する平滑化勾配値が「4.7」、勾配算出画素R2に対応する平滑化勾配値が「5.6」、勾配算出画素R3に対応する平滑化勾配値が「6.9」、勾配算出画素R4に対応する平滑化勾配値が「8.2」、勾配算出画素R5に対応する平滑化勾配値が「9.6」、勾配算出画素R6に対応する平滑化勾配値が「10.4」、勾配算出画素R7に対応する平滑化勾配値が「11.3」、勾配算出画素R8に対応する平滑化勾配値が「11.8」、勾配算出画素R9に対応する平滑化勾配値が「11.3」、勾配算出画素R10に対応する平滑化勾配値が「10.4」、勾配算出画素R11に対応する平滑化勾配値が「9.1」、勾配算出画素R12に対応する平滑化勾配値が「7.8」、勾配算出画素R13に対応する平滑化勾配値が「6.4」、勾配算出画素R14に対応する平滑化勾配値が「5.1」、勾配算出画素R15に対応する平滑化勾配値が「4.7」、勾配算出画素R16に対応する平滑化勾配値が「4.7」である。このように、第2の移動平均処理部5112dによって第2の移動平均処理が施されることによって、唯一の最大の値を持つ平滑化勾配値として、勾配算出画素R8に対応する平滑化勾配値「11.8」が得られる。
図13は、評価画素Q1についての勾配方向を示す図である。また、図14は、図6に示す画像60の全域に亘る評価画素それぞれについて算出された勾配方向を示す図である。
第1の評価値算出部510の勾配方向算出部511に備えられた勾配方向決定部5113が、評価画素Q1と、評価画素Q1を一周に渡って取り巻く16個の勾配算出画素R1〜R16のうちの、第2の移動平均処理部5112dによって第2の移動平均処理が施された後の平滑化勾配値群の中の最大の平滑化勾配値「11.8」に対応する勾配値算出画素R8とを結ぶ、図13に矢印Vで示す方向を、評価画素Q1についての勾配方向Vとして決定する。
尚、上述したように、ここでは図7に示す注目画素Pを中心とした円に沿って配列されて注目画素Pを取り巻く16個の評価画素Q1〜Q16のうちの1つの評価画素Q1についての勾配方向Vの算出について説明したが、図7に示す他の評価画素Q2〜Q16についても、図7〜図13を参照して説明した評価画素Q1についての勾配方向Vの算出と同様にして勾配方向を算出する。また、図7に示す円とは半径の異なる注目画素Pを中心とした円に沿って配列されて注目画素Pを取り巻く評価画素や、図7に示す注目画素Pとは異なる位置の、図6に示す画像60を表現する複数の画素のうちの1つの画素画素を注目画素としたときの、この注目画素を取り巻く評価画素についても、図7〜図13を参照して説明した勾配方向Vの算出と同様にして勾配方向を算出する。図14には、このようにして算出した、図6に示す画像60の全域に亘る評価画素それぞれについての勾配方向が示されている。
次に、第1の評価値算出部510に備えられた画素評価値算出部512が、図6に示す画像60の全域に亘る評価画素それぞれについて、当該評価画素と所定の注目画素とを結ぶ方向と、勾配方向算出部511で算出された勾配方向との成す角度に基づいた画素評価値を算出する。この画素評価値は、上述したように、図6に示す画像60の全域に亘る評価画素それぞれが所定の注目画素を中心とした180°の半円上の画素であるか否かを評価するものである。尚、本実施形態では、この画素評価値として、上記角度のうちの「0°以上90°以下の角度」を画素評価値としている。従って、画素評価値が「0」に近い値であるほどその画素評価値を有する評価画素の勾配方向が所定の注目画素を向く方向であることとなる。
図15は、テーブル記憶部5121に記憶されたテーブル70の一例を示す図である。
第1の評価値算出部510の画素評価値算出部512がこのような画素評価値を算出するにあたり、この画素評価値算出部512に備えられたテーブル記憶部5121が、複数の注目画素および複数の評価画素に共通の、注目画素から見たときの評価画素の方向を表す第1の値と、評価画素の勾配方向を表す第2の値との双方と、当該評価画素の画素評価値とを対応付けたテーブル70を記憶しておく。尚、テーブル記憶部5121によるテーブル70の記憶は、後述するテーブル参照部5122で具体的な評価画素の画素評価値を求める前に記憶されていればよく、第1の評価値算出部510の勾配方向算出部511による勾配方向の算出前に記憶されていても算出後に記憶されていてもよい。
図15に示すテーブル70では、図7における、注目画素Pから各評価画素Q1〜Q16に向かう16方向を、「PQ1、PQ2、PQ3、PQ4、PQ5、PQ6、PQ7、PQ8、PQ9、PQ10、PQ11、PQ12、PQ13、PQ14、PQ15、PQ16」と表し、これらが、注目画素から見たときの評価画素の方向を表す第1の値とされている。また、図7における、評価画素Q1から各勾配算出画素R1〜R16に向かう16方向を、「QR1、QR2、QR3、QR4、QR5、QR6、QR7、QR8、QR9、QR10、QR11、QR12、QR13、QR14、QR15、QR16」と表し、これらが、評価画素の勾配方向を表す第2の値とされている。また、図15に示すテーブル70では、第1の値と第2の値との双方と、当該評価画素の画素評価値である上記「0°以上90°以下の角度」とが対応付けられている。尚、図15に示すテーブル70には、この画素評価値のうちの一部の画素評価値が示されており、テーブル記憶部5121に実際に記憶されたテーブル70は、第1の値と第2の値との双方に対応付けられた全ての画素評価値を有する。
このようなテーブル70がテーブル記憶部5121に記憶されていることにより、実際に画素評価値を求める際に計算が不要であり、テーブル70を参照することによって画素評価値を求めることができるため、高速化に大きく寄与する。
第1の評価値算出部510の画素評価値算出部512に備えられたテーブル参照部5122が、具体的な注目画素から具体的な評価画素を見たときの当該評価画素の方向を表す具体的な第1の値と当該評価画素の勾配方向を表す具体的な第2の値との双方に基づいて、図15に示すテーブル70から、当該評価画素の画素評価値を求める。
例えば、図7〜図13を参照して説明した評価画素Q1についての勾配方向Vの場合は、図13に示すように、第1の値が「PQ1」であり、第2の値が「QR8」である。この具体的な第1の値と第2の値との双方に基づいて、図15に示すテーブル70から、評価画素Q1の画素評価値が「22.5」であると求められる。
図7に示す他の評価画素Q2〜Q16についても、図15に示すテーブル70からそれぞれの画素評価値を求める。
次に、第2の評価値算出部520が、図7に示す円に重なる180°の半円上の複数の評価画素、例えば評価画素Q1〜Q9に対応する複数の画素評価値を総合してその180°の半円が類半円形状に対応する180°の半円であるか否かを評価する総合評価値を算出する処理を、その円との重なりの位相が異なる複数の180°の半円について実行する。ここでは、上記複数の画素評価値の平均値を総合評価値としている。また、図7に示す円とは半径の異なる注目画素Pを中心とした円に沿って配列されて注目画素Pを取り巻く評価画素や、図7に示す注目画素Pとは異なる位置の、図6に示す画像60を表現する複数の画素のうちの1つの画素画素を注目画素としたときの、この注目画素を取り巻く評価画素についても、第2の評価値算出部520が総合評価値を算出する。
次に、円弧抽出部530が、上記複数の180°の半円に対応する複数の総合評価値を相互に比較して、上記複数の180°の半円の中から、類半円形状に最も近いことを表す総合評価値が対応付けられた180°の半円を抽出する。ここでは、上述したように、評価画素と所定の注目画素とを結ぶ方向と、勾配方向算出部511で算出された勾配方向との成す角度のうちの「0°以上90°以下の角度」を画素評価値としたため、上記複数の画素評価値の平均値である総合評価値が「0」に近い値であるほど、この総合評価値が対応付けられた180°の半円が類半円形状に最も近いこととなり、円弧抽出部530ではこの180°の半円を抽出している。
図14に示す勾配方向のうちの太線で示された勾配方向は、円弧抽出部530により抽出された180°の半円上の複数の評価画素についての勾配方向を示している。
以上説明したように、図1,図2,図3に示すパーソナルコンピュータ30に、図4に示す類半円検出プログラム400がローディングされ、その類半円検出プログラム400がそのパーソナルコンピュータ30内で実行されることにより実現される、本実施形態の類半円検出装置500によれば、二次元的に配列された画素で表現された画像から半円形に類似した類半円形状を検出することができる。そして、人物の頭部の上半部分の輪郭は、半円形に類似した類半円形状を有するため、検出された類半円形状から、撮影画角内の人物の頭部を検出することができる。
また、抽出される対象が円ではなく円弧であることから、所定の注目画素と抽出された円弧の中心とを結ぶ方向を特定することができ、この方向から、検出された類半円形状の傾き、つまり頭部の傾きを得ることができる。
尚、上述した実施形態では、本発明にいう「円弧」が180°の半円である例を挙げて説明したが、本発明にいう「円弧」は、これに限られるものではなく、例えば90°、270°等、180°とは異なる角度の円弧でもよい。
また、上述した実施形態では、本発明にいう「特徴量」が輝度値である例を挙げて説明したが、本発明にいう「特徴量」は、これに限られるものではなく、色度値でもよく、あるいは、輝度値と色度値との組み合わせでもよい。また、例えば輝度値と色度値との組み合わせにあたり輝度値に重みを付してもよい。また、例えばR、G、Bを均等に扱ってもよく、あるいは、例えばGに重みを付してもよい。
また、上述した実施形態では、本発明にいう勾配方向算出部511が画像の全域に亘る評価画素それぞれについての勾配方向を算出した後に、画素評価値算出部512が画素評価値を算出する例を挙げて説明したが、本発明は、これに限られるものではなく、例えば、本発明にいう勾配方向算出部511が1つの評価画素についての勾配方向を算出するごとに、画素評価値算出部512が画素評価値を算出してもよい。
また、上述した実施形態では、本発明にいう「画素評価値」が角度(0°〜90°)そのものである例を挙げて説明したが、本発明にいう「画素評価値」は、これに限られるものではなく、その角度(0°〜90°)のcosineを求めたものでもよい。あるいは、勾配が注目画素の方向を向いている程度を表す他の評価値でもよい。
また、上述した実施形態では、本発明にいう「総合評価値」が円弧全域を平等に扱う例を挙げて説明したが、本発明にいう「総合評価値」は、これに限られるものではなく、例えば円弧の中央ほど大きな重みを付してもよい。あるいは、例えば、勾配方向が所定角度範囲内(例えば±10°以内)で注目画素の方向を向いている評価画素の個数を計数した計数値など、他のアルゴリズムに基づく評価値でもよい。
本発明の類半円検出装置の一実施形態が組み込まれた監視カメラシステムの概略構成図である。 図1に1つのブロックで示すパーソナルコンピュータの外観斜視図である。 図1,図2に示すパーソナルコンピュータのハードウェア構成図である。 本発明の類半円検出プログラムの一実施形態を示した図である。 本発明の類半円検出装置の一実施形態を示す機能ブロック図である。 二次元的に配列された画素で表現された画像の一例を示す図である。 図6に示す画像を表現する複数の画素のうちの注目画素Pと評価画素Q1〜Q16と勾配算出画素R1〜R16とを示す概念図である。 16個の勾配算出画素R1〜R16それぞれに対応する各勾配値をこれら16個の勾配算出画素R1〜R16が評価画素Q1を一周に渡って取り巻く順序に並べたときの勾配値群を示す図である。 図8に示す勾配値群に高値抑制処理を施すことにより生成された平滑化勾配値群を示す図である。 図9に示す平滑化勾配値群に第1の移動平均処理を施すことにより生成された平滑化勾配値群を示す図である。 図10に示す平滑化勾配値群に量子化処理を施すことにより生成された平滑化勾配値群を示す図である。 図11に示す平滑化勾配値群に第2の移動平均処理を施すことにより生成された平滑化勾配値群を示す図である。 評価画素Q1についての勾配方向を示す図である。 図6に示す画像の全域に亘る評価画素それぞれについて算出された勾配方向を示す図である。 テーブル記憶部に記憶されたテーブルの一例を示す図である。
符号の説明
1 監視カメラシステム
10 監視カメラ
20 インターネット
30 パーソナルコンピュータ
31 本体装置
31a FD装填口
31b CD−ROM装填口
311 CPU
312 主メモリ
313 ハードディスク装置
314 FDドライブ
315 CD−ROMドライブ
316 ネットワーク通信インタフェース
32 画像表示装置
32a 表示画面
33 キーボード
34 マウス
35 バス
100 FD
110 CD−ROM
400 類半円検出プログラム
410 第1の評価値算出部
411 勾配方向算出部
4111 勾配値算出部
4112 平滑化処理部
4112a 高値抑制処理部
4112b 第1の移動平均処理部
4112c 量子化処理部
4112d 第2の移動平均処理部
4113 勾配方向決定部
412 画素評価値算出部
4121 テーブル記憶部
4122 テーブル参照部
420 第2の評価値算出部
430 円弧抽出部
500 類半円検出装置
510 第1の評価値算出部
511 勾配方向算出部
5111 勾配値算出部
5112 平滑化処理部
5112a 高値抑制処理部
5112b 第1の移動平均処理部
5112c 量子化処理部
5112d 第2の移動平均処理部
5113 勾配方向決定部
512 画素評価値算出部
5121 テーブル記憶部
5122 テーブル参照部
520 第2の評価値算出部
530 円弧抽出部
60 画像
70 テーブル

Claims (9)

  1. 二次元的に配列された画素で表現された画像から半円形に類似した類半円形状を検出する類半円検出装置であって、
    所定の注目画素を中心とした円に沿って配列されて該注目画素を取り巻く複数の評価画素それぞれについて、当該評価画素が該注目画素を中心とした円弧上の画素であるか否かを評価する画素評価値を算出する第1の評価値算出部と、
    前記円に重なる円弧上の複数の評価画素に対応する複数の画素評価値を総合して該円弧が類半円形状に対応する円弧であるか否かを評価する総合評価値を算出する処理を、該円との重なりの位相が異なる複数の円弧について実行する第2の評価値算出部と、
    前記複数の円弧に対応する複数の総合評価値を相互に比較して、前記複数の円弧の中から、類半円形状に最も近いことを表す総合評価値が対応付けられた円弧を抽出する円弧抽出部とを備えたことを特徴とする類半円検出装置。
  2. 前記第1の評価値算出部が、
    前記複数の評価画素それぞれについて、画像上の特徴量が変化している勾配方向を算出する勾配方向算出部と、
    前記複数の評価画素それぞれについて、当該評価画素と前記注目画素とを結ぶ方向と、前記勾配方向算出部で算出された勾配方向との成す角度に基づいた画素評価値を算出する画素評価値算出部とを備えたことを特徴とする請求項1記載の類半円検出装置。
  3. 前記勾配方向算出部が、
    当該評価画素の特徴量と、当該評価画素を一周に渡って取り巻く複数の勾配算出画素それぞれの特徴量との各差分に基づく各勾配値を算出する勾配値算出部と、
    前記複数の勾配算出画素それぞれに対応する各勾配値を該複数の勾配算出画素が当該評価画素を一周に渡って取り巻く順序に並べたときの勾配値群に平滑化処理を施すことにより平滑化勾配値群を生成する平滑化処理部と、
    当該評価画素と、当該評価画素を一周に渡って取り巻く複数の勾配算出画素のうちの、前記平滑化勾配値群の中の最大の平滑化勾配値に対応する勾配値算出画素とを結ぶ方向を前記勾配方向として決定する勾配方向決定部とを備えたことを特徴とする請求項2記載の類半円検出装置。
  4. 前記平滑化処理部が、前記勾配値群を構成する各勾配値のうちの所定の閾値を超える勾配値を該閾値に置き換える高値抑制処理を含むものであることを特徴とする請求項3記載の類半円検出装置。
  5. 前記平滑化処理部が、前記勾配値群に、雑音を抑制するための移動平均処理を施すものであることを特徴とする請求項3又は4記載の類半円検出装置。
  6. 前記平滑化処理部が、前記勾配値群を構成する各勾配値を、該各勾配値に近似した値を有する、離散的に設定された複数の勾配値のうちのいずれかの勾配値に置き換えることにより、新たな勾配値群を生成する量子化処理を含むものであることを特徴とする請求項3から5のうちのいずれか1項記載の類半円検出装置。
  7. 前記平滑化処理部が、前記勾配値群に、唯一の最大の値を持つ勾配値を出現させるための移動平均処理を施すものであることを特徴とする請求項3から6のうちのいずれか1項記載の類半円検出装置。
  8. 前記画素評価値算出部が、
    複数の注目画素および複数の評価画素に共通の、注目画素から見たときの評価画素の方向を表す第1の値と、評価画素の勾配方向を表す第2の値との双方と、当該評価画素の画素評価値とを対応付けたテーブルを記憶しておくテーブル記憶部と、
    具体的な注目画素から具体的な評価画素を見たときの当該評価画素の方向を表す具体的な第1の値と当該評価画素の勾配方向を表す具体的な第2の値との双方に基づいて、前記テーブルから、当該評価画素の画素評価値を求めるテーブル参照部とを備えたことを特徴とする請求項2記載の類半円検出装置。
  9. コンピュータ内で実行され、該コンピュータを、二次元的に配列された画素で表現された画像から半円形に類似した類半円形状を検出する類半円検出装置として動作させる類半円検出プログラムであって、
    所定の注目画素を中心とした円に沿って配列されて該注目画素を取り巻く複数の評価画素それぞれについて、当該評価画素が該注目画素を中心とした円弧上の画素であるか否かを評価する画素評価値を算出する第1の評価値算出部と、
    前記円に重なる円弧上の複数の評価画素に対応する複数の画素評価値を総合して該円弧が類半円形状に対応する円弧であるか否かを評価する総合評価値を算出する処理を、該円との重なりの位相が異なる複数の円弧について実行する第2の評価値算出部と、
    前記複数の円弧に対応する複数の総合評価値を相互に比較して、前記複数の円弧の中から、類半円形状に最も近いことを表す総合評価値が対応付けられた円弧を抽出する円弧抽出部とを有することを特徴とする類半円検出プログラム。
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