JP4886715B2 - 定常率算出装置、雑音レベル推定装置、雑音抑圧装置、それらの方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents

定常率算出装置、雑音レベル推定装置、雑音抑圧装置、それらの方法、プログラム及び記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、雑音が混入した入力信号中の雑音レベルの推定に用いる定常率算出装置、それを利用した雑音レベル推定装置、雑音抑圧装置、それらの方法、プログラム及び記録媒体に関する。
従来、雑音が混入した入力信号における雑音レベルの推定を、非音声区間だけでなく音声区間においても継続的に行う手法として、Lフレームの区間における平滑化された入力信号パワースペクトルの時系列の最小値から雑音レベルを推定する手法がこれまでに提案されている〔非特許文献1〕。
図11はこの手法を用いた従来の雑音レベル推定装置10の構成例を示す図である。雑音レベル推定装置10は、入力側周波数分析部11と雑音レベル計算部12とから構成される。入力側周波数分析部11は、時間領域の入力信号x(n)が入力されると、フレーム(所定時間)ごとに区切って短時間フーリエ変換等により周波数領域に変換して周波数スペクトルXi,kを出力する。ここで、nは所定間隔の離散時間を指す数(サンプリング点の番号)、iは所定の周波数間隔の周波数成分の番号、kは短時間フーリエ変換を行うフレームの番号である。例えば、8kHzでサンプリングした256点の再生信号x(n−255),・・・,x(n)を1フレームとし、半フレームずらしながら周波数領域に変換していき(1/2加算)、入力信号x(k)をフレームごとに、8kHzまでの周波数帯域をサンプル点数128点で表した周波数スペクトルXi,k(i=1、・・・、128)に変換し出力する。雑音レベル計算部12は、周波数スペクトルXi,kが入力され、雑音レベル推定値を式(1)により算出して出力する。
Figure 0004886715
ここで、min{・}は最小値選択を意味し、κは最小値と平均値との間の誤差を補償する定数である。また、Ψ[ , ]は時系列において過去のデータを考慮して行う指数平滑移動平均化処理を表し、時系列をPとおいた時、Pの指数平滑移動平均値Ψ[Pk,ε]は式(2)により計算される。
Figure 0004886715
ここで、εは0<ε<1を満たす忘却係数であり、指数関数的な減衰の時定数を決定する。
R.Martin,"Spectral Subtraction Based on Minimum Statics," Proc. EUSIPCO'94., pp.1182-1185, Sept. 1994.
上述した非特許文献1の雑音レベル推定方法は、Lフレームの区間における平滑化された入力信号パワースペクトルの時系列の最小値を雑音レベルとみなすため、Lフレームの区間が全て音声区間であるなど音声区間が長時間継続する場合には、音声の影響を十分に回避できず、雑音レベルの推定精度が大幅に劣化するという問題があった。
本発明の目的は、音声区間が長時間継続しても高精度に雑音レベルを推定するための定常率を求める定常率算出装置、定常率を用いて雑音レベルの推定を行う雑音レベル推定装置及び雑音抑圧処理を行う雑音抑圧装置を提供することにある。
本発明の定常率算出装置は、入力側周波数分析部と定常率計算部とを有する。入力側周波数分析部は、音声等の所望の成分と雑音成分とを含む信号が入力され、当該信号を一定時間ごとに切り出したフレームごとに周波数領域に変換して周波数スペクトルを出力する。定常率計算部は、フレームごとの周波数スペクトルが順次入力され、当該各周波数スペクトルにおける同一周波数成分の時系列中の定常成分の割合(定常率)を求めて出力する。上記定常率γ i,k は、複数フレーム分の上記周波数スペクトルX i,k の同一周波数成分を並べてベクトル化した時系列ベクトルと、ベクトルの全要素が同じ数であり、かつ、要素の個数が前記時系列ベクトルの要素の個数と同じである定数ベクトルとの正規化相関により求める。
本発明では、入力信号に含まれる雑音成分の割合を、フレームごとに変換された各周波数スペクトルにおける同一周波数成分の時系列中の定常成分の割合(定常率)として求め、これに基づき雑音レベルを推定するため、音声区間であるか否かに影響されずに高精度に雑音レベルの推定を行うことができる。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の定常率算出装置20の機能構成例であり、図2はそれに対応する処理フローである。
定常率算出装置20は、入力側周波数分析部11と定常率計算部21とから構成される。入力側周波数分析部11の機能は図11に示した従来技術と同じである。よって、図1の中で図11と対応する部分には同一参照番号を付け、基本的に説明は省略する。これ以降のその他の図面についても同様とする。入力側周波数分析部11は、入力信号x(n)をフレームごとに周波数スペクトルXi,k(iは周波数成分の番号、kはフレーム番号)に変換して出力し(S1、S2)、この出力が定常率計算部21に順次入力される。定常率計算部21では、各周波数スペクトルXi,kにおける同一周波数成分iの時系列中の定常成分の割合である定常率γi,kを算出し出力する(S3)。定常率γi,kは、例えばLフレーム分の周波数スペクトルから同一周波数成分iを抜き出して式(3)のようなLフレーム分の時系列ベクトルVXi,kを生成し、これと式(4)のようなLフレーム分の定数Cから構成される定数ベクトルVCとの正規化相関をとることによって、式(5)のように求めることができる。
Figure 0004886715
なお、< , >は内積、||・||はノルムを表し、αは必要に応じて調整設定する周波数スペクトルXi,kの強調係数(α>0)で、通常は2を用いる。
入力信号、入力信号中の音声等の所望の成分、入力信号中の雑音成分のそれぞれの短時間スペクトルを、Xi,k、Si,k、Ni,kとすると、これらの関係はXi,k=Si,k+Ni,kと表すことができる。もし、入力信号Xi,k中の雑音成分のスペクトルNi,kの周波数成分iの時系列が、基本的には変動せずに定常であるとみなすことができれば、雑音成分は定数ベクトルと相関があることになる。そうであれば、定常率γi,kは概ね入力信号における雑音成分の割合を意味することになり、定常率γi,kから雑音レベルの推定を行うことができる。そこで、
(i)雑音成分は定数ベクトルと相関が高い
(ii)音声成分は定数ベクトルと相関が低い
との仮説を立て、これについて妥当性の検証を行った。定数ベクトルとの相関は、時系列中の直流成分のパワー比率に相当し、相関が高いほど直流成分のパワー比率が大きくなる。音声信号と雑音信号のそれぞれについての直流成分のパワー比率の周波数特性を求めた結果を図3(a)に示す。ここで、音声信号としては図3(b)に示す波形で表わされる男声を与え、雑音信号には空調雑音を用いている。図3(a)からわかるように、雑音における直流成分のパワー比率は全ての周波数帯域で約80%と定数ベクトルとの相関が高い一方、音声における直流成分のパワー比率は平均で約30%程度と定数ベクトルとの相関は低い。また、雑音として車内雑音や街頭雑音を用いた場合でも同様な相関が得られることを確認済である。このことから、仮説(i)(ii)の妥当性が高いと判断できる。以上より、定常率γi,kは概ね入力信号における雑音成分の割合であるとみなすことができ、よって、定常率γi,kから雑音レベルの推定を行うことができる。
図4は、定常率γi,kから雑音レベルの推定を行う雑音レベル推定装置30の機能構成例であり、図5はそれに対応する処理フローである。雑音レベル推定装置30は、入力側周波数分析部11、定常率計算部21、及び雑音レベル計算部31から構成される。雑音レベル計算部31は、入力側周波数分析部11でフレームごとに周波数領域に変換された入力信号の周波数スペクトルXi,kが入力されるとともに、定常率計算部21で計算された定常率γi,kが入力され、雑音レベル推定値を計算して出力する(S4)。雑音レベル推定値は、例えば式(6)から求めることができる。
Figure 0004886715
ここで、νは雑音成分と定数ベクトルとの相関が100%でないことにより生じる誤差を補償する定数(ν>1)であり、ξは指数平滑移動平均化処理における時定数を決定する忘却係数(0<ξ<1)である。
なお、雑音レベル推定の際に用いる定常率γi,kを求める際、式(5)は実用上、例えば式(7)のように変形して近似的に計算してもよい。
Figure 0004886715
ここで、βはαと同様、必要に応じて調整設定する周波数スペクトルXi,kの強調係数であり、α>β>0となるように設定する。音声等の成分が非常に大きく雑音成分が非常に小さい場合には、定常率γi,kは小さい値になるべきであるところ、必ずしもそうはならない場合がある。このような時に、例えばαの値を大きくする、又はβの値を小さくすることにより定常率γi,kを小さくする方向に調整することができ、また、α、βを共に調整することでよりきめ細かい調整をすることも可能である。逆に、定常率γi,kを大きくする方向に調整したい場合は、αの値を小さくする又は/及びβの値を大きくすればよい。λは定常率γi,kの強調係数であり、通常は1を用いるが、α、βを変化させることにより定常率の誤差が生じたような場合には、その補正のために任意の正の値を設定する。
このように、入力信号に含まれる雑音成分の割合を、フレームごとの各周波数スペクトルにおける同一周波数成分の時系列中の定常成分の割合(定常率)として求め、これに基づき雑音レベルを推定するため、音声区間であるか否かに影響されることなく高精度に雑音レベルの推定を行うことができる。
〔第2実施形態〕
図6は、本発明の雑音抑圧装置40の機能構成例であり、図7はそれに対応する処理フローである。
雑音抑圧装置40は、入力側周波数分析部11、定常率計算部21、雑音抑圧部41、及び出力側周波数分析部42から構成される。雑音抑圧部41は、入力側周波数分析部11でフレームごとに周波数領域に変換された入力信号の周波数スペクトルXi,kが入力されるとともに、定常率計算部21で計算された定常率γi,kが入力され、雑音抑圧後周波数スペクトルYi,kを計算して出力する(S5)。第1実施形態において説明したように、入力信号中の雑音成分の割合は定常率として求めることができる。これは言い換えれば、所望の成分の割合は非定常率として1−γi,kにより求めることができることを意味する。そこで、式(8)のように入力信号の周波数スペクトルXi,kに非定常率1−γi,kを積算することにより、雑音成分が抑圧された周波数スペクトル(雑音抑圧後周波数スペクトル)Yi,kを求めることができる。
Figure 0004886715
出力側周波数分析部42は、雑音抑圧後周波数スペクトルYi,kが入力され、時間領域の所望の信号y(n)を再合成して出力する(S6)。
このように第2実施形態の構成によれば、定常率を利用することで音声区間であるか否かに影響されることなく高精度に雑音レベルを把握することができるため、雑音の抑圧についても高精度に行うことができる。
〔第3実施形態〕
第1実施形態においては、入力信号スペクトルXi,k中の雑音成分のスペクトルNi,kの周波数成分iの時系列が、基本的には変動せず定常であるとみなした場合の定常率γi,kの算定式(式(5)及び式(7))を明らかにした。しかし、実際には雑音成分に非定常成分が含まれたり、音声成分に定常成分が含まれたりする場合が少なくない。
そこで、このような場合には、例えば式(7)の定常率γi,kの算定式を雑音成分中の非定常成分と音声成分中の定常成分が計算上除去されるように下式(9)のように補正し、補正後の定常率γi,k´により雑音レベルの推定等を行えばよい。
Figure 0004886715
ここで、Cは式(9)の回帰直線を形成する定数(例えば0.5)、Thmax(i)は雑音における定常成分のパワー比率に相当する値(0≦Thmax(i)≦1、例えば0.8)、Thmin(i)は音声における定常成分のパワー比率に相当する値(0≦Thmin(i) ≦1、例えば0.3〜0.5)、Thmid(i)はThmax(i)とThmin(i)との平均値を示す。なお、この計算によりγi,k´が1より大きくなった場合には1に近い値に、0より小さくなる場合には0に近い値にクリッピングを行う。
このように求めたγi,k´を式(6)や式(8)においてγi,kの代わりに用いることで、雑音成分に非定常成分が含まれたり、音声成分に定常成分が含まれたりする場合でも、雑音レベル推定を高精度に、また雑音抑圧を効果的に行うことができる。
〔第4実施形態〕
第3実施形態の方法により補正した定常率γi,k´を用いて雑音レベル推定を行う場合、Thmin(i)の値が大きい場合には、式(9)により雑音レベルを推定した結果が実際の雑音レベルより小さくなってしまうことがある。
そのような場合の対応策として、入力信号スペクトルXi,k中に音声等所望成分の信号スペクトルSi,kが無い区間における入力信号スペクトルXi,kの振幅の
Figure 0004886715
を実質的に雑音信号レベルとみなして雑音レベル推定値を補正することが考えられる。
図8は、定常率から雑音レベルの推定を行う雑音レベル推定装置50の機能構成例であり、図9はそれに対応する処理フローである。雑音レベル推定装置50は、入力側周波数分析部11、定常率計算部21、入力信号レベル保持部32、及び雑音レベル計算部33から構成される。
入力信号レベル保持部32は、下式(14)により定義される
Figure 0004886715
ここで、Cpropは雑音レベルの調整定数(Cprop>0、例えば1.0)である。なお、Si,k≒0の区間は、例えばγi,k´=Cmax(Cmaxは定数で、例えば1)となる区間とするなどにより設定することができる。
Figure 0004886715
小さい場合に、入力信号レベル保持値を実質的な雑音信号レベルであるとみなすことによって、Thmin(i)の値が大きい場合においても雑音推定精度の劣化を抑えることができる。
〔第5実施形態〕
第4実施形態ではThmin(i)の値が大きい場合に、入力信号スペクトルXi,k中に音声等の所望の成分の信号スペクトルSi,kが無い区間における入力信号スペクトルの振幅の
Figure 0004886715
小さい場合に、従来の雑音レベル推定値を実質的な雑音信号レベルであるとみなして雑音レベル推定値を補正することによっても、Thmin(i)の値が大きい場合における雑音推定精度の劣化を抑えることができる。
なお、本発明における定常率算出装置、雑音レベル推定装置、雑音抑圧装置及びそれらの方法は、上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。また、上記に説明した処理は記載の順に従った時系列において実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されるとしてもよい。
〔評価実験〕
雑音レベル推定精度について、本発明の第1実施形態の雑音レベル推定手法と非特許文献1の従来手法とを比較した。標本化周波数は8kHz、周波数処理を行う際の処理フレーム長は256点とし、1/2加算による分析合成を用いた。式(1)のパラメータL、ε、κについては、L=50(0.8s)、ε=0.9、κ=1.5と非特許文献1に示されている値を用いた。式(6)(7)のパラメータν、α、β、λ、ξについては、ν=1.6、α=2、β=0.1、λ=1、ξ=0.98(L=50に相当)を用いた。音声は、図3(b)に示す男声を与えた。音声に混在させる雑音として、空調雑音、車内雑音、街頭雑音の3種類を用い、SN比はそれぞれ−6dB、−10dB、6dBとした。推定精度の評価指標については、雑音レベル推定誤差e(k)を式(17)のように定義した。式(17)により、処理フレームkにおける雑音レベル推定値と目標値の誤差の大きさを評価できる。なお、離散的周波数Mは128とした。
Figure 0004886715
図10(a)〜(c)に各雑音を用いた場合のe(k)の時間推移をそれぞれ示す。縦軸が推定誤差で横軸が時間であり、従来手法の誤差(cnv.)を点線、提案手法の誤差(prop.)を太線で示す。
図10(a)〜(c)からわかるように、本発明の手法は従来手法と比較して音声区間中でも平均で約6dB高い推定精度を達成している。一方、従来手法では、およそ5s以降の音声区間で急激に誤差が大きくなっている。これは、区間Lが全て音声区間であるとき、音声の影響を十分に回避できないことにより誤差が生じているためと考えられる。
本発明は、雑音が混入した入力信号中の雑音レベルの推定を高精度に行うことが求められる音響関連装置・システム等において有用である。
本発明による定常率算出装置の構成例を示す図。 本発明による定常率算出装置の処理フローを示す図。 音声成分、雑音成分それぞれの直流成分のパワー比率を示す図。 本発明による雑音レベル推定装置の構成例を示す図。 本発明による雑音レベル推定装置の処理フローを示す図。 本発明による雑音抑圧装置の構成例を示す図。 本発明による雑音抑圧装置の処理フローを示す図。 本発明による雑音レベル推定装置の別の構成例を示す図。 本発明による雑音レベル推定装置の別の処理フローを示す図。 本発明の雑音レベル推定手法による推定誤差と従来の雑音レベル推定手法による推定誤差との比較を示す図。 従来の雑音レベル推定装置の構成例を示す図。

Claims (18)

  1. 所望の成分と雑音成分とを含む信号が入力され、当該信号を一定時間ごとに切り出したフレームごとに周波数領域に変換して周波数スペクトルX i,k (iは周波数成分番号、kはフレーム番号)を出力する入力側周波数分析部と、
    上記周波数スペクトルX i,k が順次入力され、当該各周波数スペクトルX i,k における同一周波数成分の時系列中の定常成分の割合(以下、「定常率γ i,k 」という。)を求めて出力する定常率計算部と、
    を有し、
    上記定常率γi,kを、複数フレーム分の上記周波数スペクトルXi,kの同一周波数成分を並べてベクトル化した時系列ベクトルと、ベクトルの全要素が同じ数であり、かつ、要素の個数が前記時系列ベクトルの要素の個数と同じである定数ベクトルとの正規化相関により求めることを特徴とする定常率算出装置。
  2. 所望の成分と雑音成分とを含む信号が入力され、当該信号を一定時間ごとに切り出したフレームごとに周波数領域に変換して周波数スペクトルX i,k (iは周波数成分番号、kはフレーム番号)を出力する入力側周波数分析部と、
    上記周波数スペクトルX i,k が順次入力され、当該各周波数スペクトルX i,k における同一周波数成分の時系列中の定常成分の割合(以下、「定常率γ i,k 」という。)を求めて出力する定常率計算部と、
    を有し、
    上記定常率γi,kを、
    Figure 0004886715
    (α、βは周波数スペクトルの調整係数(α>β>0)、λは定常率の強調係数(λ>0)、ξは忘却係数(0<ξ<1))
    により求めることを特徴とする定常率算出装置。
  3. 所望の成分と雑音成分とを含む信号が入力され、当該信号を一定時間ごとに切り出したフレームごとに周波数領域に変換して周波数スペクトルX i,k (iは周波数成分番号、kはフレーム番号)を出力する入力側周波数分析部と、
    上記周波数スペクトルX i,k が順次入力され、当該各周波数スペクトルX i,k における同一周波数成分の時系列中の定常成分の割合(以下、「定常率γ i,k 」という。)を求めて出力する定常率計算部と、
    を有し、
    上記定常率γi,kを、
    Figure 0004886715
    (Cは定数、Thmax(i)は雑音における定常成分のパワー比率に相当する値(0≦Thmax(i)≦1)、Thmin(i)は音声における定常成分のパワー比率に相当する値(0≦Thmin(i)≦1)、Thmid(i)はThmax(i)とThmin(i)との平均値、α、βは周波数スペクトルの調整係数(α>β>0)、λは定常率の強調係数(λ>0)、ξは忘却係数(0<ξ<1))
    により求めることを特徴とする定常率算出装置。
  4. 請求項1〜のいずれかに記載の定常率算出装置と、
    Figure 0004886715
    を計算して出力する雑音レベル計算部と、
    を備える雑音レベル推定装置。
  5. Figure 0004886715
    (νは誤差を補償する定数(ν>1)、ξは忘却係数(0<ξ<1))
    により求めることを特徴とする雑音レベル推定装置。
  6. 請求項に記載の雑音レベル推定装置であって、
    Figure 0004886715
    (Si,kはXi,k中の音声等所望の成分、Cpropは雑音レベルの調整定数(Cprop>0)、νは誤差を補償する定数(ν>1)、ξは忘却係数(0<ξ<1))
    により求めることを特徴とする雑音レベル推定装置。
  7. 請求項に記載の雑音レベル推定装置であって、
    Figure 0004886715
    (Cpropは雑音レベルの調整定数(Cprop>0)、νは誤差を補償する定数(ν>1)、ξは忘却係数(0<ξ<1)、κは最小値と平均値との間の誤差を補償する定数、Lは所定の区間のフレーム数)
    により求めることを特徴とする雑音レベル推定装置。
  8. 請求項1〜のいずれかに記載の定常率算出装置と、
    上記周波数スペクトルXi,kと上記定常率γi,kとが入力され、雑音抑圧後周波数スペクトルを求めて出力する雑音抑圧部と、
    上記雑音抑圧後周波数スペクトルが入力され、時間領域に変換して上記所望の成分を出力する出力側周波数分析部と、
    を備える雑音抑圧装置。
  9. 所望の成分と雑音成分とを含む信号を一定時間ごとに切り出したフレームごとに周波数スペクトルX i,k (iは周波数成分番号、kはフレーム番号)に変換する入力側周波数分析ステップと、
    上記周波数スペクトルX i,k から定常率γ i,k を求める定常率計算ステップと、
    を実行する定常率算出方法であって、
    上記定常率γi,kを、複数フレーム分の上記周波数スペクトルXi,kの同一周波数成分を並べてベクトル化した時系列ベクトルと、ベクトルの全要素が同じ数であり、かつ、要素の個数が前記時系列ベクトルの要素の個数と同じである定数ベクトルとの正規化相関により求めることを特徴とする定常率算出方法。
  10. 所望の成分と雑音成分とを含む信号を一定時間ごとに切り出したフレームごとに周波数スペクトルX i,k (iは周波数成分番号、kはフレーム番号)に変換する入力側周波数分析ステップと、
    上記周波数スペクトルX i,k から定常率γ i,k を求める定常率計算ステップと、
    を実行する定常率算出方法であって、
    上記定常率γi,kを、
    Figure 0004886715
    (α、βは周波数スペクトルの調整係数(α>β>0)、λは定常率の強調係数(λ>0)、ξは忘却係数(0<ξ<1))
    により求めることを特徴とする定常率算出方法。
  11. 所望の成分と雑音成分とを含む信号を一定時間ごとに切り出したフレームごとに周波数スペクトルX i,k (iは周波数成分番号、kはフレーム番号)に変換する入力側周波数分析ステップと、
    上記周波数スペクトルX i,k から定常率γ i,k を求める定常率計算ステップと、
    を実行する定常率算出方法であって、
    上記定常率γi,kを、
    Figure 0004886715
    (Cは定数、Thmax(i)は雑音における定常成分のパワー比率に相当する値(0≦Thmax(i)≦1)、Thmin(i)は音声における定常成分のパワー比率に相当する値(0≦Thmin(i)≦1)、Thmid(i)はThmax(i)とThmin(i)との平均値、α、βは周波数スペクトルの調整係数(α>β>0)、λは定常率の強調係数(λ>0)、ξは忘却係数(0<ξ<1))
    により求めることを特徴とする定常率算出方法。
  12. 請求項11のいずれかに記載の定常率算出方法と、
    Figure 0004886715
    を計算して出力する雑音レベル計算ステップと、
    を実行する雑音レベル推定方法。
  13. Figure 0004886715
    (νは誤差を補償する定数(ν>1)、ξは忘却係数(0<ξ<1))
    により求めることを特徴とする雑音レベル推定方法。
  14. 請求項12に記載の雑音レベル推定方法であって、
    Figure 0004886715
    (Si,kはXi,k中の音声等所望の成分、Cpropは雑音レベルの調整定数(Cprop>0)、νは誤差を補償する定数(ν>1)、ξは忘却係数(0<ξ<1))
    により求めることを特徴とする雑音レベル推定方法。
  15. 請求項12に記載の雑音レベル推定方法であって、
    Figure 0004886715
    (Cpropは雑音レベルの調整定数(Cprop>0)、νは誤差を補償する定数(ν>1)、ξは忘却係数(0<ξ<1)、κは最小値と平均値との間の誤差を補償する定数、Lは所定の区間のフレーム数)
    により求めることを特徴とする雑音レベル推定方法。
  16. 請求項11のいずれかに記載の定常率算出方法と、
    上記周波数スペクトルXi,kと上記定常率γi,kとが入力され、雑音抑圧後周波数スペクトルを求めて出力する雑音抑圧ステップと、
    上記雑音抑圧後周波数スペクトルが入力され、時間領域に変換して上記所望の成分を出力する出力側周波数分析ステップと、
    を実行する雑音抑圧方法。
  17. 請求項1〜のいずれかに記載した装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  18. 請求項17に記載したプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体。
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