JP4886134B2 - ポリマーフォーム、及びオイル含有ファーネスブラックを絶縁改善剤として用いるその製造方法 - Google Patents

ポリマーフォーム、及びオイル含有ファーネスブラックを絶縁改善剤として用いるその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
本発明は、閉鎖セル型ポリマーフォーム、特に、絶縁改善量のオイル含有ファーネスブラックを含むフォームに関し、又、とりわけ、そのようなフォームの製造方法に関する。
【0002】
カーボンブラックは、効果的な赤外線吸収材及び反射材として公知であり、熱伝導性を減少させるための絶縁性フォームに加える添加剤としての通常の用途がある。しかしながら、フォームを製造する際、カーボンブラックの添加は、しばしば分散性に問題を生ずることとなる。そのような製造上の問題には、圧力低下の増大、高フォーム密度、開放セルの増加、及び表面の低品質が含まれる。
【0003】
これらの問題の幾つかを解決する試みでは、熱グレードのカーボンブラック(サーマルブラック)が使用される。例えば、米国特許第5,373,026号明細書には、サーマルブラックが、その他の形態のカーボンブラックに比べて、加工処理を容易にすること、より速くフォーム構造に一体化すること、工程の圧力低下をより少なくすること、及びポリマーフォーム表面品質に対する影響がより少ないことが記載されている。
【0004】
他の試みでは、フォーム調合物及びそれから得られる最終製品フォームの双方において、カーボンブラックの分散性を改善するために、脂肪酸、フタル酸エステル、オイル、又はポリアルキレングリコールのごとき少量の相溶化剤で被覆したカーボンブラックを使用する。米国特許第5,461,098号明細書及び米国特許第5,571,847号明細書参照。しかしながら、相溶化剤添加は、余分な製造工程であり、フォーム製造経費を増大させる。
【0005】
米国特許第5,710,186号明細書では、フォームの絶縁性能を高めるために、少量の湿潤剤で処理した二酸化チタン(TiO2)を使用している。この表面処理されたTiO2は、費用がより高くなり、カーボンブラックに比較してフォーム絶縁性能の改善が少ない。
【0006】
従って、フォーム製造工程又は最終製品のフォーム特性に悪影響をもたらさないで、絶縁性能を高める、他の費用効率の良いフォームの製造方法に対するニーズが依然としてある。
【0007】
発明の要約
本発明は、絶縁性改善剤としてオイル含有ファーネスブラックを含むポリマーフォームによりこのニーズを満たすものである。オイル含有ファーネスブラックを使用すると、サーマルブラックによって製造された比較フォームに比べて低い熱伝導性、及び他の通常のカーボンブラックより得られる特性と比較しても有利な特性を有するフォームが製造される。ファーネスブラックは、又比較的に経費が少ない。
【0008】
本発明の一態様は、発泡性ポリマー材料から製造されるポリマーフォームであって、その発泡性ポリマー材料が、ファーネスブラックを含まない外は同じ発泡性ポリマー材料から製造された対応フォームのフォーム熱伝導率より低くまで、このフォームの熱伝導率を下げるのに十分な量のファーネスブラックを含有する、ポリマーフォームである。そのファーネスブラックは、ファーネスブラック質量に基づいて3〜10質量%のオイルを含有する。そのオイルは、好ましくは、水素化処理された重質ナフテン系留出油である。好ましくは、そのフォームは、全フォーム質量に基づいて1〜25質量%のファーネスブラック、より好ましくは、2〜10質量%のファーネスブラックを含む。
【0009】
このポリマーフォームは、下記の工程、a)発泡性ポリマー材料を準備する工程、b)その発泡性ポリマー材料がファーネスブラックのないフォームの熱伝導率より低くまで、このフォームの熱伝導率を下げるのに十分な量のファーネスブラック(このファーネスブラックは、ファーネスブラック質量に基づいて3〜10質量%のオイルをその中に有する。)を前記発泡性ポリマー材料に添加する工程、c)発泡剤を添加して発泡性ゲルを形成する工程、d)最適発泡温度まで発泡性ゲルを冷却する工程、及びe)ダイを介してそのゲルを押出してフォームを形成する工程を含む、押出し成型方法によって製造される。本発明のフォームを製造する際に、オイル含有ファーネスブラックを使用すると、サーマルブラックを同量加えた場合に得られるのに比べて、熱伝導性において、同じか又はより好ましい減少のあるフォームが得られる。加えて、ファーネスブラックは、サーマルブラックにおいて得られるものと同様の圧力損失、及びフォーム特性(セルサイズ、密度、酸素規制指数性能、熱歪み温度、及び/又は開放セル含量)を提供する。ファーネスブラックは、好ましくは、ポリマーに濃縮物として添加される。
【0010】
又、本発明は、下記の工程、第1の熱硬化性モノマーを準備する工程、その第1のモノマーと同じ又は異なる第2の熱硬化性モノマーであって、その第1のモノマーと重合性のある第2のモノマーを準備する工程、前記第1及び第2のモノマーの一方又は双方に、ファーネスブラックを含まないフォームの熱伝導率より低くまで、このフォームの熱伝導率を下げるのに十分な量のファーネスブラック(このファーネスブラックはファーネスブラック質量に基づいて3〜10質量%のオイルをその中に有する。)を一体化する工程、発泡剤を前記第1及び第2のモノマーの一方又は双方に一体化する工程、及びその第1及び第2のモノマーを重合条件下に混合して、熱硬化性ポリマーフォームを形成する工程、を含む熱硬化性ポリマーフォームの製造方法である。
【0011】
本発明の他の実施形態において、膨張性熱可塑性フォームビーズを形成する方法を提供する。このフォームは、予備膨張させたビーズを形成する中間工程を含むか或いは含まないで、そのようなビーズを膨張させることにより製造することができる。この方法は、第1の熱可塑性モノマーを準備する工程、その第1のモノマーと同じ又は異なる第2の熱可塑性モノマーであって、その第1のモノマーと重合性のある第2のモノマーを準備する工程、前記第1及び第2のモノマーを重合させて熱可塑性粒子を形成する工程、前記重合の間に、ファーネスブラックを含まないフォームの熱伝導率より低くまで、このフォームの熱伝導率を下げるのに十分な量のファーネスブラック(このファーネスブラックがファーネスブラック質量に基づいて3〜10質量%のオイルをその中に有する。)を一体化する工程、及び重合の間又はその後に、発泡剤を前記熱可塑性粒子に一体化する工程、及びその熱可塑性粒子を冷却して、膨張性発泡性ビーズを形成する工程を含む。
【0012】
他の実施形態において、本発明は、膨張性熱可塑性フォームビーズの製造方法であって、熱可塑性ポリマー材料を加熱して溶融ポリマー材料を形成する工程、その溶融熱可塑性ポリマー材料に、ファーネスブラックを含まないフォームの熱伝導率より低くまで、このフォームの熱伝導率を下げるのに十分な量のファーネスブラック(このファーネスブラックはファーネスブラック質量に基づいて3〜10質量%のオイルをその中に有する。)を一体化する工程、更に、高温時にその溶融ポリマー材料に発泡剤を一体化して発泡性ゲルを形成する工程、その発泡性ゲルを冷却して、本質的に連続する膨張性熱可塑性ストランドを形成する工程、及びその膨張性熱可塑性ストランドをペレット化して膨張性熱可塑性フォームビーズを形成する工程を含む、膨張性熱可塑性フォームビーズの製造方法である。
【0013】
したがって、本発明の一つの特徴は、オイル含有ファーネスブラックを使用して製造したフォームを提供することである。更に、本発明は、そのフォームを製造する方法を提供することである。本発明のこれら又その他の特徴は、下記の詳細な説明及び請求の範囲から明らかとなる。
【0014】
好ましい実施形態の詳細な説明
オイル含有ファーネスブラックを使用すると、予想に反して、フォーム品質に実質的な悪影響を及ぼさないで効果的な絶縁性の改善が得られる。これは、プラスチックを可塑化して、フォームの熱歪み特性に悪影響を与える相溶性添加剤を含むカーボンブラックとは異なる。オイル含有ファーネスブラックを使用すると、又、サーマルブラックを用いる際に得られるのと同程度の少ない製造工程の圧力低下が得られる。
【0015】
ファーネスブラック質量に基づいて、カーボンブラック90〜97質量%及びオイル3〜10質量%含有するファーネスブラックは、フォーム特性に悪影響を及ぼさないで、又、受容しがたい高圧力低下を起こさないで、改善された絶縁性を提供できる。オイル含有ファーネスブラックの一例は、Engineered Carbons、Inc.から入手可能のPANTHER 18(EC−261)である。このファーネスブラックは、典型的には、これまで印刷用途に用いられてきたが、今や、フォーム製造に有効であることが見出された。このファーネスブラックは、通常30nm粒径を有し、水素化処理された重質ナフテン系留出油7質量%を含むオイル含有ペレットの形態である。
【0016】
特定の理論に拘束されることを望まないが、この特定のカーボンブラックは、製造工程の間に、そのオイルがカーボンブラックに一体化し、即ち、オイルが各カーボンブラック粒子のマトリックス又は本体中に拡散し、包摂されて、製造の間に、溶融ポリマー又はフォーム中に移動しないから、フォームの製造又は得られるフォーム特性に悪影響を及ぼさないと考えられる。前記PANTHER 18(EC−261)は、他のファーネスブラックが、水によりペレット化されるのに対して、オイルによりペレット化される。この種のファーネスブラックは、フォ−ムに膨張するに先立って、ポリマー溶融物、又はその溶融物と発泡剤とのポリマーゲル中に容易に分散する。好ましくは、このファーネスブラックは、フォーム中のポリマー材料の質量に基づいて、2〜10質量%で存在する。
【0017】
適切なポリマー材料には、フォームに発泡成形できる全てのポリマー、熱可塑性又は熱硬化性ポリマーが含まれる。例示のポリマーには、オレフィンポリマー、ポリオレフィン、塩化ビニルポリマー、アルケニル芳香族ポリマー、ポリカーボネート、ポリエーテルイミド、ポリアミド、ポリエステル、塩化ビニリデンポリマー、アクリレートポリマー、ポリメチルメタクリレートのごときメタクリレートポリマー、ウレタンポリマー、イソシアヌレートポリマー、及びフェノール樹脂が含まれる。そのポリマーは、ホモポリマー(即ち、ポリ塩化ビニル又はPVC、ポリウレタン、及びポリイソシアヌレート)、コポリマー(即ち、塩化ビニリデン/メチルアクリレートコポリマー、及び、塩化ビニリデン/塩化ビニルコポリマー)、及びターポリマーであってもよい。このポリマーは、熱可塑性ポリマーブレンド、又は、変性ポリマー若しくはゴム変性ポリマーのごときポリマーの形態であってもよい。適切なポリオレフィンには、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、及びエチレンコポリマーが含まれる。
【0018】
好ましくは、このポリマー材料は、アルケニル芳香族ポリマー材料である。適切なアルケニル芳香族ポリマー材料には、アルケニル芳香族ホモポリマー、並びに、アルケニル芳香族化合物及び少なくとも1つの共重合可能のエチレン系不飽和コモノマーからなる、コポリマー(二つの重合可能のモノマー)、ターポリマー(3つの重合可能のモノマー)、又は、インターポリマー(少なくとも2つの重合可能のモノマー)が含まれる。このアルケニル芳香族ポリマー材料に、更に、少量のアルケニル芳香族ポリマーではないポリマーを含んでも良い。このアルケニル芳香族ポリマー材料は、一種以上のアルケニル芳香族ホモポリマー、一種以上のアルケニル芳香族コポリマー、一種以上のターポリマー、又は、一種以上のインターポリマー単独から成っていても良く、一種以上の、各アルケニル芳香族ホモポリマー及び、アルケニル芳香族コポリマー、アルケニル芳香族ターポリマー又はアルケニル芳香族インターポリマーのブレンドでも良く、或いは、前記のいずれかのポリマーとアルケニル芳香族ポリマー以外のポリマーとのブレンドから成っていても良い。組成に拘らず、好ましくは、アルケニル芳香族ポリマー材料は、全アルケニル芳香族ポリマー材料質量に基づいて、アルケニル芳香族モノマー単位50質量%より多く、より好ましくは、アルケニル芳香族モノマー単位70質量%より多くを含む。最も好ましくは、アルケニル芳香族ポリマー材料は、アルケニル芳香族モノマー単位のみを含む。
【0019】
適切なアルケニル芳香族ポリマーには、スチレン、α−メチルスチレン、エチルスチレン、ビニルベンゼン、ビニルトルエン、クロロスチレン、及びブロモスチレンが含まれる。ポリスチレンは、好ましいアルケニル芳香族ポリマーである。アルケニル芳香族ポリマーは、炭素数2〜6(C2 6)を含むアルキルアシド及びエステル、アイオノマー誘導体、及びC4 6ジエンのごとき、少なくとも一つのモノエチレン系不飽和化合物を少量、その中に重合させることができる。例示の共重合化合物には、アクリル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、アクリロニトリル、マレイン酸無水物、メチルアクリレート、エチルアクリレート、イソブチルアクリレート、n−ブチルアクリレート、メチルメタクリレート、ビニルアセテート、及びブタジエンが含まれる。アルケニル芳香族モノマーがスチレンであるとき、アルケニル芳香族ポリマー材料は、好ましくは、芳香族ポリマー材料の質量に基づいて、95質量%より多くのポリスチレン、より好ましくは、100質量%まで、又100質量%のポリスチレンを含む。
【0020】
好ましいポリマーフォームは、50質量%より多く、より好ましくは、70質量%より多くのアルケニル芳香族モノマー単位を含むアルケニル芳香族ポリマーフォームである。本発明において使用するのに好ましいアルケニル芳香族ポリマーは、ポリスチレンである。好ましくは、このフォームは、実質的に(即ち、95質量%より多い)、及びより好ましくは、完全なポリスチレンを含むが、又、ポリエチレン、及びポリプロピレン、並びにそれらの組合せのごとき、ポリオレフィンを含む他の適切なポリマー材料から構成されても良い。米国特許第5,461,089号明細書、米国特許第5,397,807号明細書及び米国特許第5,571,847号明細書は、その関連教示事項は、参照により本明細書に一体のものとされるが、アルケニル芳香族ポリマー及びポリオレフィンポリマーの有用なコポリマーを開示している。
【0021】
好ましいポリマーフォームは、米国材料試験協会(American Society for Testing and Materails)のASTM D2856−Aによって決定された閉鎖セル含量70%より多く有する閉鎖セルを主とするフォームである。そのようなフォームは、好ましくは、10〜200キログラム/立方メートル(kg/m3)、より好ましくは10〜70kg/m3(ASTM D−1622−88)の密度を有する。このフォームは、5ミリメートル(mm)以下、好ましくは、0.10〜5.0mm(ASTM D3576−77)の平均セルサイズを有する。
【0022】
このフォームは、又、ポリウレタン及びポリイソシアヌレートのごとき熱硬化性ポリマーから製造することができる。ポリウレタン及びポリイソシアヌレートは、典型的には、通常A成分(イソシアネート)及びB成分(ポリオール)と称される、二つの予備調合成分を反応フォーミングすることにより製造することができる。ファーネスブラック及び発泡剤は、イソシアネート又はポリオール中でも、或いはその双方中にでも分散することができる。有用なポリウレタン、及びポリイソシアヌレート並びにそれらの製造方法は、米国特許第4,795,763号明細書に記載されており、その関連教示事項は、参照により本明細書に一体のものとされる。
【0023】
本発明のフォームは、従来の押出し発泡成形方法により製造することができる。そのフォ−ムは、一般に、ポリマー材料を加熱して可塑化された又は溶融されたポリマー材料を形成し、発泡剤を一体化して発泡性ゲルを形成し、そのゲルをダイを介して押出してフォーム製品を形成することにより、製造する。発泡剤の混合に先立って、そのポリマー材料を、そのガラス転移点又はピーク結晶溶融点を超えた温度に加熱する。その発泡剤を、押出し機、混合機、ブレンダー、等のごとき、公知の手段により溶融されたポリマー材料中に一体化、混合される。この発泡剤は、溶融ポリマー材料の実質的膨張を阻止し、全体に発泡剤がその中に均一に分散するのに十分な加圧下に、溶融ポリマーと混合される。ファーネスブラックは、ポリマーゲルと乾燥混合し、又は、ポリマー溶融物又は、ポリマーゲルと混合して、溶融材料混合物を形成しても良い。このファーネスブラックは、好ましくは、ポリマー中に濃縮物として添加しても良い。
【0024】
この発泡性ゲルは、そのポリマーのガラス転移点又はピーク結晶溶融点(ポリマーが非晶質か半結晶性かに基づく)に近い(即ち、その下又は超えた温度)最適フォーム温度に冷却される。好ましいフォーミング温度は、PE及びポリスチレン(PS)フォームに対して100℃から150℃に変わる。最適フォーミング温度は、ポリマー材料特性、発泡剤組成及び濃度、並びに押出し系の態様を含む諸要素に依存して変わることに留意されるべきである。
【0025】
様々な特許公報が、複数の一体化した(coalasced)、分別できる(distinguishable)、膨張(発泡)したポリマーストランド(ストランドフォーム)を含む、発泡した(foam)事物に関係する。例示の公報には、米国特許第3,573,152号明細書(特に、第2欄第19行〜35行、第2欄第67行〜第3欄第30行、第4欄第25〜第5欄第19行、及び、第5欄第64行〜第6欄第46行参照)、米国特許第4,801,484号明細書(特に、第1欄第12行〜21行、第2欄第55行〜第5欄第8行、第5欄第16行〜50行、及び、第5欄第60行〜第6欄第6行)、米国特許第4,824,729号明細書(特に、第2欄第57行〜68行、第3欄第34行〜第5欄第32、及び、第5欄第50行〜58行)、米国特許第5,124,097号明細書(特に、第3欄第34行〜第4欄第3行、第5欄第31行〜第6欄第11行、及び、第6欄第36行〜54行)、米国特許第5,110,841号明細書、米国特許第5,109,029号明細書、及び欧州特許出願(EP−A)0279,668、日本特許出願公開公報JP60−01511−A、JP53−1262号、及びH6−263909号が含まれる。その公報の関連部分、特に特記した事項は、参照により本願明細書に一体化される。
【0026】
加速化された発泡剤の放出が望ましいか又は必要であるなら、米国特許第5,424,016号明細書及び米国特許第5,585,058号明細書中に開示された方法、その関連教示事項は参照により本明細書に一体化される、が非常に満足すべき結果を提供する。特に、第3欄第16行〜41行、第4欄第31行〜42行、及び、第4欄第65行〜第7欄第29行にわたる実施例参照。本質的に、この方法は、フォーム本体中に複数の通路(channel)を規定することを含む。この多数の通路は、そのような通路がない場合の同じフォームに比べて加速化された発泡剤放出をもたらすに十分である。
【0027】
発泡性ゲルは、典型的には、フォーム構造の物理的特徴を最適化するために、より低い温度まで冷却される。このゲルは、その後、所望の形状のダイを介して、減圧され又はより低圧にされたゾーンに押出され、或いは運ばれて、フォーム構造を形成する。より低い圧力ゾーンは、発泡性ゲルがダイを介して押出されるに先立って維持されているところの圧力より低い圧力である。
【0028】
本発明において使用に適した発泡剤には、無機発泡剤、有機発泡剤、及び化学発泡剤が含まれる。使用することのできる無機発泡剤には、二酸化炭素、窒素、アルゴン、及び水、空気、窒素、及びヘリウムが含まれる。有機発泡剤には、酸素数1〜9(C1〜9)を有する脂肪族炭化水素、C1〜3の脂肪族アルコール、及び完全又は部分的にハロゲン化された脂肪族C1〜4炭化水素が含まれる。脂肪族炭化水素には、メタン、エタン、プロパン、n−ブタン、イソブタン、n−ペンタン、イソペンタン、ネオペンタン、等が含まれる。完全又は部分的にハロゲン化された脂肪族炭化水素には、フルオロカーボン、クロロカーボン、及びクロロフルオロカーボンが含まれる。フルオロカーボンの例示には、メチルフルオリド、ペルフルオロメタン、エチルフルオリド、1,1−ジフルオロエタン(HFC−152a)、1,1,1−トリフルオロエタン(HFC−143a)、1,1,1,1−テトラフルオロエタン(HFC−134a)、ペンタフルオロエタン、ジフルオロメタン、ペルフルオロエタン、2,2−ジクロロプロパン、ジフルオロプロパン、ペルフルオロブタン、ペルフルオロシクロブタンが含まれる。本発明において使用される部分的にハロゲン化されたクロロカーボン及びクロロフルオロカーボンには、メチルクロリド、メチレンクロリド、エチルクロリド、1,1,1−トリクロロエタン、1,1−ジクロロ−1−フルオロエタン(HCFC−141b)、1−クロロ−1,1−ジフルオロエタン(HCFC−142b)、クロロジフルオロメタン(HCFC−22)、1,1−ジクロロ−2,2,2−トリフルオロエタン(HCFC−123)、及び1−クロロ−1,2,2,2−テトラフルオロエタン(HCFC−124)が含まれる。完全にハロゲン化されたクロロフルオロカーボンには、トリクロロモノフルオロメタン(CFC−11)、ジクロロジフルオロメタン(CFC−12)、トリクロロトリフルオロエタン(CFC−113)、1,1,1−トリフルオロエタン、ペンタフルオロエタン、ジクロロテトラフルオロエタン(CFC−114)、クロロペンタフルオロプロパン、及びジクロロヘキサフルオロプロパンが含まれる。適切な化学発泡剤には、アゾジカルボアミド、アゾジイソブチロ−ニトリル、ベンゼンスルホンヒドラジド、4,4−オキシベンゼンスルホニル−セミカルバジド、p−トルエンスルホニルセミ−カルバジド、バリウムアゾジカルボキシレート、N,N’−ジメチル−N,N’−ジニトロソテレフタルアミド、及びトリヒドラジノトリアジンが含まれる。その発泡剤は、単独或いは他の発泡剤との組合せ、又はそれらの混合物として使用できる。
【0029】
フォーム形成性ポリマーゲルを作るためにポリマー溶融材料に一体化される発泡剤の含有量は、ポリマーキログラム当り、0.2〜5.0グラムモル、好ましくは、0.5〜3.0グラムモル、及び最も好ましくは、1.0〜2.5グラムモル(g−m/kg)である。
【0030】
本発明のフォームは、更に、充填剤、顔料、着色剤、抗酸化剤、酸捕捉剤、紫外線安定剤、難燃剤、加工助剤、押出し助剤、及び類似のもののごとき添加剤を含むことができる。
【0031】
このフォームの好ましい製造方法は、押出し成形であるが、そのフォームは、又、発泡剤を含む予備膨張ビーズの膨張によっても形成できる。そのビーズは、膨張時に成型して、様々な形状の製品を形成することができる。膨張ビーズ、及び成型された膨張ビーズフォーム製品の製造方法は、Plastic Foams、Part II、 Frisch及びSaunders、第544頁〜585頁、Marcel Deckker,Inc.(1973)、及びPlastic Materials, Brydson、5版、第426頁〜429頁、Butterworths(1989)に教示されており、その教示事項は、参照により、本明細書に一体化される。
【0032】
ファーネスブラックは、幾つかの方法でビーズフォーム中に一体化できる。ファーネスブラックは、膨張性ビーズの重合の間に一体化するか、又は、膨張性ビーズの製造に間に、ポリマー溶融物に一体化することができる。
【0033】
本発明のフォームは、用途に応じて閉鎖セル又は開放セルであって良い。殆どの絶縁用途に関しては、本フォームは、好ましくは、米国材料試験協会(ASTM)による閉鎖セルが70%より多いものである。
【0034】
得られたフォームは、家屋、屋根、建造物、冷蔵庫、冷凍庫、電気製品、配管、及び乗り物のごとき表面又は内包物の絶縁に使用されるパネルに成型することができる。そのフォームは、又、従来知られた空隙詰め用クッション及び包装用具として多数の分離、発泡した小片に成型することができ、或いは、発泡絶縁体として使用するために砕片に破砕することができる。
【0035】
下記の実施例は、本発明を説明するものであって、その範囲を制約するものではない。
【0036】
実施例1
樹脂100部当り6部(6phr)HFC−134a、エチルクロリド3phr、及び二酸化炭素(CO2)1.9phrを加えてポリスチレンを膨張することにより、本発明に沿って閉鎖セル型フォームを製造する。このポリスチレンは、名目上の重量平均分子量(Mw)192,000を有する。その他の成分は、テトラソジウムピロホスフェート0.2phr、バリウムステアレート0.05phr、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)0.5phr、及びヘキサブロモシクロデカン(HBCD)1phrである。PANTHER18ファーネスブラック(CB−1)を加えてそのフォームを製造する。Thermax(商標)MFTサーマルブラック(カナダのCancrabの製品)(以降「CB−2」と称する。)を加えて比較フォームを製造する。そのカーボンブラックを30質量%濃縮物として上記ポリスチレン中に供給する。この3つのフォーム全てが、3回測定の平均に基づいて、縦方向セルサイズ(vertical cell size)0.10mmであり、又、熱歪み温度あるいはHDT通過値185°F(85℃)である。このCB−2フォームは、本発明の一部ではない。標準化圧縮強度(Normalized Compressive Strength)は、ポンド/平方フィートで表すフォーム密度の平方に対する、ポンド/平方インチで表す圧縮強度の比(NCS−1)、又は、kg/立方メートルで表すフォーム密度の平方に対する、kPaで表す圧縮強度の比(NCS−2)である。熱伝導度を英国熱単位、インチ/時間−平方フィート−°F、又は、ミリワット/メーター−℃で表す。
【0037】
【表1】
Figure 0004886134
【0038】
CB−1を加えて製造したフォームは、望まれるように、少ない圧力低下、及び、良好な最終製品フォームの物理的性質(CB−2を加えた場合に得られたものに比べてより低い密度、及び改善された標準化圧縮強度を含めて)を示す。
【0039】
実施例2
同じポリスチレン;HFC−134a6.5phr、エチルクロリド2.4phr、n−ブタン1.8phr及び二酸化炭素0.8phrの発泡剤組合せ;発泡温度127℃;及び、ペンタエリスリトールモノオレエート0.9phrを添加する他は同じタイプで同量の「他の」成分を使用して、実施例1を繰り返す。縦方向セルサイズは、4〜5回測定の平均である。実施例1においてと同様に、本発明のフォームは、CB−1を含む。Thermax(商標)LPTBサーマルブラック(カナダのCancarbの製品)を加えて比較フォームを製造する。そのカーボンブラックを30質量%の濃縮物として上記ポリスチレンに供給する。そのCB−3フォームは、本発明の一部ではない。
【0040】
【表2】
Figure 0004886134
【0041】
表2のデータにより、CB−1を加えて製造したフォームは、望まれるように、少ない圧力低下、及び、良好な最終製品フォームの物理的性質を示すことを明らかにしている。CB−1を加えて製造したフォームは、又、CB−3を加えて製造された比較フォームに比べていくらか優れた絶縁性を示す。
【0042】
ある代表的な実施形態と詳細について本発明を説明する目的で解説したが、当業者は、特許請求の範囲に規定される本発明の範囲を外れないで、本明細書に開示された方法及び装置において、様々な改変がなされ得ることは、理解できる。

Claims (16)

  1. 発泡性ポリマー材料から製造されるポリマーフォームであって、その発泡性ポリマー材料が、ファーネスブラックを含まない外は同じ発泡性ポリマー材料から製造された対応フォームのフォーム熱伝導率より低くまで、このフォームの熱伝導率を下げるのに十分な量のファーネスブラックを含有し、このファーネスブラックはファーネスブラック質量に基づいて3〜10質量%のオイルをその中に有する、ポリマーフォーム。
  2. フォームがファーネスブラックを全フォーム質量に基づいて1〜25質量%含む、請求項1に記載のポリマーフォーム。
  3. フォームがファーネスブラックを全フォーム質量に基づいて2〜10質量%含む、請求項1に記載のポリマーフォーム。
  4. オイルが水素化処理された重質ナフテン系留出油を含む、請求項1に記載のポリマーフォーム。
  5. ポリマー材料がアルケニル芳香族モノマー単位を50質量%より多い量有するアルケニル芳香族ポリマーを含む、請求項1に記載のポリマーフォーム。
  6. ポリマー材料がポリスチレンである、請求項1に記載のポリマーフォーム。
  7. ポリマー材料がポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイソシアヌレート又はポリウレタンから選択される、請求項1に記載のポリマーフォーム。
  8. ポリマー材料が0.10〜5.0mmの平均セルサイズを有する、請求項1に記載のポリマーフォーム。
  9. フォームが70%より多い量の閉鎖セルを有する、請求項1に記載のポリマーフォーム。
  10. 下記の工程を含む、請求項1〜9のいずれかに記載のフォームの製造方法。
    a)発泡性ポリマー材料を準備する工程、
    b)その発泡性ポリマー材料が、オイル含有ファーネスブラックを含まないフォームの熱伝導率より低くまで、このフォームの熱伝導率を下げるのに十分な量のオイル含有ファーネスブラック(このファーネスブラックはファーネスブラック質量に基づいて3〜10質量%のオイルをその中に有する。)を前記ポリマー材料に添加する工程、
    c)発泡剤を添加して発泡性ゲルを形成する工程、
    d)最適発泡温度まで前記発泡性ゲルを冷却する工程、及び
    e)そのゲルを、ダイを介して押出してフォームを形成する工程。
  11. 下記の工程を含む、膨張性熱可塑性フォームビーズの製造方法。
    a)第1の熱可塑性モノマーを準備する工程、
    b)その第1のモノマーと同じ又は異なる第2の熱可塑性モノマーであって、その第1のモノマーと重合性のある第2のモノマーを準備する工程、
    c)前記第1及び第2のモノマーを重合させて熱可塑性粒子を形成する工程、
    d)重合の間に、ファーネスブラックを含まないフォームの熱伝導率より低くまで、このフォームの熱伝導率を下げるのに十分な量のファーネスブラック(このファーネスブラックはファーネスブラック質量に基づいて3〜10質量%のオイルをその中に有する。)を一体化する工程、
    e)重合の間又はその後に、発泡剤を前記熱可塑性粒子に一体化する工程、及び
    f)その熱可塑性粒子を冷却して、膨張性フォームビーズを形成する工程。
  12. 下記の工程を含む、膨張性熱可塑性フォームビーズの製造方法。
    a)熱可塑性ポリマー材料を加熱して溶融ポリマー材料を形成する工程、
    b)その溶融熱可塑性ポリマー材料に、ファーネスブラックを含まないフォームの熱伝導率より低くまで、このフォームの熱伝導率を下げるのに十分な量のファーネスブラック(このファーネスブラックはファーネスブラック質量に基づいて3〜10質量%のオイルをその中に有する。)を一体化する工程、
    c)更に、高温時にその溶融ポリマー材料に発泡剤を一体化して発泡性ゲルを形成する工程、
    d)その発泡性ゲルを冷却して、本質的に連続する膨張性熱可塑性ストランドを形成する工程、及び
    e)その膨張性熱可塑性ストランドをペレット化して膨張性熱可塑性フォームビーズを形成する工程。
  13. 下記の工程を含む、熱硬化性ポリマーフォームの製造方法。
    a)第1の熱硬化性モノマーを準備する工程、
    b)その第1のモノマーと同じ又は異なる第2の熱硬化性モノマーであって、その第1のモノマーと重合性のある第2のモノマーを準備する工程、
    c)前記第1及び第2のモノマーの一方又は双方に、ファーネスブラックのないフォームの熱伝導率より低くまで、このフォームの熱伝導率を下げるのに十分な量のファーネスブラック(このファーネスブラックはファーネスブラック質量に基づいて3〜10質量%のオイルをその中に有する。)を一体化する工程、
    d)前記第1及び第2のモノマーの一方又は双方に発泡剤を一体化する工程、及び
    e)その第1及び第2のモノマーを重合条件下に混合して、熱硬化性ポリマーフォームを形成する工程。
  14. フォームがポリスチレンフォームである、請求項11〜13のいずれかに記載の方法。
  15. フォームが、複数の合体した、区別のできる、膨張した(発泡した)ポリマーストランド(ストランドフォーム)である、請求項10に記載の方法。
  16. フォームが複数の通路を規定し、その通路は、その通路を有さない外は同じであるフォームに比べて発泡剤の解放を加速化できるのに十分である、請求項1〜9のいずれかに記載のフォーム。
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