JP4884916B2 - レバーハンドル座の取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、一対のレバーハンドル座を扉に挟着するレバーハンドル座の取付構造に関し、例えば浴室ドア用レバーハンドル空錠に用いて好適なものである。
錠装置には、本締め錠としてのデッドボルトを備えず、所謂空錠としてのラッチボルトのみを備えたものがある。この種の空錠は、例えば浴室錠として用いられる。従来、この浴室錠は、把持部が略円筒形状や玉形状のノブ形で形成されているものが一般的であった。
近年、バリアフリーや、操作性の向上、デザイン性の観点から、空錠に対しても把持部がレバー形状のものを採用する要請が多い(例えば、特許文献1,2参照)。空錠の場合、扉の戸先側にはラッチボルトやデッドボルトを進退自在に収容した錠箱が内蔵され、錠箱は把持部の軸を相対回転不能に貫通させる操作力入力リング部材を回動自在に備えている。把持部がレバー形状の浴室錠では、レバー軸の一端に一方のレバーハンドルが固設され、レバー軸の他端を、扉一方面(例えば浴室側面)から挿通して、錠箱の操作力入力リング部材を貫通させた後、扉他方面に突出した他端に他方のレバーハンドルが固定される。つまり、扉には一対のレバーハンドルが表裏から挟着される。
このようなレバーハンドルの取付構造において、扉の表裏には、レバー軸を回動自在に支持し、且つ扉に固定されるレバーハンドル座が取り付けられる。従来、このレバーハンドル座の取付構造は、一端を一方のレバーハンドル座に固定した複数の連結軸を、扉や錠箱を貫通させ、他端を他方のレバーハンドル座に固定することで、一対のレバーハンドル座を扉に挟着していた。
このようにして扉に取り付けられたレバーハンドル式の浴室錠は、レバー軸に基端を固設したレバーハンドルが扉面と平行且つ水平に配置された。また、レバーハンドルは、先端が扉の吊元側へ向く姿勢で取り付けられた。そして、下方へ略45°の回転角度で回転操作されることで、錠箱の操作力入力リング部材を同方向に回転させ、錠箱内の空錠進退機構を作動させて、ラッチボルトを後退可能としていた。
特開平8−232513号公報 特開2000−204815号公報
しかしながら、把持部がノブ形状であった浴室錠では、上下の区別は生じないが、把持部がレバーハンドルの浴室錠では、上下の区別が発生することとなった。一般的に、レバー軸は、断面正方形の軸で形成され、錠箱の操作力入力リング部材も、このレバー軸に嵌合する正方形の貫通を有する。したがって、レバーハンドルは、90°毎の取付け角度で錠箱に挿通可能となる。ところが、本来、正規に取り付ければ下方へ略45°の回転角度で回転操作されるレバーハンドル座であっても、上下逆に取り付けられると、レバーハンドルは、上記の嵌合構造から正規の姿勢で取付けできるものの、操作方向が略水平状態から略45°上方となってしまうレバーハンドル座の誤取付けが発生した。特にレバーハンドル座が正面視で円形状である場合には正規の取付け姿勢であることの判別が困難であり、これに加えて扉表裏の何れかに取り付けられるレバーハンドル座であるかが判明しない場合には、さらに取付向きの判別に時間を要し、スムースな施工が行えない問題があった。
また、従来、浴室錠は、水分に対する耐腐食性を高めるため、摺接機構部材であるカム板及びストッパピンも含め主要部材を樹脂材料からなる部材によって構成するのが一般的であった。このため、特にレバーハンドル式の浴室錠では、過剰な操作荷重が加えられ易く、カム板やストッパピンが摩耗し、耐久性を著しく低下させるとともに、この摩耗により過回転(オーバーロード)が起こり、このような不具合からも内部機構の過剰動作や損壊のおそれがあった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その第1の目的は、レバーハンドルの操作方向が上下逆となる誤取付けを防止し、取付向きが容易に判別できるレバーハンドル座の取付構造を提供し、もって、スムースな施工の実現を図ることにある。また、その第2の目的は、水分の残留に対しての耐腐食性を高めることができるとともに、摺接機構部材の動作の確実性、及び耐荷重性を高め、耐久性を向上させることにある。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載のレバーハンドル座の取付構造は、先端に固着部33の形成された複数の連結軸35,37を、扉11に設けられた貫通穴39に挿入して前記扉11の一方の面11aに一方のレバーハンドル座13を配置するとともに、前記扉11の他方の面11bに配置した他方のレバーハンドル座15の裏面に前記各連結軸35,37の先端をそれぞれ嵌合して該他方のレバーハンドル座15の表面から装着した固定部材41を前記固着部33に固着することで、一対の前記レバーハンドル座13,15を前記扉11に挟着するレバーハンドル座の取付構造であって、
前記複数の連結軸35,37の少なくとも一つ35が他の連結軸37と異なる外径で形成され、
前記一方のレバーハンドル座13に対する前記他方のレバーハンドル座15の正規の取付け位置で異径の前記連結軸35,37に嵌入する異径の嵌合穴59,61が前記他方のレバーハンドル座15の裏面に設けられたことを特徴とする。
このレバーハンドル座の取付構造では、特定の少なくとも一つの連結軸35と、扉11の戸先側11c又は吊元側11dとの相対関係、例えば、一つの小径の連結軸35が戸先側11cとなる相対関係が定められることで、一方のレバーハンドル座13が、扉表裏面の何れかへ取付けるものであることが判明している、例えば浴室仕様のレバーハンドル座13は扉11の浴室側面11aとなる場合には、まず、一方のレバーハンドル座13が扉11の正しい取付け面11aに正しい上下姿勢で取付けされ、次いで、この一方のレバーハンドル座13の連結軸35,37に嵌合させて他方のレバーハンドル座15が扉反対面11bに正しい上下姿勢で取付けされる。
請求項2記載のレバーハンドル座の取付構造は、前記複数の連結軸35,37が、前記一方のレバーハンドル座13の裏面から突出する左右一対のものからなり、且つ小径の前記連結軸35が前記扉11の戸先側11cに配置され、大径の前記連結軸37が前記扉11の吊元側11dに配置されることを特徴とする。
このレバーハンドル座の取付構造では、特定の一つの連結軸、すなわち、連結軸35を小径とした際に、この連結軸と戸先との相対関係を「先細」の語に関連づけして、小径の連結軸35が扉11の戸先側11cに配置される。
請求項3記載のレバーハンドル座の取付構造は、前記一方のレバーハンドル座13の本体45に、上下を特定する第1の標識79と、戸先側11c又は吊元側11dを特定する第2の標識81が設けられたことを特徴とする。
このレバーハンドル座の取付構造では、一方のレバーハンドル座13の上下姿勢が判り、且つこの一方のレバーハンドル座13の表裏何れかの扉取付面も特定することが可能となる。
請求項4記載のレバーハンドル座の取付構造は、前記一対のレバーハンドル座13,15のそれぞれには、相対回転不能にレバー軸29を挿通するカム板49が回動自在に設けられるとともに、該カム板49を所定の回動範囲に回転規制するストッパピン83が設けられ、
前記一対のレバーハンドル座13,15は、主要部材が樹脂材料からなる部材によって構成される一方、少なくとも前記カム板49及び前記ストッパピン83が金属材料からなることを特徴とする。
このレバーハンドル座の取付構造では、主要部分において水分の残留に対しての耐腐食性が高められるとともに、摺接機構部材であるカム板49及びストッパピン83の耐摩耗性が高められる。
請求項5記載のレバーハンドル座の取付構造は、前記レバー軸29の先端には、該レバー軸29の軸線に直交するレバー17a,19aの基端が固設され、
前記レバー17a,19aは、先端が水平から所定高さ浮上する傾斜角度で取付けられることを特徴とする。
このレバーハンドル座の取付構造では、先端が水平から所定高さ浮上する傾斜角度(仰角)でレバー17a,19aが取付けられ、水平や下り傾斜の場合に比べ、レバー17a,19aに対しての握り易さや、操作の容易性(少量回転による操作力の入力)が連想可能となる。
本発明に係る請求項1記載のレバーハンドル座の取付構造によれば、扉に貫通させた複数の連結軸を嵌合して、一対のレバーハンドル座を扉に挟着する取付構造において、一方のレバーハンドル座における連結軸の少なくとも一つを他の連結軸と異なる外径で形成し、正規の取付け位置で前記異径の連結軸に嵌入する異径の嵌合穴を他方のレバーハンドル座の裏面に設けたので、特定の一つの連結軸と、扉の戸先側又は吊元側との相対関係、例えば、小径の連結軸が戸先側となる相対関係を定めておくことで、一方のレバーハンドル座が、扉表裏面の何れかへ取付けるものであることが判明している、例えば浴室仕様のレバーハンドル座は扉の浴室側面となる場合には、まず、一方のレバーハンドル座を扉の正しい取付け面に正しい上下姿勢で取付けでき、次いで、この一方のレバーハンドル座の連結軸を嵌合させて他方のレバーハンドル座を扉反対面に正しい上下姿勢で取付けできる。これにより、一対のレバーハンドル座を正規の姿勢で扉の表裏に取付けでき、レバーハンドルの操作方向を、レバーハンドルの先端が吊元側を向いた略水平状態で、下方へ略45°回転させる正規の操作方向にできる。したがって、レバーハンドルの操作方向が、略水平状態から略45°上方の上下逆となるレバーハンドル座の誤取付けを確実に防止し、取付向きを容易に判別して、スムースな施工を実現できる。
請求項2記載のレバーハンドル座の取付構造によれば、複数の連結軸を、一方のレバーハンドル座の裏面から突出する左右一対のもので構成し、且つ小径の連結軸を扉の戸先側に配置し、大径の連結軸を扉の吊元側に配置したので、特定の一つの連結軸、すなわち、小径の連結軸と戸先との相対関係を「先細」の語に関連づけして、把握し易くすることができる。
請求項3記載のレバーハンドル座の取付構造によれば、一方のレバーハンドル座の本体に、上下を特定する第1の標識と、戸先側又は吊元側を特定する第2の標識とを設けたので、一方のレバーハンドル座の上下姿勢が分かり、且つこの一方のレバーハンドル座の表裏何れかの扉取付面も特定することができる。すなわち、一方のレバーハンドル座は、上向きとした姿勢で小径の連結軸が戸先側となる唯一の取付け姿勢・扉取付面で取付向きが定まる。これにより、一方のレバーハンドル座が、扉表裏面の何れへ取付けるものであることが判明しない場合であっても、第1、第2の標識によって、誤取付けを確実に防止し、取付向きを容易に判別して、スムースな施工を実現できる。
請求項4記載のレバーハンドル座の取付構造によれば、主要部材を樹脂材料からなる部材によって構成する一方、操作荷重の作用する少なくともカム板及びストッパピンを金属材料から構成したので、主要部材における水分の残留に対しての耐腐食性を高めることができるとともに、摺接機構部材であるカム板及びストッパピンの耐摩耗性や、特にレバーハンドル形状の場合に生じ易い過剰な回転操作による軸部分や内部機構への耐荷重性、すなわち操作強度を高めて、耐久性を向上させることができる。このことから、従来のような摩耗によるレバーハンドルの過回転(オーバーロード)が防止され、内部機構の損壊などの虞がなくなる。
請求項5記載のレバーハンドル座の取付構造によれば、レバーを、先端が水平から所定高さ浮上する傾斜角度(仰角)で取付けたので、水平や下り傾斜の場合に比べ、レバーの握り易さ、操作の容易性(少量回転による操作力の入力)を連想させて、且つ見栄えを向上させることができる。
以下、本発明に係るレバーハンドル座の取付構造の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係るレバーハンドル座の取付構造の設けられた浴室扉の斜視図、図2は図1のA−A矢視図である。
本実施の形態によるレバーハンドル座の取付構造は、扉11を挟んで一対のレバーハンドル座13,15が挟着される。本実施の形態では、扉11が浴室扉となる。レバーハンドル座13は扉11の浴室側11aに取り付けられ、レバーハンドル座15は扉11の浴室外側11bに取り付けられる。また、扉11は、レバーハンドル座13,15の挟着される側が戸先側11cとなり、反対側が吊元側11dとなる。なお、本発明に係るレバーハンドル座の取付構造は、浴室扉に限定して採用されるものではなく、一対のレバーハンドル座を表裏に取り付ける全ての扉に適用可能なものである。
レバーハンドル座13,15にはレバーハンドル17,19が取り付けられる。扉11の戸先側11cには錠箱21が内蔵される。錠箱21には不図示の空錠進退機構を作動させて、ラッチボルト23を後退可能とする操作力入力リング部材25が回動自在に設けられる。操作力入力リング部材25は、略正方形の貫通穴27を有する。この貫通穴27には断面正方形のレバー軸29が貫通する。レバー軸29の一端にはレバーハンドル17が固設されている。レバー軸29は、他端を貫通穴27に挿通した後、その突出先端にレバーハンドル19が冠着され、ネジ31によって脱落が阻止される。つまり、扉11は一対のレバーハンドル17,19が表裏から挟着される。レバーハンドル17,19は、下方へ略45°の回転角度で回転操作されることで、錠箱21の操作力入力リング部材25を同方向に回転させる。
図3は図2の要部分解平断面図である。
このレバーハンドル座の取付構造では、先端、本実施の形態では両端に固着部としての雌ネジ33の形成された複数、本実施の形態では2本の連結軸35,37を扉11に設けられた貫通穴39に挿入して、扉11の一方の面、例えば浴室側11aに一方のレバーハンドル座13を配置するとともに、扉11の他方の面、例えば浴室外側11bに配置した他方のレバーハンドル座15の裏面に連結軸35,37の先端を嵌合して、レバーハンドル座15の表面から挿入した固定部材としてのネジ41を雌ネジ33に螺合し固着することで、一対のレバーハンドル座13,15を扉11に挟着する。
本実施の形態では、レバーハンドル座13に連結軸35,37が予めネジ43によって固定される場合を例に説明するが、レバーハンドル座15に連結軸35,37が予め固定され、連結軸35,37を貫通穴27に挿通した後、その突出端にレバーハンドル座13をネジ43によって固定するものであってもよい。
レバーハンドル座13は、樹脂材料からなる本体45と、ステンレス材からなり本体45の外面に被着される化粧キャップ47と、レバー軸29が相対回転不能に貫通するカム板49と、カム板49を一方の回転方向に付勢するスプリング51と、本体45の裏面に設けられる座板53とを有する。
また、レバーハンドル座15は、図3に示すように、同様の構成部材となる化粧キャップ47と、カム板49と、スプリング51とを有する。一方、本体55及び座板57は、上記本体45及び座板53と左右対称形状で形成されたものを有している。
図4は図2のB−B矢視図、図5は図4に示した座板の正面図である。
ここで、本発明に係るレバーハンドル座の取付構造では、複数の連結軸の少なくとも一つが他の連結軸と異なる外径で形成される。本実施の形態では、2本の連結軸35,37のうち一方の連結軸35の外径dが、他方の連結軸37の外径Dと異なる外径、すなわち、連結軸37よりも小径で形成されている。
図5に示すように、レバーハンドル座13の座板53には連結軸35の貫通する小径穴59と、連結軸37の貫通する大径穴61とが穿設されている。なお、図5中、63は本体45の突起64(図4参照)に係合して位置決めを行う切欠、65はビス66(図4参照)によって座板53を固定するための固定穴、67はカム板49の軸部49a(図3参照)を挿通する受け穴を表す。
図3に示すように、レバーハンドル座15の座板57にも、小径穴59、大径穴61、受け穴67が穿設される。また、図示はされないが上記同様の切欠63、固定穴65も有している。つまり、レバーハンドル座の取付構造では、レバーハンドル座13に対するレバーハンドル座15の正規の取付け位置で、異径の連結軸35,37に嵌入する異径の嵌合穴(小径穴59、大径穴61)が、レバーハンドル座15の裏面(すなわち、座板57)に設けられている。
また、本体55にはスプリング51、カム板49を収容する凹部69、連結軸35,37の先端を嵌合する嵌合穴71,73を有する。この嵌合穴71,73は、ネジ41を挿通するネジ穴75,77と同軸に形成されている。
本実施の形態では、複数の連結軸が、一方のレバーハンドル座13の裏面から突出する左右一対のもの(連結軸35,37)からなり、且つ小径の連結軸35が扉11の戸先側11cに配置され、大径の連結軸37が扉11の吊元側11dに配置される。このような配置構成とすることで、特定の一つの連結軸(すなわち、小径の連結軸35)と戸先との相対関係を「先細」の語に関連づけして、把握し易くすることができる。
図6は図2に示した一方のレバーハンドル座本体の正面図である。
また、本実施の形態では、一方のレバーハンドル座13の本体45に、上下を特定する第1の標識79と、戸先側又は吊元側(本実施の形態では戸先側11c)を特定する第2の標識81が設けられている。これにより、一方のレバーハンドル座13の上下姿勢が分かり、且つこのレバーハンドル座13の表裏何れかの扉取付面も特定することができる。すなわち、レバーハンドル座13は、上向きとした姿勢で小径の連結軸35が戸先側となる唯一の取付け姿勢・扉取付面で取付向きが定まる。これにより、一方のレバーハンドル座13が、扉表裏面の何れへ取付けるものであることが判明しない場合であっても、第1、第2の標識79,81によって、誤取付けを確実に防止し、取付向きを容易に判別して、スムースな施工を実現できる。
図7は図2のB−B矢視における非操作時を(a)、操作時を(b)で表した動作説明図である。
本実施の形態では、一対のレバーハンドル座13,15のそれぞれには、相対回転不能にレバー軸29を挿通するカム板49が回動自在に設けられるとともに、このカム板49を所定の回動範囲に回転規制する図7(a)に示すストッパピン83が設けられている。カム板49は、図7(b)に示すように、突起49bをストッパピン83に当接することで回転が略45°の範囲に規制される。一対のレバーハンドル座13,15は、主要部材が樹脂材料からなる部材によって構成される一方、少なくともこれらカム板49及びストッパピン83が耐腐食性を備え且つ耐摩耗性を有する金属材料、例えばステンレス鋼などからなる。これにより、水分の残留に対しての耐腐食性を高めることができるとともに、摺接機構部材であるカム板49及びストッパピン83の耐摩耗性や、特にレバーハンドル形状の場合に生じ易い過剰な回転操作による軸部分及び内部機構への耐荷重性、すなわち操作強度を高めて、耐久性を向上させている。このことから従来のような摩耗によるレバーハンドルの過回転(オーバーロード)が防止され、内部機構の損壊などのおそれがなくなることとなる。
レバー軸29の両端にはレバー軸29の軸線に直交してレバーハンドル17,19の基端が固設され、レバー17a,19aは、先端が水平、好ましくは水平から所定高さ、例えば浮上する傾斜角度、例えば水平から1°上方へと傾いて取付けられている。このように、レバー17a,19aを、先端が水平から所定高さ浮上する傾斜角度(仰角)で取付けることで、水平や下り傾斜の場合に比べ、レバー17a,19aの握り易さ、操作の容易性(少量回転による操作力の入力)を連想させて、且つ見栄えを向上させることができる。
したがって、本実施の形態によるレバーハンドル座の取付構造によれば、扉11に貫通させた複数の連結軸35,37を嵌合して、一対のレバーハンドル座13,15を扉11に挟着する取付構造において、一方のレバーハンドル座13における連結軸35を他の連結軸37と異なる外径で形成し、正規の取付け位置で異径の連結軸35,37に嵌入する異径の小径穴59、大径穴61を他方のレバーハンドル座15の裏面に設けたので、特定の一つの連結軸35と、扉11の戸先側11c又は吊元側11dとの相対関係(例えば、小径の連結軸35が戸先側11cとなる相対関係)を定めておくことで、一方のレバーハンドル座13が、扉表裏面の何れかへ取付けるものであることが判明している(例えば浴室仕様のレバーハンドル座13は扉11の浴室側11a面となる)場合には、まず、一方のレバーハンドル座13を扉11の正しい取付け面11aに正しい上下姿勢で取付けでき、次いで、この一方のレバーハンドル座13の連結軸35,37を嵌合させて他方のレバーハンドル座15を扉反対面11bに正しい上下姿勢で取付けできる。
これにより、一対のレバーハンドル座13,15を正規の姿勢で扉11の表裏に取付けでき、レバーハンドル17,19の操作方向を、レバーハンドル17,19の先端が吊元側11dを向いた略水平状態で、下方へ略45°回転させる正規の操作方向にできる。したがって、レバーハンドル17,19の操作方向が、略水平状態から略45°上方の上下逆となるレバーハンドル座の誤取付けを確実に防止し、取付向きを容易に判別して、スムースな施工を実現できる。
図8は本発明に係るレバーハンドル座の取付構造をエスカチオン付扉に採用した場合の平断面図である。なお、図1〜図7に示した部材と同等の部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略するものとする。
上記の実施の形態によるレバーハンドル座の取付構造では、レバーハンドル座13,15が直接扉11の表裏面に取り付けられる場合を例に説明したが、本発明に係るレバーハンドル座の取付構造は、扉11の表裏面に取り付けられた例えばエスカチオン91等の化粧部材を介して扉11に間接的に取り付けられるものであってもよい。
また、上記の実施の形態では、座板53、57に、小径穴59、大径穴61を穿設したが、小径穴59、大径穴61は、直接本体45、55のみに穿設されるものであってもよい。さらに、小径穴59、大径穴61は、扉11の貫通穴39として穿設されるものであってもよい。
本発明に係るレバーハンドル座の取付構造の設けられた浴室扉の斜視図である。 図1のA−A矢視図である。 図2の要部分解平断面図である。 図2のB−B矢視図である。 図4に示した座板の正面図である。 図2に示した一方のレバーハンドル座本体の正面図である。 図2のB−B矢視における非操作時を(a)、操作時を(b)で表した動作説明図である。 本発明に係るレバーハンドル座の取付構造をエスカチオン付扉に採用した場合の平断面図である。
符号の説明
11…扉
11a…扉の一方(浴室側,取付面)
11b…扉の他方(浴室外側,反対面)
11c…扉の戸先側
11d…扉の吊元側
13…レバーハンドル座(一方のレバーハンドル座)
15…レバーハンドル座(他方のレバーハンドル座)
17a,19a…レバー
29…レバー軸
33…固着部(雌ネジ)
35,37…連結軸
39…貫通穴
41…固定部材(ネジ)
49…カム板
59…小径穴(異径の嵌合穴)
61…大径穴(異径の嵌合穴)
79…第1の標識
81…第2の標識
83…ストッパピン

Claims (5)

  1. 先端に固着部の形成された複数の連結軸を、扉に設けられた貫通穴に挿入して前記扉の一方の面に一方のレバーハンドル座を配置するとともに、前記扉の他方の面に配置した他方のレバーハンドル座の裏面に前記各連結軸の先端をそれぞれ嵌合して該他方のレバーハンドル座の表面から装着した固定部材を前記固着部に固着することで、一対の前記レバーハンドル座を前記扉に挟着するレバーハンドル座の取付構造であって、
    前記複数の連結軸の少なくとも一つが他の連結軸と異なる外径で形成され、
    前記一方のレバーハンドル座に対する前記他方のレバーハンドル座の正規の取付け位置で異径の前記連結軸に嵌入する異径の嵌合穴が前記他方のレバーハンドル座の裏面に設けられたことを特徴とするレバーハンドル座の取付構造。
  2. 前記複数の連結軸が、前記一方のレバーハンドル座の裏面から突出する左右一対のものからなり、且つ小径の前記連結軸が前記扉の戸先側に配置され、大径の前記連結軸が前記扉の吊元側に配置されることを特徴とする請求項1記載のレバーハンドル座の取付構造。
  3. 前記一方のレバーハンドル座の本体に、上下を特定する第1の標識と、戸先側又は吊元側を特定する第2の標識が設けられたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のレバーハンドル座の取付構造。
  4. 前記一対のレバーハンドル座のそれぞれには、相対回転不能にレバー軸を挿通するカム板が回動自在に設けられるとともに、該カム板を所定の回動範囲に回転規制するストッパピンが設けられ、
    前記一対のレバーハンドル座は、主要部材が樹脂材料からなる部材によって構成される一方、少なくとも前記カム板及び前記ストッパピンが金属材料からなることを特徴とする請求項1〜請求項2のいずれか1項記載のレバーハンドル座の取付構造。
  5. 前記レバー軸の先端には、該レバー軸の軸線に直交するレバーの基端が固設され、
    前記レバーは、先端が水平から所定高さ浮上する傾斜角度で取付けられることを特徴とする請求項4記載のレバーハンドル座の取付構造。
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