JP4882205B2 - スクリーン、スクリーンの製造方法、及びプロジェクタ - Google Patents

スクリーン、スクリーンの製造方法、及びプロジェクタ Download PDF

Info

Publication number
JP4882205B2
JP4882205B2 JP2004067232A JP2004067232A JP4882205B2 JP 4882205 B2 JP4882205 B2 JP 4882205B2 JP 2004067232 A JP2004067232 A JP 2004067232A JP 2004067232 A JP2004067232 A JP 2004067232A JP 4882205 B2 JP4882205 B2 JP 4882205B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
screen
opening
optical element
optical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004067232A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005257874A (ja
Inventor
秀也 ▲関▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2004067232A priority Critical patent/JP4882205B2/ja
Publication of JP2005257874A publication Critical patent/JP2005257874A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4882205B2 publication Critical patent/JP4882205B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

本発明は、スクリーン、特にプロジェクタに好適なスクリーン、このスクリーンの製造方法、及びこのスクリーンを備えるプロジェクタに関するものである。
近年、固体発光素子、例えば発光ダイオード(以下、「LED」という。)を光源とするプロジェクタが考えられている。従来のランプ光源の代わりにLEDを用いると、超小型、超軽量、長寿命で低コストのプロジェクタを実現できる。現状のLEDの発光効率(単位:lm/W値)は、ランプ光源に比較すると1/2〜1/3以下である。ここで、プロジェクタに用いることができる程度の低価格なLEDが得られまでは、若干時間を要すると思われる。また、現在のランプ光源と同等以上の光量と、発光面積の小面積化を実現するためには、さらに技術開発が必要である。このため、現在の技術レベルでは、LEDを用いるプロジェクタは、ランプ光源を用いるプロジェクタの明るさを大きく越える投写像を得ることは難しいと思われる。
従って、プロジェクタ、特にLEDを用いるプロジェクタでは、明るい投写像を得るように構成されたスクリーンを用いることが考えられる。そこで、例えば、光線が進行する方向性を積極的に利用して外光を除去する型のスクリーン(例えば、特許文献1)、偏光により選択性を持たせたスクリーン(例えば、特許文献2)、波長により選択性を持たせたスクリーン(例えば、特許文献3、4)等が提案されている。
特開平02−304541号公報 特開平03−287244号公報 特開平05−273655号公報 特開平05−346619号公報
従来技術のスクリーンは、以下に述べる3つの問題点を有している。第1の問題点は、高ゲイン、高コントラスト、広い視野角の3つの条件を同時に満足することが困難な点である。第2の問題点は、価格が高いという点である。第3の問題点は、大型で重量も重く、携帯性が低いという点である。
まず、第1の問題点である高ゲイン、高コントラスト、広い視野角の3つの条件を同時に満足することが困難な点について説明する。なお、本明細書において、スクリーンのゲインとは、反射率又は透過率、及び光の進行する方向性、方位性を含めた光学特性をいう。スクリーンは、プロジェクタ等を用いる画像投写表示システムを構成する重要な光学要素の一つである。スクリーンに求められる光学特性は、投写光に対するゲインは高いこと、かつ不要な外光に対するゲインは低いこと、即ち外光除去機能を有することである。外光除去機能は、コントラストに大きく影響する。外光除去機能が高いスクリーンは、外光環境下においても、黒表示が完全に黒とはならず、多少白っぽくなってしまう現象、いわゆる黒浮き現象を起こさない。このため、高コントラストな投写像を得ることができる。
ここで、従来の高ゲイン型のスクリーンでは、黒表示が完全に黒とはならず、黒浮き現象が起きる。このため、高ゲイン型のスクリーンは、投写像のコントラストが低下してしまう。また、従来の低ゲイン型のスクリーンでは、不要な外光を除去し、コントラストを向上させている。このため、低ゲイン型のスクリーンでは、投写像の画面が暗くなってしまう。
また、スクリーンの投写面の黒表示部と白表示部とに対して外光が入射したときを考える。このとき、一般に、外光の輝度に、表示部に輝度を加えた状態のコントラストが小さくなるため、観察者が見にくい投写像となってしまう。これは、LEDを用いるプロジェクタのときに、顕著に現れる。従って、LEDを用いるプロジェクタのためには、特に外光除去機能が高いスクリーンが求められる。
外光除去機能は、外光と投写光との光学的性質の差異を利用して、選択的に外光を除去することで実現できる。光学的性質としては、光線方向、偏光、波長等を挙げることができる。光線方向により光の選択性を持たせたスクリーンは、例えば特許文献1に提案されている。特許文献1に提案された構成では、材料が高価であり、製造工程も複雑である。また、外光と投写光との光線方向の差異が小さいと効果が小さくなってしまう。また、あえてスクリーンの構成を複雑化せずとも、ひさし等の簡単な外光遮断手段を付加することで同等の効果を得られる。従って、本構成は、高価であるのに対して、コスト効果が小さいという問題を有している。さらに、この型のスクリーンは、光線の進行する方向を制限してしまうため、視野角が狭くなってしまう。投写型の表示装置において視野角が制限されてしまうことは、プラズマタイプやEL等の自発光表示装置に比較して不利になってしまうことがある。特に、需要者が販売店で各種の表示装置を同時に比較して観察する場合に、表示される画像の視野角が制限されている表示装置は見栄えが劣ってしまう。このため、需要者に対して、この型のスクリーンを備える表示装置は、相対的に不利な印象を与えてしまうおそれがある。
また、偏光により光の選択性を持たせたスクリーンは、例えば特許文献2に提案されている。特許文献2に提案された構成は、空間光変調装置として液晶パネルを用いるプロジェクタに効果的である。しかしながら、外光の除去は、偏光成分のうち一方の成分のみであるため、外光除去の効率が低くなってしまう。また、プロジェクタが3板式の液晶パネルを用いるとき、各色光の偏光方向のうち一つの偏光方向が異なっていると、正確に色再現されなくなってしまう。さらに、スクリーンに組み込まれた偏光分離手段は角度依存性を有している。このため、視野が制限されてしまうという問題がある。
また、波長により光の選択性を持たせたスクリーンは、例えば特許文献3、4に提案されている。外光は、一般的にホワイトノイズ状の白色光や、ブロードなスペクトル分布を有する照明光等である。これに対して、例えばLEDからの射出光は、波長分布のピーク性が強いスペクトル分布を有している。特許文献3、4に提案されたスクリーンは、スペクトル分布の相違を利用して、LEDからの射出光に少なく含まれ、外光に多く含まれるスペクトル成分を吸収する構成である。しかしながら、本構成では、LEDから投写される光と同じ波長の外光はカットできない。また、波長選択性の境界波長近傍のフィルタリング特性をシャープにすることは困難である。この結果、効果的に波長を選択することが困難となってしまう。このように、従来のスクリーンは、外光除去機能が十分ではなく、高ゲイン、高コントラスト、広い視野角の3つの条件を同時に満足することが困難であり問題である。
次に、第2の問題点である価格が高いという点について説明する。プロジェクタは、プロジェクタの使用目的は、ビジネス用途からホームユース用途に至るまで急速な普及が見込まれている。このため、様々な用途にプロジェクタが使用されたときに、様々なニーズが生じると考えられる。例えば、フロントプロジェクタ用のスクリーンにおいては、1台のプロジェクタの用途により、異なるサイズが必要となることが考えられる。例えば、映画用のワイドスクリーン、テレビ用の4:3サイズのスクリーン、小型画面用の小サイズスクリーン等である。さらに、プロジェクタの用途により異なる特性が必要となることも考えられる。例えば、暗室用の低ゲインで高コントラストなスクリーン、明室用の高ゲインで外光除去機能を有するスクリーン等である。この結果、ユーザが複数のスクリーンを所有することが予想される。また、フロントプロジェクタ用のスクリーンは、使用年数により汚れや破損、劣化を生ずるため買い換えや使い捨て的な使用態様が見込まれる。さらに、リアプロジェクタでは、スクリーンの価格は、プロジェクタ本体の価格に含まれる。将来的に、リアプロジェクタは低価格化の傾向にあるため、スクリーン自体の低価格化は重要である。このような事情においては、スクリーンの低価格化が強く望まれる。
しかしながら、上述したような従来のスクリーンは、いずれも複雑な製造工程を要するため高価格化している。このように、従来のスクリーンは高価格であるため問題である。
また、第3の問題点である、大型で重量も重く、携帯性が低いという点について説明する。特殊な機能を付与したスクリーンは、十分な強度を有する基材と、ビーズ等の微細構造剤と、これらを一体化する接着層と、波長選択性の特殊なコート材等を備えている。このため、重量が重くなる傾向にある。また、LEDを用いるプロジェクタでは、プロジェクタ自体が小型化、軽量化できる。従って、ユーザが携行するスクリーンも小型で軽量な携帯性が要求される。これに伴って、フロントプロジェクタのスクリーンの柔軟性に関しても、ロール状に巻き取ることや、皺を残さずに折りたたむことが望まれる。しかしながら、例えば、レンズ構造を備える高度な光学構造を有するスクリーンは、パネル形状とならざるを得ない。このように、従来のスクリーンは、いずれも製造コストが高く、携帯性が低いという問題を有している。さらに好ましくは、小型、軽量なスクリーンにおいても、破損等の機械的、化学的耐久性に優れたものが望ましい。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、高ゲイン、高コントラストで、広い視野角を有し、低価格、小型、軽量で、携帯性が良いスクリーン、このスクリーンの製造方法及びこのスクリーンを備えるプロジェクタを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、第1の本発明は、第1の方向に屈折力を有する第1光学素子と、第1の方向に略直交する第2の方向に屈折力を有する第2光学素子とを備えるスクリーンであって、スクリーンの第1面側に形成されている第1の開口部と、スクリーンの第1面とは異なる第2面側に形成され、第1の開口部と異なる大きさの第2の開口部とを有することを特徴とするスクリーンを提供できる。まず、第1の方向と第2の方向とは略直交している。そして、第1の方向と第2の方向との両方の方向に略直交する方向を光軸方向とする。このとき、光軸方向と第1の方向とを含む面を第1面とする。また、光軸方向と第2の方向とを含む面を第2面とする。第1光学素子は、第1面に沿って進行する光を、焦点位置に集光する。また、第1光学素子は、第2面に沿って進行する光を、そのまま集光させることなく透過する。第2光学素子は、第1面に沿って進行する光をそのまま透過する。また、第2光学素子は、第2面に沿って進行する光を、焦点位置に集光する。これにより、第1面に沿って進行する光は、第1光学素子の焦点位置に集光する。さらに、第2面に沿って進行する光は、第2光学素子の焦点位置に集光する。ここで、第1光学素子の焦点位置と、第2光学素子の焦点位置とが略一致するよう構成する。そして、スクリーンの光に入射側に、光を導くための第1の開口部を形成しておく。さらに、略一致している焦点位置に第1の開口部と大きさの異なる第2の開口部、例えばピンホールを形成しておく。これにより、スクリーンは、スクリーンに対して所定の方向から進行してくる入射光を、第2の開口部であるピンホールが形成されている焦点位置へ集光する。集光された光は、第1面と第2面とに沿って発散光となって射出する。従って、スクリーンの観察者は、広い視野角で投写光を観察できる。また、不要な外光、例えば、室内の照明光、窓からの昼光等は、投写光と異なる角度でスクリーンへ入射することが多い。投写光とは異なる角度でスクリーンへ入射した不要な外光は、第1光学素子と第2光学素子とにより、ピンホールが形成された軸上の焦点位置とは、異なる位置へ集光する。ここで、ピンホールを通過する光以外は、遮光することが望ましい。これにより、スクリーンの観察者は、不要な外光を認識することを低減できる。従って、高ゲインで、高コントラストなスクリーンを得ることができる。さらに、本発明は、簡便な光学素子、例えば光学繊維束やシリンドリカルレンズで構成できるため、低価格なスクリーンを提供できる。さらに、構成が簡素であるため、小型、軽量で、携帯性が良いスクリーンを提供できる。好ましくは、第1の開口部の開口面積は、第2の開口部の開口面積より大きいことが望ましい。第1の開口部の開口面積が第2の開口部の開口面積より大きいほど外光が観察者の方向へ透過することを低減し、高コントラストな画像を得ることができる。また、第1の開口部及び第2の開口部は、所定の平面においてそれぞれの中心位置が略一致するように設けられることが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、第1光学素子と第2光学素子とを透過した光を反射するミラーを有していることが望ましい。例えば、第1光学素子と第2光学素子との焦点位置近傍にミラーを配置しておく。これにより、第2の開口部である例えばピンホールを通過した光がミラーにより反射される。反射された光は、スクリーンの入射側の面から再度射出する。このため、フロントプロジェクタに好適なスクリーンを提供できる。
また、本発明の好ましい態様によれば、第1光学素子及び第2光学素子は、光学繊維束であることが望ましい。光学繊維としては、例えば断面形状が略円形の光ファイバを用いることができる。そして、第1の方向に沿って並列させた光学繊維が第1光学素子となる。同様に、第2の方向に沿って並列させた光学繊維が第2光学素子となる。また、略直交する方向に光学繊維を交互に織って構成することもできる。例えば、光学繊維を用いて、糸で布を織るようにして構成する。これにより、安価で、小型軽量なスクリーンを得ることができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、第1光学素子及び前記第2光学素子は、複数のシリンドリカルレンズを含むことが望ましい。シリンドリカルレンズは一定の方向にのみ屈折力を有している。複数のシリンドリカルレンズをシート状に配列する。そして、直交する方向に屈折力を生ずるように2枚のシリンドリカルレンズのシートを配置する。このように簡易な構成でスクリーンを構成できる。これにより、安価で、小型軽量なスクリーンを得ることができる。
また、第2の本発明によれば、第1の方向に屈折力を有する第1光学層を形成する第1光学層形成工程と、第1の方向に略直交する第2の方向に屈折力を有する第2光学層形成工程と、第1光学層に第1の開口部を形成する第1開口部形成工程と、第2光学層に対して、第1の開口部と異なる大きさの第2の開口部を形成する第2開口部形成工程とを含むことを特徴とするスクリーンの製造方法を提供できる。第1光学層形成工程と、第1の方向に略直交する第2の方向に屈折力を有する第2光学層形成工程とにより、例えば、上述した光学繊維やシリンドリカルレンズを提供する。そして、第1開口部形成工程と、第2開口部形成工程とにおいて、所定の開口部を形成する。このように、簡便な工程で、低価格のスクリーンを製造できる。
また、第3の本発明によれば、光を供給する光源と、光源からの光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置と、空間光変調装置からの変調された光を投写する投写レンズと、上述のスクリーンとを有することを特徴とするプロジェクタを提供できる。本プロジェクタは、高ゲイン、高コントラストで視野角が広いスクリーンを備えている。このため、良好な投写像を得ることができる。また、スクリーンが小型軽量であるため、プロジェクタ、特にリアプロジェクタを軽量化できる。さらに、スクリーンが低価格であるため、プロジェクタも安価に製造できる。
以下に、本発明に係るスクリーン、スクリーンの製造方法及びプロジェクタの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではない。
図1は、実施例1に係るスクリーン100の断面構成を示す。スクリーン100は、リアプロジェクタ用のスクリーンである。観察者OBSは、第1面M1から入射して第2面M2から射出する光を観察する。本実施例は、光学繊維である光ファイバを光学素子として用いている。第1光学素子である第1光ファイバ101と、第2光学素子である第2光ファイバ102とは、交互に布を製造するように織り込まれている。図4−1は、2つの光ファイバ101、102を織り込んだ状態で、開口部を形成する前の斜視構成を示す。なお、詳しい製造方法については後述する。まず、図1において符号Aで示す部分の構成について図2、図3に基づいて説明する。第1光ファイバ101は、断面形状が略半円形状である。第1光ファイバ101は、第1の方向であるy方向に屈折力を有する。入射側には、略矩形形状の第1の開口部103が形成されている。また、第2光ファイバ102は、断面形状が略円形形状である。第2光ファイバ102は、y軸方向に略直交する第2の方向であるx軸方向に屈折力を有する。ここで、第1の方向であるy軸方向と、第2の方向であるx軸方向との両方の方向に略直交するz方向を光軸AX方向とする。そして、光軸AX方向と第1の方向であるy軸方向とを含む面を第1面S1とする。また、光軸AX方向と第2の方向であるx軸方向とを含む面を第2面S2(図3)とする。
図2に示すように、第1光ファイバ101は、第1面S1に沿って進行する光Lvを、焦点位置f1に集光する。また、第2光ファイバ102は、第1面S1に沿って進行する光Lvをそのまま透過する。これにより、第1面S1に沿って進行する光Lvは、第1光ファイバ101の焦点位置f1に集光する。さらに、図3に示すように、第1光ファイバ101は、第2面S2に沿って進行する光Lhを、そのまま透過する。また、第2光ファイバ102は、第2面S2に沿って進行する光Lhを、焦点位置f2に集光する。これにより、第2面S2に沿って進行する光Lhは、第2光ファイバ102の焦点位置f2に集光する。ここで、第1光ファイバ101の焦点位置f1と、第2光ファイバ102の焦点位置f2とが略一致するよう構成する。
スクリーン100の入射側に、光を導くための角部が丸みを有する略矩形形状の第1の開口部103が形成されている。さらに、略一致している焦点位置f1、f2に第1の開口部103と大きさの異なる第2の開口部104、例えばピンホールを形成しておく。これにより、スクリーン100は、スクリーン100に対して所定の方向から進行してくる入射光Lh、Lvを、第2の開口部104、例えばピンホールが形成されている焦点位置f1、f2へ集光する。集光された光は、第1面S1と第2面S2とに沿って発散光となって射出する。従って、スクリーン100の観察者OBSは、広い視野角で投写光を観察できる。このようなスクリーン100は、略平行な状態で入射する光Lv、Lhに対して最も効果が大きい。例えば、不図示のプロジェクタ本体とスクリーン100との距離を大きくとることで、スクリーン100への入射光の略平行光成分を多くできる。また、スクリーン100の直前に平行光へ変換するためのフレネルレンズを配置しても良い。さらに、スクリーン100の第1面M1側を凹面とすることで、プロジェクタからの発散光を有効に用いることもできる。
図1に戻って、第1光ファイバ101と、第2光ファイバ102との間には、ブラックコート105が形成されている。ブラックコート105は、黒色の吸光性を有する樹脂、ゴム等で構成されている。ここで、不要な外光Lg、例えば、室内の照明光、窓からの昼光等は、投写光のような光Lh、Lvと異なる角度でスクリーン100へ入射することが多い。投写光とは異なる角度でスクリーン100へ入射した不要な外光Lgは、第1光ファイバ101と第2光ファイバ102とにより、ピンホールである第2の開口部104が形成された軸上の焦点位置f1、f2とは、異なる位置へ集光する。異なる位置へ集光した光は、ブラックコート105により吸収されて、透過又は反射することがない。これにより、スクリーン100の観察者は、不要な外光Lgを認識することを低減できる。従って、高ゲインで、高コントラストなスクリーンを得ることができる。特に、観察者OBSが、入射面である第1面M1と反対側の第2面M2からスクリーン100を観察すると、スクリーン100の全面にブラックコート105が形成されている。このため、観察者OBSにとって、スクリーン100は略黒い状態に見える。この状態で、上述のように外光Lgが除去される。この結果、黒浮き現象が低減された状態で高コントラストな投写光が得られる。
本実施例のスクリーン100は、第1の開口部103の開口面積が第2の開口部104の開口面積より大きい。第1の開口部103の開口面積が第2の開口部104の開口面積より大きいほど観察者OBSの方向へ透過する外光を低減し、高コントラストな画像を得ることができる。また、本実施例のスクリーン100は、第1の開口部103及び第2の開口部104が、所定の平面であるxy平面においてそれぞれの中心位置が略一致するように設けられている。xy平面において第1の開口部103及び第2の開口部104のそれぞれの中心位置を略一致させると、スクリーン100は、xy平面に略直交する光軸AX方向に進行する光Lh、Lvを観察者OBSの方向へ透過することができる。なお、例えば偏芯形状の断面を有する光ファイバやシリンドリカルレンズを用いる場合、第1の開口部103及び第2の開口部104のそれぞれの中心位置を一致させなくても投写光を観察者OBSの方向へ進行させる構成にできる。
さらに、本実施例では、簡便な光学素子、例えば光学繊維束やシリンドリカルレンズで構成できるため、低価格なスクリーン100を提供できる。さらに、構成は簡素であるため、小型、軽量で、携帯性が良いスクリーン100を提供できる。
また、略直交する方向に光学繊維である光ファイバ101、102を糸で布を織るように交互に織って構成している。これにより、安価で、小型軽量なスクリーン100を得ることができる。さらに、高い弾力性と柔軟性とを有するため、折りたたみ可能で皺を生じにくいスクリーン100を得られる。加えて、破損しにくく、例えば、テレビ等として使用したときに安全性が高い。また、破損による交換費用も不要となるため、メンテナンス性が高い。
また、スクリーン100が、一定ピッチの周期構造を有しているとき、モアレのような干渉縞や、シンチレーションのようなぎらつき等の不具合を発生してしまうことがある。特に、光源としてレーザ光を用いるプロジェクタからの投写光のときに、この不具合を発生しやすい。このため、以下の構成(1)、(2)、(3)のように、スクリーン100にランダム構造をもたせることにより、モアレやシンチレーションを低減できる。
(1)光ファイバの直径(太さ)が長手方向で変化して異なっている光ファイバ101、102を用いること。
(2)波型ロール等でちぢれ加工された光ファイバ101、102を用いること。
(3)織機で光ファイバ101、102を織る際に、織糸のテンションに揺らぎを持たせること。
さらに、第1面M1側では、半円柱形状のレンズ機能を有する部分が形成される。図1の入射光Lvのうち、半円形状の円周部に入射する光は、全反射により反射されてしまうことがある。このため、第1面M1側の半円柱形状のレンズ機能を有する部分の形状を扁平化しておくことが望ましい。光ファイバの扁平化は、例えばホットプレス法により容易に行うことができる。
図4−1〜図4−4に基づいて本発明の実施例2に係るスクリーンの製造方法について説明する。本実施例では、リアプロジェクタに好適なスクリーンの製造方法を例に説明する。また、フロントプロジェクタ用のスクリーンに関しても、基本的な製造手順は本実施例と同一である。さらに、上記実施例1と同一の部分には、同一の符号を付し、重複する説明は省略する。図4−1に示すように、第1光ファイバ101と第2光ファイバ102とを略直交するx、y方向に布状に織る。図4−1では、説明のため織り目の間隔を粗くして示す。これに対して、本来の織り目の間隔は十分緻密にする。第1光ファイバ101は、第1の方向であるy軸方向に屈折力を有する。このため、第1光ファイバ101は、y−z面である面S1に沿って進行する光を集光する。これに対して、第2光ファイバ102は、第2の方向であるx軸方向に屈折力を有する。このため、第2光ファイバ102は、x−z面である面S2に沿って進行する光を集光する。このように、第1光学層形成工程において、第1の方向であるy軸方向に屈折力を有する第1光学層を形成する。また、第2光学層形成工程において、第1の方向に略直交する第2の方向であるx軸方向に屈折力を有する第2光学層を形成する。この結果、図4−2に示すように、y−z面内の断面における、第1光ファイバ101と第2光ファイバ102との交点では、シリンドリカルレンズを光軸z方向に2段重ねた状態となる。
図4−3において、布状のファイバ織物の第1面M1と第2面M2とに流動性を有する吸光性のブラックコート105を形成する。ブラックコート105は、黒色樹脂やゴム等で構成できる。ブラックコート105は、織り目間の凹凸や隙間等を均一化するように充填する。ここで、第1光ファイバ101と第2光ファイバ102との交点では、2つのファイバの断面の直径分の厚さとなる。このため、布状のファイバ織物の平均的な厚さに対して、2つのファイバ101、102の交点は突起点となる。交点に生じている突起点は、直交する格子状に分布する。
さらに、図4−4に示すように第1開口部形成工程において、第1光学層側に対応する第1面M1に第1の開口部103を形成する。第1の開口部103を形成するために、第1面M1を研磨することで切削する。研磨する量、即ち研磨深さは、光ファイバ101、102の屈折率や直径の大きさに応じて決定する。例えば、研磨は、図4−3で示すようなスクリーン100を、ローラで研磨板に対して押圧することで行う。本実施例では、図4−4に斜線を付して示す第1光ファイバ101の直径の略半分程度まで切削、研磨する。これにより、斜線を付して示す第1光ファイバ101は、断面形状が略半円形状のシリンドリカルレンズとなる。第1面M1は、このように切削、研磨する量を後述する第2面の切削研磨量よりも多くしている。これにより、第1面M1は、光ファイバを構成する透明繊維が露出する状態となる。図5−1は、透明繊維が露出している第1の開口部103を第1面M1から見た構成を概念的に示す。理解の容易のため、第1の開口部103は、光ファイバ101、102の長手方向に長軸を有する楕円形状として示す。なお、実際の第1の開口部103は、略円形形状で、隣接する開口部どうしが稠密に配置されている。これにより、第1面M1は、布状の全体が光学的に透明な開口部を有する構成となる。
研磨の際の、ローラの押圧力をさらに大きくすると、図5−2に示すように、第1の開口部103は、角部を面取りした正方形形状となる。このときも、第1面M1は、布状の全体が光学的に透明な開口部を有する構成となる。
次に、第2面M2側の第2の開口部104について説明する。図4−4に戻って、第2開口部形成工程において、第2光学層側の第2面M2に対して、上述の第1の開口部103と異なる大きさの第2の開口部104を形成する。第2の開口部104は、第1の開口部103と同様にスクリーン100の第2面M2を切削、研磨することで形成する。切削、研磨深さは第1面M1側に比較して小さくする。上述したように、2つの光ファイバ101、102の交点は突起点となっている。このため、研磨深さを小さくすると、突起点の頂点から初めに研磨される。この結果、図6に示すように、交点ごとにピンホール状の第2の開口部104が形成される。第2の開口部104からは、第1光ファイバ101、又は第2光ファイバ102が露出している。さらに、第2面を研磨して第2の開口部104を形成するとき、粗い研磨剤を用いると、ピンホールである第2の開口部104を散乱面にできる。これにより、第2の開口部104から高効率で広い視野角にわたって光を射出できる。
また、第2の開口部104を形成するために、研磨板の代わりに、ブラックコート105を溶解する程度に加熱された平板を用いることもできる。このときは、加熱された平板により、ブラックコート105を溶融・流動、又は蒸発・昇華させる。これにより、第2面M2にピンホール状の第2の開口部104を形成できる。
さらに、第1光ファイバ101と第2光ファイバ102とを織り込む代わりに、熱により融着させても良い。第1光ファイバ101と第2光ファイバ102との交点における密着性を高めること、例えばλ/20以内に近接させることで、入射光をエバネッセント光として伝播できる。エバネッセント光として伝播させると、90%以上の伝播効率を期待できる。このため、光ファイバ内に閉じ込められてしまい、その長手方向に伝播してしまうことによる光量損失を低減できる。
上述の製造工程により、図7に斜視構成を示すような、第1の開口部103、第2の開口部104が形成された織物状の布のように構成されたスクリーン100を得られる。なお、図7では、ブラックコートの記載を省略している。このように、本実施例によれば、、簡便な工程で、低価格のスクリーン100を製造できる。なお、光ファイバ101、102は、樹脂や硝子で構成されたもの、又は中空のビニールチューブ等を用いることができる。また、第1面M1には、反射防止コートを形成することが望ましい。これにより、スクリーン100内へ少ない損失で高効率で光を取り込むことができる。
次に、図8に基づいて、本発明の実施例3に係るスクリーン800について説明する。スクリーン800は、フロントプロジェクタに好適なスクリーンである。観察者OBSは、不図示のフロントプロジェクタと同じ側の空間からスクリーン800からの反射光を観察する。上記実施例1と同一の部分には、同一の符号を付し、重複する説明は省略する。スクリーン800の基本的な構成は、実施例1のスクリーン100と同一である。本実施例では、第2面M2側に、第1光学素子である第1光ファイバ101と、第2光学素子である第2光ファイバ102とを透過した光を反射するミラー801を有している点が異なる。実施例1で説明したように、スクリーン800への入射光は、ピンホールである第2の開口部104の位置に集光する。そして、第2の開口部104を通過した光は、ミラー801で反射される。反射された光は、再度2つの光ファイバ101、102を透過して、観察者OBSの方向へ射出される。ミラー801は、アルミニウム、銀等の金属蒸着により形成できる。また、ミラー801は、アルミニウム蒸着シートを第2面M2に接着剤でラミネートしても良い。さらに好ましくは、ミラー801の表面に微小な凹凸を形成することが望ましい。これにより、反射光の散乱性を高めて大きな視野角を得られる。
図9は、本発明の実施例4に係るスクリーン900の主要部分を示す。本実施例では、第1光学素子及び第2光学素子として、直交する2方向に複数のシリンドリカルレンズ901、902を用いている。そして、シリンドリカルレンズ901、902の屈折力を有する側の面にブラックコート905が形成されている。また、シリンドリカルレンズ902のレンズ面側にはピンホールである第2の開口部904が形成されている。なお、図9では説明の都合上、ブラックコート905は断面にしか描いてないが、実際にはブラックコート905はシリンドリカルレンズ901、902の半円柱状の表面凹凸を埋めるように設けられる。ブラックコート905は、シリンドリカルレンズ901、902の表面を平坦にするように、シリンドリカルレンズ901、902の曲面の全体に形成されている。
本実施例によれば、2枚のシリンドリカルレンズシートを、その長手方向が略直交するように重ねるだけで良い。また、ピンホールである第2の開口部904は、ブラックコート905を溶融させるように加熱された棒状部剤を用いて用意に形成できる。加熱された棒状部剤を、シリンドリカルレンズの長手方向と直交させて押圧する。これにより、容易に複数のピンホールを形成できる。
図10は、本発明の実施例5に係るプロジェクタ1000の概略構成を示す。プロジェクタ1000は、筐体1080に設けられ、上記実施例1で説明した構成と同一のスクリーン1060に投写光を透過させることによって画像を表示する、いわゆるリア型プロジェクタである。プロジェクタ1000の筐体1080は、観察者側の所定面にスクリーン1060が設けられている。光源部1010は、光を供給する発光部1001とリフレクタ1002とを有する。発光部1001には、超高圧水銀ランプを用いることができる。発光部1001は、第1色光であるR光、第2色光であるG光、及び第3色光であるB光を含む光を供給する。発光部1001からの光は、直接又はリフレクタ1002を反射して射出される。光源部1010からの光は、照明光学系(不図示)により主光線に略平行とされたのち、フライアイ型インテグレータ1012に入射する。フライアイ型インテグレータ1012は、光源部1010からの光の照度分布を均一化する。
フライアイ型インテグレータ1012で照度分布を均一化された光は、偏光変換素子1014にて特定の振動方向を有する偏光光、例えばs偏光光に変換される。s偏光光に変換された光は、色分離光学系1020を構成するR光透過ダイクロイックミラー1021に入射する。色分離光学系1020は、光源部1010から供給される光をR光と、G光と、B光とに分離する。以下、R光について説明する。R光透過ダイクロイックミラー1021は、R光を透過し、G光、B光を反射する。R光透過ダイクロイックミラー1021を透過したR光は、反射ミラー1022に入射する。反射ミラー1022は、R光の光路を90度折り曲げる。光路を折り曲げられたR光は、第1色光用空間光変調装置であるR光用液晶表示装置1030Rに入射する。R光用液晶表示装置1030Rは、R光を画像信号に応じて変調する透過型の液晶表示装置である。なお、ダイクロイックミラーを透過しても、光の偏光方向は変化しないため、R光用液晶表示装置1030Rに入射するR光は、s偏光光のままの状態である。R光用液晶表示装置1030Rに入射したs偏光光は、p偏光光に変換されたのち、画像信号に応じた変調によりs偏光光に変換される。変調によりs偏光光に変換されたR光は、色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム1040に入射する。
次に、G光について説明する。R光透過ダイクロイックミラー1021で反射されたG光とB光とは、光路を90度折り曲げられる。光路を折り曲げられたG光とB光とは、色分離光学系1020を構成するB光透過ダイクロイックミラー1023に入射する。B光透過ダイクロイックミラー1023は、G光を反射し、B光を透過する。B光透過ダイクロイックミラー1023で反射されたG光は、第2色光用空間光変調装置であるG光用液晶表示装置1030Gに入射する。G光用液晶表示装置1030Gは、G光を画像信号に応じて変調する透過型の液晶表示装置である。G光用液晶表示装置1030Gに入射するG光は、s偏光光に変換されている。G光用液晶表示装置1030Gに入射したs偏光光は、画像信号に応じた変調により、p偏光光に変換される。変調によりp偏光光に変換されたG光は、色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム1040に入射する。
次に、B光について説明する。B光透過ダイクロイックミラー1023を透過したB光は、リレーレンズ1024を透過した後、反射ミラー1025により光路を90度折り曲げられる。そして、B光は、さらにリレーレンズ1026を透過し、反射ミラー1027により光路を90度折り曲げられて、第3色光用空間光変調装置であるB光用液晶表示装置1030Bに入射する。B光用液晶表示装置1030Bは、B光を画像信号に応じて変調する透過型の液晶表示装置である。なお、B光透過ダイクロイックミラー1023を透過したB光を2つのリレーレンズ1024、1026に透過させるのは、B光の光路の長さがR光及びG光の光路の長さよりも長いためである。2つのリレーレンズ1024、1026を用いることにより、B光透過ダイクロイックミラー1023を透過したB光を、そのままB光用液晶表示装置1030Bに導くことができる。B光用液晶表示装置1030Bに入射するB光は、s偏光光に変換されている。B光用液晶表示装置1030Bに入射したs偏光光は、p偏光光に変換されたのち、画像信号に応じた変調により、s偏光光に変換される。B光用液晶表示装置1030Bで変調されたB光は、色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム1040に入射する。
色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム1040は、2つのダイクロイック膜1042、1044をX字型に直交して配置して構成されている。ダイクロイック膜1042は、R光を反射し、B光、G光を透過する。ダイクロイック膜1044は、B光を反射し、R光、G光を透過する。このように、クロスダイクロイックプリズム1040は、R光用液晶表示装置1030R、G光用液晶表示装置1030G、B光用液晶表示装置1030Bでそれぞれ変調されたR光、G光、B光を合成する。なお、上述のように、R光用液晶表示装置1030R、B光用液晶表示装置1030Bからクロスダイクロイックプリズム1040に入射される光は、s偏光光となるように設定される。また、G光用液晶表示装置1030Gからクロスダイクロイックプリズム1040に入射される光は、p偏光光となるように設定される。このようにクロスダイクロイックプリズム1040に入射される光の偏光方向に差異をつけるのは、クロスダイクロイックプリズム1040において各色光用液晶表示装置から射出される光を有効に合成するためである。ダイクロイック膜1042、1044は、通常、s偏光光の反射特性に優れる。このため、ダイクロイック膜1042、1044で反射されるべきR光及びB光をs偏光光とし、ダイクロイック膜1042、1044を透過すべきG光をp偏光光としている。投写レンズ1050は、クロスダイクロイックプリズム1040で合成された光を反射ミラー1052の方向へ投写する。反射ミラー1052は、投写レンズ1050からの投写光をスクリーン1060の方向へ反射する。スクリーン1060は、反射ミラー1052で反射された投写光を透過させることにより、投写像を表示する。
次に、スクリーン1060の近傍の構成について説明する。投写光はフレネルレンズ1062により略平行光に変換される。平行光に変換された光はスクリーン1060に入射する。上述したように、プロジェクタ1000は、高ゲイン、高コントラストで視野角が広いスクリーン1060を備えている。このため、良好な投写像を得ることができる。また、スクリーン1060が小型軽量であるため、プロジェクタ1000本体を軽量化できる。さらに、スクリーン1060が低価格であるため、プロジェクタ1000も安価に製造できる。
実施例1のスクリーンの概略構成図。 実施例1のスクリーンの光学機能の説明図。 実施例1のスクリーンの光学機能の他の説明図。 実施例2のスクリーンの製造方法の説明図。 実施例2のスクリーンの製造方法の他の説明図。 実施例2のスクリーンの製造方法のさらに他の説明図。 実施例2のスクリーンの製造方法の別の説明図。 実施例2の第1の開口部の説明図。 実施例2の第1の開口部の他の説明図。 実施例2の第2の開口部の説明図。 実施例2のスクリーンの斜視概念図。 実施例3のスクリーンの概略構成図。 実施例4のスクリーンの概略構成図。 実施例5のプロジェクタの概略構成図。
符号の説明
100 スクリーン、101 第1光ファイバ、102 第2光ファイバ、103 第1の開口部、104 第2の開口部、105 ブラックコート、800 スクリーン、801 ミラー、900 スクリーン、901 シリンドリカルレンズ、902 シリンドリカルレンズ、904 開口部、905 ブラックコート、1000 プロジェクタ、1001 発光部、1002 リフレクタ、1010 光源部、1012 フライアイ型インテグレータ、1014 偏光変換素子、1020 色分離光学系、1021 R光透過ダイクロイックミラー、1022 反射ミラー、1023 B光透過ダイクロイックミラー、1024 リレーレンズ、1025 反射ミラー、1026 リレーレンズ、1027 反射ミラー、1030R、1030G、1030B 各色光用液晶表示装置、1040 クロスダイクロイックプリズム、1042、1044 ダイクロイック膜、1050 投写レンズ、1052 反射ミラー、1060 スクリーン、1062 フレネルレンズ、1080 筐体、AX 光軸、f1、f2 焦点位置、Lg 外光、Lh、Lv 光、M1、M2 面、OBS 観察者

Claims (5)

  1. 第1の方向に屈折力を有する第1光学素子と、
    前記第1の方向に略直交する第2の方向に屈折力を有する第2光学素子とを備えるスクリーンであって、
    前記スクリーンの第1面側に前記第1光学素子または前記第2光学素子の一部を切削することで形成される略矩形形状の第1の開口部と、
    前記スクリーンの前記第1面とは異なる第2面側に前記第1の開口部に対応して、前記第1光学素子または前記第2光学素子の一部を切削することで形成される前記第1の開口部と異なる大きさのピンホール状の第2の開口部とを有し、
    前記第1の方向と前記第2の方向との両方の方向に略直交する方向を光軸方向とした場合に、前記第1光学素子における前記光軸方向と前記第1の方向とを含む面に沿って進行する光の第1の方向の焦点位置と、前記第2光学素子における前記光軸方向と前記第2の方向とを含む面に沿って進行する光の第2の方向の焦点位置と、前記第2の開口部の位置とが略一致することを特徴とするスクリーン。
  2. 前記第1光学素子と前記第2光学素子とを透過した光を反射するミラーを有していることを特徴とする請求項1に記載のスクリーン。
  3. 前記第1光学素子及び前記第2光学素子は、光学繊維束であることを特徴とする請求項1又は2に記載のスクリーン。
  4. 第1の方向に屈折力を有する第1光学素子と、前記第1の方向に略直交する第2の方向に屈折力を有する第2光学素子とを布状にする光学層形成工程と、
    布状の前記光学素子の両面にブラックコートを充填する充填工程と、
    布状の前記光学素子の一方の面を切削研磨し略矩形形状の第1の開口部を形成する第1開口部形成工程と、
    布状の前記光学素子の他方の面を切削研磨しピンホール状の第2の開口部を形成する第2開口部形成工程と、
    を含み、
    前記第1開口部形成工程と前記第2開口部形成工程とは、前記第1の方向と前記第2の方向との両方の方向に略直交する方向を光軸方向とした場合に、前記第1光学素子における前記光軸方向と前記第1の方向とを含む面に沿って進行する光の第1の方向の焦点位置と、前記第2光学素子における前記光軸方向と前記第2の方向とを含む面に沿って進行する光の第2の方向の焦点位置と、前記第2の開口部の位置とが略一致するように前記第1の開口部と前記第2の開口部とを形成することを特徴とするスクリーンの製造方法。
  5. 光を供給する光源と、
    前記光源からの光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置と、
    前記空間光変調装置からの変調された光を投写する投写レンズと、
    請求項1〜のいずれか一項に記載のスクリーンとを有することを特徴とするプロジェクタ。
JP2004067232A 2004-03-10 2004-03-10 スクリーン、スクリーンの製造方法、及びプロジェクタ Expired - Fee Related JP4882205B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004067232A JP4882205B2 (ja) 2004-03-10 2004-03-10 スクリーン、スクリーンの製造方法、及びプロジェクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004067232A JP4882205B2 (ja) 2004-03-10 2004-03-10 スクリーン、スクリーンの製造方法、及びプロジェクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005257874A JP2005257874A (ja) 2005-09-22
JP4882205B2 true JP4882205B2 (ja) 2012-02-22

Family

ID=35083676

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004067232A Expired - Fee Related JP4882205B2 (ja) 2004-03-10 2004-03-10 スクリーン、スクリーンの製造方法、及びプロジェクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4882205B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5906416B2 (ja) * 2011-06-30 2016-04-20 パナソニックIpマネジメント株式会社 照明装置および投写型表示装置

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4990533A (ja) * 1972-12-28 1974-08-29
JPS6476041A (en) * 1987-09-18 1989-03-22 Hitachi Ltd Transmission type screen
JPH01166335U (ja) * 1988-05-11 1989-11-21
JPH0277735A (ja) * 1988-09-14 1990-03-16 Hitachi Ltd 背面投写用スクリーン
JPH02163731A (ja) * 1988-12-19 1990-06-25 Mitsubishi Rayon Co Ltd 反射型スクリーン
JP2762675B2 (ja) * 1990-04-19 1998-06-04 松下電器産業株式会社 スクリーン
JP3128919B2 (ja) * 1992-02-04 2001-01-29 凸版印刷株式会社 反射投影型スクリーン
JPH10254064A (ja) * 1997-03-07 1998-09-25 Mitsubishi Rayon Co Ltd 複合レンチキュラーレンズシート及びこれを用いた背面投写型スクリーン
JP2002116504A (ja) * 2000-10-10 2002-04-19 Olympus Optical Co Ltd ファイバスクリーン、ファイバスクリーン製造方法
JP2003270716A (ja) * 2002-03-13 2003-09-25 Seiko Epson Corp リアプロジェクタ
JP3485318B1 (ja) * 2002-05-24 2004-01-13 Nbc株式会社 透視可能な透過型スクリーン

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005257874A (ja) 2005-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20090168026A1 (en) Front projection screen, a method of constructing the same and a front projection system including the same
US7878659B2 (en) Illumination optical system and projection-type image display apparatus using the same
KR20050007125A (ko) 화면
JP2001215448A (ja) プロジェクタ
WO2012060065A1 (ja) プロジェクタ装置
JP5144508B2 (ja) 画像表示装置
JP2010060912A (ja) 画像表示装置
KR100538220B1 (ko) 넓은 시야각을 가지는 스크린 및 이를 구비하는 프로젝션텔레비전
JP4882205B2 (ja) スクリーン、スクリーンの製造方法、及びプロジェクタ
JP2005024828A (ja) 背面投写スクリーン用拡散構造板及び背面投写スクリーン
JP2005195740A (ja) 光偏向器および背面投射スクリーン
JP2006323284A (ja) 偏向素子を用いたプロジェクションディスプレイ用スクリーン及びプロジェクションディスプレイシステム
JP5509827B2 (ja) 照明光学系及び投影装置
US20050213208A1 (en) Light transmissive screen, rear type projector, and method of designing light transmissive screen
JP2005018070A (ja) 垂直及び水平に光視野角を有する映像表示用のスクリーン及びこれを備えるプロジェクションテレビ
JP2761160B2 (ja) 偏光スクリーンとこれを用いた映写装置
JPH11344769A (ja) 背面投写型スクリーン及び光拡散部材の製造方法
JP2004240159A (ja) スクリーン及びその製造方法
JP3591288B2 (ja) 偏光変換装置及び偏光変換方法
JPH06214308A (ja) スクリーン、転写ローラおよびスクリーンの製造方法
WO2022138036A1 (ja) 空間浮遊映像表示装置および光源装置
JP2005189470A (ja) スクリーン及びプロジェクタ
JP2003287809A (ja) 背面投写型映像表示装置
JPS59202446A (ja) 透過型スクリ−ンおよびその製造方法
JP2009169037A (ja) 反射型スクリーン及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070223

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20070403

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090617

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100706

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100902

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111108

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111121

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141216

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees