JP4881294B2 - 食欲抑制性組成物及び方法 - Google Patents

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Description

この発明は、植物性起源から得られる食欲抑制性組成物に関するものである。一層詳細には、この発明は、トウワタ属植物の抽出物を含む食欲抑制性組成物、食欲抑制性組成物の製造方法、及び個体の食欲を抑制する方法に関係する。
肥満した成人は、近年、有意に増加している。例えば、最近の報告は、米国人の約64%が太りすぎであり、30%より多くが肥満であると評価している[米国食品医薬品局、米国保健社会福祉省、2004年3月12日発表]。同様の報告は、不健康なダイエットと動かないことが、米国人の予防可能な死亡の主因となろうとしていることを示唆している。従って、肥満及び肥満関連疾患例えばII型糖尿病、高コレステロール血症、及び/又はメタボリックシンドローム(シンドロームXとしても知られている)は、現代社会にとって重大な問題である[Han等、Obesity Research, 10(9):923-931 (2002);Borow, New England J. of Med., 348(21):2057-2058 (2003)も参照されたい]。
メタボリックシンドロームは、それ自体、病気ではなく、腹部肥満、アテローム発生性異脂肪血症、高血圧、インスリン抵抗性、グルコース不耐性、前炎症状態、及び前血栓症状態などの危険因子が一個人に集中的に存在するものである[Grundy等、Circulation, 109(3):433-8 (2004)]。かかる危険因子の少なくとも一つ(特に、3つ以上)が存在する場合には、その個人は、糖尿病、心臓病、及び/又は脳卒中を含む様々な病気の増大した危険を有している。メタボリックシンドロームを有する個人は又、他の病気例えば多嚢胞性卵巣症候群、脂肪肝、コレステロール胆石、喘息、睡眠障害、及びある種の癌になり易い。殆どの開業医は、体重減少をメタボリックシンドロームを治療するための第一の「療法」と考えている。体重減少は又、肥満及び肥満関連疾患(II型糖尿病及び高コレステロール血症を含むが、これらに限られない)を治療するための効果的な療法とも考えられている。
それ故、食欲は、肥満及び肥満関連疾患を治療するための標的足りうる一つの重要な調節経路である[Marx, Science, 299(5608):846-849 (2003)も参照されたい]。食欲を抑制することのできる幾つかの配合物は、市販されている。多くのかかる公知の食欲抑制性配合物は、麻黄及びカフェインの混合物を含む[Bents, Annals of Internal Medicine, 138(6):468-471 (2003)]。かかる混合物を含む食欲抑制性配合物は有効ではあるが、麻黄投与には、潜在的に有害な副作用が、特に刺激物例えばカフェインと共に用いた場合に伴う[米国食品医薬品局、米国保険社会福祉省、2003年2月28日発表]。前述の潜在的に有害な副作用の故に、米国食品医薬品局は、麻黄を含む食事サプリメントの販売を禁止した[米国食品医薬品局、米国保険社会福祉省、2004年2月6日発表]。従って、一層安全な食欲抑制性配合物が必要とされている。
Van Heerden等の米国特許第6,376,657号は、ステロイド化合物を含む食欲抑制性組成物を開示している。これらの食欲抑制性組成物は、トリコカウロン及びフーディア属の砂漠の多肉植物(例えば、フーディア・ゴルドニー)に由来する。同様に、国際特許公開No.WO03/041727は、スタペリア及びオルベア属の砂漠の多肉植物に由来する食欲抑制活性を有する組成物を開示している。かかる砂漠の多肉植物は、乾燥又は半乾燥地域に自生しており、それ故、それらを繁殖及び培養するのを極めて困難にする仕方で水を貯えるように適応している。例えば、かかる多肉植物は、典型的には、硬く重々しくクチン化した外表面の葉を少数有し、内部植物組織からの蒸発を最少にしている。一層特に、フーディア・ゴルドニー植物は、成熟するのに5年近くかかり、一ヵ月に(植物当たり)約0.2グラムの新しい植物物質しか産生せず、有意の領域を占める(植物当たり約500平方センチメートル(cm2)を超える)。従って、フーディア・ゴルドニー植物は、一年に、1平方メートル当たり約43グラムの新しい植物物質しか産生することができない。それ故、前述の植物は、食欲抑制性組成物の満足できる起源を与えない。
ガガイモ科の植物は、トウワタ属並びに多様な属例えばトリコカウロン、フーディア、スタペリア、及びオルベアを含んでいる。同じ植物の科に属する植物属の間の多様性は、周知である。かかる多様性は、しばしば、植物により産生される化学化合物によって示される。例えば、ナス科植物は、ニコチアナ・タバクム(タバコ)及びリコペルシコン・エスクレンタム(トマト)を包含し、タバコ植物は、ニコチンを産生するが、トマト植物は、産生しない。
トウワタ属は、ヒト及び家畜の死を引き起こしうる有害な毒性強心配糖体を含みうる約75種の非多肉の「乳液を分泌する草物」を含むガガイモ科に属する植物の属である[米国農務省、天然資源保護局、植物案内、Butterfly Milkweed, 2001年1月17日]。かかるトウワタ植物は、しばしば、幾つかの種の蝶の芋虫の食物起源として成長する。これらの毒性の強心配糖体は、これらの蝶の幼虫内に蓄積して該蝶をいやな味にし、それにより、捕食者に対して有効な化学的防御を与えている。トウワタ属の植物例えばアスクレピアス・ツベロサに由来する組成物は、胸及び上気道上部の感染症の治療に用いられてきた[Physicians' Desk Reference for Herbal Medicines, 第二版、598-599 (2000)]。報告が、アスクレピアス・ツベロサに由来する組成物が、抗炎症性及び/又は抗痙攣性有することを示唆しても、前述の呼吸器系の病気の治療におけるそれらの効力は、科学的に確認されたものではない[Physicians' Desk Reference website, Pleurisy Root (2004)]。
発明の概要
この発明は、個体における食欲の抑制のための組成物及び方法を提供する。開示された方法を利用して、肥満であり且つ/又は肥満関連疾患を患っている個体を治療することができる。
この発明の一つの面は、植物起源に由来する組成物を提供する。開示された植物性組成物は、有意の食欲抑制活性を有し、それ故、個体における食欲を抑制することができる。有利には、これらの開示した食欲抑制性組成物は、容易に栽培できる、非多肉性の、トウワタ属の植物に由来する。従って、この発明のこの面の一具体例において、これらの食欲抑制性組成物は、トウワタ属の植物の抽出生成物を含む。
この発明の他の面は、食欲抑制性組成物の製造方法であって、トウワタ属の植物の植物物質を用意し、その植物物質を溶媒と接触させ、それにより、食欲抑制性組成物を単離することを含む当該製造方法を提供する。これらの方法は、植物物質を例えば破砕し、浸解し、或は粉砕することによって破壊する工程を含みうる。
更なる面において、この発明は、食欲を抑制する方法であって、治療上有効な量のトウワタ属植物の抽出生成物を含む組成物を個体に投与することを含む当該方法を提供する。この発明の方法は、個体の食欲を、適度に且つ安全に減少させるために用いられてきた。
尚更なる面において、この発明は、肥満又は肥満関連疾患を治療する方法であって、治療上有効な量のトウワタ属植物の抽出生成物を含む組成物を個体に投与することを含む当該方法を提供する。
図面の簡単な説明
これらの開示した食欲抑制性組成物の目的、特徴及び利点は、下記の記載を、この発明の方法及び組成物により処理した動物の食物摂取を対照用動物と比較して示した単独の図面と共に読むことにより明確となろう。
発明の詳細な説明
この発明は、トウワタ属植物の抽出生成物を含む組成物が、有意の食欲抑制活性を有することを示す。この発明による抽出生成物を含む如何なる組成物(例えば、溶液又は乾燥調製物)も、食欲を抑制するための自然の代替物として利用することができ、それにより、個体における体重喪失と、一層良好な健康レベルを促進する。
従って、開示した食欲抑制性組成物は、個体における食欲を効果的に抑制し、阻害し、低下させ、或は縮小させるために投与することができる。それ故、これらの食欲抑制性組成物は又、体重を制御し、又は肥満もしくはII型糖尿病、高コレステロール血症、及びメタボリックシンドロームを含む(但し、これらに限定されない)肥満関連疾患を治療するために個体に投与することもできる。
ここで用いる場合、「食欲抑制性」は、食物を無制限に(又は、同等のスケジュールで)摂取させた場合の、統計的に有意で検出可能又は測定可能な食物摂取の減少を指す。
ここで用いる場合、用語「抽出生成物」は、植物物質の抽出物から得られ、単離され、及び/又は誘導された任意の化合物、任意の薬剤、及び/又はそれらの混合物を指す。用語「植物物質」は、葉、茎、花、果実、種子、根、及びこれらの組合せを含む(但し、これらに限られない)任意の植物物質を指す。他の具体例において、この植物物質は、植物の地上部分のみを含む。
典型的には、これらの食欲抑制性組成物は、トウワタ属の植物の抽出生成物を含む。有利には、トウワタ属の植物は、栽培及び繁殖が容易であり、植物物質の優れた起源を提供する。その上、トウワタ属植物は、高含量の食欲抑制性化合物を有している。
ここで用いる場合、用語「容易に栽培できる」は、発芽させるのが比較的容易であり、病原体に対して適度に抵抗性であり、慣用の栽培の実施によく応答し、有意な量の植物物質を産生し、そして野外で一成長シーズン中に(又は、温室中で、一年間に)多数の作物を生産することのできる植物を指す。かかる性質を有する植物は、伝統的に知られており、市販されている野菜作物を含む。この発明の一面において、容易に栽培できる植物は、約一年未満で、好ましくは約半年未満で、一層好ましくは約1/4年で、種子から成熟期まで成長する植物である。他の面において、容易に栽培できる植物は、植物あたり、一ヵ月で、新鮮な植物物質を、約0.5グラムより多く、好ましくは約1.0グラムより多く、一層好ましくは約1.5グラムより多く、更に一層好ましくは約2.0グラムより多く提供することのできる植物である。更に別の面において、容易に栽培できる植物は、植物当たり、約25cm2未満、好ましくは約15cm2未満、一層好ましくは約10cm2の面積を占める植物である。更なる面において、容易に栽培できる植物は、一年間で、1平方メートル当たり、約500グラムより多くの、好ましくは約1.0キログラムより多くの、一層好ましくは約1.5キログラムより多くの、尚一層好ましくは約2.0キログラムより多くの新鮮な植物物質を与えることのできる植物である。
この発明のトウワタ属植物には、A.インカルナタ、A.クラサビカ、A.シリアカ、及びA.ツベロサが含まれるが、これらに限られない。典型的には、これらの植物を、A.インカルナタ、A.クラサビカ、及びA.シリアカよりなる群から選択する。
ここに示したように、トウワタ植物は、食欲抑制活性を有する化合物及び/又は薬剤(「食欲抑制性化合物」)を産生する。トウワタ植物(及び開示した食欲抑制性組成物)の食欲抑制活性は、一般に、下記式I、II、及びIIIに従う一種以上の食欲抑制性化合物の存在に帰せられる:
Figure 0004881294
Figure 0004881294
Figure 0004881294
(式中、R1は、水素又はC1〜C18部分であり;
2(存在する場合)は、水素又はC1〜C18部分であり;
3は、C1〜C18部分であり;
4は、水素又はC1〜C18部分であり;
5(存在する場合)は、水素又はC1〜C18部分であり;
6は、水素、C1〜C18部分、又は糖質部分であり;そして、
点線は、随意の二重結合を表す)。
ここで用いる場合、用語「C1〜C18部分」は、1〜18炭素原子を含む。典型例には、ここで規定したアルキル、アルキレン、ヘテロアルキル、アルケニル、アシル、及びアリール基が含まれる。当然、幾つかの具体例において、個々の置換基は、上述の用語の一つより多くによって記載されうる。
「アルキル」は、ここで用いる場合、18個以下の炭素原子(例えば、1〜10、及び1〜8炭素原子)を含む直鎖及び分枝鎖炭化水素基を含む。
「アルキレン」は、ここで用いる場合、一つ以上の置換基を更に含むアルキル基(規定したもの)を指す。
加えて、「ヘテロアルキル」は、ここで用いる場合、ヘテロ原子例えばO、P、S又はNを更に含むアルキル基を指す。
「アルケニル」は、ここで用いる場合、少なくとも一つの炭素−炭素二重結合を更に含むアルキル基を指す。
「アシル」は、ここで用いる場合、下記の化学式Aを有する置換基を指す:
Figure 0004881294
(式中、R'''は、上で規定した部分であるが、1〜17炭素原子を含んでいる)。好適具体例において、R'''は、アリール及びアルキレン、特にアルキレンアリール(即ち、アリール置換基を有するアルキレン基)よりなる群から選択される。代表的なアシル基には、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、ベンゾイル、トルオイル、フェニルアセチル、チグロイル、及びシンナモイルが含まれる。幾つかの具体例において、R1は、好ましくは、アシル基(詳細には、ベンゾイル、チグロイル、又はシンナモイル)である。幾つかの具体例において、アシル基は、下記のように、ヘテロ原子を含むアリール基を含む。
用語「アリール」は、ここでは、単環式又は多環式芳香族基(好ましくは、単環式又は二環式芳香族基、例えば、フェニル又はナフチル)として規定される。「アリール」基は、置換されてなくても、例えば一つ以上(特に、1〜3個の)ハロ、アルキル、アルコキシ、アルコキシアルキル、ハロアルキル、ニトロ及び/又はシアノ置換基で置換されていてもよい。このアリール基は又、少なくとも一つのヘテロ原子例えばO、P、S又はNを含むこともできる。
用語「糖質部分」は、ここで用いる場合、ペントース、ヘキソース、ヘプトース、又はオクトース糖類、これらの類似体又は誘導体(デオキシ糖類、ジデオキシ糖類、アミノ糖類、及び糖酸類を含むが、これらに限られない)を指す。この用語は、二糖類、オリゴ糖類、及び多糖類(これらは、2個以上の糖がグリコシド結合により結合された糖よりなる)を包含する。
式I、II及びIIIに従う食欲抑制性化合物は、下記式IVに従う食欲抑制性化合物を包含する:
Figure 0004881294
(式中、R2(存在する場合)は、水素又はC1〜C18部分であり;
3は、C1〜C18部分であり;
4は、水素又はC1〜C18部分であり;
5(存在する場合)は、水素又はC1〜C18部分であり;そして、
6は、水素、C1〜C18部分、又は糖質部分である)。
式I、II及びIIIに従う食欲抑制性化合物には、下記式Vに従う食欲抑制性化合物も含まれる:
Figure 0004881294
(式中、R2(存在する場合)は、水素又はC1〜C18部分であり;
3は、C1〜C18部分であり;
4は、水素又はC1〜C18部分であり;
5(存在する場合)は、水素又はC1〜C18部分であり;そして、
6は、水素、C1〜C18部分、又は糖質部分である)。
式IV及びVは、共に、ヒドロキシル又はアルコキシ置換基を共にC17位(即ち、OR2)及びC8位(OR5)に含んで示されているが、式IV及びVは又、ヒドロキシル又はアルコキシ置換基をC17位に含まない食欲抑制性化合物(上記の式IIに示した通り)、及びヒドロキシル又はアルコキシ置換基をC8位に含まない食欲抑制性化合物(上記の式IIIに示した通り)をも包含している。
式I、II、III、IV及び/又はVに従う食欲抑制性化合物は、ステロイド化合物である。一具体例において、これらのステロイド化合物は、プレグナン配糖体である(即ち、R6は、糖質部分である)。他の具体例において、これらのステロイド化合物は、プレグナンアグリコンである(即ち、R6は、水素である)。
この発明の前には、有意の食欲抑制活性を有する抽出物であって容易に栽培できる植物起源から得られるものは、利用可能とされていない。A.ツベロサから得られたステロイド骨格を有する特定の化合物の開示[Abe等、Chem.Pharm.Bull.(Tokyo)48(7):1017-1022 (2000)]にもかかわらず、食欲抑制活性を有するトウワタ属の抽出生成物の如何なる開示も示唆もされていない。その上、式I及びIII(及びときに式IV及びV)は、酸素部分をC17位(即ち、OR2)に含み、これは、Abe及び/又は米国特許第6,376、657号に開示されたステロイド化合物中には存在していない。国際特許公開No.WO03/041727は、ヒドロキシル基をC17に有するステロイド化合物を開示しているが、国際特許公開No.WO03/041727は、ヒドロキシルとカルボキシル基を、上記の式I及びIII(及びときに式IV及びV)に示したように、C17位で合わせることは、開示も示唆もしていない。
同様に、式I及びII(及びときに式IV及びV)は、酸素部分をC8に含み(即ち、OR5)、これは、米国特許第6,376,657号に開示されたステロイド化合物中には存在しない。Abe及び国際特許公開No.WO03/041727は、ヒドロキシル基をC8位に有するステロイド化合物を開示しているが、これらの文献は、ヒドロキシルとカルボキシル基を、式I及びIII(及びときに式IV及びV)に示したように、C17位で合わせることは、開示も示唆もしていない。
かかる差異は、実質的に異なる活性を生じうる。例えば、一つの糖残基だけが異なる強心配糖体は、例えば分配係数により測定して、実質的に異なる薬物速度論を有する[Desai, 「Cardiac Glycosides」、Virginia Commonwealth University website, 2000]。
これらの開示した食欲抑制性組成物は、典型的には、式I、II、III、IV、及び/又はVに従う食欲抑制性化合物の混合物を含む。従って、この発明は、相加的(又は、好ましくは相乗的)効果を示しうる混合物を企図している。
トウワタ属植物は、周知の方法により成長されて収穫される。例えば、これらの植物は、農地で成長させることができる。一層好ましくは、これらの植物は、環境的に制御された水栽培用温室内で標準的水耕法を用いて成長される。水耕法は、植物生育条件の再現可能な最適化を容易にし、それ故、食欲抑制性化合物含有量の最大化を容易にする。水耕法は又、植物の収穫をも容易にする。加えて、制御された生育条件は、任意の最終生成物の標準化を容易にする点において有利である。
これらの植物を成長させる条件は又、食欲抑制性化合物の含量にも影響を与えうる。特に、ストレス(例えば、熱ストレス、脱水、物理的傷、及び/又は化学的誘導因子への曝露)状態に置かれた植物は、かかる状態に置かれていない植物より高い食欲抑制性化合物含量を有すると予想される。如何なる伝統的に公知の化学的誘導因子でも、公知の適用スケジュールに従って、トウワタ属植物の栽培中に利用することができる。
前に記載のように、これらのステロイド化合物は、典型的には、トウワタ属植物の植物物質を抽出することにより単離される。葉、茎、花、果実、根、及びこれらの組合せを含む任意の植物物質を抽出することができる。一具体例においては、上記の地上植物部分を抽出する。他の具体例では、植物の根を用いる。
この発明の食欲抑制性化合物のトウワタ属植物からの高い収率を得るための一つの典型的な抽出方法は、次のステップを含む:(1)新鮮な又は新鮮な凍結させた植物物質を容易し;(2)その植物物質を破砕し;そして(3)その植物物質を、十分量の溶媒を含む溶液中で抽出し;そして(4)その抽出物を単離する。この抽出物は、更に:(5)固体物質をその抽出物から除去し;(6)溶媒成分を除去し;(7)その結果の残留物を水溶液に再懸濁させ;そして(8)如何なる水不溶性物質をも除去した後に、ステップ(6)を反復して一層精製された形態の抽出生成物を形成することによって処理することができる。様々な具体例において、この植物物質は、浸解、粉砕により、或は植物物質を破砕することにより破砕することができる。
好適具体例において、新鮮な植物組織は、液体窒素中で急速に凍結させてから粉砕或は溶媒中で浸解する(例えば、ポリトロン又はワーリングブレンダーを用いて)。この抽出物から固体を、例えば濾過、遠心分離、又は他の当分野で公知の方法によって除去した後で、該抽出物の食欲抑制性化合物含量を、適宜、分光測光法を含む任意の公知の方法によって測定することができる。
この発明の抽出方法における利用のための溶媒には、周知の有機溶媒例えば水、アルコール、アルカン類、ハロカーボン類、エーテル類、芳香族溶媒、ケトン類、水性溶媒、エステル類、及び超臨界液体が含まれるが、これらに限られない。一具体例において、エタノールは、この発明の実施に好適なアルコールである。最終的抽出ステップにエタノール性溶媒を組み込む利益は、エタノール性溶媒は、摂取可能な生成物と相溶性であり、それ故、丸薬、カプセル、錠剤、及び他の当分野で公知の摂取可能な形態への組込みに適していることである。
トウワタ属抽出生成物を含む組成物は、錠剤化し、カプセル封入し又は別の方法で経口投与用に配合することができる(例えば、ガム又はキャンディー)。これらの組成物は、医薬組成物(例えば、要指示薬)、ニュートラシューティカル組成物(例えば、食事サプリメント)として、又は食品若しくは飲料添加物(米国食品医薬局により規定)として提供することができる。
これらの組成物は、典型的には、少なくとも一種の適当な希釈剤、充填剤、塩、崩壊剤、結合剤、潤滑剤、流動促進剤、湿潤剤、制御された放出用のマトリクス、着色料、調味料、キャリアー、賦形剤、緩衝剤、安定剤、可溶化剤、市販の補助剤、及び/又は他の当分野で公知の添加剤を含む。
製薬ビヒクル、賦形剤、又は媒質として役立つ任意の製薬上許容しうる(即ち、当分野で公知の、無菌で、許容可能に非毒性の)液体、半固体、又は固体希釈剤を用いることができる。典型的な希釈剤には、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、マグネシウムステアレート、カルシウムホスフェート、鉱油、カカオバター、及びカカオ脂、メチル及びプロピルヒドロキシベンゾエート、タルク、アルギネート、炭水化物、特にマンニトール、α−ラクトース、無水ラクトース、セルロース、シュークロース、デキストロース、ソルビトール、改変デキストラン、アラビアゴム、及び澱粉が含まれるが、これらに限られない。かかる組成物は、本発明の食欲抑制性化合物の物理的状態、安定性、イン・ビボ放出速度、及びイン・ビボクリアランスに影響を与えうる。
製薬上許容しうる充填剤には、例えば、ラクトース、微晶質セルロース、二カルシウムホスフェート、三カルシウムホスフェート、硫酸カルシウム、デキストロース、マンニトール、及び/又はシュークロースが含まれる。カルシウムトリホスフェート、炭酸マグネシウム、及び塩化ナトリウムを含む塩も又、これらの医薬組成物における充填剤として用いることができる。
結合剤は、この抽出生成物を含む組成物を硬い錠剤を形成するように支持するために利用することができる。典型的な結合剤には、天然産物に由来する物質例えばアラビアゴム、トラガカントゴム、澱粉及びゼラチンが含まれる。他の適当な結合剤には、メチルセルロース(MC)、エチルセルロース(EC)及びカルボキシメチルセルロース(CMC)が含まれる。
実施例3及び4の両方に示したように、この発明の方法は、適度且つ安全に、食欲を減少させて食物消費の低下を生じさせるために用いられてきた。これらの食欲を抑制する方法は、個体に、治療上有効な量のトウワタ属植物の植物物質の抽出生成物を含む組成物を投与することを含む。
他の具体例において、この発明は、肥満又は肥満関連疾患を治療する方法であって、治療上有効な量のトウワタ属植物の植物物質の抽出生成物を含む組成物を個人に投与することを含む当該方法を提供する。肥満及びII型糖尿病、高コレステロール血症、及びメタボリックシンドロームを含む(但し、これらに限られ内)肥満関連疾患は、治療が企図される。一つの面において、この個人は、腹部肥満、アテローム発生性異脂肪血症、高血圧、インスリン抵抗性、グルコース不耐性、前炎症状態、及び前血栓症状態よりなる群から選択する少なくとも一つの危険因子を有している。
ここで用いる場合、「腹部肥満」は、増大したウエスト周囲を有する個人を指し、典型的には、約40インチ(102センチメートル)より大きいウエストを有する男性及び約35インチ(89センチメートル)より大きいウエストを有する女性に存在する。別の面において、腹部肥満は、約25を超える、一層典型的には約30を超えるボディマス指数(即ち、[個人の体重(ポンド)/個人の身長(インチ)2×703])を有する個人を指す。
「アテローム発生性異脂肪血症」は、個体における上昇したトリグリセリド濃度(血清濃度≧150mg/dL)及び/又は低下した高密度リポタンパク質コレステロール濃度(男性で血清濃度≦40mg/dL又は女性で血清濃度≦50mg/dL)を指す。
「高血圧」は、約130mmHgを超える収縮期圧及び/又は約85mmHgを超える心弛緩期圧を有する個体を指す。
「インスリン抵抗性」は、所定濃度のインスリンが、期待されるより小さい効果を生じる状態を指す。インスリン抵抗性は、一般に、グリセリン制御及びケトン症の予防のために、一日当たり200単位以上のインスリンを必要とする個体を指す。
「グルコース不耐性」は、約100mg/dLを超える。血清グルコース濃度を有する個体を指す。
ここで用いる場合、「前炎症状態」は、上昇したC反応性タンパク質濃度を指し、「前血栓症状態」は、一般に知られているように、健康な個体と比較して増大したプラスミノーゲンアクチベーターインヒビター(PAI)−1及びフィブリノーゲンレベルを指す。
従って、一具体例において、用語「治療上有効な量」は、個体における食欲を低下させ、減少させ及び/又は阻害するのに十分なトウワタ属抽出生成物を含む組成物の量を指す。別の具体例においては、用語「治療上有効な量」は、肥満又は肥満関連疾患例えばII型糖尿病、高コレステロール血症及び/又はメタボリックシンドロームと関係する状態の症状及び/又は病状を緩和し、改善し、防止し、及び/又は取り除くのに十分なトウワタ属抽出生成物を含む組成物の量を指す。
この発明の方法は、症状が明らかであってもなくても、トウワタ属抽出生成物を含む組成物を投与することを企図している(即ち、予防的投与を企図している)。シブトラミン及びオルリスタットなどの体重喪失用治療剤の好適投薬量は、様々な治療及び予防目的ために、当分野で公知であるので、この発明の食欲抑制性組成物の適当な投薬量は、標準的方法によって、容易に決定することができる。
これらの方法は、単独で用いることもできるし、又は例えば他の治療剤(他の食欲抑制性組成物又は配合物)の投与及び/若しくは運動プログラムを含む他の療法と共に用いることもできる。
この発明の治療方法が、ヒトの医学及び獣医学の分野において有用であることは、認められよう。従って、治療すべき患者又は個体は、哺乳動物好ましくはヒトであってもよいし、他の動物であってもよい。獣医学目的に関して、患者には、例えば、ウシ、ヒツジ、ブタ、ウマ及びヤギなどの家畜;イヌ及びネコなどの家庭動物;外来動物及び/又は動物園の動物;マウス、ラット、ウサギ、モルモット及びハムスターを含む研究室動物;並びにニワトリ、七面鳥、アヒル及びガチョウなどの家禽類が含まれる。
この発明の方法において、食欲抑制性組成物は、任意公知の投与経路によって投与することができる。例えば、トウワタ属植物の抽出生成物を含む組成物は、注射用に配合することもできるし、又は経口投与、鼻投与、経皮投与又は他の形態の投与のために配合することもできる。典型的には、これらの食欲抑制性組成物は、局所投与、経口投与、又は鼻投与のために配合され、特に経口投与用に配合される。幾つかの具体例において、これらの食欲抑制性組成物は、非毒性アルコール又は水溶液を利用して調製される。
典型的な治療過程は、かなりの期間(例えば、3ヵ月)にわたって、個体における食欲を抑制するのに有効な量のトウワタ属抽出生成物を含む組成物の、多数回の日々の投与(例えば、毎日3回)を含むことができる。一具体例において、現在好適な投与量は、一日一回の投与である。これらの組成物は、個体に、任意の時点で投与することができる。典型的には、これらの組成物は、食物の消費が予想される少なくとも1時間前に投与される。
当然、これらは、単に、典型的な治療スケジュールであって、他のシュケジュールも企図される。各症例において、かかるスケジュール及び前述の投与様式の適否は、当業者によって、日常的手順を用いて決定される。例えば、当業者は、この明細書に開示された情報を得て、ヒト患者の治療養生法を、この明細書に従って行なった臨床的試みに基づいて、最適化することができるであろう。
下記の実施例は、この発明を一層詳細に記載するために与えるものであり、添付の請求の範囲を説明することを意図しており、制限することを意図するものではない。
実施例1
トウワタ属植物物質を抽出する方法
トウワタ属植物物質を抽出し、それにより、抽出生成物を含み且つ食欲抑制活性を有する組成物を提供するための2つの典型的方法を記載する。第一の抽出方法は、プレグナン配糖体に富む抽出生成物を与える。第二の抽出方法は、おそらく、例えば、上記の式I、II、III、IV及びVのR6により表される糖質部分の加水分解の故に、プレグナンアグリコンに富む抽出生成物を与える。加えて、両プロトコールを利用して得られた抽出物を、液体クロマトグラフィー質量スペクトル分析(「LC−MS」)によって分析して、これらの抽出生成物を含む組成物に関する更なる情報を与えた。
第一の方法において、水耕法で生育させた新鮮な根物質を、−20℃で凍結させた。この凍結させた根物質を、乾燥するまで、48時間にわたって凍結乾燥した。その乾燥した根物質を乳鉢と乳棒によって粉砕した。次いで、10グラムの根物質を、0.5リットルの塩化メチレンとメタノールの混合物(容積で約1部のメタノールに対して約1部の塩化メチレン)中で、24時間にわたって抽出した。固体の植物物質をMiracloth(商標)濾紙による濾過によって除去し、残っている溶媒を、減圧下で、38℃の水浴を有する回転蒸発装置を用いて除去した。この乾燥させた粗抽出物を、250ミリリットル(ml)の超純水に溶解させて、0.5リットルの塩化メチレンに対して分配を行なった。この塩化メチレン画分を保存して、溶媒を回転蒸発により除去した。水画分を捨てた。この乾燥抽出物を150mlのメタノールに溶解させて、300mlのヘキサンに対して2回分配を行なった。このメタノール画分の溶媒を回転蒸発により除去した。その結果生成した「活性」画分を、300mlの水に溶解させて、−20℃で凍結させ、凍結乾燥を行なって、乾燥粉末形態の抽出生成物を与えた。
第二の方法においては、水耕法で生育させた新鮮な根物質を、−20℃で凍結させた。この凍結させた根物質を、乾燥するまで、48時間にわたって凍結乾燥した。その乾燥した根物質を、乳鉢と乳棒により粉砕した。次いで、10グラムの乾燥根物質を、24時間にわたって、0.5リットルの100%エタノール中で抽出した。固体の植物物質を、Miracloth(商標)濾紙による濾過により除去し、残っている溶媒を、この抽出物から、38℃の水浴を有する回転蒸発装置を用いて除去した。この乾燥抽出物を、0.5リットルの0.5N HClに24時間にわたって溶解させた。固体植物物質を、同濾紙による濾過により除去した。この溶液のpHを20〜22%の水酸化アンモニウム(約45ml)により、約9.5に調節した。この塩基性溶液に、1.0リットルのクロロホルムを加えた。クロロホルム画分を分離して、そのクロロホルムを回転蒸発装置を用いて除去した。この乾燥生成物を、−20℃で保存した。
1キログラムの新鮮な植物物質当たり約2重量パーセントの食欲抑制性抽出生成物が得られる(即ち、1キログラムのトウワタ属植物物質当たり20グラムの抽出生成物)。この抽出生成物の更なる精製(例えば、クロマトグラフィー法による)は、この食欲抑制性抽出生成物の効力を増大させ且つ/又は個体において効果的に食欲を抑制するのに必要な投与量を低下させることができた。
実施例2
プレグナン構造の単離と同定
この発明の抽出生成物を含む組成物を分析して、それらがプレグナンステロイド化合物を含むかどうかを測定した。LC−MS分析は、式I、II及び/又はIIIに従うプレグナン構造が、実施例1の典型的抽出法により調製したA.インカルナタ及びA.クラサビカの抽出生成物中に存在することを確認した。
この実施例は、更に、この発明の組成物が、典型的には、プレグナンの配糖体とアグリコンの混合物を含むことを示す。例えば、HPLC分画を、実施例1の第二の抽出方法により調製したA.クラサビカの抽出生成物について行なった。その結果生成したピークの幾つかに対応する画分のその後の分析は、2つのプレグナン主鎖の構造同定へと導いた。MS分画パターン及び/プロトン及び炭素13NMR実験を用いて、特定のプレグナン主鎖を同定した。
実施例3
食欲抑制性組成物のラットへの投与及び
測定されたラットの摂食行動に対する効果
3つの研究を行なって、この発明の抽出生成物を含む組成物の動物被験者に対する食欲抑制活性を評価した。動物研究を、実施例1の第一の抽出方法により調製したA.インカルナタの抽出生成物を用いて行なった。
研究1:
9匹の体重約400グラムのSprague−Dawleyラットを粉末食餌(保証されたゲッ歯類用粉餌#5002M、PMI Nutrition Int., インディアナ、Richmond在)で飼育し、3匹ずつ3つの群(対照用群、比較用食欲抑制性組成物(即ち、フーディア・ゴルドニー抽出物)を与える群、及びこの発明の抽出生成物を与える群)に分けた。この飼料を食餌がこぼれる量を最少にする特別にデザインされた給餌用容器(シリーズ148給餌器、Unifab Crop., ミシガン、Kalamazoo在)により供給した。
処理の24時間前に、食餌容器の重量及び9匹すべてのラットの体重を測定して、記録した。これらの容器の重量を、処理の直前に再び測定して、投薬前の24時間にわたる動物の平均食餌消費を与えた。これらの3群の各々に、(1)対照用ビヒクル、(2)フーディア・ゴルドニーの抽出物、又は(3)実施例1の第一の方法の抽出生成物を、開始の0日目(午後3時)に腹腔内注射により与えた。
対照用群には、キャリアー、特に、2重量パーセント(「wt.%」)のカルボキシメチルセルロース(CMC)のみを含む溶液をIP注射で与えた。対照用群には、食欲抑制性組成物を投与しなかった。第二の群には、90mgのフーディア・ゴルドニー抽出物及び2.0wt.% CMCを含む溶液2mlをIP注射で与えた。第三の群には、120mgのトウワタ属抽出生成物及びCMCを含む溶液2mlをIP注射で与えた(該トウワタ属抽出物は、実施例1の第一の抽出方法により調製した)。
フーディア・ゴルドニー抽出物は、フーディア・ゴルドニーの苗条を24時間にわたって0.5リットルの塩化メチレンとメタノールの1対1混合物中で抽出することにより調製した。この溶媒を除去して、乾燥した粗抽出物を与え、次いで、250ミリリットル(ml)の超純水に溶解させて、0.5リットルの塩化メチレンに対して分配を行なった。この塩化メチレン画分を保存して、溶媒を除去して乾燥抽出物を与えた。この乾燥抽出物を、150mlのメタノールに溶解させて、300mlのヘキサンに対して2回分配を行なった。そのメタノール画分を保存して、溶媒を除去した。その結果生成した乾燥抽出物を、300mlの水に溶解させて、−20℃で凍結させ、凍結乾燥して、乾燥粉末を与えた。
様々な食餌容器の重量を、投薬後、約16時間及び24時間で測定した。体重も、第1日目の午後3:35(投与後約24.5時間)に測定した。この24時間給餌の研究は、Product Safety Labs (ニュージャージー、Dayton在)で行なった。
表Iに示したデータは、この発明の組成物の食欲抑制活性を示している。例えば、対照用群のラットの食欲は、約17.5パーセントだけ減少したのに、フーディア・ゴルドニー抽出物を含む溶液を与えた群のラットの食欲は、約87.2パーセントだけ減少し、トウワタ属抽出生成物を含む溶液を与えた群のラットの食欲は、約93.0パーセント減少した。明らかに、この実施例は、これらの開示した食欲抑制性組成物が有意の食欲抑制活性を有することを示している。
Figure 0004881294
研究2:
9匹の雄のウィスターラット(各動物は、体重約150グラム)を、3匹ずつ、3つの群(対照用群と、この発明の抽出生成物の異なる投与量を与える2つの群)に分けた。これらのラットを、粉末食餌(保証されたゲッ歯類用粉餌#5002M、PMI Nutrition Int., インディアナ、Richmond在)で、投薬前少なくとも2週間飼育した。
A.インカルナタの抽出生成物(実施例1の第一の抽出方法を用いて得たもの)を、蒸留水に懸濁させた。この溶液約1.25mlを、経口胃管栄養法によりこれらの動物に投与した。対照用群には、1.25mlの水だけを与えた(即ち、対照用群には、食欲抑制性組成物は投与しなかった)。第二の群には、40mgのトウワタ属抽出生成物を水中に含む溶液1.25mlを与えた(トウワタ属抽出生成物は、実施例1の第一の抽出方法により調製した)。第三の群には、60mgのトウワタ属抽出生成物を水中に含む溶液1.25mlを与えた(この抽出生成物は、トウワタ属抽出物と同様に調製した)。
食物消費を投薬後24時間で測定した。この研究は、Rutgers大学のSmall Animal Research Facilities of Cook Collegeで行なった。
表IIに示したデータセットは、更に、この発明の組成物の食欲抑制活性を示している。例えば、40mgのトウワタ属抽出生成物を含む溶液を与えた群のラットの食欲は、対照用群と比較して約21.4パーセント減少した。加えて、60mgのトウワタ属抽出生成物を含む溶液を与えた群のラットの食欲は、対照用群と比較して約45.1パーセント減少した。それ故、この実施例は、開示した食欲抑制性組成物が有意の食欲抑制活性を有することを示している。
Figure 0004881294
研究3:
10匹の雄のウィスターラット(各動物は、体重約375グラム)を5匹ずつ2つの群に分けた(対照用群と、この発明の抽出生成物を与える群)。これらのラットを、投薬の少なくとも2週間前から、粉末食餌(保証されたゲッ歯類用粉餌#5002M、PMI Nutrition Int., インディアナ、Richmond在)で飼育した。
実施例1の第一の抽出方法を用いて得られたA.インカルナタの抽出生成物を、蒸留水と2.0重量パーセント(wt.%)のCMCを含む溶液に懸濁させた。対照用群には、CMC溶液のみを1.25ml与えた(即ち、対照用群には、食欲抑制性組成物を投与しなかった)。第二の群には、170mgのトウワタ属抽出生成物を含む溶液1.25mlを与えた(このトウワタ属抽出生成物は、実施例1の第一の抽出方法により調製した)。
試験物質及び対照は、経口胃管栄養法により送達し、食物消費は、24時間ごとに48時間モニターした。すべての動物の食物消費を、投薬前24時間にわたってもモニターした。この研究は、Rutgers大学のSmall Animal Research Facilities of Cook Collegeで行なった。
表IIIに示したデータセットは、更に、この発明の組成物の食欲抑制活性を示している。例えば、対照用群のラットの食欲は、24時間後に、約7.8パーセントだけ増大したのに、トウワタ属抽出生成物を含む溶液を与えた群のラットの食欲は、約23.7パーセント減少した。更に、対照用群のラットの食欲は、48時間後に、約13.1パーセントだけ減少したのに、トウワタ属抽出生成物を含む溶液を与えた群のラットの食欲は、約43.3パーセント減少した。それ故、この実施例は、開示した食欲抑制性組成物が、有意の食欲抑制活性を有することを示している。
最後に、域外にある動物(群の他の動物と比較して不釣り合いに減少した食欲を有した動物)を、ここに報告した第二群から除いた。それ故、この群の動物数は、4となった。
Figure 0004881294
研究4:
15匹の雄のウィスターラット(各動物は、体重約270グラム)を5匹ずつ3つの群に分けた(対照用群、食欲抑制性組成物(即ち、フーディア・ゴルドニー抽出物を含む)を与える群、及びこの発明の抽出生成物を与える群)。これらのラットを、投薬の少なくとも2週間前から、粉末食餌(保証されたゲッ歯類用粉餌#5002M、PMI Nutrition Int., インディアナ、Richmond在)で飼育した。
対照用群には、2wt.% CMC溶液のみを含む溶液0.5mlを与えた(即ち、対照用群には、食欲抑制性組成物を投与しなかった)。第二の群には、2wt.% CMC及び30mgのエフェドラフリーのTrim Spa(商標)(Trim Spa(商標)錠剤を、この目的のために粉砕した)を含む溶液0.5mlを与えた。第三の群には、30mgのA.インカルナタ抽出生成物(実施例1の第一の抽出方法により得た)と2wt.% CMCを含む溶液0.5mlを与えた。試験物質及び対照は、経口胃管栄養法により送達した。
TrimSpa(商標)は、フーディア・ゴルドニーを成分として記載している市販のニュートラシューティカル体重喪失用生成物である。これらの錠剤は、約5重量パーセントのフーディア・ゴルドニー植物物質(根を除いた全植物)を含む。
表IVに示したデータセットも又、この発明の組成物の食欲抑制活性を示している。例えば、トウワタ属抽出生成物を与えた群のラットの食欲は、処理の5日後に、対照用群と比較して約40.3パーセント減少した。更に、この実施例は、開示した食欲抑制性組成物が、市販のフーディア・ゴルドニー植物物質を含む組成物と比較して、有意の食欲抑制活性を有することを示している。
Figure 0004881294
実施例4
食欲抑制性組成物のラットへの投与及び
ラットの摂食行動に対して測定された効果
研究は又、更なる別の抽出方法が、食欲抑制活性を有する抽出生成組成物を与えるかどうかを決定するためにも行なった。これらの動物研究は、下記の2つの方法により調製したA.インカルナタの抽出生成物を用いて行なった。
下記の抽出方法の両方において、水耕法温室を利用して生育させたA.インカルナタ植物から得られた根物質を先ず収穫してから、60日近く凍結保存して、その後、乾燥するまで凍結乾燥した。この凍結乾燥した根物質を、180日近く保存した後、下記の2つの抽出方法の一つによって抽出した:
第一の抽出方法において、200グラムの上記の凍結乾燥した根物質を、24時間にわたって、2.0リットルの塩化メチレンとメタノールの混合物(容積で、約1部の塩化メチレンに対して約1部のメタノール)中で抽出した。その抽出物を、濾紙を用いて濾過して、残っている溶媒を、減圧下で、回転蒸発装置を用いて除去した。その乾燥した粗抽出物を、1.5リットルの蒸留水に溶解させて、1.5リットルの塩化メチレンに対して分配を行なった。その塩化メチレン画分を保存して、溶媒を回転蒸発により除去した。水画分は捨てた。この乾燥抽出生成物を、1リットルのメタノールに溶解させて、1リットルのヘキサンに対して分配を行なった。そのメタノール画分の溶媒を、回転蒸発により除去した。ヘキサン画分は捨てた。その結果生成した「活性」画分は、3.8グラムのこの発明の抽出生成物を与えた。
第二の抽出方法において、200グラムの上記の凍結乾燥した根物質を、24時間にわたって、2.0リットルの95%エタノール中で抽出した。その抽出物を、濾紙を用いて濾過して、残っている溶媒を、減圧下で、回転蒸発装置を用いて除去した。その乾燥した粗抽出物を、1.5リットルの蒸留水に溶解させて、1.5リットルの酢酸エチルに対して分配を行なった。その酢酸エチル画分を保存して、溶媒を回転蒸発により除去した。水画分は捨てた。その結果生成した「活性」酢酸エチル画分は、4.0グラムのこの発明の抽出生成物を与えた。こうして、第二の抽出方法は、一層大きい抽出生成物収率を生じ、第一の方法と比較して、一層早く且つ一層簡単であった(単一の分配工程しか用いない)。
15匹の雄のウィスターラット(各動物は、体重約176〜200グラム)を、ランダムに、5匹ずつ、3つの群に分けた(対照用群、この実施例の第一の抽出方法を用いて得られた抽出生成物を与える群、及びこの実施例の第二の抽出方法を用いて得られた抽出生成物を与える群)。これらのラットを、別々に、ケージに入れて、食餌(AIN−76Aペレット、Dyets Inc., ペンシルベニア、Bethlehem在)と水を無制限に摂らせた。
処理の24時間前に、食餌容器の重量を、15匹すべてのラットについて測定して記録した(こうして、食物摂取を測定した)。全15匹の動物に、2.0wt.% CMCを含む溶液1mlを経口胃管栄養法により与えた。
これらの食餌容器を、処理直前に再び重量測定して、投薬前の第二の平均動物食餌消費を与えた。
その後5日間にわたって、対照用群には、キャリアー、特に、2重量パーセント(「wt.%」) カルボキシメチルセルロース(CMC)のみを含む溶液を経口胃管栄養法により与えた。対照用群には、食欲抑制性組成物は投与しなかった。
その後5日間にわたって、第二の群には、30mgのトウワタ属抽出生成物と2.0wt.% CMCを含む溶液1mlを経口胃管栄養法により与えた(この抽出生成物は、この実施例の第一の抽出方法を用いて得た)。
同様に、第三の群には、その後5日間にわたって、30mgのトウワタ属抽出生成物と2.0wt.% CMCを含む溶液1mlを経口胃管栄養法により与えたが、その抽出生成物は、この実施例の第二の抽出方法を用いて得たものであった。
様々な食餌容器の重量を、各投薬の約24時間後に測定した。図1に示したデータセットは、更に、この発明の組成物の食欲抑制活性を示している。例えば、トウワタ属抽出生成物を含む溶液を与えた群のラットの食欲は、対照用群と比較して約50パーセント減少した。それ故、この実施例も又、開示した食欲抑制性組成物が、有意の食欲抑制活性を有することを示している。
その上、この実施例は、大規模栽培を利用して生育させたトウワタ属植物が有意の食欲抑制活性を有すること、トウワタ属抽出生成物の活性成分が室温で安定であること、及びこの実施例に記載した一層簡単な抽出方法が有効な食欲抑制性組成物を与えることを示している。
この発明は、上に記載し、例示した具体例に限られるものではなく、添付の請求の範囲から離れることなく、変形物及び改変物であってよい。
この発明の方法及び組成物により処理した動物の食物摂取を対照用動物と比較して示した図である。

Claims (18)

  1. 下記を含む、個体の食欲抑制するための組成物:
    トウワタ属植物の植物物質の抽出生成物
    及び希釈剤、充填剤、塩及び結合剤よりなる群から選択する少なくとも一種の添加物。
  2. 植物物質を、葉、茎、花、果実、種子及び根よりなる群から選択する、請求項1に記載の食欲抑制するための組成物。
  3. 植物を、A.インカルナタ、A.クラサビカ、A.シリアカ及びA.ツベロサよりなる群から選択する、請求項1に記載の食欲抑制するための組成物。
  4. 抽出生成物が、下記式(I)に従う化合物を含む、請求項1に記載の食欲抑制するための組成物:
    Figure 0004881294
    (式中、R1は、水素又はC1〜C18部分であり;
    2は、水素又はC1〜C18部分であり;
    3は、C1〜C18部分であり;
    4は、水素又はC1〜C18部分であり;
    5は、水素又はC1〜C18部分であり;
    6は、水素、C1〜C18部分、又は糖質部分であり;そして、
    点線は、随意の二重結合を表す)。
  5. 抽出生成物が、下記式(II)に従う化合物を含む、請求項1に記載の食欲抑制するための組成物:
    Figure 0004881294
    (式中、R1は、水素又はC1〜C18部分であり;
    3は、C1〜C18部分であり;
    4は、水素又はC1〜C18部分であり;
    5は、水素又はC1〜C18部分であり;
    6は、水素、C1〜C18部分、又は糖質部分であり;そして、
    点線は、随意の二重結合を表す)。
  6. 抽出生成物が、下記式(III)に従う化合物を含む、請求項1に記載の食欲抑制するための組成物:
    Figure 0004881294
    (式中、R1は、水素又はC1〜C18部分であり;
    2は、水素又はC1〜C18部分であり;
    3は、C1〜C18部分であり;
    4は、水素又はC1〜C18部分であり;
    6は、水素、C1〜C18部分、又は糖質部分であり;そして、
    点線は、随意の二重結合を表す)。
  7. 食欲抑制するための組成物を製造する方法であって、下記を含む当該方法:
    トウワタ属植物の植物物質を用意し;
    該植物物質を溶媒と接触させ、それにより、組成物を単離し、
    希釈剤、充填剤、塩及び結合剤よりなる群から選択する少なくとも一種の添加物と組成物を配合する
  8. 植物物質を浸解することを更に含む、請求項7に記載の方法。
  9. 植物物質を、葉、茎、花、果実、種子及び根よりなる群から選択する、請求項7に記載の方法。
  10. 植物を、A.インカルナタ、A.クラサビカ、A.シリアカ及びA.ツベロサよりなる群から選択する、請求項7に記載の方法。
  11. 溶媒を、水、アルコール、アルカン類、ハロカーボン類、エーテル類、芳香族溶媒、ケトン類、水性溶媒系及び超臨界液体よりなる群から選択する、請求項7に記載の方法。
  12. 抽出生成物が、下記式(I)に従う化合物を含む、請求項7に記載の方法:
    Figure 0004881294
    (式中、R1は、水素又はC1〜C18部分であり;
    2は、水素又はC1〜C18部分であり;
    3は、C1〜C18部分であり;
    4は、水素又はC1〜C18部分であり;
    5は、水素又はC1〜C18部分であり;
    6は、水素、C1〜C18部分、又は糖質部分であり;そして、
    点線は、随意の二重結合を表す)。
  13. 抽出生成物が、下記式(II)に従う化合物を含む、請求項7に記載の方法:
    Figure 0004881294
    (式中、R1は、水素又はC1〜C18部分であり;
    3は、C1〜C18部分であり;
    4は、水素又はC1〜C18部分であり;
    5は、水素又はC1〜C18部分であり;
    6は、水素、C1〜C18部分、又は糖質部分であり;そして、
    点線は、随意の二重結合を表す)。
  14. 抽出生成物が、下記式(III)に従う化合物を含む、請求項7に記載の方法:
    Figure 0004881294
    (式中、R1は、水素又はC1〜C18部分であり;
    2は、水素又はC1〜C18部分であり;
    3は、C1〜C18部分であり;
    4は、水素又はC1〜C18部分であり;
    6は、水素、C1〜C18部分、又は糖質部分であり;そして、
    点線は、随意の二重結合を表す)。
  15. 個体が、哺乳動物である、請求項1〜6いずれか1項に記載の食欲を抑制するための組成物
  16. 個体が、肥満であるか又は肥満関連疾患を有する、請求項1〜6いずれか1項に記載の食欲を抑制するための組成物
  17. 肥満関連疾患を、II型糖尿病、高コレステロール血症及びメタボリックシンドロームよりなる群から選択する、請求項16に記載の食欲を抑制するための組成物
  18. 個体が、腹部肥満、アテローム発生性異脂肪血症、高血圧、インスリン抵抗性、グルコース不耐性、前炎症状態、及び前血栓症状態よりなる群から選択する少なくとも一つの危険因子を有する、請求項17に記載の食欲を抑制するための組成物
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