JP4880526B2 - データ転送レート変動測定方法、装置、システム、およびプログラム - Google Patents
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Description
また、パケットデータ通信ネットワークのサービス品質として、出力データ転送レートの変動が少ないデータ送信装置から送信されたパケットが受信装置に到着するときデータ転送レートの変動がどの程度大きくなっているか、その程度が重要である。
トのデータ転送レートDTR(i)は次の式1で定義される。
DTR(i)=L(i)/(t(i)−t(i-1))=L(i)/Δt(i) ・・・(式1)
平均データ転送レート=(ΣL(i))/(t(N)−t(0))=(ΣL(i))
/(ΣΔt(i)) ・・・(式2)
ここで、Σは和を表す記号であり、式2ではi=1からi=Nまでの和とする。
したがって、データ転送レート変動に対しても式1で示されるデータ転送レートの標準偏差あるいは標準偏差を平均値で割った値などをその指標として使用することが考えられるが、使用されていない。
その理由は、1パケット毎の計算量が少なく必要バッファ量(メモリ量)が少なく、しかも適切な値を示すデータ転送レート変動指標が使用されていなかったためである。
べる。Δt(i)の平均と標準偏差を測定するためには、ΣΔt(i)と、Σ{Δt(i
)**2}(以下、(x**n)はxのn乗をあらわす)を測定すればよいので、1パケット毎の計算量が少なく必要バッファ量(メモリ量)が少ないという条件を満足している。しかし、パケット長L(i)が一定でない場合はΔt(i)の平均と標準偏差からデータ転送レートは推定できない。
)に反比例するため、DTR(i)値が大きいデータの数が多く、DTR(i)値が小さいデータの数が少なくなる。
・「定常トラヒック」: 2ms毎にパケット長1100バイトのパケットを送出する
・「ON_OFFトラヒック」: 100ms毎に、ONとOFFの2つの送信モードが交互にあらわれ、ONモードでは2ms毎にパケット長1000バイトのパケットを送出し、OFFモードでは送出しない。
・「ON_OFF’トラヒック」: 100ms毎に、ONとOFF’の2つの送信モードが交互にあらわれ、ONモードでは2ms毎にパケット長900バイトのパケットを送出し、OFF’モードでは2ms毎にパケット長50バイトのパケットを送出する。
これら3種類のトラヒックのDTR(i)の平均と標準偏差および標準偏差/平均は以下のようになる。
・「定常トラヒック」では、平均4.40Mbps、標準偏差0.00Mbps、標準偏差/平均=0.00である。
・「ON_OFFトラヒック」では、平均3.93Mbps、標準偏差0.52Mbps、標準偏差/平均=0.13である。
・「ON_OFF’トラヒック」では、平均1.93Mbps、標準偏差1.70Mbps、標準偏差/平均=0.88である。
しかもトラヒック品質評価として適切な値を示すデータ転送レート変動指標を使用するため、適切にデータ転送レート変動を測定することができる。
まず、本実施例の概略について説明する。
したがって、データ転送レートの変動を定量的に測定する装置、あるいはデータ転送レートの変動を定量的に測定する装置を使用したデータ転送レートの変動を測定するシステムも実用化されていなかった。
/(ΣΔt(k))}] ・・・(式3)
ここで、ln()は自然対数関数であり、Σは測定開始から測定終了までの全期間で測定したパケット全体のiをインデックスとする和である。ただし、(ΣL(k))と(ΣΔt(k
))は測定開始から測定終了までの全期間で測定したパケット全体のkをインデックスとする和であり、iを含まないので式3と以下の式4では定数として扱っている。
VDTR
=Σ{L(i)/(ΣL(k))}*[ln(L(i))−ln(ΣL(k))−ln(Δt(i))
+ln(ΣΔt(k))]
=[Σ{L(i)*ln(L(i)}]/(ΣL(k))−ln(ΣL(k))
−[Σ{L(i)*ln(Δt(i)}]/(ΣL(k))+ln(ΣΔt(k))
=[Σ{L(i)*ln(L(i)}]/(ΣL(i))−ln(ΣL(i))
−[Σ{L(i)*ln(Δt(i)}]/(ΣL(i))+ln(ΣΔt(i)) ・・・(式4)
lerダイバージェンスとよばれているものである。
(特徴1) VDTRはP(i)とQ(i)の相対エントロピーであり、相対エントロピーは一般にP(i)とQ(i)の確率分布がどの程度似ているかを示す指標として使われている。P(i)=L(i)/ΣL(k)はi番目のパケットのパケット長L(i)と、全てのパケットのデータ長の和、の比率であり、データ転送レートが一定であるときはΔ
t(i)に比例する。つまり、P(i)はデータ転送レートが一定であるときのΔt(i
)の確率分布である。Q(i)は測定されたΔt(i)の確率分布である。つまり、VD
TRは測定したパケット転送時間間隔の確率分布がデータ転送レートが一定である場合の確率分布とどの程度似ているかを示す量である。
その理由は、VDTRはP(i)とQ(i)の相対エントロピーであるので全てのiについてP(i)=Q(i)のとき最小値をもつ。全てのiについてP(i)=Q(i)は変形するとL(i)/Δt(i)=ΣL(k)/(ΣΔt(k))、すなわちi番めのパ
ケットのデータ転送レートDTR(i)は平均のデータ転送レートに等しいときである。
このことは、(t(0),t(1),・・・,t(N))のうちt(i)だけを変化させたときの偏微分∂VDTR/∂t(i)=0をとくとDTR(i)=DTR(i+1)となることからも確認される。
ここでいう下に凸とは、次のことを示す。ω=(s(0),s(1),・・・,s(N))と、ξ=(t(0),t(1),・・・,t(N))を2つのパケット転送時刻の系列データあり、それぞれのVDTRの値をVDTR(ω)とVDTR(ξ)とする。時刻の系列データ[α*ω+(1−α)*ξ]を時刻が(α*s(0)+(1−α)*t(0),α*s(1)+(1−α)*t(1),・・・,α*s(N)+(1−α)*t(N))である時系列とすると、[α*ω+(1−α)*ξ]は有効なパケット転送時刻の系列データとなる。この時系列データ[α*ω+(1−α)*ξ]のVDTR値VDTR([α*ω+(1−α)*ξ])は次の式5を満足する。ただし、0<α<1かつωとξは等しくない。
VDTR([α*ω+(1−α)*ξ])>α*VDTR(ω)+(1−α)
*VDTR(ξ) ・・・(式5)
例えば、パケット長が500バイトのパケットを時間間隔10msと時間間隔20msで交互に送り出すトラヒックと、パケット長が1000バイトのパケットを時間間隔10msと時間間隔20msで交互に送り出すトラヒックおよびパケット長が1000バイトのパケットを時間間隔20msと時間間隔40msで交互に送り出すトラヒックで、VDTRの値は同じである。また、このような単純なトラヒックではサンプル数を変更しても値は変わらない。
標準偏差/平均の課題でのべた3種類のトラヒックにたいするVDTR値は以下のようになる。
図2は「定常トラヒック」と「ON_OFFトラヒック」と「ON_OFF’トラヒック」の標準偏差/平均とVDTRの値を示した図である。
・ Σ[L(i)*ln(L(i))]
・ ΣL(i)
・ Σ[L(i)*ln(Δt(i))]
・ ΣΔt(i)
の4個であり必要なメモリ量は少ない。
・ Σ[L(i)*ln(L(i))]
・ ΣL(i)
・ Σ[L(i)*ln(Δt(i))]
の3個である。つまり、ΣΔt(i)については、最初のパケットの転送時間t(0)を
保持すればよい。
パケット長が(L(0),L(1),・・・,L(0))のパケットが時刻(t(0),t(1),・・・,t(N))に転送されたとする。開始時刻t(0)と終了時刻t(N)およびパケット長L(i)は与えられているとして、変数t(1),t(2),・・・,t(N−1)をパラメータとするデータ転送レートの変動を示す指標の関数S(t(1),t(2),・・・,t(N−1))を考える。
∫DTR(i)dt(i)=L(i)*ln(t(i)−t(i-1))+K (Kは定数)
となる。
∫DTR(i)dt(i)をt(i)で偏微分するとDTR(i)となり、∫DTR(i+1)dt(i+1)をt(i)で偏微分すると、−DTR(i+1)となる。
このため、
S(t(1),t(2),・・・,t(N-1))=A*[ΣL(i)*ln(t(i))]+B (AとBは定数)
とすると、
∂S/∂t(i)
=A{∂[L(i)*ln(t(i)−t(i-1))]/∂dt(i)−∂[L(i+1)*ln(t(i+1)
−t(i))]/∂dt(i)}
=A{DTR(i)−DTR(i+1)}
となる。
定数A,BをSが(特徴3)と(特徴4)と(特徴5)をみたすよう定数L(i)とΣL(i)(=ΣL(k))およびΣΔt(i)=t(N)−t(0)(=ΣΔt(k))を使って構成すると、式3が得られる。
VDTR
=Σ{L(i)/(ΣL(k))}*[ln(L(i))−ln(ΣL(k))−ln(Δt(i))
+ln(ΣΔt(k))]
=Σ{L(i)*ln(L(i))/(ΣL(k))}−Σ{L(i)*ln(ΣL(k))/(ΣL(k))}
−Σ{L(i)*ln(Δt(i))/(ΣL(k))}+Σ{L(i)*ln(ΣΔt(k))
/(ΣL(k))}
=Σ{L(i)*ln(L(i))/(ΣL(k))}−(ΣL(i))*ln(ΣL(k))/(ΣL(k))
−Σ{L(i)*ln(Δt(i))/(ΣL(k))}+(ΣL(i))*ln(ΣΔt(k))
/(ΣL(k))}
=[Σ{L(i)*ln(L(i)}]/(ΣL(k))−ln(ΣL(k))
−[Σ{L(i)*ln(Δt(i)}]/(ΣL(k))+ln(ΣΔ(k))
=[Σ{L(i)*ln(L(i)}]/(ΣL(i))−ln(ΣL(i))
−[Σ{L(i)*ln(Δt(i)}]/(ΣL(i))+ln(ΣΔ(i))
式の変形にあたっては、ΣL(k)とΣΔ(k)とが定数であるので和の外に出し、またΣL(i)とΣL(k)および、ΣΔ(i)とΣΔ(k)がそれぞれ等しいので、和のインデックスをiとkで適宜入れ替えている。
図3を参照すると、本実施例としてのデータ転送レート変動測定システムは、ネットワーク101と、測定管理用ネットワーク102と、データ送信装置111と、データ受信装置112と、データ転送レート変動測定装置A113と、データ転送レート変動測定装置B114と、データ転送レート変動測定装置C115とを含んで構成されている。
まず、データ転送レート変動測定装置C115のヒューマンインタフェース機能を経由してデータ転送レート変動測定装置C115の測定管理機能を制御し、データ転送レート変動測定装置C115の通信インタフェースB209とデータ転送レート変動測定装置C115の通信ポートD214とデータ転送レート変動測定装置間接続C129と測定管理用ネットワーク102とデータ転送レート変動測定装置間接続A127とデータ転送レート変動測定装置A113の通信ポートD214およびデータ転送レート変動測定装置A113の通信インタフェースB209を経由してデータ転送レート変動測定装置A113の測定管理機能203と通信を行い、データ転送レート変動測定装置A113を遠隔で制御できるようにする。
また同様にして、データ転送レート変動測定装置C115のヒューマンインタフェース機能を経由してデータ転送レート変動測定装置B114を遠隔で制御できるようにする。
以上により、リアルタイムの音声データやビデオデータを送信する装置からの出力データ転送レートの変動をおよび受信装置に到着するときデータ転送レートの変動がどの程度変化しているかその程度を測定することができる。
第1の効果は、データ転送レート変動測定装置を使用してリアルタイムの音声データやビデオデータを送信する装置からの出力データ転送レートの変動を測定することにより、リアルタイムの音声データやビデオデータを送信する装置からの出力データ転送レートの変動を定量的に比較評価できることである。
この測定結果を用いることで、一定のデータ転送レートでデータ転送を行うことができる。また、ランダムにレートが変動する発生源を使用して、ネットワークを経由したときにデータ転送レートがどの程度変化するかを測定するシステムにも、本発明は同様に適用することができる。
例えば、上述した実施例では、測定管理のためにデータ転送レート変動測定装置C115という独立の装置を使用しているが、測定管理機能を別の装置に組み込むことにより、既存のネットワーク監視システム等から測定を制御することも可能である。
この場合、上記の記録媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記録媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
すなわち、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体および該記録媒体から読み出された信号は本発明を構成することになる。
この記録媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリーカード、ROM等を用いてよい。
102 測定管理用ネットワーク
111 データ送信装置
112 データ受信装置
113 データ転送レート変動測定装置A
114 データ転送レート変動測定装置B
115 データ転送レート変動測定装置C
121 データ送信接続A
122 データ送信接続B
123 データ受信接続A
124 データ受信接続B
125 生成トラヒック送信接続
126 生成トラヒック受信接続
127 データ転送レート変動測定装置間接続A
128 データ転送レート変動測定装置間接続B
129 データ転送レート変動測定装置間接続C
201 データ転送レート変動測定装置
202 ヒューマンインタフェース機能
203 測定管理機能
204 分析機能
205 パケットキャプチャ機能
206 切り替えスイッチ
207 トラヒック生成機能
208 通信インタフェースA
209 通信インタフェースB
211 通信ポートA
212 通信ポートB
213 通信ポートC
214 通信ポートD
Claims (14)
- パケット転送時間間隔を測定する間隔測定工程と、パケット長を測定するパケット長測定工程と、を行い、該測定されたパケット転送時間間隔と、一定転送レートで転送した場合のパケット転送時間間隔との相対エントロピー値に基づいて、下記の式により算出されるデータ転送レート変動指標を用いることを特徴とするデータ転送レート変動測定方法。
VDTR=Σ{L(i)/(ΣL(k))}*ln[{L(i)/(ΣL(k))}/{Δt(i)/(ΣΔt(k))}]
ただし、
VDTR: データ転送レート変動指標
Δt(i): パケット転送時間間隔
L(i): パケット長
ln(): 自然対数関数
Σ: 測定開始から測定終了までの全期間で測定したパケット全体のiをインデックスとする和。ただし、(ΣL(k))と(ΣΔt(k))は、測定開始から測定終了までの全期間で測定したパケット全体のkをインデックスとする和であり、iを含まないので定数として扱う。 - 前記データ転送レート変動指標は、
前記間隔測定工程で測定されたパケット転送時間間隔/測定時間による確率分布と、
該間隔測定工程での測定と同一のパケットシーケンスを順序は変えず時間間隔を変えて所定のデータ転送レートで転送した場合のパケット転送時間間隔/測定時間の確率分布と、の相対エントロピーの値に基づいて算出されることを特徴とする請求項1記載のデータ転送レート変動測定方法。 - 前記データ転送レート変動指標を計算するために必要なデータは、下記の4つであることを特徴とする請求項1または2に記載のデータ転送レート変動測定方法。
・ Σ[L(i)*ln(L(i))]
・ ΣL(i)
・ Σ[L(i)*ln(Δt(i))]
・ ΣΔt(i)
ただし、
Δt(i): パケット転送時間間隔
L(i): パケット長
ln(): 自然対数関数
Σ: 測定開始から測定終了までの全期間で測定したパケット全体のiをインデックスとする和。 - 前記データ転送レート変動指標の算出でパケット転送毎に計算する必要があるデータは、下記の3つであることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のデータ転送レート変動測定方法。
・ Σ[L(i)*ln(L(i))]
・ ΣL(i)
・ Σ[L(i)*ln(Δt(i))]
ただし、
Δt(i): パケット転送時間間隔
L(i): パケット長
ln(): 自然対数関数
Σ: 測定開始から測定終了までの全期間で測定したパケット全体のiをインデックスとする和。 - パケット転送時間間隔を測定する間隔測定手段と、パケット長を測定するパケット長測定手段と、を備え、該測定されたパケット転送時間間隔と、一定転送レートで転送した場合のパケット転送時間間隔との相対エントロピー値に基づいて、下記の式により算出されるデータ転送レート変動指標を演算に用いることを特徴とするデータ転送レート変動測定装置。
VDTR=Σ{L(i)/(ΣL(k))}*ln[{L(i)/(ΣL(k))}/{Δt(i)/(ΣΔt(k))}]
ただし、
VDTR: データ転送レート変動指標
Δt(i): パケット転送時間間隔
L(i): パケット長
ln(): 自然対数関数
Σ: 測定開始から測定終了までの全期間で測定したパケット全体のiをインデックスとする和。ただし、(ΣL(k))と(ΣΔt(k))は、測定開始から測定終了までの全期間で測定したパケット全体のkをインデックスとする和であり、iを含まないので定数として扱う。 - 前記データ転送レート変動指標は、
前記間隔測定手段で測定されたパケット転送時間間隔/測定時間による確率分布と、
該間隔測定手段での測定と同一のパケットシーケンスを順序は変えず時間間隔を変えて所定のデータ転送レートで転送した場合のパケット転送時間間隔/測定時間の確率分布と、の相対エントロピーの値に基づいて算出されることを特徴とする請求項5記載のデータ転送レート変動測定装置。 - 前記データ転送レート変動指標を計算するために必要なデータは、下記の4つであることを特徴とする請求項5または6に記載のデータ転送レート変動測定装置。
・ Σ[L(i)*ln(L(i))]
・ ΣL(i)
・ Σ[L(i)*ln(Δt(i))]
・ ΣΔt(i)
ただし、
Δt(i): パケット転送時間間隔
L(i): パケット長
ln(): 自然対数関数
Σ: 測定開始から測定終了までの全期間で測定したパケット全体のiをインデックスとする和。 - 前記データ転送レート変動指標の算出でパケット転送毎に計算する必要があるデータは、下記の3つであることを特徴とする請求項5から7の何れか1項に記載のデータ転送レート変動測定装置。
・ Σ[L(i)*ln(L(i))]
・ ΣL(i)
・ Σ[L(i)*ln(Δt(i))]
ただし、
Δt(i): パケット転送時間間隔
L(i): パケット長
ln(): 自然対数関数
Σ: 測定開始から測定終了までの全期間で測定したパケット全体のiをインデックスとする和。 - 請求項5から8の何れか1項に記載のデータ転送レート変動測定装置が、測定対象とするネットワークを経由することなくデータ送信装置に接続される位置と、該ネットワークを経由して該データ送信装置に接続される位置と、に少なくとも配設されて構成されたことを特徴とするデータ転送レート変動測定システム。
- 前記データ転送レート変動測定装置のそれぞれが測定管理用ネットワークを介して接続され、該測定管理用ネットワークを介して前記各データ転送レート変動測定装置を制御する制御装置を備えたことを特徴とする請求項9記載のデータ転送レート変動測定システム。
- パケット転送時間間隔を測定する間隔測定処理と、パケット長を測定するパケット長測定工程と、をコンピュータに実行させ、該測定されたパケット転送時間間隔と、一定転送レートで転送した場合のパケット転送時間間隔との相対エントロピー値に基づいて、下記の式により算出されるデータ転送レート変動指標を用いてコンピュータに処理を行わせることを特徴とするデータ転送レート変動測定プログラム。
VDTR=Σ{L(i)/(ΣL(k))}*ln[{L(i)/(ΣL(k))}/{Δt(i)/(ΣΔt(k))}]
ただし、
VDTR: データ転送レート変動指標
Δt(i): パケット転送時間間隔
L(i): パケット長
ln(): 自然対数関数
Σ: 測定開始から測定終了までの全期間で測定したパケット全体のiをインデックスとする和。ただし、(ΣL(k))と(ΣΔt(k))は、測定開始から測定終了までの全期間で測定したパケット全体のkをインデックスとする和であり、iを含まないので定数として扱う。 - 前記データ転送レート変動指標は、
前記間隔測定処理で測定されたパケット転送時間間隔/測定時間による確率分布と、
該間隔測定処理での測定と同一のパケットシーケンスを順序は変えず時間間隔を変えて所定のデータ転送レートで転送した場合のパケット転送時間間隔/測定時間の確率分布と、の相対エントロピーの値に基づいて算出されることを特徴とする請求項11記載のデータ転送レート変動測定プログラム。 - 前記データ転送レート変動指標を計算するために必要なデータは、下記の4つであることを特徴とする請求項11または12に記載のデータ転送レート変動測定プログラム。
・ Σ[L(i)*ln(L(i))]
・ ΣL(i)
・ Σ[L(i)*ln(Δt(i))]
・ ΣΔt(i)
ただし、
Δt(i): パケット転送時間間隔
L(i): パケット長
ln(): 自然対数関数
Σ: 測定開始から測定終了までの全期間で測定したパケット全体のiをインデックスとする和。 - 前記データ転送レート変動指標の算出でパケット転送毎に計算する必要があるデータは、下記の3つであることを特徴とする請求項11から13の何れか1項に記載のデータ転送レート変動測定プログラム。
・ Σ[L(i)*ln(L(i))]
・ ΣL(i)
・ Σ[L(i)*ln(Δt(i))]
ただし、
Δt(i): パケット転送時間間隔
L(i): パケット長
ln(): 自然対数関数
Σ: 測定開始から測定終了までの全期間で測定したパケット全体のiをインデックスとする和。
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