JP4879155B2 - 光伝送方法および装置 - Google Patents

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Description

本発明は、波長多重光信号を伝送する光伝送方法および装置に関する。
波長多重された信号光(WDM(Wavelength Division
Multiplexing)信号光)を、光増幅器を用いて線形中継伝送する光伝送システムの構成例を図12を参照して説明する。図12は、従来の光伝送システムの構成例を示す図である。図12では、符号1は送信系、符号2は受信系、符号3は線形中継系、符号4は光ファイバ、符号5は光増幅器、符号6はXPM(Cross
Phase Modulation)抑圧手段を示している。
WDM光伝送システムにおいて、伝送特性を劣化させる要因の一つに、伝送路である光ファイバ内での相互位相変調(XPM)がある。このXPMは、光ファイバの3次の非線形光学効果により、あるチャネルの位相が他の光信号の強度に依存して変調される現象であり、この位相変調が光ファイバの波長分散を介して波形歪を引き起し伝送特性の劣化が生じる。
光信号のパワーは線形中継系3から光ファイバ4などの伝送路へ入射する際に最も高いため、XPMによる伝送特性劣化は各スパンの伝送路の入射端付近で最も大きくなる。各スパンで波長分散の補償を行う場合には、伝送路入射端で各チャネルに対する他チャネルのタイミングおよび強度が常に同じとなるため、位相変調効果が累積されたXPMの影響が最悪条件となる。
一方、スパン毎に伝送路入射端でのチャネル間のタイミングが異なり各チャネルに対する他チャネルの強度が変化すると、位相変調効果が平均化されるためXPMの影響が抑圧される。
これまで、このXPMを抑圧する方法として、チャネル間に遅延時間差を設定する方法が提案されている。図12では、各線形中継系3にXPM抑圧手段6が備えられている。
図13は、従来のXPM抑圧手段の構成を示す図である。ここで、符号12はファイバブラッググレイティング(FBG)、符号13は光サーキュレータである。FBGは位置により反射する波長が異なる構成となっている。WDM光信号を光アイソレータとFBGとを通過させることにより、チャネル毎に異なる遅延時間を与えることができる。
このXPM抑圧手段6を各線形中継系に備えることで、各スパンの伝送路入射端でチャネル間のタイミングがシフトする。その結果、各チャネルに対する他チャネルの強度が変化して位相変調が平均化されるためXPMの影響が抑圧される。
従来技術では図14に示したように、1番目のチャネルとn番目(nは1以上N以下の整数)のチャネル間の遅延時間差ΔTを、1シンボルのタイムスロットT0ずつ増加させていた(T0、2T0、…、mT0:mは整数)。
1シンボルのタイムスロットが100ps(ビットレート10Gbit/sに相当)で、10チャネル程度であれば最大の遅延時間は100ps×10=1nsとなる。遅延時間付与手段として参考文献のようにFBGを用いる場合には、FBGの長さは10cm程度となり実現可能である。
G.Bellotti et al.,"10×10Gb/s cross−phase modulation suppressor for multispan transmissions using WDM narrow−band fiber Bragg grating",IEEE Photonics Technology Letters,vol.12,no.10,pp.1403−1405,2000
上述した従来の技術では、チャネル数が増加して100以上となると、FBG長は1m以上となり、製造が困難である。そのため、光伝送装置で伝送できる波長数が10程度に限定されるという問題があった。
また、FBGの入射端に近いグレーティングで反射するチャネルと入射端から離れたグレーティングで反射するチャネルとでは損失が異なるため、チャネル数の増大に伴って損失の波長依存性が大きくなるという問題があった。
また、従来では、このXPM抑圧手段6は前述のように装置規模が大きくなるため、他の手段(例えば、図12における各線形中継系の光増幅器5)とは別に配置する構成のみが提案されており、他の手段に組み込むことはできないという問題があった。
本発明は、このような課題を解決するために行われたものであって、チャネル数を10程度から100以上へ飛躍的に増大することができ、PLC(Planer Light wave Circuit)等の光集積化技術を適用することができるため、小型で高安定なXPM抑圧手段を実現することができ、さらに、回路規模が小さくなるため、他の手段(波長選択スイッチや波長クロスコネクト等)の内部に組み込むことも可能となり、また、その際に、他の手段の小型化、低コスト化が実現できる光伝送方法および装置を提供することを目的とする。
本発明を光伝送方法としての観点から観ると、本発明は、送信側の光伝送装置が、Nを2以上の整数として、異なるN個の波長の光信号を多重した波長多重光信号を伝送路に送信し、受信側の光伝送装置が、前記伝送路を伝送した前記波長多重光信号を受信する光伝送方法において、前記送信側の光伝送装置が、前記伝送路に前記波長多重光信号を送信する前段で、前記波長多重光信号を波長毎に分離する波長分離工程と、分離した光信号の少なくとも隣接するチャネル間で異なる遅延時間を与える遅延時間付与工程と、遅延時間を与えられた光信号を波長多重する波長多重工程とを実行し、前記遅延時間付与工程では、基本の遅延時間差をΔTとすると、nを2以上N以下の整数、kを1以上N/2以下の整数として、分離した光信号の1番目のチャネルとn番目のチャネルとの間での遅延時間差をΔT、2ΔT、3ΔT、…、kΔT、0、ΔT、2ΔT、3ΔT、…、kΔT、0、ΔT、…と、kチャネル毎に増加を繰り返すように設定することを特徴とする。
これによれば、遅延時間を所定の範囲内に納めることができるため、従来のように、チャネル数が増加するのに伴って、遅延時間が徐々に長くなることはない。よって、上述した従来の課題を解決することができる。
前記光信号がRZ(Return to Zero)変調の場合は、前記基本の遅延時間差ΔTを隣接チャネル間の光信号の強度ピークが重ならないように設定することが望ましい。
また、前記光信号がNRZ(Non Return to Zero)変調の場合は、mを自然数、T 0 を1シンボル当りのタイムスロットとして、前記基本の遅延時間差ΔTを、mT 0 することが望ましい。
また、本発明を光伝送装置としての観点から観ると、本発明は、Nを2以上の整数として、異なるN個の波長の光信号を多重した波長多重光信号を送信または線形中継する光伝送装置において、波長多重光信号を分離する波長分離手段と、分離した光信号の少なくとも隣接するチャネル間で異なる遅延時間を与える遅延時間付与手段と、遅延時間を与えられた光信号を波長多重する波長多重手段とを備え、前記遅延時間付与手段は、基本の遅延時間差をΔTとすると、nを2以上N以下の整数、kを1以上N/2以下の整数として、分離した光信号の1番目のチャネルとn番目のチャネルとの間での遅延時間差をΔT、2ΔT、3ΔT、…、kΔT、0、ΔT、2ΔT、3ΔT、…、kΔT、0、ΔT、…と、kチャネル毎に増加を繰り返すように設定することを特徴とする。
例えば、波長分離手段および波長多重手段としてアレイ導波路格子を用い、遅延時間付与手段として2つのアレイ導波路格子間を結合するN波長用の光導波路を用い、N波長の遅延時間を光導波路の長さで調節する。
また、1つの入力ポートと複数の出力ポートとを有し、Nを2以上の整数として、異なるN個の波長の光信号を多重した波長多重光信号を入力し、波長毎に出力ポートを選択して出力する光伝送装置において、波長多重光信号を分離する波長分離手段と、分離した光信号の少なくとも隣接するチャネル間で異なる遅延時間を与える遅延時間付与手段と、遅延時間を与えられた各光信号の出力ポートを切り替える光スイッチと、各出力ポートへ切り替えられた光信号を波長多重する波長多重手段とを備え、前記遅延時間付与手段は、基本の遅延時間差をΔTとすると、nを2以上N以下の整数、kを1以上N/2以下の整数として、分離した光信号の1番目のチャネルとn番目のチャネルとの間での遅延時間差をΔT、2ΔT、3ΔT、…、kΔT、0、ΔT、2ΔT、3ΔT、…、kΔT、0、ΔT、…と、kチャネル毎に増加を繰り返すように設定することを特徴とする。
前記光信号がRZ変調の場合は、前記基本の遅延時間差ΔTを隣接チャネル間の光信号の強度ピークが重ならないように設定することが望ましい。
また、前記光信号がNRZ変調の場合は、mを自然数、T 0 を1シンボル当りのタイムスロットとして、前記基本の遅延時間差ΔTをmT 0 することが望ましい。
本発明によれば、従来技術で問題であったチャネル数を10程度から100以上へ飛躍的に増大することができる。
また、PLC(Planer Light wave Circuit)等の光集積化技術を適用することができるため、小型で高安定なXPM抑圧手段を実現することができる。
さらに、回路規模が小さくなるため、他の手段(波長選択スイッチや波長クロスコネクト等)の内部に組み込むことも可能となる。また、その際に、他の手段の小型化、低コスト化が実現できる。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を説明する。
(第一の実施形態)
本発明の第一の実施形態における遅延時間を図1に示した。図1は、横軸にチャネル(波長)をとり、縦軸に遅延時間をとる。第一の実施形態では、基本の遅延時間差をΔT(sec)とすると、分離した光信号の隣接する1番目のチャネルとn番目(nは1以上N以下の整数)のチャネルとの間での遅延時間をΔT、2ΔT、3ΔT、…、kΔT、0、ΔT、2ΔT、3ΔT、…、kΔT、0、ΔT、…(kは1以上でN/2以下の整数)と、kチャネル毎に増加を繰り返すよう設定する。図1ではk=3の場合を示している。
図2はチャネル周期kとXPM改善効果との関係を示している。図2は、横軸にチャネル周期kをとり、縦軸にQ値改善量をとる。ここでは、ビットレート40Gbit/sの変調フォーマットRZ−DQPSKの光信号をチャネル間隔50GHzで80波長多重したWDM信号をパワー−2dBmで波長分散1ps/nm/kmの伝送路80km×6スパン伝送した場合の計算結果である。チャネル周期kが2以上であれば、XPM抑圧によりQ値改善が可能である。
図3は第一の実施形態のXPM抑圧手段の構成例である。符号7は波長分離手段、符号8は遅延時間付与手段、符号9は波長多重手段である。波長分離手段7で波長多重光信号を分離した後に、遅延時間付与手段8で分離した光信号の1番目のチャネルとn番目(nは1以上N以下の整数)のチャネルとの間で異なる遅延時間を与えて、波長多重手段9で遅延時間を与えられた光信号を波長多重する。
このとき、遅延時間付与手段8において、分離した光信号の1番目のチャネルとn番目(nは1以上N以下の整数)のチャネルとの間での遅延時間差をΔT、2ΔT、3ΔT、…、kΔT、0、ΔT、2ΔT、3ΔT、…、kΔT、0、ΔT、…(kは2以上でN/2以下の整数)と、kチャネル毎に増加を繰り返すよう設定することで図1のような遅延時間を実現することができる。図3では、k=3の場合であるが、それ以外の周期を設定してもよい。
波長分離手段7および波長多重手段9として、アレイ導波路格子が利用できる。平面型光波回路(PLC)上に波長分離手段7、波長多重手段9および遅延時間付与手段8の導波路を集積化することで、小型なXPM抑圧手段を実現することができる。
図4は、k=2のときのRZ(Return to Zero)フォーマットの場合の遅延時間ΔTとQ値との関係を示している。図4は、横軸に遅延時間をとり、縦軸にQ値改善量をとる。隣接チャネル間の光信号の強度ピークが重なる場合(ΔT=mT0)、Q値改善量が比較的少ない。従って、遅延時間ΔTは、RZフォーマットの場合は隣接チャネル間の光信号の強度ピークが重ならないように設定することが有効である。一方、NRZ(Non
Return to Zero)フォーマットの場合はmT0とするとXPM抑圧効果が大きい。
(第二の実施形態)
本発明の第二の実施形態を図5を参照して説明する。図5は、第二の実施形態のXPM抑圧手段の構成例を示す図である。符号10は波長交互分離手段、符号11は波長交互多重手段である。
波長交互分離手段10は波長多重光信号のチャネルを交互に分けて2倍のチャネル間隔の2系列(A,B)の波長多重光信号に分離する(例えば、f0(Hz)→2f0(Hz))。この波長交互分離手段をM段ツリー状に配置し、チャネル間隔f0(Hz)の波長多重光信号を2M倍のチャネル間隔2M0(Hz)の2M系列の波長多重光信号に分離する。
遅延時間付与手段8により分離した2M系列の波長多重光信号間で異なる遅延時間を与える。波長交互多重手段11は同一のチャネル間隔の2系列の波長多重光信号のチャネルを交互に配置して半分のチャネル間隔の波長多重光信号に多重する(例えば、2f0(Hz)→f0(Hz))。この波長交互多重手段11をM段配置し、チャネル間隔2M(Hz)の2M系列の波長多重光信号をチャネル間隔f0(Hz)の波長多重光信号に多重する。
遅延時間付与手段8においては、分離した光信号の1番目の波長多重光信号とn番目(nは1以上N以下の整数)の波長多重光信号との間での遅延時間差をΔT、2ΔT、3ΔT、…、(2M−1)ΔTと設定することで、チャネル周期M毎に遅延時間差をΔT、2ΔT、3ΔT、…、(2M−1)ΔTとすることができるため、第一の実施形態と同様に、XPMを抑圧することが可能である。図5ではM=2の場合を示しているが、それ以外の段数としてもよい。
波長交互分離手段10および波長交互多重手段11として、アレイ導波路格子が利用できる。平面型光波回路(PLC)上に波長交互分離手段10、波長交互多重手段11および遅延時間付与手段8としての導波路を集積化することで、小型なXPM抑圧手段を実現することができる。
基本遅延時間ΔTは、RZフォーマットの場合は隣接チャネル間の光信号の強度ピークが重ならないように設定し、NRZフォーマットの場合はmT0とするとXPM抑圧効果が大きいが、これ以外の遅延時間としてもよい。
(第三の実施形態:XPM抑圧手段を備えた波長選択スイッチ)
本発明の第三の実施形態を図6および図7を参照して説明する。図6および図7は、それぞれ従来の波長選択スイッチと第三の実施形態の波長選択スイッチとを示している。ここで符号14は1×N光スイッチである。
第三の実施形態の波長選択スイッチは、波長分離手段7、1×N光スイッチ14および波長多重手段9−1〜9−4から構成されており、1つの入力ポートと複数の出力ポートとを有している。波長分離手段7により波長多重光信号を分離した後に1×N光スイッチ14で各光信号の出力ポートを切り替えられる。切り替えられた光信号は波長多重手段9−1〜9−4により波長多重された各出力ポートから出力される。
従来の波長選択スイッチにおいては、各光信号の光路長に関する設定は殆ど同じになるように設定されているため、各光信号間の遅延時間差は殆ど無くXPMの影響を低減することはできない。
これに対して第三の実施形態の波長選択スイッチは、分離した光信号のチャネル間で異なる遅延時間を与える遅延時間付与手段8を付加している。遅延時間付与手段8において、基本の遅延時間差をΔT(sec)とすると、分離した光信号の1番目のチャネルとn番目(nは1以上N以下の整数)のチャネル間での遅延時間差をΔT、2ΔT、3ΔT、…、kΔT、0、ΔT、2ΔT、3ΔT、…、kΔT、0、ΔT、…(kは1以上でN/2以下の整数)と、kチャネル毎に増加を繰り返すよう設定することで第一および第二の実施形態と同様に図1のような遅延時間を実現することができる。従って、第三の実施形態の波長選択スイッチを用いることでXPMの影響を抑圧することができる。図7ではk=3の場合であるが、それ以外の周期を設定してもよい。
平面型光波回路(PLC)上に波長分離手段7、1×N光スイッチ14、波長多重手段9−1〜9−4および遅延時間付与手段8としての導波路を集積化することで、小型なXPM抑圧効果を有する波長選択スイッチを実現することができる。
(第四の実施形態:XPM抑圧手段を備えた波長選択スイッチ)
本発明の第四の実施形態を図8および図9を参照して説明する。図8および図9は、それぞれ従来の波長選択スイッチと第四の実施形態の波長選択スイッチとを示している。ここで符号20は回折格子、符号21、21−1、21−2はミラー、符号22は空間型波長交互分離手段である。
図8に示す従来の波長選択スイッチは、第三の実施形態における波長分離手段7および波長多重手段9−1〜9−4の役目をする回折格子20および1×N光スイッチ14の役目をするミラー21から構成されており、一つの入力ポートと複数の出力ポートとを有している。回折格子20により波長多重光信号を分離した後にミラー21で各光信号の出力ポートを切り替える。切り替えられた光信号は再び回折格子20により波長多重された各出力ポートから出力される。
図8に示す従来の波長選択スイッチにおいては、各光信号の光路長に関する設定は殆ど同じになるように設定されているため、各光信号間の遅延時間差は殆ど無くXPMの影響を低減することはできない。
これに対して、図9に示す第四の実施形態の波長選択スイッチは、波長分離手段7の役目をする回折格子20と1×N光スイッチ14の役目をするミラー21−1および21−2との間に、チャネル間隔f0(Hz)の波長多重光信号を交互に分けて2倍のチャネル間隔2f0(Hz)の2系列の波長多重光信号(偶数チャネルと奇数チャネル)に分離する空間型波長交互分離手段22と、偶数チャネル用のミラー21−2と奇数チャネル用のミラー21−1とを付加している。さらに、空間型波長交互分離手段22と偶数チャネル用のミラー21−2との間の距離と空間型波長交互分離手段22と奇数チャネル用のミラー21−1との間の距離に差を設けることで、偶数チャネルと奇数チャネルとの間に異なる遅延時間を与えている。
すなわち、奇数チャネル用のミラー21−2と空間型波長交互分離手段22との間で生じる遅延時間をt1とし、偶数チャネル用のミラー21−1と空間型波長交互分離手段22との間で生じる遅延時間をt2としたときに、遅延時間差ΔTは、
|t1−t2|=ΔT
となる。
遅延時間を与えられた偶数チャネルおよび奇数チャネルの光信号はそれぞれミラー21−1および21−2により出力ポートを切り替えられて、再び空間型波長交互分離手段22へ入射されチャネルを交互に配置してチャネル間隔f0(Hz)の波長多重光信号に多重される。その後、再び回折格子20により光信号を波長多重して各出力ポートから出射される。
これにより、偶数チャネルと奇数チャネルとの間の遅延時間差ΔT(sec)を設定することができる。従って、第四の実施形態の波長選択スイッチを用いることでXPMの影響を抑圧することができる。
1×N光スイッチとしては、液晶型ミラーやMEMS型ミラーを用いることができる。
第四の実施形態においても、遅延時間差を空間型波長交互分離手段22とミラー21−1、21−2との距離で調整するだけで設定できるため、小型なXPM抑圧効果を有する波長選択スイッチを実現することができる。
(第五の実施形態:XPM抑圧手段を備えた光クロスコネクト装置)
本発明の第五の実施形態を図10および図11を参照して説明する。図10および図11は、それぞれ従来の光クロスコネクト装置と第五の実施形態の光クロスコネクト装置とを示している。ここで符号15−1〜15−6、15−11〜15−16、15−21〜15−26は波長選択スイッチ、符号17はXPM抑圧手段、符号18、18−1、18−2は光クロスコネクト装置である。なお、図11において、波長選択スイッチ15−22〜15−24は、光クロスコネクト装置18−1の影に隠れて見えない状態である。
この光クロスコネクト装置18、18−1、18−2は、複数の波長選択スイッチ(WSS:Wave
Select Switch) 15−1〜15−6、15−11〜15−16、15−21〜15−26で構成されており、複数の入力ポートと複数の出力ポートとを有している。前段の波長選択スイッチ15−1〜15−3、15−11〜15−13、15−21〜15−23により光信号の出力ポートを波長毎に切り替えて、後段の波長選択スイッチ15−4〜15−6、15−14〜15−16、15−24〜15−26により切り替えられた光信号を波長多重して各出力ポートから出力する。
図10に示す従来の光クロスコネクト装置18においては、各光信号の光路長に関する設定は殆ど同じになるように設定されているため、各光信号間の遅延時間差は殆ど無くXPMの影響を低減することはできない。
これに対し、図11に示す第五の実施形態の光クロスコネクト装置18−1および18−2は、最初に、波長交互分離手段10によりチャネル間隔f0(Hz)の波長多重光信号のチャネルを交互に分けて2倍のチャネル間隔2f0(Hz)の2系列の波長多重光信号(偶数チャネルと奇数チャネル)に分離し、遅延時間付与手段8により分離した2系統の波長多重光信号間で異なる遅延時間を与える。
次に、偶数チャネル用の光クロスコネクト装置18−2と奇数チャネル用の光クロスコネクト装置18−1とにより、それぞれ波長毎に出力ポートを選択して出力する。その後、波長交互多重手段11により偶数チャネルと奇数チャネルとを交互に配置してチャネル間隔f0(Hz)の波長多重光信号に多重する。
このように遅延時間付与手段8により、偶数チャネルと奇数チャネルとの間の遅延時間差ΔT(sec)を設定することができる。従って、第五の実施形態の光クロスコネクト装置18−1、18−2を用いることで、XPMの影響を抑圧することができる。
第五の実施形態では、光クロスコネクト装置18−1、18−2での光スイッチとして波長選択スイッチ15−11〜15−16、15−21〜15−26を用いているが、その他の光スイッチや図11以外の構成の光クロスコネクト装置を適用することもできる。
第五の実施形態においては、光スイッチが2系統必要となるが、チャネル間隔f0(Hz)用の光クロスコネクト装置ではなく2f0(Hz)用の光クロスコネクト装置を用いることができる。そのため、フィルタの透過特性が優れて製造が容易であり、かつXPM抑圧効果を有する光クロスコネクト装置を実現することができる。
本発明によれば、小型で高安定なXPM抑圧手段の実現に利用することができる。また、本発明のXPM抑圧手段を組み込んだ装置を小型かつ安価に提供することができる。
第一の実施形態における遅延時間を示す図である。 チャネル周期とQ値改善量との関係を示す図である。 第一の実施形態のXPM抑圧手段の構成例を示す図である。 k=2のときのRZフォーマットの場合の遅延時間mT0とQ値改善量との関係を示す図である。 第二の実施形態のXPM抑圧手段の構成例を示す図である。 従来の波長選択スイッチを示す図である。 第三の実施形態の波長選択スイッチを示す図である。 従来の波長選択スイッチを示す図である。 第四の実施形態の波長選択スイッチを示す図である。 従来の光クロスコネクト装置を示す図である。 第五の実施形態の光クロスコネクト装置を示す図である。 従来の光伝送システムの構成例を示す図である。 従来のXPM抑圧手段の構成を示す図である。 従来の遅延時間を示す図である。
符号の説明
1 送信系
2 受信系
3 線形中継系
4 光ファイバ
5 光増幅器
6、17 XPM抑圧手段
7 波長分離手段
8 遅延時間付与手段
9、9−1〜9−4 波長多重手段
10 波長交互分離手段
11 波長交互多重手段
12 ファイバブラッググレイティング
13 光サーキュレータ
14 1×N光スイッチ
15−1〜15−6、15−11〜15−16、15−21〜15−26 波長選択スイッチ
18、18−1、18−2 光クロスコネクト装置
20 回折格子
21、21−1、21−2 ミラー
22 空間型波長交互分離手段

Claims (8)

  1. 送信側の光伝送装置が、Nを2以上の整数として、異なるN個の波長の光信号を多重した波長多重光信号を伝送路に送信し、受信側の光伝送装置が、前記伝送路を伝送した前記波長多重光信号を受信する光伝送方法において、
    前記送信側の光伝送装置が、前記伝送路に前記波長多重光信号を送信する前段で、
    前記波長多重光信号を波長毎に分離する波長分離工程と、
    分離した光信号の少なくとも隣接するチャネル間で異なる遅延時間を与える遅延時間付与工程と、
    遅延時間を与えられた光信号を波長多重する波長多重工程と
    を実行し、
    前記遅延時間付与工程では、
    基本の遅延時間差をΔTとすると、
    nを2以上N以下の整数、kを1以上N/2以下の整数として、分離した光信号の1番目のチャネルとn番目のチャネルとの間での遅延時間差を
    ΔT、2ΔT、3ΔT、…、kΔT、0、ΔT、2ΔT、3ΔT、…、kΔT、0、ΔT、…と、kチャネル毎に増加を繰り返すように設定する
    ことを特徴とする光伝送方法。
  2. 前記光信号がRZ(Return to Zero)変調の場合は、
    前記基本の遅延時間差ΔTを隣接チャネル間の光信号の強度ピークが重ならないように設定する
    請求項1記載の光伝送方法。
  3. 前記光信号がNRZ(Non Return to Zero)変調の場合は、
    mを自然数、T 0 を1シンボル当りのタイムスロットとして、前記基本の遅延時間差ΔTを、mT 0 する
    請求項1記載の光伝送方法。
  4. Nを2以上の整数として、異なるN個の波長の光信号を多重した波長多重光信号を送信または線形中継する光伝送装置において、
    波長多重光信号を分離する波長分離手段と、
    分離した光信号の少なくとも隣接するチャネル間で異なる遅延時間を与える遅延時間付与手段と、
    遅延時間を与えられた光信号を波長多重する波長多重手段と
    を備え、
    前記遅延時間付与手段は、
    基本の遅延時間差をΔTとすると、
    nを2以上N以下の整数、kを1以上N/2以下の整数として、分離した光信号の1番目のチャネルとn番目のチャネルとの間での遅延時間差を
    ΔT、2ΔT、3ΔT、…、kΔT、0、ΔT、2ΔT、3ΔT、…、kΔT、0、ΔT、…と、kチャネル毎に増加を繰り返すように設定する
    ことを特徴とする光伝送装置。
  5. 前記波長分離手段および前記波長多重手段としてアレイ導波路格子を用い、
    前記遅延時間付与手段として2つのアレイ導波路格子間を結合するN波長用の光導波路を用い、
    N波長の遅延時間を光導波路の長さで調節する
    請求項4記載の光伝送装置。
  6. 1つの入力ポートと複数の出力ポートとを有し、Nを2以上の整数として、異なるN個の波長の光信号を多重した波長多重光信号を入力し、波長毎に出力ポートを選択して出力する光伝送装置において、
    波長多重光信号を分離する波長分離手段と、
    分離した光信号の少なくとも隣接するチャネル間で異なる遅延時間を与える遅延時間付与手段と、
    遅延時間を与えられた各光信号の出力ポートを切り替える光スイッチと、
    各出力ポートへ切り替えられた光信号を波長多重する波長多重手段と
    を備え、
    前記遅延時間付与手段は、
    基本の遅延時間差をΔTとすると、
    nを2以上N以下の整数、kを1以上N/2以下の整数として、分離した光信号の1番目のチャネルとn番目のチャネルとの間での遅延時間差を
    ΔT、2ΔT、3ΔT、…、kΔT、0、ΔT、2ΔT、3ΔT、…、kΔT、0、ΔT、…と、kチャネル毎に増加を繰り返すように設定する
    ことを特徴とする光伝送装置。
  7. 前記光信号がRZ変調の場合は、
    前記基本の遅延時間差ΔTを隣接チャネル間の光信号の強度ピークが重ならないように設定する
    請求項4からのいずれか1項記載の光伝送装置。
  8. 前記光信号がNRZ変調の場合は、
    mを自然数、T 0 を1シンボル当りのタイムスロットとして、前記基本の遅延時間差ΔTをmT 0 する
    請求項4からのいずれか1項記載の光伝送装置。
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